雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final【前編】

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:43:37.93 ID:rS1+NB8Z0

雪乃「比企谷くんを救うことになった。」


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」 after



↑の続編になります。

まず最初に言っておくことがあります。
当ssのオリキャラである少女Aのせいでゆきのんとガハマさんが痛い目に合ってしまい
それを見て心苦しくなされた方々には申し訳なく思っています。
なのでこのssではゆきのんを勝たせてあげたいと思います。
ゆきのんを勝利させてみせます。そして劇中で必ず少女Aに頭を下げさせてみせます!
それとついでにヒッキーもですね。今までの無礼を謝らせるためにも土下座させます。

何故ならゆきのんは負けるのが大嫌いですからね。勝たなきゃいけませんからね。

それでは始めていきたいと思います。

SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1456739017
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:44:28.23 ID:rS1+NB8Z0

『キミには奉仕活動を命じる。罪には罰を与えんとな。』


『ようこそ奉仕部へ。歓迎するわ。』


『何でヒッキーがここにいんの!?』


目を瞑ればあの頃のことを思い出す。

それは私たちの出会い…

国語の授業で馬鹿げた作文を提出した比企谷くんは、

生活指導担当の平塚先生に連れられて私の所属する奉仕部にやってきた。

比企谷くんはその懲罰を受けるため、それに私も彼の孤独体質の更生を命じられ、

彼は奉仕部へ強制入部することになった。

そして彼の後を追うように、

由比ヶ浜さんも奉仕部にやってきてクッキー作りという初の依頼を引き受けた。

それ以来、私たち三人はこの学校の生徒たちの悩みを次々と解決していった。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:44:59.03 ID:rS1+NB8Z0
当初、私はこの二人との関係を軽んじていた。

でもその考えは改めることになった。

生まれて初めての同性の由比ヶ浜さんとの友情。

それに普段は頼りにならないけど、

いざという時には捻くれた発想でいつも私たちを助けてくれる比企谷くん。

由比ヶ浜さんはそんな比企谷くんに当初から恋心を抱き、

それに私も文化祭の頃から彼を気になるようになった。

そう、この奉仕部の関係がいつしか私にとって掛け替えのないものとなった。

けれど今はもう…

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:45:26.85 ID:rS1+NB8Z0

『あなたのやり方…嫌いだわ…』


『人の気持ち…もっと考えてよ…』


修学旅行の嘘告白。

あれから比企谷くんと私たちは不仲に陥った。

それだけじゃない。

いつの間にか彼と私たちとの間に大きな亀裂まで生じてしまった。

そして…

突然現れたあの女が私たちから比企谷くんを連れ去ってしまった。

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:46:16.94 ID:rS1+NB8Z0

結衣「ゆきのんどうかした?何かボーッとしてたけど?」


雪乃「心配してくれてありがとう由比ヶ浜さん。
でも平気よ。少し考え事していただけだから。それよりも覚悟は出来ているの?」


結衣「うん!私は大丈夫!だから今度こそヒッキーを!」


雪乃「そうね、それじゃあ行きましょう。」


今、私たちは家庭科室の前にいる。

その家庭科室では和気藹々とした声が外まで聞こえるほど盛り上がっている。

そして私と由比ヶ浜さんは覚悟を決めて家庭科室の扉を開けた。

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:46:44.16 ID:rS1+NB8Z0

雪乃「失礼するわね。」


結衣「やっはろ~!」



「 「!?」 」



私たちが入室したと同時に先程まで家庭科室にいた人たちの談笑がピタリと止んだ。

そして誰もが突然の訪問者である私たちに視線を向けている。

その視線は明らかに歓迎されたものではない。

例えるなら私たちは敵地に乗り込んだと言ってもいいくらいだ。

するとそんな私たちの下へ一人の少女が尋ねてきた。

それは…私たちと比企谷くんの仲を引き裂いたあの女だ。

そう、少女Aが私たちの前に姿を現した。

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:47:34.26 ID:rS1+NB8Z0

少女A「雪ノ下さん…由比ヶ浜さん…一体どんな御用ですか…?」


雪乃「随分とご挨拶ね。
ここへ来た理由なんてひとつだけよ。私たちも女子なのだから。」


結衣「そうそう!私たちもみんなと一緒にチョコを作りに来たんだよ!」


私たちの発言にこの女は苦い顔を浮かべている。

ちなみにこの部屋で何が行われているのか説明すると、

もうじき世間ではバレンタインデーが間近に迫っている。

由比ヶ浜さん曰く『恋する女の子が大好きな人に想いを伝える日』だそうだ。

生徒会でもその日に備えて何かしようという意見があったようで、

そこで比企谷くんのアイデアで生徒会主催による試食会を開催することになったらしい。

それに私たちも参加しようというわけなのだけど…

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:49:58.56 ID:rS1+NB8Z0

少女A「お断りします。
この試食会は事前に私たち生徒会へ受付を済ませていないと参加はできません。
それに飛び入り参加は認めていませんので。」


雪乃「あなたでは話にならないわね。
責任者である比企谷くんを呼びなさい。彼と話がしたいのだけど。」


少女A「八幡は所用で席を外しています。
だからこの場は副会長である私が八幡の代理を務めていますので。
文句があるなら八幡ではなく今この場にいる私に言ってください。」


結衣「そんな…だって…」


事前に申し込みなんてできるわけがない。

何故ならこの試食会の申し込みを行うには生徒会室へ直接出向かなければならないからだ。

当然、出向けば否応なく私たちはこの女からバッシングを受ける羽目になる。

こんな女に兎や角言われるのは好ましくない。

だから私たちはこの試食会に申し込みをすることができなかった…

けどこんなことは想定内だ。

何故ならこちらも手は打ってあるのだから。

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:52:27.72 ID:rS1+NB8Z0

平塚「副会長、雪ノ下たちの参加を認めてもらうぞ。」


少女A「平塚…先生…?でも彼女たちは!?」


平塚「最近比企谷はめっきり奉仕部に姿を見せなくなってしまってな。
まあ生徒会役員になってしまったから仕方ないが…
このままでは三人が疎遠になりかねん。
だから今回の試食会を兼ねて奉仕部の部員たちの親睦を深めたいわけだ。協力してくれ。」


