李衣菜「さ」泰葉「む」加蓮「い」

1: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:40:32.30 ID:t1VJts3sO

―――泰葉のお部屋


がちゃっ


李衣菜「――ふい~、いいお湯だったぁ」フキフキ

泰葉「あ、おかえりなさい……って、そんな薄着じゃ風邪引いちゃうよ?」

李衣菜「あはは、大丈夫。すぐ着るから」

泰葉「少し暖房つけるね」ピピッ

李衣菜「ん、ありがと。――あ、お風呂のお湯、勝手に抜いちゃったけど良かった?」

泰葉「ほんと? ううん、別にいいけど……みんな出たら私がやろうと思ってたのに」

李衣菜「へへ、いつも借りてるだけじゃ悪いしさ」

泰葉「そんなの気にしなくても……。ふふ、少しはこの子も見習ってくれたらいいんだけど」チラッ

加蓮「んぅー? なに~?」ゴロゴロ モグモグ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447152032
2: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:42:35.98 ID:t1VJts3sO
李衣菜「すっかり加蓮の定位置だよね、泰葉のベッド」

加蓮「だっていい匂いするし、あったかいし。それにテーブルのお菓子にも手が届くしー」

泰葉「はい、お菓子はおしまい」ヒョイ

加蓮「あー、ケチぃ」

泰葉「ケチで結構です。まったく、ご飯は小食のくせにお菓子だけは食べるんだから……」

加蓮「えへ、甘いものは別腹って言うでしょ?」

泰葉「はぁ……とにかくもうダメ、夜も遅いんだから」
3: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:44:46.60 ID:t1VJts3sO
李衣菜「ふふっ。泰葉、お母さんみたいだね」

泰葉「こんな大きな子供いらないよ……」

加蓮「そんなぁ、泰葉ママ~♪」

泰葉「気色悪いっ……!」ゾワッ

加蓮「えっ嘘マジ引き!?」

泰葉「っていう演技。ふふふっ」

加蓮「あは、騙されたー」


李衣菜「うーわ……」

加蓮「あ、こっちは本気っぽい」
4: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:47:02.38 ID:t1VJts3sO
李衣菜「北条さん……それはないよ」

加蓮「な、名前! 名前で呼んで李衣菜っ」

李衣菜「そんな、私なんて苗字でいいですよ」

加蓮「敬語!? 離れてる、心の距離が離れてる!」

李衣菜「今日は離れて寝てください、北条さん」

加蓮「今度は物理的に!? 待ってよ一緒に寝ようよりーなぁっ」

泰葉「ふふっ、あははは……♪」
5: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:49:10.28 ID:t1VJts3sO
李衣菜「とまぁ、お約束お約束」

加蓮「かなり精神的にダメージ食らったんだけど……」

李衣菜「ごめんごめん、加蓮」

加蓮「もうっ」

李衣菜「えへへ、ごめんって」

泰葉「ふふ♪ ――さ、どうする? もう順番にお風呂入ったし、あとは寝るだけだけど……」

李衣菜「んー、どうしよっか。明日も朝からレッスンあるしなー」
6: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:51:05.04 ID:t1VJts3sO
加蓮「寝るには早いでしょ。まだ夜は始まったばかりだよっ?」

泰葉「明日貧血でまともにレッスン受けられませんでした、じゃ私たちも困るんだけどな?」

加蓮「う、それ言われると……」

李衣菜「ライブも近いんだから、夜更かしは禁物だよ」

泰葉「そういうこと。はい、決まり。もう寝ましょうか」

李衣菜「だね。寒いし早く布団入りたいっ」
7: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:53:18.60 ID:t1VJts3sO
加蓮「はぁ、せっかくのお泊りなのにもったいないなぁ」

泰葉「いつでも来たらいいじゃない。歓迎するから」

加蓮「でもー……トランプとかゲームとか、他にもいろいろ……」

李衣菜「はいはい、歯磨きしよーねー」グイー

加蓮「あぁー……!」ズルズル

泰葉「ふふっ、李衣菜だってお母さんみたいじゃない……♪」トテトテ…
8: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:56:37.91 ID:t1VJts3sO
李衣菜「しゃこしゃこ」

泰葉「しゃこしゃこ」

加蓮「しゃこしゃこ」


泰葉「……やっぱり、並ぶと狭いわよね洗面所」モゴモゴ

李衣菜「しゃこ……、もともと一人暮らし用の部屋でしょ? 今さら気にしないよ」モゴ

加蓮「~♪」シャコシャコ

李衣菜「……なんで機嫌いいのか分かんないけど。しゃこしゃこ」

加蓮「くっついてるとあったかいしっ。しゃこしゃこー」

泰葉「んふふ」シャコシャコ
9: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 19:58:50.83 ID:t1VJts3sO
加蓮「――はい、いーっ」

