ラウラ「もしも一夏が、私にぞっこんだったら!」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:26:02.07

 ――夜――

 ――IS学園寮・ラウラとシャルの部屋――



   ンモウ……ショウガナイナァ……

ラウラ「…………」

シャル「……ラウラ? 何見てるの?」

ラウラ「む? シャルロット」

ラウラ「いや、何……クラリッサから動画が送られてきたのでな」

ラウラ「日本文化を知る上で役に立つ、と言うのだ」

シャル「……アニメだね?」

ラウラ「うむ。 日本人の想像力というものは面白い」

シャル(ラウラの知識が偏っているのは、このせいか……)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368937561
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:27:45.16


   翌日、私はシュバルツェア・レーゲンの調整の為、機密保持の観点から

   IS学園の敷地外で飛行を行っていた。 



   結果は良好で、どこにも問題は無かった。 私は本国にそのデータを送る。

   もちろん三重のプロテクトをかけた、特別な暗号通信だ。



   一連の作業を終え、私は気まぐれから普段は足を踏み入れない

   学園の裏にある雑木林に降り立った。


   
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:29:08.93
ラウラ「ふむ……たまには、いつもと違う場所に降り立つのも悪くない」

ラウラ「これも日本が治安の整った、法治国家であるからだな……」

ラウラ「地雷や突然の狙撃を心配しなくてもいい……ふふ……」

ラウラ「……む?」

ラウラ「……! こ、これは!?」

ラウラ「…………」 ゴクリ……

ラウラ「いや、待て待て! 私!」

ラウラ「いくらなんでもアニメと現実の区別くらいはつける!」

ラウラ「こんな所に『も○もぼっくすぅ~』(似てない)が、あるわけがない!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:30:10.57
ラウラ「…………」

ラウラ「……でも」

ラウラ「良く出来ているな……」

ラウラ「色といい質感といい」

ラウラ「少し時代を感じさせる内装といい……」

ラウラ「…………」 ゴクッ…

ラウラ(だ、誰も見てない……な?) キョロキョロ…

ラウラ(…………)

ラウラ(ちょっ、ちょっとだけ……)

   ガチャ、キィ……パタン

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:31:49.22
ラウラ「…………」

ラウラ「もしも嫁が……じゃなくて」

ラウラ「もしも一夏が、私にぞっこんだったら!」

   ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリンッ!!

ラウラ「!!」

ラウラ(ほ、本当に鳴った!?)

ラウラ「あ、あわわっ……」

   キィ……バタン!

ラウラ「…………」 ドキドキ…

ラウラ「……ま、まさか……な」

ラウラ「…………」

ラウラ(常識的に考えて、音が鳴るギミックが仕込まれていただけだろう……)

ラウラ(誰が……何のために……?)

ラウラ(…………)

ラウラ(……戻ろう) フウ…

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:32:44.44
 ――放課後――

 ――IS学園寮・一夏の部屋付近――



   コン コン

ラウラ「嫁よ、居るか?」

一夏「ん? ラウラか?」

   ガチャ……

一夏「今日は、遅かったな?」 ニコ

ラウラ「……む? 遅い……とは?」

一夏「……? 何言ってるんだよ」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:35:19.77


一夏「夏休みから、毎日の様に 俺の部屋に来てるじゃないか」



ラウラ「……!?」

一夏「どうしたんだ?」

ラウラ「い、いや……なんでもない」

ラウラ「は、入るぞ!」

一夏「ああ、どうぞ」 ニコ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:36:43.86
ラウラ(……ど……どういう事だ?)

ラウラ(一体何が起きてる?)

ラウラ(そういえば、今日はすんなり部屋に入れてくれたし……)

ラウラ(…………)

ラウラ(まさか……)

ラウラ(さっきのアレ、本物……だったのか!?)

ラウラ(…………)

ラウラ(ということは……)

ラウラ(この一夏は……私にぞっこん……?)

ラウラ(…………) ///

ラウラ(……と、ともかく、もうしばらく様子を見よう) ///
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:38:10.94
一夏「ラウラ、麦茶でいいか?」

ラウラ「う、うむ。 それでいい」

一夏「おー」



ラウラ(……な、なんだか凄く自然だな) ///

ラウラ(…………)

ラウラ(……!)

ラウラ(あれは……!?)

   トテ トテ トテ…

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:38:57.52
ラウラ(私の……私物だ……)

ラウラ(しかも、こんなにたくさん)

ラウラ(服に……下着……勉強道具は、教本を含めて全てある)

ラウラ(……ほとんどここに住んでいるのか? 私は?)