少女A「ですがこれは規則です!簡単に認めるわけには…」


平塚「ならば教師特権だ。
それに私は学校側からこの場の監督を任されている。嫌とは言わさんぞ。」


いくら彼女が生徒会役員でしかも副会長でも教師である平塚先生に逆らえるはずがない。

彼女は渋々ながらも平塚先生に従うしかない。

こうして私たちの飛び入り参加が認められた。

けど私たちがここへ来た目的は単なるチョコ作りなんかじゃない。

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 18:54:43.74 ID:rS1+NB8Z0

少女A「でも飛び入り参加だからあなたたちのスペースはありませんよ。
他の参加者のいるところへ加えてもらって調理してもらうことになりますけど…」


雪乃「私たちだって贅沢を言える立場でないことくらい自覚しているわ。」


結衣「ゆきのん頑張ろうね!ヒッキーに私たちの美味しいチョコを食べてもらわなきゃ!」


雪乃「そうね、それでは失礼するわ。私たちはこれから忙しくなるのだから。」


少女A「どうぞお好きに…まあ…みんなに歓迎されればいいですけどね…」


何か言いたげなあの女を無視して私たちは調理用のテーブルへと向かった。

そう、私たちがここへ来た目的はチョコを作りそれを比企谷くんに渡すためだ。

けど単にチョコを作りに来たわけじゃない。

この忌々しい女から彼を取り戻す。そのために私たちはやってきた。

私たちにとってこのバレンタインは単に想いを告げるだけじゃない。

これは戦いだ。

私と由比ヶ浜さんがこの女から比企谷くんを取り戻すための謂わば聖戦。

待っていなさい比企谷くん。

私たちは今度こそあなたにこの想いを伝えてみせるわ。

47: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:47:36.96 ID:LRHzTz3Z0

<三浦優美子:海老名姫菜との同席>


結衣「やっはろー!優美子!姫菜!」


雪乃「ここ、使わせてもらいたいのだけど。」


優美子「由比ヶ浜…」


海老名「それに雪ノ下さんも…久しぶりだね…」


まず私たちが訪れたのは三浦さんと海老名さんのいるテーブルだ。

彼女たちは由比ヶ浜さんのクラスメイトでありかつては同じグループにいた。

けれど残念ながら今は由比ヶ浜さんと彼女たちもまた不仲になっている。

でも由比ヶ浜さんは持ち前の明るい性格を駆使して、

三浦さんたちと仲直りをしようとしている。

これは私としてもこれは大いに助かる。

この場で味方を増やせば比企谷くんを取り戻すことに繋がるのだから。

48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:48:34.43 ID:LRHzTz3Z0

海老名「由比ヶ浜さん…最近…
教室であまり喋らなかったよね…こうして話すのも久しぶりだね。」


結衣「えへへ~そういえばそうだね!
でも二人とも私に黙って生徒会に入るんだもん。水臭いよ?
何で私にも教えてくれなかったのかな~?」


海老名「それは…ハッチーへの償いも兼ねて…」


雪乃「そうなの。
でもそれは傍から見たら、
葉山くんのグループから比企谷くんへ乗り換えたようにしか思えないのだけど。」


今の私の発言に海老名さんは少しだけ表情を曇らせた。

少し意地悪いけど元はといえば彼女の依頼で私たちが不仲になってしまった。

その責任を少しは感じてもらわなければ。

49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:49:20.44 ID:LRHzTz3Z0

海老名「それは…悪かったと思ってる…」


雪乃「そう思うなら私たちに協力してほしいのだけど。」


結衣「私たちヒッキーにチョコを上げようと思ってるんだ。
あれ…姫菜もチョコ作ってるんだ…しかも二つも…?誰に上げるの?」


由比ヶ浜さんが気づいたように海老名さんの手元には作りかけのチョコが二つあった。

修学旅行で彼女は戸部くんの告白の件で恋愛には興味を示さないと思っていたのに…?

50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:50:58.99 ID:LRHzTz3Z0

海老名「これは…ハッチーと…それに戸部っちの分だよ…」


結衣「へ…へぇ、姫菜もヒッキーにチョコ渡すんだ。」


海老名「うん、ハッチーにはあの通り奥さんがいるから義理だけど…戸部っちは…」


雪乃「まさか…本命を…?」


私の質問に彼女は照れ臭そうに頷いた。

その返答に私は驚きを隠せずにいる。

何故ならかつてあの女が修学旅行の真相を暴いた時、

その際に戸部くんは海老名さんにこっ酷くフラれたと思っていたのだから。

51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:51:34.83 ID:LRHzTz3Z0

海老名「私はこの通り腐っているし…
おまけにかつての葉山くんのグループを潰すきっかけになった張本人だよ。
そんな私が戸部っちの告白を受けるわけにはいかないと思ってたんだ…」


雪乃「そんなあなたがどうして心変わりしたの…?」


海老名「それは…あの時…ハッチーに謝りに行った時のことなんだけどね…」


あの少女Aによる修学旅行の件が暴かれた後、

海老名さんは比企谷くんへ謝罪に出向こうとしたらしい。

でもその時の海老名さんは自分が仕出かしたその罪悪感から随分と思い悩んだそうだ。

52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:52:16.55 ID:LRHzTz3Z0

海老名「でもね、そんな時に戸部っちが俺も一緒に謝りに行くって言ってくれたんだよ。」


結衣「へぇ、あの戸部っちが…なんだか意外だね!」


海老名「私もそう思ったよ。
それで悪いのは海老名さんじゃなくて俺なんだからあまり思い詰めるなよって…
そして最後にはその謝罪の意味も込めて彼はあの茶髪のロン毛を丸坊主にしちゃったんだ。
あれを見て私はそれまで戸部っちのことを改めて見直してね。」


雪乃「だから戸部くんとのお付き合いを始めたのね。」


私の言葉に海老名さんは照れ臭そうに頷いた。

最も付き合いと言ってもまだ友達以上恋人未満の関係らしい。

経緯はどうあれあの修学旅行での戸部くんの依頼はこれである意味達成されたと私は思う。

それなら今度は…

53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:52:47.77 ID:LRHzTz3Z0

雪乃「それでは海老名さん。今度は私たちに協力してもらえる?」


結衣「そうだよ。私たちヒッキーと仲直りしたいんだ!だからお願い!」


海老名「え…それは…」


海老名さんは戸惑った表情を見せる。

恐らく同じ生徒会メンバーであるあの女のことを気にしているのだろう。

けど海老名さんは私たちに借りがあるはずだ。

本来、奉仕部の活動は無償で行われるものだけど今はそんなことを気にしてる余裕はない。

この借りを今この場で返してもらわなければ…

54: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:53:34.23 ID:LRHzTz3Z0

三浦「姫菜、そんなの気にする必要ないよ。つーかアンタら勝手なこと言い過ぎだし。」


雪乃「三浦さん、協力する気がないなら黙っていて欲しいのだけど。」


結衣「ゆきのん抑えて。私たち喧嘩しに来たんじゃないんだからさ…」


一触即発寸前だった私と三浦さんの仲裁に入った由比ヶ浜さん。

さすがに私では三浦さんと喧嘩になってしまう。

そんな私を見かねた由比ヶ浜さんが三浦さんとの仲を取り持とうとしてくれた。

55: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:55:22.16 ID:LRHzTz3Z0

結衣「優美子…こうして話すのも久しぶりだよね…」


三浦「…」


結衣「ほら、クラスじゃあんまり話してくれないからさ…」


三浦「…」


結衣「うん、確かに隼人くんのグループが解散してから私たち女子も話さなくなったよね。」


三浦「…」


結衣「でもさ、私たち女子はなんていうかさ…
男子とは…そのちがうっていうか…女子だけの仲っていうのがあるわけで…」


三浦「…」


結衣「私たちは…その…何も問題なかったじゃん…」


由比ヶ浜さんは疎遠になってしまった三浦さんに対して必死に会話の糸口を探している。

けどそんな由比ヶ浜さんに対して三浦さんは無言を貫いている。

私もこれ以上由比ヶ浜さんに対する不当な扱いに耐え切れず、

口を出そうかと思ったのだけど…


結衣「だからさ…前みたく仲良くしよ…ほら…葉山くんみたいにみんな仲良くみたいな…」


その一言に思わず三浦さんが反応を示した。

そして三浦さんは不快そうな顔をしながら由比ヶ浜さんに面と向かってこう言ってきた。

56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:56:05.02 ID:LRHzTz3Z0

三浦「チッ…あんさぁ…いい加減にしてくんない…」


結衣「え…優美子…?」


三浦「さっきから黙って聞いてたけど…
結衣が言ってることって全部自分勝手なことばっかじゃん!
大体アンタらここに何しに来たわけ!?」


結衣「私たちは…その…チョコを作りに…」


三浦「だったら大人しくチョコ作ってればいいし!それが出来なきゃ余所に行きな!」


三浦さんの怒鳴り声が家庭科室に響き渡る。

それと同時に室内が一気に険悪な雰囲気になった。

けれど三浦さんはそんな周りなど気にせず、

怖気づく由比ヶ浜さんに対して更に酷い追い打ちを掛けてきた。

57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:59:13.44 ID:LRHzTz3Z0

三浦「つーか由比ヶ浜さぁ…
アンタ本当ならチョコなんか作るよりもやることがあるはずだよね?」


結衣「え…やることって…」


三浦「はぁ?マジでわかんないわけ?ハチオに謝ることに決まってんじゃん!」


雪乃「待ちなさい!何で比企谷くんに謝ることになるの!?」


三浦「ふざけんなし!
アンタらがハチオを自殺未遂に追い込んだことをあーしらがもう忘れたと思ってんの!?」


三浦さんの発言に私はある出来事を思い出していた。

今から数ヶ月前…

私と由比ヶ浜さんは、

あの少女Aが屋上で比企谷くんに告白するのを防ぐために彼女よりも先に告白した。

けどその想いは…彼に届かなかった…

その原因は私たち奉仕部の不仲にあったからだ。

修学旅行での件、比企谷くんが行った海老名さんに対する嘘告白。

あれが私たちと比企谷くんの仲を裂く原因となった。

けど後にあれは葉山くんが私たち奉仕部に面倒事を押し付けたことが判明して、

彼の無実が証明された。

けれど…彼の私たちに対する疑心を拭うことが出来なかった…

58: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 21:59:55.76 ID:LRHzTz3Z0

海老名「確かにあなたたち奉仕部に面倒なことを頼んだことについては…
その…ごめんなさい…
本当なら私たちがあなたたちを糾弾することは間違っていると思う。」


三浦「それでもさぁ…
アンタらはまずこんなチョコ作るよりもハチオに謝るべきじゃん!
それなのに…アンタたちは何で…!?」


結衣「それは…だって…」


雪乃「私たちに…非はないからよ…」


そうだ。私たちに非などあるはずがない。

あの時…

あの女が告白なんかしようと思わなければ私たちの告白は受け入れてくれたはずだ。

それなのに…

私たちの告白を比企谷くんは嘘告白と誤解してしまった。

その結果、彼は全てに絶望して自殺未遂を図ろうとした。

59: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 22:02:16.31 ID:LRHzTz3Z0

