バーテンダー(♀)「……○○さん、もうそろそろよした方がいいんじゃありませんか?」

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:18:41.018 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……いいえ、もう駄目です。呂律回ってませんよ?」

バーテンダー「私は人を楽しませるためにお酒を提供しているのであって、人を駄目にするためではありません。」

バーテンダー「なにがあったかは知りませんけど、もういい加減にしておかないと明日に響きますよ?」

バーテンダー「……彼女さん、もうこっちに来てるんでしょう?あんまり待たせちゃ可哀想ですよ。」

バーテンダー「…………ああ、なるほど…。」

バーテンダー「………だからって、お酒に逃げてちゃいけません。彼女さんだって、ちょっと機嫌が悪かっただけかもしれないじゃありませんか。」

バーテンダー「これからまた、じっくり話し合えばどうにかなるかもしれないでしょう?だから、あんまり悲観的にならないでください。」

バーテンダー「………そんなに悲しそうにお酒を飲んでいると、見ているこっちも悲しくなってしまいます…。」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:21:30.862 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……はい、お水。ゆっくり飲んでくださいね。少しは楽になると思います。」

バーテンダー「少しは落ち着きましたか?……いえいえ、これくらいのこと。お気になさらず。」

バーテンダー「……?どうかしましたか?私の顔なんかじっと見たりして。……恥ずかしいじゃありませんか。」

バーテンダー「…………。」

バーテンダー「……なにを馬鹿なことを言ってるんですか。○○さんには彼女さんがいるでしょう?」

バーテンダー「やり直そうとしているときに、他の女を口説いてどうするんですか。まったく、仕方のない人ですね。」

バーテンダー「……あんまり、そういうこと言わないほうがいいですよ。……私以外の人には。」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:25:51.158 ID:NAmd30r8H
バーテンダー「……さて、そろそろお店閉めますよ。あとは鍵をかけて終わりです。」

バーテンダー「ほーら、寝るんだったらきちんとお家で寝てください。いつまでもここを開けっ放しになんて出来ないんですから。」

バーテンダー「まったく、甘えないの。いい大人が猫なで声で、やめてくださいよ。もう。」

バーテンダー「生憎○○さんのお家がどこだか分からないので○○さんをお送りすることは出来ませんが、タクシーくらいは呼んであげますよ?」

バーテンダー「……………はぁ。その調子だと、きちんと運転手さんに住所が言えるかどうかも怪しいですね。」

バーテンダー「…………。」

バーテンダー「………このままそこらへんで眠って、凍えられても困りますね。」

バーテンダー「困る、ので……」

バーテンダー「……………。」

バーテンダー「……うち、来ます…?」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:30:04.440 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「言っておきますけど、寝るだけですからね。」

バーテンダー「それ以外のこと、とか……駄目ですからね。」

バーテンダー「ちょっと、聞いてますっ?…………呆れた、まったくもう…。」

バーテンダー「…………。」

バーテンダー「今日のところは、私の部屋で寝かせてあげますから。明日はきちんと、彼女さんとお話しないと駄目ですよ?」

バーテンダー「……本当は彼女さんがいるのに、私のお部屋に招くっていうのも気が引けるんですけど……」

バーテンダー「………他でもない、常連さんのためですから。……仕方ない、ですよね。」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:32:32.351 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……ほんと、呆れた人ですね。もうほとんど眠っちゃってるじゃありませんか。」

バーテンダー「どうせさっき私が言ったことも、ほとんど聞いてはいないんでしょうね。」

バーテンダー「…………。」

バーテンダー「……だったら……ちょっとくらい、イタズラでもしちゃおっかなー……?」

バーテンダー「今起きないと、イタズラ……しちゃいますよ……?」

バーテンダー「…………○○さんが、いけないんですからね…。」

バーテンダー「………ちゅっ。」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:40:35.155 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……ほんと、もう、いい加減にしてくださいよ、○○さん。」

バーテンダー「だいいち、なんなんですか。私の目の前で彼女と上手くいってないとか、普通そんなこと言います?」

バーテンダー「こんな、単なるバーの店主相手に。そんな大事なこと……お酒が入ってるとはいえ、普通言いますか?」

バーテンダー「私がどんな思いで、普段あなたの惚気話を聞いていたか、想像もできないでしょう?」

バーテンダー「あなたがあの人の話で目元が緩むたび、口角がほんの少し上がるたび、私がいったい、どんな表情で聞いてたか分かりますか?」

バーテンダー「いや、まあ……出来るだけ顔には出ないように心掛けてはいたんですけど……それでも……すっごく、辛かったんですからねっ。」

バーテンダー「それなのに……あんなに幸せそうにしていたのに……なんなんですか、急に……上手くいってないとか…。」

バーテンダー「……そんなの、もう……駄目に決まってるじゃありませんかっ。不幸な話なのに、嬉しくって仕方がないんですよっ。」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:45:30.229 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「前からずっと抱えてた、このもやもやした気持ちが……一気に、澄み切って、溢れ出して…。」

