結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」【前編】

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 09:26:52.56
※注意点

・台本です
・擬音もモノローグも一切ないので会話で想像してください
・書き溜めなしなので亀進行
・ほんのりエロっぽいのもあります、たぶん

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441067212
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 09:56:09.46
前のいろはss の人?
期待します

いろは「おかえりなさい、せんぱい」八幡「いい加減先輩ってのは……」


いろは「おかえりなさい、あ、あなた」八幡「……やっぱ先輩にするか……」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:43:24.14
結衣「ん?嫌なの?」

八幡「……別に、嫌じゃねぇけどよ」

結衣「けど……なに?」

八幡「あ、いや……。ずっとそうだと、そのうち困るんじゃねぇかな」

結衣「困る?なんで?」

八幡「…………区別できなくなんだろ」

結衣「んー?ヒッキーはヒッキーだけだけど……。ごめん、よくわかんない」

八幡「……じゃあもういいよ。好きにしろ」

結衣「えー!?なんで怒ってんの?」

八幡「怒ってねぇよ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:43:50.69
結衣「じゃあなんで拗ねてんの?」

八幡「拗ね…………」

結衣「てるよね?」

八幡「…………うるせぇ」

結衣「ほらやっぱ拗ねてる!気にさわったなら謝るよー。けどほんとにわかんないから、教えてよ」

八幡「絶対、やだ。俺だけ馬鹿みてぇじゃねぇか。もういいよ、俺も忘れるから忘れてくれ」

結衣「……わかった、超気になるけど。コーヒーでも飲む?」

八幡「おお、頼む。今日はブラックでいいぞ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:44:19.20
結衣「りょっかーい。待ってて」

八幡「あー、疲れたー………………」

結衣「ほい。バイトお疲れさま、ヒッキー。ね、話変わるけど聞いていい?」

八幡「おう。なんだ?」

結衣「ヒッキーじゃなかったらなんて呼べばいいの?」

八幡「……話変わってねぇんだけど」

結衣「そう?まぁいいじゃん。あたしヒッキー以外の呼び方って全然しっくりこないんだよねー。慣れちゃったからもあるのかもだけど」

八幡「……確かに俺もなんて呼ばれたいのかよくわからんな。でもまぁ、あれだよ。下の名前で呼ぶのが一般的じゃねぇの?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:44:45.79
結衣「ヒッキーがそれ言う?あたしのこと全然名前で呼んでくれないのにー」

八幡「た、たまには言ってるだろ……。たまにだけど」

結衣「……酔ってるときか、えっちのときだけじゃん」

八幡「……そうですね」

結衣「お酒の力とか勢いがないとできないってことだよね」

八幡「……ですかね」

結衣「敬語止めろし!もー……意気地無し」

八幡「面目ない……って、いつの間になんで俺が怒られてんだ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:45:12.78
結衣「ヒッキーがヘタレなのがいけないんだよ。で?下の名前で呼んだらいいの?」

八幡「……ちょ、ちょっとやってみて」

結衣「な、なんでそんな緊張してんの……。こっちまで緊張するじゃん」

八幡「小町以外の女子に名前で呼ばれたことねぇんだよ……。お前にはわかんねぇだろうけどよぉ!憧れてるんだよぉ!」

結衣「わ、わかったよ……そんな血の涙を流さなくても……。あ、ってことはさ、あたしが初めてになるの?」

八幡「おお。そうなるな」

結衣「えへへ……。じゃあ、いくよ。はち……まん?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:45:38.12
八幡「…………もっかい」

結衣「八幡」

八幡「ワンモア」

結衣「……はーちまん?」

八幡「……アゲイン」

結衣「はち……っていつまでやるの。恥ずかしくなってきたんだけど……」

八幡「俺もなんかすげぇむず痒いわ……」

結衣「あたし的にはやっぱり、なんかしっくりこない……かなぁ」

八幡「俺も違和感あるな……。や、嬉しいんだけどな、なんか普段からそう言われるのは違うかな」

結衣「んー。やっぱヒッキーでよくない?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:46:08.17
八幡「……まだそうしとくか。でもたまには八幡って呼んでいいよ?」

結衣「あははっ、照れてる照れてる。可愛いなぁもう。呼んでほしかったら言ってよ。呼んだげるから」

八幡「……さんきゅ」

結衣「いいんだよ。でもー、あたしのことも結衣って呼んで欲しいなぁ。だってさ、このままいったらあたし由比ヶ浜じゃなくなるかもなんだし……」

八幡「……え?なんで?」

結衣「なんでって、それ言わせるの?そりゃまだ学生だからさ、ヒッキーはそんなこと考えてないのかもだけど……」

八幡「あ、いや。そうじゃなくて、それはわかる。でもお前さっき、俺の言ってることわかってなかったじゃん」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:46:34.13
結衣「さっき?どれのこと?」

八幡「ずっとヒッキーじゃそのうち困る、区別できなくなるだろって」

結衣「え、あれそういうことだったの?」

八幡「それ以外に何があんだよ……」

結衣「あーいや、ヒッキーって呼ばれてるのヒッキーだけだし、区別できてるじゃんって思って。あたしがヒッキーって呼ばれるようになるわけじゃないし」

八幡「……そうかー、ちょっと結衣には難しかったかー」

結衣「また馬鹿にす……え?今……」

八幡「今のはあれだ。由比ヶ浜の省略形だから別に……んむっ!?」

結衣「…………はー。コーヒーの味がするー」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:47:05.76
八幡「はぁ……。心臓に悪いことすんなよ……」

結衣「いいじゃん。まだドキドキしてくれてるってことだし、あたしは嬉しいよ。ねぇ……あたしにもコーヒー飲ませて?」

八幡「………………」

結衣「…………んくっ…………んぐっ…………にがぁ」

八幡「っはぁ。甘いのにしときゃよかったな」

結衣「……いいよ?これから苦いのまた飲むし……」

八幡「……このビッチめ」

結衣「別に言われても平気だよー、あたしはヒッキー専用だから」

八幡「……お前、エロゲーとかやってる?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:52:44.47
結衣「やってるわけないし。ヒッキーはスマホでなんかこそこそやってるみたいだけど?」

八幡「……バレてんのかよ。いやそうじゃなくて、んじゃ素であんな台詞出てくんのか……」

結衣「もー、またよくわかんないこと言ってる」

八幡「すまん、なんでもない」

結衣「ヒッキーも期待してるみたいだし……いい、よね?」

八幡「……嫌とか言えるわけねぇだろ」

結衣「ね、さっき憧れてることがあるって言ってたけどさ、憧れてること、ヒッキーのやりたいこと、全部あたしにやっていいんだよ。なんでも叶えてあげる。あたしはそのためにあたしはそのためにここにいるの」

八幡「……いいのか?俺、自分で言うのもなんだけど結構変態だぞ……」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:53:10.06
結衣「……大丈夫、だと思う。あんまり痛いのじゃなければ……」

八幡「ああ、そういう趣味はないかな……」

結衣「じゃあ平気かな……。あ、んー……あたしに、あたしと、したいってことだよね?誰でもいいんじゃないよね?」

八幡「……当たり前だろ。俺の憧れてるしたいことは……想像でも全部お前だったよ、昔から」

結衣「ど、どうしよ。超嬉しい恥ずかしい。ヒッキーにそんな想像されてたなんて。でも、一緒だね、あたしと」

八幡「お前もそんな想像してたの?どんな?」

結衣「……言えるわけないし!ヒッキーこそどんなの?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 12:53:42.74
八幡「……言えるわけねぇ。けどこれからやってもらう……かもな」

結衣「だ、だね。どんなに変態的でも頑張る」

八幡「そんな変な気合いの入れ方されてもな……。まぁ今日は普通にしとくか……普通ってのもよくわからんが」

結衣「あはっ、そうだね。普通に……愛しあお?」

八幡「そうだな……。結衣」

結衣「えへへ、ヒッキー…………」


一一一
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/01(火) 17:20:11.12
すばらしい
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 01:59:32.26


結衣「…………はぁっ、はぁっ……ヒッキー……」

八幡「……はぁっ……膝が……力入らん……」

結衣「あははっ。何それ、生まれたての小鹿?」

八幡「いや、もうな、ほんと疲れるんだよ……」

結衣「んー……ヒッキー……」

八幡「おお…………」

結衣「…………えへー。いつもありがとね」

八幡「いや、これでお礼言われるのはおかしいだろ」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:00:06.06
結衣「えー。でもさ、あたし……あの、スゴい気持ち、いい、から……」

八幡「あー、それな……俺にはわかんねぇから不安なんだけど、演技じゃないよな……。いや聞くのもよくねぇんだけど」

結衣「うん……それが演技じゃないんだよねー……。最初は痛かったんだけどさ、だんだん……で、最近は特に……」

八幡「そうか……」

結衣「え、なに。なんでそんな嬉しそうなの?」

八幡「嬉しいに決まってんだろ。好きな子に喜んでもらえて嬉しくないわけがねぇよ」

結衣「…………ヒッキー、もっかい……」

八幡「ん…………」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:00:46.72
結衣「はぁー……。あたしこれだけでもぅ……」

八幡「いや、もう無理なんで……体力的にもアレ的にも。だからあんまり盛られてもな」

結衣「盛るとか言うなし!……あたしをこんなにしたのはヒッキーじゃん、もう……」

八幡「……嬉しいような、そうでもないような……。お前にも才能があったんだろ」

結衣「えぇー、そんな才能……。いや、ヒッキーが喜んでくれてるなら、いっか……」

八幡「なんなのお前、俺を悶え殺したいの?」

結衣「ヒッキー……顔、見えないー」

八幡「見せたくねぇんだよ」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:01:12.34
結衣「じゃあ、もっと強く……して?」

八幡「おお……」

結衣「もう、離れないからね」

八幡「……ああ。柔らかいな、由比ヶ浜は」

結衣「あれ、また名字に戻っちゃった」

八幡「た、たまに言う方が有り難みがあるだろ。あるよ、あるある」

結衣「なに一人で完結してんの……。でも、また言ってくれるなら、許したげる」

八幡「……助かります」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:01:47.66
結衣「よいよい。わらわは寛大じゃからの」

八幡「…………ウザッ」

結衣「ウザくないっ!キスマークつけちゃうぞー」

八幡「ばっ、首はマジやめてっ」

結衣「えー。いいじゃんいいじゃん。虫刺されって言っとけばわかんないよ」

八幡「いや、今日バイト先で客のおっさんに言われたっつの……」

結衣「え、マジ?なんて?」

八幡「兄ちゃん、首筋にキスマークついてんぞって言われたから、いやただの虫刺されっすって言ったら、嘘つけこのスケベって言われた」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:02:19.10
結衣「あ、あはは……。バレちゃうもんなんだね……」

八幡「大学でも何人かに虫刺されっつったんだぞ、俺……」

結衣「……みんな、わかってるのかな?」

八幡「やめろ、考えたくない……」

結衣「や、あたしも恥ずかしくなってきたんだけど……」

八幡「だからな、首は勘弁してくれ」

結衣「んー、じゃあ見えないとこにしよー」

八幡「……えぇー」

結衣「ここかっ?ここならいいのかっ?」

八幡「や、やめっ、こしょばいっ」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:02:47.80
結衣「あっはは、うりうりー。…………っ!そこはっ……」

八幡「やられっぱなしは性に合わんからな……」

結衣「やだぁーっ、そこ、やめてぇ……汚いから……」

八幡「お前に汚い場所なんかねぇよ」

結衣「む、無理ー!恥ずかしい!無理!…………まだ」

八幡「…………割と前向きなんだな……」

結衣「だ、だって、ヒッキーの望みなら……頑張んなきゃと……」

八幡「……ま、とりあえず風呂行くか」

結衣「だねー、一緒に入ろー」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:03:14.23
八幡「湯船、狭いんだよなぁ」

結衣「あ、今度さ、ラブホ行こーよ。すっごいキレイなとこネットで見つけたの」

八幡「……抗える気がしないな」

結衣「抗う必要あるの?」

八幡「いや、別にねぇかな……」

結衣「んじゃいこー。お風呂も行こー」

八幡「……なぁ、由比ヶ浜」

結衣「んー?」

八幡「俺、幸せだわ。今。たぶん」

結衣「そっか。あたしはたぶん、その100倍幸せだよ、ヒッキー」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:03:40.40
八幡「……そっか」

結衣「そうなのだ」

八幡「よし、んじゃ風呂入って実験台になるかー」

結衣「実験台って、失礼すぎ!」

八幡「確かにな、最近は割と食えるもんな。お前が変なアレンジしてないやつは。目を離すとすぐわけわからんことするから、今日は見てるからな」

結衣「……はい。監視と指導お願いします。あ、タオル忘れちゃった」

八幡「あ、持ってくわ。つーかいらんことしようとしなきゃ済む話だろ」

結衣「それがね?なんかね?愛の力なのかな?勝手にね?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:04:36.62
八幡「そういうのは基本がちゃんとできるようになってから、つってんの。一歩一歩だ。一足飛びにやってもうまくいかねぇよ」

結衣「……そだね、一歩一歩、だよね。すぐには、難しいよね」

八幡「そうそう。俺とお前はそういう風になってんだよ。そんな器用にはいかねーの」

結衣「……うん。わかった。お湯まだ溜まってないしー、溜まるまでくっついとこーか」

八幡「…………なんだかなぁ。晩飯何つくんの?」

結衣「今日は和風ハンバーグにデミソース」

八幡「…………ぜんっぜんわかってねぇ。それどこが和風になんの?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:05:08.29
結衣「あー。和風ハンバーグには合わないかなー」

八幡「いや……んん?由比ヶ浜……和風ハンバーグ……。うっ、頭がっ」

結衣「むー……。じゃあ出たらちゃんとレシピ見るよ……」

八幡「最初から見るようにしてね?」

結衣「み、見ても忘れるし……」

八幡「見ながらやれよ……」

結衣「ですよねー」

八幡「ですよねー、じゃねぇよ。目を逸らすな」

結衣「……うん。ヒッキーにおいしいもの食べてもらいたいから、頑張る。ちゃんと、見ててね」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:05:44.34
八幡「おう、見てる。湯船もう入るか」

結衣「ひゃー。いいお湯ー。ヒッキーってさ、高校のときもこっちチラチラいつも見てたよね」

八幡「い、いつもではないぞ。たぶん……」

結衣「えー。胸ばっかり見てなかった?」

八幡「た、たまにしか見てない……はず」

結衣「……い、今はこうしてその……今も揉んでるけど……。どう、なの?」

八幡「見てたときの俺に、今の俺を見られたら刺されるな」

結衣「そ、そんなになの……」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/02(水) 02:06:15.66
八幡「いや、こんなの憧れるに決まってんだろ……なぁ?」

