雪乃「比企谷くんを救うことになった。」 after【後編】

217: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:18:52.06 ID:iU3IxDR50
前スレ:

雪乃「比企谷くんを救うことになった。」 after【前編】





<相模南の場合>


「ごめん…なさい…」


「うちは…文化祭の役割を放棄して…」


「逃げ出してしまい…比企谷くんにその責任を擦り付けてしまいました…」


それは今から数日前の出来事だった。

うちは葉山くんに付き添われてクラスのみんなの前で自分の失態を謝罪している。

泣きべそをかきながら…みっともなく…

そんなうちは頭を下げながらある方向を見た。

それはうちが謝罪しなければならない相手である比企谷八幡の席だ。

けどあいつはいない。

後で聞いた話だがあいつはこの日に限って寝坊して遅刻したらしい。

何…それ…

うちがここまでしたのに…あいつはどこまでうちをムカつかせるの…!

218: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:20:26.11 ID:iU3IxDR50

そして現在―――


ゆっこ「それでさぁ…」


遥「嘘!マジで!」


休み時間、うちは教室を見回していた。

うちと仲のよかったゆっこと遥…

あの二人はうちを無視して話をしている。

いや、ゆっこたちだけじゃなく誰もうちと関わろうとはしてくれない。

クラスでの上位カーストだったうちは気づけば最下層まで落ちた。

その反面、あいつはどうだろうか。

219: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:21:18.81 ID:iU3IxDR50

戸塚「ねえ八幡。この頃忙しそうだけど大丈夫?」


八幡「心配してくれて悪いな戸塚。でも大丈夫だからな。」


沙希「別に心配しちゃいないけどさ…
けーちゃんがアンタに会いたいって言ってるから今度暇なら相手してあげてくんない?
勿論私も一緒だけど…」


八幡「あぁ…わかったけど…お前相変わらずシスコンだな…」


材木座「八幡~!最近部室へ行ってもお主がおらぬから怖くて行けぬのだ~!?」


八幡「わかったから抱きつくな!今度から新作は直接俺のとこに持って来い!」


あいつ、比企谷の周りは変わった。

以前みたく一人じゃなくなってきている。

前からあいつと親しい戸塚くんに川崎さん。それに変なデブがあいつに話しかけてくる。

でもそれだけじゃない。

あいつは生徒会に入ったらしくそのせいでまた新しい人たちが加わったらしい。

220: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:22:13.65 ID:iU3IxDR50

優美子「ハチオ、さっさと生徒会室に行くし!」


海老名「ハッチーは目を離すとすぐにサボっちゃうんだからね。」


いろは「先輩~!可愛い後輩が迎えに来てあげましたよ~!」


八幡「優美子、姫菜、それにいろはまで…お前らそんなに俺が信用ならないのかよ?」


少女A「みんな八幡のことを心配しているんだよ。早く行きましょう。」


戸部「比企谷くん生徒会頑張ってんべな!でも海老名さんに手出さないでくれよ!」


八幡「戸部安心しろ。これでも俺は一応彼女持ちだからそんなことはしねえよ。」


うちを貶めたあの女と三浦さんたちが比企谷の新しい取り巻きになっている。

正直妬ましい。

あんなことさえなければうちと比企谷の立場は逆だったはずなのに…

そんなことを思っていた時だった。

221: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:23:03.39 ID:iU3IxDR50

葉山「相模さんちょっと話があるんだけどいいかな。」


相模「葉山くん…どうしたの…?」


葉山くんに声をかけられた。

葉山くんがうちに声をかけてくれるのはクラスのみんなの前で一緒に謝罪して以来だった。

それにしても葉山くんの目つきだけど…なんだか妙に険しくなっている。

そういえばうちも噂で聞いたけど葉山くんのグループは解散してしまったらしい。

もしかしてそれが影響しているんじゃ…?

222: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:23:33.28 ID:iU3IxDR50

相模「それで…話って何なの…?」


葉山「そのことについてだけどまずは聞いておきたいことがあるんだ。
相模さんは文化祭での汚名を返上したいとは思わないかい?」


相模「文化祭…」


葉山くんの話に思わずうちは動揺した。

文化祭といえばうちがこんなことになった原因でもある。

その汚名を今更どうやって返上しろっていうの…?

223: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:23:59.96 ID:iU3IxDR50

相模「無理だよ。そんなことできるわけないじゃん…
うちのせいであんなことになっちゃったわけだし今更どうしろっていうの…」


葉山「大丈夫、方法はある。それは生徒会だよ。」


相模「生徒会…?」


葉山くんの提案にうちは思わず首を傾げた。

だって生徒会はもうみんな決まっているはずだよね。

確か比企谷が会長やっているし、それに三浦さんたちも役員に…?

けど葉山くんはうちの疑問に答える前にうちを連れてある場所へと向かった。

そこは…

224: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:25:18.24 ID:iU3IxDR50

生徒会室―――


葉山「失礼するよ。ヒキタニはいないみたいだね。」


少女A「八幡は所要があるので遅れてくるそうです。ところで…」


三浦「隼人…アンタ何しに来たし!」


いろは「先輩に謝りに来たってわけじゃないみたいですね。」


海老名「それに相模さんもいるしこれはどういうことかな?」


葉山くんに連れられて来たのはなんと生徒会室だった。

まさかこんなところに来るなんて…

葉山くんはうちをどうする気なんだろ?

225: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:25:52.60 ID:iU3IxDR50

葉山「まずひとつ質問させてほしい。そちらの生徒会役員の人数は足りているのかい?」


少女A「あなたに心配される覚えはありません。もう人数は足りています。」


海老名「あとは庶務を決めるだけだしね。」


庶務か…

確か生徒会の立場上一番下っ端に位置する役職だ。

うちならそんなのお断りだけどね。

そういえばこの前、廊下で誰かがこんな話をしているのを聞いたっけ。

226: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:26:34.38 ID:iU3IxDR50

『…のん…もう生徒会役員がほとんど決まっちゃったよ!』


『…ヶ浜さん…落ち着いて…あと残っている役職は庶務だけね。』


『こうなったら私たちで庶務に立候補しようよ!』


『そうね。この際贅沢を言っていられないわ。』


そんな会話がうちの耳に入っていた。

誰が話していたのか知らないけど下っ端の庶務に成りたがる物好きがいるなんて驚きだ。

その人たちに庶務をやってもらえばいいのに…

227: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:27:10.83 ID:iU3IxDR50

葉山「今の生徒会の状況は把握できたよ。それでは俺たちがここへ来た要件を言おう。」


少女A「また…八幡に対する嫌がらせならお断りですけど…」


葉山「そんな話じゃないよ。俺はこの相模さんを生徒会長に推薦しようと思っている!」


この葉山くんの発言に思わずうちは…

いや、うちだけじゃない。

この場にいる全員が驚いた!

うちを生徒会長に推薦だなんて葉山くんは何を考えているの!?
228: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:27:44.96 ID:iU3IxDR50

三浦「待つし!もう会長はハチオで決まってるじゃん!」


海老名「そうだよ。これはちゃんと選挙で決まったことなんだよ!」


いろは「それを今更変更だなんていくら葉山先輩でも出来るわけがありません!」


少女A「葉山くん!あなた自分が何を言っているのかわかっているの!?」


この場にいる誰もが声を上げて反論してきた。

まあ当然だよね。

うちだって突然のことに驚いてるし…

それにうちを生徒会長に推薦するってどうする気なの…?

229: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:28:42.73 ID:iU3IxDR50

葉山「確かにヒキタニは選挙で生徒会長になった。けどそれは正しい結果だったかい?」


少女A「勿論です!ちゃんとみんなから推薦されましたから!」


葉山「だが俺が調べた限りだと、
ヒキタニを推薦したのは城廻先輩とそれに彼女と親しい人たちだった。
つまりヒキタニはみんなからの信頼を得て推薦されたわけではないはずだよね。」


葉山くんの話にみんなが押し黙った。

どうやら葉山くんが調べた話によると、

比企谷は城廻先輩の力添えで生徒会長になれたそうだ。

まあそうでもなければあいつが生徒会長になれるはずもないかとうちは思わず納得した。

230: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:31:02.80 ID:iU3IxDR50

少女A「確かに八幡が生徒会長になれたのは城廻先輩の力添えがあったからです。
その事実は認めます。けどそれでも八幡が生徒会長になれた手順に不正はありませんよ!」


葉山「なるほど、不正はなかったかもしれないね。
だがヒキタニは本当に自分から生徒会長に立候補したのかな?
いろは、キミになら俺が言っていることに心当たりがあるはずだよね。」


いろは「それは…」


葉山「以前キミは俺の前でこんな愚痴をこぼしていた。
クラスのみんなに無理やり生徒会長に立候補させられてしまったと…
つまりヒキタニは自分で立候補したわけじゃない。
いろはの身代わりになったにしか過ぎないんじゃないのかな。」


葉山くんは次々と比企谷の追及を始めた。

それに対して誰も反論が出来ずにいる。

たぶん本当のことだから何も言えないんだろね。

そして葉山くんは最後にあることを突きつけた。

231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:32:11.27 ID:iU3IxDR50

葉山「そして先日のヒキタニの自殺未遂の噂。キミたちはあれが本当だったと認めたね。」


少女A「そうです。あれは確かに事実です…」


葉山「それが事実なら尚更問題だ。比企谷に生徒会長を任せるわけにはいかないな。」


三浦「隼人…何言ってんの…?」


葉山「わからないのかな?
自殺未遂を行うような情緒不安定な人間に生徒会長が務まるわけがない。
おまけにヒキタニは自分の意思とは無関係に生徒会長をやらされている。
俺はこの事実を踏まえて学校側に生徒会選挙のやり直しを訴えるつもりだ!」


生徒会選挙のやり直し。

その葉山くんの真意を聞かされてみんなが葉山くんとうちに敵意を向けた。

うぅ…やめてよ…そんな目で睨みつけないで…

うちだってたった今こんな話を聞いたばかりなんだよ。

それから要件を済ませると葉山くんはうちを連れて生徒会室を出て行った。

正直寿命が縮んだ気がする…こんな修羅場二度とゴメンだ…

それからうちはすぐに葉山くんに事情を説明してくれと頼んだ。

何でこんなことを?ちゃんと話してよと…!

そう尋ねると葉山くんはうちに優しくこう言ってくれた。

232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:33:42.73 ID:iU3IxDR50

葉山「相模さん、これはキミのためなんだ。」


相模「うちの…ため…?」


葉山「そうだ、キミが文化祭での汚名を注ぐには生徒会長になって大任を果たせばいい。
そうすれば周りのみんなもキミの活躍を評価して見直してくれるはずだよ!」


相模「でも…うちに会長なんて務まるわけが…」


葉山「それなら大丈夫、俺も生徒会に入る!副会長になってキミを支えてあげるよ!」


葉山くんがうちを支えてくれる。

その言葉に優しさを感じたうちは即答で了承した。

またやり直せるチャンスを用意してくれた。

そう思ったけど…

233: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:34:24.42 ID:iU3IxDR50

相模「でも…他の立候補者とかどうするの…
三浦さんたちは…うちと葉山くんに思いっきり敵意剥き出しだよ…?」


葉山「その点については問題ない。
俺に考えがある。ある人たちに声を掛けていてね。ようやくいい返事をもらえたんだ。」


相模「そっか!さすがは葉山くんだね!」


葉山くんはうちの不安を全部取り除いてくれた。

あの人気者の葉山くんと生徒会で活躍できて、

おまけに文化祭での失敗もここでやり直すことができる。

何もかもが良い事尽くしだ。

それから葉山くんは用があるからと言ってうちと別れた。

うちはそのまま上機嫌で下校しようとしたけどそこにあいつが現れた。

そう、あいつだ。

文化祭でうちを貶して、さらにこの前の謝罪の場に姿を現さなかった比企谷がいた!

234: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:35:13.88 ID:iU3IxDR50

八幡「相模…」


相模「何の用?うちはもう帰るんだけど…」


八幡「その…大事な話がある…明日の放課後に時間を作ってくれないか。」


大事な話…?

悪いけどアンタに話すことなんて…

いや、ちょうどいいかもしれない。

悪いけどアンタに代わってうちが生徒会長になるから。

それを明日、アンタの前で言ってやる。

239: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/04(木) 23:47:50.29 ID:XYadr2d10

今のところ相模はダメなままだけど、ここからどうなるかな。
272: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:23:47.31 ID:wbgqgOYN0

<<翌日>>


相模「みんな帰ったよ。それで話って何…?」


八幡「その前に待ってくれ。人を呼んでいるんだ。」


翌日の放課後。

うちと比企谷だけになった2-Fの教室である話を始めることになった。

そしてようやく比企谷が呼んだ人が来たようだ。

でも…この人って…?

