おそ松「また借金?」

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:30:24.06

おそ松「借金しよう」

前スレ)

(※おそ松が以前に借金したという設定と他の兄弟が自立してるのを念頭に置いてもらえれば読まなくても大丈夫です。たぶん)


赤塚金融事務所

金貸し「えぇ、約束通り、入金を確認しました。使用済みの顧客名簿はそちらにお譲りしますよ」デンワチュー

金貸し「はい、はい、えぇ、今後ともよろしくお願いします。では失礼しますよ」ピッ

金貸し「さ、て、と……」ピッポッパッポッ

金貸し「」プルルルル プルルルル

金貸し「あぁ、もしもし?うん、そうだね。滞ってるそうじゃないか?ダメだろう。自分の顧客は自分で管理しなきゃ?」

金貸し「もうじき飛ぶかもね。今週中にきっちり取り立ててもらわないと?」

金貸し「え?なに?あぁ、それは言い訳かな?悪いが時間を無駄に費やすのは嫌いでね?」

金貸し「切るよ。じゃあよろしく?」ピッ

金貸し「つ、ぎ、は……」ピッポッパッポッ

金貸し「……もしもし?いつもお世話になっております、赤塚金融の者ですが?」

金貸し「どうなってるんですか、返済の方は?ご入金頂いてませんよねぇ?」

金貸し「はぁ?他でもつまんでてやりくり出来ない?知りませんよ?それはおたくの事情でしょ?」

金貸し「……あ~なるほど、なるほど。そう来ますか。なるほどねぇ」

金貸し「分かりました…。ラチがあかないんで直接、お話しましょうか。また後程、お伺いします。では失礼……」ピッ

金貸し「こいつはまだ搾れそうだな…。優しくしとくか…」

金貸し「だがお前はダメだ」ピッポッパッポッ

金貸し「……ぅおいゴラァッ!!てめぇいつ返済すんだ!?今月に入ってろくすっぽ連絡寄越さんなぁ!?おぉ!?」

金貸し「約束は守りましょうよー!?ねぇ~!?大人でしょ~!?お願いしますよ~今日中に連絡くださぁい!?」ピッ

金貸し「……留守電なんか聞いちゃないだろうがメッセージを残しとくだけで意外と衰弱するもんさ。人間心理ってやつはね」

ガチャッ

金貸し「……おや、これはこれは?」

金貸し「えぇ、ご無沙汰しておりましたねぇ。しかし私は信じてましたよ」

金貸し「あなたはまたここにやって来ると……」

金貸し「さて、本日はどのようなご用件でしょうか?」

金貸し「"松野おそ松さん"…」ニヤリ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459686623
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:31:24.71
松野家

おそ松「ただいまー」

おそ松「はぁ~つっかれたぁ~!クッタクタだよぉ~?」ゴロン

松代「なにふざけたこと言ってんの。未だに実家暮らしなのに?」

おそ松「だぁってさぁ~?大変なんだもーん?」

松代「なにが大変なの?」

おそ松「親方には怒鳴られるし先輩からは事ある毎にひっぱたかれてさぁ…。ドカタなんてやってらんないよぉ…」

松代「しょうがないでしょ。あんただけ就活してこなかったんだから…今さらまともな会社なんて入れないわよ」

おそ松「ひっじょーにきびしー!!」

松代「あら、懐かしい」

おそ松「あーやだやだ、やめたい!楽しいニートに戻りたい!」ジダンダ

松代「馬鹿言ってないでご飯食べちゃいなさい。明日も早いんでしょ?」

おそ松「…これが社会人かぁ」

松造「お~!カラ松、帰ってたのか!」

おそ松「おそ松なんだけど」

松造「あぁ、なんだおそ松か。風呂空いたぞ」

おそ松「ん…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:32:11.35
風呂

おそ松「本日、最初のサービスショットだよ~!全裸待機してた?なんちゃって!」

おそ松「…こうやって馬鹿やりながら銭湯に行ってたっけなぁ」

おそ松「あいつらが家を出てから、めっきり無くなっちゃったけど」

おそ松「楽しかったなぁ。あの頃は…」

おそ松「楽しかった……うん、ほんと」

おそ松「はぁ…家の湯船は狭いや」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:32:49.28
部屋

おそ松「さぁ~て、明日も4時から仕事だし、さっさと寝るかな~」ゴロン

おそ松「……相変わらず布団がでかすぎて落ち着かないなぁ」

おそ松「今度、一人用の買わなきゃ…どうせならベッドにしようかな」

おそ松「あーでもなんだかんだ、これで馴染んでるし新しいのじゃもっと落ち着かないかも」

おそ松「…誰か一緒に寝てくんないかな。パーっと5人くらいさ…」

おそ松「……一人暮らしの資金も早いとこなんとかしなきゃ。父さんもそろそろ定年迎えてゆっくりしたいって言ってたし」

おそ松「…どうなんだろーねぇ、これって?よかったのかなぁ?」

おそ松「あん時は浮かれてて、これでいいのだーなんて言っちゃったけど……キツいね、実際」

おそ松「…またみんなで集まれないかな。今度、休み取れるか聞いてみよ」

おそ松「………」

おそ松「おやすみ…」ボソッ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:33:59.73
次の日

おそ松「はぁ~終わった終わった!明日は午後からだし、一杯いっちゃおうかなーん」ルンルン

おそ松「たっだいまー!!」

シーン

おそ松「……あり?」キョトン

おそ松「父さーん、母さーん!いないのー?」スタスタ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:34:35.98
ガラッ

松代「……」

松造「……」

おそ松「あ、いたいた!どうしたんだよ、二人して?かわいい息子が帰ってきたんだから返事くらい……」

松代「おそ松…!」キッ

おそ松「」ビクッ

松代「あんた…また借金したの?」

おそ松「え?」

松造「…今朝、変な業者から電話がかかってきたそうだ」

おそ松「……?」

松代「返済はまだか、とか…金返せって…無視したけど、あの後もずっと鳴りっぱなしだったわよ」

おそ松「し、知らないよ!俺、あれから借金なんかしてないもん!」アセアセ

松代「じゃあなんでウチにそんな電話がかかってくるのよ!?」

おそ松「だ、だから知らないって!?」

松造「お前…もしかして他からも借りてたんじゃないだろうな!?」

おそ松「違うよ!!そんなわけないだろ!?」

松代「一回、借金する人は何度でもするってテレビでやってたわよ!?あんたがそうじゃないって本当に言えるの!?」

松造「嘘はいかんぞ!正直に言ってみろ!?」

おそ松「な、なんだよ…それ……親なのに息子が信じられないのかよ!?」

松代「そりゃそうよ!!いくら息子でも、ついこないだまでパチンコばっかやってたニートを簡単に信じられると思ってんの!?」

松造「ろくな就職先も見つけられず、いつまで経っても実家に寄生して…挙げ句に借金まで…!」

おそ松「うっ……く!」ワナワナ

松造「どれだけ迷惑をかければ気が済むんだ、お前はぁ!?」

松代「少しはカラ松やチョロ松を見習ったらどうなの!?」

おそ松「……そ、そんな風に…思ってたんだな?」ギリィッ

松造「なんだ、親に向かって、その目はぁ!?」

おそ松「うるせぇ!!てめぇなんか親じゃねぇよ!!クソ野郎が!?」

松造「な、な、なんだとぉ~!?」

松代「あぁうぅ…なんて子なの?本当にどうしようもない…!」シクシク

おそ松「そんなに出てってほしいならお望み通りにしてやるよ!!」ダッ

松造「おい待て!!話はまだ……」


バタンッ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:35:13.42
屋台

チビ太「んで…カッとなって出ていっちまったと」

おそ松「そうだよ!もうあんな家、ぜってぇー帰んねぇ!!」

チビ太「バッキャロー!!なに意固地んなってんだ!元はと言えばてめぇが借金こさえて迷惑かけてきたのがわりーんだろが!?」

おそ松「うっ…で、でもあんな一方的な言い方することないだろ?」

チビ太「だからって飛び出してもしょうがねーだろ!開き直ったと思われて益々疑われんだけだぞ!?」

おそ松「そ、そんなん言われてもさ~…」イジイジ

チビ太「もっぺん謝って正直に話してこいよ。そうすりゃ分かってもらえるさ?」

おそ松「…なんて言えば信じてくれんだよ?」

チビ太「そりゃオメェ、正直に言やぁいいんだよ。借金しましたって?」

おそ松「はぁ!?」ダンッ

チビ太「はぁ?」キョトン
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:35:48.81
おそ松「してないからね!?俺、一銭も借りてないからね!?」

チビ「バーロー!いいんだよ、オイラにまで嘘つかなくても?」

おそ松「なにそれ!?お前、ずっと俺が嘘ついてる前提で聞いてたの!?」

チビ太「だから家飛び出して逃げてきたんだろ?」

おそ松「ちっげーーーよ、ぶぁーーーか!!!」

チビ太「借りてないなら堂々としてりゃいいじゃねぇか!」

おそ松「だっかっら!!一方的に言われたの!!なんにもしてないのに犯人にされちゃったの!!」

チビ太「……よくわかんねぇけど、それならなおさら帰って謝った方がいいぞ?誤解を解かないと始まんねぇだろ?」

おそ松「うるせぇボケぇ!!チビ!!ハゲ!!お前もそういう目で俺を見てたんだな!?」

チビ太「? だってパチンカスの無職、実家暮らしの童貞だろ?」

おそ松「パチンカスで実家暮らしの童貞だけどニートは脱却しましたぁ!!もう立派な社会人だっつぅぅの!!」

チビ太「立派な社会人が親に迷惑かけんなよ!」

おそ松「だからしてないって言ってんだろ!!脳ミソまでチビか!?」

チビ太「えー?なんかこんがらがってきたな…」

おそ松「もういい!!お前なんかに相談した俺がバカだったわ!!帰る!!」ダッ

チビ太「あっ!ちょっ待てよ!お代がまだ……」

ダダダッ………

チビ太「……ちっ!なんも反省してねぇじゃねーか。ダメ人間が!」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:36:58.89
おそ松「どいつもこいつもよってたかって人をバカにしやがって…」ブツクサ

トト子「あら、おそ松くんじゃない」

おそ松「あ、トト子ちゃん。こんな時間になにやってんの?」

トト子「うふふ。向こうのスーパーでお惣菜、値引きしてるから夕飯のおかず買ってきたの」

おそ松「へー…すっかり主婦だねぇ」

トト子「そうよ!いつまでも子供でいられないもの?」

おそ松「……」

トト子「…大丈夫?」

おそ松「え?」

トト子「なんだか思い詰めた顔してるから…悩みでもあるの?」

おそ松「…いや、なんでもないよ」

トト子「そっか?」ニコッ

おそ松「!」ドキンッ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:37:33.76
トト子「ねぇ、おそ松くん!」ニコニコ

おそ松「な、なに?(やっべー…トト子ちゃん、人妻になっても超かわいい)」ドキドキ

トト子「うちでご飯食べてかない?」

おそ松「え!?そ、それってもしかして…ひ、ひ、ひ昼顔……っていうか不倫っていうか浮気っていうかチョメチョメとかそういうこと!?」

トト子「……」シラー

おそ松「」ハッ

トト子「なんか元気なさそうだから話聞いてあげようと思ったけど…余計なお世話だったかしら」

おそ松「そ、そんなことない!そんなことない!ごめん!冗談だから!?」ヘコヘコ

トト子「ほんっと…おそ松くんだけはいつまで経っても変わらないわね。ヤンチャ坊主のままなんだから?」

おそ松「そ、そう?あはは……参っちゃうな。トト子ちゃんにはかなわないや?」デレデレ

トト子「行きましょ!うちの娘もお腹空かせて待ってるわ!」

おそ松「え?子供一人で留守番させてんの?」

トト子「そんなわけないでしょ?ちゃんとパパも一緒よ?」

おそ松「か、カラ松か……くそ!リア充爆発しろ!」

トト子「なんか言った?」

おそ松「あ、あーごめんごめん!じゃあお言葉に甘えて行こっかな!」アセアセ

トト子「?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:38:06.40
団地

おそ松「へぇ…こんな安そうなアパートに住んでんだ。意外だなぁ」

トト子「子供が大きくなってきたのもあるけど、私は専業主婦だからね。慎ましくしないと…」

おそ松「え?でもトト子ちゃん家、お金持ちじゃん?」

トト子「もちろん行事が重なったりして必要な時は援助してもらってるけど、そればっかりあてにできないわよ」

おそ松「ん?どうして?」

トト子「自分たちで生活出来なきゃ結婚した意味がないもの…」

おそ松「そうなの?」

トト子「そうなのって……親を安心させてあげるのも結婚条件の一つでしょ?心配かけたくないじゃない?」

おそ松「うーん…そうかなぁ。俺はかじれる内はとことん脛かじってたいけど」ポリポリ

トト子「呆れた…」ハァッ

おそ松「トト子ちゃんも素直に頼ってみたらいいじゃん?ウチと違って一人っ子だし、そんなに苦じゃないでしょ?」

トト子「私はいいわ。愛しのパパがしっかり稼いできてくれるもーん?」プイッ

おそ松「えー?なんでー?あんなヤツ、あてになんなくない?だってカラ松だよ?万年ナルシストの偽尾崎だよ?鏡見てシコっ……」

トト子「いいったらいいの!!ウチの事に口挟まないでよ!?」カッ

おそ松「っ……ご、ごめん?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:38:40.26
222号室

トト子「ただいまー?」ガチャッ

カラ松「oh……愛しのカラ松ガール…星がきらめく寒空の下、一人きりで心細かったろう?今、愛の抱擁で暖めてやるからな?」ダキッ

トト子「もう!パパったら甘えん坊さんなんだから?」クスッ

おそ松「うぇ~…お前、いつもそんなことやってんの?痛いねぇ~ほんと?」ゲッソリ

カラ松「おそ松!来てたのか!?」ハッ

トト子「さっきそこでバッタリ会ったの」

おそ松「やめてくんない?そのノリ、一人でやるより二人揃った方が痛さ倍増だよ?」

カラ松「ふっ…歓迎するぜ。俺たちの愛の巣へようこそ」

おそ松「……うっぜ」ケッ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:39:20.27
トト子「すぐお夕飯にしますからねー」テキパキ

カラ松「俺もなにか手伝おうか?」

トト子「ありがと!でも平気よ?疲れてるんだから、ゆっくりしてて?」ニコッ

カラ松「そうか…。申し訳ないな」

トト子「いーえ、いつもお仕事お疲れさま?」トントン

カラ松「あぁ、なんて愛しいお嫁さんだ……」ダキッ

トト子「あーもー?ダメでしょ?包丁扱ってるんだから……」

イチャイチャチュッチュッ

おそ松「(死ね。全力でくだばれ)」イライラ

娘「おそまつおじちゃーん!」キャッキャッ

おそ松「おーよしよし!ママにそっくりでかわいいでちゅねー?」ナデナデ

娘「あのねーわたしねーおおきくなったらママみたいなアイドルになるのー!」

おそ松「そっか、そっか、ママに似て美人さんだからなれちゃうかもねー?(子供の頃の貴乃花みてぇ…)」

娘「おそまつおじちゃん、ふぁんになってねー」

おそ松「いいよー!いくらでもなってあげちゃうよー?」

娘「やったー!おそまつおじちゃんだいすきー!」ギュッ

おそ松「(……かわいいなぁ。こういうの見ると、ちょこっとだけ家庭っていいなーとか思っちゃうわ)」ホンワカ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:40:04.99
おそ松「はー食った食った!」シーシー

トト子「お粗末さま?」カチャカチャ

おそ松「ちょっとトト子ちゃーん。いきなり様付けなんて飛びすぎでしょ!照れるよー?」

トト子「」ジャブシャブ

おそ松「(無視…じゃないよね?洗い物に集中してんだよね?)」ドギマギ

娘「パパー…だっこ」ウトウト

カラ松「よーしよし?そろそろおねむの時間だなー?」ダッコ

娘「おうたはー?」

カラ松「あぁ、いいとも。パパが愛の籠った子守唄を聴かせてやるからなー?」ポンポン

娘「えへへー」ギュウウ

おそ松「……」ジーッ

カラ松「おそ松、風呂に入ってきたらどうだ?パジャマは俺のがあるから」

おそ松「え?でもそしたら泊まりに……」

カラ松「泊まってかないのか?」キョトン

おそ松「だ、だって…いいの?せっかくの一家団欒に俺なんかがいて…?」

カラ松「なに言ってるんだ?住む家こそ変わったが俺たちは家族じゃないか?」

おそ松「……!」

カラ松「こういう機会は中々ないしな。訪ねてくれて嬉しいぞ?」ニッ

おそ松「か、カラ松ぅ…!」ウルッ

カラ松「子供を寝かしつけたらトト子も交えて晩酌しよう。いろいろ懐かしい思い出でも語りながらな?」ニコニコ

おそ松「そ、そだな?」ニカッ

娘「パパー…?」

カラ松「あぁ、ごめんな。ベッドに連れてってやるから」スタスタ

おそ松「(マジかよ!こいつめっちゃいいヤツじゃん…!今ので俺の心はカラ松ボーイズ一直線だよ!)」グシッ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:40:48.81
おそ松「ふー!悪いね、お風呂まで借りちゃって?」サッパリ