三浦「自分たちは悪くないってアンタら本気で言ってんの?正気を疑うんだけど!」


結衣「だって…あれは仕方なかったことだから…」


三浦「仕方がないって…いい加減にしなよ!
由比ヶ浜…あーしさぁ…アンタのことをずっと待ってたんだよ!
アンタがハチオの前で謝りに来てくれるって。
そしたらあーしはアンタの味方になってハチオとの恋仲も応援しようと思ってた!」


結衣「だったら…!」


三浦「それなのに今更ノコノコやってきてチョコ作りにきたって何だし!
あーしは修学旅行の件でハチオに許してもらった時にこう思ったんだ。
アンタが噂通りのことをハチオにやったのならあーしはハチオを守る。
だから由比ヶ浜、あーしはもうアンタの味方になることはできないから…」


海老名「悪いけど私も優美子と同じ意見だから。
あなたたちが不仲になった原因は私だけど…ハッチーをこれ以上傷つけたくないから…
だから…ごめんなさい…」


結衣「そんな…」


私たちは三浦さんと海老名さんに真っ向から拒絶された。

この状況でこの二人と一緒にチョコを作るなんて不可能だ。

私は泣き崩れる由比ヶ浜さんを支えながら他のテーブルへと向かった。

72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:05:20.57 ID:/a90GVWZO
どうやったら勝利にもっていけるのかが予想つかん
105: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:02:40.16 ID:vUq0vZFA0

<一色いろは:相模南:城廻めぐりとの同席>


雪乃「そういうことですのでこちらに厄介になりたいと思います。」


結衣「アハハ、よろしくね。」


いろは「は…はぁ…わかりましたけど…」


相模「うちらは別に構わないけどさ…」


めぐり「そ…それじゃあみんなで仲良くチョコを作ろうね~!」


次に私たちが訪れたのは一色さん、相模さん、それに城廻先輩のいるテーブルだ。

元生徒会長であり現在は大学の推薦入試も決まっている城廻先輩。

それに1年生の一色さんに文化祭で私たち奉仕部に依頼を持ちかけてきた相模さん。

あまり接点のないメンバーで構成されているテーブルだ。

先ほどの三浦さんたちとはちがい私も由比ヶ浜さんも彼女たちとはこれといった縁がない。

けど却ってそれがいいのかもしれない。

下手に接点があると先ほどと同様の事が起こる恐れがある。

ここは敵地なのだから極力問題行動は控えるべきだ。

106: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:03:49.43 ID:vUq0vZFA0

雪乃「相模さん文化祭以来ね。」


相模「そ…そうだね…文化祭じゃ迷惑かけたよね…」


雪乃「あなた、今では生徒会の一員らしいわね。」


相模「うん…八幡のおかげでね…」


雪乃「そう…比企谷くんがね…」


かつて文化祭で実行委員長だったにも関わらず、

その責務を放棄して作業のほとんどを私と比企谷くんに押し付けた相模さん。

そんな彼女が今では生徒会役員として比企谷くんの近くにいる。

それが私たちには妬ましかった。

何故なら私と由比ヶ浜さんは生徒会役員に立候補したけれど、

比企谷くんの自殺未遂の噂が出回り落選する結果に終わった。

せめて庶務ならと申し出てみればそれすら相模さんに奪われる形になったのだから。

107: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:04:19.08 ID:vUq0vZFA0

相模「文化祭については…その…ごめん…うちが悪かった…」


雪乃「あなたには随分迷惑をかけられたものね。」


結衣「ゆきのん倒れて大変だったんだよ。」


相模「本当にごめん…」


雪乃「そう思うなら私たちに協力してほしいのだけど。」


結衣「私たちヒッキーと元の関係に戻りたいんだ!さがみんも協力して!」


今思えば文化祭の頃から比企谷くんの悪評が目立ち始めた。

これというのも元はといえば相模さんの不手際が原因だ。

つまり彼女に私たちの申し出を拒むことなどできないはず…!

108: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:04:49.56 ID:vUq0vZFA0

相模「それは…無理…」


雪乃「無理って…どういうことかしら…?」


相模「それは…うち…
今でこそこうして生徒会の役員やってるけど…その少し前は孤立しててさ…
まあ殆どうちの自業自得なんだけど…」


相模「でも…八幡のおかげで少しは自信が持てた…」


相模「それに文化祭の時でも八幡がいなかったらうちはどうなっていたか…」


結衣「そっか。ヒッキーはさがみんのために頑張ったんだね。」


相模さんは照れ臭そうな顔をして由比ヶ浜さんの言葉に頷いた。

恐らくあの文化祭で奉仕部が成し遂げられなかった彼女自身の成長が、

比企谷くんの生徒会に入ったことで達成できたのだろう。

けれど私には思う所がある。

相模さんが成長したのなら何故彼女は私たちに協力してくれないのかと…?

109: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:06:04.61 ID:vUq0vZFA0

雪乃「どうして私たちに協力してくれないのか改めて聞きたいのだけど…?」


相模「それは…二人が反省してないからだよ…」


結衣「反省って…そんなの…」


相模「だって二人は八幡を傷つけたじゃん!
しかもその後…何も言わないで…それじゃあダメだってことくらいうちにもわかるし!」


相模「こんなの…文化祭でうちがやらかした時よりも酷いよ…」


相模さんは残念そうにそう語った。

そんな彼女は哀れむ目を私たちに向けてきた。

そんな目で見ないで…私たちに同情でもする気なの…?

110: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:07:36.29 ID:vUq0vZFA0

いろは「相模先輩、こんな人たちの言うことなんて聞く必要ないと思いますよ。」


雪乃「一色さん。何か文句でもあるのかしら?」


結衣「私たちはヒッキーと元通りの関係に戻りたいだけなんだよ!」


いろは「元通りの関係って今のままじゃ無理ですよ。
お二人が先輩に何をしたのかこの学校中の噂になってますからね。」


相模「うちも…いろはちゃんの言うようにたぶん今のままじゃ無理だと思うよ…」


結衣「そんな!どうして…!?」


相模「それなら聞くけど夏の花火大会の時のことを覚えているよね?」


結衣「花火大会?もちろんだよ。ヒッキーと一緒にいったし!」


夏の花火大会…

私も後で聞いた話だけど、

どうやら夏休み中に由比ヶ浜さんは比企谷くんを花火大会に誘っていたらしい。

ちなみにそこで姉さんとも合流して三人で花火を観賞したとか…

111: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:09:26.72 ID:vUq0vZFA0

相模「あの時の結衣ちゃんさぁ…
うちにどこかよそよそしかったよね。
たぶんうちが八幡のこと品定めでもしてたからだと思うけど。
でもあの時はもう結衣ちゃん八幡のこと好きだったはずだよね…?」


結衣「そうだよ!私はヒッキーのことが…!」


相模「それなら何でちゃんとうちに紹介しなかったの…?」


結衣「それ…どういう意味だし…」


相模「だって…好きな人なんだよね…?
それなら普通は自慢なりするよね。
それなのに何で結衣ちゃんはあの時八幡のことをうちに紹介しなかったの…?」


その場にいなかった私には分からないが、

どうやら相模さんは花火大会の時に比企谷くんと会っていたようだ。

それにしても相模さんの指摘は正直無理なところがある。

何故なら比企谷くんはあの通りぼっちな性格で面倒事を好まない。

それに由比ヶ浜さんだって比企谷くんとの仲を他人に知られたくはないはずだ。

だからその指摘には無理があるだ。

112: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:11:13.48 ID:vUq0vZFA0

結衣「恥ずかしいって…どうして…」


相模「うち…結衣ちゃんとは1年の頃一緒のグループだったからわかるけど…
結衣ちゃんって他人の顔色伺うところがあるよね。
だからあの時はこう思ったんだ。
結衣ちゃんはうちに八幡と一緒にいるところを恥ずかしいと思われたくないから、
ろくに紹介しなかったんだってね。」


結衣「さがみん…ちがうよ…」


相模「あの時は大したことないと思って全然気にしなかったけど…
でも今ならわかっちゃう。
結衣ちゃんはきっと八幡のことを心のどこかで見下してる。うちにはそう思えるよ。」


