穂乃果「へぇ、高坂穂乃果って凄いんだね」

2: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 04:42:29.50 ID:/u2k1bGc0
――雨の日の学園祭のライブ――

穂乃果「うっ」ドサァ

海未「穂乃果!?」

ことり「穂乃果ちゃん!」

絵里「穂乃果ぁ!? 大丈夫!?……すごい熱……」

雪穂「お姉ちゃん!?」ダッダッ

穂乃果「次の曲……せっかくここまで来たんだから……」
3: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 04:46:08.23 ID:/u2k1bGc0
絵里「すみません! メンバーにアクシデントが……」

穂乃果「ダメだよ……絵里ちゃん……つまずいただけだから……」テヘ

にこ「……やれるの、穂乃果」

穂乃果「アイドルだし……お客さんの期待に応えないと……」グラッ

にこ「やるわよみんな」コクッ

真姫「ちょ、ちょっとにこちゃん!」

花陽「穂乃果ちゃん……」

凛「穂乃果ちゃん……」

希「曲構成はバラード系に変えよか」

希「なるべく穂乃果ちゃんの体力を消費しないように行くで」

穂乃果「ごめんね、迷惑かけちゃって……」

穂乃果「ごめんなさい! ライブ続けますね!」
4: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 04:51:08.70 ID:/u2k1bGc0
雨の中、学園祭のライブは盛況だった

大盛り上がりで、幕を閉じた。

――部室――

穂乃果「はぁ……はぁ……んぐっ……」

海未「穂乃果、大丈夫……じゃありませんね」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「ラブライブ……みんなで……出よう……!」ゴホッゴホッ

海未「……」

ことり「あのね……穂乃果ちゃん……私……留学しようかと思うんだ……」
5: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 04:54:22.05 ID:/u2k1bGc0
穂乃果「ゴホッゴホッ……嫌だよ、ことりちゃん」

穂乃果「穂乃果たちと……一緒にやろうよ!」

海未「…………」

ことり「そうだけど……夢をつかめるかもしれないから……」

穂乃果「わがままなのはわかってる! でもことりちゃんの……ゴホッゴホッ」

海未「穂乃果……」

穂乃果「ことりちゃんのいない学生生活なんてやだよ!」

ことり「穂乃果ちゃん……!」

海未「私も穂乃果と同意見です。誠に勝手ながら、ことり、一緒に卒業しましょう……?」

ことり「海未ちゃん……!」
6: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:02:46.47 ID:/u2k1bGc0
ことり「うん…………やっぱり相談してよかった……」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんがいないなんて考えられない……」

穂乃果「三人はずっと一緒だよ!」

海未「はい……!」

ことり「うん!」

にこ「ちょっとーにこちゃんを忘れないでよね!」

真姫「まったく、μ’sは3人じゃないでしょ?」

花陽「私も立派なμ’sのメンバーです!」

凛「そうだにゃー!」

絵里「ハラショー!」

希「μ’sは9人や!」

穂乃果「ゴホッゴホッ……ちょっと水……飲んでくる……」ガラッ

海未「穂乃果、無理は……」

ことり「言えてよかった……海未ちゃん……」グス
7: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:06:40.82 ID:/u2k1bGc0
――3分後――

海未「穂乃果遅いですね」ヨシヨシ

ことり「そうだね迎えに行こっか♪」

海未「保健室で寝てもらってお母さんを呼びましょう」

ことり「うんっ!」

ガラッ

海未「先に保健室で了承を……え……穂乃果!?穂乃果!?」

ことり「どうしたの海未ちゃ……穂乃果ちゃん!?」

海未「穂乃果あああああああああああああああ!」ダッ

ことり「穂乃果ちゃん!!」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/30(水) 05:07:25.11 ID:HXgGhBWU0
もしかして 穂乃果ちゃん…
10: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:14:19.31 ID:/u2k1bGc0
――西木野総合病院――

穂乃果「ん……ベッドの上……ふかふかしてる……」

海未「良かった!起きました!穂乃果!穂乃果!」グス

ことり「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!」ウルウル

真姫「疲れ過ぎなのよ、あんたは……」プイッ

穂乃果「誰……ですか?」

海未「……えっ」

ことり「ほ、ほら今起きたばかりだから……ね?海未ちゃん」

海未「そ、そうですね、ことり。ほ、穂乃果……私……わかりますよね?」ガタガタ
11: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:18:25.83 ID:/u2k1bGc0
穂乃果「……プッ」

ことり「!?」

海未「!?」

穂乃果「やだなぁ、忘れるわけないでしょー?海未ちゃんに、ことりちゃん♪」ニコニコ

真姫「やれやれ、親御さんにはこの真姫ちゃんが連絡してあげたわよ」ツンッ

穂乃果「あはは、ありがと真姫ちゃん」エヘ

穂乃果「あー疲れちゃったから……寝てもいいかな?」

真姫「あんまり病人に負担をかけないようにね二人とも」

海未「帰りますか」

ことり「そうだね、ばいばい穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うん! またね!」
12: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:20:51.56 ID:/u2k1bGc0
穂乃果「……誰なんだろう……私」

穂乃果「穂乃果っていうんだね私……」

穂乃果「何も……何も思い出せない……」

穂乃果「どうしよう……でもあの二人に……傷つけちゃいけない気がする……」

穂乃果「……頑張らないと……やるったら……やるんだ…………!」
13: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:31:19.00 ID:/u2k1bGc0
穂乃果「とはいえ、何もできること無いや……身体もだるいしゆっくりしてよう……」

雪穂「お姉ちゃん! 大丈夫!?」

穂乃果(誰だろう……お姉ちゃんか……)

穂乃果「ふふん、大丈夫だよ我が妹」キリッ

雪穂「お姉ちゃん……頭打ったから変なしゃべり方に……いつも通り雪穂ーの方がいいよー」

穂乃果「仕方ないなぁ、雪穂ー」

雪穂「何も今呼ばなくても……」

穂乃果「あ、そうだ。暇つぶしにさ小学校と中学校のアルバムあるかな?」

雪穂「持ってきてあげるからじっとしてるんだよ?」

穂乃果「うん! ありがと!」ニコ
14: ◆S54RkZf7aI 2014/04/30(水) 05:36:44.51 ID:/u2k1bGc0
その後は雪穂とおしゃべりをした。

アルバムを寝ないで読んでわかった。

名前は高坂穂乃果。親友は園田海未と南ことり。

最近はスクールアイドルをやっていて、μ’sを結成。

μ’sは9人。雪穂は各特色を教えてくれた。

穂乃果って幸せものかもしれないね!

そして何事も無く退院――――
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/30(水) 05:41:29.01 ID:+/50bNWV0
忘れてても優しい穂乃果ちゃんでいいね
記憶無くなるほどの病気は気になるが深くは考えない 乙
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/30(水) 09:02:13.89 ID:nRy8NpK30
>>16
病気じゃなくて、多分ふらついて転んで頭打ったのが原因っぽい>>14
29: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:00:26.24 ID:vxMNiM9l0
――――朝――――

穂乃果「んー雪穂ーおはよー!」

雪穂「おねーちゃんおはよー」モグモグ

穂乃果「朝からお饅頭美味しいね~♪」モグモグ

雪穂「えーお姉ちゃんこの前飽きたーって言ってたじゃん」

穂乃果「いやいや、久々に我が家の朝ごはんは美味しいということだよ?」

雪穂「私びっくりしたんだからねー階段から転んで頭打って血ぃどばどばって聞いたんだよ?」

穂乃果「あはは……海未ちゃんもことりちゃんも大げさだなぁ」

雪穂「うぇ……やっぱり甘いからお饅頭あげる!お姉ちゃん!」

穂乃果「ん、雪穂ありがとねー」モグモグモグ
30: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:02:52.55 ID:vxMNiM9l0
穂乃果「……こんなに美味しいのになぁ。贅沢者め」ムグムグ

穂乃果母「あら、文句言わないのも久しぶりね」

穂乃果「あ……お母さん」

穂乃果母「あんたはあれだよ? また無理して迷惑かけたらダメだからね?」

穂乃果「はーい。海未ちゃんとことりちゃんが待ってるから行ってくるね!」

穂乃果母「気をつけてねー」

穂乃果「いってきまーす!」ダダッ
32: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:08:22.48 ID:vxMNiM9l0
穂乃果(私は……きっと私の記憶は戻ってくる)

穂乃果(それまでに穂乃果の居場所を守らないと)

穂乃果(やるったら……やる……! そう決めたから!)

海未「おはようございます。穂乃果」

穂乃果「わぁぁあああぁぁぁ!?」

海未「大丈夫ですか? 頭が悪くなってませんか!?」

穂乃果「う~ひどいよ海未ちゃん。いくら私の成績が悪いからって……」ムー

海未「ハッ!? いえ、そういうわけでは決して……」

ことり「穂乃果ちゃん! 海未ちゃん! おはよう!」

穂乃果「おっはよー! ことりちゃん聞いてよ~海未ちゃんがー!」

海未「おはようございますことり……って穂乃果! 根も葉もない事言うのはやめてください!」
33: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:13:21.41 ID:vxMNiM9l0
絵里「朝から賑やかね、おはようみんな」

にこ「朝っぱらからやかましいのよ、全く……」ニコニコ

穂乃果「お……おはようございます……」

穂乃果(うわぁ……金髪だ……動画で見るよりずっと綺麗……)

穂乃果(このちっちゃいのがにこちゃん……可愛い)

絵里「……穂乃果? どうしたのボーっとして」

穂乃果「え……いやいや、なんでもないよ!? え……絵里ちゃん!」

にこ「声が裏返ってるわよ」

穂乃果「に、にこちゃんもおはよう!」

絵里「変な穂乃果ね」クスクス

にこ「頭ぶつけたら頭良くなるわけじゃないのね」フフン

穂乃果「むむむ、にこちゃんだって人のこと言えないでしょー!」

にこ「なぁんですってー!?」
34: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:17:22.45 ID:vxMNiM9l0
ワーワーギャーギャー

絵里「穂乃果は元気そうね」

海未「はい、少し安心しました」

ことり「元気な穂乃果ちゃんで良かった♪」

絵里「あの時の取り乱し方にはびっくりしたわ」

海未「流石に……ぴくりとも動かなかったんですから……」

ことり「今元気な穂乃果ちゃんが見れるだけでも奇跡だよ……」

絵里「そうね、今後はしっかり人の事を見て、無理そうならしっかり声をかけることを徹底しましょう」

海未「はい……特に穂乃果や凛はそうですね」

ことり「私は海未ちゃんが心配かな♪」
35: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:24:14.65 ID:vxMNiM9l0
穂乃果「大体にこちゃんはねー!」

にこ「あんただってそうでしょーがー!」

希「そ~ん~な~に~朝からうるさいとわしわししちゃうよぉ~?」ワシッ

にこ「ひっ!? の、希……ぃ~」

穂乃果「ひゃあぁっ!? やめて変態!?」パシッ

にこ「ほ、穂乃果!?」ビクッ

希「うわぁ、そんなに嫌がられたらウチ傷つくわぁ……」

穂乃果(あ、しまった……雪穂にも言われてたっけ……)

穂乃果「ちちち、違うよ!? 希ちゃんじゃないと思って……」

穂乃果「近頃変な人も多いし……今人前……だからね?」

希「なるほどなぁ。……じゃあ人前じゃなかったらいいんやなぁ……!?」ワッキワッキ

穂乃果「静かにしますから助けて~!」ダダダッ

希「待てぇ~穂乃果ちゃーん!」ダダッ
36: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:36:20.82 ID:vxMNiM9l0
穂乃果「ぜぇ……ぜぇ……希ちゃん地味に足速い……」

希「地味とは失礼やなぁ」

穂乃果「待って! 待って!」ゴホゴホ

希「んーまだ病気抜けてないかもね、無理したらアカンよ?」

穂乃果「あ、ありがと……」

希「…………じー」

穂乃果「ん、どうかしたの希ちゃん?」

希「……うまく言えないんだけど……穂乃果ちゃんの雰囲気が若干変わった……?」

穂乃果「……!? …………気のせいじゃないかな?」

希「じゃあちょっと質問いいかな?」

穂乃果「……顔が怖いよ、希ちゃん?」エヘヘ

希「クイズや!第一問!」デデン
38: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:43:13.37 ID:vxMNiM9l0
希「これなんて読むん?」『μ’s』