トト子「どういたしまして?」

おそ松「けどさー。パジャマが素肌にタオル地のガウンってどうなの?ヤバくない?痛すぎて体が拒絶反応起こしてんだけど…?」ゾワゾワッ

トト子「あの人の趣味だもの。それに似合ってるわよ?」クスッ

おそ松「そ、そう?トト子ちゃんが言うならいいかな?」デレデレ

トト子「ビールでよかった?」コトッ

おそ松「お!サンキュー!……あれ?そういやカラ松はまだ戻ってこないの?」

トト子「今日はお休みで一日中、娘に構ってあげてたから疲れて一緒に寝ちゃったのかも?」

おそ松「へー…あいつもパパやってんだねぇ。えらいえらい」グビッ

トト子「うん。ほんとなんでもしてくれるから助かるわよ。いつも穏やかで優しいし…」

おそ松「……トト子ちゃんさぁ」

トト子「なぁに?」

おそ松「なんでカラ松を選んだの?」

トト子「選んだ…?」

おそ松「いや、ほらさ…隠してた訳でもないからぶっちゃけるけど俺たち六つ子はみんなトト子ちゃんが好きだったじゃん。そん中でどうしてカラ松だったのかなーって?」

トト子「うーん…」

おそ松「……」

トト子「正直、どれも論外だったんだけど…」

おそ松「!?」ガーン

トト子「強いて言うなら…愛情の差かな」

おそ松「あ、愛情…?」

トト子「そう。愛情?女の子にしてみれば他に決め手がないくらい、とっても大事なことよ?」ニコッ

おそ松「まぁたしかに愛情は強いかもね…。愛情だけは?」

トト子「それに優しいし、思いやりに溢れてるし、懐が深いし、普段は怒らないのに私の為になると怒ってくれたり……」

おそ松「あ、そう。いいよ、ノロケは…酒がまずくなる」チビチビ

トト子「……おそ松くんはいい人いないの?」

おそ松「!!!」ブッ

トト子「そろそろ結婚も考えていいんじゃない?」

おそ松「そんな相手がいたら、とっくにしてるよ」ゴシゴシ

トト子「ふーん…」

おそ松「(…今でもトト子ちゃんが好きだなんて言えないし)」グビッ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:41:25.81
~~~~~~~~

おそ松「ぐがーぐごー」グースカピー

トト子「おそ松くん…!おそ松くんったら!」ユサユサ

おそ松「んぅ~?」ムニャッ

トト子「もうっ!いつまで寝てるの?もうお昼よ?」プンプン

おそ松「……あれ?トト子ちゃんだけ?」

娘「ばぁっ!!」

おそ松「わぁっ!?」ギョギョッ

娘「えへー!びっくりしたー!」キャッキャッ

おそ松「う、うん。びっくりしちゃったよ…」バクバク

トト子「カラ松さんも仕事に行っちゃったし私もこの子と出かけなきゃいけないから…悪いけど、そろそろ帰ってもらえる?」

おそ松「あーうん、ごめん。長居しちゃったね」

トト子「ううん、いいの。カラ松さんからはゆっくり寝かせてやってくれって言われてたから?」

おそ松「…あっそ。いいヤツだね、ほんと」ムスッ

トト子「じゃあ戸締まりしたいし着替えたら一緒に出ましょ?」

おそ松「はいはい…」ムクッ

プルルルルル

おそ松「電話鳴ってるよ」

トト子「あら、また変な売り込みかしら?いらないって言うのにしつこいのよね!」


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:42:08.12
トト子「はい、松野です」

トト子「いえ、主人は仕事に出てまして…」

トト子「え?」

トト子「ま、待ってください!そんな筈ありません!あの人が……で、でも」

トト子「………はい、はい。分かりました。主人が帰ってきたら話しておきます」

トト子「はい…失礼します」ピッ

トト子「……」

おそ松「トト子ちゃーん!どうかしたの?」

娘「ママ~おでかけしたーい!」

トト子「…おそ松くん、ちょっと話があるから、また夜に来てくれる?」

おそ松「……?うん、いいけど?」

娘「おそまつおじちゃん、またくるのー?わーい!」

おそ松「うん!また後でな?」ニコッ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:42:41.84
街中

おそ松「あーあ、やっばいなー…。よくよく考えたら仕事サボっちゃったじゃん」スタスタ

おそ松「まぁあんな肉体労働、いつまでもやってらんねーと思ってたし、ちょうどいいか」

おそ松「……あ、そういや携帯の電池切れてたわ。現場からガンガン呼び出しくらってるだろうなー」

おそ松「一休みがてらショップでお茶飲みながら充電しよう」


19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:43:17.71
携帯ショップ

おそ松「ふんふーん」カチッ

店員「あの…お客様、本日はどういったご用件で」

おそ松「あ、俺のことは気にしなくていいよ。ちょっと充電したいだけだから」

店員「こ、困ります!用のない方に利用されると他のお客様の迷惑になりますので…」

おそ松「は?」ジロッ

店員「?」

おそ松「俺だって毎月の使用料払ってる立派なお客様なんだけど!?」ズイッ

店員「」ビクッ

おそ松「充電器1個と席一つ使わしてもらうくらいのサービスはあっていいんじゃないの!?」

店員「は、はぁ…失礼しました(ダメだ、こりゃ)」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:43:55.97
公園

おそ松「さーて、充電も完了したし暇潰しにゲームでも…」ピッ

ブルルッ ブルルッ ブルルッ

おそ松「うおっ!すっげー着信きてる!?」

おそ松「えー…どれどれ?なんだ、ほとんど知らない番号と非通知じゃん」

おそ松「あ、父さんからも……昨日のこと謝る気になったのか?」

おそ松「ん?チョロ松と……トド松もだ?珍しいな」

おそ松「メールはどうなんだろ?問い合わせてみよ」

ブルルッ ブルルッ ブルルッ

おそ松「うわー…なにこれ、400件近くきてるよ。どっかに個人情報漏れたのかな」

おそ松「どうせサクラ……ん?金返せ?あぁ、母さんたちが言ってた例の借金取りか。知らねーよ!金なんか借りてねーし!」

おそ松「全件削除っと。あーやだやだ。ついでに着拒しとこ」ピッピッ

おそ松「…しっかしトト子ちゃん、どうしたんだろうなー。なんか真剣な顔してたけど」

「シェー!!」

おそ松「あ、イヤミだ」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:45:01.72
イヤミ「本当にお金がないザンス!勘弁してちょーよ!?」

金貸し「知りませんよ。無いなら作ってください」

イヤミ「つ、作るったってどうやって…?」

金貸し「尋ねるということは…私が手段を選んでいいと解釈しても?」

イヤミ「……?」ポケー

金貸し「つかぬことをお聞きしますがイヤミさん、過去に大きな病気にかかられたことは?」

イヤミ「な、ないザンス」

金貸し「ではハンセンやペスト、マラリア、エイズなどの症状を引き起こされた経験は?」

イヤミ「」ブンブンッ

金貸し「それは良かった…」ニヤリ

イヤミ「け、健康診断ザンスか?」

金貸し「向こうに私の車が止めてあります。乗ってください」

イヤミ「ど、どこに行くザンスか?」

金貸し「金を作りに行くんですよ」

イヤミ「だから金なんて……」

金貸し「ガタガタ言ってんじゃねぇ!!」

イヤミ「シェー!?」ピョンッ

金貸し「…ご安心を?決して悪い話ではありませんので?」ニッコリ

イヤミ「ほ、ほんとザンスか…?」ブルブル

金貸し「はい。上手くいけばキャッシュバックも見込めますよ?」ニコニコ

イヤミ「きゃ、きゃっしゅ…?」

金貸し「得た利益に応じて現金が手元に戻るんです」

イヤミ「ミーにもお金がもらえるザンスか!?」カッ

金貸し「えぇ、素直に来てくだされば?」ニコニコ

イヤミ「喜んでいくザンス!!」コクコク

金貸し「では行きましょう」

イヤミ「ウシシ!これでまた大儲け……ん!?」

金貸し「は?」

おそ松「」ソローリソローリ

イヤミ「おそ松!?」

おそ松「げっ!?」ビクッ

金貸し「おや…」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:45:35.76
金貸し「奇遇ですね?」

おそ松「ど、どーも」ペコッ

イヤミ「なにやってるザンスか!まさかミーの儲け話にかこつけて横取りしようとしてるんじゃ…?」

おそ松「な訳ねーだろ!!そんな暇じゃ……や、暇は暇だけど」

金貸し「お二人は知り合いで?」

イヤミ「いっつもミーの邪魔をする憎たらしい六つ子ザンス!」

おそ松「はぁ!?そりゃこっちのセリフだっつーの!!おフランス気取りのペテン師が!?」

イヤミ「カーっぺっぺっぺっ!!」ペッペッペッ

おそ松「き、きたねっ!!唾飛ばすなよ!?」エンガチョ

金貸し「仲のよろしいことで」

イヤミ、おそ松「よくない(ザンス)!!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:46:05.50
金貸し「…時に松野さん」

おそ松「は、はい?」ビクビク

金貸し「お体は大事にされてますか?」

おそ松「?」

金貸し「若いからと言ってムチャをせず、暴飲暴食等は控えた方がよろしいですよ」

おそ松「あ、はい。き、気を付けます?」

金貸し「体は資本などと言いますが…読んで字のごとく健康な肉体は金になりますからねぇ?」ニヤリ

おそ松「な、なんの話…?」チンプンカンプン

金貸し「今夜は予定が出来てしまいましたが…また近い内にお会いしましょう」

おそ松「……!?そ、それってどういう……」

金貸し「イヤミさん、日も落ちてきましたし急ぎましょうか」スタスタ

イヤミ「そうザンスね?こんなのに構ってたら、せっかくの儲け話がパーになるザンス~?」ニヤニヤ

スタスタ スタスタ………

おそ松「……なんだったんだ?」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:46:47.31
222号室

おそ松「ポチっとな」ピッ

ピンポーン ピンポーン

『はい、どちらさま?』

おそ松「俺だよ、俺、俺!」

『開いてるから入っていいわよ』プツッ

おそ松「え~…オレオレ詐欺かよってツッコまないの?さびし~!」ガチャッ

おそ松「(ほんとに開いてるし……無用心だなぁ。トト子ちゃんって結構ズボラだったりして?)」

おそ松「入るよー」クツヌギヌギ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:47:24.75
おそ松「たっだいま~って俺の家じゃないけどね!」

トト子「……」

カラ松「……」

おそ松「……あり?どうしたの?二人とも怖い顔して?」

トト子「座って」

おそ松「う、うん…あれ?子供は?」ポスッ

カラ松「トト子の実家に預けた」

おそ松「あ、あーそうなの?(呼び捨てかよ!羨ましいな、ちくしょう!)」イラッ

トト子「おそ松くん、正直に言ってほしいんだけど…」

おそ松「? なに?」

トト子「もしかしてしゃっ……」

カラ松「いや、いい。俺が聞こう」

トト子「そうね…。兄弟ですものね。じゃあお願いするわ?」

おそ松「(なにこの亭主関白な感じ?カラ松のクセにトト子ちゃんに偉そうにすんなよ!クソ松が!)」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:48:01.20
カラ松「…怒らないで聞いてほしい。俺たちは何もお前を疑ってるんじゃない」

おそ松「なにが?」

カラ松「違うなら違うと言ってくれ。少なくとも俺はお前の言葉を信じる」

おそ松「は?だからなに?さっさと言ってくんない?」イライラ

カラ松「」ジーッ

トト子「」ジトッ

おそ松「っ……なんなんだよ!はっきりしろよ!?」ダンッ

トト子「そんな言い方しなくてもいいでしょ!?」

おそ松「え?」

トト子「カラ松さんだって本当はこんなこと聞きたくないのにあなたを気遣ってくれてるのよ!?」

おそ松「な、なんかごめん?」オロオロ

トト子「だいたいおそ松くんはいつもいつも……」

カラ松「よせ!」

トト子「っ…!」

おそ松「……?」

カラ松「俺が悪かった…。すまん」ペコッ

おそ松「い、いいけど…」

トト子「」ムスッ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:49:10.93
カラ松「なぁ、おそ松」

おそ松「……」

カラ松「借金…してるのか?」

おそ松「!」ピクッ

カラ松「もしそうなら何か事情があっての……」

おそ松「……っだよ、それ!?」ブチィッ

トト子「きゃっ!?」ビクッ

おそ松「お前まで俺を疑ってんのか!?」

カラ松「そうじゃない。落ち着け…?」

おそ松「これが落ち着いてられるかよっ!?父さん母さんにギャースカ言われて、チビ太に説教かまされて…今度はお前か!?」

カラ松「違う!本当なのかどうか知りたいだけなんだ!」

おそ松「だったら俺を信じろよ!最初から疑ってかかるんじゃねぇよ!?」

トト子「なに都合のいいこと言ってんのよ!前にも借金して迷惑かけたじゃない!?」

おそ松「前はだろ!?今はしてないよ!!」

トト子「ならどうしてウチにまで催促の電話が掛かってくるのよ!?」

おそ松「知らないよ!俺じゃない!!」

トト子「ほんといい加減にしてよ!!」

おそ松「……!」タジッ

カラ松「おい…!その辺に……」アセアセ

トト子「ウチだって娘が来年、入園するし新築の家もローン組んで、もう着工も進めてもらってるのよ!?引っ越しもしなきゃならないのに……」

カラ松「トト子!」

トト子「あんたの借金に付き合わされる余裕なんてないの!!それぐらい自分でなんとかしてよ!!大人でしょ!?」

おそ松「……」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:49:52.68
カラ松「やめろって言ってるだろ!まだ借金してると決まった訳じゃない!」

トト子「どうせ、してるわよ!おそ松くんの事は小学生の時から知ってるけど…ろくな子じゃなかったもん!?」

おそ松「!!!」ガーン

カラ松「……!」

おそ松「(そんな……トト子ちゃんにまで…嫌われてたんだ)」ヘナヘナ

ダンッ!!

おそ松、トト子「」ビクッ

カラ松「たとえ愛する妻でも…俺のブラザーを侮辱するのは許さないぞ?」ギロッ

トト子「な、なんでよ!本当のこと……」

カラ松「黙れ!!」

トト子「ひっ…」

おそ松「か、カラ松…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:50:39.66
トト子「……私、実家に帰る」

おそ松「え!?」

カラ松「あぁ、そうしろ」

おそ松「いやいやいや!?」

トト子「っ…っ…うえーん!カラ松さんのバカー!」タタタッ

おそ松「えー!?ちょっ!トト子ちゃーん!?」アセアセ

ガチャッ バタンッ

おそ松「」ポカーン

カラ松「悪かったな。あいつが取り乱して…」

おそ松「い、いや、俺はいいんだけどさ!よかったの!?止めてやんなくて!?」

カラ松「…いいんだ。しばらく頭を冷やした方が」

おそ松「えー…?」

カラ松「ただ…あいつも本心であんなことを言ったんじゃない。そこだけは間違えないでくれ」

おそ松「そ、そうかなー…。どう考えてもあれは本心だと思うよ?」

カラ松「ふっ…まだまだ女心ってやつを分かってないな」

おそ松「(あ、ぶん殴りてぇ)」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:51:34.64
カラ松「実は昼にチョロ松からも連絡があってな」

おそ松「チョロ松?」

カラ松「父さんたちから借金の話を聞かされたらしい」

おそ松「(そういうことか。チョロ松もトド松もそれで電話してきやがったんだな…)」ケッ

カラ松「そしてチョロ松にも催促の電話がきたそうだ」

おそ松「…ていうかさ、なんで実家とかお前らに電話がくるの?おかしくない?」

カラ松「話を聞く限りでは…どうやら俺たちは保証人にされてるらしい」

おそ松「保証人?なにそれおいしいの?」

カラ松「……」

おそ松「……」

カラ松「……」

おそ松「……」

カラ松「……」

おそ松「(え?なにこの沈黙?)」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:52:01.67
カラ松「…保証人っていうのは借金を肩代わりする人のことだ」

おそ松「ふーん」ホジホジ

カラ松「つまり俺とチョロ松は名義上、お前の保証人という訳だ。オーケー?ブラザー?」チッチッチッ

おそ松「(めちゃくちゃ腹立つな、こいつ)」

カラ松「だがもちろん俺とチョロ松はそんなものになった覚えはない」

おそ松「俺だって借金した覚えなんかねーよ」

カラ松「fuu…知らず知らずの内に運命が交錯してるようだな」キリッ

バキィッ ドンガラガッシャン

カラ松「な、なぜ殴る…ブラザー…?」ピクッピクッ

おそ松「や、ごめん。そのテンションで来られると我慢できないわ」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:53:02.82
カラ松「…さて、どうするかな」ウーン

おそ松「無視してりゃいいんじゃないのー?こっちは知らないんだから?」ホジホジ

カラ松「そういう訳にもいかんだろう。なんとかしないと勝手に借金が増えていくんだぞ」

おそ松「つったって…どこから借りてるかも分かってないんじゃなぁ」

カラ松「確かにな…」

プルルルル プルルルル

カラ松「鳴ってるぞ?」

おそ松「お、非通知だ。なんだろ?」ピッ

カラ松「(いや、普通に考えて借金取りからの電話だろう)」

おそ松「はい、もっしもーし!俺、松野家長男、松野おそ松!夢はビッグなカリスマ!レジェンド!人間国宝!」

おそ松「………ありゃ?切られちゃった。いたずら電話か?」

カラ松「今のは切られてもしょうがない」

おそ松「ちぇっ!ノリわりーなぁ」

プルルルル プルルルル

おそ松「うわっ…しつこっ?」ピッ

おそ松「…はい、もしもし?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:53:34.88
おそ松「……」

おそ松「……」

おそ松「……」

おそ松「……」

カラ松「」ゴクリ

おそ松「……カラ松、代わって」スッ

カラ松「な、なんて言われたんだ?」

おそ松「ん?いや、全然わかんない?カラ松が聞いてよ」

カラ松「(…我が兄ながら情けない)」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:54:03.94
カラ松「ふっ…待たせたな。俺は孤独と静寂を愛する男、カラ松だ」

カラ松「これからするやりとり…言葉には気を付けた方がいい。俺には一分の隙もないぜ?」キランッ

おそ松「(うぜっ!)」

カラ松「」ビクッ

カラ松「……いえ」

カラ松「あ、はい。そうですね」

カラ松「あ、いや、違います!ふざけてないです!すみませんでしたぁ!」ヘコヘコ

おそ松「(めっちゃ怒られてんじゃん)」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:54:55.91
カラ松「はい、はい。なんかほんとすみませんでした。はい、二度としません。はい」ヘコヘコ

カラ松「……ふっ!返すぜ?」ピッ

おそ松「で、なんだって?」パシッ

カラ松「めっちゃ怒られた」

おそ松「見りゃ分かるよ。要件は?」

カラ松「一週間以内に事務所に来いと言われた」

おそ松「事務所ってどこよ?」

カラ松「赤塚金融事務所と言ったな」

おそ松「!?」ゾクッ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:55:28.84
おそ松「ま、またあそこかよ…!どーなってんの、マジで!?」

カラ松「保証人も全員連れてこいとのことだ。やれやれ…久しぶりに血を見るかもな?」

おそ松「兄弟ゲンカしかしたことないクセになにカッコつけてんの?」

カラ松「とりあえず俺はチョロ松とトド松に連絡を取ってみる。一松と十四松は任せたぞ」

おそ松「えー!ズルくない!?そっちのが安パイじゃね!?」

カラ松「別に代わってもいいが…多分あいつらと兄貴の組み合わせだとクソほど説教されるぞ?」

おそ松「うっ…た、確かに自意識ライジングとドライもんのタッグはキツいわ」

カラ松「そういうことだ。とにかく一度、実家に集まって話し合おう」

おそ松「うぅ…こんな状況であいつらに会いたくねぇ~」ゲンナリ

カラ松「まぁそう言うな。なぜこうなったのか、分かるかもしれないしな」

おそ松「はぁ~…おそ松の憂鬱、再来だよ…」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:56:18.16
~~~~~~~