結衣「さがみん…だからちがうって言ってんじゃん!?」


相模さんのこの指摘に由比ヶ浜さんは思わず大声を上げた。

今の言葉は由比ヶ浜さんにとって比企谷くんとの関係を否定されたようなもの。

由比ヶ浜さんが怒るのも当然のことだ。

113: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:13:36.54 ID:vUq0vZFA0

めぐり「ちょっとみんな…喧嘩はよくないよ…」


雪乃「いいえ、これは相模さんにこそ非があります。よくも私たちの関係を侮辱して!」


結衣「そうだよ!いくらさがみんでも許さないからね!」


相模「別に許さなくてもいいけど…
でも結衣ちゃんが八幡のことを見下してるっていうのは本当のことだよ。
あの花火大会の時、
結衣ちゃんはうちに八幡と一緒にいるとこ見られたら、
クラスでの自分のステータスが下がるとか思ってたんじゃないの?
そうやって結衣ちゃんが八幡を見下してる間は元通りの関係なんて絶対無理だから…」


相模さんは尚も由比ヶ浜さんと比企谷くんの仲を否定する言動を続けた。

その相模さんの言葉に由比ヶ浜さんは顔を真っ赤にさせながら怒りを顕にしている。

それは今まさに襲いかかるのではないかと思うくらいの雰囲気を晒し出しているほどだ。

けど場所が場所だけにその怒りを辛うじて抑えているようだけど…

114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:16:28.95 ID:vUq0vZFA0

いろは「結衣先輩って…
確かに場の空気を読むのはうまいですよね。でも今は空気を読めなくなってますけど。」


結衣「そんなことは…」


いろは「いやいや、さっき三浦先輩に葉山先輩がどうだとか言ってたじゃないですか。
あれ酷過ぎでしょ。三浦先輩の前で葉山先輩のこと言うとか空気読めてませんよね。
しかもあんなことがあったのに…」


雪乃「あんなことって…?」


いろは「葉山先輩学校辞めちゃったじゃないですか。
しかもその理由って雪ノ下先輩たちが馬鹿な頼み事したからでしょ。」


葉山くんが転校したことは人伝で聞いていた。

けど私はその理由を詳しく知らない。

それから一色さんは葉山くんが転校した理由を話してくれた。

どうやらあの男、

私が奉仕部に入る条件として比企谷くんを連れてくるようにという条件を満たそうとして、

相当無茶な真似を仕出かしたらしい。

それがみんなの前で暴かれてしまい転校に追い込まれたとか…

あの男…私たちの知らないところでなんてことを…やらかしていたの…

115: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:17:57.67 ID:vUq0vZFA0

雪乃「そんなことがあったなんて…葉山くんはなんて馬鹿な真似を…」


いろは「確かに葉山先輩は馬鹿な真似をしたと思いますよ。
でもその馬鹿な真似をさせるまで追い込んだのは雪ノ下先輩ですよね。
しかもその理由をようやく知るとか葉山先輩は勿論自業自得ですけど報われませんよ…」


雪乃「それは…」


いろは「今だから聞いちゃいますけど…
雪ノ下先輩…こうなることがわかっていて葉山先輩にあんなことやらせたんですか?
だとしたらかなり悪党ですよね。ぶっちゃけ恐ろしいです。」


雪乃「まさか…憶測で物事を判断するのはやめなさい…」


私たち奉仕部を不仲に追い込んだのは葉山くんが修学旅行の件を押し付けたからだ。

そのことに関して確かに思うところがある。

けどまさかあの男が転校にまで追い込まれるとは…

そのことを今更ながら知った私の胸の内に罪悪感が押し寄せてきた。

116: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 01:18:51.87 ID:vUq0vZFA0
とりあえずここまで
こんなギスギスした連中に囲まれてチョコ作らなきゃならないめぐりんが可哀想です
120: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 02:15:54.49 ID:AYmIr6Hw0
>>116
乙です。あなたの作品は面白いので楽しみにしてます。
128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/08(火) 08:26:19.76 ID:lgPtfXBm0
このギスギス感がたまらなくいい
160: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:31:35.66 ID:MzbTSelx0

めぐり「ほらほら、みんな気を取り直してチョコ作りましょうねぇ。」


結衣「そうですね…ほらゆきのんも!早くチョコ作ろうね!」


雪乃「ええ、話をしている場合じゃなかったわ。」


めぐり「それじゃあ仲直りを兼ねてみんなで一緒にチョコを作りましょうね~」


この場を見かねた城廻先輩が年長者として私たちの仲裁に入ってくれた。

こうして私たちはようやく作業を開始することになったのだけど…

161: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:33:46.15 ID:MzbTSelx0

めぐり「うわっ!雪ノ下さん上手だよね~!」


結衣「ゆきのんプロになれるよ!」


雪乃「この程度、簡単よ。」


私は持ち前の腕前で鮮やかにチョコ作りを始めた。

みんなで協力と言われていたけど私一人でやった方が効率的だ。

先程まで喚いていた一色さんと相模さんも私の腕前に何も言えなくなっている。

そんな私に由比ヶ浜さんだけでなく城廻先輩までもが興味を示してきた。

162: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:34:36.43 ID:MzbTSelx0

めぐり「やっぱり雪ノ下さんは一人でなんでも出来ちゃうんだね。すごいよねぇ。」


雪乃「ありがとうございます。
こんな時にですけど城廻先輩にお聞きしたいことがあるのですが…」


めぐり「私に聞きたいことって…何かな…?」


私はこの機会にある疑問を城廻先輩にぶつけてみた。

それは生徒会選挙で何故彼女が私を生徒会役員に推さなかったことについてだ。

庶務にまで立候補したのにそれすらダメだった。

その理由を知りたかった。

163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:35:17.14 ID:MzbTSelx0

めぐり「私もね…最初は雪ノ下さんたちが生徒会に入ってくれたらいいなぁと思ってたよ。」


めぐり「雪ノ下さんが会長で由比ヶ浜さんが会計。比企谷くんが庶務って感じかな。」


めぐり「それで私は卒業後にOGとして三人のいる生徒会に顔を見せる。
そんなあり得たかもしれない生徒会室の光景を思い描いていたんだよねぇ。」


雪乃「だったら…!」


私は城廻先輩を問い詰めた。

けれど城廻先輩の口から出たのは意外な言葉だった。

164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:36:22.65 ID:MzbTSelx0

めぐり「でも雪ノ下さんはなんでも一人でやれちゃうから…」


雪乃「一人でやれる…それの…何が悪いというのですか…?」


めぐり「確かに雪ノ下さんは他人に頼らずにやるよね。
でもそれは必ずしもいいことじゃないよ。
たとえば文化祭の時に雪ノ下さんはなんでも自分でやってたけど見ていて不安に思った。」


めぐり「確かに雪ノ下さんのやり方は合理的で正しいかもしれない。
でも一人だけ突っ走ってもダメなの。文化祭の時のことを覚えているよね。」


城廻先輩は文実での私の行動を指摘してきた。

姉さんの発言により実行委員が離れてひと騒動起きた文実作業。

その時は私がスタンドプレーに走りなんとかその作業を続行することができた。

けれど元々体力が乏しい私はすぐに限界を来たして休むことに…

それからスローガン決めで、

比企谷くんの発言により委員たちが戻ってきて作業も無事に再開できたけど…

165: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:37:22.65 ID:MzbTSelx0

めぐり「あの時はごめんね。
私がしっかりしていれば委員のみんなに戻ってきてもらうことだって出来たはずなのに。」


雪乃「別に問題ありません。あの時は私一人の方が作業も捗ると思ったまでです。」


めぐり「でも…そのせいで雪ノ下さんは倒れちゃったよね…」


雪乃「それは…体調をしっかり管理さえしていれば問題はなかったはずです…」


めぐり「ちがう、そうじゃないよ。
雪ノ下さんがいない時に代わりにやってくれる人がいないのが問題なの。
文実の時にも言ったよね。誰かを頼るべきだって。
雪ノ下さんは文実の時に誰も頼らずにいた。
生徒会だってそう。あなた一人が頑張ればいいってものじゃないんだよ。」


城廻先輩は悲しい顔をしてそう呟いた。

私にだって頼れる人くらいいる。

今だって私の隣にいる由比ヶ浜さん。それに比企谷くんだって…

168: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/16(水) 23:39:18.69 ID:MzbTSelx0

