凛「美波が泣いてる……」

1: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/28(土) 23:34:01.25 ID:i/oy5RVQ0
美波「……」

凛(声、かけるべきかな)

凛(まだ事務所には誰も来てないし、そっとしておくていうのも……)

美波「……ふふっ」

凛(……笑った? 悲しくて泣いてるわけじゃないのかな)

凛(だったら、なんで泣いてるんだろう)

凛(……やっぱり、気になるな)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448721240
2: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/28(土) 23:35:59.56 ID:i/oy5RVQ0
凛「美波」

美波「……」

凛「美波?」

美波「……あっ!? り、凛ちゃん来てたんだ?」イヤホンハズシ

凛「ん、おはよう。泣いてたみたいだけど、どうしたの?」

美波「み、見てた?」

凛「ごめん、事務所に来たらちょうど……」

美波「気にしなくてもいいよ。私が勝手に感動していただけだから」
3: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/28(土) 23:40:09.17 ID:i/oy5RVQ0
凛「感動ってことは、やっぱり悲しくて泣いてたわけじゃないんだ」

美波「うん、なんて言うんだろう……。その、尊くて、かな?」

凛「尊い……?」

美波「凛ちゃんなら、きっとわかってくれるかな」

美波「これ、聴いてみて」イヤホンパス

凛「聴けばわかるの?」

凛(音楽で泣く……夢みたいに綺麗で泣けちゃうな、って感じかな)

美波「それじゃあ、流すよ」スマホポチポチ


アーニャ『ミナミ。ハグ、してください』


凛「…………」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/28(土) 23:44:05.72 ID:b8dliGuu0
あっ…
6: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/28(土) 23:49:04.41 ID:i/oy5RVQ0
凛「……」

美波「……」

凛「……あの」

美波「なに?」

凛「私、レッスンあるから」

美波「アーニャちゃん、可愛いよね?」ガシッ

凛「私! レッスンあるから!」

美波「アーニャちゃん!!!! 可愛いよね!!!!!1」ググッ

凛「アーニャが可愛いのはわかったから! わかったから離して!」
9: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/28(土) 23:54:35.36 ID:i/oy5RVQ0
美波「凛ちゃんならわかるでしょ!? こんなこと言われたらどうにかなっちゃうでしょ!?」

凛「私をステージに引っ張りあげないで! 美波の独壇場でいいから!」

美波「卯月ちゃんに『凛ちゃん。ぎゅってしてください』って言われたと想像して!」

美波「そんなこと言われたら抱きしめるしかないでしょ!?」

凛「それはそれ! これはこれ!」

美波「アイドルになったのも、卯月ちゃんに惚れたから!」

凛「間違ってないけど何か違う!」

美波「私たちはわかりあえるはずなの!」

凛「対話する気があるなら、私の話を聞いて!」
10: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/28(土) 23:57:59.02 ID:i/oy5RVQ0
凛(ど、どうすればいいの……! この状況を打破するには……)

ガチャ

蘭子「闇に飲まれよ!」

凛「ら、蘭子……おはよう……」

凛(話をアーニャから蘭子に逸らして……いや、駄目だ。状況は変わらない)

小梅「お、おはよう……ございます……」ヒョコ

凛(小梅も……どっちも美波に餌をやるようなもの……)

凛(餌……? そうだ!)
11: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/29(日) 00:00:56.44 ID:cCEWPUeR0
凛「美波、アーニャと蘭子って仲いいよね」

美波「? そうだけど、それがどうしたの? 素敵って話?」

凛「蘭子の熊本弁を一生懸命ノートに書いて勉強するアーニャ、いいよね」

美波「凛ちゃん! わかってくれたの!?」

凛「小悪魔なアーニャに攻められて顔真っ赤にする蘭子って、いいよね」

蘭子「り、凛さん!? ななな何を言って!?」
13: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/29(日) 00:06:15.78 ID:cCEWPUeR0
凛「実はSな小梅の怪談に怖がってるのに強がる蘭子って、いいよね」