一夏「ほら、ラウラ。 麦茶」

ラウラ「あ、ああ、すまない、一夏……」 ズズッ…

一夏「どうせ今日も泊まるんだろ?」

ラウラ「ぶふぉっ!?」

一夏「うわぁっ!?」

ラウラ「ゴホゴホッ……す、すまない……」 ///



ラウラ(よ、予測は出来たのに……) ///
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:39:54.84
一夏「どうしたんだ? ラウラ?」

ラウラ「な、なんでもない。 ちょっと咽せただけだ」

一夏「そうか? ならいいんだが」

ラウラ「…………」



ラウラ(落ち着け……) ///

ラウラ(こんな時だからこそ、落ち着くのだ!) ドキドキ///
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:40:45.20
一夏「さて、そろそろ明日の予定を決めておくか?」

ラウラ「? 明日の予定、とは?」

一夏「おいおい……そりゃないだろ。 冗談にしても笑えないよ」

一夏「デートに決まってるだろ? 俺とラウラの」

ラウラ「…………」

ラウラ「えっ!?」 ///

一夏「……ラウラ、いい加減にしないと、本当に怒るぞ?」

ラウラ「!? す、すまない! い、色々あって、少し、失念していた!」

ラウラ「悪気はないんだ! ゆ、許してくれ!」 アセアセ///
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:41:42.45
一夏「……まあ、確かにここ数日、忙しそうだったしな」

一夏「わかった。 許すよ」 ニコ

ラウラ「……ホッ」

一夏「それでだ、以前、行きたいって言ってた」

一夏「遊園地と動物園、どっちがいい?」

ラウラ「両方は無理なのか?」

一夏「ちょっと距離がありすぎる……」

ラウラ「そうか……」

ラウラ「……ふむ。 どちらかといえば動物園に興味があるな」

一夏「よし、じゃあ動物園でいこう」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:42:19.98
ラウラ(よ、よし! 嫁とデートだ!)

ラウラ(こんな事もあろうかと、クラリッサからデートにおける服装についてのレクチャーも)

ラウラ(バッチリ受けている!) キラン☆

ラウラ(ふふふ……嫁よ、明日は最高の一日にしよう!) ///



一夏「そういや、そろそろ晩飯だな」

一夏「ラウラ、今日もこの部屋で食うか?」

ラウラ「……え?」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:43:19.08
ラウラ(……? 食堂に行けばいいだけなのに……?)

ラウラ(だが、今、嫁は『今日も』と言った……)

ラウラ(…………)

ラウラ(……よくわからないが、さっきの事もある)

ラウラ(話を合わせておこう)



ラウラ「……ああ、もちろんだ。 ここで食べる」

一夏「だな。 じゃあ、もらって来てやるよ。 メニューは?」

ラウラ「まかせる」

一夏「おう、ちょっと待っててくれよ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:44:17.50

―――――――――――


ラウラ「ごちそうさま」

一夏「ごちそうさま」

一夏「食器は後で俺が返しておく」

一夏「置いておいてくれ」

ラウラ「……いいのか?」

一夏「ああ、千冬姉に用事があってな。 その時、ついでに返すから」

ラウラ「すまないな」 ニコ

一夏「構わないって。 後、眠くなったら先に休んでていいから」 ニコ

ラウラ「そうか。 わかった」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:45:27.45
ラウラ「…………」

ラウラ「シャワーでも浴びるか」

ラウラ「……そういえば、嫁はごく自然な感じで『泊まるか?』などと言っていたが」

ラウラ「ということは……夜は普通に一緒に寝ているはずだな」 ウムウム…

ラウラ「嫁のベッドを温めておこう」 フフフ…

   ※注 パジャマ着用した上で、です


18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:46:05.63
 ――翌日・休日の朝――

 ――IS学園寮・一夏の部屋――



一夏「おはよう、ラウラ」

ラウラ「……む」

ラウラ「う~ん……」

ラウラ「……!?」 ドキッ///

一夏「? どうした?」

ラウラ「い、いや、なんでもない……」 ///

一夏「?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:46:47.79
ラウラ(お、おかしいな?)

ラウラ(前にも嫁とは、寝た仲なのに……) ///

ラウラ(嫁の優しい声と笑顔が間近にあって……なぜか恥ずかしかった) ///



一夏「どうしたんだよ、ラウラ?」

一夏「いつもは お前の方が俺を離さないのに」 クスッ

ラウラ「~~~~!!」 ///

ラウラ「そ、そろそろ起きよう!」 ///

一夏「そうだな」 クスッ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:48:04.96
 ――モノレールIS学園前駅前――



ラウラ「嫁よ! 待たせたな!」

一夏「おう」

ラウラ「…………」 ドキドキ///

一夏「うん、スカートも良いな、ラウラ」

一夏「可愛いよ」 ニコ

ラウラ「……!」 ///

ラウラ「そ、そうか! 嬉しいぞ! 一夏!」 ///



ラウラ(クラリッサ……お前の見立て通り 『普段とは違う、ギャップ要素』 は) ///

ラウラ(一夏に好印象を与えたぞ!) ///



一夏(ラウラは、何を着ても似合うな~) ///
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:48:50.25
 ――午前中――

 ――動物園――



ラウラ「着いた!」 キラキラ☆

一夏「着いたな」 クスッ

ラウラ「先ずは、何処へ行くのだ?」

一夏「そうだな……ラウラはどんな動物が見たい?」

ラウラ「う~む……」

ラウラ「可愛い動物が良いな!」

一夏「可愛い動物か……」 パンフ オープン

一夏「……じゃあ、ここかな?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:49:35.11
ラウラ「うわぁ……可愛い」 キラキラ☆

一夏「ふふ、とりあえず、リスな」

ラウラ「なんという名のリスだ?」

一夏「え~っと……ミケリスって名前だ」

一夏「マレー半島等に生息するリスで……」

一夏「その名の通り、三色の綺麗な毛並みが特徴だって」

ラウラ「うむ! 確かに綺麗な毛並みだ!」

一夏「フフフ……」 ニコ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:50:12.19
一夏「じゃあ、次はこれ」

