海未「今日は冷えますねー…」穂乃果「手繋ぐ?」

1: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/08(金) 00:30:29.18 ID:8aUZeZpm.net
穂乃果「はぁーー……」

テクテク

穂乃果「今日もさむいねぇ…」
海未「そうですねー…」

テクテク…

穂乃果「あ」
穂乃果「コンビニあったら寄ってもいい?」

海未「?何を買うんですか?」

穂乃果「肉まん」

海未「にくまん…」
78: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:13:25.38 ID:WsAxURzX.net
海未「そ、それは」
穂乃果「さ、答えて」

海未「そ、それは……」
穂乃果「さぁ!」

海未「ううぅぅ……っっ」


【テクテク…】
???「あっ♪」


穂乃果「さぁさぁ答えて答えて!」
穂乃果「そしてはやく肉まんを!」

海未「うつ、し、しかし、ことりの炊飯器を受け取ったら…かまどが……」

穂乃果「ほのかは別にかまどでもいいんだよ???
そんなに海未ちゃんがかまどにこだわるなら、親友として応援する。節約だってする」


穂乃果「でもその場合、ことりちゃんがわざわざ苦労して家から
持ってきた炊飯器をお断りしなきゃらならないけど」

海未「うっ」

穂乃果「なんて言ってお断りするの?」

海未「うぅ……
海未「それはぁ………あっ!!」

海未「そ、そうです!!そうでした!」
海未「穂乃果は最初に言ったはずです!
『これは例え話だ』と!」

穂乃果「言ったね」

海未「ということは、ことりが炊飯器を貰ってきたというのも実は…!!」
海未「……うそ!!なんですね!?」

穂乃果「や。ほんとの話です」

海未「……」
80: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:14:17.93 ID:7BKcbjLN.net
穂乃果「たぶんことりちゃん今頃、
炊飯器取りに行ってると思う」

海未「……」

穂乃果「…ねぇ海未ちゃん。よく考えて?

無料で炊飯器もらえるんだよ?おかげでお金も節約できたんだよ?
とてもいいことだと思うけど」


海未「……でもそうなったら、お金に余裕もできたということで、
肉まんを買うことになるんでしょう?」


穂乃果「もし三人で節約しなきゃいけない、って状況なら私も自重するけど」

穂乃果「でも節約が必要じゃない、ってことなら
海未ちゃんが我が家の経済状況を掌握してるとはいえ、
そのお金の何割かはわたしのお金でもあるし、ある程度は自由に使う権利はあるよね」

海未「う、ううぅ……」
81: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:15:04.53 ID:7BKcbjLN.net
海未「し、しかしそれではかまどのご飯が……。
それに肉まんを禁止する大義名分がぁ……っ」

穂乃果「……もしかして海未ちゃんってかまどのご飯じゃなきゃ食べられなかったりするの?
もしそうなら…」

海未「い、いやそういうことじゃなくて!」
海未「そういうことではなく、ですね……」

穂乃果「?」

海未「このまま順当にわたしが炊飯器を受け取ったら……」

穂乃果「うん」

海未「な、なんだかわたしが…」

穂乃果「うん」

海未「穂乃果に言い負かされたみたいじゃないですかっ!」

穂乃果「……」

海未「それはなんというか!とても悔しいです!!」
ふんすっ!ふんすっ!

海未「悔しいんですうっっ!!」
ふんす!ふんす!


穂乃果「…まぁ、かまどにこだわりたいなら穂乃果は構わないけど」
穂乃果「ことりちゃんになんて言って断るの?」

海未「うぐうっ!」


【テクテク】
???「おーい!」
穂乃果「ん?」

【テクテク♪】
???「おーい!ほのかちゃーん!うみちゃーん!」

穂乃果「…お」
海未「あ」
82: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:15:33.95 ID:7BKcbjLN.net
???「やっほー。偶然だね~。いま帰るとこー??」

海未「こっ」

???「ん??」

穂乃果「うん。いま帰るとこ~」
穂乃果「やっほーことりちゃん」

ことり「やっほ~」

穂乃果「あれ?その右手に持ってる袋って」

ことり「うん♪炊飯器だよ♪♪」

海未「うぅっ……」
83: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:16:16.63 ID:7BKcbjLN.net
穂乃果「だってさ、海未ちゃん」

