あやせ「わたしが一番じゃなきゃイヤ」【俺妹】

1 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 13:56:55.85
新垣あやせが恋愛に本気になったら、的な

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365224215
3 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:01:24.59
あやせ『どっか行っちゃえ!嘘つき!』

あやせ『全部です!あなたの言う事は全部、嘘ばっかり!』



わたしは叫んだ
お兄さんを部屋から追い出した

手が痛い
全力でドアを叩いたせいだ

許せなかったから
4 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:07:21.39
お兄さんは
結婚してくれって言った
愛のこもったプロポーズって言った
早くお前に会いたかったからって言った

それを



京介『もうお前にセクハラ出来なくなってしまったんだ』



そんな言葉で無かった事にした

許せない
5 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:10:18.43
お兄さんに彼女が出来た





麻奈実お姉さんが教えてくれた

なにそれ
頭の中が真っ白になった
何を言ってるのか理解出来なかった
6 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:13:38.74
麻奈実『見守ってあげようね』



お姉さんは言った

見守る?
何を?

だって
結婚してくれって言ったんだよ
愛のこもったプロポーズって言ったんだよ

何で彼女が出来るの
教えてよ
ねえ
わたしに教えてよ
7 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:17:16.53
結局
わたしは、お兄さんを呼び出した
そして
わたしは、暗闇の中に居る

バカだ、わたし
嘘だって言ってくれるって信じてた
彼女なんて居ないって言ってくれるって信じてた
本気で信じてた

バカだ、わたし
8 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:20:37.67
でも
それでも、結婚してくれって



あやせ「・・・セクハラ出来なくなったって、なに」



だって
愛のこもったプロポ-ズって



あやせ「・・・セクハラってなに」



なんだっけ
9 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:23:52.16
確かに
わたしは言った



あやせ『無理です』

あやせ『現状では、わたしがお兄さんの彼女になるなんてあり得ませんから』



確かに言った
でも
何でそんな事を言ったのか
今は思い出せない
10 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:27:27.95
何、言ってんの
何でそんな事、言ってんの

やめてよ
何でそんな事、言うのよ
何でそんな事で全部ダメにするの

何でダメになるの
11 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:29:51.21
全部、自分がダメにした

引きつった笑いが起こる
だって
自分があんな事、言ったせいなんだよ
笑うしかない

わたしは笑った

正確に言うと
泣きながら笑った
12 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:33:55.13
お兄さんを部屋から追い出して、数日たつ
連絡はもちろん、ない

わたしからも連絡しない

だって

もし
もし、着拒されてたら?
考えただけで顔が引きつる

かつて自分がお兄さんにした事
今は
自分がそれに脅えてる

怖い
怖い

怖いよ
13 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:38:13.94
桐乃とは普通に会っている
普段通りに振る舞えてると思う

愛しい桐乃
わたしは、あなたが大好き

その反面
ちょっと引け目を感じる事もあった
あなたに対する感情
それが
恋愛感情に近いものだと思っていたから

でも
違ったよ、桐乃

恋ってもっと苦しいものだった
14 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:44:51.06
男が桐乃に視線を向けただけで
怒りがこみ上げた
桐乃が他の女の子と話してるだけで
もやもやとした気分になった

でも
今は桐乃が羨ましい
だって
お兄さんと一緒に居られるから



あやせ『無理です』



なんで
あんな事、言ったんだろう



あやせ『現状では、わたしがお兄さんの彼女になるなんてあり得ませんから』



あの時のわたしをコロシてやりたい
15 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:50:00.03
加奈子「ど、どしたん、あやせ」

桐乃「ちょっと具合悪そうだケド、大丈夫?」



いけない
考えてた事が顔に出ちゃってたみたい



あやせ「ごめんごめん、大丈夫」

あやせ「今朝、怖い夢見たのを思い出しちゃって」

加奈子「えー、あやせが怖がる夢ってどんだけだよー」

あやせ「ちょっとそれ、どういう意味?」



なんとか平静を装った
16 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 14:56:24.39
携帯は相変わらずだ
全然、わたしの期待する番号を表示してくれない

嘘つき呼ばわりして部屋を追い出したのに
何の連絡もない

わたしが
こんなに苦しんでるのに
こんなに怖がってるのに
こんなに悔しいのに

なんで
どうしてよ
17 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 15:02:40.00
あの日
お兄さんは言った



京介『お前にとって、俺に彼女が出来るのはいい事なんじゃないのか?』

京介『だって、変態兄貴であるこの俺を桐乃から引き離す事が出来るじゃないか』



お兄さんはそう言った
でも
それは違う
全然違う

だって
わたしは桐乃を守ってるって思わせなきゃいけなかったから

だって
そうでもしないと相談出来なかったから

だって
相談しないと会ってもらえないって思ったから

違う
全然違うよ
18 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 15:11:28.34
ひどい
そんなので彼女を作っちゃうなんて
ひどい
今、彼女と一緒なんでしょ?

