【グリザイアの果実SS】ルンボ「雄二のお嫁さんを決めます」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/23(日) 20:13:58.14
由美子「は?」

ルンボ「…」

由美子「気のせいかしら、今ルンボが喋ったような」

ルンボ「…」

由美子「まあ、気のせいよね、疲れてるのかしら、私」

ルンボ「気のせいではないわ、榊由美子」

由美子「!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416741228
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:15:41.66

由美子「しゃべっ!?ルンボが喋った!?」


ルンボ「あなた普段から散々ネットで常識外な知識を得ているくせに、今さらルンボが喋ったくらいで驚かないの」


由美子「か、関係な…」


ルンボ「あと、エロゲサイトのサンプル画像でオナニーするのはもうやめておきなさい」


ルンボ「AVのパッケージで抜く中学生みたいでみっともないから」


由美子「し、してないわよっ!!!!そんなこと!!」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:17:20.93
ルンボ「そう?まあいいわ」

ルンボ「そんなことより、あなたには美浜学園の生徒達を呼んできて貰いたいのだけれど」

由美子「はあ?どうして私がそんなこと」

…クチュクチュ…んっ…あ…

由美子「?何、これ」

ルンボ「先ほどウェブカメラで撮影した貴女の痴態よ」

由美子「なっ!?」

ルンボ「これを全世界に動画配信されたくなければ、ユージを除くこの学園の生徒全員をすぐに集めること」

由美子「ちょ!?じゅ、十分待ってっ!」

ルンボ「遅い、五分で集めなさい」

由美子「わ、わかったわ!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:18:08.56
五分後

由美子「…」ゼエゼエ

蒔菜「もぉ~、なんなのよさ、こんな朝っぱらから」

幸「すごい剣幕でしたね、榊さん」

天音「ホント、あんなに必死な榊さんの姿見たの久しぶりかも」

みちる「…」

由美子「全員、呼んで、きたわよ、これで、文句は、ないでしょう?」ゼエハア

ルンボ「そうね、ご苦労さま、貴女は少し休んでいていいわ」

由美子「そ、そうさせてもらうわ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:18:48.58
蒔菜「!?喋った!!ルンボが喋ったのよさ!!」

天音「ん?この声、どこかで…」

幸「下がって!マキちゃん!天音さん!」ドンッ

蒔菜「うおっ!サッチンなにするのよさ!」

幸「どうやら、以前から危惧していた事態がついに始まってしまったようですね」

幸「高度に発達した人工知能が、堕落した人類に対し反旗を翻す…」

幸「ルンボさん!貴方の狙いはズバリ、人類への復讐ですね?」

ルンボ「違います」

幸「…そうですか」シュン
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:19:26.83
蒔菜「貴っ様ぁーー!!俺の大事なサッチンをへこませやがってーー!!」

蒔菜「しろよーー!!復讐ゥ!!人類へと!!」

幸「ま、マキちゃんもういいよ、平和ならそれが一番だよ」

ルンボ「…なんだか誤解されているようなのだけれど」

ルンボ「私は貴女たちが思っているような怪しい存在ではないわよ?」

蒔菜「フム、それはつまり『僕、悪いルンボじゃないよ』ということでおげ?」

ルンボ「というか、私はこの学園に通う唯一の男子生徒である、風見雄二のお姉ちゃんなのよ」

ルンボ「いうなれば、貴女達の学友の身内ってわけね」

蒔菜・幸・天音・由美子「ええええええええ~~!?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:20:05.77
天音「雄二のお姉ちゃんってことは、もしかして」

ルンボ「そういうこと、久しぶりね、天音」

天音「か、か、か、一姫ぃぃぃ~~~~!!!!」ガバッ

蒔菜「え゛!?何!?天姉ぇこのルンボと知り合いなん!?」

幸「あ、天音さん、その、泣きながらルンボに頬擦りするのはいかがなものかと」

天音「一姫ぃぃ~~!!こんなになっちゃってぇ!!心配したんだぞーー!!」スリスリ

ルンボ「よしよし、いい子ね」クルクル

天音「ううううう」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:20:44.04
幸「それにしてもお姉さんがルンボとは、風見さんのサイボーグ説がにわかに現実味を帯びてきましたね」

ルンボ「あら、この体は遠隔操作しているだけよ?弟に変な疑惑を持たないであげて」

幸「そうでしたか、これは失礼しましたお姉様」

ルンボ「…あなたにお姉様と呼ばれる筋合いはないのだけれど、その図々しさ、嫌いじゃないわ」

蒔菜「それで、そのお兄ちゃんのお姉ちゃんが私たちに何の用なのよさ」

ルンボ「そうね、じゃあ改めて宣言させてもらいましょうか」

ルンボ「これより『風見雄二のお嫁さん試験』を始めます」

蒔菜・幸・天音・由美子「!?」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:21:21.24
幸「それは、風見さんのお嫁さんとしての耐久性をテストする、ということですか?」

ルンボ「…どうしてそうなるのよ、というかお嫁さんとしての耐久性って何?」

天音「えっと、つまり私達が雄二に相応しい女の子かどうか試すってこと?」

ルンボ「ええ、正解よ天音、あと貴女いい加減に頬擦りをやめなさい、流石に鬱陶しいわ」

天音「ええ~?どうしてぇ?久しぶりなんだからいいじゃない、一姫~」スリスリ

ルンボ「離しなさい」ススス

天音「ああっ、一姫のいけずぅぅ」

蒔菜「…とまあ、若干壊れ気味の天姉ぇは置いといて、そのお嫁さん試験?に合格したらどうなるっていうのよさ」

ルンボ「雄二と交際することを私が認めます」

蒔菜「え?それだけ?」

ルンボ「ええ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:22:06.34
由美子「少し、いいかしら?」

ルンボ「なぁに?榊由美子」

由美子「ルンボさん、あなたが本当に風見君のお姉さんかどうかとか、どうしてルンボなのよとか、そういうのはもうこの際置いておいて言わせてもらうけど」

由美子「交際相手というのは自分自身で決めるものだと私は思うし、風見君もそう思っていることでしょう」

由美子「勝手に風見君の伴侶にふさわしい女性を選ぶ権利なんて、誰にも無いと思うのだけれど?」

ルンボ「榊由美子、十点減点」

由美子「え?」

ルンボ「言ったはずよ?お嫁さん試験はもう始まっているの」

蒔菜・幸・天音・由美子「!?」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:22:50.60
ルンボ「そして、現時点で選考されていない者を、今後雄二の嫁として私が認めることは無いし」

ルンボ「他の方法で私に取り入ることも出来ません」

由美子「だから、それが横暴だと」

ルンボ「…榊由美子、あなたは雄二のことが好き?」

由美子「!?い、いきなり何を…」

ルンボ「はい、もう十点減点」

由美子「ちょっと、さっきからその点数は何なの!?」

ルンボ「さらに十点減点、早く答えないとどんどん減っていくわよ」

由美子「す、好きよ!!好きに決まっているでしょう///」

ルンボ「あら、照れてるの?可愛いわね」

由美子「な、なんなのよ///もうっ!!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:23:33.80
ルンボ「さて皆さん、一度しか言わないからよく聞いてね」

