高垣楓「ハッピーエンド」

1: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:00:00 ID:xh1gxItM

楓「……」

楓「……はぁ」

楓(もう…あと少しで……お別れ)

楓(今まで数え切れないくらい何度も、…いつでもそうだけど……やっぱり、このときはつらいな……なれないな)

楓「…………はぁー…」

P「……」

楓「……あのっ」

楓「や、やっぱり、最後の一口はプロデューサーが飲みませんか…?」

P「いやだから俺は車があるんですって」

楓「いじわるー」



・短い
2: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:02:27 ID:xh1gxItM

楓「…うぅ。…でもやっぱり…おいしいお酒の、最後の一口って……自分では飲み切れないんです……」

P「飲み切らずに残しておくとか」

楓「味がおちてしまいますし…」

P「…、じゃあ俺が持って帰って飲みますよ」

楓「それなら私飲みたいです」

P「怒っていいですか」グニ

楓「だめれふ」アウー
3: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:07:18 ID:xh1gxItM


むにむに


P「飲んでって頼んだのはどの口ですか」グイ

楓「いふぁいれふ…」グニー…

楓「…ふふ。れもおふぁけをのむろもこのくひれふのれ……」

P「それは屁理屈です」グニニ

楓「あうあー」ぐににー・・
4: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:10:48 ID:xh1gxItM


ぱっ


楓「はう」

P「じゃあ、また明日同じお酒を買えばいいんじゃないですか?」

楓「うー…」ひりひり・・

楓「…それはまあ…そうですけど…」

P「はい」
5: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:11:35 ID:xh1gxItM

楓「うぐ…」

楓「じ、じゃあ……飲んでしまいますね」

P「はい。どうぞ」

楓「は、はい」

楓「……えい」クイ

楓「…んく――ぷはっ…」

楓「……」…コクン

楓「んっ…。ふふっ…おいしい……」ニコ

P(…おいしそうに飲むなぁ…)
6: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:14:23 ID:xh1gxItM


からっ


楓「……終わっちゃった…」シュン…

P(子どもみたいだ…)クス


パタン


P「よし。じゃあ帰りましょうか。送ります」

楓「あ…ありがとうございます」

楓「……あの…飲み終わるまで待っていてくれたんですか?」

P「あとちょっとでしたから」

楓「わぁ…」

楓「あ、ありがとうございます」ペコ

P「いえいえ」
7: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:17:51 ID:xh1gxItM

P「すぐ準備します。のんびりしていてください」

楓「はい」

楓「……」キュ

楓「……ちゃんと蓋をして…箱にもどして」ゴソ

楓「ごちそうさまでした」ペコ

楓「…ふぅっ…おいしかったなぁ……」ポワワ

楓「…えへへ」ニヘニヘ

楓「――……あ…そうだ。」ゴソゴソ
8: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:18:34 ID:6yEATr9k

P「お待たせしました」

楓「いえいえ。のんびりしていました」コロコロ

P「そうでしたか」クス

楓「はい」ニコ

P「はい。…それじゃあ――…、?」

P「…楓さん、それ…なんですか?」

楓「あ、これですか?…ふふー」

ごと

楓「…えっと、おいしかったなーという想いを込めて、ハッピーエンドって。書いてみたんです」ニコ

P(空き瓶にサインか…な、なんか勿体ない…とか思っちゃうな)

楓「ふふっ。なんだかボトルキープみたいですよね…」コロコロ…

P(発想はおっさんだな)
9: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:24:26 ID:6yEATr9k

楓「このおさけとはさようならです…」

P(…おおげさな…というか)

P(酒にお別れを言うのもそれをハッピーエンドと表現するのも…な、なんかおっさんくさいのかセンスがあるのか分からん…)

楓「…」フフ

楓「…でもハッピーエンドって、…なんだか不思議な言い方ですよね…」

P「え?」

楓「だって…どうせ終わってしまうなら」

楓「幸せも不幸せも、なにも」

楓「ないとは思いませんか?」

P「…」

P「そう、ですかね」

楓「…」ニコ

楓「なんとなく、です。でも、私はそんな風に思います」

P「…そうですか」

楓「はい」
10: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:25:38 ID:6yEATr9k

楓「ずっと変わらずに続いていることが、ほっとできて、すごく幸せで」

楓「…お酒も、なくならないでいてくれたら、私はそれが一番嬉しかったりー……なんて。ふふっ」

P「ははは」

P「…そうですね。そうかもしれません」

楓「はい」ニコ
11: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:29:44 ID:6yEATr9k

P「でも」

P「それならよかったんですか?ハッピーエンドって…終わりだって、自分で書いてしまって」

楓「…」ニコ

楓「…また新しく、買いますから。そうやって続きます。だから」

楓「…明日もまた、私とお酒に、付き合って頂けますか?」

P「…ええもちろん」

P「……俺が楓さんの横で飲んでいるのは、きっとコーヒーですが」

楓「そうですね」クスクス
12: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:31:41 ID:6yEATr9k

楓「でも…それでもいいので」

楓「明日の私も、よろしくお願いします」ペコ

P「いえいえ。こちらこそ」

楓「はい」ニコ
13: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:33:25 ID:6yEATr9k

楓「…??」

楓「こちらこそ…ですか?」

P「はい」

P「俺こそ遅くまで仕事に付き合ってもらえて、ありがたいです。だれかがいるだけで、すごく、気が楽だから」

楓「…」

楓「…ふふふ。…そうですかー」

楓「じゃあ、変わりませんね。私も、プロデューサーも」

P「はい。変わりませんね」

楓「はい。ですね。…ふふふ」
14: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:34:40 ID:6yEATr9k

楓「えへへ…」

楓「では…帰りましょう。運転よろしくお願いします」ペコ

P「はい。お願いされます」

P「…そうだ。どうせなら帰りがけ寄りましょうか。酒屋さん」

楓「え……い、いいんですか?」

P「はい。俺も晩酌用になにか買って帰ります」

楓「おー…」

楓「い、いいですね。楽しそうです。ぜひぜひ」コクコク

P「はい」

楓「はい。…ふふ。……ありがとうございます」

P「いえ」
15: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:36:22 ID:6yEATr9k
楓「れっつごーです」フンフン

P「はい」クス

P「…。楓さん」

楓「?はい」

P「このまま変わらないハッピーエンドが続くといいですね」

楓「……」

楓「…ふふ」…ニコ

楓「はい。あ、でもべつにプロデューサーも一緒に飲むようになるって、それは変わってもいいかな…」

P「飲みません」

楓「けちです」プクー

P「はいはい。一緒に飲むのはまた今度。ちゃんと席座ってください」ツン

楓「ぷひゅ」プスー

楓「…えへへ。はーい」ニコニコ

楓「……。ハッピーエンドなのさー…♪」


・・・・おしまい
16: ◆qEJgO2U6bM 2014/02/25(火) 01:37:05 ID:6yEATr9k
以上です。ありがとうございました


andymoriの『ハッピーエンド』という曲がなんとなくモチーフにはなっていますが、
曲の解釈は人それぞれ千差万別だと思います。ご了承くだせー
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/25(火) 10:07:47 ID:ZkPtOLUU
いいのおいいのお

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