めぐり「それで結局…
比企谷くんがスローガン決めであんなことを言ってみんなを連れ戻した。」


めぐり「あの時の雪ノ下さんには頼れる比企谷くんがいたよ。でも今はどうなの…?」


雪乃「それは…だからこうして私たちは…!?」


めぐり「うん、そうだね。
彼を取り戻しに来たんだよね。でも…今はやめた方がいいと思う…」


めぐり「今のあなたたちのやり方じゃ比企谷くんは戻ってこない。
それだけじゃない。たぶんもっと酷いことになるかもしれない。だから…」


城廻先輩はこれ以上何も言わなかった。

完全なる拒絶だと思えた。

それから私はこの場に居ることが出来なくなり、

由比ヶ浜さんの手を引っ張り何も言わずに静かにこの場を離れてしまった。

何か…言葉には出来ないもどかしさがあった…

これならむしろさっきの三浦さんみたく怒鳴ってくれた方がまだマシだ。

そんなことを思いながら私たちは次のテーブルへと向かった。

184: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:02:07.73 ID:RFEAJyjx0

<川崎沙希:京華:との同席>


京華「うぇぇぇぇん!?」


沙希「この…出て行け!」


結衣「待ってよサキサキ!ゆきのんは!?」


雪乃「その子が言ったのよ。
悪いことしたら謝らなきゃダメなんてふざけたことを言うからきつく注意しただけで…」


沙希「黙りな!
雪ノ下…アンタって面倒な女だよね。
以前、私のバイト先に乗り込んできた時もちょっとした挑発ですぐ怒ったりしてさ。
一見冷静だけど奉仕部の中じゃ雪ノ下が一番感情で動くタイプなんじゃないの。」


沙希「まあ何を言われようが…
こんな小さなけーちゃんを泣かすアンタらの言うことなんて聞く気はないから!!」


結衣「待って!私たちチョコを作らなきゃ…!?」


沙希「知らないよ。私らはアンタらに関わる気ないから。さっさと消えな!!」


続いてやってきた川崎さん姉妹のテーブルから追われてしまった。

まだ空いているテーブルはないかと辺りを見回したけど…

私たちを受け入れてくれそうな場所は見当たらない。

これまでの私たちの行動を見て誰もが警戒している。

そんな中、ひとつだけ空きがあるテーブルがあった。

けどそこは…

いいえ、もう贅沢を言っている場合じゃない。

最早、背に腹は変えられない。

こうなればあそこでもいい。

私たちは藁にもすがる思いであるテーブルへと向かった。

185: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:02:52.66 ID:RFEAJyjx0

<少女A:比企谷小町との同席>


雪乃「ここ、いいわよね。」


結衣「やっはろぉ…お邪魔するね…」


少女A「まさかここへ来るなんて…」


小町「小町もこれには驚きです。」


私たちが最後にたどり着いたのは恋敵であるこの女と小町さんのテーブルだ。

まさかここへ来る羽目になるなんて…

けどもうここしか空きがない。

こうなればここでやるしかないのだから。

186: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:04:08.57 ID:RFEAJyjx0

少女A「先程から見てましたけど…
あなたたちはチョコを作りに来たのか喧嘩を売りに来たのかどっちなんですか?」


雪乃「私たちは…チョコを作りに来ただけよ…」


小町「でもお二人とも行った先々で追い出されてるんですけど…」


結衣「小町ちゃんも久しぶりだね。アハハ…」


こんな恋敵の女と一緒にチョコを作る羽目になるなんて…

それに小町さんも私たちのことを敵視してくる。

恐らく比企谷くんの自殺未遂の件を未だに誤解しているようだ。

せめて小町さんだけは味方につけたいのけど…
187: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:04:37.32 ID:RFEAJyjx0

雪乃「小町さん…受験の方は大丈夫なの?よければ私が見てあげても…」


小町「あ、受験はちゃ~んとお義姉ちゃんに見てもらっているのでどうかご心配なく。」


小町「さぁ、お義姉ちゃん。早くチョコ作ろうねぇ!」


少女A「そうだね小町ちゃん。八幡に美味しいチョコを食べてもらいましょう。」


結衣「お義姉ちゃんって…」


雪乃「小町さん…あなたは…」


かつては私たちをお義姉さん候補だと言って騒いでいた小町さん。

けどそれも昔の話…

小町さんにとっての義姉はあの女になってしまった。

188: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:05:22.89 ID:RFEAJyjx0

雪乃「そう…あなたもその女の味方なのね…」


結衣「どうしてだよ小町ちゃん!今まで私たちのことを応援してくれたじゃん!?」


小町「それは…確かに小町もあなたたちに期待していました…」


小町「でも…お兄ちゃんに嘘告白して自殺未遂に追い込んで未だに謝りにもこない…」


小町「そんな人をどうやって信用しろと言うんですか…?」


だからそれは…誤解だと…

今回を機に私たちは元の関係に戻ろうと…

いや…今は何を言ったところで無駄だ…

今はもうチョコを完成させることだけを考えなければ。

189: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:06:52.80 ID:RFEAJyjx0

結衣「えへへ~♪ゆきのん似合うかな~?」


雪乃「それは…以前あなたの誕生日の時にプレゼントしたエプロンとそれに首輪ね。」


結衣「うん!ヒッキーとゆきのんがくれた大事なモノだよ!」


雪乃「実は私も…」


大切なエプロンを着て意気込みを見せる由比ヶ浜さん。

それに私も今日のための願掛けに、

以前比企谷くんがくれたパンダのパンさんのぬいぐるみを鞄に入れていた。

そう、私たちの方が比企谷くんと一緒に居た時間は長い。

その時間は掛け替えのないものだ。

そして由比ヶ浜さんの首輪にエプロンや私のパンさんも彼との素敵な思い出の品…

今は比企谷くんと離れていてもこの品がある限り私たちは心で通じ合っているのだから。

190: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:07:49.21 ID:RFEAJyjx0

少女A「キレイなエプロンと…それに首輪ですね。」


結衣「そうだよ。これはヒッキーとゆきのんがくれた大切なモノなんだよ!」


雪乃「私たちには掛け替えのない思い出があるのよ。」


少女A「掛け替えのない思い出ですか…」


雪乃「そうね、いい機会だからあなたに私たち奉仕部のことを話しておくわ。」


雪乃「持つ者が持たざる者に慈悲の心を持ってこれを与える。
人はそれをボランティアと呼ぶの。
途上国にはODAを、ホームレスには炊き出しを、モテない男子には女子との会話を。
困っている人には救いの手を差し伸べる。
それが奉仕部の活動よ。」


それから私たちは比企谷くんとの思い出を語った。

私が嘘や欺瞞を嫌っていること、彼が奉仕部に入部した経緯、

それに文化祭や修学旅行だけではない、

戸塚くんのテニス部の強化、川崎さんのスカラシップ、林間学校での鶴見留美さんのイジメの件、

私たち奉仕部が解決した案件をこの女に教えた。
191: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:08:24.27 ID:RFEAJyjx0

少女A「そう、八幡はなんでも救っちゃうんですね…」


雪乃「ええ、彼はなんでも救ってしまう。
けどあなたはそんな私たちの思い出を踏みにじったわ!」


小町「ちょっと待ってください。いきなり何言ってるんですか!?」


そうだ。この女は私たちの思い出を踏みにじった。

これまで私たち奉仕部が歩んできた道のり。

けどそれもいきなり現れたこの女が私たちのこれまでを土足で荒らしたのだから…

192: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:09:14.58 ID:RFEAJyjx0

雪乃「あなたがやったこと。
比企谷くんを守るためとはいえ文化祭や修学旅行で謗りを受けるべき人に報いを与えた。」


雪乃「まさに偽善ね。正義の味方にでもなったつもり?」


雪乃「彼には守るべきものがあった。それを否定したあなたに彼の隣にいる資格はないわ!」


少女A「それは…」


文化祭に修学旅行。この女が比企谷くんのために暴いた件を私は指摘した。

確かにそれは比企谷くんを救うためのものだったのかもしれない。

けれどあの方法は彼なりに守るものがあったからこそだ。

それを否定して彼の隣に居座るなんてことは許されるべきではないのだから。

193: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:10:37.01 ID:RFEAJyjx0

小町「あの、それはちがうと思いますよ。」


雪乃「ちがうとはどういうことかしら?」


小町「小町は部外者だからこの件に関しては口を挟めません。
けど好きな人の悪口を言われて黙って見てろというのは酷な話だと思いませんか?」


結衣「だからってヒッキーがやったことが全部無駄になったら…」


小町「その無駄になるって話ですけど、
兄が受けた依頼というのは…
文化祭を成功させたり修学旅行でフラれたくないってものですよね。
それって一応成功してるじゃないですか。」


