提督「雷か」雷「いかず……、きゃあ!」

2: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:22:01.74 ID:obDd8k1F0
――執務室――

提督「じゃあ、この書類も頼む」

雷「まかせて!」

提督「すまんな、残業になってしまって。あの上官話長えんだよ」

雷「全然大丈夫!もっと私を頼ってもらっていいわ!」

提督「頼りになるな。まあ、天気も悪いしさっさと終わらせて……ん?」

雷「うん?どうしたの?」

提督「雷(かみなり)か」

雷「いやね、司令官。私の名前は、いかず…」

ピカーー!ゴロゴロ…

雷「きゃあああ!」
3: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:25:40.14 ID:obDd8k1F0
提督「……え?」

雷「な、なに」

提督「……怖いのか」

雷「そ、そんな訳……」

ピカッ!ゴロゴロ…

雷「きゃあ!」

提督「無理しなくていいよ」

雷「怖いです……」
4: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:27:45.66 ID:obDd8k1F0
提督「その名前で雷が怖いって」

雷「しかたないじゃない…、怖いものは怖いんだから……」ミミフサギー

提督「でもそれじゃ仕事ができないなあ」

雷「う……」

提督「……こっち来い」

雷「ん?なに?」トテトテ
ギュ
雷「ちょ、ちょっと司令官いきなり抱きしめるなんて」

提督「落ち着くだろ」

雷「それはそうなんだけど……」
ピカッ!
雷「きゃ!」

提督「よしよし」ナデナデ

雷「……しばらく、このままでいい?…」

提督「いいよ」ナデナデ
5: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:29:55.75 ID:obDd8k1F0
提督「しかしあれだな」

雷「うん?」

提督「結局仕事ができない」ナデナデ

雷「う……ごめんなさい」

提督「まあ今日の仕事は終わりでいいよ」

雷「え……でもまだ残ってるわよ」

提督「まあこれくらいなら一人で大丈夫だから、もう部屋に戻っていいよ」

雷「わかったけど…………あの……」

提督「ん?どうした?」
6: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:33:05.61 ID:obDd8k1F0
――廊下――

雷「ごめんなさい、部屋までついてきてもらって……」

提督「まあいいんだが…そんなで大丈夫なのか?」

雷「なにが?」

提督「出撃とかで嵐になることもあるだろ」

雷「出撃中は艤装を付けているから平気なのよ。あれで雷を防いでくれるの」

提督「あれそんな機能もあったのか」
7: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:35:24.95 ID:obDd8k1F0
――暁型部屋前――

提督「ついたぞ」

雷「ありがとう、司令官」

提督「他の皆がいるからもう大丈夫だろ。おーい、提督だ、開けていいかー」コンコン

シーーン

提督「?開けるぞ」ガチャ


暁「」ガタガタ

響「」ブルブル

電「」ビクビク


提督「」

響「あ、司令官……」

提督「お前たちも雷が怖いのか……」

電「なのです……」
8: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:38:01.22 ID:obDd8k1F0
暁「あ、暁はレディーだから、だ、だい、大丈夫よ!」ブルブル

提督「震えをとめてから言え」

雷「みんなだらしないわね、雷ぐらいで」

提督「さっきまで俺に抱き着いていたくせに」

雷「い、言わないでよ//」

電「うらやましいのです……」

提督「まあ、もう大丈夫だろ。俺は、もう戻るから早く休……」

ピカッ!ドカーーーーーーーーーーーン!!!

