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上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」【前編】

1 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:05:37.11
御坂さんが上条さんを愛玩奴隷にするべく無茶苦茶するお話
上琴SS ただし変態もあるよ?
幻想殺しが大変なことに! 微クロスはあってもオリキャラいらね

上記に拒否反応がでる方は読んだら後悔するかも。もうすぐ新刊でるけど気にせず書きます
説明は以上で、はじめます


注目記事




2 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:07:54.56
タイトル、名前逆にしてるのは何か理由が?
4 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:08:43.14
常盤台学生寮 自室――


美琴「絶対成功させるんだから……今度こそ」ブツブツ

黒子「お姉様?」

美琴「まずはアイツを探して…」ブツブツ

黒子「悩み事ですの?」

美琴「……速攻で告白するんだから」ブツブツ

黒子「告白!? 告白ってなんですの!?」

美琴「誰にも邪魔はさせない…」ブツブツ

黒子「ま、まさか、あの殿方に!? 答えて下さいまし!!」ガクガク

美琴「ん? 黒子どうかした?」

黒子「どうかしてるのはお姉様ですの!あの類人猿に告白するなんて、あのような馬の骨にぃぃぃぃぃ!!!」

美琴「はあ?」

黒子「とぼけないでくださいまし! 黒子はばっちり聞きましたの!」

美琴「アイツは馬の骨なんかじゃないわよ!!」

黒子「へ?」

美琴「私を守ってくれる、最高のヒーローなんだから!!」

黒子「」フラフラ

美琴「いくら黒子でもアイツを悪く言うのは許さないわ」

黒子「……おかしいですわお姉様。素直すぎますの」
5 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:09:53.86
美琴「意地を張ってもしょうがないでしょ」

美琴「アイツだけは誰にも譲れないもん。だから絶対に振り向かせてみせる!」

黒子「そこまでの決意を……」

美琴「黒子?」

黒子「分かりました。わたくしはお姉様の恋を応援しますの」

美琴「!?」

黒子「お姉様の素直な気持ちを伝えれば、上条さんはきっと応えてくれますの」

美琴「応援してくれるのは嬉しいけど、急にどうしたの?」

黒子「わたくしはお姉様のパートナーです。お姉様の幸せを願うのは当然ですの」

美琴「そっか、ありがとね、黒子…」ギュッ

黒子「お姉様…」ギュッ



美琴「よーし、いってきます!」

黒子「いってらっしゃいませ。お姉様、御武運を」

6 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:12:39.15
美琴「まずはアイツを探さないとね」

美琴「とりあえず、何時もの公園に行ってみるか」タッタッタ


例の自販機のある公園――


美琴「いないわね、此処じゃないのかしら?」キョロキョロ

佐天「御坂さーん!」タッタッタ

美琴「あら、佐天さんじゃない」

佐天「どうしたんですか? 何か探してるみたいですけど」

美琴「えーっとね、人を探してるの」

佐天「風紀委員のお手伝いですか?」

美琴「違う違う、個人的なことだから」

佐天「そうなんですか。あたし暇ですから一緒にさがしますよ」

美琴「ええっ!? だ、大丈夫よ、そんな大した用事でもないし……」ゴニョゴニョ

佐天「……」キュピーン

佐天「はっはーん」ニヤニヤ

美琴「な、なに佐天さん?」

佐天「御坂さんが探してるのって男の人でしょ」ニヤニヤ

美琴「……はぁ、正解よ」
7 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:15:45.85
佐天「え? 御坂さんが素直? まさか偽者!?」ガクガク

美琴「何言ってるの、私は本物よ」ヤレヤレ

美琴「素直になるって決めたの」

佐天「なにがはじまるんです?」コンラン


事情を説明中


佐天「なるほど! 上条さんに告白するんですね!!」ダイコーフン

美琴「そ、そうだけど」

佐天「何て告白するか決めてるんですか?」

美琴「…決めてない」ズーン

佐天「それは不味いですね」

美琴「ぶっつけ本番はやっぱり不味いかしら?」オロオロ

佐天「そりゃそうですよ」

美琴「でもどうすれば…」オロオロ

佐天「はいはい! あたしに良い作戦があります!」キラキラ

美琴「えー」フアン

美琴「まあ聞くだけ聞いてみようかな」
8 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:17:58.72
作戦説明中


美琴「そっ、そそそんなことッ、ほほ本当にするの!?」マッカ

佐天「当然です」

美琴「でっでもでも、いきなりしちゃったら嫌われない…?」オズオズ

佐天「大丈夫ですって。御坂さんにされて嫌がる人なんていませんよ」

美琴「本当に大丈夫かな。何かおかしい気がするんだけど」

佐天「任せて下さい! 行動派の御坂さんにピッタリな作戦ですって」

佐天「いくら上条さんが鈍感でも、絶対伝わりますよ!」

美琴「そうよね、……言葉より行動よ!」

美琴「ありがとう! 上手くいったらすぐに教えるから!!」タッタッタ

佐天「頑張って、御坂さん!!」ブンブン
9 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:20:44.17
夕暮れの河川敷――


上条「~~~~~♪」ハナウタ

美琴「見つけた! おーい!」タッタッタ

上条「~~~~♪」ウタウ

美琴「ちょろっとー」

上条「~~~~~♪」ハナウタ

美琴「このっ、スルーしてんじゃな…」ハッ

美琴(いけない! ここでビリビリしちゃいつもの繰り返しだ)

美琴(黒子たちが応援してくれたんだもの。冷静にいかないとね)

美琴(ここは佐天さんの作戦通りにいくしかない!)

美琴「それっ!」ダキツク

上条「うおあっ、だ、誰だ!!??」チラリ

上条「みみ御坂さん!? とうして抱きついてるんでせう!?」

美琴「(恥ずかしいぃぃぃ)えーっとね、大切な用事があるんだけど今いいかな?///」ウワメ

上条「わわわ分かったからそんな目でみないで! あと離してくれぇぇぇ!!」ヤワラケエ

美琴「うん///」ドキドキ

美琴(作戦の第一段階はクリア! 流石佐天さんね)
10 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:24:26.59
上条「それで用事ってなんだ?」

美琴「えっと、その、アンタに聞きたいことがあるんだけど」

上条「え? 勝負とかじゃないのか?」

美琴「そんなんじゃ……って、そうよね、普段からアンタに迷惑かけてるもんね」

美琴「ごめん。でも今日は…」ペコ

上条「いいって! 変に疑って悪かった。だから頭下げなくていいから」オロオロ

美琴「うん、ありがと」

上条「ロシアの時は世話になったからな。何でも聞いてくれ」キリッ

美琴「う、うん///」ドキッ

美琴(緊張するぅぅぅ!! でもやるしかない、一気に畳み掛けるわよ!)

美琴「アンタ今、恋人いる?」ドキドキ

上条「はあ? そんなのいる分けねえだろ」

美琴「本当!?」ドキドキ

上条「嘘吐いてどうすんだよ。不幸な上条さんに彼女なんてできるはずがねえ」
12 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:27:29.16
上条「……自分で言ってて悲しくなるなぁ。あれ? 目から汗が」ホロリ

美琴「彼女欲しいの?」ドキドキ

上条「欲しいにきまってんだろ。俺だって健全な男子高校生だからな」

美琴「欲しいなら///」ドッキンドッキン

上条「どうした?」

美琴「そんなに欲しいならあげるから///」マッカ

美琴「しっかり受け取れやコラァァァァァァァァァァーーーッ!!!!!」ガバッ

上条「なっ、ンン!!!???」chu

美琴「んっ///」chuuu

美琴(きききききキスぅぅ!! あああアイツとキスっ、幸せすぎておかしくなるぅ///)ビリビリバチバチ

上条美琴「んんーーーーーーーーーーーっ!!??」ピシャーーーーン

上条美琴「…………」プスプスプス
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:31:35.66
美琴「……」グッタリ

上条「……」グッタリ

美琴「…うぅ、痛ってー、何なんだよ何が起きた…」ヨロヨロ

美琴「確か御坂にいきなりキスされて/// ッ!? そうだ御坂は!?」キョロキョロ

上条「……」グッタリ

美琴「」ボーゼン

美琴「俺が…いる?」

美琴「とっとにかく介抱しないと」アセアセ

美琴「おいっ! 大丈夫か?」ユサユサ

上条「……大丈夫だ。問題ない」ムクリ

美琴「良かった、気がついたか」

上条「……良かった? そうだな、まさに僥倖だ」ボー

美琴「早速で悪いけど、お前誰だ?」
14 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:33:31.00
上条「…………あれ?」キョロキョロ

美琴「おい、どうした?」

上条「ん? あんたは……シスターズか」

美琴「違う。お前こそ誰なんだ?」

上条「私は御坂美琴だけど」

美琴「」ジブンノカラダミル

上条「どういうこと?」

美琴「」ユビサス

上条「私? 私がどうかし……た」ジブンノカラダミル

上条「なに……これ……」ガクガク

上条「もしかしてアンタ…」ハッ

美琴「…上条当麻だ」ガクガク

上条美琴「……」ブルブル

上条美琴「なんじゃこりゃああああああああああああああーーーっ!!!???」
15 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:36:15.66
美琴「まずは落ち着こう」スーハー

上条「これが落ち着いてられるかっ!」コンラン

上条「アンタは何でそんなに冷静なのよ!」

美琴「異常事態には慣れてるからな…慣れたくなかったけど」シクシク

上条「慣れるって、どんだけ愉快な人生送ってんのよ」ウワー

美琴「言わないで!? 鬱になるから!」フルフル

上条「分かったから、状況確認からね」

美琴「…納得いかねえ。それと俺の姿でその喋りかたはキモイぞ」ハア

上条「私とアンタの体が入れ替わったのよね」

美琴「スルーされた!?」ガーン
16 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:40:25.05
上条「はいはい、次は能力ね」

美琴「ん? 幻想殺しがあるのに入れ替わってる?」

上条「幻想殺し? …異能の力なら神の奇跡さえ打ち消す能力…ね」

美琴「!?」

上条「効果範囲は右手のみ……ふーん」ニギニギ

美琴「なんで知ってんだよ!?」

上条「なんかね、知りたいって思ったら頭に浮かんできたのよ」

美琴「マジかよ!? つーことは…」ビリビリ

美琴「うおっ! すげー帯電してる!」ビリビリ

上条「落ち着きなさい」パキーン

美琴「あれ? ビリビリできない……もしかして幻想殺し?」

上条「ええ、どうやら知識と手続記憶は体が覚えてるみたいね」

美琴「でもどーするよ。幻想殺しで触れて戻らないってことは」

上条「入れ替わりは通常の法則で起きたんでしょ」

美琴「原因を見つけねーと…」
18 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:44:33.76
美琴「不味いな、これからどう…なにしてるんでせう?」

上条「アンタの体凄いわね! 体中から力が漲ってくる!!」シュッシュッ

上条「肉体強化の能力者もびっくりな身体能力じゃない!」ピョーン

美琴「……上条さんは何時の間に神裂みたいなトンデモ人間になっちまったんだ?」ガクガク

上条「これだけの能力なら一方通行に勝てたのも納得だわ」ブオーン

美琴「違うからね!? 幻想殺し以外は一般人だから上条さんは!」ギャース

上条「アンタ何も考えずに体を振り回してるんじゃない?」

美琴「???」

上条「だから、論理的に動かせば凄いポテンシャルが引き出せるってこと」ピョーーーーン

上条「異常なまでの頑丈さも体の動きに耐えるためにあるんじゃないの?」ドスン

美琴「……ありえねぇ」

上条「少しは頭使いなさいよ」ヤレヤレ

美琴「中学生に馬鹿にされた……」ガクリ

上条「今はアンタが中学生じゃない」

美琴「うだー! 遊んでる場合じゃねえだろうが!」

???「おーい、カミやーん!」

上条「ん?」

美琴「あれは…」
19 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:47:15.82
上条「土御門さんであってる?」

