【SS】真姫「きさらぎ駅…?」穂乃果「いや、鬼駅…」【前編】

1: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:29:51.64 ID:88fI4jnN0
LINE


5:34


穂乃果:どうも!新田恵海役の高坂穂乃果です!


真姫:何言ってんのよ


穂乃果:返信はやっ


真姫:悪かったわね


穂乃果:1人で遊びに行くのもなかなか楽しかった


真姫:珍しいわね


穂乃果:だって海未ちゃんもことりちゃんも今日は用事で出かけてるもん!


真姫:だから1人で遊びに行ったのね


穂乃果:年末はお小遣い増えるからね!


真姫:なるほど


穂乃果:で、いま帰ってるところ!
2: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:30:39.76 ID:88fI4jnN0
穂乃果:真姫ちゃんなら暇かなーってLINEしてみたらすごい早さで返信きたζ*'ヮ')ζ


真姫:なによそれ…

真姫:ま、確かに暇だったけど


穂乃果:いぇい!

穂乃果:電車に乗ってる間、暇だからねー私!


真姫:音楽でも聞いてれば?


穂乃果:イヤホン忘れたorz


真姫:あーあ
3: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:31:09.56 ID:88fI4jnN0
真姫:私の貸してあげるわ


穂乃果:ありがと


真姫:うちまで来たらね


穂乃果:明日行くよ


真姫:わかったわ


穂乃果:…

穂乃果:意味ないじゃん!笑


真姫:笑笑
4: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:31:52.10 ID:88fI4jnN0
穂乃果:あ、席空いた

穂乃果:乗って2駅目で席空くとか珍しい


真姫:よかったわね


穂乃果:この座った時の膝の開放感


真姫:あー、なんかわかるわよ、それ


穂乃果:電車の椅子って意外に柔らかいよね


真姫:そう?


穂乃果:お金持ちにはわからないよーだ!


真姫:なによ!

真姫:そこまでお金があるわけじゃないし…


穂乃果:真姫ちゃんちほどあれば世間では金持ちっていうんだよ…


真姫:そう…


穂乃果:あめ食べよ…


真姫:好きにしなさい…
5: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:32:21.25 ID:88fI4jnN0
穂乃果:これおいしい

穂乃果:三ツ矢サイダーの飴のやつ


真姫:そりゃよかったわね


穂乃果:電車の席の端っこってなんか綺麗じゃない?


真姫:そうかしら


穂乃果:うん

穂乃果:なんか眠くなってきた


真姫:寝たら?


穂乃果:うん

穂乃果:おやすま


真姫:おやすまー
6: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:33:40.15 ID:88fI4jnN0
8:35


LINE


穂乃果:うわああああ!

穂乃果:ここどこ!?


真姫:まだ家に着いてないの?


穂乃果:真姫ちゃん安定の返信の早さ

穂乃果:…じゃなくて、本当にどこ!?ここ!!


真姫:落ち着きなさい

真姫:まだ家じゃないの?


穂乃果:うん…寝てたら知らないとこにいた
7: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:34:02.91 ID:88fI4jnN0
穂乃果:電車が山の中走ってる


真姫:山?

真姫:その路線で山はないはずだけど…


穂乃果:\(^o^)/


真姫:今どこ走ってるの?

真姫:調べるわよ


穂乃果:うーん、わかんない
8: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:34:34.22 ID:88fI4jnN0
穂乃果:というか人が全然いない


真姫:比喩?


穂乃果:いや、ほんとに

穂乃果:何があったの


真姫:どういうこと…


穂乃果:わからない…
10: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:35:21.83 ID:88fI4jnN0
穂乃果:あれ?


真姫:どしたの


穂乃果:ぜんぜん駅に着かない

穂乃果:長くても2、3分で着くのに


真姫:勘違いじゃないの?


穂乃果:違う違う

穂乃果:LINEしてるから時間はわかるし


真姫:車掌さんに聞いて見たら?

真姫:乗る電車間違えたとか


穂乃果:都会の申し子の私が?


真姫:変なところで意地張らないの


穂乃果:聞いてきまーす
11: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:36:00.81 ID:88fI4jnN0
穂乃果:いってきた

穂乃果:というか中見えなかった


真姫: ζ*'ヮ')ζ??


穂乃果:なんか特殊なガラス?で見えなかった


真姫:マズイわね…


穂乃果:どうしよ
12: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:36:31.57 ID:88fI4jnN0
穂乃果:あ、駅に着きそう


真姫:目的の?


穂乃果:んん、知らないとこ


真姫:なんて駅?



穂乃果:えっとね…
13: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:37:03.25 ID:88fI4jnN0
穂乃果:きさらぎ駅




穂乃果:…ってアナウンスがあった
14: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:37:28.17 ID:88fI4jnN0
真姫:聞いたことないわね

真姫:調べてみるわ


穂乃果:降りてみたほうがいい?


真姫:…そうね、そのほうがいいんじゃないかしら


穂乃果:降りてみる

穂乃果:ところでさ


真姫:ん?
15: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:37:59.98 ID:88fI4jnN0
穂乃果:LINEの時間ずれてない?


穂乃果:私のスマホは今10時30分なんだけど…







真姫:…は?
17: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:38:29.75 ID:88fI4jnN0
真姫:いや、私のは合ってるわよ

真姫:LINEと同じ

真姫:8時50分よ


穂乃果:うそ、とりあえず親に電話してくる


真姫:はい


穂乃果:…電話使えない

穂乃果:なんか繋がらない


真姫:どういうことなの…
18: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:39:11.39 ID:88fI4jnN0
穂乃果:やばい、無人駅だここ


真姫:誰もいないの?


穂乃果:まじで、誰もいない

穂乃果:電気もないし


真姫:えっ


穂乃果:月明かりにここまで感謝したのは初めてだよ


真姫:よく降りたわね…


穂乃果:不安な気持ちでいっぱいでした
19: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:39:43.99 ID:88fI4jnN0
真姫:ちょっと、それ本当ならピンチ?


穂乃果:うん、ピンチ

穂乃果:グループいってみる


真姫:そうしたほうがよさそうね


LINE・μ's


穂乃果:\(^o^)/


真姫:それじゃ伝わらないわよ


かよ:なに?


凛:??


絵里:なにかあったの?
21: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:40:13.90 ID:88fI4jnN0
穂乃果: ζ*'ヮ')ζ


真姫:ちょっと、ふざけてる場合じゃないでしょ

真姫:今、穂乃果がよくわからない駅に迷い込んでるの


穂乃果:電車で寝たらきさらぎ駅ってとこにいた


かよ:調べたけど、そんなとこないよ


絵里:はやっ


にこ:さすが花陽ね

にこ:というか、存在しない駅に穂乃果はいる、ってこと?


真姫:そうなの、そこが問題
22: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:40:40.32 ID:88fI4jnN0
のぞみ:お父さんとかには電話したん?


穂乃果:繋がんない


絵里:え?


穂乃果:電話が繋がんないの


凛:穂乃果ちゃんにかけてみるね


穂乃果:さんくっすん


のぞみ:よんだ?


かよ:(・・?)


穂乃果:雪穂に連絡入れてみる


絵里:そうね
23: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:41:06.16 ID:88fI4jnN0
穂乃果:雪穂、テスト期間でスマホ使ってないんだった\(^o^)/


のぞみ:ウチから家に電話しよっか?


穂乃果:頼んます


かよ:位置情報送れる?


穂乃果:やってみる


にこ:心配ね…


真姫:そこがわかれば迎えに行くわ


穂乃果:やったね


穂乃果:…あれ、位置情報できない


かよ:??


穂乃果:なんか使えないの
24: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:41:30.08 ID:88fI4jnN0
凛:穂乃果ちゃん、電源切ってないよね?


穂乃果:うん


凛:なんか電話しても繋がんない


絵里:これはもしかしてヤバイやつ?


真姫:もしかしなくても緊急事態よ

真姫:穂乃果のとこだけ時間ずれてるらしいし


穂乃果:うん、今10時35分


真姫:は?


にこ:?


絵里:???
25: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:41:57.92 ID:88fI4jnN0
真姫:あれからもう20分は経ってるわよ?


穂乃果:…私も体感的にはそう感じてる


真姫:…おかしいわね


穂乃果:とりあえず怖いからベンチに座ってるね


にこ:あたりに自動販売機とかないの?


凛:なぜ自動販売機?


にこ:明るくて見慣れたものがあれば不安な気持ちも和らぐじゃない


穂乃果:自販機は…ないね


にこ:そう…
26: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:42:25.29 ID:88fI4jnN0
のぞみ:というか、自販機があっても何も飲まんようにね?


穂乃果:え?


のぞみ:いや、もしそこが別の世界だったりしたら飲み食いは禁物やん


にこ:別の世界って…


凛:…でも、そう考えられるだけの材料は揃ってるよね


絵里:ちょっと、不安になるじゃない


のぞみ:ごめん
28: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:42:51.45 ID:88fI4jnN0
かよ:駅ってどれくらいの広さ?


穂乃果:うーん、部室3つ分くらい


かよ:あ、そんなもん


絵里:どうかしたの?


かよ:いや、手がかりが必要かなって


絵里:さすがかよね


穂乃果:写真撮ってくる
29: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:43:12.11 ID:88fI4jnN0
穂乃果:…カメラが使えぬ


凛:と、いいますと


穂乃果:メモリ不足って言われる


かよ:写真消した?


穂乃果:結構消した

穂乃果:でも使えない


かよ:おかしいね


絵里:こわいわね…
30: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:43:53.39 ID:88fI4jnN0
穂乃果:ちょ、不安になること言わないでよ


真姫:やめてあげてよ


絵里:ご、ごめん


穂乃果:不安だからあたり調べてくるね


絵里:気をつけてね


真姫:電池は?


穂乃果:残り39%


真姫:やばいじゃない
31: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:44:21.84 ID:88fI4jnN0
穂乃果:通知切っとくよ


真姫:そうしなさい


絵里:気をつけてね


かよ:私も色々調べてくるね


凛:凛も手伝おうか?


かよ:いや、いいよ


絵里:なんか不安ね…


のぞみ:お家の方の心配度MAXでやばい

のぞみ:警察に電話するって


絵里:ヤバイじゃない!
32: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:44:52.52 ID:88fI4jnN0
真姫:まあ、高校生の娘がこんな時間になっても行方不明だったら心配よ…


のぞみ:不安やね

のぞみ:お祈りしとこ*\(^o^)/*


真姫:ふざけてる場合じゃないでしょ


絵里:そうよ


のぞみ:ごめん…


凛:ところで、ことりちゃんと海未ちゃんは?


絵里:たしかに

絵里:用事かしら?


凛:こんな時は真っ先に心配しそうなのに
33: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:45:21.88 ID:88fI4jnN0
凛:一体なんなんだろ、きさらぎ駅


のぞみ:うーん、霊的な何かとか…


絵里:そんな非現実的な


かよ:でも、そう考えてもおかしくないくらいの状況だからね…


凛:まあ、たしかに…


海未:ただいま用事から戻りました

海未:これは一体…


かよ:聞くより、ログ見てきたほうがわかりやすいと思うよ


のぞみ:そうやね
34: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:46:46.70 ID:88fI4jnN0
海未:読んできました


凛:はやっ


海未:これは…場所がわからないのであれば、迎えに行くこともできませんね


のぞみ:穂乃果ちゃんのお父さんも、それが不安みたいで…


海未:そうですね…


かよ:穂乃果ちゃん…無事だといいけど…
35: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:47:22.97 ID:88fI4jnN0
ーーーーーーーーー


穂乃果「よし、通知を切って・・・」


穂乃果「ライトは・・・使っちゃえ、いいよね、少しくらい」


穂乃果(うわぁ、逆に不気味だなぁ、ライト…)


穂乃果(でも、ないと細かいものが見えないし)


穂乃果「駅によくある看板みたいなのは…あった」


『きさらぎ駅』
36: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:47:49.74 ID:88fI4jnN0
穂乃果「落書きとかはないし」


穂乃果「物音ひとつしない…」


穂乃果「あ、時刻表」


穂乃果「私の一時間ちょっと前にも、一本きてるけど…」


穂乃果「…もう今日は電車こないね」


穂乃果「明日の朝、5時…」


穂乃果「耐えられないよ」


穂乃果「改札は…」
37: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:48:26.72 ID:88fI4jnN0
穂乃果「機械…というか、見たことない形してるな」


穂乃果「切符を通すところが見あたんない」


穂乃果「…最悪、下をくぐって出れるな」


穂乃果「なんか上の方は高くて通れそうにないし」


穂乃果「外は、山と草むらだけ…」


穂乃果「…なんなの、ここ」


穂乃果「早く帰りたいよ…」
38: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:49:02.62 ID:88fI4jnN0
LINE



ことり:穂乃果ちゃん大丈夫!?


穂乃果:いま調べてきた

穂乃果:吐きそう


かよ:どんな感じだった?


穂乃果:なんか落書きとかひとつもないし…

穂乃果:本当に駅なの?ここ


真姫:電車から降りたんでしょ?


穂乃果:そうだけど…

穂乃果:時刻表もあるし、改札もあるよ

穂乃果:けどさ…


ことり:私もそっちに行く!

ことり:どうやったらいけるの!?


穂乃果:わからないよ!!!


絵里:ちょ、落ち着きなさい
39: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:49:36.08 ID:88fI4jnN0
穂乃果:落ち着かないよこんなの!!


にこ:穂乃果、深呼吸して

にこ:外を見なさい


凛:…


穂乃果:外…


真姫:そう、落ち着かないと何もできないわ


のぞみ:線路があるやろ?

のぞみ:最悪、そこを歩いて帰ればええんよ


凛:あ、それならいつかは帰れるね!

凛:何時間かかるわかんないけど…
40: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:50:05.70 ID:88fI4jnN0
穂乃果:…

穂乃果:…そうだね、落ち着いたよ


絵里:どうするの?


穂乃果:線路歩いてみる


ことり:大丈夫なの…?


海未:やめておいたほうが…


かよ:いや、今はそれしかないと思うよ


のぞみ:もし別の世界だとしても、何か来る前に行動したほうがええしね
41: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:50:39.38 ID:88fI4jnN0
穂乃果:とりあえず、怖いけど通知切ってしばらく歩いてみるね

穂乃果:あと24%しかない


にこ:!!

にこ:まずいわね…


真姫:まって、あと1つ


穂乃果:?


真姫:…今、何時?


穂乃果:あ


絵里:なに?


凛:なにがあったの?
42: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:51:08.32 ID:88fI4jnN0
穂乃果:11時、14分…


真姫:…


海未:どういうことです?


