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八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」【後編・エロ注意】

325 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 11:32:26.49
前スレ:

八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」【前編・エロ注意】





 それでも、小学六年生の、ましてや処女のキスなどお遊びのようなもので、ただ舌を出し入れするだけだった。

 俺はしばらくの間、鶴見の好きにさせる。

鶴見「んっ、んっ……」チュプチュプ

 どこで覚えたのか、少しわざとらしい声を漏らしながら、必死に俺の身体をまさぐる鶴見。

 俺は、ゆっくりと芽生え始めた嗜虐心を抑えながら、鶴見が飽きるのを待つ。

 だが、鶴見は初めての不貞行為に興奮を覚えたのか、行動はエスカレートしていく。

 そして、俺の下半身に手を伸ばした瞬間、

鶴見「んっ!?」ビクッ///

 俺は、初めて鶴見に反撃を加えたのである。



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326 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 11:44:12.11
 こちらから身体を動かすことはせず、ただ相手の舌の出し入れに合わせて舌を軽く歯で挟んでやる。

 それだけで鶴見の身体はビクンと跳ねた。

鶴見「今の、何?」ハァハァ///

 俺は、さぁ、と答える。

 好奇心旺盛な年頃の彼女は、もう一度今の快楽を味わいたいと、同じ行動をしようとするが、俺は口を強く閉じて舌の侵入を許さない。

鶴見「なん……でぇ?」ハァハァ///

 その表情はもはや早熟の〝女”であり、無意識にだとは思うが下半身を俺の太ももに擦りつけるように前後に動かしていた。

八幡「気持ちいいってのはな、〝相手に許可を貰って初めて体験できるんだ”。そんな無条件に手に入ると思うな」

 これは男女平等にいえる事なのだが、需要と供給のバランスからどうしても男が女に許可を求める場合が多い。

鶴見「どうすればいいの?」

 小学生は素直である。

 だから、葛藤が少ない。答えを簡単に相手に求めるのだ。

 背負っているものもないため、打算や試算の必要もない。

 俺は目の前の小学生に対して、性癖という観点からは何も生むことができないと結論付けた。

 だから、育ててみることにする。


八幡「俺の首筋を噛み千切ってみるんだ」


 とても楽しい時間が、始まる気がした。
327 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 12:00:23.82

鶴見「え、首筋を……?」オロオロ

 そんな話、少女漫画でもドラマでも聞いたことがない、と言った表情で鶴見は俺を見上げた。

 当たり前だ。これが通過儀礼だったら世の男性の半分以上死んでるわ。

 葛藤を生み出せなければ、葛藤を与えればいい。

 小学生にエロいワードを言わせたところで、意味も分からない彼女は素直に言うだろう。そこに興奮を覚える奴もいるのだろうが、俺からしたらそれならどんなワードでも一緒だろ、と思った。

八幡「どうした? 早くしろよ」

 俺は頭を横に傾けて鶴見を待つ。

鶴見「……行くよ?」

 これは同意の質問じゃなく、促してほしいという懇願だ。

 そんなのに応えるほど俺は丁寧じゃない。

八幡「言っとくが、中途半端にやると相手を傷つけるだけだからな」

鶴見「っ!?」ドキッ

 逃げ道を減らす。

 もちろん小学生相手に逃げ道をなくすほど鬼畜でもないので、〝やらない”という選択肢だけは残しておいてやった。

鶴見「………」モジモジ

 続きをしたいが、他人を傷つける事への恐怖が強い、と言った感じか。

 正直、自分で葛藤を与えても結果が見えているし面白くないと思ったが、そうでもなかった。

 鶴見留美は間違いなく〝俺の事”を考えて、悩んでいるのだ。

 とても、興奮する。
328 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 12:04:32.55

 結局、歯形が残る程度の痛みで、求めていた結果まではいかなかった。

鶴見「………」

 自身でも納得してしまったのだろう、しばらくの間は何もせずただ黙っていた。

 少し同情してしまった俺は、優しく頭を撫でる。

 つまり、俺は鶴見留美を性癖の対象から外すことにしたのだ。

 雪ノ下雪乃なら躊躇なく噛み千切っただろう。

 三浦優美子なら問答無用で押し倒してきただろう。

 
 だが、この少女は違う。

 〝可愛いくらいに普通の”変態性のない少女なのだ。

 しかし、最後に俺はミスをする。

八幡「一度……だけだぞ」

 性欲に負けてしまったのだ。
330 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 12:11:28.82

 結局、通り雨は過ぎ去り、海老名が帰ってくる前に俺たちは出発した。

 鶴見はまるで恋人気取りで俺の腕に両腕を絡ませる。

鶴見「八幡♪」ギューッ

 俺はバカだ。

八幡「………」

 分かりきっていただろ。

鶴見「ねぇ、今度はもっとエッチな事、するよね?」

 ただ少しばかり鶴見の口内を俺で満たしただけで、

鶴見「ねぇってば」

 小学生ならセックスをした後くらいの昂揚感を得ることぐらい。

八幡「いや、もう会えないだろ」

 というより会いたくない。察してくれ。

鶴見「八幡はどこに住んでるの?」

 俺は適当に……いや、海老名が口を滑らせる可能性が高い。

 ここは北海道と沖縄くらいの距離があると信じて正直に言う。

鶴見「うそっ、隣町!」

 ……死ね俺っ!

海老名「八幡!!」

葉山「八幡!」

戸塚「八幡!」

 うわぁ、同性愛者が三人並んでこっちに走ってくる。巨人並みに怖い……。
331 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 12:18:33.16
 鶴見に無理やり連絡先を書かされた俺は、向こうの引率者からお礼を言われ(逆に土下座するべきは俺だが)、そのまま別れた。

 海老名はだいぶ彷徨った後、俺を探していた葉山に見つけて貰ったらしい。それはつまり俺が海老名を見つけたということか。違うか。

戸塚「八幡、次は僕とも散歩してよね」ギューッ

 と、左腕をつかむ戸塚。

葉山「いいや戸塚君、僕が先に予約しているんだ」

 と、右側を歩く葉山。

海老名「………」

 すると、少し前を歩いていた海老名が急に振り返り、

 
 ―――ちゅっ。

戸塚「」

葉山「」

八幡「え……なん…で?」

 わからない。

 お前は同性愛者じゃなかったのか?

 視線から俺の疑問を察したのか、海老名は満面の笑みで、


海老名「好きな人は別腹なのだ」ニコッ


 と、爆弾発言を投下して走り去った。

 その後、戸塚と葉山の質問攻めにあったが、何一つ記憶に残らなかった。いや残さなかった。まる。


鶴見「八幡と結婚かぁ///」ウフフ///

由香達((何あれ怖い……))


335 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 12:58:05.37

三浦「どう? あーしの水着姿」クネッ

八幡「ああ、すげーかわいー(棒)」

三浦「バカハチ!」バシャッ

八幡「ぶふぇっ!」

雪乃「比企谷君、そんなオオサンショウウオみたいな顔してたら不快だわ」

雪乃(私を見て、今タオルの下は何も着けていないのよ///)

八幡「どっかいけ変態」

雪乃「っ///」ビクンビクン

雪乃(はぁはぁ……こ、言葉攻めだけでイッてしまったわ……)ハァハァ///

結衣「………///」モジモジ

八幡(パレオにシャツで木の陰に隠れて出てこないってどんだけ純情なんだよ!)

戸塚「ねぇねぇはちま~ん♪」

八幡「お、おぉ……///」

八幡(なんでこいつパレオなの? なんでシャツ胸の下あたりでくくっておっぱいみたいな膨らみ作ってんの?)ドキドキ

海老名「………(ユキハチヒメ……良い!)」ハァハァ///


 とても楽しい午後を過ごした(棒)。

336 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:06:30.63
 夜中、なんだか寝苦しーなぁって思って、目を覚ますとああテントだからか、と納得をしたは良いものの、体が動かない。

 おかしーなーおかしーなーって眼球だけをぎょろぎょろと動かしても、何の進展もないのであれこれはおかしいぞと気づく。

 急に、耳元に生暖かい風が吹くわけですな。ふわぁっと。

 驚いて声をあげようとすると、何かに圧迫されて息ができない。すごく柔らかい二つの何かに挟まれて、殺されるぅううっともがこうにも両腕は完全に固定されて微動だにできないですわ。

 もうこうなったらタスケテクレータスケテクレーって願うしかない。

 すると、急にスーッと下半身にも風が流れるんですよ。テントは確実に閉めたはずなのに。

 一か八かもう一度寝てみようと目を閉じると、

 ハチマンハチマンとどこからか私を呼ぶ声が聞こえてくるので寝られない。

 もう認めるしかないんですよ。

338 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:09:32.65

八幡「お前ら、頼むから出てってくれ」

三浦「やだ」

雪乃「はぁはぁ///」スリスリ

海老名「男女のもつれ合う匂い///」ハァハァ

葉山「そうだ、テントで男女が一緒に寝るなんて不謹慎だ」

戸塚「ぼぼ、僕はいいよねっ八幡っ」

八幡「……お前ら幽霊よりこえーよ…」

テントの外

結衣「あぅぅ……一人で置いてかないでぇ…」プルプル

結衣(誰かおしっこついてきてぇええ///)
339 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:11:37.37

 そんなこんなで、まぁそれなりにやっている中、実家の方では台風が停滞していた。

小町「………」ゴゴゴゴゴ

平塚「………」ゴゴゴゴゴ

 これは、俺の知らない物語。

 二人だけの胸ポケットの中の戦争。


341 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:21:45.33

 おにぃちゃんが旅行に出かける数日前、私は平塚と名乗るおにぃちゃんの担当教師からの電話に出ていた。と、言っても、この時の私はこの電話の主が教師だなんて知らなかったし、向こうも私が妹だと知らなかった。

 なぜなら、これはおにぃちゃんのスマホだったから。

小町「あなた、誰ですか」

 聞く限り、大人の人だと思う。

 スマホの画面には〝雌豚二号”と表示されていたので、お兄ちゃんのお気に入りなのはわかるけど、夏休みの(おにぃちゃんとの)貴重な時間を小町から奪うなんて許せない。

平塚『急な電話を申し訳ありません。私は現在比企谷君と交際を続けさせてもらってる者なのですが』

 はい嘘確定。

 ゴミぃちゃんは恋人作らないって言ってたんだから。

 小町を騙そうとするなんて悪い人。

小町「八幡なら今シャワーを浴びてますけど」

 これは嘘ではない。

 お風呂に入ってる間におにぃちゃんのスマホチェックをするのが小町の日課なのだから。

平塚『比企谷君はいますか』

 やっぱり大人だ。不都合なことは無視して自分の意見ばかり押し付ける。

 小町は大人が嫌い。

 きっと大人はおにぃちゃんとの関係を不健全だっていうから。

小町「八幡は私のモノです。今後一切かけてこないでください」

 一方的に切ろうとする小町に、向こうは言ってはならない一言を言った。

平塚『……遊びの女か、まったく八幡は…』

 そして、小町はこの性悪女を呼び出したのだった。
343 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:26:45.54

平塚「そんな不健全な関係を認めるわけにはいかない」

 上から目線の決めつけ発言。

 小町の神経を逆なでする大人。

小町「教師と生徒の関係の方がよっぽど不健全だと思います」

 小町の正論に、平塚という女性はぐっと表情を歪ませた。

 結局のところ、向こうは圧倒的に不利なのだ。

 すっとぼければ何のお咎めもない小町に対して、向こうは失う物が多すぎる。

 それでも、ここに来たということは、本物の愛だということだろうか。

小町「大体あなた何歳ですか。おにぃちゃんはまだ高校生ですよ」

平塚「ぐっ……に、二十代後半だ…」

 余裕のない発言。

 どうやらこれはストーカーの可能性がありますね。

小町「それで、おにぃちゃんと付き合ってるというのは事実なんですか?」

平塚「ああ、それは本当だ」

小町「証拠はあるんですか?」

平塚「……ない」

 どうやら、小町の勝利は揺るがないみたいだよおにぃちゃん。
344 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:44:45.44

小町「おにぃちゃんはおばさんにも教師にも興味がありません! 小町みたいな若い子が好みなんです!」

平塚「それは違う! 八幡は私を愛してくれた! 私に本性も見せてくれた! それは愛があるからだ!」

 本性?

 小町の中で何かのスイッチが入る。

小町「本性ってどんな本性ですか?」

平塚「……君には言えない」

 まるで子供には分からないからと言いたげな、一方的な押し付け。

 これだから大人は嫌いだ。

小町「もしかして、お兄ちゃんにいじめられました?」

平塚「……っ」ピクッ

 まぁそれしかないと思うけど。

小町「おにぃちゃん、そういうところあるからなー。仲良くなったら全然違うんですけどね」アハハ

平塚「………」

 勝った。勝ったよおにぃちゃん。

 内心怖かったけど、やっぱり小町が一番おにぃちゃんにふさわしい!

平塚「……ふふ」


 えっ?


平塚「どうやら君は、勘違いしてるらしい」

小町「……どういうことですか」

 悔しいけど、この瞬間の平塚先生の目は、〝おにぃちゃんが私を見る時の目に似ていた”。
345 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:50:30.55
平塚「八幡のあれは、苛めるとかそういう単純なものではない」

小町「……分かってます」

平塚「いいや、分かってない。分かっていたら、〝セックスした”ことを駆け引きのカードにしたりはしない」

小町「………意味が分かりません」

平塚「あいつにとってセックスなどただの行為なのだよ」

小町「行為?」

平塚「ああ、君も女性なら分かるだろう。手を繋ぐこと、抱きしめる事、キスをする事、どれも行為自体に意味があるのではない。〝心を通わせる事”に意味があるのだ」

小町「!!」

平塚「どうやら、君は八幡を身体で縛りつけようとしているようだが、


 そんなのは無意味だ」


小町「………」

 核心を突かれていた。

 小町にとって、おにぃちゃんとのセックスは人生で一番大切な事。

 だけど、おにぃちゃんにとって小町とのセックスは、〝ただの行為”。

 私は、それをドヤ顔で見せつけたのだ。

 この人は……強い。
346 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 13:54:46.67

小町「でも羨ましいでしょ?」

平塚「羨ましぃいいいいいい!!」ウワァアアアン

 結局、この人は片思いを拗らせた恋する乙女だった。

 教師と生徒、大人と子供、そんなのは関係なく、ただただ〝実らない恋”を追いかける少女。

 私は、さっきまでこの人を大人だと決めつけて壁を作って溝を掘った自分を恥じた。


 だってこの人は―――片思いの同志なのだから。


小町「じゃあこうしましょう♪ 静ちゃんがおにぃちゃんと結婚する。小町も同棲する。子供は1人ずつ」

平塚「ああ、ああっ! それがいいっ!!」パァ///

 時に人は運命の出会いを果たす。

 小町にとってはこの人がそう。

 おにぃちゃんと一生を過ごすための、運命の人。

 
347 :葛藤萌えP ◆xygLoQssYo :2014/01/26(日) 14:01:03.87
キリがいいので人物紹介

☆メイン(順番に意味はない)☆

◆主人公◆

・嗜虐心に目覚めた八幡

◆変態女性たち◆

・マゾヒスト雪乃

・純情結衣

・本妻(自称)優美子

・ストーカー平塚

・ヤンデレ小町

・バイ姫菜

・おませ鶴見

・ラスボス陽乃

◇ホモ達◇

・葉山

・戸塚

■今後控えているメンバーたち■

・あざとい沙希(予定)

・鬼畜相模(予定)

・痴女めぐり(予定)

400 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:05:06.20

 夏休みも終わりに近づき、小町がやたらと外出してることは気になったが、それ以上に毎日かかってくる三浦からのデートの誘いを断りきれなくなった俺は、郊外のショッピングモールに来ていた。

 雪ノ下と行った場所はあまりに思い出したくない出来事があったので、別の場所にした。

三浦「~~~♪」ギューッ

 恋人繋ぎであるく俺達はすれ違う人達から好奇の目で見られた。

八幡「俺達のルックスが違いすぎて、変な目で見られてるな」

 と、言うと三浦は俺の手を握りつぶす勢いで力を入れ、

三浦「八幡でも八幡の悪口は許さないし」ギロッ

 この人はとてもいい奥さんになりそうですね。

 そういうと、顔を真っ赤にして、

三浦「あ、あーしまだ料理下手くそだしっ///」

 と、訳分からんこと言いだしたので軽く流しておいた。

401 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:19:12.72
 12時集合だったこともあり、昼食にドムの木だったかオシャレなオムライス屋さんに入る。

 店員の明るいもてなしに視線をそらしつつ、奥の二人席に座った。

 どれが美味しいとか分からないので、三浦のと同じのを頼もうと思っていたのに、

三浦「あーし、これ頼むからこれ以外の奴にしろし」

 仕方なく一番左上にあったオムライスを頼むと、三浦は不満げに

三浦「えー、ドリアにしろし」

 わがままか。

三浦「冗談冗談」アハハ

 リア充爆発しろとか思っていたけど、これはこれでなかなか楽しい……のか?

 店員に注文を済ませ、手持無沙汰になっていると、三浦が、

三浦「なぁ、八幡のプレイってあるじゃん?」

 と、おおよそ公共の場で言ってはならない発言を始めた。

八幡「八幡プレイってお前……」

三浦「だ、だってあーしそういうのなんて言うか分かんないし///」モゴモゴ

八幡「名前なんてねーよ……まぁ、そうだな、強いて言うなら……」

 焦らしプレイ?

 いや、違うな。即決させる時もあるし。

 嗜虐プレイと言うには痛めつけてる感が足りない。

 となると、こう呼ぶしかない。


八幡「“葛藤萌え”?」

三浦「かっとうもえ?」


 そして俺は、生まれて初めて人に性癖をレクチャーするのである。
402 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:25:03.96

八幡「簡単に言うなら、我慢プレイに似てるな」

 おい、何言ってるんだ俺。

三浦「我慢プレイ?」

八幡「ああ、例えばトイレを我慢させたり」

三浦「変態……」ジトーッ

八幡「じゃあ、この話は終わりだな」

三浦「う、嘘だしっ、続けろし!」アセアセ///

 実際、三浦が彼女だったら幸せなんだろうと思う。

 だが、俺は彼女を作るにはいささか狂いすぎている。

 最終的に刺されて死ぬのがお似合いだろう。

八幡「あの時、三浦は何を考えていた?」

三浦「………///」モジモジ

 三浦は考えている。

 だが、この時点で葛藤萌えは始まっているのだ。

三浦「……八幡が…飲むのかなって///」モジモジ

八幡「変態」

三浦「う、うるせーし! 八幡のバカっ!」カオマッカ///


店員「お、お客様! 申し訳ありませんがもう少し声のトーンを……」アセアセ


二人「「ごめんなさい……」」
403 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:32:42.71
八幡「まぁ、この時点で俺は三浦に葛藤萌えしてる訳なのだが」

三浦「えっ///」

 萌えられた。

 その事実が嬉しいのか、三浦の表情が緩む。

八幡「お前、何であの時のことって特定してんの?」

三浦「……あ…///」

八幡「そんなに良い思い出だったのか?」

三浦「ち、ちげーしっ、八幡がトイレの話をするからっ///」

八幡「まぁこれは葛藤萌えと関係ないけど、その後、口にすることを悩んだだろ?」

三浦「う、うん……」

八幡「何故だ?」

三浦「……恥ずかしいし///」

八幡「恥ずかしいし?」

三浦「でも……正直に言った方が八幡は喜ぶかなって…///」モジモジ

八幡「言いたくない、でも言いたい。そうやって悩んでいるのを見るのが葛藤萌えだ」

三浦「………」

 理解を得られなかったかな?