273: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:24:55.77 ID:wbgqgOYN0

めぐり「お待たせ~!」


相模「嘘…城廻会長…!?」


めぐり「正確には元会長だけどね。今は引退して受験生やってるよ。」


八幡「城廻先輩は推薦入試だから受験関係ないっすよね?」


現れたのはかつてうちと一緒に文実の作業に携わっていた城廻めぐり先輩だ。

まさかこの人が現れるなんて予想外だけど…

つーかこの人と比企谷はうちに何の話があるわけ…?

274: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:28:17.19 ID:wbgqgOYN0

八幡「話を始める前にだ。相模、まずは謝らせてくれ。すまなかった。」


めぐり「私からもね。ごめんなさい。」


相模「え…いきなり…どうして…?」


それは突然だった。

最初、うちは文化祭での失態を糾弾されるかと思っていた。

けどそうじゃなかった。

比企谷と城廻先輩はなんとうちに謝ってきたからだ。

275: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:29:10.79 ID:wbgqgOYN0

八幡「相模、この謝罪は俺たち奉仕部がお前への依頼遂行のやり方を誤ったからだ。」


相模「誤ったってどういう意味…?」


八幡「元々奉仕部ってのは雪ノ下曰く、
魚に餌を与えるのではなく餌の捕り方を教えるという理念に基づいて活動するって話だ。
だがあの時の雪ノ下のやり方は違っていた。」


めぐり「雪ノ下さんは相模さんの仕事を殆ど請け負っていたからね。」


八幡「文化祭での雪ノ下のやり方は奉仕部の理念に反していた。
その原因は相模が文化祭で…その…サボっていたのもあるが…
それでも委員長の仕事を全て請け負うなんて行いはやるべきじゃなかった。」


比企谷が言いたいことはわかった。

まあ元々うちが雪ノ下さんに面倒事を押し付けていたからね。

そこは悪かったと思っている。

でもうちにだってプライドはあるんだよ。

276: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:30:54.12 ID:wbgqgOYN0

相模「つまりアンタはこう言いたいわけ?
うちが無能でしかも足でまといだったのがいけなかった。こういうことでしょ!」


めぐり「それは言いすぎだよ。そもそもあなたに比企谷くんを責める権利はないよね。」


相模「だったらうちはどうすればよかったの!
頭を下げて雪ノ下さんに教えてもらえばよかった?そんなの出来るわけないじゃん!?」


うちと雪ノ下さんは火と水の相性は最低最悪なのはわかっている。

それに雪ノ下さんに頼んだのは他の誰でもないうち自身だ。

でもだからといって自分が無能でしたなんて認めたくないに決まってるじゃん…

277: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:32:13.51 ID:wbgqgOYN0

八幡「確かに俺たち奉仕部は相模の感情を蔑ろにしていたかもしれないな。
見ず知らずの他人にあれこれ指図されるのはお前みたいなヤツには耐えられないだろ。」


相模「それなら…!」


八幡「だが雪ノ下は…
そんなお前の仕事を殆ど補って終いには倒れてしまったんだ。
そのことに関して少しは責任を感じてくれ。」


雪ノ下さんが倒れたことはうちも知っている。

それから比企谷はスローガンの会議で悪態をついて、

文化祭の時に逃げ出したうちを罵倒した。

そして先日うちは文化祭での怠慢をみんなの前で謝罪したのに…

アンタはこれ以上うちに何をしろっていうの…?

278: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:32:55.87 ID:wbgqgOYN0

八幡「ここまでは前置きだ。本題はここからになる。相模、お前生徒会に入らないか?」


相模「生徒会…?」


めぐり「そう、比企谷くんが会長をやっている生徒会だよ~」


いきなりのこの発言にうちは驚いている。

だってそうでしょ…

うちと比企谷は未だに最悪の関係なんだよ。

それなのに何でこいつはうちを生徒会に誘うわけ?

279: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:34:39.58 ID:wbgqgOYN0

八幡「まあ役職はもう庶務しか残ってないんだけどな。」


相模「庶務って生徒会じゃ下っ端になるじゃん!」


めぐり「でも庶務なら推薦人もいらなくて本人の希望でなれるんだよ。」


八幡「つまり庶務なら他の役員みたく選挙せずに生徒会に入れるってわけだ。」


へぇ、そうなんだ。…ってそうじゃなくて!

何でうちがアンタの生徒会で下っ端やらなきゃいけないわけ!?

葉山くんはうちを生徒会長にしてくれるっていうのに…何なのこの差…?

やっぱりこいつうちに恨みがあるんじゃないの!?

280: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:35:16.59 ID:wbgqgOYN0

八幡「たぶん今のお前はこう思っているだろうな。

『何でうちがこんなヤツの下っ端にならなきゃいけないの!ふざけるな!』

そう思っているだろ?」


相模「フン、わかっているなら何でこんなことを…!」


めぐり「それは相模さんのためだから…」


城廻先輩が比企谷をフォローするようにそう言ってきた。

うちのため…?

何でそうなるのかマジでわかんないんだけど!

281: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:36:08.29 ID:wbgqgOYN0

八幡「相模、お前はこの学校生活で残りの1年半をどう過ごすつもりだ?」


相模「どう過ごすって…それってどういう意味…?」


八幡「クラスじゃぼっちな俺だが最近お前が孤立している噂は俺だって聞いてるぞ。」


相模「余計なお世話なんだけど…
クラスでのこととうちを庶務に迎え入れるのと何の関係があるわけ!?」


そもそも孤立してるのはアンタのとこの副会長の仕業だし…

つーかアンタがぼっちとか何の冗談だっての!

うちが一言文句を言ってやろうかと思った時だった。

あの普段はフワフワしている城廻先輩が急に真剣な顔になった。

282: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:38:01.15 ID:wbgqgOYN0

めぐり「相模さん、これから厳しいことを言うよ。
もし文化祭であなたが逃げ出したままで…
いえ、それよりも文実の作業が滞っていたらどうなっていたと思う?」


相模「どうなっていたって…それは…」


めぐり「はるさんが有志の申し込みに来た時、
相模さんは委員も文実を楽しまなきゃダメってはるさんの意見に同調したよね。
あの時点ではるさんの言葉に従ってしまった委員長のあなたに責任が発生していたの。
それで文実の作業に支障を来たしたわけで、
もし当日に間に合わなければ当然相模さんの責任が問われるのはわかっていたかな?」


めぐり「総武高校の文化祭は知っての通り、
在校生は勿論だけど外部の人たちも関わった催し物なの。
来客の中には地元の有力者も来ていたし将来この学校を受験する子だっていたんだよ。
それを文実の委員長が、
仕事を放り出して中止になりましたなんてことになったらとんでもないことになるね。」


めぐり「この学校始まって以来の汚点だったはずだよ。
委員長だった相模さんはこの責任を追及されていたのは勿論だけど、
その他にも文実に関わっていた先生方も処分を下されて、さらに私たち在校生だって…
全員であなたの連帯責任を取らされていたらどうなっていたかな。」


めぐり「たぶんあなたはこの学校のみんなに恨まれて二度と学校に通えなかったはずだよ。」


城廻先輩はこれまでにないほど真剣な話をうちに語ってきた。

それを聞いてうちの心に重圧が伸し掛かる。

うちは軽い気持ちで文実の委員長に立候補した。

それは勿論、葉山くんやみんなにカッコいいとこを見てもらいたかったから…

でも現実はそう簡単にはいかなかった。

雪ノ下さんに活躍を全部奪われて…うちは逃げ出した…

それだけじゃなく雪ノ下さんや比企谷がいなければ、

うちがどうなっていたのか城廻先輩から淡々と説明されて急に怯え出してしまった。

自分がここまで小心者だったなんて我ながら嫌気がするよ…

283: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:40:04.64 ID:wbgqgOYN0

八幡「今の城廻先輩の話は厳しかったかもしれないが、
これが組織の上に立つ人間が負わなければならない責任ってヤツだ。
こんなことはどこでも同じだ。文実は勿論だが生徒会役員でもな。」


八幡「相模、お前は焦りすぎたんだ。
今までお前は責任ある職務をこなしたことがなかったはずだろ。
会社で例えるなら平社員がいきなり社長やらされたようなもんだ。」


相模「それは…」


八幡「だがあの文実ではお前を完璧にフォロー出来る体制は整っていた。
副委員長の雪ノ下に生徒会長の城廻先輩、
ついでに俺もだがまあお前が仕事を放棄さえしなければ間違いなく順調に行われたはずだ。
それを雪ノ下さんの一言があったからとはいえ仕事を丸投げされたら、
いくら俺たちでもそれをフォローすることは出来ない。そのくらいはわかってほしかった。」


相模「…」


比企谷はあの屋上の時とちがって丁寧にうちのことを指摘してくる。

全部正論だ。

うちに反論する隙を与えてくれない。

284: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:41:52.46 ID:wbgqgOYN0

八幡「さて、このことを踏まえた上で相模に庶務をやってもらう件について改めて言うぞ。
文実の件でお前は周りから孤立しちまったよな。
この状態は恐らくお前が卒業するまでずっと続くはずだぞ。」


相模「そんな…こんなことみんなすぐに忘れるでしょ!?」


八幡「そう簡単に忘れてくれればいいがな。
信頼ってのは得るまでが大変だが失くすのはあっという間だぞ。
しかもタチが悪いことに悪評の方は中々消えないんだよ。ちなみにソースは俺自身な。」


めぐり「つまり相模さんが卒業するまでの残り一年半、
ずっとこの状態が続いちゃうかもしれないってことになるわけだね。」


うちが卒業するまでこの状態が続く。

それを聞いて思わず寒気がした。

うちはこんなのどうせあと一ヶ月もしたらみんな忘れてくれるはずだと思っていたからだ。

それがこれから先もずっと続くなんて…

今みたく…これまで仲のよかったゆっこや遥と疎遠の状態がこれからもずっと…

嫌だ…そんなの絶対嫌だ…

でも大丈夫だよね。

うちには葉山くんがいるし…

葉山くんがうちを生徒会長にしてくれればうちの信頼は取り戻せるはずだよ。

そうだよね…信じていいんだよね…?

285: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:42:41.69 ID:wbgqgOYN0

八幡「相模、俺はお前がぼっちになることに耐えられるとは思えない。
このままだとお前は近いうちに不登校かもしくは転校するかで学校を離れるかもな。」


相模「もしそうなったとしても…アンタには関係ないじゃん…」


八幡「確かにこうなっちまった原因の大半がお前にある。
けどお前の依頼を受けたのは俺たち奉仕部だ。
俺は文実でのお前の依頼である、

『文化祭を成功させて自分自身を成長させたい』

これをまだ達成出来ていないと思っている。」


めぐり「私も生徒会長なのにあなたのことを放置してしまったからね。
こうなってしまった一端は私にもある。
だからあなたにもう一度機会を与えたいと思っているの。」


うちに機会を与えたいのはわかったよ。

でもそれと比企谷の生徒会に入るのと何の関係があるわけ?

そこがうちにはわからなかった。

286: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:44:21.50 ID:wbgqgOYN0

八幡「それで失った信頼をどう取り戻すか。
それにはやはり面倒かもしれないが自分からもう一度行動しなきゃならない。」


相模「だからアンタの生徒会に入れってことになるわけ?」


八幡「そうだ、けど今度はいきなり責任のある立場になれってわけじゃない。
もう一度最初からやり直せばいい。俺たちはまだ学生なんだ。
失敗してもそれが許されるんだ。この一回で躓くこともないだろ。」


相模「でもうちは…」


八幡「勿論これはお前が引き受けたらの話だ。
奉仕部の理念は魚に餌を与えるんじゃなくて餌の取り方を教える。
この話を受け入れるかどうかは相模次第になる。
だから俺たちはお前に強制はしない。
もしも他に何かいい方法があるならそっちを選択したっていい。」


相模「それで…うちの信頼は取り戻せるの…?」


八幡「それはなんとも言えないな。全ては相模次第だ。
そもそも他人の信頼ってのはそんな簡単に得られるもんじゃない。
もしかしたら無意味な結果に終わるかもしれない。
だがこのまま何もしなければぼっちになるのだけは確実だと言っておくぞ。」


今の話を聞いてうちは思った。

比企谷が提案した話はうちを貶めるようなものじゃないことだけはわかった。

こいつなりにうちを助けようとしてくれる。

でも…うちにはわからない…

287: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:45:58.44 ID:wbgqgOYN0

相模「何で…アンタは何でこんな話をうちにするわけ…?
文化祭の後でうちはアンタの悪評を広めたんだよ!普通は恨んだりするはずじゃん!
それなのに何でこんなことをするの!?」


八幡「何でってそれは…
確かに奉仕部としての依頼が中途半端だったというのはあるが、
それ以上に俺はお前以上に独りでいることのつらさを知っているからだ。」


相模「独りでいることのつらさ…?」


八幡「俺は…まあ…この腐った目のせいで他人から疎まれてばかりいる。
そんな俺はいつの間にかぼっちでいることが当然のように思えた。
だからいつも独り、親しいヤツなんてこれまでろくに現れなかったよ。」


八幡「だが相模はちがう。お前は生粋のぼっちじゃない。
俺はこれまでぼっちだからこそ耐えられたがお前にはそんなこと無理なはずだ。
お前は訓練されたぼっちじゃないからな。」


ぼっちって…

最近のアンタはどう見てもリア充そのものなんだけど…!