ことり:時間が…


のぞみ:時間の流れがおかしいね


かよ:そんなの聞いたことないよ


のぞみ:…こっちの方面でも、調べてみる


かよ:私も調べてくるよ


凛:どういうことなの…
43: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:51:36.52 ID:88fI4jnN0
穂乃果:…

穂乃果:…とりあえず、歩いてくる


にこ:何かあったら連絡しなさいよ


ことり:画面の明るさは最小にしてね


絵里:怪我しないようにね


凛:…行っちゃったみたい?
44: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:52:27.36 ID:88fI4jnN0
ーーーーーーーーー


穂乃果(なんでこんなことに…)ザッザッ


穂乃果(線路、ところどころ木が折れてて危ない…)


穂乃果(石が敷いてあるから歩きにくいし…)


穂乃果(線路の横がすぐ山になってるのが、逆に安心できるよ…)


穂乃果(反対側は道と草むらだけど…)


穂乃果(道…というか、なんというか…)


穂乃果(とにかく…)





穂乃果「こわいよぉ…」フルフル
45: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:52:51.29 ID:88fI4jnN0
穂乃果(こわい、こわい、こわい)ザッザッ


穂乃果(後ろが気になって仕方ないよ…)キョロキョロ


穂乃果(どこ見てても不安になる…)


穂乃果「はぁっ、はぁっ…」


穂乃果(だめ、もう背中が気になって仕方ない)


穂乃果(歩きたくない…でも)


穂乃果「…こっちに行ったら、帰られるかもしれないんだから」
46: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:53:33.33 ID:88fI4jnN0
…ピロリン…


穂乃果「…え」


穂乃果(…先の方から、着信音…?)


穂乃果(どういうこと)


穂乃果「だ、誰かいるってこと…?」


穂乃果(とにかく、行ってみないと…)ガクガク


穂乃果(足が震えてうまく進めない…!)フルフル
47: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:54:08.34 ID:88fI4jnN0
穂乃果(…トンネルが見えてきた)


穂乃果(えっと…こういうところは、行かないほうがいいんだよね)


穂乃果「…」ピタッ


穂乃果「トンネル…?」



穂乃果「…というか、来るとき」





穂乃果( ト ン ネ ル な ん て と お った っ け ? )
48: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:54:46.79 ID:88fI4jnN0
穂乃果(じゃあ、ここは…)


穂乃果「とっ…とりあえず、LINE、LINE…」


LINE

穂乃果:こわい


ことり:穂乃果ちゃん!


絵里:何かあったの?


穂乃果:…トンネルが


真姫:トンネル?

真姫:あなた、来るときにトンネルなんて


穂乃果:…うん、通ってない


のぞみ:どういうことや…
49: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:55:12.57 ID:88fI4jnN0
凛:線路が二本あったりは?


穂乃果:ない、一本しかなかった…


かよ:よくわからないことになってきたね…


にこ:それははじめからでしょ


海未:そのトンネル、名前はなんというのですか?

海未:普通だったら、名前が上か横の方にあるものですが…


穂乃果:特にない

穂乃果:こわい!誰か助けてよ!


真姫:落ち着きなさい、深呼吸


ことり:すぐ助かるから…


穂乃果:あれ、海未ちゃん?


海未:はい?
50: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:55:40.68 ID:88fI4jnN0
穂乃果「海未ちゃん!」


穂乃果「助けに来てくれたんだね!」ブンブン


??「………ぁ、ぁい……」


穂乃果「え…?」


穂乃果(なんか、右足引きずって…)アトズサリ


穂乃果「…!」チラッ


LINE


海未:私は家にいますよ?


真姫:なに、そこに海未がいるの?


凛:それ本当に海未ちゃん?


にこ:やばくない?


ことり:逃げて!


絵里:ちょ、え、偽物がいるってこと?


かよ:逃げたほうが…


のぞみ:穂乃果ちゃん、本当に海未ちゃんか!?
51: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:56:19.56 ID:88fI4jnN0
??「…の…ぁ…っ!」ダダッ

??「ぅあ!」ズテンッ


穂乃果「ひっ」


穂乃果(転んだ!)


穂乃果(今のうちに線路の外に…!)タタッ


穂乃果「はぁっ、ぐっ、あぁ」ガシャン


穂乃果(これくらいのフェンスなら乗り越えられる…!)


穂乃果「…くぁ!」ダンッ


穂乃果(よし!乗り越えた!)


穂乃果(とにかくトンネルとは反対方向に…!)タタタッ


穂乃果「!?」ビクッ




穂乃果(あれは…!)
52: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:56:52.62 ID:88fI4jnN0
LINE


海未:穂乃果!


のぞみ:穂乃果ちゃん!返事して!


絵里:穂乃果!


真姫:どういうことよ…!


かよ:わけがわからないよ…


凛:なにが起こってるの!?


にこ:穂乃果はどうなったの!?


穂乃果:たすかった
53: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:57:16.25 ID:88fI4jnN0
ことり:穂乃果ちゃん!


穂乃果:それ、私の名前だよね?


ことり:え?

ことり:う、うん…


かよ:突然どうしたの


凛:たすかったの?


のぞみ:穂乃果ちゃん、なにがあったんや


海未:私らしき人はどうなったのですか?


穂乃果:なんか、転んだみたいでその隙に逃げてきた


絵里:無事で何よりだわ…
54: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:57:41.23 ID:88fI4jnN0
のぞみ:それで、たすかった、って?


穂乃果:ああ、なんかね


凛:?


穂乃果:親切な人が車で通りかかったから

穂乃果:乗せてくれたの


絵里:よかった、たすかったのね…


凛:一安心にゃ ζ*'ヮ')ζ
55: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 19:58:10.02 ID:88fI4jnN0
真姫:いやいやいやいや


ことり:の、乗せてくれたって


海未:本当に大丈夫なのですか…?


穂乃果:真姫ちゃんもいるし


凛:!?


絵里:!?


真姫:私はここよ


ことり:どういうこと


にこ:またニセモノ…?
56: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:00:05.14 ID:88fI4jnN0
ことり:乗っても大丈夫なの!?


穂乃果:大丈夫だよ、女の人だし


かよ:そうじゃなくて


絵里:ちょ、降りたほうが…


にこ:…言いにくいわね


にこ:穂乃果、あなたはいま判断力が鈍ってるはずよ


穂乃果:え?
57: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:00:33.40 ID:88fI4jnN0
凛:???


にこ:その…


のぞみ:要するに、その人、本当に人間?


海未:…


ことり:もし、それ以外だったら…


海未:あ、場所!

海未:その人に場所を聞いてください!


真姫:そうよ、それならすぐに迎えに行くわ!


凛:…穂乃果ちゃん?
58: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:01:10.40 ID:88fI4jnN0
穂乃果:えっとね、ちょっと言えないって


かよ:…


凛:…


のぞみ:早く降り!


海未:いますぐその車を降りてください!


真姫:お願いだから!

真姫:不安なのはわかるけど、降りて!


かよ:帰ってこれなくなっちゃう!


凛:穂乃果ちゃん!


絵里:穂乃果!返事して!!


にこ:おねがい!返事を!


ことり:穂乃果ちゃん…
59: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:01:42.11 ID:88fI4jnN0
穂乃果:あ


凛:!


かよ:!


海未:穂乃果っ


にこ:どうしたの!?


穂乃果:でんち

穂乃果:きれる


絵里:穂乃果!


のぞみ:電池きれたら連絡手段が…!


にこ:移動しながら、ライト使ってたのね…


真姫:…マズイわね


かよ:穂乃果ちゃん…


ことり:そんな…


ーーーーーーーーー



…その日、いくら待っても、穂乃果が再びメッセージを送ることはなかった。
61: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:04:40.04 ID:88fI4jnN0
ーーーーーーーーー
次の日 部室


希「…大変なことになったね」


絵里「えぇ…」


ことり「うぅ…穂乃果ちゃん…」


海未「………」


凛「…ただいま」ガチャ


花陽「…」


真姫「…穂乃果のお家、行ってきたわよ」

真姫「…大変なことになってるわ」


にこ「…一旦、状況を整理しましょう」
62: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:05:09.87 ID:88fI4jnN0
海未「…まず、昨日のこと」


絵里「穂乃果が、『きさらぎ駅』という駅に迷い込んで、帰ってこれなくなった」


にこ「穂乃果が乗ってたであろう路線を調べたけど、そんな駅はどこにもなかったわ」


希「GPSは使えない、電話は繋がらない」

希「けど、ラインは使えたっぽい」


にこ「それに、なぜか時間がずれてた」

にこ「さっき希達と考えてみたけど、法則性は見当たらなかった」


希「まだ、見つかってないだけかもしれないけど…」
63: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:05:37.29 ID:88fI4jnN0
真姫「…それから、今、穂乃果の家に行ってきたんだけど」


海未「…どうでした?」


花陽「…もう、わけがわからないよ」


ことり「…?」


真姫「…穂乃果なんて、いないって」


にこ「…は?」


真姫「ほむらには、娘は1人、雪穂ちゃんしかいないって」

真姫「そう言われたわ」


海未「…?」


ことり「…!?」


絵里「…いないことになってる、ってこと?」
64: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:06:02.79 ID:88fI4jnN0
凛「……うぅ」


希「そんな馬鹿な」


花陽「雪穂ちゃんも、私たちのことは知ってるけど、そこまで仲良くはない様子で…」


真姫「海未とことりのことは、知ってるっぽいけど」


海未「なにが起こってるのですか…?」


ことり「わけわからないよ…」
65: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:06:30.44 ID:88fI4jnN0
希「穂乃果ちゃんのことを覚えているのは、ウチらだけ…」


真姫「念のため、学校の何人かにそれとなく聞いてみたけど…」


にこ「…だれも覚えていなかった」


真姫「…えぇ」


ことり「穂乃果ちゃんはいるもん!」


凛「そうだよ、穂乃果ちゃんはいたはず」

凛「強引に雪穂ちゃんに聞いてみたけど、二階の部屋は1つ余ってる、って」


花陽「…雪穂ちゃんにも、なぜか理由がわからないけど空いている部屋があるの」


海未「…穂乃果の部屋」


花陽「…うん」
66: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:07:54.38 ID:88fI4jnN0
ことり「でも、穂乃果ちゃんのLINEのアカウントは消えてる!」

ことり「これは夢なの…!?」

ことり「穂乃果ちゃんは…っ」


海未「ことり、落ち着いて」


希「仮に、きさらぎ駅が別の世界だとしよう」


にこ「希!」


希「何もわからんよりは、マシなはずや」


真姫「そうね、非現実的だけど、そう考えるのが一番手っ取り早いわ」
67: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:08:48.79 ID:88fI4jnN0
凛「そんな漫画みたいなこと…」


花陽「うぅ…」


希「穂乃果ちゃんは、なんからの原因でそこに連れて行かれた」


真姫「あとで、穂乃果とのLINEを見返して、何か手がかりがないか探してみるわ」


絵里「えぇ、お願い」


真姫「…もう何回もしてるけど」


希「…それで、穂乃果ちゃんは、帰るために線路の上を移動した」
68: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:09:30.40 ID:88fI4jnN0
海未「そして、その後…」


希「…トンネルについて、海未ちゃんらしき人を見た」


絵里「…もしかしたら、焦った穂乃果が髪が長い女の人を見間違えただけかもしれないけど…」


希「その可能性の方が高いやろうね」
69: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:09:55.99 ID:88fI4jnN0
希「その後、穂乃果ちゃんからの連絡が途絶えたあと、誰かの車に乗せられて、そのまま…」


にこ「おそらく、線路の上を歩くときにスマホのライトを使ってたんでしょう」


花陽「電池がなくなるほどの時間…」


凛「こっちときさらぎ駅では、時間の流れが違うっぽいから…」


にこ「少なくとも、ライトだけで20%近い電池が失われるほどの距離を移動した、ってことになるわね」
70: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:10:24.60 ID:88fI4jnN0
希「問題は、この車の運転手が何者か、ということ」


絵里「…それに、穂乃果が言った」

絵里「真姫もいるし、ってのは、どういう意味かしら」


ことり「真姫ちゃんは、そのとき…」


真姫「家にいたわ」

真姫「部屋から一歩も出てないわ」


凛「海未ちゃんモドキと同じ、ニセモノ…ってこと?」


海未「そう考えるのが妥当でしょう」
71: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:10:47.08 ID:88fI4jnN0
海未「…ですが」


にこ「それがわかったところで…」


花陽「穂乃果ちゃんと連絡が取れないんじゃ…」


ことり「……」


絵里「警察も動いてくれないし」


海未「どうすれば…」


ことり「私、行く」
72: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:12:26.25 ID:88fI4jnN0
希「…でも、場所が」


ことり「穂乃果ちゃんと全く同じ行動をするの」

ことり「そしたらいけるかもしれない」


真姫「…私も行くわ」


海未「でしたら、私も行きます」


絵里「そんな簡単に…!」


ことり「でも、行かなきゃ穂乃果ちゃんは!」


希「…そうやね、それが一番かもしれん」


にこ「希…!」
73: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:12:50.95 ID:88fI4jnN0
真姫「今から、穂乃果がしたであろう行動を紙に書き出すわ」


海未「問題は、どの路線に乗ったかわからない、ということ…」


ことり「手分けして、みんなで乗ってそうなところに乗ろうよ」


真姫「そうしましょう」


花陽「…私たちは」


海未「試してみるのは、私と、ことりと、真姫の3人だけにしましょう」


希「ウチらは、何かあったときに対処できるようにここで待機しとく」


海未「…えぇ、お願いします」


絵里「任せて」


凛「わかったよ」
74: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:13:25.65 ID:88fI4jnN0
にこ「…念のため、3人は常に位置情報を発信できるような設定にしておいて」


花陽「私とにこちゃんと絵里ちゃんで、常に見張っておくようにする」


海未「わかりました」


真姫「3人試しても、辿り着けるのは1人だけ…」


凛「帰ってこれなくなったときは…」


海未「GPSで常に見張っていれば、消えた地点が手がかりになるはず」

海未「…そこまで詳しくはありませんが」


ことり「念のために、予備の充電池も持って行っていこう」


花陽「そうだね」


絵里「充電は満タンにしておいて」


真姫「えぇ」


海未「そうしましょう」


ことり「…待っててね、穂乃果ちゃん」

ことり「助けに行くから…!」
76: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:14:28.11 ID:88fI4jnN0
きさらぎ駅編1

おしまい

キサラギ駅編に続く…かも
78: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88d8-hF8f) 2015/12/27(日) 20:16:52.60 ID:88fI4jnN0
書いてたら思ったより長くなりそう

元はあのきさらぎ駅の話ですが、ラストは別に考えています
見てくださる人がいれば書くつもりです。
79: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 5f15-1kJ5) 2015/12/27(日) 20:17:14.17 ID:KBBIUh9N0
面白い
81: 名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@\(^o^)/ (フリッテル MMe5-k7NH) 2015/12/27(日) 20:22:14.03 ID:VtncjzvLM
暗闇に挑むとは熱い展開やな
続き期待
85: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ (ワッチョイW 7db1-klpp) 2015/12/27(日) 20:26:40.49 ID:Nti85KhZ0
見てるし元ネタ知らないから期待
元ネタ見てきた方が良いの?
86: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ (ワッチョイW 88ec-1kJ5) 2015/12/27(日) 20:28:46.97 ID:5anYOlpO0
元ネタ見てきてもモヤモヤするだけだから見なくても良いと思うよ
95: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ (ワッチョイW 3fe7-T3ht) 2015/12/27(日) 21:08:34.65 ID:LNn+1RyA0
元ネタはもう10年以上前になるのか
懐かしい
143: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:43:42.73 ID:pLha81I6
キサラギ駅編1
144: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:44:29.46 ID:pLha81I6
LINE・μ's


海未◆:ただいま乗りました


絵里:おっけー


ことり◆:ことりももうすぐ


真姫◆:私はもう乗ってるわ


のぞみ:念のため荷物の確認してね


かよ:位置情報は全員ばっちり


凛:okだよ


海未◆:充電池、三ツ矢サイダーの飴、もちました


ことり◆:ことりも


真姫◆:私も
145: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:44:53.37 ID:pLha81I6
絵里:…真姫、あなた本当に大丈夫なの…?


