翔鶴「あざなえる縄のごとし」

1 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:16:36.38


翔鶴「――提督、司令部からお荷物が届いてます」

提督「ああ、ありがとう」

翔鶴「物資ですか?」

提督「任務報酬だな。少し前にやった、ケッコンカッコカリ関連の」

翔鶴「え……」


提督「えーと、うちで練度99の子は――鳳翔と、一、二、五航戦の子だな」

翔鶴(どきどき)


提督「……うん。まあ、焦って渡すこともないか」

翔鶴「へ?」

提督「お疲れさま。これから午後の演習を頼むよ」

翔鶴「は、はい。お疲れさまでした……」



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2 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:18:07.96

ただのラブコメです。

空母艦娘どうしの呼び方(鳳翔へのお母さん呼び)などに独自設定を含みます。
3 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:19:26.98

飛龍「あ、翔鶴ー! 今日はよろしく――って、どしたの?」

翔鶴「えっ!? 何ですか、飛龍先輩!」

飛龍「いや、なんか落ち込んでるように見えたからさ」

翔鶴(そんなに顔に出てたかしら?)

飛龍「調子悪いなら、提督に言ってこようか。私が旗艦、代わってもいいし」

翔鶴「いいえ、心配ありませんよ! 私はいつも通りですから」

飛龍「そう? ならいいんだけど」
4 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:22:31.85





翔鶴「よしっ、制空権確保――飛龍先輩!!」

飛龍「了解! 友永隊、頼んだわよ!」

翔鶴(うん、いい感じ……このまま行けばS勝利ね)

翔鶴(いつも通り、いつも通り)


飛龍「――っ!! 翔鶴、10時方向!!」

翔鶴「え――」

翔鶴(ぎ、魚雷!? もう間に合わな……)
5 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:23:16.23

翔鶴「きゃああっ!!」

飛龍「翔鶴!! 一旦下がろう!!」

翔鶴「で、でも、もう少しで……」

飛龍「演習は実戦のためにあるってこと、忘れちゃだめだよ。本来なら、もう大破に近いんだからね」

翔鶴「……はい。陣形維持のまま後退します、指揮は飛龍先輩に」

飛龍「うん、了解」
6 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:24:52.65


飛龍「まさか、雷撃距離以遠からのが当たるとはねぇ」

翔鶴「A勝利、かあ」

飛龍「しょうがないよ、あんなの予測できないもん」

翔鶴「でも、もう少し気を配ってれば避けられたかも」

飛龍「戦場は何が起こるかわからないから……臨機応変な対処も、演習で学べてよかったじゃない?」

翔鶴「はい……」


飛龍「ほら、もう気にしないでさ。夕飯食べにいこう!」

翔鶴「そ、そうですね。――あ、先に報告してきますね」

飛龍「うん。じゃ、席取っておくね」
7 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:25:59.15


翔鶴「――戦果は、大破判定4。A勝利です」

提督「うん」

翔鶴「こちらの損害は……旗艦大破。魚雷、直撃1」

提督「雷撃を食らう状況ではなかったと思うけど」

翔鶴「相手方の詳報と照らし合わせました。誘爆を防ぐために、投棄した魚雷が流れたようです」

提督「狙ったわけじゃなかったか。災難だったね」
8 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:27:34.51

翔鶴「あ、あの、申し訳ありませんでした。私の不注意でS勝利が」

提督「謝ることなんかないよ、君の指揮は全く問題ない。ちょっと運が悪かっただけだ」

翔鶴(運……)


提督「しかも、相手の戦艦は全部大破させてる。艦載機の練度も上がってるようで、頼もしいよ」

翔鶴「…………」

提督「気にしてるのか?」

翔鶴「だって、あれが無ければS勝利で」
9 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:28:32.00

提督「そういう不慮の事態への対処も、旗艦の資質が出るけど。君はその点、何の問題もない」

翔鶴「えっ?」

提督「最善だったよ。撤退のタイミングも、無理せず指揮権を飛龍に移したこともね」

翔鶴「……ありがとうございます」

提督「うん。じゃあ、今日は上がってくれ」

翔鶴「はい、お疲れさまでした」



翔鶴(提督はこういう時怒ったりしない、優しい人だけど……)

翔鶴(でも、やっぱり)

翔鶴(提督も、運の良い子が好きなのかな?)
10 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:30:05.58