海未「う、うぅ…」

ことり「あっ。海未ちゃん海未ちゃん」

海未「は、はい」

ことり「あのね?海未ちゃんにはまだ言ってなかったんだけど」

海未「……」コクン

ことり「この前わたしの家で炊飯器を買い換えたから、
今まで使ってた炊飯器があまっちゃったの。

まだ使えるしこのまま捨てちゃうのも勿体無いなーって思って持ってきちゃったんだけどね?」

海未「……はい」

ことり「この炊飯器、私たちのお家でつかっても……いいかな?」

海未「そ、それは…」
穂乃果「……」じー

ことり「?」
84: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:18:01.46 ID:7BKcbjLN.net
海未「……」

穂乃果(相当悩んでる顔だね。さて…どうなるかな…)

海未「……」
海未「……」
海未「……いいですよ」

穂乃果(よし)

ことり「うん。ありがと海未ちゃんっ」

穂乃果(よし…よし!)
穂乃果(勝った……!!肉まんゲット!!)

穂乃果「ふふふふ…と、いうことで。それじゃあ海未ちゃん?」

海未「うぅ……はい……」


穂乃果「わたしどうしても買いたいものがあr」
ことり「あっ。でも海未ちゃん確かかまどを買いたいって前に言ってたよね??」

穂乃果「ぬっ!」

海未「え???あ…はい。そうですけど」

ことり「うーん……そうだよねー…んー」
85: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:18:38.27 ID:7BKcbjLN.net
穂乃果「……」

穂乃果(!!!!ま、まずいっ!!)
穂乃果(ことりちゃんがかまどをどうするか悩んでる!?)

穂乃果(こ、これは良くない傾向だよ……っ

もしもことりちゃんが海未ちゃんに気を遣って、
炊飯器を私たちの家で使うのをやめて、自分の家に戻してしまったら……)


ごくりっ

穂乃果(そ、それは……最悪のシナリオ!)
穂乃果(そうなれば残される道は、かまどを買うためにコツコツお金をためる極貧生活一直線!!)

穂乃果(そして何よりも……)
穂乃果(肉まんが!買えない!!!)
86: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:21:41.54 ID:7BKcbjLN.net
ことり「うーん……かまどかぁ……」

穂乃果(ど、どうしよう)

ガリッ!

穂乃果(く、口出ししたいけど、今この場で最も偉くて発言力があるのは、
炊飯器を持ってることりちゃんただ一人……!!!)

穂乃果(ほのかに口を挟む権利は……なし!)
穂乃果(と、とりあえず静観するしか…)


海未「…ことり。もういいんです」

穂乃果(!!!)

海未「かまどはもういいんです…」
海未「もう…いいんです……」

穂乃果(!!!!)
穂乃果(やった!海未ちゃんが先に折れた!!)


海未「かまどはもう……あきらめました……」
ことり「海未…ちゃん…?」

穂乃果(ふふふっ!おバカな海未ちゃん!
かまど買いたい!ってごねてれば
流れも変わったかもしれないのに!……これで……!!!)


穂乃果「…って、海未ちゃんも言ってることだし
かまどのことはもういいんじゃない?ね??」

ことり「……」
ことり「…それじゃ、海未ちゃんが可哀想だよ」

穂乃果「……!?」
穂乃果(こ、この展開はっっっ)


ことり「海未ちゃんあんなにかまどのご飯食べたがってたんだよ?
それに一応、かまどを買うってみんなで約束もしたんだし……」

穂乃果「へ?い、いや、そ、それは……」

ことり「うん…うん!そうだよね!

このままわたしの炊飯器を使ったんじゃ海未ちゃんの意思が尊重されてない!

これから私たち三人で暮らすんだから、こういうことはしっかりみんなが幸せになる道を探さないと!!」

海未「ことり……!!」
海未(…ニヤリ)
87: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:23:02.97 ID:7BKcbjLN.net
穂乃果(ま、まずい)

海未「そんな…悪いですよことり」
ことり「ううん!大丈夫!わたしたち友達だもん!」


穂乃果(まずすぎるっ!!!)


海未「でもかまどを買うとなると、当分の間ふたりには節約生活をしてもらうことに……」

ことり「そんなのわたしは構わないよ!」
ことり「海未ちゃんのためだもん!」
ことり「三人で力を合わせてかまどを買おう!!

海未「!!!ありがとう……ございます……!!」


穂乃果(どうして…どうしてこんな展開に……?)

海未「……」
海未(ニヤリ)

穂乃果「!?」
穂乃果(この笑み……まさか海未ちゃん、この展開を見越してさっきはわざと……!?!?)

海未(ふふっ。爪が甘いのは相変わらずですね、ほのか)
海未(さっきかまどをすんなり諦めたのは"演技")
海未(全てはことりの同情を買うための作戦です!!!)

