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2 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 12:31:58.48
パンツの中がべちゃべちゃだよ...どうすんだよこれ...。

まて、ここは賢者モードを使って冷静になれ八幡。

なにか解決策があるはずだ。

どうしたものかと頭を回転させはじめた瞬間勢い良くドアが開いた。
3 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 12:33:40.82

小町「朝だよお兄ちゃん!いつまでも惰眠を貪ってる場合じゃないよ!」

*\(^o^)/*オワタ

八幡「どどどどうした小町!!」

慌てすぎだろ俺。

賢者モードどこへ行った。

小町「どうしたもこうしたもないよ。起こしに来たんだよごみぃちゃん!わざわざ土曜日に起こしにくるとか小町的にポイント高い!」

タイミングが最高に悪いよ小町...。

小町「ほら、お兄ちゃん!布団から出て!」

小町は手を掴んで引っ張ろうとするがここで引きずり出されたら終わる...故に必死になって追い出すことにした。

八幡「こ、小町!俺体調悪いからもう少し寝てるわ!」

お願いとりあえず部屋から出てください...なんでもしますから!
4 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 12:34:31.42
小町「えーなんでよー。一緒に買い物行ってくれるって約束だったじゃん!」

八幡「すまん、今度埋め合わせはする」

小町「もう!...約束だよ?」

小町が上目遣いでこっちを見てくる。

俺の一幡がウォームアップを始めそうだ。

いやいや不味いから!

ともかく、小町には部屋に出てもらおう。

八幡「ごめんな、小町。風邪だったら移しちゃ悪いし、部屋なり一階なりにいてくれ。」

小町は仕方ないなぁという顔をしながら部屋を出ていった。
5 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 12:36:09.35
よし、ようやく処理が出来る。

小町にばれたらサクッと自殺しかねない。

というか、そもそもなんの夢見て夢精したんだよ俺...。

そんなに俺のジュニアは溜まってたんだろうか。

と、ここで昨日の出来事を思い出しそして夢の内容も断片的に思い出した。

あっ、あれが原因か...。

うわぁ、死にたい。
28 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 20:52:26.32
...時は五日ほど前に遡る。

俺にとっての楽園である二週間ほど前に冬休みも終わりを告げた。

あぁ、憂鬱だ。

天使、もとい戸塚に会えることが唯一の楽しみである。

この日も授業をなんとか乗り切りった、頑張ったよ俺。

クリスマスのイベントを終えてようやくいつも通り、いや、そう言えるかは微妙だが、それでも平和な日常が奉仕部に戻ってきた。

冬休みはあまり活動は無かったものの、新学期が始まると部室へ集まり平和な日常を過ごしている。

...俺が黒歴史を一つ作ってまで欲したものは手に入るのだろうか。

俺にはまだ分からないが、その内分かる日が来る、と思う。
29 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 20:54:04.87
雪ノ下「今日はここまでにしましょうか。」

雪ノ下の合図と共に帰り支度を始める。

ここで、ふと忘れ物をしたことに気づく。

面倒だが、教室まで取りに行こう。

由比ヶ浜「ヒッキーバイバイ!」

雪ノ下「さよなら、比企谷くん。」

八幡「おう、じゃあな。」

二人と別れ、教室まで向かったは良いが教室に人の気配がする。

ぼっち特有の気配センサーだ。
30 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 20:54:48.15
なんか俺忍者みたいで格好良くね?...そんなことないですね、ただの厨二病ですねありがとうございました!

間違いなくクラスメートがいるのだろうが、入るのは少々気まずいな...。

何故なら、大抵は不審者と間違われるか、所持物を盗みに来たと思われるからだ。

元村さん...別にリコーダー俺を舐めに来たわけじゃないから...。

思い出すと悲しくなってくるな。

そんなことを考えている場合じゃないな。

...取り敢えず出て行くまでやり過ごすか。

特技であるぼーっとすることで時間を潰そうとしようとした時

「なにするのよ!?やめてよ!!」

と言う叫び声が教室から聞こえて来た。

なにかあったのか、と思い咄嗟に体が教室へ向かう。
31 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 20:57:14.34
教室のドアを勢いよく開けると、中では...三浦と大岡が揉み合っていた。

三浦のスカートを大岡が脱がそうとしているようだ。

八幡「なにしてんだてめぇ!!!」

頭にかっと血が登る。

もしかしたらそういうプレイなのか、ということも頭によぎったが童貞風見鶏の大岡だからその可能性は無いだろう。

三浦「ヒキオ!?助けて!!」

大岡「ヒキタニ!?なんで!?」

俺の登場に唖然として動けない大岡を羽交い締めにする。

八幡「三浦取り敢えず先生呼んで来い!」

三浦「あーし動けないよぉ...」

無理もない。

先ほどまで襲われていたのだ。

ましてや自分のグループの人間に、だ。

大岡「くそっ!離せよヒキタニ!」

大岡が俺の拘束から逃れようとしている。
32 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 20:59:25.50

流石、童貞風見鶏でも運動部なだけあって力が強い。

専業主夫希望の俺じゃ取り抑えきれない。

だが、俺にも意地がある。

なんとか意地だけで押さえ込んでいた。

八幡「うるせぇな!!!このクズ野郎!!!」

負けじと怒鳴り返す。

廊下からバタバタと足音がする。

誰かが気づいてくれた様だ。

...よかった。

なんとか持ちこたえたか。

この後大岡は職員室へ連れて行かれ、三浦は保護者に迎えに来てもらうことになった。
35 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 21:12:15.83
平塚先生がまだ職員室にいたので、対処にあたってくれている。

平塚「比企谷、すまないが念の為三浦の親御さんがくるまで様子を見てやっててくれ。」

八幡「了解です。」

早く帰りたい気持ちもあるが、流石に目の前にいる震えてる女子放って帰れる程根性は腐ってない。

目は腐ってるけどな。

見ててくれ、と頼まれたが余り近寄らない方が良いだろう。

今、男性不信みたいなものになっててもおかしくないし、不用意に近付けば怖がられてしまうかもしれない。
36 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 21:13:37.18
少し距離をおいて立っていると三浦がこっちを向いた。

三浦「ヒキオ...ありがとう...。」

震え声で彼女は俺に礼を言った。

八幡「別に気にすんな。お前だから助けたわけじゃない。偶然通りかかったからだ。」

いつだか、どっかの誰かさんに向けた言葉を同じ様に三浦に向ける。

三浦「ヒキオ、ほっぺた怪我してる...大丈夫?」

三浦は心配そうにこちらを覗き込んでくる。

か、可愛い...。

じゃなくて!

八幡「お、おおう、大丈夫。」

...やめてくれよ三浦さんよ。

勘違いしちゃうじゃねぇか。

傷心中の女の子に勘違いするとか俺、最低だ...。

シンジ君みたいな一人芝居を心の中でやっていると、三浦の両親が到着したようだ。
38 : ◆UDTNoqxspc :2014/08/31(日) 21:18:27.75
そして俺の顔を見るなり親父さんが顔をブン殴ってきた。

三浦父「貴様娘になんてことをした!」

いってぇ...。

軽く2、3mすっ飛んだぞ...。

取り敢えず何か言おうと口を開こうとした瞬間三浦が大きな音をたて立ち上がった。

三浦「お父さんやめてよ!ヒキオ...じゃなくて比企谷くんはあーしのことを助けてくれたんだよ!なんでそんなことするの!」

三浦両親「えっ!?」

お母さんもかよ!?

ま、100%目のせいですねありがとうございました。

余程娘の事が大事なんだろう。

俺だって小町がこういう状況に陥った時に、こんな目の男がいたらぶん殴るだろうな。

娘の言葉を聞いてハッとしたように三浦父が土下座をしてきた。
96 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 22:40:56.13
三浦父「誠に申し訳ありません!私を気が済むまで殴ってください!」

某魔王のパパのお父さんぐらいの、凄まじい反応速度だ。

パパのお父さんってなんだか一緒にトゥギャザーしようぜ感が出てるよな。

もしくは、頭痛が痛いでも可。

取り敢えず、年上の人に頭下げられるのと落ち着かないので、頭をあげてもらおうと言葉をかける。

八幡「大丈夫ですよ。慣れてるんで。それより、みう、優美子さんに声をかけてあげてください。」

視界の端にいる三浦が下の名前で呼ばれた瞬間ビクッとした。

いや、キモいとかいわないでね流石に泣いちゃう。

親御さんの前で三浦って言うわけにも行かないんだから許してください、なんでもしますから。

三浦父「ありがとうございます。娘も助けて頂いたことも本当にありがとうございます。改めて謝罪とお礼に伺わせて頂きます。」

捻くれた俺でも分かる。

三浦父の言葉は本当に心の底からの言葉だった。

こうやって感謝されるのは久々だ。

悪い気分じゃない。

慣れてるわけじゃないから反応に困ったけどな。
98 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 22:46:26.25
時間も遅くなってきたから、ということで俺は家に帰ることになった。

童貞風見鶏、もとい大岡はどうなるのだろうか。

最低でも転校だよな...。

三浦のグループは、グループ内に加害者と被害者がグループ内にいる。

これではグループを保つのはなかなか難しいだろうな。

俺が壊れて欲しくないと願ったものはあっけなく壊れてしまうだろう。

いつか、奉仕部もそうなるのだろうか。

少しもやもやしたものを抱えながら自転車を漕ぎ続けた。

翌日、勿論三浦は休みだった。

大岡も当然休みだ。

もしかしたら、既に転校の準備をしているのかもしれないし、他の罰を与えられているのかもしれない。

朝のHR中、先生はいつも通りに振る舞っていたが、内心は穏やかでは無いだろう。

生徒を不安にさせまいとしているのだろうか。

やはり良い先生だ、なんで結婚出来ないんだろう。

平塚「比企谷、ちょっと来い。」
99 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 22:51:23.16
平塚先生「比企谷、ちょっと来い。」

え、なになに先生ってエスパーなの?