海未◆:私とことりはともかく、あなたは…


真姫◆:うるさいわね、1年生だからお留守番してろって?


のぞみ:…真姫ちゃん


真姫◆:頼まれてもこの席は誰にも譲らないわよ

真姫◆:…あの時、私が正しい指示が送れていれば


にこ:今更言ったって仕方ないでしょ

にこ:私はあんた達を信用するわ


ことり◆:にこちゃん…
146: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:45:30.10 ID:pLha81I6
にこ:確認するわよ

にこ:今日はなるべくここで会話をするようにする


真姫◆:…後から確認しやすいようにね


にこ:電車に乗って2つ目の駅を過ぎたところで、端の席に座る


凛:この端、というのがどこかわからないから…


かよ:一か八かだね


にこ:で、座ったら飴を食べる


絵里:穂乃果の事だから、多分これは噛み砕いたのでしょうね


にこ:そのあと、疲れた穂乃果はすぐに寝てるわ

にこ:どうしても眠れそうにない人は、さっきもたせた睡眠薬で眠りなさい


真姫◆:ばっちりよ
147: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:46:11.92 ID:pLha81I6
真姫◆:寝るのが難しいように感じるけど、目を閉じて、深呼吸して、じっとしてれば眠れない人間なんて滅多にいないわ


にこ:真姫の言う通りにして、心を落ち着かせてね


絵里:無理はしないようにね


にこ:あと、もし失敗しても二回目に挑戦はしないように


絵里:時間が遅くなったらあぶないかもしれないからね
148: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:46:38.85 ID:pLha81I6
真姫◆:いま、飴を口に入れたわ


のぞみ:おっけい、噛み砕いたらそのまま寝るように


真姫◆:次会うときはきさらぎ駅ね

真姫◆:…だといいけど


凛:…うん


真姫◆:おやすみ


のぞみ:3分1の確率…やね
149: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:47:21.54 ID:pLha81I6
海未◆:私も食べますね

海未◆:普段は噛み砕くタイプではないのですが…


絵里:まあ、噛み砕いた方が行ける確率は高いでしょうし


かよ:いってらっしゃい

かよ:今のところ位置情報は正常だね


海未◆:では眠ります

海未◆:おやすみなさい


凛:おやすみ
150: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:47:54.64 ID:pLha81I6
ことり◆:私も食べるね


のぞみ:りょうかい


ことり◆:おやすみ


凛:おやすみ


かよ:寝るの早いね…


凛:ことりちゃん、今日は眠そうだったから…


絵里:疲れてるのかしら

絵里:心配ね…
151: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:48:48.39 ID:pLha81I6
にこ:さぁ、これで◆付きは全員準備が整ったわね


絵里:一応確認だけど、◆付きは電車に乗ってるメンバーね


かよ:これで、誰かがきさらぎ駅に…


のぞみ:とは、現実的には考えにくいけど

のぞみ:これで行けたら、穂乃果ちゃんを助ける手がかりになるはず…


絵里:少しでも、ね


かよ:ん、位置情報が


にこ:…消えたわね





にこ:ことりが
152: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:49:24.77 ID:pLha81I6
かよ:場所は記録しておきました


凛:ことりちゃんに電話してみる


絵里:お願い


のぞみ:真姫ちゃんと海未ちゃんは念のためもう少し寝といてもらおうか


絵里:もしかしたら移動するかもしれないしね


かよ:ことりちゃんは未だ位置情報は掴めません


にこ:他の2人はまだハッキリしてるわね


のぞみ:さて、ことりちゃんが目覚めるかどうか…
153: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:50:05.86 ID:pLha81I6
凛:電話繋がらない…


にこ:…ぽいわね


ことり◆:目が覚めた

ことり◆:人がいない


のぞみ:よし、車掌さんを確認してみて


ことり◆:行ってくるね


絵里:状況は同じね…


かよ:位置情報はわからないまま


真姫◆:おはよう


凛:あ、真姫ちゃん
154: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:51:17.09 ID:pLha81I6
真姫◆:ことりは行けたみたい?


絵里:まだわからないけどね


のぞみ:海未ちゃんはまだ起きない?


真姫◆:私は目覚ましかけてたからね

真姫◆:ことりもそうしてたんでしょう


にこ:まあ、海未は穂乃果がいなくて随分無理してたみたいだし…

にこ:少しでも寝ておいた方が、ね


凛:だね

凛:電車ってよく眠れるし
155: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:52:59.66 ID:pLha81I6
ことり◆:戻りました


のぞみ:どうだった?


ことり◆:うん、中見えない

ことり◆:人もいなかった


絵里:あたりの風景はわかる?


ことり◆:山ばっかり


にこ:ビンゴね

にこ:…良いことかどうかはさておき
156: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:53:46.21 ID:pLha81I6
真姫◆:トンネルを通ったりしたら教えて

真姫◆:私はとりあえずアキバに戻るわ


絵里:りょうかい、迎えに行こうか?


真姫◆:大丈夫よ


にこ:海未もそろそろ起きてもらいましょうか


凛:電話かけるね


にこ:お願い
157: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:54:17.06 ID:pLha81I6
ことり◆:ひっ


絵里:どうしたの!?


ことり◆:アナウンスが…


かよ:アナウンスがどうしたの?


ことり◆:なんか、ノイズというか…

ことり◆:こわい
158: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:54:44.39 ID:pLha81I6
のぞみ:ことりちゃん、怖いやろうけどできるだけ正確にお願い


ことり◆:えっと…

ことり◆:男の人の低い声を、ゆっくり流してるみたいな…


絵里:…それは怖いわね


かよ:なんて言ってるか聞き取れる?


ことり◆:ちょっと待ってね…
160: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:55:57.74 ID:pLha81I6
ことり◆:「ぃ~きぇえぃぎらぁさぃい~はぃぎき~つ」







ことり◆:って何回も…


凛:ひぇっ…


絵里:つーきぎぃはーいぃさぁらぎぃえぃきーぃ


にこ:次は、きさらぎ駅

にこ:ってこと?


かよ:反対から読むと、そうみたいだね…
161: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:56:36.94 ID:pLha81I6
のぞみ:ことりちゃん、景色は変わったりした?


ことり◆:ううん、相変わらず山と草むら?ばっかり


絵里:次の駅で降りるようにね


真姫◆:その先に行ったら…


のぞみ:死なない保証はないからね


ことり◆:うん…
162: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:57:44.15 ID:pLha81I6
海未◆:いま起きました

海未◆:凛、ありがとうございます


凛:どいたま


海未◆:ことり、大丈夫ですか


ことり◆:うん…なんとか

ことり◆:あ、着きそう


絵里:がんばって…


凛:なんかあったらすぐ言ってね!


ことり◆:うん
163: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 18:58:20.82 ID:pLha81I6
のぞみ:ことりちゃん、最後にもう一回確認、車両の中には誰もおらん?


ことり◆:うん、子供1人いないよ


絵里:よし


かよ:相変わらず位置情報は消えたまま…


にこ:諦めた方がよさそうね


ことり◆:あ


海未◆:ことり!?


のぞみ:ことりちゃん!?


真姫◆:何かあったの!?
164: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:01:01.61 ID:pLha81I6
ーーーーーーーー


ヒュウウウウウ…


ことり「なに、ここ…」


ことり(あ、とりあえず降りなきゃ)タタッ


ことり(こんな、古い駅、初めて見た…)


ことり(月明かりひとつない…曇ってる)


ことり「…ぁ」ガクガク


ことり(足が震えて、動けないや…はは)ガクガク


ことり(本当にこんなことあるんだ)ギュ
165: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:01:37.32 ID:pLha81I6
ことり「ラっ、ライト…」ガサゴソ


ことり(ガチャガチャか何かで買ったミニライト、ここまで感謝したのは初めてだよ…)カチッ


ことり「あ、思ったより明るい」ホッ


ことり「…そういえば」クルッ


ことり「!!」ビクッ


ことり(電車が…)


ことり「消えてる…」ドクンドクン…
166: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:02:04.16 ID:pLha81I6
ことり(だめだめ、怖がってちゃ穂乃果ちゃんを助けられない)ドクッドクッ…


ことり「…でも、足が動かないや」ガクガク


ことり(とりあえず、あのベンチに…)ガクガク


ことり「…ぅぐっ…よいしょ」ストン


ことり(こんなに歩くのが辛いなんて…)
167: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:02:44.93 ID:pLha81I6
ことり(…周りに見えるものは)キョロキョロ


ことり「駅名の看板…」


『キサラギ駅』


ことり「駅の向かいには、山」


ことり(さっき、改札の外には広い空間が広がってた…)


ことり(月明かりがないからよくみえなかったけど、たぶん草むらだと思う…)
168: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:03:53.97 ID:pLha81I6
ことり(…何もこないのはわかってるけど)


ことり(あの山から何かが降りてきそうで怖い…)


ことり「穂乃果ちゃん…」ブルブル


ことり(…はは、助けるって大口叩いておいて、こんなに怖いなんて)ブルブル


ことり(でも私…普段はここまで怖がりじゃないんだけどなぁ…)ブルブル
169: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:04:45.42 ID:pLha81I6
ことり「あ、忘れてた」ピタッ


ことり(LINE、LINE)ガサゴソ


LINE


ことり◆:ごめん、忘れてた


絵里:よかった…


のぞみ:なんかあったんかと思って心配したよ…


凛:よかった


海未◆:ことり…


ことり◆:ごめん、予想以上に怖くて…
170: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:05:18.02 ID:pLha81I6
真姫◆:早速で悪いんだけど、辺りの様子を教えてもらえる?


にこ:メモ取っときましょう


ことり◆:うん、今は曇っててライトがないとなにも見えない


凛:それは怖いね…


ことり◆:駅の向かいの外には山、改札の外には草むら


真姫◆:穂乃果の時と同じね


ことり◆:あ、あと看板に『キサラギ駅』って書いてある


にこ:キサラギ駅…


のぞみ:カタカナで?


ことり◆:うん、カタカナ
171: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:06:01.38 ID:pLha81I6
かよ:時刻表とかない?


ことり◆:あ、あった

ことり◆:近くで見てくるね


かよ:お願い


にこ:あと、カメラも使えるか確認してみて


ことり◆:わかった
172: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:06:40.32 ID:pLha81I6
ーーーーーーーー


ことり(よいしょっと)ズシッ


ことり(…空気が重い)ヨロッ


ことり「…はは」ガクガク


ことり(やっぱり、膝が震える)ガクガク


ことり(この状況で、線路の上を歩いたなんて…やっぱり穂乃果ちゃんはすごい)


ことり「時刻表…近くで見ないと」ヨロッ


ことり「…うわぁ」


ことり(ガラスが割れて、下に散乱してる)
173: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:07:18.68 ID:pLha81I6
ことり(中の紙は…)


ことり「うぇぇ…」


ことり(風化してぐちゃぐちゃだ)


ことり「カメラは…」スッ


ことり(容量がいっぱい)


ことり(…やっぱ使えない)
174: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:08:30.18 ID:pLha81I6
ことり「足元の方は…」


ことり「………」ピタッ




















ことり「ひっ、ひぃ、ひぃっ」ヨロヨロ


ことり「うぐっ、うぇっ、おぇっ」ズルッ


ことり「ち、ちっ、血が、血が落ちて、血が…ッ」ガクガク


ことり(ガラスの破片と血が垂れてる…!)


ことり(こっ、腰が抜けて…)ビクビク


ことり「たてない…!」ガクガク
175: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:09:12.04 ID:pLha81I6
LINE



のぞみ:…ことりちゃん、遅いなぁ


絵里:大丈夫かしら…


海未◆:何かあったりしたら…


凛:…ねぇ、そういえば


真姫◆:ん?


凛:時間って聞いてたっけ…


かよ:あっ


にこ:しまったわね…
176: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:09:46.70 ID:pLha81I6
ーーーーーーーー


ことり(こっ…ここでなにがあったの…!?)


ことり「ベっ、ベンチに…」ヨタヨタ


ことり(とにかく、ベンチに…!)


ことり「ひっ、ひっ、ひぃ」


ことり(足が、腰から下が言うこと聞かない…!)


ことり「ぁあ、あ…」ヨタヨタ


ことり(血が、血が、ただの血がこんなに怖いなんて)
177: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:10:14.16 ID:pLha81I6
ことり「べ、ベンチに」


ことり(ほんの4、5歩の距離が長い…!)


ことり「うっ、ふぅっ、ふっ…」ブルブル


ことり(ベンチが、こんなに安心できるなんて…)


ことり「…」ブルブル


ことり「…え」ピタッ






ことり(…ベンチに、何かシミがある)
178: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:10:53.75 ID:pLha81I6
ことり(…気になる。見ちゃダメだ)


ことり(なんでさっき気づかなかったのか)


ことり(ライトを向ければ何かわかるけど…見ちゃダメだ)


ことり「…………」ゴクリ


ことり(…でも、見ないと気になって仕方が…!)ピカッ


ことり「………」


ことり「………………き」










ことり「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ガタンッ
179: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:11:36.91 ID:pLha81I6
ことり「はは、はははっ、ははっ」


ことり「血っ、血がっ、あはははっ」ガクガク


ことり(さっきとは比べものにならないような量の血が)ガクガク


ことり(ベンチに、ベンチに染み付いてる)ガクガク



ことり「はっ、ははっ、ははは」ガクガク


ことり「ははっ、あははっ」ガクガク


ことり「うぅ!?」


ことり「えっぐえっ、はっ、あはっ」ガクガク


ことり(苦しい、怖いのに笑いが止まらない…)
180: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:12:03.27 ID:pLha81I6
ブ-ッブ-ッ


ことり「ははっ……あ」ピタッ


ことり(…通知、気づかなかった)


ことり「あはっ、ははっ、たっ」ブルブル


ことり「たったたたすっ、助けっ、て、ほの、ほのかちゃ、うみちゃっ…」ブルブル
181: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:13:21.34 ID:pLha81I6
LINE


ことり◆:たぐせて


海未◆:ことりっ


かよ:やっと返信きた!