結衣「なぁ?って言われても困るよ……」

八幡「今もわさわさしといて聞くのもあれなんたけど……由比ヶ浜はどんな感じなんだ?」

結衣「んー……胸が気持ちいいってゆーか……ヒッキーの手が気持ちいい」

八幡「……ふーん」

結衣「やぁっ、そこ、やめてよ……。あんまり気持ちよくても、困るし……」

八幡「……じゃ、これで」

結衣「……うん、それ好き、かも。安心する」

八幡「…………もうちょいゆっくりするか」

結衣「うん…………」


一一一
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 02:52:11.33
いい雰囲気のイチャコラ発見。すばらし乙です
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:43:45.77


結衣「ヒッキー、ドライヤー使っていいー?」

八幡「おお、今はそんな電気使ってないから大丈夫ー」

結衣「んー、髪結構伸びたなぁ」

八幡「だな、顔が近いとたまに髪が顔に当たってくすぐったい」

結衣「むー。切るかなー。ヒッキーどっちが好き?」

八幡「怒られそうだけど……どっちも好きだぞ、俺は」

結衣「えへへぇ……いやー、怒れないよそんなこと言われると……」

八幡「そうなの?どっちでも、ってのが一番怒られるって聞くけどな」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:44:11.60
結衣「どっちでもいいだとあたしもちょっとやだけどさ。さっきヒッキーはどっちも好きって言ったじゃん。それならオッケーというか超嬉しいよ」

八幡「そ、そうか。それならよかった」

結衣「うん、ありがと。ヒッキーも格好いい、よ?」

八幡「お世辞でもそう言ってくれんのはお前だけだよ……」

結衣「お世辞じゃないし!ほんとに……その顔も、髪も、雰囲気も、声も……全部、好きだよ」

八幡「お、おう。…………ありがとな」

結衣「ど、どういたしまして……。あー、ついでにまた染めよっかなー。ヒッキーはこれはどう思ってるの?」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:44:38.11
八幡「前も言っただろ、俺は黒髪も好きだって。まぁ茶髪も懐かしいな、ギャルヶ浜さんもまた見たいかも」

結衣「んんー……悩む。染めると髪がちょっときしきしになるんだけどー、黒だとちょっと重いし地味なんだよねー」

八幡「いやいや、十分目立つから。……知ってるんだぞ俺、お前がどんだけモテてるのか」

結衣「えー。そんな、言うほどでもないと思うけど。片っ端から、彼氏いるんで!って言ってたから最近は全然ないよ」

八幡「あらそう……。いやでも、やっぱモテててんじゃねぇか」

結衣「そ、そうかなー。告白されたりとか、ヒッキーのあとは全然ないけど……」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:45:06.05
八幡「そりゃ告白まではな、でも…………やっぱいいや。悪かったな。嫉妬してるだけだよ、わりぃかよ、うるせぇよ」

結衣「ちょっ!?何も言ってないし!」

八幡「言わなくてもわかる、器ちっちゃーい、ついでにアレもちっちゃーいとか思ってんだろ。あ、今の凄い傷ついた」

結衣「何言ってんの、もー……。全然わかってない。ち、ちっちゃくないとおも、思うし……あ、いやそんなのよくて。あたし、嫉妬してくれて嬉しいんだよ?」

八幡「そうなのか……」

結衣「でも嫉妬するのは辛いって知ってるからさ、させたいわけじゃないけど……。独占しようとしてくれてるみたいで嬉しい、かな」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:45:41.20
八幡「……面倒じゃねぇのか、こんな束縛しそうな男」

結衣「そんなわけない……というか、面倒なのは知ってるし。それにあたしも結構面倒じゃん。だって、ヒッキーよりもっと嫉妬してるもん」

八幡「俺のどこに嫉妬される要素があんだよ」

結衣「えー、まずいろはちゃんがヒッキー追いかけてあたしらの大学来たでしょー」

八幡「えぇ?違うだろあれは……」

結衣「違わないよ。で、バイト先には沙希が来てるし」

八幡「あれもたまたまじゃねぇの……」

結衣「もー、ほんと全然わかってない。あたしはもう心がもやもやして大変なんだよ」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:46:09.40
八幡「いや、そんな気にせんでも……。別にあいつらとなんかあるわけじゃねぇし」

結衣「ヒッキーはそれでも、向こうはあんまりそうじゃなさそうだからもやっとすんの。わかった?」

八幡「わ、わかった。…………なんか、あれだな。すげぇ申し訳ないんだけど、その……ちゃんと好かれてるんだなって気がして、ちょっと嬉しいな」

結衣「えへへ、だよね?あたしも同じだよ。だから適度にならいいのかなぁ」

八幡「そんなんしたくないんだけど……まぁ、俺は醜いからまたするんだろうな」

結衣「あたしも……ずっとしてるかも。こんな我儘な彼女だけど、許してくれる?」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:46:39.34
八幡「ああ。俺も、許してもらえるか?」

結衣「……うん。これからもよろしくお願いします」

八幡「……こちらこそ。由比ヶ浜…………」

結衣「………………はぁ。珍しいね、ヒッキーからって」

八幡「そうか?……そろそろ服着ろよ。バスタオルのままじゃ風邪引くぞ」

結衣「あ、そだね。忘れてた」

八幡「服着るの忘れるってなんだよ……。家だと裸なの?お前」

結衣「なわけないじゃん。楽な格好だけどちゃんと着てるよ」

八幡「家着かー。どんなん?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:49:26.57
結衣「見たいの?別に普通だけど……。帰ったら写メ送ったげようか?」

八幡「え、いいの?」

結衣「いいよー。…………ちょっと、セクシーなのも、送ったげよう、か?」

八幡「う、うん。見たい、です」

結衣「なんか口調変わってるし……。恥ずかしいけど、わかったよ。送るから、感想教えてね?」

八幡「おお……」

結衣「よっし、じゃあ着替えて化粧したら買い物いこー」

八幡「そうだな。俺もレシピ見とくわ」

結衣「うん、ちょっと待っててねー」

八幡「ゆっくりでいいからな」

結衣「……うん。好き」

八幡「なんだいきなり……。俺もだよ」

結衣「……よし、着替えよっと」


一一一
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:58:35.59
激甘すぎる…
だがそれがいい

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:35:13.36


八幡「……おい、ハンバーグに桃もメロンもいらんぞ」

結衣「そ、そんなのわかってるよ!おいしそうだなーって」

八幡「うっわ、メロンたっか。季節じゃねぇからかな……。桃ぐらいならまぁ、買うか?」

結衣「いや、いいかなー……」

八幡「何遠慮してんだよ。バイトしてんだしそのぐらい平気だぞ」

結衣「遠慮とかじゃなくて、その……。最近太ってきた、かなーって」

八幡「はぁ?全く問題ねぇだろ。お前が太ってんなら世の中の女痩せてるやつなんかほとんどいねぇよ」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:36:01.34
結衣「ひっきぃ……。い、いや!ダメだ!甘い言葉に惑わされちゃダメなんだ!」

八幡「……ほんとにそう思うんだけどな。スタイルいいじゃん、お前。どこが気になんだよ」

結衣「お、お腹……」

八幡「よし、一ついいことを教えてやる。女子が憧れるあのモデル的なスタイル、あれな、男から見たらそこまで魅力的じゃない。むしろちょっと萎える」

結衣「そ、そうなの?」

八幡「そうだ。男は……というか、俺はだな、適度な肉がある方が断然好みだ。てかな、痩せてそのメロンがメロンじゃなくなったら俺は……悲しい」

結衣「そんな真剣に語られても……結局ヒッキーが、む、胸好きなだけじゃないの?」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:36:43.98
八幡「それは大いにある」

結衣「……やっぱり。でもね、あの、その……」

八幡「あん?聞こえねぇ」

結衣「こ、こんなとこじゃ大きい声で言えないよ……。あの、えっちしてるときにさ、自分のお腹が見えてたまにうえーってなるから……嫌なの」

八幡「…………そ、そうか。俺は気にならんけど、そういうもんか」

結衣「うん……。だからもうちょっとお腹ひっこめる」

八幡「……お腹だけにしてくれな」

結衣「…………揉んだら大きくなるらしいから、ちっちゃくなったらヒッキーお願い、ね?」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:37:14.88
八幡「…………やべ」

結衣「ん?どしたの?」

八幡「いや……なんでも……」

結衣「…………あ。…………えっち」

八幡「ちょっとここでお経唱えてるわ……」

結衣「完璧変質者だからそれはやめて……」


一一一


結衣「ど、どう……かな?」

八幡「うん。美味い」

結衣「や、やったぁ!……けどなんかヒッキーの反応薄くない?」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:37:47.03
八幡「だって全部見てたし……つーかちょっと手出しちゃったし。心配してなかったからな」

結衣「むぅぅ……やっぱり自分一人で完璧にしないとダメかぁ……」

八幡「まだまだいくらでも時間あるんだし、いくらでも付き合うから。少しずつ上手くなればいいよ」

結衣「……それって、ずっと一緒だよってこと?」

八幡「ま、まぁ……そうなる、かな……」

結衣「………………」

八幡「な、なに。近いんだけど……」

結衣「近くがいいの」

八幡「食いにくいだろ……」

結衣「食べさせたげよっか?」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:38:17.48
八幡「いや、いいです……」

結衣「まぁまぁ。はい、あーん」

八幡「………………」

結衣「えへー。なんかもう、あたし顔がにやけて止まんないんだけど。変な顔になってないかな……」

八幡「…………お前の嬉しそうな顔見ると、すげぇ安心する」

結衣「なんか、最近……なんでそんな嬉しいこと言ってくれるの?前までなかなか言ってくれなかったじゃん」

八幡「うーん……付き合って1年になるし、もう俺も、どどどど童貞ちゃうし」

結衣「なんで関西弁……。でもそれ、あんま理由になってなくない?」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:38:48.98
八幡「だよな、なってねぇよな……。いやな、俺偏屈だし口下手だろ?」

結衣「うん」

八幡「だから、ちゃんと言いたいことも言えないですれ違ったりとか、このままじゃまたやりそうだなとか思ってだな。んー、つまり」

結衣「つまり?」

八幡「……由比ヶ浜と別れたくない。たぶん1年前よりも好きだ。だから少し、素直になろうかと……。馬鹿みてぇだけど、俺なりに努力……ってぇ!」

結衣「んんー…………」

八幡「………………っはぁ」

結衣「……あたしにはもう、ヒッキーしかいないの。あたしから離れることは絶対にないから」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:39:18.56
八幡「そうか……。起きていい……?」

結衣「あ、うん……。あたしにはヒッキーしかいないけど、でもね……一番大事なのはヒッキーが幸せになることなの。だからね、他に好きな人ができたら……」

八幡「…………えぇっ!?な、泣くなよっ」

結衣「だって……ごめん。想像しただけで辛くなっちゃって……」

八幡「そんな想像すんなよ。有り得ねぇんだから。あの、ほんとに、絶対ないけどな、もし俺と別れたら……」

結衣「死ぬ」

八幡「えっ」

結衣「……ほど辛いだろうけど、たぶん死んだりとかはしないなー。あたし、臆病だからそんなことはできない、かなぁ。なんでそんなこと、聞くの?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:40:00.61
八幡「そんな目で見るな……悪かったよ。ただ聞きたくなっただけだ。俺もお前が幸せになれるならそれでいいと思ってるから、もし他に好きな奴が……」

結衣「ないから。そんなこと言わないでよ」

八幡「じゃあお前も言うなよ」

結衣「……わかった。ゴメン」

八幡「…………馬鹿だな、俺ら」

結衣「だね。超バカップルだよ。あははっ」

八幡「あんま笑えねぇなぁ……。あんだけ内心馬鹿にしてたのに」

結衣「わかってると思うけど、というか自分でも思うけど。あたし、超重いよ。ヒッキーはいいの?」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:40:40.40
八幡「いい。……俺たぶんな、重い子のほうが好きかもしれん。あーいや、もういいわそういうの。お前が好みだ。それでいいか?」

結衣「……嬉しすぎて死にそう」

八幡「……恥ずかしすぎて死にそう。…………飯、食うか」

結衣「ごめん、冷めちゃったね……」

八幡「俺猫舌だから。問題なし」

結衣「……そっか。あ、もうこんな時間かー。食べて片付けたら帰るね。……帰りたくないけど」

八幡「でも、帰んないとな。まだ学生なんだし、ママさんに心配かけないようにしねぇと」

結衣「……ここ、住んじゃダメ、かな?」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:41:48.94
八幡「同棲か……。俺はいいけど、お前の両親がなんて言うか……。あ、じゃあとりあえず……これ、渡しとく。持っとけ」

結衣「い、いいの?あたしに渡しても」

八幡「おお。いつでも好きなときに来ていいから。あ、俺いない時は戸締まりは絶対しろよ」

結衣「うん……。えへへ、あたしのものどんどん持ち込んじゃおうかなぁ」

八幡「いやもう、結構増えてるけども……。エプロンとかさ」

結衣「そういえばそだね。……あ、バスなくなっちゃう。食べて後片付けしないと」

八幡「ん、一緒に片付けるか」

結衣「うんっ」


一一一
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:42:31.70


結衣「離れたく、ないよー……」

八幡「明日も大学で会えるから、すぐだよ。それに家着の写メ送ってくれるつったじゃん」

結衣「あ、そうだね。リクエストあったら教えてね」

八幡「……結構アレなの要求するかも。引かれるの怖いけど」

結衣「か、覚悟しとく……。でもね、あたしはヒッキーにそういう我儘というか、こうして欲しいって言われるの嬉しいんだ」

八幡「……俺にはもったいないな、お前は。健気すぎんだろマジで……」

結衣「そうなのかな……。あ、バス来ちゃった」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:43:01.86
八幡「おお、また明日な」

結衣「…………ん」

八幡「いや、ここじゃさすがに……」

結衣「誰もいないじゃん」

八幡「運転手がいるだろ」

結衣「………………」

八幡「ああもう………………」

結衣「………………えへへー。ありがと」

八幡「…………おお」

結衣「じゃあまたね、ヒッキー」

八幡「おう。気を付けて帰れよ」

結衣「ヒッキーもね……」

八幡「………………帰ろ」


一一一
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:45:57.87
エスカレートする八幡の変態的要求!
戸惑いながらも調教されて快楽に溺れていく結衣!
だが浮かれるリア充どもに地獄の鉄槌が下される!

