千歌「私に宿る9人の女神」【前編】

1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:30:09.13 ID:5+qyjyYK
――私は普通の女の子。


花丸「はあ、もうクタクタずらぁ」

ルビィ「でも花丸ちゃん、ステップすっごい上達してたよ!」

花丸「本当!?」


――普通星の普通星人。だから、みんなみたいに魅力的な個性なんて何一つ持ってない。


千歌「あれ、みんな帰らないの?」

曜「あー、ごめんね。今日中に衣装作り進めなくちゃだから」

千歌「そう、なんだ」

曜「また明日ね」

千歌「うん」

ルビィ「ルビィも衣装作り手伝うよっ」

曜「本当!?終わるか不安だったんだよね~」

千歌「………………」
4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:32:53.40 ID:5+qyjyYK
花丸「マルも作詞終わらせないと」

善子「このヨハネの助けが必要なんじゃない?難しい言葉はたくさん知ってるわよ」

花丸「そういう変なのはいらないずら」

善子「変って何よ!」


ダイヤ「私も生徒会の仕事を片付けていかないとですわ」

鞠莉「じゃあ私も理事長としての事務仕事をfinishさせちゃおうかなー」

鞠莉「ちょうどダイヤに渡したい資料もあったし」

果南「鞠莉もダイヤも残るなら私ももう少し新しい振り付け決めして残ってようかな」


――ずっと思ってた。何も無い私が、みんなを引っ張っていってもいいのかなって。
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:33:26.27 ID:5+qyjyYK
梨子「千歌ちゃん?どうしたの?」

千歌「え…あ、なんでもない…よ。えへへ」

梨子「ふふっ、変な千歌ちゃん」

千歌「あれ、梨子ちゃん曲作りがあるんじゃ…」

梨子「作詞待ちかな。作曲はそれから」

千歌「そうなんだ」

梨子「千歌ちゃん、一緒に帰ろ?」

千歌「……うん」
6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:38:02.37 ID:5+qyjyYK
――


千歌「ただいまー」


トタトタ

スー


千歌「はぁ、もうくたくただよ~!みんなこれからやることがあるなんてよく体力が持つよね」

千歌「本当に…」


千歌「(曜ちゃんとルビィちゃんは衣装作りで花丸ちゃんは作詞)」

千歌「(果南ちゃんは振り付けを決めてくれてるし、ダイヤさんと鞠莉さんはスクールアイドル以外にもやることはたくさんある)」

千歌「(善子ちゃんは元々個性があって、梨子ちゃんだって作曲っていう重要な役割をこなしてる。でも…)」

千歌「(私は…)」


千歌「どうすればいいんだろう…」

千歌「私がリーダーなんて。そもそも…」

千歌「(ずっと自分を誤魔化す言葉ばかり言ってきたけど、スクールアイドル自体私に向いてないんじゃ…)」
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:39:03.32 ID:5+qyjyYK
千歌「な、なんて。嘘でもそんなこと思ったらダメだよね。みんなでラブライブを優勝するって決めたんだから!」

千歌「……えへへ。部屋で一人、何呟いてるんだろ」

千歌「……馬鹿みたい」

千歌「なんだか食欲もないし、寝ちゃおうかな…」


千歌「………………」

千歌「みんな、何か活かせることを持ってて私には…」

千歌「私に…なにか…っあるのかな……っ」ポロ…

千歌「…うぁっうっ……っ」ポロポロ
8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:42:19.00 ID:5+qyjyYK
――


善子「個性について聞きたい?」

千歌「うん、Aqoursの中で一番個性的なメンバーって言ったら善子ちゃんかなって」

善子「善子じゃなくてヨハ…」

千歌「ほら、私ってスクールアイドルなのに何もないから。だから善子ちゃんの意見を参考にしてみようと思ったんだ」

善子「…そんなことないわよ」

千歌「え?」

善子「私が堕天使キャラで悩んでるときに救ってくれたのは千歌たちだし…千歌のおかけでみんなスクールアイドルを伸び伸びできてると思うし…」
9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:44:03.84 ID:5+qyjyYK
千歌「善子ちゃんは優しいんだね」

善子「お世辞じゃないわよ」

千歌「……それで、なにかいい案ないかな。善子ちゃんみたいな個性が出せる方法」

善子「あいにくないわね。今の私だって、私が好きなことを突き詰めていった結果みたいなもので、作ろうと思ってやってるキャラじゃないから」

千歌「そうだよね…」

善子「…私は今のままの千歌でも充分いいと思うわよ」


千歌「…………の」

善子「え?」

千歌「それじゃダメなの…それじゃあ…」
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:45:56.81 ID:5+qyjyYK
善子「本当に大丈夫?今日の千歌、少し変よ」

千歌「変?えへへ」

善子「………………」

千歌「あ、そうだ」

千歌「私も堕天使キャラやってみようかな。そうすれば個性とか少し分かるかもしれないし」

千歌「衣装とか魔術書とか貸してくれないかな?」

善子「………………」

善子「わかったわ。明日持ってくるわね」

千歌「うん、ありがとうっ!」
11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:48:06.36 ID:5+qyjyYK
――


善子「これが堕天使の衣装、使わなくなったからあげるわ。それで、こっちが魔術書なんだけど…」

千歌「けど?」パラッ

善子「古書店で外装だけ気に入って衝動買いしたやつだから…」

千歌「ぜ、全部英語…」

善子「ま、でもこれでも小道具にはなるでしょ」

千歌「ありがとう!早速家に帰って着てみるね」ダッ

善子「え、ええ」

 

千歌「はっ…はっ…」タッタッタッ

千歌「(これで少しだけみんなに近づける)」
12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:49:30.89 ID:5+qyjyYK
 
千歌「ただいまーーー…」

美渡「おかえりー…ってもう部屋に行っちゃった」


 


千歌「これが衣装…前に一回着たけどこういう衣装って私に似合うのかなぁ。あとで着てみよう」

千歌「それでこっちが魔術書。…本物なのかな?ってそんなわけないよね~」

千歌「うへぇ、本当に全部英語だ」ペララララ
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:50:15.05 ID:5+qyjyYK
千歌「魔法陣も色んな種類があるんだなぁ」

千歌「………………」

千歌「冥界に住みし悪魔の化身よ…我の声に応じその身を現せ!……なんて」

千歌「善子ちゃんの真似、似てないよね…」

千歌「考えてみれば全然堕天使のことについて知らないや」

千歌「…何て書いてあるんだろう」ペララララ

千歌「読めば少しは堕天使の魅力がわかるかも」

――――――

――――

――
14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:51:18.78 ID:5+qyjyYK
千歌「えっと、この単語は…」


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌「あーもうわかんない!」


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌「この文法ってどうやって訳すんだっけ」


カチッ…カチッ…カチッ…


千歌「スピリチュアリー……ザンリュウシネン…?」

――――――

――――

――
15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:52:01.85 ID:5+qyjyYK
千歌「できた!」

千歌「って言っても適当に開いた見開きの二ページだけだけど」

千歌「えーと、なになにタイトルは…」

千歌「擬似人格の付与?」

千歌「付与したい人格のザンリュウシネンのこもった物を生き物の血で描いた魔法陣の中心に置いて…………」

千歌「………………」


千歌「こ、こ…」

千歌「これだよっ。これがあれば…」


千歌「μ'sの人たちの人格を手に入れれば、Aqoursのリーダーにふさわしくなれるっ」
16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:55:52.20 ID:5+qyjyYK
――


千歌「(考えてみたけど要するに、その人に関係のあるものを集めろってことだよね)」

千歌「(ルビィちゃんが確か花陽ちゃんのサイン色紙を持ってるって前に言ってたような)」


千歌「ということで早速黒澤家に突撃~!」

ピンポーンッ


『は、はい…ご要件は何でしょうか』

千歌「あ、ルビィちゃん!私、千歌だよ!」

『なんだ千歌ちゃんかぁ。ちょっと待ってね』
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:56:07.31 ID:5+qyjyYK
ガラガラ

ルビィ「お待たせっ。今日はどうしたの?」

千歌「今日はルビィちゃんに大事なお願いがあってきたのっ!」

ルビィ「うゅ…?お願い?」

千歌「ルビィちゃん、前に花陽ちゃんのサイン色紙持ってるって言ってたよね」

ルビィ「う、うん。μ'sの生サインとかって今はプレミアが付いててすっごく高いんだけど、お年玉を貯めて買ったんだっ!」

千歌「それさ、見せてくれない?」

ルビィ「うんっ!いいよ。すぐに取ってくるね」
19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:58:08.79 ID:5+qyjyYK
千歌「………………」


ルビィ「千歌ちゃーん!はぁ…はぁ…これ」

千歌「おおっ!」

千歌「これが本物の花陽さんが書いた、生サイン…」

ルビィ「ルビィの大切な宝物なんだ!」

千歌「へぇ…」

ルビィ「もうそろそろ…」

千歌「うわぁー凄いなー」

千歌「ね、ねえルビィちゃん」

ルビィ「うゅ…?」
20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 19:58:41.95 ID:5+qyjyYK
千歌「これ今日貸してくれないかな?明日絶対返すから!」

ルビィ「ええ!?でも…」

千歌「大切に取り扱うし、もっとちゃんと見たいの!」

ルビィ「え~と…」

千歌「お願いっ!この通り!」

ルビィ「千歌ちゃんなら…いいけど…」

千歌「本当!?ありがとう!じゃあ早速家でゆっくり眺めなくちゃ、じゃあね!」

ルビィ「さ、さようなら~」


ルビィ「行っちゃった…」ポツーン
21: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:01:20.97 ID:5+qyjyYK
――


ザパーンッ…

千歌「次は生き物の血で魔法陣を描かなきゃいけないんだけど…」

千歌「魚の血でも大丈夫だよね」

千歌「とにかくいっぱい釣らなきゃ!」


千歌「(もし足りなくてもカラスがよく集まるところにホウ酸団子を置いてきたし…)」


ザパーンッ…


千歌「暇だなぁ」
22: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:01:59.04 ID:5+qyjyYK
しいたけ「わんっわんっ」

千歌「しいたけを連れてきといて良かったよ。一人だったら飽きたーー!ってなっちゃいそうだし。よしよし」

しいたけ「わんっ」

千歌「………………」

千歌「生き物の血…」

しいたけ「くぅーん…」


千歌「って竿引いてる!」
23: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:03:23.19 ID:5+qyjyYK
――


千歌「この魔術書に描いてある通りに…最後にここをこう描けば……よしっ!」

千歌「魔法陣完全っ!」


千歌「おぇ…とりあえずこの血の入ったバケツを片付けて換気しなきゃ」ガラガラ

千歌「魔法陣は要らなくなったシーツの上に描いたからいつでも隠せるし…」

千歌「準備が整ったら早速儀式を始めよう」

 

千歌「えっと、魔法陣の中心にサイン色紙を置いて…」

千歌「最後にこの呪文を唱えれば…。調べても意味が分からなかったから適当にルビ振ってみたんだけど…大丈夫だよね」

千歌「……ふぅ」

千歌「(やっと…やっとAqoursのリーダーにふさわしい私になれる)」
24: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:04:09.90 ID:5+qyjyYK
千歌「Dg…AhUGuFyltHiIG…」

千歌「FyihIUGiUvctesZrFeRCT…」


千歌「(あれ…?魔法陣が光ってる?)」


千歌「GYohUToigiguUt」


千歌「(ま、眩しい…!でもあと少し!)」


千歌「UfguiUflcc…Gflful!」


パァァァァ!