街中

おそ松「つったって一松と十四松なんか携帯使ってないしなぁ。連絡のしようがねーじゃん」スタスタ

おそ松「わざわざ歩いて探しに行かなきゃだよ…。あーかったるい」

おそ松「どうせデカパン博士のとこにいるだろーけど…んぅ?」ピクッ

ワイワイガヤガヤ

おそ松「おー!新装開店してる!いいなー!並びてー!」キラキラ

おそ松「時間はあるし、ちょっとぐらいは…いいよな?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:57:11.02
パチンコ店

おそ松「……あ~あ、あそこで止めときゃよかったなー」

「んっだよ、もー!?なんでそこで出ないんだよ!!またヘボリーチ!?」ガンッ

おそ松「うわっ!なになに!お店の台、叩いちゃダメでしょー?どこの悪ガキ……」チラッ

トド松「ちっ!イライラすんなぁ~!あ~!!なんだよ、くそっ!!僕が突っ込んだ5万、返せよ!?」トッティフェイス

おそ松「トド松!?」

トド松「あぁ!?」ギロッ

おそ松「顔こわっ!?」ビクッ

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:57:56.88
トド松「……」

おそ松「……」アセアセ

トド松「やあ、兄さん!久しぶり!調子はどう?」キラキラスマイル

おそ松「や、今さらあざとくしてもムリだよ!?」

トド松「え?僕?ふふふ!ちょっぴり負けちゃってるかな?」ニコニコ

おそ松「聞いてないから!!なにその一人芝居!?しかもちょっぴりじゃないよね?5万も突っ込んでボロ負けだったよね!?」

トド松「ねぇ、おそ松兄さん…おねがいがあるんだ?」ウワメヅカイ

おそ松「金貸してっつーんだろ!?やだよ!!」

トド松「どうしても…?」キュルンッ

おそ松「澄んだ目したって貸さねーよ!!言っとくけどお前、あざといだけで別にかわいくもなんにもないからね!?」

トド松「ケチ?」プクー

おそ松「キモッ!!頬膨らますな!てかお前、なんで平日の昼間っからパチンコ打ってんだよ!?」

トド松「お互い様でしょ?それに僕はバイト午後からだもーん」

おそ松「(カラ松とは違うベクトルでぶん殴りたくなるな…)」ムカムカ

トド松「そうだ。兄さん!話があるんだけど?」

おそ松「は?」

トド松「向かいのカフェでお茶しながら話そ?」

おそ松「(何が悲しくていい年した大人が野郎とカフェに行かなきゃならないんだか…)」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:58:23.49
カフェ

トド松「キャラメルマキアートひとつ!」

おそ松「俺は…お冷やでいいや」

女店員「すみません。お一人様一品からと決まってるんです」

おそ松「はぁ!?なにそれ!?」

女店員「…はい?」

おそ松「俺がなに飲もうと俺の勝手じゃないの!?」

ザワザワ ザワザワ

トド松「ちょ、ちょっと兄さん、やめてよ…!周りの人も見てるよ…?」ヒソヒソ

おそ松「知らねーよ!つーか、こんなクソたけーコーヒー飲めねーよ!?」

店長「お客様、いかがなさいました?」アセアセ

おそ松「この女が俺に命令してんだけど!?どういう教育してんの!?」

店長「大変申し訳ありません!」ヘコヘコ

女店員「……」ツーン

おそ松「お前、なに拗ねてんの?ほんとに反省してる?」

店長「あ、あの…お連れ様、帰られましたが」

おそ松「え?」クルッ

ポツン

おそ松「あ、い、つぅ~~!!」ギリィッ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 21:58:57.74
路地裏

おそ松「やい、トッティ!!よくも俺だけ置いてきやがったな!?」

トド松「はぁ?バカなの!?あんな空気で同じ顔した兄弟が涼しげにお茶してられると思ってんの!?」

おそ松「え!逆ギレ!?」

トド松「ほんっと信じらんない!前々から思ってたけど、おそ松兄さんって弁えるってことをしないの!?」

おそ松「そ、そんな怒るなよ…?あの女店員が……」

トド松「あの子は何も悪くないよ!兄さんがクレーマーなだけ!」

おそ松「ち、違うだろ!俺はただ注文にケチつけられたのがムカついて…」

トド松「ケチつけたんじゃなくて当然のマナーなの!なんでそんな簡単なことも分からないのさ!?常識ないの!?」

おそ松「……なんだよ、弟のクセにえらそうにすんなよな」

トド松「そう言うんだったら兄さんらしくしたら!?もーうんざり!小学生の方がまだ聞き分けがいいよ!」

おそ松「(…うぜーな。なんでみんなそうやって俺をガキ扱いすんだよ)」ムカムカ

トド松「あのさ、言いたくないけど、そろそろ大人なんだから…」

バキッ ズサァァッ

トド松「いっ…た!なんで殴られたの!?」ヒリヒリ

おそ松「……」

トド松「……」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:00:26.27
トド松「ふーん?またそうやって暴力に訴えて、うやむやにするんだ?」ジトッ

おそ松「は?」イラッ

トド松「おそ松兄さんって昔からそうだったよね。カラ松兄さんなら絶対そんなことしなかったのに?」

おそ松「カラ松、カラ松って…」ワナワナ

トド松「…まっとうな人間になるんじゃなかったの?ていうか兄さん、今仕事して……」

おそ松「うるせぇよ!!」ドフッ

トド松「ぐっ……げほっげほっ!」ゴロゴロ

おそ松「カラ松と比べんじゃねーよ!長男は俺だ!!弟の分際で俺に逆らうな!!」

トド松「っ……ク、ズは…やっぱり……クズのまま、だね…?」フンッ

おそ松「…ふん」スタスタ

トド松「まっ…てよ」ヨロッ

おそ松「……?」

トド松「まだ、話…してない」

おそ松「話すことなんかねーし」スタスタ

トド松「……」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:01:07.81
デカパンラボ

デカパン「よく来てくれたダス。座って楽にするといいダスよ」

おそ松「わるいね。急に来ちゃって」

ダヨーン「お茶だよーん」コトン

おそ松「(なんかコポコポ泡立ってるんだけど…絶対お茶じゃないよね、これ)」

デカパン「今日はどうしたダスか?」

おそ松「一松と十四松いる?」

デカパン「ホェホェ?一松くんと十四松くんなら、ここにはいないダスよ?」

おそ松「えー!居候してたんじゃないの?」

デカパン「そうだったんダスが二人とも自分の居場所を見つけたからと言い残して出ていったダス」

おそ松「困ったなぁ…。博士はどこにいるか知らない?」

デカパン「ホェ~…教えたいのは山々ダスがなにも……」

おそ松「そうなんだ…。参ったね」

デカパン「すまんダス…」


おそ松「こうなったらめんどくさいけど、あいつらの行きそうな場所、手当たり次第に探すしかないか…」

ダヨーン「二人がどこにいるか知ってるよーん」

おそ松「ほんとか!ダヨーン!?」

ダヨーン「一松は教会で十四松はどこそこのビルにいるよーん」

おそ松「そっか!じゃ行ってくるわ!ありがとね!」ダッ

デカパン「気をつけて行ってくるダスよー」フリフリ

ダヨーン「だよーん」フリフリ

デカパン「ところで…なんで知ってたダスか?」

ダヨーン「クローンに聞いたんだよーん」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:01:51.39
教会

ニャア~ア~アァァァ~~~ ニャア~ア~アァァァ~~~………

おそ松「(…なにここ。すげー不気味?)」タジッ

信者「ニャア~アァ~~」ポロポロ

おそ松「(なんであいつら泣きながら鳴いてんの?きもちわるっ!)」ブルッ

教徒「御入信の方ですか?」

おそ松「あ、いえ…うちの弟がいるって聞いて?」

教徒「弟?」

おそ松「一松っていうんですけど」

教徒「おぉ!宣教師一松のお兄様でしたか?よく見たら、そっくりだ?」

おそ松「せ、せんきょーし?」

教徒「一松くん。ご家族の方がいらっしゃいましたよ?」

一松「ニャア~アァ~~」ポロポロ

おそ松「!?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:02:18.84
一松「…なにしに来たの」グスッ

おそ松「お前こそ何してたの?涙腺ぶっ壊す儀式でもしてたの?」

一松「あれはニャンコ神に捧げる唄…」

おそ松「は?ニャンコ?」

一松「…ちょうどよかった。みんなにも教えてあげようと思ってたんだよね…」

おそ松「な、なにが?」

一松「寂しがり屋な僕たちにぴったりの信仰をさ…」

おそ松「(なに言ってんだ、こいつ)」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:03:07.94
一松「兄さんは孤独を感じることないか…?」

おそ松「(孤独ってカラ松みたいな響きだな)」

一松「でもね、大丈夫…ここにいれば孤独なんて感じなくなる…」

おそ松「えーと、それよりさ、一松……」

一松「大丈夫…言わなくていいよ…。僕だって最初は信じてなかった…。だけどおそ松兄さんも教祖様に教えを授かれば、きっと分かってくれる…」

おそ松「あーそうなんだ。でさ、真面目な話なんだけど」

一松「同じものを愛し、同じものを敬い、同じものを同じように見てたら…みんな同じになるんだ…。素晴らしいだろ…?」

おそ松「(おなじおなじうるせーな。聞けよ!)」

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:04:03.88
一松「で、バナフェクトル記のスカテと終末のラマファワが太陽の血を啜ることでヒエンタクティブのイーロンカールが夜を揺らしてテクヤクマヤコン……」ペラペラ

おそ松「(うーわ…こいつの話聞いてると頭がおかしくなりそう…)」ドンビキ

一松「まずは兄さんもこれを着けて…」スッ

おそ松「…なにこのネックレス?猫のしっぽが付いてんじゃん。趣味悪くね?」チャラッ

一松「ようこそ…ニャンコ神の膝元へ」

おそ松「へ?」

一松「それを着ければ神の系譜が聴こえてくる…。耳を傾けて祈るといいよ…」

おそ松「……なんだ、それ」

一松「あぁ…降りてきた。ニャ~…ニャ~…」

おそ松「いらねー」ポイッ

一松「あぁっ!!なんてことすんだ!?罰当たりだぞ!?」アワアワ

おそ松「アホくさっ!いいから来いよ!十四松も迎えに行かなきゃなんねーんだから?」ガッ

一松「なにすんだ!離せ!冒涜者め!?」フシャー

バキッ

一松「」バタンキュー

おそ松「タクシーに乗せて連れてくか。代金はカラ松に請求しとこ」

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:04:47.49
マウスマーケット本社

受付「えー松野…十四松さん。はいはい。確かにウチに登録されてますね。珍しいお名前なんですぐに見つかりましたよ」パソコンカタカタ

おそ松「ねーお姉さん、ここってなんの会社?」キョロキョロ

受付「主に物販を行ってますね。他にもセルフマーケティングの指南や営業、広報の講習会などもしてますよ」

おそ松「ふーん…(なんか胡散臭いんだよなぁ。部屋の隅っこに段ボールが山積みだし、あんまり売れてないんじゃねーの?)」チラッ

十四松「売るぞ!売るぞ!売るぞ!売るぞ!ウルゥゥアアアダアアアアア!!!」ビュンビュンビュンビュン

ドガァァァァァン!!!

おそ松「ギャアアアアアアア!!!?」ビクビクビクゥゥゥッ

受付「十四松さん!サイクロンのマネをしながら入ってこないでくださいと前にも注意しましたよね!?」

十四松「あ、はーい!すんま千本ノック!」ヘラヘラ

おそ松「(きゅ、急に来たから心臓止まるかと思った…!)」バクバク
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:05:15.79
受付「全部売れたんですか?」

十四松「ううん!全然売れないっす!でもコミュニティのリーダーが安く買い取ってくれました!代わりに売ってくれまーす!」

受付「そうですか。今回はいくつ買っていかれます?」

十四松「一箱ください!」

受付「では7万9千円になります」

十四松「はーい!」ポンッ

受付「はい、たしかに…十四松さんも頑張って売らないとマスターリードになれませんよ?」

十四松「頑張りマッスル!マスタードになるぞー!」

おそ松「(な、なんか怪しい会話だな…。マスターリードとかコミュニティとか意味わかんねぇ……)」

十四松「あ、おそ松兄さんだ!」

おそ松「よ、よう。久しぶり」

十四松「兄さんもマウスマーケット入るの!?」

おそ松「いや、俺は……」

十四松「やったー!じゃあ僕がいろいろ教えてあげるよ!付いてきて!」ガッ グイッ

おそ松「お、おい、十四松!?」ズルズル
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:05:49.33
十四松「あのね、ここではみんなが平等で!ビッグチャンスをゲットするかのーせーがあるんだよ!」

おそ松「あ、あーそうなの?」

十四松「ここには上下関係とかないからみんな仲間!コミュニティのメンバーで遊んだり一緒に営業のやり方考えたり楽し~よ!」

おそ松「へぇ…十四松はここの社員なの?」

十四松「社員じゃないよ!個人事業主だよ!」

おそ松「こじんじぎょーぬし?」

十四松「そう!自分の力でチャレンジしてんの!すっごいでしょ~!?」

おそ松「(ダメだ、わからん)」

十四松「えっとね!えっとね!簡単に言うと!僕たちはここの商品を色んな人たちにオススメして買ってもらってるの!」

おそ松「……」

十四松「ここの商品は原価率が30%なのに他の会社より安く売ってるんだ!すっごいでしょ!?」

おそ松「え?あーすごいんじゃない?」

十四松「だからみんな教えてあげると、とびっきり喜ぶんだ!しかもね!売った利益の30%は僕たちにくれるんだよ!?」

おそ松「は?なんで自分で買ったもん売って70%も引かれんだよ?」

十四松「そうじゃなくて!30%が入るの!」

おそ松「え~…?どゆこと?」

十四松「それにね!僕たちは元値の60%で毎月仕入れてるからお得だよ!」

おそ松「いやいや、結局損してね?」

十四松「最初はね!でも今度は売った相手がコミュニティの仲間になって!その仲間が別の人に売ったら20%のロイヤリティがもらえるの!」

おそ松「(十四松のクセに%とかロイヤリティとか難しいんだよ。共通語で話せよ)」イラッ

十四松「だから兄さんもやりなよ!続けたらいつか寝ててもお金がもらえるようになるよ!」

おそ松「寝てても!?」ピクッ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:06:23.75
十四松「はい、これパンフレット!読んでみて!」スッ