李衣菜「いーっ」

加蓮「よし、白いっ。次、あーっ」

李衣菜「あーっ」

加蓮「うん、奥まで磨けてるっ」

李衣菜「恥ずかしいよねこれ……。ちっちゃい子供みたいで」

泰葉「磨き残しがあったら嫌でしょう? 仮にも芸能人なんだから」

李衣菜「そうだけどさぁ……」
10: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:01:25.88 ID:t1VJts3sO
加蓮「ふふ、李衣菜ちゃん? お母さんにちゃんとお口の中見せないとダメでしょー?」

李衣菜「は?」

加蓮「だからお母s」

李衣菜「 は ? 」


加蓮「……泰葉ぁ~っ!!」ギュー

泰葉「あぁもう……よしよし」ナデナデ
11: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:03:26.78 ID:t1VJts3sO
泰葉「――明日の支度できた? 忘れ物しないでね」

加蓮「はーい。着替えも出してあるしレッスン着も洗濯済み!」

泰葉「そもそも私の家で洗濯するのが変なんだけどね……」

加蓮「水道代払うよ?」

泰葉「じゃなくて、勝手に洗濯機に入れないでっ」ペシ

加蓮「あう。ふふっ、ごめーん」

李衣菜「ヘッドホンがなーい! どこやったっけーっ」ドタドタ
12: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:05:52.26 ID:t1VJts3sO
李衣菜「――危なかった、もう少しで壊れるとこだった……!」

泰葉「ご、ごめんなさい李衣菜っ。まさかあんなところに置いてあるなんて」

李衣菜「い、いいよ、大丈夫。ていうかなんであんなとこに……」

泰葉「そういえば李衣菜がお風呂に行ってる間、加蓮が触ってたような……」

加蓮「付け心地良かったよー?」

李衣菜「そりゃそうだよっ、私のお気に入りなんだから! ……で、その後ヘッドホンをどうしたのかな?」

加蓮「……………………その辺に…………ぽいっと……」


李衣菜「こ、の、あ、ほーっ!!」ギリギリギリギリ

加蓮「痛い痛いいたいいたいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
13: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:08:55.87 ID:t1VJts3sO
李衣菜「ったくもう……。せめてテーブルの上に置いてよねっ」

加蓮「反省してます……。ほ、ほんとごめんね?」

李衣菜「まぁいいよ、壊れてないし。さてと、そろそろ布団入ろっか――」


加蓮「李衣菜……怒ってる、よね……?」

泰葉「大丈夫よきっと。本当に怒ってたら、口も聞いてくれないと思うから」クスッ

加蓮「や、やなこと言わないでよぉ……!」
14: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:10:33.98 ID:t1VJts3sO
李衣菜「二人ともなにしてるの? 早くしなよー、暖房切っちゃったし寒いでしょ?」ポフポフ

泰葉「はーい」

加蓮「う、うん……」

李衣菜「……加蓮、もう怒ってないから。そんな顔しないでよ、ね?」

加蓮「……ほんと?」

李衣菜「うんっ。次またやったら分かんないけどねー、へへへっ」
15: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:12:20.84 ID:t1VJts3sO
泰葉「ふふっ、こう言ってるけど?」

加蓮「……りーなっ」


ぼふっ!


李衣菜「おうふ!?」

加蓮「よっし、寝よ寝よっ。泰葉もほらっ、私奥行くからっ♪」ヨジヨジ

泰葉「ええ、そうね。寝ましょう♪」

李衣菜「うぐぐ、か、加蓮……上乗らないでぇ……!」
16: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:14:01.40 ID:t1VJts3sO
泰葉「――電気消すね……よいしょ」


ぱちんっ


李衣菜「じゃ、おやすみ二人とも」

泰葉「うん。おやすみなさい……」

加蓮「おやすみぃ」


李衣菜「…………」

泰葉「…………」

加蓮「…………」


加蓮「……なにか喋らないの?」

李衣菜「おやすみって言ったじゃん……」
17: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:16:25.21 ID:t1VJts3sO
加蓮「ね、ピロートークしようよっ」

泰葉「……意味分かってる?」

加蓮「え? 寝る前のお喋りじゃないの?」

泰葉「……はぁ……」

李衣菜「ダメだよ泰葉、加蓮ってこういうの疎いから……」

泰葉「そうね……知ってた」

加蓮「え、え? なになに、ほんとはどういう意味? 教えてよー」
18: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:17:46.50 ID:t1VJts3sO
泰葉「明日、Pさんに教えてもらったらどう?」