そうツッコミたかったけど今は敢えて言わないでおこう。

それからあいつは最後にこう言ってくれた。

288: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 17:48:11.49 ID:wbgqgOYN0

八幡「相模も噂で聞いたかもしれないが、俺はこの前の修学旅行でまたやらかしてな。」


八幡「今まで親しかったヤツらに見捨てられてこの前まで本当の意味でぼっちだった。」


八幡「けどそんな俺でも今では一緒に居てくれるヤツらがいる。」


八幡「相模、人間誰だってやり直せる機会はあっていいはずだ。」


八幡「俺はお前に選択肢を与えることしかできない。だがこれだけは言わせてくれ。」


八幡「以前みたくお前を直接助けすることはできない。」


八幡「だがお前がもう一度踏み出す勇気があるならそれを一緒に支えてやりたい。」


八幡「これが俺から伝えたいことだ。」


それが比企谷の話だった。

直接助けることはできないだの、

一緒に支えてやりたいだのよくわからないしちがいもわからないんだけど…?

葉山くんみたいにもっとカッコよく俺が守ってやるよくらい言ってみたらいいのに。

まあそこは比企谷だから期待しないけどさ…

でもこいつの言いたいことはわかった。

今の話に比企谷はうちに対して悪意を抱いていない。

むしろ本気でうちのためにやってくれるという意思を感じる。

でもうちには葉山くんがいる。

葉山くんを裏切るつもりは今のところないしそれに彼の言葉の方が魅力的だ。

でも今の比企谷の話を聞いてうちは何か言葉では表せない想いに駆られていた。

何だろ…これ…?

そんな時だ。携帯に葉山くんからの連絡があった。

291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 18:54:11.92 ID:nEO+hFzDO
わくわくが止まらない
297: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 20:36:46.57 ID:wbgqgOYN0

『相模さん、今どこにいるんだい?』


相模「あ、今は比企谷に城廻先輩と一緒にいるんだけど…」


うちに連絡してきた葉山くんは今の状況を聞いて、

これは好都合だと言って生徒会室へ比企谷と城廻先輩を連れてくるように指示してきた。

その話を聞いて比企谷たちも葉山くんに言われた通りに生徒会室へ向かったんだけど…

298: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 20:37:43.91 ID:wbgqgOYN0

生徒会室―――


葉山「やぁ、待っていたよ。」


少女A「八幡!大変なの!」


三浦「隼人が…アンタを生徒会長から外したいって言ってきて…」


いろは「それだけじゃなく…葉山先輩は他にも私たち以外の立候補者を連れてきて…」


海老名「その人たちが…ハッチも知っている…あの…」


八幡「嘘だろ…お前らは…何でここに…!?」


生徒会室で待っていたのは比企谷の生徒会メンバーと葉山くん。

それに他にも先日葉山くんが声をかけたという人たちがいた。

それは…

299: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 20:42:00.28 ID:wbgqgOYN0

戸塚「八幡!僕たち許さないよ!」


材木座「そうだ!奉仕部の雪ノ下嬢と由比ヶ浜嬢と仲違いはよくないぞ!」


沙希「奉仕部には以前世話になったから。
葉山から事情は聞いたけどアンタのせいで奉仕部がやばいことになってるらしいね。
さすがに黙っちゃいられないよ!」


葉山「みんな新たに俺や相模さんと一緒に生徒会をやってくれる人たちだ。
俺が事情を全て伝えてあるので彼らはヒキタニが生徒会長であることを認めていない。
ヒキタニ、今度こそ観念するんだ!」


八幡「戸塚…材木座…川崎…そんな…」


昨日、葉山くんが言っていた声を掛けた人たちとは普段から比企谷と親しい連中だった。

比企谷も葉山くんがこの三人を出すなんて予想外だったみたいで強ばった顔をしている。

さっきまでうちと話していた時とは大ちがいだ。

以前のうちならこの光景を見ていい気味だと思っていたかもしれない。

でも今はちがう。

うちだってさすがにこれはやりすぎだと思う。

だって…信じていた人たちが敵に回るなんて…

葉山くん…いくらなんでも…これは酷いよ…
300: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/08(月) 20:46:04.93 ID:/+N83N670
一級死亡フラグ建築士葉山
375: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:14:49.84 ID:3vbv6D150

戸塚「八幡!葉山くんから聞いたけど女の子を泣かせちゃダメだよ!」


材木座「そうだぞ。
あの二人を怒らせたらどうなるかお主が一番よく知っておろう!
特に雪ノ下嬢なんか怒らせたらガクブルなのだ!我も一緒に謝ってあげるから!なっ!」


沙希「私はまだ葉山の話に納得してないけど、
理由はどうあれ雪ノ下たちを見捨てて生徒会入りってのはあまり感心しないね。」


葉山「屋上での一件は俺が説明しておいたよ。
まだ彼らは半信半疑のようだがヒキタニが事実を認めればみんな信じるだろうね。」


誰もがこの事態に戸惑っている。

戸塚くんたちは、

比企谷が屋上で雪ノ下さんたちとトラブルがあった噂を葉山くんから説明されたらしい。

どうやらこの三人は比企谷と同じくあまり噂に疎いようで、

それに比企谷自身も心配されたくないからあの噂について話さないようにしていたんだね。

それが仇になったみたいだけど…

それに戸塚くんたちの反応を見る限り、

葉山くんの口からあの噂を相当事実がねじ曲げられて伝わったらしい。

まあ部外者のうちですらこの状況に困惑している有様だ。

376: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:16:34.58 ID:3vbv6D150

海老名「隼人くん!すぐにみんなの誤解を解いて!こうなったのもあなたが…!?」


葉山「俺は事実を言っただけだよ。
比企谷が奉仕部の雪ノ下さんと結衣を見捨てて生徒会に入ったとね。
こうなったのも全ては比企谷に責任があるはずじゃないかな。」


三浦「だったらあーしが説明するし!」


八幡「よせ優美子!やめておけ!」


少女A「そんな…どうして…」


反論しようとする三浦さんを止める比企谷。

普段のうちなら首を傾げるだろうけど今ならなんとなくわかる。

比企谷は葉山くんを警戒している。

今、比企谷を糾弾しているのは仲のいい戸塚くんたちだ。

たぶんここで比企谷が反論すれば戸塚くんたちは信じてくれるかもしれない。

でも葉山くんの影響力は相当だ。彼が白と言えば黒だったものですらみんな白と認める。

つまり何が言いたいかというともしもここで下手に反論したら…

今度は戸塚くんたちが葉山くんに何かされるのではと比企谷は警戒しているんだ。

377: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:19:32.57 ID:3vbv6D150

めぐり「それで…葉山くんはこんなことまでして一体何がやりたいの…?」


葉山「今、見ていただいたように比企谷は生徒会長に相応しくありません。
だから俺は比企谷の生徒会長職の撤回と、
この相模さんを生徒会長に推薦することを学校側に訴えるつもりです。」


めぐり「つまり葉山くんは八幡を生徒会長の座から引きずり下ろしたいということだね。
それで相模さんに会長の座を譲れと…
これはさすがに温厚な私でも無視できないよ。」


葉山「それなら俺も城廻先輩の問題を指摘しますよ。
元会長が比企谷を贔屓して会長に当選させた。これこそ由々しき問題じゃありませんか!」


めぐり「それは…でも…!」


八幡「城廻先輩やめてください!
今先輩が問題を起こしたらどうなるかわかっているんですか!?」


葉山くんに掴みかかろうとする城廻先輩を比企谷が制した。

ここで城廻先輩が問題行動を起こせばどうなるかわかったんだろうな。

さっきチラッとだけ聞いたけど城廻先輩は受験生でしかも推薦入試を控えているんだよね。

そんな城廻先輩がこの時期に問題行動を起こせば推薦は取り消し。

これまでの三年間が無駄になるわけだし。

378: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:21:14.62 ID:3vbv6D150

めぐり「葉山くんの…言いたいことはわかったよ…
でも生徒会役員は7人、そっちはあと2人足りないけどそれは決まっているの?」


葉山「残りの役員には雪ノ下さんと結衣に入ってもらう予定です。」


相模「雪ノ下さんと結衣ちゃんを…!?」


残りの生徒会役員の立候補者があの二人なんて…

そんな…冗談でしょ…?


八幡「その話は…もう雪ノ下たちにはすませたのか…?」


葉山「いや、まだだ。
だが雪ノ下さんたちなら、
比企谷以上の人望と能力が備わっているだろうし立派にやり遂げてくれるはずだよ。」


相模「でも…葉山くん…雪ノ下さんたちとは…」


葉山「大丈夫、今度は俺がついている。
文化祭と同じようなことにはならないよ。
それにいい機会じゃないか。これを機に彼女たちとの仲を改善すればいい。」


葉山くんは不安がるうちを優しくなだめてくれる。

けどそれだけでうちの不安はなくなることはない。

だって今のうちと雪ノ下さんとじゃ…

379: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:22:11.17 ID:3vbv6D150

戸塚「八幡、葉山くんが言ってたよ。
八幡は無理やり生徒会をやらされてるって!
それで雪ノ下さんたちが泣いているって。だから奉仕部に戻っておいでよ!」


材木座「そうだぞ。我も一緒に謝ってあげるぞ!」


川崎「アンタには生徒会よりも…奉仕部の方がね…」


そして戸塚くんたちも葉山くんから何を聞かされたのか知らないけど、

比企谷の生徒会入りを快く思っていないようだ。

でも話はそれだけじゃなかった。

380: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:23:06.64 ID:3vbv6D150

葉山「『 』さん、比企谷と雪ノ下さんたちを切り離したのはキミだ。
悪いがキミにもこの責任を取ってほしい。」


少女A「つまり…私も八幡と一緒に生徒会を辞めろってこと?
元々八幡のために生徒会に入りましたからそれは構いませんよ。」


葉山「それだけじゃない。元々の発端はキミだ。
だから雪ノ下さんたちに誠意を見せるためにも彼女たちの前で謝ってくれないか。」


八幡「ふざけんな!そんなことができるわけが…!?」


葉山「それなら優美子か姫菜、いろはでもいい。雪ノ下さんと結衣の前で謝ってほしい。」


葉山くんは比企谷たちに結構な要求を突きつけてきた。

それはうちですら無茶苦茶だと思える要求だ。

普通ならいくら比企谷だってこんな要求を呑めるはずがない。

けど…弱みを握られていれば話は別だ…

381: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:23:50.24 ID:3vbv6D150

八幡「その話…俺が全面的に謝るということでなんとかならないか…?」


葉山「そうか、キミならそう言ってくれると思っていたよ。」


三浦「隼人!どういうことだし!?」


海老名「まさか…隼人くん…」


少女A「これまでのことを全て八幡に…そんなこと絶対ダメ…!?」


比企谷は自分が謝るということで決着をつけようとしている。

部外者のうちはこの状況をうちなりに精一杯考えた。

そしてある考えに行き着いた。

383: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:25:06.11 ID:3vbv6D150

つまり状況を整理すると…

比企谷は葉山くんに人質を取られているってことになるんだよね。

その人質ってのが戸塚くん、川崎さん、それと…変なデブ。

それに城廻先輩も…

そしてたったいま、比企谷は新たな弱みを握られた。

自分のいる生徒会メンバーだ。

この連中に頭を下げさせる。

こんなことをされたら比企谷だって我慢ならないはずだ。

かといってここで無理にでも暴力に訴えればそれで即アウト。

比企谷はすぐに生徒会長を辞めさせられる。

おまけに他のメンバーも何かしらの罰を受けるかもしれないし、

それに悪評だって流れるかもしれない。

だから比企谷は葉山くんへ迂闊には手を出せない。

比企谷一人に全ての責任を取らせる。文化祭と同じことになるんだろうね…

384: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:30:23.89 ID:3vbv6D150

少女A「ダメよ!絶対ダメ!
葉山くんは今まで起きたことを八幡に全部押し付ける気だよ!?」


八幡「それでもだ。ここでお前たちにまで迷惑を掛けるわけにはいかないだろ。」


三浦「またアンタはそうやって…!」


海老名「そうだよ。これじゃあまた前みたいなことになるよ!」


いろは「そうですよ!私たち頭を下げることくらい…」


みんな比企谷のためになら頭を下げる程度なんとも思わないと言っている。

それを見てうちは羨ましいと思った。

今のうちにそんなことを言ってくれる人なんているのかな…?