翔鶴「こんばんはー」

鳳翔「こんばんは。遅かったのね、貴女で最後ですよ」

翔鶴「ちょっと演習で遅れて……私の分、お願いします」

鳳翔「はいはい――あら」

翔鶴「どうしました?」

鳳翔「ご、ごめんなさい。デザートのプリンがひとつ、足りないみたい」

翔鶴「え?」

鳳翔「外注したんだけど、確かに人数分頼んだのに……業者さんのミスかしら」

翔鶴「そうですか、それじゃ仕方ないですね」

鳳翔「本当、ごめんなさいね。今度なにかで埋め合わせするから」

翔鶴「そんな、お母さんのせいじゃないですよ」
11 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:34:00.86

蒼龍「――あ、おーい翔鶴! こっちこっち」

翔鶴「お疲れ様です、先輩」

飛龍「ごめんねー、先に食べちゃってて」

翔鶴「ああ、いえ。さめちゃいますからね」


蒼龍「結構頑張って待ってたんだけどね? 目の前でお腹がずーっと鳴ってて」

赤城「誰のことですか誰の!!」

加賀「飲み込んでから喋りましょう――あと赤城さん、ご飯つぶ」

瑞鶴「すましてるけど、加賀さんもついてるからね」

加賀「…………」

瑞鶴「……いや、なんで睨まれなきゃなんないの」
12 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:38:26.58

蒼龍「翔鶴も、早くすわって食べなよ」

翔鶴「あ、はい。いただきまーす」

翔鶴(先輩たちも、運は大して変わらないのに。私と何が違うんだろう)

瑞鶴「翔鶴姉、お茶飲む?」

翔鶴「あ、ええ。ありがとう」


瑞鶴「さて私も――お、茶柱」

飛龍「――あ、黄身が2つ入ってる。ラッキー」

翔鶴「…………」


翔鶴(あの2人は別格、あの2人は別格……)
14 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:44:40.10

飛龍「――あれ翔鶴、プリンは?」

翔鶴「何かの手違いで、足りなくなっちゃったみたいで」

瑞鶴「そうなんだ、残念ね」

赤城「…………」


赤城「しょ、翔鶴……良かったら、私の、プリンを……」プルプル

翔鶴「だ、大丈夫ですよ赤城先輩。気にしないで食べてください」

赤城「!!」パァァッ

加賀「自分のをあげようとは……成長したわね赤城さん」

蒼龍「あとひと口しかないのに、後輩にあげるとはこれ如何に」
15 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:45:22.06

飛龍「あ、翔鶴。提督はなんだって?」

翔鶴「いつも通り……褒めてくれました」

飛龍「そう、良かったね。心配いらなかったでしょ」

翔鶴「S勝利じゃなかったのに、ですよ?」

飛龍「なんだ、まだ気にしてたの? あんなのそうそう起こらないって」

翔鶴「だからですよ……それが起きたって、相当な運の悪さじゃないですか」


飛龍(うーん、参ったな。元気づけてあげたいけど、私こういう経験ないからなあ……)
16 : ◆GoPzFNH1CI :2015/11/29(日) 22:46:50.91

飛龍「1人で悩んでも、もやもやが解消しない……こういう時は、誰かに頼ればいいのよ」

翔鶴「頼る……でも、愚痴みたいになっちゃいますけど」

飛龍「そういうのを言い合えるのが戦友ってもんよ。お酒の力でも借りて、全部吐き出しちゃいなさい」

翔鶴「は、はい。そうします」

飛龍「私たちの誰かでもいいけど、こういう時は」

翔鶴「――やっぱり、お母さんかな?」

飛龍「うん。今日はお店開けるらしいから、行っておいで」
27 :【注意:運については独自設定強めです】 ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 02:57:18.01





鳳翔「――ふむふむ。悪いことは重なるものですね」

翔鶴「なんだか今日は、どっと疲れがたまっちゃって……」

鳳翔「ごめんなさいね。演習でそんなことがあったなら、せめて甘味くらいは食べさせてあげたかったわ」

翔鶴「プリンを食べてた赤城先輩の、おいしそうな笑顔でお腹いっぱいですよ」

鳳翔「優しい子ですね、貴女は……」


翔鶴「とりあえずお酒、頂いていいですか?」

鳳翔「そうね。もう結構遅いから、一本くらいにしておきなさい」

翔鶴「はい、そうします」
28 :【注意:運については独自設定強めです】 ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 02:58:05.79

鳳翔「さて……私の考えは、そういう日もある、ということかしらね」

翔鶴「そう、でしょうか」

鳳翔「人間万事、塞翁が馬。禍福は、糾える縄の如し」

翔鶴「確かにそれはわかるんですが」

鳳翔「それから、心がけの問題も」

翔鶴「心がけ?」

鳳翔「気を明るく持てば、ものごとのとらえ方も明るくなりますし。考え方によっては、そう悪いことでもなくなったりね」
29 :【注意:運については独自設定強めです】 ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:00:01.98