穂乃果(くうっ!!!)
88: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/09(土) 21:24:18.83 ID:7BKcbjLN.net
穂乃果(ま、まずい…まずいよ!このままかまどを買う流れになったら、
節約生活をすることになる…)
穂乃果(つまり……肉まんが!かえない!!!)

海未(ニヤリ)

穂乃果(は、反論しようか?
『わたしは節約生活やだ!反対!かまど諦めよう!』って)

穂乃果(……でもそれは)

ことり「穂乃果ちゃん?穂乃果ちゃんもそれで……いいよね?」

穂乃果「っっ!」

ことり「もしかしてダメなの……?」

穂乃果「あ、い、いや!」

穂乃果(この流れでもしも断ったら穂乃果は……)
穂乃果(完全に悪者!!!)
穂乃果(友情を裏切る裏切り者!!)

穂乃果(これから共同生活を送ろうというのにそれはあまりに……痛手!!!)



ことり「んー?もしかしてほのかちゃんはかまど買いたくない感じなのかな」

穂乃果「え?いやー…」

ことり「んー……そっかぁ。うーん……あ、そうだ!」

ことり「それじゃーかまどを買うまでは
この炊飯器を使うってことにしよっか?」

海未「え?」穂乃果「えっ」
91: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 10:07:34.99 ID:Xg3KYbjj.net
なにこれ面白い
92: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:21:31.60 ID:uV3tdk8I.net
ことり「かまどを買おうとすれば海未ちゃんが嬉しい」
海未「は、はい」


ことり「でも、そうなると穂乃果ちゃんが嬉しくない」

穂乃果「い、いや!かまどが嫌なわけではないんだよ??」

ことり「でもかまどのお金貯めるために節約生活するのは嫌、なんだよね?」

穂乃果「それは…」

ことり「顔見ればわかるもん」

穂乃果「ま、まぁ。うん」


ことり「それじゃあこうするのはどうかな?」

ことり「当分はこの炊飯器を使う」
ことり「で、その間に無理せずすこーしずつ少しずつお金貯めて、
いつかかまどを買う」

ことり「どう?」

穂乃果「…おー」
海未「…おー」
93: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:22:17.79 ID:uV3tdk8I.net
ことり「節約はするけど無理はしない範囲でして、いつかかまどを買う」
ことり「これなら2人の意に沿ってる、よね?」

穂乃果「まぁ…」
海未「そうですね」

ことり「どうかな??」

穂乃果「反対する理由は…」
海未「…ない、ですね」

ことり「うん♪それじゃあそうしよっ」

穂乃果「う、うん」
海未「は、はい」

穂乃果「……」
海未「……」

穂乃果(あれ?これってつまり)
海未(どういうことなんでしょう??)
94: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:24:23.73 ID:uV3tdk8I.net
穂乃果「……」

穂乃果(とりあえず、節約生活はするってことは決まったんだよね)


海未(しかし節約生活といっても無理はせずに節約をする、と)


海未(問題は「無理せず」のラインが曖昧なこと、ですね…。
はたして肉まんの出費はそのラインを超えるのか、超えないのか…)

海未(そこが一番の論点……)

穂乃果「……」

海未(ここからの戦いはそのライン決めが勝負のカギ、ですね)
海未(どう動くか……)

穂乃果「……」
穂乃果「ことりちゃん」

ことり「?なあに?ほのかちゃん」

穂乃果「コンビニ寄ってもいい?」

海未「!!!」
海未(ほのかが動いた……っっ)
95: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:25:31.14 ID:uV3tdk8I.net
海未(今この場でもっとも発言力があるのは言うまでもなくことり!)
海未(ことりに肉まんはセーフかアウトか決めさせるのが勝負の分かれ目……!!)


ことり「コンビニ?」

穂乃果「うん。ダメかな?」

ことり「ううん。いいよ~。行こ」

海未(さて、この状況)
海未(私はどう動く?)

ことり「海未ちゃんもいいよね?」

海未「……」


海未(『いやです。行きません』)
海未(と、言いたいところ)

海未(ですが、先ほど私は無理を言ってかまどを買う約束をしたばかりの身の上…)

海未(ここで続けてまた我を通すのはあまりに印象が良くない……っっ)

穂乃果(ニヤニヤ)

海未(……ともすれば答えはひとつ……)

海未「…そうですね」
海未「行きましょう」
96: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:43:25.42 ID:uV3tdk8I.net
穂乃果(ニヤニヤ)
穂乃果(さっきまではコンビニ寄らないの一点張りだった海未ちゃんが!)
穂乃果(こうもあっさり折れた!)