何でわたしは一人ぼっちなの
何でお兄さんの隣に他の女の子が居るの

なんで
どうして
隣に居るのがわたしじゃないの

やめてよ
他の女の子と一緒に居ないでよ

なんで
どうしてよ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/06(土) 15:25:07.04
いいね
ゾクゾクする
21 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 15:34:29.35
あやせ『現状では、わたしがお兄さんの彼女になるなんてあり得ませんから』



あんな事を言わなければ
わたしがお兄さんの隣に居られた

なんでなの
どうしてこうなちゃったの

わたしのせい?
ああ、そうだっけ

でも
なんで、何が悪かったの?
わかんない
わかんないよ、あはは
22 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 15:40:09.72
イヤだ
お兄さんが他の女の子と一緒に居るなんて
絶対にイヤだ

許せない
結婚してくれって言ったのを冗談にするなんて
絶対に許せない

わたしは無表情で携帯を手に取った

わたしのせい?
何でそんな事、思ったんだろう
わたしが悪い?
そんな訳ないじゃない

その時
携帯が鳴った
23 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 15:43:21.62
携帯に掛けて来た相手は
麻奈実お姉さん





お兄さんが、彼女と別れた
25 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 15:54:46.17
お姉さんは教えてくれた

彼女との縁が切れた訳ではない事
桐乃が付き合うのをイヤがった事

それと



麻奈実『あやせちゃんなら、みんなが笑って暮らせる家庭を無理やりにでも作ると思う』




お兄さんとの会話の中で言った事



麻奈実『勝手に引き合いに出して、ごめんね』



お姉さんは謝った
ううん
謝る必要なんてない

だって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その通りなんだから
26 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/06(土) 16:02:22.36
お姉さんは電話を切る前に、こう言った



麻奈実『これでまた、一緒のスタートラインだね』



わたしは、お姉さんの気持ちを知ってた
お姉さんも、わたしの気持ちを知ってた
でも
ごめんね、お姉さん

一緒じゃない
一緒じゃイヤ

そして
偶然にも、数日前に桐乃が叫んだ言葉を口にした



あやせ「わたしが一番じゃなきゃイヤ」
36 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 00:26:15.63
それから
わたしは考えに考えた
頭が痛くなるくらい考えた

けど
それは全く苦痛になんかならない
なる訳がない

だって
間違いを正せる機会を手に入れたんだから
望む未来を手に入れるんだから
そう
望む未来を無理矢理にでも作ってみせる





お兄さんをわたしのモノにする
誰にも渡さない
37 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 00:40:15.97
わたしのお母さんは家で仕事をしている
でも
必ず一日中家を開ける日がある

今日は、その日

わたしは
お兄さんの電話番号をメモリーから呼び出した

着拒されてるかもなんて脅えは
頭から消え去ってた
38 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 01:00:40.21
京介『もし・・・もし』



少し緊張してるみたい
いい感じだ



あやせ「もしもし、あやせです」

あやせ「いま、大丈夫ですか?」

京介『あ、ああ、大丈夫だ』

あやせ「あの、この前は取り乱しちゃってごめんなさい」

京介『いや、全然気にしてないよ』

京介『あ、気にしてないってそういう意味でなく』



そっか
気にしてくれてたんですね、お兄さん
でも
嬉しがってる時じゃない
39 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 01:09:32.29
あやせ「わたしが気にします・・・すごく、申し訳なかったなって」

おやせ「お詫びにと思って、わたしクッキー焼いたんです」

あやせ「今から家に来てくれませんか?」

京介『いや、いいって』

京介『気持ちだけもらっておくからさ』



やっぱりね

実は最初に断ってくるのは想定済みだ
だから
わたしは口調を落として言葉を繋げた



あやせ「わたし、お兄さんにも謝って欲しいです」
41 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 01:19:41.55
京介『え?』