次回 戸部、死す

またそのうち
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:48:06.38

朝から甘すぎるぜ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 07:48:57.13

イライラするなこのバカップル(誉め言葉)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 14:18:14.67
乙 戸部の扱いに草
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:28:59.11


結衣「………………」

八幡「………………」

結衣「…………ひま」

八幡「………………」

結衣「……ひーまー」

八幡「………………」

結衣「ヒッキー本読んでばっかでつまーんないー。ひーまー」

八幡「……今いいとこなんだよ」

結衣「むぅ。じゃあおとなしくしとく……」

八幡「ごめんな。もうちょい待っててくれ」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:29:43.11
結衣「うん、邪魔するのもよくないしね。メールでもしてよっと」

八幡「おお。…………誰と?」

結衣「うん?わかんない。相手してくれる人」

八幡「……そうか」

結衣「ふんふふーん…………」

八幡「………………」

結衣「…………え、ちょっと酷くない?」

八幡「………………?」

結衣「…………うわ、返事はやっ。しかもみじかっ!」

八幡「………………」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:30:12.27
結衣「…………へぇー、結構忙しそうだなぁ。大変そう。また会おうね……と」

八幡「………………あの」

結衣「…………なんだかんだ……んん?」

八幡「それ、メールだよね?電話じゃないよね?」

結衣「うん。そだよ?」

八幡「よかった。俺だけ相手の声が聞こえない電話なのかと思った。…………それ独り言かよ。超気になるんだけど」

結衣「気にしないでよー。家だとあたしこんなもんだから」

八幡「いや……まぁ、うん。わかった……」

結衣「………………」

八幡「………………」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:30:46.23
結衣「…………これでよしっと」

八幡「…………駄目だ、集中できんくなった……」

結衣「…………ごめんヒッキー。ちょっと跨ぐね」

八幡「おお。………………!」

結衣「っしょと」

八幡「ちょっと待って」

結衣「ん?」

八幡「お前、今俺の顔跨いだよな?」

結衣「うん」

八幡「今日お前スカートじゃん」

結衣「うん……」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:31:12.84
八幡「あの……パンツ見えたんだけど」

結衣「うん……?それがどうかしたの?」

八幡「怒られないの?」

結衣「え、なんで?」

八幡「いや、だってよ、普通外では隠すし、見られたら怒ったりしてたじゃん、お前」

結衣「……何ゆってんの?当たり前じゃんそんなの」

八幡「いやな、当たり前のように見れて感動してるんだけど……許されるのか?俺」

結衣「よくわかんないけど、別にいいよ?ヒッキーは彼氏なんだし」

八幡「彼氏なら平気なのか……。すげぇな彼氏って。特別なんだな……」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:32:02.01
結衣「そ、そりゃ特別だよ。恥ずかしさが全くないわけじゃないけどさー」

八幡「例えば、高校の時にお前のパンツが見えたとするだろ?そしたら俺、それだけでたぶん1日幸せだぞ?」

結衣「そ、そんなになの?なんか恥ずかしくなってきたんだけど……」

八幡「……もしかしてだけど、高校の時にお前が彼女になってたら、制服パンツ見れた……のか?」

結衣「うーん……じゃないのかなぁ」

八幡「…………くそっ!何をやってたんだ俺は……」

結衣「いやー、まあいろいろあったよね……」

八幡「俺は今、高校で彼女のいた連中が許せん」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:32:31.73
結衣「なんなのその情熱……。えー?そんなに高校の制服がいいの?」

八幡「あれはなぁ、特別なんだよ……」

結衣「ふ、ふーん。制服ならまだ持ってるけど……見たい?」

八幡「え、いいの?見たい、是非、頼む」

結衣「う、うわっ!その食い付き方なんなの……」

八幡「すまん、取り乱した」

結衣「じゃあ今度持ってくるよ。……ママにバレないようにしなきゃ」

八幡「……うわ、超楽しみなんだけど」

結衣「うーん、そんなに期待されても……。ね、もういい?」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:33:27.24
八幡「あ、うん。どこ行くんだ?」

結衣「と、おトイレだよ……」

八幡「あ、あー……すまん」

結衣「もう……。なんでいきなりそんな……」

八幡「……ちょ、待って」

結衣「えぇー?行きたいんだけど……なに?」

八幡「いや、えー……どっち?」

結衣「ど、どっちって、何が?行ってからじゃダメ?」

八幡「駄目だ。その、トイレだよ。小さいほうか?」

結衣「も、もう!なんなの!そうだよ、もう」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:34:15.67
八幡「そうか……。ちょっと、お願いしていいか?」

結衣「だ、だから、トイレ行ってからじゃダメなの?」

八幡「駄目だ。…………我慢してくれ」

結衣「え、えー!?トイレを!?」

八幡「ああ。頼む」

結衣「い、意味がわかんない……。そんなことしてヒッキーになんかいいことあるの?」

八幡「ある…………かもしれない。我慢してるところを、見たい」

結衣「うえぇ……それ、本気のお願い、なんだよね……?」

八幡「ああ、真剣だ。いや、俺言っただろ、割と変態だって」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:34:57.59
結衣「予想の斜め上をいかれたよ……。あの、しつこいけどさ。ヒッキーがそれで、喜んでくれるの?」

八幡「……うん。嬉しい」

結衣「わ、わかった。ヒッキーのためなら……。よく理解できないけど……」

八幡「……ありがと、結衣」

結衣「あ、また結衣って言ってくれた……えへへ」

八幡「さっき予想の斜め上って言ってたけど、どんなの予想してたんだ?」

結衣「え、それ聞くの……?いや、えーと、その……む、胸でしたりとかね、お口にむ、無理矢理とか、そゆの……。やだ、超恥ずかしい……」

八幡「そうか……。そういうのは、また今度で……」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:35:34.48
結衣「あ、そっちもやるんだ……」

八幡「言っといてなんだけど、ほんとに嫌なら言ってくれよ。お前に嫌われてまではしたくないから」

結衣「うん。……ありがと、まだ大丈夫。あ、いや、あんまり大丈夫じゃない。もう我慢……できないかも……」

八幡「…………出そう?」

結衣「も、もうちょっと、いけるかなぁ……。ね、ほんとに何が楽しいの、これ?」

八幡「いや別に、楽しくはないけどよ。その、我慢してる顔が…………」

結衣「むぅ…………っ…………」

八幡「すげぇ、いいよ。………………ほら……」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:36:13.08
結衣「う、うわぁ……。ヒッキー、ほんとに興奮してるんだ……。っ…………」

八幡「…………え、ちょっ」

結衣「…………んむっ…………れぇー…………」

八幡「…………くっ…………はぁっ……」

結衣「なんか……いつもより、スゴいかも……んっ、んっ……」

八幡「た、確かに。すげぇ、いいよ……」

結衣「……あむ…………はっ、もう、ダメ……。ヒッキー、おトイレ、行かせて……?」

八幡「……ああ。いいぞ」

結衣「よかった……。って、えー!?なんでついてくるの!?」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:36:51.22
八幡「え、見るんだけど……」

結衣「何その、普通ですけど?みたいな言い方!?聞いてないよ!」

八幡「あ、そう?まぁ、早く行こうか」

結衣「ちょっ、えー!?いつもより大分強引!?あ、いやっ、だめぇ……」

八幡「ほら、早く……」

結衣「え、えぇぇ…………。ほ、ほんとに、するの……?」

八幡「どうしても嫌なら、いいけど……」

結衣「…………み、たい、んだよね……?」

八幡「……うん、見たい」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:37:50.01
結衣「だ、だよね。そんなんなってるし……。じゃあ、あたしからも、お願い。ヒッキー、ちゃんと、聞かせて」

八幡「…………お前がしてるところを見たい。結衣、好きだ」

結衣「も、もう……。好きとか普段なかなか言わない癖に、こんなときは素直なんだから……んっ…………」

八幡「……申し訳ない」

結衣「じゃあ…………する、よ?」

八幡「ああ、見てる」

結衣「う、ううぅー…………あぁー…………泣きそう……」

八幡「………………」

結衣「……うぅっ、ぐすっ…………終わったよ……」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:38:21.49
八幡「………………」

結衣「……あ、ちょっ、やっ!むっ、りっ!きたなっ、いっ!からぁっ!」

八幡「…………はぁっ、はぁっ」

結衣「………………あっ、やめっ、…………んんっ……」

八幡「はぁー、はぁー……いいか……?」

結衣「え、えー……こ、ここで?」

八幡「もう、無理……」

結衣「あたしも、別の意味で大分無理……んっ」

八幡「すまん、限界だ」

結衣「ちょっ、まっ!やだぁー…………あんっ……」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:38:49.98
八幡「はっ、はっ…………」


一一一


八幡「なぁ……。悪かったよ、機嫌治してくれって……」

結衣「べ、別に怒ってないっ!けど、恥ずかしくて、もう、死ぬ……」

八幡「なぁ……布団から出てくれよー……」

結衣「顔、見れないもん……。ほんと恥ずかしい……この、けだものー!」

八幡「……面目ない。理性が飛ぶって、あるんだなぁ」

結衣「ばかばかっ!もう、お嫁にいけないよぅ……」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:39:44.34
八幡「……いけるよ。俺が、もらうから」

結衣「…………え?それ……」

八幡「あ、久しぶり」

結衣「ば、ばかっ!もう知らないっ!」

八幡「あ、また隠れた。……こんなこと、お前にしか言えねぇんだからな……」

結衣「誰にでも言ってたらビックリだよ……」

八幡「まぁ……あれだ。スゴくよかったです。また、良ければ……」

結衣「…………考えとく。あ、あたしも気持ち良くないってことはなかったし……」

八幡「……癖になる?」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:40:18.83
結衣「し、知らないっ。………………せめて、次はお風呂で……」

八幡「…………それも、いいな」

結衣「…………バカ。ほんと、バカ。でも、好き、だよ」

八幡「……ああ。さんきゅ」

結衣「…………はぁ……。どうしよ……あたし……」

八幡「ん?」

結衣「んーん。なんでもないー……」

八幡「そっか」


一一一
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 23:55:42.05
変態だー!
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/08(火) 23:58:09.33


八幡「あー、緊張した……」

結衣「うん……。他の人とすれ違うと、なんか想像しちゃうよね……」

八幡「……さっきの、絶対不倫カップルだよな。見た目的に」

結衣「た、たぶん……。あの人たちも、そういうことしに来てるんだよね」

八幡「まぁ、そうだな。ってか、俺らもそう思われてるってことだぞ……」

結衣「あうぅ、なんか恥ずかしい……」

八幡「俺もだ……。慣れないことはするもんじゃねぇな」

結衣「いや、でもさー、一度は行ってみたいじゃん」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/08(火) 23:59:05.18
八幡「…………ま、ここに突っ立ってても仕方ないし、入るか」

結衣「うん……」

八幡「…………おお」

結衣「ほぇー……超キレイだねー」

八幡「ここが……はー、実際に見てみると想像より凄いな……」

結衣「だねー。あ、お風呂見てこよ」

八幡「にしても、そこらの普通のホテルよりよっぽど綺麗なんじゃねぇか、これ……」

結衣「おおおー!ヒッキー!きてー!」

八幡「あん?……おお、すげぇ広いなー。そしてさりげなく置かれる中央が凹んだ椅子。……何にそんな騒いでんの?」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/08(火) 23:59:39.15
結衣「ふっふっふっ……。びっくりするよ。これを押して電気消すと…………ほらー!」

八幡「おおぉ……プラネタリウムか。すげぇなー」

結衣「ね!超ステキだよね!後で一緒に入ろ?」

八幡「そ、そりゃもちろん」

結衣「じゃあお湯溜めとくねー」

八幡「頼むー。テレビもまた超でけぇなー、もって帰りたくなるわ」

結衣「ねね、ヒッキーヒッキー。あのお風呂場の変な椅子なんなの?」

八幡「あれか……。正直俺も詳しい使い方は知らんのだが……座ったところを想像してみるといいんじゃねぇかな……」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:00:11.68
結衣「座ったとこ……。なんか、隙間があるね?」

八幡「……ああ、だから、その隙間があれなんだよ、たぶん。こう、手とか入れやすくする配慮だ」

結衣「手?…………ヒッキー、やらしい……」

八幡「いや、俺が考案したわけじゃないからね?」

結衣「そ、そうなんだけど……うーん。ほんとに、そういうことするための場所、なんだねー……」

八幡「あ、あんまそういうこと言うなよ……。なんか意識すると変な感じになるだろ」

結衣「あ、うん……ごめん」

八幡「いや、いいけど……」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:00:36.24
結衣「………………」

八幡「………………」

結衣「て、テレビでもつけよっか」

八幡「お、おう」

結衣「…………よかった、普通の番組だ」

八幡「……ああ、あれだろ。つけたらいきなりAV、みたいな」

結衣「うん、ちょっとドキドキしたよ……」

八幡「貸して。…………見ることもできるんじゃねぇのかな。VODとかで」

結衣「あ、いやっ、いいからっ」

八幡「……いいのか?」

結衣「……うん。膝の上、座っても……いい?かな?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:01:04.29
八幡「…………お、おいで……」

結衣「…………ヤバい……。今の、超キュンとした。いつの間にそんな言葉を……」

八幡「が、頑張りました……」

結衣「えへー。可愛すぎだよー、もー」

八幡「え、こっち向きなの……?」

結衣「……嫌?だってこうじゃないと顔見えないし、キスできないし……」

八幡「……嫌なわけ、ねぇだろ」

結衣「えへへ、んー………………」

八幡「………………」

結衣「……ちょっとビクッとしたけど、どしたの?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:01:38.29
八幡「や、首の後ろに手回されたとき、驚いた……」

結衣「んっふっふ、色っぽかった?セクシー?」

八幡「いやー、お前童顔だからなぁ。髪黒くしてからさらに幼くなった感が……つっても体はそれだからな……。ロリ巨乳か……」

結衣「ろ、ロリではないと思うんだけど。幼いかぁ、むーん……。また染めよかな……」

八幡「……どっちも見たい、困る。あ、でも来年は就活始まるから、そんときどうせ黒くするだろ」

結衣「あー、そうか。就活か……。じゃあこのままにしとこ……」

八幡「……だな。どっちでも俺は……好きだから、まぁ……」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:02:22.57
結衣「…………ヒッキー、あたしも大好きだよ……」

八幡「………………。そういやお前さ、ちゃんと見たことあるのか?AV的なやつ」
 
結衣「…………たぶん、男性向けのはない、かな」

八幡「え、女性向けとかあんの?」

結衣「うん、あるよー。何が違うのかはよくわかんないけど」

八幡「はー……そんなんあんのか。ってかお前、見てんのかよ……」

結衣「な、なんで溜め息ついてんの……。あたしだって、その……したくなるときだって、あるよ……」

八幡「ってことはだな……」

結衣「わわっ、ダメ!言わないでよ、恥ずかしいから……」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:02:50.06
八幡「…………見せて、ほしい」