加蓮「むー、二人が教えてくれないならそうする」

李衣菜「ぶはっ」

李衣菜(な、なに言ってんの泰葉っ)ヒソヒソ

泰葉(そのほうが面白そうだもの。ふふっ)ヒソヒソ

李衣菜(いや、まぁそうだけどさ……)ヒソヒソ…

加蓮「? なにひそひそしてるの――あっ」
19: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:19:10.34 ID:t1VJts3sO
李衣菜「へ?」

泰葉「どうしたの、加蓮?」

加蓮「月、綺麗……ほら、カーテンの隙間から月明かりっ」

李衣菜「あ……ほんとだ。外、こんなに晴れてるんだね」

泰葉「見えない……ん、しょっと」ムギュ

李衣菜「ちょ、泰葉くっつきすぎ……!」

泰葉「だって……わ、本当に綺麗ね」
20: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:20:52.10 ID:t1VJts3sO
加蓮「ふふっ、明日もいい天気になりそう。……んんっ」フルフル…

李衣菜「加蓮? って、そんな窓側に寄ってたら寒いよ……もっとこっちこっち」

加蓮「うん、よいしょっと……」モゾモゾ

加蓮「よしっ」ギュ

李衣菜「だからなんで抱きつくの……ていうか拘束された!?」ガッチリ

泰葉「李衣菜、寝相悪いんだもの。こうしないとベッドから落とされちゃう」

加蓮「壁とキスはしたくないもん」
21: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:23:01.68 ID:t1VJts3sO
李衣菜「だ、だからってさぁ……」

泰葉「それに……あったかいでしょ?」

加蓮「ね、あったかい。ふふっ」

李衣菜「ん……うん、あったかいね。えへへ」

加蓮「そうそう、素直が一番っ」

泰葉「さすが、レッスンでは一番意地っ張りな加蓮が言うと違うね」クスッ

加蓮「な、なにおう。泰葉だって無理するときあるでしょ!」
22: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:24:53.53 ID:t1VJts3sO
李衣菜「私を挟んで喧嘩しないでよね……いい加減寝ようよっ」

泰葉「ふふ、今度こそおやすみなさい」

加蓮「もー……。おやすみっ」

李衣菜「あはは。うん、おやすみ」


―――

――

23: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:26:33.72 ID:t1VJts3sO


かっち

  こっち


李衣菜「…………」

泰葉「…………」

加蓮「…………」


李衣菜(……ほんと、あったかいなぁ)

泰葉(どこが、って言われたら……)

加蓮(胸の奥……心がぽかぽかするっ)


(……なんて、言葉にしたら絶対笑われちゃうよね――♪)
24: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:28:17.95 ID:t1VJts3sO


―――朝


泰葉「――そろそろ出ましょうか。時間も押してるし」

加蓮「うん、行こっ! レッスンに間に合わなかったら怒られちゃうっ」


李衣菜「…………」ボーッ

泰葉「まだ眠い、李衣菜?」クス

李衣菜「おきてまふ……」ムニャ

加蓮「目が開いてないよ? ふふ、ほんと朝には弱いんだから」
25: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:30:29.14 ID:t1VJts3sO
李衣菜「うぅ、こればっかりは……」フラフラ

加蓮「外の冷たい空気吸ったら頭も冴えるんじゃない? ってことで早く、朝マック!」ワクテカ

泰葉「はいはい……分かったから、もう」クス

加蓮「ほら、走って李衣菜っ」グイッ

李衣菜「ほわぁっ!? わ、ちょ、ちょっ加蓮っ! 転ぶっ、転ぶぅぅ!?」

泰葉「あ、ま、待って! カギ掛けないと……ちょっと、二人とも待って~!」
26: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:31:59.58 ID:t1VJts3sO


―――


たたたっ――!


李衣菜「うぅ~、さむっ! 手袋持ってくれば良かったぁ」

加蓮「平気平気っ、手ぇ繋いでるんだからっ!」

泰葉「ふふっ、そうねっ」


(――今日も心はあったかい!)



おわり
27: ◆5F5enKB7wjS6 2015/11/10(火) 20:34:30.65 ID:t1VJts3sO
というお話だったのさ
夏は暑いほう書いた気がするから今回寒いほう、ってことでひとつ


デレステ泰葉はよ……
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/10(火) 21:05:15.74 ID:QW3jsmhMo
おつ
ほんま泰葉はよ…
今月末に来ると勝手に確信してるけどほんとはよう
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/10(火) 21:16:13.56 ID:iyJ1SrGDO
おつー

泰葉が遅れてるのは、反重力すればなんとかなるロングな子たちと違って
違和感なく髪形再現するのに苦戦している説

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