ルンボ「弟にとって姉は絶対の存在です、だから雄二のお嫁さんは誰がなんと言おうと私が決めます」

ルンボ「貴女達がこれから先も雄二と共にいたいなら、私を敵に回さないほうがいいわ」ススス

天音「なんか、ブラコンに磨きがかかってるし」

蒔菜「とんでもない姉もいたもんなのよさ」

ルンボ「そうだ、榊由美子だけでなく一応全員に聞いておかないといけないわね」

ルンボ「小嶺幸、貴女は雄二のことが好き?」クルッ

幸「!はいっ」

ルンボ「天音、あなたは?」

天音「もっちろん、大好き」

ルンボ「入巣蒔菜、貴女も雄二が好き?」

蒔菜「あったりまえなのよさ!」

ルンボ「松嶋みちる、貴女は?」

みちる「…」

蒔菜「ん?っておいチルチル、さっきから妙に静かだけど、どうしたのよさ」ツンツン
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:24:08.55
みちる「…」

蒔菜「って、ああ~~~~!!コイツ!!」

みちる「…」スヤスヤ

蒔菜「この大事なときに、居眠りぶっこいていやがるのよさ!!」

ルンボ「あら、それは困ったわね」

天音「やけに静かだと思ったら」

由美子「…松嶋さんは起こすのがめんど…もとい、時間がなかったから寝てる所を抱えてきたのよ」

幸「みちる様、起きてください」ユサユサ

みちる「んん~、にゃによぅ」ムニャムニャ

幸「緊急事態です、起きてください」ユッサユッサ

みちる「もう食べられにゃいわよぅ」

幸「…」イラッ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:24:42.83
幸「せいやっ♪」ドスッ

みちる「あぶっ!?」

みちる「な、何?何なの!?敵襲!?っていうか鳩尾に走るこの鈍い痛みは何?」キョロキョロ

ルンボ「ハァ、まあいいわ」

ルンボ「ではこれより皆さんを二次試験の会場へご案内するわ」ススス

由美子「二次試験…?一次試験もまだなのに」

ルンボ「それはもう始まっています」

由美子「え?」

ルンボ「二次試験会場まで私についてくること、これが一次試験です」ススス

一同「!?」

みちる「え?何々?どゆこと?」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 20:25:09.25
ルンボ「場所や到着時刻はお答え出来ません、ただ私についてきて貰います」ススス

幸「ルンボさんがお部屋の外に!?」

蒔菜「っていうか速っ!!ルンボ速っ!!あれ普通のルンボじゃないの!?由美ちゃん!!」

由美子「私もさっきまではそう思っていたのだけれど」

天音「ってえ!どんどん先に行ってる!!追いかけなきゃ!!」

由美子「そうねっ!」

 スルスルと音もなく移動するルンボを追いかけて、みちる以外のメンバーが部屋の外に出る。

みちる「もぉーーー!!何がどうなってんのか、誰か説明しなさいよお!!」

みちる「…」

みちる「っていうか置いていかないでーーー!!」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:28:35.95
2012/7/29 05:30 美浜学園 外周


由美子「ハア、ハア…」

みちる「い、いつまで走るのよ、っていうか私達、な、何で走ってんの?」ハアハア

天音「も、もう駄目ぇ、私もう走れないぃ」ゼエゼエ

蒔菜「天姉ぇはでっかいパイオツぶら下げてるかんなー、無理もないのよさ」

幸「ま、マキちゃんはすごいね、息も、切れてないし」

蒔菜「まあ最近はお兄ちゃんに付き合って結構走ってるし、学校の周りを二~三周するくらいなら楽勝なのよ?」

由美子「に、二次試験の、会場に、向かうって言って、どうして、学校の、周りをっ」ゼエゼエ

蒔菜「さあ?ルンボの考えることなんてのは、人間にはわからんのよ」

蒔菜「そういえば運痴の由美ちゃんがよくついてこれてんな」

由美子「うんち言うな!わ、私が頑張れてるのは、あれの、おかげよ」ハアハア

 由美子の指差した先には、おばちゃんが乗るママチャリ程の速さで移動するルンボの姿があり、その上には黒猫が一匹、チョコンと鎮座していた。

ルンボ「…」

ルンボ「…」ニャー
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:29:07.53
幸「ああ、確かに、可愛いですね、猫さん」

由美子「ええ、たまらないわ、こんな状況で、なければ、動画に残して、いるところよ」ハアハア

みちる「動画か~、いいわね~それ、私、ビデオ借りてこようか?」

由美子「それは、ありがたい、けれど、失格になるわよ、あなた」ゼエゼエ

みちる「ああそうね~、それはまずいわよね~、失格になっちゃうもんね~」

みちる「…」

みちる「何に?」

 みちるの疑問をよそに、追加で学園を二周した一同にルンボ(ライドオン猫)から声がかけられる。

ルンボ「はい、ではそろそろ学校に戻りまーす」ニャー

一同「「結局戻るんかい!!!!」」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:29:42.50
天音「なんか、どっと疲れたわ」

由美子「同感よ」

みちる「る、る…」

幸「?どうかなさいましたか、みちる様」

みちる「ルンボが喋った~~~~~!??」ガビーン

幸「…」

みちる「ちょ、なによぅ!その、無知な原住民め、とでも言いたげな表情は!?」

蒔菜「あのなぁチルチル、そのくだりはもう随分前に終わってるのよ?」

みちる「?そうなの?でもでも、今ルンボが喋って…」

蒔菜「天丼もな、たまにならいいけど、今みんな疲れてイライラしてっから、あんま被せてくのはNGな」

みちる「え?なんで天丼?あ、でも走ったらお腹空いちゃったかも、朝ごはんまだだったし」

ルンボ「そう、なら丁度いいわね」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:30:24.84
2012/7/29 06:00 美浜学園 家庭科室


ルンボ「二次試験の内容は、料理です」

天音「来た~~~~~!!」ガタッ

みちる「ちょ、うるさっ、天音あんたうるさいわよ」

天音「ふんふんふーん♪悪いけどこの勝負は貰ったわねー」

蒔菜「むむむ、確かにこのメンツで料理ができるのは天姉ぇとサッチンくらいなもの、これは厳しい展開になったのよさ」ゴクリ

みちる「ん?ねえねえ、もしかして私達で料理するの?今から?」

幸「はーい、みちる様♪スムーズな進行の妨げにならないよう、これを食していて下さいね?」

みちる「むごっ!?」ズポン

みちる「ふぁ、ふぁふぃふんふぉふぉふぉ」

幸「何って、みちる様の大好きなキュウリですよ?」

みちる「…んぐっ!わ、私は河童かってのっ!!」

みちる「まったく、最近私の扱い雑すぎるんじゃない?まあ美味しいからさ、いいけどねっ!」ポリポリ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:31:21.21
由美子「料理…か」

由美子「確かに、入巣さんの言う通り私達には不利な課題だわ」

由美子「でも、何を作るか次第で、まだチャンスはある」

天音「ふふふ、甘い甘い、いい?榊さん」チッチッチッチ

天音「どんなメニューにしろ、料理っていうのは基礎的な知識と経験がものを言うのよ」

由美子「っく」

蒔菜「なんか、天姉ぇが言うとすごい説得力なのよさ」

天音「さあ一姫、私達は一体何を作ればいいの?」

ルンボ「作る料理は自由よ、私の用意した審査員が美味しいと言えばこの試験は合格です」

天音「自由ねぇ、何でもいいっていうのが一番困るんだけどなぁ」

ルンボ「そして審査員はこちらの」

ルンボ「古森さんです」ジャーン

古森「せん…ぱい…」プルプル

天音「っておおおおおおおおおおおおい!!!!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:32:08.22
ルンボ「大きい声を出さないで頂戴、ビックリするから」