385: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:30:52.64 ID:3vbv6D150

八幡「ダメだ。葉山は俺一人に責任を押し付けるはずだ。
それなら問題ない。俺一人ならなんとかなるはず。
むしろお前たちにまで非が及ぶ方が厄介なことになる。」


少女A「でも…それじゃあ八幡が…」


八幡「だから俺なら大丈夫だ。
お前ら…以前ならともかく…今は俺のこと信じてくれてるだろ…
だからわかってくれるヤツがいてくれるなら俺はそれだけで十分だ。」


少女A「八幡…本当にあなたは…」


三浦「アンタ馬鹿だし…大馬鹿だし…」


海老名「ダメだよ…こんなの…絶対ダメ…」


いろは「そうです…私たちは認めませんから…」


めぐり「ゴメンね…私に力がないばっかりに…」


生徒会の子たちがみんな比企谷のために泣いている。

この子たちは本気で比企谷のことを心配しているんだね。

それに比べてあっちはどうだろうか…?

386: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:32:31.68 ID:3vbv6D150

葉山「ヒキタニ…!」


葉山くんは…未だに比企谷を睨みつけている…

ていうか三浦さんと海老名さん泣いてるんだけど…?

この二人って葉山くんのグループにいたんだから心配くらいしてあげなよ。

それに一色って子も確かサッカー部のマネージャーで後輩だよね。

一度疎遠になったらもう慰めることもしないんだ。


そして葉山くんに何を言われたか知らないけどやってきたこの三人も…


戸塚「生徒会の人たちが泣いてる…もしかして…葉山くんの言ってたことは…」


材木座「ぬぅぅ…どうやらこの一件裏がありそうではないか!」


沙希「もしかしたら私らって…」


葉山くんの言っていることを疑い出してる。

まあうちはこの三人とは殆ど絡んだことないし…

たぶん比企谷のことが気になっただけでうちや葉山くんのことは気にしてないよね。

そんな周りを見てうちは思った。

これじゃあまた同じことが起きる。あの文実と同じことになる。

それだけは絶対嫌だ。

そう思ったうちは葉山くんにある話を切り出した。

387: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:33:24.04 ID:3vbv6D150

相模「ねぇ…葉山くん…
ここまでやってもらって悪いけどうちに生徒会長をやれる自信はないよ…」


葉山「そんなことはないよ。相模さんは実行委員長だってやれたんだ。今度だって…!」


相模「あんなの…雪ノ下さんや比企谷がいたから出来たんだよ。じゃなきゃ無理だった。」


葉山「………ダメだよ相模さん。
ここで逃げたらキミは今度こそ立ち直れなくなる。
今こそ最後までやり抜く勇気が必要だ!自分を変えていかなきゃいけないよ!」


葉山くんはうちを勇気づけようとしてくれている。

でもダメなの…それじゃあダメなんだよ…

今のうちに生徒会長なんて出来るわけないよ。

そう思ったけど…誰もうちを助けてくれるわけがない。

三浦さんたちにはうちが葉山くんとグルだと思われてるだろうし、

戸塚くんたちもうちを助けてくれるほど仲がいいわけじゃない。

つまりこの場でうちを助けてくれる人はいない。

そう思っていた…

388: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:34:35.57 ID:3vbv6D150

八幡「やめろ、勝手な自分の理想を相模に押し付けるな。」


葉山「ヒキタニ…これはキミには関係のないことだが…?」


八幡「ふざけんな。
今のままもう一度相模と雪ノ下たちを仕事させてみろ。
また文化祭と同じことの繰り返しだぞ。それをわかって言っているのか…?」


相模「比企谷…」


葉山「大丈夫だよ。俺がついてるから!今度こそキミは頑張ることができる!」


葉山くんの言葉…

いつものうちなら喜んでいただろうけど…

でも今ならわかる。

葉山くんはうちに自分の理想を押し付けようとしてるんだ。

きっとこの人はうちのことを全然わかろうとはしてくれないんだよね。


相模「ねぇ…葉山くんは今までの人生で孤立したことがある…?」


葉山「いや、ないな。少なくとも俺は経験したことがないよ。」


その言葉を聞きうちは「あぁ…やっぱり…」と思った。

この人にうちの気持ちはわかるはずがないんだ。

うちが孤立してたった一人ぼっちでいること…

それをわかってくれない。

他人から見たら今のうちなんて自業自得だけどさ…それでも…

比企谷だけはそんな今のうちをわかってくれたんだよね。

だから…葉山くん…ごめん…

389: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:35:52.44 ID:3vbv6D150

相模「葉山くん…ごめん…うち…生徒会長なんて出来ない…」


葉山「そんな…何故だ相模さん!キミには文化祭での経験が!?」


相模「あんなの…みんなの足引っ張っただけだよ!
そんなうちが雪ノ下さんたちと一緒に生徒会長やっても…
比企谷が言ったように文化祭と同じことにしかならないよ!?」


うちのこの言葉に葉山くんは意外な顔を見せている。

たぶんうちに自分の意見が断られるとは思ってなかったんだろうな…

でもね…無理なんだよ…

うちは文化祭から何も成長してない。

あの屋上に逃げ出した時からまだ何も成長してない。

そんなうちに…生徒会長なんて出来ないよ…

390: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:36:19.41 ID:3vbv6D150

葉山「それなら…
雪ノ下さんに生徒会長をやってもらって…相模さんも役員に…それなら大丈夫だろ?」


相模「だから無理だよ。何度も言わせないで…
今のうちじゃ雪ノ下さんと仕事なんて出来ないよ…」


葉山「大丈夫!みんな仲良く出来るはずだ!俺が付いてるんだから!」


うちは葉山くんの言葉を何度も拒否している。

でもこの人はそんなうちの言葉を受け入れようとしない。

自分の理想を押し付けようとする。

何で…何で…わかってくれないの…?

うちは葉山くんが何を考えているのかわからなくなってきた。

391: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:37:11.32 ID:3vbv6D150

八幡「おい…もうやめろ…相模に生徒会長になる意思はないってわかっただろ。」


葉山「悪いが今は相模さんと話しているんだ。関係ないなら黙っていてくれ!」


少女A「本人が嫌がってるんだからこれ以上勧めるのは嫌がらせになりますよ。」


いろは「そうですよ。葉山先輩には心底がっかりです。幻滅しました。」


見かねた比企谷たちがうちに無理強いする葉山くんを制している。

その光景は周りからは異様に思われたんだろうね。

ていうか葉山くんは何でこんな必死になってんの…?

392: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:38:23.81 ID:3vbv6D150

海老名「やっぱり隼人くんは今回も他人を利用してたんだね。」


相模「利用…ってどういう意味…?」


海老名「さっき隼人くんが言ってたことだよ。
雪ノ下さんと結衣を生徒会に入れる。隼人くんの狙いはそこなんだよ。」


少女A「そういうことですか。
八幡に全ての責任を押し付けることで雪ノ下さんたちの信頼を取り戻すつもりですね。
そして同時に彼女たちを生徒会に入れてそれを自分の手柄してお近づきになろうとする。
最低最悪の発想…言葉にするだけで吐き気がします!」


葉山「そんなことはないよ相模さん!?
彼女たちの言っていることは全部でたらめだ!
俺はキミを利用なんかしていない。本当だ!信じてくれ!!」


うちは利用された…?

それも…葉山くんが雪ノ下さんに近づくために…?

ハハ…ちょっとやめてよそれ…

何それ…今まで葉山くんに煽てられてたうちがバカじゃん…

393: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:39:25.05 ID:3vbv6D150

相模「もういいよ…本当にやめて…」


葉山「もういいって…何を言っているんだ…?」


相模「葉山くんの言ってることがよくわかんなくなってきちゃったの。
今のうちじゃ何をしたって同じだよ。また前と同じことになるだけ…
そんな生徒会長やらせてやるって煽てられても迷惑なの!だからやめて!!」


うちは葉山くんに力強く『やめて』と叫んだ。

完全な拒絶だ。

正直この人についていくことはできない。

それにこの人は最初からうちの心配なんてしていない。

誰か…他の人のことを考えている…

それは間違いなく雪ノ下さんのことだって…わかっちゃったから…

394: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:40:27.70 ID:3vbv6D150

戸塚「葉山くん、これってどういうことなのかな?」


材木座「我らは八幡が、
奉仕部の二人を泣かせてしまったと聞いて仲を取り持ってほしいというから来たのだぞ!」


沙希「それなのに…突然生徒会に入れだの…
比企谷に全部責任を取ってもらうだとか…葉山…私らを騙した落とし前は高くつくよ!」


葉山「いや…だから…」


どうやら戸塚くんたちも葉山くんに言いくるめられてここへ連れてこられたようだ。

きっと比企谷を懲らしめるために親しい連中を取り込もうとしたんだろうけど、

無理な説得が裏目に出てるし…


戸塚「覚悟できてるよね…?」


そんな葉山くんに笑顔で詰め寄る戸塚くんだけど…

この子可愛い顔してガチで怒ってるよ!?

395: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:42:02.34 ID:3vbv6D150

八幡「葉山、お前はこれだけ人を巻き込んで何のリスクもないと思っていたか?」


葉山「それは…どういう意味だ…?」


八幡「俺は常にリスクを考えて行動している。
文化祭での屋上の件は俺一人を犠牲にすることで問題を解消できた。
それに修学旅行の告白だって俺が犠牲になることで実害は最小限に防げた。」


葉山「そうだ…今度もキミにそれをやってもらおうと…」


八幡「だからそれが全然出来てないって言ってんだよ。
お前は俺一人を犠牲にしようとするためにこれだけの人間を巻き込んだんだぞ!」


八幡「葉山、お前は雪ノ下と由比ヶ浜のことを大事に想っているかもしれない。
だがそのせいで今回お前に体よく利用されたこいつらはどうなる!そのことを考えたか!」


八幡「戸塚はテニス部の部長だ。
こんな件が周りに知れ渡れば部長を辞めさせられたかもしれない。
川崎には幼い弟妹がいる。
姉貴がこんな馬鹿やってることを下の弟妹たちが知ったらどうなるか考えたか!?」


比企谷は葉山くんに騙されたとはいえ、

敵対していた戸塚くんたちのことをしっかりと考えていた。

そんな比企谷の考えを聞いて戸塚くんと川崎さんは「ゴメン」と呟いてる。

ちなみに変なデブは「八幡!我のことスルーしないで!」とか喚いてるけど…

396: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:42:46.21 ID:3vbv6D150

八幡「葉山、お前はそろそろ自分が招いたことの落とし前をつけるべきじゃないか。」


葉山「そんな…俺は…相模さんを…それに雪乃ちゃんを助けようとしただけで…!」


少女A「だからってこれだけの人たちを巻き込んでいいわけないでしょ!?」


八幡「そうだ、ここにはお前の勝手な都合で犠牲にならなきゃいけない人間は一人もいない。」


少女A「そうです。八幡も含めてね!」


比企谷たちはハッキリと葉山くんを拒絶することを告げた。

もうこの場に葉山くんの味方になる人は誰もいない。

それどころかある意外な人が葉山くんにトドメを刺した。

397: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:44:58.66 ID:3vbv6D150

めぐり「葉山くん、悪いけど雪ノ下さんを生徒会に入れるのは私も反対かな。」


葉山「城廻先輩…どうして…!?」


めぐり「ここだけの話だけど、
比企谷くんが会長になってから雪ノ下さんと由比ヶ浜さんは生徒会に入ろうとしたの。
でも推薦人が集まらなくて立候補できなかったらしいけどね。」


葉山「それなら比企谷の時みたく城廻先輩の力添えで彼女たちを役員にすればいい!
雪乃ちゃんはあの陽乃さんの妹だ!彼女に実力があるのはよく知ってるはずですよね!!」


めぐり「そうだね。確かに雪ノ下さんは…スゴイと思う。でもね…」


そこで城廻先輩は少しだけ私に顔を向けた。

その顔はなんだか残念そうに見えたけど…

けどすぐ葉山くんの方に向かってこう言った。

398: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:45:32.34 ID:3vbv6D150

めぐり「雪ノ下さんは…弱い人の心がわからないから…」


葉山「それはどういうことですか…?」


めぐり「確かに私も文化祭で雪ノ下さんと一緒に仕事して、
あの陽さんの妹さんなら生徒会長を任せられると思っていたよ。」


めぐり「でも陽さんに頼まれて比企谷くんに生徒会長なってもらってわかったの。
たぶん雪ノ下さんに生徒会長を務めるのは無理だったんじゃないのかなって。」


葉山「何を言ってるんですか!雪乃ちゃんほどの人材は他にいないはずだ!?」


葉山くんは城廻先輩の言っていることに力強く反論している。

でもこの人…もううちのこと完全に忘れてるよね。

あぁ…もういいよ…うちのこと無視して勝手にやってなよ…

399: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:46:46.54 ID:3vbv6D150

めぐり「雪ノ下さんに生徒会長をやってもらっても、
いずれメンバーの仲が気まずくなって拗れるだけだよ。それだけは確実だと思うね。」


葉山「何で…そんなわけが…!?」


めぐり「文実で雪ノ下さんはその作業を殆ど比企谷くんと一緒になってやってたよね。
確かにそれは賞賛されるべきものかもしれない。
でも上の立場に立つ人間として言わせてもらうとそれはとても危ういものなの。
葉山くんもサッカー部の部長なら私が言っている意味がよくわかるよね?」