三浦「八幡、あーしのことそんな目で見てたんだ。少し嬉しいかも」

八幡「えっ」

三浦「い、いや、だってそれって、あーしの“内面”を可愛いって思ってくれたってことじゃん?」

 どきっ。

 不覚にも、俺は感動した。

 この性癖の真理をあっさりと見抜いた三浦は、それだけ人の事を内面で評価しているからだ。

八幡「優美子」チョイチョイ

三浦「?」スッ

 俺が優美子と呼ぶと、三浦は嬉しそうな顔をする。

 顔を近づけた三浦の耳元で俺は囁く。

八幡「俺は、優美子の内面が好きなんだ」ボソリ

 殴られた。

 でも、にやける三浦を見て、俺もにやけた。

 温かい料理が運ばれてくる。

 
404 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:42:19.45

八幡「でも、葛藤の中でも良い葛藤と悪い葛藤がある」

三浦「?」

八幡「強迫的な葛藤は、とてもじゃないが好きになれない」

三浦「どういう意味だし?」


 俺は、店員に心で土下座をしながら、ひとすくいだけ料理を机の上に置く。もちろん後で食べるためにナプキンの上に。


三浦「何してんの?」

八幡「優美子、それ食え」

三浦「は?」

 女王の表情で、俺を睨めつける。

 だが、三浦の内面を知っている俺は、少し語気を強めて、

八幡「今すぐ食え。じゃないと俺達の関係は終わりだ」

 と、命令すると三浦は本当に嫌そうな顔をしたが、しぶしぶナプキンの上にある料理を食べようとするので、

八幡「ああ、すまん。良いよ。俺が食べるから」

 ナプキンをとって料理を口に運ぶ。ようやく意図に気付いたのか、三浦は少し怒った表情で、

三浦「今の、別に言葉で説明しても良かったんじゃない?」

 まぁ、その通りだ。

 だが、習うより慣れろ。知識より経験だと説明すると、

三浦「……確かに、良い気持ちじゃない」

八幡「だけど、世の中の人間にはそれを見て楽しいと思う奴もいる」

 それが、イジメだ。

 そう思ってしまう原因は様々あるが、結局のところストレス解消が根源に来ていると思う。

 つまり、ストレスがなければしなくてもいいプレイなのだ。

 
405 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:47:06.65

八幡「後、パワーバランスの崩れた葛藤も好きじゃない」

三浦「???」

八幡「一億円やるから変顔を写メでネットに流していいか?」

三浦「うっ……」

八幡「崩れてるだろ? 試算も打算もできない突拍子もない葛藤は、見てて全然可愛くない」

三浦「難しいんだ……」

八幡「だからこそ、相手をよく理解する必要がある」

三浦「良い葛藤って言うのは?」


八幡「優美子、あーんしてくれないか?」


三浦「ぇっ///」ドキッ


 俺は口を軽く開き、三浦をジッと見つめる。

 三浦は少し照れながらも、オムライスをすくって俺の口元へ運んだ。


八幡「うん、うまいな」

三浦「これが……良い葛藤?」モジモジ///


 俺は頷き、自分の料理を三浦の口に運んだ。

 三浦は嬉しそうに食べて、飲み込んだ所で俺は説明を再開する。


406 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:54:40.93

八幡「良い葛藤って言うのは、相手が喜べる選択肢を与えることだ」

 つまり、相手が嬉しそうに悩んでいる姿は可愛いと言うことだ。

三浦「で、でもっ、この前のはあーし嫌だったしっ///」


八幡「本当にそうか?」ジッ


三浦「………」

 沈黙の肯定。

 あの時、俺の布団の上でおしっこしろと言われた三浦は、まるで言いつけを破る子供のような無邪気な顔をしていた。

八幡「だけど、ここで漏らせって言ったら、嫌な気持ちになるだろ?」

三浦「絶対無理だし」

八幡「でも、自分のことを好きだったらやれって命令する人間がいる」

三浦「何でだし……」

八幡「愛を確かめたいんだろ」

三浦「愛……」

八幡「自分に自信がないか、相手が気持ちを伝えなかったか、いずれにせよ不安なんだ。だから確かめる」

三浦「なんか……悔しいけど納得したかも…」

八幡「でもそれって相手の気持ちを無視してるだろ? だから俺は好きじゃない」

三浦「……やっぱ難しいかも…」

八幡「それじゃあ、実際にやってみるか」

三浦「えっ?」

八幡「どうせ俺の家に来るつもりだっただろ?」


 そして、葛藤萌え教室が始まる。


 
407 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 01:58:00.99

 家に帰り、俺の部屋へ入る三浦。

 その顔は少し緊張……というか考え込んでいた。

八幡「別に死ぬわけじゃないんだからそんな緊張するなよ」

三浦「でも……八幡のこともっと知りたいし…」ブツブツ

 何この一途な生き物。可愛すぎんだろ。

八幡「何でも命令しろ。多少間違ってても、お前が気持ちいいんならそれはそれで良いから」

三浦「………」

 しばらくの沈黙を経て、三浦が出した答えは、


三浦「あ、あーしのこといっぱいキスしろ……///」


 まぁ大方予想通りだったが、その可愛さは想定以上だろ……。


408 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 02:05:00.04

三浦「んっ/// い、ぃ…///」チュプッ

 そう言えば三浦とのキスはずいぶん久しぶりのように感じる。

 三浦もそうだったのだろう、いきなり舌を絡めると、自分の唾液を流し込んできた。

 俺はそれを受け取ると、しばらく絡みあう舌の潤滑油代わりにして、最終的には三浦の口元から流れ落ちた。

三浦「ゃ……めぇ///」ギューッ

 興奮が絶頂に達したのか、三浦は俺を押し倒そうとしたが、今はそういう時間ではないので俺は唇を甘く挟んでキスを継続させる。

 そう、俺は三浦がやめろというまでキスを続けるつもりだった。

 お互いの吐息がぶつかり、舌と舌は一体化したように感じる。

 どれだけ経っただろう、俺がやめる気がない事を悟り、それは自分がそう命令したからだと気付いた三浦は自分から顔を放した。


三浦「い、いじわるっ///」モジモジ

八幡「お前は俺の身体が目的か? プレイが目的か?」

三浦「うぅ……///」

八幡「まぁこれも葛藤萌えの一つだけどな」ハハハ

 
409 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 02:09:42.48

三浦「全裸になれ……」カァ///

 全裸か……戸塚にケツの穴まで見られた俺に恥ずかしいモノはないが、一応演技しておいてやるか。

八幡「こ、ここでか?」カァ///

 俺の演技が完璧だったのか、恥ずかしがる俺を見て三浦は嬉しそうな顔を見せ、

三浦「早くっ!」

 と急かした。

 それじゃあ、葛藤萌えする時間が減るだろ。と思ったが、まぁそれも一つの形ではあるので、俺は言われるがままに服に手をかける。

 そして、俺が三浦にされたら興奮してしまう台詞を言う。

八幡「……あ、あっちで脱いでもいいか?」

 我ながら気持ち悪い。

 だが、三浦は嗜虐心をそそられたのだろう。というか元々そういうキャラだったし、嬉しそうに、

三浦「だ・め♪ ここで脱ぐし」

 と、満面の笑みで言った。

 俺は、なるべく恥ずかしそうに服を脱ぎ、全裸になった。すぐに布団で身体を隠して処女性を演出する。

三浦「……うぅ…悔しいくらいに理解しちゃったし///」

八幡「お前は元々そういうキャラだっただろ」

三浦「……否定できないし」
410 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 02:12:01.31

 次は俺の番だった。

三浦「お、おしっこはもうしないし///」

 お前、それ遠回しにしたいって言ってるのか?

 でもまぁ、三浦に足りないもの。それは、圧倒的な勢いだ。

 遠慮するということは、相手の心を理解できないと言うこと。

 だから俺は、自信たっぷりに命令するのである。



八幡「優美子、オナニーしてみようか」



 無論、フル勃起していた。

 
411 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 02:16:24.87

三浦「ほ、本当にするん?」モジモジ///

 何度も確認をとってくる三浦、後で説明しようと思っていたが、俺は口を開く。

八幡「優美子、葛藤萌えを楽しむ時に一番邪魔なのはなんだと思う?」

三浦「………何?」

八幡「楽しむ側の人間の存在が目の前にいることだ」

三浦「どういうことだし?」

八幡「人間ってのは相手に依存する。目の前にいればなおのこと主導権を渡したがる」

 そう、人は、特に日本人は“命令されること”に快感を覚える生き物なのだ。

八幡「だから、俺に聞いても無駄だ。自分で決めろ」

 ただし、と俺は付け加える。

八幡「自分の気持ちを伝えたり、相手に感想を聞くのは良いと思う。お互いの気持ちを確かめられるからな」

三浦「う、うん……」スルッ

 三浦はパンツを脱ぐ。

八幡「えっ?」


 俺は悔しいが三浦に一本取られた。


 クマさんパンツだった。


 
412 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 02:23:19.91

三浦「それを嗅ぎながら見ろし」ハァハァ///

 どうやら、三浦はまた一つ進化したらしい。

 俺は、まだ温かいクマさんパンツを顔に近づけ、匂いを確かめる。

 おそらく無臭、いや洗剤の香りだけなのだが、シチュエーションと少し黄ばんだように見えるそのパンツを鼻に当てると、下半身が大きく脈動した。

八幡「優美子……わりぃ、俺もしていいか…」ハァハァ///

 もちろん、別にしなくても良いのだが、三浦を育てるためにわざと言う。

 予想通り三浦はいじわるな笑みを浮かべ、俺の頬に手を当てると、

三浦「“ヒキオ”は見てるだけ(はぁと)」ハァハァ///

 どうやら興奮すると俺が優美子と呼ぶようにヒキオと呼んでしまうようだ。

 そして、三浦はベッドに腰かけると、シャツの中に手を入れ、ゆっくりと胸を揉み、反対の手をスカートの中に入れた。

 その動きはぎこちなく、やはり最近まで処女でしかもオナニーと言うモノ自体をあまりしたことがないようだった。

三浦「……んっ///」ビクッ

 時折俺の存在を確かめるように動く視線は艶めかしく、俺の性行為をしたいという感情を刺激する。

 しばらく、三浦の我慢できずに漏れる声と、ぴちゃぴちゃという音だけが部屋に存在していた。

 
413 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 02:26:38.59

 結局、我慢できなくなった俺達は三回ほどセックスをした。いつもより激しかったように思える。

三浦「……これが…八幡の世界…」

八幡「何それ、厨二病?」

三浦「あーし……悔しいけど目覚めたかも…」

八幡「目覚められても困るんだけどな。俺は葛藤萌えする方の人間だし」

三浦「あれ? 今のってあーしがこれからも必要ってこと?」ギュー///

八幡「……う、うるせーし…」

三浦「八幡」

八幡「ん?」


三浦「あーしのこと、もっともっと可愛がってね?」


 これが、千葉県民の真の実力だと言うのか。


 三浦番外編 完。

419 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 09:17:25.32


 冷たい肌は熱くさえ感じる。



420 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 09:25:54.77

鶴見「んっ///」チュパァ…

 夏休み、我が比企谷家に訪問した回数が圧倒的に多いのは鶴見留美だ。

 小学生でボッチだと本当に何もすることがないらしい。ゲームも興味がないらしく、午前中には俺の部屋でゴロゴロしている。

 鶴見の両親は俺に感謝状を贈ってくるほど喜んでいるとのことだ。おいおい、何されてるのかしらねーだろ。

 だが、俺は鶴見の訪問を受け入れた。小学生の未成熟な肉体を楽しみたいから、という理由では決してない。

 鶴見留美は俺と違い、受け入れられる素養はあるのだ。

 つまり、ボッチである必要はない。本人も本来ボッチではいたくない。

 その彼女が周りから拒絶されているという事実は、俺の胸に突き刺さるものがあった。

 だから、受け入れると同時に、〝鍛える”。

鶴見「携帯鳴ってるよ?」

 鶴見の指摘で、未登録の着信音に気付く。どうやら自分に酔っていたらしい。

 通話をオンにした瞬間、耳に飛び込んできた明るい声。

 一瞬で目が覚める。

陽乃「にゃははー、元気してたかなー?」


 俺は、今すぐ通話をオフにしたい衝動に駆られたが、前回の件もあるので何とか耐えた。
421 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 09:32:51.07

陽乃「ねぇねぇ、今私どんな格好してるかわかる?」

 雪ノ下陽乃。

 雪ノ下雪乃の姉にして、雪ノ下家の最終兵器。

 その激流のようなマゾヒスト振りは、周囲を大きく削ぎ落とす。

 俺は彼女という存在に恐怖しか抱かない。

 雪ノ下陽乃は己の欲を満たすためなら、平気で他人を破壊する。

 雪ノ下雪乃はある意味その被害者なのかもしれない。

八幡「さぁ」

 俺は最低限の言葉で答える。

 この女狐のことだ。会話を録音してるだろう。どんな脅しをかけられるかわからない。

陽乃「男10人に輪姦されてるだけどぉ///」ハァハァ

 輪姦って言うなし。林間学校言ったばかりの鶴見で変な妄想するだろ。

八幡「それはおめでとうございます。切っても良いですか?」

422 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 09:37:11.84

陽乃「ふぅん、そういうこと言うんだ」


 と、意味深な言葉。

 この人は俺よりも些細な会話すら快楽に変える。

 きっと選択を間違えれば俺は簡単に飲み込まれるだろう。


八幡「いえ、ちょっと忙しいので」

陽乃「女の〝子”と遊ぶことが?」

 心臓を直接つかまれた気がした。

八幡「え、ええ、これでも学生なので」

 声の震えを抑えられない。

 おそらく陽乃は何の意味もなく女の子の「子」の字にアクセントを置いただろう。

 しかし、それは俺が口ごもった所為で意味を持った。

陽乃「ふふ、どんくらい若い子と遊んでるんだろうなぁ」

 雪ノ下陽乃は例えるなら蜘蛛。

 油断していると、蜘蛛の巣にかかったことすら気づかない。

423 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 09:43:16.87

八幡「それで、本当に何の用なんですか?」

 俺は、鶴見に絶対に喋るなとジェスチャーで念を押す。

 雰囲気で察したのか、鶴見はコクコクと頷いた。

陽乃「あのね、市内の●●ホテル知ってる?」

八幡「はい」

 ホテル、という単語の時点で嫌な予感しかしない。

 そして、こういう時だけ予感は当たるのである。

陽乃「雪乃ちゃんを裸で待機させてるから、行ってあげてくれないかなぁ」

 雪ノ下陽乃は抉った心臓をちゃんと踏み潰す人だ。

陽乃「なんなら、


 隣にいる小学生も一緒に連れて行って良いから」


 きっと、俺はすでに蜘蛛の糸にかかっていて、しかも両手足は自由に動かせているようで操られているのだ。

 鶴見の参加だけは拒否して(もちろん肯定しないように一人で行くと言ったが)、俺は市内のホテルへと向かった。

 
424 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 09:48:25.59

 フロントで雪ノ下の名前を告げると、受付は慌てて受話器をとり、奥の方から黒服の偉そうな人が出てきた。

 そして、何やらよく分からない歓迎の言葉を受け取った俺は、ぐんぐんと上昇するエレベーターに乗って、

 最上階へと到達した。

 どうやらビップルームかスイートルームかしらんが、このホテルでもっとも高価な部屋らしく、俺は足を踏み入れた瞬間カーペットってこんなに柔らかいのかと驚く。

 一番奥の豪華な扉の前に立ち、インターホンを押す。

 すると、扉の鍵がかちゃりと開いた。

 俺は恐る恐る中に入って後悔する。


 全裸の雪乃がいきなり俺を抱きしめてきたからだ。


425 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:10:21.56

雪乃「ふにゃぁ/// ひきがやくぅん///」ギューッ

 悪夢だ。

 あの雪ノ下雪乃がまるで酔ったみたいに顔を真っ赤にして、興奮して、俺に抱きついてきている。

 
八幡「……お前、酔ってるのか?」

雪乃「ゆきのちゃん酔ってませんけどぉ?///」フラフラ

 裸でふらつく雪乃。その動きはまさに千鳥足。

 部屋に漂うアルコール臭からからして、酒を飲んでいることは間違いなかった。

八幡「何してんだよ雪ノ下……」

 俺は、怒りを通り越して情けなくなった。

 かつては心の底から負けを認めた相手。実はド変態で負けたと思っていたらまったく戦ってもいなかった相手。

 己の信念のためには真っ直ぐであり続けた雪ノ下雪乃。

雪乃「ねぇねぇひきがやくん」

 そんな雪ノ下雪乃が、

雪乃「……えっちなこと、しよっ」ニコッ

 〝壊された”。
426 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:23:35.42

八幡「良いから服を着てくれ雪ノ下」

 俺はベッドの上に散らかっている雪乃の制服を指差す。

雪乃「いやっ」プクーッ

 頬を膨らませ、そっぽを向く彼女は、俺の知っている雪ノ下雪乃じゃない。

 俺は考える。雪ノ下雪乃が服を着るためにどうすればいいのか。

 雪ノ下雪乃はマゾヒストである。

 行動はすべて被虐的でなければならない。

 だから、服を着る行為が被虐に繋がるようにする。

八幡「下着だけ残して、着ろ」

 全裸よりも恥ずかしいと思える状態を提示する。

 そうすれば目の前の雌豚は喜んで服を着るはず。

 下着を着用していないという事実は遺憾だが、まぁ見た目には問題ない。


 だが、雪ノ下家の人間はいつも俺の予想を覆す。


雪乃「いやっ」プクーッ


 彼女は拒否したのである。
427 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:29:57.14

 ぐにゃり、と体が床に沈んでいくような感覚が襲った。

 あの雪ノ下雪乃が被虐行為を拒否した?

 なぜ?

 答えの出ない疑問を追いかけていると、またしても着信音が響いた。

陽乃「やっほー、楽しんでるー?」

 まるで、〝監視していた”かのようなタイミング。

八幡「どういうことですか」

陽乃「んー? 何がー?」

八幡「雪ノ下です。あれじゃあまるで……」

 まるで、〝普通の酔った女”。

 あそこまで泥酔すれば本性が露わになるはず。

 ――本性が……普通?


陽乃「……やっぱり、雪乃ちゃんは…」ボソッ


 そうつぶやく陽乃の声はどこか寂しげで……。


陽乃「うん、ごめん比企谷君。彼女の事優しく介抱してあげてくれないかな」


 突然のキャラ変更に俺は戸惑う。


陽乃「なんだったら、中出ししても良いからさ。責任はこっちでとるから、ねっ」


 ねっ、じゃねーだろ。

 それでも俺は陽乃に任せるよりはマシかと、引き受けた。

 ある意味で、こっからが地獄の始まりだった。


 
428 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:40:32.51

雪乃「抱いて、比企谷君」

 少し落ち着いた雪ノ下は、むしろさっきより性質が悪くなっていた。

八幡「は? お前正気か?」

雪乃「私は至って平気よ。だから、いつものように私を満たしてちょうだい」ハァハァ

 痴女乃下の復活である。

八幡「……分かったよ」

 と、俺は全裸の雪ノ下に四つん這いにさせる。紅潮した雪ノ下がうれしそうにこちらを見てきたので、

 ――パチンッ!