ラウラ「……? あの穴は何だ?」

ラウラ「……!?」

ラウラ「い、一夏! 何かが顔を出したぞ!」

一夏「可愛いだろ?」

ラウラ「おお……」

ラウラ「よく見ると、愛嬌のある顔をしているな……」

ラウラ「うむ、可愛いぞ、一夏!」

一夏「ハハハ……」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:50:44.05
ラウラ「プレーリードッグと言うのか」

一夏「ああ」

一夏「北アメリカ中部に生息している動物だって」

ラウラ「ふむ……なぜ『ドッグ』などと付いているのだろう?」

ラウラ「どう見ても大きめのネズミか、リスにしか見えないが……」

一夏「ええと……パンフにも書いてないな」

一夏「言われてみると、なんでだろう?」

ラウラ「学園に帰ったら調べてみよう!」

一夏「そうだな」 クスッ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:51:28.38
一夏「さて、可愛いもののトリは、これだ!」

ラウラ「おお……」 キラキラ☆

一夏「フフフ……どうだ? ラウラ?」

ラウラ「一夏め……策士だな……」

ラウラ「だが、嬉しいぞ!」

ラウラ「ウサギは、我が部隊名でもあるからな!」

一夏「そんなラウラさんに、耳よりな情報が有ります」

ラウラ「?」

一夏「なんと、このウサギ達を触ることが出来ちゃいます!」

ラウラ「な、なんだと!?」

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:52:02.40
ラウラ「はわわ……」 ///

一夏「ちゃんと飼育員さんの言う通りに優しく触るんだぞ?」

ラウラ「わ、わかっている!」 ///

ラウラ「おお……部隊名のシュバルツェア・ハーゼ(黒ウサギ)までいるではないか……」 ///

ラウラ「よしよし……お前も可愛いぞ~」 二ヘラ~///



一夏(俺は、ウサギをナデナデするラウラを ナデナデしたいけどな……) ///

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:52:47.74

―――――――――――


ラウラ「すまん……つい時間を忘れてしまった」

一夏「ふふ……別にいいって」

一夏「ラウラの可愛いお腹の虫の声を聞けたし」

ラウラ「い、言うな……」 ///

一夏「ハハハ、じゃあ、昼飯にするか?」

ラウラ「うむ!」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:53:52.49
ラウラ「どうした? 嫁よ?」

一夏「すまん、ラウラ。 ミスった……」

ラウラ「……?」

一夏「園内に飲食店が無い……」

一夏「一度、園から出て、外で飯屋を探さないと……」 シュン……

ラウラ「……! そうか……」

ラウラ「いや……気にするな、一夏」

ラウラ「この程度のミスなど、私は気にならないぞ?」 ニコ

一夏「ラウラ……。 ありがとう」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:54:56.03
 ――正午――

 ――モノレール○○駅・駅前レストラン――



ラウラ「凄い混みようだな……」

一夏「飯時だからな……」

ラウラ「む……、一夏、あそこが空きそうだぞ?」

一夏「どれどれ……?」

一夏「ああ、あれは遠慮しておこう」

ラウラ「? ……なぜだ?」

一夏「あれは、大人数用のテーブル席だ……」

一夏「家族連れの皆さんに譲ろう」

ラウラ「……しかし」

一夏「ふふ、子供って、なかなか融通が利かないからな」

一夏「親御さんの負担を考えてあげよう?」

ラウラ「むう……」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:55:30.96
ラウラ「やっと座れた……」 フウ……

一夏「お疲れ様」 クスッ

ラウラ「さて、何を食べるかな?」

一夏「俺は、ラーメンセットにしよう」

ラウラ「……むー、私はスパゲティにするかな」


―――――――――――


ラウラ「ふむ……まあまあだな」 モグモグ

一夏「俺のも まあまあだな」 モグモグ



一夏・ラウラ(正直……学園の方が美味い……)

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:56:45.28
一夏「さて、この後どうしようか?」

一夏「もう一度、動物園に行くか?」

ラウラ「ふむ……」

ラウラ「いや、動物園はまた今度にしよう」

一夏「そうか……じゃあ、どうする?」

ラウラ「そうだな……」 ウ~ム……

ラウラ「ショッピングなんてどうだろう?」

一夏「ショッピングか……。 よし、決まりだな」

一夏「ところで、何を買うつもりなんだ?」

ラウラ「クラリッサに頼まれたものと、私好みの小物でも買おうかと」



一夏(……不吉な名前を聞いた様な)



一夏「じゃ、じゃあ行くか!」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:57:25.88
 ――午後――

 ――某電気街――



一夏「」

ラウラ「? どうした? 嫁よ?」

一夏「い、いや、なんでもない……」

一夏(不吉な予感が当たってしまったか……)

ラウラ「?」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:58:01.42
 ――本屋ホール オブ タイガー ――



ラウラ「ふむ……これか」 バサッ

ラウラ「おっと、これもだな」 バサッ バサッ

一夏「…………」

一夏(……BLコーナー?)

一夏(……BLってなんだろう?)