小町「お義姉ちゃんから話は聞きましたけど、
小町にも兄が取った方法が褒められたものじゃないことはわかっています。
でもそれで文化祭や修学旅行では一応事なきを得たじゃないですか。
お義姉ちゃんがやったことはお兄ちゃんがやったことのフォローみたいなものですよ。」


雪乃「フォローとはどういう意味かしら?」


小町「あのままお兄ちゃんが泥を被って終わりなんてあんまりでしょ。
依頼者は勿論ですけどその後のお兄ちゃんのこともフォローしてみせる。
それが理想の終わらせ方だと小町は思います。」


小町「ていうかこれって本来同じ部の雪乃さんたちの役目ですよね。
何でお二人はお兄ちゃんにばかり嫌なこと押し付けて、
自分たちは文句しか言わないんですか?
文句だけ言うならそんなの誰にでも出来ることですよ。」


小町さんの言葉は比企谷くんの身内だけあって重みがあった。

確かに私たちは比企谷くんに嫌なことを押し付けてしまったのかもしれない。

そのことに関しては今更何を言っても言い訳にしかならないのかもしれない…

194: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:11:38.48 ID:RFEAJyjx0

小町「それにお兄ちゃんとの思い出ならお義姉ちゃんも持ってますから。」


雪乃「思い出って…そんなものあるはずが…」


小町「疑っているならその目で確かめてみたらどうですか。お義姉ちゃんも見せてあげたら。」


少女A「うん、わかったよ。」


それからあの女は左手の薬指を私たちの前に見せつけた。

彼女の薬指には…光り輝く指輪があった…

その指輪は…まさか…?

195: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:13:16.51 ID:RFEAJyjx0

結衣「その指輪…何…?」


少女A「これはクリスマスの時に八幡が私にプレゼントしてくれた大切な指輪です。」


雪乃「クリスマスですって…!?」


私はクリスマスの時のことを思い出していた。

あの日、私たちは葉山くんに比企谷くんを呼ぶように頼んでおいた。

けれどいつまで待っても彼が私たちの下へ来ることはなかった。

仕方なく彼を呼びに行ってもらった葉山くんに連絡しても…

『ゴメン…俺にはもう無理だ…』の一言だけ。

私たちにとってあんな惨めなクリスマスを過ごしたのは初めてのことだ。

それなのにこの女は…

あろうことか比企谷くんから指輪をプレゼントしてもらった…なんて…!

196: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:16:02.86 ID:RFEAJyjx0

雪乃「ごめんなさい…少し気分が悪くなったから休ませてもらうわ…」


結衣「ゆきのん…私も…一緒に行くね…」


少女A「気分が優れないなら一緒に付いて行きましょうか?」


雪乃「心配には及ばないわ…すぐに戻るから…」


私たちは荷物を持って家庭科室を出てお互い顔を合わせないようにしている。

あの女は比企谷くんから指輪をもらっていたなんて。

男女関係に疎い私たちだけどこれでも女という生き物だ。

だから私たちが比企谷くんからもらったモノとあの女が彼からもらった指輪と、

どちらが想い人としての価値があるのかはくらいは十分わかる…

197: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:17:37.89 ID:RFEAJyjx0

雪乃「由比ヶ浜さん…私たちは…」


結衣「うん…私たちが持ってるモノだって…ヒッキーがくれた大事なモノだよ…けど…」


私は鞄の中にある比企谷くんがくれたパンさんのぬいぐるみを

自分の視界に入らないようにさら鞄の奥に詰め込み…

それに由比ヶ浜さんも私と比企谷くんがプレゼントした首輪とエプロンを外していた。

正直、さっきまで私たちはあの女よりも優位であったはずだ。

けれどあの女は…比企谷くんから…指輪を…受け取っている…

あのデリカシーのない比企谷くんのことだ。

きっと深い意味を込めて贈ってはいないはず。

それでも…惨めだ…

今…私たちの心は…悔しさと…惨めな思いでいっぱいだ…

198: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:18:33.01 ID:RFEAJyjx0

陽乃「二人ともひゃっはろ~!」


雪乃「姉さん…どうしてここに…?」


陽乃「うん、お姉ちゃん実は特別講師として来たんだよ。
まあそれはともかく、雪乃ちゃん。さっさと帰りましょうね~♪」


結衣「帰るって…私たちまだ何もしてないですよ!?」


私たちが打ちひしがれている時に追い打ちを掛けるように姉さんが現れた。

いきなりやってきて、そして帰ろうなどと言ってのける姉さん。

一体何だと言うの…?

199: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:19:34.64 ID:RFEAJyjx0

陽乃「これでもお姉ちゃんはあなたたちに助け舟を出してるつもりだよ。
このまま居続けても間違いなくろくなことにならないはずだから。
それよりも傷の浅いうちに逃げた方がまだマシだよ。
さぁ、尻尾巻いて逃げちゃお~♪」


雪乃「ふざけないで!まだ私たちは何もやり遂げていないのよ!」


結衣「そうだよ…こんな中途半端で帰りたくないし…」


私たちは姉さんの申し出を蹴った。

冗談じゃない。このまま尻尾を巻いて逃げてなるものかと…

せめて比企谷くんに渡すチョコを作り終えるまでは意地でもここにいなければ。

200: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:20:29.28 ID:RFEAJyjx0

陽乃「これでもお姉ちゃんは二人のことを助けてるつもりなんだけどなぁ。」


雪乃「どう考えても嫌がらせにしか思えないのだけど。」


結衣「なんと言われようと私たちここにいるし!」


私たちは姉さんの前でこの場に留まる決意を示した。


陽乃「冗談抜きでやめた方がいいと思うよ。
さっき彼女ちゃんとの話を聞いてたけど雪乃ちゃんは嘘や欺瞞はないって言ってたよね。
でもこのままここにいたら雪乃ちゃんたちの嘘や欺瞞がみんなにバレちゃうかもよ。」


結衣「私たちに嘘なんかないし!」


雪乃「由比ヶ浜さんの言う通りよ。私たちが嘘や欺瞞なんてありえないわ。」


陽乃「本当にそうかな~?
雪乃ちゃんたちが勝手に思い込んでいて、
実はまだ大事なことを見落としているんじゃないの~?」


姉さんは私たちに向かってそんなことを問い詰めてきた。

私たちの間に嘘や疑問なんてあるはずがない。

201: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:20:58.97 ID:RFEAJyjx0

陽乃「へぇ、あなたたちの間に嘘や欺瞞はないって本当にそう思っているんだ。」


雪乃「当然よ。姉さんの勝手な憶測にこれ以上付き合っていられないわ。」


結衣「そうだよね。早く戻らなきゃ!」


陽乃「待って。その前にお姉ちゃんからひとつだけ質問があるの。」


姉さんも観念したのかようやく諦める素振りを見せてくれた。

だけどその代わり、姉さんはあることを私たちに質問してきた。

202: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:21:27.13 ID:RFEAJyjx0





『集団を最も団結させる存在はなんでしょう?』





203: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:22:42.20 ID:RFEAJyjx0

結衣「集団を…え~とつまりみんなが力を合わせるにはどうするかってことですか…?」


陽乃「そうだよ。突然だけどこの質問に答えてくれるかな。
これは以前、文実のスローガン決めでも比企谷くんに聞いたことなんだけどね。」


雪乃「突然の質問に理解できないけど答えは優秀な指導者よ。
いつの時代も愚かな人々を率いるのはひと握りの優れた人物に決まっているわ。」


陽乃「ブッブ~!大外れ~!」


私が自信を持って言った解答を姉さんはそれを真っ向から否定してきた。

それなら答えは…それよりもこの質問の意味は何だというの?

そう尋ねたけど姉さんはその答えはこの件が終わってから教えてあげるの一点張りだ。

204: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:23:58.43 ID:RFEAJyjx0

陽乃「あ、そうだ。
雪乃ちゃん今日はこれからお母さんから呼び出されているの。
だから都築を置いてくからちゃ~んと実家に帰ってきなさい。それじゃあね~♪」


雪乃「やっと帰ってくれたわね。
姉さんが何をしに来たのかわからないけど早く戻って作業を再開しましょう。」


結衣「そうだね!早く美味しいチョコを作ろうね!」


姉さんもいなくなり私たちは作業を再開するために室内へ戻った。

あれだけのことがあったのだからどう考えてもこれ以上は悪い事態は起きないはず。

そう思いテーブルに着いた。

けれど…何か様子がおかしい…?