八幡「ど、どうしました?俺は先生がなんで結婚出来ないんだろうとか思ってないんで、本当に。」

平塚「ほう?なんだか勝手に自白してくれた様だが、その罰は後にしよう。」

コメカミをピクピクさせていた平塚先生だが、一瞬で真面目な顔になり、要件を話し始めた。

平塚「昨日の事についてだが...。大岡の処罰は転校のみだ。それと、今回の件は他言無用だ。」

八幡「...学校側は大事にしたく無いわけですか。」

そりゃあそうだろう、レイプ未遂なんて面倒でしかない。

マスコミとかがやってきてもおかしくないしな。

平塚先生「教師も結局サラリーマンと変わらないからな、上の言うことには従わざるを得ないのだよ。この判断が間違ってるかどうかは、私にも分からん。」

大分先生も悩んでいるのだろう。
100 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 22:53:48.42
平塚先生に呼び出された後、ぼーっと葉山達のグループを眺めていたがやはり空気が違った。

だかなんとか形は保っている。

良かった、とは言えないが少し安堵した。

さて寝るか、と頭を下げようとした瞬間、後ろから声がした。

戸塚「八幡!」

マイラブリーエンジェル戸塚の声だ!

手錠持ってたり病んだりしないから、尚更天使度が高い。

八幡「戸塚、どうした?」

戸塚「八幡、昨日は頑張ったんだってね。お疲れ様。」

周りに聞こえないように、ボリュームを落としながら天使が耳元で囁く。

ふっとフローラルな香りがしてドキッとしてしまう。
101 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 23:02:21.65
落ち着け戸塚は男だ、男なんだ!

まぁ男でもいいかなぁ...。

海外に行けば結婚出来るしな。

ハッ!駄目だ俺落ち着け!

八幡「いや、別にそんな役に立ったわけじゃねぇよ。」

戸塚「でも、八幡は凄いよ。」

八幡「その...そう言ってもらえると嬉しい...さんきゅ。」

戸塚に褒められただけで、もう今日一日薔薇色だわ!

人生って素敵!

生きてて良かった!

102 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 23:09:59.00
放課後、部活でも昨日のことについて言われた。

雪ノ下「昨日は大変だったみたいね。平塚先生に聞いたわ。」

八幡「まぁな。」

雪ノ下「その、まぁ比企谷君にしてはが、頑張った方なんじゃないかしら。」

八幡「お、おう。」

随分と素直な言い方だな。

なんというか...むず痒い。

雪ノ下「それにしても...その濁った目でよく襲った方に間違われなかったわね。」

雪ノ下が怪訝な目を向けてくる。

お前は昨日保健室に居たのか?

エスパー雪ノ下恐ろしす。

八幡「や、別に間違われなかったから、寧ろ一発で気付いてお礼言われたから。」

雪ノ下「そんな訳ないじゃない。まぁ、間違えられた、ということも平塚先生が教えて下さってるのだけれどね。」

八幡「なんだよ、じゃあ最初から疑問形で言うなよ。」

はあ、こいつはこういうところは全く変わらないな...。
103 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 23:25:14.84
由比ヶ浜「やっはろー!」

由比ヶ浜がドアを勢いよく開けて、アホっぽい挨拶をしながら教室へはいってきた。

雪ノ下「こんにちわ、由比ヶ浜さん。」

八幡「よう。」

俺らは挨拶を返す。

しばらく、いつも通りの活動をしていたが突然由比ヶ浜が話しかけてきた。

由比ヶ浜「あ、そうだ!ヒッキー昨日は...なんというかありがとう。」

由比ヶ浜はらしくない、少し暗めの表情をして言った。

八幡「別にあいつだから由比ヶ浜「それでも、私の友達を助けてくれてありがとう!」

今度は、凄く明るい笑顔で言った。

ドキドキするからやめてほしい。

八幡「あほヶ浜、人が喋ってる途中に口挟むなよ。」

由比ヶ浜「誰があほヶ浜だし!」

あほヶ浜が憤慨している。

雪ノ下「比企谷くん、人の礼ぐらい素直に受け取れないのかしら?」

あほヶ浜(俺命名)とやり取りに雪ノ下が口を挟んできた。

ギクッ。

取り敢えず否定しとくか。

八幡「別にそういうわけじゃないっつーの。」

105 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/01(月) 23:34:27.71
そーいや今朝から、人と会話してて何か違和感を感じる。

ぼっちである俺が人と会話するなんて昔じゃ考えられないな。

いや、考えるべきはそこじゃないな。

なにかおかしな点がないか...?

あ...そういや昨日の件については、一応口止めされたよな俺。

なんで、戸塚と奉仕部二人は昨日の事知ってるんだ?

戸塚の時は嬉しすぎて、気づかなかったがな!

そんな事を考えていると、本を読んでいた雪ノ下が口を開いた。

雪ノ下「平塚先生が君らだけには知ってて欲しいって仰って教えてくださったのよ。」

え、なんで俺の考えてる事分かるの?

やっぱエスパー雪ノ下なのか?

でもそうなると雪ノ下は下にタイツ履いてるだけになるのか...。

いかんいかん、こんな事妄想しちゃまずいな。

雪ノ下「比企谷くん、なにか失礼な事考えて無いかしら?」

氷の女王がこちらを冷たい目でみている。

本当勘鋭いなあいつ。

しかし、あれか、俺の知りあいが知ってるのは平塚先生の差し金か。

平塚先生も本当、人が良いというかなんというか...。

ま、戸塚に褒めてもらえたし良しとするか。

戸塚まじとつかわいい。



この日から二日後、つまり三浦の事件が起こってから四日後、三浦は登校してきた。
129 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:19:28.18
三浦はいつも通りの振る舞いをしていた。

あたかも、何もなかったかのように。

いや、そんなことはないか。

所々変だ。

例えば、葉山と戸部との距離感が少し遠い。

例えば、時々戸部と葉山の発言にびっとする。

怖いからだろうか。

それでも、グループは壊さないのだからある意味大したものだと俺は思う。
130 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:28:25.48
そして三浦は登校してきてから、朝のHRが始まってもこちらへ見向きもしなかった。

まぁ、これも当たり前だろう。

なにかしらの関係性があっても、トップカーストはぼっちにそうそう簡単に話しかけない。

第一、二日前に三浦の両親はわざわざ我が家まで、お礼の菓子折りと謝罪の金一封を持ってきたくれたのだから、それで十分だろう。

ただ、気持ちはありがたいが流石に金一封はまずいと思ったので、受け取らなかった。

因みに住所は、事件のあった日の帰る前に三浦の両親に聞かれた。

家にお礼に来てもらうのも面倒だったから、煙に巻こうとしたがまた土下座されそうな勢いだったので諦めた。

貰ったお菓子はよいお菓子だった様で、小町がお菓子美味しい!と喜んでいた。

一応、俺宛なんだけどな...小町可愛いから許すけどさ。

なんて考え事をしていると、突然後ろから声をかけられた。
132 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:41:14.79

三浦「比企谷!」

八幡「ひぇ!?」

あれ、三浦はさっきまであっちに居たはずじゃ。

考え事してる間にこっちに来てたのか。

いきなり話しかけないでくれよ。

反応に困る、というか変な声出る。

ひえってなんだよ、ひぇって...。

三浦「改めて、こないだはありがと。...比企谷のこと見直したし。だから、さ、あのさ...」

珍しく三浦が歯切れが悪い。
134 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:44:47.16
三浦「あ、あああーしと"本物の友達"になれし!///それからこれから比企谷のことは、はははは八幡って呼ぶからあんたもゆゆ優美子って呼べし!///」

八幡「」

顔を真っ赤にして三浦は早口でまくし立ててきた。

えっ...ええええっ!?

いやいや、どうした三浦なにがあった!?

八幡ってだれだ!

いやいや、俺の下の名前じゃん!

それに"本物"って...。

いや、まさかな...。
136 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:46:55.70
三浦がわけのわからんことを叫ぶもんだから、クラス中に響いて皆唖然としている。

その中でも、特に由比ヶ浜は当社比1.5倍ぐらいのアホ面でポカーンとしている。

どういうことなのか聞こうとした瞬間、授業開始のチャイムがなり平塚先生が入ってきたので、聞き出せなかった。

そのあとの休み時間、あえて俺は徹底的に寝た。

真意を問おうとも思ったが、クラスメートからの視線が痛いし、なにより自分から話かけられないからなわ。

へ、ヘタレとか言うなよ!
137 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:49:59.61
第一、三浦がこっちを意識しているのは分かってはいるが、あくまで俺は孤高のぼっちだから馴れ合う必要はない。

ぼっちというのは誰とも馴れ合わない代わりに、誰にも迷惑をかけない。

故にぼっちというのは、自分一人で社会を形成出来る人類最高の存在、と言っても過言ではない。

つまりなにが言いたいかというと...三浦怖い。

どんだけこっちチラチラ見るんだよ。

そんな視線を授業中も浴びていたので、集中出来ず、もんもんとしていたらあっという間にすぐ昼休みになっていた。

ティファールもびっくりだろう。

流石専業主夫希望の俺、フライパンメーカーはバッチリだぜ。

まぁ、CMで見ただけですけどね。

取り敢えず教室は居づらいので、寒いのは覚悟でベストプレイスまで行く。

そしてベストプレイスで一人楽しく飯を食べる...はずだったんだが...。
138 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:51:43.76
先客が居ました。

その先客は深呼吸すると俺に向かって叫んだ。

三浦「は、ははは八幡!///遅いし!」

女王が先にいらしてました。

因みに雪ノ下は氷の女王だから三浦は獄炎の女王かな

なんじゃそりゃ。

...ハッ!