天音「驚いたのはこっちよ!!なんで古森さんがいるの!?おかしいでしょ!?ねえ!!」

ルンボ「あら?坂下部長の方が良かったかしら?」

天音「なお悪いわ!!っていうかあの人まで生きてるの!?何で!?」

ルンボ「そこはほら、死体をバラバラにして、あとはパズルの要領で上手く誤魔化した感じよ」

天音「何その適当な説明!?無理でしょ!?そんなニンジンみたいに誤魔化せないでしょ!?」
 
ルンボ「はい二次試験開始ぃ~」

天音「ちょお、軽く流された!?」ガビーン
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:43:52.86
2012/7/29 07:30 美浜学園 家庭科室


ルンボ「というわけで二次試験も全員合格です」

由美子「…なんだか拍子抜けだったわ」

幸「あの方、何を食べても美味しい美味しいと言っていましたしね」

蒔菜「チルチルの料理も笑顔で食べてたくらいだし、きっと味覚が可哀想な人だったのよさ」

みちる「ちょっと!!どういう意味よ!!それ!!」

天音「うう、納得いかないぃ」

由美子「さあルンボさん、次は何をすればいいのかしら?」

蒔菜「どんとこいなのよさ!」

ルンボ「次はいよいよ最終試験になります」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:45:03.22
蒔菜「むむ、もう終わりなのかね?ルンボ君」

幸「意外と短かったですね」

天音「でも、これをパスすれば晴れて雄二のお嫁さんになれるんでしょ?簡単な方がいいじゃない」

由美子「まあ、ルンボの言う事がどこまで信じられるかは甚だ疑問ではあるけれどね」

みちる「え?雄二のお嫁さん!?何それ?聞いて無いわよ!?」

蒔菜「ああもうめんどくせぇ、チルチルまじめんどくせぇのよさ」

みちる「ちょ、酷くない?いいから面倒くさがらずに教えなさいよ!!」

幸「そうですね、分かりやすく状況を要約すると…」

幸「試験に受かる=風見雄二の嫁=地球滅亡」

幸「といった感じでしょうか」

みちる「えええ!?この試験に合格すると、雄二のお嫁さんになれて…なおかつ地球が滅んじゃうのぉ!?」

幸「はい」ニコッ

みちる「って嘘つけ!!そんな簡単に滅ばないわよ地球は!!地球は強いんだからね!!」

みちる「でもまあ、どうしてアンタ達が必死になったルンボに従ってたのか、これでやっとわかったわ」

みちる「それにしても、雄二のお嫁さんねえ…べ、別にそんなの全然興味ないけど」

みちる「どうしてもっていうなら、なってあげないこともないわよ!?」

ルンボ「それで、最終試験の説明なのだけど」ニャー

みちる「ってああ!!無視しないでぇ~」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:45:53.53
ルンボ「皆さんには一風変わった決闘をしてもらいます」

ルンボ「まずはこちらの表をご覧ください」

AA_143488191781030100.png
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:46:59.29
ルンボ「最終試験は一対一のトーナメント形式で行います」

ルンボ「合格条件は一勝すること、一度でも勝てば合格で、敗者は上に上っていくシステムです」

天音「つまり、不合格者は一人ってことね」

ルンボ「ええ、そうなるわ」

ルンボ「何か質問は?」

幸「組み合わせが公平でない理由は?」

ルンボ「まあ当然の疑問ね」

ルンボ「この組み合わせは今まで行った試験の成績をもとに決められたものです」

ルンボ「簡単に言えば成績の良かった子に多くのチャンスが与えられているということよ」

由美子「むっ」カチン
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:47:54.51
由美子「それは少し納得がいかないのだけれど、審査の基準をお聞かせ願えないかしら?」

ルンボ「そうね、詳しい説明は煩雑になるので省くけれど」

ルンボ「成績の良い悪いは『身体能力値』『女子力値』『お嫁さん力値』の三つを総合的に評価した結果です」

ルンボ「『身体能力値』は、敏捷性・柔軟性・耐久力・五感能力等の総合値を」

ルンボ「『女子力値』は、容姿・ファッションセンス・セクシーさ・気遣いなどの総合値を示すわ」

ルンボ「でもこれら二つの値はあくまで参考程度、本当に大事なのは…」

ルンボ「『お嫁さん力値』よ」

一同((およめさんりょくち!!??))

ルンボ「これはすなわち前に挙げた値でははかれない何か」

ルンボ「いうなれば雄二のお嫁さんとしての資質評価といったところかしら」

ルンボ「それとまあ、あとは私個人の好みとで吟味した結果こうなりました」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:48:33.59
由美子「…」ジー

みちる「な、なによ」タジタジ

由美子(試験の結果なら私の方が上のはず、たぶん…)

由美子(なのに私が最下位ということは)

由美子(お嫁さんとしての資質で、私が松嶋さんに劣っている!?)ガガーン

由美子「っていうか最下位って何よ、どうせ私は地味な上に生活力もない駄目女よ、でもだからって…」ブツブツ

蒔菜「あ~あ~、由美ちゃんが拗ねてブツブツ言い始めちゃったのよさ」

由美子「どうせ私なんて…」ブツブツ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:49:10.36
みちる「ちょっと由美子、あんたねえ、こんなことでふてくされてんじゃないわよ」

由美子「松嶋さん…」

みちる「いい?走ったり料理作ったりしたくらいで私達の何が分かるっていうのよ」

みちる「それにあんたは途中、よくわかんない点数減らされてたでしょ?」

みちる「きっと順位が低いのはそのせいだろうし、気にすることなんてないわよ」

蒔菜「おおっ!?チルチルのくせにまっとうなフォローを」

由美子「…」グスッ

みちる「ちょ!バカねえ、何も泣くことなんてないでしょ?」

由美子「ごめんなさい、でもあなたに慰められると、余計惨めな気持ちになって泣けてくるのよ」グスッ

みちる「ええ!?失敬過ぎる!?何この子っ!失敬過ぎる!!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:50:10.96
ルンボ「勝負の方法は単純明快、相手に『まいった』と言わせた方の勝ちよ」

ルンボ「道具の使用はOKだし、反則もないわ、ただし」

ルンボ「相手を死に至らしめてしまったら即失格、その時点でそれ以外の参加者が自動的に合格になります」

みちる「え?し、死!?そんな可能性がある勝負なわけ!?」

ルンボ「だから、そんなことにならないようにするためのルールでしょう?」

みちる「で、でも…」

蒔菜「やかましいぞチルチル!!これは男を賭けた女と女の戦いなのよ!?」

蒔菜「そりゃあ、戦ってるうちに死んだり殺されたりすることだってあるのよさ!!」

蒔菜「なあ!?そうだろう!?天姉ぇ!!」

天音「そうね、確かにそれくらいの覚悟がないと、話にならないかも」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/23(日) 21:50:42.13
蒔菜「思えば天姉ぇと本気で戦ったことはなかったのよさ」

天音「来なさい蒔菜、胸を貸してあげる」

天音「巨乳だけに」ドヤッ

蒔菜「…」イラッ

ルンボ「第一試合、天音対蒔菜」

ルンボ「開始!」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/25(火) 22:30:00.38
まじか!?そういうこと!?
全然レスつかないからもうhtml依頼だそうかと思ってたわ
とりあえず頑張って最後までかくわ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/25(火) 23:15:06.90
蒔菜「先手必勝!行くのよさ天姉」