バーテンダー「だからこうして、あなたが酔いつぶれてるのをいいことに、私の家に来ませんかとか、そんなこと言ってしまうんですっ。」

バーテンダー「送り狼ならぬ、迎え狼ってやつですか?あははっ。………ははっ…ほんと……なんなんですかっ…。」

バーテンダー「…………○○さんの……ばかっ……。」

バーテンダー「こんな、気持ちよさそうに眠ったりして……私、今なら○○さんに、どんなことだって出来ちゃうんですよ?分かってますっ?」

バーテンダー「○○さんのケータイから、彼女さんの連絡先を消したりとか、そんなことだって出来ちゃうんですっ。いいんですかっ?」

バーテンダー「………本当に………本当に……出来ちゃうんですからねっ……。」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:49:11.281 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……………っっ…!」

バーテンダー「…………出来るわけ、ないじゃないっ……。」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:53:05.365 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……………。」

バーテンダー「………明日になったら、ちゃんと、彼女さんに連絡取って、きちんと話し合わなきゃ駄目ですよ…。」

バーテンダー「『今までごめん』とか、『もう一度やりなおそう』とか……そういうこと、言わなきゃ駄目です…。」

バーテンダー「そうしたらきっと、彼女さんだって考えなおしてくれて、またきっと、上手くいきますから…。」

バーテンダー「そうやって仲直りして、また私に惚気話、話せるようになりますから…。」

バーテンダー「そのたびに私の胸が苦しくなって……でも、あなたの笑顔で、胸が温かくなったりして……。」

バーテンダー「きっと私には……そういうので、いいんでしょうね…。」

バーテンダー「……本当はいいわけないって分かってます…。でも……きっとあなたは、その方が幸せだから…。」

バーテンダー「あなたが幸せそうにお酒を飲んでいる姿を見るのが……きっと私にとっても、一番の幸せになるんです。」

バーテンダー「今は違くても、きっとそのうち……そうなるんです。」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 03:00:29.387 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……さてと、そろそろタクシー呼びましょうか。○○さんもはやく横になりたいですもんね?……聞いてないか。」

バーテンダー「自分の部屋に帰るんなら今のうちですよ。じゃないと、私の部屋で寝ることになっちゃいますよ?」

バーテンダー「いいんですかー?独身女の部屋に泊まったりなんかしたら、きっとよくないことが起きちゃいますよー?」

バーテンダー「………本当に出来たら、どれだけ楽か…。」

バーテンダー「……○○さんのお返事がないので、このまま私の部屋に運んじゃいますよ。今まで男の人なんて入れたことないから、貴重な体験になりますね?」

バーテンダー「きっとこれからも、誰も入れないと思います。誰が他の男の人も……もちろん、あなたもこれが最初で最後になるでしょう。」

バーテンダー「………………。」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 03:11:33.153 ID:NAmd30r8d
バーテンダー「……あなたはきっと、一生私と一緒になることなんてない。」

バーテンダー「でも一瞬だけ。たとえば、たった一夜。それもあなたが眠っているあいだだけなら。」

バーテンダー「……それくらいなら、きっと………神様も許してくれますよね…?」

バーテンダー「だって、あなたは今夜アプリコットフィズを召し上がったのだもの。……『貴方と明日を迎えたい』……。」

バーテンダー「そんな淡い思いくらい、この一夜だけでも……。」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 03:28:50.984 ID:NDJcCYAL0
最高だ
無神経にも彼女を連れて飲みに行ったりしたことがあって中いいのを見せつけられたりしてるんだろうな
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 03:43:41.546 ID:NDJcCYAL0
ただのイチャイチャを超えて落ち着いた仲の良さまで到達してて入る隙はないと思ってたけど○○に好かれるためとしか思えない色んなことがやめられない、みたいな時にこれだ
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/29(土) 02:50:17.762 ID:NDJcCYAL0
嫉妬と罪悪感のせめぎあいが起きちゃう良い子が好き

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