雪乃「ひぐっ!?」ビクッ///

 思い切り臀部をひっぱたいてやった。

八幡「よし、そのまま放尿しろ」

 右手で雪乃の重力に引っ張られている小ぶりな胸を揉みながら、耳元で命令する。

雪乃「で、できないわ……///」ハァハァ

 やはり、おかしい。

 いつもなら喜んで了承する雪ノ下が、喜びながらも拒否をしている。

 俺は右手を下半身にずらし、秘部を優しくなでる。

雪乃「んっ……///」ピクッ

 快感が雪ノ下の顔を緩ませる。

 俺は、秘部にある突起物に軽く触れながら、もう一度命令をする。

八幡「……ここで、おしっこをするんだ」

 先ほどと何が違ったのか、雪ノ下はコクリとうなずくと、下半身に力を込めた。

 そして、顔を緩ませた雪ノ下の秘部から、

 温かい液体が流れ落ちた。


429 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:47:50.49

雪乃「……ら…め/// 見ちゃ…///」

 雪ノ下は今までになく恥ずかしそうにこちらを見てくる。

八幡「そういわれても俺の腕につたってるから、すでに意味ないんだけど」

 そう、幸い半袖のシャツだったから服にかかってはいないが、秘部に触れていた俺の腕は雪ノ下の液体でびちゃびちゃだった。

雪乃「……ゃぁ///」ブルブル

 放尿の快感と、それを他人にかけている罪悪感から、雪ノ下は軽く〝イッた”ようだ。

 雪ノ下の温かさを感じながら、俺は一つの仮説を立てる。


〝雪ノ下雪乃はマゾではない”?


 もちろん、人間はいろんな面を持って生きている。

 自分を痛めつける喜びも、他人を痛めつける喜びも、優しくする喜びもされる喜びも、人間は持つことができる。

 だが、俺の知っている雪ノ下は被虐的な行為に病的な快感を持っていたはずだ。

 クラスメイトの前でバイブの刺激でイッたり、教室で放尿したり、初対面の男性と無理やりキスされそうになったり。

 その雪ノ下雪乃の本性が、〝普通の女の子”である可能性が出てきたのだ。

 
430 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:56:40.24

八幡「このまま触っててやるから、自分で腰を振って気持ちよくなれ」

 俺は突起物を触ったまま腕を固定する。雪ノ下は「はぃ」と弱弱しく返事すると、ゆっくりと腰を振り始めた。

 俺の腕が雪ノ下の重みを感じるたびに、彼女は快楽に負け喘ぎ声を漏らす。

雪ノ下「んっ、あっ/// そこっ///」クチュクチュ

 時折、性器の入口に指が入り、液体の卑猥な音が部屋に響く。

 だんだんと腰をフルスピードと威力が増してくる。俺は性器に思い切り指を突っ込んでやりたかったが、我慢した。

 そして、考察に戻る。

 雪ノ下陽乃。

 あれは生粋の変態だ。本性がどっちにあるにせよ、まともではない。

 だが、雪ノ下雪乃が〝彼女を真似しているだけ”だったとしたら?

 妹として模範としていた姉があれなら、例え二番煎じでも相当のクオリティになるはず。

 そのうち、自分もまた〝そういう人間だ”と思い込むようになれば、ここに1人の変態が誕生する。

 だが、それはしょせん精巧に作られた〝ハリボテ”なのだ。

 その本性は普通の女子高生であり、誰かに愛されたい、優しくされたい、楽しみたいだけの快楽主義なのである。

雪ノ下「い……くっ…」ビクンビクンッ///

 身体を大きく震わせて、雪ノ下はその場にへたり込む。自分が放尿した後だが、体に力が入らないらしい。


 俺は、うつぶせになる雪ノ下を反転させる。

雪乃「……ぇ?」ハァハァ///

 戸惑う雪ノ下。

 そして、俺は自分の性器を取り出すと、
431 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 10:57:40.98



 ―――欲望のままに、貫いた。



 
432 : ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 11:03:23.87

雪乃「最低だわ、比企谷君。確認もとらないなんて」

 彼女の中に自身の欲望をぶちまけた罪悪感からか、俺は雪ノ下の言葉を甘んじて受けた。

八幡「……本当のお前を知って、やりたくなったんだよ」

雪乃「………最低だわ」

 最低だと言い続ける雪ノ下は俺の腕をつかんで離さない。

 どうやら、自身でもハリボテの性癖に気付いたらしい。

雪乃「私は……姉さんの真似をしたかっただけなのかしら…」

八幡「さぁ…どうだろうな」

 もしそうだとしても、今まで行ったすべての行為をお前は喜んでやっていたし、少なくともまともじゃない。

 そう告げると、雪ノ下はうれしそうに、

雪乃「なら、これからも私を苛め続けてくれるかしら」

 と、俺の首筋を甘噛みしながら聞いた。

 俺は、豪華な天井を眺めながら一言、

八幡「ご奉仕部、だからな」

 と答えた。

 夏休みももう終わる。

 俺たちは、歪んだ形で成長していく。


 雪ノ下番外編 完



434 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/27(月) 11:22:08.78
最近稀にみる傑作だわこれ
はるのんは余裕無くなるくらい徹底的にへし折って下さい
448 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/27(月) 23:59:41.03

 二学期が始まった。

 
 俺こと比企谷八幡はこの二学期に人生最大の恥辱と屈辱に塗れるのだが、

 そんなことはさておいて、小学生の時間である。

鶴見「………」

 これは、後に鶴見から聞いた話だ。

 二学期が始まって、憂鬱な彼女に待っていた現実。

 クラスメイトの明確な無視。

 今まで灰色だったものが明確に黒くなったことに気付いた瞬間だ。

 それでも、鶴見は気にしなかった。

 無視された方が気が楽だ。後ろでクスクスと声が聞こえても別に気にもならない。

 だけど、イジメとは相手が反応して初めて成立するもの。

 だから、反応のないイジメは加熱していくのだった。

有香「鶴見さーん」

 一学期は留美ちゃんって呼んでたくせに、鶴見は不機嫌そうに振り向く。


 ――バシャッ。


 何これ?

 液体。臭い。


 こうして、鶴見は怒りの表情を見せながら俺に語った。


 甘美で妖艶な、小学生の復讐を。
449 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 00:09:23.82

森ちゃん「もう有香ひどいよー、私の机に花瓶の水かかったじゃーん」

 私にかかったの……花瓶の水?

 それなのに、心配するのは机?

有香「ごめんごめん、でも、あいつがあそこにいたからかかったんでしょ?」

 は?

 人間がそんな早く避けられると思ってんの?

 ていうか避けたらあんたらの大好きなA君の机にかかっちゃうじゃん。

仁美「ねぇ鶴見さぁん、謝ってよー」

 ちょっと待て。

 私が謝る? 誰に?

鶴見「いみが……ゎかんない」

 しまった。上ずった。

 相手は私の焦りを感じてニヤニヤと笑う。


 落ち着け、私。


 私にあってこの人たちにないモノ。

鶴見「………」ジーッ

ヨッコ「何あれキモい」

有香「こっち見んなキモい」

 見えてくる。

 彼女たちの“底”。


 八幡、私―――悪い子になっちゃったみたい。


 そして復讐が始まる。

 
450 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 00:26:32.20
 最初のターゲットは有香。

 有香はグループで一番発言力があり行動力がある。

 つまりリーダー的存在だ。

有香「こんな所に呼びだして何?」

 体育館倉庫という特殊な環境下。

 それでも有香が一人で来たのは、それだけ私の事を見下していたからだろう。

 都合が良い。

鶴見「えっと……あんた、名前なんだっけ?」

 試合開始直後のローリングソバット。

 必死に考えて、機会を探って、優越感に浸っていた対象が自分の事を何も覚えていない。

有香「てめぇ!」カァ///

 顔を真っ赤にしてこちらに掴みかかってくる。


 なるほど、八幡の言ってた通り感情に支配されている人間は扱いやすい。

 ガッと、私の服を掴む有香。引っ張り倒そうと言うのか。

 案外力が強い、きっと抵抗すれば体力の差で負けてしまう。

 だから私は――、
451 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 00:40:33.72

有香「んーっ!?」ビクッ

 有香の後頭部を抱え、思い切りキスをする。

 あまりに予想外の出来事に、有香は瞳孔を開いて固まっている。

 だが、それでは意味がない。

 私は有香を抱き寄せ、頬と頬をくっつける。

 次第に有香の意識が引き戻され、顔が紅潮していく。へぇ、可愛いじゃん。

有香「な、なにすんだよっ///」ハァハァ

 ごしごしと袖で口を拭く有香。

 私は、その隙をついてマットの上に押し倒す。

鶴見「……ねぇ、あんた…今からすることに抵抗したら、



 殺すからね」ニコッ



 脅すのは一度だけ。

 八幡はそう言った。

 別に理由がある訳じゃない。何度も脅した方が効果的だろうし、確実性もある。

 だけど……

八幡『それじゃ、つまらないだろ』

 悔しいけど、私は八幡で満たされた。

 口の中から、性器、生き方や信条まで。

 だから、負けられない。

鶴見「気持ち良く、してあげるね」ニコッ

 怯える有香のスカートの中へ手を入れ、


 優しく秘部を撫でる。


 小学生の甘い吐息が漏れた。
452 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 00:48:35.33

有香「んっ/// なにこれぇ///」ビクッビクッ

 表現力の乏しい、ただの喘ぎ声。

 それがだんだんと大人に近づいていく。自分の中に潜む淫らな本性。

鶴見「ねぇ、有香……///」ハァハァ

 名前を呼ばれて、より一層表情が蕩ける有香。ふふ、可愛い。

鶴見「もっと、もっと気持ちいい事、したい?」

 ここからが、復讐だ。

 私は、ポケットに仕込んでいた録音機のスイッチをオンにする。

有香「ど、どうするの……///」ハァハァ

 不安げな声とは裏腹に、彼女の目はそれを求めている。

 だから、見せる。

 ギリギリで手の届かない位置。

 自らがリスクをもって手を伸ばさないと取れない絶妙なポジション。



鶴見「有香を気持ち良くして、ご主人様って言いなさい」ハァハァ///



 八幡のバカ。

 私をこんなに変態にした罪、重いからね。

453 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 00:52:11.44

 休日。

八幡「それで、鶴見ハーレムを完成させたのか?」

鶴見「へへ、今では女子全員が私の僕だよ」ニコッ

八幡「ほどほどにしとけよ。敵ってのはどこに潜んでいるかわからねーからな」

鶴見「……八幡?」

八幡「ん?」


鶴見「なんか……あった?」


八幡「……っ、ねーよ」


 どうしよう。

 八幡の顔、絶対なんかあった。

 でも、私は小学生だし、八幡に迷惑かけてばっかだし、何もできない。

 悔しい。

 私にできる事って何だろう。

 お金?

 そんなのないし、八幡が望んでいるとは思えない。

 身体?

 腹立つけど、八幡を性的に満たす人間はたくさんいる。

鶴見「………」ムゥ…

八幡「どうしたんだ?」

鶴見「……ごめん」ポロポロ

八幡「ほぇ!?」
454 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 00:56:47.37

鶴見「ごめん……私、わかんないよぉ」ポロポロ

 八幡の痛みも苦しみも、何も分からない。

 攻め手になって初めて分かった苦しみ。

 それは、理解者の苦悩。

 相手を知ること、理解すること、分かること。

 だけど、こっちのことは何一つ理解してもらえない。

 有香もユッコも森ちゃんも。

 自分の淫らな部分を理解してくれた私に好意は寄せてくれているけど、理解はしてくれていない。

 それはとても寂しい事だった。

八幡「よく分からんが」チュッ

鶴見「ふぁっ///」ビクッ

 何、するんだよぉ……。

 私は今、センチメンタルなんだよぉ……。

八幡「鶴見、


 お前は可愛い。それで充分だろ」チュプッ・・・


鶴見「なっ、ななっ///」カァ


 ずるいずるいずるい!!

 なんでこのタイミングで言うの!?


 絶対好きになっちゃうじゃん!!


 ……もう好きだけど。



 鶴見番外編 完
456 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 02:51:43.20

 鶴見が鶴見王国を築いている間、その参謀(勝手に任命された)こと俺も一つの戦いに巻き込まれていた。


 ――比企谷八幡と平塚静が付き合っているらしい。


 どこから流れた噂か分からないが、クラスメイトどころか全校生徒が一度は耳にしているらしい。

 それでも、「比企谷って誰?」の方が先に来たため、あまり盛り上がらずに燻った状態でいるのが救いだ。


平塚「私はかまわんぞ」


 放課後、ご奉仕部の教室で平塚先生はそう言った。

 ふざけるな。あんたの気持ちなんか聞いちゃいない。

雪乃「っ!///」ビクンビクン

 バイブのスイッチをオンオフしながら言えた立場ではないと思うが、本当にふざけている。

八幡「生徒の将来が心配じゃないんですかねぇ」

 そう言うと、平塚は嬉しそうに、

平塚「心配するな。お前の将来は私が引き受ける」

 こいつは……。

雪乃「……んっ///」ビクッ

 こいつも……。

457 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:00:48.91

 それからしばらくの間、休憩時間に俺を拝見するツアーというものが流行った。

 まぁ、(黙っていれば)美人で、しかも男勝りで明るい教師である平塚静は学校一の人気教師であったし、男子の嫉妬と女子の興味が集中したのだろう。

 俺を見てガッカリして帰るのは本当にストレスだったが。

三浦「なぁ八幡、あーしと付き合えばいいじゃん」モジモジ///

 腹立つ。

八幡「お前が、本当の気持ちを言うまで考えてもやらん」フンッ

三浦「あう……」シュン…

 腹立つ。

葉山「八幡! このぼ「断る」

 腹立つ腹立つ腹立つ。

 HRの終わり、俺は教壇に立つ平塚の所へと行く。おぉ、というざわめきにも腹が立ったが、それ以上に嬉しそうな顔をする平塚に腹が立った。


八幡「こんのメスブ―――」ドサッ


 天井?

 なぜ?

 痛み。

 殴られた?


平塚「比企谷。言っていい事と悪い事……分かるな?」ゴゴゴゴゴ


 くそ、こいつこういう時だけっ!


 と、天井を仰いでいた俺の視線に青の縞模様が飛びこむ。


??「あ、めまいが」ドサッ

八幡「えっ?」

458 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:02:04.90

 天空からヒロインが降ってくるように。

 空から落し物があるように。

 往々にして王道。


八幡「むがっ!?」



 ―――パンツが、落ちて来た。







459 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:08:52.34

平塚「おい、川崎、大丈夫か」

 お、おい、俺の心配しろ。なんかエロい匂いで肺がいっぱいに……ってなんか息できないんですけど…。

川崎「あ、はい、もう少しだけこのままで」

 このままってお前、じゃあなんで太ももの力強めてんの? 鼻先がプニプニしてしかもちょっとおしっこの匂いがするんですけど。

八幡「………」ジタバタ

 ちょ、マジで。これが安楽死なのか、エロで頭を満たされながら逝くとか俺らしいじゃねぇか。

川崎「ん……あれ、何これ?」サッ

八幡「………」ハァハァ

川崎「………かぁ」モジモジ

 今こいつ自分でカァって言わなかったか。カァはssを読む人しか分からない擬音語だろ。ここのクラスメイトが知ってる訳ねーだろって何言ってんだ俺。

八幡「し、死ぬかと思った」

川崎「ちょっとそこの君」

 無表情で俺の胸元を指さすロングヘアーの女。

八幡「?」

川崎「責任とってよねー(棒読み)」

 くそ、何のジャンルだこいつ。クーデレでもヤンデレでもない。

 ……あ、分かった。



 あざとい(下手)だ。



 
460 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:15:38.02

 ちりも積もれば山となる。

川崎「はむっ、はむっ」パクパク

 ファーストフードの一番安いメニューであるハンバーガーも、10個目となればそれはもはや高級品だ。

 川崎沙希と名乗るクラスメイトは、パンツを見て匂いを嗅いだ罰だと言って俺に飯を奢れと要求してきた。

八幡「それで、何で俺だったの?」

 お前ほどのルックスなら、他にいくらでも奢ってくれる男子はいるだろうに。

川崎「んー、かっこいいからかなー(棒読み)」

 うそつけ。

 全く気持ちのこもっていない台詞。

 感情が全く見えない無表情。

 すごく、魅力的だと思った。


川崎『私にこんな顔させたの、八幡が初めてだよぉ///』ハァハァ


川崎「何? なんかついてる?」

八幡「はっ……」

 何を想像してるんだ俺は。

川崎「ねぇ、えーっと……」

八幡「比企谷八幡」

川崎「うん、えっと……」

八幡「おい」

川崎「えへへ(棒読み)」

八幡(案外無表情ぶりっこが可愛いのがムカつく)

川崎「あのね、君」



川崎「私と、付き合ってよ」



 俺は、シェイクを地面に落とした。

461 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:24:54.36

 川崎沙希は続けてこう言った。

川崎「あんたって、自分のこと好きじゃないだろ?」


 は?


八幡「いや待て、俺は俺が大好きだが」


 というより自分以外に自分を愛してくれる人間なんていない。そう信じて生きてきたからな。


川崎「ふーん、私は自分の事が大嫌い」

八幡「何でだ?」

川崎「だって、貧乏だから」

八幡「は?」

 それはどちらかというと外的要因だろう。自分を好きかどうかとは関係ない。

川崎「ああ、そういう意味じゃない。


“貧乏の両親を恨んでしまう自分”が嫌いなんだ」


 ああ、そういうことか。


八幡「だから俺と付き合いたい。ってそりゃ金目的じゃねーか」

川崎「そうだよ」ニコッ

八幡「っ///」


 ダメだ。こいつは苦手だ。

 こいつの笑顔は作り物。そこに気持ちは一つたりとも含まれていない。

 だから、惹かれる。

 いやがおうにも気がつかされる。

 俺と川崎の人間性の相性が、最高に良いということを。



八幡「おしっこ飲ませてくれるか?」



 川崎はぽとりとハンバーガーを落とす。11個目のことだった。

462 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:33:47.40

 俺は、川崎沙希を試す。徹底的に。

川崎「………」

 無表情だから、読めない。

 これが葛藤なのか、ただ単純に思考を停止しているのか、を。

 ゆっくりと視線をこちらへ移し、やはり無表情で口を開く。


川崎「おしっこだけで良いのかい?」


 威風堂々。

 俺は、少し引いた自分を恥じた。

 そして、心臓の鼓動がどんどん速くなっていくのを感じる。

八幡「………」

 俺はもう一度彼女を見つめる。

 無表情。……いや、

川崎「………」ハァハァ///

 ほんの少しだけだが、興奮している。

 そりゃそうだ。感情のない人間なんていない。

八幡「……そうだな」

 川崎の顎を手に取る。それでも、彼女の表情は“ほぼ”無表情だ。

 シェイクを少し口に含み、そして、

川崎「んっ!?」ビクッ///

 それを、川崎に押し流す。

 冷たい液体が、二人の舌の上で温かく溶けていった。


 俺は思う。


 相変わらず展開が早い、と。

463 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:44:27.13

 川崎は俺の事を実は前から知っていたらしい。

 昔の俺だったら、話しかけることはなかったそうだ。

川崎「最近のあんた、すごく魅力的だよ。気付かなかったかい」

 相変わらず感情のない声と表情だが、だんだんと理解してくる。

 この女、自分の本心を完全に切り離している。

 言わば、ゲームをしているようなものだ。

 自分という存在がここには存在しない。

 だから、いきなり変態的な言葉をかけられても、引かない。

“最初からそこにいないのだから”。


川崎「で、結局あんたは私と付き合うのかい?」

 付き合えば何でもさせてあげるよ。川崎は言う。

 俺は、しばらく彼女の言葉を咀嚼し、思考する。


 川崎沙希という人間は精神的にも肉体的にも屈服させる魅力に溢れている。

 その強固な城壁のような精神を瓦解させる楽しみ。

 由比ヶ浜に劣らない巨乳とそれでも痩せていると思ってしまうようなスレンダーな身体。

 それを好きにできる。

 俺の葛藤を見抜いたのか、川崎は抑揚のない声で、

川崎「お試し期間だよ」グイッ

 と、俺の服を引き込み、そして、

八幡「んっ///」チュプッ

 川崎の柔らかい舌が、ゆっくりと侵入してきた。

464 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:48:43.24

 ぎこちない舌の動き、時折当ててくる歯、川崎のキスはとても下手だ。

 だが、必死に俺の動きに合わせてくる。

 まるで、恋愛ゲームの攻略対象のように、俺を主体に行動してくれた。

 それは、とても気持ちいい事。

川崎「……へへ、こんなところで、しちゃったね(棒読み)」

八幡「なぁ、お前なんでそんなゲームみたいな台詞ばっかなんだ?」

川崎「弟が好きだから。そういうの」

八幡「あ、そ」

川崎「帰りたくないな。まだ」クリクリ

八幡「感情のこもってないヒロインだこと」

川崎「でも……きっと好きになる」ニッ

八幡「っ……///」ドキッ

 俺は川崎の笑顔を見ると何も考えられなくなる。

 