千歌「あっ…」クラッ


――――――

――――

――
25: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:05:33.88 ID:5+qyjyYK
千歌「う…うぅん…」

千歌「……あれっ!?」ガバッ

千歌「いつの間にかベッドで寝ちゃってたの!?」

千歌「それじゃあ儀式したのも夢…?」


千歌「というか夕飯の時間とっくに過ぎてるじゃん!みと姉どうして起こしてくれなかったの~!」

千歌「あ、でもこの魔法陣見られたらやばかったから良かったかも」
26: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:06:08.50 ID:5+qyjyYK
トタトタ


千歌「みと姉~夕ご飯は~?」

美渡「何言ってんの。さっき食べたでしょ」

千歌「…は?」

美渡「どうしたの?変なものでも食べた?ってそれだと私も食べたことになるんだけど…」

美渡「まあ千歌が夕飯を作るって言った時は何事かと思ったよ。それにお米の正しい炊き方は~とか白米に良く合うオカズは~とかどうとか言ってたし」

千歌「……へ?」

美渡「今日は早く寝たら?きっとスクールアイドルの活動で疲れてるんでしょ」

千歌「う、うん」


タッタッタ


千歌「私がお米を炊いて夕ご飯も作った…?……夢じゃ無いよねっ?」

千歌「………………」プルプル


千歌「…魔術書に書いてあることは本当だったんだ!」
27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:07:17.48 ID:5+qyjyYK
――


曜「ち、千歌ちゃん?」

鞠莉「ワオ…」

梨子「すごい…」

ルビィ「(今日はみんな千歌ちゃんに釘付け。いつもは余所見なんてしてたら注意するあのお姉ちゃんでさえも)」


千歌「~♪」タンッ

千歌「~~~♪」タタンッ


ルビィ「(わぁ…そこのステップすごく難しいところなのに、あんなに余裕そうに)」

ルビィ「(どうしても目で追っちゃう。終わってほしくないって思っちゃう…。でもこの歌い方って、このステップって…)」
28: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:09:37.02 ID:5+qyjyYK
千歌「」タン…

千歌「ふぅ…」


シーン…


千歌「あ、あれ?ダイヤちゃん、曲終わったけど…」

ダイヤ「え?あ、そうですわね!それでは今日の練習はここまでとしますわ」


鞠莉「ちかっち!」ズイッ

千歌「ピャア!?」

鞠莉「一体どうしたの!?yesterdayまでとは別人じゃない。どんな魔法を使ったの?」
30: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:11:08.42 ID:5+qyjyYK
千歌「魔法なんて何も。千歌なんてまだまだだよぉ」

鞠莉「ふ~ん…Top secretってワケ?」

千歌「えっ、そういうわけじゃ」

鞠莉「私も負けてられないわ!ちかっちに付けられたこの炎が消えないうちに家で練習しないと」

鞠莉「それじゃあね、バーイ!」

千歌「ば、ばいばい」
31: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:12:04.37 ID:5+qyjyYK
千歌「ふぅ」

ルビィ「千歌ちゃん、お疲れ様」

千歌「あ、ルビィちゃん。お疲れ様ですっ」

ルビィ「千歌ちゃん歌い方変えた?」

千歌「え゛ぇ゛!?変えてないよぉ」

ルビィ「そっか」

千歌「どうして?」

ルビィ「う、ううん、何でもない」

千歌「あ、ルビィちゃん、昨日借りた花陽ちゃんのサイン色紙返すね」

ルビィ「うん、ありが…


グゥゥゥゥ…
32: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:13:13.11 ID:5+qyjyYK
ルビィ「な、なに!?今の音」

千歌「えっと…///」

千歌「れ、練習したらお腹空いちゃって」ボソボソ

ルビィ「お、お腹の音…?」

千歌「うぅ…恥ずかしいです///」

ルビィ「でも今日の千歌ちゃん、ダンスもいつもより格段に動けてたもんね」

千歌「えへへ、そうかな?」


千歌「あ、今日練習が終わったら食べようと思っておにぎり握ってきたんだ!ルビィちゃんも食べる?」

ルビィ「え、いいの?」

千歌「うんっ、取ってくるから少し待っててね」


ルビィ「うーん…」

ルビィ「(あの歌い方もダンスもどこかで見たことあるような…)」
33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:22:06.40 ID:5+qyjyYK
――


千歌「……………あ」

千歌「私の部屋…ってことは学校は終わったんだ」

千歌「花陽さんバージョンの私はしっかりやってくれたのかな」

千歌「切り替わったら意識がなくなるからどんな感じだったのかがわからないのが難点だなぁ」

ブーブー

千歌「ん?電話…梨子ちゃんから」

千歌「もしもし?」

梨子『あ、千歌ちゃん?』
34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:23:22.89 ID:5+qyjyYK
千歌「どうしたの~?」

梨子『別に用があるってわけじゃないんだけど、少し心配になっちゃって』

梨子『今日の千歌ちゃん、様子がおかしかったから』

千歌「え、もしかして私、変なことしちゃった?」

梨子『ううん、そんなことなくて逆に…なんていうか…すごかった。まるで千歌ちゃんじゃないみたいに』

千歌「私じゃないみたい…。そっか、えへへ」

梨子『千歌ちゃん、何かあった?私心配で…』
35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:24:23.96 ID:5+qyjyYK
千歌「全然大丈夫だよ」

梨子『でも…』

千歌「ほら、馬鹿は風邪ひかないって言うし健康で元気なのが私の数少ない取り柄だから!」


美渡「千歌ー、ご飯だよー」

千歌「はーい!」


千歌「あ、みと姉に呼ばれたからそろそろ切るね。また明日!」

梨子『千歌ちゃん待っ…』


千歌「………………」

千歌「ちゃんと出来てたってことだよね」

千歌「千歌ちゃんじゃないみたいかぁ…えへへ」
37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:27:20.64 ID:5+qyjyYK
――


千歌「おかわりしますっ」

曜「ま、また!?」

梨子「いくら練習後の寄り道でも千歌ちゃん食べ過ぎじゃない…?」

千歌「最近すぐにお腹が空いちゃって…それに」

曜梨子「それに?」

千歌「お米が美味しすぎるのがいけないんですっ!」パクパクッ

千歌「おかわりお願いします!」

曜「早っ!?」
38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:28:21.38 ID:5+qyjyYK
梨子「そういえば、新しい曲の候補をいくつか考えてるんだけど、千歌ちゃんはどんな曲がいい?」

千歌「え?うーん…」

千歌「千歌は梨子ちゃんが選んだ曲なら何でもいいかなぁ」

梨子「え?そ、そう」

曜「千歌ちゃん私も、衣装決めてみたんだけど…ちょっと待ってね」ガサゴソ

曜「はいこれがイラスト!ズバリタイトルは『奇抜』!」

曜「なーんて冗談なん…」

千歌「うん、良いんじゃないかな」

曜「へ?」

千歌「千歌はそんな決めるとか…千歌は曜ちゃんが良いと思った衣装なら賛成だよ」

曜梨子「………………」カオミアワセ
39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:30:02.94 ID:5+qyjyYK
千歌「ごめんね。ちょっと、お花摘みに…」

曜「あ、うん」


曜「なんか、千歌ちゃんらしくなかったね」

梨子「ええ、ダンスも歌も上手くなったんだけど、受け身になったというか…」

曜「リーダーっぽくなくなったというか…」

曜「悪いことじゃないんだけど……千歌ちゃんAqoursのリーダーだし…」

梨子「Aqoursの活動に悪い影響が出なければいいけど」

曜「どうしちゃったんだろ…千歌ちゃん」
40: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:34:33.24 ID:5+qyjyYK
――


千歌「お待たせっ」

ダイヤ「千歌さん、遅いですわよ」

千歌「ご、ごめんね。すぐに着替えるから」

ダイヤ「曜さんは?」

千歌「も、もう来るんじゃないかな?」

ダイヤ「まったく…」

鞠莉「ちかっち、今日は何の練習にするの?」

千歌「うーん」

花丸「マルたちはどうすればいいの?」

千歌「え?えーと…」

果南「あ、そういえば次のライブのセットリストはもう決めてくれた?」

千歌「え?えっ?」
41: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:35:15.78 ID:5+qyjyYK
ガチャ!


曜「千歌ちゃんっ!」

千歌「曜ちゃぁん…!」

ダイヤ「遅いですわよ」

曜「今日は天文学部が屋上使うから屋上使えないって!」

鞠莉「really?」

梨子「ち、千歌ちゃんどうするの?」

千歌「あわわ…」

曜「千歌ちゃんっ!」

千歌「だ……だ……」

ダイヤ「だ…?」

千歌「誰か助けてぇぇぇ!」ダッ
42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:38:53.07 ID:5+qyjyYK
――


千歌「…………っと」

千歌「今日も私はしっかりやってくれたかなぁ」


ブーブー


千歌「電話…今日はダイヤさんから?」

千歌「何だろう……はい、もしもし」ピッ

ダイヤ『あ、千歌さん』

千歌「どうしたんですか?」

ダイヤ『今日のことで少し話があります』

千歌「は、はい…?」

千歌「(何かあったのかな?)」
43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:39:32.72 ID:5+qyjyYK
ダイヤ『あなたはAqoursのリーダーでしょう?』

千歌「そうですけど…」

ダイヤ『完璧にまとめなさい、とまでは言いませんが今日の様では私たちが困りますわ』

千歌「えっと…つまり…?」ダラダラ

ダイヤ『リーダーとして私たちをまとめてください。走って逃げるなんて言語道断ですわ』

千歌「あちゃ~……花陽さ~ん」

ダイヤ『は?』

千歌「い、いえ何でも。その…すみません…」
44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:40:06.12 ID:5+qyjyYK
ダイヤ『はぁ、千歌さんは――』


千歌「(でも、よくよく考えてみたら花陽さんはμ'sの中でもまとめる役じゃなかったし)」

千歌「(花陽さんにリーダーを任せるなんて酷な話だよね)」

千歌「(こうなったら別のメンバーを探すしか…)」


ダイヤ『ちょっと、聞いてますの?』

千歌「え…あ、はい」

ダイヤ『だから――』
45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:40:37.67 ID:5+qyjyYK
千歌「(μ'sのまとめ役といえばリーダーの穂乃果さん、それに海未さんと絵里さんとか)」

千歌「(…そういえばダイヤさんは絵里さんのファンなんだよね。もしかしたら何か持ってるかも)」


ダイヤ『そもそも――』

千歌「あの、ダイヤさん」

ダイヤ『ん?何ですの?』

千歌「実は…」


――――――

――――

――
47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:43:20.96 ID:5+qyjyYK
ダイヤ「これがエリーチカ直筆のサイン色紙ですわ」

千歌「ありがとうございますっ」

ダイヤ「千歌さん!」

千歌「え?」

ダイヤ「貸すのは良いですが、絶対に傷をつけたりしないでくださいね!」

ダイヤ「エリーチカの生サイン色紙なんてプレミア中のプレミア!簡単に弁償できるものではないのですから」

千歌「は、はい」
48: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:44:06.75 ID:5+qyjyYK
千歌「(ルビィちゃんに借りたときは何にも考えてなかったけど、大切に扱った方がいいのかも…)」

千歌「そ、それじゃあ早速家に帰って眺めなきゃー」

千歌「ダイヤさん、さようならっ」ダッ

ダイヤ「千歌さんっ!?」


ダイヤ「…全くもう、騒がしい人ですわね」ハァ
49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:47:05.90 ID:5+qyjyYK
――


先生「ここがこうなるから~」


梨子「………………」チラチラ

曜「………………」チラチラ


千歌「………………」


先生「ちょっと難しいんだけど、誰か…ここの問題、黒板で解いてくれる人いる~?」

千歌「はい」キョシュ


ザワザワ…
50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:47:40.11 ID:5+qyjyYK
梨子「ち、千歌ちゃん無理しなくていいんだよ?」

曜「こんな難しい問題まだ千歌ちゃんには早いって…」ヒソヒソ

千歌「ちょっと~、私のこと馬鹿にしてる?」

曜「してないから、ね?」

千歌「馬鹿にしてるじゃない。大丈夫よ」

千歌「こう見えても私、子供の頃は賢い可愛い千歌ちゃんって呼ばれたんだから♪」

梨子「そ、そうなの…?」ヒソヒソ

曜「初めて聞いた」ヒソヒソ
51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:48:14.29 ID:5+qyjyYK
先生「そ、それじゃあ高海さん、お願い~…」

