【バンドリ】美竹蘭「陽が落ちて」青葉モカ「夜が明けたら、また」

2: ◆kiHkJAZmtqg7 2017/09/03(日) 19:34:21.22 ID:6LMiOYr90
 大切なものが手の中から滑り落ちるのを、止まったような時間の中で呆然と眺めていた。

「モカなんて知らない。先、帰るからっ」

 屋上でモカと話してて、モカの他愛のない冗談があたしの心のへんなところをくすぐってくるものだから、恥ずかしくなって。逃げるように後ろ手で屋上のドアを開いて、モカを軽く睨んだまま出ていこうとしていた。

「ちょ、あぶない、蘭っ!」

「え、ぁ…………?」

 前方不注意……正しく言えば後方不注意だけど。階段の位置を見誤って、盛大にバランスを崩す。オレンジ色の空が、やけにはっきりと視界に映る。ぐるりと世界が回り始めて、やばいと今更のように認識したときにはもうどうしようもない。

 咄嗟にぎゅっと目を瞑った直後、手を掴まれる感覚があった。

 楽器をやっている人間特有のところどころが硬い、だけど柔らかな手。華奢なくせにぐい、とあたしの身体を引っ張ってくる。

「う、蘭、重い……っと、うわっ…………」

「ちょっと、重いとか……!」

 今度は世界が横に回る。聞き捨てならない言葉に目を見開くと、そこにはあたしと入れ替わるみたいに階段を背にしてバランスを崩したモカがいて。

 一秒前まではあたしがいた場所で、あたしが辿るはずだった動作を再現するモカを、スローモーションみたいに眺めることしかできない。今度はこっちから伸ばそうとした手は、致命的なまでに手遅れだ。

 とすん、と。あたしが無様にしりもちをついたのとほぼ同じくらいのタイミングで、その何十倍も暴力的で形容しがたい鈍い音が鳴る。

「モカ……? ねぇ、モカっ!!」

 弾かれるみたいに飛び起きて、階段を駆け下りる。その先には、モカが、倒れていて。右腕をかばうようにして、苦しげに呻いていて。身体にうまく力が入らなくなった。

「モカ!? ねぇ、大丈夫なの、モカっ!」

「みんな、呼ん、痛っ…………Afterglowのみんなに、れんらくっ……!」

「っ、わかった……!」

 どこも怪我なんてしてないのに壁に寄りかからないと座り込んでしまいそうで、吸った息を吐き出すリズムすら不規則だ。言われるままに普段は不精しているSNSを開いて、Afterglowのグループに震える指で助けを求める。

 何度も何度も打ち間違いながら、まともな文章にもならない単語をいくつも送信する。ちゃんと伝わってくれるだろうか……震えが止まらなかった。あたし一人でどうにかできればよかったけど、わけのわからない感情で頭の中はとっくにぐちゃぐちゃで、そんなこと、できる気がしなかった。

「モカ、みんなは呼んだ。痛む? あたし、どうすれば……」

「大丈夫ー……じゃ、ないけど、どうにか我慢はできそう。っ、みんなが来るまで、一緒にいてくれると、モカちゃんは嬉しいなー」

 時折苦しげに顔をしかめて言葉が止まって、途切れ途切れのモカの言葉。それを強いてくる今を招いたのは、あたしの不注意だって今更のように気づいた。身体はガタガタうるさいくらいに震えて、それでも胸の奥以外に痛みを訴える場所がないのが恨めしかった。

「ごめん、モカ。あたし…………」

 二人してロクな知識もない中で、どうにかモカが少しでも楽な姿勢にしてあげられたところで、ようやく謝る。でも、モカは不機嫌そうな顔でゆるく首を横に振った。そんな謝罪なんて欲しくない、って言わんばかりだ。