かよ:ことりちゃん!!


ことり◆:だすけっ


のぞみ:ことりちゃん、何があった!!
182: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:13:49.07 ID:pLha81I6
真姫◆:ことり!!


ことり◆:ぢがつ。ちがっぃてる


絵里:何、どういうこと!?


にこ:怖くて震えてるの!?


凛:何て言いたいのかが…


のぞみ:焦って上手く打てんのんか…!
183: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:15:07.30 ID:pLha81I6
ことり◆:もうつり

ことり◆:むり


にこ:ことり…


かよ:ことりちゃん、深呼吸!


海未◆:何があったのですか!!

海未◆:何かが怖いんですか!?


真姫◆:ことり、落ち着いて!

真姫◆:スマホを地面に置いて、指を左手で支えなさい!!
184: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:15:45.82 ID:pLha81I6
ことり◆:こわあ


かよ:こわい?


凛:こわいって言いたいの?


海未◆:何があったのですか…?


ことり◆:へをちに椅子が


真姫◆:ゆっくり、ゆっくりでいいから
185: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:16:13.19 ID:pLha81I6
ことり◆:いす日が


絵里:いすひが?

絵里:いすにちが?


かよ:椅子に血がついてるの!?


凛:落ち着いて!


にこ:ゆっくりでいいから…


ことり◆:こわおこわあ


のぞみ:何があったんや…!
186: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:16:39.47 ID:pLha81I6
ーーーーーーーー


ことり(なんで上手く打てないの…!!)


ことり「あぁあぁああ!」ブルブル


ことり(打てない…!)ガクガク


ことり「あっ…」ズルッ


バキッ


ことり「スマホ…」


ことり(落としちゃった…)ヨロヨロ


ことり(画面、割れてる…)ヨロヨロ
187: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:17:07.98 ID:pLha81I6
ことり「あ…」ガクン


ことり(も、意識が…)


ことり(…後ろに誰かの気配がする)


ことり(…横にも、前にも)


ことり(後ろにも、前にも、横にも、前にも)


ことり(前にも、後ろにも、後ろにも、横にも、上にも、中にも)
188: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:17:36.25 ID:pLha81I6
ことり「ぁはっ、ははっ、…はぁっ、はぁ」


ことり「あっ…」


ことり(わたし、だれだっけ)


ことり「わたしのなまえ、おもせいだない、おだもいなせい、おいなもだせい」


ことり「だれ、だれ、だれなの…」


ことり(いしきが…)スゥ…


ことり「………」


ことり(…)
189: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:19:06.92 ID:pLha81I6
LINE


海未◆:ことりっ


かよ:ことりちゃん!!


凛:何か言ってよ!


のぞみ:ことりちゃん…


絵里:何が起こったのよ…!


にこ:ことり…


真姫◆:なんでよ…!

真姫◆:なんで私じゃないの…!


のぞみ:……
190: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:19:39.48 ID:pLha81I6
海未◆:ことり…

海未◆:返事をしてください、ことり…

海未◆:ことり…

海未◆:ことりっ


かよ:う、海未ちゃん


海未◆:ことり

海未◆:ことり…

海未◆:返事を…
191: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:20:25.19 ID:pLha81I6
海未◆:ことり、ことり


凛:海未ちゃん、もう…


海未◆:起きて、ことり

海未◆:なにか、スタンプでいいから

海未◆:ことりっ


のぞみ:海未ちゃん、やめなさい


海未◆:ことり

海未◆:ことり

海未◆:返事を、ことり


真姫◆:…今から海未のところに向かうわ


かよ:…位置情報送るね


海未◆:ことり

海未◆:ことり、ことり返事を


絵里:…海未


のぞみ:ウチもすぐ向かうから


海未◆:ことり…

海未◆:返事をしてください、ことり…



ーーーーーーーー


…ことりが、再びメッセージを送ることはなかった。
192: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:21:48.90 ID:zuSzKf0U
ことりちゃん…
193: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:25:33.58 ID:pLha81I6
ーーーーーーー
次の日 部室



海未「…昨日は、すみませんでした」


真姫「気にしないの」


にこ「…幼馴染があんなことになったんだもの」


絵里「しょうがないわ」


花陽「うん…」


凛「…かよちん」ギュッ
194: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:26:08.17 ID:pLha81I6
希「…ただいま」ガチャ


絵里「…どうだった?」


希「…やっぱり」


花陽「消えてるの…?」


希「…」コクン


凛「そんな…!」
195: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:26:49.71 ID:pLha81I6
海未「ことり…ことりまで…!」


真姫「海未、落ち着いて」

真姫「私たちは覚えてるでしょ」


凛「…そうだよ」


絵里「絶対に、いなかった、なんてことはないわ」


希「絵里ちの言う通りや」
197: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:27:50.67 ID:pLha81I6
花陽「どうして私たちだけおぼえていられるの…?」


にこ「…たしかに、そこは問題よね」

にこ「あの時にLINEをしている人だけ、消えた人のことも覚えていられる」


凛「………」


花陽「そんなの、聞いたことない」


希「ウチも、そんな話は…」
198: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:28:24.07 ID:pLha81I6
絵里「でも、事実こうして起こってるんだから」


真姫「なにか、対抗する手段はあるはずよ…」


海未「…もう一度、向かいます」

海未「行き方はわかりました」

海未「もう失敗はしません…!」ギリッ


凛「う、海未ちゃん」
199: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:28:48.64 ID:pLha81I6
真姫「落ち着きなさい」


花陽「………」ゴクリ


凛「かよちん…?」


希「今度は、ウチもいく」


海未「私も行きます」


真姫「…2人以上、同時に行けるのかしら」


海未「わかりませんが、希だけに任せるわけにはいきません」


絵里「…案外、手繋いだらいけたりね」


真姫「そんな馬鹿な」
200: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:29:16.59 ID:pLha81I6
希「…いや、でもありえんこともないよ」


凛「…たしかに、キサラギ駅の存在自体ありえないようなものだし」


にこ「…試してみてもいいんじゃない?」


海未「…では、準備が整い次第、希と私で」
花陽「私も連れて行って」


花陽「…わたしも、連れて行って」


凛「…かよちん?」


真姫「…花陽」
201: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:29:56.42 ID:pLha81I6
希「…戻って来れんかもしれんのんよ?」


花陽「大事な友達が2人もいなくなったんだもん」

花陽「わたしだって悔しい」


凛「だったら凛も!」


花陽「凛ちゃんはここにいて」


凛「…」


花陽「ここにいて、わたしのことを覚えてて」

花陽「絶対、戻ってくるから」


凛「…わかった」
202: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:30:30.92 ID:pLha81I6
にこ「本当に行くのね、花陽…海未、希」


絵里「3人とも…」


希「なあに、すぐ戻ってくるよ」

希「心配せんといて」


海未「花陽、本当にいいのですね」


花陽「うん」


海未「2人より3人のほうが心強いですし、助かります」
204: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:30:57.59 ID:pLha81I6
真姫「私は、電車の中で3人を見ているわ」


凛「え?」


絵里「と、いうと?」


真姫「だって、キサラギ駅に行く時も突然人が溶けて消えるなんて考えられないもの」


海未「たしかに、言われてみれば…」


真姫「現実的に考えれば、誘拐されてる可能性だってあるだから」


凛「誘拐って…」
205: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:31:43.35 ID:pLha81I6
にこ「でも、だったらキサラギ駅は」


真姫「えぇ、もちろん今の状況からだと、キサラギ駅は」

真姫「異世界、もしくは大切な友達をさらっていくバケモノと考えたほうが納得しやすいわ」


希「…それでも、可能性は1つづつ潰していく、と」


真姫「…えぇ」

真姫「今も、探偵に頼んで穂乃果とことりを探してもらっているわ」


花陽「探偵に…」


真姫「写真からも消えてるから、特徴だけになってずいぶんと迷惑はかけてるけど…」


絵里「何もしないよりはマシ、ってこと」


真姫「えぇ」
206: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:32:24.18 ID:pLha81I6
にこ「…だったら、私も一緒に見ておくわ」


真姫「私一人で大丈夫よ」


にこ「…今のあんたが、大丈夫には見えない」


真姫「…」


にこ「絵里、凛、ここでみんなの帰りを待ってて」


絵里「任せて」


凛「みんなのこと、覚えてるね」
207: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:33:14.95 ID:pLha81I6
絵里「何かあったら、細かいことでも、連絡して」


海未「わかっています」


凛「かよちん、帰ってきてね…」ギュッ


花陽「うん、凛ちゃん、私のこと覚えててね」ギュッ


希「じゃ、ちょっと行ってくる」


真姫「必ず、帰ってきて」


海未「えぇ」

海未「待っててくださいね、穂乃果、ことり…」
208: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:33:51.30 ID:pLha81I6
キサラギ駅編1

おしまい

きさらぎ駅編2へ続く
210: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 19:42:52.50 ID:zuSzKf0U
続きが気になる…
乙です
216: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 20:26:27.95 ID:MsAHk75p
文字だけでこんなに怖く書けるもんなのね…
239: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 23:56:30.24 ID:pLha81I6
きさらぎ駅編2
240: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 23:57:29.42 ID:pLha81I6
LINE


真姫:準備完了よ

真姫:私とにこちゃんは座ってる3人の前に立ってる


凛:おっけー


海未◆:いま座りました


希◆:本当にこれだけでいけるんかな…


にこ:花陽は両手塞がってるから今はLINEできないわ


絵里:おっけー


凛:教えてもらった位置情報、5人とも正常に見えてるよ
241: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 23:58:15.76 ID:pLha81I6
ーーーーーーー


にこ「…本当にこれでいけるのかしら」


希「まあ、今は信じるしかないね…」


花陽「うん…」


海未「ことり、穂乃果…」ギュッ


花陽「大丈夫、きっと無事だから…」ギュッ


海未「…えぇ」
242: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 23:58:44.00 ID:pLha81I6
LINE


真姫:ところで、最後に確認しておくけど

真姫:向こうに着いたらまず、全員の腕時計の時間を確認


海未◆:さっき配ったやつですね


真姫:安物だから、不安ではあるけど…


にこ:動くわよ、少しくらい


希◆:デジタルだと壊れやすいかな、って思って全員アナログのやつやね


海未◆:はい
243: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/28(月) 23:59:11.31 ID:pLha81I6
にこ:そして、向こうに着いたらおそらくことりがいるはず


海未◆:ことりのLINEから察するに、キサラギ駅から移動はしていないようでしたからね


希◆:血、っていうのが少し気になるけど…


にこ:あ、そろそろ時間よ


真姫:3人とも、寝なさい


希◆:はーい


海未◆:わかりました
244: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:00:45.94 ID:xIgTrr46
ーーーーーーー


にこ「さて、見られてるから寝にくいかもしれないけど…」


希「…」


花陽「…」


海未「…」


真姫「…ゆっくり、時間をかけて息をして、鼓動を落ちつかせるようイメージして」

真姫「目は開けないように…」
245: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:01:11.63 ID:xIgTrr46
にこ「………」


真姫「………」


のぞうみぱな「…………」


にこ「(寝たのかしら)」


真姫「(まあ、みんな不安であまり眠れてないようだから…)」


にこ「(…あんたは、大丈夫なの)」


真姫「(私は平気よ、それより…)」
247: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:01:37.28 ID:xIgTrr46
真姫「(無事に、帰ってこれるといいけど…)」


にこ「(それが不安ね…)」


真姫「(…何人連れていかれようと、最後は私が全員助ける)」


にこ「(…はっ、カッコつけんじゃないわよ)」


真姫 付けなかったら会話してるのかどうかわかりにくいじゃない


にこ そうじゃないわよ!


にこまき「…………」


にこまき「」クスクス
248: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:02:05.80 ID:xIgTrr46
ガタンッ


真姫「あたっ…」フラッ


にこ「(真姫ちゃん!?)」ガシッ


真姫「少し、目眩が……って」


にこ「!!」


真姫「さ、3人が…」


にこ「消えてる…」
249: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:02:29.74 ID:xIgTrr46
LINE


凛:位置情報が消えたよ


絵里:そっちはどう?


真姫:私が目眩でふらついた瞬間、3人が消えていたわ

真姫:…ごめんなさい


にこ:何言ってんの、今謝ったって何にもならないでしょ

にこ:それより、私たちの位置情報は生きてるのよね?


凛:うん、2人の分はしっかり見えてる
250: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:03:01.99 ID:xIgTrr46
にこ:今から、私も追ってみるわ


凛:にこちゃん!?


絵里:今からって…

絵里:条件が揃わないでしょ


にこ:できる限りで、よ

にこ:今から2つ目の駅を過ぎたところで座って、飴を食べて寝る。それだけよ


真姫:私もついてく


凛:真姫ちゃん…


真姫:私が行かなきゃいけないの


絵里:…2人が決めなさい

絵里:私は全員分しっかり覚えてるから
251: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:03:37.21 ID:xIgTrr46
ーーーーーーー


にこ「…どうするのよ」


真姫「何言ってんの、私も行くに決まってるじゃない」


にこ「…そう」


真姫「目の前でよくわからないことが起こってるんだからね」


にこ「…じゃあ、ひとつだけ約束しましょう」


真姫「なに?」


にこ「絶対に帰ってくるわよ」


真姫「…もちろん」

真姫「さ、準備するわよ」


にこ「…えぇ」
252: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:05:48.93 ID:xIgTrr46
LINE


真姫◆:ねます


にこ◆:おやすみ


凛:あ、2人とも◆付けてる

凛:…行くんだね


絵里:いってらっしゃい、晩御飯までには帰ってくるのよ


凛:なにそれ


絵里:いいじゃない、言ってみたかったのよ


凛:なにそれ…


希◆:楽しそうなところ申し訳ないね、目が覚めたよ
253: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:06:16.32 ID:xIgTrr46
海未◆:おはようございます


花陽◆:今確認してきたら、車両の中にはだれもいません

花陽◆:乗客も、車掌さんも


希◆:ってことは


海未◆:ほぼ成功、でしょうか


絵里:…えぇ、位置情報は?


凛:相変わらず消えたまま


絵里:おっけー
254: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:06:42.85 ID:xIgTrr46
海未◆:あ、カメラは


絵里:やってみて


海未◆:…ダメですね


花陽◆:Twitter…は繋がる、ネットはどうやら繋がるみたい


希◆:けど、電話は使えない、と…


凛:こっちからも全員にかけてみたけど、やっぱり繋がらないね
255: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:07:20.46 ID:xIgTrr46
絵里:調べてみたけど、ネットは使えるけど電話は繋がらない、なんて場所はほとんどないわね

絵里:というかないわ


海未◆:と、いうことは…


希◆:ここはすでに別の世界、という事やね


花陽◆:…


凛:かよちん、大丈夫?