千歌「はい」


カッカッカッ


千歌「どうですか?」

先生「せ、正解です~!」

曜「ウソ…」

梨子「熱でもあるんじゃ…」

千歌「ふふっ」
55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:56:27.17 ID:5+qyjyYK
――


曜「――ってわけでして…」

ダイヤ「学業に精が出るのは良いことですわ」

梨子「え?」

ダイヤ「ついに千歌さんもAqoursのリーダーとしての自覚が生まれたのですわね」

ダイヤ「私も嬉しいですわぁ」

曜「そういうのともまた違う気がするんだけどなぁ」


千歌「そこ、おしゃべりは終わりにして、そろそろ練習始めるわよ」

曜「う、うん」

ダイヤ「わ、わかりましたわ」
56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:57:01.60 ID:5+qyjyYK
千歌「じゃあまずは…」

鞠莉「どうするの?」

果南「前回みたいに逃げないでよね~」

千歌「鞠莉と果南は発声練習からね。まだ音程が外れているところもあるし」

鞠莉「おっけー!」

果南「わかった」

花丸「千歌ちゃんっ、マルたちは?」

千歌「花丸たち一年生はランニング。鞠莉たち三年に比べて体力がないから」

花丸「ランニング辛いずら~」

ルビィ「花丸ちゃん、がんばルビィ!」
57: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:58:17.98 ID:5+qyjyYK
曜「私達はどうすればいいの?」

ダイヤ「私にも指示をお願いしますわ」

千歌「そうね、三人は…」


ガチャ


生徒「黒澤さんっ!」


ダイヤ「ん?どうしたんですの?」

曜「誰?」ヒソヒソ

鞠莉「ダイヤと同じ生徒会役員よ」ヒソヒソ
58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:59:05.76 ID:5+qyjyYK
生徒「じ、実は今生徒会の資料にミスが…!」

ダイヤ「何ですって!?」

生徒「明日までに直さないと!」

ダイヤ「…わかりました。千歌さん、申し訳ありませんが生徒会の方に行ってきますわ」

果南「確かに明日までってなると今日は無理そうだね」

ダイヤ「はい、それでは…」

千歌「私も手伝うわ」

ダイヤ「ち、千歌さんが?」
59: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 20:59:43.12 ID:5+qyjyYK
千歌「人手が多くあった方が効率的でしょ?」

ダイヤ「しかし…」

千歌「大丈夫よ。何となく出来そうだし」

ダイヤ「………………」

ダイヤ「わかりましたわ。それでは千歌さんも」

千歌「ええ、曜と梨子には悪いんだけど、今日は自分の苦手なところを重点的に練習しておいてくれるかしら」

曜「りょ、了解ヨーソロー!」

梨子「うん」
61: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:02:44.25 ID:5+qyjyYK
――


役員A「す、すごい…」ヒソヒソ

役員B「高海さんって何者…?」


千歌「………………」スラスラ

千歌「ふぅ、ダイヤ、ここからここまでは全部修正しといたから」

ダイヤ「え、ええ」

ダイヤ「千歌さん…中学の頃に生徒会の役員だったとかではありませんよね?」

千歌「ええ、初めてよ」

ダイヤ「他の役員がいなくても務まるのではというレベルですわ…」ボソッ
62: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:03:33.22 ID:5+qyjyYK
千歌「あ、これミニメロンパン?貰うわね。ちょうど甘いものが欲しかったのよね」ヒョイパク

役員A「あ、それはっ!」

千歌「……硬い…」

役員A「それ…匂い付きメロンパンストラップ…」

千歌「え?」

役員A「……ぷっ」

役員B「ちょっと笑っちゃ…ぷっ」

千歌「」カァ///

役員A「高海さんってちょっと抜けてます?」

役員B「私も同じようなもの持ってますよ。匂い付きカップケーキストラップ」

ダイヤ「最近はこんなものまであるのですね…」

千歌「ハラショー…」
64: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:06:30.51 ID:5+qyjyYK
――


千歌「………………」スッ

千歌「よし、終わりっ」

千歌「絵里さんになってから一週間、ダイヤさんにお叱り電話をもらうこともなくなったし、完璧ってことだよね!」

千歌「絵里さんのことだからみんなをきっちりまとめてるんだろうなぁ」

千歌「…どんな感じなのか曜ちゃんに電話して聞いてみようかな」


ピッピッピッ

プルルルルルル…


曜『もしもし、千歌ちゃん?』
65: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:07:07.68 ID:5+qyjyYK
千歌「あ、曜ちゃん。ちょっと聞きたいことがあって電話したんだ」

曜『うん、どうしたの?』

千歌「ここ一週間さ、リーダーとしてキチッとしてみてるんだけど……曜ちゃんから見てどんな感じかな?」

曜『私から見て…』

千歌「うんっ」

曜『…千歌ちゃんのことを悪く言うつもりはないよ。あんな千歌ちゃんも可愛いと思うし…』

千歌「…?」
66: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:07:26.30 ID:5+qyjyYK
曜『ちゃんと務まってるんだけど…』

千歌「だけど…?」

曜『本当に悪くないよ!けど、少し……抜けてるというか。なんて言うのかな……あっ』


曜『…ポンコツ?』

千歌「え゛…?」

千歌「ほ、本当…?」

曜『…うん』

曜『で、でもしっかりAqoursをまとめてくれてるから全然問題ないよっ!』

千歌曜「『………………』」
67: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:08:29.19 ID:5+qyjyYK
曜『あ…あー、もうそろそろ夕飯になるから…また明日ねっ』

プツ


千歌「………………」

千歌「お、おかしいよっ!どういうこと!?」

千歌「絵里さんは完璧クール生徒会長じゃないの~!?」


ピッピッピッ…!

プルルルルルル


ダイヤ『はい』
68: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:08:58.43 ID:5+qyjyYK
千歌「ダイヤさんっ!」

ダイヤ『な、何ですの?』

千歌「…実は絵里さんはポンコツだったとか、有り得ます?」

ダイヤ『なっ…なっ…!』

ダイヤ『そんなわけありませんわっ!!』

千歌「うっ」キーン

ダイヤ『エリーチカはクールで賢くて生徒会長なのですわよ!?そんなポンコツなんて…!』

千歌「そっそうですよね!失礼しましたっ!」プツ
69: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:09:39.01 ID:5+qyjyYK
千歌「ふぅ…やっぱりそんなわけないよね」

千歌「確かに絵里さんのはずなのになぁ」

千歌「うーん…確かにダイヤさんは絵里さんのサイン色紙って言ってたし」

千歌「…もしかしたら、シネンが弱くて失敗しちゃたのかも」

千歌「なら別の絵里さんのもので試せば…」

千歌「………………」


ピッピッピッ

プルルルルルル…プッ


ダイヤ『な・ん・で・す・の?』

千歌「あ、あはは…実は…」
70: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:14:27.00 ID:5+qyjyYK
――


ダイヤ「これですわ」スッ

千歌「これがダイヤさんの持ってる色紙以外の絵里さんのもの?」

ダイヤ「ええ」

千歌「見たところ…ただの資料だけど」

ダイヤ「見た目だけで判断してはいけませんわよ。これはエリーチカがμ'sに加入する前のもの」

ダイヤ「音ノ木坂の学校説明会のときにエリーチカが作成した資料だそうですわ」

千歌「へ、へ~」

千歌「(どんなコネでそんなものを手に入れたんだろう…)」
71: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:16:08.89 ID:5+qyjyYK
千歌「それで、今回も家でじっくり見たいから貸して欲しいなぁ…って」

ダイヤ「…これを?」

千歌「(そりゃただの紙だしそんな反応になるよね…)」

千歌「…はい」

ダイヤ「しかし薄い紙ですし…もし折れたり破れたりしたら…」

千歌「(そっちの心配ですか)」

千歌「あ、あー!もっとよく読み込んで絵里さんのこと知りたいなー!」

千歌「ダイヤさんと絵里さんの話もしたいなー」チラッ
72: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:16:26.10 ID:5+qyjyYK
ダイヤ「………………」

千歌「…なんて」

ダイヤ「…千歌さん」

千歌「は、はい」

ダイヤ「あなたがそこまで考えていたなんて!私は感動いたしましたわっ!」

千歌「あ、はい」

千歌「(ちょろい)」

ダイヤ「ぜひ、一日じっくり読んで私とエリーチカ談義に花を咲かせましょう!」

千歌「あ、あはは…」
73: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:19:05.44 ID:5+qyjyYK
――


美渡「千歌ー!ご飯出来たよ!」


『――』


美渡「千歌の声…誰かと電話?」


『――!』


パアァァァ!


美渡「ひ、光っ!?」
74: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:19:23.04 ID:5+qyjyYK
美渡「な、何が…」スー

千歌「………………」

美渡「千歌…?」

千歌「何?」

美渡「あ…夕飯できたって」

千歌「そう、じゃあ先に食べてて」

美渡「う、うん」
75: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:20:54.39 ID:5+qyjyYK
――


千歌「………………」スッ

千歌「よし、儀式は成功っ」

千歌「というかもうこんな時間…!?も~」


千歌「みと姉~!」タッタッタッ

美渡「あ、千歌」

千歌「なんで私除いて夕飯食べてるの!」

美渡「だって千歌が先に食べててって」

千歌「(あ、ちょうど絵里さんを入れ替わってたときに来たから…)」

美渡「ほら、千歌の分はここにあるよ」

千歌「うんっ」
76: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:21:19.82 ID:5+qyjyYK
美渡千歌「………………」モグモグ

千歌「ねえ、みと姉。私さっき何か抜けたことしてなかった?」

美渡「なんでそんなこと聞くのよ」

千歌「え、えっとちょっと真面目になってみたんだけどボロが出てなかったかな~って」

美渡「まあ…できる女って雰囲気だったよ。クールというより冷たいというか…」

千歌「…?同じ意味じゃん」
77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:22:11.84 ID:5+qyjyYK
美渡「なんというか…尖った冷たさっていうのかな。あ、千歌が何か酷いことを言ったとかじゃないよ。ただそんな雰囲気だったってだけで」

千歌「ふーん?みと姉ありがとう、ごちそうさまっ!」ダッ

美渡「もういいの?」

千歌「うんっ!」

 

トタトタトタ…

千歌「クールな感じ…できる女…」

千歌「今度は成功だ!」
78: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:25:54.93 ID:5+qyjyYK
――


千歌「よし、準備おっけー!」

千歌「そろそろ出ないと朝練の時間に遅刻しちゃうし、クールな絵里さん、お願いしますっ」

千歌「…………うぅん」クラッ


 


 


花丸「ひっぐ……ぐすっ…」

千歌「…………え?」

千歌「(何これ…ここ学校…?絵里さんから私に戻っちゃったの?それに…)」
79: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:26:25.37 ID:5+qyjyYK
花丸「うぅぁ…」ポロポロ

千歌「ど、どうしたの!?」

善子「どうしたのって…」

曜「…千歌ちゃんが言ったんだよ?」

千歌「何を…?」

ダイヤ「千歌さん、確かに花丸さんはまだ体力がないかもしれません。でも、いくら何でも言い過ぎではないですの!?」

梨子「今日の千歌ちゃん、なんだか怖い…」


千歌「(どういうこと?)」
80: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:27:14.18 ID:5+qyjyYK
――


千歌「はぁ~…久しぶりに学校から帰った気がする…」ドサッ

千歌「それにしても絵里さん…一体花丸ちゃんになんて言ったの?」

千歌「厳しいのは分かるけど花丸ちゃん泣かせたらダメじゃーん!」

千歌「もう~!」バタバタ


千歌「…っ!?」クラッ

千歌「(あ、これ…入れ替わる前の感覚…)」


 


千歌「はっ…!」

千歌「花陽さんか絵里さん、どっちかと入れ替わった…?」
81: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:27:49.34 ID:5+qyjyYK
千歌「………………」