現実逃避している場合じゃない!

取り敢えず逃げよう!

三浦「八幡、逃がさないし!」

三浦は俺の服の裾をちょこっとつまんできた。

なにその掴み方、ちょっと萌える。
139 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:55:46.52
...仕方ない、なんでいるのかぐらい聞いてやるか。

八幡「...どうしたんだ三浦」

極めて普通のトーンで言う。

三浦「あーしの事優美子って呼んでっていったっしょ?...ま、それはともかく一緒にお昼食べよ?」

三浦は当たり前の様に、まるで"友達"のように言い放つ。

八幡「いや、なんでだよ。別に友達でもなんでもないだろ」

俺は、あえて冷たくあしらう。

俺がリア充と"友達"だって?

笑わせんな。

俺が言ったことが応えたのか、三浦はうるうると涙目になっていった。

三浦「う...。あーしと友達になってくれないの?駄目?」

策士三浦は、涙目+上目遣いの究極コンボを使ってきた。
140 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/02(火) 22:58:33.68
駄目だ...八幡城はあっさり陥落しそうです。

が、すんなり落ちてしまうわけにもいかない。

八幡「...。俺はここで飯を食う。横で誰かが飯を食べてても気にはしない。なんせ他人に干渉しないのが熟練されたぼっちだからな」

そういって腰を下ろす。

べ、別に三浦と食べたいわけじゃ無いんだからね!

いや、心の中で一人ツンデレしててもキモいだけだな。

三浦「別にあーし、八幡の横でご飯食べるとは言ってないけどね」

八幡「ちょ、おまっ!」

三浦「動揺しすぎっしょ、八幡」

三浦は楽しそうに笑う。

三浦「ま、結局八幡の横で食べるんだけどね」

そうやっていたずらっぽい可愛らしい笑顔で俺の横に腰掛けてきた。
147 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:21:21.47
三浦からは、ふわっと香水の匂いがする。

いやいや、真横とか超ドキドキしちゃうから!

三浦は、弁当を広げ、無言で昼飯を食べ始めた。

互いに弁当を黙々と食べている。

なんか女子って食べる量少ないのな、お弁当箱が小さいのなんのって。

149 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:26:27.76
そして、互いに弁当を黙々と食べていた。

お昼休みも半分を切った頃、三浦が食べ終わった弁当の容器を片付けながら、三浦はぼそぼそと話し始めた。

三浦「...あーし気付いたんだ、隼人達との付き合いって上辺だけだってさ。"本物"じゃないってことを、ね」

俺は正直びっくりした。

三浦が気付くとは思ってなかったからな。

いや、気付く、というより認める、か。

自分が認めたくないことを認める。

三浦は強いな、それに比べて俺は...。

だからこそ、敢えて俺は三浦に言葉をかける。

八幡「お前のグループの話なんぞしらん。本物じゃないなら......これから本物にすればいいじゃねぇか」

所詮ぼっちの俺には分からない世界だ。

俺なんかが言える言葉はこれくらいだろうな。

ある種、自分への向けたものでもある言葉。

だか、三浦は俺の言葉を丸ごと信じているかの様に返す。
150 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:31:46.79
三浦「そっか...うん!あーし達が、これから本物に近づけるように、本物になれる様に、頑張るしかないっしょ!」

もしかしたら、三浦は俺なんかの言葉を信じて、励みにしてくれたのかもしれない。

気がついたら、俺は心の隅でもしそうだったらいいな、と思っていた。

三浦の顔を見ると凄く良い表情をしている。

...可愛いな。

おおっと俺はなにを考えている!

三浦「八幡元々キモい顔が更にキモいんだけど...」

三浦が呆れ顔で言っている。

八幡「よ、余計なお世話だっつーの」

三浦「で、でも八幡はキモくてもあーしを助けてくれた恩人。それに、あーしが持ってるものは"本物"じゃないってことを、"本物"を欲しても良いんだってことを気付かせくれた大事な人だよ」

そういって三浦は勢い良く立ち上がった。

三浦は、つられて立ち上がった俺の目を真っ直ぐ見て、とどめを刺してくる。
151 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:34:30.97
三浦「いつか、八幡が八幡を認められるまで...あーしの"本物"になってくれるまで待ってるし!色々ありがと!」

こう言って、三浦は俺に抱きついてきた。

まて、さっきあんな男にびびってたじゃねぇか。

ましてや、四日前に怖い目に合ってるのにな。

ビッチか?ビッチなのか?

だがそんなことを考えていても、否応なしに三浦の感触が伝わってくる。

女の子らしい柔らかな体躯。

それに、いつもキツすぎると感じる香水の匂いがそんなにせず、別の匂いがする。

良い匂いだなぁ...。

いやまて、落ち着け八幡、なにを考えている。
152 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:41:48.09
こんなことを考えている間に、三浦は直ぐ離れた。

僅か一秒程のことであった。

...ある意味助かったかもしれんな。

八幡「恥ずかしいっつーの」

三浦「あーしもだっつーの!でも八幡は満更でもなさそうな顔してたし!」

そんなこと言われても、流石に女の子に抱きつかれて嫌がる程、男として終わっちゃいない。

八幡「ってかなんで恥ずかしいなら抱きつくんだよ!」

三浦「だってあーしは..きゃっ!!」

突風がベストプレイスに吹いた。

風で三浦のスカートが捲れ上がる。

八幡「あ...ピンク」

思わず小声が漏れる。

三浦「は、はは八幡のへ、変態!」

そう言って三浦は俺の横を走り抜けて行った。

抱きつくのは良いのにパンツは駄目なのかよ。

あ、常識的に駄目ですねごめんなさい。
153 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:44:08.76

~回想終了~

俺の回想長すぎるだろ。

因みに奉仕部で、小一時間程教室での三浦との事を問い詰められたのは苦い記憶である。

普段は温厚なはずの由比ヶ浜が阿修羅に見えました。

ま、なんであれ夢精した原因はわかった訳だし、よしとしようか。

原因: 三浦に抱きつかれた時の感触とピンクのパンツが元になった夢

全然良くなかった。

冷静に考えて、こんな夢みるとか恥ずかしいなんてレベルじゃないわ。

黒歴史生産工場と俺の中で名高い俺じゃなきゃ、百回ぐらい死んでるわ。

俺が二回出てくるところがポイントです。

ここテストに出るから覚えとくように!

誰が覚えとくんだよ!

...一人ぼっち漫才はしてても虚しいだけだな。
154 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/03(水) 22:47:00.30
当然のことながら、大分長い回想をしていたので、既に夢精の処理は終わっていた。

しかし、今日はなにをしようか。

小町と出かけるつもりだったが、ああ言っちまったしなぁ

もう一眠りするか。

今度こそ、普通の夢を見るために。

べ、別にエロい夢を期待してるわけじゃないからな?

マジで。
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/04(木) 08:15:51.35
三浦って性格からしてまだヴァージンの可能性あるよね
162 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:04:10.58
翌日、俺の一週間の生きる為の燃料であるスーパーヒーロータイムを見なければならないため、俺は早く起きていた。

どうせ見終わったら二度寝するし、多少の眠気は我慢だ。

プリキュアを見終わり、さて二度寝しようかと思った矢先、インターホンがなる。

小町に出てもらうか。

...いや勉強してたらまずいから俺が出るか。

可愛い妹の小町の勉強を妨げてしまうのは忍びない。
163 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:06:59.68
八幡「はーい、どなたでしょ...三浦!?」

ドアの向こうに立っていたのは獄炎の女王こと三浦優美子だった。

三浦「早く出ろし八幡。それとおはよ。つーか八幡、あーしの事は優美子って呼べって言ったっしょ?」

三浦は若干、いやかなり不満気な様子だ。

凄まじい勢いで捲し立ててくる。

取り敢えず謝っとこう、怖いし。

八幡「...いや、まぁすまん。で、突然何の用だ?」

三浦「これだから八幡は八幡なんだし...はぁー」

三浦が呆れた様にため息をついた。

そして、わざわざ俺の家に来た理由を簡潔に述べた。
164 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:09:05.85
三浦「あーしと遊びに行こ?」

八幡「」

...え、いや三浦の姿が見えた時点である程度は予想付いてたけど、こうもドストレートだと流石にビビるわ。

ってか、いきなり家に来て遊ぼって小学三年生かよ。

八幡「俺はこれから寝三浦「いいから早く着替えろし」

八幡「いやあの三浦「は や く 」

八幡「急いで支度します!」

獄炎の女王には勝てなかった。

あんまり待たせるとぶっ飛ばされそうだから、ぱっぱと支度をする。
165 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:11:28.67
八幡「すまん、またせたな」

着替えただけなので対した時間もかかってないが、つい言ってしまった。

三浦「別に大丈夫だし。そもそも急に押しかけたあーしもあーしだし」

三浦優美子、確信犯でした。

頼むから、そういう常識備わってるなら俺に適用してくれよ...。

八幡「んで、どこ行くんだ?」

三浦「うーん、あーし何も考えてないんだよね。ってわけで八幡よろしく☆」

八幡「」

無茶振りだろ...。
166 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:12:30.14
女子と遊びに行くどころか、話す回数ですら数える程なのに...。

まぁ....雪ノ下やら由比ヶ浜とは話すがな。

平塚先生?