花陽◆:うん、大丈夫だよ


海未◆:あ
256: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:07:49.80 ID:xIgTrr46
絵里:どうしたの?


凛:何かあった?


希◆:…アナウンスや


花陽◆:た、確かにこれは…


海未◆:気味が悪いですね…


希◆:言っとる事は、次はキサラギ駅、で間違いないみたい


絵里:そう…
257: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:08:17.47 ID:xIgTrr46
海未◆:着きました、降りますね


花陽◆:いってきます


凛:気をつけてね


希◆:あれ、おかしいな


絵里:なに、どうしたの?


希◆:…ことりちゃんがおらん
258: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:08:47.84 ID:xIgTrr46
ーーーーーーー


花陽「こ、ここが…」


海未「キサラギ駅…」

海未「2人とも…」ダダッ


希「まち、海未ちゃん」ガシッ

希「…今は離れたらあかん」


海未「…はい」


花陽「…本当に、こんなところがあるんだ」
259: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:09:27.98 ID:xIgTrr46
花陽「完全に夜だね」


海未「ついさっきまでは4時過ぎでしたが…」


希「あ、時計」


花陽「…これは」


海未「秒針が、明らかに遅いですね」


希「時間の流れが違う、ってことかな…」


花陽「一応、こまめにメモするようにしておきますね」
260: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:09:58.71 ID:xIgTrr46
希「あれ、あの看板」


海未「あれは…」


希「おかしいな」


『きさらぎ駅』


希「…ことりちゃんはカタカナ、って言いよったな」


海未「ということは…」


花陽「こことは違う駅がある、ってこと?」
261: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:10:37.17 ID:xIgTrr46
海未「そういえば、ことりが言っていた血、というものもありませんね…」


花陽「あ、たしかに」

花陽「空も晴れて、月明かりでよく見えるし」


希「どういう事なんや…」


海未「とりあえず、線路をどちらかにあるいてみませんか」


花陽「…穂乃果ちゃんが行った方に」


海未「…えぇ、ことりがいないと分かった以上、ここには用はありません」


花陽「…そうだね」
262: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:11:09.76 ID:xIgTrr46
LINE


絵里:希?

絵里:海未?


凛:かよちーん!

凛:誰か返事してよー!


にこ◆:うるさいわね…

にこ◆:あ


絵里:にこ?


凛:どうしたの?


にこ◆:真姫が…消えてる
263: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:11:42.12 ID:xIgTrr46
凛:そんな、位置情報は…

凛:あっ


絵里:今、消えたわ


にこ◆:どういうこと…!?

にこ◆:私だけ行けなかった、ってこと!?


真姫◆:うるさいわね…


凛:あ、真姫ちゃん


真姫◆:おはよう
264: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:11:44.75 ID:kqSTE9b/
ひっ...
265: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:12:23.29 ID:xIgTrr46
にこ◆:真姫ちゃん!?無事なの!?


真姫◆:…えぇ、体はなんともないわ

真姫◆:誰もないけど


絵里:位置情報、にこのしか残っていないわ


凛:どうやら真姫ちゃんも


真姫◆:移動、できたっぽいわね
266: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:12:54.66 ID:xIgTrr46
にこ◆:どうして!?

にこ◆:真姫、何か怖いものはない!?大丈夫!?


凛:にこちゃん、落ち着いて


真姫◆:私は大丈夫よ

真姫◆:先に帰って部室で待ってて


にこ◆:…わかったわ

にこ◆:ごめん、少し焦ってた


絵里:…よし、真姫、先に希達が行ってるはずだから、合流するように


真姫◆:わかった
267: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:13:22.65 ID:xIgTrr46
真姫◆:…そういえば


絵里:?


真姫◆:手、繋いでなかったわね


にこ◆:あ

にこ◆:完全に忘れてたわ…


凛:真姫ちゃんが端に座ってたの?


真姫◆:ええ


凛:…
268: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:13:53.51 ID:xIgTrr46
真姫◆:うわ、アナウンス


絵里:どんな感じ?


真姫◆:…耳障りね、ことりの言ってた通りよ


絵里:次はキサラギ駅、ね


真姫◆:えぇ

真姫◆:着いたわ


凛:りょうかい、慎重にね
269: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:14:18.41 ID:xIgTrr46
真姫◆:カメラ試してみるわ


絵里:ええ、お願い


凛:……


絵里:…遅いわね


にこ◆:何かあったの…?


凛:何か、調べてるのかな…


絵里:しばらく待ってみましょう
270: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:14:50.37 ID:xIgTrr46
ーーーーーーー



希「…あの改札」


海未「改札がどうかしまし…ってこれは」


希「……」


花陽「改札、なの…?」


希「置いてある場所が改札の入り口ってだけで…」


海未「見た事ない機械ですね…」
271: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:15:21.19 ID:xIgTrr46
海未「…とにかく、今は線路を歩いて穂乃果たちを探しに行きましょう」


希「…そうやな、それが先や」


花陽「そうだね」

花陽「…意外に高いね、駅のホームって」


海未「…っと」タタッ


希「よっこらせ…っと」タタッ


海未「花陽、降りれますか」


花陽「うん、これくらい…よいしょっと…うわたた」フラッ
272: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:15:53.43 ID:xIgTrr46
花陽「いてて…」


希「ありゃありゃ、大丈夫?」


花陽「うん、おしり打っただけだから…あいてて」カツッ

花陽「ん…?」


海未「花陽、それは」


希「スマホ…?」


花陽「こっ、これは…」









花陽「真姫ちゃんのスマホ…?」
273: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:16:19.21 ID:xIgTrr46
海未「どういう事ですか…?」


希「壊れとるね、電源は…」


花陽「だめ、電源もつかない」


海未「いったいどうして…」


希「あっ、LINE」

希「忘れとった」ガサゴソ
274: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:17:45.57 ID:xIgTrr46
LINE


絵里:ちょっとみんな、どうしたの?


凛:返事くらいしてよ…


希◆:ごめんごめん、忘れとった


海未◆:時間は、細かく花陽がメモしてくれているので、あとでまとめて送ります


絵里:帰ってからね


花陽◆:え?


絵里:帰ってきたときに写真で送ってちょうだい
275: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:18:13.52 ID:xIgTrr46
凛:そうだよ、だからかよちんはしっかりメモとっててね!


花陽◆:うん!


海未◆:とりあえず、私たちは無事です

海未◆:真姫とにこは?


凛:え?


にこ◆:今、真姫がそっちに行ったんだけど…
276: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:18:39.13 ID:xIgTrr46
海未◆:いえ、ここには3人しかいませんよ…?


希◆:ウチ、海未ちゃん、花陽ちゃんの3人ね


花陽◆:あ、でも


凛:?


花陽◆:真姫ちゃんのスマホ拾ったよ


絵里:スマホ…?
277: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:19:06.63 ID:xIgTrr46
絵里:真姫はいないのに、真姫のスマホ…?


海未◆:ええ、線路の下に落ちてました


希◆:何が起こってるんや…?


凛:今、真姫ちゃんが少し遅れて向かったはずなんだけど…


花陽◆:来てないよ…

花陽◆:あるのはスマホだけ…


にこ◆:…???
278: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:19:41.23 ID:xIgTrr46
希◆:…とりあえず、線路の上を歩いて行ってみよう


花陽◆:真姫ちゃんが消えた…


海未◆:その手がかりも、何かあるかもしれません


凛:何かあったら連絡してね


希◆:うん、足場が悪いから歩きながらはLINEできんけど


花陽◆:何か見つかったらLINEするようにするね
280: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:20:09.21 ID:xIgTrr46
絵里:ええ、お願い

絵里:こっちも真姫のことがわかったら連絡がするわ


海未◆:では、私達はマナーモードを切っておいて、何かあったらすぐ気づけるようにします


希◆:じゃ、また後で


凛:うん


にこ◆:気をつけてね
281: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:21:14.35 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


希「…さて、と」


海未「…左側に行ってみましょうか」

海未「…なんとなくですが」


希「じゃあ、そっちに行こ」


花陽「どのみち反対側も見に行くしね」


海未「えぇ」
282: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:21:42.68 ID:xIgTrr46
希「ライトで足元照らしながら行こう」


花陽「木が落ちてて危ないね…」


海未「こんなところ、電車が通れるとは…」

海未「…ん?」


希「…ついさっき電車が通ったとは思えんね」


花陽「じゃあ、さっきの電車はワープでもしたの…?」


希「どうやろか…」
283: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:22:23.21 ID:xIgTrr46
海未「おや、あれは…」


希「…トンネルか」


花陽「遠くからだと暗いから気づかなかったけど…」

花陽「大きいね…」


希「というか、本当にトンネル…?」

希「山にポッカリ空いた空洞にも見えるけど…」


花陽「でも、線路はあるし…」
284: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:22:50.51 ID:xIgTrr46
海未「…少し、中を調べてきます」ザッ

海未「なにか手がかりがあるかもしれません…」フラフラ


花陽「う、海未ちゃん?」


海未「……」フラフラ


希「危ない…と思うけど」


海未「……」ボソボソ


花陽「海未…ちゃん…?」
285: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:23:19.62 ID:xIgTrr46
海未「…穂乃果っ、ことりっ」ダダッ


花陽「海未ちゃん、待って!」


希「海未ちゃん!」


花陽「…行っちゃった」


希「追うよ、花陽ちゃん」


花陽「うん、いそご…」

花陽「って、トンネルの中ボロボロ…」
286: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:23:51.29 ID:xIgTrr46
LINE


希◆:海未ちゃんがトンネルの中に走って行ってしもうた、今から追いかける


凛:ええ!?


にこ◆:…危ないと思ったらすぐ引き返すのよ


花陽◆:うん、海未ちゃんを見つけたらすぐ引き返す


凛:海未ちゃんはなんで走って行ったの…?


希◆:わからん、ちょっと様子がおかしかったみたいやけど…


絵里:念のため、個人の方にスタンプ送りまくってみるわ


希◆:我に返ってくれるといいけど…


花陽◆:2人が心配すぎて壊れちゃった、のかな…
287: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:24:21.94 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


希「さ、行くよ」


花陽「…うん」

花陽「希ちゃん」


希「うん?」


花陽「手、握ってて」ギュ


希「…りょうかい」ギュッ

希「足元に気をつけて…」
288: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:24:58.50 ID:xIgTrr46
花陽「…うわ、本当に真っ暗」


希「海未ちゃーん!!」


ミチャ-ン…

チャ-ン…

ン…


希「…返事はなし、か」


花陽「…ねぇ、なんか空気が重たくない?」


希「え、そう?」


花陽「…ごめん、気のせいかも」


希「大丈夫?トンネルから出る?」


花陽「いや、海未ちゃんを探しに行こう」


希「…わかった」
289: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:25:18.96 ID:aAS6bOhH
ん、これってまさか…
291: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:26:07.72 ID:OpxFVVeA
あぁそういう事か
292: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:26:18.39 ID:xIgTrr46
花陽「海未ちゃーん!」


希「海未ちゃーん、戻っておいでー!」


花陽「………」


希「…いづっ」ブスッ

希「あぐっ…木の破片が…」


花陽「…うん」


希「線路が捲れ上がっとったんか…!」


花陽「…うん」


希「だいぶ深いな…いてて」ヨロッ

希「というか海未ちゃん、よくこの中を走っていけたな…」
294: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:27:48.24 ID:xIgTrr46
花陽「………」フラッ


希「花陽ちゃん、足元に気をつけ…」


花陽「……」ヨロヨロ


希「花陽ちゃん…?」


花陽「……」ボソボソ


希「花陽ちゃん、しっかり!!」ガシッ


花陽「は…なよ…?」


希「!!!」


~~~~~~

穂乃果:たすかった


ことり:穂乃果ちゃん!


穂乃果:それ、私の名前だよね?


ことり:え?

ことり:う、うん…


かよ:突然どうしたの


~~~~~~


希「まさか…!」
296: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:28:34.39 ID:xIgTrr46
花陽「ぅう…はな、よ…?」


希「花陽ちゃん!小泉花陽ちゃん!しっかり!!」

希「今トンネルから出るから!掴まって!!」


花陽「こいずみ、はなよ…」ヨロヨロ


希「そうよ、小泉花陽!!」

希「…東條希が一緒におるから!!トンネルから出るよ!!」ヨロヨロ
297: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:29:06.29 ID:xIgTrr46
LINE


希◆:花陽ちゃんの様子がおかしい!!


凛:かよちん!?


絵里:何かあったの!?


にこ◆:今どこにいるの!?


希◆:いまトンネルの外!


凛:かよちんに何があったの!?


希◆:花陽ちゃんが自分の名前をうわ言のように…!
298: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:29:58.58 ID:xIgTrr46
絵里:…希、落ち着いて


希◆:でも!花陽ちゃんも海未ちゃんも!!

希◆:足も痛いし!!


にこ◆:いまあんたがパニックになったらおしまいでしょ!!


凛:…


絵里:希…


希◆:…ごめん、落ち着いた

希◆:にこっち、ウチはどうしたらええ?
299: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:30:44.65 ID:xIgTrr46
にこ◆:…とりあえず、駅に戻りなさい


絵里:海未には、引き続き私が連絡を取るようにしてみる

絵里:…今のあなたがいっても花陽の二の舞になるだけよ


希◆:…わかった、海未ちゃんはよろしく


絵里:任せて


希◆:…とりあえず、駅に向かってみる
301: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:31:10.64 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


希「はぁっ、はぁっ…」ズルズル


希(足に刺さった枝が、思いの外痛い…!)ズキズキ


希「いっづう…いてて…」ズルズル

希「てて…」ジンジン




花陽「……」

花陽「うぅ…ん」パチッ
303: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:31:40.17 ID:xIgTrr46
希「花陽ちゃん!?」


花陽「希ちゃん…?」ウトウト


希「気がついたか…!よかった…」



花陽「…………」

花陽「…えっ、私、何を…」

花陽「トンネルにいて…それで…」
304: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:32:13.84 ID:xIgTrr46
希「突然、様子がおかしくなって…」

希「それで、一旦駅まで戻りよるところ」


花陽「…ごめんなさい、私」


希「気にせんといて、花陽ちゃんがおらんかったら、ウチだったんかもしれんし」


花陽「うん…というか、希ちゃん、その怪我」


希「あぁ、さっき刺さっちゃって…」ズキズキ

希「いづっ」ズキッ


花陽「早く手当てしなきゃ!」


希「うん、駅に急ご…」ヨロ…
305: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:33:07.93 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


海未「…………」


海未「…………」



海未「…ここは」



海未(トンネル、ですか)


海未(私は何を…)


海未「いづっ」ズキンッ


海未(あぁ…右足に木の破片が刺さってますね…)


海未(この辺、線路ボロボロじゃないですか)


海未「とにかく、もどらないと…」ヨロッ
















海未「 ど こ に ? 」
306: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:34:22.41 ID:xIgTrr46
海未「ええと…」


海未(ここは本当にトンネル…?)キョロキョロ


海未(どっちから来たんですっけ…)


海未「トンネルの外には、何が…」


海未「というか、とんねるってなんでしたっけ」


海未(うぅ、まるでおきたばっかりのようにいしきがはっきりしません)


ピロリン…


海未(…おや、なにかおとが…)


海未「あっちのほう…」ヨタヨタ…
307: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:34:50.95 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


花陽「希ちゃん、ホームに上がれる…?」ゼェゼェ


希「うん、なんとか…」ゼエゼェ

希「よっこら…せっと」グイッ

希「はぁ、はぁ…」


花陽「よいしょ…っと」グイッ

花陽「希ちゃん、そこのベンチに座って、少しでも手当てしないと…!」


希「…うん、お願い」
308: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:35:15.04 ID:xIgTrr46
花陽「…この棒、抜くよ」グイッ


希「うん…」グッ

希「いづっ…くぁあっ」ズブッ


花陽「…ぅわっ、結構刺さってる」ポイッ


希「いた、いた、いづっ、血がっ…」ドロドロ

希「ふぐぅっ、いつっ、て…」ドロドロ


花陽「うわうわぁあぁ、血が…」オロオロ


希「いづづ…ヤバイな、こんなに血が出るとは…」ポタポタ


花陽「ハっ…ハンカチ、ハンカチで抑えるね」


希「ありがと…くぁ、痛い…」ズキズキ
309: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:36:04.67 ID:xIgTrr46
LINE


花陽◆:希ちゃんが危ない


凛:かよちん、無事だったんだね!