 考えなきゃいけないことは、山積みなのに。


 
465 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:52:10.18

 家に帰ると、小町が制服のままリビングにいた。

八幡「どうした小町」

小町「……うん」

 煮え切らない声。

 俺は、隣に座る。すると、しばらく考え込んだ小町はギュッと俺の腕を掴んだ。

小町「ねぇハチ君」ウルウル///

八幡「な、何?」

 ハチ君って……でも、悪くはない。

小町「告白されちゃったぁ……」

 うん、良くもない。

466 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 03:59:49.67

八幡「どんな奴?」

 俺は、小町の身体を引き寄せ、首筋を舐める。小町はんっ、という声と共に身体を反らした。

小町「や……いてる?」ハァハァ///

 嬉しそうに、小町は言った。

 妬いている。

 まぁそれに近い。

 正確に言えば“腹が立っている”、だ。

八幡「“俺の”小町を葛藤させて良いのは俺だけだ」チュプッ

小町「んっ/// はぁっ、ちゅぷっ、い、いまのぉ/// ぽいんとたかすぎだよぉ……///」ギューッ///

 俺は小町の胸とお尻を揉みながら、口内を欲望のままに犯す。

 しばらくちゅぷちゅぷという淫らな音がリビングに響き、そしてぐったりと小町はソファーに寝転んだ。

 とても、エロい。

小町「あのね、別にその子の事で悩んでる訳じゃないんだ」ハァハァ///

 息を切らしながら、小町は言った。

小町「小町はね、もうすでに心も体もハチ君でいっぱいになっちゃったから、もう普通の将来じゃ満たされない。それはハチ君も分かってるよね」

 俺は、躊躇ないながらも、頷いた。

 認めたくはない。……だが、事実だ。

小町「だから、大志君のあの真っすぐな目を見たらさ、私……ハチ君に迷惑かけてるんじゃないかって」ポロポロ

 ああ、やっぱりか。

 小町は俺の人生を心配してくれているのだ。

 普通じゃない妹に愛されている兄の将来を、憂いているのだ。

467 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:24:33.62

小町「んっ、ら、らめっ/// ぁんっ///」ビクッ///

 無駄な脂肪が一切ない、しかし健康的な小町の身体を突きながら、俺は思う。


 “どこで間違った”、と。


 元々は小町とのプリン戦争が原因だ。アレがなければ俺は自分の性癖に気付かず、ただ単純に青春ラブコメを間違っていただろう。

 だが、気付いてしまった。

 俺は、俺の欲望に忠実な人間だと。

 そして、間違えた。

小町「んんっ/// 激しいよっ!?」ビクンッ///

 小町が声を上げるたび、身体をくねらせるたびに、俺の性器はその欲望を吐き出そうと大きく脈動する。


 この世界一可愛い少女にも、普通の人生はあったのだろうか。


 そして、俺は果てた(もちろん避妊はばっちし)。

468 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:27:27.31

八幡「なぁ小町」

小町「なにハチ君」


八幡「こ、断われよ……」


小町「………へ?」


 何を言ってるんだ俺は。

 これじゃあ、本当にただの青春ラブコメじゃないか。

 甘く酸っぱい恋愛模様。


小町「ぷっ、あははー、ハチ君馬鹿だなー」ギューッ

八幡「は?」

小町「そんなん、即答で断ってるよー」

八幡「そ、そうだったのか?」

小町「うん、だって小町は」チュッ



小町「小町はハチ君のモノだから、ね(はぁと)」ニコッ



469 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:36:07.85

 翌日、教室に入った俺を待っていたのは、三浦でも戸塚でも由比ヶ浜でも葉山でもなく、


川崎「おはよーだーりん(棒読み)」ギューッ


 ツインテール川崎だった。

 教室にざわめきが起きる。

 川崎は俺の胸にスリスリと顔をこすりつけた後、

川崎「寂しかったんだぞ」

 と、無表情のまま言った。

 俺は、腹に当たるおっぱいの感触に興奮しながら、突き刺さる視線に恐怖した。

八幡「な、何言ってんだ川崎」

川崎「何って、……本音?」

 話が通じない。

 それはそうだ。彼女はあくまでもゲームの攻略対象のような存在。

 本音を切り離しているから恥も外聞もない。

 ただただ、主人公役の俺と恋愛ゲームを楽しんでいるだけなのだ。

平塚「くぉら、朝っぱらから羨ましいもん見せつけるんじゃねぇ」ゴスッ

 出席簿で脳天を叩かれた俺は、痛みに耐えつつも席へとつく。

相模「ね、ねぇあんた、……えっと」

八幡「あ?」

相模「本当に平塚先生と付き合ってんの?」

 腹が立つ。

八幡「ああ、そうかもな。でも、俺がどうしようが、お前らには関係ねーだろ」

相模「まぁそうだね」

 えっと、誰だっけこいつ。

 まぁいいや。

 どうせ噂なんて長続きするわけがない。

相模「関係……ね」ニマァ

 
470 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:44:26.28

雪乃「ねぇご主人様」

八幡「だからご主人様言うなし」

雪乃「私、もう耐えられそうにないわ」

八幡「ふーん、それで?」

雪乃「おねがい。あなたの欲望のままに、貫いて欲しいの」

八幡「……お前なぁ、その場合は普通、聞き手に妄想させておいて実は全く別物でしたーってのがデフォだぞ」

雪乃「我慢できないの」

 俺の下半身をさすりながら、雪ノ下は物欲しそうな声で俺を誘惑する。

八幡「お前、マゾ失格」ポチッ

雪乃「ひぐっ!?」ビリビリ

 少し弱めのスタンガン。

 一応身体に害はないらしいが、自分で一回試した時は大と小が同時に漏れるかと思った。

雪乃「ふぁぁ///」ジワァ

八幡「お前っ、俺のズボン!?」

 そう、教室のカーテンを閉め切っていた俺達は、今いわゆる駅弁状態で座っていた。

 だから、雪ノ下が漏らせば、必然俺の下半身に液体が移る。

雪乃「ら、らめ……匂い嗅がないでぇ///」チュプチュプ

 そう言いながら俺の口を犯す雪ノ下。

 腹が立った俺は、パンツの隙間からするりと指を入れる。

 くちゅ。

雪乃「ぁんっ///」ビクッ

 身体を大きくそらし、雪ノ下は快楽におぼれた。

 俺は素早く指を抜くと、ズボンとパンツを脱いだ。やはりビチョビチョだった。

雪乃「……い、入れてくれるの?」ハァハァ

 雪ノ下は俺の事を理解しているようでしていない。

 俺がそんな素直に要求を飲むはずがないのに。

八幡「雪ノ下……」
471 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:45:47.83


八幡「俺のおしっこを飲むんだ」



 こうして俺は、また一つ階段を上ってしまう。

 雪ノ下の顔がとてつもなく緩む。

 やっぱこいつはマゾの素養があると思った。

472 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:49:07.51

 二つ返事で了承したので、俺はやっぱりやめておくことにした。

 そもそも、そんな趣味はないし、自分のおしっこで汚れた雪ノ下の口など二度と触れたくない。

 でも、それならどうして、

雪ノ下「んっ……んっ」ジュプッジュプッ

 雪ノ下は俺の下半身付近で顔を動かしているのだろうか。

 押し寄せる快感に思考を停滞させてしまう。

 その瞬間、


――ガラッ!


八幡「えっ?」

 確かに、鍵は閉めていたはずなのに。

川崎「やっほー、沙希だよ(棒読み)」

 雪ノ下は嬉しそうに勢いを増した。お前……。

473 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 04:55:17.58

川崎「じゃ、約束通り」

 と、川崎は迷うことなくパンツを脱ぐと、俺の鼻に押し付けた。

 そして、ドカッというか、ぬちゃっというか、彼女の性器が俺の口に触れる。

雪乃「んっ……んっ///」ジュプジュプ

 雪ノ下はキスで鍛えた舌使いを存分に発揮し、俺に射精するように促す。

川崎「……ぁ、ん…」プルっ

 川崎の顔が少し赤くなる。

 恥ずかしい?

 と、疑問に思ったのもつかの間、俺の中に流れてくる温かい液体。

八幡「んっ、ぐっ」ゴクッ

 生まれて初めて飲むそれは、想像していたよりずっとただの水だった。

 それ自体を美味しいとはとても言えないが、恥ずかしそうに顔をゆがめる川崎の顔を見て、俺は興奮の絶頂に至る。

 ちゅぷっ。

川崎「っ!?」ビクッ///

 流れ出す快感と、侵入する異物の快感に溺れる川崎。

八幡「くっ……」

雪乃「………んぐっ」

 こうして、俺達三人は果てた。

 だが、俺はぐったりと横たえる川崎沙希を見て思う。


 “何が目的なのだ”、と。


 
476 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/28(火) 07:34:08.86
相模んやっと出てきた!ww
相変わらずクズそうで安心したわ
482 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 19:25:28.37

川崎「あんたに小町って妹いるでしょ」

 川崎はすぐに本心を吐いた。

 というより最初から隠す気はなかったのだろう。

川崎「うちの弟が小町ちゃんに惚れててねー。だから先に私があんたを手に入れようとしたって訳」

 訳が分からん。

八幡「それは競争という意味か?」

 姉弟で兄妹争奪戦。それなら分からんが分かる。

川崎「いいや、弟が小町ちゃんを手に入れるために、あたしがあんたを手に入れるって訳」

 意味不明。

 謎理論。

八幡「どう生きたら、そんな思考になるんだよ」

川崎「良いよ隠さないでも、だってあんたら、



 兄妹の一線、越えちゃってるんだろう?」



 雪ノ下は黙ってお掃除○○○を続けていた。
483 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 19:30:07.16

八幡「な、何を証拠に……」

川崎「ああ、うちの弟、けっこう犯罪っぽいことできるからさー、あんたんち盗聴してたの」

 は?

八幡「お、おい……冗談じゃねぇぞ」

 思考が停止する。

 盗聴?

 全て聞かれていた?

 小町と俺の関係が筒抜け?

川崎「ああ、そう言えば、小学生と三浦さんとひら「お、落ち着け川崎!」

 本当に落ち着いてくれ。

八幡「い、今も盗聴は続いてるのか?」

川崎「さぁ、あたしは聞いたことないし。全部弟情報」

 ダメだ。

 今すぐ通報しなきゃ。

川崎「ああ、もし通報とか考えてるんならやめた方がいいよ」

八幡「えっ……」



川崎「なんかあんたが通報したらネットにばら撒くって言ってたから」


 ラスボスの前には必ず勇者を試す中ボスがいる。

 川崎大志はまさにそう言ったレベルの“厄介な敵”だった。

484 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 19:37:01.56

川崎「だから、まずはあたしがあんたを手に入れろって弟が」

 どうやら、川崎も脅されているようだ。

 俺は念のために確認をとる。

八幡「お前は脅されてるのか? 襲われたり……したのか?」

雪乃「お、襲われる?」ハァハァ///

 川崎は少しだけ間を空けて、笑顔で答える。

川崎「大志はロリコンだから。でも、小町ちゃんが手に入らなければ、


 強姦されて殺されるかもね」ハハハ


 なんだこれ。

 この数カ月、日本の高校生の中でもトップクラスの数奇な運命だと思っていたが、

 こいつの弟はその枠をとっくに跳びこしてるじゃねぇか。


八幡「お前は……そんな弟と一緒に暮らしてて、大丈夫なのか?」


 トイレや風呂を盗撮されたり、そんなことは……、


川崎「いや、それはないよ。あたしんち貧乏だって言ったでしょ? 無駄なことをするほど大志も馬鹿じゃない」


 は?

 俺の家を盗聴することの方が十分無駄だろ。


八幡「……くそ、どうすれば…」

雪乃「比企谷君、私に良い考えがあるわ」

八幡「えっ?」


 そう言いながら、ノーパンお漏らし雪ノ下は立ち上がり、凛とした表情で言った。


雪乃「ご奉仕部の出番よ」ニコッ


 その笑顔はどんな状況をも吹き飛ばす、不思議なパワーがあった。

485 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 19:42:15.38

八幡「………」

雪乃「………」

川崎「………」

 大志を呼びだしてから数十分。

 俺達はファミレスの席に座っていた。

 どうして六人席の片側に俺を挟んで座るんだこの二人。

八幡「雪ノ下はまぁ分かる。だが、川崎、お前は別に俺の事が好きじゃなかったんだろう?」

 弟に命令されたから。

 だったら無理する必要はない、平和な人間世界へ帰れ川崎。こっちは阿鼻叫喚の地獄絵図だ。

川崎「は? 何言ってんの? あたしは前からあんたを知ってるって言ったでしょ」

八幡「お、おう……」


川崎「ひ、一目ぼれってやつだよーー(棒読み)」


 相変わらずあざとい(下手)は不思議な魅力があるな。


――ガーーッ。


 扉が開き、俺は思わず立ち上がった。


八幡「こまっ……」


 俺がこれから討伐するべき対象の川崎大志は、

 俺の世界一大切で可愛い比企谷小町を連れてやってきたのである。


大志「お兄さん、初めまして」ニコッ


 けっこうイケメンである。
486 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 19:49:04.46

 俺は川崎に言って、小町を俺の横、大志と川崎で座ってもらった。

小町「やー、お兄ちゃんは相変わらず甘えんぼだねー」ナデナデ

 どんっ、と机を叩く音が響く。

大志「お、お兄さん……そういうの見せつけるために呼んだんだったら……僕は…僕は……」プルプル

 こ、こえー、こいつマジもんだ。

八幡「違う。俺と雪ノ下はお前の悩みを解決するために来たんだ」

大志「雪ノ下……? あんた、“まだ他に女”が?」ギロッ

 それに関しては睨まれても文句を言えない。

八幡「俺のことは良い。お前は俺達ご奉仕部に依頼するんだ」

大志「は? 何を? 小町ちゃんと付き合いたいですってお願いするのか?」

 おいおい、お前小町と付き合いたい割に家族である俺をずいぶんな扱いするな。

 と、思っていると、外面雪ノ下が口を開く。

雪乃「あなた、本当に小町ちゃんと交際を申し込む気あるのかしら」

 どんっ、と再び机を叩く大志。

大志「ふ、ふざけないでください。僕は本気だ」プルプル

 なんだこいつ、もう薬やってるとしか思えないぞ。

 だが、雪ノ下はそんな圧力は一切無視して口を開いた。



雪ノ下「あなた、生意気だわ」



 ――ビシャ。

 大志の水が雪ノ下の顔にかかった。

雪乃「……本当に、生意気ね」ファサッ

 よく嬉しそうな顔を隠したな。後で誉めてやろう雪ノ下。

487 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 19:55:52.01

川崎「大志!」

大志「……ふんっ」

小町「やー……今日の大志君不機嫌だねー」

 おいおい、ウチの箱入り妹は世間知らずか?

 こういうのは不機嫌とは言わん。キチガ○って言うんだ。

雪乃「良いの、それよりも言葉を訂正する気はないわ」

 と、雪ノ下は続ける。

雪乃「あなた、小町ちゃんと付き合いたい割に、そのご家族である比企谷君に対してその態度、全く覚悟が見えてこないわ」

大志「……俺は小町ちゃんと付き合いたいだけだ」

 おいおい、振られた癖に本人を前にそんな駄々こねるとはどんなメンタルだこいつ……。

雪乃「小町ちゃんの事を本当に好いているなら、小町ちゃんの気持ちを考えるべきだわ」

大志「小町ちゃんの……気持ち?」

雪乃「ええ、あなたと自分の兄が喧嘩しているのに、気持ち良く付き合えるかしら」

大志「………」

雪乃「それに、盗聴するなんてフェアじゃないわ」

大志「なっ!?」

八幡「ゆ、雪ノ下?」

小町「とう……ちょう?」


 俺は、気付くべきだった。

 雪ノ下雪乃の作ったご奉仕部は、言わば依頼人の依頼を“解決”するもの。

 方法手段は問わない。

 例えるならそう、害虫を駆除するために家を燃やすような、神のような所業。


 雪ノ下雪乃は間違いなく、ご奉仕部部長だった。


 
488 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:12:51.52

小町「うぅ……ひどいよぉ…」エグッエグッ

 号泣している小町を撫でながら、俺は大志に現実を突き付ける。

八幡「お前のしたことは間違いなく犯罪だ。だが、それ以上に妹を傷付けた。


 俺はお前に小町をやることは、一生ない」


 小町はギューッと俺の腹を抱きかかえる。お前、今、にやけてるだろ。

大志「………」プルプル

川崎「大志、あんたも良く頑張ったよ。だから、もう諦めな?」

 優しくなだめる川崎。

 だが、俺はこの後の“最悪の展開”を予想してスマホを操作する。

 最終兵器の出番だ。

大志「……分かり、ました」コクリ

 川崎の表情が少し綻んだ。

 どうやら、彼女も思いつめられていたらしい。

 そりゃそうか、弟がストーカーで盗聴してるなんて普通だったら耐えられないもんな。

大志「一緒に、俺の部屋まで来てもらえますか? 目の前でデータを消すので」

 俺は、頷く。

 大志はこの場にいる全員についてきて欲しいと言った。

 小町も不安だったのと、興味があるのとで了承した。

 俺は小町を止めなかった。

 この中ボスの思惑が予想通りなら、小町を道具に使ってでも時間を稼ぐ必要があるからだ。


 そして、中ボスの城へとやってきた。

 その部屋は正統派ストーカー部屋。


 小町の写真で溢れていた。


 
489 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:19:30.65
 お昼ご飯を食べる小町。

 授業を受ける小町。

 体育で頑張る小町。

 暑そうに制服をパタパタさせる小町。


八幡「………」ボーッ///

雪乃「ロリガヤ君、見惚れてる場合じゃないわよ」

八幡「み、見惚れてなんかない」

小町「……うぅ…恥ずかしいよぉ…」

 照れる小町。

 その姿は葛藤している時の小町と同等の可愛さがあった。

川崎「あたしもこの部屋に入るのは初めてだったけど、なるほど、あたしも八幡の「やめろ」

 この弟にしてこの姉あり、いや逆か。

 俺は、なるべくパソコンのデータの消去は後回しにするように促す。

八幡「まずはこの写真を処分だ。小町が嫌がってるからな」

小町「あ、う、うん……」

小町(ハチ君にならもっと見て欲しいんだけどな…)