美琴「ああ」

上条「……入れ替わったことは秘密ね」

美琴「なんで?」

上条「アンタは学園都市の暗部に狙われてる。ロシアの時に教えたでしょ」

美琴「そうだったな。隙を見せるなってことか」

上条「誰も巻き込みたくないしね」

美琴「分かった。迂闊なことはしない」

上条「お願いね……」




土御門「カミやん呼んでるのに無視とか酷いにゃー」タッタッタ

上条「すまん、話に夢中で気づかなかったんだ」

土御門「まあいいぜよ。そっちは常盤台の超電磁砲かにゃー?」

美琴「は、はい。か…御坂美琴です」アタフタ

土御門「オレは土御門元春、よろしくにゃー」
20 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:50:41.93
上条「それより慌ててたけど、どうしたんだ?」

土御門「そうだった、急で悪いがカミやんと禁書目録にはイギリスに行ってもらうぜい」

美琴「!!! 何で!?」

土御門「部外者には話せないにゃー」

上条「…イギリス?」

土御門「おーっと時間がない。カミやん詳しい話は移動中にするにゃー」ガシッ

上条「え?え?」オロオロ

美琴「ま、待て!」

上条「ちゃんと説明し…」

土御門「悪いにゃー。ちょっとカミやんは借りてくぜよ」シュー

上条「」パタリ

美琴「なにしてんだよ!?」

土御門「大丈夫、ただの催眠スプレーだにゃー」ブロロロロ

土御門「迎えの車も来たし、失礼するぜい」ガチャ

美琴「待てよ! そいつはッ」ブロロロ

美琴「くそっ! 車が行っちまう……そうだ!」ビリビリ

美琴「行かせるかぁぁぁぁーーーッ」バチバチ

黒子「駄目ですの!!」シュン

美琴「!?」
21 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:53:40.26
美琴「…行っちまった」ガクリ

黒子「お姉様! こんな所で雷撃の槍を使うなんて、どういうつもりですの!!」プンスカ

黒子「常盤台のエースとしての自覚をもっと」クドクド

美琴(御坂を巻き込んじまった……どうしよう)

黒子「聞いてますの!?」ガシッ

美琴「! ……な、何だ?」ビクッ

黒子「上条さんに告白しに出かけたはずでしたのに」プンプン

美琴「告白? 誰が?」

黒子「お姉様に決まってますの!」

美琴「マジか!?」ガビーン

黒子「マジですの」

美琴(だからあんなこと聞いてきたのか……)
22 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 17:55:51.54
黒子「お姉様、さっきから変ですの」

黒子「今日は寮にお戻りになって休んで下さい」

黒子「黒子は心配でたまりませんの…」スン

美琴(不安だらけだが、土御門たちもいるし知識も問題ない)

美琴(御坂が危険な目に……あっても大丈夫だな。……神裂みたいだったし)ガクガク

美琴(これからのこと考えねーとな、なにより)

美琴(こいつに心配かけるのは違うよな)

美琴「分かった。心配かけてごめんな」ナデナデ

黒子「理解していただければ構いませんの///」ドキドキ
23 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 18:00:18.79
常盤台学生寮――


黒子「到着ですの」シュン

美琴「テレポート凄いな! あっという間に着いたぞ」ワクワク

黒子「?? 何を仰ってるんですの。いつものことですのに」

美琴「そそそーだな。疲れてるのかもな。あはは」タラリ

黒子「いけませんわ! 早くお休みになりませんと」

美琴「そうだな。部屋に行くかーって、うわあああ!!」ステーン!

黒子「お姉様!?」ギョ

美琴「痛ッ、なんでこんなとこに空き缶があんだよ…ん?」シセン?

寮生達「……」ポカーン

黒子「……」ボーゼン

美琴「……」

美琴「あは、あはははは…失礼しましたぁぁぁーーーっ!!」ダダダダ

黒子「……ハッ!?」キョロキョロ

黒子「」イナイ

黒子「お姉様ぁぁぁーーー!!」ダダダダ
24 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/04(月) 18:02:57.62
常盤台学生寮 自室――


黒子「お、お姉様? 本当に大丈夫ですの?」オズオズ

美琴「あはは…」ボロボロ

美琴(部屋につくまでに転ぶこと三回、晩飯は美味かったけど、いつも通り不幸だ)アレ?

美琴(まてよ。今は幻想殺しが無いから幸運は打ち消されないはずだ)

美琴(なのに不幸が止まらない。御坂も不幸体質なのか?)ゲコッゲコッゲコ

美琴(電話か、誰だ? 当麻…って俺!? いや御坂からか!)

美琴「ちょっとトイレ行ってくる!」タッタッタ

黒子「はい?」ポカーン
32 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:05:22.32
美琴「もしもし御坂か!」pi

上条『当たり前じゃない、アンタの携帯からかけてんだから』

美琴「お前無事だったのか。土御門に拉致られた時はマジで焦ったぞ」

上条『いやー、気がついたらロンドンに着いてたからね。私もビビったわ』

美琴「もうロンドン!? あれから二時間位しかたってないのに!?」

上条『超音速旅客機っていうの? なんか一時間ちょいでついたみたいよ』

美琴「あれか……お前運がいいなぁ。トラウマになる乗り心地だった」アレ?

上条『インデックスが潰れちゃってるけどね』

美琴「インデックス……他は誰がいる?」

上条『神裂さんとステイルの二人ね。今ちょっと離れてるけど』
33 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:09:27.22
美琴「神裂たちがいるなら安心だ。不安に思うことないからな」

上条『はあ? なんで不安? 面白そうじゃない!』

美琴「……何が?」ピク

上条『聞いてよ! 私たち遺跡調査に同行するの! 遺跡調査よ! これは冒険の予感がするわ』

美琴「」カタカタ

上条『心配しなくても大丈夫だってば。インデックスは護るし。遺跡の謎も解き明かしてみせるわ!』

美琴「」ガクガク

上条『とある冒険家の幻想殺し、みたいな小説が書けるくらい満喫するから』

美琴(駄目だこいつ……早くなんとかしないと…)プルプル

上条『アンタ聞いてんの?』

美琴「へ? ああっ聞いてるさ」ビクッ

上条『アンタも確りしてよ。冬休みだから学校はないけど、友達付き合いがあるから』

美琴「友達……白井、佐天に初春の三人か」
34 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:13:04.92
上条『面倒くさがらずに優しく接すること』

上条『あと黒子を邪険にしないこと。スキンシップも少しくらい認めること』

美琴「ぜ、善処します」

上条『駄目政治家みたいなこと言うな、この馬鹿!』

美琴「だって俺、女の子と遊んだ経験とか殆どないんだぞ!?」

美琴「スキンシップなんて……上条さんは男なんだよ! 狼なんだよ!」

上条『平気だって。そうねぇ、アンタ今すぐエロいこと想像しなさい』

美琴「ぶーーーーーーーーッ!!!」

上条『ちょっと! 私の携帯汚さないでよ』

美琴「なに言っちゃってんですか御坂さん! 変態だ変態だよ変態なんです三段活用!」

美琴「くそっ、どうしてこうなった!?」ダイコンラン

上条『落ち着きなさい』

美琴「落ち着けるかあああああああ!!!」
35 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:15:51.70
上条『煩いっつーの。もう結論から言うわ』

上条『アンタは女の子に劣情を催さない』

美琴「」ピタ

上条『精神が肉体との整合性をとろうとしてる』

上条『今アンタは女の子なのよ。だから同性に反応しない。本当よ』

上条『嘘だってんなんら試してみたら?』

美琴「…………………………………………………………………………嘘だ」プルプル

上条『ほ~らね。私の推察通りじゃない』

美琴「嘘だぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!」

上条『知ってる? 私は上条当麻に心底惚れてんのよ。他の男なんか眼中にないほど』

上条『だからね、上条当麻にしか反応しないはずよ。あっははははは』

美琴「自分に欲情!? セルフファッカー!? なにそれ!? なにそれぇぇぇぇ!!」

上条『理解したかしら? 黒子たちの安全は約束されてるの』

美琴「悪魔めぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!」

上条『怒らない♪ 怒らない♪』
36 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:17:42.80
美琴「帰ったら覚えとけ! 久々にキレちまった」

上条『毎日お風呂に入るのよ。清潔にしないと許さないからね』

美琴「またスルーしやがったな!」

美琴「いいぜぇ。お前の体、どうなっても知らねーからなっ!」

上条『……』

美琴「あ~んなことや、こ~んなこと試してやる!」

上条『……』

美琴「フフン、怖くなったのかぁ」

上条『……』

美琴「まあ上条さんも鬼じゃねえ。御坂が謝るなら……」

上条『いいぜ』

美琴「!?」ドキ

上条『アンタにそんな酷いことができると本気で思っているのなら』

上条『まずは、その幻想をぶち壊す!!』

美琴「――ッ!?」ドキドキ
37 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:21:04.37
上条『ねえ、どんな感じ?』

上条『自分のアイデンティティを他でもない、アンタ自身から叩きつけられた感想は?』

美琴「ち、違う! お前は御坂だ! 俺じゃ……ない」ドキドキ

上条『どうかしら。私があんなこと言われたらどうなるか……分かるでしょ?』

美琴「分からねえ! わっかんねえよ!!」ドキドキ

上条『嘘ね』

美琴「嘘じゃねえよ! なあ、一体どうしちまったんだ? お前ちょっとおかしいぞ!」

上条『あははっ、さっき教えたじゃない。精神が肉体に適応してるって』

上条『だから今、アンタがどんな状態か手に取るように分かっちゃうのよ』

美琴「それは…っ!? ならお前はどうなんだよ!?」アセアセ

上条『どうって?』

美琴「お前だって上条当麻の体に適応しはじめてんだろっ!?」

上条『お前だって? 認めるんだぁ』

美琴「はぐらかすんじゃねえ!!」

上条『怒んないでよ。私にも影響出てるわ』

美琴「なら何でこんな、俺を惑わすこと言うんだよ」

美琴「俺と似た考え方するなら、協力して問題を解決しようとするハズだろ!?」
38 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:24:56.11
上条『そうね、確かにそんな気持ちもあるわ』

美琴「!……それじゃあ」パアー

上条『あるけど微々たるもんよ?』

美琴「え?」

上条『フフ、これはチャンスなのよ』

美琴「御坂?」

上条『今の状況をうまく利用すれば、私の願いが叶う……』

美琴「……願い?」
40 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:26:56.84
上条『先に謝っとくわ。これからアンタをいっぱい傷つけるから』

上条『でもアンタも悪いのよ? アンタが八方美人なせいで私だって傷ついてたんだからさ』

美琴「お、俺はただ…」オロオロ

上条『だからもう遠慮しない! 躊躇も! モラルなんか知ったことか!!』

美琴「ッ!?」ビクッ

上条『宣言するわ。上条当麻を私のものにする』

上条『戻ったらたっぷり可愛がってやるからな』

上条『楽しみに待ってろ 美 琴 』ガチャ

美琴「///」ポケー

美琴「…………ッ!?」

美琴「な、なんで///」フルフル

美琴「…そんな分けない///」フルフル

美琴「俺が上条当麻でアイツが御坂美琴だ///」ガクガク

美琴「ありえない…こんなのおかしい///」ブルブル

美琴「……さっき確かに私はッ!?」ポー

美琴「違う!! 俺は俺だ!!」ブンブン

美琴「御坂の様子も変だったし……どうなってんだよ」

美琴「もう寝よう。本当におかしくなっちまう…」フラフラ
41 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:29:16.10
美琴「……」フラフラ