翔鶴「でも私の場合は、そういうのとは違う気がするんです」

鳳翔「ここに来た時と比べて、貴女の運の値は……」

翔鶴「はい、改造でずいぶん上がりました。お母さんの言う通り、たまたま悪いことが重なった日だったのかもしれません」


翔鶴「でももし、今日の演習のことが」

翔鶴「私自身の、船の魂からくる運の悪さだとしたら?」

鳳翔「…………」


翔鶴「鍛錬でおぎなえることなら、努力は怠りません」

翔鶴「でも、それではどうすることもできないことだったら?」

翔鶴「今日の演習だって、まず起こらないようなことが起こったりして――演習だからよかった、とも言えますが」


翔鶴「もし、実戦でも起こったら? それが原因で、みんなを危険にさらすようなことになったら?」

翔鶴「敵は、まだまだ強くなるのに――そんな風に考えちゃって」

翔鶴「なんだか今日は、少し怖かったんです」


鳳翔「……ううん、そうね」
30 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:01:30.05

鳳翔「それを聞いて、言いたいことは3つあります」


鳳翔「まず1つ目は、その悩み、貴女だけが抱えているわけじゃないこと」

翔鶴「あの、それは」

鳳翔「ああ、ごめんなさい。貴女はわかっていることだと思うけど、改めてね」


鳳翔「私たち艦娘は、あの戦争の記憶を残していますが……運の良し悪しは、艦船だけでは決まらないことです」

鳳翔「その時戦っていた人が、死力を尽くした結果ですから。誰もそれを否定できないと思います」


鳳翔「ふたたび戦うことになった私たちが、艦の記憶をどう受け入れ、新しい命をどう生きていくのか」

鳳翔「――簡単に、答えのでることじゃありませんよね」

鳳翔「だからみんな、考えながら生きていくんだと思うわ。私もね」

翔鶴「……はい」
31 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:03:14.32

鳳翔「2つ目。もう少し自分に自信を持つこと」

翔鶴「え?」


鳳翔「演習の取り決めで、提督が直接、指揮を執らない理由は知っていますね?」

翔鶴「はい。ええと、提督が負傷などの有事の際、艦娘が代われるように経験を積むため……ですよね」

鳳翔「ええ。つまり提督は、貴女には指揮を任せられると思ってるのよね」

翔鶴「あっ……」

鳳翔「それくらいには、信頼を置かれていると思っていいんじゃないかしら」


翔鶴「提督が、私を頼りに?」

鳳翔「私の経験ですけどね。少なくとも、誰だって旗艦になれるわけじゃないわ」


鳳翔「貴女が頑張っていることは、ちゃんと知っています」
32 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:05:07.32

鳳翔「貴女の先輩たちのほうが、わかりやすいかもね」

翔鶴「先輩たちですか? すごく良くしてくださってますが」

鳳翔「ええ。でも、鎮守府に来てすぐの頃は大変だったでしょう」

翔鶴「あ、えーと……あはは」


鳳翔「加賀ちゃんに、なんて呼ばれてた?」

翔鶴「……ご……五航戦のまだまともなほう……」

鳳翔「……聞いておいてなんですけど、今は仲良くやれてますよね?」

翔鶴「い、今はちゃんと名前で呼んでくれます! 改になったあたりから、よく褒めてくれますし!」

鳳翔「ならよろしい。先輩も後輩も仲良くね」


鳳翔「つらい時は誰かに頼る。これが3つ目よ」

翔鶴「はい……飛龍先輩にも、同じことを言われました」

鳳翔「そう。同じ空母の子でも、私でも、なんでも話してくれればいいわ」



鳳翔「……せっかくみんな、揃ってるんですから。あの時と違って」
33 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:06:25.86