葉山「それは…」


めぐり「確かに雪ノ下さんは厳しくて正しい人だよ。それは認める。
でも人間ってそれだけじゃダメなの。
周りに結構な毒舌吐いてたし、
彼女が入っていたら3日ともたずに生徒会は内部分裂してたかもしれないね。」


城廻先輩の発言に比企谷は少しだけ苦笑いしていた。

あ、こいつそういえば文実の時に結構雪ノ下さんに言われてたっけ。

しかも同じ部活なんだよね。きっと部活に行くたびにあんな毒舌吐かれてたんだろうな。

うちなら絶対耐えられないよ…

400: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:50:41.35 ID:3vbv6D150

葉山「それなら周りが彼女を支えてあげればいい!そうすれば…!」


めぐり「その周りの人がいてくれたらね。
比企谷くんにはこうして支えてくれる人がいるよ。
でも今の雪ノ下さんに支えてくれる人がいないよね?それに私も悪いけど…」


葉山「そんな…お願いです。城廻先輩なら…」


めぐり「ゴメンもう無理だから。
それに葉山くんはさっき私のこと脅そうとしてたよね。
そんなあなたの頼み事なんか聞けないよ。」


葉山「その件については謝罪します。だから…」


めぐり「悪いけど心がこもっていない謝罪なんかいらない。
それに私もいざとなれば推薦を蹴ってでもキミの暴走を止めるつもりだったから。
私は文実で比企谷くんに悪いことを押し付けちゃった一人だもん。
先輩としてせめてこのくらいはやってあげないとね。」


葉山「待ってください!お願いだ。話を…!?」


めぐり「葉山くん、キミは本当に最低だね。心からそう思うよ。」


城廻先輩は葉山くんを見限るようにそう言葉を吐き捨てた。

哀れ葉山くんはこの場にいる全ての人たちを敵に回してしまいこの場から出て行った。

401: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:51:37.88 ID:3vbv6D150

戸塚「八幡…ごめんね…葉山くんに騙されて…八幡のこと信じてあげられなくて…」


八幡「いや、俺の方こそ…
戸塚には何があったのかちゃんと言っておくべきだった。心配かけてすまなかったな。」


沙希「本当に悪かったね。この償いはちゃんとするよ。」


八幡「だから気にすんな。こんなの償うほどのこともねーだろ。」


材木座「八幡~!我も~!我も~!」


八幡「あーっ!わかったから!お前は鬱陶しいんだよ!」


葉山くんが生徒会室から出ていき、それと同時に戸塚くんたちは比企谷に謝罪している。

比企谷はこの三人に何もなかったから気にするなと許している。

さっきまでの修羅場が嘘みたいだ。

他のみんなもさっきとはちがい和気藹々とやっている。

場違いなうちは居た堪れなくなり誰にも知られずこの場を出ようとしたけど…

402: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:52:18.28 ID:3vbv6D150

八幡「待て相模。
他のヤツは誤魔化せてもぼっちの俺の前でステルスヒッキーは無効だぞ。」


相模「せっかく誰にも知られずに出ていこうとしたのに…どうして呼び止めるの…?」


八幡「どうしてって…まだお前からちゃんと返事もらってないからだろ。」


返事って…

そういえば葉山くんのせいで忘れてたけど比企谷の生徒会に入るとかそんな話してたっけ。

でもこんなことになって今更どうしろっての…?

403: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:53:54.84 ID:3vbv6D150

八幡「俺はお前に生徒会に入ってくれなんて言わない。
今のお前にそんなことを言う方が却って酷だからな。」


相模「なら呼び止めないでよ…」


八幡「でも一言礼くらい言わせてくれ。
あそこで相模が葉山を否定することを言ってくれなきゃどうなってたかわからない。
だから…助かった…」


まさか…意外な一言だった…

こんなことになった文句でも言われるのかと思っていたけど…お礼を言われるなんて…

本当ならうちはアンタにお礼なんて言われる立場じゃないのに。

ごめん…ごめんね比企谷…


相模「ごめん…ごめんなさい…」


相模「こんなことになって…ごめんなさい…」


相模「それに…文化祭の時…比企谷に迷惑をかけて本当にごめんなさい…」


八幡「そっか、わかった。お前の気持ちはわかった。だからもう気にすんな。」


比企谷はまるで幼い子供を宥めるように泣きじゃくるうちの頭を撫でてくれた。

それは葉山くんとはちがった暖かい優しさだった。

あぁ、優しいってこういうことなんだね。

比企谷は優しい。だから文化祭の屋上でうちを庇ってくれたんだ。

こんなことを今更になって気づくなんてうちは本当に人を見る目がないよね。

404: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 00:54:30.41 ID:3vbv6D150

それからうちは比企谷…いや…八幡のいる生徒会に入った。


まあ最初はみんなギクシャクした関係だったけど…


八幡が間に入ってくれたおかげで今ではみんな仲良くやっている。


まだやることがあって大変だけどそれでも踏み出した第一歩だ。今度こそ失敗したくない。


そう、これは八幡がくれたチャンスなんだ。


八幡に謝った時、うちはちょっとだけ成長できた。


今度はもっと成長しなきゃ。


うちにチャンスをくれた八幡のため、それにもう一度ゆっこや遥たちと向き合うために。

405: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:01:41.52 ID:3vbv6D150

それと葉山くんについてだけど…


三浦「ハチオはこんなこと嫌がるかもしれないけど…隼人…いや…葉山は潰すよ…!」


海老名「そうだね。今回はさすがに見過ごせないよね。」


いろは「自分の都合で女の子を利用したんですからその報いを受けてもらいましょうよ!」


めぐり「でもどうやって…?彼の影響力はまだ結構あるよ。」


相模「それなら…うちら女子が最も得意な方法でやるってのはどうかな。」


少女A「今回、あの人が八幡へ行ったことを私は絶対に許さないんだから…!」


これは八幡には絶対知られることのないうちたち女同士だけの秘密の話。

うちらは女子間のネットワークを最大限に利用して葉山への悪評を広めまくった。

まあ悪評といってもその全てがこれまで起きたことばっかなんだけどね…

それは瞬く間に広まって葉山はうちの時よりも酷い状態で周りから阻害されていった。

まあこれで八幡が何かされる心配はもうないよね。

それともうひとつだけ…

406: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 01:03:49.83 ID:3vbv6D150

『…のん!どうしよう!さがみんが生徒会の庶務に決まっちゃったよ!?』


『…ヶ浜さん…そんな…
生徒会の庶務になれば比企谷くんに近づくことができたはずなのに…』


後日、廊下を歩いていたらまたこんな話が聞こえてきた。

どうやら生徒会に入れなくて悔しがっているようだ。

本当に誰だか知らないけど何で生徒会の庶務になりたいたんだろ…?


<相模南の場合>


end


427: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/14(日) 03:51:39.04 ID:rvl/6/yuO
女の執念…マジ恐ろしい(ブルブル

444: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:33:55.43 ID:7RXPCDeZ0

<少女Aの場合>


『私は掴んだこの手を二度と離さない』


それは今から数日前、

奉仕部の部室前で八幡の手を握り締めた時に思わず心の中で呟いたことだった。

八幡を最も苦しめていた雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣。

あの二人に八幡のことを諦めさせるために、

私は彼女たちの前で見せつけるように彼の手を握り締めた。


『もう八幡に近づかないで…』


そんな想いを抱きながら私は彼の手を掴んでいた。

他人からしてみたら随分身勝手な行為だと思われるかもしれない。

でも私はこの行動に後悔はしていない。
445: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:35:11.71 ID:7RXPCDeZ0

それから現在―――


三浦「クリスマスイベント!無事終了~!」


海老名「みんな、お疲れさま!」


相模「ていうかクリスマスに何で仕事やらされるわけ…?」


いろは「なんでも今回のイベント参加決めてきたの平塚先生らしいですよ。
あの独神…自分に彼氏がいないから生徒相手に嫌がらせしてるんですよ。マジ醜いです!」


八幡「おいおい…本人がいないからって毒吐きすぎだぞ。けどこれでようやく帰れるな…」


少女A「八幡が一番頑張ったからね。本当にお疲れさま!」


あれから数日後、海浜総合高校とのクリスマスイベントが行われた。

私たち生徒会メンバーによる初の参加行事だ。

当初は向こうの会長が意味不明な言動を交わしてきたり、

八幡の中学時代の同級生な折本とかいう失礼な女性が八幡を貶してきたけど、

私たちは互いに連携を取りこの事態に対処してみせた。

446: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:36:00.42 ID:7RXPCDeZ0

まずは玉縄という向こうの会長に…


『すみません。何を言っているのかさっぱりわからないのですが…?』


『あーし日本人だから日本語喋ってくんない?』


『今時日本語は世界に羽ばたくサブカルチャー(BL)じゃ共通言語なんだよ。』


『ていうか覚えたてのビジネス用語使ってカッコつけるのがあざといですよね。』


『うちも日本語喋らないとわからないよ!』


『そういうわけだ。そっちが日本語話さないならこっちは勝手にやらせてもらうぞ。』


そんな感じで「何を言ってるのか意味不明だから日本語で喋って!」と全員で訴えた。

その結果、

私たち総武高校側が主導権を握りクリスマスイベントは、

総武高校と海浜総合がそれぞれ独自で行う二部制となった。

私たち総武側は八幡の提案で近隣の小学校や幼稚園に頼んで劇の催し物をやることになった。

先日の葉山くんの件で責任を感じていた沙希さんにも協力してもらいイベントは成功。

地域の人たちとも親交が深まり実に有意義なものとなった。

ちなみに海浜総合の方はライブをやると言っていたけど、

そのためのメンバー集めやまた演奏の準備が満足に整わずに最悪な結果に終わったらしい。

447: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:36:48.67 ID:7RXPCDeZ0

『あ、比企谷じゃん!まさかのレアキャラ!』


それと海浜側にかつて八幡を馬鹿にしていた折本という人がいたので…


『初めまして、八幡の妻の『 』です。』


『あーしは愛人1号の三浦優美子だし!』


『同じく2号の海老名姫菜だよ。』


『それと可愛い後輩の愛人3号の一色いろはです!』


『え~と…うちは…4号…の相模南みたいな…?』


『昔は随分八幡がお世話になったそうですね。
でも今は私たちがいるのでどうかご心配なく!いずれこのお礼はたっぷりしますから!』


『アハハ…マジで…それは受けないんだけど…?』


全員で八幡の彼女だと装ってもらい(何故かみんなノリノリだった)

八幡との仲を見せつけてみせた。

その際、彼女は呆気に取られていたけど八幡を小馬鹿にした仕返しはこんなものでしょう。

448: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:37:16.95 ID:7RXPCDeZ0

『八幡、久しぶり。会いたかった。』


『オォ、ルミルミ。夏の林間学校以来だな。今回はよろしく頼むな!』


『はーちゃんだ!けーちゃんがんばるからね!』


『アンタにはこの前悪いことしたからね。このくらいは協力させてもらうよ。』


『川崎…それにけーちゃんまで…手伝ってくれて悪いな。』


それにイベントにはかつて八幡が助けたという鶴見留美さん。

それに沙希さんと妹の京華ちゃんも手伝ってくれました。

そんなわけで私たちのクリスマスイベントは無事終了したのです。

449: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:38:54.37 ID:7RXPCDeZ0

少女A「優美子たち、先にサイゼに行って席を確保しておくって言ってるよ。」


八幡「戸塚や材木座たちもサイゼで合流するって言ってたからな。
まったく生徒会やってなきゃ今年も小町と二人きりでクリスマス祝ってたんだが…
とにかくさっさと向かうとするか。」