穂乃果「やだなぁ、希ちゃんみゅーずに決まってるじゃん」ハハハ

希「視力は問題なさそうやね」アハハ

穂乃果「あれ、穂乃果そんなに目が悪かったっけ?」

希「事故の影響で実は見えない! とかだったら嫌やん♪」

希「第二問いっくでー!」ババン

希「1+1……」

穂乃果「それなら簡単だよ!? バカに……」

希「を証明せよ」

穂乃果「してないっ!? 証明って何!?」

希「頭が急に良くなってるなんてことないかー」アハハハハ

穂乃果「もー希ちゃんったらー!」

希「第三問や!……μ’sは何人でしょうか!?」
39: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:46:00.23 ID:vxMNiM9l0
穂乃果「…………9人だよ?」

希「ファイナル・アンサー?」

穂乃果「9人や、ウチを入れて。って言ってたのは希ちゃんだよ」ニコッ

希「正解や!」

穂乃果「やった!」

希「ご褒美にそれでは……!」

穂乃果「それでは……!?」

希「わしわししてあげるよー?」ワシッ

穂乃果「やっぱりー!?」ヒャァァァ

海未「何をしてるのですか……あなた達は……」ハァ
40: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:49:52.10 ID:vxMNiM9l0
学校に足を踏み入れると英雄扱いだった。

学校存続の文字が目に入った。

そこに現れた3人も喜んでいた。

花陽「やりました! やりましたよ~!」

凛「やったにゃー! これで後輩もできるにゃー!」

真姫「ふ、ふん。私達ならそれくらい当然じゃない!」カミノケクルクル

穂乃果「あ、みんなおはよ!」

花陽「穂乃果ちゃん!」

凛「無事だったのかにゃー!」

真姫「私が診てあげたんだから当然でしょ?」

穂乃果「えへへ、ありがと真姫ちゃん。ピアノ凄い良かったよ」

真姫「……ありがと///」

凛「真姫ちゃん照れてるにゃー!」
41: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 04:53:37.24 ID:vxMNiM9l0
希「真姫ちゃん、ちょっといいかな?」

真姫「あ、希、今行くわ」タタッ

穂乃果「またあとでねー!」

凛「やっぱり穂乃果ちゃんの言うとおりに続けててよかったにゃー!」

花陽「あのライブの反響すごかったんですよ!?」

穂乃果「へ、へぇ~そんなに凄かったかな?」

花陽「動画サイトにもエキサイティングとか書かれてました!」

凛「穂乃果ちゃんはμ’sのリーダー!流石!ってコメントもあったにゃ!」

花陽「立ち上がるシーンが編集された動画もあったんだよ!?」

穂乃果「おぉ~! 見たい見たい! 穂乃果も見たいよ!」

花陽「みんなで放課後みましょう!」

キーンコーンカーンコーン
42: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 05:04:43.73 ID:vxMNiM9l0
鐘が少し鳴る前

真姫「どうだった?」

希「杞憂かもしれへん……」

真姫「それならいいんだけど……」

希「穂乃果ちゃんが……記憶が無いなんて信じたくはないなぁ」

真姫「退院するまでの3日間。アルバムと日記に動画、雪穂ちゃんや亜里沙ちゃんから今までのことを聞いてたわ」

希「でもなぁ、ウチが入るときの言葉も一言一句間違えなかったんやで?」

希「もし、そうなってたとしても……穂乃果は穂乃果やろ?」

真姫「……疑惑を確信に変えたいだけよ」

真姫「…………大体それなら……辛いだけじゃない」

希「やっぱり真姫ちゃんは優しいなぁ……大丈夫やって」ナデナデ

真姫「ナデナイデ!」

キーンコーンカーンコーン
45: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 05:13:42.53 ID:vxMNiM9l0
――――全校朝会――――

理事長「えー学園祭皆さんお疲れ様でした」

理事長「学園祭やオープンキャンパス。諸々の活動が有りまして」

理事長「わが校は、存続を決定しました!」

わぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!

理事長「ええ、お静かに」

理事長「三年生は限りある時間を精一杯有意義に過ごしてください」

理事長「二年生は先輩に教わり、しっかり学んでください」

理事長「一年生は後輩が来年にも入ってきますので、後悔なく3年間を送ってください」

理事長「それでは、全校朝会を終わります」
46: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 05:17:32.22 ID:vxMNiM9l0
――――2年教室――――

海未「やりましたね! 穂乃果!ことり!」

ことり「うんっ! やったね!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「う、うん! すっごい嬉しい!」

「まさか海未ちゃんがアイドルとは最初思わなかったけどね」

「ことりちゃんはらしいかな!」

「穂乃果ちゃんはーいつかやると思ってた!」

穂乃果「えへへ、なんか恥ずかしいなぁ……みんなありがとう!」

海未「わ、私は恥ずかしい服さえなければ大丈夫です!」

ことり「みんなの服創るのすっごい楽しいから……」

穂乃果「あ……ちょっとトイレ……」タタッ

海未「まったくもう、食べ過ぎるからですよ!」
47: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 05:22:59.35 ID:vxMNiM9l0
穂乃果「……えぐっ…………」

穂乃果「なんでかな……嬉しいのかな……」グス

穂乃果「それとも悲しいのかな……うっ……」

穂乃果「私……私って…………」

穂乃果「誰……なんだろ…………」



穂乃果「………………行かなきゃ」

穂乃果「今は喜ばなきゃ! だって学校が存続するんだよ!?」

穂乃果「私が……穂乃果が望んでたことなんだよ!」

穂乃果「だから笑って前に……明日に進まなきゃ!」タッ
48: ◆S54RkZf7aI 2014/05/01(木) 05:37:28.59 ID:vxMNiM9l0
海未「ほら、穂乃果! 授業が始まりますよ?」

穂乃果「あ、うん! ごめんごめん!」

ことり「穂乃果ちゃん……目が赤いよ?」

穂乃果「ことりちゃんー言わないでよー?」

海未「私にはわかります。やっぱり目標が叶いましたからね!」

ことり「ことりだってわかってるもん♪」

ガララッ

穂乃果「穂乃果たちやったんだね!」

「おーい高坂ーうるさいぞー!」

穂乃果「あ……すいません」テヘヘ

ドッアハハハハハハ

ホノカチャンハカワラナイネー ホントニネー ホノカチャンラシイネー
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/01(木) 06:04:10.97 ID:3uogE8NP0

これは胸が痛いが良いものだ
64: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:05:19.39 ID:YBkDKXVk0
――授業中――

穂乃果「……」カリカリ

ことり「!?」

海未「!?」

ことり(穂乃果ちゃんがまじめに授業を聞いてる……?)

海未(穂乃果が授業を起きている……?)

穂乃果(うーん結構難しいなぁ……)キョロキョロ

穂乃果「海未ちゃん、この数式わかる?」コソコソ

海未「あ、こ、これはですねこの公式を当てはめて……」

穂乃果「あーなるほど! ありがと海未ちゃん!」ニコッ

海未「」

ことり「」

穂乃果「ふんふんなるほど……」
65: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:08:49.79 ID:YBkDKXVk0
――授業終了――

海未「穂乃果!? 本当に穂乃果ですか!?」

ことり「穂乃果ちゃんが授業をまじめに受けてるなんてどうしたの!?」

穂乃果「むー! ひどいな海未ちゃんことりちゃん……」

海未「ご、ごめんなさい」

ことり「す、すみません……」

穂乃果(えぇっ!? 私ってそんなに不真面目なキャラだったの!?)

穂乃果「穂乃果だって勉強するときはするの! 赤点とりたくないし!」

海未「そうですね、前回はそれでラブライブへの参加ができない可能性もありましたから」

ことり「うん♪ 勉強するのはいいことだよっ!」

穂乃果「だからね、穂乃果はまじめに頑張る!」

海未(穂乃果……成長しましたね……)

ことり(前向きな穂乃果ちゃんだっ♪)
66: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:29:29.17 ID:YBkDKXVk0
――昼休み屋上――

穂乃果「はーっ……結構難しいなぁやっぱり」

穂乃果「大体穂乃果は穂乃果だけど穂乃果じゃないって説明しても……」

穂乃果「それじゃあダメだ……もう皆のこと騙してるし……」

アイシテルバンザーイコレデーヨカッター

穂乃果「……あれ……歌声が……下の音楽室……からかな?」タッ
67: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:33:15.92 ID:YBkDKXVk0
真姫「やっぱりピアノを引いてると落ち着くわ……」

真姫(あの穂乃果にそんなことがあったなんて考えたくない)

パチパチパチ

真姫「ヴェエェッ!? ……穂乃果ね……」

ガラッ

穂乃果「凄い……本当に真姫ちゃんピアノ上手いんだね……」

真姫(希は心配ないって言ってたけど……私はあるのよ……)

真姫「穂乃果、頭の具合は大丈夫?」

穂乃果「もー! 真姫ちゃんまで-! 頭は大丈夫だって!」

真姫「主治医みたいなものでしょ? 患者さんは言うこと聞きなさい」

穂乃果「はーい」ブー

真姫(こうしてると違和感もあんまりないんだけど……)
69: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:39:12.36 ID:YBkDKXVk0
真姫(もし、万が一記憶を失っているなら……)

真姫(演じている自分と、私達が思っている『穂乃果』に差異が発生する)

真姫(その結果……優しければ優しいほど壊れやすい……)

真姫(仲間を守るために……ちょっと試すわごめんね穂乃果)

真姫「懐かしいわね穂乃果、ここで私と二人きりだなんて」

穂乃果「そうだねー皆と一緒に歌ったりとかはしてるから……二人っきりなんてのは珍しいね」

真姫(事故の怪我はなさそう……ろれつはしっかりしてる)

真姫「あの時は本当に強引だったんだからね?」

穂乃果「う~だってあの時は必死だったんだもん……」
70: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:42:13.33 ID:YBkDKXVk0
真姫「いきなり腕立て伏せをしてだなんて言う? 普通」

穂乃果「……反省してまーす…………」

穂乃果「でも、あの時は本当スクールアイドルすっごくやりたくて……」

穂乃果「オリジナルの曲を作って欲しかったんだもん!」

真姫「ま、なにはともあれ導かれるように私もμ’sに入っちゃたんだけどさ」

真姫「私が最初に作って上げた曲……作詞は特別に、ことりだったわよね?」
71: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 04:59:33.89 ID:YBkDKXVk0
穂乃果「……えー? 今も昔も作詞は海未ちゃんだよ?」

真姫「あ、あれ? 海未からそう聞いた気がしたんだけど……」

穂乃果「協力はしたかもしれないけど海未ちゃんがメインだよ!」

真姫「私の聞き間違いだったかも……」カミノケマキマキ

穂乃果「海未ちゃんすっごいよね! あんなに綺麗な詩をかけるのは……」

真姫「そうね、ああいう詩を書いてくれると作曲の意欲も湧くわ」

真姫(……リサーチ済みか。本当に知っているのか……)
72: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 05:10:13.00 ID:YBkDKXVk0
真姫「ああいう詩を書いてくれたからSTART:DASH!!の曲が浮かんできたのよ」

穂乃果「えへへ、ありがと真姫ちゃん」スリスリ

真姫「やーやめなさい穂乃果ー!」

穂乃果「真姫ちゃんの髪の毛やわらか~い」マキマキ

真姫「サワラナイデ! もー髪の毛がー」イジイジ

穂乃果「ごめんごめん♪」

真姫「私の曲……さ、思いを届けたくて……ねぇ」

穂乃果「……」

真姫「貴女が初めて入ってきた時に引いた曲……」

真姫「あれは、自分じゃない誰かを想像して歌ってた……」

真姫「今考えれば穂乃果みたいな人をイメージしていたのかもね」ドキドキ

穂乃果「そうだね……あの時の曲は……初めて会った時の曲は……」

穂乃果「愛は太陽じゃない――――
73: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 05:26:45.74 ID:YBkDKXVk0
――――じゃなくて愛してるばんざーいだよね!」