   チーン☆ アリガトウゴザイマシター

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:58:46.73
ラウラ「よし、クラリッサの物は、これくらいでいいだろう」

一夏「……えっと、それ、随分薄い本だけど、結構高いな?」

ラウラ「クラリッサが言うには、それだけの価値があるのだそうだ」

一夏「ふうん……」

ラウラ「さて……後は、これをドイツに送る手続きをして……と」 カキカキ…

一夏(……手馴れてるなぁ。 これまでにも やってたっぽい)



ラウラ「待たせたな、次はこっちだ」

一夏「おう」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 13:59:27.54
 ――ファンシーショップ――



一夏「へえ……こんな店があるのか……」

ラウラ「ああ、以前、シャルロットに教えてもらった」

ラウラ「ふふ……実は、普段から世話になっているシャルロットに」

ラウラ「何かプレゼントしたくてな」 ニコ

一夏「そうか。 それはいい事だな」 ニコ

一夏(ラウラ、仲直りしたんだな……)

ラウラ「しかし、何を選ぶかな?」

一夏「う~ん……難しいな」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:00:50.79
一夏「ラウラ、これなんてどうだろう?」

ラウラ「手のひらサイズのぬいぐるみか。 悪くないな」

ラウラ「だが、シャルロットの好みでは無い気がする……」

一夏「そうなのか?」

ラウラ「シャルロットは、可愛い物は好きだが……」

ラウラ「それでいて実用度の高いものを好んでいると思うのだ」

一夏「ああ……確かに。 わかる気がする」 ウンウン…
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:01:58.43
一夏「……だったら、こんなのはどうかな?」

ラウラ「ほう、小物入れか」

ラウラ「デザインも可愛いし……うん、これでいこう!」

一夏「おっと……気に入ったなら、もう一つどうだ?」

ラウラ「む? いや、いくらなんでも一つで十分だと思うが?」

一夏「もう一つは、ラウラの分だよ」

一夏「シャルロットとお揃いで……というのは、どうかな?」 ニコ

ラウラ「!!」

ラウラ「ああ……! いいな、それは!」 キラキラ☆

ラウラ「ぜひ、そうしよう!」 ニコ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:08:33.48
   アリガトウ ゴザイマシター

ラウラ「一夏、今日は楽しかったぞ!」

一夏「それは何より」 クス

一夏「途中ミスったから、あせったけどな……」 ハハ…

ラウラ「いや……それもまた楽しいハプニングだった」 クス

一夏「…………」

一夏「ラウラ……」

ラウラ「うむ?」

一夏「少し歩かないか?」

ラウラ「ああ……いいぞ」 ニコ

42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:09:23.58
 ――夕方――

 ――どこかの街角――



ラウラ「この辺りは、初めて歩くな」

一夏「そうか。 実を言うと俺もそう」 クスッ

ラウラ「ふふ、ちょっとした探索だな」 クスッ

一夏「お? ここは……公園か?」

ラウラ「……? わざわざ石垣を積み上げて作ったのか?」

一夏「いや、だぶん城の跡だよ」

一夏「戦争なんかで焼けた城跡を改装して、公園にしているんだと思う」

ラウラ「ふむ……行ってみたいな」

一夏「ああ、構わないぞ」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:10:30.02
一夏「思ったより小さいな」

ラウラ「私も考えていた物とは、随分違ってる」

ラウラ「城跡、というのだから、錆び付いた大砲とかあるのかと……」

一夏「ヨーロッパとは、設計思想が違うからな」 ハハ…

ラウラ「どう見ても普通の公園だ……」 キイ…(ブランコに着席)



一夏「…………」

ラウラ「……?」

ラウラ「一夏?」

一夏「ん?」

ラウラ「私の顔に、何か付いているのか?」

一夏「いいや」 クスッ

一夏「……ラウラに見とれてた」 ニコ///

ラウラ「……!」 ドキッ///
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:11:20.09


   ……不意打ちだった。 その言葉で思わず動きを止めてしまった 私の唇に……

   一夏が、優しく触れた。



   何が起こったのか……それを理解するのに数秒かかってしまう私。



   全身の力が……抜ける……。 

   私は、静かに目を閉じ、一夏の思うままに自分の身を任せた。


   
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:11:53.67


   なんだろう? 一夏を嫁と宣言した、あの日……私が一夏にしたそれとは

   まるで違うではないか……。



   何が違う? どこが違う? 



   ああ……そうか……違うんだ。


   
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:12:33.62


   一夏が……私にしてくれている。 そして、私もそれを望んでいる。

   だから、違うんだ。



   こんなにも……違うんだ。 こんなにも……。


   
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:13:13.85
ラウラ「…………」 ///

一夏「…………」 ///

ラウラ「……きょ、今日は、ふ、不意打ちが、お、多いな……」 ///

ラウラ「で、でも、……き、嫌いじゃないぞ……うん」 ///

一夏「そ、そうか……」 ///

一夏「……その、この続きは、帰ってからしような?」 ///

ラウラ「……? 続き?」 キョトン

一夏「」

一夏「……えっと、また今度に訂正するな……」 クスン…

ラウラ「?」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:14:02.59
ラウラ「……さて、日も落ちてきた。 そろそろ帰るか」

