渋谷凛「おはようございます」 武内P「おはようございます、渋谷さん」

1 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:45:26.35
アニメ13話後を想定
短めです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430149516
2 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:47:02.83
武内P「本日は、ニュージェネレーションズの皆さんはお休みとお伝えしたと思うのですが」

凛「知ってるよ。なんとなく寄ってみただけだから」

武内P「そうですか」

凛「プロデューサーは、今日も仕事?」

武内P「はい。今日中に仕上げなければならないことがいくつかありますので」

凛「そうなんだ。なら、私にかまわず仕事に戻ってよ」

武内P「しかし、他の皆さんはレッスンや撮影などで全員部屋にいませんし……」

凛「別にひとりでも平気だよ。話し相手を探しに来たわけじゃないし」

武内P「そうですか……では、私は隣の部屋に戻ります。何かあったら知らせてください」

凛「わかった」
3 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:48:00.46
凛「………」

凛「(この部屋、さすがにひとりだと広く感じるな)」

凛「(初めのころは、小物とかほとんどなかったけど……未央の提案でみんなが私物を持ってきて、今はいろんな物が置いてある)」

凛「(私達の部屋って感じがする)」

凛「……なんだかいいかも。こういうの」

凛「………」

凛「(プロデューサー、どんな仕事してるんだろう)」
4 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:49:18.19
凛「プロデューサー」ガチャ

武内P「渋谷さん。どうかしましたか」

凛「特に何かあったわけじゃないんだけど……私もこの部屋にいていい?」

武内P「この部屋、ですか? 何も面白いものはありませんが……」

凛「確かにパソコンくらいしかないけど、プロデューサーが仕事している様子、なんとなく見たいと思ったから」

武内P「はあ……」

凛「私がいると気が散るっていうなら、諦めるけど」

武内P「いえ……心配いりません。渋谷さんが望むのであれば、ここにいていただいて大丈夫です」

凛「ありがとう」
5 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:51:25.89
武内P「………」カタカタ

凛「(パソコン見てる時、目つきの悪さが2割増しだ。一生懸命頑張ってる証拠なんだろうけど)」

凛「(というか、タイピング速い……社会人ならあのくらいできないと駄目なのかな)」

武内P「……ふう」

凛「(あ、一段落ついたのかな)」

武内P「………」カタカタ

凛「(と思ったらほんの一息入れただけだった)」

凛「(仕事、たくさんあるんだ……考えてみれば当然だよね。人気が出てくるにつれて私達の仕事はどんどん増えてるし、そもそも14人同時に担当するなんて素人考えでも相当大変だ)」
6 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:52:31.27
凛「プロデューサー」

武内P「はい」

凛「プロデューサーって、すごいんだね」

武内P「……はい?」

凛「事務処理とか、仕事をとってくるのとか、すごく優秀だって聞いたよ。部長さんに」

武内P「いえ、私はまだまだで……」

凛「謙遜しなくてもいいんじゃない? 私達だって感謝してるんだから」

武内P「……それは、ありがたいお話ですね。ですが、私にはそれくらいしか満足にできることがないので……他の部分は、なかなかうまくいきません」
7 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:53:35.85
凛「それって、みんなとのコミュニケーションとか?」

武内P「はい。未熟なままで、申し訳ありません」

凛「……そんなに困った顔しなくていいと思うよ。確かに口下手だなって思う時は今でもあるけど、プロデューサーは私達ひとりひとりとちゃんと向き合ってくれているから」

武内P「逃げるのは、よくないですから」

凛「……あの時は、ちょっと強く言いすぎたと思う。プロデューサーにもいろいろあったのに……ごめん」

武内P「いえ。渋谷さんの言葉で、私も大切なことに気づけました」
8 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:55:04.69
凛「私ね。卯月や未央、みんなと一緒にアイドル頑張ってるけど、まだはっきりとした何かをつかみきれていない気がするんだ」

武内P「はっきりとした何か、ですか」

凛「たとえば卯月やみくは、ずっと前からトップアイドルを目指して努力している。杏は印税目当てだって言ってるけど、それも形を持った目標でしょ?」

凛「でも私は、そのあたりがまだふわふわしてる」

凛「今はただ、仲間と一緒にアイドル活動を楽しく続けたい……そう思っているだけなんだ」

武内P「………」

凛「これって、いいのかな」
9 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:56:52.93
武内P「……私が見た限りの話ですが、渋谷さんはよく笑うようになったと思います」

凛「え、そうかな」

武内P「意識していないということは、自然に笑顔になっている証拠です。そして、それは今が充実しているということ」

武内P「今はまだ、確固たる目標や意志が見つかっていないのかもしれません。ですが、いつかそれを見つけられると私は思います」

凛「本当に?」

武内P「……おそらくは」

凛「そこは男らしく、絶対って言ってほしかったかも」

武内P「あ……すみません。渋谷さん自身の問題ですので、私が断定するのはおこがましいかと思いまして……」

凛「(そう言ってプロデューサーは、首の後ろに手をやるいつものポーズを見せる)」
10 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:57:44.80
武内P「申し訳ありません。気が利かなくて」

凛「いいよ。プロデューサーのそういう真面目なところ、私は好きだから」

武内P「……好き、ですか」

凛「あっ……好きって言っても、別に変な意味じゃないから」

武内P「変な意味とは、どのような意味でしょうか」

凛「んぐ……な、なんでもないから! 今のやり取り丸々なし!」

武内P「はあ……?」キョトン
11 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:58:38.76
凛「そろそろ帰るね」

武内P「もう少し待っていただければ、新田さんとアナスタシアさんがレッスンから戻ってきますが」

凛「お昼からお店の手伝いしなくちゃいけないし、残念だけど今日はいいよ」

武内P「そうですか」

凛「それじゃあね」

武内P「はい……あの、渋谷さん」

凛「なに?」
12 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 00:59:44.85
武内P「私も、お手伝いさせていただきます。渋谷さんが『はっきりとした何か』をつかめるよう、精一杯プロデュースしていきます」

武内P「それから……今後も、休日に来たいと思えばいつでも来てください。待っています」

凛「……うん、ありがとう」

武内P「明日は朝からレッスンの予定ですので、遅れないように気をつけてください」

凛「わかってる。プロデューサー」

武内P「はい」

凛「また、明日」ニコッ
13 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 01:00:30.68

凛「……今の私、笑ってた?」

武内P「はい。いい、笑顔です」


おしまい
14 : ◆C2VTzcV58A :2015/04/28(火) 01:01:38.44
ゲームのデレ凛もいいけどアニメの凛もいいよね
というわけでお付き合いいただきありがとうございました
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/28(火) 01:04:24.43
あーこの距離感
良いなあ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/28(火) 01:08:23.02
アニメの凛 略してアニリン
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/04/28(火) 11:53:04.71
こういう話がもっとあったら正妻面してるだけなんて言われないのになぁ



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