真姫(……引っかからなかったか……そもそも引っかかる要素もない……か)

真姫「えぇ、そうよ。愛してるばんざーいには色々なものを込めたつもりだわ」フフッ

穂乃果「穂乃果は愛されてるのかな?」

真姫「ヴェエ!? それを私に聞く……かなぁ///」

穂乃果「あ、真姫ちゃん赤くなってるよ?」ニヒヒ

真姫「うるさいわねー! いいでしょ別に……///」

穂乃果「あ、次は体育だからそろそろ着替えるからまたね!」タタタッ

真姫「穂乃果!」

穂乃果「…………なぁに、真姫ちゃん?」

真姫「私は穂乃果の……あなたの味方だからね?」

穂乃果「真姫ちゃん風に言えば……イミワカンナイ!かな♪ありがと!」ガラッ
74: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 05:30:48.78 ID:YBkDKXVk0
TRRRR

希「どした、真姫ちゃん」

真姫「……わかんないわ」

希「穂乃果ちゃんか……」

真姫「警戒は少し解いていいかもしれないわ」

希「そう言うんやったら大丈夫やな?」

真姫「……ちょっと露骨だったかもしれないわ……」

希「真姫ちゃんは真姫ちゃんにできる最善を尽くしただけやろ?」

真姫「うん……」

希「なら、ウチらは見守ろうか」

真姫「………………そうね」

希「授業始まるから切るよー」

真姫「ん、ありがと希。少し元気でたわ」ガチャ
75: ◆S54RkZf7aI 2014/05/02(金) 05:34:31.82 ID:YBkDKXVk0
穂乃果(……あなたの味方……か……)

穂乃果「くぅ~真姫ちゃん優しいなぁ!」クルクル

穂乃果(明らかに試されてたなぁ……)

穂乃果(私……失敗してないよね……)ドキドキ

穂乃果「大丈夫! やれる! きっとなんとかなるよ!」ジャーンプ

穂乃果「ありがとね真姫ちゃん!」ピョーン

穂乃果(でも、ごめんね……裏切りたくないんだ……)

穂乃果(だから私は……穂乃果は頑張るよ……)
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/02(金) 07:16:14.10 ID:w44a/dr1o
真姫ちゃん優しいな…
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/02(金) 15:21:00.03 ID:Xj50QMJ60
おつ
切ないな…
85: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 01:08:51.55 ID:bQ/+IK4q0
穂乃果(とにかく私って人物像がわかった)

穂乃果(授業は……寝てる……)

穂乃果(アホっぽいけど、なんか好かれてる)

穂乃果(雪穂になんでも喋ってる)

穂乃果(普通……話さないよ……助かったけどさぁ……)

海未「穂乃果? 授業が始まるので急いでください!」

穂乃果「わかったよ海未ちゃん!」タタッ
87: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 01:20:15.36 ID:bQ/+IK4q0
――部室――

穂乃果(ここが部室なんだ……スクールアイドルって可愛い子多いなぁ)

花陽「今……μ’sの順位は……!」

花陽「9位です!」

凛「やったにゃー!」

海未「私達が……」

ことり「9位……!」

真姫「ラブライブ本戦に出れるんじゃない?」

にこ「まだよ、後1周間ちょっとある。できることは何でもしていくわ」

絵里「にこの言うとおりよ」

希「まだ安全圏ではないということやね」

穂乃果「……」ジー

穂乃果(金色と灰色の境界線……20位以内に入ればいいんだね)
88: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 01:37:08.17 ID:bQ/+IK4q0
穂乃果「そういえば……私達の学園祭でのライブの評価って……」

海未「評判はかなり良かったですね」

ことり「だからこんなに順位が上がったんじゃないかなっ」

穂乃果「そっか……頑張ってたんだね」

にこ「何言ってるのよ、あんたが一番頑張ってたでしょ?」

穂乃果「あっ、違う違う! ほら、熱出てたからちょっとどういう気持でやってたか忘れちゃって……」

絵里「あの時の穂乃果はそうね……」

希「まさに鬼やったね?」

穂乃果「もー! 穂乃果は鬼じゃないよー!」

凛「ステップもキレキレだったにゃ」

花陽「私もびっくりしちゃったよぉ」

真姫「…………」
90: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 01:46:09.03 ID:bQ/+IK4q0
穂乃果「居ても立っても居られない……! 皆練習しよっ!」タタッ

海未「やりましょう!」タタタッ

ことり「今日も頑張ろっ♪」タッタ


真姫「はぁ……」

希「真姫ちゃん。悩みすぎても仕方ないよ?」

真姫「そうね……」

凛「まっきちゃーんっ! いっくにゃー♪」スリスリ

真姫「わかった! わかったから!」
91: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 02:05:39.24 ID:bQ/+IK4q0
――屋上――

海未「1・2・3・4」パンパンパン

海未「穂乃果! ステップ遅れてますよ!」

穂乃果「あぁっ……うん!」

絵里(穂乃果の動きが鈍いわね……)

海未(わずかながらに遅れてますね……)

凛「穂乃果ちゃん大丈夫?」

花陽「ちょっとまだ体力が戻ってないのかな?」

穂乃果「ハァッ……ハァッ……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

希「穂乃果ちゃん、今日は見学しておこか?」

真姫「私もそっちのほうがいいと思うわ。まだ病み上がりだしね」

穂乃果「み、みんなごめんっ……続けようっ!」
93: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 02:27:00.50 ID:bQ/+IK4q0
絵里「駄目よ、穂乃果。今日は見学にしておきなさい」

海未「私もそう思います。足元がおぼついていません」

穂乃果「でもっ、そんなに休んでる時間なんて!」

ことり「やすもっ、穂乃果ちゃんっ」

花陽「タオル渡すねっ」

凛「疲れがたまってるんだにゃー」

希「穂乃果ちゃん、これで入院やったらわしわしやよー?」

穂乃果「わしわしはだめっ! わかった……休むよ」

真姫「…………」
94: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 02:47:00.54 ID:bQ/+IK4q0
にこ「真姫ちゃん? さっきから静かだけどどうしたの?」

真姫「…………」

にこ「まーきーちゃん?」

真姫「な、何よにこちゃん?」

にこ「あんた、なんか隠してない?」

真姫「ヴェェッ!? べ、別に何かを隠していようとにこちゃんには関係ないわよ」チラッ

穂乃果(……だめだ……体力が追いついてないし…………ステップが……わからないよ……)

にこ「……もう、言いたくなったら相談しなさいよ」

真姫「わかったわ。にこちゃん…………アリガト」

にこ「なんか言った?」

真姫「なんでもない!」フンッ
95: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 02:55:45.86 ID:bQ/+IK4q0
絵里「はい、今日の練習は終了よ!」

ことり「う~疲れたっ♪」

凛「やっぱりステップが複雑で難しいところが多いねー」

花陽「で、でも凛ちゃんすぐに覚えて凄いよっ」

にこ「にこぐらいのレベルになると楽勝ね!」

希「その割には苦戦してたでにこっち~」

穂乃果(……このままじゃダメだ……どうしよう……)

海未「穂乃果は残ってください」

絵里「そう、ちょっと聞きたいことが有るわ」

真姫「!?……私も残るわ」

絵里「……いいわよ。他の人は先に解散してて!」
96: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 03:12:51.43 ID:bQ/+IK4q0
絵里「穂乃果、率直に聞くわ」

絵里「今日の貴女の動きは拙すぎる」

海未「私から見ても、いつもの動きができていないと思いました」

穂乃果「ちょ、ちょっと体力が……ごめんね、絵里ちゃん海未ちゃん……」

海未「違うんです。穂乃果」

絵里「穂乃果……貴女練習メニューは覚えている?」

穂乃果「…………」

海未「穂乃果……貴女まさか……」
97: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 03:28:35.93 ID:bQ/+IK4q0
真姫「……穂乃果、足痛めてるんでしょ? ちょっと見せなさい」グイッ

穂乃果「えっ、いや」

真姫「足首少し触るわよ」ギュッ

穂乃果「~~~~っいっったぁ!」

海未「ならどうして練習に……!」

真姫「いつもの穂乃果よ、練習でなきゃ、遅れを取り戻さなきゃ……ですって」

絵里「それで全体的に遅れていたのね……」

海未「てっきり記憶が……無いのだと思いました」

絵里「私もそう思ったわ。もしくはダンスの事だけ抜けてるのかと……」

真姫「……そんなわけないでしょ、穂乃果にそんな器用な真似できるわけないわ」

穂乃果「あはは、真姫ちゃんの言う通りだよっ」
98: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 04:22:38.59 ID:bQ/+IK4q0
真姫「ということで保健室で湿布とか探してから帰るわね」

真姫「肩使いなさい、穂乃果」

穂乃果「よっと……ありがとう真姫ちゃん」ガシッ

海未「気をつけてくださいね」

絵里「……それじゃあ、また明日ね」
99: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 04:32:32.21 ID:bQ/+IK4q0
――保健室――

穂乃果「ありがと真姫ちゃん……」

真姫「……穂乃果、記憶無いでしょ」

穂乃果「あはは、そんなこと……」

真姫「私の事、信じられない?」

穂乃果「でも、穂乃果は本当に……!」

真姫「やめなさい。練習メニュー何もわからなかったんでしょ?」

真姫「ステップも覚えてなかったんでしょ?」

穂乃果「…………ごめん」

真姫「ほんっと馬鹿ね……でもありがと」ギュッ

穂乃果「えっ……なんで……?」
100: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 04:42:20.51 ID:bQ/+IK4q0
真姫「穂乃果のことだからきっと……」

真姫「私達を悲しませたくないとか、迷惑を掛けたくないとかでしょ?」

穂乃果「うん……ことりちゃんや海未ちゃんが名前がわからないって時……悲しそうだったから……」

真姫「穂乃果、今は貴女は穂乃果じゃないと思っていると思うわ」

真姫「でもその優しさは間違いなく貴女のもの」

真姫「誇りなさい。皆、貴女の性格に惹かれていることを」

穂乃果「真姫……ちゃん…………うっ……」グス

真姫「私は貴女のことも、す……好意に思っているから安心しなさいってことよ!」プイッ

穂乃果「ずっと……ずっと怖かったよ……真姫ちゃん……」

穂乃果「穂乃果じゃないってバレたら……どうなるかわかんなくて……」

穂乃果「怖かったよ……ひぐっ……」
101: ◆S54RkZf7aI 2014/05/07(水) 04:48:36.84 ID:bQ/+IK4q0
真姫「さて、今日は泊まり込みで練習するわよ」

穂乃果「えっ……?」

真姫「このままじゃきっとバレるわ。だから私ができるかぎりフォローする」

真姫「私は『貴女』の味方って言ってたでしょ?」

穂乃果「あはは、私も穂乃果も……幸せものだねっ」

穂乃果「こんなに優しい人が近くにいてくれて……」

真姫「……バカな事言ってないで行くわよ!」ツンッ

穂乃果(真姫ちゃん……こんな私でも許してくれて……ありがと……)
105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/07(水) 05:17:25.00 ID:LX+PuAsEo
乙です!
真姫ちゃんはほんまええ娘やで…
112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/07(水) 14:52:08.76 ID:vUx9j+SCo

真姫ちゃんがいい娘すぎて
121: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 04:40:40.70 ID:ioBcTcJZ0
真姫「あー一応ママに連絡しておきなさい」

穂乃果「……ママ?」

真姫「…………あっ」

真姫「親御さんに連絡しなさいっ!」キッ

穂乃果「わかったー! ママに連絡する!」

TRRR

真姫(長い1日が終わったわね……)ハァ

真姫(人に気を配るのは想像以上に疲れるわ……)

真姫(海未やことりの気持ち。今なら私にもよく分かるわ……)フフッ

穂乃果「真姫ちゃんオッケーだって!」

真姫「さ、行きましょ」
122: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 04:50:42.17 ID:ioBcTcJZ0
――真姫邸――