 とか思ってるんだろう。

 だが、俺は断固として写真の処分から始めさせた。

 俺達は一切手伝わない。

 大志も、俺たちに触れて欲しくはないのか、黙々と作業を続けた。

 あっという間に写真は集まり、それを俺は受け取る。

大志「お兄さんにプレゼントします」

 おい。

 受け取っちゃうぞこの野郎。

雪乃「後で私の裸写真もいっぱいあげるから」ボソリ

 いらん。……いらん。
490 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:24:27.69

大志「それじゃあ、データを消去しますね」

 大志の顔が少し綻んだ気がした。多くの人間が気付かない微妙な変化。

 俺は気付いた。

 その表情は、罠にかける軍師の顔。

八幡「まぁまて、その前にお前の部屋を全て探らせてもらう」

大志「……どうぞ」

八幡「ああ、そうそう、電源は点けておいてくれ。終わったらすぐ帰りたいし」

大志「……はい」ニヤリ

 俺達は部屋を探った。

 押入れ、布団の下、机の中。

 驚くほどに物が少ない。

 だが、それはそれで予想通りだ。

八幡「………」

 俺は、ちらりと自分のスマホの画面を見る。

【70% 残りおおよそ10分】

 あまり、良い状況ではなかった。

491 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:34:30.38

大志「僕達は貧乏ですからね、そんな探って楽しいモノなんてないですよ」

 大志の発言に川崎が同調した。

八幡「なら、どうやってそのパソコンや盗聴機器を手に入れたんだよ」

大志「そんなことどうだっていいじゃないですか」

 大志はパソコンのキーボードを軽快に叩き始める。

 まずい。

 そして――こういう時に限って予想は当たるのである。



大志「さて、ここに一つのフォルダがあります」



 指さしたのは、誰でも一度は見たことあるであろう黄土色のフォルダ。

大志「フォルダ名は“比企谷家の秘密”」ニヤリ

 小町の表情がこわばる。

 そう、あれが盗聴のデータであることは分かっている。

 こいつがやろうとしているのは、

大志「日本中に、あんたの恥をばら撒かれたくなければ、


 俺の奴隷になれ、比企谷兄妹」ニマァ


 ラスボスは、勇者に選択権を与える。

 中ボスは、“勇者を手に入れたがる”。


492 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/28(火) 20:46:34.18
あー、やばいww
ニヤニヤが止まらんぜよwwwwハッチー早くそのゲス野郎をヤッちまえ!ww
494 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:49:05.98

八幡「誰が、お前の言うことなんて聞くか」

 内心焦る。

 俺自身の性癖がいくらばれようと、何の痛みもない。

 むしろ、俺の素晴らしい性癖を日本中に布教すれば……三日で滅びそうだな日本。

大志「ふーん、じゃあ小町ちゃんは?」

小町「えっ!?」ビクッ

大志「小町ちゃんは、お兄さんが捕まっても良いの?」

 しまった。

 俺そう言えば小学生に手を出してたんだった。

大志「ねぇ、どうだろう小町ちゃん。お兄ちゃんがいなくなって君は耐えられるのかい?」

小町「………」プルプル

 小町は“俺の嫌いな葛藤”で肩を震わせている。

 予め筋道を決められた葛藤。

 本人の意思を無視して、こうするのが当たり前だと答えを用意する卑怯な行為。


 だが、すまん、耐えてくれ小町。


小町「小町……は、ハチ君がいなくなるの……嫌」プルプル


 もはや恥も外聞を捨てて、本音を語る小町。

 俺のスマホが振動する。

【95% 後3分】

 大丈夫。

 耐えられる。

 小町、一度は屈したっていい。

 最後は勇者が、俺が中ボスを倒してやる。

小町「でも、小町はハチ君以外の人に、



 心をあげる気はないから」



 あれ、俺……泣いてる?

496 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:53:28.81

大志「………」プルプル

小町「ごめんねハチ君。ちゃんと留置場にご飯届けるからね」

 おい、そんな難しい言葉いつ覚えた。

雪乃「どうやら、あなたの目論見はうまくいかなかったみたいだけど、どうするのかしら?」ファサッ

川崎「大志……」

 残り一分。

 大丈夫。このまま刺激せず、会話を続けて―――、

大志「あはは、あははははは!!」

 突如、笑いだす大志。

 そして、壊れた笑顔で俺たちに矛を突きたてる。

大志「それじゃあお望み通り壊してやるよ比企谷兄妹! 俺という存在を一生心に刻んで生きるがいい!!」

 カチャカチャと、キーボードをたたく大志。

 まずい。

 時間がない。

 ここで、俺ができること。

 それは―――、“狂った正義”。

八幡「小町」

小町「え?」



八幡「ここで、今からおしっこするんだ」



 大志の手が、止まった。

 
498 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 20:58:25.78

小町「え……こ、ここで…?」

八幡「ああ、今すぐ。パンツ履いたままで」

大志「!」ピクッ

 分かるぞ大志。

 お前は小町の“外面”を求めている。

 小町の笑顔、小町の仕草、小町の見た目。

 だが、そんなのは小町の魅力の一割にも満たないぞ。

小町「……あ、う、うぅ…///」モジモジ

 小町の真骨頂、それは――、

小町「小町……恥ずかしぃよぉ///」モジモジ


 普段、活発な小町の本性――臆病で照れ屋さんなところだ。


大志「あ……う…」ハァハァ///


 大志、お前は今初めて“本当の小町”を見た。

 そこから本当の愛が始まるんだ。



八幡「川崎大志」



 だが、今回は諦めてもらう。


 ――ケケケケケケケケ!!


大志「!?」ビクッ

 画面上に甲冑を着たピエロが現れる。



八幡「チェックメイトだ」



 そして、パソコンが音を立てて――暗転した。

499 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:03:14.07
 とある場所。

材木座「ふーっ、相棒も無茶な注文をしてくれた」

材木座「だが、スーパーハッカー材木座義輝にかかれば、まぁ訳もない仕事だったな」ハハハ

店員「お客様、他のお客様にご迷惑になりますので」

材木座「ケプコンケプコン! 以後気をつける!」

店員「かしこまりました」ペコリ

材木座「ふー、興奮して思わず声が大きくなってしまった」

材木座(しかし、このコンピューター……“どこかに管理されていた”?)

材木座「ふふ、ふふふ、ふははは! 面白い! 面白いぞ!!」

材木座(この材木座義輝! 敵が巨大であれば巨大であるほど盛り上がる!!)

店員「お客様、申し訳ありませんが他のお客様の迷惑になりますので退店してもらえますか?」

材木座「」

501 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:07:58.91

大志「なに……が…?」

 茫然とする大志。

 全てを失う覚悟で戦いを挑んだ結果、横から刺されたんだから当然か。

 だが、俺は勇者といっても守る勇者だ。攻める勇者じゃない。

 手段や目的は問わないんだ。

 材木座に借りができたのは癪だが、あのコンピューター変態は今頃興奮しているだろう。

 敵は巨大であれば巨大であるほど楽しむ奴だからな。


八幡「わりぃな。俺はお前みたいな“操り人形”に負けるつもりはねーんだ」

大志「なんで!?」

八幡「何で分かったかって?」

 嫌でも分かる。

 貧乏な家に高価なパソコン。

 他人の家に盗聴器を仕掛けられる“力”。

 俺は、スマホを取り出して、登録していない番号へかける。

 そして、ラスボスは現れる。

502 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:08:41.19



陽乃「ひゃっはろーーー♪ 勝ったみたいだね勇者君♪」




 陽気なラスボスの登場である。

503 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/28(火) 21:09:56.75
キタ━(゚∀゚)━!!!
505 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:16:42.86

八幡「どうしてこんなことをした」

陽乃『えー? だってその子……えっと、名前分からないけど、男の子が小町ちゃん欲しいって言うから』

 電話越しからも伝わる明確な悪意。

八幡「どこで知り合ったんだ?」

陽乃『んー、君たちの交友関係なんて、“全て筒抜け”と思った方がいいよー』アハハ

 さすがラスボス。

 自分がやってることに何の罪悪感も抱かない。

 己こそ正義。

 雪ノ下陽乃はどこまでも自分に正直な人間だった。

八幡「目的はなんだ」

 それが一番謎だから、一番恐ろしい。

 大志は小町を手に入れるため。

 川崎は弟のため(自分のためでもあった)。

 雪ノ下は己の欲望のため。

 俺と関わってくる人間は皆、目的があった。

 だが、この女は分からない。

 最初は雪ノ下を苛めるためかと思ったが、今回の件に雪ノ下は全く関わりがない。

 俺が目的にしてはずいぶんと回りくどい。


陽乃『やだなー♪ そんなの決まってるじゃない♪』

 そして、ラスボスはラスボスらしく、誰にも理解できない超理論を展開する。



陽乃『八幡君を不幸のどん底に叩きこんでぶっ壊したいからだよー』



 気付いたら、俺はスマホを落としていた。

 ラスボスは、やはり、ラスボスだった。

506 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:22:36.62

 家に帰ると、俺も小町も玄関に座り込んだ。

 ダメだ。一歩も動けそうにない。

小町「……えぐっ、ひっく」ギューッ

 泣きじゃくる小町をなだめながら、俺は無理やり脳に思考させる。

 雪ノ下陽乃は俺を壊すことが目的である。

 ならば、それはもう95%完成しているじゃないか。

 後は自身の手で積み上げた土台を崩すだけ。


 ――なのに、なぜそれをしない?


 俺には分からない。

八幡「何がしたいんだ……」

陽乃「んー? だから言ったじゃん。


 君をぶっ壊したいって」ガッ


八幡「え……ぐっ!?」ドサッ


 後頭部に強い衝撃が走る。

 踏まれた? 誰に?

陽乃「久しぶりだねー八幡君♪」グリグリ

 容赦のない力。

八幡「ぐっ、あ!?」バッ

 無理やり横に避けるも、続けざまに―――強烈な痛みが顔面を襲った。

小町「ハチ君!!?」

陽乃「いやー、蹴られるのって痛いんだよねー知ってる知ってる♪」

 鼻で息ができない。血が噴き出している。

 ラスボスは居城で勇者が来るのを待っていろよ!!

陽乃「八幡君が恋しくて来ちゃった♪」

 
507 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:28:03.76

陽乃「いやー、ほんと君は最高だねー♪」ゴスッ

八幡「ぐっ、あっ!?」

 執拗に顔を蹴られる。

 おそらく折れているであろう鼻に何度も何度も痛みが重なる。

八幡「……や、やめ…」

陽乃「え、なになに?」

 ……あほか比企谷八幡。

八幡「くっ」グイッ

陽乃「きゃっ♪」ドサッ

八幡「………っ!」ゴスッ

陽乃「ぐふぁっ!?」ゴホッ

 容赦するな。

 こいつはそういうことをして勝てる相手じゃない。

八幡「………っ!」ギリッ

 乳首も引きちぎれ。

陽乃「ぁんっ♪///」ビクンッ

 容赦なく犯せ。

 ――ビリッ!

陽乃「ぁああんっ、小町ちゃんの前でセックスするのぉ!?」ハァハァ

小町「………」カタカタ

八幡「うるせぇ、お前に主導権はねーよ」グイッ

 尻の穴に容赦なく指を突っ込む。

陽乃「はぁんっ!?」ビクッ

 全身が硬直する陽乃。

 俺は自身の闇を余すことなく解放して、目の前の女を蹂躙することに集中した。

509 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:35:30.07

陽乃「ひっ/// ぐっ/// ぁんっ!!」

八幡「………」ハァハァ

 何度も何度も突き上げる。

 前も後ろも、口も鼻も、全てを犯し尽くす。

 だが、攻めれば攻めるほど、俺は狼狽していく。


 なんだこれ?


 今までは、身体を重ねれば相手の気持ちが視えて来た。

 

 だが、目の前でよがり狂う女のことが“何一つ見えてこない”。

陽乃「な、中に出してぇ(はぁと)」ギューッ

 まるで“普通の女”のように抱きついてくる陽乃。

 それでも、俺は全身にナイフを突き付けられたような緊張感に襲われていた。

八幡(どうする……どうすれば解決するんだ…?)

 分からない。

 そんな俺の葛藤に気付いたのか、陽乃は満面の笑みで、



陽乃「そんなに苦しんでどうしたのかな?


 大丈夫だよ、“誰も犯したり壊したりしないから”」


 全身が粟立つ。

 と、同時に、俺は陽乃の中に欲望をぶちまけた。

 ……いや、“搾り取られた”。

 血だらけの玄関で、血だらけの二人。

 ラスボスとの戦いは、壮絶な幕開けとなった。

510 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 21:43:27.02

陽乃「いやー、楽しかったよー♪」

 うなだれる俺達をしり目にボロボロの服のまま陽乃は笑った。

陽乃「ああ、その怪我の治療費、雪乃ちゃんに請求しておいてね。すぐ支払うから」

 まるで、デートでもした後のような爽快感。

 なんなんだよこいつ。

八幡「これで終わり……って訳じゃねぇんだろ」

陽乃「にゃはー♪ どうだろうねー」

 くっ、どこまでも人の事を馬鹿にする。

陽乃「ああ、でも安心して、

 “私が直接手を下すことはもうない”から」

八幡「……どういう意味だ」

陽乃「私はね、手に入る物に興味はないの」

 そして、少しさみしそうに口を開く。

陽乃「だから、あなたを屈服させる手は使いたくないの。あなたになら分かるでしょ?」

 ……散々言ってきたことだからな。

 俺は無言のまま頷く。

陽乃「ねー♪ だからね、壊すことにしたの」

 無邪気な笑みで破壊を楽しむ魔王。



陽乃「勇者を殺すのは民衆。昔っから決まってるでしょ?」ニコッ



 俺とこの人は似ている。

 だが、その形は、彼女の心は、歪すぎて全く理解できなかった。


 陽乃が家から出て行き、静寂だけが残った。


 俺は小町を抱きしめて、自分が震えているのに初めて気づく。

 ただただあの女が、怖かったのだ。

513 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/28(火) 21:55:07.98
強すぎわろえない
514 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/28(火) 21:59:10.64
圧倒的なラスボス感(笑)
番外編は静さん見たいっす
515 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 22:13:16.67


☆メイン(順番に意味はない)☆

◆主人公◆

・嗜虐心に目覚めた八幡

◆変態女性たち◆

・マゾヒスト(仮)雪乃

・純情結衣

・良妻優美子

・暗躍平塚

・一途小町

・バイ姫菜

・鶴見帝国

・あざとい(下手)川崎

・ラスボス最強暗黒神陽乃(体内に勇者の種を吸収)

◇ホモ達◇

・葉山

・戸塚

☆その他☆

・ストーカー大志

・下僕有香達

・スーパーハカー材木座


■今後控えているメンバーたち■

・鬼畜相模(予定)

・めぐり(変更)


ちょっと、番外編入れようかね。


520 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 22:31:46.86

 二学期もしばらく平穏に過ごし、鼻の痛みも消えて来た頃、ご奉仕部で雪ノ下は申し訳なさそうに言った。

雪乃「本当にごめんなさい比企谷君。私が代わりに蹴られていれば……」

八幡「それ蹴られたいだけだろ」

雪乃「そんなことないわ。……でも安心して、姉さんは海外に行ったから」

八幡「えっ?」

雪乃「……安心はできないかも。これを聞いたら」

 と、雪乃はスマホをいじると、録音を再生した。

陽乃『やっほー、陽乃だよ♪ あなたは私がいたら不安で実力を発揮できないと思うから、私は海外に行きます。だから安心して八幡無双しちゃってよ! それに、ウチの会社も一切関与しないから』

 やっぱり今まで関与してたのかよ。

雪乃「あの姉さんがあっさり引く訳ないから、自分に代わる何かを用意しているはず……」

八幡「考えたくもねーよ」

 あれからずっと小町は一人で眠れねーんだ。

 まぁ、怯える小町を抱き枕に寝るのは男冥利に尽きるが。

雪乃「私としても、あなたがいなくなるのは辛いから一生懸命ご奉仕するわ」ギュッ

 ギュッ、じゃねーだろ。

八幡「そりゃあお前の快楽のためだろ。ご奉仕とは言わない」

雪乃「あら、時代は変わるのよ」

八幡「うるせーよ」チュプッ

雪乃「んっ///」ビクッ

 ……また、履いてないのか。

521 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 22:39:31.08
※平塚てんてーは最終章で存分に出番があるのであーし様にします!


三浦「………」モジモジ

八幡「え、ど、どど、どうしたそれ?」

 天下御免の金髪頭。泣く子も黙る内ロール。


 そんな三浦優美子の特徴がきれいさっぱりなくなっていたのである。


三浦「……か、可愛い?」モジモジ

 黒髪ストレートの三浦は、どこかコスプレのような雰囲気で、俺は思わず、

八幡「ニチケイトのコスプレかな?」

 と、オタク全開の発言をしてしまったのである。綺羅星!

三浦「は? よくわかんねーけど感想聞いてるし!」

八幡「………」

 もちろん、可愛い。

 前の煌びやかな三浦も好きだが、こう言った正統派ヒロイン三浦も悪くない。

 俺はグイと抱き寄せると、首筋を舐める。

 つーっと舌が首筋を這い、三浦は快感に耐えかね俺に抱きつく。


八幡「これが答え///」プイッ

三浦「ずりーしっ///」プクーッ


 やばい可愛いエッチしたい。

522 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 22:43:54.82

 三浦は俺の部屋へ直行したいと言った。

 まぁ最近一緒にいる時間もなかったから、寂しかったんだろう。

 俺はいつもよりゆっくりと回り道をしながら帰っていると殴られた。

 部屋に入った瞬間、俺は三浦の重みを全身で感じた。

三浦「ハチっ!」ギュー///

 え、なに? 俺をハチって呼ぶの流行ってんの?

 俺忠犬にはなれないけど? どっちかというと裏切り犬だけど?

三浦「あーし可愛い? ねぇあーし可愛い?」グリグリ

 頭を押し付けてくる三浦。

 俺は胸を揉みながら「あー可愛い可愛い」と言ったら殴られた。

 今日の三浦は暴力的だ。

八幡「それで、どうして黒髪にしたんだ?」

三浦「……八幡って雪ノ下のこと好きじゃん?」

 は?

 こいつ何言ってんの?

八幡「お、おおお、俺がいつ、いつそんなこととと」

 あれ?

 まともに答えられない。



 俺、雪ノ下雪乃のこと、好きだったの?



