女後輩「一緒に帰りましょ、先輩!」剣道家「キエッ!!!」

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:30:54.459 ID:NmUTVILj0
―学校―

女後輩「せんぱ~い!」

剣道家「キエッ!!?」

女後輩「今日は剣道部ないんですか?」

剣道家「キエエエエエッ!」

女後輩「だったら一緒に帰りましょ、先輩!」

剣道家「キエッ!!!」コクッ
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:34:07.819 ID:NmUTVILj0
女後輩「それにしても先輩って、いっつも防具つけてますよね」

女後輩「なんでです?」

剣道家「キエエエエッ!!!」

女後輩「防具は剣道家の魂、だからですか」

剣道家「キエッ!!!」コクッ

女後輩「じゃあなんで竹刀は持ってないんですか?」

剣道家「キエエエエエ……」

女後輩「家に忘れた? 竹刀の方がよっぽど魂のような気がしますけど」

剣道家「キエエエエエエエ……」シュン…
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:37:07.341 ID:NmUTVILj0
女後輩「授業中も防具はずっとつけてるんですか?」

剣道家「キエッ!!!」

女後輩「さすがですねえ……よく先生に怒られないですね?」

剣道家「キエエエエッ! キエエエエエッ!!」

女後輩「最初は怒られたけど、そのうちに認められたんですか」

女後輩「それ、単に呆れられただけじゃないですか?」

剣道家「キエエエエエエッ!!!」ブンブンッ
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:40:20.238 ID:NmUTVILj0
女後輩「先輩……面を外して下さいよ」

剣道家「キエッ!!!?」

女後輩「だってそれつけてると、先輩の顔がよく見えないんですよ」

女後輩「私、先輩のお顔をちゃんと見たいんです」

剣道家「キエッ! キエエエエッ!」ブンブンッ

女後輩「ダメですか……残念だなあ」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:43:04.555 ID:NmUTVILj0
―町―

女後輩「あ、本屋がある」

剣道家「キエッ」

女後輩「ちょっと寄ってきませんか、先輩」

剣道家「キエエエエッ!!!」コクッ
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:46:07.401 ID:NmUTVILj0
―本屋―

女後輩「先輩って、普段どんな本読むんです?」

剣道家「キエッ!」

女後輩「時代小説ですか。へぇ~」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:49:18.615 ID:NmUTVILj0
剣道家「キエエエエエエエエッ!!!」

女後輩「ふうん。小学校の頃、池波正太郎の小説に憧れて、剣道始めたんですか」

女後輩「小説に憧れてスポーツ始めるなんて、先輩も可愛いとこあるんですね」クスッ

剣道家「キエエエエエッ///」

女後輩「照れないで下さいよ、先輩」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:52:21.670 ID:NmUTVILj0
女後輩「あ、このマンガ知ってますか? 先輩」

剣道家「キエエエエエエエエエッ!!!」ブンブンッ

女後輩「『ケンドー・ファンタジー』っていう剣道漫画ですよ。今大人気らしいです」

女後輩「一話だけお試しで読めるみたいなんで、読んでみたらどうですか? 先輩」

剣道家「キエッ!!!」コクッ
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:55:20.121 ID:NmUTVILj0
~漫画~

敵『ククク、竹刀がなければ戦えまい……』

主人公『ぬんっ!』ボコォッ

敵『なァにィィィ!? 道路標識を引っこ抜いて竹刀代わりに!?』

主人公『竹刀がなければ、そこら辺のものを使えばいい! これがオレの剣道だ!』
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 17:58:11.827 ID:NmUTVILj0
主人公『うおおおおおおおっ!』ピカーッ

ボス敵『信じられん! ヤツの竹刀が光り輝いて、日本刀になったーッ!』

主人公『優れた剣道家は、竹刀を本物の刀にすることもできる!』

主人公『一・刀・両・断ーッ!!!』ズバッ

ボス敵『ぐぎゃああああああっ!』
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:01:20.439 ID:NmUTVILj0
女後輩「……予想以上にトンデモな漫画でしたね」

女後輩「先輩としては剣道を冒涜されてるような気分になったんじゃないですか?」

剣道家「キエエエエエエッ!!!」ブンブンッ

女後輩「現実とフィクションは別物? へぇ、先輩って結構大人なんですね」

剣道家「キエエエエエッ///」

女後輩「先輩、照れないで下さい」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:04:27.663 ID:NmUTVILj0
女後輩「……まあ、剣道を冒涜してるっていうなら」

女後輩「さっきのマンガより、先輩の方がよっぽど剣道を冒涜してますしね」

剣道家「キエエエエエッ!!!?」

女後輩「だってそうじゃないですか」

女後輩「いっつも防具で全身固めてるし、キエエでしかしゃべらないし」

女後輩「先輩って明らかに剣道のイメージダウンに貢献してますよね」

剣道家「キエッ!!!」ガーン
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:07:22.673 ID:NmUTVILj0
剣道家「キエエエエエエエエ……」シュン…