黒子「あ、あの、お姉様」

黒子「随分大きな声で話されてましたけど…」オズオズ

美琴「……あー、うるさかったか…ごめんな」

黒子「違いますの!」

美琴「へ?」

黒子「無作法は承知で伺います」

黒子「告白は……うまくいきましたの?」

美琴「!?」
42 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:33:37.49
美琴(そうだった。御坂に告白されたんだった)

美琴(異常な状況だったから何も考えてねえ)

美琴(俺は御坂のこと、どう思ってんだ?)ウーン

美琴(いっつもツンツンしてて負けず嫌いで、一人で背負い込む悪癖がある年下の女の子。あの実験のッ!!??)ズキッ

  (――絶望の底から救い出してくれた私のヒーロー――)

  (――夏の日に聞いた、あの力強い約束の言葉――)

  (――大切な後輩を命懸けで助けてくれた、あの頼もしい背中――)

  (――ボロボロに傷ついても、記憶を失っても揺るがない強固な信念――)

  (――自分だけの現実を根底から揺るがせるほど大切で、大好きなひと――)

  (――安心以上に不安、焦燥、嫉妬、悲しみを私にくれる酷いひと――)

美琴「……」ボー

美琴「うまくいったわ。とーぜんでしょ」キッパリ

黒子「そう…ですか」ウツムク

黒子「おめでとうございます、お姉様」ニコ

美琴「ありがとーね、黒子」

黒子「初春と佐天さんにも知らせなくてはいけませんわね」メルメル

美琴「そ、そうね」

黒子「明日は三人で根掘り葉掘り聞くので、お覚悟あそばせ」ニタア

美琴「…お手柔らかに頼むわ」

美琴「疲れたから、もう寝るね」トコトコ

黒子「はい、お休みなさいませ」

美琴「おやすみー」ゴソゴソ
44 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:37:26.38
美琴「……」

美琴「……ハッ!?」ビクッ

美琴(何だ! 何が起こった! 何て言った!?)

美琴(告白が成功したって、上条当麻が御坂美琴を受け入れたって)

美琴(確かに言った……はっきり迷い無く)

美琴(けどそれは結果だ。問題はその前、俺が御坂をどう想ってるか考えてた時だ)

美琴(途中までは何ともなかった)

美琴(でも絶対能力進化を、あの鉄橋で御坂の絶望をぶち壊す覚悟を決めた時の感情)

美琴(それを思い出してたら……流れ込んできやがった)

美琴(御坂の上条当麻を想う馬鹿デカい感情が……)

美琴(白井と無自覚に話してたのは、処理しきれない感情が暴走したからか?)ウーン

美琴(駄目だ。御坂みたいに分析できねえ)ガクリ

美琴(分かってんのは俺と御坂の想いが完全に混ざっちまったことか……もう好きってレベルじゃねーな///)テレテレ

美琴(御坂の俺も悪いって言葉、理解できるなあ。期待させるだけさせて放置とか、サド野郎が)イライラ

美琴(……御坂に謝ろう。まずはそこから始めるんだ)
46 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 00:38:29.38
美琴(許してくれっかなー、にしてもさ)

美琴(こんな卵が先か鶏が先かみたいな恋愛とか……)

美琴(マジでついてねーよ)

美琴(御坂と普通の恋愛してーのに……困ったな)ウトウト














美琴(もう……アイツに逆らえる気がしない)スヤスヤ
49 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 01:03:21.82
やう゛ぁい
これは新しいニヤニヤだw
50 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/05(火) 01:04:43.56
何故だろうか美琴がおバカさんにみえる
66 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:43:09.64
学園都市第七学区 窓のないビル――


土御門「こんな朝早くに何の用だ」

アレイ☆「君に一仕事頼みたい」

土御門「こちらに拒否権は無い。さっさと話せ」

アレイ☆「分かった。簡潔に伝えよう」

アレイ☆「超電磁砲の身柄の確保、手段は君に一任する」

土御門「どういうつもりだ!?」

アレイ☆「プランに致命的な狂いが生じた。それを修正する為の措置だ」

土御門「そんなことをすれば、上条当麻が黙ってないぞ」

土御門「上条当麻と超電磁砲を慕ってる連中も同じハズだ」

土御門「どれ程の混乱が起きるか予測できんぞ!」
67 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:44:42.49
アレイ☆「そのような些事、今はどうでもいい」

土御門「なっ!?」

アレイ☆「早急に幻想殺しを奪還する必要がある。その為の超電磁砲だ」

土御門「上条当麻なら一週間以内に帰還する。そう決めていただろう!」

土御門「余計なことをする必要は無い!」

アレイ☆「上条当麻は学園都市にいる」

土御門「は?」

アレイ☆「幻想殺しは既に上条当麻の手を離れているのだよ」

アレイ☆「あれは世界を揺るがすほどに危険な存在だ。だから手綱が必要になる」

アレイ☆「その役目は超電磁砲以外には務まらない」

土御門「な、何を言っている?」

アレイ☆「君がこれ以上知る必要はない」

アレイ☆「君にできないなら他を差し向けるだけだ」
68 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:47:08.05
暗部組織『グループ』偽装車両内――


海原「クソっ! 何故御坂さんを!」

結標「確かに妙ね……理事長は何考えてるのかしら」

土御門「オレにもさっぱり分からん」

土御門「上条当麻は間違いなくイギリスにいる」

土御門「だがアレイスターは学園都市にいると言った」

土御門「つまり今、上条当麻が二人いることになる。……アステカは」

海原「それはないでしょう。リスクばかりでリターンが見込めません」

土御門「こちらも同じだ」

土御門「実質のトップを失ったローマと戦後処理に忙しいロシアも同様だろう」

結標「統括理事会のマッチポンプの可能性は?」

土御門「あり得んな。アレイスターは本気で超電磁砲を捕らえるつもりだ」
69 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:50:31.75
土御門「焦ってるようだったしな」

結標「あのクソッタレが? いい気味じゃない」

海原「いい気味じゃないですよ!? こうなったら自分が御坂さんを…」

土御門「焦るな。お前の妹はどうする?」

海原「ショチトルは妹では……すみません、少し熱くなりすぎました」

土御門「一方通行を欠いて戦力が低下してるんだ。無茶はできん」

結標「そうね。まったくどこにいるのやら」

海原「そう簡単に彼が死ぬとは思えません。アレイスターに反抗する機を窺っているのでは?」

土御門「……さあな。とにかく鍵は超電磁砲が握ってる」

土御門「上条当麻がイギリスに発つ直前に会っていたし、オレたちに無い情報をもっている可能性が高い」

海原「自分らが接触するわけにはいきませんよ?」

結標「あの恐い電撃女には近づきたくないわ」

土御門「安心しろ。助っ人を手配してある」

海原「助っ人……ですか」

土御門「超電磁砲と同じ女子中学生だ。大能力者だから戦力も申し分ない」

土御門「そいつを護衛も兼ねて超電磁砲に接触させる。グループとは無関係にな」

結標「信用できるの?」

土御門「ああ、成功報酬だからな。必死にやってくれるさ」

土御門「連絡事項は以上だ。歯がゆいだろうが自重してくれよ」

海原「ええ……」
70 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:52:10.21
常盤台学生寮 自室――



美琴「……んあ?」パチ

美琴「……」キョロキョロ

美琴「やっぱ夢でしたってわけねーよな」ハア

美琴「んーっと、時間は…朝飯まで結構あるな」ノビー

美琴「よし! 風呂に入ろう。昨日はそれどころじゃなかったし」

黒子「…おねえさま」ボソ

美琴「あ、ごめん。起こしちまっ…ん?」

黒子「」スースー

美琴「何だ寝言かよ」フフッ

黒子「ぐふふ、お姉様の純潔はわたくしのものですの。類人猿なんかに……」ジュルリ

美琴「……御坂も大変だな。さっさと風呂に行こう」トコトコ
71 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:55:13.16
常盤台学生寮 大浴場――


美琴「おー! すげー広い! 流石お嬢様学校、モノが違うぜ」カポーン

美琴「先ずは体を洗って……オイマテ」ゴシゴシ

美琴「何気に脱いで、何気に女子風呂入って御坂の体洗ってる……なのに」プルプル

美琴「何も反応しねえ。そもそもナニがねえ」ガクリ

美琴「なんつー喪失感だよ……イギリスに出張中の上条さんの息子は…///」マッカ

美琴「///」フルフル

美琴「……自分のナニを思い出して興奮する日がくるなんて///」ドキドキ

美琴「御坂の言った通りだ。ハハ、セルフファッカー一直線ですかぁ///」モジモジ

美琴「とか言ってるうちに、慎ましい胸の先っちょがおっきしてる!?///」ピクン

美琴「くっそ、どうすりゃ落ち着くんだ!? 抜けばいいのか!?」アタフタ

美琴「でも倫理的に不味い気がする……ッええい!!」ダイコンラン

美琴「間違ってるのは俺じゃないッ、御坂のエロボディのほうだ!!」キリッ

美琴「いざ!無毛の割れ目に///……」ソー

寮生A「誰か入ってるんですか?」カラカラ
72 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:55:52.80
美琴「!!!???」ギクッ

寮生A「御坂様?」テクテク

美琴「」ガタガタ

寮生A「こんな早くにいらっしゃるなんて驚きましたわ」トナリスワル

美琴「そそそそうか!?」ビクビク

寮生A「ええ。いつもは朝食の少し前くらいだったと記憶していますわ」

美琴「い、いやー今日は早く目が覚めちゃってね」

寮生A「そうでしたか」

美琴「あはは、朝風呂はキモチイイナー」カタカタ

寮生A「うふふ、そうですね」

美琴「……ナンカノボセテキチャッター」カタカタ

寮生A「え?」

美琴「オレモウアガルネ」ピューーーー

寮生A「??」オレ?
73 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 01:58:13.77
常盤台学生寮 庭――


美琴「ハアハア……」

美琴「あっぶねー。おっぱじめる前で助かった~」ダラダラ

美琴「朝っぱらから何やってんだよ俺は……いや昼も夜も駄目だろ」ブンブン

美琴「御坂痴女疑惑なんて笑えねーからな」

美琴「まあ慌ててる間に妙な興奮も収まってるし結果オーライ?」

美琴「もっと自重しねーと……女体の神秘は上条さんには荷が勝ちすぎてます」ハア

美琴「……でも俺は御坂の信じる上条当麻(ヒーロー)じゃねえか」

美琴「こんな情けないことしてる場合かよ……」

美琴「何か泣きたくなったけど、気のせいだよな! うん」

美琴「あー、御坂に会いてーなぁ……」ポケー

美琴「早く謝りたいけど向こうは真夜中だしな……」ゲコッゲコッゲコ

美琴「……もしもし」pi

上条『おーっす。元気してる?』
74 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:01:51.96
美琴「え、御坂?」ドキッ