 
523 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 22:48:11.27

三浦「昔のあーしなら雪ノ下に嫉妬して、敵視して、ハチに怒ったと思う」

 まぁ、女帝三浦ならそうだろうな。

三浦「でも、そんなことハチが求めてないこと分かってる。ハチにねだっても振り向いてはくれないって」

八幡「………」


三浦「だから、あんた好みの女になることにした!」


 そう語る三浦の目には、迷いが一切なかった。

 正直、良い女過ぎて困る。……困る。


三浦「でも、雪ノ下の中身なんてわかんねーし、だから見た目からって……」

八幡「それで黒髪に」

三浦「……なのにハチってばあんまり嬉しそうじゃないし」シュン…

 そりゃそうだろ。

八幡「だって、俺、


 前の髪形のお前に興奮して毎日抜いてたもん」


 もちろん、半分以上は嘘だが、それでも三浦は顔を真っ赤にして、


三浦「ま、マジ?」プルプル///


 相変わらず三浦は可愛い。

 そして、いつも通り変態行為が始まる。

524 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 22:53:30.87

八幡「布団はマーキングしただろ?」

三浦「マーキング言うなし!」

八幡「そうだな、次は……!」

 俺は、思いつく。

 ただ恥ずかしいだけじゃダメだ。

 本人がやるかやらないかで葛藤してしまうような行為を与えないと。


八幡「家庭教師プレイだな」


三浦「な、何それっ///」プイッ


 まぁまぁそんなに喜ぶな三浦。


 そして、家庭教師(おしっこ)プレイが始まる。

 
525 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 23:05:44.78

三浦「ハチ「先生」

 勉強机の椅子に三浦を座らせ、俺はエロ本を読ませる。もちろん、ダッシュで買いに行った『黒ギャル100選』である。

 後ろから見ると、背中まで伸びた黒い髪が処女性を引き立てる。

三浦「せ、先生///」モジモジ

八幡「ん? どうした?」

三浦「こ、この子とかエロいと思います///」ユビサシ

 そのギャルは、いわゆるM字開脚で性器を広げている。秘部の毛は剃っており、でもそれに気づかないくらい肌が綺麗だった。

八幡「ふーん、じゃあ、その格好をしてみるか」グイッ

三浦「へっ!? きゃっ///」

 俺は三浦を抱きかかえると、ベッド上に連れて行く。

 そして、少し粗っぽくパンツを剥ぎ取ると、三浦にM字開脚するように命じる。

三浦「………///」モジモジ

 アヒル座りでこっちを見上げる三浦。

 良い。すごく良い。

 俺の下半身が勃起していることに気付いた三浦は、少しばかり嬉しそうな顔をして、そのまま中腰になり、そしてM字開脚をした。

 三浦は秘部の周りの毛は少しばかり残している。

 俺は下からのぞき込むと、影であまり見えなかったので命令した。

八幡「そのままスカートをあげて」

 三浦は恥ずかしそうにゆっくりとスカートをたくしあげる。

 ピンク色の、卑猥な部分が露わになった。



 もちろん俺は、フル勃起していた。



  
526 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 23:12:19.17

三浦「こ、このままおしっこするん?」プルプル

 まぁそれも悪くない。

八幡「は? 何言ってんの? 部屋でおしっことか変態なの?」

 俺の冷静なツッコミに三浦は顔を真っ赤にしながら枕を投げつけた。

三浦「バカっ/// 死ねっ///」ハァハァ

八幡「おい、教師にそんな口を聞くなんてお前、……罰が必要だな」

三浦「……うっ///」プイッ

 そんなこと知ったことか、とそっぽを向く三浦。

 だが、俺の方がそんなこと知ったことか。

八幡「パンツ履いて」

三浦「……ん」イソイソ

 パンツを履くとは思わなかったのだろう、意外そうな顔をする三浦。

 もう一度椅子に戻り、性の授業を再開する。

三浦「……ぇ、こんな格好もするん?///」

 ペラペラと雑誌をめくる三浦。ギャルが黒ギャルのエロ本を読む。……うん、悪くない。

 俺は、三浦の背後に立ち、耳元で囁いた。



八幡「おしっこの時間だよ」



 三浦は、小さくコクリと頷き、そして、プルプルと震え始めた。

 やっぱり期待してたのか、こいつ。


527 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 23:18:32.00

三浦「………んっ…」ピクッ

 どうやらそろそろ出るみたいだ。

 すかさず俺は三浦の胸を揉みしだいた。

三浦「ぁんっ!?」ビクッ///

 突然のことに驚く三浦。

 乱暴にブラジャーをずらし、小さくて可愛い突起物を優しく撫でる。

三浦「は、ハチぃ/// そんなんしたらできないよぉ///」ハァハァ

 おしっこしたい衝動と、性的なことをしたい衝動。

 さらに首筋を舐めて興奮を誘う。

三浦「んっ/// ら、めっ///」ビクッ

 どうすれば良いか分からず、ただただ俺に身を委ねる三浦。

 すかさず俺は耳元で囁く。

八幡「どうした? 教師に言われたこともできないなんて、悪い生徒だな」ボソッ

三浦「んっな……こと言われ…んっ/// たってぇ…///」モジモジ

 仕方ないな、と俺は少し離れる。

 三浦はどうすればいいか迷った挙句、机の上に肘を置いて、ぎゅっと身体に力を入れた。


三浦「……ふぁぁ///」プルプル


 スカートとパンツで確かめることはできないが、

 その顔だけで俺は射精できそうだった。


 
528 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 23:22:58.57

 三浦が避けると、そこには色の濃くなった椅子が残った。

三浦「見ちゃダメだし!!」バッ///

 俺に抱きついて、視界を外そうとする三浦。

 びちゃり、と三浦の濡れたスカートが俺の身体に張り付く。

三浦「あ……」カァ///

 しまった、と顔を真っ赤にする三浦だが、俺はそのまま三浦を抱きかかえベッドに押し倒した。

八幡「優美子、可愛いよ」チュッ

三浦「……変態のくせに…どうしてそんな可愛いんだよぉ///」

 おいおい、今こいつなんて言った?

八幡「か、可愛い?」

 クレオパトラもびっくりだよ。

三浦「うん、ハチは可愛い。それがあーしがハチのことが大好きな理由だよ」

 なんか恥ずかしい。

 恥ずかしいが……嬉しかった。


 その日はとうとう小町も参加しての三人プレイだったが、割愛する。



 
529 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 23:28:57.13

 文化祭が目と鼻の先に近づいたある日、俺は見知らぬ男子生徒から声をかけられた。

生徒「八股先輩! 尊敬してるっす!」

 ……は?

八幡「えっと、なんだその伝説の武器みたいな名前は……」

 八股ってオロチかなんかか?

生徒「何言ってんすかー、同時に八人も攻略するなんてすげーっすね」

 八人……八人?

八幡「おいおい、俺は一人たりとも付き合ってねーよ」

生徒「え、マジすか? ならなおのことすげー!」

 よく分からない。

 よく分からないが……悪寒がした。


 そして、そういう時ほど予感は当たるのである。



 
530 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/28(火) 23:30:26.61



 最終章 そして彼は伝説となる(喜劇)



540 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 02:38:13.26
 カラオケルーム。

 それは不思議な空間。

 教室以上に密室度が高く、教室以上に密着度が高い。

 最近では一人カラオケなどというぼっち御用達の制度があるらしいが、俺が向かったのはどちらかというと大き目の部屋。

 ゆっくり開けると、最近流行りの女性の曲が流れていた。

 うん、可愛い声だ。歌ってるのは誰だ?


結衣「きゃっ、ヒッキー!?」キィィィンッ


 マイクを握った由比ヶ浜が驚きの声をあげる。

 ハウリングも混ざって超音波並みの衝撃が耳に響いた。


八幡「お、音量下げろ!」


 俺は一番手前にいた三浦に命令する。

 三浦が音量を下げると、俺は全員を一瞥した。

 三浦優美子

 由比ヶ浜結衣

 平塚静

 鶴見留美

 雪ノ下雪乃

 海老名姫菜

 川崎沙希

 そして、比企谷小町。

 いわゆる今巷で噂になっている比企谷八股の毒牙にかかった女たちが、ここに集まっていたのである。


 うん、ちょっと臭いことは黙っておこう。



 
541 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 02:41:30.28
結衣「あ、次平塚先生だよー」

平塚「うむ、そうか」

小町「静ちゃんの歌誰も知らないからなー」

平塚「それは喧嘩を売ってるのか?」

鶴見「……ごめんなさい」シュン

雪乃「先生、小学生の女の子の気持ちも考えてあげてください」

平塚「す、すまん……」

川崎「ていうか、もう始めたら良いんじゃない?」

三浦「そだなー、で、ハチはどこに座るの?」


八幡「えっ?」


八人「………」ジーッ

 おいおい、これは究極のロシアンルーレットじゃねぇか。

 どこに座っても爆弾。

 どこに座っても罰ゲーム。


 散々迷った俺は、



八幡「ここに立ってるわ」



 全員がため息を吐いた。

542 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 02:45:10.61

平塚「まぁいい。本題に入ろう」

 平塚先生の言葉で全員が頷く。

 何これエヴァの偉い人の集まり?

平塚「君たちの中には聞いたことがあるだろう。“八股大明神”というそこの女たらしのあだ名を」

 え、何それ進化してない?

雪乃「ご主人様にふさわしいあだ名だわ」

結衣「えっ、雪ノ下さんご主人様って呼んでるの!?」ハワワ///

三浦「結衣ー、何で顔赤くなってるし」ニシシ

結衣「え、あ、ち、違うよっ!」オロオロ

鶴見「私は鶴見国王って呼ばれてるよっ」

川崎「へー、カッコ良いじゃん」

鶴見「えへへ///」

 話が進まない。

 女は三人でかしましいのに、ここには八人いる。

 どう考えても非効率な会議だった。

543 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 02:49:25.73
平塚「この際、彼が犯した罪に関しては目をつぶろう」

八幡「え、俺犯罪者だったの?」

平塚「こんな小学生に手を出して……」

鶴見「私は八幡の彼女だもん!」

八幡「えっ?」

平塚「うむ、なら良い」

三浦「ハ~チ~? あんた彼女は造らないって言ったっしょ~?」ゴゴゴゴゴ

八幡「ご、誤解だっ」

川崎「えっ、あたしと付き合ってるじゃん(棒)」

三浦「んぁ!?」ギロッ

八幡「うわー、今すぐ死にてー」

小町「皆落ち着いてよ!!」バンッ

 小町の叫びと共に、場が静まりかえった。

小町「こんなんじゃ……あの人の思惑通りだよ…」カタカタ

 小町は知っている。

 今回の事件も、あの人が関わっていることを。

 俺は知っている。

 雪ノ下陽乃は、ラスボスは、


 “勇者の近くに切り札を投下した”ことを。


544 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 02:56:03.32

平塚「……すまん、話を戻そう」

 と、平塚先生は外面モードで話を始めた。

平塚「今回の噂の問題点は三つ、

なぜ“こんなにも早く”、

なぜ“こんなにも正確に”、

なぜ“こんなにも広範囲に広まった”のかということだ」


 そう、これは明らかに人為的だ。

 もちろん、それの理由に“雪ノ下陽乃”を出せば話は終わる。

 だが、それは間接的であり、“実行犯”がいるはずなのである。


三浦「あーしの学校外の友人はそんな噂聞いたことないし、やっぱ学校内の人間が犯人ぽくね?」

雪乃「そうね。八股君のことなんて学校外の人間が噂しても何の得もないものね」

八幡「さりげに八股君言うなし……」

小町「正確さ、という点はおそらく


 お兄ちゃんがどこかのタイミングでボロを出したんだと思います」


 おいおい、信頼ないな。

 ゴミィちゃんはそんな簡単に……ボロ出しまくりだわ。


平塚「まぁしかし、今回はその件を解決するために呼んだ訳じゃない」

雪乃「………」



平塚「当分の間、比企谷と接触することを禁止する」



 全員、納得いかないながらも、頷いた。

 八股同盟が結成した瞬間である。


 
545 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 02:59:56.73

 その後、最後だということで、全員とキスさせられた俺は(あれ? なんで由比ヶ浜まで?)、一人で街を歩いていた。

 今回の件、あのラスボスが関わっていて、果たして俺に勝てるのだろうか。

 あの人とセックスをした時に気付いた。

“あれは自分以外の全ての痛みを気にしない”人間だ。

 気にしないと理解できないは別物で、あの人は俺以上に他人を理解している。

 雪ノ下が姉を追いかけてああいう人間性を得たこと、

 大志がストーカー気質であったこと、

 俺がどの程度まで怒らせれば、ああいう行動に出るかということ。


 怖い。


 あの人は人間の姿をした化物だ。

 他人の痛みを、弱みを糧に生きる、サキュバスのような存在だ。

 そんな風に考え込んでいると、目の前に現れたのは、


葉山「八幡……」


 正直、無視しようかと思いました。

547 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:09:43.67

 葉山の誘いに乗って、ほいほい丘の上の公園まで突いていった……いやついて行った俺。

 もちろん、葉山に貞操を奪われないように雪ノ下を苛める用のスタンガンは用意してある。

葉山「……大変そうだね」

八幡「おかげさまでな」

葉山「僕も君の気持ちが分かるよ」

 モテるからか。ふざけんなし。俺は誰ひとりとも付き合っちゃいねーよ。

 と、心の中で悪態をついていると、葉山は震えながら言った。

葉山「僕も……あの人の怖さは知っている」

 え?

葉山「雪ノ下陽乃の……彼女の恐ろしさを…」カタカタ

 そして、俺は葉山がゲイになった過程を聞くこととなる。

548 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:16:33.23

 葉山の親は雪ノ下の父親の会社の顧問弁護士をしているらしく、彼自身遊び相手として雪ノ下姉妹に何度も遊ばれたらしい。

 何度も……遊ばれた。

 その言葉の重みは俺が良く知っている。

葉山「ふ、ふふ……女の子なんてね、実際汚いものさ。雪ノ下陽乃が女性の頂点なら、僕は女性そのものを拒絶してみせる」カタカタ

 トラウマを思い出したのか支離滅裂な言動を始めた葉山に蹴りを一発食らわせ、正気を取り戻させると、俺は尋ねた。

八幡「今回の噂はお前が?」

 と、聞くと、葉山は今まで見せたことない怒りの表情で否定した。

葉山「ふざけないでくれ!」

 怒りの表情もイケメンだから困る。

葉山「僕は、彼女に便乗して君を手に入れようなんて汚い人間じゃない!」

 いや、まてそれ十分問題発言だから。

葉山「僕はまっすぐ正面から君を手に入れて見せる!!」


 夕日に当てられてキラキラと輝く葉山隼人。

 俺はその青春真っ盛りの生き生きとした表情を見て、うわぁ殴りてぇと思ったが、喜ばれても面倒なのでやめておいた。


 最後に葉山は言った。


葉山「今回の件、僕の方でも動いてみるよ」


 まぁ、勝手に動くなら構わんが、借りを作ったとは思わんからな。

 そう言うと葉山は爽やかな笑顔で、


葉山「一度くらい、恋人繋ぎしてくれてもいいだろ」ニコッ


 ……本当にイケメンだから困る。……困る。


549 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:22:47.29
 翌日から、俺は誰とも喋らず、触れず、真っすぐ帰宅した。

 相変わらず八股拝見ツアーはあったが、そろそろ全員見終わったのか、以前ほどの頻度ではなかった。


 昼休み、俺は一人で屋上へ行くと、後ろから、


相模「ねぇ比企谷君、一緒についていっても良い?」


 と、えーっと、誰だっけ……クラスメイトが話しかけて来た。

 俺は、さびしかったのだろうか、それとも警戒したのだろうか、彼女の申し出を了承した。


 屋上に上がると、強い風が吹いた。彼女の短いスカートが棚引き、そして可愛いピンクのパンツが見えた。


相模「……比企谷君のエッチ///」


 なんか逆に新鮮だった。

 彼女の名前は相模というらしい、短髪で劣化三浦といったところか。

 それから数日、相模との昼食は続いた。

相模「比企谷君がモテるの分かるわー」

 と、誉めてくるので、

八幡「は? 相模の方がモテるだろ」

 と切り返すと、嫌み言うなし、と俺に向けてベーと舌をだして笑った。

 可愛いな、そう思った。

550 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:26:27.64
 ある日、相模が文化祭実行委員になってくれないかと切りだしてきた。

 俺は面倒だから嫌だと答えたが、進路のためにやりたい相模は不安だから一緒にやってくれと何度も頼んでくるので、ついに了承した。

 そして、文化祭実行委員になって初めての会議が始まった。


めぐり「えーっと、誰か委員長に……」

相模「はいっ、ウチやります!」

 は?

 こいつどこまでアクティブなの?

 そんなにまでして指定公推薦受けたいの?

 他にやる奴もいなかったので、相模はすぐに実行委員長となった。

 めぐり先輩の推薦で、なぜか実行委員に参加していた雪ノ下が副委員長となり、今年の文化祭は幕を開く。



 ―――悪魔の文化祭が、幕を開く。



 
551 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:30:08.58

 実際、相模は文化祭実行委員長としてよくやっていた。

 慣れないながらも、雪ノ下と一緒に案件を捌く日々。

 俺も庶務として日々デスクワークに追われ、クラスの出し物がお化け屋敷に決まったことも後から聞いたほどだった。

 ある日、いつものように相模と昼食をとっていると、彼女は照れくさそうにお礼を言った。


相模「ありがとう比企谷君。ウチ、一人じゃ絶対にここまでできなかった」


 はにかむ相模。

 なんだ、推薦だなんだと言いながら、普通に青春しているだけか。

 そう安堵すると、相模は俺の膝の上に手を当て、そして、


相模「だから、これは……お礼」チュッ


 と、唇を重ねた。

 今までとは違う、青春の味だった。



552 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:32:46.14

相模「ちょ/// マジ聞いてねーし/// どんだけキス上手いん!?」カァ///

 しまった。

 つい調子に乗ってキスだけでこいつをイカせてしまった。

 まぁめちゃくちゃ可愛かったけど。

八幡「いや……別に、さくらんぼで練習とかしてねーし」

 と言うと、相模は笑いながら、

相模「んじゃ、サクランボでちょうちょ結び作る感じでベロチューして」

 と、唇を重ねて来た。


 もう一回イカせると、ちょっと強めにお腹を殴られた。


 なんだ……この青春…。

 
553 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:38:02.14

 文化祭の作業も七割が終了し、実行委員の人達も終わりが見えて安心していた頃、噂がもう消えたと判断した平塚が、また皆を呼びだした。

 今度もカラオケルームで、一応別々に入り全員が集まった所で話は始まった。

平塚「そろそろ、交代で比企谷パワーを補給する頃だと思う」

 一同が頷く。なんだ比企谷パワーって。

三浦「あーしもう我慢できないし!」

鶴見「私も!」

結衣「わ、私は別に……」モゴモゴ

雪乃「私はご主人様と毎日作業できているから問題ないわ」

川崎「それ、委員会が一緒ってだけじゃん……」

小町「小町は毎晩一緒に寝てるけどね」エヘヘ

海老名「は、八幡君と一緒に……ぶはっ!?」///


 なぜだか嬉しかった。

 皆の笑顔が見ることができたからだろうか。

 俺は、マイクを手にとって、


八幡「えー、皆さまよろしいですか」


 と、よく頑張ったなと労おうとした瞬間、


――バァンッ!


 勢いよく扉が開いて入ってきたのは、


相模「………」ニヤニヤ


 相模と、二人の女子生徒だった。

554 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:42:40.02

八幡「相模……?」

相模「いやー、やーっと尻尾掴んだよー。最近全然動きなくて困っちゃってたんだー」

 意味が分からない。

 尻尾? 動き?

 こいつは俺と一緒に昼食を食って、委員会に出て、少し青春して……それだけだったはず。

相模「ねぇ、比企谷、これ知ってる?」

 と、机の上に出した一枚の写真。


八幡「なっ!?」


 それは、俺が小町以外に欲望をぶちまけた最初の行為。



 平塚静を校舎裏で襲っている写真だった。



平塚「………」

相模「ふふっ、意外そうな顔だねー。もしかして、八股の噂とか最近のことだと思ってた?」キャハハ


 相模は本当に嬉しそうに笑いながら、ネタばらしを始めた。


 
555 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:47:39.12

 元々は、この写真で俺と平塚先生を脅すつもりでいたらしい。

相模「けどー、これだけじゃ証拠になんないしー、逃げられたらつまんないじゃん?」

 相模は続ける。俺にはその顔が、悪魔に見えた。

相模「だから、しばらくの間は比企谷のこと見張ってたんだけどー、次優美子にも手を出してるし」アハハ

三浦「相模ぃ……」ギリッ

相模「あ? そんな立場にあると思ってんの?」

――バシャッ。

三浦「………」ポチャポチャ

雪乃「………」ガタッ

八幡「雪ノ下、落ち着け」

雪乃「………」ハァハァ///

八幡(本当に落ち着け)


相模「それでぇ、ウチ考えたんだぁ。こいつを使って面白い事できないかって」


 そして、悪魔は俺に近づいた。

 狡猾に、人間の皮をかぶって。


相模「比企谷ってば案外すぐに心を開いてくれたね。なんでだろーねー」ニヤニヤ


 一生の不覚だ。


相模「それは、アンタ達女子がこいつを堕落させたお・か・げ♪」ギャハハッ


 女子達の顔に怒りが見えた。

 だが、俺は視線で抑える。

 こいつの目的が分からない以上、動く訳にはいかない。

556 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:51:46.12

相模「本当は文化祭の準備が五割くらいできた段階で会いたかったんだけど、今まで尻尾を見せなかったから不安になってたよー。ま、全員集まったのは好都合だけど」

 何が言いたい。

 相模は陽乃ほど破天荒な人間ではない。

 目的は手に届く範囲。心じゃない、実物のはずだ。

 なんだ?