結衣「…………やっぱりー……。そうなると思ったよ……」

八幡「駄目か?」

結衣「そう言われると、逆らえないんだよぅ……。またあたしを虐めるんだ……。ヒッキーってさ、Sなの?」

八幡「い、いや。どっちかってとMだと思うが……。俺がそう見えるのはだな、人のせいにするのはアレだけど、お前が超ドMっぽいせいだ」

結衣「えぇー……。あたしそんなにM……かなぁ?」

八幡「Mってか、なんだろうな。恥ずかしがったり悶えたりしてるときの顔とか、仕草とか、声とか……。なんなの?お前」

結衣「いや、あたしが聞いてるんだけど……」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:03:34.83
八幡「……わからん。とりあえず、見てみたい。羞恥に悶える由比ヶ浜を」

結衣「あ、あれだね、最近。なんか、解放してきたね、ヒッキー」

八幡「ああ、嫌われたくねぇんだけどな。お前が、我儘聞いてくれるから……」

結衣「ううん……。あたしさ、もっとヒッキー好みの子になりたいから……。もっと言ってくれても、いいよ?あたしはヒッキーの我儘を聞きたいの……」

八幡「……そうか。なんだろうな、もう言葉にならんぐらい嬉しいよ。けど由比ヶ浜はやっぱり、由比ヶ浜らしくいてほしい」

結衣「ヒッキーのためにあたしがしたいんだから、これがあたしなんだよ。それにヒッキーだって変わってきてるよ?優しいし、いや昔から優しいけどさ、男らしくなってるもん……」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:04:08.81
八幡「……俺も変わってるってのは否定できんなぁ。お前とこんなとこに来るなんて、あの頃からしたら夢物語だし……」

結衣「……来るだけじゃないよ。今は、あたしのこと……好きにしてもいいんだよ?」

八幡「……お前、馬鹿か。どこまで喜ばせるんだ……。じゃあ、もう遠慮しねぇからな」

結衣「わ、わかった……。でもさ、何でもしてあげたいって思うけどさ、は、恥ずかしいのは変わらないんだからね……」

八幡「そのほうがそそるから……そのほうがいい。そろそろ風呂行くか」

結衣「うん……。ヒッキー、向こう行ったら脱がせてね……」

八幡「……お、おお。風呂で、その……してるとこ、見せてくれよ」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:05:33.77
結衣「…………し、仕方ないなぁ、もう……。あ、ヒッキーも見せてよ」

八幡「は、はぁ?俺も?嫌だよそんなの……」

結衣「えー。あたしだけは恥ずかしいよ……。それに、あたしも見てみたいし……」

八幡「……どうしても?」

結衣「……う、うん。ドキドキ、するかも……」

八幡「お前も結構大概じゃねぇか……。お似合いってことなのか?これは……」

結衣「あたしはヒッキーのせいだと思うんだけどなー……」

八幡「ど、どうなんだろうな……」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:06:19.43
結衣「あ、今日はねー、まだヒッキーが喜んでくれそうなことあるよ。制服、持ってきたから……」

八幡「………………。テンション上がるわー」

結衣「め、珍しすぎる……。んじゃ、行こっか?」

八幡「…………よっと」

結衣「わっ、きゃああ!なにしてんの!?」

八幡「何って…………抱っこ?」

結衣「え、えー、これ、お姫様抱っこって言うんだよ……?」

八幡「……知ってるよ。しっかり掴まっとけよ」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:07:16.88
結衣「うん……。なんか、あたしのほうが憧れを叶えてもらってるなぁ……」

八幡「…………これからもいろいろ、できるといいな。二人で」

結衣「そうだね。いーっぱい、いろんなとこ行って、いろんなことしよう?」

八幡「楽しみだな」

結衣「うん。あたし、超幸せ。今日もいっぱい、がんばる……ね」

八幡「お手柔らかに……。俺も、頑張るかな……」


一一一
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 00:09:04.43
いちゃこらも少し飽きたしワンパターンになりがちなのでそろそろ次あたりから別の人物が登場です
ちなみに戸部ではありません

またそのうち
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 11:13:22.75
俺はいちゃこらも好きやで
けど1の本領は他の人との微妙な関係のとこなんだろうな
いろはのおかえりなさいは小町のとこで泣いたわ

いろは「おかえりなさい、せんぱい」八幡「いい加減先輩ってのは……」


129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:00:16.48


八幡「………………」

八幡「…………ふぁぁ……寝よ……」

八幡「………………」

八幡「………………?」

八幡「誰だ……?もう1時だぞ……」

いろは「せんぱぁーい。あけてくださーい」

八幡「………………はぁ」

八幡「………………お前、何時だと……」

いろは「あー、よかったー。いやそれがですねー……とりあえずあがっていいですか?おじゃましまーす」

八幡「おい、返事してねぇんだけど……って、お前酔ってる?」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:00:52.69
いろは「はいー、もうべろんべろんです。初めてですよーこんなに飲んだのー」

八幡「そうか、お前も二十歳になったんだっけか」

いろは「ですよー。呂律はなんとか、回る感じなんれすけどね……。頭はぐわんぐわんするし、気分は悪いしもう最悪ですよぅ」

八幡「……で、なんでお前が俺のベッドに普通に座ってんの?」

いろは「え?しんどいし眠いし、気持ち悪いし……。休ませてください」

八幡「……じゃあちょっと休んだら帰れよ」

いろは「こんな時間にどうやって帰れって言うんれすか……。タクシー代もバカにならないですよ」

八幡「…………だったらどうすんだよ」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:01:35.24
いろは「うーん……始発までここに……うぇっ。せんぱい、きぼちわるいです……」

八幡「だぁっ!絶対そこに吐くなよ!?ちょっ、来いっ」

いろは「うぅ……せんぱい、わたしをトイレに連れ込んでどうするつもり、れすかぁ……」

八幡「どうもしねぇよ……。吐くならそこにしろ。水用意してやるから」

いろは「うぅー…………せんぱい、背中……」

八幡「なんだ、痒いのか?」

いろは「さすって……」

八幡「………………」

いろは「にへぇ……手、おおきーい…………うぷっ」

八幡「………………」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:03:43.65
いろは「ふへー、はぁー…………はぁー……」

八幡「…………ほれ、水。口ゆすげ」

いろは「はぁい……」

八幡「飲みすぎだな。調子に乗りすぎたんだろ」

いろは「…………ですけどー、せんぱいが悪いんですよぅ」

八幡「は?俺全く関係ねぇだろが」

いろは「ありますよー、もぅ……。今日はですねー、友達の失恋を慰める会だったんです……んにゅにゅ……」

八幡「変な声出すな……。ほら、これで顔拭け」

いろは「はぁい。…………はー、ちょっとスッキリしました……」

八幡「そりゃよかった。そんで?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:04:24.61
いろは「あ、聞いてくれるんですね……。そ、それで、慰めてるうちに男なんていらねぇよー!みたいになっちゃって。先輩のバカーっ!って思ってたら飲みすぎてしまいました」

八幡「はぁ。意味がわからんな。ほれ酔っぱらい、立て。トイレに籠られても邪魔だ」

いろは「………………」

八幡「……なに、その手は」

いろは「引っ張ってください」

八幡「…………仕方なくだからな。酔っぱらいをどかすために、仕方なくなんだこれは」

いろは「………………」

八幡「そこにすわ…………おい」

いろは「地べたよりこっちが楽なのでー」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:05:11.83
八幡「はぁ……まぁいいよもう。それで、どうすんだお前」

いろは「始発までいちゃダメですか……?わたし明日は講義三限からなんで、一旦帰ってから大学行こうかなと……」

八幡「…………常識的には、駄目なんだろうな……。ちなみに出てけっつったらどうする?」

いろは「出ていきますけど……」

八幡「いや、出てってからだよ。行くとこあんのか?」

いろは「ありません……。実はタクシー代も足りるか微妙な感じで……」

八幡「飲んでた友達は?」

いろは「みんな結構遠いんですよ。一緒じゃなかった別の子に車で迎えに来てもらってみんな帰っちゃいました」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:05:51.86
八幡「……なんでお前はそれに乗ってないんだ」

いろは「て、定員オーバーで……。わたしは近くに泊まれるとこあるからって言っちゃって……」

八幡「はぁ……わかったよ。始発で帰れよ」

いろは「い、いいんですか?」

八幡「いいも何も……行くとこないんだろ?それなのに出てけって言えるほど鬼畜じゃねぇよ俺は」

いろは「あ、ありがとうございます、助かりますー。いやー、さすがにまずいかなーとは思ったんですよ?わたしも……」

八幡「……俺も後ろめたいからもうやめようぜ。そういや久々だな、お前がここに来るの。入学した頃はちょくちょく来てたのに」

いろは「そりゃこられなくなりますよ……」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:06:38.91
八幡「あ、んー、まぁ、そうか……」

いろは「……そうですよ。わたし、なんのためにこの大学に入ったと思ってるんですか……」

八幡「え、あー?あれ?マジでそうなの?」

いろは「合格したーって思って入学してちょっとしたら、結衣先輩と付き合いだすとか……踏んだり蹴ったりです。責任、とってくださいー」

八幡「…………なんて言うか……。すまん」

いろは「な、なに謝ってるんですか。冗談に決まってるじゃないですかー」

八幡「……そ、そうか。冗談か」

いろは「そうですよ、冗談に決まってます。こんな笑えない話……」

八幡「そうか……」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:07:19.22
いろは「……頭、いたい……」

八幡「……もう寝るか。俺下で寝るから、お前ベッド使っていいよ。電気消すぞ」

いろは「はいー、では遠慮なく。わふー、先輩の匂いー…………」

八幡「おやす……おい、降りなくていいよ。使っていいぞ」

いろは「……いえ、わたしも下で寝ます」

八幡「はぁ?ここまできて遠慮なんかいらねぇよ」

いろは「いや遠慮とかじゃなくて……。別の人の匂いがするので、ちょっと……」

八幡「あー、俺臭かったか……そりゃ悪かったな」

いろは「じゃなくてー、別の女の人の……」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:07:52.51
八幡「………………」

いろは「仲良く、してるんですね」

八幡「あー……まぁな」

いろは「……バカ。先輩のばーか」

八幡「…………」

いろは「ろくでなし。女たらし。甲斐性なし」

八幡「…………なんとでも言え」

いろは「……偏屈。頑固者ー。捻くれ者ー」

八幡「………………」

いろは「天の邪鬼ー。……でも、変なとこ真面目。一途だし」

八幡「………………?」

いろは「……たまに、優しいし。…………たまに熱いし」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:08:29.95
八幡「…………なんか、それ」

いろは「……優しくしてほしいときに、傍に居てくれる」

八幡「途中から褒めてるよね?それ」

いろは「………………好き、先輩」

八幡「っ……!」

いろは「………………」

八幡「………………一色?」

いろは「…………すー…………すー…………」

八幡「ここで寝んのかよ……。マジかこいつ……」

いろは「…………すー…………んんー…………」

八幡「風邪、引くぞ。…………俺の服でいいか……」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:08:58.57
いろは「…………すー…………せんぱいの、匂い…………」

八幡「……おやすみ」

いろは「………………」

八幡「………………くかー…………」

いろは「…………んん…………あつい…………」


一一一


八幡「んお……?いい匂いがする……」

いろは「あ、先輩。おはようございまーす」

八幡「んん?お前、なんで……今何時?」

いろは「八時ぐらいですかねー?」

八幡「ちょ、おま、始発で帰るって……」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:11:16.44
いろは「いやもう、超寝ちゃってました。なので、お礼ついでに冷蔵庫にあったもので朝御飯作って帰ろうかと思いましてー」

八幡「作って帰るってお前、二人分あんじゃねぇか。食べる気まんまんじゃねぇかぁあああ!」

いろは「うわビックリした。何騒いでるんですか」

八幡「今日俺一限から講義なんだよ!いやそんなのはどうでもいいんだけど、そういう日は由比ヶ浜が……」

結衣「ヒッキーやっはろー。起きてるー?」

八幡「迎えにくるんだよ……。か、隠れてくれ!風呂!」

いろは「んー、このまま居留守使ってやり過ごせばいいんじゃないですか?」

八幡「や、あいつ合鍵持ってんだよ!早く!」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:12:03.44
いろは「…………。ええええ、まずいですよ!ああああ先輩くつ靴!」

八幡「持ってく!時間作るからじっとしてろ!」

いろは「わ、わかりました!」

結衣「んー、まだ寝てるのかな……。入るねー?」

八幡「お、おはよ。由比ヶ浜」

結衣「およ、ヒッキーが一人で料理してる、珍しい。わわ、しかも二人分あるし!」

八幡「た、たまには作ってみようかと思ってな」

結衣「でもー、ごめん、あたし食べてきちゃったから食べらんないよー……」

八幡「あー、そっか。言ってなかったし、気にしないでくれ。俺がたべるから」

結衣「ほんとごめんね……」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:12:58.86
八幡「いや、俺こそ……。あ、由比ヶ浜。お願いがあんだけど」

結衣「なに?」

八幡「ここに来る途中の自販機にマッ缶があっただろ?あれちょっと買ってきてくれ」

結衣「うん、いいけど……」

八幡「け、けど?」

結衣「白ご飯なのにあんな甘いコーヒー飲むの?パンならまだしも……」

八幡「し、食後の分だ。な、頼む」

結衣「……わかった。じゃあちょっと行ってくるねー」

八幡「………………いいぞ」

いろは「…………はー、緊張しました……」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:13:38.02
八幡「心臓が止まるかと思ったわ。なんもしてねぇのになんでこんな焦んなきゃいけねぇんだよ……」

いろは「いやー、なんかもう、すいません……。帰りますね」

八幡「出たら裏通って帰れよ、鉢合わせするかもしんねぇし」

いろは「はい。じゃあお世話になりました、ありがとうございましたー」

八幡「おお。また大学でな」

いろは「……はい。先輩、またでーす。…………あ」

八幡「あ?」

いろは「昨日の夜、わたしが言ってたことですけど……」

八幡「………………」

いろは「酔っぱらいの戯言ですから、忘れてくださいね?」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:14:15.26
八幡「…………もう、忘れた。覚えてねぇよ」

いろは「……そうですか。わたしも何言ったか忘れました」

八幡「…………そか、じゃあな」

いろは「…………はい」


一一一


八幡「はぁ……。超焦った……」

八幡「飯食っとくか」

八幡「…………うめぇじゃねぇか……」

八幡「………………」

八幡「………………!!!」

八幡「あああいつ、馬鹿か!?わざとか!?」


一一一
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:15:01.74


いろは「はー、間男の気分ってあんな感じなんですかね……。といっても何もなかったわけなんですけども……」

いろは「なにも、なかったかー」

いろは「仕方ないかなぁ……」

いろは「…………?なんか、スースーするな……」

いろは「………………!!!」

いろは「あ、あれぇー!?なんでないの!?」

いろは「…………あ、昨日の夜、暑くて……」

いろは「…………わざとじゃないんです、ごめんなさい先輩……。なんとか誤魔化してください……」

いろは「……まぁ、いっか」


一一一
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:15:57.32


結衣「ヒッキー、ただいまー」

八幡「おお、おかおかおかえり」

結衣「なんで超キョドってんの……。ん、今なにか隠さなかった?」

八幡「かか、隠してない」

結衣「…………怪しすぎる。隠したよね?」

八幡「の、ノーだ。隠してない」

結衣「…………嘘つき」

八幡「………………」


一一一


いろは「ん?メールだ」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 09:16:26.29
八幡 [奴はとんでもないものを残していきました]

いろは [それは……わたしの心です!]