千歌「入れ替わった時間は…三分くらい。でも誰と…」カサッ

千歌「ん? メモ書きだ。えっと…」


『素人に素人にしか見えないと言って何がいけないの?』


千歌「こ、これ、もしかして絵里さん…?」

千歌「……これを花丸ちゃんに?」

千歌「………………」

千歌「あーもう! 何言ってるの!」

千歌「明日どんな顔してみんなと会えば…」

千歌「もうこっちの絵里さんは絶対に使わないんだからっ」
83: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:30:26.11 ID:5+qyjyYK
――


曜「千歌ちゃん梨子ちゃん、おはヨーソロー!」

梨子「おはよう。今日は朝練がないから、曜ちゃんと会うのも教室になっちゃったね」

千歌「うん、おはよう」

曜「もう今日の朝最悪だったよ~」


千歌「(結局昨日のことが怖くて、私のまま学校に来ちゃったんだけど…)」

千歌「(前までは出来てたんだし、大丈夫だよね?)」
84: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:31:02.15 ID:5+qyjyYK
曜「でさーって、千歌ちゃん聞いてる?」


千歌「(というわけで、前の絵里さんお願いしますっ!)」

千歌「………………」スッ


曜「千歌ちゃん?」

千歌「………………」

千歌「あなたたち、今日は数学のテストがあったわよね?」

梨子「う、うん」

曜「あー、最近練習が忙しくてあんまり勉強出来てないんだよねー」

千歌「それなのにここで話してる暇があるの?」

曜「あ、そ、そうだよね」
85: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:31:33.18 ID:5+qyjyYK
千歌「それにスクールアイドルはやらされてるんじゃなくて自分でやってることでしょ?」

千歌「勉強ができない理由にしないで」


曜「ご、ごめんね。じゃあ私は勉強してくるから、またね」

千歌「………………」

梨子「わ、私も勉強してこようかな」

千歌「そうね、私も」


千歌曜梨子「………………」
87: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:34:05.65 ID:5+qyjyYK
――


先生「じゃあここの問題、解いてくれる人~」

千歌「はい」キョシュ


ザワザワ…


梨子「ここの問題、この前より難しいけど…」

曜「千歌ちゃん、まぐれは二度は起きないよ」
88: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:35:17.29 ID:5+qyjyYK
千歌「………………」


ザワザワ…


千歌「あなたたち、今は授業中よ?私語は謹んで」


シーン


先生「そ、それじゃあお願いね」

千歌「はい」
89: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:38:08.82 ID:5+qyjyYK
――


千歌「それじゃあ練習始めるわよ」

花丸「………………」

千歌「何?」

花丸「な、何でもないずら」

千歌「そう、じゃあ昨日と同じようにまずは柔軟から。二人一組になって」

鞠莉「オッケー!」

曜「千歌ちゃん」

千歌「私は一人でやるわ」

曜「そう…」

梨子「曜ちゃん、私と組もう?」

曜「うん」
90: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:39:15.34 ID:5+qyjyYK
ワイワイ


千歌「……組めたみたいね」

千歌「なら昨日私が教えたように始めて頂戴」


鞠莉「あっ、あぁ!す、ストップストップっ!」

果南「全然押してないって~」

鞠莉「絶対楽しんでるでしょ!」

果南「そんなことないよ」
91: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:39:50.35 ID:5+qyjyYK
ワイワイ


ダイヤ「押しますわよ」

花丸「うんっ」

ダイヤ「ん、んっ…」

花丸「も、もうちょっと…んっ、強くしてもっ…」

ダイヤ「駄目です、まだっ、始めたばかりなんですからっ、無理をして身体を痛めてはいけませんわっ」

花丸「は、はいっ」
92: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:40:17.28 ID:5+qyjyYK
ワイワイ


ルビィ「よ、善子ちゃん、お願い…」

善子「行くわよ」

ルビィ「うん」

善子「…えいっ」グイッ

ルビィ「ピギィィィ!?」

善子「ご、ごめん。加減が…」
93: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:41:02.75 ID:5+qyjyYK
ワイワイ


梨子「んっ、曜ちゃん体柔らかいねっ」

曜「えへへ、高飛び込みは体柔らかくないとだからね」

梨子「私は絵を描いたりピアノをしたり、運動はあんまりだから」

曜「良かったら、私のやってる柔軟法教えようか?」

梨子「え、いいの?」

曜「うんっ」

曜「まずは――」
94: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:42:01.17 ID:5+qyjyYK
千歌「………………」

梨子「あ、千歌ちゃん。千歌ちゃんも聞く?」

曜「こうやってね」


千歌「あなたたち。いいえ、ここにいる全員」
95: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:42:29.83 ID:5+qyjyYK
ダイヤ「どうしたんですの?」

千歌「さっきから聞いていれば楽しそうに私語私語私語」

千歌「あなたたちにとってスクールアイドル活動はレクか何かなの?」

果南「そんな言い方しなくても!」

千歌「ならなんて言えばいいのかしら?」

千歌「お友達と仲良くわいわい頑張っていく活動…これならいい響きね」
96: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/21(水) 21:43:02.41 ID:5+qyjyYK
ルビィ「うゅ…」

千歌「ラブライブ優勝ねえ…」

善子「な、何よっ」

千歌「こんな浮ついた空気でラブライブ優勝なんて出来るわけないじゃない」

花丸「それは…」

千歌「はぁ、所詮スクールアイドルなんてお遊びね」

ダイヤ「なっ…!」

千歌「昨日私が言ったことをしっかりやっておいて」

曜「ち、千歌ちゃんは?」

千歌「私はもう帰るわ。こんなことに付き合っても意味がないもの」


Aqours「………………」
114: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:30:07.20 ID:O71kZSu7
――


千歌「ふんふんふーんっ♪」

千歌「新しい絵里さんになってから一週間、久しぶりの登校だっ」


千歌「風が気持ちいい~」


千歌「(でも、今日梨子ちゃん集合場所に来なくて先に行っちゃったって)」

千歌「どうしたんだろう。まあ行って聞いてみればいっか」
115: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:31:01.98 ID:O71kZSu7
 
果南「でさ~」

花丸「あははっ」


千歌「あっ、みんなおはよー!」

果南「あ、千歌…」

花丸「お、おはよう」

千歌「…?どうしたの?」
116: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:31:30.20 ID:O71kZSu7
梨子「千歌ちゃん」

千歌「あ、梨子ちゃん、どうして今日は集合場所に来なかったのー?」

梨子「今日は練習に来たんだね」

千歌「え?当たり前でしょ」

果南「何言ってるの。千歌、全く練習に顔を出さないじゃん」

千歌「……え?」
117: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:32:05.65 ID:O71kZSu7
曜「千歌ちゃん…一週間前に、お遊びならやる意味がないって言ってそれっきり…」

千歌「……え?」

千歌「だ、だって…絵里さんは前の…」

曜「…?」

千歌「まさか…上書き…?」
118: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:32:46.94 ID:O71kZSu7
千歌「ねえ、曜ちゃんっ」

曜「」ビクッ

千歌「え…」

曜「ど、どうしたの?」

千歌「…もしかして私が怖い…?」

曜「そんなこと…」
120: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:42:16.25 ID:O71kZSu7
千歌「本当に?」

曜「……ちょっとだけ」

千歌「み、みんなっ」

ルビィ「………………」メソラシ

善子「………………」メソラシ

千歌「ぁ…」
121: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:42:44.38 ID:O71kZSu7
千歌「……そっか」

梨子「で、でもね」

千歌「ううん、私が悪いの。わかってるから…」

ルビィ「千歌ちゃん…」


千歌「(そんな目で見ないで…嫌だ嫌だ…)」

千歌「(もうみんなと喋りたくない…)」


千歌「(助けてっ…)」

千歌「………………」スッ
122: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:44:11.45 ID:O71kZSu7
千歌「あ、その…」

果南「それじゃあ早く練習始めよ?時間なくなっちゃうよ」

ダイヤ「そうですわね」

千歌「は、はいっ」

千歌「よ、曜ちゃんっ!」

曜「なに?」

千歌「頑張ろうねっ」

曜「う、うん」

千歌曜「………………」
123: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:44:32.47 ID:O71kZSu7
千歌「えっと、ダイヤちゃん!」

ダイヤ「…何ですの?」

千歌「練習の指示は…」

ダイヤ「千歌さんが休んでる間に私が組んだものが有りますので問題ありませんわ」

千歌「そ、そっか」

千歌ダイヤ「………………」
124: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:45:41.72 ID:O71kZSu7
千歌「えっと、えっと…」

千歌「あ、花丸ちゃん」

花丸「」ビクッ

花丸「な、なに?」

千歌「うぅ…!」ウルウル
126: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:56:55.60 ID:O71kZSu7
――


千歌「………………」カチッ…カチッ

千歌「高坂穂乃果の生サイン……円」

千歌「今の私の持ち合わせは……た、足りない…」

千歌「もうどうすればいいの~!」


千歌「(あの後、私は花陽さんに全てを投げて気づいたら部屋にいた)」

千歌「(曜ちゃんからの話によるとギスギスした空気に耐えきれなくなった花陽さんがまた、誰か助けてぇぇぇ!って逃げちゃったらしくて…)」
127: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:57:32.33 ID:O71kZSu7
千歌「もう…みんなと会いたくない…」

千歌「でも花陽さんと絵里さんじゃ…!」


千歌「やっぱり…もう穂乃果さんしか」

千歌「でもこんなに生サインが高いなんて聞いてないよぉ!」

千歌「どうすれば、どうすれば…」


千歌「(幸いにして明日は土曜日。練習を休めば二日間ある)」

千歌「でも何も思いつかないよ…」
128: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 19:58:13.95 ID:O71kZSu7
千歌「うーん、確か穂乃果さんのお家って和菓子屋さんなんだっけ」

千歌「そこのおまんじゅうじゃ駄目かなぁ……駄目だよね…」


千歌「…ん?」

千歌「お店ってことはもしかして…穂乃果さんのお家がわかる…?」

千歌「………………」


千歌「秋葉原に行こうっ!」
130: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:08:12.69 ID:O71kZSu7
――


雪穂「あー暇だなぁ。お姉ちゃん私に店番押し付けて遊び行っちゃったし。まあ卒論に研究詰めで息抜きしたいのは分かるけどさ」

雪穂「誰も来ないし、課題やっちゃおうかな」


千歌「す、すみませーん…」

雪穂「(あちゃー、バットタイミング…。まあ少しくらいなら)」
131: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:08:44.25 ID:O71kZSu7
雪穂「いらっしゃいませ。何をお買い求めですか?」

千歌「あの…」

雪穂「…?」

千歌「穂乃果さんはいますか?」

雪穂「今は留守ですけど…」

千歌「え…」

雪穂「(お姉ちゃんのファン?よく来るんだよねー。まったくお姉ちゃんは遊びに行っても私を邪魔するんだから)」
132: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:09:48.11 ID:O71kZSu7
雪穂「えっと…何にしますか?」

千歌「穂乃果さんのご家族の方ですか?」

雪穂「そうですけど…」

雪穂「(うわぁ…めんどくさいタイプかも。まあお姉ちゃん見たさに来た客なんて腐るほど相手にしてきたからね。こういうときは…)」

雪穂「あの、お姉ちゃんは今留守なので。もしお姉ちゃんに会いたいが為に来たのならお引き取りください」

雪穂「(これで帰るでしょ)」
133: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:11:04.11 ID:O71kZSu7
千歌「違くて…その…」

雪穂「なんですか?」

千歌「ほ、穂乃果さんの私物をくださいっ!」

雪穂「うぇっ!?」

千歌「お願いします!」

雪穂「無理無理!」

雪穂「(たくさんお姉ちゃんのファンは相手にしてきたけど、こんなことは…この子ってやばいファン?)」
134: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:11:40.37 ID:O71kZSu7
千歌「穂乃果さんの私物がなきゃダメなんです!」