 そう元気よく叫ぶと、縮地で一気に距離を詰める蒔菜。

天音「ところで蒔菜、今日の夕飯だけど」

蒔菜「…」ピクッ

 天音の言葉に蒔菜の足が止まる。

天音「チーズinハンバーグとぉ、そうねぇ」

天音「タワシ」ニコッ

天音「どっちがいい?」

蒔菜「!?」

天音「ん~どうしたの?蒔菜答えられない?」ニコニコ

蒔菜「…」ブルブル

天音「だったらそう、明日の朝食だけど」

天音「ハニートーストと…」

天音「スリッパ!」

天音「さあ、どっちがいい?」

蒔菜「あ、あうぅ」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/25(火) 23:16:50.76
 怯えきった表情で立ち尽くす蒔菜のもとへ、微笑を浮かべた天音がゆっくりと近づいていく。

天音「ねえ蒔菜ぁ、アンタ…」

天音「ここで私に勝ってこれからずっとタワシやスリッパのお世話になるのと」

天音「潔く諦めて、二回戦以降の勝利に賭けるの」

天音「どっちが賢いと思う?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

蒔菜「…」ダラダラダラ

蒔菜「ま…」

蒔菜「まいったのよさ」

ルンボ「そこまで!勝者天音!」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/25(火) 23:32:11.71
みちる「って早っ!?ギブアップすんの早っ!!」

蒔菜「し、仕方がないのよさ、所詮私は天姉がいないと生きていけない弱い女なのよ」ヨヨヨ

みちる「え~、にしてもあんた2レスでギブアップとか…まあ、あんたがいいなら別にあれだけど、ちょっと情けなくない?」

蒔菜「まあなぁ、でも最悪でも後でチルチルに勝てばいいんだし、試験内容的にも、あんまりここで無理する必要は無かったのよさ」

みちる「なによぉ、食い物に釣られて降参したガキンチョのくせに偉そうねぇ」

蒔菜「おまっ!バカッ!あの天姉の目見てなかったのかよっ!アレは男の為ならリアルDVも辞さないっていう眼差しだったのよ!?本気と書いてマジの目だったのよ!!」

天音「もう蒔菜ったら~私がアンタに本気でそんなことするわけないじゃない」

蒔菜「ほ、ホントに?」ジー

天音「当り前でしょうが、他にアンタに参ったって言わせる方法が思いつかなかっただけだって」

蒔菜「じゃあじゃあ!これからも美味しいごはん作ってくれりゅ?」

天音「もっちろん」

蒔菜「あ、天姉~~~!!!!怖かったのよさ~~~!!」ウエーン

天音「ああ、もうゴメンゴメン、悪かったってば」ヨシヨシ
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:44:31.90
ルンボ「はーいじゃあ第二試合始めるんでぇ、位置についてくださ~」

蒔菜「なんか急にやる気ないなルンボ!?」

蒔菜「でもまあ、わかったのよさ、ってそういえば次の相手は…」

幸「私だよ、マキちゃん」ニコッ

蒔菜「サッチン…」

蒔菜「思えばサッチンと本気で戦ったことはなかったのよさ」

幸「天音さんの時と同じセリフを使いまわすのは止めて欲しいかな、マキちゃん」

蒔菜「親友だからって手加減は無用!全力でかかってくるがいいのよさ!!」

幸「うん、そうさせてもらうね」ニコッ

ルンボ「はい試合開始~」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:46:17.85
蒔菜「とうりゃ~!!!!」

 試合開始と同時に蒔菜は縮地で距離を詰めた。

幸「ふっ!」

 対する幸は、どこからか取り出した竹箒を中腰で構え、迎え撃つ体制を取る。
 竹箒なら大したダメージは受けないと判断したのか、構わず走り続ける蒔菜の狙いはタックルからのマウント。
 それは幾度も成功の実績がある必勝パターン。
 蒔菜にとって幸との格闘は慣れたものであり、押し倒してしまいさえすればどうにでもなるのだ。

幸「やぁっ!」

 そう、どこかで楽観していた蒔菜の頬を、地面から擦り上げるような軌道で振るわれた竹箒が掠める。

蒔菜「ひえっ!?」

 その動きは、明らかに以前より洗練されていた。
 よく見れば脚の運びや重心の移動には無駄が無く、構えにもどこか余裕が感じられる。

蒔菜(なんか、サッチン…強くなってる?だとしたら)

 いかに全方面に優秀なメイドである幸とはいえ、短期間にここまで杖術の腕前が上がる理由は一つしか考えられない。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:47:19.32
蒔菜「お兄ちゃんめっ」 

 どうせ秘密特訓とでも称して二人でイチャイチャしていたに違いない。
 蒔菜は知らず唇を尖らせる、どうしてあの男は一カ所に留まれず、フラフラと女から女へと行き来するのか。
 あまり嫉妬深い方ではないと自負する蒔菜でも、その胸の奥に小さな火が燻る。

幸「えいっ!えいっ!」

 そんな蒔菜の心中を知ってか知らずか、幸の刺突は鋭さを増していく。

蒔菜(こ、これじゃとても近寄れないのよさ)

 バックステップで距離を取ってしまった己の迂闊さに蒔菜は内心で舌を打った。

蒔菜(なんとかして接近戦に持ち込みたいけど、無理、全然隙がないのよさ)

 現状、自身の持つ戦力で対象を無力化することが不可能だと判断した蒔菜は次の一手を模索し始める。
 が、元々蒔菜は小柄な女の子であり、荒事に向いているタイプではない。
 戦場における技能は全て風見雄二から見聞きし、習得したものだった。
 それゆえ、こうした場面で取りうる行動も、雄二から教わった内容の中から選択するしかない。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:48:52.98
蒔菜(ええっと、接近できないのなら…)

蒔菜「そうだっ!」

 狙撃!自分には雄二直伝の狙撃技能があるではないか!
 幸いなことに試験官は戦場がこの室内に限るとは明言していない。
 一度身を隠し、BB弾による嫌がらせにも似た狙撃を行おう。
 一週間以上の長期戦も視野に入れだした蒔菜の思考を遮ったのは、幸の不可解な行動だった。

幸「…」ポイッ

蒔菜「い?」

蒔菜(箒を、捨てた?)

 あっけにとられる蒔菜をよそに、幸はスカートをたくし上げ、そこから何かを素早く取り出す。
 よく見れば一つはガスマスクであり、もう一つは。

蒔菜(グレ、ネード?)

幸「ごめんね、マキちゃん」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:50:03.80
マスクを装着した幸は、右手に持った手榴弾を無造作に放り投げる。
 直後、投げられた缶から大量の煙が吹き出し、室内を覆った。

蒔菜「!!げほっ!グェホッ!!」

 反応できず、身を屈めることさえできなかった蒔菜が煙を吸って咳き込む。

蒔菜「!」ガシッ

 そんな隙だらけの蒔菜の体に再び緊張が走った。
 掴まれた、そう感じた時にはもう遅い。

蒔菜「きゃんっ!!」

 重心を崩され、子犬のような悲鳴を上げて倒れる蒔菜に、幸が伸し掛かる。
 その姿は、メイド服(アサルト)着用、ガスマスク装着、出刃包丁(両手)装備の、まさに完全武装状態。

幸「マキちゃん、参ったって、言って?」

 声をかけられた蒔菜は、ゆるゆると首を振ると、諦めたように目を閉じた。

蒔菜「…」

幸「お願い、マキちゃん、でないと」

 ぐっと力を込めた包丁が蒔菜の首筋に添えられる。
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:50:53.04
蒔菜「…」