あやせ「わたしだって女の子なんです」

あやせ「早く会いたかったみたいなこと言われて、少し嬉しいなって思うとこもあって」

あやせ「だから」

あやせ「それがほんの冗談だったみたいにセクハラとか言われると」

あやせ「少しは傷付くんですよ?」

京介『・・・あ、えっと』



そして
お兄さんは家に来る事になった
42 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 01:32:50.53
京介「お邪魔・・・します」



完全に緊張してる
そんな姿を見せちゃっていいんですか、お兄さん



あやせ「どうしたんです?」

あやせ「今日は手錠なんかしませんし、もちろんライターもないですよ?」

京介「いやー、あはは」

京介「あの、あやせ、あの時の事だけど・・・」



謝ろうとしてる
でも
今は、それはさせない
わたしがその機先を制する
お兄さんに罪悪感を感じてもらう為にね



あやせ「この前は、本当にすみませんでした」
44 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 01:47:51.34
京介「あ、あやせが謝る事ないだろ」

あやせ「わたし、少し動揺しちゃって」

あやせ「結婚してくれとか、愛のこもったプロポーズって言って“くれた”のに」

あやせ「あっさり彼女とか作っちゃうし」

京介「その事は本当に謝る!悪かった!」



謝罪の言葉を口にするお兄さん
わたしは構わずに追撃する



あやせ「どっちですか?」

京介「は?」

あやせ「悪かったと思ってるのは、結婚してくれって言った事?」

あやせ「それとも、それがセクハラって事ですか?」
45 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 09:14:34.32
お兄さん、固まっちゃってる
ここはまだ
あんまり雰囲気を重くならないようにしないと

でも
安心しないで下さいね
後でじわじわと
追い詰めてあげる為なんだから



あやせ「だって、結婚してくれっていうのを全否定されちゃったら」

あやせ「わたしに全く魅力がないって言われてるみたいじゃないですか」



少し演技を入れて
すねたポーズを取ってみる
さあ、喰い付いて来て



京介「そ、そんな事ないよ」

京介「あやせは、その、モデルだけあって可愛いし」



ふふっ
ありがとう、お兄さん
素直に嬉しい言葉ですよ

もちろん
それを表情には出しませんけど
46 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 09:26:12.99
あやせ「わたしがお兄さんの事、最初はいいなって思ってたと聞いた時」

あやせ「少しは嬉しいって思ってくれました?」

京介「それはまあ・・・そう、かな」



ちょっと顔が赤くなった
照れてる、照れてる



あやせ「わたしに結婚してくれって言って“くれた”時」

あやせ「少しは付き合えたらいいな、とか思ってました?」

京介「す、少しは」
47 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 09:38:43.44
あやせ「電話でも言いましたけど、わたしだって女の子です」

あやせ「そういうの全部嘘にされちゃうと、悲しいです」

京介「いや、あやせの事いいなって思ったのは事実なんだ」

京介「でも・・・」



でも、なに?
言わせない

逆にこっちから問い掛ける
核心を突いた一言を



あやせ「じゃあ、なんで」

あやせ「なんで彼女と付き合ったんですか?」
49 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 09:46:15.89
お兄さんはショックを受けたみたいだった
少しの沈黙が流れて
やっと口を開いた



京介「それは・・・好きになったから」

あやせ「わたしの事、いいなと思ってたのに?」

京介「それとこれとは・・・」



わたしは語気をちょっとだけ強めて
言葉を被せる



あやせ「わたしに結婚してくれって言ったのに!?」

京介「あ・・・う」
52 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 09:50:33.23
あやせ「彼女には、お兄さんから告白したんですか?」

京介「彼女・・・から」

あやせ「ふうん、彼女から」

あやせ「それで、その時お兄さんは彼女をどう思ってました?」

京介「そ、そんなのあやせには関係ない」

あやせ「わたしには聞く権利があると思いますが」



聞く権利なんてある訳ない
でも
そう思わないよね、今のお兄さんは
55 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 10:00:32.59
京介「気になっては・・・いた」

あやせ「ふうん、気になってた」

あやせ「わたしと同じで、いいなと思ってたんですね?」



同じじゃない
わかってる
でも
同じって言っておく事が大事



京介「ああ、いいなと思っていたかも」



わたしは軽く嫉妬を覚えたけど
顔には出さずに言葉を重ねる



あやせ「もし・・・もし、わたしが」

京介「え?」

あやせ「彼女より先に、好きって言ってたら?」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/07(日) 10:01:01.06
このあやせに攻められたい(下素顔
57 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 10:06:35.08
お兄さん
顔から何を考えてるかわかっちゃいますよ?