雪穂「(はっ?どういうこと?そこまでこの子の頭はお姉ちゃんに侵食されて…)」

雪穂「(スクールアイドルをしてた頃と家にいるときのギャップを教えてあげたら治るかな?)」

千歌「わ、私、貰うまでここに居座りますから!」

雪穂「えっ!?こ、困ります!…課題やりたいし」

千歌「ぜーったいに動きません!」
135: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:12:14.73 ID:O71kZSu7
雪穂「(これは頑固そうだ…)」

雪穂「……はぁ」

雪穂「ちょっと待っててください」

千歌「…?はい」


トットットッ

ガチャ


雪穂「えーっと、どれがいいかな」

雪穂「ん?机の上にハンカチ置きっぱなし。お姉ちゃんハンカチなんて使わないでしょ」

雪穂「(お姉ちゃんには悪いけど私には関係ないし、これで帰ってもらおう)」
136: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:12:53.24 ID:O71kZSu7
トットットッ


雪穂「はい、これお姉ちゃんのハンカチ…これでいいですか?」

千歌「あ、ありがとうございますっ!」

千歌「これで…」ボソッ

千歌「大切に使わせていただきます。ありがとうございましたー!」ダッ

雪穂「ちょっ、買い物は!?」


ポツーン

雪穂「はぁ…」
139: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:14:32.26 ID:O71kZSu7
――


千歌「早くしないと朝練に遅刻する~!」

千歌「魔法陣を敷いてハンカチを置いて」

千歌「すー、はぁ…」

千歌「穂乃果さん、私に力を貸してください…」

千歌「私がいなくても、穂乃果さんがいれば…!」

 

千歌「Dg…AhUGuFyltHiIG…」

千歌「FyihIUGiUvctesZrFeRCT…」
140: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:15:05.74 ID:O71kZSu7
千歌「(四回目となるとさすがにこの眩しさにも慣れてくるね)」


千歌「GYohUToigiguUt」


千歌「(あと一節。穂乃果さんお願い、私を助けて!)」


千歌「UfguiUflcc…Gflful!」


パァァァァ!

千歌「うっ…」クラッ
141: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:16:14.92 ID:O71kZSu7
――


キーンコーンカーンコーン


曜・梨子「し、失礼します…」

鞠莉「二人とも、せっかくのお昼休みだっていうのに、随分tiredな表情じゃない。お弁当でも忘れた?」

曜「いえ、そういうわけじゃないんですけど…」

梨子「女子力の高い千歌ちゃんに精神を…」ボソッ
142: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:17:04.19 ID:O71kZSu7
果南「ん?そういえば千歌は?」

曜「千歌ちゃん、なんだか朝から様子がおかしくて…」

ダイヤ「千歌さんの様子がおかしいのはここの所ずっとでしょう!千歌さんはどこにいるのかと聞いているのです!」


花丸「ダイヤさん、すごい荒れているずら」

善子「そりゃあ金曜日に来たと思ったらまた土日休んでその上今日の朝練まで無断で休んだんだから。千歌はどんな顔して入ってくるのかしら…」

ルビィ「うゅ…」


ガチャ


千歌「失礼しますっ♪」ニコニコ
143: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:17:54.22 ID:O71kZSu7
――


「雪穂~白いハンカチ知らない?」

雪穂「し、知らないけど」

「え~どうしよう、私のものじゃないのに」

雪穂「えっ!?あれお姉ちゃんのハンカチじゃないの!?」

「え?雪穂何か知ってるの!?」

雪穂「た、たまたま見つけてお姉ちゃんがハンカチなんて持ってるの珍しいな~って思っただけだから!」
145: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 20:18:19.51 ID:O71kZSu7
「なーんだ…」

雪穂「…ちなみに誰の?」

「あれ、ことりちゃんの忘れ物なんだよね。素直に謝ったら許してくれるだろうけど…」

雪穂「」ダラダラ


雪穂「(し、知ーらない)」
148: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:05:03.39 ID:O71kZSu7
――


千歌「失礼しますっ♪」ニコニコ


ルビィ「今日の千歌ちゃん、心なしかふわふわした雰囲気というか」

善子「妙に頭に残る声音だし」

花丸「また新しい千歌ちゃん…?」
149: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:05:33.68 ID:O71kZSu7
ダイヤ「千歌さん!」

千歌「あ、ダイヤちゃん」

ダイヤ「ダイヤちゃ…!?ってそんなことより、どうして朝練に来なかったんですの?」

千歌「それは…」

ダイヤ「言い訳があるなら聞きますわよ」

千歌「みんなごめんねっ!」

千歌「花丸ちゃんも酷いこといっぱい言っちゃって…」

花丸「ううん、もう気にしてないずら」
150: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:08:09.05 ID:O71kZSu7
千歌「それで…これ良かったら」

花丸「クッキー?」

曜「まさか千歌ちゃんが作ったの!?」

ダイヤ「だから朝練に?」

千歌「うん、早く花丸ちゃんに謝りたくて…」

鞠莉「こんなことを言われたら流石のダイヤも怒れないよね~」

ダイヤ「ま、まあ今回だけはその事情を考慮して特別に!許しますが、次無断で休んだりしたら許しませんからね!」

果南「もう、ダイヤも素直じゃないんだから」

ダイヤ「お黙らっしゃい!」
151: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:09:53.40 ID:O71kZSu7
花丸「ねえ千歌ちゃん」

千歌「どうしたの?」

花丸「このクッキー、今食べてもいい?」

千歌「うんっ、召し上がれ」

花丸「あむ…」

千歌「どう…?すっごく急いでて味見してないんだけど…」
152: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:10:26.93 ID:O71kZSu7
花丸「………うんっ!」

花丸「とーっても甘くて美味しいずらっ♪」

千歌「良かったぁ」

鞠莉「私にもplease!」

ルビィ「ルビィもっ」

千歌「たくさん作ってきたから、みんなで食べてっ♪」ニコニコ


ワイワイ…

――――――

――――

――
153: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:16:10.79 ID:O71kZSu7
千歌「…………ん」

千歌「気がついたら部屋っていう状況にも慣れてきたよ。毎日この繰り返しだし」

千歌「穂乃果さんはちゃんとAqoursをまとめてくれたのかな?」


ブーブー


千歌「花丸ちゃんからメール…」ドキドキ

千歌「な、何だろ……見ないと」
154: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:16:53.16 ID:O71kZSu7
From.国木田花丸
件名:今日はありがとう

本文:千歌ちゃんが焼いてくれたクッキーとっても美味しかったよ
今度作り方を教えてくれるって約束、忘れたら駄目だからね(^^)


千歌「……えーっと…」

千歌「(心配は杞憂だったみたい。本当に気づいたら花丸ちゃんと仲直りしてたし…)」

千歌「さすが穂乃果さんだよ!」
158: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:35:20.71 ID:O71kZSu7
――


千歌「いちっ、にっ、さんっ、しっ♪」

ダイヤ「………………」ボー

ダイヤ「…って、き、今日の練習はここまでにしますわっ!」


鞠莉「今ダイヤ絶対千歌の声に聴き惚れてたよね」

善子「何度聴いても千歌の脳トロボイスって言うの?はすごい破壊力ね」

善子「地声は普通なんだし、出し方にコツみたいのがあるのかしら?」
159: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:35:57.79 ID:O71kZSu7
梨子「千歌ちゃん変わったよね。手際もいいし、女子力も高くなったし」

鞠莉「まさか…」

梨子善子「…?」

鞠莉「Boyfriendができたとか…?」

梨子善子「え゛…」

善子「ぼ、ぼぼボーイフレンドぉ~!?」

鞠莉「ちょっと! 声が大きいよっ」

梨子「ちちち千歌ちゃんに彼氏ってどういうこと!?」ブンブン

鞠莉「い、いるとは言ってないでしょ! girlが変わると言ったら彼氏ができたのが理由かと思っただけで!」
160: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:36:56.03 ID:O71kZSu7
善子「あ、あの千歌に彼氏なんて…」ダラダラ

鞠莉「その割にはすごい動揺してるけど…」

梨子「千歌ちゃんの彼氏…」

鞠莉「り、梨子…?」

梨子「一体何処の馬の骨なのっ!?」
161: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:41:10.51 ID:O71kZSu7
 
千歌「ふぅ…」

曜「千歌ちゃ~ん」

千歌「あっ、曜ちゃん。今日も練習お疲れ様でしたっ♪」ペコリ

曜「あ、うん」

千歌「そうだっ、昨日みかん味のシフォンケーキ作ったから持ってきてみたのっ」

千歌「曜ちゃん、みかん好きだよね?」

曜「う、うん」

千歌「ちょっと待っててください……はい、どうぞ」

曜「ありがと…」
162: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:41:53.14 ID:O71kZSu7
千歌「」ジーッ

曜「え? あ、美味しいよ!すごく」

千歌「よかったぁ、初めて作ったから上手にできてるのか心配で…」

曜「初めてで、この出来…?」

千歌「うんっ、何となく、こうすれば上手にできるかなってわかって」

曜「…千歌ちゃん、お菓子作りが得意だったんだね。知らなかった…」ボソッ

千歌「え?」

曜「ううん、何でもない」
163: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:42:46.92 ID:O71kZSu7
曜「そうだ、一緒に帰らない?」

千歌「千歌と?」

曜「うん」

千歌「うん、いいよっ♪」

曜「………………」

曜「帰り道が違うから途中までになっちゃうけど…話があるの」

千歌「私に?」

曜「うん」
164: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:43:32.17 ID:O71kZSu7
――


曜「うん」

千歌「………………」スッ

千歌「…………ふぇ?」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「あれ、私…」

千歌「(ってなんで戻っちゃったの~!?)」

曜「千歌ちゃん聞いてる?」

千歌「え、聞いてるよ!聞いてるけど……何の話だっけ?」
165: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:44:14.54 ID:O71kZSu7
曜「はぁ…もう」

千歌「えへへ、ちょっとぼーっとしてて」

曜「たまには千歌ちゃんと二人で帰りたいって言ったの!」

曜「恥ずかしいから二回も言わせないでよ~」

千歌「あはは、ごめんね。うん、いいよ」

千歌「じゃあ帰ろ?」
166: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:45:38.92 ID:O71kZSu7
 

千歌「この道通るのも久しぶりだな~」

曜「え?」

千歌「な、なんでもない!」

千歌「そんなことより…二人きりになったのは久しぶりだね」

曜「最近はAqoursのみんなでいることが多かったから」

千歌「それもあるけど…」

千歌「私はみんなと会ってないから…」ボソッ

曜「千歌ちゃん?」
167: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:46:11.97 ID:O71kZSu7
曜「………………」

千歌「………………」

曜「ねえ千歌ちゃん」

千歌「なーに?」

曜「あのさ…」

千歌「うん」

曜「…千歌ちゃん、最近無理してない?」

千歌「へ? してないよ?」
168: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:47:03.98 ID:O71kZSu7
曜「………………」

曜「千歌ちゃんがなんで変になってるのかはわからない…けど」

曜「私、前の千歌ちゃんの方が好きだな」

千歌「…え?」

曜「だってどう考えても最近の千歌ちゃんおかしいよ!」

千歌「っ…!」

曜「最近は千歌ちゃんが千歌ちゃんみたいじゃなくなって…」

曜「私は今の千歌ちゃん好きじゃない」

千歌「何それ…」
169: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:48:49.33 ID:O71kZSu7
曜「千歌ちゃんは…」

千歌「私の気持ちも知らないくせにそんなこと言わないでっ」

曜「ち、千歌ちゃんの気持ちってなに!?」

曜「それを私に相談してくれた!?」

千歌「そんなの言えないよっ…!」

曜「じゃあどうしようもないじゃん!」

千歌「だから私は今のままでいいの!」


曜「…何度だって言うよ。最近の千歌ちゃんは好きじゃない!」

千歌「やめてっ!!」

曜「」ビクッ
170: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:49:34.83 ID:O71kZSu7
千歌「もう…もうやだ…」

千歌「(もう聞きたくない聞きたくない聞きたくない…)」

曜「千歌、ちゃん?」


千歌「(花陽ちゃん…じゃ無理。ここは穂乃果さんでもなく…絵里さんに上手く丸め込んでもらえば…!)」


千歌「(絵里さん、お願い――


 


 


パシンッ!