おそ松「う、うん…」パシッ

十四松「ほら、このページ!おフランスの豪華客船でクルージング!行ってみたい!?」

おそ松「そ、そうだな…」

十四松「これはね!マウスマーケットの販売利益を3%以上引き上げた会員だけが限定で連れてってもらえるんだ!?」

おそ松「そうなんだ…?」

十四松「それがさっき言ってたマスタード!マスタードになると…働かなくても毎月、3千万円の権利収入が入ってくるんだよ!」

おそ松「っ……!」ゴクリ

十四松「労働収入なんてバカがやることだよ!権利収入で稼がなきゃ!」

おそ松「(言ってることはちんぷんかんぷんだけど、すっげーいい話な気がしてきた…!)」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:06:49.98
おそ松「要はいろんなヤツ騙くらかして売りまくればいいんだな!?」

十四松「そう!!」

おそ松「うーし!さっそくやるぞー!!ビッグなカリスマ、レジェンド、マスタードに俺はなる!!」

十四松「さっすが兄さん!!頼もっしぃー!!」ピョンピョン

おそ松「よし、俺に売れ!いくらだ!?」

十四松「化粧品とかシャンプーあるけど、どれにする?サプリもあるよ!」ゴソゴソ

おそ松「なんでもいいよ!とにかく売れっつの!?」

十四松「じゃあ全部で10万円!!」

おそ松「うし!買った!はい、千円!」ピラッ

十四松「まいどありー!」パシッ

おそ松「カラ松に掛けてみるか!あいつ俺のトト子ちゃん奪いやがったからギャフンと言わせてやる!」ピッピッ

十四松「ギャフン!!ギャフン!!」

おそ松「おぉーい!カラ松!?今どこだ!?はぁ!?知らねーよ!!いいから買えよ!!」

おそ松「だから買えばいいんだよ!買えば!?そしたら俺がマスタードなの!!分かる!?」

おそ松「え!?だからマウスマーケットの会員になれっつってんの!!」

おそ松「はぁ!?なに!?騙されてる!?騙されてねーよ!俺を誰だと思ってんだ!マスタードだぞ、コノヤロー!!」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:07:21.23
5分後

おそ松「うん…うん…あ、そうなんだ。うん…へぇー」

おそ松「いや、ごめん…なんか言いくるめられちゃって…うん、あーそうだね」

おそ松「じゃあまた…」ピッ

おそ松「ぅおい!?十四松ぅ!?マルチってどういうことだぁ!?」ガッ

十四松「ギブギブギブギブ!」ポンポン

おそ松「てかお前それでいくら稼いでんの!?まずそっからだろーがぁ!?」

十四松「まだだよ!これからこれからー!」

おそ松「はぁ!?まだぁぁ!?」

十四松「買ってくれたのはおそ松兄さんが初めて!この調子で稼ぎマッスル!!」

おそ松「てめぇぇぇ!!」ガッ

十四松「ギブギブギブギブ!」ポンポン
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:07:57.23
~~~~~~~~

222号室

カラ松「で…十四松はマルチ商法に引っ掛かり、一松はカルト宗教にどっぷりハマってると」

おそ松「そ!あいつら信じらんねーよな?」

カラ松「心配だな…」

おそ松「アホなんだよ。あいつらは?なーにしちゃってんだか?」

カラ松「そのアホに騙されて仕事中に電話掛けてきたのはどこのどいつだ?」ジロッ

おそ松「ご、ごめんって…」タジッ

カラ松「やれやれ…二人は連れてこれそうなのか?」

おそ松「おう!デカパン博士んとこに預けて麻酔打たせてホルマリン浸けにしてる!」

カラ松「や、やりすぎじゃないのか…?」

おそ松「だってあの調子じゃ二人とも素直に言うこと聞かねーもん」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:08:33.31
おそ松「それよりカラ松の方はどうだったの?」

カラ松「あぁ、チョロ松はすんなり納得してくれた。問題はトド松なんだが…」

おそ松「」ピクッ

カラ松「連絡が付かないんだ…。なにかあったのかもな」

おそ松「……いいんじゃねーの?一人くらい、いなくたって?」

カラ松「とにかくまた連絡してみるがおそ松も……」

おそ松「は?なんで俺?十四松と一松に付き合わされてクタクタなんだけど?」

カラ松「まだ期限はあるんだぞ。俺やチョロ松は忙しいし、ここは一番暇な兄貴に……」

おそ松「はぁ!?俺だって本当は忙しいからね!?ドカタやってるし!肉体労働だし!?」

カラ松「……」

おそ松「たく!大変だったよー?急に休み取って親方にめっちゃキレられたんだから?」

カラ松「…そうだったのか。すまない。ぷらぷらしてるから、てっきりな」

おそ松「お、おう!そうだよ、お前?あー忙しい忙しい!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:09:11.52
おそ松「そういやトト子ちゃんとはあれからどーなのよ?」

カラ松「ふっ…まだそんなに日も明けてないんだ。見たままさ」

おそ松「ふ、ふーん?そうなんだ?ふーん!?」ニヤニヤ

カラ松「嬉しそうだな…」

おそ松「べっつにー?」ニヤニヤ

カラ松「まだトト子が好きなのか?」

おそ松「は?だったらなんだよ?くれんの?」ジロッ

カラ松「…くれてやる気はないが、まぁそうだろうとは思ってた」

おそ松「……」

カラ松「親に養ってもらってる内は嫁を取るなんて考えないことだな。自分を養えない奴が誰かを養っていける訳がない」

おそ松「け、ケンカ売ってんのか?」ヒクヒク

カラ松「結婚というのは生涯、相手を慕い、守り続ける誓いの儀式……お前にトト子が守れるか?」

おそ松「ぐっ…!」ギリィッ

カラ松「悪いがトト子はもう俺の嫁だ。諦めるんだな…」

おそ松「…わぁってるよ、バカ!なんか飲ませろよ!?」スクッ

カラ松「あぁ、冷蔵庫に冷えたワインがある。勝手に飲んでいいぞ」

おそ松「えー!?ビールも焼酎もねーの!?お前、いつもワインなの!?」ガラッ

カラ松「愛しい妻と子に会えない夜はしょっぱい涙を飲んでるぜ?」キランッ

おそ松「(あ、ぶっ殺してぇ)」

カラ松「…とりあえず5人だけで明日、話し合ってみるか」

おそ松「だなー…。お、柿ピー見っけ!」ガサゴソ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:09:43.05
~~~~~~~~

実家

おそ松「……」

カラ松「……」

チョロ松「……」

一松「ニャ~…ニャ…ニャ~」

十四松「うーん!よく寝てスッキリ!ハッスルハッスル!」ギチギチ

チョロ松「ちょっとおそ松兄さん…!一松どうしちゃったの?」コショコショ

おそ松「神様と話してんだって?」

カラ松「十四松のリュックからはみ出るくらい入ってる、あの容器はなんなんだ…?」コショコショ

おそ松「買わされた商品の売れ残りだとさ?」

チョロ松「大丈夫なの…?」

おそ松「知らね」

カラ松「大丈夫なのか…?」

おそ松「だから知らねーって!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:10:12.09
チョロ松「えーっと…じゃあ松野家、家族会議、始めたいと思います」

おそ松「ところで父さんたちは?」

カラ松「ややこしくなるから席を外してもらったぞ…」

十四松「ねぇねぇ!一松兄さんもマウスマーケットに入ろ~よ!」

一松「うるさいぞ、十四松…お前こそ、そんなのやめてニャンコ神様を崇拝しろ…」

チョロ松「初っぱなからバラッバラじゃねーか!!」ガタンッ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:10:39.04
チョロ松「はい!静粛に!静粛に!」

十四松「兄さん、カリカリしてまっせ!」

一松「ほんまや~。ストレスの宝石箱やで~」

チョロ松「だぁぁ!!これじゃなんの為に集まったんだよ!?」

カラ松「そう怒鳴るな。クールに行こうぜ?」ポンッ

チョロ松「おい、クソ兄!!」

おそ松「え?どっち?」

チョロ松「どっちもだけど強いて言うならお前だよ!そもそもお前が借金なんかしなきゃこんな事にならなかったんだぞ!?」

おそ松「してないっつの」

チョロ松「うるせぇ!言い訳すんな!ケツ毛燃やすぞ、コノヤロー!?」

おそ松「相変わらず寒いねー」

チョロ松「寒い…?もう時期的にあったかくない?ていうかなんの話?」

おそ松「いや、こっちの話」

チョロ松「???」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:11:16.37
チョロ松「誰か借金の心当たりないの?正直に言って!」

おそ松「ない」

カラ松「ふっ…俺もだ」キランッ

一松「神の前では金なんて、なんの価値もないし…」

十四松「僕は権利収入があるから借金なんてしなくても大丈夫だよ!」

チョロ松「…あのさ、ずっと気になってたんだけど」ジトッ

一松「なんだよ…?」

十四松「どーかしたの!?」

チョロ松「お前ら、すごい格好してるよな?一言で言うとホームレスみたいな?」ジロジロ

一松「それが…?」

十四松「どーかしたの!?」

チョロ松「…もしかしなくても生活に困ってない?」

一松「神が与えたもうた試練だから苦じゃないね…」

十四松「毎日楽しいよ!!」

チョロ松「……」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:11:44.96
チョロ松「じゃあ聞くけどさ、普段どうしてんの?」

一松「朝は教会に集まって祈祷して…教祖様に頂いた猫まんまを食べて…昼から夜まで住宅地を回って布教して…終わったら野宿して…朝になったら、また教会に行く…」

十四松「えっとね!朝から夕方までは工場でバイトして!夜はコミュニティの人たちとカラオケ行ったり、歩いてる人捕まえて勧誘!」

チョロ松「…それでまともな生活費はあるの?」

一松「金なんて無意味な物に執着するのは浅ましいから全額寄付した…」

十四松「仕入れすぎて、ほとんどないよ!でもこれからお金がバンバン入ってくるから大丈夫!!」

チョロ松「じゃあ二人とも家無し?」

一松「神の見守る空の下で暮らしてる…」

十四松「コミュニティの仲間たちが泊めてくれるよ!!」

チョロ松「はぁ……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:12:13.45
チョロ松「…結論から言うとさ。たぶん今回の借金におそ松兄さんが関わってないとしたら…誰かが兄さんになりすまして借りたんじゃないかと思うんだよね?」

おそ松「え!?マジ!?だれだれ!?誰だよ、俺を悪者にしたヤツ!?」キョロキョロ

カラ松「…愛するブラザーを疑いたくはないが、それは俺も考えてた」チラッ

一松「なに見てんだよ、クソ松…?」ジロッ

十四松「???」クビカシゲ

チョロ松「今んとこお前ら二人、すっごい怪しいよ」

一松「はぁ…?」

十四松「!!!」ガーン
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:12:44.95
チョロ松「…結論から言うとさ。たぶん今回の借金におそ松兄さんが関わってないとしたら…誰かが兄さんになりすまして借りたんじゃないかと思うんだよね?」

おそ松「え!?マジ!?だれだれ!?誰だよ、俺を悪者にしたヤツ!?」キョロキョロ

カラ松「…愛するブラザーを疑いたくはないが、それは俺も考えてた」チラッ

一松「なに見てんだよ、クソ松…?」ジロッ

十四松「???」クビカシゲ

チョロ松「今んとこお前ら二人、すっごい怪しいよ」

一松「はぁ…?」

十四松「!!!」ガーン
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:13:41.93
一松「僕か十四松が借金したって言うのか…?」

十四松「」ブンブンブンブンッ

チョロ松「普通に考えたらそうだろ?」

一松「……」

十四松「……」

おそ松「そうだったのか!?お前らのせいで……」ガタンッ

カラ松「待つんだ!」ガシッ

おそ松「な、なにすんだよ!こいつらとっちめてやる!?」ジタバタ

カラ松「まだそうだと決まった訳じゃない!」ググッ

おそ松「ちっ…離せ!」バッ

カラ松「……」パッ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:14:12.95
チョロ松「どうなんだよ?」

一松「それを言ったらさ…お前らもそうなんじゃないの…?」ジトッ

チョロ松「え?」

一松「いくら借金したか知らないけど…その金は借金したヤツが独り占めしてるんだろ…?」

チョロ松「そ、そうなるかな」

一松「だったら…この中で一番、余裕あるヤツが借金してるんじゃないの…?」

チョロ松「」ハッ

おそ松「……!」

カラ松「……」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:14:45.12
十四松「そ、そーだよ!僕たち、お金なんかないもん!!お金持ってる人がやったんだよ!!」

一松「そうすると…チョロ松兄さんか、カラ松か…?」

チョロ松「ぼ、僕は違うよ!去年、事業起こしたはいいけど経営が全然うまくいかなくて赤字続きだし…このままだと銀行の融資も打ち切られそうなんだ!」アセアセ

一松「へぇ…?ならチョロ松兄さんも僕らと同じだ…?よくえらそうに言えたよね…?」

チョロ松「うっ…そ、そうだよ!本当は僕も生活苦のホームレス予備軍だ!悪かったな!?」

十四松「じゃあカラ松兄さん!?」

おそ松「そういえばお前ん家の冷蔵庫に入ってたワイン高そうだったよな!」

カラ松「…あれは取引先の人から頂いたんだ。自分で買った訳じゃない」

チョロ松「とか言って僕らに借金背負わせて楽したかったんじゃないの!?」

カラ松「落ち着け。それならどうして俺まで保証人になる必要があるんだ?」

チョロ松「……!そ、それは…」

おそ松「なんかよくわかんねー。結局、全員あやしいんじゃないのー?」ジロジロ

カラ松「…これ以上、話し合っても兄弟の仲を険悪にするだけだ。やはり直接、事務所に行って問い質そう」

おそ松「」ジロジロ

一松「……」ピリピリ

十四松「」ファイティングポーズ

チョロ松「うん…それしかなさそうだね」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:15:46.27
赤塚金融事務所

金貸し「…お揃いでようこそ。松野家のみなさん」

チョロ松「言っときますけど僕たちは借金なんかしてませんよ」

金貸し「……」

チョロ松「今日はそれを言いに来たんです。もうウチに関わらないでください!」

金貸し「言いたいことはそれだけですか?」

チョロ松「へ?」

金貸し「」ピラッ

チョロ松「……?」

金貸し「住民票、保険証、戸籍謄本諸々のコピーです」

おそ松、カラ松、チョロ松「!!?」

金貸し「ここまで用意なさる必要はないと申し上げたのですがご丁寧に提出してくださいましたよ」

カラ松「だ、誰がこんな…!?」

金貸し「…これも併せてご確認ください」ピラッ

チョロ松「借用書…!?」

カラ松「じ、実印が押してあるぞ…!」

一松「貸し付け総額500万…」ジーッ

十四松「僕、ハンコなんて持ってないよ!」

チョロ松「ひょっとして…実家のハンコを使ったんじゃ…?」チラッ

カラ松、一松、十四松「」ジーッ

おそ松「な、なんで俺を見んだよ!?」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:16:15.49
おそ松「て、てゆーかおかしくない!?」

チョロ松「何がだよ。借り松兄さん」

おそ松「借り松ってなに!?借りてないからね!?俺決定で進めるのやめてくれる!?」アタフタ

カラ松「まだ確定した訳じゃない。話を聞こう」

チョロ松「…何がおかしいんだよ?」

おそ松「だ、だから!前に借りた時は5万しか貸してくんなかったのになんで今回は500万も借りれてるのかってことだよ!?」

金貸し「それは簡単です」

おそ松「!?」

金貸し「松野さんは以前、600万もの融資を見事、完済された優良顧客です。こちらと致しましても長いお付き合いをさせていただきたい」

おそ松「あ、あれはトト子ちゃんのお父さんが代わりに…」

金貸し「更に言えば今回の融資には保証人が付いてます。それだけでも貸し付ける理由は十分かと」

チョロ松「だから!僕たちは保証人になんか……」

金貸し「」ピラッ

チョロ松「っ…!」

金貸し「それぞれに書かせた保証人契約の書類です。後日、お一人ずつお越しになられたのをお忘れで?」

チョロ松「くそっ!なにしてんだよ、おそ松兄さん!?」

おそ松「だから俺じゃないんだって!?」アセアセ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:16:47.04
カラ松「……」マジマジ

チョロ松「どうしたの?カラ松?そんなに見たって……」

カラ松「…この契約書、4枚しかないぞ」

チョロ松「え?」

カラ松「松野カラ松、チョロ松、一松、十四松……この4人の書類しかない」

おそ松「それがどーしたんだよ?」

カラ松「トド松は…保証人じゃなかったのか?」

金貸し「書類は以上になりますが?」

カラ松「……」

チョロ松「…ま、まさか」

おそ松「あいつが…!?」

一松「あー…やりそう」

十四松「トッティ!!」

金貸し「…そろそろ他のお客様がいらっしゃいますので早々に決めていただけますか?」

チョロ松「そ、そんなこと言われたって…500万なんて大金、払えるわけ……」

金貸し「では利息だけで結構ですよ」

チョロ松「い、いくら…?」

金貸し「10日1割なので50万になります」

おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松「シエーーー!!!!」ドッヒャー
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:17:17.13
金貸し「…そうですか。払えませんか」

おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松「」ドゲザッ

金貸し「では……」

おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松「」ドキドキ

金貸し「しかたありませんね」サラッ

おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松「?????」キョトン

金貸し「どうされました?」

おそ松「…じゃ、じゃあ返さなくていーの?ラッキー!!」ウヒョー

金貸し「あぁん?てめぇバックレようってぇのか!?」ビキィッ

おそ松「ひぃぃぃぃ!!!」ズザザザザザ

金貸し「…返済を待つと申し上げただけです。返さなくていいとは一言も?」ギロッ

おそ松「ず、ずびばぜん…!」ボロボロ

チョロ松「大の大人が泣くなよ…」ジワァァ

カラ松「ションベン漏らしながら言っても説得力がないぜ、ブラザー…」ガタガタ

一松「扉の影に隠れてんじゃねーよ、クソ松…」ビタァァ

十四松「一松兄さん!なんで天井に張り付いてんの!?」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:17:52.53
街中

チョロ松「はぁ…あれじゃどうにもなんないな。まったく誰かさんが借金したせいで?」ジトッ

おそ松「だから俺じゃねーっつってんだろ!?何回言わせんだ、シコ松が!?」

チョロ松「最初に借金したのはお前だろうが!?あんなヤツに関わんなきゃよかったんだよ!?」

おそ松「うっ…く!」タジッ

カラ松「…トド松を探そう」

おそ松、チョロ松「」ピクッ

カラ松「疑う訳じゃないが…あいつだけがこの件に関わってないのは偶然と思えない」

一松「ちっ…偽善者が?はっきり言えよ…。トド松の仕業だって…?」

十四松「トッティ!?」

おそ松「あんのドライモンスター…!ギッタギタにしてやる!」ワナワナ

チョロ松「…信じたくないなぁ」

カラ松「……そうじゃないと思いたいがな」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:19:06.51
カラ松「…俺は溜まった仕事を片付けなきゃならないから帰るぞ。手が空いてるメンバーでトド松に話を聞いてくれ」

チョロ松「僕もオフィスに戻って打ち合わせしなきゃ…夜は新規の取引先を接待しなきゃだし…これが反故にされたら本当におしまいだよぉ…」ズーン

一松「布教しないと今月のノルマに間に合わない…」

十四松「商品売ってこなきゃ!!」

おそ松「……」

カラ松、チョロ松、一松、十四松「」ジーッ

おそ松「え?俺!?やだよ、めんどくさ……」

カラ松「母さんから聞いたが仕事に行ってないらしいな?」

おそ松「!!!」ギクッ

カラ松「現場の人たちが心配して家に電話したそうだ?」

おそ松「……!」ダラダラ

カラ松「んぅ…?」ジーッ

おそ松「わ、わぁったよ!!探すよ!!探しゃいいんだろ!?」

カラ松「ふっ…そう言ってくれると信じてたぜ」ニッ

おそ松「ちっ…」


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:20:09.27
パチンコ店

おそ松「……あいつがいるとは思っちゃないけど、ついつい来ちゃうんだよなー」タバコスパー

おそ松「(しっかしどうしよっかな。真面目に金も底付いてきたし、そろそろ新しい仕事探さないとヤバい…)」

おそ松「(カラ松の家に居候してられるのも問題が片付くまでの間だろうし早いとこ部屋も借りないと…)」

おそ松「(…てか部屋ってどうやって借りんだ?一人暮らししたことないからわかんねー)」

おそ松「(ま、不動産屋に行きゃ勝手に全部やってくれんだろ。お、リーチ?)」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:20:49.81
居酒屋

おそ松「ぷはー!勝った勝った!祝い酒だ、ざまーみろ!」

おそ松「おっちゃん!生ちょうだい!」

おっちゃん「あいよ!生一丁お待ち!」ゴトンッ

おそ松「あ~あ、なんか働かなくても食ってける気がしてきた?このままパチプロ目指そっかなーん!」グビッ

おっちゃん「おう、なっちゃえなっちゃえ!」

おそ松「マジで~!?おっちゃんノリいーね!どっかのクソちび屋台のハンペン坊主とは大違い!」

おっちゃん「あたぼうよ!男に生まれたからにゃでっかくならねぇとよ!」

おそ松「だよねー!夢はビッグにカリスマ、レジェンド、パチプロ!!」

おっちゃん「おうともよ!夢がなきゃ男じゃねぇ!」

おそ松「よーし、まだまだいっちゃうぞー!生おかわり!」

おっちゃん「あいよ!!」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:21:30.30
~~~~~~~~

おそ松「うぅん…そんなとこ触っちゃダメだよ、トト子ちゃーん?」ムニャムニャ

おそ松「……ん?どこだ、ここ?」パチッ

トド松「あ、やっと起きた?」プクー

おそ松「うぎゃあっ!?なんで!?なんで!?なんでいるの!?」ズザザッ

トド松「いるよ。僕の家だからね」

おそ松「え!?家!?なに!?え!?」アタフタ

トド松「もうっ!しょうがないなぁ?ハーブティー淹れてあげるから飲んで落ち着いて?」トクトク

おそ松「なに…!?なんなの…!?」ビクビク


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:22:02.04
おそ松「」ゴクゴク

トド松「そのハーブには感情を抑制する作用があるんだ?あ、そうだ。アロマ焚こっか?」

おそ松「女子か!いらねーよ、気色わりー!」

トド松「ひっどーい!酔い潰れて電話までしてきたクセに?」

おそ松「? 俺が?」

トド松「やっぱり覚えてないんだ?兄さん、夜中にいきなり迎えに来いって言ってきたんだよ?」

おそ松「…ふ、ふーん」

トド松「朝食まだでしょ?食べれそうならスクランブルエッグとサンドイッチがあるけど?」

おそ松「お、お前が作ったの?」

トド松「うん。ちゃんとカロリー計算もしてるからヘルシーだよ?」

おそ松「女子か!!……じゃなくて、なんでそこまでしてくれるわけ?」

トド松「なんでって?」

おそ松「こ、この前…殴ったし…」

トド松「…気にしてないよ?」ニコッ

おそ松「ゆ、許してくれるのか!」

トド松「大事な兄さんだもん。嫌ったりしないよ?」ニコニコ

おそ松「と、トッティ…!」ウルッ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:23:16.32
おそ松「はぐっ…うまくも不味くもない」パクッ゙

トド松「ところでさ、この前、言いそびれた話なんだけど」

おそ松「ん?なんか話したっけ?」モグモグ

トド松「兄さんって生命保険入ってる?」

おそ松「んー…どうだろ?」

トド松「ほんと?よかった!実はね!」

おそ松「いや、なんも言ってないんだけど」

トド松「兄さんにピッタリな保険があるんだ!もしよかったら紹介するよ?」

おそ松「えー…別にいいよ」

トド松「……そっか。無理強いはよくないもんね」シュン

おそ松「うん。よくない、よくない」パクッ

トド松「入ってくれたら合コンセッティングしてくれるって保険屋さんが言ってたんだけどなぁ……ざーんねん?」ションボリ

おそ松「…!?」ピクッ

トド松「あ~あ、こんなにかわいいのになぁ…写メ送ってもらったのに悪いなぁ」スマホカチカチ

おそ松「」ピクッピクッ

トド松「今すぐ断ろーっと!」ポチポチ

おそ松「ちょーっと待ったぁぁ!!?」ガシッ

トド松「わっ!?なに!?」ビクッ

おそ松「…写メ見して?」フーッフーッ

トド松「どうしたの?鼻息あらいよ?」キョトン

おそ松「いいから写メ見せろっつんだよ!?」バッ

トド松「あっ!引ったくらないでよ?」

おそ松「うひょー!!なにこれ超かわいい~!?ヤりてぇ!!」ウキウキ

トド松「」クスッ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:23:44.72
トド松「ねー?かわいいよねー?でもおそ松兄さんが入ってくれないから会えないねー?」

おそ松「入る!!」

トド松「ほんと!?」パァァ

おそ松「おう!かわいい弟の頼みだもんな!しょうがないから引き受けてやるよ!?」ニカッ

トド松「わーい、ありがとー。兄さんだいすきー」ボーヨミ

おそ松「(かわいい子とヤれるかわいい子とヤれるかわいい子とヤれるヤれるヤれるヤれるヤれるヤれる)」モンモン

トド松「(テント張ってんじゃねーよ)」チッ

おそ松「と、トッティ!ちょいトイレ貸してくんない!?」ギンギン

トド松「えっ」

おそ松「」ガチャッ

トド松「ま、待てぇぇぇ!!?」ガシッ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:24:21.38
トド松「なにする気!?人様の家のトイレでなにする気!?」ググッ

おそ松「は!?シコ……しょんべんだよ!?」ググッ

トド松「絶対シコるよね!?今、シコることしか頭にないよね!?」ググッ

おそ松「あぁ、そうだよ!景気付けに一発抜くんだよ!邪魔すんな!?」ググッ

トド松「開き直ったってダメだよ!なに考えてんの!ここ僕の部屋!!分かる!?」ググッ

おそ松「実家にいた時はみんな同じ部屋でやってたろ!?」

トド松「実家ではね!?今は僕だけのプライベートルームだから!!」

おそ松「じゃあどうすんだよ!?ここでシコればいいの!?見せつけりゃOKなの!?」

トド松「誰もそんなこと言ってないよね!?」

ガチャッ

石油王「ミスタートドマツ。どうしたんだい?」

トド松「あ、ごめんね。石油王!今、兄さんが来てて?」

おそ松「石油王!?」ギョギョッ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:25:04.57
石油王「アイアム石油王です」

おそ松「なに石油王って!?名前!?ていうか誰なの!?」

トド松「石油王は石油で荒稼ぎしてるアラブの王様だよ。ルームシェアしてるんだ?」

おそ松「ルームシェアしてんの!?石油王と!?」

トド松「うん」

おそ松「なんで!?どうやって石油王と知り合うの!?」

石油王「ツイッターフォローされました」

おそ松「えぇぇぇ!!?ツイッターフォローするだけで石油王と友達になれるの!?世の中どうなってんの!?」

トド松「うん。なれるよ?」クビカシゲ

おそ松「なんで不思議そうに見てんの!?お前のがだいぶ摩訶不思議だよ!?」

石油王「……クレイジー……ですか……」コショコショ

トド松「うん……相手に……しないで……」コショコショ

おそ松「全部聞こえてんだよ!?隠すなら隠せ!傷付くから!?」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:25:32.35
おそ松「なんで?なんで最初に言わないの?ルームシェアは言うでしょ!しかも石油王だったら自慢するでしょ!?」

トド松「聞かれなかったから?」

おそ松「出たよ、こいつ!?ドライ通り越して心が枯れてるよね!?」

トド松「また言い出した…」

おそ松「つーか石油王が暮らしてる部屋だったの、ここ!?どうりでだだっ広いと思ったわー!!サンドイッチ食ってる場合じゃなかったわー!?」キョロキョロ

トド松「ここは石油王が所有してる都心一等地の千階建てマンションだよ」

おそ松「千階!?」

石油王「カーテンオープン」バサッ

トド松「ほら、宇宙」

おそ松「俺ずっと宇宙にいたの!?これは言っとけよ、さすがに!?」

トド松「だって聞かれなかっ……」

おそ松「そういう次元の話じゃない!!」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:26:18.07
おそ松「怖いわー。ほんと怖い、この末っ子…なんかもうサイコパスにしか見えなくなってきた」ドンビキ

トド松「あ、石油王!保険加入してくれるって?」

石油王「リアリー?」

おそ松「え?この人だったの?保険屋さんって?」

石油王「イエス。暇潰しに保険会社作りました」

おそ松「ひ、暇潰し……事業失敗してるチョロシコスキーに聞かしたらぶちギレそうだな…」

トド松「はいこれ!」ピラッ

おそ松「は?なにそれ?」

トド松「保険の同意書だよ。読まなくていいからサインしちゃって?」

おそ松「え~…なんかあやしそうだなぁ」

トド松「石油王!約束守ってね?」

石油王「イエス。世界中の美しいセレブを集めたパーティーにご招待します」

トド松「だってさ、兄さ……」

おそ松「もう書いた!血印も押した!はい!」ピラッ

石油王「ノープロブレム」パシッ

トド松「素敵な兄さんを持って幸せだよ」ニヤァァァ


84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:26:58.91
石油王「では約束通りミスタートドマツをパーティーにご招待します」

トド松「うん!よろしくね?」

石油王「では失礼」ガチャッ

トド松「いってらっしゃーい」

おそ松「……」

トド松「どうしたの?」

おそ松「俺は?」

トド松「なにが?」

おそ松「パーティー?」

トド松「僕だけだよ?」

おそ松「だって保険入ったよ?」

トド松「うん」

おそ松「連れてってくんないの?」

トド松「みたいだね?」

おそ松「約束は?」

トド松「約束?」

おそ松「俺も呼んでくれるって…」

トド松「そんなの一言も言ってないよ?」

おそ松「いやいやいやいや」

トド松「いやいやいやいや」

おそ松「……」

トド松「……」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:27:39.05
おそ松「コルァ!!トド松ぅぅ!?」ガッ

トド松「な、なに!?」ググッ

おそ松「よくも騙しやがったな!!このドライもんがぁ!?」ユサユサ

トド松「騙してないよ!兄さんが勝手に勘違いしたんじゃない!?」

おそ松「いーや、あれは誘導したね!?かくっじつに誘導した!!」

トド松「じゃあいいよ!はいはい、ごめんね!これでいい?」ヘラヘラ

おそ松「いいと思ってんなら結果発表してやろうか?死刑だよボケがぁぁ!!」ギュウウウ

トド松「ぐ、る…じ……」ギチギチ

おそ松「へへ!死体はブラックホールに捨ててやる!」

トド松「」カクッ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:29:21.67
おそ松「え?俺が代わりに行っていいの!?」

トド松「……はい」ボッコボコ

おそ松「ほんとにぃ~?なんかわるいなぁ~?」ニヤニヤ

トド松「……いえ、親愛なるお兄様に行っていただくべきです」ドバドバ

おそ松「そぉ~?まぁそっかぁ~!じゃあそぉするね~?」ヘラヘラ

トド松「(ゴルゴ13に依頼してやりたい…!)」ビキビキ

プルルルル プルルルル

おそ松「お、電話だ。宇宙でも電波届くんだな」

トド松「(…まぁいい。生命保険には加入させたし)」ニヤリ

おそ松「おっす!どったの?カラ松!」

おそ松「え、あートッティなら一緒にいるよ。代わる?」

おそ松「あっそ。へ?真相は突き止めたかって?なんの?」

おそ松「……あー!!そうだった、そうだった!!思い出した!?」

おそ松「おい、トド松!お前か!?俺の名前使って借金したのは!?」

トド松「は?知らないよ?」

おそ松「知らないとさ?うん、そうだな。そうするわ」

おそ松「トド松!行くぞ!」

トド松「…どこに?」

おそ松「カラ松ん家だよ!」

トド松「……カラ松兄さん家?」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:29:52.26
222号室

カラ松「よく来たな。ブラザー…静寂と孤独に包まれた我が家へようこそ」

トド松「なんで部屋着がガウンなの?イッタイよねぇ~!」

おそ松「んなのいいから、とっとと吐け!お前がやったんだろ!?」ピカッ

トド松「まぶしっ!?なにっ!?ライト向けないでよ!?」

カラ松「おそ松が借金をし、その保証人が俺たち兄弟になっていた」

トド松「えぇ~!?」

カラ松「だがその中にお前の名前だけが含まれてなかった」

トド松「そうなの!?やったー!!じゃあ僕は関係ないよね!!」バンザイ

カラ松「…お前がおそ松になりすまして借金をしたんじゃないかと疑われてる」

トド松「へ?」

カラ松「どうなんだ…?」

トド松「やってないよ!?バカじゃないの!?」アセアセ

おそ松「じゃあなんでお前だけ保証人じゃないんだよ!?」

トド松「そんなの知らないよ!!」

カラ松「……」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:30:47.53
トド松「わざわざ呼びつけて、それが言いたかったの!?家族を疑うなんて最低だね!?」

カラ松「」ジーッ

おそ松「」ジーッ

トド松「っ…なにその目!?やめてよ!!」

おそ松「べっつにー?」

トド松「だ、だいたいそれだけで疑うなんて単純すぎだよ!!僕を犯人に仕立てあげる為のカモフラージュなんじゃないの!?」

カラ松「あぁ、そうだな」

トド松「」ホッ

カラ松「だがその程度の言い訳なら事前に用意出来るんじゃないか…?」

おそ松「言えてんな」

トド松「ふ、ふざけんな!!なんだよ、それ!?」

カラ松「…取り乱すな。あくまで可能性の話だ」

トド松「これが取り乱さずにいられる!?いつの間にか借金したことにされてるんだよ!?」

おそ松「俺だってそうだぞ!なんもしてねーのにみんなから責められて……」

トド松「おそ松兄さんには前科があるでしょ!?僕はないじゃない!?」

おそ松「そ、それ言ったら俺たち兄弟なんか似たり寄ったりのクズばっかなんだから誰が借金してたっておかしかぁないだろ!?」

トド松「一緒にすんなよ!クズ!!」

おそ松「なっ……てめぇ!!」ガタッ

カラ松「やめろ!俺の言い方が悪かった!違うなら、それでいいんだ!」

トド松「なんにも良くないよ!!いきなり疑われてさ!よくもそんなことが言えるよね!?」

カラ松「……」

トド松「そういう空気読めないところがイタイって言われるんだよ!!気付けないの!?」

カラ松「すまない…」

トド松「こんなバカ兄となんてやってらんないよ!完全に縁を切ってやる!!」

カラ松「違うんだ!トド松…!」

おそ松「いいよ、そんなヤツほっとけって?」

トド松「バイバイ!!金輪際、会うこともないだろうけど!?」ガチャッ

バタンッ!!

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:31:39.22
カラ松「…なぁおそ松。俺はどうすればよかった?」

おそ松「どうもしなくてよかったんじゃね?」

カラ松「……」

おそ松「これで俺の疑いは晴れたしぃ~?あとは全部あいつに押し付けりゃいいんだよ?」

カラ松「本当にトド松なんだろうか…」

おそ松「トド松に決まってんじゃん。バレバレの嘘ついてみっともないよな」

カラ松「…嘘、か」

おそ松「ワイン飲んじゃうけどいい?」ガラッ

カラ松「俺たちは少々、お互いを疑いすぎているのかもしれないな…」

おそ松「つまみは~っと…イカの塩辛あんじゃん!もーらいっ!!」ガサゴソ

カラ松「…このままだと元に戻れない気がする。願わくは昔のように兄弟揃って騒げる日が来ればいいが」

おそ松「カラ松も飲めよ?」コトッ

カラ松「……気楽だな」

おそ松「あいつのことだから、どうせ寂しがって俺たちを頼ってくるよ?またその時にどうすっか考えりゃいいじゃん?」ニカッ

カラ松「ふっ…兄貴らしい?」ニッ

おそ松「悩んでる時間なんて人生の無駄!楽しいことだけ考えよーぜ!」トクトク

カラ松「…ふん。頼もしいことだ」


90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:32:37.73
公園

トド松「ほんとバッカみたい!!自分たちがだらしないのを棚に上げて僕になすりつけようとして!?」プンプン

トド松「ムカムカすんなぁ!死ね!クソ兄貴ども!!」ガンッ

トド松「…おそ松兄さんが死んだら保険金は僕に降りるんだ。そうすればあんな成金の召し使いみたいな生活から抜け出せる」

トド松「借金の件も僕には関係ないんだし勝手にやってればって感じ?」

トド松「最後に笑うのは僕なんだから!あはははは!!」ケラケラ

ブロロロロロ………

トド松「わっ!あぶなっ!?なにこの外車、急に飛び出してきて……」

ガララッ

トド松「へ…?」

金貸し「こんばんは。松野さんでお間違いないですか?」

トド松「(あ……こいつ前におそ松兄さんとファミレスに来た借金取り…!?)」オドオド

金貸し「失礼ですが…下の名前を確認しても?」

トド松「(無視しよ!)」スタスタ

金貸し「……」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:33:03.54
ボゴォッ ガンッ バキッ ドカッ

トド松「ま、つの…とどまつ…でしゅ……」ボロッ

金貸し「最初から素直におっしゃってくれたら痛い目に遭わず済んだものを?」

トド松「しゅみま…ひぇん」

金貸し「…ではトド松さん、乗ってください?」

トド松「へ…?」

金貸し「まだ時間を取らせようと?」コキッコキッ

トド松「の、乗ります!乗ります!」サササッ

金貸し「…ご安心を?お兄様からは既に了承を得ていますから」バタンッ

トド松「……?」

金貸し「行きましょうか」カチッ

トド松「」ガクガクブルブル

ブロロロロロ………
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:33:40.89
~~~~~~~~