一夏「そうだな」 クスッ

   ピピピ……ピピピ……

ラウラ「む……携帯?」

ラウラ「! ……情報端末の方か」

一夏「? どうした? ラウラ?」

ラウラ「……すまない、一夏。 先に帰っていてくれ」

ラウラ「この端末からの連絡は、機密情報が含まれる……」

ラウラ「おそらく、IS関連の事だろう」

一夏「……そうか。 わかった、大変だな」

一夏「じゃあ、夕食を部屋に運んで待っているから」 ニコ

ラウラ「ああ、楽しみにしている」 ニコ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:15:11.67
ラウラ「……さて、いったい何だ? 定時連絡は済ませたはずだし」 ピッ

ラウラ「…………? 暗号化されているな。 発信元は……」

ラウラ「シュバルツェア・ハーゼ……クラリッサからか?」 ピピ……ピ……

ラウラ「…………」

ラウラ(……送られた画像の編集作業を終了しました)

ラウラ(隊長のご武運を祈ります……?)

ラウラ(…………?) ピピピ……(暗号解除)

ラウラ(……シャルロットだ)
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:16:14.67


   私は自分の目を疑った。 その画像は……私の持ち物を破損させる

   シャルロットが映し出されていたからだ。



   しかも……シャルロットだけではない。 セシリアや箒、鈴……

   そしてクラスメイトや、顔も知らない女生徒までが、それを行っていた……。


   
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:16:56.64
ラウラ(………………) ブルブル…

ラウラ(……なんだ……これは……) ブルブル…

ラウラ(何が……起こっている……?) ブルブル…

ラウラ(…………ハッ!?) 

ラウラ(い、いや、落ち着け……)

ラウラ(ここは、この世界は……あの、もし○ボックスで作られた世界なのだ)

ラウラ(………………)

ラウラ(だとしても……気になるな)

ラウラ(こっちの私は何故、こんな目にあうのだ?)
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:17:38.27
ラウラ(……クラリッサに聞いてみるか?)

ラウラ(……いや)

ラウラ(命令を出した私が、その詳細を聞くのは不自然すぎる)

ラウラ(私の状況を説明しても、信じてくれないだろうし……)

ラウラ(…………)

ラウラ(……! そうだ!)

ラウラ(私の個人日誌なら……何か掴めるかもしれない!) ピピピ…

ラウラ(……よし、アクセスできた!)
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:18:36.81
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「今日、私は日本のIS学園に転入したが……」

端末「極めて軽い内容の……くだらない教育機関であると再認識した」

端末「そして……教官の弟……」

端末「あんな間の抜けた、クズ人間が 教官に汚点を残す結果を与えたのは」

端末「やはり許せない……!」



ラウラ(………………)

ラウラ(今見ると……恥ずかしいな) ///

ラウラ(す、少し飛ばそう……) ///
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:19:18.71
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「私は……笑った」

端末「理由は不明だ……」

端末「だが、実に気持ちが良かった」

端末「…………」

端末「それと、教官の弟……」 ///

端末「この気持ちの正体も気になる所だ」 ///

端末「後でクラリッサに相談してみよう……」 ///



ラウラ「…………」 ///

ラウラ(もう少し先だな……) ///
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:20:30.72
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「福音事件は、なんとか幕を閉じたが……」

端末「嫁は、自分の不甲斐なさを恥じている様だった……」

端末「私は、一夏の傍らに居て、それを聞きながら優しく抱きしめてやった」

端末「……喜んでくれたかどうか、わからないが、他の4人に邪魔をされ」

端末「それ以上の進展は無かった……。 残念だ」



ラウラ(……む?)

ラウラ(私の方は、箒といい雰囲気なってたから)

ラウラ(私達がそれを邪魔したのだが……)

ラウラ(……この辺りから私の世界と違うようだな)
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:21:13.29
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「夏休みに入って自由な時間が増えた」

端末「一夏は実家に戻っているので、そこを訪ねようと計画している」

端末「服装は、シャルロットと買い物に行って選んだものを装備」

端末「嫁は……喜んでくれるだろうか?」

端末「結果が良好であることを祈る」



ラウラ「…………」

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:21:53.02
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「日本の「まつり」というものに参加した」

端末「……いつものメンバーと一緒であるが」

端末「それに、私以外は日本の民族衣装を身にまとっていた」

端末「シャルロットの話では、箒の計らいで急遽決まったとか……」

端末「少々、疎外感はあったが、そんな私を嫁は気遣ってくれた」

端末「私にとって、いい結果となった」 クスッ



ラウラ「…………」 クスッ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:22:48.15
端末「……こ、個人日誌 私的記録」 ///

ラウラ「……?」

端末「お、驚きの出来事が……起きた」 ///

端末「嫁が……、一夏が……」 ///

端末「私を、一番好きだと、言ってくれた!」 ///

ラウラ「……!?」 ドキ ///

端末「クラリッサも『おめでとう』と言ってくれた!」 ///

端末「これで……リア充だと……いちゃらぶできると……」 ///

端末「意味はわからないが、どうも楽しいことらしい。 楽しみだ」 ///



ラウラ(私も知らない単語だな……?)