八幡 [ちげぇよ!お前、これで別れたら一生恨むからな]

いろは [もしそうなったら、責任、取るしかないですかねー?]

八幡 [知るかっ!また取りに来い、こんなもん持っていけるか]

いろは [わかりましたー(*´∀`)]

いろは「はぁ、見つかっちゃいましたか……。結衣先輩にも謝っとこ……」


一一一
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/10(木) 10:39:00.75
ガハマちゃんのお怒りモード見たい
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:38:15.85


八幡「…………すまん」

結衣「もういいよ……。いろはちゃんからも事情聞いたし、ヒッキーのこと信じてるし……」

八幡「そ、そうか。それならよかっ」

結衣「よく、なーい!それでもよくないっ!」

八幡「うおっ!ビックリした……」

結衣「あたし今、超嫉妬してる。何もなかったって信じてるんだけど、怒ってる」

八幡「いや、それは当然だと思うぞ……」

結衣「じゃあやらないでよ!もー!うがー!」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:38:46.71
八幡「なんだそれ。怒ってるのに可愛いな」

結衣「ご、誤魔化さないで!そんな、そんな可愛いって言われるぐらいで、ぐらいで……」

八幡「あ、すまん。普通にそう思って、つい……」

結衣「えへへぇ…………はっ」

八幡「…………な、なに」

結衣「今あたしのこと、チョロい女だなって思ったでしょ」

八幡「お、思ってない」

結衣「いーや絶対思った!こいつ俺にベタ惚れだから何やっても平気じゃね?って思った!」

八幡「俺が思うわけねぇだろそんなこと……」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:40:37.20
結衣「んー、確かにこれはなんかヒッキーぽくないな……。でも、あ、褒めとけば簡単に機嫌直してくれるのか?って思ったでしょ」

八幡「……少し」

結衣「やっぱり!…………でも、あたしその通りなんだよねー」

八幡「…………」

結衣「あたしさ、たぶん浮気されても、ヒッキーには怒らないと思う。怒るよりも……寂しくて、悲しくなる、かな」

八幡「……さっき怒ってたのは?」

結衣「あれは、浮気したなんて思ってないのに嫉妬してる自分が嫌で、イライラしちゃって……」

八幡「そうか……。つーか俺には浮気なんかできねぇよ……」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:41:12.95
結衣「できたら、するの?」

八幡「ち、違う。しない。やらない」

結衣「…………あたし、浮気されても、二番でもいいのかも。ヒッキーと別れなきゃいけないぐらいなら、それでもって思っちゃう」

八幡「…………あーもう、本当にごめん。お前にそんなこと言わせるなんて最悪だな、俺。でも信じてくれ、俺は由比ヶ浜のことが一番大事だ」

結衣「……嬉しい」

八幡「でもなぁ……。俺、馬鹿だからまたなんかやるかも……」

結衣「わかってるよ。ヒッキーは優しいから……頼られたり、困ってる人がいたら見過ごせないもんね」

八幡「そういうんじゃねぇけど……まぁ、あんま変わんねぇか」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:41:57.33
結衣「それは、あたしの大好きなところだしヒッキーからなくなってほしくないの。だから、そのぐらい気にしないようにしないといけないんだけど……はぁ。あたし、ダメな子だなぁ」

八幡「……もういい。こっち来て」

結衣「なに?」

八幡「…………結衣」

結衣「…………ヒッキー」

八幡「俺が悪いときは怒ってくれよ。自分をそんな風に言わないでくれ」

結衣「…………う、うん」

八幡「駄目な……か、彼氏ですまん。なんかこの言葉すげぇ恥ずいわ……」

結衣「もっとぎゅっとして」

八幡「ん…………」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:42:35.54
結衣「………………。これで許したげる。ヒッキーと喧嘩したくないし、仲良くしたいし」

八幡「……ありがと」

結衣「やっぱ、もっと……」

八幡「………………」

結衣「……全部忘れちゃうぐらい、愛してほしいな」

八幡「……お、おう」


一一一


結衣「……はふー。もう、ぐにゃぐにゃ……」

八幡「ま、満足してもらえたかな?」

結衣「誰の真似、それ……。まぁ、うん。満足……ていうか、最高っていうか……」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:43:03.50
八幡「そ、そりゃよかった。……風呂行くか?」

結衣「んーん、もっと、このままで……」

八幡「なんかあれだなぁ。昼からこんなことしてていいのかって気になるな……」

結衣「よくわかんないけどさ、大学生ってこんなもんじゃないの?」

八幡「そんなもんかね……」

結衣「ずーっとこうしてたいなぁ、あたし」

八幡「ずっとは少し困るな……」

結衣「そりゃそうだよー。でも、ずっとがいいの」

八幡「よくわからんけどまぁ……もうしばらくこうしてるか」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:43:46.49
結衣「……うん」



いろは「せんぱーい、いますかー?」

結衣「……あふ…………んん?ヒッキー、起きて!」

八幡「……んあー、寝ちまってたか……。おはよ」

結衣「おはよじゃなくて!いろはちゃん来てるよ!」

八幡「え、マジで。何しに……って、忘れ物か。まあ今はちょっと出れねぇから居留守使わせてもらおう」

結衣「そ、そっか。じゃあ慌てなくていいか……。折角きてくれたのに悪いなぁ」

八幡「……お人好しだな、お前」

結衣「ヒッキーに言われたくないんだけどー?」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:44:24.34
いろは「あれー?いないんですか?ってあれ、鍵かかってない……先輩、開いてますけどー?いますかー?」

八幡「おいお前、鍵かけてねぇのかよ!?」

結衣「え、え、忘れちゃってた、かも……」

八幡「い、いるけど一色、ちょっと待っててくれ!開けるなよ!絶対開けるなよ!?」

いろは「それは開けろってことですよね……」

八幡「ちょっ、あー!?由比ヶ浜、布団潜ってろ!」

結衣「う、うんっ」

八幡「だぁっ!」

いろは「ちょっ、なんで無理矢理閉めるんですかー?」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:44:52.80
八幡「い、今ちょっと駄目なんだよ……。忘れ物だろ?ちょっと持ってくるから待っててくれ」

いろは「はぁ……わかりました」

八幡「…………こんなもん忘れてくなよ、ったく……ほれ」

いろは「あ、袋入れてくれたんですね……」

八幡「お前もそのまま渡されても困るだろうが……」

いろは「そ、それもそうですね。で、なんで手だけ出してるんですか?」

八幡「だから見せられねぇ格好なんだよ……」

いろは「なにやってるんですか、一体……。…………ちらっ?」

八幡「あっ、ばっ」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:45:26.30
いろは「……きゃあああ!なんで全裸なんですか!?」

八幡「か、勝手だろうがそんなの!見るなっつってんのにお前が見たんだろ!」

いろは「も、もう!バカなんですか先輩!帰ります!」

八幡「あ、おいっ、なんで俺が怒られるんだよ……」

結衣「いろはちゃん、帰った?」

八幡「おお、もういいぞ」

結衣「はー……ビックリしたぁー」

八幡「ビビったのはこっちだっつの。頼むから鍵掛けてくれ……」

結衣「う、うん。ヒッキー出掛けてるときとかは掛けてるんだけどね?」

八幡「一緒に居ても掛けろっ。お前はどこの田舎で暮らしてんだよ……警戒感無さすぎだろ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:46:29.40
結衣「うー、ごめんよ……」

八幡「なんとかなったからいいけどよ……いや、なんとかなったのかこれ?」

結衣「さぁ……。いろはちゃん、勘いいからわかってるかも。あー、今度から普通に話せるかなー」

八幡「まぁ、あれだ。とりあえず」

結衣「ず?」

八幡「風呂行って服着るか……」

結衣「そうしよっかー。一緒に寝られて、満足」

八幡「そだな」



いろは「はぁ……凄いものを見てしまった……」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 16:47:25.80
いろは「先輩バカじゃないですかね、なんで服着ようとしないんですか……」

いろは「………………はぁ……。やっぱり、ダメですよね……」

いろは「……よし、三浦先輩のとこに遊びにいこっと」


一一一
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 17:38:38.82
ヒッキーもガハマさんも可愛いのぅ
乙々
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:34:31.56


八幡「なぁ、唐突だけどコスプレって興味ある?」

結衣「コスプレ?ってゆーと、メイドとかナースとか、OLとか?」

八幡「や、そっちじゃなくてもっと、こう……アニメっぽい方」

結衣「あ、あー。そっちかー……。姫菜に何回かそういうの見せてもらったことあるけど、あんまり、かなぁ。よくわかんないし」

八幡「そうか……。んでまたいきなりなんだけど、金剛デース!って言ってみて」

結衣「は?え?なに、なんて?」

八幡「金剛デース!だ」

結衣「こ、こんごうです」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:35:00.01
八幡「違う。もっと、こう……金剛デース!」

結衣「……こんごうでーす」

八幡「元気よく。金剛デェース!」

結衣「こんごうディース」

八幡「金剛デェース!」

結衣「こ、金剛デェース!」

八幡「……やっぱ似てるな」

結衣「全然意味わかんないんだけど……」

八幡「いや、とあるゲームのキャラなんだけどな。由比ヶ浜と声が似てる……つーか同じなんだよ。本人?声優やってる?」

結衣「やってるわけないし。でもそんなに似てるんだ。どんなキャラ?」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:35:35.80
八幡「んーと、これこれ」

結衣「……うわぁ。ヒッキーって結構……でも可愛いね。これ巫女服?」

八幡「あー、まぁそんな感じだ。ちなみに提督LOVE勢だな」

結衣「ごめん、またわかんない言葉が……」

八幡「ああ、提督とはこの場合俺のことで、金剛は提督が大好きという意味だ」

結衣「あたしが金剛なんだよね?」

八幡「おお」

結衣「つまり、あたしはヒッキーが大好き?」

八幡「……んん?」

結衣「……普通だね」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:36:13.15
八幡「いや、その理屈はおかしい……いや、おかしくないのか?」

結衣「よくわかんないけど……いろいろ設定あるんだね。ね、どんな感じの子なの?」

八幡「うーん……性格はお前みたいな感じだな。いつも元気でやかましい」

結衣「え、あたしやかましいの……?」

八幡「あ、えー……。でもスペック的には雪ノ下みたいな感じだな。帰国子女で紅茶が好きで料理上手だから。……あれ?由比ヶ浜と雪ノ下のいいとこ取りって、金剛最強じゃねぇか」

結衣「ちょっと。いろいろ失礼な感じだと思うんだけど。あたしのいいとこどこがあったの!?」

八幡「んー、元気で明るくて……、可愛いだろ。癒されるし……」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:36:42.01
結衣「も、もー!またそんなこと……。これ、着てほしいの?」

八幡「え、着てくれるの?」

結衣「ヒッキーが見たいんなら、いい……よ?あ、でもみんなの前で写真取られたりとか、そんなの無理だかんね!」

八幡「わかってるよ。つーか俺も絶対やだよ、そんな格好したお前を他人に見せるなんて」

結衣「……嬉しいな。誰にも見せたくない?独占したい?」

八幡「そういうこと言うのやめてくれよ……恥ずかしくなるだろ」

結衣「仕方ないなぁー。ヒッキーだけに見せたげる。それで、着て……どうするの?」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:37:08.57
八幡「……さ、さぁ。とりあえず見てみたい、だけだ」

結衣「……ほんと?」

八幡「……まぁ、いろいろしたりしなかったりするんじゃないですかね……」

結衣「ほ、ほほー。いろいろ楽しみ方があるもんだねぇ。いやあたしも結構、楽しみなんだけどさ……」

八幡「お、お前はなんかないのかよ。女性向けのこういうゲームだってあんだろ。……ほら、これとか」

結衣「うっわ、あたしこういうの生理的に無理。うっわぁ……」

八幡「えぇ……美形ってこういうもんじゃねぇの……。お前小さい頃白馬の王子様に憧れたりしなかった?」

結衣「そりゃしてたけどさー。今はもう、なんだろね、好みが変わったのかなぁ?」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:37:46.92
八幡「さぁ……。つっても、俺にそんなんなれって言われても無理なんだよなぁ」

結衣「そんなこと思わないよー。こんなんが好きだったらさ、たぶんヒッキーのこと好きになってないし」

八幡「酷いこと言われてるような気がするんだが……」

結衣「あは、あはは。気のせい気のせい」

八幡「……じゃあ今度いろいろ見に行ってみるか。それまでに片言の日本語練習しとけよ」

結衣「片言の日本語?なんで?」

八幡「言っただろ。金剛は帰国子女だから日本語が怪しいんだよ。ま、お前日本語元々苦手だし得意だろ」

結衣「むぁー!またバカにしてー!いじわるー!」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:38:14.53
八幡「……お、もうバイトの時間だろお前も。そろそろ行くか」

結衣「あ、うん。もうそんな時間かー。ヒッキーもだよね?」

八幡「おお。途中まで一緒に行くよ」

結衣「じゃあ、今日最後の……」

八幡「………………」

結衣「ん………………。行こっか。手、繋いでいい?」

八幡「し、仕方ねぇなぁ……」

結衣「そ、外だとやっぱり、ちょっと恥ずかしいねー」

八幡「ちょっとじゃねぇよ。俺すげぇ見られてる気がするんだけど……」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 17:38:42.13
結衣「気のせいだし、いいじゃん見られても。あたしが彼女じゃ恥ずかしい?」

八幡「なわけねぇだろ……むしろ自慢だ」

結衣「えへへー。あ、あたしこっちだから、じゃあねヒッキー。また明日ね、バイトがんばって」

八幡「おお、お前も頑張れ。また明日な」

結衣「うん、バイバーイ」

八幡「…………っし、働くかぁー」


一一一
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 00:59:12.89


沙希「ねぇ」

八幡「おお、川崎。お疲れ」

沙希「あ、うん。お疲れ様」

八幡「じゃあまたな」

沙希「うん、また……じゃなくて!ちょっと、話あんだけど」

八幡「うん?どした?」

沙希「あ、あー……途中まででいいからさ、一緒に帰らない?あたしももう出るから」

八幡「お、おお。別にいいけど」

沙希「……よかった、ちょっと待ってて」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 00:59:45.45
八幡「店の外出てるな」