パチンコ店

ジャラジャラ ジャラジャラ

おそ松「最近ツイてる~!いいよ、いいよー!ジャンジャン出ちゃって!」

おそ松「でも…どうすっかなー。トド松のアホ、テンパって蒸発しちゃったし…」

プルルルル プルルルル

おそ松「ん?非通知……やだやだ。絶対そうじゃん…」

おそ松「中の音うるせーから台押さえて店出るか…」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:34:14.30
~~~~~~~~

居酒屋

チョロ松「急に呼び出してなに?忙しいんだけど?」イライラ

一松「カリカリしてるなら聖書を読むといいよ…。心が洗われるから…」スッ

チョロ松「い、いいよ。僕は…宗教とか興味ないから」

十四松「ぜーんぜん売れないっす…」ズーン

チョロ松「マルチなんかやめて普通の仕事探せよ!」

おそ松「全員、生で!」

おっちゃん「あいよ!」

チョロ松「さっさと要件言えよ!!大変なの、こっちは!?」

カラ松「……」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:35:07.48
おそ松「今日集まってもらったのは他でもない!こん中に裏切り者がいる!」

チョロ松「裏切り者?」

カラ松「どうやら借金したのはトド松じゃなかったようだ」

一松「は?何を根拠に…?」

カラ松「金貸しから電話があった。そうだな?」チラッ

おそ松「おう!」ムシャムシャ

十四松「なんて言われたのー!?」パクッ

おそ松「トド松が利息を肩代わりしてくれたんだと!」グビッ

チョロ松「……当然でしょ。あいつが借りたんだし?」モグモグ

カラ松「それがどうも…トド松は金貸しの紹介で入った土建会社に住み込みで働いてるらしい」

チョロ松「そ、それってまともな会社?闇金筋の紹介なんだろ?」

カラ松「いわゆるタコ部屋ってやつかもしれないな…」

チョロ松「」ゾワワッ

一松「ニャンコ神の加護を受けないから、そういう運命に遭うんだよ…」ケッ

十四松「ちっ…まだトッティに売ってなかったのに…」

おそ松「…ま、過ぎたことをあれこれ言ったってしょうがない!そこは忘れよう!」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:36:05.20
カラ松「問題なのは新たに借金が増えてたことだ」

チョロ松「え!?減ってないの!?」

おそ松「ぶはー!200万追加されてた!」ゴトンッ

チョロ松「どーゆーこと!?トド松が利息払ったのに借金が増えるなんておかしくない!?」

一松「神に祈れば救われる…ニャー……ニャー……」

十四松「生おかわりー!」

おそ松「俺も芋焼酎!」

チョロ松「真面目に説明しろ!?」

おそ松「だーからトド松以外の誰かが借金したんだろ?」

チョロ松「…じゃ、じゃあトド松は関係ないのに巻き込まれたってこと?」

おそ松「そーなんじゃね?」

チョロ松「…あ、あぁぁうわぁぁぁ!!」ガタッ

十四松「チョロ松兄さん!?」

チョロ松「ぼ、僕は…なんてこと…!よく考えもせずに疑って…弟が借金のカタにされちゃうなんて…!?」ガクガク

おそ松「……」

カラ松「……」

十四松「……」

一松「ニャー……ニャー……」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:36:44.44
チョロ松「…警察に相談しようよ。ていうか、なんでもっと早くそうしなかったんだろう…」ブルブル

カラ松「警察には相談した」

チョロ松「え!?」

カラ松「だが生返事ばかりで聞き流され、取り合ってくれなかった。せいぜい弁護士に相談しろとアドバイスをくれたぐらいだ」

チョロ松「じゃ、じゃあ法律事務所に…!」

カラ松「それもダメだった」

チョロ松「なんでさ!?」

カラ松「審査が通らなかったんだ」

チョロ松「審査?」

カラ松「債務整理を依頼するにあたって正当な理由がない。名義人のおそ松は住所が実家で今は無職、しかもギャンブル好きだ」

チョロ松「そ、そんな……」

カラ松「自己破産も勧められたが…それは最後の手段にしたいしな」

おそ松「」グビグビ

チョロ松「のんきに飲んでんじゃねぇ!!お前のせいだぞ!?」

おそ松「だぁって真面目にやってくんない警察と弁護士が悪いし?」

チョロ松「お前がずっと自立しないからだよ!!」

おそ松「……」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:37:14.24
チョロ松「どーすんの!?このままじゃトド松が一生、タコ部屋行きになっちゃうよ!?」

カラ松「それも大事だが…目の前の借金もどうにかしないとな」

おそ松「裏切り者もいるし?」

チョロ松「トト子ちゃんは!?また頼めないの!?」

カラ松「トト子は関係ない」

チョロ松「もう一回くらいならいいだろ!?トド松を助ける為だぞ!?」

カラ松「チョロ松!!」

チョロ松「」ビクッ

カラ松「これは松野家の問題だ」ジーッ

チョロ松「…ごめん」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:40:39.80
222号室

おそ松「とりあえずあいつらには話したけど、またややこしくなりそうだなぁ…」

カラ松「……」

おそ松「…なんで俺じゃなくて、いきなりトド松が拐われたんだろ?」

カラ松「分からない…。真相は闇の中だ…」

おそ松「まぁでも早いとこ借りたヤツを突き止めて解決しないとな?」

カラ松「あぁ、完済しようにも俺たちだけでどうなる額でもないからな…」

おそ松「10日で70万の利息だもんなぁ。無職と宗教とマルチとシコ松じゃムリムリ」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:41:37.33
おそ松「そういえば帰り際、チョロ松と話してなかった?」

カラ松「……」

おそ松「?」

カラ松「…一松をどう思った?」

おそ松「一松?あーなんかずっと猫じゃらし振りながらニャーニャー瞑想してたねぇ」

カラ松「俺とチョロ松は少し怪しんでる」

おそ松「は?」

カラ松「と言っても確証はない…。ただあいつは熱心に宗教を信じてるから騙されて借金させられたのかもな」

おそ松「……つーかさ、カラ松」

カラ松「ん?」

おそ松「お前は今なにしてんの?」

カラ松「仕事か?」

おそ松「うん」

カラ松「…営業職に就いてるが」

おそ松「順調?」

カラ松「会社は至って順調だぜ」

おそ松「そうじゃなくてさ、お前は順調なの?」

カラ松「……あぁ、ぼちぼちだな」

おそ松「ふーん」

カラ松「疑ってるのか…?」

おそ松「んー…兄弟でお前だけ立ち位置が違うしね」

カラ松「…俺も楽ではないぞ。妻子を養い、兄貴まで居候させてるんだ」

おそ松「…ま、分かったよ。一松には俺が聞いてみるわ」

カラ松「…そうか。悪いな」

おそ松「いーよ。居候だし」

カラ松「……」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:42:16.89
~~~~~~~~

街中

一松「缶バッジ~…缶バッジはいらんかね~…」

おそ松「なにやってんの?」

一松「教祖様に頂いたバッジを5千円で配ってる…」

おそ松「新しいデリバリーコントかと思ったわ。名付けてバッジ売りの少女!」

一松「語呂がいいね…」

おそ松「だろ~?お前は分かってるね~?」

一松「うへへ…そっすか?あざす…」ニタニタ

おそ松「でさ、一松」

一松「ん……」

おそ松「なんでお前、宗教なんか入っちゃったの?」

一松「……」

おそ松「寂しかったのは分かるけどさ。家にいるんじゃダメだったの?」

一松「それを話してどうなるんだよ…?」

おそ松「いっぺん話せば、もう聞かれなくて済むよ?」

一松「なんだ、それ…」

おそ松「めんどくさいっしょ?何回もおんなじこと聞かれんの?」

一松「…そうかもね」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:42:48.81
一松「…自立しようと思ったから家を出た」

おそ松「うん」

一松「…でもやっぱり自信がないし…怖くなって、なにもかも投げ出して死のうとした」

おそ松「うん」

一松「そしたら今度は…死ぬ怖さを想像して動けなくなった」

おそ松「うん」

一松「…生きることも死ぬことも出来ないゴミみたいな僕をデカパン博士が拾ってくれた」

おそ松「うん」

一松「けど四六時中ダヨーンとイチャイチャしてるの見るのが辛くて出ていった」

おそ松「そりゃ辛いね。オッサン同士の絡みなんて見てらんないわ」

一松「…道をなくした、その時、目の前に光が射したんだ」

おそ松「へぇ?ドラマチックだね~?」

一松「それが教祖様だった」

おそ松「運命の出会いってやつかー」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:43:18.68
おそ松「で、教祖に助けてもらったと」

一松「猫耳が可愛かった」

おそ松「ん?猫耳?」

一松「実物見たらチョロ松兄さんが推す理由も分かった」

おそ松「チョロ松?」

一松「すぐファンクラブに入った」

おそ松「ファンクラブ?」

一松「そしたら宗教やるって言い出したから……」

おそ松「ちょっ…待って待って待って」

一松「ん?」

おそ松「そんな理由だったの?」

一松「なにが…?」

おそ松「いや、もっと深い事情があるのかな~と思ってたから」

一松「ないよ、そんなの」

おそ松「あ、そうだったんだ」


103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:44:09.28
教会

橋本ニャー「ニャー……ニャー……」

一松「ニャー……ニャー……」

橋本ニャー「で、どうだったにゃ?」

一松「まだ一人も……」

橋本ニャー「にゃにゃ!そんにゃんじゃ宣教師の意味ないにゃ!もっと布教するにゃ!このドブ猫が!?」ゲシゲシ

一松「はい…!生まれてきてすみません…!もっと罵倒してください…!」ハァハァ

橋本ニャー「もー!しょうがないにゃ?これを着けるにゃ?」スッ

一松「猫耳…?」パシッ

橋本ニャー「これを着ければニャンニャンパワーがアップするにゃ!一個5000円にゃ!」

一松「おぉ…ありがたや…!でもお金は……」

橋本ニャー「お金がないならたくさん缶バッジを売ってくるにゃ!地下アイドル時代の在庫…じゃなくてニャンコ神のパワーが宿ったありがたいグッズにゃ!」

一松「わかりました…」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:44:48.22
橋本ニャー「それはそれとしてにゃ」

一松「はい…」

橋本ニャー「例の計画をそろそろ実行に移すにゃ」

一松「おぉ…ついに…!?」

橋本ニャー「手始めに都心の地下鉄をやるにゃ」

一松「ははーっ」

橋本ニャー「これを使うにゃ」ドッサリ

一松「これは…?」

橋本ニャー「大量の猫の毛にゃ!これをばら蒔いて猫アレルギーのクソどもをぶっ殺してくるにゃ!」

一松「……」

橋本ニャー「世の中のワンコ派をデストロイしてニャンコ派だけの世界を作るのにゃ!ふニャーゴ!!」

一松「ふニャーゴ!!」

おそ松「そーゆーことね?」

一松「」ビクッ

橋本ニャー「にゃっ!?」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:45:14.95
橋本ニャー「だ、誰にゃ!お前は!?同じ顔が並んでキモいにゃ!!」

おそ松「俺?松野家長男、松野おそ松だけど?」

橋本ニャー「まつ…?ドブ猫!こいつはなんにゃ!?」

一松「僕の兄です…」

橋本ニャー「そ、そっくりにゃ…お前も入信希望かにゃ?」

おそ松「セッ〇ス」

橋本ニャー「……!」ゾワゾワ

おそ松「思い出した?」

橋本ニャー「あの時の……イカ臭いキモオタと握手会に来たセクハラ野郎にゃ!?」ワナワナ

おそ松「セッ〇ス!」キランッ

橋本ニャー「いかにも!みたいなノリでセッ〇ス言うにゃあ!?」フシャー
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:45:41.79
おそ松「なんか弟を悪巧みに巻き込もうとしてっけどやめてくれる?今、ウチはそれどころじゃないんだよね?」

橋本ニャー「知ったこっちゃないにゃ!!お前こそ邪魔すんにゃ!?」

おそ松「一松、こっち来いよ?」

一松「……」

橋本ニャー「無駄にゃ!こいつはもうニャーの飼い猫にゃ!」

一松「ふニャーゴ…」スリスリ

橋本ニャー「気安く擦り付くにゃ!?ドブ臭いにゃ!!」ゲシゲシ

一松「あ、あ~…!もっと…もっと蹴ってください…!」ハァハァ

おそ松「うわぁ~…」ドンビキ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:46:15.40
橋本ニャー「にゃはは!カッコつけてニャーの縄張りまで入ってきたのが運の尽きにゃ!出てこいにゃ!!」