ラウラ(それはともかく、うらやましい……)
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:23:39.57
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「あれから、充実した日々を送っている……」

端末「私が部屋に来ても、泊まり込んでも……」

端末「嫁は快く迎えてくれている」 ///

端末「ただ……、一つ条件を出された」

端末「ベッドでは、必ずパジャマを着用して欲しいとの事だった」

端末「どうしてか聞いてみたが、答えてくれなかった」

端末「だが、他ならぬ嫁の頼みだ。 おとなしく聞き入れる事にする」



ラウラ(……そういえば、どうしてなのかな?)
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:24:49.72
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「………………」

端末「………………」

ラウラ(……? どうしたんだ? 随分雰囲気が暗いな……?)



端末「……シャルロットが、口をきいてくれない」



ラウラ(!?)

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:25:21.87
端末「原因は……私だろう……」

端末「うかつだった……」

端末「一夏に好意を抱いていた事は……それなりに分かっていたのに」

端末「私は……配慮を怠った」



ラウラ(………………)

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:28:37.52
端末「他の3人も同様かもしれない……」

端末「……遅きに失したが、一夏の部屋に行く事を控える事にする」

端末「これで、関係の改善を図れればいいが」

端末「………………」

端末「とにかく、様子を見る事にする」



ラウラ(…………)

ラウラ(雲行きが怪しくなって来た……)
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:32:56.66
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「……相変わらず、シャルロットとの会話は無い」

端末「そして……恐れていた事が現実になった」

端末「他の3人も同様の態度を取るように……」

端末「………………」

端末「うっ…………ぐすっ……ひっく……」



ラウラ(…………)

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:33:50.40
端末「……もう、関係の修復は……無理かもしれない」

端末「いくら話そうとしても……『一夏と別れる』事以外……」

端末「受け入れられないの一点張りだ」



ラウラ(…………)



端末「でも……それは出来無い……」

端末「私にとって一夏は、大切な存在なのだから」



ラウラ(…………)
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:34:41.55
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「…………最悪な気分だ」



ラウラ(…………)



端末「今日から新学期が始まり、私は気の重いまま登校すると」

端末「シャルロットから『おはよう』と声をかけられた……」

端末「他の3人もぎこちないながらも、同様だった」



ラウラ(……? 喜ばしい事ではないのか?)

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:35:48.95
端末「その時は、訳がわからないながらも嬉しく思ったが……」

端末「理由が判明した」

端末「一夏の前では……そうしている、というだけだった……」



ラウラ(……!!)



端末「…………」

端末「どうすればいいのか……わからない」

端末「かと言って……誰かに相談しにくい内容だ」

端末「…………」

端末「……もう少し考えてみる事にする」



ラウラ(…………)
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:36:32.36
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「最近……私の持ち物がよく無くなる……」

端末「…………」

端末「……おそらく、そうなのだろう」

端末「…………」

端末「かなり迷ったが……」

端末「一夏に……打ち明けてみようと思う」



ラウラ(!!)
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:37:06.66
端末「私は、もう……自力の関係改善は、不可能と判断する」

端末「………………」

端末「多少なりとも、好転すればいいのだが……」

端末「………………」

端末「シャルロット……」



ラウラ(………………)

ラウラ(なんとなく、わかってきた……)
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:37:49.53
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「一夏は、私の話を聞いてくれたが……完全に信じていないみたいだ」

端末「それでも、シャルロット達に注意してくれた」

端末「………………」

端末「一抹の不安はあるが……」

端末「これで、何とかなってくれる事を切に願う」



ラウラ(…………)
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:38:29.55
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「…………」

端末「……状況は悪化した」



ラウラ(……!!)



端末「……4人だけでは無い。 なぜか、他の生徒も私に対して」

端末「同様の態度をとるようになった……」

端末「………………」

端末「私は……孤立した」



ラウラ(…………)
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:41:18.24
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「私は、本日この時を持って……」

端末「4人を主犯格とし、周りすべてを『敵』として認識する」



ラウラ(……!!)



端末「先ずは証拠集めと、拠点の確保だ」

端末「拠点は、一夏の部屋に転がり込むことを考えている」

端末「後は、小型カメラの要所要所での配置……」

端末「クラリッサに協力を仰ぎ、カメラは数日で届くよう手配した」

端末「設置に多少の時間がかかるが……」

端末「面倒でも一人でやる」

端末「一人で戦う……!」



ラウラ(…………)
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:42:02.50
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「カメラの設置は完了」

端末「今は情報収集中だが……もうすでに何人か網にかかってる」

端末「………………」

端末「………………」

端末「………く……ふふふ……」



ラウラ(……!?)



端末「アハハハハハハハハッ……」



ラウラ(…………)
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:42:43.57
端末「……私は、なにをした?」

端末「私がお前達に何かしたのか?」

端末「どうして、私がこんな目に遭わなければならない?」

端末「どうしてこんな事になったのだ!?」

端末「く……ふふふ……」

端末「ぐ………ううっ………ひっく」



ラウラ(…………)
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:43:42.07
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「データ収集は完了した」

端末「クラリッサに編集作業を依頼している……」

端末「…………」

端末「彼女は何も言わず、引き受けてくれた」

端末「本当にできた副官だ……」 クスッ…



ラウラ(…………)
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:44:44.25
端末「……個人日誌 私的記録」

端末「今日……久しぶりに 私とシャルロットの部屋を……」

端末「訪ねてみた」



ラウラ(…………)