鳳翔「ところで、どうしてそこまで、運を気にし始めたの?」

翔鶴「気にするというか。運が悪い子より良い子のほうが、提督だって――」

鳳翔「提督?」

翔鶴「あっ、いえ、あの。提督だって、運が良いほうが作戦を立てやすいはずです」


鳳翔「――好きなの? あの人のこと」

翔鶴「はい……」


翔鶴「ん? ――っっ!!」

鳳翔「ふふ、慌てなくてもいいわ。みんなわかってますから」

翔鶴「わかってるんですか!? 先輩たちも!?」

鳳翔「ええ、多分ね」
34 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:09:07.18

翔鶴「ど、どうしてわかったんですか」

鳳翔「――まあ、それは置いておいて。そろそろ日を跨いじゃうわね、寝不足はいけませんよ」

翔鶴「流された……結構大事なことなんですけど」

鳳翔「寝るときは深く考えずに、疲れを残さないようにするんですよ?」

翔鶴「ちょっと納得いきませんけど……はい」


翔鶴「今日はありがとうございました。なんだか楽になった気がします」

鳳翔「ええ。じゃあ、そろそろお開きにしましょう」

翔鶴「はい、それじゃ、おやすみなさ――」


―― ドザアアアアア……


翔鶴「…………」

鳳翔「あらあら。さっきまであんなに晴れてたのに」

翔鶴「なんで降ってほしくない時だけ降るのぉ……」シクシク
35 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:10:04.28

鳳翔「困ったわね、置き傘は用意してないんですよ」

翔鶴「傘、持ってきてないし……濡れて帰るしかないですね」

鳳翔「……ふむ」


鳳翔「ちょっとそこで待ってなさい、ね?」

翔鶴「え、ええ。でも、待ってても止みそうにないですけど」

鳳翔「ふふ、言ったでしょ。塞翁が馬ですよ」
36 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/01(火) 03:10:59.06

鳳翔「――もしもし、提督? 私です、鳳翔です」

提督『ああ、どうした鳳翔』

鳳翔「お忙しいところ恐縮ですが、今から私のお店まで来てください。傘を一本持って」

提督『行くのは構わないけど……どうして?』

鳳翔「この大雨で、翔鶴ちゃんが寮まで帰れずに困ってます。迎えに来てあげてください」

提督『そうか、そういうことなら。すぐ行くよ』


鳳翔「いいですか、傘は自分で差すのも含めて一本ですよ。一本だけですからね!」

提督『え? あ、ああ。わかった』
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/01(火) 04:31:07.59

おっかさん上手いなあ
嫌なこととか突然の不運にも上手い付き合い方ってあるよな
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/01(火) 08:45:23.85
おつん
運の悪い翔鶴もかわいいよ!
49 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:46:14.58





翔鶴(どどど、どうしよう。まさか提督と相合傘なんて)

提督「肩、濡れるだろ。もうちょっと寄ってくれ」

翔鶴「いえっ、大丈夫です。ありがとうございます、お忙しいのに」

提督「気にしないでいいよ、もう仕事は終わったから」

翔鶴「……はい」


翔鶴(うう……近くで顔合わせるなら、もっと身だしなみ確かめておけばよかった)

翔鶴(か、髪とか、ぼさぼさじゃないかしら)
50 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:48:30.00

提督「しかし、ついてないよな。今日は夕焼けも綺麗だったのに」

翔鶴「うぐ……すみません、私のせいで」

提督「いやいや。別に雨は誰のせいでもないだろう」

翔鶴「そうではなくて、わざわざ迎えに来てもらったのが。しかも、傘は一本で」

提督「ああこれは、ほうしょ――」

翔鶴「他の傘は全部、誰かが使っちゃってたんですよね?」

提督「……え?」

翔鶴「よくあるんです。出かけようとしたら雨が降って、しかもそういう時に限って傘が全部使われてたりして」

提督(わざと一本にしたのは気付いてないのか……ちょっと傷つくんだけど)


翔鶴「でも、今日はそのおかげで、相合い傘を……」

翔鶴「――きゃあ! 何でもないです!」

提督(……ああもう、かわいいな)
51 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:49:47.03

翔鶴「…………」

提督「…………」

翔鶴(こういう時、何話せばいいのかな?)

翔鶴(忙しくて、2人で話すとかあんまりなかったからなぁ)

翔鶴(提督もおしゃべりな方じゃないし)


翔鶴(……指輪)

翔鶴(指輪、誰に渡すんですか? とか……)

翔鶴(聞けるわけないじゃない! そもそも提督が決めることだし!)


提督「――かく、翔鶴?」

翔鶴(でも、考えないようにしてたけど……一体、提督は誰に……)

提督「翔鶴!」

翔鶴「あ、はい!?」

提督「ほら着いたよ、空母寮」
52 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:52:18.22

翔鶴「――あ、ありがとうございました。じゃあ、これで」

提督「あっ、あのな翔鶴」

翔鶴「はい?」

提督「その、ゆ――」

翔鶴「ゆ?」

提督「……ゆ、ゆっくり休んでくれよ。演習で疲れただろ」

翔鶴「はい! それじゃ、おやすみなさい」

提督「うん。おやすみ、翔鶴」



提督「…………」

提督「いやいや。さすがに土砂降りの道端で、はないだろう」

提督「うん。明日だ、明日」
54 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:55:15.36

翔鶴「ただいまー」

瑞鶴「あ、お帰り。遅かったわね」

翔鶴「ええ、少し話し込んじゃって。お布団ありがとうね」

瑞鶴「明日も用事あるんでしょ? 早く寝ないと。おやすみー」

翔鶴「そうね、おやすみなさい」


翔鶴(お母さんのおかげで、ちょっといい日になったし)