千歌「…え?」
171: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:50:02.43 ID:O71kZSu7
曜「千歌ちゃん…」ポロポロ

千歌「(私、叩かれたの?)」

曜「千歌ちゃん…最低っ!」ダッ

千歌「待っ…!…………」


千歌「(曜ちゃん、泣いてた)」

千歌「また絵里さんキツイこと言っちゃったのかぁ」
173: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:51:14.91 ID:O71kZSu7
千歌「…また、泣かせちゃったな」

千歌「最低…そうだよね。私、最低だ…」

千歌「このままじゃ、Aqoursがバラバラになっちゃう…」


千歌「もう…どうすればいいのぉ…」


千歌「………………」

 

千歌「…μ's」ボソッ
174: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2016/12/22(木) 21:52:10.05 ID:O71kZSu7
千歌「そうだ、μ'sがいれば」


千歌「μ'sの人たちの物を手に入れられれば…」


千歌「μ's全員の力が使えればきっと私もAqoursも完璧になれる…!」


千歌「(絶対に曜ちゃんも納得するようなAqoursのリーダーになるから。待ってて、曜ちゃん)」
182: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 01:05:34.97 ID:+3s5/5OQ
やべえめちゃくちゃ面白い
189: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:33:04.57 ID:embjycw5
――


ガヤガヤ


千歌「また来ちゃった。秋葉原…」

千歌「(行くなら穂むらなんだけど…今思い返してみると前回すごい失礼なことしちゃってたし、行けないよね…)」

千歌「(だからアテはない…けど絶対に今回でμ'sの人たちを見つけなきゃ!)」

千歌「まずは…音ノ木坂学院!」
190: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:33:48.22 ID:embjycw5
―――


千歌「あの…」

音ノ木坂学院生「ん?なに?」

千歌「音ノ木坂にμ'sの人が来る予定とかって…ないですよね?」

学院生「そうねえ、少なくとも私は何も知らないけど」

千歌「そうですよね、ありがとうございます」

千歌「…………はぁ」

千歌「(μ'sは何も残していかなかった、か)」

千歌「分かってたけどやっぱりいないか~」

千歌「ま、でもまだ一つ目だし、次はことりさんが働いてたメイド喫茶!」
191: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:34:17.06 ID:embjycw5
――


千歌「さすがにもうメイドさんはやってないよね。ちょっとだけ期待してたけど」

千歌「あ、このオムライス美味しい。隠し味は愛情だっけ?」

千歌「ってそんなことはどうでもいいんだよ!」

千歌「次は…西木野病院だね!」

千歌「すみません、お会計お願いしまーす!」


ハーイ


千歌「って…メイド喫茶ってこんなに高いの!?」
193: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:35:13.23 ID:embjycw5
――


千歌「す、すみません」

ナース「どうしたの?受付ならあそこだけど」

千歌「あの、西木野真姫さんってここにいますか?」

ナース「あら、あなた真姫ちゃんのお友達?」

千歌「そういうわけじゃないんですけど…」

ナース「残念ね~、真姫ちゃん今お友達と旅行に行ってるらしくて家にいないって聞いたのよ」

ナース「確か三日もすれば帰ってくるって言ってたはずよ」

千歌「そうですか…ありがとうございました」
194: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:35:43.70 ID:embjycw5
――


千歌「ここが穂乃果さんたちが昔遊んでたっていう公園か~」

千歌「まあ…当たり前だけど子供しかいない…」

子供「ねえお姉ちゃん!」

千歌「ん?お姉さんに何か用?」

子供「一緒に遊ぼうよ!」

千歌「えっと…今お姉さん大切な用事があって…」

子供「じゃあお姉ちゃんが鬼ごっこの鬼ね!」

千歌「待っ…」

子供「みんな逃げろー!」


キャーキャー


千歌「う、嘘でしょ…」
195: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:36:25.00 ID:embjycw5
――


千歌「やっと子供たちから解放されたけど、いよいよ行くアテがないよぉ」

千歌「うぅ…穂乃果さーん、海未さーん…ことりさーん。どこにいるんですかぁ」


グゥゥゥゥ…


千歌「………………」

千歌「(みんなに身体を貸し始めてからお腹がたくさん空くようになってる…)」

千歌「鬼ごっこでいっぱい動いたし、オムライスだけじゃ足りないよ~!」
196: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:36:44.70 ID:embjycw5
【GoHAN-YA】


千歌「…………ん?」クルッ

千歌「ご飯屋……う、ううん!今はμ'sの皆さんを探さなきゃいけないんだし、こんなところに寄ってる暇は…」


『黄金米』


千歌「ぐっ…!」


『黄金米』


千歌「う、ぁ…」
197: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:37:22.64 ID:embjycw5
『黄金米』


千歌「ま、まあご飯屋さんなら花陽さんがいるかもしれないし、これは決してお腹が空いただけってわけじゃ…!」


 


マイドアリー

ウィーン


千歌「うぅ…」
198: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:42:17.15 ID:embjycw5
――


千歌「もうそろそろ帰らなきゃいけないのに…」

千歌「まだ誰も見つかってないよぉ!」

千歌「これじゃオムライスとご飯を食べに秋葉原まで来たようなものじゃん!」

千歌「はぁ…どうしよう」


トボトボ


千歌「……あ、神田明神」

千歌「残る手段は神頼みだけかぁ」
199: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:44:05.72 ID:embjycw5
 

千歌「ここまで来たら小銭は全部入れちゃえ!」

チャリリリリンチャリーンッ

千歌「お願いします、どうかμ'sのメンバーと会えますように…!」パンパンッ


千歌「……よしっ!これでおっけー!あと少ししか時間ないけどもう一回探しに行くぞー!」

千歌「っていってもどこに行けばいいのかな。うーん…」

千歌「うん!こういうときは色んなところを走り回ってみればきっと見つかる気がするよっ!」

千歌「そうと決まれば早速…」


「そこのお姉さん」
200: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:44:52.34 ID:embjycw5
千歌「え?」

「そこのお姉さん」

千歌「もしかして…私のこと?」

「そう、キミキミ」

千歌「(だ、誰~?)」

千歌「なんですか?」
201: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:45:24.14 ID:embjycw5
「ちょっと話聞いていかない?時間はとらせないから」

千歌「…すみません。今すっごい急いでて、もう時間がないんです!」

千歌「それじゃあ失礼しますっ」

「いくら探してもμ'sのみんなは見つからんよ」

千歌「え…?」
202: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:45:56.74 ID:embjycw5
「ふふっ、キミのことはなんでもお見通し」

「…だからウチはキミと巡り会えた」

「ううん、この状況もたくさん御賽銭を入れたキミへの神様からの気まぐれな贈り物なのかも」

千歌「あなたは?」

占い師「ウチ?ウチはこの神社で占いしてるただの占い師。まあ暇なときに趣味でやってるだけなんだけど、このニカブも占い師の服も似合ってるでしょ?」

千歌「占い師…」

千歌「今言ったことも占った結果ですか?」

占い師「まあそんなところかな」
203: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:48:19.17 ID:embjycw5
占い師「ねえねえ、少しだけ話聞いていかない?お代は要らないから」


千歌「……わかりました」

占い師「決まりっ!じゃあここに座って」

千歌「は、はい」

占い師「今からこの水晶玉でキミの運命を占ってみる。水晶玉の中心をじーっと見つめてみて」

千歌「………………」ジー
204: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:48:48.67 ID:embjycw5
占い師「むむむっ!むぅ…!」

占い師「むーーーっ!」

千歌「あの…?」

占い師「なーんて、やっぱり慣れないことはやるべきじゃないね。こんな茶番はおしまいっ」

千歌「ちゃ、茶番って」

占い師「単刀直入に言うよ」
205: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:49:42.91 ID:embjycw5
占い師「…今やろうとしてることはやめた方がいい」

千歌「え?」

占い師「例えこの先μ’sの誰かと出会えて、その人の物を手に入れたとしても、絶対に良い未来なんて訪れんよ」

占い師「キミがμ’sであろうとし続ける限り、ね」
206: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:50:27.10 ID:embjycw5
千歌「くっ…」ギリ

千歌「あなたに何がわかるんですかっ!周りはすごい人ばっかりで、置いていかれないように必死な私の気持ちなんて…!」

占い師「わかるよ」

千歌「う、嘘っ!」

占い師「わかるよ。周りがすごい人ばっかりだと不安にもなるよね」

占い師「だから自分を大きく見せたりして」ボソッ
207: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:50:57.02 ID:embjycw5
千歌「知ったようなこと言わないで!」

千歌「私の気持ちなんてみんな分かってくれない。相談も出来るわけないっ!」

占い師「……」

占い師「確かにウチにはキミの悩みの全てを理解することなんてできないかもしれない」

千歌「なら…!」

占い師「でも、その方法だけは間違ってると思う」

千歌「いいえ、私がμ'sみたいになれば…きっとみんなを、Aqoursを引っ張っていける」

占い師「話は平行線やね…」

千歌「意見を変えるつもりはありません」
208: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:51:58.98 ID:embjycw5
占い師「……そうやなぁ」

占い師「ねえ、なんでμ'sは輝けたんだと思う?」

千歌「それは…個性があったから。すごい人たちが九人集まって奇跡が起こった」

占い師「ウチは違うと思うな」

千歌「なら何でですか?μ'sは普通集団だったけど輝けたって言うんですか…?」

占い師「うん、普通の女子高生だったよ」
209: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:52:33.85 ID:embjycw5
占い師「ウチが思うに、個性がどうとか、そんなの全然関係なくて……みんな精一杯の自分で精一杯輝こうとした」

占い師「だからμ'sっていうグループも輝いたんよ」

千歌「……そんなのは個性があるから言えることです」

占い師「はぁ、これは頑固そうやね」

占い師「じゃあ…」ガサゴソ

千歌「…?」
210: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:54:21.44 ID:embjycw5
占い師「はい」

千歌「なんですか、これ」

占い師「μ'sのみんなに縁のあるもの」

占い師「これは海未ちゃんの詩集で、こっちは真姫ちゃんの持ってた楽譜。それとのぞみんのタロットカードに、にこっちが一年のときの…」

千歌「…なんでこんなものを…。というか止めてたんじゃ」

占い師「今もやめてほしいって思ってるよ
。でも、言っても聞かなそうだからね」

占い師「一回やってみればウチの言いたいことも伝わるかもって」
211: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:55:02.28 ID:embjycw5
千歌「………………」

千歌「ありがとうございます」

占い師「………………」

千歌「大切に…使わせてもらいます」

占い師「……うん」

 

千歌「(私は絶対に完璧になるんだ)」
212: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:56:13.28 ID:embjycw5
――


曜「あー!ミニライブの日まで残りわずかなのに衣装が全然決まらないぃ~!」

ルビィ「さすがにそろそろデザインを決めないと間に合わなくなっちゃう…」

曜「頭の中ではある程度固まってるんだけど上手くイラストにできないっていうか」

曜「あーもうどうすれば~」
213: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:56:38.28 ID:embjycw5
梨子「花丸ちゃん、そろそろ歌詞を見せてくれないと作曲ができないのだけど…」

花丸「もうちょっとだけ待ってほしいずらっ」

善子「まだ考えてるの?もう私が考えた『堕天使の鎮魂歌』で良いんじゃない?」

花丸「それはありえないずら」

善子「なんでよ!」
214: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:57:17.69 ID:embjycw5
ガチャ

千歌「ちょっといいかしら?」


梨子「千歌ちゃん?」

曜「………………」

善子「どうしたのよ」

千歌「これ、次のライブの歌詞と曲」バサッ
215: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:57:53.18 ID:embjycw5
梨子花丸善子「…え?」