穂乃果(これだけでも、ほのかは海未ちゃんに勝ったようなものだね~)
穂乃果(ニヤニヤ)

海未(くうっ……!ほのかがニヤニヤしてる!くやしい!!!)



ウィーン

店員「いらっしゃいませ~」

ことり「そういえば何買いにきたの?」

穂乃果「んーっとねー」
穂乃果「肉まん!」

海未(!!!)
海未(単刀直入!ほのかが大胆に攻めた!!)

ことり「肉まん?」

穂乃果「うん!肉まんたべたい!」

海未(ま、まずい!こ、このままじゃ肉まんを買われてしまう!
なんとかして遮らないt)


ことり(ニコニコ)
ことり「ダメだよ?」

穂乃果「え……?」
海未「なっ…」
97: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:44:17.20 ID:uV3tdk8I.net
穂乃果「……」
穂乃果「え?」

ことり「買っちゃダーメ」
ことり(ニコニコ)

穂乃果「ど、どうして?どうしてダメなの??」

ことり(ニコニコ)

穂乃果「だ、だってことりちゃんさっき言ったじゃんっ
「無理せず節約しよう」って!」

穂乃果「無理しないなら、たかが100円くらいの肉まんセーフなんじゃないの???」


ことり「うん。そうだね。
肉まんはたかだか130円。それくらいなら別に大した出費じゃないよね」

穂乃果「そ、それなら!」

ことり(ニコニコ)
ことり「でもほのかちゃん。
ほのかちゃん、ここ最近ずーーーーーっと、肉まん食べてたよね?」

穂乃果「……!?!?」
98: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:45:58.84 ID:uV3tdk8I.net
ことり「ここのとこ毎日毎日、海未ちゃんと2人で肉まんを買って、
2人仲良く肉まん食べながら私たちの家に帰ってた…」
ことり「そうだよね?」

穂乃果「い、いやそれは」

ことり(ニコニコ)

穂乃果「……はい。その通りです。か、買ってました…」

ことり「知ってるんだよ?ことり」
ことり「ぜーんぶ知ってる」

ことり「だよね?海未ちゃん。
海未ちゃんも毎日毎日、2人仲良く肉まん食べてたんだよね?」


海未「………え??」

ことり「ちがう?」
海未「いや」

ことり「ちがう?」
海未「……ち、ち、ちがいません」


ことり「だよね。知ってる」
ことり「2人で仲良く、肉まん食べてたんだよね」
ことり「ことり抜きで」

海未「……」
穂乃果「……」
99: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 15:53:10.93 ID:uV3tdk8I.net
ことり「これからの大学生活は三人で生活するんだから、
三人みんな仲良く平等に、みんなが幸せになれるような選択をするべきだとことりは思うの」

ことり「だからことりは、
さっきも2人が幸せになれるように、
何か手はないか頑張って考えてたの」

ことり「わたしはちゃんと2人のために頑張ってたよ?
炊飯器持ってきたり色々してたんだよ?」

穂乃果「は、はい」
海未「しでした」


ことり「でも海未ちゃんと穂乃果ちゃんは、ちがった」

ことり「2人だけで肉まん食べてた」
ことり「私がいないのに、2人で仲良く美味しそーに」
ことり「2人なかよく…肉まん……たべてた……」


穂乃果「……」
海未「……」


ことり「……うみちゃん。ほのかちゃん」

海未「は、はい」穂乃果「は、はい」

ことり「仲間はずれ寂しいです」
ことり「ひどい」

穂乃果「すっ」
穂乃果「すみませんでしたあああ!!」

海未「ことり抜きで肉まんたべてすみませんでしたあああ!!」
100: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/10(日) 16:01:01.09 ID:uV3tdk8I.net
ことり「ここ二週間、2人は毎日肉まん買ってたらしいね」
ことり「1つ当たり100円で計算しても3400円。すごい出費だよね」

ことり「肉まん、美味しかった?」

穂乃果「すいませんすいませんっっほんとすいませんっっ」

ことり「海未ちゃん。肉まん美味しかった?」

海未「お、美味しかった、で、です」

ことり「そっか~」

海未「……あ、あの。こんな時になんですが……
1つだけ聞いてもいいですか?ことり」


ことり「?なに?」

海未「あ、あの……どうしてことりが肉まんについて知ってるんでしょうか」
海未「ことりが肉まんのことを知るはずはなかったと思うのですが……」


ことり「簡単だよー?」
ことり「だって机の上に、
海未ちゃんの字で肉まん代を計算した後の紙が残ってたんだもん。」

海未「あっ…!!」
穂乃果「……」じとー…

ことり「最初見たときは特に考えなかったけど、
よく見たら2人分で計算してあったからなんでかなー、って考えてたんだけど…」

ことり「こういうことだったんだねー」

海未「……」穂乃果「……」
106: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 12:14:00.82 ID:JQY3m/sN.net
ことり「この時期ってバイトを辞めて新生活を始める人が多くてね?」