穂乃果「ふえぇ……やっぱりおっきぃ……」

真姫「そう? そんな大きくもないでしょ?」

穂乃果「いやいやいや! 大きいから!」

真姫「そんなことより、早く入りなさい」ガチャ

穂乃果「お、おじゃましま~す……」バタン

真姫「あー私の部屋、2階だから。ストレッチしておきなさい」

穂乃果「はーい……」テクテク

穂乃果(……真姫ちゃんお嬢様だなぁ)

穂乃果(…………うん)

穂乃果(ちょっとだけ……妬けちゃうな……)
126: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 05:20:26.79 ID:ioBcTcJZ0
真姫「大体ねぇ……練習でいきなりステップとかやったら怒られるに決まってるでしょ!」グイー

穂乃果「うぅ……だってダンスって言ったら普通に踊るじゃん!」

真姫「ダンスに必要なのは柔軟性よ!」グイグイ

穂乃果「いたたたたたっ!?」

真姫「やっぱり寝たきりだったせいもあって……硬いわね」

穂乃果「……ねぇ真姫ちゃん…………穂乃果ってどんな人だった?」

真姫「バカね」

穂乃果「ひどいっ!?」

真姫「いい言葉にするなら脳天気」

穂乃果「むぅ……」

真姫「ま、行動力はずば抜けているわね……脳みその中がお天気晴れマーク」

穂乃果「そっか……そうかもね……」
127: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 05:26:27.54 ID:ioBcTcJZ0
真姫「頭のなかを捌いてあげましょうか?」グイーッ

穂乃果「うにゃあぁぁあぁっ」

真姫「……ホント馬鹿ね」ボソッ

穂乃果「?」

真姫「過去の自分を比較するのはやめなさいな」

穂乃果「……」

真姫「貴女にとってのストレスになるだけよ」

穂乃果「ううん。私はやめないよ」

真姫「どうして? 裏切るのが怖いから? それなら私が……!」

穂乃果「違うよ、真姫ちゃん」

穂乃果「最初は怖かった……でも真姫ちゃんみたいに接してくれる人が居て嬉しかった」

真姫「なら……!」

穂乃果「……だからこそ、私は『高坂穂乃果』でなくちゃいけないの」
128: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 05:32:51.78 ID:ioBcTcJZ0
真姫(そのこだわり……執着を否定するのは意味が無いわね)

真姫「そう。そこまで言うなら……今日は怪我しない程度に特訓ね」

穂乃果「ちょっとでも……次のライブまでに戻しておかないと!」

真姫「次のライブが、ラブライブ予選最後のライブだからね……」

穂乃果「後1周間くらいしかないんだねっ」

真姫「無理だけはしないように、ね」

穂乃果「ありがとっ! 真姫ちゃん大好きっ!」スリスリ

真姫(根本的には変わってないんだけどね……)

真姫「スリヨラナイデッ///」カァッ
129: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 05:57:49.55 ID:ioBcTcJZ0
―――時は遡って―――

海未「気をつけてくださいね」

絵里「……それじゃあ、また明日ね」

海未「ふぅ……」

絵里「どうしたの海未」

海未「いえ、……微妙に違和感がありますね」

絵里「やっぱり海未も感じているのね」

海未「いつもより積極性が足りないというか」

絵里「躊躇しているように感じられたわ」

海未「ただ、悪いことばかりでもないんです」
130: ◆S54RkZf7aI 2014/05/11(日) 06:03:29.74 ID:ioBcTcJZ0
海未「穂乃果は今まで突っ走るばかりでした」

海未「周囲を見渡せるようになったのは本当に嬉しい限りです」

絵里「……今日のは周囲を見ていたようには見えないけどね」

絵里「周囲に合わせようとした……というよりはワンテンポ遅れて動きを学習しようとしていた」

絵里「そういう風に私には見えたわ」

絵里「海未、本当は穂乃果は……」

海未「絵里。やめましょうこの話は」

絵里「でもっ……!」

海未「あれが嘘でも、本当でも構わないんです」

海未「穂乃果はどうあっても穂乃果なんです」

海未「だから、待ちましょう」ニコッ

絵里「ほんと、信頼してるのね」クスリ
143: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 04:53:09.90 ID:7XlpJ53K0
穂乃果「ほっ、はっ、てやっ」トントントン

穂乃果「ここでターン!」クルッ

穂乃果「真姫ちゃん真姫ちゃん! 今のステップどうだった?」ハァハァ

真姫「うーん、動きは整ってきたけどキレがいまいちね」カミクルクル

穂乃果「う~真姫ちゃんの鬼ぃ……」

真姫「私の目を欺けないと、海未や絵里にはバレるわよ!」

穂乃果「!」

穂乃果(そうだった……一刻の猶予もないんだ!)

穂乃果「よっし、真姫ちゃんもう一回!」

真姫(……良くはなっているけど……)

真姫(時間がないわね……)
144: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 04:57:04.22 ID:7XlpJ53K0
真姫「はい、ワンツ―ワンツ―!」

穂乃果「ワンツー! ワンツー!」トンタットンタッ

真姫「一回転!」

穂乃果「任せて!」グルッ

穂乃果「うわっとっとっと……」ドテン

穂乃果「いったぁ……」サスサス

真姫「疲れて動きも鈍ってるし、今日はここまでね」

穂乃果「む~こんなんじゃだめだよぉ……」

真姫「まだ1日目よ、焦らないの」ポンポン

穂乃果「はーい……」

145: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 05:10:01.01 ID:7XlpJ53K0
真姫「それはそうと……」チラッ

穂乃果「?」

真姫「お風呂入ってきなさい? 汗だくでしょ?」

穂乃果「そうだけど……いいの?」

真姫「いいに決まってるじゃない。ほら早く早く!」グイグイ

穂乃果「わわっ、真姫ちゃん……ありがとっ♪」バタン

真姫「ふぅ……頭のなかを整理したいわ」

真姫(ストレスは無し。容態も安定している)

真姫(記憶障害有り。過去の記憶が全く思い出せない)

真姫「もしくは消失……」ブンブン

真姫(希望を失うにはまだ早いわ……)

真姫(…………ラブライブがきっかけになるの……?ホントに……?)
146: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 05:18:33.86 ID:7XlpJ53K0
穂乃果「わわ……こんなお風呂映画でしか見たこと無いよ……」

穂乃果「広すぎて全然落ち着かない……」

シャアアァアアアアァァ

穂乃果「生き返るなぁ……」

穂乃果「シャンプーとかも高級品だ……」

穂乃果「…………」

穂乃果(こんなんじゃ全然……)

穂乃果(踊れてないよ……)ゴツン

穂乃果「……頭に衝撃を与えたら……よみがえるんじゃないかな……?」ゴツゴツ

穂乃果(ちょっと痛いけど……)グス
147: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 05:27:13.67 ID:7XlpJ53K0
真姫(……20分。ちょっと心配ね)

真姫(普段なら1時間でも2時間でも入っていても気にならないのに……)

真姫「長いわね……」ソワソワ

真姫「練習がハードでお風呂で寝てるかもしれないわね」スタスタ

真姫「穂乃果ー? ちゃんと温まってる?」

穂乃果「……」

真姫「? 入るわよ?」ガチャ

穂乃果「」ドサリ

真姫「……え? 穂乃果? 穂乃果?」ユサユサ

真姫「寝てるだけ……にしては……顔が赤い……? のぼせた……?」

真姫(落ち着きなさい。こういうときこそ落ち着くのよ)

真姫(まずは……お風呂から出してベッドに運びましょう)

真姫「うん……しょっ」グイッ

真姫「案外……軽いのね……」
148: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 05:40:54.08 ID:7XlpJ53K0
――――――――

穂乃果(あれ……μ’sの皆だ……)

穂乃果(やっぱり皆上手いなぁ……)

穂乃果(ん? センターの人……誰だろう……?)

穂乃果(私……じゃない……?)

『みんなっ! ファイトだよ!』

穂乃果「ねぇ、貴女は誰なの――――」

――――――――

穂乃果「誰!?」

真姫「……西木野真姫だけど」

穂乃果「……あれ?」

真姫「そんなことより、本当に頭のなか大丈夫?」

穂乃果「うん、大丈夫!」グッ

真姫「脳震盪起こしてたんだけど、心当たりは?」ゴゴゴゴゴ

穂乃果「あ、あははー滑って転んだかなー?」

真姫「嘘を言っていたら……」

穂乃果「あの……その……ごめんなさい」ペコリ
149: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 05:49:18.80 ID:7XlpJ53K0
真姫「どうも前の穂乃果より、明らかに責任を感じすぎね」

真姫「もっと楽観的にしなさい」

穂乃果「真姫ちゃんだってもっと素直に……」ボソ

真姫「それはどうでもいいけど、夢……なに見てたの?」

穂乃果「みんなでライブしてた……」

穂乃果「私は上でみんなのライブを見てたの」

穂乃果「センターは……顔が見えなかった」

真姫「そう。後穂乃果。私と約束しなさい」

穂乃果「……何を?」

真姫「……私にあまり心配かけないように」

穂乃果「はい……」

真姫「『私』と『貴女』の約束だからね。守りなさいよ」

穂乃果「うんっ! 約束するよ真姫ちゃん!」
150: ◆S54RkZf7aI 2014/05/15(木) 05:58:54.69 ID:7XlpJ53K0
真姫「さて、もう寝るわよ」

穂乃果(楽観的かぁ……がんばろっ)

穂乃果「はーい……あれ?」キョロキョロ

真姫「どうかした?」

穂乃果「穂乃果に布団は……?」

真姫「家に布団がなかったから……そうね一緒に寝ましょ」ポムポム

穂乃果「えぇーっ!?」

真姫「何よ、合宿の時を思い出せるかもしれないでしょ?」

穂乃果「そう……だけどさぁ……」

穂乃果(恥ずかしい……)

穂乃果「真姫ちゃん思ってたのと! 性格全然違う!」

真姫「……私だって十分恥ずかしいわよ」ポソ

真姫(少しでもきっかけになってくれれば……)

穂乃果「じゃあ穂乃果も真姫ちゃんに今日は……甘えるねっ」ゴソゴソ

真姫(近い……)

真姫「電気消すわね。おやすみ穂乃果」パチッ

穂乃果「おやすみ……ありがとね真姫ちゃん」スースー
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/15(木) 06:43:29.90 ID:G1a+qJLWo
素晴らしい、乙乙
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/15(木) 08:44:13.20 ID:twMrwwTAo
真姫ちゃんかわいい
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/15(木) 11:50:40.28 ID:5Qehk+Rd0
これは素晴らしいほのまき
159: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 04:57:05.58 ID:kdmopA+w0
穂乃果「ん……もう朝か……」パチッ

真姫「スースー」

穂乃果「……よく見るとすっごい可愛いなぁ……」ソー

穂乃果「さ、触ってもいいかな? ……いいよね」ツンツン

穂乃果「うわっ、ほっぺたぷるんぷるんしてる……」

真姫「んぁ……なによ……ほのかぁ……」

穂乃果「あっ、起こしちゃった! ごめんねっ!」

真姫「まだ5時半じゃない……」

穂乃果「ちょっと目が冴えちゃって……」アハハ

真姫「仕方ないわねぇ、朝ごはんコックさんに作ってもらうわ……」ゴシゴシ

穂乃果「お金持ちだなぁ……」
160: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 05:19:18.68 ID:kdmopA+w0
真姫「朝ごはんはしっかり食べるように」

穂乃果「はーい! いただきまーす!」

真姫「いただきます」

穂乃果「うっわー! 美味しいー!」パクムシャモグ

真姫「子どもじゃないんだから、がっつかないの」

穂乃果「穂乃果は子どもだもーん♪」ヒョイパク

真姫「ちゃんと噛んで食べなさい」

穂乃果「うっ……」

真姫「穂乃果! どうしたの!?」
161: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 05:48:16.55 ID:kdmopA+w0
穂乃果「ピ……」

真姫「大丈夫!? 喉に詰まった!? それとも……っ」

穂乃果「ピーマン苦い……」

真姫「……なんだ、びっくりして損したわ」

真姫「ん? そういえば穂乃果。ピーマン嫌いじゃ無かった?」

穂乃果「う~あんまりそんな気がしなかった……けどだめっ……」ガクッ

真姫(もしかしたら……)