「…………」

「…………」

 なんて声をかけていいのかわからない、気まずい無言。モカと二人でいる時間から早く解放されたいと思ったのは、たぶん初めてのことだった。

「おい蘭、大丈夫か!? 何があったんだよあのメッセージ、言葉が足りてない……って、モカ!?」

「ケ、ケガしたの? えーっと、こういう時は……そう、救急車! 呼ぶね!」

「えっと、それじゃあ私は……」

「アタシと蘭でモカを運ぶから、つぐみは先に保健室に行って先生がいたら事情を話してくれ。ひまりは電話終わったら合流頼む!」

 みんなが揃って、そうしたらすぐに何をすべきかはっきりして、呆然とした。……ううん、ほっとした、って言うべきなのかもしれない。ひどく、無責任だけど。

「ね? みんなを呼ぶのが一番だったでしょー?」

「モカ、あんまり喋んないで。……よい、しょっと……」

「えー、ひどーい」

 だって、無理して喋ってるのがわかるから。そういう姿を見るだけで、無力感に襲われて仕方がない。あたしがもうちょっとしっかりしていれば、モカだってこんな状態で軽口を言ったりしないと思うのだ。

 つまり、要するに。こういう時に何もできないあたしが、あたしは大嫌いなんだと思う。

続きを読む

タグ:

【神のみ×ガヴドロ】桂馬「僕は落とし神。天使さえもドロップアウトさせる神だ」

1: ◆T98fjJVZhQMf 2017/05/18(木) 08:04:04.08 ID:sfl2JgBeo

桂馬「―――で、どうして僕の所に話が回ってくるんだ?」

ハクア「だから何度も言ったでしょ!? 悔しいけど、あんたとエルシィのコンビが一番成果を出してるし、上層部に信頼もされてるのよ!」

桂馬「答えになってないな。じゃ、僕は新作をプレイしないと」クルッ

エルシィ「お話くらい聞いてあげましょうよぉ、神にーさまぁ!」ダキッ

桂馬「ええい、このバグ魔どもが! だいたいなんだ!? 重要案件は僕に一任するってそれ組織としてどうなんだよ地獄!」

ハクア「こっちにも色々と事情があるの! 今回は舞島から舞天までちゃんと交通費も出るから!」

桂馬「まあわかるよ。悪魔が居るんだから天使も居るんだろうというのは別にゲーマーじゃなくても想像はつく」

桂馬「そんな天使たちの中に、人間界に紛れ込んでなんらかの活動をしている奴がいても設定に無理はない」

エルシィ「じゃあ!」パァァ

桂馬「だけどな、だからってなんで……」

桂馬「天使に駆け魂が入るんだよーーっ!?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495062243

続きを読む

タグ:

モバP「また急に寒くなったよな」渋谷凛「ほんとにね」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/09(月) 02:07:09.33 ID:xANWpTVV0
P「勘弁してほしい」

凛「今年は桜も早かったもんね」

P「そうそう。半袖で丁度いいくらいのあったかさだったからコートクリーニングに出しちゃったし」

凛「うちもこの前ヒーター片付けてたよ」

P「あれだけあったかいと、どこもそうだよなぁ」

凛「……で、この気温だから困っちゃうよね」

P「なー。事務所のストーブもこの前千川さん片付けてたし」

凛「あれ、でも灯油余ってるんじゃなかったっけ」

P「え、そうだっけ」

凛「確かそんなようなことをちひろさん言ってた気がするけど」

P「聞いてみる?」

凛「聞いてみよっか」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523207228

続きを読む

タグ:

【ガルパン】麻子「西住さんの睡眠は安眠戦士マコリンが守る!」

1: ◆T98fjJVZhQMf 2016/11/23(水) 12:08:32.18 ID:sPSphaepo

みほ「麻子さんが転校!?」

麻子「ああ。世話になったな」

みほ「そんな!? 急にどうして!?」

麻子「おばあが急逝して親戚に引き取られることになった」

みほ「うそ……」

麻子「山陰地方を母港とする学園艦に引っ越す。もう会うこともないだろう」クルッ

みほ「そ、そんなっ!! 待って!!」


麻子「達者でな」スタ スタ


みほ「行かないでっ!! 麻子さぁぁぁんっ!!」


――――――・・・・


ガバッ


みほ「はぁ、はぁ……」

みほ「……夢、かぁ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479870511

続きを読む

タグ:

未央「うづりんで百合拘束モノ書いたよ」凛「は?」

1: ◆AyvLkOoV8s 2018/03/11(日) 23:37:51.77 ID:SpIkyb5v0

~あらすじ~


卯月と凛は人狼族の幼馴染であり、仲睦まじく暮らしていた。

ところがある日、人狼の能力に目を付けた奴隷商人によって二人は捕らえられ

縛られて輸送船に放り込まれてしまったのである。

二人は、自身を後ろ手に戒める鋼鉄の拘束具を解除する方法を持っていない!

それでも工夫と知恵を凝らし、この輸送船から脱出しなければならないのだ!



凛「なにこれ」

未央「今度しまむーとしぶりんが出演する百合ドラマの台本だよ?」

凛「誰が書いたの?」

未央「未央ちゃんだヨ!」

凛「馬鹿じゃないの?」

未央「……」ガシ


凛「み、未央? ごめんって、バカは言い過ぎた」

未央「ううん違うよしぶりん。未央ちゃんも半ば仕方なくこの脚本を書いたんだよ」


『拘束シーンつきのうづりん百合ドラマ脚本を書くか』

『それともPのように二人をクソアニメの声帯に差し出すか選べ』

『ちなみに後者の場合お前ベーコンな』


未央「監督の求めるものを差し出すしか選択肢がなかったんだよ……!!!」

凛「未央がベーコン役をやりたくなかっただけじゃないの……?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1520779071

続きを読む

タグ:

上条「そろそろぶち殺しますよ? インデックスさん」

2: ◆aSQx.z3IE/pB 2012/07/21(土) 19:46:39.91 ID:7UuYqUGR0
上条「そろそろぶち殺しますよ? インデックスさん」

禁書「えっ。な、何でかな?」

上条「家事を1つもしない癖に呑気に多飯食らいやがって」

上条「上条さんもそろそろ我慢の限界というものがあるんですよ……!」

禁書「う……ごめんなさい」

上条「だよな? そうなるよな?」

上条(ションボリするインデックス可愛いー!)

上条(んはあっ-! ペロペロペロ!)

上条(本当は家事なんかしなくていいいいいいいいいけどおおおおおおおお!)

上条(上条さんが全部やってもいいいけどぉおおおううううう!)

上条(可愛いいいいんでっくすいんでえっええくす!)

続きを読む

タグ:

由比ヶ浜「ヒッキーって彩ちゃんのこと本気で好きなの?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/06(日) 10:29:57.50 ID:yZqGyPoM0
比企谷「当たり前だ。本気とかいてマジだ」

由比ヶ浜「ふぅん。じゃあもし、彩ちゃんが女の子になるスイッチがあったら、押す?」

比企谷「!!?」

続きを読む

タグ:

高木さん「西片、今日から3年生だね」

1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/03/20(火) 00:10:09.177 ID:Wk1JvhTT0
~ある日の朝~

高木さん「西片~」

いつもと同じ声。そして少しいつもよりテンションが高い。山芋ごはんでも食べてきたんだろうか。

西片「な、なに」

高木さん「今日から3年生だね」

西片「そうだね。」

そう、今日から俺達は3年生!
1年生2年生とさんざんからかわれ続けてきたが!3年生はそうとはいかない!絶対やり返してやる!

続きを読む

タグ:

少女「マッチが売れないのなら、マッチョを売ればいいじゃない!」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/30(水) 21:35:47.95 ID:3Fxjnx6d0
<町>

マッチを売る少女とマッチョ。

少女「マッチはいかがですか~!」

少女「マッチいりませんか~!」

マッチョ「マッチ、いかがですかぁ」

少女「アンタ、もっと大きい声出しなさいよ! そんなんじゃ、売れないわよ!」

少女「まったく図体は大きいのに、声は小さいんだから!」

少女「ホントにあたしと同い年なのかしら!」

マッチョ「ゴメン」

続きを読む

タグ:

士郎「セイバーが脱ぐ!」ギルガメッシュ「きたか!」セイバー「…」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/30(金) 12:05:59.06 ID:dwVVe7Uf0
ギルガメッシュ「ふははははは!!!セイバーよ、そのような雑種など捨て置け!!」

セイバー「英雄王。貴方が思うほど、人間は脆弱ではない!!」

士郎「セイバー……」

ギルガメッシュ「ふんっ。ならば、我が見定めてやろうではないか。お前のいうニンゲンの惰弱ぶりをなぁ!!!!」

セイバー「シロウ、下がってください!!」

士郎「セイバー!!ダメだ!!!」

セイバー(まずは鎧を纏わないと……)パァァ

ギルガメッシュ「ぬぅ?!」

士郎「セイバー!!!」

セイバー「さぁ。英雄王、我がマスターを侮辱したこと、後悔して―――」

ギルガメッシュ「うむ。セイバー。もう一度、今のをやってみせろ。金ならある」ジャラジャラ

セイバー「は?」

士郎「てめぇ!!何言ってやがる!!!それでも英雄か!!!」

続きを読む

タグ:

【FF5】バッツ「この宿はベッドが1つだけか…」クルルファリスレナ「…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/21(月) 21:35:22.67 ID:4AbEhrlk0
バッツ「俺は床で寝るから3人で話し合ってベット使ってくれ」

クルル「私はバッツお兄ちゃんと一緒に寝るから床で良い」

レナ・ファリス「!?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/21(月) 21:43:33.95 ID:4AbEhrlk0

続きを読む

タグ:

友希那「猫可愛い」紗夜「犬の方が可愛いですが」[ガルパSS]

1: ◆ajqgdR8aUE 2017/08/05(土) 14:55:20.80 ID:CWwJsAim0
ギスギスロゼリア

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501912520

続きを読む

タグ:

八幡「先生に逆レ○プされた……………」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/27(木) 22:16:29.69 ID:G0XhKHAs0
職員用トイレ

八幡「先生まずいですってこんなところで!てかどこであってもまずいですって!」

平塚「ああ?口ではそんなこと言っても体は正直だぞ?」ギュ

八幡「ひっ!これは生理現象でして決して先生とそういうことしたいわけじゃないんです!」

平塚「何を言っている比企谷?貴様に選択権などないということを忘れたか?」

八幡「くっ・・・大声出しますよ」

平塚「ほう・・・隣の席に話しかける時ですら聞きとってもらえないお前が何を」

平塚「たとえ出せても私が泣いてお前に襲われたと言えばどちらを信じるかは明白だろう?」

八幡「ぐぬぬ・・・」

平塚「私も時間がないのでな、手短に行くぞ」

続きを読む

タグ:

【ガルパン】みほ「隊長と副隊長ってもっと親密になるべきじゃありません?」

1: ◆wQQcI0pNtAGr 2016/01/21(木) 13:14:12.60 ID:jYoBofoEo

劇場版後


・・・・・・

~練習後~


桃「よーし、今日の練習はここまで! 2学期が始まってからも皆着々と力を付けているな!」

「「「「お疲れ様でした!」」」」


あゆみ「疲れた~」

桂里奈「帰って撮り溜めたアニメ見なきゃ!」

ナカジマ「今日も一日終わりの整備といくかなぁ」

ねこにゃー「運動した後は柔軟とアイシングが大切ですにゃー」

ももがー「スポーツマンのたしなみナリ!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453349652

続きを読む

タグ:


お知らせ
また、サイトを見やすいように改造しました

改造したところ:
カテゴリをあいうえお順にしました、

時折修正していきますので、今後ともよろしくお願いします

旧ブログはこちら  旧ブログ

スポンサーリンク
最新記事
ピックアップカテゴリ
カテゴリ
人気記事
RSSリンクの表示
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


※メールの打ち間違いにお気をつけください。
返事無い時は、メールの打ち間違いの可能性がありますので、再度送信していただくか、コメント欄をご使用下さい。