端末「……多少驚いた表情を見せたが、すぐいつもの無言の態度になる」

端末「私は、例の動画の一部を見せた」

端末「……見る見る内に表情を変えるシャルロット」

端末「………………」



ラウラ(………………)
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:45:42.88
端末「私は、週明けにもこれを教官に提出するつもりである事」

端末「また、マスターデータは、ドイツ本国に保存している事を伝えた」



ラウラ(…………)



端末「……私は、なぜ、こんな事をしたのだろう」

端末「シャルロットに恐怖感を与えたかった?」

端末「シャルロットに優位性を誇示したかった?」

端末「………………」

端末「それとも」

端末「シャルロットに謝って欲しかったのか?」



ラウラ(…………)



端末「……答えは出ない」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:46:24.48
端末「……個人日誌 私的記録 補足」

端末「今の私にとって、一夏の存在は大きい……」

端末「夜、眠る時も、朝、目が覚めた時も」

端末「……傍に居てくれるだけで、安心できる」

端末「私は……、一夏に出会えた事を」

端末「幸せに思う」



ラウラ(…………)
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:47:27.19
 ――夜――

 ――IS学園裏の雑木林――



ラウラ(…………) テク テク

ラウラ(…………) テク テク

ラウラ(……あった!)

ラウラ(…………) 

   ガチャ……キィ……パタン

ラウラ(……どうしてこうなった……か)

ラウラ(あれは、確かに私の理想の一夏だ)

ラウラ(………………)

ラウラ(でも……)

ラウラ(こんな状況は……)

ラウラ(こんな世界は……)

ラウラ(望んでいない)
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:48:29.21
ラウラ(…………)

ラウラ(私も……)

ラウラ(気を付けなければな)



   私は、意を決して、受話器を手に取った。



ラウラ「元の世界に……戻れ!!」



   ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリンッ!!



ラウラ「シュバルツェア・レーゲン!!」 スウウウウウウンッ!!

82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:49:15.33


   ISを展開した私は、も○もボックスを持ち上げると、湖の中央に持ってゆき

   それを勢いよく放り投げた。


   
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:50:10.01
ラウラ「キャノン砲!!」 ダンッ!



   ドォォォォンッ!



   爆発し、四散する ○しもボックス……。 それは、そのまま湖面に消えていった。



ラウラ(これでいい……)

ラウラ(あれは……存在しては、いけないものだ……)

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:50:49.03
 ――IS学園寮・シャルとラウラの部屋――



シャル「あ、ラウラ、お帰り」

ラウラ「……ただいま」

ラウラ「…………」

シャル「……? どうしたの?」

ラウラ「…………」

   ギュッ……

シャル「!?」

ラウラ「…………」 ブルブル…

シャル「…………」

シャル(……震えてる)
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:52:00.65
ラウラ「うっ……ぐすっ……ひっく……」 ポロポロ…

シャル「…………」

シャル(……何か……怖い目にあったのかな……?)

シャル「…………」

   ギュッ…

シャル「……大丈夫だからね、ラウラ」

ラウラ「…………うん」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:54:53.03

―――――――――――


シャル「……落ち着いた?」

ラウラ「…………」 コクッ…

シャル「…………」

シャル「ご飯は、もう食べた?」

ラウラ「……あ」

ラウラ「そういえば……忘れていた……」

シャル「そっか……じゃあ、何か買ってくるよ」

シャル「ちょうどボクも小腹が空いたし」 クスッ

シャル「ええと……パンとかでいい?」

ラウラ「ああ……」

シャル「じゃ、ちょっと待っててね」 クスッ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:55:37.30
シャル「ごちそうさま」

ラウラ「……ごちそうさま」

ラウラ「…………」

ラウラ「…………」

ラウラ「……シャルロット」

シャル「うん?」

ラウラ「くだらない、と、思われるかもしれないが」

ラウラ「話を聞いてくれるか?」

シャル「いいよ」 ニコ

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:56:53.96
ラウラ「……クラリッサに頼まれた『MANGA』をつい読んでしまってな」

シャル(……ど、どんな話になるの……?)

シャル「う、うん、それで……?」

ラウラ「その中の一冊に……こんな内容の学園物語があった」

ラウラ「……1人の男子生徒を5人の女生徒で取り合う、という物だ」

シャル「……………うん」

ラウラ「ある日、女生徒の1人が、渦中の男子生徒と結ばれるのだが」

ラウラ「他の4人の女生徒は、それを良しとしなかった」

シャル「…………」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:58:58.48
ラウラ「結ばれた女生徒は、それからしばらくして……」

ラウラ「言われのない精神的虐待を強いられるように……」

シャル「…………」

ラウラ「私は……怖くなった」

ラウラ「私も一夏と結ばれたら、こんな目にあうのだろうか?」

ラウラ「逆に……他の誰かが一夏と結ばれたら……」

ラウラ「私は、こんな陰湿な行為をする様になるのだろうか?」

ラウラ「考えれば考えるほど……恐ろしくなって……」 グスッ…

シャル「…………」

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 14:59:56.51
シャル「……そのお話は、最後にどうなったの?」

ラウラ「わからない……途中で読むのを止めたから……」

ラウラ「話の筋からして、ハッピーエンドになるとは思えなかったし……」

シャル「そっか……」

シャル「…………」

シャル「難しい事だね……」

シャル「先の事なんて誰にもわからないし」

ラウラ「…………」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:00:42.90
シャル「でも……」