相模「さぁ、取引しましょう比企谷君」

 そして、相模は笑いながら、



相模「アンタ達にやってもらうのは風俗モドキ」



 俺達の心にナイフを突き立てた。



相模「その名も、


 “手コ喫茶”よ」



 俺の手からこぼれたマイクが地面にぶつかり、不快な音が部屋を駆け巡った。

 
557 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 03:59:21.86

 てこきっさ。

 たぶん、普通の人が聞いても良く分からないと思う。

 事実、俺でさえ何度か脳内でリプレイして、気付いた。


 テコキする喫茶。


 つまり、手で男性の性器をしごく喫茶店ということだ。

女性達「………」キョトン


 いや、そうだろうな。


雪乃「そそ、そんなの、ダメよ、悪いわ、よし、私一人でやりますやらせ――」

八幡「頼む、黙っててくれ雪ノ下」


 一人例外がいたか。


相模「拒否権なんて無いわよ。まぁ、安心して。顔は相手にばれないし、手もちゃんとゴム手袋するから」


 ケタケタと笑いながら、説明を続ける相模。

 どうやら、クラスの出し物がお化け屋敷だったのも計画の一つだったらしい。

 暗闇のお化け屋敷、その一角に少しだけスペースを作る。

 そこに、ここにいる女性を座らせ、訪れた客にテコキする。

 なるほど、最低だな。


平塚「そんなもの、私が許すとでも――」

相模「もし平塚先生がこの件で動けば、

 この写真と一緒に、脅されたって教育委員会に訴えますから」ニヤニヤ


 こいつは……すごいな。

 ここまで計画をして、それを実行する勇気と行動力。

 俺は正直感動していた。

 もちろん、俺の嫌いな葛藤の部類ではあるものの、この流れは一種の芸術的センスを感じる。

 相模南。

 彼女もラスボスの手前の階段からいける裏ボスにふさわしい存在だった。
558 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:02:34.84

 相模達が帰った後、俺達は誰も喋ることができなかった。

 訪れる男の性器をしごき、射精を促し、お金を貰う。

 それは、女子生徒にとって、青春の三年間を汚す最も下劣な行為。

 誰ひとりとして、そんなものしたくはない(変態は除く)。


八幡「……くそっ」


 俺は強く後悔した。

 なぜあんなにも簡単に人を信じたのか。

 なぜあんなにも無防備に懐へ入れたのか。


 なぜあんなにも……可愛いと思ってしまったのか。


 その日は、そのまま解散となった。

559 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:05:52.36

 文化祭もいよいよ前日に控えた夜。

 俺達は学校に泊まり込みで作業に追われていた。

 なぜなら、“手コ喫茶”のブースはこの時しか作れないから。


雪乃「もっと、こうしましょう」


 なぜかやる気満々な雪ノ下は放っておいて、俺は由比ヶ浜に謝罪した。

 こいつは俺と最も関わりのない人間。

 まだ男を知らないと言っても過言じゃないくらいの純粋な女の子。

結衣「……ちょっとだけ、外に来てもらっても良い?」

 俺は頷き、中庭へと出る。

結衣「あのね、入学式の事覚えてる?」

 俺は、首を横に振った。

 なぜなら俺は、その当日、車にひかれて病院に搬送されていたからだ。

560 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:09:03.37

結衣「あの時、助けてくれた犬。……私の犬だったんだ」

 なんという偶然。

 だけど、別にまぁ今更言うことではない。

 俺はお前の犬でもワイルドハーフでも助けたと思うよ。

 そう告げると、由比ヶ浜は笑いながら、

結衣「でも、惚れるのにこれ以上の出来事ってないでしょ」

 と、言って、俺の方をジッと見つめた。



結衣「好きです。比企谷君」



 俺は、心臓を掴まれたように鼓動が速くなり、にやける顔を必死に抑えながら、頷いた。



結衣「えへへ、言っちゃった///」モジモジ



 とても可愛かった。

 可愛かったからこそ……悔んだ。

 時刻は、夜中の三時を過ぎようとしていた。


 
561 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:13:58.40

 由比ヶ浜に告白されて頭がいっぱいになった俺を空き教室に連れ込んだのは、海老名姫菜だった。

八幡「え、えっと、何?」

海老名「あのねー八幡。私になんか言うことないのかな? かな?」

 どこのヤンデレさんですか?

八幡「な、なんかあったっけ……」



海老名「私も八股の一人なのに、全然デートとかしてないんですけどっ!」ハァハァ///



 そして、海老名は俺に抱きついた。

海老名「八幡、好き! 大好き!!」

八幡「お、おい……お前、雪ノ下のことが…」

海老名「うん、好きだよ。だから八幡を手に入れれば必然的に雪乃ちゃんも手に入るじゃん」ハァハァ///

 さすが海老名。狡猾だった。

海老名「処女の私にとってやっぱ辛いけど、これも経験だね。頑張るよ」ニコッ

 俺は……何をしているんだ。

 彼女たちを巻き込んだのは紛れもなく俺だ。

 その俺が、何一つ傷つかず、彼女たちにしりぬぐいをさせる。

八幡「……バカ、だよなぁ」

 しかし、今回ばかりは解決策が見つからなかった。

 
562 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:19:31.98

 教室の手前で、平塚先生が俺を拉致した。

 そして、屋上へと連行された俺は、平塚先生の熱いキスを受け止め、しばし淫らな時間を過ごす。

平塚「はぁはぁ/// んっ、はぁっ、ちゅっ///」

 平塚静の口内にタバコ臭さは全くない。

 あるのは青春の甘酸っぱい、それでいて病みつきになる味。

 気付いたら俺の方から攻めて、そして、平塚静はペタンとへたりこんだ。

平塚「はぁはぁ……成長しすぎだろ…///」

 なんだか照れくさい。

平塚「比企谷……いや、八幡」

 わざわざ、名前を言い直した平塚先生を見て、俺は悟った。

 それは、覚悟。

 だが、それを認めるわけにはいかない。

八幡「ダメだ。それだけはダメだ」

 今回の件を収める最も有効な手段。

 それは、平塚静の辞任。

 罰せられる者がいなくなれば、まぁ小学生に手を出したことを咎められるにせよ、罪に問われる者は誰ひとりとしていない。

 しかし、それは言わば“敗北宣言”。

 
平塚「だが、私は決めたよ、比企谷八幡」


 そして、平塚静は俺の予想を上回る世界を見せる。

563 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:19:57.44



平塚「結婚しよう、八幡」




564 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:24:07.28

 一方、ラスボスの正当な駒である城廻めぐりは、混乱していた。

めぐり「あるぇ? なんで八幡君大変なことになってんのぉ?」オロオロ

 陽乃のプランでは、文化祭で雪ノ下雪乃を全裸にし、その原因に比企谷八幡を置くはずだったのだが。

めぐり「……ま、いっか」

 陽乃誤算は三つ。

 一つは、相模の存在。

 一つは、自身で状況を確認できなかったこと。

 そして、

めぐり「私は普通の女子高生だもんねぇ♪」ウフフ

 城廻めぐりが存外馬鹿だったということ。


 文化祭が、始まる。


 
565 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:28:12.95

 朝、寝不足でうとうとしている俺達を前に爽やかな笑顔で現れた悪魔。

相模「やっほー、元気にやってるー?」

八幡「おかげさまで、な」

 お前のせいで俺はこの二学期も雑用に告白に電話にカラオケに忙しかったんだぞ。

 という恨みの視線を送ったが、見事に無視された。

相模「ねぇ比企谷」グイッ

 俺の肩を掴み、引き寄せ、そして相模は囁く。

相模「彼女が蹂躙されてるの見て興奮したら、ウチが抜いてあげるからね」

 最低だ。

 だが、何故だか俺は、こいつに対して陽乃の時のような恐怖は感じなかった。

 
八幡「相模……お前、“何に怒ってるんだ”?」

 その瞬間、相模の顔は真っ赤になり、俺の頬を思い切り打った。

 俺は、頬の痛みを感じながら、


 この文化祭の勝利を確信した。


 
566 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:33:20.59

 完成版手コ喫茶のシステムはこうだ。

 まず、男子生徒は立ち小便をするように、穴のあいた壁の前に立つ。

 テコキをする女子は、その穴から手を出して、性器を掴み上下手を動かす。

 もちろんローション等で相手に痛みを与えないようにする。

 一回3000円。

 男子生徒の心をくすぐる、良心的な値段だ。

 実際、男子生徒の一部に広まったこの噂は、圧倒的な支持率を得ていた。

 なぜなら、八股先輩は現実にいるし、彼の下僕は彼に逆らえないらしいからだ。

 本当の八幡先輩はむしろ彼女たちの尻に敷かれているが、もう弁明の時間はない。


相模「ふぅん、案外良い出来ね。後、最初の数人はウチの知り合いだから、絶対に粗相のないようにお願いね」

 おいおい、こいつ知り合いに紹介って怖くねーのか?

 と、想像して、それが嘘だとすぐに気付く。

 相模なりの駆け引きなのだろう。

 だが、それが俺を冷静に、且つ狡猾にしていく。


 今の俺は言わば特攻隊員。


 玉砕覚悟の、最強兵士だ!


 ………玉砕必死だが。
567 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:38:42.66

めぐり「えっ、あなたが挨拶をするの!?」

 俺は、めぐり先輩に謝り倒し、相模の後に挨拶をする時間を頂けるように説得した。

 めぐり先輩はしばらく考え込み、そして、

めぐり「それじゃあ今度デートしてくれるなら良いよ」

 と、素っ頓狂なことを言いだしたので、とりあえず了承した。

 ……この後の展開を考えると少し足が震えた。

 だが、俺は俺の大切なものを守るために、自分を犠牲にすることもいとわない。


 そして、相模の当たり障りのないスピーチが終わった。


相模(これでいよいよ……あいつらの…)フフッ

めぐり「ここで、とある生徒から皆さんへ重大な発表があります!」

相模「えっ?」

相模(そんなの……聞いて…)

相模「なっ!?」


めぐり「比企谷八幡と平塚静先生です、拍手ーーーー!」


 うぉおおおお、という歓声が体育館に響き渡った。

 俺は不本意ながら拝見ツアーで有名人だし、平塚静は学校一の人気教師だ。


 そして、後に“総武八股伝説”と語られるスピーチ……いや、


 婚約発表会が、始まる。
568 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:44:21.89

相模「な、何よこれ……」

 会場は拍手喝さい、感動で溢れていた。

 なぜなら、八幡という人間はずっと苛められ、苦しみ、死を覚悟するような可愛そうな生徒であり、

 平塚静はそんな彼を二年間支え続けて来た女神のような存在(設定)だったから。

八幡『静の声、言葉、優しさ、僕は……まだ…っ…』

 わざとらしく言葉を詰まらせると、「頑張れー」と応援の声があがる。

八幡『まだ……生きても…良いんだって……そう思え、たんです』ポロポロ

 この頃には、当初ひっこめーと叫んでいたヤンキーも泣きながら「おめでどぉおお」と拍手を送っていた。


 そして、比企谷八幡と平塚静は、学校公認のカップルとなったのだ。


 もちろん、皆には事前に伝えている。

 何人かは納得しなかったが、卒業後に破棄すれば誰も覚えていないと説得した。

 二人ほど処女を奪うことで納得してもらった。何そのご褒美取引。

569 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:47:32.11

相模「う、うそよ……こんなの…」カタカタ

八幡「嘘じゃねーよ。相模」

 俺は、相模の腕を強引に掴む。

相模「きゃっ、や、やめろ!」

 ぐいぐいと引きはがそうとするが、俺は強く握って離さない。

 しばらくして、諦めた相模は、こちらを睨めつけながら言った。

相模「ふん、もうしなくていいんだから、よかったじゃない!」

 と、見当違いなことを言うので、俺は抱き寄せて耳元でささやく。

八幡「ただで終わると……思ってるのか?」

 青ざめる相模。



 手コ喫茶のオープンである。



 
570 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:52:35.38

相模「な、何で目隠しまで!?」

 手コ喫茶のブースへ連れて来た俺は、相模の視界を奪った。

 そして、説明を始める。

八幡「パワーアップさせたんだよ。だって、手だけじゃ男の可能性もあると思われたらまずいじゃん?」

相模「えっ……」

八幡「だから、キスもオッケーにした」

相模「い、いやっ、そんな知らない奴となんて……」

 俺は、ため息交じりに呟く。

八幡「誰だよ、知らない奴のちんぽをテコキさせようとした馬鹿は」

相模「だ、だからって」

八幡「やめるか? 良いんだぞ。俺達は」

 と、逃げ道を与える。

 雪ノ下陽乃、お前のようにはならない。

 俺は、相手を“縛らず”、“与えず”、“追い込まず”に葛藤させて見せる!


八幡「お前は責任も取れず、少女のように泣きじゃくりながら、“三浦”達に負けるんだ」

相模「………っ」ピクッ

 三浦、というワードで相模の顔がこわばる。
 

 相模南が怖くなかった理由。

 それは、彼女が“嫉妬”で動くただの“女”だったからである。


 
571 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 04:55:46.71

八幡「どうする? 三浦は別に好きにしたらいいと言っていたが」

相模「………」プルプル

八幡「俺も同意見だ。お前は“ただの女”だし、無理する必要はない」

相模「……ウチは…」


 ――やる。


 目隠しをしたまま、箱の中に入る相模。

 そして、一人目の客が……入った。


572 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:02:20.16

 見えない。

 怖い。

 本当にウチ、男の人のあそこを触るの?

 まだ誰のも見たことないのに?

 好きな人の触る前に、こんな汚れるの?


『おねがいしまーす』


 ボイスチェンジャーで、声を分からなくした。

 その方が、おっさんの可能性があった方が、怖いと思ったウチのバカ。

 でも、やらなきゃウチの負け。

 それに怒った人が訴えたら……。

「い、いきます……」ヌチャッ

 最初だし、よく分からないから多めにローションを使おう。

 べちゃり。

 んっ、すごい……硬い。

 でも、見えないせいかそれほど、怖くないかも。

『前後に動かして』

「は、はい」

 両手で性器を持つ。

 そう言えば、けっこう大きい穴だったからこれって射精したらウチの顔にかかるんじゃない?

『くっ、気持ち……良い』

 ……うぅ…気持ち悪いよぉ…。

573 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:04:13.77

『あ、くっ……逝くっ!』ビュッ

 ピチャッ。

『あ、ごめんね。顔にかかっちゃった』

 え?

 顔にかかった?

 なんで顔が……見えてんの?

『つ、次は俺、お願いしまーす』

 も、もう次!?

『は、はやくっ』

 やばい……おかしくなりそう。

 ウチ、馬鹿だ。

『ぐっ、出るっ!』ビュッ

 あぐっ!?

 く、口に入った!?

 やだ……ねばねばする……。


『おねがいしま……って、え? 口でもしてくれんの?』


 え?

 いや、嫌に決まってんじゃん!

『うわ、こんな可愛い子にしてもらえるなんて嬉しい!』

 ………。

 い、一度……だけなら。
574 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:10:22.58
 んぐっ、あむっ、じゅぷっ。

『くっ……いい、よ』

 後頭部を掴まれ、前後に動かされながら、ウチは自分のやってきたことを思い出していた。

 青春の一ページを犠牲にして、他人の粗を探す日々。

 なんだこれ、自業自得じゃん。

『ねぇ、ちょっと水飲んでうがいしてよ』

 ほんと、私、何でこんなことを……。

『今から、キスするよ』

 もう……どうでもいい。

「好きに……して」

『ああ、好きにするよ』チュッ

「んっ///」チュプッ

 口内に入ってくる柔らかい舌。

 ねっとりと下の歯を舐めとり、そのままウチの舌に触れる。

 最初は撫でるようにウチの舌を挑発して、ひっこめる。

 次に来る時は大量の唾液がウチの口内を犯す。

 でも、ウチの頭はぽーっとして、何も考えらんない。

 向こうの舌がウチの口内を暴れまわり、ひっこめた瞬間、

「んっ/// らめぇはちまぁん///」チュプッ

 あ、ウチ今……八幡って言っちゃった。

 このキスの上手な人を、八幡と勘違いした?

 ウチ……三浦に嫉妬してたんじゃないの?


 もしかして……八幡に関わる全ての女に嫉妬してたの?



575 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:15:09.93

 しばらくして、ウチは気付く。

「ねぇ、……何でアンタが参加してんのかなぁ…」プルプル

 そして、目隠しを外す。

「比企谷八まんっ///」チュプッ

 先ほどまでとは違う、荒々しいキスが始まった。

 視界には、八幡の顔。

 精子と八幡の匂いに頭がどうにかなりそう。

八幡「はぁはぁ……」チュプッ

 一方的なキスは終わり、八幡は私を自分の口内にエスコートした。

 八幡の口に舌を入れると、彼は自分の歯をなぞるように舌でウチの舌を促す。

 一周すると、彼の唾液がウチの舌を伝って、喉に入る。

 悔しいから唾液を送り返すと、八幡は気持ちよさそうに目を閉じる。

 なにこれ可愛い。

 本当に、本当に認めたくないけど、


 ウチ、八幡の虜になったみたい。



 
576 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:18:53.67

 屋上で待っていると、口を洗った相模がこちらへと歩いてきた。

八幡「よぉ、楽しかったか?」

 俺は、射精のしすぎであまり下半身を動かしたくなかったので、座ったまま相模の方を見た。

相模「全部アンタだったの?」

八幡「当たり前だろ。

 俺のモンを他の奴にやるかよ」

相模「………っ///」ドキッ

 こいつ単純だな。

相模「……許して、くれるの?」

 俺の身体にもたれかかりながら言う台詞か。勃起したら痛いんで良い匂い止めてください。お願いします。

八幡「許すも何も、始まってすらいねーよ」

 そう相模はまだ、青春の一ページをめくってすらいない。



 これから先、一生宝にしたくなる青春の一ページを。



577 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:25:28.48
 エピローグ1 勇者と魔王

「じゃーん、帰国したよーん」

「ママー、パパと会えるー?」

「あったりまえじゃーん♪」


 この日のために我慢して我慢して我慢し抜いたんんだから!

 自分の子供を見て、動揺する八幡の顔。

 見たい。見た過ぎる!

 すぐにタクシーを走らせ、現在八幡が住んでる住宅へ向かう。

 結構広い家。前の家とは違うわね。

「おいおい、俺の休みくらい休ませろ」

 その声! 八幡!!

「見てみて、あの人が……」

 え?

「ねぇハチ! この子も一緒に連れて行って!」

「パパー」ギューッ

「優美子は?」

「あーしは結衣と家の掃除。雪乃は子供連れてどっか行ったわよ」

「ふーん、沙希と一緒かな」

 何これ。

 ハーレムエンドもびっくりの大家族。

 私の努力は……?

「ママー、ねぇパパはー?」

 ふ、ふふ……。

 魔王は勇者を一生待たないといけない。

 でも、勇者はいつでも勇者を辞められる。

「う……ぁ……あぁぁあ」ポロポロ

「ママ? ママ!?」

 信じていたのに!

 私は! あなたと!