真姫「穂乃果、フルーツもあるから食べなさい」

穂乃果「口直しに食べるよ~」パクリ

真姫「…………」

穂乃果「真姫ちゃん? 穂乃果の顔に何かついてる?」

真姫「どのフルーツ一番美味しかった?」

穂乃果「どれも美味しいけどやっぱりイチゴかなっ!」

真姫(やっぱり……好き嫌いは変わってないのね)

真姫「今度美味しいイチゴをご馳走してあげるわ」

穂乃果「ありがとっ! 真姫ちゃんだーいすきっ!」ギュゥ

真姫「ち、近すぎよっ///」
162: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 06:07:57.27 ID:kdmopA+w0
真姫(はぁ……穂乃果といるとなんか調子狂うわね)

真姫(ナチュラルハイテンションというかなんというか……)フゥ

穂乃果「真姫ちゃんと登校なんて初めてだね~」

真姫「いつもは逆方向だから当然よ」ツン

穂乃果「えっへへ~真姫ちゃんと一緒~♪」ルンルン

真姫「なんで朝からそんなにテンション高いのよ……」

穂乃果「ん~真姫ちゃんと一緒だから?」チラッ

真姫「ヴェェエェエ!?」ドギマギ

穂乃果「なんてねっ♪」テヘ

真姫「ほ、穂乃果ぁ……」ゴゴ

穂乃果「……あ、あれ真姫ちゃん?」ササ

真姫「待ちなさーい!」ダッ

穂乃果「真姫ちゃんその顔怖いってー!」ダダダッ
163: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 06:19:18.39 ID:kdmopA+w0
真姫「ぜぇ……ぜぇ……」

穂乃果「はぁ……はぁ……」

真姫「や、やめましょう穂乃果」

穂乃果「そ、そうだね真姫ちゃん……」

凛「おっはよー! 真姫ちゃん穂乃果ちゃん!」ダキッ

穂乃果(やっぱり元気だなぁこの子……)

穂乃果「あ、凛ちゃんおはよっ!」

真姫「凛、おはよ」

花陽「真姫ちゃん、穂乃果ちゃん。おはよう」

穂乃果(おっとりしてて可愛いなぁ……あ、眼鏡じゃないんだ)

穂乃果「おはよう、花陽ちゃんっ」

真姫「ん、おはよ」

花陽(あれ、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんが一緒に登校?)
165: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 06:53:50.51 ID:kdmopA+w0
穂乃果「やぁ~凛ちゃんくすぐったいってー!」

凛「久々の穂乃果ちゃんパワーだにゃ」スリスリ

穂乃果「む~お返しだ~」スリスリ

凛「やはは、やったな~!」スリンスリン


花陽「真姫ちゃん、真姫ちゃん。どうして穂乃果ちゃんと?」ヒソヒソ

真姫(しまった……いや、まだ大丈夫)

真姫「ほら、定期診察みたいなものよ」カミノケマキマキ

花陽「定期診察……?」

真姫「そ、後昨日の練習で少し足を捻ったのよ」

花陽「ええぇっ!? 大丈夫なの!?」

真姫「う、うん。一晩処置したらどうにかなったわ」マキマキ

花陽「そう……なんだ……うん、納得したかなっ」ユビモジモジ

真姫(ほっ、どうにかなったかしら……)
166: ◆S54RkZf7aI 2014/05/20(火) 07:20:01.42 ID:kdmopA+w0
――――――――――――――――

ことり「穂乃果ちゃん遅刻かなぁ?」

海未「あの後色々ありましたから……真姫の家に泊まったかもしれませんね」

ことり「何かあったの?」

海未「穂乃果が足を捻ったようです」

ことり「……穂乃果ちゃん怪我はしてなかったよね?」

海未「……真姫の見立てでは、しているとのことでした」

ことり「海未ちゃん、信じるんだ」

海未「えぇ、私は信じています」

ことり「そっか、海未ちゃんは強いね……」

海未「いえ、強さには……程遠いです……」

ことり「……海未ちゃん泣いてもいいんだからね……?」

海未「ことりこそ……私の胸ならいつでも使ってください……」


海未「私達は……何があっても」

ことり「うんっ、信じようっ♪」


ワーワーギャーギャー


海未「さ、穂乃果達がはしゃいでます。行きましょうことり!」タッ

ことり「うんっ! 海未ちゃん待ってぇ!」タタッ

――――――――――――――――
189: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 11:30:16.85 ID:yWu/58ii0
にこ「はぁ……」

希「おはよ、にこっち。ため息なんてついてどうしたん?」

にこ「ちょっとね……考え事ー」

絵里「希、にこ、おはよう」

にこ「! 絵里、昨日穂乃果と何を話したの?」

絵里「いきなりどうしたの? ……昨日は穂乃果のダンスの完成度について聞いただけよ」

にこ「他には?」

絵里「……結局、真姫が言うには足をやっちゃったみたいね」

にこ「……真姫ちゃんがそう言ったのね?」

希「にこっち顔が怖いよー?」

にこ「わかったわ、ありがと絵里」ダッ

絵里「…………」

希「……なるほど」

絵里「何がなるほどなの?」

希「ううん、こっちの話やで絵里ち」

絵里「もう、はぐらかさないでよ」

希「絵里ちも全部話してるわけじゃないやん?」

希「でも、今言うべきことじゃないからやろ?」

絵里「希にはお見通し……ね」
190: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 11:57:28.57 ID:yWu/58ii0
海未「あ、絵里、希。おはようございます」

ことり「二人ともおはよっ♪」

絵里「海未、ことり。おはよう」

希「おはようさん~」

海未「……」

絵里「……」

希「ふぅ、二人とも空気が重いで?」

ことり「そうだよ、海未ちゃんっ、絵里ちゃんっ」

海未「すいません……」

希「目元真っ赤っ赤やし……はいハンカチ」

ことり「ずっと真っ赤なのっ……」

海未「う……」ゴシゴシ

絵里「え、海未。全然真っ赤じゃないないわよ?」

ことり「てへ」

希「絵里ち~ネタばらし早すぎやって」クスクス

海未「二人とも……覚悟はいいですか?」

ことり「ひぃっ!?」

希「……逃げるで!」ダダッ

海未「待ちなさーい!」

絵里「三人とも! ……あぁなんで朝から走ることになるのよ!?」
191: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 12:08:20.81 ID:yWu/58ii0
にこ(真姫ちゃんに話を聞かないと……)

にこ(いた……!)

にこ「やっと追いついた……」ゼェゼェ

穂乃果「あ、にこちゃんおはよっ!」

凛「そんなに急いでどうしたかにゃ?」

花陽「にこちゃんおはよう」

真姫「……おはよ」

にこ「にっこにっこにー! 皆のアイドルにこちゃん登場!」

にこ「じゃなくって!」

凛「にこちゃん聞いた聞いた!?」

凛「真姫ちゃんと穂乃果ちゃんが一緒に登校してきたにゃー!」

真姫(あ、バカっ……)

にこ「真姫ちゃんと……穂乃果が?」チラッ
192: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 12:29:36.41 ID:yWu/58ii0
穂乃果(あ……にこちゃんが……怒ってる……のかな?)

穂乃果「いやー、穂乃果が足挫いちゃって真姫ちゃんに診察してもらってたんだっ」

穂乃果「ね、真姫ちゃんっ」パチリ

真姫「そ、そうよ、だからっ、やましいことなんて別にないわよ!」

にこ「ふーん……診察ねぇ……」ジー

真姫(うっ……見てる……)ドギマキ

穂乃果(……わわ、どうしよう……)ニコニコ

凛「あーわかったー! にこちゃん真姫ちゃんがとられるかもって嫉妬かにゃ?」ニマリ

花陽「り、凛ちゃんっ!」

にこ「ばっ、そんなわけないでしょ//」

凛「その割には顔が赤いにゃー!」ニャハハ

にこ「り~ん~っ!」ムギュギュ

凛「いっ、いたいにゃー!」
193: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 13:22:20.20 ID:yWu/58ii0
穂乃果「あ、後ろから海未ちゃんたちだ!」

真姫(何とかなったわね……)

花陽「ねぇ、真姫ちゃん」

真姫「何、花陽」

花陽「……ううん、やっぱりなんでもないや」

真姫「……変な花陽」ボソ
194: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 14:08:15.49 ID:yWu/58ii0
真姫「穂乃果に振り回されっぱなしね……」

真姫「ピアノでも弾いて落ち着こうかしら」ガラッ

――――音楽室――――

真姫「ふぅ……」

にこ「待ってたわよ」

真姫「ヴェエェ!? にこちゃん?」

にこ「ねぇ、真姫ちゃん。真剣な話だからね」

にこ「率直に聞くわ、穂乃果は大丈夫なの?」

真姫「…………えぇ、大丈夫よ」

にこ「……本当?」

真姫「……今の穂乃果は大丈夫よ」

にこ「そう……よかった……」ホッ

真姫「急にどうしたの?」

にこ「ずっと……気にしてたのよ……」

真姫「ずっと……?」

にこ「うん。ずーっと」
195: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 14:30:30.34 ID:yWu/58ii0
にこ「……あそこで……あのライブの時中断する事もできた」

にこ「穂乃果が倒れた時、私は……穂乃果よりライブのことを考えたわ」

にこ「せっかくのライブに来てくれているお客さんを優先したの」

にこ「……それは間違っていないと思う。間違えだとは思っていない」

にこ「けど……穂乃果の笑顔を見て……ね」

にこ「最初は軽口を叩けたけど……」

真姫「……えい」ピシッ

にこ「いったぁ!?」

真姫「何かにこちゃんらしくない、キモチワルイ」

にこ「あんったねぇ……!」

真姫「仮にそうだとして、穂乃果が恨むと思う?」

にこ「それ……は……」

真姫「だったらにこちゃんは今までどおりでいいと思うんだけど」

真姫「穂乃果も、そういう気遣いは……いらないって言うと思う」

にこ「真姫ちゃん……」
196: ◆S54RkZf7aI 2014/06/01(日) 14:55:12.16 ID:yWu/58ii0
にこ「真姫ちゃんは穂乃果の事好きなのかな?」

真姫「な、なんでそうなるのよ!」

にこ「冗談よ」

真姫「む~」

にこ「だって真姫ちゃんはにこにーに惚れてるもんねっ♪」

真姫「い、イミワカンナイ!」

にこ「それじゃ、また放課後ね」

真姫「はいはい……」

にこ「……アリガト」バタン

真姫「……全然落ち着かなかったわ……」
207: ◆S54RkZf7aI 2014/06/04(水) 13:59:52.66 ID:uHPaPoWN0
――――――昼休み――――――

穂乃果「今日もパンが……あれ?」モグッ

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん」

穂乃果「なんかいっつも食べてるものよりもさもさしてるというか……」ウーン

海未「元々パンでエネルギーを確保しようというのが間違っているのです!」

穂乃果「健康管理……も大事だからね、お母さんにお料理教えてもらおっかな」

ことり「ことりの手作りのお弁当いるっ?」

穂乃果「わ、ありがとー! ことりちゃん!」パクッ

穂乃果「おいひい……」モグモグ

海未「こら、口の中にものが入ってるのに喋るんじゃありません」

穂乃果「はーい」

ことり「海未ちゃん、お母さんみたいだねっ」

穂乃果「じゃあことりちゃんがお父さんかな?」

ことり「ええっ!? よし……頑張るっ……」

海未「何を頑張るんですか!?」
209: ◆S54RkZf7aI 2014/06/04(水) 14:12:41.26 ID:uHPaPoWN0
ことり「あ、穂乃果ちゃん、放課後の練習終わったらケーキ屋さんに行かない?」