そして今日はクリスマス・イブ。

私と八幡は件のクリスマスイベントの事務手続きを終わらせて、

急いでみんなが待っているサイゼに向かおうとした。

ちなみに何でサイゼかというと、

八幡曰く、

この時期オサレな店なんてどこも満席だがファミレスなら融通が利くからだそうです。

なんとも彼らしい意見です。

450: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:39:54.51 ID:7RXPCDeZ0

八幡「だがその前にだ…実は『 』に渡したいものがあるんだ。」


少女A「私に…渡したいもの…?」


八幡「今日クリスマスだろ。
それにサイゼで渡したらみんなにからかわれるのが恥ずかしいし今ここで渡すからな。」


少女A「もう…八幡たら…デリカシーがない。そういうところがポイント低いんです!」


八幡「うっせ!小町の真似なんかすんな!」


八幡は鞄の中からプレゼント用に包装された小さな箱を取り出した。

そしてそれを私に渡そうとした…その時だった。

451: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:40:22.22 ID:7RXPCDeZ0

「やぁ…」


私たちの目の前に一人の男性が現れた。

その人はどこか見覚えのある顔だったけどその面影はまるでない。

目はとてつもなく腐っていてまるで出会った時の八幡を思い出させるほどだった。

いえ、あの時の八幡よりも酷いかも…


八幡「お前…もしかして…葉山なのか…?」


葉山「何だ。俺だとわからなかったのか。久しぶりだねヒキタニ…」


少女A「あなた随分変わりましたね。特に目の辺りが…」


葉山「あれから色々あってね。
まあ俺のことはどうでもいいじゃないか。それよりも話したいことがある。」


突然現れた葉山くんにかつての爽やかさの面影はなかった。

恐らく私たち女子で仕掛けた噂が原因なんだろうけど、

それは元々彼が招いたことでありそれに対して同情やましてや後悔する気もない。

まあその話は置いといて葉山くんはポケットから携帯を取り出してみせた。

誰かと連絡を取っている。

それから葉山くんは私たちにも聞こえるように連絡してきた主の声を聞かせてきた。

452: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:41:20.80 ID:7RXPCDeZ0

『やっはろー!ヒッキー!』


『聞こえているのなら返事をしなさいヒキガエルくん。』


八幡「この声…雪ノ下…それに由比ヶ浜…!?」


少女A「一体どういうこと…?」


連絡してきたのはなんと雪ノ下さんに由比ヶ浜さんだ。

この前、二度と八幡に会うなという忠告をしたはずなのにそれをもう破るなんて…

いや、直接会っているわけじゃないからまだ破ってないんだよね。

453: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:44:36.33 ID:7RXPCDeZ0

『ヒッキー!今私たちゆきのんのマンションでクリスマスパーティーやってるんだよ♪』


『これは奉仕部の部員同士によるクリスマスパーティーよ。
私としては不本意だけど…
あなたも一応奉仕部の部員なのだから私のマンションに招待してあげるわ。
感謝することね。』


『ちなみにあなたには選択権も拒否権も認められていないことを忘れないで。
まあぼっちのあなたのことだからクリスマスの予定がないのはわかっているけど…
けどもしも都合があったとしても私たちを優先させなさい。』


『言っておくけどこれは部長命令よ!』


『それじゃあ待ってるからねヒッキー♪』


そんな一方的な内容だった。

それから要件を言い終えると彼女たちはすぐに連絡を切ってしまった。

あの人たちは八幡に発言をさせる機会すら与えないというの…?

どこまで図々しいのかと私は内心腹立だしく思った。

454: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:45:22.39 ID:7RXPCDeZ0

葉山「連絡は以上だ。俺はメッセンジャーとしてキミの下へやってきた。」


八幡「葉山…お前いつの間に雪ノ下のパシリになったんだ…?」


少女A「それよりも八幡はこれから私と一緒に、
生徒会主催のクリスマスイベントの打ち上げに行くんです。奉仕部の方へは行けません!」


私は八幡の代わりに断固として断った。

当然だ。こんな人を馬鹿にした申し出があってたまるかと…

455: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:45:56.15 ID:7RXPCDeZ0

葉山「悪いが無理やりでもキミを連れて行くぞ。これを見てくれ。」


八幡「それ…『 』に渡すはずだったヤツ!いつの間に取ってんだよ!?」


葉山「どうやら大切な物のようだね。
これを返して欲しければ俺と一緒に雪乃ちゃんのところへ来てくれ。
彼女たちと一緒にクリスマスを祝おうじゃないか。」


少女A「ふざけないで!あなた自分が何をしているのかわかっているの!?」


私は葉山くんに対してそう叫んだ。

彼の行動は常識の範疇を超えている。

そんな私の問い掛けに彼はその腐った目でこちらを睨みつけながらこう言った。

456: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:47:27.64 ID:7RXPCDeZ0

葉山「これは…俺にとっての試練なんだ…」


少女A「試練…?」


葉山「先日、俺は雪乃ちゃんがいる奉仕部へ入部しようとした。
けどあっさりと断られたよ。でも俺はなんとかしてくれと頼み込んだ。
そしてあることを雪乃ちゃんから言い渡された。」


葉山「それは…ヒキタニ…キミを雪乃ちゃんと結衣の前に連れてくること!」


葉山「それが俺の奉仕部に入部できる条件。
これは俺が雪乃ちゃんたちのいる奉仕部に入るための入部テストなんだ…
俺はもう孤立したくない…そのためなら手段は選ばない!」


さすがに理解するのに少しだけ時間が掛かった。

入部テスト…?

うちの学校の部活って入部テストなんかないはずですよね。

いやいや…それよりも入部テストが八幡への嫌がらせって何ですか…?

呆れ返ってモノも言えません。

457: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 01:48:50.32 ID:7RXPCDeZ0
ここまで

次の更新でこのssは最後ですかね

ちなみにこの話のみ前作のラスト直後の話になりますのでご注意ください
464: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 03:34:32.47 ID:wtwvg8Mc0

もうそろそろ三人にとどめを刺してほしい…
哀れだ…
494: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:39:13.27 ID:15I+bbgA0

八幡「とにかくそれを返せ。
こんなことしたら犯罪だ。お前も弁護士の息子ならこのくらいわかるだろ?」


葉山「それでも…俺にはもう後がないんだ…
頼むヒキタニ。俺と一緒に雪乃ちゃんたちのところへ行こう。」


少女A「あなた…おかしい…どうしてそこまで雪ノ下さんにこだわるの!?」


以前、優美子たちは葉山くんが雪ノ下さんのことが好きだと指摘していた。

けど私には葉山くんを突き動かしているものが明らかに恋愛感情とは別物に思えた。

それなら彼は一体何のために動いているの…?

495: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:39:41.32 ID:15I+bbgA0

葉山「それは…俺が昔…雪乃ちゃんを傷つけたからだ…」


八幡「雪ノ下を傷つけたってどういうことだよ?」


葉山「俺は雪乃ちゃんとは幼馴染だ。
子供の頃からの付き合いだった。昔は仲が良かったさ。けど…」


それから葉山くんは雪ノ下さんとの過去について語りだした。

幼い頃、葉山くんは雪ノ下さんを救えなかったらしい。

そのことを未だに悔いているとかそんな話だった。

496: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:40:52.42 ID:15I+bbgA0

葉山「だから俺は彼女を救いたい。今度こそ必ず!」


少女A「話はわかりました。けど何でそれに八幡を巻き込もうとするの!?」


葉山「それは…ヒキタニは雪乃ちゃんが唯一認めている男子だからさ。」


八幡「俺が…雪ノ下に…嘘だろ…?」


葉山「嘘じゃない。
俺はこれまで彼女に近づく人間を何人も見てきた。
彼女はどうでもいい人間は全て適当にあしらってきた。
けどキミはちがう。」


葉山「雪乃ちゃんの隣に居られたのはキミだけだった。」


葉山「ハッキリ言おう。
ヒキタニ、キミは雪乃ちゃんとそれに結衣からも認められている!
だからキミは奉仕部に戻るべきなんだ!!」


葉山くんは八幡に奉仕部に戻れと促している。

一応言いたいことはわかった。

けど私には理解することのできない話だ。

何故なら八幡を奉仕部に連れ戻すということは…

497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:41:53.96 ID:15I+bbgA0

少女A「あなたはもう一度八幡にあの二人の道具になれと言うの?ふざけないで!」


葉山「そんなことは言っていない。大体彼女たちはヒキタニを道具扱いなんて…」


少女A「してたじゃない!
あの二人は八幡を道具のように利用して…そして見捨てた!そうでしょ!?」


葉山「誤解だ。
だが何かあれば最後はいつもヒキタニが自己犠牲によりあの二人を助けていたのは確かだ。
俺はそれを躊躇なくできるそんな彼を尊敬すらしている。」


葉山「雪乃ちゃんと結衣もキミがいなくて寂しいはずだ。彼女たちの下へ戻ってきてくれ。」


それが葉山くんの言い分だった。

この男も雪ノ下さんたちと同じだ。

どんなに言葉を取り繕っても結局あの二人のための道具になれと言っているようなものだ。

そんな葉山くんに対して八幡はこう言った。

498: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:42:21.87 ID:15I+bbgA0

八幡「お前の言いたいことはわかった。
けどまずはその小箱を返せ。そいつは大事なモンなんだ。
大体お前の言ってることは全部自分勝手な理屈だろ。
他人のモノ奪って都合のいい要求を突きつけるとかどう考えても脅しじゃねーか。」


葉山「それは…本当にすまないと思っている…
でもわかってくれ。
雪乃ちゃんにはキミが必要なんだ。勿論結衣にも!」


葉山「だからもう一度やり直してほしい!奉仕部を!あの二人との関係を!」


葉山「頼む。俺にもう一度チャンスをくれ。雪乃ちゃんを救うチャンスを…」


葉山くんは自分の精一杯の想いを八幡にぶつけた。

雪ノ下さんを救いたいというこの言葉に恐らく嘘はないはず。

恐らく彼の想いに下心など一切ないのだろう。

それほどまでにこの葉山隼人という男は純粋なんだ。

けど私はこう思う。

499: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:43:08.90 ID:15I+bbgA0






あなたの言っていることはあまりにも身勝手だ!






500: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:44:53.31 ID:15I+bbgA0

少女A「そんなの全部…あなたの都合じゃない…」


少女A「昔、あなたと雪ノ下さんに因縁があったとしてもそれは八幡には関係ない!


少女A「結局あなたは昔自分が仕出かしたことを、
八幡に頼ってその尻拭いをしてほしいって…そういうことを言っているんでしょ!」


葉山「ちがう!そうじゃないんだ!俺は…昔の過ちを繰り返したくないから…!?」


葉山くんの語る過ち…

確かにそれは葉山くんにとっては大事なことなのかもしれない。

けどそんなの八幡には関係ない。

それは葉山くんと雪ノ下さんの問題であって八幡が関わるべきことではないはずだ。

私は勢いのまま身勝手な要求を突きつけてばかりくる葉山くんに掴みかかろうとしたけど、

それを八幡に制止された。

でも代わって八幡が葉山くんに対してこう告げてみせた。

501: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:45:42.34 ID:15I+bbgA0

八幡「悪いが俺はお前の要求を何も聞いてやることはできない。」


葉山「な…何故だ…どうして…!?」


八幡「だからまずはそのプレゼントの小箱を返せって言ってんだよ。
それには大事なモンが入ってんだ。
そいつを失くすわけにはいかないからこんな馬鹿みたいな話黙って聞いてやってんだぞ。」


葉山「なら…これを返せば…素直に雪乃ちゃんのところへ行ってくれるのか…?」


八幡「いや、それはできないな。
確かに俺は奉仕部の部員だ。だが俺はあいつらから見捨てられている。
そんな俺が今更ノコノコとあいつらのところへ行けるわけがないだろ。」


葉山「だが二人はキミに来てほしいと言っている!
そうか…わかった…例の屋上で自殺しそうになった件を未だに引きずっているんだな!
それなら俺がキミたちの仲裁に入る。それなら納得できるだろ!」


葉山くんは必死になって八幡を連れて行く口実を作っている。

でもどれだけ言われようとも八幡が頷くことはなかった。

502: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:50:39.43 ID:15I+bbgA0

八幡「諦めろ葉山。
何度言われようと俺は今のあいつらのところへは行けない。」


葉山「何故だ…何故なんだ…?
奉仕部は…いや…あの二人はキミにとって掛け替えのない大切な存在のはずだ!
それをどうして…!?」


その時だった。

葉山くんは八幡の隣にいる私を睨みつけてきた。


葉山「そうか…キミか…キミがヒキタニを…奉仕部をこんな風にしたのか…」


少女A「え…何言ってるの…?」


葉山「惚けないでくれ!
キミだ…キミさえいなければ…奉仕部が壊れることはなかった…
ヒキタニの前にキミが現れなければ…全てはうまくいったはずなのに…!」


少女A「それは…でも…私は…」


葉山「キミだ!キミがいなければ…!」


葉山「キミが現れなければ誰も文化祭について追求しなかった!
修学旅行の件だって…あの後…俺がうまくやるはずだった…
それなのにキミが全てをメチャクチャにして…
そして…俺のグループまでも解散させた…」


葉山「挙句の果てには屋上でヒキタニに告白して、
雪乃ちゃんたちの悪評を広めて彼女たちの信頼を貶めヒキタニの隣に居座っている!」


葉山「奉仕部は雪乃ちゃんの大切な場所だった。
そうだ…雪乃ちゃんと結衣とそれにヒキタニの大切な場所だった!
それを土足で踏み躙ったのは他の誰でもないキミじゃないか!
キミさえ現れなければ奉仕部は今も平穏な場所だったはずだ!
それに俺だって…それなのに…!?」


彼の言っていることは最早私には理解できなかった。

私が全部悪い…?