上条『そうだけど。アンタ寝てたの?』

美琴「ち、違っ…」アタフタ

上条『規則正しく生活すんのよ? まったく』

美琴「早寝早起きしてるよ!」

上条『ん、よろしい』

美琴「くそ、子供扱いすんな!」プンスカ

上条『あはは……少しは元気でた?』

美琴「へ?」

上条『今朝、いやそっちは昨日か』

上条『これでもか!ってくらい、アンタを追い詰めちゃったじゃない』

上条『今更だけど心配になってさ……ごめんね』

美琴「……」ジワ

美琴「……ごめんなさい」グスッ

上条『ど、どうしたの!?』

美琴「お、俺のほ、ほうがッ、悪いのッ、に」ヒックヒック

美琴「ごめッ、ごめんなさいぃ……」ポロポロ
75 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:03:00.92
上条『アンタ、泣いてるの?』

美琴「な、泣いてないッ」ポロポロ

上条『強がっちゃって、可愛いなぁ~もう』

美琴「ううううううううっ///」グスグス

上条『今はちゃんと私のこと想ってくれてる?』

美琴「うん……俺が泣いたんじゃねえよ。御坂ボディが泣いたんだ」スンスン

上条『はいはい』

美琴「……御坂、本当にごめん」

上条『だからもういいってば。お互い様じゃない』

美琴「でも、お前が割に合わないじゃねーか」

美琴「だから俺に挽回のチャンスをくれよ」
76 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:05:21.76
上条『確かにそうね。私の乙女心を散々踏みにじってくれたしねぇ……例えば』

上条『携帯のペア契約なんてあからさまなアプローチを無視したり』

美琴「ぐっ」

上条『あまつさえ妹にプレゼントをやる始末だし』

美琴「むぐぐ…」

上条『お前なに勘違いしてんの?って言われたみたいで悲しかったなぁ~』

美琴「すみませんっしたぁぁぁぁ!!」ドゲザ

上条『それじゃあ誠意をみせてもらおうかしら』

美琴「ど、どうすればいいんでせう?」ビクビク

上条『今朝から気になってたんだけど、アンタ男言葉で生活してない?』

美琴「そうだけど、不味かったか?」

上条『不味いに決まってんでしょうが! 一応お嬢様なのよ!』

美琴「で、でも…」オロオロ

上条『言い訳しない! いいわ、アンタ女言葉で生活しなさい』

美琴「待って! それは無理だって!」イヤイヤ

上条『はあ!?』

美琴「思考が女になってんだぞ! 行動まで女っぽくしたら戻れなくなっちまう!?」アセアセ
77 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:07:21.18
上条『…ちっ』

美琴「舌打ち!? 何で舌打ちすんの!?」ガーン

上条『じゃあ難易度を下げるか』

美琴「本当!? ありがとうございます御坂様! 犯罪以外なら頑張ります!」

上条『男言葉で話していいけど、私を名前で呼んで』

美琴「えっと、美琴?」オズオズ

上条『違うわ。私は今、上条当麻よ』

美琴「じゃあ、と、当麻?」

上条『いいぜ。俺もお前のこと美琴って呼ぶからな』

美琴「まあ、この程度ならなんとか……ってなにその口調?」

上条『あのなあ、入れ替わったことは内緒だろうが』

上条『なのに俺が女言葉で話してたら周りはどう思う?』

美琴「……気が狂ったのかと」ガクガク

上条『分かってんじゃねーか。だからイギリスに来てからずっとこんな感じだ』

美琴「……凄い適応力ですね御坂さん」

上条『こんくらい当然だろ? あと当麻!』

美琴「自分の名前呼ぶって変な感じなんですけど……」ウーン

上条『それが嫌なら女こ…』

美琴「やだなー当麻さん! 冗談ですことよ!?」アセアセ
78 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:09:45.34
上条『ったく、あとは美琴が男言葉で話す理由か』

美琴「……別に理由なんていらねえだろ。本物もがさつだし」ボソ

上条『ああん!?』

美琴「ひっ!?」ビクッ

美琴(ガラ悪っ! こんなの上条さんじゃねーよ)

上条『一々茶々いれんのは美琴の悪い癖だな』

美琴(もっと優しくできねーのかよ)

上条『あー理由だけどな、適当でいいから』

美琴「投げやりだー」

上条『美琴は超能力者だからな。能力開発の一環ってことで済まされるだろ』

美琴「さっきと言ってること違うんじゃ……」アレ?

上条『佐天さんと初春さんはそんな細かいことをとやかく言わないと思うし』

美琴「またスルー!?」ガーン

上条『黒子は口煩いけど……すぐ慣れるさ』

美琴「そんな適当でいいんかよ。元に戻ったとき困るのはお前だぞ?」

上条『別に構わねーよ。…………戻らねーし…』

美琴「何だ? よく聞こえない」
79 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:12:26.49
上条『それより美琴に言いたいことがあるんだけど、いいか?』

美琴「なんだよ改まって」

上条『俺はお前が好きだ』

美琴「……好き……って、ええええええええ!?///」マッカッカ

上条『結局ちゃんと告白できてなかったからな。きっちりしたかったんだ』

美琴「そそそ、その、おお俺もッ///」

美琴「すすす好ッ――!? ――――ッ!?」ガチン!

上条『美琴、落ち着け』

美琴「……ひたひ」カンダ…

上条『返事は俺が学園都市に帰ってからでいいよ』

美琴「ふえ? れ、れも…」オロオロ

上条『答えなんて分かりきってるしな』

美琴「にゃ、にゃにゃに///」プルプル

上条『明日も朝早いし寝ますかね。おやすみ美琴』pi

美琴「///」テレテレ
81 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:26:35.80
乙!
なんか読んでてニヤニヤが止まらない…
82 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/07(木) 02:28:00.76
乙!
なにこの新感覚
ハマっちゃうんだけど

S条さん(S琴)とM琴(M条)が入り交じってるような不思議感
93 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:07:18.59
美琴「///」ポー

美琴「……好き、か///」ポケー

美琴「知ってたけど……うれしいなぁ///」ギュ

美琴「なんて返事すればいいんだろ///」フルフル

美琴「恋愛経験なんてねーし、変なこと言っちまいそうだ♪」

美琴「あはは、調子がいいな俺」

美琴「ちょっとアイツに優しくされただけなのに、不安なんか吹っ飛んじまった」

美琴「困ってたら颯爽と助けてくれるなんて…」

美琴「……アイツ、ヒーローみたいだ///」

黒子「お姉様ぁぁぁーーっ!」シュン!ガバッ

美琴「な、何だ!?」ビクッ

黒子「グヘヘ、最っ高の抱き心地ですの!」スリスリ

美琴「黒子!? はっ離れッ…」

美琴(そうだ。スキンシップとれって、アイツが言ってたっけ)
94 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:07:52.77
黒子「離しませんわ! まだまだお姉様分が足りませんの」ギューー

美琴「……ったく、少しだけだぞ」ギュ

黒子「え?」ピタ

美琴「ん? どうした?」

黒子「それはこっちの台詞ですの。いつもなら電撃がくるはずですのに……」

美琴「電撃って……そんなことしねーよ」

黒子「……マジですの?」ジュルリ

美琴「うん、マジですの」

黒子「ふ…ふふふふふふふふふふふふふうふ」ギラギラ

美琴「く、黒子さん?」カタカタ

黒子「言質はとりましたのおおおおォォォォォーーーーッ!!!」ガバチョ

美琴「ひっ!?」
95 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:08:48.10
たっぷり三十分後――


黒子「ふぅ…」ツヤツヤ

美琴「……酷い目にあった」ヨロヨロ

黒子「堪能しましたわ~」

美琴「もうやんねーからな!」

黒子「あらあら、そんなこと仰るなら…」ワキワキ

美琴「や、やだ…」アトズサル

黒子「」ゾクゾク

美琴「く、黒子?」

黒子「ハッ! もう少しで新たな嗜好に目覚めるとこでしたの」オシイ

美琴「こんなに変態だったなんて……不幸だ」ガクリ
96 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:09:36.07
黒子「少しばかり、ねちっこく抱きついただけですのに大袈裟ですわ」

美琴「あれの何処が少しなんだよ!」

黒子「あの程度で騒ぐようでは上条さんを満足させられないかも、ですわ」ヤレヤレ

美琴「あ、ああアイツを満足って、そんなの///」テレテレ

黒子「冗談ですの」シレ

美琴「!? 何なんですかぁ! 御坂さんをいじめてそんなに楽しいんですかぁ!?」

黒子「そろそろ待ち合わせの時間ですの」

美琴「え? お前もスルーするの!?」

黒子「初春たちを待たせないよう急ぎましょう、お姉様」
97 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:11:25.14
ファミレス Joseph's――


初春「白井さんたち遅いですね」

佐天「そうだねー。なんかあったのかな」ウーン

初春「それなら連絡が…」

黒子「お待たせして申し訳ありませんの」トコトコ

初春「あ! 白井さん遅いですよ」

佐天「……あの、なんで御坂さんそんなにボロボロなんですか?」チラリ

美琴「あはは…」ボロボロ

初春「うわっ、コート破けてますよ!」

美琴「ちょっと不幸なことが…」

黒子「道端で転倒すること三回、スキルアウトに絡まれること二回、極めつけに…」タンタン

美琴「ぎゃああああ!! 言わないで! お願いします黒子さん!」ドゲザ

黒子「添い寝を要求しますわ」

美琴「それは過剰請求なのでは……」

黒子「妥当ですの!」

美琴「原告の変態性は常軌を逸してるので要求は却下します。以上!」

初春佐天「……」ボーゼン
98 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:12:38.74
黒子「先程お姉様は犬に追い回されて半べそ掻いてましたの」シレ

美琴「ちょ!?」

初春「!? ……」パソコン、ソウサ

佐天「……あっはっは! 白井さ~ん、いくらなんでもそれ無理がありますって」

佐天「御坂さんは超能力者の第三位ですよ?」

佐天「犬に泣かされるなんてあり得ないですよ」ヤレヤレ

美琴「そ、そうなんだよ。あり得ねーっつーの!」

初春「佐天さん! これ見てください!!」
99 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:13:25.93
監視カメラの映像――


犬「Bowwwwoww!!!」タッタッタ

美琴「ぎゃああああ!! 追いかけてくんなぁぁぁーーーっ!!」タッタッタ

美琴「尻尾踏んだの謝るからッ!!??」ステーン!

犬「Guuuuu……」ニジリヨル

美琴「痛たた…ひぃ!?」シリモチ

犬「Bowwwwoww!!!」イカク

美琴「こ、こっちくんなぁ…」ナミダメ

犬「Gaaaaa!!」

黒子「お姉様!」シュン!