穂乃果「うんっ! 穂乃果ケーキ大好きだからー行くよー」

ことり「海未ちゃんも一緒に行こうね?」

海未「……はい、ご同行させていただきます」

穂乃果「海未ちゃん、なんか元気ないけど大丈夫?」ジッ

海未「!」

海未「い、いえ、そんなことは決して無いですよ?」

ことり「あー今海未ちゃん体重のこと気にしちゃったかな?」

海未「そ、それは……そうですよ! アイドルなんですから体重は……」

穂乃果「大丈夫だよ! 海未ちゃん細いからっ♪」

ことり「……海未ちゃん、気にし過ぎはだめだよ?」

海未「……そうですね、私も今日は食べますよ!」

穂乃果「おぉ、食べる気まんまんだねっ!」

キーンコーンカーンコーン

穂乃果「あ、授業始まるよー!」タタッ

ことり「……行こう、海未ちゃん」

海未「……わかりました、ことり」
210: ◆S54RkZf7aI 2014/06/04(水) 14:21:59.77 ID:uHPaPoWN0
――――――放課後――――――

穂乃果「じゃあまずはー! ストレッチからだよ!」

真姫(覚えてるみたいね)ジッ

凛「ふにゃー!」

真姫「ヴェエエッ!?」

凛「真姫ちゃん今どこ見てたのかなー?」

真姫「べ、別に次のメニューのことを考えていただけよ」

凛「そうかにゃ、そうかにゃー?」スリスリ

絵里「こら! 凛! しっかりストレッチをしなさい!」

凛「はーい!」

花陽(真姫ちゃん、穂乃果ちゃんばっかり見てる……)

ことり「さ、花陽ちゃんもストレッチだよ?」

花陽「は、はい!」

希(……微妙におかしい空気やな、にこっちも元気ないし)

にこ「……」ペタン

海未「にこは柔らかくなりましたね」

にこ「別に……にこなら当然でしょ」
211: ◆S54RkZf7aI 2014/06/04(水) 14:32:26.36 ID:uHPaPoWN0
海未「では、振付のおさらいです!」パンパン

絵里「はい、行くわよー!」ワンツーワンツー

穂乃果「ほっ、やっ!」クルクル

真姫(……一夜漬けにしては……)ジッ

ことり「……」

凛「真姫ちゃん、穂乃果ちゃんばっかり見てるにゃ」ヒソヒソ

花陽「……私もちょっと気になってた」ヒソヒソ

にこ(……何かあるのかしら、やっぱり)

希「君たち、雑念はだめよー?」



海未「穂乃果! ステップが遅れてますよ!」

穂乃果「くっ、頑張るよっ!」タンタンタン

絵里(言うほど遅れてはいないんだけど……)

海未「穂乃果! もう疲れてしまいましたか!」

穂乃果「全然大丈夫!」

真姫(鈍ってるようには見えないんだけど……?)

ことり(海未ちゃん……)

海未「……っ」

絵里「さー5分休憩よ!」
217: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 04:11:47.65 ID:BhynUwkC0
絵里「海未、ちょっと来なさい」

海未「……はい」

ことり「私もちょっと話したいことが」


穂乃果(穂乃果は頑張ってたんだ……私も頑張らないと……)

真姫「穂乃果、大丈夫?」

穂乃果「はぁ……はぁ……うんっ、なんだかいい感じ!」

希「無理したらわしわしやよー?」

穂乃果「今は逃げれないから勘弁……」


にこ(真っ先に穂乃果のところに駆け寄ったわね……)

凛「にこちゃん、真姫ちゃんのこと睨んでる?」

にこ「なんでそうなるよのよ!」

花陽「でも、真姫ちゃん、穂乃果ちゃんに近いよね」

凛「なんかお泊りしてから近くなったにゃー!」

にこ(真姫ちゃんが隠し事……か)
218: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 04:21:44.98 ID:BhynUwkC0
絵里「海未、説明してもらえるかしら」

ことり「海未ちゃん……」

海未「……何のことでしょうか」

絵里「穂乃果に対して厳しすぎるわ、まだあの子は病み上がりなのよ?」

海未「ラブライブ予選最終日まで時間がありません」

ことり「でも、穂乃果ちゃんは頑張ってるんだよ!」

海未「わかってます……わかっているんですよそんなことはっ……!」

絵里「海未……」

海未「えぇ、私は信じていますよ。嘘偽り無く!」

海未「ただ、今まで見ていたイメージがブレるんです……」

ことり「私も……確かにブレてるんだけど……」

絵里「二人が何を言っているかあんまりわからないんだけど……」

海未「幼馴染の経験というか……呼吸がズレてるんです」

ことり「うん……なんていうか、いつもと何かがワンテンポ……ズレてるのは感じるの」

絵里「……凄いわね。私にはステップの遅れとか技術的なものしかわからないわ」

ことり「でも、海未ちゃん。あんまりだめだよ?」

海未「取り乱しました……すいません」
219: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 04:33:59.26 ID:BhynUwkC0
海未「さ、休憩は終わりですよー!」パンパン

穂乃果「みんなー! ファイトだよ!」

海未(穂乃果……貴女は……)

絵里「ラブライブ予選最終日まできっちり行くわよ!」

穂乃果(そうだ……予選最終日にライブをして……本戦に行くんだ!)

にこ「そーよ! 私達はいついかなる時も最高のパフォーマンスを見せるのよ!」

花陽「ドキドキしてきました……」

凛「凛はわくわくしてきたにゃー!」

ことり「ことりも皆と頑張りたいなっ♪」

真姫(……)

希(真姫ちゃん……?)
220: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 05:03:43.75 ID:BhynUwkC0
海未「はい、今日は練習終わりです!」

絵里「みんな、よく頑張っていると思うわ」

にこ「絵里が褒めるなんて、珍しいわね」

凛「褒められたにゃー!」

花陽「私達上達しているんですね!」

穂乃果「う、うん……そうだね……」

ことり「……さ、穂乃果ちゃんケーキ食べに行こ?」

穂乃果「うんっ!」

真姫(穂乃果……)

希「真姫ちゃん?」

真姫「ヴェエエエ!? どうしたのよ希」

希「ウチ何回も呼んだんやけどなぁ……?」

真姫「悪かったわね……」

希「話あるんだけど大丈夫?」

真姫「えぇ……」
221: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 05:19:20.88 ID:BhynUwkC0
希「んーじゃあ場所うつそっか」スッ

真姫「……仕方ないわね」スッ


絵里「にこー? 今日はどこかによってく?」

にこ「あーにこは~真姫ちゃんに用事がー!」

凛「実は凛も……」

花陽「私も聞きたいことが……」

絵里「真姫も人気者ね。でも、もういないわよ?」

にこ「え?」


ことり「ケーキ屋さんに行くのも久々だねっ」

海未「えぇ、あの時以来ですね」

穂乃果「そうだねっ!」

穂乃果(……あの時ってどの時だろ……?)
222: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 05:27:45.39 ID:BhynUwkC0
希「それで、真姫ちゃん」

真姫「聞きたいことはわかってるわよ……穂乃果でしょ」

希「それもあるんやけど……」

真姫「何よ」

希「練習中穂乃果ちゃんのこと見過ぎやよ?」

真姫「……ごめん。そんなつもりなかったんだけど」

希「真姫ちゃんって優しいんやね」

真姫「……そういうのじゃないわよ」

希「?」

真姫「恩返し……みたいなものかも……」

希「ふふ……それで本題なんやけど」

希「穂乃果ちゃんって今どうなの?」
223: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 05:34:07.82 ID:BhynUwkC0
真姫「……言わないとだめ?」

希「……そういうこと……」

真姫「察しがいいのも本当に面倒なのね」

希「一番面倒な人に言われたくはないんやけどね」クスクス

真姫「そうかもね」クスリ

真姫「……だからさ、希」

希「ウチに甘えたくなったら言ってね?」

真姫「茶化さないの! ……でもありがと……」

希「素直な真姫ちゃん、好きやよ」

真姫「……///」

真姫「待ってあげてね……あの子のこと」

希「そうやね……」
224: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 06:20:36.65 ID:BhynUwkC0
――――――――――――

にこ「完全に逃げられたわ……」

絵里「逃げたって言いすぎじゃない?」

凛「でも実際……」

花陽「真姫ちゃんに話を聞きたかったよね」

絵里「何を聞こうとしていたの?」

凛「真姫ちゃんと穂乃果ちゃんの急接近についてだにゃ!」

絵里「えぇっ!?」

にこ「何よ、あんた気づいてなかったの?」

花陽「練習中すっごい穂乃果ちゃんのことを見ていたんだよっ?」

絵里「気づかなかったわ……」

絵里(海未が怖い顔して穂乃果を指導していたから……)
225: ◆S54RkZf7aI 2014/06/05(木) 06:43:18.64 ID:BhynUwkC0
にこ「で、絵里は知らないの?」

絵里「し、知らないわよ!」

凛「絵里ちゃんも知らないなら仕方ないにゃ」

花陽「穂乃果ちゃんと真姫ちゃん……応援したほうがいいのかな?」

にこ「ばかねー、あの二人じゃ恋愛なんて話はないわよ」

花陽「どうして言い切れるの?」

にこ「……問い詰めた時、そうじゃないって言ったから」

凛「……わかる気がするよ」

にこ「だから、なにか違うことかなって思ったの」

絵里「ハラショー」

にこ「しょーがないわねぇー! じゃあ行くわよ!」

絵里「どこに?」

にこ「ハンバーガー食べに行くわよ。絵里……あんたもおいでよ」

絵里「えぇ、そうするわ」
238: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 10:49:55.81 ID:m3u49yiW0
ことり「ケーキ屋さんなんて久し振りだね♪」

海未「甘いものは基本的に太りますからね」

穂乃果「もう~海未ちゃん堅いよ?」

ことり「そうだよぉ、ケーキ屋さんに来てまで言うことじゃないよ?」

海未「うっ、確かにそうですね」

穂乃果「どれを見ても美味しそうで目移りしちゃうなぁ」

ことり「ことりは~チーズケーキ!」

海未「私は…………ショートケーキにでもしましょうか」

穂乃果(イチゴが乗ってる……)ジッ

海未「……どうかしましたか、穂乃果」

穂乃果「う、ううん! なんでもないよ!」

穂乃果「私はチョコレートケーキにするねっ!」
239: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 10:54:29.97 ID:m3u49yiW0
ことり「……」

海未「……」

穂乃果「さ、二人とも穂乃果の家で食べよっか!」

海未「穂乃果、本当にいいのですか?」

穂乃果「え、何が?」

海未「穂乃果はじっとショートケーキを見ていたのでしょう?」

海未「……交換してもいいんですよ?」

穂乃果「や、やだなぁ……穂乃果はそんなにいやしんぼじゃないよ!」

ことり「……じゃあみんなで食べあいっこすればいいんじゃないかなっ♪」

穂乃果「おぉ、ことりちゃんナイスアイディア!」

海未「ことり……はい、そうしましょうか」
240: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 11:07:20.26 ID:m3u49yiW0
穂乃果「ただいまー!」

雪穂「お姉ちゃんおかえりー」

穂乃果「お母さんは店番?」

雪穂「うん、そうだってー」

穂乃果「ささ、二人とも入って入って!」

海未「お邪魔します」

ことり「お邪魔しま~す」

ガラッ

海未「えっ?」

ことり「あれっ?」

穂乃果「どうしたの?」

海未「な、なんでもありませんよ?」

ことり「なんか久々だなって♪」

海未(整理整頓がきっちりされてる……)

ことり(本棚が……全巻ちゃんと並んでる……)
241: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 11:18:09.31 ID:m3u49yiW0
コンコン ガラッ

雪穂「あ、お姉ちゃん本借りてくね」

雪穂「えぇっ!? お姉ちゃんの本が巻数通りにある! 病気!?」

穂乃果「雪穂が怒るからだよぉ……前言ってたでしょ!」

雪穂「あれ、そうだっけ。じゃあ借りてくね」

雪穂「海未さんとことりさんもごゆっくり~」

ピシャッ

穂乃果「もう、口うるさいんだから……」

穂乃果「じゃあ食べよっか!」

海未「はい、全て三等分しますか」

ことり「ことりはちょこっとでもいいよっ♪」

穂乃果「穂乃果は……海未ちゃんの……その……」チラッ

海未「はいはい、イチゴですね。どうぞ」

穂乃果「わーいっ! 海未ちゃんありがとっ♪」モグモグ
244: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 11:37:22.59 ID:m3u49yiW0
海未「やっぱりA-RISEは凄いですね……」

ことり「一週間もライブを続けるなんて体力が……」

穂乃果(体力かぁ……あっ)

穂乃果「そうだ! 今の私達の順位は!?」

海未「前回は9位でしたからね……」ピッピッ

ことり「よかった~順位は変わってないね」

穂乃果「うんっ! このまま行ければ……」

海未「ラブライブに……」

ことり「出れるんだねっ♪」

穂乃果(私たちの……今の目標!)