ダメだ。この人はまともに話を取り合ってくれさえしない。

そう思うと急に恐くなり動けなくなった。

でも…そんな時…怯える私を彼が守ってくれた。

503: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:51:11.59 ID:15I+bbgA0

八幡「いい加減にしろ。こいつが悪いわけないだろ。」


葉山「何を言っているんだ…彼女はキミの居場所を踏み躙ったんだぞ!?」


八幡「確かに…奉仕部は俺にとって大切な場所だ。今でもそう思っている。」


葉山「それなら彼女たちのところへ戻ってきてくれ!今すぐに!」


八幡は奉仕部を今でも大切な場所だと言っている。

でも私の方に目を向けながらこう語りだした。

504: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:52:29.85 ID:15I+bbgA0

八幡「俺は…これまで…自己犠牲をなんとも思わなかった。
それには理由がある。俺が犠牲になったところで誰も心配なんかしなかったからな。」


八幡「そう思っていた。屋上で飛び降りようとした時までは…」


八幡「あの時、俺に手を差し伸べたのは雪ノ下でも由比ヶ浜でもない。『 』だった。」


八幡「『 』がいなかったら俺はとっくにあの世に行っていただろうな。」


八幡「俺が傷つけば誰かが悲しむ。
これまでの不遇な扱いで俺はそんなことを忘れていつの間にか麻痺していた。
でもこんな当たり前のことを思い出させてくれたのが『 』だ。」


八幡「確かに今でも奉仕部は俺の大切な場所だ。
でもそれと同じく新しい大切な場所ができた。それが『 』との場所なんだ。」


それは八幡の嘘偽りのない言葉だった。

八幡の純粋な想い…

その想いに私は思わず涙がこぼれた。

505: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:54:04.70 ID:15I+bbgA0

八幡「それに俺はもうぼっちじゃない。」


八幡「『 』は勿論だが他にも大切なヤツらが増えた。」


八幡「俺はそいつらのことを蔑ろにしたくはない。」


八幡「だから…今は…雪ノ下たちのところへ行けないんだ…」


葉山「そんな…キミは何を…あの二人以外にキミを理解できる人たちがいるわけが!?」


葉山くんが困惑した表情を晒しながら八幡に迫ろうする。

今のこの男なら八幡に何を仕出かすのかわからない。

私が危機感を持ったその時だった。

506: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 19:54:50.71 ID:15I+bbgA0



「葉山!いい加減にしな!!」




この私たちしかいないはずだった場所で響く葉山くんを制止する言葉が響き渡る。

それと同時にある人たちが私と八幡を守るように現れた。

その人たちは…

511: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:14:04.99 ID:15I+bbgA0

三浦「葉山、アンタこんなクリスマスに嫌がらせとか何してんだし!」


海老名「こんな日にまでハッチーに嫌がらせなんて…
私は終わったジャンルには興味ないんだよね。今のマイブームはとべ×はちだから。」


いろは「こんなクリスマスにカップル相手に嫌がらせとか…
モテない男のやりそうなことですね!ごめんなさい!この人と一緒にいるの絶対無理!」


相模「まだ比企谷に何かしようってならうちも許さないんだからね!」


そこに現れたのは生徒会メンバーである優美子、姫菜、いろは、南の4人だった。

いや、彼女たちだけじゃない。

八幡と私のため集まった人たちは他にもいた。

512: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:15:31.54 ID:15I+bbgA0

戸塚「葉山くん、まだこんなことして八幡を苦しめようとしてるんだね!」


材木座「一度は我らを悪の道に堕としおって!この外道め!」


京華「はーちゃんのこといじめないで!」


沙希「心配しなくても大丈夫だよ。私が手出しさせないから!」


めぐり「またこんなことを…本当に最低だね葉山くん…」


戸部「隼人くん…っべーわ…これはねーわ…」


さらに戸塚くん、材木座くん、川崎さんにそれに戸部くんや城廻先輩までもが現れた。

ここにいるみんなが八幡の味方だ。

513: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:17:29.03 ID:15I+bbgA0

葉山「な…何でこんなに人が…?」


三浦「ハチオがいつまでも来ないから心配して見に来たし!」


海老名「そしたらまさか葉山くんに襲われてるんだからね。あ、今のエロいね!」


いろは「でもかつてのリア充の王さまが今では随分惨めになりましたね。」


葉山「優美子…姫菜…いろは…これは…その…」


葉山くんはこの事態に狼狽えていた。

彼にしてみればかつてぼっちであった八幡のために、

これだけの人が集まるとは思ってもみなかったはずだ。

八幡はもう奉仕部に居た頃とはちがう。

彼の周りにはこんなにも掛け替えのない人たちがいるのだから…

514: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:18:35.93 ID:15I+bbgA0

八幡「葉山…俺にはこんなにも支えてくれるヤツらがいる。」


八幡「だが…今のお前は…」


八幡「以前なら俺たちの立場はまったく逆だった。
お前はそんな自分の大切な場所をいつの間にか自分の手で失くして孤立していった。」


葉山「俺が…自分から孤立してたなんて…
そんな…こんなのありえない…あぁ…そうだ絶対にありえないはずだ!?」


八幡の言葉が葉山くんの逆鱗に触れたのか彼は発狂しだした。

錯乱した葉山くんは八幡から奪い取った小箱を地面に叩きつけようとする。

そんな葉山くんを急いで止めようと駆け出す八幡。

そして私も「やめて!」と叫んだ。

でも次の瞬間…!

515: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:20:55.07 ID:15I+bbgA0

陽乃「はい、ここまで。もう終りだよ隼人。」


葉山「陽乃さん…何でここに…?」


陽乃「居たら悪い?
この打ち上げに私も比企谷くんにお呼ばれしてるからね!
でも雪乃ちゃんとガハマちゃんは呼ばれなかったみたいだけど。それに隼人もね…」


八幡「雪ノ下さん助かりました。」


間一髪、小箱が地面に叩きつけられる寸前に雪ノ下さんのお姉さんが止めに入ってくれた。

それからお姉さんは葉山くんから取り戻した小箱を八幡に返してくれた。

それと同時に葉山くんはこの状況に混乱したのか膝から崩れ落ちてしまった。

516: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:22:45.51 ID:15I+bbgA0

葉山「俺は雪乃ちゃんを救いたい…ただそれだけなのに…」


陽乃「救いたいって…隼人に誰かを助けられるわけないじゃん。」


葉山「そんな…何で…?」


雪ノ下さんのお姉さんにそう言われてまだ理解が出来てない葉山くん。

そんな葉山くんを前に彼女は淡々とその理由を説明してみせた。


陽乃「隼人はこれまで起きた問題をどうやって解決してみせた?
恐らく自力で解決したことはなくていつも最後は比企谷くんを頼っていたよね。」


隼人「ちがう!そんなことはない!」


三浦「お姉さんの言う通りじゃん!
文化祭や修学旅行…それにチェーンメールの時だっていつも最後はハチオを頼ってたし!」


海老名「葉山くんの解決方法はいつもハッチーを頼ること。それは否定できないよね?」


陽乃「この子たちの言う通りだよ。
隼人、アンタの解決方法っていつも最後は他人を頼るものだね。
そんな人に雪乃ちゃんが救えるはずがないって何でわからないのかな~?」


周りからの鋭い詰問に葉山くんは追い詰められていく。

この場に葉山くんの味方などいない。

いや、はっきり言えばここにいるみんなは葉山隼人・被害者の会と称してもいいほどだ。

518: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:25:41.10 ID:15I+bbgA0

陽乃「そもそも何で奉仕部の三人が仲違いしたのか、その原因は何だったのかわかってる?」


葉山「それは…ヒキタニの自殺未遂が原因じゃ…」


陽乃「ちがうよ。
そもそもの原因は、
隼人が修学旅行で戸部くんと海老名ちゃんの件を奉仕部に押し付けたことなの。」


陽乃「あの件で隼人が素直に、
その事情を全て奉仕部に打ち明けていればここまで拗れた結果にはならなかった。
でも隼人はそれをせずに比企谷くんにその責任を押し付ける形でこの件を有耶無耶にした。
こんなの誰がどう考えてもアンタに非があるよね。」


陽乃「この際だからはっきり言わせてもらうよ。
自分の仕出かした責任も取れない隼人が誰かを救うなんて絶対に無理なの。」


雪ノ下さんのお姉さんのこの一言が葉山くんへのトドメになった。

彼は私たちの前だというのに蹲り涙を流し始めた。

事情を知らない人が見れば悲劇の主人公に思われるかもしれない。

けどこの場にいる誰もが彼に同情する気になれない。

私だってそうだ。

この人がこれまでやってきたことを思えば当然の報いだとさえ思っているのだから…

519: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:27:05.24 ID:15I+bbgA0

八幡「それで葉山、お前はこれからどうするつもりだ?」


葉山「どうするって…何の話だ…?」


八幡「言っておくが今回お前がやったことは窃盗だぞ。
いくら俺がここにいるみんなに口止めしてもこれだけの人数だ。
他意がなくても必ずどこかでこの件はバレるはずだ。
それに悪いが今回お前が仕出かしたことを俺は許す気になれない。」


八幡「そしてお前はまた自分の行動によって生じるリスクを考えていなかった。」


葉山「リスクって…一体何のことだ…?」


葉山くんの疑問に八幡は呆れた表情を見せながらこう呟いた。

520: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:30:47.04 ID:15I+bbgA0

八幡「雪ノ下と由比ヶ浜だよ。お前はあの二人に俺を呼んでくるように頼まれたんだよな?」


葉山「そうだ。俺は彼女たちからキミを呼ぶように…」


八幡「ならあいつらも立派な共犯になるじゃねーか。」


葉山「そんな…それはちがう!?」


八幡「いいや、そうなっちまうんだよ。
雪ノ下と由比ヶ浜がお前に俺を呼ぶように頼んだ。そしてお前はこんな行為に及んだ。
だからお前が犯した動機は雪ノ下たちから頼まれたのがことにある。
お前が雪ノ下から頼まれた以上この事実を覆すことはできない。
そういうことになるんだよ!」


葉山くんの顔が今頃になって青ざめている。

恐らく自分が仕出かしたことをようやく理解したのだろう。

でも今になって気づいても手遅れだ。

何故ならこれだけの人たちに自分の犯行がバレてしまったからだ。

こうなってはどう足掻いても彼の罪は帳消しになるはずがない。。

521: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:31:40.03 ID:15I+bbgA0

八幡「葉山、どうする気だ?」


葉山「俺は…その…雪乃ちゃんに…」


陽乃「もしかして雪乃ちゃんたちに罪を擦り付ける気?
『僕は何も悪くありません。雪乃ちゃんに言われてやりました』ってさ。
でも隼人は雪乃ちゃんを救うためにこんなこと仕出かしたんだよね。
それなのに肝心の雪乃ちゃんに罪を擦り付けたら昔と同じことの繰り返しじゃない。
いえ、もっと酷い結末になっちゃうよ。」


八幡「恐らく雪ノ下は二度と誰も信じられなくなるはずだ。
しかもその原因が自分を救おうとしたヤツによって貶められるんだからな。
葉山、お前が救おうとする雪ノ下が、
お前のせいで貶められるなんてこんなの笑い話にもならないぞ。」


本当にその通りだ。

自分が救おうと思っていた人を自分が行動したせいで貶められるなんて…

この人はやり方を間違えたばかりに泥沼に嵌っている。

こんなのもう誰にも救えやしない。

522: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:32:54.73 ID:15I+bbgA0

八幡「葉山、これはお前が仕出かした結末だ。それはわかるな?」


葉山「ああ…わかってるよ…」


八幡「なら改めて聞くぞ。
雪ノ下たちはお前に俺を呼ぶように頼んだ。これは本当のことだな?」


葉山「そうだ…それは間違いない…」


八幡「最後に聞くぞ。
あいつらはお前にこんな方法で俺を連れてくるように指示を出したのか?」


ここで葉山くんの表情が変わった。

今の八幡の質問の意図が理解できたからだ。

この質問はこの犯行が葉山くんの独断か、

それとも雪ノ下さんたちの意思が反映しているのか見極めるためのものだ。

もし前者ならこれは葉山くん一人の犯行として片付けられる。

彼はその罪を全て問われて居場所を失う。

それは彼が最も嫌悪する自分が孤立することに繋がる。

でも後者なら葉山くんは雪ノ下さんたちによって指示された。

もしくは脅された、主犯は彼女たちだと主張することができる。

そうなれば彼にも情状酌量の余地はあるわけだけど…

でもそれはすなわち葉山くんが雪ノ下さんと由比ヶ浜さんを裏切る結果に繋がる。

つまり雪ノ下さんたちを共犯扱いできるのは葉山くん次第ということになるわけだ。

523: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:42:12.60 ID:15I+bbgA0

八幡「それでどうなんだ。これはお前の独断か?それとも雪ノ下たちに言われたのか?」


葉山「それは…その…」


陽乃「隼人、はっきり答えなさい。もうアンタに逃げ場はないのよ。」


そう、葉山くんに逃げ場はない。

既にこの場は私たちに囲まれている。

もし仮に逃げられたとしてもこれだけ目撃者がいれば逃げたところで意味がない。

そのことがわかっているからなのか葉山くんは口篭っている。

彼は今まさに人生の岐路に立たされている。

自分を取るか、雪ノ下さんたちを守るべきか彼の選択が迫られた。

黙り込み口を閉ざそうとする葉山くん。

そんな彼を見てじれったさを感じたのか八幡があることを問いかけた。

524: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:43:55.33 ID:15I+bbgA0

八幡「葉山、何でお前は雪ノ下たちを救いたいと思った?」


葉山「それは…キミがいなくなったからだ…だから俺はなんとかしようと…」


八幡「ならそれは俺の問題だ。はっきり言うがお前は無関係だぞ。」


葉山「無関係なんてそんなことは…!?」


八幡「いいや、これは奉仕部の…俺と雪ノ下と由比ヶ浜の三人の問題だ。
葉山、この件に関してお前は本当に無関係なんだよ。
そもそもお前が口を挟む必要なんてどこにもないだろ!」