え、いま何て言った?

多分
そんな言葉が頭に浮かんでますよね



あやせ「結婚してくれって言ってくれた時に」

あやせ「わたしがOKしてたら?」

京介「なっ?」

あやせ「愛のこもったプロポーズって言ってくれた時に」

あやせ「わたしが受け入れてたら?」

京介「あやせ・・・お前は何を」

あやせ「どうなっていましたか?」
59 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 10:09:48.83
京介「そ、そんな仮定の話には答えられない」

あやせ「わたしは聞きたい」

京介「俺には彼女が・・・」



わたしは冷静に言い放つ



あやせ「別れたって聞きましたが」



逃げ道は潰して行く
どこまでも追い詰める
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/07(日) 10:10:41.26
このあやせはなんか怖い
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/07(日) 10:11:31.79
怖くないあやせなんていない
だがそこがいい
62 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/07(日) 10:14:49.53
またしても沈黙



京介「冗談・・・なんだろ?」

あやせ「お兄さんのセクハラや嘘に傷つけられたわたしが」

あやせ「こんな事で冗談を言うと思います?」



罪悪感をますます高めて行く



京介「で、でも、仮定の話なんか」

あやせ「わたしは聞きたい」



そして
どこまでも追い詰めて行く
74 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:03:09.55
京介「付き合ってたかも・・・しれない」



あーあ
言っちゃいましたね、お兄さん



あやせ「本当に?」

あやせ「本当に、そう思います?」

京介「あ、あくまで仮定の話としてだな」

あやせ「よ、良かった」



わたしは膝を折って崩れ落ちる
目にたまった涙は、頬を流れて床で弾けた
75 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:04:26.34
京介「お、おい、あやせ」

あやせ「わたし、怖かった」

あやせ「それまで否定されたらどうしようって、怖かったんです」



潤んだ瞳でお兄さんを見つめる



京介「・・・あやせ」



いいですね
心配そうにわたしを見るお兄さんの、その表情

これが全部演技だなんて
欠片も疑ってない、素直で優しい目です
76 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:10:39.44
わたしは指で涙をぬぐいながら
少し笑顔を浮かべて言う



あやせ「わかりました」

あやせ「もう仮定の話はやめにしましょう」

京介「そ、そうだな」



お兄さん
あからさまにホッとした表情になりましたね
でも
いいんですか?

これからが本番なんですよ?
77 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:16:05.13
わたしは、すっと立ち上がる
自然と
お兄さんとの距離が詰まる格好になった



あやせ「じゃあ、仮定も冗談もなしで」

あやせ「わたしと付き合って下さい」





ゴクッ
お兄さんの
唾を飲み込む音が聞こえた
78 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:29:23.73
京介「つ、付き合うって、何を言ってんだ!?」

あやせ「お兄さんは彼女と別れたんですよね」

京介「あ、ああ」

あやせ「彼女と付き合わなければ、わたしと付き合ってたかもしれないんですよね」

京介「それは、だから仮定の・・・」

あやせ「それなら!」

あやせ「それなら、何の問題があるって言うんです?」



お兄さん
また固まっちゃいましたね
79 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:35:21.10
京介「ちょ、ちょっと待てって!」

京介「俺は別れたばっかで、付き合うとかさ」



ふぅん
そっちに逃げるんだ
なら



あやせ「わたしには長い時間でしたよ?」

京介「え?」

あやせ「お兄さんが、彼女と付き合ってる間」

あやせ「お兄さんが、わたしを傷付けて謝りにも来てくれない間」

あやせ「わたしはずっと一人で居たんです」



そんなの
逃げ道にさせると思うんですか?
80 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/08(月) 23:43:57.80
京介「あやせ、聞いてくれ!」

京介「俺はまだ、黒猫の事が!」

あやせ「聞きました」

あやせ「桐乃は、お兄さんが彼女と付き合うのに耐えられなかったようですね」



わたしは話をすり替える
元カノへの想いなんて聞きたくもない
それに
今、その想いを自覚させる訳にはいかない



京介「あ、ああ」

京介「桐乃は、俺に彼女が出来るなんて嫌だと言ったんだ」

あやせ「わたしなら」

あやせ「わたしなら、桐乃もお兄さんも笑顔にしてみせます」



ごめんなさい、お姉さん
わたしも
お姉さんの言葉、利用させてもらいますね



あやせ「無理矢理にでも、そうしてみせますよ」
82 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 00:08:46.41
京介「・・・う」



気付いてた
お兄さんは、桐乃の事を大事に思ってる
桐乃だって何だかんだ言って、お兄さんが大事なんだよね



あやせ「二人を笑顔に出来るのは、わたししか居ません」



お兄さん、呆然としてる
この時
お兄さんの頭の中には
ある一枚の絵が浮かんでいたんだそうだ

それを聞いたのは
ずっと後の事だったけど
83 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 00:18:14.39
京介「でも・・・俺は」

京介「あいつと居ると、くすぐったい気持になって」



まだ言うんですか?