沙希「うん」



沙希「ごめん、お待たせ」

八幡「いいよ、行くか。話ってなんだ?」

沙希「あ、歩きながら話す……」

八幡「そか」

沙希「………………」

八幡「………………」

沙希「………………」

八幡「………………なぁ」

沙希「ひっ!?」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:00:11.46
八幡「なんでそんな驚くんだよ……。俺家あっちだからもうちょいで別れちゃうんだけど……話さなくていいのか?」

沙希「え、あ、じゃあ話す……」

八幡「……おお」

沙希「…………ゆ、今週末の店長の送別会、行くの?」

八幡「あぁ、あれか。行きたくはねぇけど店長には割と世話になったからなぁ。どうすっか……お前はどうすんの?」

沙希「あ、あたしは、えーと……。まだ、わかんない。けど、比企谷が行くなら行ってみようかな……」

八幡「そうか……どうするかなー。って話ってそれだけ?」

沙希「えと……まだある、かな。あ、いや、よくわかんない」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:00:41.83
八幡「なんだそりゃ、さっぱりわかんねぇ。まあいいや、行くか」

沙希「ど、何処に?」

八幡「駅、送る。夜も遅いしな」

沙希「……いいの?」

八幡「……お前が嫌ならいいけどよ。まだなんか話あるみたいだし」

沙希「嫌なわけないよ……。ありがと、助かる……」

八幡「そか、気にすんな」

沙希「うん……」

八幡「………………」

沙希「………………」

八幡「………………」

沙希「……あのさ」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:01:15.44
八幡「ん?」

沙希「比企谷ってさ、由比ヶ浜と付き合ってるんだってね」

八幡「え?うん。つってもそれ結構前からだぞ」

沙希「そうなんだよね。あたし、知らなかったな……。比企谷、言ってくれなかったし……」

八幡「いや、わざわざお前に言うことでもねぇだろ……」

沙希「そう、だね。あたしには関係ないもんね……」

八幡「……そんな言い方やめてくれよ」

沙希「……ごめん。送別会さ、やっぱり比企谷も来てよ。あたしも行くから」

八幡「そうだな……。折角だし行っとくか。人数もそこまで多くねぇしな」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:01:41.08
沙希「うん……。あたし比企谷とお酒飲んだりしたことないし、たまには……」

八幡「ああ、行くよ。ここでいいか?」

沙希「あ、うん。もう着いちゃったね……。じゃあまたね、比企谷」

八幡「おお、じゃあな。気を付けて帰れよ」

沙希「……うん。ありがとね」

八幡「………………」


一一一


八幡「あ、そうそう。俺明日バイト終わったらそのまま飲みに行くから」

結衣「え、珍しいねヒッキー。誰と行くの?」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:02:26.14
八幡「バイト先の店長が変わるから、その送別会。いろいろ世話になったし、最後ぐらい出とくかなと」

結衣「おおー、いいねいいねー。ようやくヒッキーも人並みにコミュニケーション取れるようになってきたのかな?」

八幡「それ彼氏に向かっていう言葉か?でもそんな行きたいわけでもねぇんだよなぁ。ああいう場が苦手なのは変わんねぇし」

結衣「たまにはヒッキーもそういうの慣れといたほうがいいよー。社会人になってからも避けらんないしさ」

八幡「……だよなぁ。はぁ、社会って辛そうだ」

結衣「大丈夫だよ、ヒッキーなら。賢いし、か、かっこいいし。あたしにとってはかもしれないけど……」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:02:53.31
八幡「お前がそう思ってくれてるなら、まぁそれで十分かな……」

結衣「にへへぇ」

八幡「……幸せそうだな。バカっぽくてすげぇ、可愛い」

結衣「なんて複雑な褒められ方なんだろう……」

八幡「すまん、犬っぽいに言い直す」

結衣「あたし、そんなに犬っぽいかな……。サブレ飼ってるからなの?」

八幡「さぁー。飼い犬は飼い主に似るってよく言うけど、逆なのかもな。飼い主が飼い犬に似てくるのかも」

結衣「じゃあヒッキーは猫に似てる?あ、あんまり群れないとことか猫っぽい?」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:03:20.62
八幡「そこはそうかもな。あと猫といえば……気分屋で気まぐれ。俺、そんな感じか?」

結衣「いや、なんか違うなー。ヒッキーはやっぱりヒッキーかな。カマクラは元気?」

八幡「おお、元気元気。こないだ帰ったときはふんぞり返って寝てたわ。俺帰ってもまったく反応しねぇでやんの。冷たい猫だわ」

結衣「あはは、そっかー。ね、今度あたしもカマクラに会いに行っていい?」

八幡「ん?うち来るってことか?」

結衣「うん。ダメかな?」

八幡「いや、別にいいけど。お前猫苦手なんじゃないの?」

結衣「苦手……は苦手だけど、嫌いじゃないし……。克服しようかなと。かか、家族に、なるかも、しんないし……」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:03:58.73
八幡「気が早いんじゃないのか、それは……。でも、あれだな、カマクラとも仲良くしてやってくれると嬉しいかな」

結衣「だ、だよね。それにあわよくばご両親と会えたりしちゃったら、ご挨拶とか……うわ、何着てこう……」

八幡「だ、だから気が早いって……」

結衣「むーん……不安なんだよー。ヒッキーがあたしを捨てちゃうのが……」

八幡「そんなことしねぇって……」

結衣「じゃーあー、不安、とってよ……」

八幡「ま、またぁ?最近毎日じゃねぇか……」

結衣「嫌?したくない?」

八幡「そんなことはねぇけど……。いやな、ゴム代も結構バカにならんなと……」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:04:24.63
結衣「……なら今日は、なしで」

八幡「え、あぁん?いいの?マジで?」

結衣「あ、いや、ナマはダメだよ……。使わなくて済むようなこと、しよ?」

八幡「あ、そゆこと……」

結衣「なに、そんなに……したいの?」

八幡「……そりゃ、したくはあるけど。責任まだ取れねぇから駄目だよな。わかってる、すまん」

結衣「……あたしも、したいよ。でも、デキちゃったら大変だから……ごめんね」

八幡「いや、謝んなよ。俺が馬鹿なんだから」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/18(金) 01:04:55.28
結衣「……うん。その代わり、って言っちゃうとアレだけど……。いっぱい気持ちよくなってもらえるよう、頑張る」

八幡「……俺も」

結衣「明日はできないし、浮気しないよう二日分やっちゃお」

八幡「……ちょっと怖いんだけど」

結衣「んっふっふ、ヒッキー覚悟ー!」

八幡「えっ、ちょ、いきなり!?いやぁぁ!」


一一一
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/19(土) 00:41:29.66
サキサキが本気を出すと見せかけた
ルミルミのターンはまだですか?
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:36:40.48


沙希「比企谷ぁ……。飲んでないじゃん」

八幡「の、飲んでるだろ……。俺あんま強くねぇんだよ」

沙希「つまーんないー、比企谷、なんか面白いこと話して」

八幡「えぇ……なんという無茶振り、俺を殺す気か。つーかお前大丈夫なのか?なんか目座ってる気がすんだけど」

沙希「……なに、あたしの目付きが悪いって、そんなこと思ってんの?」

八幡「言ってねぇだろんなこと……。えらい絡むなお前」

沙希「しょーがないじゃん。あたし比企谷しか話せる人いないしー」

八幡「いや、他にも人いんだろうが」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:37:13.47
沙希「じゃあ言い方変える。あたしは比企谷と話しにここにきたのー」

八幡「……ああ?これ店長の送別会だぞ」

沙希「だからー、そんなのはただの口実なのー。比企谷とお酒飲めたらなんでもよかったのー」

八幡「えー……それ、言ってもいいのか?見た目じゃよくわかんねぇけどお前すげぇ酔ってんだろ……。なんか異様に間延びした喋り方だしよ」

沙希「んー、ちょっとだけ酔っちゃったかなぁ?にへへぇ」

八幡「いやいやいやいや、びっくりするぐらい酔ってるって。普段とキャラ違いすぎだろ」

沙希「なによ。普段は可愛いげがないとか思ってるんでしょどうせ」

八幡「だってお前さ、愛想振り撒くキャラじゃないじゃん……」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:38:00.52
沙希「そ、そうだけどさぁ……。あたしだって、あたしだってねぇ……」

八幡「え、ちょっ、離せっ。あた、みえ……」

沙希「いいから」

八幡「よくねぇっ。み、みんなに見られてるだろが……」

沙希「…………あ」

八幡「はぁ…………」

店長「やぁやぁ、相変わらず仲がいいねぇ君達は」

八幡「あ、店長。お疲れす。今までほんとお世話になりました」

沙希「……あ、店長ー。比企谷クビで」

八幡「はぁ!?なんでだよ……」

店長「はっは。もう僕にはそんな権限はないよ」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:38:42.31
沙希「いや、冗談なんで。比企谷やめるんならあたしもやめまーす」

店長「それは困るなぁ。……前から聞きたかったんだけど、川崎さんと比企谷くんは付き合ってるの?」

沙希「あ、あたしと、こいつが?付き合って?えー?」

八幡「……いえ、付き合ってませんよ。俺、一応彼女いるんで」

沙希「………………」

店長「あ、そうなの?人は見かけによらないもんだね」

八幡「なんすかそれ、失礼じゃないですかね……」

店長「はっは、いや失敬。そりゃ大学生にもなったらそれぐらいは普通だね。じゃあまた後で」

八幡「あ、はい」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:39:16.95
沙希「………………」

八幡「…………なんだよ」

沙希「……比企谷、おかわり」

八幡「まだ飲むのかよ……もうやめとけって」

沙希「うるさい。比企谷のも頼んどくから。すいませーん」

八幡「……参ったな」


一一一


店長「それじゃあみんな、今までありがとう、また何処かで」

八幡「お疲れ様でした」

沙希「おつかれさまでしたぁー」

店長「じゃあね、比企谷くん、川崎さん」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:40:01.90
八幡「はい、今まで本当にお世話になりました」

沙希「お世話にー、なりましたぁ」

店長「……川崎さん、大丈夫?」

八幡「いえ、あんまり……。見たことないぐらいぐでんぐでんです」

沙希「…………ダルい」

八幡「おい、そんなとこで座んなよ」

沙希「つかれたー」

八幡「…………こりゃ駄目だな」

店長「比企谷くん、悪いけど川崎さん連れて帰ってもらえる?」

八幡「え、なんで俺が」

店長「川崎さんと仲がいいの君ぐらいだもん。じゃ、よろしくね。しっかり頼むよー」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:40:46.64
八幡「いや俺、こいつの家とか知らな……ちょ、えー……。みんな薄情だなおい……」

沙希「比企谷、おんぶしてー」

八幡「うるせっ。とりあえず立て、座るならそこに公園あるからベンチにしとけ。ほら、掴まれ」

沙希「んんー……」

八幡「肩、貸すから……。大丈夫か?歩くぞ?」

沙希「うん……」



八幡「はーっ、はーっ、力ぜんっぜん入ってねぇよお前……」

沙希「うぅ……頭ガンガンする……」

八幡「ちょっと座って休んどけよ。だから今は、体に力入れろぉおお歩けぇぇ」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:41:16.92
沙希「比企谷、近いよ……」

八幡「仕方ねぇだろが……どうしろってんだ俺に」

沙希「比企谷ぁ……。あたしじゃ、ダメなの……?」

八幡「な、何がだよ」

沙希「由比ヶ浜じゃなきゃ、ダメなの……?」

八幡「…………ああ」

沙希「…………そう」

八幡「………………離すぞ」

沙希「疲れた……ダルい……」

八幡「……ちょっと待ってろよ、水買ってくるから」

沙希「行かないで……」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:42:26.68
八幡「いや、そこの自販機だから。見えるだろ?置いてきゃしねぇから安心しろ」

沙希「わかった……」

八幡「…………な、なんなんだあいつ。酔うと幼児化すんのか……?」



八幡「ほら、かわさ……って、寝んのかよこんなとこで。いい加減にしろよこいつ……」

沙希「………………」

八幡「はぁ…………」


一一一


八幡「うあ……寝汗ひでぇな。川崎は……まだおやすみか。この野郎、ぐっすり寝やがって……」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:43:23.28
沙希「…………むにゃ………………」

八幡「死ぬほど疲れたんだからな……。気持ちわりぃ、シャワー浴びるか……」



沙希「…………ん。……ベッドだ。どこ?ここ……」

沙希「うぅ……いたた……。昨日送別会行って、えーと……緊張してたから飲み過ぎて……」

沙希「ダメだ。さっぱり思い出せない……。こんなの初めてだ……」

沙希「てか、誰の家……?昨日のメンバーだと、やっぱり比企谷……?」

沙希「なんで誰もいないんだろ。んー……」

沙希「トイレ借りて、いいかな……」

沙希「………………」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:44:05.51
八幡「あっ。まっ…………」

沙希「…………きゃあああ!」

八幡「おまっ、叫ぶなっ!」

沙希「なんで比企谷、はだっ……むぐっ」

八幡「こ、ここは俺んちだ、静かにしてくれ頼む……。まだ5時なんだぞ……」

沙希「ぷはっ!いいから、服、着ろおお!」

八幡「………………。すまん」


一一一


八幡「……落ち着いたか?」

沙希「…………うん。なんか、ごめん……」

八幡「どこまで覚えてんの?」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:44:58.46
沙希「送別会で飲みすぎたとこまで、かな……。どうやって店出たのかもイマイチ……」

八幡「一応、俺の名誉のためにざっと説明しとくな」




沙希「…………ちょっと、思い出してきた」

八幡「そうか、よかった」

沙希「なんか公園?みたいなとこ、二人で行ったよね?」

八幡「おお、行ったな。ベンチで寝始めたんだよ、お前」

沙希「……そこ行くとき、あたしさ……。その、変なこと、言ったよね。記憶がおかしくなければだけど……」

八幡「……別に、変なことは言ってないんじゃないか」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:45:48.49
沙希「……覚えてるんだ」

八幡「そりゃ、まぁな」

沙希「…………この際だから、もう一度聞かせて。曖昧な記憶にしときたくないんだ。あたしの、あたしじゃ、ダメなのかな……」

八幡「…………別にお前が駄目なわけじゃないだろ」

沙希「ごめん。そんなのじゃあたしが納得、っていうか……踏ん切りがつかない。ちゃんと、終わらせたい」

八幡「…………それでも、お前に不満なんて、駄目なところなんてない。俺はお前より先に由比ヶ浜と知り合って、先に好きになっただけだ」

沙希「……どこが、好きなの?」

八幡「…………いろいろあるけど、あいつは誰よりも優しくて、俺のことを想ってくれてて……。俺はあいつのことをもっとわかりたいと思った。だから、傍にいたい」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:46:28.05
沙希「比企谷、一途そうだよね。由比ヶ浜が羨ましいな……」