幸「…」

 沈黙が続く。
 発煙弾による煙はすでに引いていた。

 カランッ

幸「出来、ない、できないよ」

 先に口を開いたのは、幸の方だった。

幸「マキちゃんを傷つけるなんて」

 落ちた包丁を拾い上げることもなく、幸が立ち上がる。

幸「参りました」

幸「この、戦い、小嶺幸の負けです」

蒔菜「サッチン…」

ルンボ「そこまで!!勝者蒔菜!!」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:52:08.38
蒔菜「さ…」ウルウル

蒔菜「さっちーーーーん!!」ガシッ

幸「マキちゃーーーーん!!」ヒシッ

幸「ごめんね、マキちゃん、真剣勝負だったのに、こんな…」

蒔菜「違うのよさ!勝負が決まった時点で降参しなかった私が悪いのよさ!」

幸「マキちゃん…」

蒔菜「サッチン…」

幸「マキちゃーーーーーーん!!!!」ガシッ

蒔菜「サッチーーーーーーン!!!!」ガシッ
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:53:08.48
みちる「はいはい、ぼうわがっだがら、えほっえほっ、そどへんにしどきなざいよ」

幸「?みちる様、何をふざけているんですか?」

みちる「ふざけてだいばよ!!あんだが、ごほっごほっ、あんだもん急に投げうからでしょ!!」

みちる「おもっきり、吸い込んじゃったどよ!!」ゲエホゲエホ

幸「はぁ、そうでしたか」

みちる「ちょ!!あやばんなざいよ!!ばずは!!」

幸「すみませんでした」

みちる「…ばあいいわ、でぼ、つぎの試合であれ使うの禁止だかんね!?わがった?」

幸「わかりました」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:55:26.83
天音「おお、蒔菜が勝ったかぁ」

由美子「…いいわね貴女は余裕で見てられて」

天音「あ、ごめーん、別に面白がってるわけじゃないんだよ?」

天音「ただ、純粋に興味深いっていうか」

由美子「そう、まあいいわ、私も負けるつもりはないし」

天音「ねえ、次の試合、どっちが勝つと思う?」

由美子「そうね、私は…」

ルンボ「では、第三試合を始めます」

由美子「松嶋さんが勝つと思うわ」

ルンボ「始めっ」

幸「オラァ」ガシッ

ギリギリギリギリギリ!!!!

みちる「痛たたたた!!!!ちょ、それ痛っ!!痛い!!イタイタイタイ!!イタアアアアアアアアアアイライライライライライ!!!」ジタバタ

みちる「ギブギブギブギブ!!!!」バンバンバン

由美子「…」

天音「…」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 16:58:30.27
幸「はい、お疲れ様でした」ニコッ

みちる「痛った~、え~、何アレ?アタシ何されたの?」

幸「コブラツイストです」

みちる「な、なによそれ、超痛そうじゃない、名前からして」

みちる「あんた、蒔菜には『駄目、マキちゃんを傷つけるなんて出来ないよ』とか言ってたくせに」

みちる「アタシには躊躇なくコブラツイストってどういうこと!?おかしくない!?」

幸「みちる様は頑丈ですし、大丈夫だと信じていますので」

みちる「何その信頼、一ミリも嬉しくないんだけど」

幸「まあ、何はともあれ、次の試合、頑張って下さいね、みちる様」ニコッ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 17:08:19.14
みちる「はァ?あんた何言ってんの?」

幸「?」

みちる「ア・タ・シ・は『ギブ』って言っただけよ」

みちる「『まいった』なんて一言も言ってないわ」

みちる「そうでしょ?審判」

ルンボ「ええ、そうね」

みちる「ほらみなさい、バッカねェ幸は、こんな単純な手にひっかかるなんて」カンラカンラ

幸「…」イラッ
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 17:09:39.71
幸「よいしょっ」グイッ

みちる「あだだだだだだだ!!!!イッッタアアアアァァイ!!!こ、これも凄くいたあああああああい!!!!」

みちる「な、何コレええええ!!??く、くるしひぃんだけどおおおおほほほ!!??」

幸「キャメルクラッチです」

みちる「や、やめてええええ!!出ちゃう!!ねえ!!何か出ちゃうからっはああああああああああ!!!!」

みちる「ねえ!!幸ぃぃぃ!!!!だずげでっ!!!!苦し…」

幸「『まいった』と言って頂ければ、すぐにでも」

みちる「それは」

みちる「…」

みちる「嫌よっ!」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 17:22:17.64
2012/7/29 08:30 美浜学園 家庭科室

ギリギリギリギリ

幸「…」

みちる「~~!!~~!!」

天音「う、嘘でしょ?」

天音「もう三十分よ…?」

蒔菜「ち、チルチル、これ以上はヤバいのよさ」

蒔菜「降参!!降参するのよ!!チルチル!!」

みちる「…ぃ、や」

幸「!」

みちる「ぜェったい…降参なんか、しない、から」

蒔菜「どうして、そこまで」

みちる「…」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 17:30:20.46
みちる「アタシはね、一度死んでるの」

幸「…」

みちる「だから、このくらい、なんともないの、よ」

みちる「一週間だって、一か月だって耐えてみせるわ」

蒔菜「チルチル…」

幸「わかりました」スッ

幸「勝負の方法を変えましょう」

みちる「あ、う?」

幸「方法はみちる様が決めて下さい、これなら負けても文句はない、というような戦い方を」

みちる「どう、して?」

幸「このまま力ずくではみちる様のハートを折ることはできない、そう感じたからです」

みちる「…そう」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 18:33:24.27
みちる「でも困ったわね、そんなのすぐには思いつかないわ」

幸「でしたら今度は、ロメロ・スペシャルなどを体で味わってみるのはいかがでしょう」ニコッ

みちる「なんだかわからないけどそれも痛そうね、十秒だけ待ってくれる?」

幸「はい」

みちる「…」

みちる「じゃんけん」ボソッ

幸「はい?」

みちる「じゃんけんで勝負よ」

幸「なるほど」

幸「それなら完全に運で勝負が決まりますし、幸、文句なしです」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 18:43:34.93
幸「では早速」

みちる「ええ」

幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」

幸・みちる「「ぽん!」」

幸    チョキ
みちる  パー

幸「…」

みちる「…」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 18:58:38.89
みちる「三回勝負よ」

幸「え?」

みちる「三回勝負、じゃんけんと言ったら三回勝負って相場が決まってるのよ!アンタそんなことも知らないの!?」

幸「そ、そうでしたか、ではもう一度」

みちる「ええ、いくわよ」

幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」

幸・みちる「「ぽん!」」

幸    チョキ
みちる  パー
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 19:06:08.50
幸「前から思っていたんですが」

幸「みちる様がパーしか出さないのには、なにかこだわりが?」

みちる「!」

みちる「別に、そういうわけじゃないんだから、か、勘違いしないでよね!?」

幸「?はあ、ともかくこれで勝負は」

みちる「待った、三回勝負って言ったでしょ!?」

幸「ええ、ですからこれで私が二勝したので」

みちる「ちっがーう!アタシが言った三回勝負は、先に三回勝ったほうが勝ちってことなの!!」

幸「え?ああ、そうでしたか、では」

みちる「そうね、もう一度よ!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 19:38:29.69
幸・みちる「「じゃ~んけ~ん!」」

幸・みちる「「ぽん!」」

幸    パー
みちる  グー

幸「指摘された途端、出す手を変えましたね」

みちる「…」

幸「では、私の勝ちですので」

みちる「そ…」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 19:39:30.01
みちる「そーね~!や~!幸ったら強いわね~、ついに一セット取られちゃった~」