いや、女子ってのは流石に無理が...ねぇ?

なんてことを考えていると三浦が頬をつねってきた。

三浦「あーし以外の女の事考えてるっしょ?今はあーしといるんだから、あーしのことだけ考えろし」

八幡「お、おお、すまん。」

女の勘恐ろしす。
167 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:23:05.90
三浦「で、どーすんだし」

八幡「取り敢えず、ららぽでも行くか?」

三浦「ん、良いよ。あーしもみたい物あるし」

どうやら、女王様に気に入って頂けたようだ。

八幡「電車で行くのが手っ取り早いし、駅まで歩くか」

三浦「八幡、道案内任せたし」

俺の家から駅まで向かい。

八幡「そういや、なんで俺の家知ってんの?」

こいつ俺の家来たことない...あ、そういえば。

三浦「八幡もわかったっしょ?あーしのパパとママに教えてもらったんよ。」

八幡「納得したわ。そうだ、お母さんとお父さんには宜しく言っといてくれ。美味しいお菓子も貰ったしな」

三浦「お、お義父さんとお義母さん!?///


どうしたんだ、三浦が急に真っ赤になったぞ?

八幡「おい、どうした?」

三浦「な、なんでもないし!それよりほら、ここ駅っしょ!」

いつの間にか駅に着いていた様だ。

ふたりともスイカでピピっと改札を通る。

スイカって本当便利だよな、コンビニやら書店やらでも使えるし。

おかげで親から多めに貰った交通費は大半MAXコーヒーとか本に消える。

三浦「あ、丁度電車きたっぽい!」

二人で慌てて電車に乗る。

電車の中では、三浦が終始喋っていた。

そこまで喋るのが得意なわけでもないし、間が空くと気まずいので助かる。

ま、終始喋っていたとはいえ、俺にも色々話を振ってくれていたが。

いくら女王様でもやはりトップカーストなのでそこらへんは得意なのだろう。
168 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:24:26.50
三浦「ねぇ、八幡聞いてる?つーか今失礼な事考えてたっしょ?」

八幡「いやいやそんな滅相もない。ってか近い、近いっつーの。」

三浦「ふーん?八幡はこれぐらいでドキドキしちゃうんだー?」

三浦がニヤニヤした表情でこちらを見ている。

八幡「べ、別にそういうわけじゃねぇーよ。ただ、ほら俺はぼっちだからよ。」

苦し紛れにそう答えると、より一層三浦はニヤニヤしはじめた。

三浦「ぼっちだからって...。それあーし的には完全に自爆だし。ま、今はあえて追求しないけど」

そんなやり取りをしている間にららぽーとについた。

IKEAも近くにあって、なかなか大きい所だ。

前、雪ノ下ともきたことがあったな。

こんなことを考えていると、また三浦に怒られそうなのでこれ以上はやめておこう。
169 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:33:16.80
しかし、雪ノ下程では無いにしろ三浦は人の目を集めるし、周りの視線が痛い。

男1「なんだよあいつ。目が腐ってるのに可愛い子連れて歩きやがって。死ね、氏ねじゃなくて死ね」

男2「リア充め...。滅びろ!!!」

男3「ハッ!あれは八幡!何故あの様な魔女と連れ歩いている!もしや、洗脳されているのか!?」

一番最後のは知ってるやつな気もするが無視しよう。

因みに、三浦の今日の格好は白いスカートに色が薄めのピンクのコート
、コートのしたにはなにか紫っぽいものを着ている。

ファッションには詳しくないので俺じゃここまでしか分からん。

が、似合っていることは分かる。

本人には絶対言わないがな。

三浦「じゃあ、ららぽにきたことだし、八幡あーしの服選んでよ」

八幡「いや、お前俺のセンス舐めるなよ?妹の小町にはめちゃくちゃ馬鹿にされるからな。あまり期待しない方が良いぞ」

自慢じゃないが、本当に服を選ぶセンスが無い。

以前小町に、夏の特別合宿だよ☆なんて言われて洋服選びに付き合わされたが、途中でため息をついて諦められたレベルだ。

三浦「良いの、八幡の好みがあーしは知りたいだけだし」

そういえば、電車の中ではやたらに俺の事を質問してきた。

食べ物、映画、漫画、とかいろんな物の好みがメインだった。

八幡「そんなもん知って何の役に立つんだよ」

なんとなく三浦に聞いてみる。

が、帰ってきた答えは予想だにしない物だった。
170 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:35:13.49
三浦「だって、あーしは"友達"ならお互いの事よく知ってたいし」

思わず言葉に詰まる。

こいつ、だから今日遊びに連れてきたのか。

本当に、本気で"友達"になろうとしているのか

こういう時、俺はどうすれば良いんだろうか。

三浦「八幡、取り敢えずあーしの好きなお店見てもいいっしょ?」

こいつに近付いて良いのか?

やはり遠ざけるべきなのか?

信じて良いのか?

信じてもらえるのか?

三浦「ねぇ、八幡聞いてんの?」

助けられて勘違いしているだけだ、と片付けるのは簡単だ。

でも、そうやって逃げて良いのか?

俺はどうしたらー

三浦「八幡ってば!」

がしがしと体を揺すられて、自分が随分考えこんでいた事に気づく
171 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:36:23.57
八幡「す、すまん。ちょっと寝不足でな」

三浦「ったく、折角一緒に遊びにきたのにあり得ないし」

お怒りの様子だ。

自問自答は後にして、今は女王様のご機嫌取りをすることにしよう。

八幡「本当すまん、お詫びになんか奢るぞ」

三浦「やった!じゃあ、あーしスタバがいい!」

女の機嫌って食べ物ですぐ直るのな。

扱いやすいっちゃ扱いやすいから良いけどな。

八幡「おう、じゃああとでそのスタバとやらに行くか」
172 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:40:11.54
因みに俺は勿論、スタバで訳の分からん呪文を唱えて注文する、と言うことをしたことはない。

小町に強請られて買わされたことならあるが。

なんかやたらにリア充はスタバ好きだけど、なんであんな高いもの飲みたがるんだろうな。

三浦「取り敢えず八幡、あーしの好きな服や行くよ」

八幡「はいはい、了解」

そういって連れてかれた洋服屋が、これまたリア充空間で居ずらいのなんのって、本当たまったもんじゃない。

三浦は楽しそうだし良いけどな。
173 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:42:54.32
最初入った店以外に何件か連れ回されたが、今居るのは海外のマーブルチョコみたいな名前のところだ。

三浦「八幡、このパーカーピンクと青、あーしならどっちが似合う?」

八幡「どっちで三浦「どっちでもはなしだかんね?」

八幡「...じゃあ青だな」

三浦「じゃあ青買ってくるし!」

三浦がパーカーを買ってきたが、ご満悦なようだ。

三浦「次は、シルバーアクセ売ってるとこいきたいんだけど」

八幡「はいはい、着いて行きますよ」

アクセサリーショップって本当ギラギラしてんな。

酔っ払いそうだよ。
174 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/04(木) 22:44:22.16
三浦「あ、ねぇ八幡このハートシルバーアクセ可愛いくない?」

八幡「おう、いいんじゃねぇの?お前に似合いそうだな」

三浦「ほ、本当?//」

やっべ、うっかり本音が...じゃなくてだな!