善子「か、歌詞って…」

千歌「なるべく今まで花丸が書いてきた歌詞とかけ離れないように注意はしてみたわ」

千歌「曲の方だけど、こっちは私が今作れる最高のものを作ったつもり。この音楽プレイヤーに入れたから聴いてみて」

梨子「え、ええ…」


ルビィ「千歌ちゃん作曲なんてできたの!?」

曜「全然知らなかった…」

千歌「あとは衣装のイラストね」

ルビィ「…へ?」
216: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:58:25.63 ID:embjycw5
千歌「曜がボツにしたイラストをまとめてみて、あなたが描きたいであろうイラストを描いてみたの」

ルビィ「え?」

千歌「あと試作で一着だけ作ってみたから確認してみて」

曜「あ、うん…」

千歌「それじゃあラブライブまで時間もないんだから早く練習始めるわよ」クルクル

千歌「みんなも早く準備して屋上に来てよね」
217: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:59:17.19 ID:embjycw5
ガチャ


花丸「善子ちゃん、これ…」

善子「少し前まで作詞してたのは知ってたけど、千歌ってこんなに作詞が上手かったっけ?一つ一つの歌詞が心に訴えかけてくるというか…」

花丸「すごいずら…」
218: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 20:59:46.49 ID:embjycw5
曜「衣装のデザイン、全部みんなにぴったり似合っててそれでいてごちゃごちゃしてない」

曜「千歌ちゃんは私が思い描いてるデザインって言ってたけど、こんなすごいデザイン私には…」

ルビィ「試作って言ってた衣装も丁寧に作り込まれてて、まるで売り物みたい…」

ルビィ「千歌ちゃんもお裁縫が得意だったんだね」


曜「う、うん、びっくりしたな~。千歌ちゃんにそんな特技があったなんて。ずっと一緒にいて………全然知らなかった」


曜「……千歌ちゃん」
219: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:05:16.79 ID:embjycw5
――


ダイヤ「1.2.3.4…ルビィ、動きが遅れていますわよ!」

ルビィ「はっ、はっ、うんっ!」


ダイヤ「曜さん、逆にテンポが早いですわっ!」

曜「はぁ…はぁ、了解ヨーソロー!」


鞠莉「はぇ~…」

ダイヤ「鞠莉さん、気を抜かない!」

鞠莉「S、Sorry」


ダイヤ「(…分かっていますわ。千歌さんのことですわよね)」
220: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:05:53.46 ID:embjycw5
千歌「にゃっ…にゃっ」


梨子「はぁ、千歌ちゃん…はぁ、全く息が切れてない」


千歌「行っくにゃ~!」クルクル

ダイヤ「千歌さん、変な動きを入れないでください!」

千歌「えへへ、ごめんなさい」


果南「運動神経すごっ。今バク宙二回転してた…?」
221: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:06:58.49 ID:embjycw5
ダイヤ「(これまでも突然千歌さんのダンスのレベルが上がることはありましたが、今回は異常ですわ。まるで千歌さんではないような…)」

ダイヤ「(なんて考えすぎですわね。これも千歌さんの自主練習の賜物でしょう)」


ダイヤ「はい、それでは今日の練習はこれで終わりにしますわ!皆さん水分補給を忘れないように」

善子「はぁ、今日もハードだったわね」

ルビィ「善子ちゃんお疲れ様っ」

善子「善子言うな!」

花丸「お腹空いたずらぁ」

善子「まあ最近は運動量も多いから無理もないわ」
222: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:07:30.62 ID:embjycw5
千歌「花丸ちゃんお腹減ってるの?」

花丸「え、うん。何だかそう言われると恥ずかしいずら…///」

千歌「良かったぁ」

ルビィ「良かった?」

千歌「あのね、今日はおにぎりとマカロンを作ってきたんだっ♪」

千歌「たくさん作ってきたからみんなで食べて!」

果南「お、おにぎりとマカロンってすごい組み合わせだね…」
223: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:08:15.97 ID:embjycw5
鞠莉「早速いただくわね」

ダイヤ「鞠莉さん、はしたないですわよ」

鞠莉「ノープロノープロ。ダイヤは細かいことを気にしすぎだって」

ダイヤ「何か言いましたか?」

鞠莉「何も…ってあれ、これおにぎりの中に何も入ってない?」

千歌「うん、おにぎりと言えばお米の味を味わえる白むすびが一番っ」
224: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:08:52.72 ID:embjycw5
梨子「塩おむすび、何だか意外」

鞠莉「千歌っちのことだから中にみかんでも入れてくると思ったのに」

千歌「さ、さすがにそんなことはしないかな」アハハ

曜「………………」

千歌「はい、曜ちゃんも」

曜「……ありがと」

千歌「えへへ」
225: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:09:33.85 ID:embjycw5
ワーワー


ズラー


千歌曜「………………」モグモグ

曜「……その、この前はごめんね。千歌ちゃんのこと考えないで少し言いすぎたかもって」

千歌「そんな…」

曜「でも、私はいつもの千歌ちゃんが好き。その思いは変わってないから」

千歌「…………うんっ」
226: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:10:08.10 ID:embjycw5
ルビィ「マカロンもすごく美味しい」

果南「おにぎりとは合わないけどね」


花丸「善子ちゃんそのマカロン食べないの?じゃあ貰うね」パクッ

善子「あぁ!それ取っておいたやつなのにぃぃぃ!」
227: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:11:06.81 ID:embjycw5
――


ガラッ

千歌「すみません、お待たせしました」

千歌「ってどうしたのですか…?あれ」


ギャーギャー
228: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:12:15.58 ID:embjycw5
鞠莉「だからなんで今から振り付けを変える必要があるのよ!」

果南「そっちの方がインパクトがあるからって何度も説明してるでしょ!」

鞠莉「私が言いたいのはそういう事じゃなくて、なんで今なの!?もうライブまで一週間しかないのよ!?」

果南「だからってより良い方に変えないって理由にはならないと思う。鞠莉はライブを良いものにしたくないの?」

鞠莉「直前で変更して失敗するよりはマシよ!みんなが果南みたいにすぐに対応できると思わないでっ!」

ダイヤ「お、お二人共落ち着いて…」

果南鞠莉「ダイヤは黙ってて!」
229: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:13:01.70 ID:embjycw5
ギャーギャー


曜「次のライブの振り付けを変えるか変えないかで喧嘩っぽくなっちゃってて、話は見た通り平行線なんだけど…」

曜「三年生の喧嘩だと私たちじゃ止められなさそうだし。あ、千歌ちゃんなら止められるかも。あの時みたいに」

千歌「はぁ、まったく…」

千歌「………………」スッ

曜「ん?」
230: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:13:48.68 ID:embjycw5
千歌「やっほー、二人ともどうしたん?」

果南「鞠莉がワガママ言って…って千歌には関係ないよ」

鞠莉「ワガママ言ってるのは果南でしょ!」

果南「はぁ!?」

千歌「まあまあ落ち着いて、まずは二人の言い分を聞かないことにはどうしようもないんよ」

鞠莉「私は果南と話してるの!」

果南「そう、これは私と鞠莉の問題なんだから千歌は下がってて」
231: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:15:20.21 ID:embjycw5
千歌「本当に二人だけの問題?」

果南鞠莉「え?」

千歌「二人だけの問題ならウチは口出しするつもりはない。でも、振り付けの話ならAqoursみんなの問題と違うん?」

鞠莉「そ、それは…」

果南「そうだけど…」

千歌「でしょ?」
232: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:15:52.87 ID:embjycw5
千歌「ほら、それじゃあここに座って、みんなでゆーっくり話し合お♪」

鞠莉「ちょっ…」

千歌「口答えすると…わしわしするで~?」ワシワシ

果南鞠莉「ひっ…!」


――――――

――――

――
233: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:16:58.82 ID:embjycw5
果南「あ、千歌!探したよ」

千歌「果南、ちょうど私も探していたところだったので。それで、私を探していたというのは?」

果南「その…さっきはありがとね。私も鞠莉も熱くなってて周りが見えなくなってた」

千歌「二人ともAqoursのことを考えて口論になっていたのでしょう?それなら良い、とまでは言いませんが仕方ないと思いますよ」
234: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:17:29.53 ID:embjycw5
果南「千歌ぁ…」

千歌「ですが!」

千歌「果南も鞠莉もダイヤの気持ちを考えてあげてください。勝手に突っ走ったり、ふざけたりするメンバーをまとめるのがどんなに大変か…!」

果南「う、うん、そうだね。ダイヤにも謝っておくよ」
235: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/23(金) 21:18:15.56 ID:embjycw5
果南「………………」

果南「ねえ千歌」

千歌「なんですか?」

果南「最近の千歌さ……すごいけど…何かおかしいよ」

果南「大丈夫?何かあるなら一人で抱え込まないで…」

千歌「心配しなくても大丈夫ですよ」

果南「でも…」

千歌「そんなことより私も果南に話があったのでした」

千歌「これが次のライブのセットリストなのですが…」

果南「うん…」
247: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:02:24.28 ID:Vd6tA0Eu
――


千歌「みんな~♡」

千歌「今日はぁ、ちかちーのぉ、ミニライブに来てくれてありがと~♡」

梨子「ち、千歌ちゃんだけじゃないけど…」


千歌「あ、そうだっ!この前の話なんだけどね」

千歌「千歌、みんなにありがとうって気持ちを伝えたくて、一人でクッキーを焼いてたんだ♡」

千歌「でね、いざクッキーができて味見しちゃおう♪ってぱくって食べてみたら…」

千歌「このクッキー、しょっぱ~~い!」

鞠莉「は?」
248: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:02:52.28 ID:Vd6tA0Eu
千歌「千歌、砂糖と塩を間違えて入れちゃってたのっ!」

千歌「もうっ!千歌ってうっかり♡」

花丸「あ、あはは…」

千歌「って千歌、自分のことばっかり喋っちゃってゴメンねっ!」

千歌「みんなのこと、ちゃーんと見えてるよっ♡」


ワァァァァ!
249: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:03:27.70 ID:Vd6tA0Eu
千歌「こーんなにたくさんみんなが千歌のために来てくれるなんて、もう千歌感激ちか♡」

ダイヤ「ち、ちか?」

千歌「今日はぁ、みんなのために精一杯歌うから…千歌のことだけを見ててねっ♡」ウインク


曜「あ、はは…千歌ちゃん変なものでも食べたみたいで」

千歌「ぬぁんでよ!」


アハハハハハ
250: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:04:36.27 ID:Vd6tA0Eu
 

花丸「オープニングトークの掴みはそんなに悪くなかったし、ここからが本番ずら」

鞠莉「いくらtalkが良くてもLIVE performanceがダメじゃ話にならないしね」

ルビィ「うぅ…緊張してきたよぉ」

花丸「ルビィちゃん、頑張って!」
251: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:05:13.59 ID:Vd6tA0Eu
千歌「あんたたち、ファンを待たせてるんだからいつまでも舞台裏で喋ってなんかないで早く行くわよ!」

鞠莉「千歌っちやる気満々ね!」

千歌「あったり前でしょ!アイドルっていうのはみんなを笑顔にさせる仕事なんだから」

ルビィ「みんなを笑顔をにさせる…」

ダイヤ「千歌さんもたまには良いこと言いますわね」

千歌「ふふん、伊達にアイドル目指してないわよ」

曜「ち、千歌ちゃんアイドル目指してたの?」

梨子「お、面白い冗談だね」
252: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:05:52.13 ID:Vd6tA0Eu
ダイヤ「それじゃあ行きますわよ」

千歌「ちょっと待って…」

千歌「………………」スッ


千歌「みんな」

曜「千歌ちゃん…?」

曜「(急に雰囲気がまるで別人に…)」

千歌「やろう、歌おう全力で!」

千歌「だってそのために私たちは頑張ってきたんだから!」

梨子「ええっ」

千歌「できるったらできる!」
253: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 18:07:26.57 ID:Vd6tA0Eu
善子「(何これ…)」

ルビィ「(さっきまですごい緊張してたのに…)」

曜「(千歌ちゃんの言葉が心にすんなり入ってくる…。いけるって思わせてくれる)」


千歌「よ~し、行っくよ~!」

千歌「Aqours…」


Aqours「サンシャイーン!」
257: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:06:19.98 ID:Vd6tA0Eu
 


ザワザワ…


千歌「………………」

果南「すーはー……」

花丸「はっ……はっ…」
258: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:07:13.58 ID:Vd6tA0Eu
曜「(何この空気…舞台裏と一転して何でこんなに張り詰めてるの…?)」

曜「(千歌ちゃん以外はみんな笑顔を維持するので精一杯)」

曜「(というか千歌ちゃん、明らかに雰囲気がいつもと違う。まるで千歌ちゃんの周りだけ空気が違うみたい…)」

千歌「それでは聴いてください」

曜「」ゾクッ

千歌「届かない星だとしても」
259: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:07:57.86 ID:Vd6tA0Eu
~♪


夢描くってどんなこと――


曜「(辛い…プレッシャーに押し潰されそう)」

曜「(みんなは…)」


鞠莉「くっ…!」

善子「はぁ…はぁ…!」


曜「(やっぱりみんなステージを楽しむ余裕なんてない。置いてかれないように必死)」
260: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:09:26.68 ID:Vd6tA0Eu
花丸「うぅっ!」

果南「ふぅ…!」


曜「(千歌ちゃん一人で突っ走りすぎだよ。これじゃまるで千歌ちゃんのワンマンステージ)」


――憧れるって素敵だよ

とにかく全部真似したい!