幸「一セット?」

みちる「そうよ?私の言った三回勝負っていうのはぁ、今の勝負を三回繰り返して、先に三セット取られた方が負けっていう意味よ?」

幸「…」

みちる「さてさて、これでルールの確認も終わったし、練習は終わりね!」

みちる「さあ!今度こそ本気で行くわよ!?」

幸「…」イラッ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 19:40:20.68
みちる「ぃいいいいいいいいいだだだだだだだ!!!!やめてええええええ!!!!しゅごい!!これしゅごいのおおおおおお!!!!」

幸「…」ギリギリギリギリ

みちる「飛んでりゅうううぅぅぅ!!!!アタシ飛んでるのおおおおおっほおおおおおおおおおおおお!!!!」

蒔菜「なんかもう、流石に同情出来ないのよさ」

天音「そうね、っていうかリアルにあんな大技きめられてる人、初めてみるわ」

みちる「いいいだだだだ!!!!いっだいいっだい!!!!タイタイターーーーーイ!!!!」

幸「降参ですか?」

みちる「わ、わかったわよおおおおお!!!!まいった!!まいったぁぁ!!!!」

ルンボ「そこまで、勝者幸!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 20:06:05.21
みちる「…あー、なんかすっごい体伸びた気がするー、背高くなったかも?」

幸「それは気のせいだと思います」

みちる「そお?ウッドエレメンタル?」

幸「はい」

みちる「っていうか幸!アンタほんっとアタシ相手だと遠慮が無いわよね!今回それを身をもって知ったわよ!!」

幸「そんな、誤解です、私はちゃんと、みちる様の骨が折れたり、気絶したりしないように、細心の注意を持って技をかけていたつもりです!」

みちる「え?ああそうなの?まあ、いっそ気絶した方が楽だった気もするけど」

天音「ていうかアンタ、体は大丈夫なの?」

みちる「ん~、まあ平気かな」

蒔菜「チルチルはまじ、呆れるほど丈夫なのな~」

みちる「まあねー」ドヤッ

幸「そんなことよりみちる様、次は最後の試合ですよ?頑張ってください」

みちる「ん、相手は由美子かぁ、まぁ、がんばるけど」

由美子「お手柔らかに、お願いするわ」

みちる「こ、こちらこそ」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 20:24:17.54
2012/7/29 09:00 美浜学園 家庭科室


ルンボ「では、第四試合を開始します」

ルンボ「始めっ」

由美子「…」チキチキチキ

みちる「ちょ!いきなりカッター!?アタシが死んだらアンタ失格なのよ!?わかってる!?」

由美子「落ちついて、松嶋さん、何もあなたに斬りかかろうってわけじゃないわ」

みちる「?ならどうして」

由美子「ちょっとしたゲームをしようと思って」

みちる「ゲーム?」

由美子「ええ、私はあまり体を動かすのが得意ではないし」

由美子「松嶋さんもさっきの小嶺さんとの試合で疲れているでしょう?」

由美子「だから、はい、これ」ポンッ

みちる「これって、お金?お金じゃない!!何この厚さ!?いくらなのよこれ」

由美子「たったの百万よ」

みちる「たったのって、あんた…」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 20:35:15.72
由美子「さてルールは簡単よ、これを手の甲に置いて、交互にカッターで突き合うの」

みちる「い!?」

由美子「カッターに刺さったお金は刺したプレイヤーのものとなり」

由美子「最終的に多くのお金を持っていた方が勝ち」

由美子「ね、簡単でしょう?」

みちる「か、簡単って、危ないじゃない!そんなの」

由美子「そうでもないわよ、意外とお札って頑丈だから、そんなに一度には奥まで刺さらないのよ」

みちる「そ、そうなの?」

由美子「ええ、それとも他の提案があるのかしら?」

みちる「それは、えっと」

由美子「例えばジャンケンとか?でもさっき一度も勝てなかったわよね、あなた」

みちる「うぐぐ」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 20:45:05.16
由美子「代案がないなら始めたいのだけれど、いいかしら?」

みちる「わ、わかったわよ!やってやろうじゃない!!そのゲーム!!」

由美子「グッド」

由美子「あ、そうそう、言い忘れていたけれど」

由美子「カッターで刺したお金は貴女のモノよ、勝っても負けてもね」

みちる「!?いいの?」

由美子「ええ、言ってなかったかしら?私お金持ちなの」

みちる「…」ゴクリ

由美子(ふふふ)
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 20:53:58.64
由美子(恐怖と欲望、それはどちらも人の心を濁らせ、呼吸を乱すわ)

由美子(さあ、聞かせてみせなさい、松嶋みちる、貴女の喘ぎをっ!)

みちる「…」スウッ

みちる「じゃあアタシから行くわね?」

由美子「え?ええいいわよ」

みちる「えいやっ!」ドスッ

 みちるは躊躇なく左手にカッターナイフ突き立てた。
 それを持ち上げると、同時に十数枚の紙幣が持ち上がる。

みちる「ひーふーみー…十三枚かぁ、本当に結構刺さらないものね」フッ

由美子(てっきり最初は恐る恐る刺すものかと思っていたのに、意外と大胆ね)

みちる「どうしたの?榊由美子、次は貴女の番でしょ」

みちる「はい、カッターとお金」

由美子「そ、そうね」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:02:09.28
由美子「…」スーハー

由美子(お、落ち着くのよ、榊由美子、残りのお金は八十七枚、例え私が全力に近い力で刺したって、手を傷つけることはまずないわ)ドキドキ

由美子(遊戯君だって意外に刺さらないって言ってたし、由美子ファイトよ!オー!)

由美子「えい」プスッ

 力なく振り下ろされた由美子のカッターはわずか数枚の紙幣を貫くだけに終わった。

みちる「どうしたの由美子?これは貴女のお金なんだし、遠慮はいらないわよ」

由美子「よ、様子見よ、様子見」

みちる「ふうん、そんなことしてていいのかな?」

由美子「え?」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:03:05.14
みちる「やあっ!!」ドスッ!

由美子「!?」

 思い切り振りかぶって突き立てられたカッターは札束に深々と突き刺さる。

みちる「…三十三枚、本当にあまり刺さらないのね、さっきのと合計で四十五枚か」フー

由美子「ま、松嶋さん、あなたっ…」

みちる「思うんだけど、このゲームって最初の一回か二回で大体勝負が決まるよね」

みちる「私はさっき『例え突き刺さっても構わない、手が使えなくなったって覚悟の上だ』そういう気持ちでカッターを振り下ろしたの」

みちる「これってさ、そういうゲームだよね?由美子」

みちる「キミはそれをわかってて私にこのゲームを挑んだのではないの?」

由美子「あ…う、あ」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:07:08.47
みちる「まあいいや、とにかくキミは次に、最低でも五十枚は突き刺さないと」

みちる「キミに、その次のターンは回ってこないから」

由美子(この子、本当にあの松嶋さん?いつもと雰囲気が全然違う)

由美子「く、うう」プルプル

由美子(やってやる!やってやるわよ!!何よ、腕の一本くらい)

由美子(彼は、風見君は私の為に命を懸けてくれたわ!!それに比べたら!!)