女後輩「お、少しは気にしてるみたいですね」

女後輩「だったら面を取って下さいよ、先輩!」

剣道家「キエエエエエエエエエエッ!!!」ブンブンッ

女後輩「ちぇっ、この手には乗らなかったか……」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:10:45.553 ID:NmUTVILj0
―町―

女後輩「――あ、あれはウチの学校のフェンシング部のエースの人ですね」

女後輩「先輩みたく、全身に防具つけてますよ」

剣道家「キエッ!!!」

女後輩「こんにちはー!」



フェンシング男「マルシェ!」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:13:15.063 ID:NmUTVILj0
剣道家「キエエエエエエエッ!!!」

フェンシング男「エペ!」

剣道家「キエッ! キエエエエッ!」

フェンシング男「フルーレ!」

剣道家「キエエエエエッ!」

フェンシング男「サーブル!」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:14:39.023 ID:c4z/ltnSa
会話成立するのか…
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:16:39.045 ID:NmUTVILj0
女後輩「ライバル同士で、どんな会話してたんですか?」

剣道家「キエエエエエッ!」

女後輩「へぇ~、お互いの強さを称え合ってたんですか」

女後輩「私、てっきり先輩ってあの人と仲悪いと思ってました」

剣道家「キエエエエエエエエッ!!!」ブンブンッ

女後輩「あいつとは昔からの親友? 知らなかったなぁ……」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:19:12.871 ID:NmUTVILj0
女後輩「たしかに、変人同士気は合いそうですよね」クスッ

剣道家「キエッ!!?」プンプン

女後輩「まあまあ。怒らないで下さいよ」

女後輩「そうだ! あそこのカフェで、お茶でもしましょうか、先輩」

剣道家「キエッ!!!」コクッ
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:22:28.921 ID:NmUTVILj0
―カフェ―

店員「ご注文は?」

女後輩「私はコーヒーとホットドッグで」

店員「かしこまりました」

剣道家「キエエエエエエエッ!!! キエエエエエエエエッ!!!」

店員「ココアとケーキのセットですね? かしこまりました」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:23:34.080 ID:c4z/ltnSa
えっ
常人にも通じるの
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:25:12.184 ID:NmUTVILj0
女後輩「ココアとケーキ……先輩って甘党ですか?」

剣道家「キエッ///」

女後輩「だから照れないで下さい、先輩」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:28:38.380 ID:NmUTVILj0
剣道家「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!」ゴクゴク

剣道家「キエエエエエエエエエッ!!!」モグモグ

女後輩「……面をつけたままで、よく飲んだり食べたりできますね、先輩」

剣道家「キエエエエエッ!!!」

女後輩「日頃の稽古のたまもの? はぁ~、すごいです」

女後輩「悪い意味で」

剣道家「キエッ!!!?」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:31:45.028 ID:NmUTVILj0
女後輩「先輩って、剣道と読書以外になにか趣味ってあるんですか?」

剣道家「キエエッ! キエッキエッ! キエエエエッ!」

女後輩「ふむふむ、チェスにクラシック鑑賞、クラリネット……」

女後輩「――って、全部洋風じゃないですか!」

剣道家「キエッ!!?」
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:34:30.312 ID:NmUTVILj0
女後輩「なんで将棋とか、落語鑑賞とか、尺八じゃないんですか!?」

女後輩「――もう、先輩ったら! ガッカリしちゃいましたよ!」

剣道家「キエエエエエエ……」オドオド…

剣道家「キエエエッ! キエエエエエッ!!」ペコペコ

女後輩「冗談ですよ、謝らないで下さいよ、先輩!」

女後輩「剣道やってる人が洋風の趣味を持っちゃいけないなんてことはないんですから」

剣道家「キエエエエエ……」ホッ…
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:37:12.692 ID:NmUTVILj0
―町―

剣道家「キエッ! キエッ! キエッ! キエッ!」

女後輩「やだ~、先輩ってけっこう冗談いうんですね」

剣道家「キエエエエ……///」



不良「おい、そこの二人。ずいぶん楽しそうじゃねえかよ」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:40:24.610 ID:NmUTVILj0
剣道家「キエッ!!?」

女後輩「なによ、あんたたち」

不良「お、結構可愛いじゃん」

DQN「こんな剣道の防具つけたヘンタイより、オレたちと遊ぼうぜ」ヘヘヘ…

女後輩「ふん、誰があんたたちなんかと!」

女後輩「あんたたちと遊ぶより、先輩といた方がずっと楽しいわ!」

剣道家「キエエエエ……///」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:43:42.184 ID:NmUTVILj0
不良「んだと、てめえ!」ドンッ