千歌「みんなもきっとわかるはず――」


曜「(すごい…すごいけどっ!)」

曜「(これが千歌ちゃん?ううん違うよ、私の知ってる千歌ちゃんはもっと――
261: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:11:00.01 ID:Vd6tA0Eu
――


千歌「……………あ」

千歌「そっか…ライブ、終わったんだね」

千歌「今日はにこさんと穂乃果さんに頼んだからライブは大成功間違いなし!」

千歌「成功させて、みんなで盛り上がって…笑いあった…のかな」


――“私”はその喜びを共有できないけど。


千歌「………………」
262: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:12:15.15 ID:Vd6tA0Eu
千歌「最近は気がついたらいつも部屋にいるなぁ」

千歌「えへへ…本当に何をやってるんだろう…」


――身体はスクールアイドルをしてる。でも、“私”は何もしてない。


――全部、知らない私がやってくれて、私たちは、決められた振り付けを曲を歌詞をこなすだけ…。


千歌「Aqoursってこんなに空っぽだったっけ…?」ボソッ

千歌「もうわからない…何もわからないよ」

千歌「でも…今更やめられない。だって私には…」

千歌「私には何も無いんだから…」
264: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:19:35.54 ID:Vd6tA0Eu
――


ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ

ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ

ダイヤ「今日はここまでにしますわ。皆さんストレッチを忘れずに行うこと」

鞠莉「はーい」

ダイヤ「………………」


鞠莉「あれ、いつもだったら『なんですの、その気の抜けた返事は』くらいグチグチ言ってくるのに、どうしたのかしら」
265: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:20:33.71 ID:Vd6tA0Eu
果南「まあ、仕方ないのかもね。最近はAqours自体に活気がないから」

鞠莉「原因は…」

果南「原因って言い方はやめない?Aqoursから活気がなくなったのは千歌がおかしくなり始めたからかもしれないけどさ」

鞠莉「ごめん…」


果南・鞠莉「………………」
266: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:21:14.45 ID:Vd6tA0Eu
果南「ねえ、鞠莉」

鞠莉「What?なーに?」

果南「確かに昔は今より曲も、技量も、衣装も、振り付けも何もかも劣ってたかもしれない」

鞠莉「わーお…果南辛辣~」

果南「でもね…」

果南「私はレベルの上がったこんな今より、昔の下手だった頃の方が、ずっと輝いてた気がするんだ」

鞠莉「…うん。笑いあったり、ダイヤに怒られたり、果南の振り付けを一緒に考えたり…そんな何気ない出来事だったかもしれないけど、私もそう思う」

果南「何がいけなかったのかな。昔より、千歌の力があった方がずっと輝けるはずなのに」
267: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:26:12.14 ID:Vd6tA0Eu
 

善子「それでこの前読んだ本がね」

花丸「マルに善子ちゃんの読む本は難しいずら。だてんしとか、どらごんとか、えるふ?とかがたくさん登場するし…」

善子「むむ…じゃあルビィはどう!?」

ルビィ「ル、ルビィ?」

善子「絶対に面白いから!後悔させないわよ!」

ルビィ「ルビィも、遠慮しておこうかなぁ」

善子「えぇ~!」
268: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:27:14.70 ID:Vd6tA0Eu
千歌「みんな~お疲れ様ですっ♪」

ルビィ「あ、千歌ちゃん…お疲れ様」

千歌「ねえねえ、何の話してたの?」

花丸「え、ええっと、ちょっと…」

千歌「…?」

千歌「あ、そうだっ♪みんな今日は…」

花丸「ごめんなさいっ!マル、今日はおばあちゃんにお寺の掃除しろって言われれて…」

千歌「あ、そうなんだぁ、引き止めちゃってごめんねっ!」
269: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:28:01.20 ID:Vd6tA0Eu
千歌「花丸ちゃん、ばいばい♪」

花丸「えっと……」

花丸「………………」フイッ

花丸「………………」ダッ

千歌「花丸ちゃん…?」
270: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:28:32.45 ID:Vd6tA0Eu
善子ルビィ「千歌(ちゃん!)」

千歌「え?」

善子「私も今日は配信…じゃなくて大事な用があるから先に帰るわね」

ルビィ「ルビィも…その…用事が。だから……」


千歌「う、うん。ばいばーい」


千歌「お菓子、たくさん作ってきたのになぁ…」ポツーン
271: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:34:05.63 ID:Vd6tA0Eu
――


千歌「…………はっ!」

美渡「だ、大丈夫?今お茶碗持ちながら寝てたけど…」

千歌「えっ、本当…?」

志満「スクールアイドルってそんなにハードなの?少し休んだ方が良いんじゃない?」

千歌「ううん、大丈夫だから。みんな私の取り柄が元気なことだって知ってるでしょ!」

志満「それはそうだけど…」

千歌「お、おかわり!ご飯よそってくるね……っと」クラッ

志満美渡「千歌!?」
272: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:34:36.74 ID:Vd6tA0Eu
千歌「えへへ、ちょっとつまづいちゃったみたい」

美渡「ちょっと…本当に大丈夫なの?」

千歌「だから大丈夫だって。そもそも体調が悪かったらおかわりなんて出来ないでしょ?」

美渡「…信じるからね」

千歌「うんっ!」
273: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:43:04.39 ID:Vd6tA0Eu
――


千歌「ふぅ……はぁ…」

ダイヤ「皆さんラストスパートですわよ!」

千歌「はぁ…はぁ…」

果南「やっほー」

千歌「あ…はぁ…果南ちゃ…」

果南「千歌、もしかしてへばったの?この階段も一気に駆け上がれないようじゃラブライブ優勝なんて夢のまた夢だよ~?」

千歌「へばってなんか…」

千歌「ないにゃあぁぁぁ!」ダッ

果南「おお!」
274: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:43:38.95 ID:Vd6tA0Eu
 

千歌「っゴール!…っはあっ…っはあっ…!」

梨子「ち、千歌ちゃん大丈夫?」

千歌「だい…じょうぶ…にゃ…っは…っは」

梨子「お水持ってくるからちょっと待っててね」

千歌「はぁ…はぁ…ふぅ。こんなくらいで…はぁ…へばるはずないのに…」

千歌「はぁ…千歌の身体、おかしくなっちゃったのかなぁ」
275: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:45:56.24 ID:Vd6tA0Eu
――


千歌「……………ん。今日もみんなの出番はおしまいっ!」

千歌「何もしてないのに疲れてお腹空くのってなんだか変な感覚だなぁ」


美渡「千歌ー、ご飯できたよ」

千歌「はーい今行く……あれ?何これ」ガクッ

美渡「千歌?」

千歌「えへへ、足が痺れちゃって。先に行ってて」

美渡「りょうかーい」
276: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:46:17.29 ID:Vd6tA0Eu
千歌「………………」

千歌「(ここのところずっと、意識が戻ってから身体がすごく重い…)」

千歌「(ちゃんと寝てご飯も食べてるはずなのに…どうして…?)」

千歌「まあ、μ'sの力を使えば大丈夫だよね!今日もご飯食べたら衣装のデザイン決めないと!」
277: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:49:30.01 ID:Vd6tA0Eu
ブーブー


千歌「ん、曜ちゃんから電話…」


ブーブー


ブーブー


千歌「……ごめんね。これ以上、曜ちゃんには心配も迷惑もかけたくないから…」


ブーブー


ブ……
278: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:51:47.76 ID:Vd6tA0Eu
 

ピロリーンッ


千歌「メール…?」


From.渡辺曜
件名:なし

本文:今日の千歌ちゃん、調子悪そうだったけど大丈夫?無理しないでなんでも相談してね。
279: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:55:20.00 ID:Vd6tA0Eu
千歌「………えへへ」

千歌「曜ちゃんは優しいなぁ」

千歌「でも、ここでやめるわけにはいかないから」


千歌「『心配してくれてありがとう。大丈夫だよ!何かあったらすぐに相談するね!』…これで送信っ」

千歌「早く夕ご飯食べに行かなくちゃ!」
280: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:58:59.82 ID:Vd6tA0Eu
――


ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ


千歌「はぁ…はぁ…」


ダイヤ「1.2.3.4.5.6.7.8…」パンパンッ


千歌「はぁ……あ」ヨロッ
281: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 20:59:36.74 ID:Vd6tA0Eu
千歌「あはは、はぁ…何も無いところでコケちゃった、はぁ…」

梨子「だ、大丈夫?」

千歌「うん、足捻ってないから動けそうにゃ…ふぅ…」

ダイヤ「大丈夫なら笑っていないですぐに戻ってください」

千歌「う、うん。ごめんね」
282: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:00:37.95 ID:Vd6tA0Eu
曜「(千歌ちゃんすごい辛そう…)」

曜「ね、ねえ、一回休憩にしない?千歌ちゃんも辛そうだし…」

千歌「え?はぁ…千歌は…はぁ…とーっても元気いっぱいだよ!…はぁ」

曜「でも…」

千歌「ほら、こうやってバク転もできるし」クルクル

花丸「はぇ~…」

善子「そんな技を出せる余裕があるのならまだ大丈夫そうね」

ダイヤ「そうですわよ、千歌さん。そろそろライブの日も近いのですからしっかりしてください」
283: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:01:25.57 ID:Vd6tA0Eu
千歌「うん、まだまだ…………あれ?」クラッ


バタッ…

 

曜「…………え?」


千歌「………………」
284: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:01:46.47 ID:Vd6tA0Eu
鞠莉「まったく、倒れたふりなんて笑えないわよ~?」

ダイヤ「そ、そうですわよ。まあ多少言いすぎてしまったとは思っていますが…」

果南「う、うんうん、ダイヤも反省したみたいだし、もう起きていいから、ね?」


千歌「………………」


果南「ち、か?…嘘でしょ」ユサユサ

ダイヤ「千歌さんっ!」

梨子「千歌ちゃん!」
285: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:02:30.80 ID:Vd6tA0Eu
ダイヤ「きゅ、救急車…今すぐにですわ!」

善子「わかってるわよ!」


花丸「千歌、ちゃん…?」

ルビィ「ぇ…やだ……千歌ちゃん…やだよぉ…」
286: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/12/24(土) 21:03:00.45 ID:Vd6tA0Eu
曜「千歌ちゃん!」

曜「大丈夫って言ったじゃん!何かあったら相談するって言ってたよね!?」ユサユサ

ダイヤ「曜さん!動かしては危険ですわ!」

曜「離してぇっ!」


曜「千歌ちゃん、千歌ちゃんっ!!」


――――――

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次スレ:

千歌「私に宿る9人の女神」【中編】


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