ちょっと恥ずかしかったので誤魔化すように顔をそらす。

そして、三浦の様子をうかがってみるとなんだかぶつぶつ言っている。

三浦「八幡が似合うって...あ、でも今日は無理っぽいし...」

ちょっと考えてから、三浦は残念そうな表情でそのアクセサリーを元の位置に戻した。

八幡「か、買わないのか?」

三浦「んーあーし今ちっと予算オーバーだから、また今度買いに来るし。つーかスタバそろそろ行こー」

八幡「おう」


スタバはさっきいた店からさほど離れていなかったのですぐ着いた。
184 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:34:11.48
店員「ご注文がお決まりでしたらお伺いします」

三浦「バニラクリームフラペチーノのトールで、チョコレートチップとチョコソース追加で一つ。それと...八幡はなに飲む?」

八幡「よく分からんし、任せるわ。あとすまん、ちっとトイレ行ってくる。2000円あれば足りるか?」

あの横文字のオンパレードの呪文を俺が唱えられるとは思えないし、任せるほうが得策だろう。

三浦「んー大丈夫っしょ。八幡、ありがと!」

三浦の返事を聞いてから俺はトイレへ向かって歩き出したが、後ろから三浦が呪文を唱える、もとい注文をしている声が聞こえる。
185 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:35:39.47
三浦「じゃあ、ホワイトモカフラペチーノのトールでキャラメルソースとヘーゼルナッツシロップとチョコチップとエキストラホイップとエスプレッソショットを追加したやつを一つ」

店員「畏まりました!バニラクリームフラペチーノのトールに、チョコレートチップ、チョコソース追加を一点と、ホワイトチョコレートモカフラペチーノのトールに、キャラメルソース、ヘーゼルナッツシロップ、チョコチップ、エキストラホイップ、エスプレッソショットを追加を一点で宜しいですか?」

三浦「大丈夫でーす」

なんだよ、本当呪文じゃねぇか。

トイレから戻ってくると三浦は席に座って待っていた。

三浦「八幡おかえりー。はい、これお釣りと八幡の分の飲み物だし」

八幡「お、さんきゅ」

三浦が選んだ飲み物は、どうやらフラペチーノってやつみたいだから冷たい。

コートを着てる上に暖房も効いているから丁度いいな。

めちゃくちゃ甘いし、これ嫌いじゃないよ俺。

高いから、この後飲むことは絶対無いだろうけどな。
186 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:37:02.10
三浦「でも本当八幡は、甘い物がある時嬉しそうな顔してんね」

そりゃあ甘い物は正義だからな。

八幡「当たり前だ。なんなら甘い物だけで生きていけるまである。ってかお前も甘い物好きなんじゃないのか?」

三浦が一瞬、好きと言うところでビクっとした気がしたが気の所為だろう...そうだ、そうに違いない。

三浦「あーしは甘い物も好きだけど、八幡に買ってもらえたからだし!」

...なんつーこと言うんだこいつ。

ち、ちょっと照れるじゃねぇか。

つい、照れ隠しでからかいの言葉が出る。

八幡「そりゃ、人の金で飲んだら美味いだろうさ」

三浦「別にそういうわけじゃないっての!」

八幡「流石に冗談だっつーの」

本気で言う程人間腐っちゃいない。

目は言わずもがなだがな。

三浦「はぁ...そうやって人をからかかうなし!」

八幡「はいはい、すみまs....なぁ、あの男の子...」

三浦をからかっていると、一人の小さい男の子が視界に入った。
187 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:38:27.54
三浦「ん、やっぱ八幡も気付いた?あの子迷子っぽくない?」

三浦も気付いてたのか。

八幡「みたいだな。よし、悪いけど対処任せるわ。俺が行くと小さい子泣くしな」

因みにこれは体験談だ。

なんがあったかは悲しいので思い出さない。

が、誘拐犯と勘違いされかねないので、今後一切一人の時には対処に当たらないと心に固く誓った事だけは思い出した。

三浦「任せろし!でも、八幡は後ろから着いてきてよ?」

八幡「はいはい、了解」

三浦が男の子に近付いて行く。

既に男の子は半泣きだ。

すっ、と三浦は男の子の目線に合わせて話しかけた。
188 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:42:23.18
三浦「どーしたの君?」

男の子「おかあしゃんがどっかいっちゃったぁ...」

男の子は凄く不安げな表情をしている。

俺にも覚えがある。

小町が生まれたばかりの頃、スーパーで迷子になって大声で泣いた。

あの頃は目が澄んでいたので近くに居た人に助けて貰えたけどな。

三浦「よしよし、ほら男の子なんだら泣いちゃ駄目っしょ?お姉さんとそこのお兄さんが一緒にお母さん探してあげるし、ね?」

頭を撫でながら三浦が言った。

そうすると男の子は泣き止んだ。

三浦のオカンスキル高けぇ。
189 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:50:16.80
八幡「取り敢えず、案内所行くか」

三浦「じゃあ、八幡先導頼んだし。あーしこの子見てっから」

フロアマップを確認する。

どうやら案内所は同じ北館の一階の、わりかし近い位置ににあるようだ。

八幡「案内所は結構近いみたいだぞ」

三浦「じゃあ、行こっか」

そう言って三浦は小さい男の子の手を引いて歩き始めた。

歩いている最中、男の子が唐突に口を開いた。

男の子「おねぇさんたちは、恋人同士なのー?」

八幡「」

三浦「」

ホワット?

お、俺と三浦が恋人...!?

二人とも一瞬フリーズしてから大声で叫ぶ。

三浦「ふぇ!?いいいやちちちがうし!あーし達は友達だし!」

八幡「ままままったくなにいってるんだか!」

三浦も俺も焦りすぎだろ。
190 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:52:42.00
流石子供、突然わけの分からん事をぶち込んでくるから恐ろしい。

男の子「えーちがうのー?なんだぁーざんねんだなぁ」
191 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:55:58.63
案内所までは対した距離じゃないので、こういうやり取りをしている間に着いた。

八幡「あのすんません。迷子っぽい男の子が居たんで、お母さんを探してあげてもらえますか?」

案内嬢「それでしたら先程男の子母「たつや、!あんたどこに居たの!」

男の子改めたつや「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!」

たつや君(?)は泣きながらお母さんのところへ走っていた。

これにて一安心か。

八幡「お疲れさん。しかし、お前意外と子供の相手慣れてるんだな」

三浦「ま、小さい子好きだしねあーし」

三浦はオカンに向いているだろうな、と思ったがそれは敢えて言わないでおいた。

こいつがお母さんなら子供も俺みたいに捻くれずに、まっすぐ育つかもしれんな。

...なに考えてんだか。

その後たつや君のお母さんから丁寧にお礼の言葉を言われた。
192 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 22:57:28.06
たつや母「本当にお世話になりました!ほらたつやもお礼言いなさい」

たつや「お姉さん達ありがと!バーイバーイ!」

三浦「もう、泣いちゃ駄目だかんね!バイバイ!」

八幡「じゃあな」

たつや君達と別れ、ふと時間を確認するといつの間にか三時を回っていた。

八幡「なんだかんだで昼食いっぱぐれちまったな。どうする?」

三浦「じゃあ、どっか食べに入ろっか。確かここサイゼあったしサイゼでいいっしょ?」

このららぽーとは大きいから大抵のチェーン店はある。

マックとか41なんて2件あるしな。
193 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 23:00:16.40
八幡「サイゼとは分かってるな。サイゼは千葉県が日本に誇る外食産業だからこそ、積極的に利用しなきゃならん。大体(長すぎるので割愛)」

三浦「...なんか八幡熱すぎてキモいし」

三浦さんドン引きでした。

当たり前ですよね、はい。

気が付いたら、サイゼに着いていた。

店員「何名様でしょうか?」

八幡「一人で...じゃなくて二人でお願いします」

やっべ、つい癖で間違えちゃった。

店員「それでは、お席まで御案内しす」

奥の方へ案内された。

席に座ると三浦がとある疑問を口にした。
194 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 23:03:04.87
三浦「八幡ぼっちの癖にさ、店員さんには普通に喋れてたけどなんでだし」

なにその質問、かなり失礼じゃない?

八幡「ま、よく一人で来るからな」

三浦「...なんかまじごめん」

なんで引き気味なんだよ。

一人で大好きなサイゼ来たって良いじゃないか!

195 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 23:03:38.86
三浦はメニューを見て悩んでいる様だ。

が、こちらを見て不思議そうな表情をしている。

三浦「あれ、八幡メニュー見なくていいの?」

八幡「必要ないな。メニューは一通り覚えてる。期間限定もこないだ来た時抑えてるから抜かりは無い。プロサイゼラーを舐めて貰っちゃこまるな」

そう俺が言い切ると三浦は、は?みたいな顔をしている。

三浦「まじ八幡キモいし...」

少々気合いを入れすぎたか。

二人ともドリンクバーは頼んだ。

それに加えて、三浦はタラコスパゲッティーシシリー風を、俺はミラノ風ドリアとシーザーサラダを頼んだ。
196 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/06(土) 23:04:29.79
三浦「八幡、飲み物取りに行くっしょ?」

八幡「おう、行くか」

ドリンクバーにいろんなジュースがあるが、サントリー系列なのが残念なところ。


さらに言えば、いくらサイゼとはいえどオリジナルのジュースは、あまり美味しく無いんだよな。

三浦はペプシ、俺はCCレモンを選んだ。

そして、二人で飲み物を飲みながら食事が来るのを待っていたのだが...。
203 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/07(日) 22:33:55.59
「ぐぅ~」

三浦のお腹が鳴った。

が、紳士な俺は敢えて聞こえない振りをした。

三浦は真っ赤になっている。

三浦「八幡...?き、聞いた?」

八幡「ん、何をだよ」

三浦「い、いや、聞こえてないなら良いし」

これぞぼっち八幡百の技のうちの一つ、佐村河内ごっこだ。

佐村河内の様に聞こえなかったふりをすることが出来る。

ラノベの主人公大半はこのスキル持ってると思う。

寧ろこのスキルがあるからこそ、ラノベの主人公をやれるんだろう。

特に◯鷹とかな。

と、まぁくだらないことを考えている内に食事が来た。
204 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/07(日) 22:34:48.65
三浦は堪らなく嬉しそうな顔をしている。

...可愛いな。

いや、おっと八幡落ち着けこれはまやかし落ち着け落ち着け八幡!