花陽◆:うん、でもそれより…


絵里:希!

絵里:何があったの!?


花陽◆:刺さってる枝を抜いたんだけど、思ってたより深くて、血が…


にこ:マズイわね…
311: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:37:11.24 ID:xIgTrr46
にこ:海未はまだ見当たらない?


花陽◆:うん、ここには私達しかいない


絵里:LINEも返事がないわ


凛:そんな…


花陽◆:ど、どうしたら


絵里:希は、LINEができないほど酷い怪我ってことよね

絵里:だったら、一刻も早くこっち側に帰ってこないと…


にこ:でも帰る方法が…!


花陽◆:どうしよう…!


凛:…
312: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:37:53.20 ID:xIgTrr46
凛:…寝る、ってのは…?


にこ:は…?


花陽◆:寝る…?


絵里:どういうこと、何か理由があるの?


凛:えっと、今のところ、帰る方法はわかってないでしょ?


花陽◆:まあ、そうだね…


凛:でも、来る方法はわかってる


絵里:2駅目で座って、飴食べて、決まった席でねる…ってことね
313: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:38:26.94 ID:xIgTrr46
にこ:来る時と、同じ方法で帰ることもできるかもしれない、ってこと?


凛:そう

凛:…凛なりに、昔話とか妖怪の話とか調べてみたんだけど

凛:不思議な世界に迷い込んだときに、助かる方法って大体同じなんだ


にこ:…はじめと同じ手段を取る


凛:うん


絵里:…試してみる価値はありそうね


にこ:花陽、できそう?


花陽◆:でも、眠れるかどうか…
315: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:40:02.28 ID:xIgTrr46
絵里:ゆっくり息を吐き出した後、しばらく息を止めるの

絵里:その後、吐き出す時の2倍くらいの長さで息を吸う

絵里:それを繰り返してみて


凛:…今調べてたから


花陽◆:…やってみるよ

花陽◆:でも、希ちゃんが眠れるかどうか…
317: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:40:34.46 ID:xIgTrr46
にこ:…

にこ:花陽、希の手をしっかり握りなさい

にこ:あと、さっき配った飴


花陽◆:この三ツ矢サイダーの飴?


にこ:そう、それね

にこ:さっき真姫が注射器で睡眠薬染み込ませてたわ


花陽◆:嘘!?


にこ:本当よ

にこ:だから安心して寝なさい
318: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:41:01.76 ID:xIgTrr46
花陽◆:…わかった、やってみるね


絵里:がんばって


にこ:今から駅に迎えに行くわ

にこ:…駅に戻ればいいけど


凛:位置情報でも探してみるね
319: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:41:33.78 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


花陽「希ちゃん、痛みはどう?」


希「…うん、まだ耐えれる」


花陽「ごめんね、ちょっと待ってて…」


希「うん、任せるよ」


花陽「飴を食べて…はい、希ちゃんのぶん」


希「ありがと」ヒョイ


花陽「隣、座るね」トスン

花陽「あ、この飴、睡眠薬が入ってるって」


希「睡眠薬!?」

希(…あ、そういうこと)
321: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:42:22.00 ID:xIgTrr46
花陽「じゃ、希ちゃん、手を」ギュッ


希「うん」ギュッ


花陽「おやすみ…」


希「…おやすみ」


花陽(吸って…)

花陽(はいて…)


希「…………」
323: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:42:54.30 ID:xIgTrr46
花陽(…大丈夫、眠れる、眠れる)



花陽(希ちゃんもそばにいる)

花陽(この飴には睡眠薬も入ってる)



花陽(…怖くない、怖くない)


花陽「………」





花陽(………)
324: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:45:07.35 ID:xIgTrr46
希「…………」


希(…花陽ちゃん、寝たね)ズキズキ


希(ウチは、痛みで眠れそうにない…)ズキズキ


希(せめて、花陽ちゃんだけでも…)ギュッ






希「…ははっ」ズキズキ



希(なんか…こわいなぁ)ズキズキ




希(こんなところで、死ぬかもしれんのんか、ウチ)ズキズキ







希「………」ズキズキ
325: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:46:40.87 ID:xIgTrr46
希「…!?」グラッ


希(座ってるのに眩暈が…!)



希「…っ!」ズキズキ



希(はっ…花陽ちゃん…!)ギュッ






希(意識が…)ヨロ…



希「…………」
326: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 00:48:17.20 ID:xIgTrr46
ーーーーーー


凛「あ!」

凛「出たよ!位置情報!」

凛「よし!2人分ある!!」


絵里「どこ!?」

絵里「にこに連絡するわ!」


凛「電車に乗ったところの駅!」


絵里「にこ!!電車に乗ったとこの駅よ!」


にこ『もう直ぐ着くわ!』

にこ『探してみる!』ピッ


ーーーーー



…その後、希、花陽は病院へ運ばれた。

花陽は軽い検査のあとにこに連れられ帰宅、希は治療を受けたあと絵里に連れられ帰宅した。









…真姫、海未からメッセージが送られてくることはなかった。
337: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:02:57.51 ID:+STtseHG
なない?このSS怖い…
340: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ (ワッチョイ) 2015/12/29(火) 01:07:06.36 ID:PYpZVkfK0
危ない時のLINEのやり取りに感嘆符とかがあまり付かないのがリアリティーがあって
344: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:08:11.18 ID:Z7Ez2mLp
怖い…
けどどうなるかすごく気になる…
346: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:14:08.60 ID:xIgTrr46
ーーーーー
次の日 部室


にこ「…………」


絵里「…………」


にこ「まずいわね」


絵里「本当にね」


にこ「………」

にこ「」グスッ


絵里「…にこ」
348: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:14:37.49 ID:xIgTrr46
にこ「…今日、朝起きて思ったの」

にこ「もしかしたら、今までのは全て夢で」

にこ「実在するのは、絵里と、希と、凛と、花陽だけなんじゃ、って」グスッ


絵里「…………」


にこ「…最低ね、私」


絵里「…にこ」


にこ「…ごめん、こんなこと聞かせて」グスッ


絵里「…」ギュッ

絵里「私にも、何もできなかった…」
349: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:15:10.36 ID:xIgTrr46
絵里「…私が行く」


にこ「…私も、今度こそ向かうわよ」


ガチャ


希「2人とも、辛気臭い顔しないの」ヨロッ


にこ「希っ!」


希「あぁ、なんとか歩けるよ」

希「…よいしょっと」ストン
350: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:16:01.50 ID:xIgTrr46
ガチャ


凛「…かよちん、大丈夫?」


花陽「うん…心配しないで」


絵里「花陽、平気なの?」


花陽「うん、大丈夫だよ、絵里ちゃん」

花陽「私、小泉花陽は一晩寝たら元に戻りました」


希「よかった…」ホッ
351: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:16:32.91 ID:xIgTrr46
希「…とにかく、昨日の話をまとめるよ」


絵里「えぇ」


希「まず、時間について」

希「昨日の夜、花陽ちゃんのメモをにこっちがグループにはったのを見たと思うけど、恐らく時間には法則性はない」


花陽「ぐちゃぐちゃだね」


にこ「ということは、時間は重要視しなくてもいい…ってことね」


希「たぶんね」
352: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:17:01.29 ID:xIgTrr46
希「もしかしたら、移動しているときのみ時間が進みやすい…とも考えたけど、これはちょっと強引かな」


絵里「…?」


花陽「例外の時もあるからし、メモしてなかった時間もあるから、これについてはよくわからない…」


凛「そっか…」


にこ「まあ、わからないことを考えても仕方ないわ」
353: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:17:28.64 ID:xIgTrr46
花陽「それから、帰ってこられた理由…」


希「ウチは、痛くて眠れんと思って半分諦めてたんだけど…」

希「花陽ちゃんが眠ったくらいに、何故か座ってたのに眩暈がして、気がついたら元に戻ってた」


にこ「手を繋いでいたからじゃない?」


絵里「手…?」


にこ「昨日、凛と少し話したのよ」

にこ「もしかしたら、条件を満たしている人と手を繋ぐことも、向こう側へいく条件を満たしたことになるんじゃないか、って」


絵里「どういうこと…?」
355: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:17:58.12 ID:xIgTrr46
凛「昨日、向こう側に最初に行った最初の3人」

凛「その中で、1人だけみんなと違うことをした人がいるよね」


花陽「違うこと…?」


にこ「しなかった、という方が正しいわね」


希「しなかった…?」


にこ「花陽だけ、LINEをしなかった」


花陽「あ…!」
356: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:18:24.98 ID:xIgTrr46
凛「これまで向こう側へ行った人は、みんなLINEをしたあとに寝てる」


にこ「つまり、仮にLINEをすることも条件とするなら、花陽は条件を満たしていないことになるの」


絵里「…なるほどね」

絵里「としたら、にこはどうなるの?」


にこ「私の場合、座るタイミング、飴を食べること、LINEをすること、寝ること…」

にこ「一応、この条件は満たしていた」


凛「けど、電車の席の端を真姫ちゃんに譲ったせいで、座る場所、という条件は満たせていなかったの」
358: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:19:00.51 ID:xIgTrr46
凛「けど、それを満たしていなかったかよちんは、移動できてる」


にこ「何が違ったかというと…」


絵里「手を、繋いでいなかった」


にこ「そう」

にこ「だから、私と凛は、向こう側へいく条件は2つあると考えてるわ」


凛「1つは、電車の端の席に座る、三ツ矢サイダーの飴を食べる、LINEをする、その後ですぐに寝ること」

凛「これをすべて満たす」


にこ「もう1つは、その条件を満たしている人と手を繋ぐこと」


希「…なるほど」


花陽「それだと、すべてに説明がつくね」
359: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:19:34.11 ID:xIgTrr46
希「だから、あの時にウチは眠れなくても…」


にこ「そうね、LINEもしてないし、何より寝なくても無理矢理に意識を失った」

にこ「…何か、そうさせるモノがいるのかしら」


凛「……」


絵里「とにかく、行くための条件がそのまま帰るための条件になる、ってことでいいのね?」


凛「行く時は電車の席の端、ってのが帰る時はベンチ、ってことになるけどね」


にこ「あくまで、仮説だけど」


花陽「まぁ、その方法でできてるんだし、ほぼ正解でいいよね」



361: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:20:47.21 ID:xIgTrr46
花陽「だとしたら尚更、あの時すぐに眠れてよかった…」

花陽「睡眠薬がなかったら、どうなっていたか…」


絵里「睡眠薬…」


希「………」


花陽「…え?」


にこ「…ごめん」

にこ「アレ、嘘よ」
362: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:21:14.96 ID:xIgTrr46
花陽「………」




花陽「…ぇぇえ??」


希「…ふっ」


花陽「え、でも、あれ食べたらなんだか眠くなって…」


にこ「あなたが睡眠薬を飲んだ、と思い込んだからじゃない?」

にこ「…そうしたら、少しは眠りやすくなるでしょ」


花陽「に、にこちゃん…」

花陽「…ありがとう」
363: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:21:44.16 ID:xIgTrr46
にこ「それに、睡眠薬なんてもの、真姫がそんなにガバガバ飲ませるとは考えにくいわ」


希「多分あれ、偽物か相当薄いやつやろうね」


凛「えっ、そうなの?」


希「だって危ないやん」


にこ「あの真姫が、そんな危ない真似をみんなにさせるとは思えないしね」


花陽「真姫ちゃん…」
364: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:22:20.08 ID:xIgTrr46
にこ「…次は、私が行く」


絵里「私も行くわ」


凛「…凛も、行く」


花陽「凛ちゃん、そんな…」


凛「かよちんが頑張ったんだもん!」


花陽「凛ちゃん…」


にこ「大丈夫よ、帰る方法はわかってるんだし」

にこ「あなたのおかげでね」


花陽「にこちゃん…」
365: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:22:52.21 ID:xIgTrr46
希「…念のため、ウチも付いて行っていい?」


絵里「…希」


希「不注意の怪我で負けるなんて、悔しいやん」


花陽「希ちゃんまで…」


希「…それに、こういうことはウチが専門やろ?」

希「次は失敗せんよ!」


にこ「…心強いわ」
366: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:23:29.25 ID:xIgTrr46
花陽「…私も」


絵里「花陽、あなたはここで私たちの帰りを待ってて」


花陽「…」


凛「うん、そうしないと凛が怖くなっちゃう」


花陽「…みんな、行くんだね」

花陽「わかった、私はここでみんなを待ってる」
367: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:23:59.98 ID:xIgTrr46
絵里「じゃ、準備はいい?」


凛「…」コクン


にこ「…えぇ」


希「バッチリよ」


絵里「…」コクン


花陽「みんな、無事に帰ってきてね」
368: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:24:32.25 ID:xIgTrr46
絵里「必ず、みんなを連れて帰るわ」


凛「ちょっとの間、1人でお留守番しててね」


にこ「…すぐ帰るわ」


希「花陽ちゃん…」

希「いってきます」


花陽「…いってらっしゃい」















花陽「晩御飯までには、帰ってきてね」
371: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:25:36.09 ID:xIgTrr46
きさらぎ駅編2

おしまい

キサラギ駅編2に続く
375: 名無しで叶える物語(しか)@\(^o^)/ (ワッチョイ) 2015/12/29(火) 01:27:48.95 ID:PYpZVkfK0
乙、今年一番の正統派ホラーSSかもしれん
376: 名無しで叶える物語(湖畔の町アレット)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 01:28:06.70 ID:p7+NeCLn
本当におもしろい
続きが気になる待ってる乙
416: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 20:58:19.82 ID:xIgTrr46
キサラギ駅編2
417: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 20:58:51.31 ID:xIgTrr46
LINE


絵里◆:全員電車に乗ったわ


花陽:了解、一応全員に飴配っておいて

花陽:念のためにね


絵里◆:はーい


花陽:希ちゃん、足は大丈夫?