翔鶴(て、提督ともちょっと話せたし。少しの悪いことで、へこたれていられないわ)

翔鶴(明日からまた頑張ろう!)
55 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:57:17.84





翔鶴「――ふぁ」

翔鶴「うーん、今日はいい天気ね……」

翔鶴「あれ? そういえば雨、続くって言ってたのに」

翔鶴「……うん! なんか今日は、いいことがありそう!」


赤城「あら。おはよう翔鶴」

翔鶴「おはようございます赤城先輩!」

赤城「ごきげんね、何かあったの?」

翔鶴「はい! 今日はきっと、40ノット出せちゃいます」

赤城「へ? そ、そうですか」
56 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 21:58:07.90

翔鶴「おはようございまーす」

鳳翔「おはよう翔鶴ちゃん! ほらこれ、これ」

翔鶴「? なんですか、ゼリー?」

鳳翔「昨日は悪いことしちゃいましたからね、2つ取っておいたの」

翔鶴「えっ、いいんですか2つも?」

鳳翔「いいのよ遠慮しないで。ゆっくり食べてね」

翔鶴「は、はい! ありがとうございます!」
57 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:04:28.28

瑞鶴「おはよー翔鶴姉。今日は買い出し当番だっけ?」

翔鶴「ええ、これからお店まで行ってくるわ」

瑞鶴「荷物、一人で大丈夫?」

翔鶴「大丈夫よ、不足分を買いに行くだけだから。たいした量じゃないわ」

瑞鶴「そうなんだ。それじゃあ、早めに行ってきたほうがいいわね」

翔鶴「え?」

瑞鶴「午後からまた雨だって。荷物持って傘差すの、大変でしょ」

翔鶴「そ、そうね。すぐ行ってくるわ!」
58 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:07:43.05


…………


「――お会計が、3423円になります」

翔鶴「はい、ええと……あれ?」

翔鶴(残りの小銭がぴったりあるわ……こんなの初めて)

翔鶴「こ、これでお願いします」

「――はい、ちょうど頂きます。レシートと、こちら福引きの補助券、5枚になります」

翔鶴「福引き?」

「――6枚で1回、抽選ができます。本日が最後ですので、ぜひご参加ください」

翔鶴「あ、はい。ありがとうございます」
59 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:08:20.46

翔鶴「6枚かぁ、1枚足りない――あ、あれ?」

翔鶴(買い物かごの底に、1枚張り付いてる)

翔鶴「ど、どうしよう……これ、使ってもいいのかしら」

翔鶴「…………」


翔鶴「うん、いいわよね。今日が最後だし」

翔鶴「ラップでも当たれば、お母さん喜んでくれるだろうし!」
60 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:12:51.78

「――はい、1回分ですね。回してください」

翔鶴「はーい……よっ」

翔鶴(まあ、1回だものね。主婦の方みたいに、何十回分も貯めて)


―― カランカラーン

翔鶴「あれ?」

「――おめでとうございます! 4等の、醤油とサラダ油のセットです!」

翔鶴「う、うそ……ティッシュと○まい棒しか当たったことないのに……」


「――ありがとうございましたー!」

翔鶴「そっか……ガラガラの中身って、1色じゃなかったのね」

翔鶴「あれ? 絶対降ると思ったのに、まだ晴れてる……」


…………



翔鶴「私明日沈むかもしれない」

瑞鶴「帰って早々何言ってんのよ」
61 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:14:41.03

瑞鶴「――お天気に、ゼリーに、小銭に、福引き4等ですって?」

翔鶴「こんないっぺんに良いことが起きたら、揺り戻しで悪いことが来るに決まってるわ!!」

瑞鶴「どんな理論よ、それ」

翔鶴「馬と縄よ! お母さん言ってたもん!」

瑞鶴「何のこっちゃ」


蒼龍「後輩が慎ましすぎて泣けてくる件」グスッ

飛龍「もう少し幸運のハードル上げようよ……」グスッ
62 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:17:56.78