美波「うん! ラジオの蘭子ちゃんと小梅ちゃん、すっごく可愛かった!」

小梅「うん……蘭子ちゃん、可愛かった……えへ……」

蘭子「な、なー! べ、別に怖がってなんかなかったもん!」

凛「この3人がさ、一緒にホラー映画見るってなったらさ。アーニャはたぶん大丈夫なんだけど」

凛「蘭子はきっと怖くて眠られなくなっちゃうんだ。で、蘭子はアーニャにこう頼むの」

凛「『そ、その……こ、怖くて……て、手を握っても、いい……?』って」

美波「っ!?」

小梅「おー……」

蘭子「小梅ちゃんは納得しないで!」
14: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/29(日) 00:09:34.85 ID:cCEWPUeR0
凛(いくら好物でも、食べ続けるのは限界があるはず……)

凛(美波が処理しきれない量を与えて、その隙に逃げる!)

凛「蘭子、前に『お姉さんが出来たみたいで嬉しい(意訳)』って言ってたよね?」

蘭子「ふぇっ!? ああああれはその、その……」

美波「蘭子ちゃん……それって私……?」

蘭子「は、はい……美波さん、綺麗で優しいから……」

美波「……!」

小梅「じゃあ……私のお姉ちゃんは、蘭子ちゃんかな……?」

蘭子「う、うむ! 我ら生まれた時は違えど目指すものは同じぞ!」

小梅「えへへ……嬉しい……」ギュッ

蘭子「……えへへ」

凛(これなら美波も!)

美波「……」
16: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/29(日) 00:13:59.52 ID:cCEWPUeR0
凛「……美波?」

美波「……アーニャちゃん?」

凛「えっ、何を言って……」

美波「いや、違う。違うわね。アーニャちゃんはもっとこう、ダーって言うもんね!」

凛「美波!?」

美波「狭っ苦しいなぁ、ここ。うーん……アーニャちゃん、出られないのかな?」スマホガンガン

凛「美波! そこにアーニャはいないから! 正気に戻って!」ガクンガクン

美波「……はっ! 私は一体何を」

凛「情報を受け止めきれずに精神に干渉したの……?」

蘭子「あ、あの……先刻から、如何なる黒魔術を行っていたのだ?」
18: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/29(日) 00:18:12.58 ID:cCEWPUeR0
凛「えーと……何をしていたんだろう、私たち……」

美波「アーニャちゃんを抱きしめたいって話をしてたの」

蘭子「だ、抱きしめっ!?」

凛「……改めてなんでこんな話してたんだろう」

美波「蘭子ちゃんもそう思うでしょ!」ガシッ

蘭子「ひぇっ!?」

美波「素直になっていいの。正直な気持ちを言って?」

蘭子「わ、私は……その……」

蘭子「だ、抱きしめるより……抱きしめられたい……」ボソボソ

蘭子「わ、わぁー! 忘れて、忘れてください!」ブンブン

美波「……へえ」

凛「……ふーん」

小梅「わぁ……」
19: ◆QbMLM0d8YE 2015/11/29(日) 00:20:55.19 ID:cCEWPUeR0
美波「蘭子ちゃん」

蘭子「美波さん……ふぇっ!?」

美波「『抱きしめるより抱きしめられたい』。言葉ではなく心で理解したわ」ギュッ

蘭子「み、美波さん!?」

凛「まあ、悪く無いかな」ギュッ

蘭子「なぁ!? 凛さんまで!」

小梅「じゃあ、私もー……」ギュッ

蘭子「こ、小梅ちゃん!」

小梅「あ、『あの子』も……」

蘭子「ひぃっ!? ははは離して……!」

凛「弱気になったりもするよ」

美波「そんな時には?」

小梅「強く抱きしめてー……」

蘭子「や、闇に飲まれよー!」


おわり
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 00:25:21.25 ID:6BUACv+80
嫌いじゃない
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 00:55:01.57 ID:iFCqn3w4O
相方のことになるとダメダメな美波すき
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/11/29(日) 04:09:32.77 ID:m5JvZpJ1o
素晴らしいSSだった

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