美琴「!?」シュン!
100 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:15:15.77
初春「……」ゾクゾク

佐天「……あれが犬!? 怪獣じゃなくて!?」

美琴「……」ガクガク

黒子「ご覧の通りですの」

美琴「早速ばれるなんて……不幸だ」ガクリ

初春「怯えてる御坂さん……かわいい」ボソ

美琴佐天「え?」

初春「はい? どうかしました?」

美琴佐天「な、なんでもないよ!」フルフル

黒子「初春はよく分かってますの」

初春「当然じゃないですか」

美琴佐天「……」カタカタ

初春「なんか御坂さん雰囲気変わりましたね」

黒子「ええ。隙だらけになったというか…」

初春「…いじめるとかわいい?」

黒子「そうですの! グッとくる反応をしますの!」

美琴「おい!」

佐天「……そう言われてみれば」チラ

美琴「へ?」
101 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:16:52.64
初春「素晴らしいですけど、何かあったんですか御坂さん?」

黒子「恋人ができましたの」

美琴「ちょっ!?」

初春佐天「彼氏!?」

黒子「ええ、今日二人を呼んだのはそのことを伝えるためですの」

佐天「それより相手は上条さんですよね!」

黒子「はいですの。お姉様の変化には上条さんが関係してると睨んでますわ」

美琴「なあ…」

佐天「確かに御坂さん、昨日とは別人みたいですよ」

美琴「おい…」

黒子「凛々しいお姉さまも素敵ですが…」

美琴「あのな…」

初春「今の御坂さん最高ですよ! ……泣かせてみたいなぁ」ワクワク

美琴「…無視すんなぁぁぁ…」グス

黒子初春佐天「……」ゾクゾク
102 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:18:19.08

美琴「みんなして俺を無視しやがって」プンスカ

初春「ごめんなさい。でも御坂さんを見てるとつい…」

美琴「つい…じゃないんだよ!」

佐天「まあまあ、それよりも御坂さん、言葉遣いが荒くないですか?」

黒子「そうですの。そんなことでは殿方に愛想つかされますわよ」

美琴「んなことねーよ。アイツに認めてもらったし」

佐天「へー、寛容なんですね」

初春「やっぱり上条さんって優しいんですか?」

美琴「う、うん」
103 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:19:56.46
佐天「例えば!?」

美琴「ええっとな、(鈍感な性格を)激しく責められて、わけ分かんなくなって、ずっと泣きそうだったんだ」

美琴「でも一晩明けたら優しく慰めてくれて、そのまま(告白)してくれたんだ///」テレテレ

黒子初春佐天「え?」

美琴「思い出すだけで幸せだなぁ///」ポー

初春「…泣くほど激しい責め? しかも一晩中?///」イヤンイヤン

佐天「上条さんって鬼畜だったんだ……」サイテー

黒子「今朝起きたらお姉様がいなかった……まさか…まさか」プルプル

黒子「お姉様!!」

美琴「な、なんだ?」ビクッ

黒子「調教されたんですの!? 既に調教済みなんですの!?」

美琴「調教って……もうアイツに逆らえないし、そうなのかな///」テレテレ

黒子「あんの腐れ類人猿がああああああああああ!!!」
104 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:20:42.63
初春「白井さん落ち着いてください!」

黒子「落ち着けるわけねーですのぉぉぉ!」

初春「上条さんが調教したおかげで、私たちは御坂さんを弄れるんですよ?」

黒子「!!??」

初春「だから上条さんGJが正解なんです!」

黒子「た、確かにそうですの。今日のお姉様は何をしても反撃してきませんの」

初春「きっと泣いちゃうくらい厳しく躾けられたんですよ!」ダイコーフン

佐天「…初春」マワリノシセンガ

初春「やっぱり上条さんの功績は計り知れないです」pipipipipi

初春「あ、メールが…! 白井さん、風紀委員の緊急招集です!」

黒子「了解ですの!」シュン!

佐天「えっ!? ちょっ、……いっちゃった」

佐天「切り替え速いのは頼りになるけど…」キョロキョロ


客A「調教って…」ヒソヒソ

客B「風紀委員に通報…」ヒソヒソ

客C「あの子、常盤台の制服…」ヒソヒソ

客D「御坂って言ってたし、超電磁砲じゃない…」ヒソヒソ


佐天「こんな状況で置き去りにするなぁぁぁーーーーッ!!!」

美琴「!?」ビクッ
105 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:22:40.75
第七学区 ゲームセンター――


佐天「初春の…馬鹿野郎ォォォーーー!!!」バコーン!

美琴「…95点って、凄いな」

佐天「自己ベストですね。初春たちへの怒りを込めたからな~」

美琴「あはは……」

佐天「次は御坂さんの番ですよ」

美琴「よしっ、いっちょやってみますか」

美琴(以前は180点くらいだったっけ?)

美琴「おおおおぉぉらぁッ!!」パコン!

佐天「…70点、やった! あたしの勝ちです」キャッキャッ

美琴「本気で殴ったのに…」ズーン

佐天「御坂さ~ん、もう降参ですかぁ?」ニヤリ

美琴「まだだ! 御坂さんの力はこんなモンじゃねえ!」

佐天「じゃー次はアレで勝負だ!」ビシッ

美琴「はっ、吠え面かくんじゃねーぞ!」









佐天「完・全・勝・利!」

美琴「完敗……だと……」ホエヅラ…
106 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:24:27.47
美琴「パンチングマシーン、エアホッケー、ガンシュー、格ゲー、音ゲー……」

美琴「全滅だ……何をやっても佐天さんに勝てねえ」

佐天「素敵な吠え面ありがとうございました」

美琴「うぐ…」

佐天「弱すぎて期待はずれだなあ~」

美琴「うぐぐ」

佐天「御坂さんの実力はこんなモンですかぁ」

美琴「…いいぜ」

佐天「んー?」

美琴「俺の実力がこの程度だと、佐天さんに勝てないって言うのなら」

美琴「まずは、そのふざけた幻想をぶちこ…」ゲコッゲコッゲコ

佐天「電話鳴ってますよ?」
107 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:26:30.96
美琴「……もしもし」pi

黒子『お姉様、今よろしいですか?』

美琴「よろしくねえ! スルーだけじゃなくカットまでするとか御坂さんに恨みでもあるんですかあ!!」

黒子『な、何にお怒りなんですの!?』

美琴「てめえにだよ黒子さん」

黒子『まあ、それはいいとして』

美琴「全然よくねえ!」

黒子『風紀委員の仕事が長引きそうなので、帰宅は夜遅くになりますの』

美琴「言ったそばからスルー!?」ガク

黒子『ですから先にお休みになってください。それでは』pi
108 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:27:21.11
美琴「……」プルプル

佐天「御坂さん?」

美琴「……俺の話聞けよぅ」グス

佐天「」ゾク

美琴「絶対わざと無視してんだ…」ジワ

佐天「」ウズウズ

美琴「佐天さんは……違うよな?」ウワメ

佐天「もももちろんですよ!!」ウズウズ

美琴「……本当?」オズオズ

佐天「はい、あたしは御坂さんの味方です!」ウズウズ

美琴「…そっか」ニコ

佐天「ああもう無理!!」ガバチョ

美琴「わぷっ」

佐天「御坂さんかわいい~~~」ギュ

美琴「んう~」スリスリ

佐天「ほっぺすりすり!? も~~~っ、どんだけキュンキュンさせるんですか!?」キュンキュン

美琴「ん、あったかい…」ホッコリ

佐天「もって帰ったら駄目かな……」シンケン
109 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:29:23.75
第七学区 とある公園――


佐天「っていう感じで三十分くらいかな? 御坂さん、幼児退行してたんですよ」

美琴「……不幸だ」ガクリ

佐天「ここまで連れてくの大変だったんですから」

美琴「ごめんな、迷惑かけちまってさ。けど幼児退行はねーよ…」

佐天「大丈夫ですよ!」

美琴「…なにが?」

佐天「御坂さん、すっごく可愛かったんですから!!」キッパリ

美琴「は?」

佐天「ゲーセンにいた人達も絶賛で、いーーーーーっぱい写メってましたもん♪」

美琴「もん♪、じゃねぇぇぇーーーーっ!!!」

美琴「いっぱいって何人くらいに撮られたんだよ!?」アタフタ

佐天「さあ?」

美琴「だいたいでいいんだよ!」

佐天「御坂さんは通りを歩く人を、いちいち数えてますか?」ヤレヤレ

美琴「……」ガクガク

佐天「そんなことより、ほらっ! 可愛く撮れてるでしょ!!」ケイタイ

美琴「不幸だああああぁぁぁぁぁーーーーーーッ!!!」
112 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:39:48.46
最高に面白いっつーかヘタレた美琴さん可愛い
早く夫帰って来て絡みを見たいなー
113 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/10(日) 01:42:15.11
美琴編も在んだよな?
ねーちんや五和辺りに迫られたりすんのかね?
色んな意味で二人の再会は遠そうだ
137 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:20:39.00

佐天「はいっクレープ。機嫌なおしてくださいよ~」サシダス

美琴「…機嫌が悪いんじゃねー、不幸を嘆いてるんだ」ウケトル

佐天「不幸って…確かに今日の御坂さんついてないですね」

美琴(もしかして俺の不幸に幻想殺しは関係ない?)モグモグ

美琴(いやそんなまさか……)モグモグ

佐天「でも能力を使えば犬?だろーがスキルアウトだろーが、御坂さんの敵じゃないのに」

佐天「どうして使わなかったんですか?」

美琴「え? ああ……能力ね」

美琴「使う必要がなかったから、かな」

佐天「??」

美琴「犬に追いかけられたのは尻尾を踏んだ俺が悪いし」

美琴「スキルアウトだって怪我させていいわけじゃないだろ」

美琴「だから能力を使う必要がねーんだよ」

美琴(使い方は分かるけど、人に向けていい能力じゃないしな)

佐天「理屈は分かりますけど…でも御坂さんが危ない目にあったら意味ないですよ」

美琴「あはは、そうかもしんねーけどさ、もう決めちまったからな」

佐天「まったく、御坂さんは頑固だなぁ」

美琴「まあ怪我しないように気をつけるから、それで勘弁してくれ」

佐天「しょーがない。それで納得してあげます」
138 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:22:26.29
美琴佐天「ごちそーさま」

美琴「佐天さん、クレープの包み紙くれ。捨ててくるからさ」

佐天「お願いしまーす」ポロッ

美琴「ん? 何か落とし―ッ!?」ピタ

佐天「ああ、それですか。さっきクレープ屋で貰ったんですよ」ヒョイ

美琴「…アヒルのマスコット」ジー

佐天「ただのマスコットじゃないです。ここを押すと…」ポチットナ

アヒル「おはようございます。初期設定をはじめます」

美琴「!?」

佐天「もう一回押すと」ポチ

アヒル「……」シーン

佐天「たしか…AI搭載型多目的サポートツール、だったかな」

美琴「……」ジー

佐天「新商品のデータ収集のために配ってるみたいですよ」

美琴「可愛い…」

佐天「そーかなぁ。なんかムカつく顔してません?」

美琴「そんなことねえよ! 愛嬌あるじゃん!」

佐天「あたしには分かんないなあ」

美琴「こんなに可愛いのに…」
139 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:24:22.80
佐天「そんなに気に入ったんならあげますよ」

美琴「マジで!?」

佐天「マジです」ハイ

美琴「いいモン貰った! さんきゅーな佐天さん!」ウケトル

佐天「いえいえ。じゃあ初期設定しちゃいましょう」ペラペラ

美琴「説明書?」

佐天「そうです。なになに…まず所有者の登録…次に名前をつける…最後に…」ペラペラ

美琴(名前か、どんなのがいいかな?)

美琴(愛嬌のある顔……ん? どっかで見たことあるような…)

美琴(ムカつきはしないが、ちょっと偉そうな…)

美琴(そうだ! こいつフィアンマに似てる! よし、名前はフィアンマにしよう)
141 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:26:40.99

佐天「御坂さん、アヒルのお腹を押してください」

美琴「おう、ここか?」ポチットナ

アヒル「おはようございます。初期設定をはじめます」

アヒル「所有者の名前を教えて下さい」

美琴「み、御坂美琴」

アヒル「御坂美琴でよろしいですか?」

美琴「はい」

アヒル「私の名前を決めてください」

美琴「お前の名前はフィアンマだ」

アヒル「フィアンマでよろしいですか?」

美琴「はい」

アヒル「最後にあなたは私にとって、どんな存在ですか?」

美琴「え?」

美琴(存在? 家族とか友達とかそういうのか?)