それ以上は考えたら駄目だ。

ミラノ風ドリアを食べよう。

三浦「いただきまーす」

八幡「いただきます」

お腹が空いている三浦は、目を光らせながら食べ始めた。

三浦「やっぱタラコスパゲッティーは最高だし!」

ふっ、こいつにも子供っぽいところあるんだな。

三浦「あ、八幡今あーしの事子供っぽいとか思ったっしょ!」

八幡「い、いや別にそんなこと思ってねーよ?」

真面目になんで俺の周りこんなエスパー多いんだよ。

俺そんなわかりやすいの?
205 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/07(日) 22:35:23.91
三浦「ふーん、まぁならいいけどさ」

なんとか納得して頂けたようだ。危なかったぜ。

八幡「んで、この後どーするよ?」

三浦「あ、そーだ!ゲーセン行こうと思ってたの忘れてたし。つーわけでこの後はゲーセンね!」

八幡「じゃ、食べ終わって少し休憩したら行きますか」

しかしゲーセンか...。

プリクラとか撮らされるフラグかこれ。

三浦「八幡ってそーいや妹ちゃん居たよね?」

八幡「あぁ、そうだな。可愛い妹が一人いるぞ」

可愛いすぎて他の男ぶっ殺しそうになるレベル。

大志とかな。
206 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/07(日) 22:35:51.31
三浦「前キャンプで会った時は、ちゃんと話せる時間なかったから、こんど会わせろし!」

八幡「まぁ都合が付いたらな。ってか上手くいけば今年の四月には嫌でも会えるぞ」

三浦「なんで?」

あ、よく考えたら三浦は小町の歳知らないから分からないか。

八幡「あいつ総武高受けんだよ。受かるかは分からんがな」

あいつ受かるかな...なんか胃がキリキリするわー。

三浦「え、まじで!?あーし達の後輩になるかもしんないの?そうなったらあーし嬉しいわー」

八幡「そうなるように祈っといてくれ。さて、そろそろ行くか?」

三浦「そうするっしょ!」
207 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/07(日) 22:37:02.43
サイゼを出てゲーセンへ向かう。

そして、案の定ゲーセンに着くなりプリクラに連れていかれた。

三浦「あーし、八幡とプリクラが撮りたかったんだよねー。ちょー八幡の目がどうなるか気になっててさー」

八幡「よ、余計なお世話だっての」

何百、何千万人もの女子を美人へと改造してきたプリクラの機械も濁った目にはお手上げらしいからな。

前戸塚(後ろに写ってたでぶの幽霊は知らん)と撮ったプリクラでは凄く気持ち悪い絵面になっていた。

無論戸塚はとつかわいかった。
208 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/07(日) 22:40:34.72
プリクラの機種選びをしていた三浦だが、どうやら気に入った機種があったようだ。

三浦「よっしゃ、八幡これで撮るっしょ」

八幡「はいはい。...出来上がったプリクラ見て悲鳴あげるなよ?」

ちょっとした心霊写真より怖い気がする。

三浦「うーん、保証は出来ないかな。ま、いいや。さっさと撮っちゃお」

プリクラ機に、お金を入れるとプリクラ機が甲高い声で案内を始めてきた。

221 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:06:24.93
前回も思ったけどなんでこのプリクラ機はこんなハイテンションなんだよ。

これがリア充のノリなんだろうけどな。

三浦「ほら、八幡ちゃんと笑らえし!」

八幡「大丈夫大丈夫、いつでも心はキュアピースだから」

三浦「意味わかんないし」

パシャ!

プリクラ機「今度は背中合わせてキメちゃおう!」

何をキメちゃうんだよ、本当このアナウンスみたいなのどうかしてるな。

と、まぁこんな感じでこの後六回程、わけの変わらんアナウンスと共に写真を撮られた。

222 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:07:20.07
三浦「八幡、次はラクガキするっしょ!」

八幡「あーあれか。好きにやっててくれ」

ラクガキとやらを一緒にする意味が分からん。

三浦「なんでだし!一緒じゃ嫌?」

三浦はうるうると上目遣いでこちらを見てくる。

ダメだ、やはり勝てない。

八幡「...少しだけなら構わん」

三浦「よっしゃ、ありがと八幡!」

三浦は楽しそうに笑った。

まぁ、この笑顔のためなら多少はいいか。
223 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:11:13.31
その後、手元には、優美子&八幡とか日付だとかが書いてあるプリクラがあった。

...正直プリクラってもっとバカっぽいこと書くものかと思ってた。

ネットに転がってるプリクラが酷いだけなのか。

ともかく、こうしてラクガキとやらを終え俺らはゲーセンの中をぶらぶらしていた。

三浦「あ、あの熊のぬいぐるみ可愛いかも!」

三浦もぬいぐるみを欲しがるとか女の子っぽい趣味があるんだな。

無言で、三浦が可愛いといった熊のぬいぐるみのUFOキャッチャーまで近付き、小銭を入れる。
224 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:12:04.44
三浦「は、八幡?あーし別にそういうわけじゃ...」

八幡「別にちげーよ。小町にやるんだよ」

三浦「き、期待させんなし!」

三浦がぷくぅと頬を膨らませて怒ってる。

なんだかリスみたいだな。

取り敢えず、あんまりからかってやるのも可哀想だな。

八幡「嘘だよ、ジョークジョーク」

と、言っている間にぬいぐるみが取れた。
225 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:21:44.85
300円でとれるとはラッキーだったな。

八幡「ほれ、やるよ」

三浦「ん、ありがと...」

三浦は顔を真っ赤にしている。

なんだか俺まで照れ臭くなるな。

このあと暫く二人でゲーセンで遊んだ。

ゾンビが出てくるガンシューティングでは三浦は叫びたおしていた。

三浦「いやあああこっちくんなしいいいいいい」

マリカでは負けず嫌い全開だったしな。

三浦「八幡なんかに負けないし!」

結局負けてたけど。


226 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:25:38.95
他にも、エアーホッケーとかで遊び、気がついたら2時間程立っていた。

八幡「なぁ、だいぶ暗くなったしそろそろ帰るか?」

三浦「うーん...あーし的にはもうちょっと遊びたいけど...」

三浦はあからさまに残念そうな顔をしている。

八幡「あんまおそくなっても親御さんが心配すんだろ。」

三浦はまだ残念そうな顔をしていたが、とにかく帰ることにした。

帰りの電車の中では俺が話をすることが多かった。

朝と同じで、三浦が話をおれに降ってくるのだが、三浦がわりと大人しいので俺がたくさん話さざるを得なかったのだ。
227 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/15(月) 23:31:24.36
いつのまにか俺の下車駅についていた。

が、俺の降りる駅の数駅先が、どうやら三浦の地元らしいから送っていくことにするか。

なんかあったら目覚めが悪いし。

八幡「一応送ってくぞ」

三浦「いや、あーし一人でも帰れるから大丈夫だし」

八幡「別にお前のためじゃねーよ。ただ、小町に女の子は一人で帰らせちゃいけません、って怒られるんだよ。だからなんにも気にしなくていい」

そういうと三浦はクスッと笑って俺の目を見た。

三浦「ふーん...あーしの事、ちゃんと女の子だと思ってくれてるんだ」

少し頬を赤く染めながら三浦は言った。

馬鹿、勘違いしちゃう......いややっぱこうやって逃げるのは良くないのか。

俺にはどうするべきなのかが分からない。
233 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:33:48.91
三浦「あれ?八幡恥ずかしくて黙っちゃった?」

八幡「べ、別にそういうわけじゃねーよ。ってか次降りる駅だよな?」

誤魔化す様に俺は問いかける。

いつまで俺は逃げるつもりなのだろうか。

三浦「ん、そうだよ」

駅に着き、二人でスイカをピッとやって外へ出る。

三浦「八幡、こっち」

三浦に先導されながら、辺りを少し見回しつつ歩く。

三浦「なんでそんなきょろきょろしてんの?」

八幡「いや、帰り道迷わない様にな」

そこまで方向音痴な訳じゃないが、初めてきた土地は流石に不安だ。

だが、きょろきょろしてたのが悪かったらしい。

八幡「あべし!」

盛大にコケた。

なにこれ恥ずかしい。
234 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:34:18.78
三浦「八幡、なにしてんだし!大丈夫?」

直ぐ三浦が寄ってくる。

八幡「だ、大丈夫だ問題ない」

怪我といっても手を擦りむいている程度だ。

だが、三浦は目敏く俺の手に血が滲んでいるのに気付いた。

そして、擦りむいた手を三浦が掴んでくる。

三浦「手擦りむいてんじゃん!確かあっちに、公園あった気がするから取り敢えずそこで傷口洗うっしょ」


八幡「いや、別にそこまでしなくても大丈夫だ」
235 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:36:25.50
ってか近い、近いんですよ三浦さん。

真面目にドキドキしちゃうからやめてくれませんかね。

しかし、オカンスキルの強制力ぱねぇな。

距離感は近いまま近場の公園へと連行される。

三浦「冷たいだろうけど我慢して水で流してきなよ」

八幡「おう」

手を丁寧に流し終えると、三浦がベンチに座って手招きしていた。

三浦「ほら、座って」

敢えて少し距離を開けて座る。

だけれど、三浦はその程度の距離はなんともない、という風に詰めてくる

本当に、三浦にはぼっちの距離感が狂わされる。
236 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:37:17.99
三浦「はい、絆創膏貼ったからもう大丈夫っしょ」