穂乃果(私……達……?)ブンブン

穂乃果「穂乃果達の目標を達成しよう!」
246: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 11:54:00.79 ID:m3u49yiW0
ことり「……」

海未「私たちもとうとうここまで来てしまいましたね」

海未「…………覚えていますか、穂乃果」

海未「貴女が一生懸命練習をしていたのを見て、私はスクールアイドルになろうと決意しました」

ことり「ことりは、穂乃果ちゃんが好きだから、放っておけなくてっ♪」

穂乃果「うっ、うんっ! あ、ありがと……」

海未「……穂乃果は笑顔と泣き顔。どちらが好きですか?」

穂乃果「もちろん笑顔だよ……」

ことり「ことりも泣いてるよりは笑ってるほうが好きかな♪」
247: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 12:05:48.92 ID:m3u49yiW0
海未「笑っている方が楽しいですからね」

穂乃果「そうだよね……」

ことり「うんうんっ♪」

海未「穂乃果には感謝してますよ」

ことり「ことりもだよっ」

穂乃果「そう……なんだ」

海未「……少し恥ずかしい話になりますが、笑わないでくださいね」

穂乃果「うん」

海未「私は穂乃果にずっと引っ張られてきました」

海未「私に……良い影響か悪い影響かはともかくとして、色々なものを見せてくれました」

海未「恐らく、私一人では見ることが出来なかったと思います」

海未「私は……穂乃果が好きです」

穂乃果「……………………」
248: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 12:18:19.58 ID:m3u49yiW0
ことり「違うよ、海未ちゃん」

海未「?」

ことり「私たち。だよ?」ニコッ

海未「えぇ、そうですね」ニコッ

穂乃果「うん……なんか恥ずかしい……かな……」

海未「勘違いしないで下さいね?」

穂乃果「?」

海未「私は……私たちはどの穂乃果も好きですよ」

穂乃果「え……」

海未「笑っている穂乃果も、辛くて泣きそうな穂乃果も」

ことり「夢に向かって輝いている穂乃果ちゃんも、悩んでいる穂乃果ちゃんも」

海未「もちろん調子に乗ったり、道を踏み外すようなことがあれば叱りますけどね」フフ
249: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 12:26:35.27 ID:m3u49yiW0
海未「個人的な価値観ですが、私は過ぎ去ってしまったことよりも今が大事だと思います」

海未「過去が重要でないというわけではないですけどね」

穂乃果「……」

海未「……そして、今の貴女も好きですよ穂乃果」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんがどんなときも好きかなっ♪」

ことり「私たちはどんなときでも味方だよ、穂乃果ちゃんっ」

穂乃果「あ……っ」

海未「時間が押してしまいましたね……帰りましょう、ことり」

ことり「うんっ、穂乃果ちゃんまた明日学校でね」
250: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 12:30:51.53 ID:m3u49yiW0
――――――――――――

穂乃果(……泣きそうになったのバレてないかな)

穂乃果(嬉しくて……嬉しくて……)

穂乃果(海未ちゃん……ことりちゃん……)

穂乃果(……こんな私でも)

穂乃果「こんな私でも……好きって言ってくれて……」

穂乃果「ありがとう……」グスッ
251: ◆S54RkZf7aI 2014/06/12(木) 12:35:28.15 ID:m3u49yiW0
――――――――――――

海未「ことり……あれでよかったんでしょうか」

ことり「それはわからないかな」

ことり「でも、海未ちゃん凄い情熱的だったよ?」

海未「茶化さないで下さい……今すごい恥ずかしいんですから……」

ことり「ふぅん、妬けちゃうなぁ」

海未「あ、ことりにも言い忘れていましたね」

ことり「?」

海未「ことりのことも勿論好きですからね」

ことり「海未ちゃんって時々大胆だよぉ……」ボソ

海未「何か言いましたか?」

ことり「ううん、ことりも海未ちゃんのことが好きだよって言ったの!」
254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/12(木) 13:30:54.70 ID:+ngcUks3o
ほのまきもことほのうみも良い
そして海未ちゃんカッコいい、乙
259: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:22:54.63 ID:VniD0t6I0
――――――――――――

穂乃果(また……浮いてるような感じだ……)

穂乃果(小さい子ども達が木に登っている……)

穂乃果(海未ちゃんと……ことりちゃんだ……)

穂乃果(もう一人は……誰?)

――――――――――――

穂乃果「…………まだ夜だ……」

穂乃果「夢……なのかな、これ」
260: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:27:41.86 ID:VniD0t6I0
穂乃果(私の心はいろんな人に救われている……)

穂乃果(海未ちゃん、ことりちゃん)

穂乃果(そして真姫ちゃん)

穂乃果(この三人は間違いなく気づいている)

穂乃果「どうしよ……いつ皆に話せばいいのかな……」

穂乃果(皆が優しいから言い出しにくい……)


穂乃果(そして高坂穂乃果が凄いということを自覚させられる)

穂乃果「私なんかが……代わりでいいのかな」

穂乃果(ううん、そんな考え三人に……皆に失礼だよっ)

穂乃果「迷ってばっかりだけど……」

穂乃果「予選のライブが終わったら皆に改めて話そう」
262: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:31:28.36 ID:VniD0t6I0
穂乃果「今日も朝から和食が美味しい!」

穂乃果母「嬉しい事言ってくれるわね」

雪穂「なんかーお姉ちゃん変わった?」

穂乃果「そ、そんなことないよ?」

雪穂「う~ん、そうかなーどことなく雰囲気が……」

穂乃果「あはは、気のせいだよ? お母さん、雪穂、行ってきます!」

雪穂「いってらっしゃーい」

穂乃果(……すごいなぁ)
263: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:35:32.58 ID:VniD0t6I0
穂乃果「海未ちゃーん! ことりちゃーん! おっはよー!」

海未「穂乃果、しっかり眠れましたか?」

ことり「体調は大丈夫?」

穂乃果「心配しすぎ! さ、今日も頑張ろっ?」

海未「じゃあ、行きましょうか」

ことり「一緒にね♪」

穂乃果「……うんっ!」
264: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:42:10.77 ID:VniD0t6I0
真姫「おはよ、希」

希「おはよ、真姫ちゃん」

真姫「昨日のこともあるんだけど……」

希「変な空気のままウチも練習はしたくないから……」

希「頑張ってみるよ」

真姫「わかってる人と話すと楽ね」

希「その分面倒やけどな?」

真姫「はいはい、今日は頑張りましょ希」

希「どんなときも笑顔やで真姫ちゃん」ニコッ

真姫「にこちゃんみたいなこと言ってるわね」フフ
265: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:47:03.48 ID:VniD0t6I0
凛「今日は勝負だねかよちん」

花陽「うん……!」

にこ「あんたたち、気負い過ぎないように!」

絵里「そうよ、昨日話し合ったしね」

凛「昨日といえば……」

花陽「絵里ちゃんが……」

にこ「スマイルテイクアウトのことは忘れてあげなさい……」

絵里「……私ああいうところ行ったことあんまりないから許して!」

花陽「でも相手固まってたよね……」

凛「絵里ちゃんは美人だからねー」

にこ「同性というところは突っ込まなくていいのかしらね」

絵里「……ともかく! 決めたことは守りましょ」

にこ「そうね」
266: ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 23:54:25.71 ID:VniD0t6I0
――――――昨日――――――――――

にこ「今日の真姫ちゃんは変だったわね」

花陽「うん、ずーっと穂乃果ちゃんを見てたね」

絵里「それを言うなら海未も変だったわ」

凛「たしかに穂乃果ちゃんにすごい当たってたにゃ」

にこ「やっぱりキーは穂乃果ね」

凛「間違いないにゃ」

絵里「ねぇ、私たちさ、穂乃果達が話してくれるまで待たない?」

花陽「私もそう思ってた……言いたいときに言ってくれればいいかなって」

にこ「きっと隠しておきたいことがあるんでしょうね」

凛「皆がそうするならそうするにゃ」

絵里「決まりね、この話題は振らないようにしましょう」

――――――――――――――――――
274: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 22:59:56.15 ID:87TV6aGv0
――――――放課後――――――

穂乃果「よしっ! 今日も一日練習だ!」

海未「無理のし過ぎはいけませんよ?」

穂乃果「わかってるって!」

ことり「身体冷やさないようにねっ♪」

穂乃果「むーみんな心配症だなぁ」

ことり「あはは」

ガラッ

絵里「来たわね、穂乃果達」

希「待ってたんよ?」

穂乃果「あはは、ごめんごめん」

にこ「席に着きなさい、次のライブのことを話すわ」

海未「日付は……」

真姫「明後日よ」

凛「それ以降は雨が降っちゃうんだって」

花陽「順位を落とさずキープするにはこの日が一番です!」

穂乃果(……予選の最後のライブだね)
275: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 23:05:29.84 ID:87TV6aGv0
絵里「私たちはやれるだけのことはやってきているわ」

絵里「……今のダンスのレベルはA-RISEにも劣らないわ」

希「おぉ、絵里ちからお褒めの言葉やん?」

海未「絵里、今のは本心ですか?」

絵里「私は嘘を言わないわ」

ことり「ことりたちのダンスが……」

凛「免許皆伝だにゃー!」

にこ「あんたに言われなくても、にこにーはぁ、トップクラスだし?」

真姫「その割には震えてるわよにこちゃん」

花陽「嬉しいです……感激です……!」

穂乃果「絵里ちゃんのお墨付きももらったし……」

穂乃果「予選最後のライブ! 全力で頑張るよ!」

μ’s「おー!」

穂乃果(……うん、今考えても仕方ないよね)
276: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 23:18:37.98 ID:87TV6aGv0
絵里「はいはい、柔軟からよー!」

真姫(今日は大丈夫かしら……)ジー

希「あ、ウチ真姫ちゃんと組みたいー!」

絵里「誰と組んでも構わないわよ」

希「真姫ちゃん、大丈夫やって」ボソ

真姫「どうにも気になって……」


穂乃果「ほっ」

海未「だいぶ柔らかさが戻りましたね」

穂乃果「皆のおかげだよっ」


真姫「そうね」

希「ウチらも柔軟や!」
277: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 23:26:33.07 ID:87TV6aGv0
希(とは言ったものの……)ジー


花陽「凛ちゃんもっと強く行くよー」

凛「あぁっ、かよちん……ゆっくり……ゆっくり……!」

花陽「これ……くらい?」グイ

凛「痛気持ちいいにゃー!」


ことり「にこちゃんもやわらか~い」グイッ

にこ「あんたのほうが柔らかいでしょうに……」

ことり「そんなことないよー?」

にこ「あ、衣装はバッチリなの? まだ終わってなかったら手伝うわよ?」

ことり「心配ありがと♪ でも大丈夫だよっ」

にこ「私の可愛さと衣装がマッチにしてなかったら怒るからねー」

ことり「はぁい♪」


希「今日は空気が美味しいなぁ」

真姫「またわからないこと考えてるのね」
278: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 23:39:14.42 ID:87TV6aGv0
絵里「はい、おさらい行くわよ!」

穂乃果(集中、集中)

絵里「ステップ! ターン! ジャンプ!」

穂乃果「ほっ、ほっ、とあっ!」

絵里(……穂乃果の動きが昨日よりはいいわね)

海未(その調子です穂乃果)

絵里(海未の見る目が優しいわね)

ことり(うん、海未ちゃん冷静だ)


真姫(穂乃果のことばかりは気にしてられないわね)

にこ(今日は見ないのね)

花陽(何かあったのかな……?)

凛(凛も集中しないと……!)