美琴(ん~、普通に友達でいいか)

美琴「えっと、友だ…」

青ピ「奴隷!! ボクは小萌センセの奴隷になりたいわ~」

土御門「義妹こそ至高なんだにゃー。バイトも終わったし舞夏に会いにいくかにゃー」

アヒル「初期設定を完了しました」

美琴「へ? 確認は?」

佐天「…奴隷って」ヘンタイ?
142 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:29:02.85
アヒル「登録情報をもとに最適化します。しばらくお待ち下さい」

美琴「ま、まあ登録し直せば大丈夫だろ」

佐天「……これ一度登録したら変更できないっぽいんですけど」ペラペラ

美琴「マジ!? ど、どうすんだよ!?」アタフタ

佐天「大丈夫ですって。所詮、無料配布のおもちゃですよ?」

美琴「そうだけど……嫌な予感がする…」

アヒル「最適化を完了しました。これよりフィアンマは起動します」

美琴佐天「……」ドキドキ

















フィ「おい貴様、俺様が直々にサポートしてやるんだ。光栄に思え」フフン

美琴「」プルプル

佐天「…なにこれ」アゼン
143 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:32:55.52
フィ「奴隷の分際で俺様を無視するとは、いい度胸だ」

美琴「だ、誰が奴隷なんだよ!」プンスカ

フィ「貴様だ」

美琴「てめえ、おもちゃのくせに…?」オレサマ?

美琴「…お前フィアンマなのか!?」

フィ「そうだ。……なるほど、マニュアルを正しく把握してないな?」

美琴「??」

フィ「しかたない。貴様に理解できるよう説明してやる」

フィ「俺様はオリジナルのフィアンマではない」

美琴「見た目ただのアヒルだしな」

フィ「貴様の記憶を読み取り、フィアンマなる人物の人格を擬似的に再現しているだけだ」

美琴「記憶を読むって、なんだよそれ!」

フィ「読心能力の応用だ。要するに俺様は貴様がイメージするフィアンマということだ」

美琴「無駄に高性能だ…」

フィ「普通は家族、友達、恋人の名前をつけるようだが、俺様を選ぶとは」

フィ「貴様、目が高いな」

美琴「……」チラリ

佐天「あ、本当だ。それっぽいこと書いてる」ペラペラ

美琴「佐ぁぁぁぁ天さぁぁぁぁぁん!! 今頃なに言っちゃてるんですかあ!?」

佐天「…てへ♪」ペロ

美琴「可愛く誤魔化しても駄目だからね!?」

フィ「煩い黙れ。まだ説明が終わっていない」

佐天「人の話はちゃんと聞かないと」

美琴「…その通りなんだけど、納得いかねぇ」
144 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:35:42.09
フィ「俺様の機能については適時教えてやる。…それより」

フィ「いつまで俺様を鷲掴みにしているつもりだ。無礼だろう」

美琴「はあ?」

佐天「えーっと…御坂さん、そのアヒルを…」ペラペラ

フィ「アヒルではないフィアンマだ」

佐天「はいはい、フィアンマを肩に置いてください」

美琴「肩に…うわっ、くっついた!」ピタ

フィ「ふむ、これでいい」

佐天「あっはは、似合ってますよ」

美琴「…嬉しくねー」

フィ「俺様を肩に乗せられるんだ。奴隷には身に余る贅沢だろう」

美琴「奴隷じゃねーし」
145 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:37:00.46
美琴「くっそ、こういうのは浜面のポジションのはずなのに…」

佐天「浜面? 誰ですか?」

美琴「イギリスにいる知り合いだよ。少し前まで学園都市に住んでたけどな」

佐天「へえー、その浜面さんも奴隷扱いを?」

美琴「うん、麦野さん…まあ女王さまみたいなひとに毎日顎で使われてる」

美琴「あいつの場合は望んでそうなった、って言うと思うけどなー」

フィ「俺様も負けていられないな」

美琴「変なとこで張り合わなくていいから!」

佐天「そんなこと言って、実は満更でもないのでは~」ニヤニヤ

美琴「んなわけあるか!……もうつっこみ疲れたんですけど」グッタリ
146 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:39:46.06
佐天「午前中から弄られっぱなしですもんね」

美琴「…俺は先輩なんだぞ…偉いんだぞ」

佐天「全然先輩って感じしませんけど、親しみやすくていいと思うな」

美琴「そ、そうか?」

佐天「はい。だから安心して弄られてください」

美琴「…え?」

佐天「日も落ちてきたんで帰りますね。御坂さんの写真、初春たちに送らなきゃ♪」スタコラサッサ






美琴「……フィアンマさん」

美琴「後輩たちが俺をいじめて遊ぶんですが、どうすればいいですか?」

フィ「ドMになればいいだろう」

美琴「変態は嫌だ! まじめに答えろよ!」

フィ「割とまじめなんだが? 受け入れれば楽になれる」

美琴「受け入れたくねー。…アイツに相談するか」

美琴「もう日も暮れたし帰ろう」トコトコ
147 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:41:25.19
第七学区 常盤台学生寮への帰り道――


美琴「さみー。コートが破けてるせいで風を防げねえ」ブルブル

フィ「情けない声をだすな。俺様は裸だというのに」

美琴「お前寒さとか感じねーだろうが」

フィ「感じるぞ」

美琴「はあ?」

フィ「俺様には各種センサーが搭載されているからな」

フィ「寒さも暑さもわかる」

美琴「どんだけハイスペックだよ…誰が造ったんだ?」

フィ「知らんな。そんなことより貴様、尾行されているぞ」

美琴「へ?」
148 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:43:46.77
フィ「後方十メートル、小柄で髪の短い女だ」

美琴「なんで尾行されてるって分かるんだよ!?」

フィ「公園にいた時から貴様の半径十メートル以内から離れない」

フィ「気づけ馬鹿が」

美琴「馬鹿って言うほうが馬鹿なんですぅ…あれか」チラ

??「……」

美琴「…お前、レーダーついてる?」

フィ「ここは撒くよりも接触したほうがいいだろう」

美琴「てめえもスルーしやがりますか」

美琴「つーか尾行される心当たりなんて……結構あるな」

美琴「用心してかかるか…」ゴクリ

フィ「不意打ちを仕掛けて確実に仕留めろ」

美琴「なに物騒なこと言ってんだよ!?」

フィ「ではどうする?」

美琴「……普通に話しかける」

フィ「考えなしか。無能め」

美琴「無能!? …もういい。お前は喋るな。絶対だぞ」

フィ「分かった」
149 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:46:10.75

美琴「おい、ちょっといいか?」

??「私ですか?」

美琴「単刀直入に言うが、何で俺をつけた?」

??「えっと、勘違いじゃないですか」

美琴「公園にいた時から監視されてたのは知ってんだよ」

??「意味がわからないんですけど…」

美琴「惚けても無駄だ。ネタはあがって…」キリッ

フィ「俺様が教えてやらねば尾行されていた事すら気づかなかったくせに偉そうにするな」

美琴「おまっ、ばらすなよ! あと喋んなって言ったよね!?」アタフタ

??「……」ポカーン

フィ「貴様が俺様の功績を横取りするからだ」

美琴「そんなつもりねーよ!」

フィ「どうだろうな」

美琴「なんてムカつく野郎だ。佐天さんの言う通りだったぜ」

??「……」ポカーン

美琴「見ろ! お前のせいで呆れられてるぞ」

フィ「どうだろうな」

美琴「…この野郎」
150 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:48:12.35
??「あ、あの…」オズオズ

美琴「ん? ああ、ごめん。こっちが話しかけたのに無視しちまってさ」

??「…そんなことより、あなた…超電磁砲ですよね?」

美琴「あ、ああ」

??「聞いてた話と全然違います…」

美琴「何か言った?」

??「いえ、なにも」

美琴「まあ尾行うんぬんは置いといて、何かあるなら手貸すけど?」

??「……え?」

美琴「お前、何か困ってる事あるんだろ? 経験則から御坂さんはお見通しですのことよ」

??「はぁ…」ヤレヤレ

美琴「えっ? もしかしなくても勘違い!?」ハズイ

??「いいえ、超電磁砲が超お人好しだと分かって安心しただけです」ニコ

美琴「そんな、それほどでも…」テレテレ

フィ「馬鹿にされているんだがな。残念な奴だ」

??「早速ですけど、超電磁砲に教えて欲しいことがあるんです」

美琴「いいけど、話は寮で聞いてもいいか? マジで寒くなってきたし」ブルブル

??「私は構いませんけど…」

フィ「危機管理って知ってるか?」

美琴「知らねーよ。さっさと帰るぞ」
151 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:52:31.15
常盤台学生寮 自室――



美琴「あったけー、常時空調がきいてるとか最高じゃないかー」

フィ「気を抜きすぎだ」

美琴「はいはいわかりましたよっと。んじゃ自己紹介すっか。俺は御坂美琴、お前は?」

??「私は絹旗最愛、絹旗でいいです」

美琴「よろしくな絹旗。あとこれはフィアンマっつームカつくアヒルだ」

絹旗「…アヒルのマスコット? さっきから超喋ってますけど」

フィ「俺様は超高性能だからな。あとアヒルじゃないフィアンマだ。訂正しろ小学生」

絹旗「なっ!? 超失礼ですねこのアヒル! 私は中学生です!」ムカッ

フィ「どちらにせよお前がちんちくりんな事に変わり無いだろう」フフン

絹旗「…真剣にムカつきました。御坂、これぶっ壊してもいいですか?」

美琴「喧嘩すんな。はら絹旗、話を聞かせてくれ」ヤレヤレ
152 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:54:47.52
絹旗「そうでした。…御坂は上条当麻さんと親しいんですか?」

美琴「は?」

美琴(何で俺の名前が出てくるんだ!? 絹旗とは初対面のはず……絹旗? そーいやどっかで…)ウーン

絹旗「御坂、どうかしました?」

美琴「なんでもない、と、当麻ね。うん、友達だけど…それで?」

絹旗「私に上条さんを紹介してほしいんです」

美琴「はぁ?」イラッ

絹旗「み、御坂? どうしたんですか」ビクッ

美琴「あ……ごめん」

美琴(俺、何でこんなにイラついてんだ?)イライラ

美琴「紹介するのは構わないけど、今は無理」

絹旗「何でですか?」

美琴「海外に行ってんのよ。その内帰ってくるけどさ」

絹旗「そうですか……」
153 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 00:57:48.57
美琴「…当麻に会ってどうするの?」イライラ

絹旗「相談したいことがあるんです」ン?