赤城「」モグモグ

加賀「」モグモグ

翔鶴「お買い物、行ってきました……」

鳳翔「ありがとう、お疲れさまでした」

翔鶴「あの、これ、よろしければ使ってください」

鳳翔「油とお醤油? あらまあ、翔鶴ちゃんが当てたの。助かるわ」

翔鶴「でもこれで、次は悪いことが!!」

鳳翔「……そういう意味で言ったんじゃあ、ないんですけどねぇ」
63 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/11(金) 22:20:22.89

鳳翔「悪いことが起こる起こると思ってると、本当にそうなっちゃいますよ?」

翔鶴「そうなんですけど!」

鳳翔「心配ありません。もうすぐ来るはずよ」

翔鶴「えっ? それは――」


提督「――翔鶴、いるか」

翔鶴「提督!?」

提督「話し中にすまない。――連れていくよ」

鳳翔「どうぞどうぞ」

翔鶴「な、なんの話ですか!? きゃ、ちょっと――」



加賀「……ようやくね」モグモグ

赤城「ようやくですか」モグモグ

鳳翔「ええ、そうみたいですね。ふふ」
67 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:32:21.36





提督「急に連れ出して悪かったね」

翔鶴「いえ……でも、執務室? 仕事のお手伝いでしょうか」

提督「いや違う。もうここまで来たから、言ってしまうけど――」

提督「指輪のことだ。ケッコンカッコカリの」

翔鶴「!」


提督「君と初めて会ったのも、この部屋だったね」

提督「だからここが、一番ふさわしいんじゃないかと思った」

提督「いきなりこんな話ですまない。重ねて謝るよ」

翔鶴「…………」
68 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:33:02.31

提督「――元気がなさそうだね」

翔鶴「そ、そうですか?」

提督「私も、少し気になってたんだ。昨日の夕方のことで」

翔鶴「夕方の? もしかして演習のことですか?」

提督「そう。帰った後の君に軽々しく、運が悪かったなんて言ってしまったこと」

翔鶴「え?」

提督「前から入渠のたびに気にしてただろう? 自分は怪我しやすいんじゃないか、と」

翔鶴「そうですが……実際、瑞鶴に比べて損傷しやすかったですし」
69 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:34:04.30

提督「そんな報告を聞くのも、この部屋だったね」

提督「運の値は他の子と変わらないのに、確かに損傷の回数は多かった」

提督「……怪我しやすいと君は言うが、そもそも私の指揮に問題があったんじゃないか?」

提督「それがずっと心に引っかかってたんだ。私は君に、君たちに何ができるのか?」

提督「この鎮守府に来た時から、ずっとね」

翔鶴「そんな! 私も艦隊のみんなも、すごく提督を頼りに!」

提督「ありがとう。でもまあ、聞いてくれよ」
70 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:35:57.49

提督「艦娘はあの戦争の記憶がある」

提督「もはや今となっては、文字や写真、映像などの記録でしか見れないことの――」

提督「それでも伝わってくる悲惨さの、何倍も惨いことを経験しているはずだ」


提督「対して私はどうだ。学校を含めても10年弱、実戦経験はもっと少ない」

提督「そんな1人の人間が、君たちとどう向き合って指揮するのか?」

翔鶴「…………」


提督「艦娘の中には、あの戦争の記憶が強く残っている子もいる」

提督「だからあの戦争と結びつけるような話題は、私からはしないようにしていたんだ」

提督「下手なことを言って、トラウマを思い出させたくなかった」
71 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:36:47.55

提督「どう向き合うか、なんて偉そうなことを言っても……」

提督「君たちがどんな苦しみを抱えているか、理解しきるのは不可能だ」

提督「だからせめて、再び生を受けたこの世界では、誰1人失わないように」

提督「努力しているつもりなんだ。戦術、兵器、編成、兵站……なんでも」


翔鶴「それで……それで、いいと思います」

提督「ありがとう」


提督「それから、私なりに考えたことがあるんだ。君について」
72 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:39:42.88

提督「たとえば珊瑚海では、攻撃を集中されて。沈没確実とされる被害を受けた」

提督「でも言い換えれば、そんな傷からも君は生還したんだ。搭乗員の必死の働きによってね」

提督「2回も撃沈と報じられても、浮き続けていた優秀な空母だ」


提督「そんな風に考えを変えてみれば、ただ運が悪かったとも、言えないんじゃないかと」

提督「そう、思う。勝手な考えですまないが」

翔鶴「いえ、いいんです」


翔鶴(考え方を、変える)

翔鶴(あ……お母さんが言ってたのと同じだ)
73 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:40:55.56