キテ○ちゃんとは随分と可愛い絆創膏だ。

三浦も女の子らしいんだな。

ふと、鞄の中に入っているものを思い出した。

タイミング的には、今が丁度良いか。

覚悟を決めよう。

鞄の中をまさぐり意中の物を出す。

八幡「ほら、これやるよ」

と言って、三浦にあるものを渡す。
237 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:39:17.37
三浦「え、なにこれ?開けて良い?」

八幡「好きにしろ」

三浦は丁寧にラッピングされた箱を開ける。

中には、昼間見たハートのシルバーアクセサリーが入っているはずだ。

三浦「これ、昼間のやつじゃん!わざわざ買ってくれたの?」

八幡「いや、ほら小町に...じゃないな。.........まぁ今日の礼のつもりで買った」

多分、俺の顔はゆでダコの様に真っ赤だろう。
238 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:40:04.58
三浦「あーし嬉しい!ありがと八幡!」

三浦の顔を直視出来ない。

けど、ここで更に一歩踏み出さなければいけない。

じゃなきゃ本物は手に入らない。

八幡「なぁ、三浦。一つ話をしていいか?」

一回三浦の目をみる。

三浦はコクリ、とうなづいてくれた。

239 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:40:56.77
八幡「俺はぼっちだ。これは今も昔も変わらない」

ゆっくり、少しずつ言葉を紡ぐ。

三浦「うん、知ってるし」

三浦は俺の目をまっすぐ見ている。

だから、俺も目を逸らさず話を続ける。

八幡「そんなぼっちでも、俺は"本物"が欲しいと願っちまった。」

三浦は黙って俺の話を聞いてくれている。

八幡「正直言えば、お前はクラスの中トップカーストで怖いやつだと思ってた」

三浦は、柔和な笑みを浮かべ笑った。

三浦「あーしの扱いが酷いし!」

八幡「あ、あくまで第一印象ってやつだぞ。とはいっても、第一印象ってのはしばらく変わらなかったけどな。でも、一週間前から変わり始めた」

ここまできたら止まらない、止まれない。
240 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:45:03.11
八幡「ほとんどお前の事何も知らなかったし、嫌いなタイプな人間のはずだった。けど、この何日間かでお前のことを知れば知る程、もっと知りたいと思った」

ここで一旦深呼吸をする。

外は寒いはずなのに、全身が熱い。

全てをぶつける覚悟を決める。

三浦優美子に俺の想いをぶつける覚悟を。

膝は臆病な俺をあざわらっているかの様に震えている。

だが言わなければならない。

意を決して三浦優美子に言おう。

八幡「だから、優美子!俺と友」

俺と友達になってくれ。

そうやって、俺の想いの最後の言葉を紡ごうとした瞬間、唇に優美子の人差し指が当てられた。
241 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:45:38.29
俺の人生の中でもTOP3にはいる覚悟があっさりとくじかれた。

なんでだよ、そう言いかけたが優美子が口を開くのを見て、俺は一旦言葉を引っ込めた。

優美子「あーしにも話をさせろし。八幡ばっかズルいっしょ。」

そう言ってまた柔和な笑みを浮かべる。
242 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:49:05.27
優美子「あーし、前八幡に言ったじゃん?隼人達とかとあーし達は上辺だけだって気付いたってさ。それが八幡のおかげだってことも」

抱きつかれた前にそんなことを言われたっけな。

抱きつかれた衝撃でそんなこと忘れてたけど。

優美子「前、八幡が"本物"が欲しいって泣いてるのあーし見てたんだ」

その一言で俺は凍りつく。

え、見られてたの?

いやまぁ、うすうすそんなきはしてはいたけどまじかよ...。

恥ずかしくて死にたい。

でも、三浦...いや、優美子の言葉を受け止めなければならない。

243 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:53:23.69
優美子「その時、あーしは冷や水を頭からぶっかけられたみたいだった」

優美子は物憂げな表情で言う。

優美子「結局、隼人達との関係は紛い物で、あーしは紛い物をずっと大事にしてたんだ、ってことに気付いてどうしたらいいのか分からなかった」

辛そうな表情を浮かべながら一つずつ自分の想いを吐き出している。

優美子「だけど、必死に"本物"を求める八幡の姿を見て、あーしも足掻きたいって思った」

まだ優美子の独白は途切れない。
244 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:56:13.56
優美子「それと同時に、今までの八幡がやったことも思い出したんだ。あーしや皆は八幡を悪者にして楽してた。結局逃げてるだけだって思った」

優美子の目から涙が零れた。

もっと優美子の事を知りたいと、近付きたいと願っているから、ひたすら優美子の言葉を待つ。

優美子「だからこそ、あーしは八幡の事が知りたいと思った!本物の八幡を、あーしがまだ知らない八幡の事を!」

遂に、泣きじゃくり始めた優美子は叫ぶ。

優美子「でも、結局あーしは怖くて何も出来なかった。隼人達との事も、八幡の事も。」

激情に身を任せていた優美子は、一瞬落ち着く間を置いて、でもね、と話を続けた。
245 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:57:17.24

優美子「大岡に、怖い思いをさせられた時、八幡が助けてくれて嬉しかった。だけどあーしはわかってた。あーしだから助けたわけじゃないってさ。ただ、八幡が優しいからだってね」

八幡「別に優しいってわけじゃねーさ」

優美子「いや、八幡は優しいし。優しい八幡だからこそあーしはさ...」
246 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 22:57:47.27




優美子「八幡のこと好きになったんだ」




247 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 23:01:01.95
呼吸が止まる。

心拍数が上がり、顔が真っ赤になるのがわかる。

何か言わなければならないと思っても言葉にはならない。

こういう反応になる事は分かっていたのか、優美子は言葉を続ける。

優美子「返事はまだ聞かない!八幡があーしのことをもっと知って、あーしが八幡の事もっと知ってから聞かせてよ!」

八幡「そ、それで良いのか?」

こういうのって返事はすぐにするべきじゃないのだろうか。

今まで、イタズラ、罰ゲームを除いて告白なんてされたことがないので、そこらへんは良く分からないがな。

優美子「あーしがいいって言ってるからいーの!第一、あの二人に抜け駆けみたいになるのも嫌だしね」

あの二人、というのはおそらく奉仕部の二人の事だろう。

二人からも逃げられない...か。

優美子「でも、結果的には八幡の事、後押ししたわけだし、これぐらいは役得だよね」





その直後頬に柔らかい唇が触れた。





やはり俺の青春ラブコメは間違って...いや悪くないかもしれない。

248 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/16(火) 23:01:49.72







八幡「あ...夢精してる」完
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/16(火) 23:03:59.83
おつ
あーしさんかわいい!
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/17(水) 00:19:31.50
乙!
良かったよ!
254 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:28:20.48



三浦優美子は恋をする。




255 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:30:46.57
私は、とある教室の中で起きていることに驚いていた。

と、いうのも比企谷八幡が子供の様に泣き叫ぶのをみたからだった。

"本物"が欲しい。

そう訴えて泣く彼はなんだかとても綺麗で純粋なものに思えた。

同時になんだか心の奥がキュンとする気がした。

そもそも、私の知っている比企谷八幡という男のイメージは、よくわからないやつ、だった。

自分の親友である(と思っている)由比ヶ浜結衣と同じ部活に属している。

その部活に入ってから結衣は変わったと思う。

今まではおどおど怯え、周りの空気に合わせる小さな子犬みたいだった彼女が、いつしかハッキリと物を言う様になった。
256 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:32:47.92
それは私にとってはなんだか悔しかった。

私は、イラつくだけでなんにも出来なかったのに、サラッと誰かが変えて見せたから。

最初は雪ノ下さん、といういけすかない女が結衣を変えたのだと思っていた。

クラスにいる比企谷という男は、とてもじゃないが結衣を変えられる様な人間には見えなかったからだ。

でも、その予想は外れていた。

いや、多少は雪ノ下さんの影響もあるかもしれない。

けど、大半は比企谷のおかげだろう、と結衣を見ていて気付いた。

解せなかった。

自分は、怯えている以前の彼女をなんとかしなくてはと思っていても何も出来なかった。

だが、いつもクラスじゃ寝てばかりいて、浮いている男が結衣を変えるだなんて。

だから勝手に敵対視していた。

そういう認識でいたのに。

それなのに。

泣いているなんて卑怯だ。

凄く...可愛いじゃん。

姫菜に聞いたらギャップ萌えだなんて言うらしい。

その後、危うく布教されかけたので逃げたけど。
257 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:33:23.44
その日の夜、私は久々に夢を見た。

小学校の時の夢だ。

小学校の教室で、仲の良かった友達がいじめられていた。

気が付いたら私もいじめられていた。

色んな人に色んな意地悪をされた。

朝起きたら軽く泣いていた。

夢の中では、私は虐められてたけど別に本当はいじめられていなかった。

ただ、仲の良かった友達がいじめられていたのは本当。

私も虐められるのが怖くて必死に取り繕った。

中学校でもその恐怖は消えなくて、仮面を作って過ごしていた。

テニスなんてのもやって、それなりの結果を出していたけど、結局臆病な私に変わりはなかった。
258 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:34:17.45
高校こそは怯えたくない、だから頭の良い所へ行き、架空の女王様のキャラクターを作り上げ、自分の箱庭となるグループを作った。