希◆:うん、歩く分には問題ないよ


にこ◆:無理しないのよ


希◆:わかってる
419: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 20:59:30.21 ID:xIgTrr46
花陽:そういえば、お守りは持った?


希◆:さっき配ったやつね


にこ◆:持ってるわよ


絵里◆:なんか意味あるの?


凛◆:これも、気分…じゃない?


希◆:気分って大きいからねー
420: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:00:04.02 ID:xIgTrr46
凛◆:じゃ、手、繋ぐね


花陽:…うん

花陽:いってらっしゃい


凛◆:凛、端に座ってるから寝るね

凛◆:寝付きは良い方だから


絵里◆:おねがいね

絵里◆:…いってくるわ


花陽:うん

花陽:まってる
421: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:00:43.09 ID:xIgTrr46
ーーーーー


花陽「………」


花陽(よし、位置情報は順調)


花陽(…そろそろ消えるかな)



花陽「………」




花陽(やだよ…)フルフル


花陽「みんないなくならないでよ…」ガクガク


花陽「お願い…帰ってきてよ…!」ギュッ
423: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:01:10.02 ID:xIgTrr46
LINE



凛◆:おはよう


花陽:!


絵里◆:周り、誰もいないわ


にこ◆:車掌さんもいない

にこ◆:外は山


希◆:成功やね
424: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:01:37.53 ID:xIgTrr46
にこ◆:にしても、ほんとに眩暈で意識を失うなんて…

にこ◆:気持ち悪いわね…


絵里◆:方法がそれしかないんだからしょうがないけどね…


にこ◆:2度とはごめんよ


希◆:…これが最後にしよう
425: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:02:06.94 ID:xIgTrr46
花陽:みんな…


絵里◆:?


凛◆:?


花陽:帰ってきてね…


凛◆:うん、もちろん
426: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:03:17.65 ID:xIgTrr46
絵里◆:あ、アナウンス


希◆:やっぱ2回目でも気持ち悪いわ、この声


にこ◆:…真姫や穂乃果やことりは、これを1人で聞いたのよね


花陽:…


絵里◆:早く助けに行ってあげましょう


凛◆:もう直ぐ着くのかな
427: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:03:47.21 ID:xIgTrr46
花陽:最後に確認


希◆:うん


花陽:トンネルには、気をつけて


凛◆:でも、中に海未ちゃんがいるかもしれないのに…


花陽:それについては、私から海未ちゃんにスタンプを送りまくってみる

花陽:穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、ことりちゃんはアカウントが消えちゃってるけど、海未ちゃんは残ってる


絵里◆:もしそれで、着信音がしたら海未はまだ中にいる、ってことね


花陽:うん、海未ちゃんは線路を歩くときにマナーモードを切ってる

花陽:よっぽどのことない限り、一々マナーモードに直したりしないだろうしね
428: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:04:31.21 ID:xIgTrr46
花陽:もしトンネルから着信音がしなければ、直ぐに諦めて反対側を探すこと


凛◆:トンネルの中には


希◆:…おそらく危ないガスか…もしくは人が入ってはいけないような空気やった


にこ◆:念のためマスクは持ってきたけど、意味はあるのかしら


花陽:ガスマスクなんか手に入らなかったからね…

花陽:ないよりはマシだよ


絵里◆:そうかしら…


花陽:気分だよ、気分
429: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:05:05.14 ID:xIgTrr46
凛◆:あ、ついた


希◆:…いってくる


花陽:…うん


絵里◆:とりあえず、変わったことがあれば直ぐに連絡するわ


にこ◆:5分以内に連絡するから


凛◆:…って、時間の流れがおかしいんだから約束はできないよ


花陽:こまめに、連絡をください


にこ◆:任せなさい
430: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:05:33.55 ID:xIgTrr46
ーーーーー


希「…」


凛「こ…ここが」


絵里「きさらぎ駅…」

絵里「ライトがないとなにも見えないわね…」


にこ「なによ、ずいぶんボロボロね」


希「…ちがう」


にこ「…え?」


希「ウチが来たきさらぎ駅は、こんな駅じゃ、なかった…」
431: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:06:35.92 ID:xIgTrr46
希(それに、心なしか空気が重たいような…)


凛「あ、あれ、見て…」


絵里「ん?どれ…」

絵里「…あぁ」


『キサラギ駅』


にこ「…ここは、カタカナなのね…」
432: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:07:38.57 ID:xIgTrr46
希「…やっぱり、2種類あるんかな」

希「カタカナのキサラギ駅と、ひらがなのきさらぎ駅」


にこ「…でしょうね」


絵里「にしてもココ、随分気持ち悪い空気ね…」

絵里「長い間換気してないみたい」


凛「あ、あれは…」キョロキョロ


絵里「時刻表?」


凛「っぽいね、見てくる」トテトテ


絵里「気をつけてね」
433: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:08:27.99 ID:xIgTrr46
絵里「ことりもいないわね…」キョロキョロ


にこ「………」

にこ「そういえば」


希「…ん?」


にこ「ことりがおかしくなったのって、時刻表を見に行ってからよね…」


希「うん、たしかそうやったけど…」


凛「ねーねー、この時刻表…」ソ-ッ
435: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:09:29.36 ID:xIgTrr46
希「それがどうか…」


凛「いてっ」パリンッ


絵里「凛!?」


にこ「凛!どうしたの!?」


凛「いっつぅ…ガラスに触れたら、指が…」ポタポタ


絵里「血が出てるじゃない」


凛「あ、ハンカチ持ってきたから…」


絵里「貸して、巻いておくわ」


凛「ありがとう…」クルクル
436: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:10:10.64 ID:xIgTrr46
希「このガラス…」


にこ「…風化?してるわね」

にこ「ずいぶんもろくなってたみたい」


凛「いてて…」サスサス


希「ウチが来た時は、こんなことなかったのに…」


にこ「というか元から、所々欠けてたみたいよ」

にこ「ほら、中の紙もボロボロ」
437: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:11:01.07 ID:xIgTrr46
希「ウチが前回見た時は、綺麗だったよ…?」


にこ「どういうこと…?」


希「…!」

希「まさか…!」バッ


にこ「え、希どうしたのよ突然…」

にこ「…そのベンチの血」


希「…あぁ」

希「ウチが花陽ちゃんに手当てしてもらった時の血や」
438: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:11:40.30 ID:xIgTrr46
絵里「じゃあことりが怯えていた血、っていうのは…」


凛「凛と、希ちゃんの…ってこと?」


にこ「それっぽいわね…」

にこ「とりあえず、花陽に報告しましょう」
439: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:12:15.44 ID:xIgTrr46
LINE


にこ◆:調べてきたわよ


花陽:どうだった?


絵里◆:とりあえず、ここは『キサラギ駅』ね


花陽:カタカナ…?


絵里◆:えぇ、看板にカタカナで書いてあるわ
440: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:12:52.99 ID:xIgTrr46
絵里◆:…書いてある、ってよりは染みが文字になってる、って言った方が正しいわね

絵里◆:気味の悪い字よ


花陽:じゃあ、私たちがいた駅とは…


希◆:いや、それは同じっぽい

希◆:ベンチに血が残ってる


凛◆:じゃあ、ことりちゃんが来たのはこの後のことで…

凛◆:希ちゃんは、ことりちゃんが来る前に2回、ここにきてる、ってこと…?


希◆:…そういう、ことやろうね
441: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:13:42.97 ID:xIgTrr46
絵里◆:ただ、看板の文字が違うのが気になるわね…


希◆:それに、やけに前回に比べて駅が古っぽいのも


花陽:前回、ってのはきさらぎ駅のこと?


希◆:うん、ベンチについた血も、よく見たら染み付いて気味悪くなってる

希◆:1、2時間でこんなことにはならないはず…


凛◆:時間がまるで違うみたい…
442: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:14:13.13 ID:xIgTrr46
絵里◆:…海未は、どうなってるのかしら


希◆:…不安やね

希◆:トンネルに急ごう


凛◆:だね


花陽:…気をつけて
443: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:15:22.49 ID:xIgTrr46
ーーーーー


にこ「…よし、行くわよ」


希「お守りは握った?」


凛「うん…カバンにつけるんじゃなくて、握っておいたほうがいいの?」


希「うん、そっちのほうが安心するやろ?」


絵里「まあ確かにね」


希「…」

希(やっぱり、線路に降りても重たいような、ねっとりした空気は変わらない…)

希(このねっとりした空気…)

希(トンネルの中と、同じ…?)
444: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:16:13.71 ID:xIgTrr46
にこ「うわ、線路、ボロボロね…」

にこ「こりゃ希も怪我するわよ」


絵里「……」


凛「……」


にこ「…なんなのよ、2人とも」

にこ「気分悪いの?」


絵里「いや、その…」


凛「なんか雰囲気というか…」
445: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:16:52.48 ID:xIgTrr46
希「くれぐれも、無理はせんといてよ?」


凛「うん、ちょっと怖い気分になっちゃっただけ」


絵里「私もよ、気分が悪いわけじゃないわ」


希「…具合悪くなったら早めに教えてね?」


絵里「…えぇ」


凛「…」

凛「うん…」
447: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:18:40.64 ID:xIgTrr46
にこ「あ、あれ…」

にこ「少し先の方にあるの…」


希「…?」


にこ「ライト、向けるわよ…」


絵里「ひっ…」


希「…」


にこ「…なによ、あれ…」


希「あ…」
448: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:19:27.83 ID:xIgTrr46
希「穴が、広がっとる…」


凛「ト、トンネルというより…」


希「山にポッカリ空いた空洞、やね…」


にこ「なに、どういうこと…?」


凛「き…きさらぎ駅の時は、トンネルだけど…」


絵里「…キサラギ駅の時は、大きな穴、ってこと…?」
449: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:20:03.24 ID:xIgTrr46
希「そもそもの認識が違ったんかもしれんね…」


絵里「…?」


希「線路が通っとって、その線路を歩いて行ったら山に空洞が空いていた」

希「もちろん空洞の中にも線路は続いてる」

希「…真っ暗な中、ライトもスマホのものしかなかった穂乃果ちゃんが、こんなものを見たら」


にこ「…トンネル、と思うわよね、そりゃ…」
450: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:20:40.00 ID:xIgTrr46
にこ「そもそも、この線路も」メリッ

にこ「手ではげるくらいボロボロなところもあるし」ポイッ


希「…もしかしたら、駅と線路に見せかけるように、ここを見よう見まねで作ったんかもね」

希「人か、それとも他の何かが…」


絵里「……」


凛「……」


にこ「そうだ、花陽に連絡しないと」ガサゴソ
451: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:21:16.33 ID:xIgTrr46
LINE


にこ◆:なんかトンネル、ってより、ただの空洞ね


花陽:え?あのトンネルが?


希◆:うん、もしかしたらトンネルって勘違いをしとっただけかもしれん


花陽:か、勘違いを…


凛◆:…とりあえず、今からトンネルの中に少しだけ入ってみるね


花陽:じゃあ、海未ちゃんにスタンプ送りまくってみるね


絵里◆:よろしく…


花陽:気をつけて…
452: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:21:52.55 ID:xIgTrr46
ーーーーー


にこ「さて、と…」

にこ「一応マスクしておきましょうか」ガサッ


絵里「そうね」


凛「なんか声がくぐもって不気味…」


希「少し進んで、音が聞こえなかったらすぐ引き返すよ」
453: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:22:58.44 ID:xIgTrr46
凛「うわぁ、ほんとになにも見えない…」ザッザッ


にこ「…しっかり自分の足元照らしなさいよ」


絵里「こんな中、海未はよく走って行ったわね…」


希「まあ、ここまで荒れてはなかったし…」

希(…空気が、外と変わらない)

希(ウチの気のせいなんか、それとも…)
454: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:23:42.15 ID:xIgTrr46
希「ねぇ、この中の空気、外となんか違うと思う」


絵里「今のところはないわね…」

絵里「希は?」


希「いや、ウチも感じんなぁ…」


凛「うわっ…」ヨロッ


にこ「怪我しないようにね…」


希(…あの空気はここにはないんか)

希(もしくは全体にあの空気が行き渡っとるんか…)
455: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:24:17.32 ID:xIgTrr46
絵里「…にしても、スマホの音が聞こえてこないわね」


にこ「…やっぱり」

にこ「ここは、海未が入っていったトンネルとは、別のトンネルってことかしら」


希「そういうことやろうね」

希「花陽ちゃんに確認とってみよう」
456: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:25:00.99 ID:xIgTrr46
LINE


希◆:花陽ちゃん、海未ちゃんはどう?


花陽:結構スタンプ送ってみたけど、全然返事は来ないね…


絵里◆:こっちも音は聞こえてこないわ…


花陽:じゃあ、そのトンネルは…


にこ◆:たぶん、海未が入っていったのとは違うトンネル…というか、空洞でしょうね


花陽:じゃあ、早めにそこから…


希◆:うん、今から出るよ
457: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:25:38.37 ID:xIgTrr46
ーーーーー


希「さ、早く出よう」


絵里「なんか外が明るく見えるわね…」


にこ「ここが暗すぎて逆にね…」

にこ「目が慣れるってすごいわね」


絵里「とにかく、早くここから出ましょう」


希「そうやね」
458: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:26:13.08 ID:xIgTrr46
絵里「いでっ」ガスッ


にこ「絵里!?」


希「えりち!?」


絵里「あいたた、大丈夫よ…」ジンジン

絵里「…ちょっと木で擦っただけよ」ジンジン


にこ「ほんとに…?」


絵里「えぇ、普通に歩けるわ」ブンブン

絵里「さっさとここを出ましょう」ジンジン
459: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:26:47.90 ID:xIgTrr46
希「絵里ち、肩かそうか…?」


絵里「大丈夫よ、あなただって足怪我してるんだし…」ジンジン


希「はは、そうやったわ…」


にこ「2人とも、お願いだから無理しないでね…?」


絵里「えぇ」ジンジン


希「無理はしないよ…」


にこ「もう出口ね…」

にこ「凛も、指の怪我は大丈夫?」
460: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:27:22.61 ID:xIgTrr46
にこ「………」









にこ「……え」


希「………うそやろ」


絵里「……」












絵里「凛…?」
462: 名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:29:03.85 ID:u6xwuIOT
凛ちゃんがいない!?
464: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:31:10.11 ID:93SoGBdx
ちょ、凛ちゃん
465: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:31:25.01 ID:xIgTrr46
絵里「凛!」ダダッ


にこ「あ!絵里!」


希「追うよ!」グラッ

希「いづっ…」ヨロヨロ


にこ「あなたはここで待ってなさい、私が行ってくる」


希「…ごめん」


にこ「気にしないで、無理に来ても足手まといよ」スッ


希「…はは、ありがと」


にこ「…凛!」タタッ
466: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:32:20.55 ID:xIgTrr46
LINE


希◆:凛ちゃんがおらんくなった!