美琴「…私も相談に乗るくらいできると思うけど」イライラ

絹旗「上条さんじゃないと駄目なんですよ」キッパリ

美琴「…ッ!?」ズキッ

絹旗「…なるほど」ピーン

美琴(なんだよ…なんなんだよ。助けが必要なら誰にだって手を貸してきたじゃねえか…)ズキズキ

美琴(なのに、なんで……)ズキズキ

絹旗「……御坂には全部話しちゃいますけど、私には会いたい人達……いえ、友達がいるんです」

絹旗「ずっと探してようやく上条さんに、その友達と接点があるって分かったんですよ」

美琴「…え?」

絹旗「だから私は上条さんに渡りをつけてほしいだけです。……御坂が超心配するようなことはありませんから」ニコ

美琴「し、しし心配!? なにが!?」アタフタ

絹旗「御坂は上条さんのことが超好きってことです」シレ

美琴「好きって、あの、その……うん///」テレテレ

絹旗「御坂の反応が超乙女です。…同じ超能力者でも麦野とはえらい違いですね」

美琴「乙女とかいうなぁ/// ……むぎの?」
154 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 01:00:29.76
絹旗「はい、御坂は戦ったことがあるはずです」

絹旗「第四位、原子崩しの麦野沈利、容赦のない鬼ババアです……リーダーのくせに」ウツムク

美琴「ババアって……」

絹旗「あんなヒステリックで超後先考えない女、ババアで十分です」ドンヨリ

美琴「そーかなぁ、結構優しいと思うけど……あー、浜面には容赦ないわね、うん」

絹旗「!!?? 浜面を知ってるんですか!?」

美琴「知ってるけど…ああそっか」ピコーン

絹旗「何ですか!? どんなことでもいいから教えてください!」コーフン

絹旗「お願いします! 浜面たちを探してるんです!!」

美琴「落ち着いて。浜面と滝壺、それに麦野さんはイギリスにいるわ」

絹旗「イギリス…そんな、遠すぎます…」ガクリ
155 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 01:08:31.62
美琴「絹旗の名前に聞き覚えがあるわけよ。麦野さんが絹旗のこと心配してたからね」

絹旗「え……麦野が?」

美琴「一人だけ学園都市の糞溜めに置き去りにしてしまった。何とかこっちに連れて来れないか、とか」

美琴「謝りたい、とかね」

絹旗「う、嘘です! 麦野に限って……そんなことあるはず…ないです」

美琴「嘘じゃないわ。浜面と滝壺も心配してたけど、麦野さんが一番絹旗のこと気にかけてたもの」

美琴「妹を心配するお姉さんって感じだったわ」

絹旗「……フレンダが、死んで…浜面が裏切って…麦野は、アイテムを、捨てた…はず、なのに」グス

絹旗「もう…私の居場所なんて、ないって…死ぬまで一人だって、我慢…してたのにッ」

絹旗「そんな…私のこと、気にかけて、くれっ、て、た…」ヒックヒック

絹旗「…会い、たい。会いたいよぅ、むぎのぉ…」ポロポロ

美琴「大丈夫だから。絶対会わせてあげるから」ギュッ

絹旗「本当…ですか?」

美琴「ええ、御坂さんにまかせなさい! コネだけは充実してるんだから」ニコ

絹旗「うぐっ、うぅ…」

美琴「だから、もう悲しいこと我慢しなくていいから…」ナデナデ

絹旗「…二回もっ、置き去りになるっ、の、いやだっ」ヒックヒック

絹旗「ひとり、ぼっちはッ、嫌、です…うぁぁぁぁぁあああ」ポロポロ

美琴「……」ナデナデ

156 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 01:11:15.97


絹旗「……」スースー

美琴「泣き疲れて寝ちゃった…」

フィ「張り詰めていたものが切れたんだろうな」

美琴「…ったく、本当に救いようがないわね、学園都市は」

フィ「思いもよらぬ展開になったな」

美琴「そうね。でも決めたから」

美琴「絶対に絹旗をイギリスまで、麦野さんたちの所へ連れていってみせる」

フィ「……」

美琴「まずは当麻と話さないとね」

フィ「……」

美琴「それから…? どうかした?」

フィ「俺様は貴様の思考、記憶、イメージを基に構築された人格だ」

美琴「??」

フィ「だから貴様の精神が上条当麻だと知っている」

美琴「読心能力を応用してるんでしょ。なら知ってて当然だけど…」

フィ「自身の変化に気づかないのか?」

美琴「ん? なんか変わったかしら…?」

フィ「……口調だ」

美琴「…!!??」
157 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 01:15:39.71
美琴「わたッ…俺は、いつから…?」

フィ「そこで寝ている小学生が上条当麻に会いたいと貴様に頼んだときからだ」

美琴「…よく覚えてる。滅茶苦茶イラついてたんだ」

美琴「当麻と絹旗が仲良くしてるとこを想像して、それで…」

フィ「深く考えるな。今の上条当麻にとって御坂美琴の想いは猛毒だ」

美琴「どういうことだよ」イラッ

フィ「貴様が上条当麻のことを想う度に、貴様本来の人格は侵食されていく」

フィ「女に嫉妬したりすると爆発的に侵食が進むんだ」

美琴「侵食ってなんだよ。このままだと、どうなっちまうんだ」

フィ「どうもならんさ。ただ…」

美琴「…ただ?」

フィ「現状を受け入れてしまうだけだ」

フィ「そうなれば貴様が上条当麻に戻ることは不可能になるだろう」

美琴「そんな…完全に御坂になっちまうのか?」

フィ「そうじゃない。似て非なるものだ」

フィ「上条当麻と御坂美琴、それぞれが理想とする相手になると推察できる」

美琴「…つまり俺は、俺にとって理想の御坂美琴になるのか?」

フィ「そうだ」

美琴「冗談じゃねえ! 俺は上条当麻だ。絶対もとに戻ってやる!」

フィ「強く自己を意識できるうちは大丈夫だろう」

フィ「バイタルもメンタルもモニターしているからな。異常を検知したら教えてやる」

美琴「…マジで万能だな」
158 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/21(木) 01:17:49.92
美琴「そうだ! アイツにも教えてやんねーと…」pipi

美琴「……だめだ、でねえ」オカケニナッタデンワハ…

フィ「イギリスとの時差は約九時間だ。明日の早朝にするほうがいい」

美琴「そうだな。ちーっとばっか早いけど寝るか……って!?」

絹旗「……」スヤスヤ

美琴「俺のベッド…絹旗が寝てるんだった」

フィ「広いベッドだ。二人で寝ても十分じゃないか」

美琴「…そうだ、今の俺は人畜無害な御坂さんだ。女の子と一緒に寝てもなんともないぜ」ゴソゴソ

フィ「俺様もシャットダウンするか…電池は大切にしないとな」

美琴「え!? お前電池で動いてたの!?」

フィ「……」シーン

美琴「無視か……ムカつくけど、お前がいてくれて助かったよ。さんきゅーな、フィアンマ」

美琴「明日は忙しくなりそうだな。……おやすみ」スヤスヤ
175 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:03:09.01
常盤台学生寮 自室――


黒子「ただいま帰りました……明け方まで仕事とかありえませんの」フラフラ

黒子「グフフフ…この疲れを癒すにはお姉様と同衾するしかないですの」ワキワキ

黒子「さあ、お姉様! 黒子を癒してくださ…」ピタ

絹旗「……」スヤスヤ

美琴「……」スースー

黒子「……ハハ、徹夜明けのせいですかしら? 幻覚がみえますの」ゴシゴシ

黒子「お姉様が知らない女と同衾してるなんて幻想です…の」チラ

絹旗「…あったかい…です」ギュッ

美琴「うぅん……」ギュッ

黒子「」ブルブル

黒子「」パタリ…






絹旗「ん、あれ…」

美琴「……」スースー

絹旗「ど、どういう状況ですか!?」アタフタ
176 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:04:49.48
美琴「…ん~」ギューー

絹旗「ちょっ!? 御坂起きて! 超起きてくださぃ///」ジタバタ

美琴「…ふぁ~~、おはようございます…」ショボショボ

絹旗「なんで御坂が一緒に寝てたんですか!? 寝惚けてないで説明してください!」

フィ「お前がピーピー泣いた挙句、寝てしまったからだろう。覚えてないのか?」

絹旗「!! ……忘れてください///」マッカ

フィ「泣いたまま寝たから目が腫れているな」

絹旗「せ、洗面所はどこですか?」

美琴「んーーーーっ、俺も顔洗いたいし一緒に行くか」ノビノビ

絹旗「早く行きましょ……う?」グニャ

黒子「ぐえっ」シロメ

絹旗「何か踏んだ…ッ! キモッ、超キモイのが転がってます!」

美琴「あー、それって一応ルームメイトなんですけど…」

絹旗「床に転がって白目剥いてるルームメイト……超シュールです」

美琴「こいつなー、いい奴だけど超変態なんだよ」

絹旗「真似しないでください!」

美琴「はいはい、黒子をベッドに寝かせてっと、ほら行くぞ」
177 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:06:40.11
常盤台学生寮 大浴場――


絹旗「…どうしてお風呂に入ってるんですか?」カポーン

美琴「昨日は夜に入ってないし、シャワーじゃ十分に汚れがおちないから?」

絹旗「そうですけど! なんで私と御坂が一緒に超お風呂に入ってるのかって聞いてるんです!」

美琴(…なんの疑問もなく女子中学生と入浴していた…だと)

美琴(ははっ、絹旗より俺のほうが胸あるぜひゃっほう、なんて考えてたんだぜ?)

美琴「死にてえ…じゃなくて、別々に入りたかった?」フルフル

絹旗「そういうことじゃなくて! 無防備すぎる……昨日の話の流れから気づいてるはずです」
178 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:07:56.89
美琴「絹旗が暗部の人間ってことか?」

絹旗「ッ! ……そうです。私は…」

美琴「けど、それがどうしたよ」

絹旗「…え?」

美琴「絹旗は絹旗だろ?」

絹旗「??」

美琴「暗部だとか、そんなちっせえ事情なんかどーでもいいんだよ」

美琴「俺は困ってるお前を助けたい、ただそれだけの事だろーが」

絹旗「ぷっ、た、単純すぎです。それって何も考えてないのと同じですよ」

美琴「あーあーうるせえ。どーせ俺は馬鹿ですよ」チャプチャプ
179 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:09:00.57
絹旗「本当に馬鹿です。学園都市の暗部に関わっても碌なことがないのに…」

美琴「んなこと言ってもな~。友達を見捨てるなんてできねーし」

絹旗「ともだち?」

美琴「おう。一緒に寝起きして風呂に入って、これって友達だろ?」

絹旗「御坂は私の友達……」ブツブツ

美琴「友達を暗部から救い出す、当たり前のことだと思うけどな」

絹旗「そ、そうです! 友達なら助け合いますよね!!」

美琴「ああ、だから遠慮なんてすんなよ」

絹旗「はい!」
180 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:09:56.81
常盤台学生寮 自室――


絹旗「いいお湯でしたー」ホッコリ

美琴「やっぱ広い風呂は最高だな~」ゴロゴロ

美琴「もーちょいマッタリしたいけど、当麻に電話してくるな。時差とかあるし」

絹旗「私はここで待ってていいですか?」

美琴「おう、構わねーよ」チラ

黒子「…うへへ、おねぇさまぁぁ~ん」ネゴト

絹旗「……」ピク

美琴「はぁ、これは気にしないでくれ」

絹旗「…分かりました」
181 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:10:56.07
常盤台学生寮 庭――


美琴「ここなら誰にも聞かれないかな」pipi

美琴「さみー、早く出ろー」ヨビダシチュー

上条『もしもし』pi

美琴「お、おっす。今いいかな?」ドキドキ

上条『ああ、ちょっと待ってろ。…ほらインデックス、電話するからはなれろって』

禁書『誰からなの、とうま?』

上条『御坂からだよ』

禁書『短髪ぅー? はぁ、わかったんだよ』

禁書『そのかわり、あとで続きをしてほしいかも』

上条『わかってるって』

上条『…悪い、待たせたな』

美琴「……」イラッ
182 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:13:12.84
上条『あれ? 聞こえてないのか』