578 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:29:54.21
「ねぇ、あそこで泣いてる人誰ー?」

「……!」

「綺麗な人ー」

「……あの人は…魔王だよ」

「まおう?」

「ああ、勇者の存在を信じて信じて……自分が魔族であることすら忘れた……可愛そうな人」

「ふーん、よくわかんない」

「気にするな。さ、小町が待ってるから早く行こう」

「うんっ♪ 美味しいもん食べるんだ!」

「ああ、そうだな」


 あなたは自分に正直すぎた。

 だから、最後の最後まで愚かに、一途に、俺を信じ抜いた。

 でも、それは俺じゃなくて、俺で作った“ただの理想”。

 だから、俺からあんたへできる唯一のプレイ。

 もう二度と人生を交わらない。


「さようなら魔王。孤独な人よ」


 これから先も二度と会わないよう祈って。


579 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 05:32:15.98
エピローグ2 めぐり合わせ

めぐり「いやー、文化祭で婚約発表なんて前代未聞だよー」

八幡「それを知ってて、どうしてデートなんてしてるんですか?」

めぐり「だって、あれ、うそでしょ?」

八幡「うぐっ」

めぐり「嘘に協力してあげたんだから、ね」ニコッ

八幡「けっこうえげつないんですね」

めぐり「そうかなー。あ、でも、

 おしっこプレイとか興味はあるかな」

八幡「えっ」

 その後、陽乃さんの手先だったことを知った俺は最終的にめぐりも抱くのだが、それはもう少し後のお話。

589 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 10:31:21.90
エピローグ3 海老名の憂鬱

海老名「はぁ……」

海老名(八幡君とエッチしたけど……)

海老名「依存症になるくらい気持ち良かった……」

海老名「私だけ、見た目も存在も全て普通だからなー」

海老名(このままいったらきっと八幡君は私の存在なんて忘れちゃう!!)

八幡「………」

海老名「で、でも、スタイルも良くないし、八幡君にどうやったら振り向いてもらえるんだろう……」アワワ

八幡「………」

海老名「こうなったら、私もベニパンでたいこ「おい」ビシッ

海老名「はうっ///」イタイ…

八幡「お前が言うとリアルなんだよ」

海老名「だ、だってぇ……」ウルウル

八幡「なんか悩んでんのか?」

海老名「………」

八幡「珍しいな。勢いだけが取り柄なのに」

海老名「酷いっ」

八幡「良いじゃねぇか。


 取り柄がなくても人に好かれるって凄いことだろ」ニコッ


海老名「………っ///」ドキッ

八幡「じゃあなー」

海老名「……ずるい」ハァ…

 その後、一番に妊娠して比企谷大家族を作るきっかけになった海老名さんでした。

591 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 10:37:53.81
 エピローグ4 川崎よ永遠に

川崎「なぁ大志」

大志「ん?」

川崎「もう、小町ちゃんのことは諦めたの?」

大志「ああ、今は姉系だな」

川崎「えっ」ゾクッ

大志「嘘だよ。俺付き合ってる人いるし」

川崎「そうなんだ」

大志「姉ちゃんの方が大変だろ。あんな変態好きになって、


 変なキャラまで造ってさ」


川崎「そーーーなんだよぉおおお」ウワァアアン

大志「姉ちゃん本当は感情表現豊かな癖に、なんで無表情キャラ作った訳?」

川崎「だってぇ、世の中の人は皆長門が好きなんでしょ?」

大志(どこ情報だ……)

大志「まぁ、それでも、きっとあれだ。

 あいつは姉ちゃんを大切にしてくれるよ」

川崎「ああ、分かってるよ」

大志「でもまぁ、貧乏からは抜け出せないけどな」アハハ

川崎「違いない」アハハ



 その後、趣味が高じてファッションデザイナーになった川崎は、比企谷大家族の稼ぎ頭となる。


594 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 10:49:28.58
エピローグ5 一周遅れ(鶴見留美)

 文化祭が終わり、俺は鶴見と動物園に来ていた。

 鶴見は精一杯のおしゃれをしてきていてとても可愛らしい。

鶴見「ねぇねぇ八幡! キリンだよキリン!」

八幡「あーはいはい、首長い首長い」

鶴見「もー、感受性の弱い彼氏だなー」

八幡「へーへー、俺はもう何度も動物園に来てんだよ」

鶴見「………」

 こうしてみるとあれだな。

 引率の先生。

 まぁ、誰だって一度は教師を夢見るよな。

 俺はクソガキと関わりたいだなんて一度たりとも思わなかったけど、なるほど鶴見みたいな生徒を育てるのも悪くない。

鶴見「……うぅ…」ポロポロ

 は?

 なんで泣きだしてんのこの人。

八幡「ど、どうした?」

鶴見「うわぁああああん」ギューッ

 お、おい、これじゃあ俺……ヤバい人じゃねぇか。

595 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 10:52:13.38

 人の少ないベンチに腰掛け、俺は鶴見の頭を撫でた。

鶴見「……ごめん」

 大人ぶりたいのだろう。

 思いのたけをぶつけず、謝りに徹する。

 それは、辛い事。

 俺は辛いことが嫌いだ。

八幡「お前が、本当に俺の事が好きならな、留美」

鶴見「あ……名前…」ドキッ


八幡「裸のお前を見せてみろ」


鶴見「あ、……うん。脱ぐね」ヌギヌギ


 おいぃいいい!


鶴見「え、違った?」キョトン


 やだ、この子の将来超心配。

596 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 10:57:55.57

鶴見「私だけ、八幡と一緒の時間を過ごせない……」ポロポロ

 要約すると、小学生の自分は高校生の俺たちに取り残されてる気がして寂しい、と。

鶴見「八幡たちが文化祭で戦ってる中、私は家にいた。一人だけ取り残されて……辛かった」

八幡「………」

鶴見「それで、私が高校生になって文化祭をしても、八幡達はもう大人だし、きっと感動を共有できない」ポロポロ



鶴見「切ないよぉ、八幡」ギューッ



八幡「……そうだな。俺達が並んで走ることは無理かもな」

鶴見「………っ」

八幡「だがな留美」ナデナデ



八幡「流行には飽きが来る。その時にお前が主役になれるんだぜ」チュッ



鶴見「ふぁ///」ドキッ
597 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:01:31.48
 後日、小学校。

有香「留美様ー、今日は遊ばないんですかぁ」ギューッ

鶴見「………」

仁美「えぇ、寂しいですー」

鶴見「あの……さ、みんな」

生徒達「?」



鶴見「普通の青春、してみよっか」ニコッ



 私はきっと、八幡の彼女たちの中で一番後ろを走り続ける。

 皆の背中を追い続けて追い続けて追いつけないだろう。

 それでも私は走り続ける。


 だって、私は八幡が好きだから。



 一周遅れになる度に、八幡が優しく頭を撫でてくれるから。



鶴見「八幡! 大好き!」

598 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:10:26.93
 エピローグ6 正統派ヒロインの品格

結衣「ねぇハチ君」

八幡「お前までそれか……」

結衣「だって、可愛いじゃんハチ君」ニコニコ

八幡「なぁ、結衣ってずっと俺の事好きだったんだろ?」

結衣「う、うん……恥ずかしいな」テヘヘ///


八幡「優美子とそういうことしてたの知って、なんて思ったの?」


結衣「……うっ…」ドキッ

八幡「………」ニヤニヤ

結衣「そ、それは……」

八幡「それは?」


結衣「普通に……嫌だけど…好きだから……///」モジモジ


八幡「すまん」ドゲザ

結衣「ふぇ!?」

八幡「お前の事好きすぎて、ついいじわるしてしまった」

結衣「す、好きって……」アウアウ///

八幡「ああ、好きだ結衣!」ギューッ

結衣「あう……///」プシューッ

八幡「さて、冗談はこのくらいにして、と」

結衣「冗談なの!?」ガーン

八幡「はは、嘘だよ」ニコッ



 その後も、由比ヶ浜とは主人公とヒロインのような一線の上を綱渡りするような関係でいた。

 海老名の妊娠が発覚して一度は離れたが、比企谷大家族の計画を聞いて戻ってくる。

 思えば、一番初めに好きになってくれた由比ヶ浜が一番最後に俺とセックスしたのは何かの運命だろう。

 正統派ヒロイン由比ヶ浜結衣。

 おっぱいのでかさが正統派だと思いました。
599 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:17:10.77
 
 エピローグ7 雪ノ下雪乃

雪乃「今、なんて言ったの?」

八幡「………」ポリポリ///

雪乃「も、もう一度言いなさいよ。なんなら私をめちゃくちゃにした後でも良いわ」ハァハァ///

八幡「しねーよ。でも何度でも言ってやる。


 俺は、雪ノ下雪乃が好きだ」


雪乃「ふぇ!? な、何を急に///」オロオロ

八幡「いや、他の奴らはこう言ったら殴られるかもしれないけど、なし崩し的に好きになった感があるんだが、お前だけはどうやら出会ったその瞬間から好きになってたみたいだ」

雪乃「そそ、それって、あのいわゆる……」オロオロ///

八幡「一目惚れ……って奴だな」

雪乃「………」ポーッ///

八幡「雪ノ下?」


雪乃「八幡、痴漢プレイをしましょう」ハァハァ///

八幡「断る」

雪乃「だめ、もう我慢できないの」ハァハァハァ///


 雪ノ下雪乃は嬉しい事があると変態プレイを要求する。

 それは、照れ隠しなのか、本心なのか分からないが、可愛い。

 俺が一目惚れした相手。

 ド変態の可愛い彼女。

雪乃「あぁあああんっ///」ビクビク

八幡(こんな奴だと知ってれば好きにならなかったのに……)クチュクチュ
600 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:19:33.76
 エピローグ8 平塚静

八幡「え、マジで結婚するんですか?」

 大学3年生の夏、平塚静は俺のアパートまで乗り込んで、婚姻届を突き付けて来た。

平塚「私ももう30代だ。頼む、責任をとってくれ」

 この人はほんと自分に正直だなぁ。

八幡「いや、別に良いですけど……」

平塚「ほんとか!?」


八幡「海老名って覚えてます?」


平塚「ああ、眼鏡の子だな」

八幡「姫菜、妊娠したんです」エヘヘ

平塚「」
601 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:25:05.84
平塚「に、ににに、妊娠!?」アワワ

八幡「ええ、対抗した優美子と毎日セックスしてるのであいつも妊娠の時が近いかと」

平塚「」

八幡「まぁ、沙希がいないと出来ないことだったけど、


俺達一緒に暮らすんです」


平塚「」

八幡「法律とかその辺は置いておいて、とりあえず雪ノ下も一緒です。留美に関しては卒業まで保留にしてますが」

平塚「………」

八幡「だから、誰と結婚するかなんて些細なことなんです。静は一番年上だし、皆も納得すると思う」

平塚「………」プルプル

八幡「静?」


平塚「……惚れたが…負け……か」


 こうして、唯一名字を変えたのが平塚静――いや、比企谷静だ。

 静は結婚後も働き続け、高齢出産となったが無事可愛い男の子が生まれた。

 晩年、静は語る。

「私の人生プランは間違っていた」

 と。

 その顔はとても幸せに満ちていた。

 
602 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:31:24.39
 エピローグ9 良妻賢母

三浦「おーい、皆飯できたぞー」

子供たち「わーい」ドタドタドタ

三浦「ほら、落とすなよ」

子供たち「はーい」

八幡「優美子、いつもありがとな」

三浦「何言ってんだ。あいつらは全員あーしの子供だよ」

八幡「………」

三浦「……早く欲しいな」グスッ

八幡「頑張るから……」ナデナデ

三浦「皆できてるんだからアンタのせいじゃない。あーしに原因があるよ」

八幡「……まぁ焦ることねーよ」チュッ

三浦「うん……」


 数年後。


三浦「まじ可愛すぎっしょ!」ギューッ

赤ちゃん「んぎゃぁ」

三浦「なぁなぁハチ! 一番可愛くね!?」

八幡「そういうこと言うなし」ベシッ

三浦「てへへ/// だって、可愛いんだもん///」

八幡「……ああ、可愛いな」

三浦「仲良くできるかなぁ。可愛いから苛められないかなぁ」オロオロ

八幡「おいおい、親バカかよ」

三浦「悪い?」ギロッ

八幡「いえ……全く」

三浦「えへへぇ」ニヘラ///

八幡(可愛すぎるだろ……)
603 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:34:22.98
八幡「なぁ優美子」

三浦「ん?」

八幡「俺さ……あの…お前に……」ポリポリ

三浦「それ以上言うなし」

八幡「えっ?」

三浦「ハチ、あれから誰にも一度もお礼言ってないっしょ」

八幡「……ああ」


三浦「あの時のハチの言葉。一生の宝なんだからこれ以上言うなし」ニシシ///


八幡「優美子ぉ!」チュッチュ

三浦「や、やめろ、ここ病院だっての」アセアセ///



 三浦優美子。

 俺が一番愛した人。

 俺の事を、最も理解してくれた人。

604 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:38:49.03
 エピローグ10 葛藤

小町「………うぅ…」

 俺と小町は悩んでいた。

 兄妹で子供を作ること。

 それは俺達のエゴに他ならない。

 愛の形が欲しいだけ。

 子供の方は、一生傷を背負わなければならない。

八幡「……小町…」ギュッ

小町「ハチ君……切ないよぉ…」ギューッ

 比企谷家にメンバーが増えて行くたびに、小町の心は萎んでいく。

 俺はそれに耐えられなかった。

八幡「小町……俺はもう…」

小町「……ダメ」ギュッ

八幡「……小町…」

小町「あはは、ごめんね。いつもいつも小町が泣き虫だから」グスッ

八幡「んなことねーよ」ギューッ

小町「……ハチ君、愛してる」ギュッ

八幡「ああ」ギュッ
605 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:41:20.87

 結局、俺と小町は子供を作らなかった。

 それは、二人が心から愛し合った証。

 俺が初めて自分の性癖をぶつけた相手。

 俺の性癖を初めて受け入れてくれた相手。

 雪ノ下雪乃に惚れ、

 三浦優美子を愛し、

 皆と子供を作ったが、

 俺はもう一度人生を歩めるなら、

 比企谷小町と共に歩みたい。

 ……できることなら血のつながらない兄妹として。

606 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:44:44.17
 エピローグ1-2 もうひとつの可能性

八幡「正座」

陽乃「あ、いや、でも」

八幡「正座!」

陽乃「あう……」スッ

子供「ママ何で座ってるのー?」

三浦「アンタはこっち来るし」ヒョイ

八幡「……どこ行ってたんだよ」

陽乃「……アメリカ」

八幡「なんで」

陽乃「……八幡君に中絶しろって言われると思って」

八幡「なんで」

陽乃「……うぅ、八幡君の意地悪……」

八幡「な・ん・で?」


陽乃「人を好きになったのは初めてで、どうすればいいか分からなかったからだよぉおおおお!」カァ////


八幡「まったく」ギュッ

陽乃「ふぁ……///」ポロポロ

八幡「あんたほど不器用な人、見たことねーよ」ナデナデ

陽乃「う、うるさい……」ポロポロ

607 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:47:52.13
八幡「魔王とか呼んでごめん」

陽乃「ううん、ちょっと楽しかった……」

八幡「これから先、陽乃の性癖を満たせないと思うけど良い?」

陽乃「うん……八幡君がいてくれれば、良い」

八幡「可愛いな。陽乃」チュッ

陽乃「あう……///」

八幡「さ、皆に挨拶しなきゃな」

陽乃「う、うん……」



 雪ノ下陽乃は不器用だ。

 不器用すぎて周囲を傷付けてしまった。

 だけど、傷はいつか癒える。

 傷付けた心の傷は……なかなか癒えない。

 だからこそ俺は、雪ノ下陽乃を許そうと思う。

 だって彼女は、不器用と性癖を取り除けば、

陽乃「八幡君! 大好きだぞぉ♪」ニヘヘ

 とても、可愛い人なのだから。

608 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 11:52:07.50
 ラストエピローグ 比企谷八幡

とある屋台。

八幡「はぁ……」

材木座「相棒、ため息とは珍しい」

八幡「毎日毎日身体を求められて、正直もたねーよ」

材木座「それは羨ましい」

八幡「何言ってんだよ。お前ほど充実してる人生はねーだろ」

材木座「日本からも世界に通用するコンピューター会社を建てる。それが我の夢だったからな!」

八幡「今やシェア80%だもんな、YOSHITERU13」

材木座「……なぁ相棒、我と一緒に働く気はないか」

八幡「………」

材木座「我はずっと世界と戦い続け、心を許せる相手が相棒以外にいない。だから――」

八幡「わりぃな材木座」

材木座「………」



八幡「俺の夢は専業主夫なんだよ。今も、昔もな」ニコッ



本当の本当に終わり。
612 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 13:31:09.50
 一度だけ。

 人生で一度だけ後悔したことがある。

姫菜「んっ/// ゆ、ゆきのぉ///」ペロペロ

雪乃「はぅんっ/// も、もっと!」ハァハァ///

 泥酔した俺は、ついうっかり海老名が雪ノ下に惚れていることを喋ってしまった。

 すると、同じく酔っぱらっていた二人が何やら良い感じになる。

 俺は、嗜虐心にかられ、二人に性行為をするように命じる。

 もちろん、俺はレズプレイなど無知識だったので、せいぜい触りあうくらいだろうと思っていた。

 すると、雪ノ下は、なにやら黒くて腰につける性器のようなものを持ってきた。

 おいおい、そんなものがこの家にあること自体不快なんだが……。

姫菜「わ、私に着けさせてっ///」ハァハァ

雪乃「ええ、もちろんよ姫菜さん」クイッ///

 性器を広げる雪乃。いつでも準備は万端だと言っているようだ。

 慌ててその俺のより大きな道具を腰に巻く姫菜。

姫菜「……夢みたい…」チュッ

雪乃「いいえ、現実よ」ギューッ

姫菜「入れても……良い?」

 雪乃は答えなかった。

 あくまで挿入は自分の意思。

 姫菜は少しの間思考する。

 そして、
613 :葛藤萌えP ◆3svf9ywuI. :2014/01/29(水) 13:36:19.95

雪乃「んんっ///」ギューッ

 姫菜の欲望が雪乃を貫き、雪乃は快楽におぼれた。

 しばらくの間、姫菜と雪乃が触れあう音と喘ぎ声が部屋に響く。

姫菜「ゆ、雪乃っ、好きっ///」パンパンッ

雪乃「も、もっと激しくっ///」ンッンッ




八幡「………」

 自己嫌悪。

 どうして二人を性行為させたのか。

姫菜「好き、雪乃」チュッチュ

雪乃「私もよ、姫菜」チュッチュ

 これはウォールマリアの崩壊だ。

 進撃の姫菜(レズ)が最終的に全員食ってしまう(性的な意味で)かもしれない。

 それでも幸せそうな姫菜を見ると、

 俺も幸せになってしまうの不思議。


姫菜「次は八幡を貫きましょうか」ヌフフ

八幡「」

 本当の本当の本当に終わり!!

618 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/29(水) 14:31:55.56
乙!
そのクロスやら他のスレやらが落ち着いてからでもいいので海老名さんヒロインで一つお願いしますw
619 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/29(水) 14:38:48.85
いろはすの霊圧が存在しない!!
621 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/29(水) 16:17:37.06
陽乃に救いがあってよかった..
624 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/29(水) 17:15:37.03
これ3つめなのか
前2つのタイトル教えてもらえないか?


関連:

八幡(例え世界が間違っていると罵ったとしても)モノクマ「うぷぷぷぷ」


八幡「やはり俺のシンクロ率は間違っている」アスカ「は?」


631 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/30(木) 08:17:44.04

素晴らしかった
632 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/30(木) 17:46:58.90
おつ
このシリーズ:

八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」【前編・エロ注意】


八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」【後編・エロ注意】



関連スレ:

この書き手のSSまとめ



 

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