ゾロゾロ ゾロゾロ

信者たち「L!O!V!E!ニャーたん!ニャーたん!」バッバッ

おそ松「な、なになに?ハッピ着てペンライト持った奴らがオタ芸しながら出てきたけど!?」

橋本ニャー「ニャーに忠実な飼い猫たちにゃ…。まずはお前から片付けてやるにゃ!」

おそ松「え!?なんでそうなるの!?俺、弟を迎えに来ただけだよ!?別に邪魔する気とかないんだけど!?」

橋本ニャー「計画を聞かれたからには生かしておけないにゃ…。お前もあいつらみたいにしてやるにゃ!」

猫の群れ「みゃーみゃー」ゾロゾロ

おそ松「ね、猫…なのか?毛が生えてないっていうか真っ裸だけど」

橋本ニャー「テロ計画に使う為に毛をむしり取ってやったのにゃ!にゃっはっは!」

おそ松「はぁ!?えげつなっ!?お前、猫が好きなんじゃねーの!?」

橋本ニャー「ニャンコ教信者を繁殖させる為の尊い犠牲にゃ!この野良猫どもも嬉しがってるにゃ!」

猫の群れ「」ズーン

おそ松「こいつら目ぇ死んでるけど!?どう見ても毛を渇望してるよ、あれは!?」

橋本ニャー「猫の気持ちなんて分からないにゃ。喋んないし」

おそ松「俺が言うのもなんだけどクズだね、お前!?クラスに一人はいるよね、こーゆー自己中女!?」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:46:48.71
信者たち「」ジリッジリッ

おそ松「ま、待って待って!いいの、お前ら!?あいつ全然、猫大事にしてないよ!?ただ自分に都合のいい世界作ろうとしてるだけだよ!?」

信者たち「俺たちは別に猫好きじゃない。ニャーたんが好きなんだ!」

おそ松「だろうね!?薄々はそんな気してたわ!?じゃあ一松は!?お前、猫好きだよな!?」

橋本ニャー「どうにゃ?ん?」フミフミ

一松「もっと踏んでぇぇぇ!!」ビクンビクン

おそ松「一松ぅぅぅ!!?」ガーン
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:47:50.09
橋本ニャー「お前もニャンコ教に入るにゃ。そうすれば命だけは助けてやるにゃ?」ニヤニヤ

おそ松「くっ…俺が入ればセッ〇スさせてくれるだと!?」

橋本ニャー「させるかぁ!?」

おそ松「こうなったらしかたない…」

橋本ニャー「どうするにゃっ!?」

おそ松「くらえっ!!必殺マタタビスプラッシュ!!」バッ

橋本ニャー「にゃっ!?」

信者たち「こ、これはマタタビ…!?」

一松「(まずい…!猫はマタタビで酔っぱらう…!)」

おそ松「はっはー!どうだ!俺の勝ちぃ!!」

シーン

おそ松「あれ?」

橋本ニャー「猫じゃないんだから酔っぱらわないにゃ」

おそ松「(よし、逃げよう)」ダッ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:48:21.79
橋本ニャー「にゃにゃにゃにゃにゃ…!逃がしたにゃ!」ギリィッ

信者たち「ごめん、ニャーたん!」

橋本ニャー「まったく使えないドブ猫どもにゃ!!全員、去勢するにゃ!!」プンスカ

信者たち「ひぃぃぃ!!」ガクガクブルブル

一松「……」

ガチャッ

橋本ニャー「にゃっ!?また来たにゃ!?」

金貸し「かゆいですねぇ…。獣の匂いが鼻につく…実に居心地の悪い所だ」ボリボリ

橋本ニャー「な、なんにゃ!お前は!?」

金貸し「おや、失礼。私は赤塚金融の者です」

一松「なんであんたがここに…?」

金貸し「…松野さんもいらっしゃいましたか。ちょうどいい?」

一松「は…?」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:48:51.45
金貸し「ところで橋本さん」

橋本ニャー「ニャーになにか用?」

金貸し「あなた以前に別の金融から借金してましたよねぇ?」

橋本ニャー「」ギクッ

金貸し「たしか…利息を含めて300万ほどでしたか」

橋本ニャー「にゃ、にゃんでお前が知ってるにゃ…!?」

金貸し「その金融からあなたの債権を買い取りました」

橋本ニャー「!?」

金貸し「買い取った額も加え、締めて350万、今すぐにお支払い願えますか?」

橋本ニャー「そ、そんな金ないにゃ!!」

金貸し「無いのなら作りましょう」

橋本ニャー「ど、どうやって…!?」

金貸し「落ちぶれた地下アイドルとはいえ、女性ですからねぇ」

橋本ニャー「だ、誰が落ちぶれた地下アイドルにゃ!?ニャーは偉大なニャンコ教の教祖にゃ!!」

金貸し「妄想に逃げ、過去の挫折を紛らわせる。おいたわしいですな?」

橋本ニャー「お、お前になにが分かるにゃ!?」

金貸し「なにも?」

橋本ニャー「……ムカつくヤツにゃ!」ムカムカ

金貸し「女はいくらでも金になる。我々、金融業者にとってなくてはならない財源です…」ニヤリ

橋本ニャー「!!!」ゾワゾワ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:49:29.40
橋本ニャー「お、お前たち!!こいつをポアするにゃ!?」

信者たち「おー!!」

金貸し「言い忘れましたがウチのケツ持ちは最大手の暴力団組織、赤塚組です」

信者たち「えっ」

金貸し「私に手を出せば、こんな宗教紛いの町内倶楽部など一瞬で叩き潰されますよ」

信者たち「」サササッ

金貸し「懸命でなにより?」ニッコリ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/03(日) 22:52:15.73
金貸し「さぁ橋本さん、行きましょうか」

橋本ニャー「く、来るにゃ!!来るにゃー!?」イヤイヤ

一松「やめろ…」ズイッ

金貸し「……?」

橋本ニャー「ど、ドブ猫…」

一松「教祖様に近付くな…」

金貸し「なにか…勘違いしてませんか?」

一松「?」

金貸し「松野……えーと」

一松「い、一松ですけど…」

金貸し「あぁ、はいはい。一松さんね。あなたも来るんですよ?」

一松「へ?」

金貸し「外に車を止めてありますから」

一松「いや、ちょっと待て」

金貸し「はい?」

一松「なんで?なんで僕もなの?」

金貸し「なんでって…そういう契約ですから?」

一松「契約?」

金貸し「はい」

一松「……いや、わからん」

金貸し「時間がありませんので?」グイッ

橋本ニャー「は、離すにゃー!!なんやかんやでゆくゆくはイケメンをはべらすニャーの夢がぁぁぁ!!?」ズルズル

一松「た、助けてー!!怖い!!スゲー怖い!!神様ー!!」ズルズル
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 07:50:26.48
サスペンス形式で面白い
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:50:55.74
居酒屋

チョロ松「また拐われた!?」

十四松「一松兄さん!?」

おそ松「そっ!つまりあいつも借金してなかったってこと」

チョロ松「じゃあ…あいつもタコ部屋に…?」

カラ松「おそらくな」

チョロ松「…そ、そんな」ガクッ

おそ松「借金も1千万の大台に乗ったよ。これで利息は10日100万」

チョロ松「ひゃ、ひゃく……どうやって返すんだよ!?」ブルブル

おそ松「どうやって返すんだろーな?」

チョロ松「も、もうイヤだ!!こんなの耐えられるか!!」

おそ松「大声出すなよ!他の客がじろじろ見てんだろ!」

チョロ松「闇金に返済義務なんかないんだ!!あんなヤツ無視しとけばいいんだよ!?」

カラ松「無視したところで結果は目に見えてるぜ…」

チョロ松「じゃあ警察だよ!?二人もいなくなったんだからいい加減、動くだろ!?」

カラ松「債務者は無職のおそ松だぞ」

チョロ松「それがなに!?」

カラ松「警察も所詮、人を見て選ぶ。ニートの借金問題になんか構わないだろうさ」

チョロ松「だったらネットで拡散して無理やり事件にすればいいんじゃない!?大きく出回ればマスコミだって取り上げて……」

カラ松「奴のバックには赤塚組が付いてる」

チョロ松「!? 赤塚組ってヤクザ…!?」

カラ松「下手に大事にすると何をされるか分からないぞ」

チョロ松「なんなんだよ……なんでなんだよぉ……」ウルッ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:51:21.11
チョロ松「もうダメだ、おしまいだぁ…!次は僕が拐われるんだ…!」ガタガタ

おそ松「……」

十四松「ぼ、僕!もっと頑張って売る!そしたら1千万なんてちょちょいのちょいだよ!」アセアセ

チョロ松「なんでこうなったんだよぉ…!僕らがいったい何したって言うの…!?」ガタガタ

カラ松「…残りの仕事を片付けなきゃならないから先に帰るぞ」ガタッ

おそ松「じゃあ俺も……」

カラ松「兄貴は残れ。チョロ松をそのままにしておけないだろう」

おそ松「はぁ?なんだよ、それ!こいつの愚痴に付き合えっての!?」

カラ松「腐っても長男だろ?」

おそ松「歳はおんなじだっつの…」

カラ「アディオス。ブラザー」スタスタ

十四松「ぼ、僕も商品、売ってくる!おつかれっしたー!!」ダッ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:52:00.09
チョロ松「ひっ…ぃん……」ボロボロ

おそ松「泣いたって始まらないよー。チョロ松!飲もう!んで忘れよう!な!?」バンッ

チョロ松「に、兄さんは…なんで…そんな気楽でいられんだよ…!?」グスッ

おそ松「そんくらい図太くないとニートなんてやってらんないよ」

チョロ松「に、兄さんも働けよ!少しでも利息を払わないと…また誰かが……」

おそ松「つったってガンガン借金してるヤツがいんだから返せっこねーじゃん」

チョロ松「そ、そうだけど…」

おそ松「チョロ松の会社はどうなの?借金なんて吹っ飛ぶくらい儲かってないの?」

チョロ松「…ウチはもうダメだよ」

おそ松「なんで?」

チョロ松「給料の未払いで社員がみんな出てった」

おそ松「あちゃー」

チョロ松「…それにみんな元からやる気なかったし」

おそ松「へー」

チョロ松「休憩なんか勝手に1時間以上取るし…遅刻してもタイムカード書き換えてごまかすし…仕事が残ってても残業しないし…新卒とパートばっかだから責任感も危機感もない」

チョロ松「しかもみんな大卒だから高卒の僕をバカにしてろくに指示も聞いてくれない…。完全に僕のワンマンでやってたんだ…!」

おそ松「大変だねー。よく頑張った!うん!えらい!」ポンポン

チョロ松「銀行からも見捨てられたよ…。オフィスも取り上げられて残ったのは莫大な負債だけ……」

おそ松「あ~あ…ニートやってりゃよかったのに無理してライジングするから?」

チョロ松「ほんとだよな…。青年実業家なんて肩書きに惹かれたのが運の尽きだったよ…」

おそ松「(どっちにしたって地獄じゃん。かわいそうなヤツ?)」

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:52:27.35
チョロ松「……こうなったら僕も借金しようかな」

おそ松「え?」

チョロ松「このままじゃ破滅するだけだし…だいたい兄弟を売って一人だけ金もらってるヤツがいるなんて許せないよ…!」

おそ松「ちょ、チョロ松…?」

チョロ松「きっと十四松だ…!あいつマルチにハマって金がないから…だから借金してんだよ…!」

おそ松「いやぁ…それはどうかな?あいつに限ってそんな…」

チョロ松「そうだよ!あいつ…僕がこんなに辛いのにへらへらしやがって!」ダンッ

おそ松「お、おいおい…」

チョロ松「売られる前に売ってやる…!地獄なんか見てたまるもんか!!」

おそ松「あ、あー分かったぞ。さては酔っぱらってんな?」ウリウリ

チョロ松「」ジロッ

おそ松「め、目ぇ据わってんぞー?相変わらず酒弱いなー?ははは……」オドオド

チョロ松「お前がしっかりしてたら…こんなことになんなかったのに…!」

おそ松「……」

チョロ松「何が無職の為に警察は動かないだよ…!家族からも国からも厄介者扱いされて…どうしようもないよな、お前!?」

おそ松「お、俺も帰るわ…。あんま飲みすぎんなよ…?」

チョロ松「僕は助かるぞ…。何をしてでも生き残ってやる…」ブツブツ

おそ松「(こわー…)」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:53:34.58
赤塚金融事務所

金貸し「さて、帰るか…」ガチャッ

金貸し「おっと…?」

チョロ松「……」

金貸し「驚かせないでもらえますか?」

チョロ松「……」

金貸し「わざわざ入り口の前で待たずとも中に入ればいいものを…?」

チョロ松「……」

金貸し「で、ご用件は?」

チョロ松「金を貸してほしい」

金貸し「またですか…。で、おいくら?」

チョロ松「500万…!」

金貸し「…失礼ですが、どの松野さんで?」

チョロ松「三男のチョロ松…」

金貸し「チョロ松さんね…。あなた現在、ウチで借金してますよねぇ?」

チョロ松「はぁ?それはおそ……」

金貸し「返すあてはあるんですか?」

チョロ松「弟の十四松…あいつをタコ部屋に入れていいから貸せよ」

金貸し「はい?」

チョロ松「弟を担保に金寄越せって言ってんだよ!?」

金貸し「……」ポリポリ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:54:48.73
金貸し「あのね、チョロ松さん?なにを誤解してらっしゃるか分かりませんが……」

チョロ松「今までそうしてきたんだろ!?出来ないなんて言わせないぞ!?」

金貸し「出来ませんね」キッパリ

チョロ松「はぁ!?」

金貸し「担保だとかタコ部屋だとかネットで聞きかじったような知ったかぶりをされてますが…いったいなんの話ですか?」

チョロ松「だ、だって兄さんが……」

金貸し「そもそも担保というのは貸し付けたお金と同価値か、それ以上の物でなければ意味がないんですよ」

チョロ松「うっ…」

金貸し「こちらが要求するなら分かりますが…担保を差し出すという発想はなかったですね」

チョロ松「ど、どうなってんの……聞いてた話と違う…!」ワナワナ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:55:32.26
金貸し「申し訳ないがあなたは融資条件を何一つ満たしておられない?」

チョロ松「じょ、条件…?」

金貸し「金貸しというのはね。確実に回収出来ると見なした相手としか取り引きしないものなんですよ?」

チョロ松「そ、そんな事言ったらおそ松兄さんはどうなるんだよ!?」

金貸し「彼はいいですよ。今まで値踏みしてきた客の中でも際立って素晴らしい絶好のカモだ?」

チョロ松「なんで!?あいつなんかより僕の方がしっかりしてんだけど!?」

金貸し「はぁ……わざわざ言わなければ分かりませんか?」

チョロ松「ど、どこがあいつよりダメなんだよ…!」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:56:57.65
金貸し「…金貸しにとってあなたみたいな何もかも中途半端な負け犬が一番、関わりを持ちたくない人種です」