シャル「考えだしたらキリがないよ……たぶん」

シャル「人と人の繋がりは、いろんな要素や状況が絡んでくる……」

シャル「そんな中で正しい選択だけを……」

シャル「みんな傷つかないで済む選択だけをするなんて、誰にも出来ないと思うな」

ラウラ「………そうか」

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:01:27.87
シャル「だけどね……」

ラウラ「……?」

シャル「ボクは、ラウラが、こうやって話してくれた事……嬉しく思ってるよ」 ニコ

ラウラ「……シャルロット」

シャル「ボクも……その『MANGA』の登場人物みたいには、なりたくない」

シャル「それだけは、言える」

シャル「それだけは、確かだから」 クスッ

ラウラ「……そうか」

ラウラ「そうだな」 クスッ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:02:22.02
 ――翌日・昼休み――

 ――屋上――



鈴「お待たせ!」

シャル「あっ、鈴。 ふふ、いらっしゃい」

セシリア「それでは、食べましょうか? みなさん」

箒「うむ、そうだな」

ラウラ「いただこう」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:03:08.63
鈴「それにしても何? 突然、一夏抜きで集まろうって?」

シャル「深い意味はないよ。 たまには女の子同士でって思っただけ」

セシリア「まあ、たまにはいいですわね。 こういうのも」

箒「……不思議と落ち着くな」 クスッ

ラウラ「一夏が居ると、出来無い話もあるし」

鈴「へえ? 例えば?」

ラウラ「そうだな……生理用品の優劣とか」

鈴「……それは、確かにそうね」 ///

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:04:18.39
シャル「他にもあるよ? 服の好みとか」

箒「……? 別に一夏が居ても問題ないんじゃないか?」

シャル「でも……それだと多分、一夏好みの服ばっかりになると思うな」

セシリア「ああ……なるほど。 必然的にそうなりそうですわ」

ラウラ「鈴は、どんな私服を持っているのだ?」

鈴「い、いきなり あたしに振らないでよ……」

鈴「そうね……今の時期なら、ショートパンツに Tシャツが多いかな……」

ラウラ「鈴らしいな」 クスッ
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:05:03.40
セシリア「UVケアは、ちゃんとしてますの?」

鈴「あったり前じゃない! シミになったらどーすんのよ!」

シャル「紫外線は怖いよね~」 クスッ

箒「女の常識だな」 ウンウン…



ラウラ(そうか……皆は、ナノマシン無しだったな)
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:06:14.98
鈴「セシリアの私服は派手そうね~」 ニヤニヤ

セシリア「鈴さん? なんだか引っかかる言い方ですわね?」 ピクピク

セシリア「誰かさんと違って、肌を直接出さない様に気を付けているだけですわ」 フフン

鈴「……あんたこそ突っかかる言い方してんじゃないわよ」 イラッ…



シャル「二人共、喧嘩しちゃダメだよ」 クスッ

シャル「それよりさ、どこかで……みんなで遊ばない?」

箒「遊ぶ? ボウリングとかか?」

鈴「あたしは、カラオケがいい!」

セシリア「ふふ、面白そうですわね」

ラウラ「うむ! 異論は無い!」

   ハハハ……
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:07:13.79
 ――夜――

 ――IS学園・屋上――



ラウラ「…………」 カチャ……ピ……ピピ……

ラウラ「……個人日誌 私的記録」

ラウラ「実に……不思議な体験だった」

ラウラ「どうして学園裏の雑木林に も○もボックスが実在したのか」

ラウラ「わかるわけもないが……」 クスッ…

ラウラ「私は、可能性の未来を見たのではないかと思う」

ラウラ「……まさに、理想の一夏だった」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:08:12.61
ラウラ「だが、彼を独り占めする事で、どのような結果になるか……」

ラウラ「極端ではあるが、いい実例、と言えるモノだった」

ラウラ「……シャルロットの言う通り、これから先の事などわからない」

ラウラ「彼女と他の3人との友人関係を保ちつつ、一夏と結ばれるなど」

ラウラ「不可能かもしれない」

ラウラ「…………」

ラウラ「でも……」

ラウラ「まだ……そうなると決まったわけでもない」 クスッ

ラウラ「いずれにしても、これからなのだ」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:09:29.01
ラウラ「……補足として」

ラウラ「あの世界で受信したデータは、無くなっていた」

ラウラ「どの道、消すつもりだったから構わないのだが……」

ラウラ「なぜか、買った物は手元に残っている」

ラウラ「これだけが……唯一の証拠と言えるが」

ラウラ「誰も信じてくれないだろう」 クスッ
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:10:26.81
ラウラ「………………」 ピピ……ピ…ピピ……ピ……

ラウラ「これでよし……と……」

ラウラ「さて……そろそろ消灯時間だな」 スッ… テク テク テク…



   その証拠は今、私とシャルロットの部屋の机の上で、仲良く並べられていた。




   おしまい
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 15:11:01.10
ラウラ編でした。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 17:01:39.89
乙です
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/05/19(日) 17:20:30.70

なんか一番きつい話だった
この書き手のSS:

鈴「もしも一夏が、あたしにぞっこんだったら!」


箒「もしも一夏が、私にぞっこんだったら!」


シャル「もしも一夏が、ボクにぞっこんだったら!」



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