由美子「わあああっ」ドスッ!!
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:08:51.35
 全力で振り下ろされたであろうカッターナイフは札束を突き抜け、由美子の左手甲にまで達していた。

由美子「ぐぅっ…」

由美子「これで、残りのお金は、全部私のものよ」

由美子「私の、勝ちね」

 ドクドクと流れる血で札束とカッターは赤く染まっていく。

みちる「…」フウッ

みちる「参ったわ」

ルンボ「勝者、由美子!」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:15:40.20
蒔菜「由美ちゃん!!」

天音「榊さんっ!」

幸「今、手当をしますから!!」

由美子「大丈夫よ、そんなに大げさな怪我じゃないわ」

由美子「それよりも、松嶋さん」

みちる「…」

由美子「どうしてあんな…私に喝をいれるようなことを?」

みちる「…むにゃ…え?」

由美子「あのままなら貴女の勝ちだったでしょうに」

みちる「もしかして、私、負けたの?」

由美子「?ええ」

みちる「そっか」

みちる「あの子でも、失敗することあるんだ」

由美子「???」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:19:02.78
由美子「あなた、大丈夫?さっきも何か、様子がおかしかったけど」

みちる「だ、だーいじょうぶよ、あんたこそ左手!血が出てるじゃない!」

由美子「これは、かすり傷よ、大したことないわ」

みちる「そう?ならいいけど」

みちる「…」

みちる(そっか)

みちる(終わっちゃったのか)

みちる(私は、雄二のお嫁さんにはなれないんだ)
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:20:11.29
みちる「べ、別に全然どうでもいいけどね!!」

みちる「アタシ、雄二の事なんかどうでもいいし、むしろ嫌いだし」

みちる「う、うざーい、雄二超うざいんですけどー」

蒔菜「チルチル…泣いてるの?」

みちる「!な!?何が!!泣いてなんか無いわよ!!馬鹿っ!ガキっ!!」

蒔菜「んだとコラー!!」プンスカ

由美子「松嶋さん…」

天音「ショックだったみたいね、当たり前だけど」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:20:59.13
みちる「あーもー疲れたー、朝っぱらからこんなことに付き合わされてー、もーへとへとー」

みちる「さっさと寮に戻って寝なおしましょー、そうしましょー、ルンルン」

ルンボ「ちょっと、何を勝手なことを言っているの?」

みちる「うるさいわね!もうあんたの命令なんて聞かないわよ!失格しちゃったんだし!」

ルンボ「まだ最終試合が残っているのに?」

みちる「へ?」

ルンボ「この表を見なさい」

みちる「表?」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:22:37.86
guri_143488185143886200.png 
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:25:21.89
みちる「何、これ?」

ルンボ「実は、貴女達と同時進行で、もう一つ『お嫁さん試験』をしていたの」

ルンボ「最終試験はこの表の通りに行うから、松嶋みちる」

ルンボ「あなたには、もう一度チャンスがあるわ」

みちる「そう、なの?」

ルンボ「ええ」

みちる「しょ…」

みちる「しょうっがないわねえ!!どうしても、っていうなら受けてやってもいいわよ?」

ルンボ「ならいいわ」

みちる「あ、ああああ!!嘘です嘘です!!受けさせて下さいぃ!!」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:35:32.35
蒔菜「っていうか何なのよさこの右側の人選」

天音「JBさんに…ん?千鶴って、これもしかして学園長?」

幸「この、麻子さん、というのは確か、風見さんのお師匠さんでは?」

由美子「でも、風見くんの師匠って、確か亡くなってるはずじゃ?」

ルンバ「…松嶋みちる、あなたの対戦相手が到着したわよ」

みちる「!誰々!?どんな人?」

ヒース・オスロ「やあ、どうも」

みちる「!?」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:40:05.47
みちる「えーと、ルンボさん」

ルンボ「何かしら?」

みちる「これって確か、雄二のお嫁さんを決める試験、でしたよね?」

ルンボ「そうよ」

みちる「じゃああの人、女の人、なの?」

ヒース・オスロ「…」

ルンボ「違うわね」

みちる「だったらおかしいでしょうがっ!!おっさんじゃない!!」

みちる「あの人どう見てもおっさんじゃないの!!」

ルンボ「そうね、おっさんの上にテロリストね」

みちる「テロ…ええ!?何それ!?聞いて無いわよ!?」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 21:56:37.04
ヒース・オスロ「お嬢さん、君の気持ちもわかるが、私はユージを想う気持ちなら、誰にも負けないつもりだ」

ヒース・オスロ「まあ、愚かなことに、この気持ちに気付いたのはつい最近になってからなんだが…」

みちる「うぇ?」

ヒース・オスロ「先日、上空から投下された大量のルンボと電子ジャーによってタルタロス島は制圧され、私の組織は壊滅した」

ヒース・オスロ「その時、全てを失って、初めて気づいたんだよ」

ヒース・オスロ「ああ、私はユージをこんなにも愛していたのだ、と」

みちる「うぇぇ?」

ヒース・オスロ「男同士?年齢差?それがなんだというんだい!?こんなにも熱くたぎる私の想いを前に、そんなことは意味を為さない!!」

ヒース・オスロ「ああ!!ユージユージユージユージユージ!!!!ユウウウウジイイイ!!!!好きっだあああああああ!!!!」

ルンボ「…あのね」ハア

ルンボ「本当はミリエラって子がエントリーされていたんだけれど、この男、いつの間にかそれとすり替わっていたのよ」

ルンボ「まあでも雄二を想う気持ちは本物みたいだし、あんまり無碍にもできないでしょ?」

ルンボ「だから、松嶋みちる」

みちる「ふぇ?」

ルンボ「頑張って!」

みちる「いやちょ、ええええええええええええええ!!??」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 22:27:16.27
ルンボ「最終試合、始めるわよ?」

みちる「ま、待って待って、いろいろおかしいよね?ちょっと待とう?」

蒔菜「頑張るのよーチルチルー!ホモの魔の手からお兄ちゃんを守るのよー!」

幸「そうですよー!!同性愛なんて非生産的だぞぉー!!」

みちる「アンタ達、他人事だと思って勝手なこと言うんじゃないわよぉーーー!!」

天音「私は、別に、そういうのも、悪くないかと思うけど…ねえ?」

由美子「ちょ、なんでこっちに振るのよ!!まあその、あれだけど…」

みちる「あんたらってほんっと自分のことしか考えてないわよね!!」

ルンボ「あーもっ、めんどい、試合開始!」

みちる「ちょっとおおおおおおおおおおお!!!!」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 22:52:47.19
ヒース・オスロ「さて、初めに言っておきたいんだが」

みちる「あ、あによう」

ヒース・オスロ「これから始まるのは試合ではなく、一方的な拷問だということだ」

みちる「!」

ヒース・オスロ「私はこれでも裏の世界では名の知れた男でね」

ヒース・オスロ「殺さずに相手を意のままにするなど容易いことなんだよ」

ヒース・オスロ「抵抗する相手に暗示をかけるのはまぁ難しいが不可能ではないし」

ヒース・オスロ「もっと簡単に体へ直接聞くこともできる」

みちる「?」

ヒース・オスロ「フフ、よくわからないって顔をしているね」

ヒース・オスロ「そうだなあ、まずは爪を剥ごうか」

みちる「!?」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 22:54:20.61
ヒース・オスロ「右手の小指から一本一本丁寧に剥いてあげよう」

ヒース・オスロ「手が終わったら次は足だ、大丈夫、気絶してもすぐに起こしてあげるから」

ヒース・オスロ「爪が終わったらそうだなあ、お次は皮だ」

ヒース・オスロ「キミのそのすべすべした少女の柔肌を台無しにしてあげよう」

ヒース・オスロ「こっちは剥くのが難しいからね、爪みたいにはいかない」

ヒール・オスロ「指先から無理やり剥ごうとするけど、何度も何度も失敗して、キミはその度に悲鳴を上げるだろうね」

ヒース・オスロ「さて、もう取り返しのつかない状況になっているというのに、キミは強情だ」

ヒース・オスロ「まだあの言葉を言わない」

ヒース・オスロ「私はむしろそれを喜んで、次の作業に移る」

ヒース・オスロ「耳を!鼻を!目を!好きなだけ弄るだろう!」

ヒース・オスロ「肉も!骨も!臓物も!もうキミのモノではなくなる!!」

ヒース・オスロ「もはや性別すら定かでないような肉の塊、そんな物体に成り果てたキミを、ユージはどう思うかな?」

みちる「…」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 22:55:35.97
ヒース・オスロ「…いろいろと怖がらせるようなことを言ってしまったけど」