チョロ松「ま、負け犬…!?」

金貸し「違いますか?」

チョロ松「違う!!僕はまだ……」

金貸し「まだ?」

チョロ松「ま、まだ……」

金貸し「…もうやめにしませんか」

チョロ松「……!」

金貸し「口は達者だが能が無く、なぜかプライドだけは人一倍強い社会的弱者…それがあなたですよ。チョロ松さん」

金貸し「才も無いのに周りに豪語し、身の丈に合わない将来を夢見る。ある種、病的な見栄っ張りですな」

金貸し「あなたみたいなのはその辺にゴロゴロ転がっている。何者でもないエキストラの一人が端っこではしゃいでも注目なんかされませんよ」

金貸し「金の切れ目が縁の切れ目などと申しますが…逆もまた然り。縁に恵まれなかったことを悔やみなさい」

チョロ松「……!」

金貸し「金脈のないクズに貸す金はないんだよ?失せろ?」ギロッ

チョロ松「…く、そぉぉぉ!!なんで…!なんでなんでなんで!!」ダンッダンッ

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:57:28.98
ピロリロリン

金貸し「おや、着信だ」パカッ

チョロ松「こんなはずじゃなかったのに…!僕は…まともだったんだぁ…!」ボロボロ

金貸し「ふんふん、なるほど…チョロ松さん」

チョロ松「へ…?」ボロボロ

金貸し「どうやらあなたの番が来たようです」

チョロ松「僕の…?」キョトン

金貸し「えぇ、ちょうどよかった」ニッコリ

チョロ松「っ…」ゾクッ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:58:02.21
~~~~~~~~

競馬場

おそ松「煮込みうめー!」モグモグ

十四松「うまっ!馬~!」

おそ松「あちゃー?またやられた?」

十四松「!?」ガーン

おそ松「やっぱ万馬券当てて一発逆転なんてムリだったかぁ~。ひっじょーにきびしぃー!!」

十四松「ズコーッ!!」ドシーン

おそ松「十四松は調子どう?」

十四松「ダメっぽい!」

おそ松「俺ら終わったなー」

十四松「うん!終わった!」

おそ松「どっかに1億落ちてねーかなぁ?」

十四松「ありまへんがな!」

おそ松、十四松「あははははは!!!」

おそ松「じゃな!」

十四松「うん!また!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:58:40.79
222号室

おそ松「長男様のおかえりだぞーっと…」

おそ松「…なんだ、あいつ、まだ仕事か?よくやるねー?」

おそ松「……?」

おそ松「なんだ、これ……」

ガチャッ

おそ松「」ビクッ

バタンッ

おそ松「か、カラ松…」クルッ

カラ松「ふっ…」ニヤリ

おそ松「……」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 21:59:42.93
おそ松「この札束の山……どうしたんだよ」

カラ松「んぅ…?」

おそ松「け、競馬で勝った…とか?」

カラ松「……」

おそ松「なんとか言えって!この金……どうしたんだよ!?」

カラ松「トド松は地方の山奥で日当1500円のトンネル開発工事に身を費やしている」

おそ松「え……」

カラ松「一松は海外で麻薬取り引き用の入れ物として使われているそうだ」

おそ松「か、カラ松……」

カラ松「チョロ松はどこかの汚染物質にまみれた施設で作業員をやり、十四松は密漁、密輸なんでもありな外国船のクルーになった?」

おそ松「なんで…そんなの……お前が知ってんだよ!?」

カラ松「説明が必要か?」

おそ松「当たり前だろ!なんにもわかんねぇよ!?」

カラ松「俺が最初に借金をした"松野おそ松"だよ」ニヤリ

おそ松「!?」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:00:15.30
おそ松「嘘だろ…!?だってお前、借金する理由なんて……」

カラ松「これでも元演劇部だ。それぐらい装えるさ」

おそ松「じゃあなに!?お前も宗教入ったりマルチやったり事業失敗したり保険の勧誘したりギャンブルばっかやってたの!?」

カラ松「チッチッチッ?」

おそ松「」イラァッ

カラ松「愛する妻子の為だ」

おそ松「…はぁ?」

カラ松「惚れた女は何に代えても守ってやるのが男のロマン…だろ?」キラッ

おそ松「」シラー
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:00:51.63
おそ松「ごめん、よく分かんないんだけど」

カラ松「だろうな。お前に愛する者などいないんだから?」

おそ松「あ、愛…?」

カラ松「我が身可愛さに周囲を突き放すロンリー坊や…それがお前だろ?」

おそ松「な、なにぃ…!?」

カラ松「違うのか?」

おそ松「……!」ワナワナ


136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:01:53.17
おそ松「お、俺と一緒に行動してたのはなんでだよ…!怪しまれるとか思わなかったか?」

カラ松「怪しまれようと構わないさ。どうせお前は行き詰まったら考えるのをやめて現実逃避に走るだろう」

おそ松「(ま、まぁそうだなぁ…。豆腐メンタルだし…)」ショボーン

カラ松「それに俺たちは互いの情報を共有していることでなんとなく他の兄弟よりも優位に立てていた」

カラ松「長男と次男が固まれば弟たちの不安を一方的に煽って話を進められる」

カラ松「自分たちの身内に敵がいるとなれば疑心暗鬼に駈られ、自然と視野も狭まる」

カラ松「見えない敵に怯える闇の中、唯一安全なポジションにいた俺だけが兄弟を導く希望の光となったんだ…。ライク・ア・ジャスティス!!!」キランッ

おそ松「こ、こいつ…」イライラ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:02:24.08
おそ松「じゃ、じゃあ警察とか弁護士に相談したってのは…?」

カラ松「する訳ないだろう?」

おそ松「さんざん俺が悪いみたいになったのに!?」

カラ松「それも作戦の内さ?」

おそ松「えぇ~…もうなに?分かんないんだけど…?」

カラ松「まず弟たちを担保にして売った…そこから食い違ってるんだよ?」

おそ松「な、なんだってー」

カラ松「一人一人を完璧に真似てなりすまし、相互保証する条件付きで直接借金したのさ」

おそ松「お、俺だけじゃなかったってこと?」

カラ松「あぁ、あいつらは担保に出されたんじゃなく期限を過ぎて膨らんだ借金を回収する為に拐われただけだ」

おそ松「で、でもお前だって借金してんだろ?」

カラ松「俺名義の借金はすでに返済してある。残る債務者はお前で最後だ」

おそ松「そ、それって…?」ドキドキ

カラ松「お前も弟たちと同じ末路を辿る…ふっふっふ」

おそ松「ふ、ふざ…ふざけんなぁ!?」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:03:11.60
おそ松「なんだよ、お前!一人だけいいとこ就職して憧れのヒロインと結婚してガキ生んで安定してるクセに…なんでこんなことすんだよぉ!?」

カラ松「金が要るからだ」

おそ松「嘘つけ!?トト子ちゃん家なんか超金持ちなんだから……」

カラ松「俺が養わなきゃ意味がないんだ」

おそ松「は…?」

カラ松「…大手販売会社の営業部に勤務していたが重要な会議で寝坊した上にズル休みしたのがバレて元いた部署から外された」

おそ松「しょ、しょーもない…」

カラ松「すぐさま異動を命じられ、人事部臨時特務課に配属されたが…実際はなんの仕事も与えられない追い出し部屋に左遷されたんだ」

おそ松「そりゃね。そうなるよね」

カラ松「年収は600万から200万にまで激減し、半年以内に辞職しなかったら北〇鮮支店に転勤させると言い渡された」

おそ松「なんでそんなヤバい国に支店があるの?つか寝坊とズル休みくらいでそこまで重いペナルティ受けるとかひどくない?」

カラ松「ついでにハニートラップに引っ掛かってうっかり社内の機密情報を他社に漏らしてしまったんだ」

おそ松「あ、よかった。バカだ。俺たち六つ子にまともな奴なんていなかったんだ」

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:07:49.17
カラ松「俺には後がなかった…。このままではマイスウィートハニーとの幸せな結婚生活が崩れ去ってしまう」

おそ松「兄弟の人生、崩壊させといてなに言ってんだ」

カラ松「…いや、どっちにしたって時間の問題だったんじゃないか?」

おそ松「ひ、否定はできないけども……」

カラ松「ふっ…悪いな。ブラザー?覚悟はいいか?」
おそ松「え?なんの?」

カラ松「借金返済の宛てになるんだよ。お前自身が?」

おそ松「あ、そうだったじゃん。やっべ?」

カラ松「……天才的なバカだな」

おそ松「あ、あのさ…」

カラ松「んぅ~?」

おそ松「俺だけ助かる方法ってない?」

カラ松「…徹底してクズだな」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:08:35.10
おそ松「やだやだやだよ~!まだまだ楽しくボケーッとしながらパチンコ打って暮らしたいんだもーん!?」ジタバタ

カラ松「やれやれ…駄々をこねても状況は変わらないぜ?」

おそ松「なんとかしろよー!こんだけ金あんだから俺の借金も返せるだろー!?」

カラ松「これは愛しいファミリーとニュージーランドで牧場経営しながら牛や羊やワイフの乳絞りをする為の資金だ。びた一文譲れない」

おそ松「あ~搾りたい!俺もトト子ちゃんの乳絞りたい!!」ジタバタ

カラ松「…話が変わってるぞ」

おそ松「なんでだよ~!こんなことがなかったらさぁ~!!俺、更正したかもしんないのにさぁ~!!」

おそ松「キッツいアルバイトしてさぁ~!!一人暮らしの金貯めてさぁ~!!もう誰にも迷惑かけないようにしようって思ってたのにさぁ~!!」

おそ松「パチンコだって競馬だって我慢して…頑張ってたんだよぉ。俺…頑張ったじゃんかぁ~!?」ポロポロ

カラ松「おそ松……」

おそ松「エグッ…グスッ……それなのにさぁ…父さんも母さんも信じてくんないしさぁ…」

おそ松「俺ばっかりのけ者にされてさぁ…。みんな好き勝手言ってさぁ…。そりゃ信用ないだろうけど……ひどすぎない!?」

おそ松「お前らに置いてかれて…俺がどんだけ寂しがってたか分かってんの!?」

おそ松「ダメ人間でもパチンカスでもクズでもいいよ!!だけど…ほんのちょっとは認めてくれたっていいだろ!?長男は俺なんだぞ!?」

カラ松「…すまなかった」

おそ松「……」

カラ松「兄貴をそこまで追い詰めていたとはな…」

おそ松「い、いや…今はもっと追い詰められてんだけど……」

カラ松「…俺たち六つ子、俺はお前でお前は俺、いつだって一心同体だ」

おそ松「か、カラ松……」

カラ松「…お前の分まで生きてやる。だから安心して逝ってくれ」

おそ松「え?あ、なに?見捨てる流れだったの、これ?」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:09:25.47
カラ松「末期の酒を存分に飲み干せ」ゴトン

おそ松「いや、酔えないよね。飲む気にもならないよね、普通に」

カラ松「そう言うなよ。せめてもの餞だ?」

おそ松「だったらさ…トト子ちゃんと一発ヤらしてくんない?その方が思い残しないんだけど?」

カラ松「俺がよくてもあいつがイヤだろう…」

おそ松「…だよな。ま、分かってるけどさ」

ピロリロリン

カラ松「おっと…妻からだ」ピッ

おそ松「」ピクッ

カラ松「これで…やっと安心させてやれる」ニコッ

おそ松「……」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:09:56.21
おそ松「…なぁ、俺どうなんの?」

カラ松「…臓器ブローカーを紹介すると言ってた」

おそ松「へー…こわいこわい。やっぱり飲もっかな」

カラ松「そうした方がいい…」

おそ松「つまみが欲しいな。キッチン借りていい?」

カラ松「料理なんか出来るのか?」

おそ松「適当、適当」ガサゴソ

カラ松「…最後の晩餐ってわけか。好きにしろ」

おそ松「あ!あとさー」

カラ松「ん?」

おそ松「助かる方法、見つけちゃったわ?」ギランッ

カラ松「えっ」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:10:24.47
団地

ブロロロロロ………

ガラッ

金貸し「さて、回収といきますか」バタンッ

おそ松「おっまたせー!」スタスタ

金貸し「……?」

おそ松「どうしたの?固まっちゃって?」

金貸し「……」

おそ松「はい、これ」バサッ

金貸し「は…?」パシッ

おそ松「1千万だったっけ?それでいいっしょ?」

金貸し「…利息が付いてますのであと100万の支払いが残ってます」

おそ松「あっそ!じゃあ上がってよ!」

金貸し「松野さん…この金はどうやって……」

おそ松「うちの兄弟が世話んなったってね?ま、お礼もしたいから部屋に……」

金貸し「遠慮しておきます」

おそ松「?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:11:10.52
金貸し「暗がりでよく見えませんが…この札束にこびりついたヌメリはなんですか?」

おそ松「…あ、ソースこぼしちゃったんだ!ごめん、ごめん?」

金貸し「では先ほどから強く匂う異臭は…?」

おそ松「借金返す為に水道代節約してたから風呂入ってないんだよね。くさかった?」

金貸し「ほう?そのわりには髪が濡れてるように見えますが?」

おそ松「…なになに!どーしたの?ご機嫌ななめだったりする?」

金貸し「この金はお返しします」スッ

おそ松「…いいの?」パシッ

金貸し「面倒はごめんですよ…。もう一切、ウチとは関わらないでください」

おそ松「冷たっ!」

金貸し「まったく…とんでもない事をしてくれましたねぇ。このケジメは金貸しの領分じゃない」

おそ松「なんの話?」

金貸し「せいぜい遠くへお逃げなさい。では失礼……」クルッ

ズンッ

金貸し「かっ……!?」ビクンッ

おそ松「」グリッグリィッ

金貸し「ッッッ!!!」ブバァッ

ドシャッ

おそ松「……」

「なに…してるの?」

おそ松「」ビクッ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:11:40.21
おそ松「トト子ちゃん……」

トト子「ねぇ、なにしてんのっ!?」

おそ松「そっちこそ何しに来たの?」

トト子「わ、私は……あの人から…メール…返ってこなくて……それで…」ガタガタ

おそ松「ふーん…」

トト子「誰なの…この人?なんで……」

おそ松「んなのどうだっていいっしょ」

トト子「え?」

おそ松「海外好き?」

トト子「な、なに…?」ブルッ

おそ松「ニュージーランド行こうよ。おしゃれな感じだしさ、女の子ってだいたい欧米好きでしょ?」ガシッ

トト子「ひっ!?」ビクッ

おそ松「俺、トト子ちゃんとだったら、どこでもいいよ。な?いいだろ?」ユサユサ

トト子「や、やめて…!?」グッグッ

おそ松「好きなんだよ!ずっと!今でも!」ユサユサ

トト子「お、おそ松くんったら…!?」アセアセ

おそ松「金ならあるから!もうカラ松だっていないし誰も邪魔しないよ!」

トト子「……え?」

おそ松「なんなら証拠、見してあげよーか?ウケるよ。あいつズタズタ!」

トト子「……!」

おそ松「やったね?俺たち、やっと結ばれるんだ!」ニカッ

トト子「…それ…本気?」プルプル

おそ松「あ、分かってる!カラ松がよかったんでしょ?でも心配しないで?」

トト子「……?」

おそ松「俺たち六つ子、あいつが俺で俺はあいつ!あいつも言ってた!だから俺はあいつなんだよ!」

トト子「なに言ってんの…?」

おそ松「俺があいつならトト子ちゃんは俺の嫁だし、これって両思いだよね!?」

バチンッ
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:12:42.21
おそ松「……?」ヒリヒリ

トト子「あんたなんて…だいっきらい!!」

おそ松「…え?俺なんかした?」

トト子「どこまで最低なのよ!!」

おそ松「……」

トト子「カラ松さんが死んでたら許さないから…!」プルプル

おそ松「だからカラ松は俺だって?」

トト子「」ダッ

おそ松「あ、トト子ちゃん?」

ダダダッ……

おそ松「……やっぱムリか」

おそ松「はなまるピッピはよいこだけ~♪」スタスタ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:13:18.76
222号室

トト子「キャァァァァァアアア!!!あなぁたぁぁあ!!!」ユサユサ

おそ松「大声出したら近所迷惑だよー?せっかく喉元かっ切って静かに殺ったのに?」

トト子「……!」キッ

おそ松「泣き顔もいいけど睨み付けられんのもたまんないね?」ヘラヘラ

トト子「……してやる」ボソッ

おそ松「ん?」

トト子「殺してやる…!あんたを殺して私も死ぬわ…!?」

おそ松「マジで!?すっげー!!」パァァ

トト子「なに喜んでんのよ!?頭おかしいんじゃないの!?」

おそ松「実はさ!俺もそうしようと思ってたんだ!」キラキラ

トト子「……へ?」ピタッ

おそ松「よかったぁ…!トト子ちゃんもおんなじ気持ちで…!最後の最後で通じ会えたんだね…!?」

トト子「い、今のは……」アセアセ

おそ松「ていうかさ、最初っからこうしときゃよかったんだよね。んでリセットして来世からやり直してさ!今度はちゃんと付き合おうよ!?」

トト子「ち、違うの…?私、そんなつもりじゃ…?」アトズサリ

おそ松「そうしよっか!」ジリッジリッ

トト子「来ないで!!誰か!?お隣さん、聞こえてるんでしょ!?ねぇ!警察!!警察ぅぅええうう!!?」

ザシュッ プシャアアアアア
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:13:49.29
実家

ボォォォォオオオ

メラメラ メラメラ

「火事だ!!誰か消防車呼べ!?」

「わぁー!すごっ!」パシャパシャ

「松野さん家が燃えてるわよ!」

「キレイな花火だじょー」

ワイワイガヤガヤ

ピーポーパーポー

おそ松「父さん、母さん、今までありがとう。ダメな息子でごめんな」ニカッ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:14:42.44
魚屋

娘「なんてったってアーイドル♪」オエカキ

おそ松「あ、いたいた」

娘「おそまつおじちゃん!」

おそ松「お手て繋ご?」パシッ

娘「? いいよー」パシッ

おそ松「じゃ、行こっか」ニカッ

娘「パパとママはー?」

おそ松「あっちにいるよ」

娘「???」

おそ松「(トト子ちゃんの親父さんたちに悪いことしちゃったな~)」ベチョッ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/04(月) 22:15:48.62
~~~~~~~~

おそ松「さぁてと…これからどうすっかな」スタスタ

おそ松「え?金には困らないし自分探しの旅でも始めてみよう?カラ松は相変わらずイタいね~」

おそ松「まぁそう言うなってチョロ松!たまにはカッコつけてみるのもいいだろ?」

おそ松「とりあえず…ラスベガスでも行っちゃう!?」

おそ松「だろ!?さすがトッティ!合うね~!クズを隠さないよね~!」

おそ松「おう!そうだぞ、十四松!バニーガールのお姉さんがあんなことこんなことしてくれちゃうぞ!?」

おそ松「ネガティブだね~一松!大丈夫、なんとかなるって?」

おそ松「俺はお前でお前は俺!6人いれば、なにがあってもへっちゃら!そうだろ?」

おそ松「そりゃ言いっこなしだよ、トト子ちゃ~ん」

おそ松「ラスベガスで夢の一攫千金!今度こそ大逆転だ!」

おそ松「あはははははははは!!!」ゲラゲラ

娘「おそまつおじちゃん、ひとりでなにいってるの?」

おそ松「……」ゴソゴソ

おそ松「」プスッ

おそ松「……っアアァァ~こんやはさいこー」トローン

おそ松「ふぅ~…」シャキン

娘「おちゅうしゃ?」

おそ松「…なんでもないよ?」ニカッ

娘「そっか!」ニコッ

おそ松「ぜーんぶリセットしてやりなおそーぜ♪」ルンルン

娘「おー♪」ルンルン

ランランラン


お粗末!
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/05(火) 11:57:23.43
オチはともかく文章に引き込まれて最後まで読まされたわ
また期待してる
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/06(水) 14:22:49.65

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