あやせ「確かに、わたしはお兄さんに不快な思いをさせたかもしれません」

あやせ「でもそれは」

あやせ「桐乃を守ってるんだって、強く印象付けなきゃいけなかったから」

京介「印象付ける?」

あやせ「だって」

あやせ「守ってるって思わせないと、お兄さんに相談出来なかったから」



少し間を置く



あやせ「お兄さんに・・・会いたかったから」
84 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 00:27:13.33
あやせ「今のわたしはイヤですか?」

あやせ「怖いですか?」



ちょっとだけ近寄ってみる
お兄さんは
距離を取る仕草を見せなかった



京介「そんな事は・・・ない」

あやせ「わたしと居ると、どんな気持ちですか?」



お兄さんは
苦しそうに息を吐き出した



京介「待ってくれ、俺は別れたばっかで心の整理が!」



揺れてる
お兄さんの心は確実に揺れてる
だったら
次の言葉は、決定的なものになるかもしれない
85 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 01:05:48.00
あやせ「お兄さんを苦しめてるのは、彼女への想いじゃないですよね」

京介「え?」

あやせ「だって」

あやせ「お兄さんは、別れたばかりって言いました」

京介「た、確かに言ったが」

あやせ「別れたばかり“なのに”って、ただの罪悪感ですよね?」

京介「なっ!?」

京介「そう・・・なのか?」



ヒットした!
元カノへの、くすぶってる想い
それが
罪悪感へ置き換えられた
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/09(火) 01:19:35.52
話術ヤバすぎィ!
87 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 01:42:47.42
でも
そんな罪悪感は、すぐに薄めてあげます
だって
罪悪感を感じるのは、わたしにだけでいいんですから



あやせ「わたし、待ちました」

あやせ「ずっとずっと、待ちました」

京介「・・・うん」

あやせ「だから、そんな事を逃げ道にしないで下さい」

京介「べ、別に逃げてる訳じゃなくて」

あやせ「じゃあ、何なんです?」

京介「そうきっぱりと割り切れないというか」



この会話をしながら
わたしは笑みが浮かんで来るのを
必死で我慢してたんです

お兄さん
気付いてませんか?
多分、気付いてないんですよね

もう、この話って
付き合う前提みたいになっちゃってますよ?
88 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 02:04:49.60
またちょっと
お兄さんに近寄ってみる

お兄さんは動かない
複雑そうな
少しだけ申し訳なさそうな表情をしたままで

わたしは
お兄さんの頬に手を触れた
言い逃れさせないよう
じっと目を見つめながら



あやせ「もう、待つのはイヤ」

京介「そう・・・だよな」



わたしは
そのまま唇を重ね
お兄さんは
それを受け入れてくれた
89 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 02:16:20.23
あやせ「わたしと」

あやせ「付き合ってくれますよね?」



少しの沈黙の後
お兄さんは、わたしを抱き締めた



京介「ああ」

京介「今まで、ごめんな」



こうして
わたしは自分の想いをかなえた

   お兄さんをわたしのモノにする

そして
次の想いもかなえるだろう

   誰にも渡さない










抱き締められた
わたしの顔に浮かぶ笑顔は
他の女の子が
恋を手に入れて輝く笑顔とは
ちょっと違っていたかもしれない

でも
それは仕方のない事だよね
90 : ◆1BrjSSUSHI :2013/04/09(火) 02:18:13.67
AA_145248569800885000.png
END
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/09(火) 02:19:33.84
乙ー

・・・ってこれで幕ッ!!?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/09(火) 02:29:32.93
乙~
いい具合の落とし所ですね
楽しめました
我儘をいえばおまけで後日譚が欲しいけど
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/09(火) 10:34:00.59
乙ー
イイネ・
後日談も期待ー
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/10(水) 20:37:34.13
あやせこえー
後日談期待してます

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