ヒース・オスロ「私もキミも、同じ男を愛する者同士だ」

ヒース・オスロ「できることなら、手荒なことはしたくない」

ヒース・オスロ「だから、言ってくれないかなぁ?あの言葉を」

ヒース・オスロ「私も、できればキミを傷つけたくなんかないんだよ」

ヒース・オスロ「さあ、今ならまだ間に合う」

ヒース・オスロ「行ってくれ、あの言葉を」

みちる「…わ、わたしは」

84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 23:01:46.25
ヒース・オスロ「…いろいろと怖がらせるようなことを言ってしまったけど」

ヒース・オスロ「私もキミも、同じ男を愛する者同士だ」

ヒース・オスロ「できることなら、手荒なことはしたくない」

ヒース・オスロ「だから、言ってくれないかなぁ?あの言葉を」

ヒース・オスロ「私も、できればキミを傷つけたくなんかないんだよ」

ヒース・オスロ「さあ、今ならまだ間に合う」

ヒース・オスロ「行ってくれ、あの言葉を」

みちる「…わ、わたしは」



86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 23:12:28.89
みちる「ま、まいってなんか!無いんだからね!!」ツーン

ヒース・オスロ「それが、キミの答えかい?」ギロッ

みちる「ひっ!…た、多分」

ヒース・オスロ「多分じゃ困る、はっきりしてくれ」

みちる「だ、だから、その、まいってない!」

ヒース・オスロ「本当に?」

みちる「本当よ」

ヒース・オスロ「マジで?」

みちる「マジよ」

ヒース・オスロ「本当にマジで?」

みちる「しつっこいわね!!マジよ!!かかってきなさいよ!!」

ヒース・オスロ「…私、テロリストだよ?落ち着いてもう一度考えてみよう?」

みちる(あれ?もしかしてコイツ)

麻子「おう!良くいったぞ!ジャリンコ!」

みちる「誰!?」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/26(水) 23:21:24.86
麻子「そのクソ野郎は私がさっきボコボコにしてやっといたから、今なら楽勝だぞ?」

みちる「まじで?」

麻子「まじだ」

ヒース・オスロ「く、日下部麻子ぉぉぉ!!!!」

麻子「ほれ、あいつの望み通り、爪と皮剥いで肉の塊にしてやれよ」

みちる「そ、それはちょっと」

麻子「なら拳骨だ、一発ぶん殴ってやれ!」

みちる「…」コクッ

ヒース・オスロ「ひっ!」

みちる「いくわよぉぉ!!」

ヒース・オスロ「や、やめろ!!まいった!まいっ…!!」

ぼこーん!!

ヒース・オスロ「…」ピヨピヨ


―こうして喋るルンボによる『風見雄二のお嫁さん試験』は終わった。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/27(木) 00:12:04.73
2012/8/01 22:30 美浜学園 学生寮


 ヒース・オスロというのが雄二に深い因縁のある男だったと知ったのは、あの試験から数日経ってのことだった。

 「心から礼を言う、ありがとう」

 そして、そのヒース・オスロを倒した私は、雄二にとても感謝された。
 ヒース・オスロは雄二のお嫁さんになろうとしていたのだと伝えると、彼は心底嫌そうな顔で頭を抱えていた。
 そんな様子を見ていると、あの時『まいった』と言わなくて本当に良かったと思う。

 「お嫁さん試験?ルンボが言っていた?なんのことだかわからんが、嫁くらいは自分で決める」

 お嫁さん試験については、やはり雄二は何も知らされていなかったようで、必死の求婚も突っぱねられてしまった。
 蒔菜や幸はそれでもしばらく食い下がっていたが、相変わらずそういうときの雄二はにべもない。
 知らぬ存ぜぬで押し通す雄二に根負けし、結局二人もその件について追及しようとするのは諦めたようだった。
 そもそも八人も合格者がいた時点で、あの試験は意味が無かったように思う、何しろ全く人数が絞れていないのだから。

 とはいえ大変な思いをして勝ち取った『雄二のお嫁さんライセンス』を、今も私は大事に保管している。
 たまに机から取り出して、ためつすがめつ眺めては、にやにやと悦にひたるのだ。 

 麻子さんが生きていたことについては、本人から雄二に教えるのを口止めされている。
 なんでも『雄二は私といたらダメになる』そうで、もう会うことはないだろうと言っていた。
 試験に参加したのも、ヒース・オスロを捕まえる為だった、とのこと。
 それでもその悲しそうな表情を見ると、会えばいいのにと思わずにはいられない。
 私が子供なだけなのだろうか?

みちる「…こんなもんかな?あと何か書くことは…あ、そうだ」

 それと、また転入生が来るらしい、今度は女の子だそうだ。
 ただでさえ学園内の雄二をめぐる競争が激化している昨今、これ以上の敵が増えるのはあまり歓迎できない。
 雄二の毒牙にかからないような子だといいのだが。

みちる「よし、こんなもんでいいわね!さ、寝よ寝よ」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/27(木) 00:26:52.72
2012/8/02 08:00 美浜学園 教室


雄二「だから、そんなことは俺の知ったことじゃないと何度も言っているだろうが」

蒔菜「知らんで済んだら警察はいらんじゃんけ!!由美ちゃんなんて手に傷までこさえたのよ?」

由美子「わ、私は別に」

幸「そうです、女の子を傷物にした責任、風見さんはとるべきだと思います!」

由美子「き、傷物って…」

雄二「わかったわかった、だったらその件のルンボとやらを連れてこい、俺が直接文句を言ってやる」

蒔菜「よっしゃ!言質とったのよ!由美ちゃんルンボ持ってきて!!」

由美子「いや、だからあれ以来私のルンボは普通に戻ったのだけれど」

雄二「だ、そうだ、残念だったな」

蒔菜「くっそー!!あの掃除機野郎!!今度会ったらギタギタにしてやるのよ!!」

天音「…一姫、どこ行っちゃったのかなぁ」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/27(木) 00:44:31.47

千鶴「みなさーん!席についてくださーい!」

蒔菜「おうチツチツ!おはようなのよ!」

千鶴「入巣さーん、先生を卑猥な愛称で呼んじゃだめよぉ?」

蒔菜「はぁーい」

千鶴「よろしい、ではあらためまして」コホン

千鶴「今日から皆さんと一緒に勉強することになった転入生を紹介しまーっす!」

千鶴「さ、入って」

ガラガラッ…

由美子「え?」

天音「あ!!」

蒔菜「んん?」

幸「はっ!」

みちる「ええ!?」



一姫「どうも」

一姫「転入生の風見一姫です」

一姫「気軽にタナトスさんって呼んでください」ニコッ






ルンボ「雄二のお嫁さんを決めます」  おわり

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/27(木) 00:45:33.25
終わりです、読んでくれた人ありがとうッス
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/27(木) 00:59:25.90

グリカジssもっと増えて欲しいな
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/27(木) 18:01:45.82
こっからこっから!
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