八幡「一途ってか、なんだろうな。俺そんな器用じゃねぇから、一度には一人しか見られないんだと思う。だから……」

沙希「…………そっか」

八幡「……ああ」

沙希「そっか…………」

八幡「…………泣くなよ」

沙希「…………泣いてない」

八幡「そうか」

沙希「こういうの初めてだからさ、よくわかんないんだけど。別にあんたと何も始まってなかったんだけど………たぶん、初恋、だったんだ」

八幡「………………」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:47:16.40
沙希「あたしも知らないうちに始まってて、でも何もできないまま大学も別々になっちゃって」

沙希「本屋でバイトしてるあんた見つけてさ、チャンスだとか思ってやり始めたのに結局また何もできなくて。時間ばっかり経っていって……」

沙希「で、今終わったの。比企谷がちゃんと終わらせてくれた」

八幡「………………」

沙希「思ってたより、ずっと、辛いね。しんどいね……」

八幡「……そうだな」

沙希「…………えぐっ…………落ち着いたら、帰るから……」

八幡「しんどいなら、もう少しいても……」

沙希「ううん。あいつに悪いから、いい。由比ヶ浜がいい子だってのはあたしも知ってるから……」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:47:49.16
八幡「…………すまん」

沙希「……でも、もう少しだけ…………ひっく…………」


一一一


結衣「たっだいまー」

八幡「ただいまーっと」

結衣「そうそう、昨日の送別会どうだった?」

八幡「あー、まぁ……なんかいろいろあった。疲れた」

結衣「なに、いろいろって。行かなきゃよかったとか思ってるの?」

八幡「……いや、そんなことはないぞ。行って、よかったかな」

結衣「ふーん。なんか珍しいね」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:48:21.68
八幡「んーまぁ、店長には最後の挨拶できたしな……。……由比ヶ浜?どした?」

結衣「…………沙希」

八幡「…………あん?」

結衣「沙希、来たでしょ」

八幡「……なんでわかんの?」

結衣「こんな青がかかった長い髪、沙希以外にいるわけないじゃん。しかもなんでベッドに……。ヒッキー」

八幡「は、はい」

結衣「そこに座る」

八幡「はい……」

結衣「……どういうことなの?」

八幡「お、怒ってる?」

結衣「怒ってないと思ってる?」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:49:06.94
八幡「…………思ってない。好きなだけ罵ってくれ」

結衣「あたしが別れるって言い出すとは思ってないんだ」

八幡「おも…………え?わか…………えっ!?」

結衣「………………」

八幡「まま待て、落ち着け由比ヶ浜。ちゃんと説明する、頼む待て」

結衣「ヒッキーが落ち着きなよ」

八幡「わ、わかった。いや、それはほんと困る。嫌だ絶対に」

結衣「なんで?」

八幡「なんでって、俺が好きなのは由比ヶ浜……お前だけだから」

結衣「そっか。うん、もういいよ」

八幡「よくない。…………え?いいの?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:50:06.43
結衣「いいよ。そもそもあたしが別れるなんて言えるはずないし。前も言ったじゃん、あたしはヒッキーから離れられないって」

八幡「だったら、なんであんなこと……」

結衣「あたしの性格が悪いだけだよ。ヒッキーのこと信じてるけど、いつだって確認しないと不安なんだ……」

八幡「……すまん」

結衣「隠すなら隠すでいいけど、ちゃんとバレないようにしてよ……。もう、バカ」

八幡「あー、いや、隠すってのも……。やましいことはしてないんだけどな」

結衣「そうだと思ってるよ、あたしも。でもね、ヒッキーのことばっかり頭の中いっぱいにしても、何があったかなんてわかんないんだよ……」

八幡「……だよな。わかった。話す」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:51:01.13
結衣「……うん」



八幡「…………だから、ちゃんと終わらせた。バイトはやめないつってたけどな」

結衣「そっか……」

八幡「しんどいんだな。終わらせる方も」

結衣「……それはヒッキーも、沙希も真剣だからだよ。あたしはこれまでそんな辛くはならなかったから」

八幡「そうか……なんか申し訳ねぇな。俺なんかが」

結衣「だからモテてるって言ったじゃん。あとそんなこと言うのはあたしにも、沙希にも失礼だよ」

八幡「……悪い」

結衣「……後悔、してる?」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:52:43.69
八幡「してるわけねぇだろ。俺には一人しか選べないんだ。ならどうするかなんて決まってる」

結衣「……ありがと。でもさ、沙希はいい子だと思うよー。あんな子なかなかいないよ?」

八幡「だろうなぁ。不器用なのと無愛想なの以外完璧だよな、あいつ」

結衣「料理もあたしなんかよりずっとできるし、足長くてスタイルもいいし」

八幡「……もうやめとけ。俺はそんなとこ見て好きになったり嫌いになったりしねぇから。結衣、好きだ」

結衣「…………なんでわかったの?」

八幡「今のはわかりやすかったぞ」

結衣「うー……先手を取られるなんて初めてかも……。ヒッキー、あたしも大好きだよ」

八幡「……おお。今度のお前の誕生日、どっか晩飯食いにいくか」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:53:22.77
結衣「う、うん。どこいくの?」

八幡「……なんかその、いい感じのとこ」

結衣「未定?」

八幡「おお。でもちゃんと考えとく……。あ、高級フレンチだとか、ドレスコードがいるようなとこは想像するなよ。無理だあんなの」

結衣「そんなとこはあたしも落ち着かないかなぁ……」

八幡「そうか、助かるわ……。カジュアルでいける、微妙に小洒落たようなとこ探しとく……」

結衣「む、無理しないでいいよ?」

八幡「いいんだ、無理させろよ。お前の誕生日ぐらい格好つけさせてくれ……」

結衣「ヒッキー、カワイイ……」

八幡「ど、どうも……」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 10:53:52.61
結衣「……あたしは、ヒッキーといけるならほとんどどこだっていいんだ。これはほんと。でもね、ヒッキーがそうやって、あたしのことちゃんと考えてくれてるんだなって思えるのが、何よりもすっごく嬉しい」

八幡「俺もお前のそんな顔が見たくてやってんだから、おあいこだな」

結衣「えへへぇ……幸せすぎてとろけちゃうなぁ」

八幡「あ、誕生日プレゼント何が欲しい?当日一緒に買いに行こうぜ。もうお前が欲しくて俺に買えるものが思い付かねぇんだよ」

結衣「んー、何がいいかなー……。候補考えとくからさ、いろいろ見て回ろうよ」

八幡「……そだな。んじゃ今日は何しますかね?」

結衣「えーとね、今日はー………………」


一一一
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 11:11:26.94
乙!サキサキには残念な結果になったけど1つ区切りをつけてガハマさんとまた絆を深めたのかね~
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:13:03.41


結衣「ねね、ヒッキー。来年の夏休みは就活でそれどころじゃないかもしんないよね?」

八幡「かもなぁ。状況次第だけど、卒論もあるし今年ほど暇じゃないだろうな」

結衣「社会人なったら夏休みすらないかもよ?」

八幡「やめろ、働きたくなくなるからやめろ。お前は無職の俺を養えるのか?」

結衣「わわ、わかんないけど、頑張るよ!なんでもする!ちゃんと家事も!」

八幡「……お前にだけ働かせるわけねぇだろ。家事ぐらいなら俺に任せろ」

結衣「うぅ、なんでこんな人好きになっちゃったんだろ……」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:14:11.47
八幡「アホか、冗談だよ冗談。お前にだけ苦労させてたまるか。なるべくいいとこ就職できるように努力はしてるよ」

結衣「ヒッキー……なんか、いつの間にかまともな人みたいになってる……」

八幡「感動してもらうポイントが違うんだが」

結衣「あ、いや……あの、そういうこと言ってもらえて、超嬉しいです……」

八幡「お、おお……」

結衣「ヒッキー……すき…………」

八幡「………………で、夏休みがどうかしたのか?」

結衣「あ、そうそう本題忘れるとこだった。だからさ、今年がのんびりできる最後の夏休みになるかもじゃん?」

八幡「おお、まぁそうだな」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:15:08.03
結衣「というわけで、海に行こうよ、海」

八幡「……いいか由比ヶ浜。海に行って死ぬ奴は毎年たくさんいるが、行かなくて死んだ奴は一人もいねぇんだよ」

結衣「あんまり家にずっといたら腐って死んじゃうよ」

八幡「一応生命維持活動はしてるから腐敗はしねぇと思うんだが……」

結衣「いいじゃん行こーよー、うーみー。夏の思い出つくろーよー」

八幡「……暑いじゃん」

結衣「海冷たいよ」

八幡「……人多いじゃん」

結衣「祭りは行ってくれるのに?」

八幡「えーと…………」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:16:01.27
結衣「……水着、見れるよ?」

八幡「そ、そうだな。考えとく……」

結衣「えっ!?そんなんでいいの!?」

八幡「なんで驚くんだよ。そんなんでとはなんだ」

結衣「いやだって……それ以上のたくさん見せてるし……」

八幡「ま、まぁそうなんだけどな。水着はそれはそれで別腹と言うか」

結衣「まぁいいや……行けるならなんでも。嬉しいなー。水着買いに行くから今度付き合ってね?」

八幡「海よりそっちのがキツいわ、マジで。変質者みたいな目で見られるの確実だし」

結衣「じゃあ腕組んどこうよ。それなら大丈夫でしょ?」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:16:57.94
八幡「せめて手繋ぐで許してくれ……」

結衣「仕方ないなぁ。でもまた憧れを叶えてもらえるから、すっごい楽しみ。約束だよ?」

八幡「おお。約束は守るよ、絶対に」

結衣「よし、じゃあ夏休みにこなしたいことリストを作ろう。ヒッキーもどんどん言ってよ」

八幡「……へいへい」


一一一


八幡「………………ん?」

八幡「うおっ。なんかどんどん写真が際どくなってくんな……」

八幡「送ってくれって言わなくても送るようになってるし、あいつ実は楽しんでんじゃねぇのか……」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:17:40.83
八幡「あいつ、リベンジポルノとかそんなこと考えてねぇんだろうなぁ。無防備だなー、そんなことする気ないけど」

八幡「まぁ、ありがたく頂きますが。保存……と。一応隠しフォルダ……と」

八幡「…………結構増えたな」

八幡「………………」

八幡「………………」

八幡「………………ふぅ」

八幡「…………っ!だ、誰だこんな時間に……」

陽乃「ひゃっはろー。比企谷くーん、暑いーあけてー」

雪乃「ちょっと、姉さん酔いすぎよ。遅いんだから騒がないで、迷惑でしょ」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:18:36.03
陽乃「このぐらいなら平気だよー。うるさいなぁ雪乃ちゃんは」

八幡「………………」

雪乃「ここは防音のしっかりしたマンションとは違うのよ。場をわきまえなさい」

八幡「……人ん家の真ん前で住んでる場所を見下さないでもらえますかね」

陽乃「あ、比企谷くんおひさー。朝まで寝かせてー」

雪乃「あ、比企谷君……。ごめんなさい、いきなり押し掛けてしまって」

八幡「…………俺の家は酔っぱらいの簡易宿じゃないんだが」

雪乃「わ、わかってるわよそんなの。姉さんが暑いもう歩けないどうしてもって暴れだして……」

陽乃「えー、雪乃ちゃんだって行くって言ったら嬉しそうにしてたじゃない。嘘はダメよー」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:19:28.76
雪乃「ちょ、嘘を言ってるのはどっちよ、そんな事実はどこにもないわ。比企谷君、わかってるわよね?」

八幡「えー、どっちでもいいんで、ここで騒がないでもらえますか……」

陽乃「そーう?じゃあ上がるねー、お邪魔しまーす。ひゃー涼しーい」

八幡「あっこらっ、まだ許可した覚えは……」

陽乃「うわー、せまーい男くさーい。でもきちんと片付いてるじゃない、感心感心」

雪乃「ごめんなさい……」

八幡「……お前じゃないだろ、悪いのは。けどちょっと恨むからな」

雪乃「……ひっぱたいてでも連れて帰りましょうか。そのぐらいしないと姉さんは動かなそうだし」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:20:18.33
八幡「あ、いやさすがにそこまでは……。お前らの関係悪化させたら俺も寝覚めが悪い」

雪乃「……申し訳ないわ、本当に。今度何かお詫びを考えておくから」

陽乃「雪乃ちゃん何してるのー?早くおいでよー。ほら、比企谷くんのジャージ落ちてるよ。拾い放題だよー」

八幡「あぁもう、本当になんなんだこの人は……。もういい、入れよ。あの人おとなしくさせてくれ。お前だけ帰られるとそっちのが大問題だ」

雪乃「……わかったわ。お、お邪魔します……」

八幡「やっぱこうなるのか。俺が悪いのか?これ……。すまん由比ヶ浜……」

雪乃「?」

八幡「なんでもねぇよ」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:21:23.26
陽乃「比企谷くーん、布団ちゃんと干してるー?おー、寝心地はそれなりにいいじゃない」

八幡「で、当然のように人のベッドを占拠すると……」

雪乃「……姉さん。いい加減にしないと本気で怒るわよ。どこまで彼に迷惑をかけるつもりなの。これ以上何かやったら無理矢理にでも連れて帰るからね」

陽乃「うわー、雪乃ちゃんが怒ったー。でもここまでだから大丈夫だよ。大人しく寝るからさ。本当に眠いんだよー……」

雪乃「100歩譲って寝るのはいいとしても、ベッドから降りなさい。そこは比企谷君の寝る場所よ」

八幡「あー、いいよ雪ノ下。俺朝まで起きとくから。大人しくしてくれるんならそっちのがありがたい」

雪乃「でも、それは……」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:22:23.87
陽乃「わーい比企谷くんありがとー。じゃあおやすみー」

八幡「…………嵐だな、まるで」

雪乃「こんなに厚かましい人、姉さん以外に見たことがないわ」

八幡「陽乃さんはべろべろみたいだけどお前はそうでもねぇんだな。迎えに来ただけか?」

雪乃「いいえ、二人で食事をしてたのよ。姉さんが途中でワインを飲み初めて、私も多少は付き合っていたのだけれど……それがよくなかったわ」

陽乃「…………んん…………すー…………」

八幡「……なんかあったの?陽乃さん。こんななるほど羽目外す人じゃねぇだろ」

雪乃「いろいろと、あるみたいよ。家のこととかね」

八幡「……そうか。陽乃さんも人間らしいとこ、あるんだな」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:23:18.27
雪乃「決して姉さんの厚顔無恥な振る舞いを認めるわけじゃないし、許してあげてとは言えないけれど……。あれはきっと、あなたに甘えているのよ」