希(空気はいいんやけど、皆それぞれをガン見しすぎやろ……)クスリ

絵里「希! 集中しなさい!」

希「わかっとるよ!」

希(あちゃータイミング悪いなぁ)
279: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 23:51:10.71 ID:87TV6aGv0
絵里「はい、オッケー!」

海未「練習終了です!」

花陽「ふぅ~」

凛「疲れたにゃー!」

ことり「はい、二人ともドリンクだよっ」


にこ「……穂乃果、話があるんだけど」

穂乃果「どうしたの、にこちゃん」

にこ「ここじゃ……ちょっと話しにくいからあっちで」

穂乃果「…………うん」


真姫「……あ」

希「……真姫ちゃん。にこっちも思うところがあると思うよ」

真姫「そうね……」
280: ◆S54RkZf7aI 2014/06/20(金) 23:59:25.84 ID:87TV6aGv0
にこ「……」

穂乃果「……」

穂乃果(……なんか気まずい)

にこ「穂乃果」

にこ「……あんたが居て本当に良かったわ」

穂乃果「……え?」

にこ「辛気臭いのは私には合わないわね」

にこ「穂乃果! 予選最後のライブ! 最高のパフォーマンスをするわよ!」

穂乃果「……うん!」
281: ◆S54RkZf7aI 2014/06/21(土) 00:06:24.36 ID:j5uR7JQb0
――――――自室――――――

穂乃果(そっか、これでもし20位より下になっちゃったら)

穂乃果(三年生は引退しちゃうんだよね)

穂乃果(そうなったら……)

穂乃果(誰にも顔向けできなくなっちゃう)

穂乃果(最高のパフォーマンスを……)



――――――――――――――――――

穂乃果(雨……?)

穂乃果(誰か……倒れてる……)

穂乃果(皆が近寄ってる……)

穂乃果(……すごい、まだ続けたんだ……)

穂乃果(ねぇ、何を思っていたの?)

穂乃果(貴女は……)

――――――――――――――――――
288: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:26:32.41 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(また夢……)

穂乃果(ううん、違う)

穂乃果(これは記憶だ……)

穂乃果(あの時のライブだ……!)

穂乃果(すごい……ドキドキする……)

穂乃果(…………)

穂乃果(……出来るの?)

穂乃果(今の私に…………)
290: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:37:47.11 ID:UD+QB7ug0
――――――部室――――――

凛「ほーのーかーちゃん!」

穂乃果「…………」

花陽「あれ? 凛ちゃんが呼んでるよ穂乃果ちゃん」

穂乃果「……」

凛「……シャー!」

穂乃果「うわぁ!? ど、どうしたのさ凛ちゃん!」ビクッ

凛「凛はさっきから呼んでるにゃー!」

花陽「うん、穂乃果ちゃん悩み事……?」

穂乃果「う……いやそういうわけじゃなくって」

凛「あー穂乃果ちゃん嘘ついてる!」

穂乃果「あ……明日が本番だから緊張しちゃって……」

花陽「花陽も緊張してる……憧れの舞台にあと一歩だから……!」

凛「凛はいつもどおり頑張るにゃ」

穂乃果「そうだよね、いつもどおりだよね……」

穂乃果(いつもどおり……)
291: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:41:11.40 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(その後、皆で集まって)

穂乃果(明日の曲順や踊りのおさらいをして)

穂乃果(解散になっちゃった)


穂乃果「……どうすればいいのかな」

穂乃果「全然不安が収まらない……」

穂乃果(どうやって――――)


穂乃果(――――どうやっていつもどおりにすればいいんだろう?)
292: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:44:36.92 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(だめだ、こんなもやもやじゃ……)

穂乃果「行ってきます!」

雪穂「お姉ちゃん、明日はライブでしょ?」

穂乃果「そうだけど……」

雪穂「また同じことを繰り返すよ?」

穂乃果「……でもちょっとだけ、男坂を一往復したら帰ってくるから!」バタン

雪穂「まったくもう……」



雪穂「おかーさーん! コンビニ行ってくる!」
293: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:46:50.25 ID:UD+QB7ug0
穂乃果「はっはっ……」

穂乃果「やっぱりこの坂、鍛えられるなぁ」ゼェゼェ

穂乃果「……お参りしてこっかな」テクテク

穂乃果「夜の神社って雰囲気ある……」キョロキョロ

希「夜遅くに頑張りすぎやよ、穂乃果ちゃん」ニコッ

穂乃果「うぇっ!? 希ちゃん!?」

希「こんばんわ」

穂乃果「こ、こんばんわ……」
294: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:51:23.69 ID:UD+QB7ug0
穂乃果「な、なんでこんな夜遅くに?」

希「それはウチのセリフなんやけどなぁ」

穂乃果「わ……穂乃果はあれだよ、日課だから!」

希「ま、帰っとき。明日に響いたら仕方ないしなぁ」

穂乃果「そうだね、お参りしたら帰るよ」

希「早めにした方がいいと思うんよ?」

穂乃果「え?」

希「きっと心配されてるよ?」

穂乃果「……わかった!」


穂乃果「μ’sのライブが成功しますように!」パンパン


雪穂「おねーーちゃーーん!」

穂乃果「ほんとに来ちゃった!?」

雪穂「ほら、帰るよ!」

穂乃果「わかってるって!」

穂乃果「バイバイ、希ちゃん!」

希「ほな~」
295: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 20:57:00.62 ID:UD+QB7ug0
穂乃果「雪穂」

雪穂「んー?」

穂乃果「ありがとうね」ナデナデ

雪穂「お姉ちゃん気持ち悪い」

穂乃果「雪穂酷くない!?」


雪穂「……緊張してる?」

穂乃果「ちょっとね……」

雪穂「大丈夫だよ、積み重ねたものはきっと嘘つかないよ」

穂乃果「……うん」

雪穂「楽しみにしてるからね」

穂乃果「……わかった」
296: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:02:12.28 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(……眠れない)

穂乃果(寝なきゃいけないのに……)

穂乃果(明日に備えなきゃいけないのに……)

穂乃果(私の身体、ふわふわしてる……)

穂乃果(どうしちゃったんだろ、私……)
297: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:06:16.00 ID:UD+QB7ug0
チュンチュンチュン

穂乃果「朝……だね」

穂乃果「んっ……」パキポキ

穂乃果(身体が重いわけじゃない)

穂乃果(体調も悪いわけでもない)

穂乃果「よしっ、行ける!」

穂乃果(弱音なんて吐いていられない)

穂乃果(最後のライブには……)

穂乃果(絶対にしない!)
299: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:25:53.44 ID:UD+QB7ug0
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃんおはよう」

海未「おはようございます」

ことり「おはよっ♪」

穂乃果「今日は公開ライブの日だね」

海未「最初の三人で始めた講堂で……」

ことり「あの時はガラガラだったけど……」

穂乃果「……うん、そうだったね」

海未「……穂乃果」コク

ことり「緊張してるっ?」ダキッ

穂乃果「後ろから抱きつかないでよぉ、ことりちゃん!」

ことり「えへへ」

海未「気負い過ぎはいけませんよ」

穂乃果「わかってるよ、二人とも」
300: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:36:21.61 ID:UD+QB7ug0
にこ「ついに来たわよ、この時が!」

花陽「講堂で……あの時の講堂で……!」

凛「夢みたいだにゃー!」

希「……ようやくここまで来たんやな」

真姫「希、感動してるの?」

希「ううん、まだ感動するのは早いやろ?」

絵里「希の言うとおりね。皆、気を引き締めていくわよ!」

ことり「みんなっ、頑張ろっ♪」

海未「私たちはやれるだけのことはやりました」

海未「最高の結果がついてくるはずです!」

穂乃果(ドキドキが止まらない)

穂乃果(……やるったらやるって決めたんだ!)

穂乃果「……さ、最高のライブにしようね!」

海未「いつもの、行きましょう穂乃果」

穂乃果「…………」

海未「穂乃果?」

穂乃果「……行くよ、皆……!」
301: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:38:56.86 ID:UD+QB7ug0
穂乃果「1!」

ことり「2!」

海未「3!」

真姫「4!」

凛「5!」

花陽「6!」

にこ「7!」

希「8!」

絵里「9!」

μ’s「μ’s! ミュージックスタート!」


穂乃果(――予選最後のライブが……始まる!)
302: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:44:33.74 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(……唇が乾く)

穂乃果(幕が開いたら、始まる)

穂乃果(皆、どうして平気なの……?)

穂乃果(私だけ……なの?)

ビーーーーーー


穂乃果(幕が……開いた……!)

穂乃果「――え?」

穂乃果(満……員……だ…………!)

穂乃果(あ……う……)
303: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 21:52:49.99 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(声が……出ない……)

穂乃果(振り……付け……?)

穂乃果(歌詞……歌詞は……?)


凛『凛はいつもどおり頑張るにゃ』

雪穂『大丈夫だよ、積み重ねたものはきっと嘘つかないよ』

海未『私たちはやれるだけのことはやりました』


穂乃果(――――そっか。当然のことなんだね……)

穂乃果(私じゃ……ダメなんだ……)

穂乃果(目の前が……真っ白に……あっ……)
304: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 22:03:22.04 ID:UD+QB7ug0
――――――――――――

穂乃果(耳に音が戻ってきた)

穂乃果(視界が開けてくる)

穂乃果(私がパニックになっちゃったせいで……)

穂乃果(みんな……ごめん……)

穂乃果「ごめんな……さい……」グスッ


にこ「なに、泣いてんのよ!」

希「穂乃果ちゃん、感極まってるんやろ?」ウルウル

凛「希ちゃんだって涙目だよ?」ウル

花陽「凛ちゃんだってっ」ウルッ

真姫「涙もろすぎ!」プイッ

絵里「あとは結果を待つだけよ!」


穂乃果(何を……言ってるの?)


ことり「大成功だったね、穂乃果ちゃん!」

海未「完璧なライブでしたよ! 穂乃果!」


穂乃果「――――え、大成功……?」
305: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 22:09:01.16 ID:UD+QB7ug0
穂乃果「ほ、穂乃果の……動きはどうだったの?」

絵里「どうもなにも、完璧だったわよ?」

凛「一番の動きだったにゃ!」


穂乃果「う……歌は?」

真姫「音程に狂いなし、非の打ち所がないわ」

海未「情感もたっぷりでした」


穂乃果「そ、そうなんだ……!」

穂乃果「やったね! 私たち!」

花陽「ラブライブに出れるかも!」

にこ「……今頃ドキドキしてきたわ」

ことり「にこちゃん、はい、お水」


穂乃果「……反省会は明日でいいかな」

穂乃果「……昨日あまり眠れなかったから、今日は……帰るね……」ダッ
307: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 22:18:03.92 ID:UD+QB7ug0
穂乃果(あはは、そうだよね仕方ないよね)

穂乃果(皆に比べたら、私の積み重ねたものなんて……)

穂乃果(貴女が代わりをしてくれるなら……)

穂乃果(でも……)

穂乃果(酷いよ……)

穂乃果(どうして……どうして……私を信じてくれた人を……)

穂乃果(裏切っちゃうことをしちゃったの……?)

穂乃果「せっかく、信じてもらって、私を認めてくれたのに……」

穂乃果(違う……『私』が願ったのはμ’sの成功)



穂乃果「μ’sが……ライブが成功したんだから……それでいいよね!」

穂乃果「でも……でも……どんなに不格好でも……」

穂乃果「皆と一緒に踊りたかったよぉ……」グスッ

穂乃果「皆と一緒に歌いたかったよぉ……」ポロポロ

穂乃果「うっ……ぐすっ……ひぐっ……」ボロボロ
308: ◆S54RkZf7aI 2014/06/22(日) 22:19:05.35 ID:UD+QB7ug0
今日はここまでです……後3回くらいの更新で完結します。

見て下さった方々、有難うございます。
311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/22(日) 22:40:51.41 ID:at/7isqSo

穂乃果…辛いよなぁ
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/23(月) 03:34:42.69 ID:qIIVV1xCo
真姫ちゃんがどうくるか
次スレ:

穂乃果「へぇ、高坂穂乃果って凄いんだね」【後編】




このシリーズSS:

穂乃果「へぇ、高坂穂乃果って凄いんだね」【前編】


穂乃果「へぇ、高坂穂乃果って凄いんだね」【後編】


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