提督「それで本題は、その」

翔鶴「はい!」

提督「君がここに来てから、何度も傷ついて……それでもめげずに戦うのを、ずっと、見ていて」

翔鶴「はい」

提督「実はもう、前から決めていたんだ。1番最初の指輪は、君に渡そうと」

翔鶴「……そうですか。嬉しいです」


提督「すぐに渡さなくてすまない。だけど指輪は、運を改善させる効果がある」

提督「だから、運を理由に自分を選んだんじゃないかと、思ってほしくなかったんだ」
74 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:41:49.65

提督「だから……ええと」

翔鶴「はい」

提督「自分の運命と向き合って、それでも頑張っている君が、とても、好きです」

翔鶴「……はい」

提督「君を助けてあげたいなんて、うぬぼれたことは言えないけれど、でも」

翔鶴「…………」

提督「苦しみを分かち合いながら、生きることはできると思います」


提督「2本あざなった縄のように、長く、共に」

提督「ずっと、そばにいたい。指輪を、受け取ってもらえますか?」
75 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:44:27.72

翔鶴「……提督」

翔鶴「あの戦争では、先輩たちが先にいって――私も、妹とお母さんを残していってしまいました」

翔鶴「親しい人たちと、離ればなれになって。でも、ここでようやくまた会えたんです」

翔鶴「そして、あなたに会えた。もう二度と、別れたくなんてありません」

翔鶴「だから本当に、そばにいてくださいね」

提督「……ああ、もちろん」


翔鶴「これからも、2人寄り添って」

翔鶴「ずっといっしょに、どこまでも翔び続けましょう!」



艦!
76 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:46:47.35

【注意:以下のおまけはコメディ成分多めです!】



~おまけ1~


加賀「――どうにかくっつきましたか。長かったですね」

鳳翔「あの人は少々、決心に時間がかかりますからね。してからは早いですけど」

加賀「まあ、これで不安定だったあの子も、少しは落ち着くでしょう」

鳳翔「ふふ、ちゃんと後輩を気遣ってるようですね。嬉しいわ」

加賀「い、いえ。これは艦隊戦力の、均一と安定という視点であって」

鳳翔「いいんですよ。理由はどうあれ、仲良くやれればね」


瑞鶴「…………」

加賀「……さっきから黙ったままで、何かしら。突っ込んでほしいのかしら」

瑞鶴「…………」

瑞鶴「ぐすっ」

加賀「!?」
77 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:48:24.36

加賀「ちょ、ちょっと、どうしたの」

瑞鶴「……翔鶴姉が」

加賀「翔鶴が?」


瑞鶴「今日から、提督さんといっしょに寝るって……荷物持って出てった」

加賀「…………」


瑞鶴「うぇえええええん!!」

加賀「あ、ああほら、もう。泣かないで……」サスサス



赤城(慌てる加賀さんもかわいい)

飛龍「でも、これで瑞鶴は1人部屋か。ちょっと寂しいかも」

蒼龍「今日は久々にみんなで寝ようよ、談話室にお布団敷いてさぁ」
78 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:54:12.00


~おまけ2~


加賀「えー、第1回」

加賀「笑う門には福来る、泣くくらいなら笑え、笑わないならお母さんの料理を食べればいいじゃないたいかーい」

瑞鶴「ちょっとは抑揚つけて話してよ、怖いですよ」


翔鶴「え、えーと。何ですか、これは」

赤城「翔鶴が、運の悪いことを気にしてるみたいだったから」

飛龍「陽気に笑って不幸を吹き飛ばそう、ってことよ!」

加賀「貴女のためにわざわざ企画してあげたわ。感謝なさい」

翔鶴「は、はあ。ありがとうございます?」


蒼龍「えーっと、まずは一航戦の2人からね」

赤城「よし! いきますよ、加賀さん」

加賀「了解。マイクチェック、ワンツー」

瑞鶴「三味線? 赤城さん弾けたんだ」

加賀「――レッドマウント☆百万石、参ります」

瑞鶴「それがユニット名!?」
79 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:56:50.55

赤城「べんべーん! てけてけ、てけてけ」

加賀「―― お医者の頭に 雀がとまる とまるはずだよ ヤブだもの ――」

瑞鶴「って都々逸かい!!」

加賀「―― 入れてもらえば 気持ちは良いが ほんに気兼ねな もらい風呂 ――」

瑞鶴「なぜきわどいのをチョイスした!! 加賀さんの笑いどころがわかんないよ!!」


加賀「芸術は黙って鑑賞する。呼び方を『五航戦のやかましいほう』に戻すわよ」

瑞鶴「無駄に上手いから反応に困ってるんだってば!!」

加賀「ほら翔鶴、とっとと笑いなさい」

翔鶴「ええっ!? いや、あの」

瑞鶴「脅迫して笑わそうとするな!!」



赤城「はぁー、べんべん!!」

瑞鶴「そして赤城さんは何なのよ!! 口で言うなら楽器いらないでしょ!!」
80 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:58:31.26