電「はにゃああああああああああああ!」

雷「きゃあああああああああああああ!」

響「」

暁「ぎゃわああああああああああああ!」
9: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:40:58.29 ID:obDd8k1F0
提督「……びっくりしたー、今のは近かったなあ」

雷「し、司令官……」

提督「うん?あっ」

雷「ここ、こ、腰が抜けちゃって、た、助けて……」ブルブル

提督「はあ…、わかった、わかった。もう一回なでれば……」グイッグイッ「……まさか」

電「司令官さん、電にも同じことをしてほしいのです……」ブルブル

響「わ、私も……」ビクビク

提督「おいおい」グイッグイッ「……」

暁「ししし司令官、たた、たす、たすけてえ~」ナミダメー

提督「……もうわかったから、全員来い…」
10: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:43:24.27 ID:obDd8k1F0
暁「司令官……」グスッグスッ

提督「泣くなよ」ナデナデ

電「なのです、なのです……」ギュウウ

提督「鳴声みたいになってんぞ」ナデナデ

響「Very scary……(怖い……)」ビクビク

提督「英語じゃねーか」ナデナデ

雷「大丈夫、怖くない。大丈夫、怖くない。よし、もういけ……」ピカーー「きゃあ!」

提督「はいはい、無理しない無理しない」ナデナデ

提督「…………」

提督(腕がつかれるなあ)
11: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:47:41.26 ID:obDd8k1F0
提督(何もなければこれでもいいが、書類残っているしなあ。終わらせなきゃ、また、あの上官うるさいし。それに……)

雷「うう……」ギュウ

提督(このまま震えさすのも、忍びないし。……よし)

提督「まあ、お前たち、この調子だと明け方には嵐もやむだろうよ」

暁「本当?」

提督「ああ、伊達に海軍で年を重ねてないからな。それに、もしかしたら、あれが見えるかもしれない」

電「あれ?」

提督「虹だ。それも、これまで見た中で一番大きな虹になるかもしれない」

響「радуга(虹)!」キラキラ

12: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:51:07.92 ID:obDd8k1F0
提督「そんな虹を見逃さないためには、早く寝ないといけないな」

雷「で、でも、雷の音が凄くて、寝られないわよ」

提督「いい方法がある。全員同じ布団で寝るんだ。手でもつないでな」

雷「て、手を//」

提督「ああ、そうすれば、お互い落ち着いて、寝られるんじゃないか」

暁「で、でも、レディーが雷が怖いからみんなと一緒に寝るなんて……」

提督「おかしなことじゃないさ。出撃したとき、空母でも、戦艦でも、周りの皆を頼っているだろ」

暁「確かに……」

提督「よくできる大人ほど、独りよがりにならず、むしろ、周りを頼り、連携することを分かっているもんだ。困難なことがあれば、一人で抱え込まず、周りに頼ればいいんだよ」

響「なるほど」

提督「さて、そうと決まれば布団を敷くか」

雷「あ、大丈夫!雷に任せて!」

電「電も手伝うのです!」

響「それじゃあ、私も」

暁「あ、待って!暁も頑張るんだから!」
13: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:54:42.18 ID:obDd8k1F0
暁電雷響←布団の中での並び


電「二人に囲まれて暖かいのです」

響「悪くないもんだね」

暁「電、いつでも私に頼っていいわよ!」

電「はいなのです」クスッ

提督「それじゃあ、俺は戻るから。おやすみ」

雷「あ、司令官!」

提督「ん?」

雷「明日からまた、頑張るから!今日できなかった分も取り返して……、だからこれからも私を頼っていいわよ!」

提督「ああ、もちろん。明日からも頼むよ。…そういえば暁」

暁「?どうしたの?」

提督「さっきの悲鳴凄かったな」クスッ

暁「なんで今、言うのよ!//」
14: ◆7dTJ/9s6ZI 2015/12/13(日) 17:57:27.25 ID:obDd8k1F0
――廊下――

提督「……さっきはああ言ったが。虹が出なかったらどうしようか。……まあその時考えればいいか。さて、書類を」

提督(あれ?)

提督「そういえば、他の艦娘を見てないな」



吹雪「」ガタガタ

那珂「」ブルブル

瑞鶴「」ビクビク


おわり
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/12/13(日) 18:05:40.61 ID:xYDeDRgi0

荒天で破損する船もあるからね、仕方ないね

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