室内にいたみんながチョコ作りを中断して窓に集まっていたからだ。

何の騒ぎなのか気になった私たちは彼女たちの会話を聞き取ってみた。

205: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:24:33.38 ID:RFEAJyjx0

三浦「姫菜、今の話本当なん?」


海老名「間違いないよ。私たちの入学式の日に目撃したから。」


少女A「それじゃあ姫菜の言うようにあの車が…」


彼女たちは一体何の話をしているのか?

それは海老名さんがこの室内の窓から発見したあるものが原因だった。

206: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:26:14.40 ID:RFEAJyjx0

海老名「うん、2年前の入学式の日にね。
私…見ちゃったんだ…あの車がうちの男子生徒を轢いたのを…」


いろは「そんな車がうちの校門前に止まってるんですか?信じられません…」


相模「でもあの車って結構な高級車だよ。どっかのお偉いさんが乗ってるのかな?」


彼女たちの話から察するに、

どうやら今から2年前の私たちの入学式の日にある高級車がこの学校の男子生徒を轢いた。

そしてその車が現在校門の前に止まっているとか。

そんな話を耳にして思わず私たちも窓を覗いてみた。

するとそこにあった車は…

207: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:27:56.28 ID:RFEAJyjx0

今から2年前の入学式の日。


私は入学式で新入生代表の挨拶を行うために実家からの送迎で早めに学校へ趣いた。


けれど時を同じくして由比ヶ浜さんも愛犬のサブレの散歩に出ていたらしい。


そこへ運の悪いことにサブレのリードが外れて危うく車と事故に巻き込まれそうになった。


そんな時、偶然にもその場に出会したこの学校の男子生徒がサブレの命を救ってくれた。


でも彼はその時の事故が原因で怪我を負い入院する事態に陥った。


それから数週間後、


怪我を完治させた彼が登校した時には既にクラス内でもグループ形成が済んだ後だった。


結局、その男子生徒は友人関係がろくに成立できずに孤立した。


これが事件の顛末だ。


ちなみにサブレを助けた男子生徒というのは…

208: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:29:25.23 ID:RFEAJyjx0

小町「たぶんその男子生徒は兄のことだと思います。
お兄ちゃんは事故で入院してそれからぼっちになったと言ってましたから。
でも小町思うけどたぶんお兄ちゃんは事故がなくても間違いなくぼっちでしたけどね。」


沙希「それじゃあ事故にあったのは比企谷で…」


三浦「あの車がハチオを轢いたってわけ!?」


少女A「なんて酷いことを…
八幡を轢いておきながらその車でこの学校に来るなんて!
あの車の持ち主の人…許さない…!?」


あの女をはじめこの場にいる誰もが我が家のハイヤーを敵視している。

そう、入学式の日…

我が家のハイヤーに轢かれたのは比企谷くんだ。

あの時の事件は私たちの間では既に解決されたはず…なのに…

私の心に今まで感じたことのない罪悪感が押し寄せてくる。

一体…どうして…?

213: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:43:35.48 ID:nSBWAbsO0
すごくおもしろい!次回どうなるか楽しみ!ワクワクが止まらない!
214: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 19:45:52.64 ID:9s1tXV1jo
乙…てかイッチに質問だがこれ雪乃に勝たせる展開なんだよな?
泥沼の底なし沼にどんどんハマっていってるようにしか見えないんだが…
集団を団結させるのは?排除する敵になっていってるような…
217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/22(火) 20:42:17.40 ID:3JtcMIx9O
>>214

そうでもないよ。雪乃はやっと八幡にたいして罪悪感を抱けた。
226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:40:14.45 ID:4djIuWxi0

めぐり「とにかくみんな落ち着いて。冷静になって!
あんな高級車を乗り回してるんだから持ち主は相当偉い人だよ。
騒ぎを起こしちゃダメだって。」


少女A「でも今日は学校にそんな来客者が来る予定はなかったはずですけど…?」


沙希「そういえば小町。アンタその時の事故について何か知らないの?」


小町「実は小町も…
加害者の人については一切知らされていないんですよ。
今にして思えばよほどの大物さんだったからなんでしょうね。」


私たち以外のみんながあの車の持ち主を追求しようとしている。

こんなこと問題ないはずなのに…

でも居心地の悪さを感じてしまう。

227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:40:53.36 ID:4djIuWxi0

小町「でも結衣さんなら知ってるかも。
実はお兄ちゃんが事故の時に庇ったのは結衣さんのワンちゃんなんです!」


三浦「由比ヶ浜とハチオにそんな縁があったなんて意外だし。」


少女A「由比ヶ浜さん答えてもらえますか?」


結衣「え…あの…それは…」


みんなからの質問に由比ヶ浜さんは困った顔を私の方へと向けてきた。

やめて…今は私に顔を向けないで…

事故の件は私たちの仲では既に解決している。

けれど…こんな人たちに兎や角言われたくはない…

だから私は由比ヶ浜さんに助け舟を出すことなんて出来ない。

228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:41:26.07 ID:4djIuWxi0

結衣「ご…ごめん…あの事故の時…私も動揺してたから…」


海老名「けど偶然だよね。
事故でワンちゃんを庇ったハッチーと同じ部活になるなんて。」


相模「本当だよね。でも結衣ちゃんって1年の頃は八幡とあんまり話してなかったけど…?」


三浦「そういえばアンタがハチオと話し始めたのって2年の頃からじゃない?」


いろは「何で1年の頃に事故の件を話さなかったんですか?」


結衣「そ…それは…その…アレがアレしてみたいな…?」


由比ヶ浜さんはまるで比企谷くんのような言い訳で誤魔化そうとしている。

確かにこれだけの人たちを前にいきなり質問攻めに合えば戸惑うはず。

とにかく由比ヶ浜さんは私のことを話そうとはしないだろう。

けどこれでいいはずだ。

あの事故の件は私たちの仲で既に決着がついている。

それをこの人たちの前で糾弾される筋合いはない。

あとはやり過ごせばいい。

そう思った時だった…

229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:42:22.26 ID:4djIuWxi0

『…』


雪乃「今のは…何…?」


それは他の人たちは気づきもしないこの場にて私だけが感じ得たモノだった。

今、私が感じたのは明らかに敵意だ。

まさか…私や由比ヶ浜さん以外にあの事故のことを知っている人がいるとでも…?

そんなことはありえない。

普通なら私の家の車が比企谷くんを轢いたなんて発想にたどり着けるはずがないのだから。

それにこの場に我が家のハイヤーを見たことある人は由比ヶ浜さん以外にいるはずが…

230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:43:55.86 ID:4djIuWxi0



「あの車って…雪乃さんの家の車じゃありませんか…?」




突然、誰かが私に爆弾発言を向けてきた。

そんな…一体どうして…?

私の家の車を知っている人なんているはずがないのに…!?

待って、本当にそうなの?

そういえば…夏の林間学校のボランティアの時…

確か我が家の車を見て比企谷くんがあの事故の車が私の家のモノだと知った時、

彼と一緒に居たのは誰だった?

私と…それに…由比ヶ浜さん…

そういえば…もう一人いた…

それは比企谷くんにもっとも近しい人だ。

231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:44:51.26 ID:4djIuWxi0

小町「あの車…雪乃さんの家の車ですよね!そうですよね!」


雪乃「こ…小町さん…」


結衣「小町ちゃん!落ち着いて!ねっ!」


由比ヶ浜さんが小町さんを必死に宥めている。

そういえばあの林間学校のボランティアの帰り、小町さんも私の家の車を見ていた。

以前の彼女なら私が事故の件を隠していても、

『あれは兄が勝手に飛び出したことだから気にしないで』

そう言って許してくれたかもしれない。

けど今は違う。

232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/25(金) 19:45:56.31 ID:4djIuWxi0

小町「何であの時…夏の林間学校の時に言ってくれなかったんですか!?」


雪乃「それは…その…」


少女A「ちょっと待ってください。
あなたたち奉仕部ってその時の事故の被害者と加害者の集まりなんですか!?」


結衣「あの…だから…それは…」


事故の件が明るみになり、

小町さんだけでなくこの場にいる誰もが私たちに敵意を向けてきた。

最早この場に私たちの味方は誰もいないと考えていいだろう。

255: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:16:19.25 ID:4lQ0ALij0

めぐり「みんな、まず冷静になって。
これはもう2年前の話なんだよ。
きっと奉仕部の三人の間でちゃんと解決された問題だよ。たぶん…だけど…」


少女A「小町ちゃんどうなの?」


小町「その…前にチラッと聞いたけど…
お兄ちゃんは奉仕部に入った頃、
小町が話をするまで結衣さんがサブレの飼い主だったことを知らなかったみたいなんです。
だから雪乃さんたちが本当に事故の件を話しあったのかちょっと疑わしいんですけど…?」