女後輩「きゃっ!」ドサッ

剣道家「キエッ!?」

不良「いい気になってんじゃねえぞ、このアマ! あ?」

DQN「女なら殴られねーと思ったら大間違いだぞ、コラ!」

剣道家「キエエエエ……」ムカッ
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:46:32.988 ID:NmUTVILj0
剣道家「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!!」

不良「な、なんだ!?」

DQN「うるせえ! なんつうデカイ声だ!」

剣道家「キエエエッ! キエッ! キエエッ! キエエエエエエエッ!」

不良「後輩に手を出すなら自分が相手だ、だとぉ?」

DQN「へっ、竹刀も持ってないくせにオレらとやるつもりか?」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:49:38.779 ID:NmUTVILj0
不良「竹刀のない剣道家なんざ、金棒を持ってない鬼みたいなもんだぜ!」ブオッ

DQN「やっちまおうぜ!」ブンッ

剣道家「キエエエエエエエエッ!」スルッ

不良「バカな! 俺たちのパンチを華麗なすり足でかわしただと!?」

DQN「なんて瞬発力だ……!」

剣道家「キィエエエエエエエエエエエエエエエエエイイイイアアアアアアアアアッ!!!!!」バキッ ドカッ

不良「ぐびゃっ!?」

DQN「ぎゃんっ!?」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:52:47.992 ID:NmUTVILj0
不良「つ、つええ……」ヨロ…ヨロ…

DQN「覚えてやがれ……!」ヨロ…ヨロ…

剣道家「キエッ!!!!!」



剣道家「キエエエエエッ……?」

女後輩「うう、先輩って……あんなに強かったんですね……見直しちゃった……」

女後輩「だけど、私はもうダメ、です……。息が苦しい……」ケホッケホッ

剣道家「キエッ!!!?」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:56:35.278 ID:NmUTVILj0
女後輩「人工呼吸をしてもらわなきゃ……助からないかも……」

女後輩「だけど、面をつけたままじゃできないですよね……。ああ、もうダメ……」

剣道家「キエエ……」アセアセ

剣道家「キエッ!!!」シュルルッ… カポッ



剣道家「す、すぐ……人工呼吸……するよ……!」

女後輩「!」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 18:58:08.851 ID:fDCfNN5ca
喋れんのかよワロタwwwwwwwwwww
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:00:06.484 ID:NmUTVILj0
女後輩「先輩、やっと顔を見せてくれましたね?」ニコッ

剣道家「え……!?」

女後輩「嬉しいです。私の命がかかってたら、ちゃんと面を取ってくれたんですから」

剣道家「あ、あれ……? 死にそう、だったんじゃ……」

女後輩「いくら私がかよわくても、あれぐらいで死にはしませんって」

剣道家「そう、だったんだ……。よ、よかった……」ホッ
44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:03:20.609 ID:NmUTVILj0
女後輩「それにしても……」ジーッ

女後輩「先輩ってけっこう可愛い顔してますね~! ビックリ!」

女後輩「サムライみたいな顔を想像してたから、イメージ変わっちゃいましたよ」

剣道家「!」ハッ

剣道家「あ……ぼく……面をつけてないと……しゃ、しゃべれない……」アセアセ

女後輩「シャイにも程がありますってー、先輩!」クスッ
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:06:55.310 ID:NmUTVILj0
女後輩「騙してすみませんでした、もう面つけていいですよ」

女後輩「陸に上げられて苦しそうにパクパクしてる魚みたいになってますから」

剣道家「あ……う、うん……」

剣道家「あ、だけど……つける前に……一つだけいっておきたいんだ……」

女後輩「なんですか?」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:09:35.463 ID:NmUTVILj0
剣道家「君が死にそうな演技をして……よ、ようやく分かったんだ……」

剣道家「ぼ、ぼく……君のこと、が好きなんだって……」

剣道家「君は……どうかな……?」

女後輩「先輩……」

剣道家「…………」ドキドキドキドキドキ

女後輩「私もです」チュッ

剣道家「!!!」
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:12:45.868 ID:NmUTVILj0
女後輩「前からずっと好きだったんですけど、今日でさらに好きになっちゃいました」

女後輩「勇気を振り絞って告白してくれて、ありがとうござ――」

剣道家「あ……ああああ……ああ、あ……ぁぁ……」ガクガクガク

女後輩「ゲ!? まずい、酸欠になってる!」

女後輩「先輩、早くこれをかぶって!」カポッ
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:15:26.746 ID:NmUTVILj0
女後輩「――落ち着きましたか? 頑張りましたね、先輩」

剣道家「キエエエエエエッ///」

女後輩「ふふっ、いつもの先輩になりましたね」

剣道家「キエエエエエエエッ!!!」

女後輩「それじゃ明日からもよろしくお願いしますね、私の先輩兼恋人さん」

剣道家「キエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!!」





~おわり~
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:18:06.507 ID:zuCSxLXS0
キェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ乙
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/11/08(日) 19:31:15.351 ID:Y0tXDwS5K
キエエエエイ乙

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