花陽:え!

花陽:どこで!れ


希◆:空洞の中で

希◆:いま、えりちとにこっちが探しに行っとる


花陽◆:凛ちゃんれ

花陽◆:返事して!
467: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:32:52.60 ID:xIgTrr46
ーーーーー


絵里「凛!どこ!?」ザッザッ


絵里(…私が、しっかりしてないから…!)



絵里「凛!」ザッザッ


絵里「いづっ」ジンジン



絵里(…怪我が思ったより…!)ジワァ…
469: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:33:57.57 ID:xIgTrr46
絵里(でも今はそれどころじゃ!)


絵里(足元をライトで照らして…!)キョロキョロ







凛「うぅ…」



絵里「りんっ!!」ダダッ


凛「うぅ…えり、ちゃん…」
470: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:34:35.70 ID:xIgTrr46
絵里「しっかりして!すぐに帰れるから!」ガシッ


絵里「立つわよ…」ジワァ…

絵里(傷口から…!)ジンジン


凛「うぅん…」ヨロヨロ


絵里「あぐっ…」フラッ


絵里(ダメ、左足に力が入らない…)ジンジン


凛「えり、ちゃ…」ウトウト


絵里「大丈夫よ、すぐに助かるわ…」
471: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:35:08.08 ID:xIgTrr46
にこ「絵里!凛!!」

にこ「大丈夫!?」


絵里「えぇ、なんとか…」

絵里「反対側、支えてくれない…?」


にこ「…任せて」ガシッ


凛「うぅ…ん…」ウトウト


にこ「凛、しっかり」
472: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:36:14.30 ID:xIgTrr46
ーーーーー


絵里「はぁっ、はぁっ…」ジンジン


にこ「2人とも、もうすぐよ…っ」


凛「うぅ…」ウトウト


希「凛ちゃん!!」

希(花陽ちゃんの時と同じ…)


凛「…」ウトウト


希「星空凛ちゃん!!しっかり!」

希「起きて!ここは寝る場所じゃないよ!!」
473: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:37:15.92 ID:xIgTrr46
凛「………!」ハッ

凛「ここは…」キョロキョロ


絵里「あなた、この中で倒れてたのよ…」


にこ「凛、頭から血が…」


凛「え…?」サワッ
474: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:37:58.03 ID:xIgTrr46
凛「いてっ……」


絵里「大丈夫!?」


凛「…うん、軽く擦っただけっぽい…」


希「あなた、名前はわかる?」


凛「え、名前…?」


希「うん、名前」


凛「ほしぞら、り、ん…?」
475: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:38:41.90 ID:xIgTrr46
凛「ええ…?」

凛「本当にあってるか、自信が持てない…」


希「…」

希「急いで駅に戻ろう」

希「凛ちゃんだけでも帰らんと」


凛「でもまだみんなが!」


にこ「…その様子で、何ができるっていうの」


凛「…!」

凛「………うん」
476: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:39:31.64 ID:xIgTrr46
にこ「さ、駅に…って」ピタッ

にこ「絵里、あんたその足…」


絵里「え?」チラッ












絵里「!?!?」

絵里「いっ…いっづぅうぅ…!?」ドクドク
477: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:40:16.39 ID:xIgTrr46
希「深い…!」


絵里「あぐっ、ひっ、いっづぅ…!」ドクドク


にこ「こんな深い切り傷、気づかなかったの…!?」


希「本人が気づかんかったら、痛みを感じにくいって話はよく聞くけど…!」ギュッギュッ

希「ハンカチで結んで…ダメ、全然止まらん」


凛「わたしのタオル使って!」バッ
478: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:40:54.00 ID:xIgTrr46
凛「念のため持ってきておいたの!!」ギュゥゥ


絵里「いづっ、いてっ…くぅぅぁ」ジワァ


希「助かった、それなら少しは抑えられる…!」

希「いそいで駅に戻るよ!」


にこ「えぇ…!」ガシッ

にこ「凛、反対側をお願い!」


凛「うん!」ガシッ
479: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:41:31.23 ID:xIgTrr46
絵里「はは、情けないわね…っつ」ジンジン


にこ「気にしないの、あんた靴下まで真っ赤じゃない」


凛「…ごめん、絵里ちゃん」

凛「わたしが…」


絵里「凛のせいじゃないわよ…」


希「…駅に戻ったら、2人には帰ってもらうよ」


絵里「…えぇ」ズキズキ

絵里「でも私は、多分眠れないわ…」ズキズキ
480: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:42:03.75 ID:xIgTrr46
希「凛ちゃん、任せてええ?」

希「…寝るのを任せる、ってのも変な言い方やけど」


凛「うん、それくらいやらせて」

凛「飴は…」ガサゴソ


希「はい、これ」ヒョイ


凛「ありがと」


にこ「よし、着いたわよ…」
481: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:42:50.64 ID:xIgTrr46
にこ「私と凛で絵里を押し上げるから、怪我してない方の足で思いっきりとんで」


絵里「わかったわ」


凛「いくよー…」

凛「せーのっ」グイッ


絵里「ぐぅ…っ」ヨジッ

絵里「…よし、登れたわ、ありがとう」


にこ「希も、同じ方法でいくわよ」


希「すまんな…」
482: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:43:23.00 ID:xIgTrr46
LINE


花陽:凛ちゃん…

花陽:凛ちゃん…


凛◆:花陽ちゃん、私は平気


花陽:凛ちゃん!


凛◆:今からわたしと絵里ちゃんでそっちに戻るから


にこ◆:迎えに行ってやって

にこ◆:絵里がすごい怪我してるの
484: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:44:01.84 ID:xIgTrr46
希◆:ウチらはもう少しこっちにいるから


凛◆:最初の駅にお願いします


花陽:わかった、迎えに行く

花陽:ところで、凛ちゃん…?


凛◆:?


花陽:いま、わたし、って…


希◆:…さっきから一人称が安定せんのんよ

希◆:花陽ちゃんと同じように、寝て治れば良いけど…
486: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:45:46.12 ID:xIgTrr46
花陽:…うん

花陽:とにかく、無事に帰ってきて


凛◆:うん、すぐいくから


にこ◆:2人は任せるわよ


希◆:ウチらももう少ししたら帰る


にこ◆:じゃ、2人は任せたわよ
488: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:46:55.51 ID:xIgTrr46
ーーーーー


希「2人は、椅子に座って…」


絵里「…よいしょっと…てて」ジンジン


希「えりち、向こうに着いたらすぐ病院にね」


絵里「えぇ、わかってるわ…」ズキズキ


にこ「凛、あなたが寝るまでは私たちもここにいるから、リラックスして」


凛「うん」バリッボリッ
489: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:49:37.70 ID:xIgTrr46
凛「じゃ、おやすみ…」


にこ「(…私たちも、凛に背を向けておくわよ)」


希「(え?なんで?)」


にこ「………」スッ


メモ機能


にこ:…電車の時も、見てるこっちも眩暈がして気持ち悪かったのよ


希:あぁ…移動の瞬間は誰も見ちゃいけんのんかな…


にこ:さぁ…どうなんだか
490: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:50:21.21 ID:xIgTrr46
希「……」クルッ

希「もう、2人ともおらん…」


にこ「さすが凛ね…すごい早さ」

にこ「尊敬するわ」クルッ

にこ「私たちは、ことりが来るまでの間、右側の方を調べておきましょうか」


希「そうやね」
491: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:50:50.88 ID:xIgTrr46
にこ「あれ、どっちのかわからないけど、お守り落としてるわ」

にこ「ベンチの下」


希「本当やね…」

希「ま、置いとこう」


にこ「え?回収しなくて良いの?」
492: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:51:53.77 ID:xIgTrr46
希「ウチら以外にも、ここに迷い込んだ人がおったら…」

希「お守りとかあったら、安心せん?」


にこ「逆に不気味じゃない?それ…」トスン

にこ「はい、支えとくわよ」スッ


希「ありがと…よっと」トスン

希「不気味かな?」
493: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:52:32.32 ID:xIgTrr46
希「…でも、お守りがその人を守ってくれるかもしれんし」


にこ「…あれ、本当に霊験あらたかなお守りなの?」


希「さ、どうかな~」

希「不安な気持ちくらいは、取っ払ってくれるんやない?」


にこ「…まあいいわ」
494: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:53:05.73 ID:xIgTrr46
にこ「こっち側は、まだ誰も行ってないのよね?」


希「そのはず…だけど」

希「突き当りがあるかどうかもよくわからんけど、とりあえず行ってみようか」


にこ「そうね」テクテク


希(…ウチとにこっちは、なんで花陽ちゃんや凛ちゃんのようにならんのんやろ)

希(…まあ、無事なのに越したことはないけど)
495: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:53:37.18 ID:xIgTrr46
ーーーーー


LINE


希◆:花陽ちゃん、2人はそっちに行った?


花陽:うん、位置情報は確認できたよ

花陽:あの駅で間違いないみたい


にこ◆:絵里はあの怪我だし…救急車呼んだ方がいいんじゃない?


凛◆:もう呼んだよ


花陽:凛ちゃん!
496: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:54:16.03 ID:xIgTrr46
希◆:凛ちゃん、目覚めたん?


凛◆:うん、不安でね…

凛◆:絵里ちゃんも、死ぬことはなさそう


にこ◆:…それは一安心ね


希◆:じゃ、そっちは任せるよ


花陽:うん、何かあったら連絡してね
497: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:55:09.53 ID:xIgTrr46
ーーーーー


にこ「あら、ここのフェンス隙間からでられそうね」ガシャン

にこ「この先は線路行き止まりみたいだし…」


希「…そうやね」


にこ「よい…しょっと」ガシャッ

にこ「希、通れる?」


希「うん…あてっ」ガシッ


にこ「……」


希「どっこい…しょっと」ガシャン
498: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:55:56.19 ID:xIgTrr46
にこ「…ふんっ、さっさと行くわよ」


希「…うん」


にこ「この辺り…ほとんど草むらね」


希「改札を出てすぐ、も草むらか…」


にこ「道、って言える道は奥の山の方に続いてる道だけね」

にこ「どうする?山の方行ってみる?」


希「…そうやね、穂乃果ちゃんがカタカナ駅とひからがな駅のどっちにおるかわからんし」
499: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:57:20.72 ID:xIgTrr46
希「もしかしてたら…カタカナ駅でこっちの方に行っとるかもしれんし」


にこ「その場合、車…と出会うことになるけどね」

にこ「真姫、ってのも気になるけど」


希「まあ、見てみないとわからんね」


にこ「行ってみましょうか」
501: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:58:05.38 ID:xIgTrr46
にこ「……」ザッザッ

にこ「ずいぶん草が伸びてるわね…」ザッザッ


希「うん、歩きにくいね…」ヨロッ


にこ「肩、貸しなさい」ガシッ


希「…ありがと」
502: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 21:59:30.78 ID:xIgTrr46
にこ「あ、脇道があるわね」


希「…本当や」


にこ「どうする?行ってみる?」


希「…そうやね、穂乃果ちゃんならこっちに行きそう」


にこ「…それもそうね」フフッ
503: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:00:35.15 ID:xIgTrr46
にこ「…にしても、この先は何があるのかしら」ザッザッ


希「…さあ」


にこ「このまま歩いてたら、元の場所に帰れたりして」ザッザッ


希「…はは」


にこ「だったら、苦労しないんだけどね…」ザッザッ


希「うん…」


にこ「…」

にこ「…希、あんた大丈夫?」
505: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:01:55.04 ID:xIgTrr46
希「…ごめん、ちょっと気分悪い」

希「自分が自分なのか…」


にこ「東條希よ!しっかり!」

にこ「あぁ…駅からは離れちゃったし、どうすれば…」オロオロ


希「…そこに、木が倒れてるから」

希「あそこで休む…」


にこ「わかったわ、そうしましょう」ザザッ
507: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:02:34.27 ID:xIgTrr46
にこ「…よいしょっと」


希「…ごめんな、にこっち」


にこ「気にしないで、希は意識をしっかりしてて」


希「うん…」


にこ「ここは…」キョロキョロ


希「なんかの…祠が…何かの跡地…?」
508: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:03:41.45 ID:xIgTrr46
にこ「かしらね…」

にこ(希の顔色が…まずいわね)


希「うん…」


にこ「希…」


希「うん…」


にこ(まずいわね…)ドクンドクン…

にこ(どうしたら希は…!)ドクンドクン…
509: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:05:19.37 ID:xIgTrr46
希「にこっち、わたしはいいから…」


にこ「……!」フルフル


希「…穂乃果ちゃん達を連れて…!」ヨロッ


ザッ…ザッ…


にこ「いやよ!あなたも一緒に帰るの!!」ガシッ


ザッ…ザッ…


希「わ、わたしは…」ウトウト
510: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:05:58.31 ID:xIgTrr46
ザッ…ザッ…



にこ「東條希っ!しっかりしなさい!」



ザッ…ザッ…



希「」カクン



ザッ…ザッ…



にこ「……っ」
511: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:08:09.28 ID:xIgTrr46
ザッ…ザッ…


にこ「こっ…ここはっ」ガシッ


にこ「…ここはトンネルと違って大丈夫じゃなかったの!?」


ザッ…ザッ…



にこ「…っ、希っ…!」フルフル





ザザッ…




にこ「……!」

にこ「あ、あんた達…!」


















穂乃果「トンネルの中のモノがここまできてる!」


真姫「車まで運ぶわよ…!」ガシッ
513: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:09:54.57 ID:xIgTrr46
キサラギ駅編2

おしまい

如月駅編 解 へ続く
514: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:10:03.38 ID:93SoGBdx
それ乗っちゃいけない車なんじゃ…
517: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:11:18.49 ID:Kh2QKJO6
終わりかよ
やばい気になる…
518: 名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/ 2015/12/29(火) 22:11:46.07 ID:u6xwuIOT
引きがうまいな
次スレ:

【SS】真姫「きさらぎ駅…?」穂乃果「いや、鬼駅…」【後編】




このシリーズ:

【SS】真姫「きさらぎ駅…?」穂乃果「いや、鬼駅…」【前編】


【SS】真姫「きさらぎ駅…?」穂乃果「いや、鬼駅…」【後編】


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