私はどこまでいっても"私"で居ることは出来なかった。

だからこそ、素直に泣くことが出来ている比企谷が羨ましかった。

だから、変えたかったけど、臆病な私には無理だった。

そのまま気が付いたら冬休みも終わって三学期が始まっていた。

いつも通り、ハリボテのグループで過ごしていた...筈だったけど...。

ハリボテはハリボテのままだった。
259 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:36:29.49
ある日、大岡がどこからか小学校の時の頃の話を聞いてきて、私に脅しかけてきたのだ。

"女王みたいな振る舞いをしてるお前が虐められっ子の一歩手前だったとはなぁ"

"学校の皆が知ったらお前はどうなるんだろうな"

"虐められっこが逆に虐められるのなんて良くある話だよな"

"知られたくなかったら抱かせろよ"

そういって強引に大岡は迫ってきた。

心が恐怖ですくみ上がって何にも言えなかった。

でも、辛うじて悲鳴を上げることが出来た。

そしたら、偶然比企谷が助けてくれた。
260 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:38:13.35
助けて貰った後、色んな感情がごちゃ混ぜになってどうしたら良いのか分からなくなった。

幸い、パパもママも暫く休んでも良いと言ってくれたから、休ませて貰った。

"私"の事
"あーし"の事
比企谷八幡という男の事

考えたい事は沢山あった。

だけど答えは見つからなかった。

比企谷に近付いたら、比企谷と"本物"の友達になれたなら。

その答えが分かる。

その時の私はそう考えていた。
261 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:39:48.22
だから、一緒懸命八幡の友達になろうとした。

八幡って、名前で呼んでみたり。

抱きついてみたり。

一緒に買い物へ行ったり。

すっごくドキドキした。

隼人達と遊ぶ時は違った気持ち。

この気持ちはなんだろうかと悩んだ。

八幡を可愛いと感じた時に似ていた。

そして、八幡が私と友達になってくれと言おうとした時にようやく気付いた。

きっと友達じゃ物足りない。

もっと近くに居たい。
262 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:40:50.20
この気持ちは"恋"だ。
264 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:44:32.08
そう気付いたら、言葉にするのは簡単だった。

「八幡のこと好きになったんだ」

こう伝えたら予想通り、八幡はびっくりしていた。

でも今は伝えられただけで満足だったから答えを聞くのは先延ばしにしたんだ。

265 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:46:18.18
でも一つ先延ばしにしても、変わらないと言えるのは...。




三浦優美子は恋をしている、ってこと。


266 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/17(水) 01:47:34.53
三浦優美子は恋をする 完
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/17(水) 01:53:58.66

良かったです
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/17(水) 03:07:30.83
乙です
いいあーしルートだった
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/17(水) 06:57:34.77

奉仕部2人との修羅場はよ
281 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:25:51.62
番外編


比企谷八幡は四面楚歌である。



282 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:26:45.86
結衣「八幡おはよー!」

そういって結衣が俺の左腕に巻きついてくる。

やめて、その豊満な物が当たってるから!

結衣「わざと当ててるんだよ?」

八幡「流石ビチヶ浜と呼ばれるだけあるな。あと自然に俺の心の中読むのはやめてくれ」

結衣「だーかーらービッチなんかじゃないし!」

取り敢えずその凶暴なもの押し当てるのやめてから言ってくれよ。
283 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:29:05.93
と、結衣に気を取られていると今度は左腕に控えめな柔らかい感触がする。

雪乃「おはよう、八幡君。しかし、懲りずにそうやってまた脂肪の塊を押し付けられて喜んでるのね」

雪乃が拗ねる様に言った。

八幡「そりゃ、ないよりあった方が雪乃「な に か し ら」

八幡「ナンデモナイッス」

雪乃様の恐怖に一人震えざるをえなかった。

結衣「ふふっ、あたしの方がいいって八幡がいってくれた!」

雪乃「そんなことは無いわよね、八幡君?」

八幡「み、みんな違ってみんな良いと思うぞ、うん」

大丈夫かな、俺声震えてないかな?
284 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:30:27.86
しかし、周りからの視線が痛い上にひそひそ声まで聞こえてくる。

「マジヒキタニクンヤベーッショ」「ハチマンキサマハソンナリアジュウミタイナコトシオッテワレハウラヤマシイゾ」

そりゃあ、俺みたいなのが美少女二人両手に抱えてるんだ、軽く呪われても文句は言えない。

なんなら、俺がそんなハーレム人間をみたら呪うまであるね。

そんな不毛なことを考えていたら、後ろの方からバタバタと誰かがかけてくる音がする。

このあざとい足音...あいつか?

俺の五感が警鐘を鳴らす。
286 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:37:30.57
いろは「せーんぱいっ!」

予想通り俺のバカな後輩、いろはが後ろから抱きついてきた。

雪乃より自己主張が激しく、結衣より控えめの二つのお山が背中に当たる。

結衣&雪乃「なっ、いろはちゃん(さん)ずるい(わ)!」

いろはと二人は、火花を散らしながら睨み合っている。

いや、キャットファイトでもなんでもやってもらっていいんで、とりあえず俺から離れてもらえませんかね?

じゃないと、そろそろ周りの野郎連中の視線だけで蒸発するって、マジで。

そして、いろはが一瞬ハッとした様な顔をした後、ドヤ顔で一言言い放った。

いろは「だってぇ、お二人が手を塞いでいるんで、私は後ろかなって思いまして」

雪乃&結衣「」

俺の願いがほんの少しだけ届いたのか、争いは収まった。

いや、恐らくいろはの言うことに反論出来なかっただけだろうが。
287 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:38:05.23
と、油断していると今度は前方から声が聞こえてきた。

優美子「はっちまーん!あーしも入れろし!」

そういうと、優美子は強引に俺の前へ抱きついてきた。

優美子といろはで、俺をサンドウィッチしながら抱きしめ合うみたいな形になっている。

雪乃「私だって負けないわ」

そういって雪乃が横から抱きついてきた。

※廊下です。

そうすると結衣も負けじと抱きついてきて、前向きおしくらまんじゅうみたいになっている。

※もう一度言いますが、廊下です。
288 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:39:10.98
と、油断していると今度は前方から声が聞こえてきた。

優美子「はっちまーん!あーしも入れろし!」

そういうと、優美子は強引に俺の前へ抱きついてきた。

優美子といろはで、俺をサンドウィッチしながら抱きしめ合うみたいな形になっている。

雪乃「私だって負けないわ」

そういって雪乃が横から抱きついてきた。

※廊下です。

そうすると結衣も負けじと抱きついてきて、前向きおしくらまんじゅうみたいになっている。

※もう一度言いますが、廊下です。

夏場だから暑い上に、薄着なので感触がダイレクトに伝わってくる。

ドギマギするからやめてもらえませんかね。

だが、ここで俺に救いの手が差し伸べられた。
289 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:41:01.09
朝のHRが始まる五分前の予鈴である。

八幡「ほ、ほらお前らHR行け!」

ふう、ようやく解放される。

雪乃「残念だけれど、仕方ないわね」

結衣「あたしも八幡とクラス別れちゃったしなー。あー優美子羨ましい!」

いろは「私はそもそも学年違いますしね」

それぞれ、ぶつくさ言いながら各教室に戻っていく。

優美子「じゃああーし達もいこっか、八幡」

八幡「おう、急がないと遅れるな」

二人で慌てて教室へ向かう。

そして、優美子は教室に入る前、いたずらっぽく俺の耳元へ囁いた。
290 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 09:44:30.99






優美子「八幡、前が大きくなってたのは黙っててあげるし」




やはり、俺の息子が元気なのは間違っている。

292 : ◆UDTNoqxspc :2014/09/19(金) 10:48:04.89
比企谷八幡は四面楚歌である。 完
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/09/19(金) 22:09:37.29
タイトルからは想像できんようなSSだったな
またかいてくりー!

この書き手のSS:

八幡「後輩と」いろは「先輩と」八幡&いろは「「二人の空間」」


八幡「あ...夢精してる...。」


八幡「レインボーネオスって強いよなー」


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コメント

  1. とあるSSの訪問者 2015年04月05日

    このSS凝りすぎだろwww
    完成度がずば抜けてる

  2. とあるSSの訪問者 2015年04月05日

    こんな風に一度に沢山の女性から真剣にアプローチされたら誠実な八幡なら喜びより苦痛を感じそう。

  3. とあるSSの訪問者 2015年04月05日

    童○風見鶏ェ…

  4. とあるSSの訪問者 2015年04月05日

    これ、タイトルがアレだったので見るの躊躇してたけれど、すっげーよかった。
    ていうかー、あーし可愛すぎっしょ♪

  5. とあるSSの訪問者 2015年05月13日

    不意に藤原竜也出すの草生えるんで辞めてもらっていいですかねぇ…

  6. とあるSSの訪問者 2015年10月11日

    あーしが可愛すぎて辛い!

  7. とあるSSの訪問者 2016年07月17日

    いいね。
    だが八幡は地獄だっ!リア充爆発しろ!って感じでいいね。

  8. とあるSSの訪問者 2017年01月16日

    まじあーしさん可愛すぎてやばいっしょ!w

  9. とあるSSの訪問者 2017年03月25日

    いや、なに?ほら、迷子の子を助ける時に八幡が小さい子は苦手だから三浦に対処は任せるーてきな事言ってたけど八幡って確か小さい子は好きだし得意だったよね?川崎京華とも鶴見留美とも仲良くしてたし。

  10. とあるSSの訪問者 2017年03月28日

    たつや君の迫真の演技すき

 

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