八幡「そしてこの件を口実に自分の逃げ道を作ろうなんて思うな!
俺と雪ノ下たちの問題とお前が仕出かしたことに今は何一つ関係ない!」


八幡「自分がやったこと、これがどんなリスクを生むのか、それをよく考えて言ってみろ!」


八幡は葉山くんに対してそう言ってのけた。

これで葉山くんの逃げ道は全て封じられた。

かつて彼の周りに居た人たちは敵となり、

そして自分が救おうと思っている雪ノ下さんたちがこの場に現れることもない。

そんな孤独な状況下で彼が下した選択は…

525: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:45:21.24 ID:15I+bbgA0

葉山「俺…だ…俺が…やった…」


葉山「確かに…雪乃ちゃんからヒキタニを呼ぶように頼まれた…」


葉山「けど…このやり方を取ったのは俺自身の判断だ…だから彼女たちは関係ない…」


葉山くんは自白した。

この場にいるみんなの前で自らの罪を認めた。

彼の取ったこのやり方が本当に雪ノ下さんたちには無関係なのかは私にはわからない。

もしかしたら葉山くんが雪ノ下さんたちを庇っただけかもしれない。

それはさすがに考えすぎだと思いたいけど…

こうして自らの罪を認めた葉山くん、彼はか細い声でこう呟いている。

526: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:48:14.65 ID:15I+bbgA0

葉山「俺は…雪乃ちゃんたちを…守りたかった…それだけなのに…」


陽乃「隼人が守ろうとしたもの…それって何なの…?
結局、アンタがやったことは守るどころか問題が大きくなっただけだよね。
それでこの場にいるみんなに迷惑をかけたわけだしねえ。」


葉山「それでも俺は…最善を尽くそうと努力した…」


陽乃「その結果がこれだから笑えないの。
そもそもアンタはやり方を全部間違えているわけ。
雪乃ちゃん大事なあまりにアンタは比企谷くんにその全ての責任を押し付けてきた。
だから今こうして報いを受けているんだよ。」


葉山「いくら陽乃さんでもそれは言いすぎだ…!」


葉山くんがお姉さんに怒りを向けようとした時だ。

今まで笑顔を浮かべていたお姉さんは急に真顔になりこの場の雰囲気を変えた。

527: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:52:01.28 ID:15I+bbgA0

陽乃「隼人、まだ今回の重大さがわかってないみたいだね。」


葉山「何を言って…俺は怒ってるんだぞ…!」


陽乃「悪いけどアンタの怒りなんてどうでもいいことだよ。
それよりさっきの比企谷くんの選択を誤っていたらどうなってたかな?
そしてもしもこの件がうちの両親の耳に入っていたらどうなっていたと思う?」


葉山「雪ノ下家に知られたら…それは…」


陽乃「当然だけどアンタの家はうちの顧問弁護士だよね。
そこの馬鹿息子が我が家の可愛い末娘と一緒に悪事に加担しましたってことになるわけ。
そうなれば頭のいいアンタならわかるよね。
色んな人に迷惑が掛かっていたはず。会社関係は勿論親類縁者にだって示しが付かない。
そしてこれが後に隼人の保身による嘘ってことが判明したらさらに最悪だよ。」


陽乃「雪ノ下家は葉山家にその責任を取ってもらっていたはずだよ。
そうなればアンタのお父さんは弁護士としての信用ガタ落ち、
一家揃って路頭に迷うなんてことになってたかもね。
それを考えればアンタ一人が泥を被ることなんて可愛いもんじゃないの!」


陽乃「つまり隼人はこうして報いを受けることで助かったの。わかった?」


葉山くんが急にガタガタと震えだしている。

恐らく自分の行いがどこまで愚かだったのか、

そしてそのリスクが大きすぎたことを今頃になって恐怖しているようだ。

でもそれも彼の紙一重の判断で…首の皮一枚残す結果でなんとか事が済んだ。

まったく不運というか悪運が強いのか…

528: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 21:56:26.36 ID:15I+bbgA0

陽乃「隼人、今学期で学校を辞めなさい。
今回の件が大事になれば一番困るのは自分自身だってわかるよね?」


葉山「それは…わかったよ…
もう俺を助けてくれる人はいないわけか。いや、俺自身が見捨ててしまったからな。」


八幡「葉山…」


お姉さんから非情の宣告を受けた葉山くん。

でも葉山くんは気づいていない。

実は彼が八幡によって密かに助けられていたことを…

もし八幡に問われなければ彼は間違いなく雪ノ下さんたちを道連れにしていたはず。

けど八幡が選択を迫ったことによりそれを阻止していた。

そんな八幡が自分を助けてくれたことなど知らずに彼はこの先も生きていくのだろう。

そして八幡もその性格からしてこのことを決して言わない。

それにこの中でそのことに気づいているのは恐らく私とそれにお姉さんくらいなはずだ。

もし彼が気づけたとしてもそれはかなり後のことになるかもしれない。

529: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:02:18.26 ID:15I+bbgA0

葉山「最後にこれだけは言っておきたい。
俺は雪乃ちゃんを救いたかった。これだけは信じてくれないか…」


八幡「ああ、信じてやるよ。
皮肉だがお前がこうしてぼっちになることで雪ノ下たちを救えたんだからな。」


葉山「ハハ…本当に皮肉だ…やはり俺はキミとは友達になれないな…」


こうしてお姉さんの提案により葉山くんは、

今回のことを大事にしない代わりに私たちの前から姿を消すことでその罪は償われた。

それから葉山くんは何も言わず何処かへ歩き出した。

530: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:03:06.06 ID:15I+bbgA0

陽乃「ごめんね比企谷くん。最後まで面倒かけちゃって。」


八幡「いえ、気にしないでください。
結局俺は解消しただけで葉山の根本的な問題を解決できてはいませんから。」


陽乃「ううん、でもそれは隼人自身の問題だから。
これから先もどこかで同じことを繰り返すのか、
それとも今回のことで何か学んで過ちを反省するのかは隼人次第だよ。」


三浦「隼人…最後まで馬鹿なヤツなんだから…」


葉山くんの立ち去る姿を見送りながら何かを思う八幡とお姉さん。

そんな葉山くんにかつては想いを寄せていた三浦さんもひっそりと涙を浮かべていた。

こうして葉山隼人は私たちの前からいなくなった。

531: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:04:03.29 ID:15I+bbgA0

海老名「ところでさっきから気になってたけど、
ハッチーが必死になって守ろうとしたこのプレゼントの小箱には何が入っているのかな?」


戸塚「僕も気になってたんだ。八幡は彼女さんに何を渡すの?」


小町「ふふ~ん♪実はこれにはですねぇ…!」


八幡「待て待て!何勝手にやってんだよ!?」


小町ちゃんが面白がって、

みんなの前で八幡が用意した私へのプレゼントをみんなの前で開けてみせた。

すると中身は…!

532: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:23:52.47 ID:15I+bbgA0

三浦「これって…指輪…?」


沙希「しかも二つお揃いで入ってるね。」


京華「ペアリングだー!うちのパパとママとおなじだね!」


小町「そう!お兄ちゃんが彼女さんに用意したのはペアの指輪なのです!
ちなみに小町も協力したんですよ。あ、今の小町的にポイント高いかな?」


戸部「マジかよ!比企谷くんマジパネェっす!」


八幡「コラ小町!だーっ!恥ずい!だから人前で見せたくなかったのに!?」


なんと八幡が私のために用意したプレゼントは指輪だった。

それから八幡は照れ臭そうにしながら片方の指輪を取り出してみせた。

そしてそれを…

533: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:24:45.36 ID:15I+bbgA0

八幡「あの…これを受け取ってほしいんだが…」


少女A「これって…もしかして…婚約指輪じゃ…」


八幡「いやいや…まだそれには早いから!
そんな重たく受け止めなくてもいい。これは単なるクリスマスプレゼントだからな!」


どうやら八幡は小町ちゃんに見繕ってもらい、

クリスマスプレゼントとして私のためにペアの指輪を用意してくれたらしい。

八幡は安物だというけどとても綺麗な指輪だ。

だから葉山くんからあんなに必死になって取り戻そうとしたんだね。

534: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:25:32.53 ID:15I+bbgA0

八幡「俺は…こういうの初めてだからわからんが…」


少女A「う…うん…」


八幡「これからもよろしく…メリークリスマスな…」


少女A「はい…嬉しい…ありがとう…八幡…」


八幡はたどたどしくも私の左手の薬指に指輪をはめ込んでくれた。

それはまるで結婚式で新郎が新婦のために誓いの結婚指輪をはめ込む光景だ。

まだ八幡と出会ってから三ヶ月も経っていないけど…

彼と出会ってこんなに嬉しいと思った日はなかった。

ありがとう八幡。私の大事な人…

535: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:26:24.90 ID:15I+bbgA0

小町「オーッ!お兄ちゃんやるねぇ!小町的にポイント高いよ!」


材木座「ぬぅぅ…このリア充め!爆発しろ!」


いろは「むーっ!見せつけてくれますね!
正直嫉妬しちゃいます…けどまだ先輩のことは諦めてませんから!」


沙希「ほら、結婚式の真似事はその辺にしてさっさとサイゼに行くよ。
うちの大志が一人で席確保して待ってるんだからさ!」


八幡「大志のヤツまで来てるのか。それじゃあ行くぞ『 』!」


少女A「あ、待って八幡!
ごめんなさい。私…今回のイベントで忙しくてお返しを用意できなかったの…」


八幡「そんなこと気にすんな。俺は…一応彼氏なんだからな…」


八幡は本当に優しい。

けどこれじゃあ私の気が収まらない。

だからこう言ってあげた。

536: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:27:42.01 ID:15I+bbgA0

少女A「それなら…バレンタインにお返しをしたいの…」


八幡「バレンタイン…?」


少女A「うん、とびっきり甘くて美味しいチョコをプレゼントするから期待してて!」


八幡「あぁ、期待してる。さぁ、行こうぜ。」


それから八幡は私の左手を優しく掴みながら、

一足早くサイゼに向かったみんなの下へ向かった。

彼が掴んだ私の手には先ほどの指輪が光り輝いている。

537: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:28:50.01 ID:15I+bbgA0

サイゼに着く頃には既に日も暮れてまさに聖夜のクリスマス・イブになっていた。


これまで私には恋人なんていなかったけど今はちがう。


私の隣にはこんなにも素敵な人がいる。


この人はとても優しい人だ。けどこの人の優しさを利用する人たちもいる。


あの奉仕部の二人…


まだ彼女たちとの因縁は断ち切られていない。


近いうちに何かが起きるかもしれない。


正直まだ私たちの未来は不安だらけだ。


でも私は彼が掴んでくれたこの手を離したくはない。


彼とずっと一緒にいたいから…


これからも彼、比企谷八幡という素晴らしい人の隣にいたい。


それが私の囁かな願い。


どうかこの願いが叶えられますように…


<少女Aの場合>


end
538: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:33:39.24 ID:xnU0C1L1o
乙かれ!
まだ続くかな?これで終わり?
539: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/19(金) 22:34:51.80 ID:eh9ynBbu0
乙!
奉仕部アフターもお願いします!

このシリーズ:

雪乃「比企谷くんを救うことになった。」【前編】


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」【後編】


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」 after【前編】


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」 after【後編】




続編シリーズSS:

雪乃「比企谷くんを救うことになった。」(比企谷八幡の場合)


雪乃「比企谷くんを救うことになった。」final


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