小町さんの話を聞き彼女たちは疑惑を持ち始めた。

私たちのことをまるで卑しいモノを見るような目で睨みつけている。

そしてあの女が私に対してこう問い質してきた。

256: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:18:55.59 ID:4lQ0ALij0

少女A「雪ノ下さんお聞きします。2年前の事故の件、ちゃんと八幡と話をしましたか?」


雪乃「部外者であるあなたに教える筋合いはないのだけど…」


少女A「確かに私はこの件に関しては完全に部外者です。
けど関係がないとは言わせませんよ。
八幡は私の大切な人です。そんな彼をあなたは傷つけた。」


少女A「もしあなたが八幡を傷つけたまま何もしてないのなら私はあなたを許さない。」


少女A「だから答えてください。事故の件、本当に八幡と話をしましたか?」


大切な人が傷つけられたから…

その言葉は今の私にとって無性に腹ただしいものだ。

何が大切な人よ。彼は私の想い人だ。あなたの伴侶なんかじゃない。

それにあの件ならもう私たちの中では既に解決している。

今更問題を掘り返されてもどうということはないのだから。

257: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:19:40.24 ID:4lQ0ALij0

私は彼女たちを納得させるために文化祭直後のある出来事を話した。


『別に嘘ついてもいいぞ。俺もよくついてる。』 


『知ってるものを知らないっつったって、別にいいんだ。』


『許容しないで、強要する方がおかしい。』


それは文化祭の日に比企谷くんが私に向けて告げた言葉だ。

それに対して私はこう返答た。


『あなたのことなんて知らなかったもの。でも…今はあなたを知っている。』


私たちはお互いを知った。

そして彼の言葉に私は惹かれた。

それがあの事故の件の顛末だと説明してみせた。

258: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:20:15.94 ID:4lQ0ALij0

「…」


今の話を聞いてこの場にいる誰もが口を閉ざしている。

そう、これはもう終わった話だ。

これ以上蒸し返す要素はもうどこにもない。

けどあの女はちがった。

まだ私を睨みつけている。

今の話を理解出来なかったのかと疑問に思うほどだ。

そしてあの女は私に対してこう言った。

259: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:21:34.63 ID:4lQ0ALij0

少女A「それ…謝ってませんよね…」


雪乃「え…?」


少女A「今の雪ノ下さんの話、八幡に謝るという肝心な部分が欠けているんですよ!
事故の件はどう考えてもあなたに非があるはずです。
それなのにあなたは肝心なことを有耶無耶にしている。
どうしてなの!?」


有耶無耶だなんて…そんな…

この女は私の話をちゃんと聞いていたの…?

だから私と比企谷くんはわかり合えたのだと…

260: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:23:55.00 ID:4lQ0ALij0

結衣「ねえやめてよ!あれはゆきのんが悪いんじゃなくて…!?」


三浦「つーか由比ヶ浜。アンタもおかしいよ。」


結衣「え…おかしいって何が…?」


沙希「今の小町の話からして、
アンタは事故の件を小町が話すまで比企谷に何も伝えてないよね。
それなのに今まで平然とあいつと一緒に居たとかおかしいと思わないの?」


海老名「しかも由比ヶ浜さんがハッチーと話すようになったのは2年になってからだよね。
それまで由比ヶ浜さんは何でハッチーにお礼を言わずにいたの?」


結衣「そ…それは仕方がなかったというか…」


いろは「仕方ないって何ですか?
結衣先輩の大事なワンちゃん助けてもらったのにお礼も無しっておかしいでしょ!」


彼女たちの敵意は由比ヶ浜さんにも向けられた。

由比ヶ浜さんも彼女たちから詰問を受けている。

261: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:25:09.82 ID:4lQ0ALij0

海老名「そういえば由比ヶ浜さん…
1学期の頃、奉仕部にクッキー作りに行ったとか話してたよね。
もしかしてだけど…そのクッキーって…?」


結衣「そうだよ!あれはその時のお礼を込めてヒッキーに渡そうと思って…」


三浦「でもそれおかしいし!何でその時ハチオに事故のこと言わなかったし!?」


結衣「だから…それは…」


相模「ひょっとして結衣ちゃん…事故のこと…バレたくなかったんじゃないの…?」


結衣「ち…ちがうよ!大体どうしてそんなことになるし…!?」


海老名「それは…由比ヶ浜さんが責められるかもしれないって思ったからじゃないの。
今の話を聞く限りだと事故の発端はあなたが犬のリードをしっかり管理してなかったから。
そのことを誰かに知られて、
それを責められるのが嫌だから曖昧な形でお礼をしたんじゃないかな?」


海老名さんの指摘に由比ヶ浜さんは狼狽えだした。

その指摘は間違っている。

由比ヶ浜さんは優しい人だ。

そんな彼女が卑怯な真似をするはずがない。

262: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:26:56.52 ID:4lQ0ALij0

結衣「あの事故は…」


結衣「でもヒッキーとゆきのんは言ってくれた…」


『もうお前は俺を気にかけなくていい。だからこれで終わりだろ。』


『終わったのなら、また始めればいいじゃない。』


かつて私と比企谷くんが由比ヶ浜さんに送った言葉だ。

彼らは出会いを間違えた。

それなら一度終わらせてもう一度始めればいいのだと…

それ以来、由比ヶ浜さんは比企谷くんにもう一度歩み寄れたのだから。

263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:27:14.71 ID:4lQ0ALij0

少女A「だから…それ全然謝ってませんよね!」


結衣「え…?」


三浦「結局由比ヶ浜も雪ノ下と同じじゃん!肝心なことを全部有耶無耶にしてるし!」


海老名「どうしてあなたたちは素直に謝ることができないの…?」


結衣「だから…それは…!?」


なんということだろうか。

この人たちは由比ヶ浜さんを責め出した。

何故ここまで拗れてしまうのかわけがわからない。

264: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:29:20.08 ID:4lQ0ALij0

雪乃「あの事故は…比企谷くんが…急に飛び出してきたから避けようがなかったの…」


結衣「そうだよ…あんなの避けられるわけがないし…ゆきのんは悪くないし…」


少女A「それが彼を傷つけたあなたたちの言い分ですか…?
だとしたら雪ノ下さん、由比ヶ浜さん、あなたたちは最低ですよ!!」


雪乃「黙りなさい。非のないことを謝るなんてそんなの…欺瞞よ…」


私は目を背けながらそう呟いた。

けれどこれがいけなかった。

この女はさらにネチネチと私たちを追い詰めていった。

265: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:29:52.66 ID:4lQ0ALij0

少女A「ひょっとして…道具に謝る必要はないと思いましたか…?」


雪乃「何を…言って…」


少女A「以前私はこう指摘しました。
あなたたちは八幡を道具としてしか見てなかったと。
つまり雪ノ下さんたちは、
彼を道具扱いしていたから謝る必要なんかないとでも思ったんじゃありませんか?」


雪乃「あなた…!?」


結衣「そんなことない!私たちだってヒッキーのことを!?」


私たちは必死になって彼女たちの言葉を否定した。

けれど…どんなに否定しても…

彼女たちの意見を覆すことなどできなかった…

266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:30:57.56 ID:4lQ0ALij0

三浦「結局アンタらは何ひとつハチオに謝ってないわけじゃん…」


いろは「さっきは言い過ぎだと思っていましたけど…案外そうでもなかったようですね…」


相模「そうだね。二人とも八幡のこと本当に見下してる。普通ならこんなのありえない…」


沙希「けーちゃんの言った通り謝ればいいものを…
園児でもわかることなのに…アンタら…バカじゃないの…?」


誰もが私たちを白い目で見ていた。

あの件は私たちの中で解決されたはずなのに…

どうしてこんなことに…

267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:32:40.61 ID:4lQ0ALij0
ここまで
次回から平塚先生が参入します
269: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/31(木) 20:39:40.38 ID:CtfQp+BAO
>>267
乙でした!
さて、今度はあの毒神様がどう出るのか、非常に興味深い
次スレ:

雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final【中編】




このシリーズSS:

雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final【前編】


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final【中編】


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final【後編】


関連記事
タグ:

コメントの投稿



お知らせ
サイトを見やすいように改造しました

改造したところ:
ページ転移に数字送りを実装
多少の軽量化

時折修正していきますので、今後ともよろしくお願いします

旧ブログはこちら  旧ブログ

スポンサーリンク
最新記事
カテゴリ
人気記事
RSSリンクの表示
リンク