瑞鶴「はぁ、はぁー……」

飛龍「はいはーい、次は私たち。っても、ただの酒盛りだけどね!」

蒼龍「お酒飲んでりゃ、爆笑なんてすぐだよね! はいこれ、お猪口とおつまみね」

翔鶴「ど、どうも……」

赤城「空母寮にお酒なんてありましたっけ?」

蒼龍「私たちで、お母さんのお店からギンバ……頂いてきただけよ」

瑞鶴「いやまずいでしょ! あとが怖いんだけど!」

飛龍「あはは、冗談だよ。ちゃんと、飲んでいいって言われたのを持ってきたから」
81 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 00:59:46.37

加賀「……? いくつかは、もう空っぽだけれど」

蒼龍「いやー、持ってくる途中で我慢しきれなくって、私たちで味見しちゃってさー」

飛龍「誤解しないでね。みんなに美味しくないもの飲ませられないでしょ?」

瑞鶴「全部飲まないと味見れないんかい!! てかもう酔ってるし!!」


蒼龍「これがほんとの……」

飛龍「ドランクドラゴン……」

「「あーっはっはっはっはっは!!!!」」


瑞鶴「1人で2升も飲めば、そりゃこうなるわ」

翔鶴「二航戦ギャグは、私には早すぎます……」

加賀「――く、ふっ」

赤城「!?」
82 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 01:02:27.84

鳳翔「――ちょっと! 蒼龍ちゃんと飛龍ちゃん、いる!?」

赤城「あ、お母さん。お酒ありがとうございます」

翔鶴「みんなで美味しく頂きましたよ」

鳳翔「ああ、遅かった……もう飲んだ後ですか」

飛龍「え、これ飲んじゃまずかったの?」

蒼龍「でもお母さん、床下の倉庫からならいいって」

鳳翔「聞きちがいよ。倉庫には、接待に使う高ーいお酒があるから、それ以外にしてねって言ったの」


鳳翔「飲んじゃったの全部合わせて……2人の給料、半年分よ」

蒼龍「」

飛龍「」

鳳翔「……最近、お店の人手が足りないのだけど」

蒼龍「うわぁああああああん働きましゅうううううううう!!!!」

飛龍「皿洗いでもなんでもしましゅうううううううううう!!!!」


加賀「あ、あの、私たちも手伝いますから」

瑞鶴「結構私たちも飲んじゃったしね。妙に美味しいと思った」

鳳翔「とりあえず、いい加減明るいうちから飲むのはやめなさい……」
83 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 01:04:15.75


~おまけ3~


蒼龍「 もう一息だよ パワーを流星改に! 」

赤城「 いいですとも! 」

加賀「ふざけてる場合ですか!!」

飛龍「大丈夫だよー、もう全部沈めたからさ」


翔鶴(頼りになる先輩たち)


瑞鶴「おいしー! 今度作り方教えて!」

鳳翔「いいですよー。煮込むのに3日つぶれますけど」


翔鶴(優しいお母さんと妹)



提督「翔鶴、そろそろ出よう」

翔鶴「あ、はーい!」


翔鶴(頼りになる提督といっしょで、本当に幸せです)
84 : ◆GoPzFNH1CI :2015/12/12(土) 01:06:02.53


―― ドザァアアアアアアア……


翔鶴「」

提督「初デートが大雨か。これは運が悪いと言えるんじゃないか?」

翔鶴「言わないでください……」

提督「休日もそう簡単に変えられないしな。なんとか行くしかないんだが」

翔鶴「お、お買い物! 遊園地やめて、ショッピングにしましょう!」


提督「そうだな。――よし、行こう」

翔鶴「あれ、傘……」

提督「いいだろ、1本で」

翔鶴「――はい!」



翔鶴(みんなで寄り添って、翔んでいきます)

翔鶴(いつまでも離れることのない、あざなえる縄のごとく)


翔鶴「これからもよろしくお願いしますね、提督!」



艦!
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 01:15:34.86
おつ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 01:32:49.51
乙です
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/12(土) 10:05:46.26

初デートが雨なら室内でデート(意味深)かな?
この書き手のSS:

鳳翔「そこに直りなさい」 正規空母s「……はい」


鳳翔「再びそこに直りなさい」 長門「うむ」


提督「指輪を外すんだ、赤城」


瑞鶴「鳳翔お母さんの女子力が低い?」 飛龍「うん」


鳳翔「夢はあなたと共に」



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