八幡「そうは思えんが……。それになんで俺なんだよ」

雪乃「うまく言えないけど、あなたが偏屈で変人だからじゃないかしら」

八幡「うまく言えなさすぎだろ。罵倒されてんのかと思ったわ」

雪乃「まさか。褒めているのよ」

八幡「相変わらず歪んでんな。変人はお前もだろ」

雪乃「酷いこと言うわね、怒らせたいの?」

八幡「なんなのこの理不尽な仕打ち……」

雪乃「…………ふふっ、久しぶりね。こういうやり取りも」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:24:36.05
八幡「……そうだな。少し懐かしく感じる。なんか飲むか?紅茶は置いてねぇけどよ」

雪乃「……その前に、すごく今更だしあなたの家だから少し恐縮なんだけども……」

八幡「んだよ、遠慮とか珍しいな。なんだ?」

雪乃「……下を、ちゃんと履いてもらえるかしら……。立たれると目のやり場に困るのよ」

八幡「……おぉ!?」

雪乃「一人暮らしの男子なのだし、いろいろと、その……わからないわけではないけど……」

八幡「な、何を心配してるんだ、お前は……」

雪乃「いいのよ、そういうのも必要なことなんだから。…………由比ヶ浜さんとうまくいってないの?」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:26:03.46
八幡「いってるよ余計なお世話だよ。てか下世話だよ」

雪乃「そう……。なら私は身の危険を感じなくてもよいのかしら」

八幡「感じてたのかよ!失礼極まりないな、勝手に来といて」

雪乃「し、仕方ないじゃない。一人暮らしの男子の部屋に入るなんて初めてだし、下はパンツだし……」

八幡「ほら、もう履いたぞ。興味ねぇからいらん心配すんな」

雪乃「その言い方は少し……それはそれで複雑な気分ね」

八幡「あーもう超めんどくせぇ。さっきうまくいってんのかって聞いたけどな、うまくいかなくなるとしたらこんなことがバレた時なんだからな」

雪乃「隠すからよくないんじゃない?そういう、その……アレは別にないのだし」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:26:42.11
八幡「じゃあお前が連絡しといてくれよ」

雪乃「…………言いにくいわね。アレなことはないとはいえ」

八幡「だろ?何もなくても後ろめたいし、実際怒られてんだよ」

雪乃「と言うと、まさかあなた、他にも女子を連れ込んでアレなことを……」

八幡「してねぇよ。ていうかアレアレ連呼すんな。なんか変に意識しちゃうだろが……」

雪乃「ご、ごめんなさい。やっぱりアレの有無は重要かと思って……」

八幡「だから……」

雪乃「あ……」

八幡「………………」

雪乃「………………」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:27:43.86
陽乃「……雪乃ちゃーん…………」

八幡「っ!」

雪乃「!!」

八幡「寝言かよ……」

雪乃「まったく、寝ていても迷惑ね……」

八幡「……なんつーか、お前も結構変わったよな」

雪乃「どこを見てそう言っているの?」

八幡「陽乃さんとのやり取りとか、態度とか」

雪乃「……そうね。私も変わったと思うわ。いつまでもあの頃のままではいられないのはわかっていたことだし」

八幡「そうか……」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:28:39.86
雪乃「姉さんに言ったことはないけれど、姉さんには感謝しているのよ、今では。甘えていた私を一人前にしようとしてくれていたのだと思うし、家のことからも私を守ってくれていたから」

八幡「お前がそう思えるようになったんなら、よかったな」

雪乃「ええ。歪んでいる愛情表現だとは思うけど、こんなのでもたった一人の姉で、家族だから……」

八幡「あの頃からお前がそんな顔できてたらなぁ……」

雪乃「なによ、口説いてるの?」

八幡「ばば馬鹿か、そんなわけねぇだろ」

雪乃「ふふっ。……そんなに、狼狽えないでよ。必死なんだから……」

八幡「………………」

雪乃「………………」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 02:29:22.38
八幡「雑魚寝になっちゃうけどさ、そろそろ寝なくていいのか?」

雪乃「いいのよ。ここで……こんなところで、寝られそうにないから」

陽乃「…………すー…………むにゃ…………」

八幡「……そうか」

雪乃「……朝までまだ時間があるわね。積もる話でも、語らいましょうか。由比ヶ浜さんからある程度は聞いているけどね」

八幡「どこまで言ってんだ、あいつ……」

雪乃「さぁね?朝までに探ってみるといいわ」

八幡「怖いななんか。コーヒーでも飲むか?」

雪乃「ええ。頂くわ」


一一一
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 11:49:53.18

なんだろねこの空気感
こういうの出せる人って珍しいと思う
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:55:20.00


八幡「なぁ、あんま時間ないけどそろそろ寝たら?派手にうつらうつらしてんじゃん」

雪乃「………………はい?寝てな……。……いから」

八幡「意識が大分途切れてるみたいですが……」

雪乃「……うぅ、眠い…………」

八幡「我慢する意味がわかんねぇよ」

雪乃「寝たら何されるか…………」

八幡「お前もしつこいな。なんもしねぇって」

雪乃「…………嘘よ。久しぶりに会えたのに、もったいないじゃない……」

八幡「…………もう、寝とけ」

雪乃「…………うん。ごめんけど、そうする……。おやすみ、比企谷くん……」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:56:05.53
八幡「ああ、おやすみ」

雪乃「………………」

八幡「はー……。寝顔はそっくりだな、この二人」

八幡「………………」

八幡「………………」

雪乃「…………すぅ………………」

陽乃「……雪乃ちゃん、寝ちゃった?」

八幡「ぬ、起きましたか……」

陽乃「うん、気持ちよかったー。今何時?」

八幡「四時すね」

陽乃「わたしは始発で帰るつもりだったけどー、雪乃ちゃんは今寝たんだよね。どうしよう?」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:56:42.03
八幡「悪いんですけど、起こして連れて帰ってもらえますか?」

陽乃「……どうして?」

八幡「俺には大切な彼女がいるんで。今でも問題なのに、さらに誤解されそうなことしたくないですから」

陽乃「別に雪乃ちゃんと今さらどうこうってのはないでしょ?」

八幡「……絶対ないとは言い切れないですよ、俺がどんな理性の化物でも。所詮は人間ですから」

陽乃「ふーん、昔みたいに自分のこと過小評価してないんだ」

八幡「過大評価の間違いじゃないですか?昔の俺なら絶対ないって答えてますよ」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:57:16.99
陽乃「んにゃ、合ってるよ。君は昔は自分のことを過小評価してた。今はちゃんと自分のことをわかってる。だからそう言えるの。と、思うよ」

八幡「……陽乃さんと話すのはやっぱ苦手ですね。見透かされてる気がして」

陽乃「そーう?わたしは楽しいよ、比企谷くんと話すの。……でも、昔よりはつまんなくなっちゃったかな」

八幡「陽乃さんにそう言われるってことは、俺も多少は現実が見れるようになってきたってことですかね?」

陽乃「何その顔。生意気ー。言っとくけどわたしは雪乃ちゃんを泣かせたこと、許してないからね」

八幡「勘弁してくださいよ……。でも、謝りませんからね。こいつに失礼なんで」

雪乃「…………すぅ…………んん…………」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:58:09.19
陽乃「うん。それで、いいと思うよ」

八幡「……そうですか。ていうかなんでうち来たんですか。タクシーでも送迎車でもなんでも、いくらでも帰れたでしょうに」

陽乃「んー、久しぶりに比企谷くんの屁理屈が聞きたくなって。押し掛けてごめんね」

八幡「そんな風に謝られるとは思ってませんでした」

陽乃「わたしもちょっと飲み過ぎちゃったから。反省してるのよ、これでも」

八幡「いやまぁ、すんなり上げる俺も俺なんで。そこまで責めるつもりは……」

陽乃「そう?ならよかった。ね、ガハマちゃんとのこと聞かせてよ。どんなプレイしてんの?」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:58:52.44
八幡「ぶほっ!い、言うわけないでしょそんなこと……」

陽乃「言えないようなことばっかりしてるんでしょー。比企谷くんどう考えてもムッツリだもんねー」

八幡「質問がストレートすぎて引きますよ……」

陽乃「じゃあさ、ガハマちゃんのいいとことか好きなとこ教えてよ」

八幡「……それなら、いくらでも」

陽乃「……ほんと、生意気。あーあーやめやめ。また寝る。五時半ぐらいに起こしてよ、雪乃ちゃん起こして帰るから」

八幡「わかりました」

陽乃「おやすみ」

八幡「おやすみなさい、陽乃さん」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 01:59:38.30
陽乃「…………あ、比企谷くん」

八幡「なんですか?」

陽乃「………………いいや。なんでもない。おやすみ」

八幡「……はい」


一一一


陽乃「ほら、しっかり歩く。雪乃ちゃん」

雪乃「……うん…………」

八幡「どしたんですか、こいつ」

陽乃「雪乃ちゃん低血圧だから朝は激弱なんだよー。知らなかった?」

八幡「はい……。知りませんでした。体力ないのは知ってましたけど……」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:00:51.26
雪乃「……ふふ。まだまだ、あなたの知らないことはたくさんあるのよ」

八幡「……かもな。じゃあまたな。気を付けて帰れよ」

陽乃「うん、ありがとね比企谷くん。またねー」

雪乃「……ええ、またね比企谷君。やっぱり、今日のことは私から由比ヶ浜さんに謝っておくから……」

八幡「……いいよ、俺から言うよ」

雪乃「……そう。……でも私も謝っておくわ。彼女に嫌われたくはないけど、親友として対等でいたいから」

八幡「そうか、わかった」

雪乃「由比ヶ浜さんのこと、よろしくね」

八幡「おお。任せろ」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:01:58.42
雪乃「じゃあ、また」

八幡「ふぁぁ……。俺も、あいつ来るまで寝とくかぁ……」


一一一


八幡「………………」

結衣「………………」

八幡「…………なんか、柔らかい……」

八幡「…………おぉ?」

結衣「あ、おはよ。ヒッキー」

八幡「…………あれ?俺どこで寝てた?」

結衣「床で寝っ転がってたよ。ダメだよー、ちゃんとベッドで寝ないと」

八幡「なんで膝枕……」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:02:34.86
結衣「やだった?」

八幡「な、なわけねぇだろ。……で、お前は何してたの?」

結衣「枕もなくてしんどそうだったから膝枕してー、ヒッキーの寝顔見てた」

八幡「…………結衣」

結衣「……なに、どしたの。苦しいよ……」

八幡「またお前に謝らないといけないことがあるんだ」

結衣「ゆきのんのこと?」

八幡「……なんだよあいつ、俺から言うって言ったのに」

結衣「ゆきのんと、陽乃さんからも連絡あった。その二人なら、まぁ……あたしも仕方ないって思えるかなぁ」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:03:50.00
八幡「いや、駄目だろ」

結衣「あたしはゆきのんのことも信じてるから……大丈夫だよ。ちょっと釘はさしといたけどね、えへへ」

八幡「なんて言ったんだ?」

結衣「え、んー、いろいろだけど……まとめると、ヒッキーはあたしの!って感じのこと」

八幡「そっか……」

結衣「それにヒッキーはさっき、自分から話そうとしてくれたし。…………甘いかな、あたし」

八幡「たぶん。大甘だな」

結衣「でもなー。ゆきのんだとどうしようもないなぁ、あたし。だってゆきのんのことも絶対に嫌いになりたくないもん……」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:04:37.91
八幡「雪ノ下もお前に嫌われたくないって、そう言ってたよ」

結衣「そっかぁ……。嬉しいな。ね、だから離してもいいよ。怒ってないから」

八幡「……やだ。怒ってなくても離さない」

結衣「ヒッキー、んー……」

八幡「………………。なぁ」

結衣「ん?」

八幡「二人とも就職決まったら、一緒に暮らすか」

結衣「え、いいの?」

八幡「いいってか、俺はずっとそうしたかったし……。あの、よく知らないから教えてほしいんだけど。同棲するときってちゃんと親に挨拶するべきなのか?」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:05:24.00
結衣「ど、どうなんだろ……。あたしもよくわかんない。ママにちょっと、真面目に同棲したいって相談してみる」

八幡「そうしてくれ。駄目だとか連れてこいとか言われたら、そのときにはちゃんとお前のうちに挨拶行くよ」

結衣「……あのさ、同棲するって言ったらさ、結婚する気あるのかって言われると思うんだけど……。考えてる、って言っても、いいのかな」

八幡「んー……するつもり、でいいんじゃねぇの……」

結衣「ヒッキー……。婚約ってさ、口約束でも成立するんだよ?」

八幡「……そうなの?難しいこと知ってんな」

結衣「茶化さないで。真面目に話してるの」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:06:26.19
八幡「……悪い」

結衣「あたしはもうずっとそのつもりだったけど、ヒッキーも引き返すの大変になっちゃうよ。まだあたしたち学生なんだよ?それでも、いいの?」

八幡「引き返すつもりなんか最初からない。俺にとってお前以上の子なんかいない。だからそれでいい。お前こそいいのか?俺より優しくて誠実でいい男なんかゴロゴロいんぞマジで」

結衣「…………いないよ。断言してもいい。あたしがこれほど好きになる相手は、ヒッキーだけだから」

八幡「そか……。じゃあ、まぁ……。そういうことで……」

結衣「あ、はい……。えと、不束者ですが?よろしくお願いします?」

八幡「このタイミングでその挨拶は合ってんのか……?」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:06:52.74
結衣「よ、よくわかんない。けど今、あたしの人生で二番目ぐらいに嬉しいかも……」

八幡「一番は?」

結衣「ヒッキーがあたしに告白してくれたとき」

八幡「じゃあ……三番は?」

結衣「……今から、思いっきりあたしを愛してくれるとき、かな?」

八幡「…………自信はないけど、了解」

結衣「えへへ……ヒッキー、愛してる」

八幡「俺も……愛してるぞ、結衣」

結衣「……初めて、愛してるって言ってくれたね」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 02:07:19.09
八幡「愛とかよくわかんねぇし、なんか重すぎだろって思ってたからな。でももう、よくわかんねぇままだけど、たぶんこの言葉が適切なのかなって思った」

結衣「ヒッキー、ドキドキしてる?」

八幡「しまくりだ。顔がすげぇ熱い……」

結衣「あたしも。心臓がバクハツしそう……」

八幡「……お前と出会えて、良かった」

結衣「あたしも、ヒッキーと会えてよかった」

八幡「………………」

結衣「…………んっ…………んんっ……」


一一一
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 06:18:33.59
なんか最終回っぽい流れだったけどまだ続くのか楽しみだな乙
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/30(水) 06:20:49.77
当然、同棲編が始まるだろう
次スレ:

結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」【後編】



このシリーズSS:

結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」【前編】


結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」【後編】



この書き手のSS:

【俺ガイル】比企谷八幡は変化を受け入れる


由比ヶ浜結衣はまた恋をする


一色いろはは諦めきれない


いろは「おかえりなさい、せんぱい」八幡「いい加減先輩ってのは……」


いろは「おかえりなさい、あ、あなた」八幡「……やっぱ先輩にするか……」


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