ことり「わたしのメイド喫茶も丁度そんな感じで、
人手が足りないんだって」

ウィ-ン
店員「ラッシャ-マセ-」

ことり「だから最近はメイド喫茶も大忙し」
ことり「学校が終わるとすぐことりバイトに行って」
ことり「だから穂乃果ちゃんと海未ちゃんと一緒に帰れる日も少なくなって…」

穂乃果「……」
海未「……」


ことり「でも今日たけはね?いつもより早めに終われる日だったの!」

ことり「だから帰りにお家によって炊飯器もってきて、

いつもの帰り道歩きながら、
もしかしたら会えるかなー炊飯器みせたらビックリするかなー、
って考えながら歩いてたの」


穂乃果「……」
海未「……」
107: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 12:16:19.03 ID:JQY3m/sN.net
穂乃果「こ、ことりちゃん」
海未「なんと言えばいいのか、その……」

ことり「……」

テクテク

ことり「店員さんすみませーん」

店員「はい」

ことり「鶏肉まん3つ、もらってもいいですか?」

海未「!」
穂乃果「!!」

店員「はい!こちらになります!どうぞ」

ことり「ありがとうございます」ペコリ

穂乃果「こ、ことりちゃん…?」
海未「その鶏肉まんは……」

ことり「……ダメだよ?2人だけで楽しいことしたら」
ことり「ことり寂しいもん」

ガサガサ

ことり「中華まんを食べていいのは、三人一緒の時だけ、だからね?」

穂乃果「!!!」
海未「は、はい!」
穂乃果「わかった!」

ことり「はい、鶏肉まん。これは三人のお金じゃなくてことりのお金からね」

穂乃果「いただきます!」
海未「三人でたへましょうっ」

ことり「うん♪」
108: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 12:21:37.43 ID:diVM577S.net
優しい世界
109: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 12:41:19.79 ID:JQY3m/sN.net
・・・
・・

ことり(ニヤリ)

ほのうみが並んで鶏肉まんを頬張る少し後ろの方。
策略家ことりは二人の背を見ながら一人静かに微笑む。


「共同生活」
それは、
異なるの思想、異なるの価値観の人間が
同じ場所に集い、同じ物を食べて同じ生活をすること。

そんな場所に不和が現れるのは当然の摂理。
人は人とは本当の意味で分かりあうことは永遠に叶わない。

しかしそれでも分かり合おうとするのが人間。
人は弱い。人は群れを好む。
だから人は妥協し、互いを尊重し、集団をなす。

それもまた1つ共同生活の道。
110: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 12:42:58.66 ID:JQY3m/sN.net
しかし共同生活には他にも道はある。
それは「階級」

どちらが上でどちらが下か、
集団の中に格差を作り、下の者が上の者に従う構図。

しかし、階級社会は
これまで人類が歩んできた失敗の歴史に他ならない。

下の者は「妥協」を強要され、「尊重」を蔑ろにされる。
どうしても不平不満が溜まる。
不平不満はいつかダムのように満ち満ちて、
決壊してしまうのは過去の歴史が証明していた。

そういう無理やりな支配は上手くいかないのだ。

そうではない。そうではなくて、
従わせる、ではなく、
自ずといつのまにか従ってしまうような、そんな支配をすれはよいのだ。

下の者が従わされてると自覚できない支配。
じわじわと、無意識に従わせる。

それこそが理想の支配。
ある意味、ペットと飼い主の関係にも似てるのかもしれない



少し後ろの方を歩いていたことりが、
スッ、と二人の間に入り込む。

ことり「ほのかちゃん、海未ちゃん。
今夜は何食べる??」

穂乃果「んー、そうだなぁ」
海未「私はなんでもいいですよ」

ことり「私はハンバーグが食べたいな~」

海未「じゃあそれにしましょうか?」

ことり「ほんと?やった♪」

そして三人は、SEIYUに向かったのだった…
(完)
111: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 13:43:18.19 ID:LHDxODVZ.net
策士ことり
112: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/01/11(月) 14:59:11.21 ID:uIZFx9YP.net
まだスレタイのシチュエーションが無いんだが…
118: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/12(火) 03:51:22.22 ID:SWpm8X5v.net
あれスレタイ…

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