美琴「…聞こえてる」イライラ

上条『元気ねーな。何かあった?』

美琴「別に…。浜面って分かる?」イライラ

上条『浜面ならこっちに来た日に会ったぞ。第四位のオバサンもいやがったな』

美琴「その浜面たちが探してた女の子と偶然知り合ったの」

美琴「何とかしてイギリスに連れていきたいんだけど…」

上条『ふーん、なるほど。土御門と火織に協力を打診すればいいか?』

美琴「そうだけど……火織って」ムカムカ

上条『あー、名前で呼び合うことになったんだ。背中預けるパートナーだからさ』

美琴「パートナー…」ズキッ

上条『あいつ滅茶苦茶強いな。素手なら勝てるけど、武器使われたら相打ちにもってくのがやっとなんだぜ?』

上条『なのに全力を出してないってんだから、どんだけだってな』

美琴「……」ズキズキ
183 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:14:54.11
上条『ロンドンで十指に入る実力者って聞いたけど、火織より強い魔術師が何人もいるんだよな』

上条『いやー、第三位だ超電磁砲だとか言ってたのが恥ずかしくなるね、まったくさ』

美琴「…そんなこと…ない」ズキズキ

上条『ん、どうした?』

美琴「私だって……私だって当麻の力になれるッ!!」

美琴「神裂にだって負けない!」

上条『そーだな。援護くらいなら…』

美琴「違う! 当麻の背中を守るパートナーは私なんだから!!」フルフル

上条『むきになるなよ。相性があるだろ? 美琴の能力は接近戦や乱戦に向かないんだよ』

美琴「そうじゃないの! 私はただ…当麻に私以外のひとをパートナーなんて言ってほしく…」ズキズキ

禁書『とうまー、かおりが呼んでるから来て欲しいかもー』

上条『ごめんな、呼ばれてるみたいだ』

美琴「まだ話は…」

上条『火織たちに手を回してもらうから心配すんな。じゃーな』pi

美琴「待って!」シーン
184 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:17:04.28
美琴「……」pipi

美琴「なんで電源切ってんのよ……」オカケニナッタデンワハ

美琴「ひとの気も知らないで…って違う!」ブンブン

美琴「そうじゃないでしょ。まず私の気持ちを伝えて、それから他の女の子と必要以上に仲良くしないでってお願いしないと」

美琴「当麻も私のことすす好きって、こ、告白してくれたし大丈夫、きっと大丈夫…」ドキドキ

美琴「心変わりなんてするわけ……まって」

美琴「よく考えたらインデックスも神裂も凄い美人じゃない」

美琴「特に神裂の胸なんて……」ジブンノムネミル

美琴「……」ペターン

美琴「不味い、不味過ぎるわ。あんなロケットおっぱいに迫られたら…」プルプル

美琴「どどどどうしよう!?」アタフタ

美琴「は、早くイギリスに行かないと、わ、私の当麻盗られちゃう」フルフル

美琴「こうしちゃいられないわ!」タッタッタ
185 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:18:56.02
常盤台学生寮 自室――


黒子「お姉様のお友達? その程度の関係で同衾するとは、許せませんの!」プンスカ

絹旗「ただの友達じゃないです! 私と御坂は超友達なんです!」ブー

黒子「このちんちくりんが、寝言は寝て言えですの」フフン

絹旗「あなただって似たような体型じゃないですか。はっきり言って心外です」ハン

フィ「朝から騒がしいな。落ち着いたらどうだ」

絹旗「アヒルは超黙っててください!」

黒子「そうですの!」

フィ「アヒルじゃないフィアンマだ。何回言えば覚えるんだ、この鳥頭が」
186 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:20:22.62
黒子「なんて口の悪いアヒルですの。持ち主の顔が見てみたいですの」ヤレヤレ

絹旗「…そのアヒル、超御坂のなんですけど」ボソ

黒子「……」

美琴「ただいまー!! 絹旗すぐ出るから…」バーン!

フィ「良かったな。貧乳仲間が帰ってきたぞ」

絹旗黒子「なんですってぇぇぇぇーッ!!」

美琴「…貧乳」ジワ

絹旗「え?」ガシッ

美琴「おっぱいの大きさが魅力の決定的差じゃないって、教えてあげるんだからァァァーーッ!!!」ダダダダダダッ

絹旗「ひゃああああ!!」ピューーー

黒子「お姉様!?」

フィ「あれ? もしかして俺様置いてかれた?」
187 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:21:49.98
第七学区 とある高校の学生寮――


美琴「到着!」ハアハア

絹旗「み、御坂、突然どうしたんですか…?」ゼエゼエ

美琴「緊急事態よ。今日中にイギリスに行かないと大変なことになるわ」

絹旗「え!? 緊急事態ってなんですか!?」

美琴「説明は後よ。まずは土御門に会わないと…」

絹旗「土御門!?」ギク

美琴「当麻からの連絡なんて待ってたら……堕天使エロメイドが…おのれ土御門!!」ワナワナ

美琴「もう手段を選んでる余裕なんて…あはは、今日の御坂さんはちょろっとダーティーだよ?」クックック
188 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:23:38.69
第七学区 とある高校の学生寮 土御門宅前――


美琴「……」ピンポーン

絹旗「留守ですかね?」シーン

美琴「……」ピポピポピポピンポーン

土御門「朝っぱらから五月蝿いぜよ!!」バーン

美琴「…土御門さん、お願いがあって来ました」

土御門「超電磁砲と…!?」ピク

絹旗「え、え~っと」アタフタ

美琴「私とこの子の二人分、イギリス行きの航空券を手配して下さい」

土御門「…状況が読めないにゃー。事情を聞いてみないと、どうしようもないぜい」

美琴「あんたが…あんたが当麻をイギリスに行かせるから」ワナワナ

美琴「堕天使エロメイドが当麻のパートナーになっちゃったのよ……ふふっ、責任取ってくれますよね?」
190 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/23(土) 23:26:34.24
土御門「なに!? ねーちんがカミやんの…そーいうことなら協力できないにゃー」

土御門「オレは神裂のねーちんの味方だからにゃー」

美琴「そうなんだ。…こんな手は使いたくないけど、しょーがないなぁ」ニコ

土御門「フン、中学生に何ができるのかにゃー」フフン

美琴「舞夏にある事ない事吹き込んでやる…」ボソ

土御門「…にゃ?」

美琴「友達をぼこって入院させたとか、青髪ピアスとナンパしてたとか」

美琴「ロリメイドもののエロ本コレクションが四桁超えたとか」

土御門「……その程度、別になんでもないぜい」ブルブル

美琴「ブラコンを治すために男を紹介して、寝取らせて…」

土御門「そ、それだけは勘弁してくれッ!」ドゲザ

美琴「あはは、いやだなぁ、その勘弁して欲しいことを私にしたじゃないですか」ユラユラ

美琴「不安だなぁ、不安のあまり…寝取られ仲間が欲しくなちゃいそう。ね、土御門さん♪」ニコニコ

土御門「…オレの負けぜよ。話を聞くから部屋にあがるにゃー」ガクガク

絹旗「…御坂が黒いです。超ブラックです」ビクビク
207 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:26:02.42
第七学区 とある高校の学生寮 土御門宅――



土御門「インスタントで悪いにゃー」コポコポ

美琴「いえいえ、お構いなく」

絹旗「……」

土御門「この土御門元春を相手に無理やり交渉を持ちかけるなんてにゃー」

土御門「まったく、常盤台の超電磁砲は恐ろしいぜい」ヤレヤレ

美琴「普段は人畜無害な草食系ですよ?」

土御門「カミやんが絡むとアレか…つくづく罪な野郎ぜよ」

美琴「そんなことより早く…」

黒子「失礼しますの」シュン!

土御門「うにゃーっ! 女の子がオレの部屋に降って来たぜよ!!」

美琴「黒子?」
208 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:27:04.45
黒子「お姉様、忘れ物ですの」ポイ

美琴「おっと」キャッチ

フィ「この馬鹿が、俺様を投げるとは何事だ!」プンスカ

黒子「わざわざ連れてきて差し上げたのに文句いうなですの」シレ

フィ「貴様も俺様を置いて行くな。自身の状態を理解しているだろうに」

美琴「う、うん」ピタ

フィ「…バイタルは正常……メンタルは…!? 不味いぞ。今すぐ表にでろ」

美琴「!? ちょ、ちょっと出ます!」ダダダダダッ

土御門「…どうしたんだ?」ヒソヒソ

絹旗「…私にも分かりません」ヒソヒソ
209 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:29:34.76
第七学区 とある高校の学生寮――



フィ「昨晩と比べてメンタルの異常が酷いな」

美琴「そんなに?」

フィ「人格に影響が出て、それを自覚できないくらいに、だ」

フィ「もう口調の変化なんて生易しいレベルじゃない。上条当麻の人格が変質しつつある」

美琴「口調って……ああっ! また女言葉で喋ってた!?」ガーン

フィ「今朝からの行動も思い返してみろ」

美琴「…………………………………………」…シクシク

フィ「泣くな、鬱陶しい」

美琴「黒歴史だ…なに意味の分からない行動力を発揮してんだよ、俺は」ガクリ

フィ「嫉妬に駆られ友人を脅迫、海外渡航の算段を強要…か。凄まじいな」

美琴「ぎゃああああぁぁぁッ!? 冷静に言わないで!?」ブンブン

フィ「大丈夫だ。そんな小物臭い貴様を、俺様はサポートしてやる」

美琴「小物って……一応、今は第三位の御坂さんですけど…」

フィ「三流、三下、三行半…ろくでもない数字だと思わないか?」

美琴「お、おまっ!? 三割引とか、三文の得とかいい意味だってあるだろ!」

フィ「発想が小物だな。それに三文の徳だ、馬鹿め」

美琴「え? 発音が違った??」
210 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:32:40.14
フィ「いい加減話を戻すぞ」

フィ「人格が変質していたのは自覚したな?」

美琴「ああ、あんなのは俺じゃねーよ」

フィ「些細なことで、あれほどの異常行動だ。先が思いやられる」

美琴「!! 些細っていうけどな、俺には大問題なんだよ!」

フィ「落ち着け」

美琴「大体アイツが神裂をパートナーとか…」ブツブツ

フィ「そこだ。そこが腑に落ちない」

美琴「??」

フィ「御坂美琴は上条当麻に惚れている」

美琴「///」マッカ

フィ「ならば神裂火織や禁書目録と必要以上に親睦を深めるのは、違和感がある」

フィ「普通なら、貴様に近づく女を遠ざけるように仕向けるはずだ」
211 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:34:17.44
美琴「それは…アイツは優しいから…」

フィ「貴様が三日でトチ狂ったほどの恋愛感情を、御坂美琴は何ヶ月も抱えているんだ」

フィ「それに貴様を不安にさせるよう仕向けた節もある。優しさなど理由にならない」

美琴「…アイツが、わざと不安を煽ってる?」

フィ「入れ替わり初日に、御坂美琴が言ったことが全てかもしれんな」

美琴「初日って……まさか」

フィ「上条当麻を私のものにする、ダブルミーニングなら笑えるぞ」

美琴「どういうことだよ…」イヤナヨカン

フィ「御坂美琴は最初から入れ替わりを受け入れているということだ。理解できるか?」

美琴「はあ?」

フィ「正気か狂気かは知らんが、御坂美琴は非常に優秀だな」

フィ「上条当麻の最大の武器を掌握しつつ、本命の貴様を手玉に取っているのだから」

美琴「最大の武器? 幻想殺しか?」
212 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:35:56.40
フィ「違う。昨日貴様が言ってたじゃないか。コネだけは充実してる、つまり人脈だ」

フィ「学園都市の第三位と世界を救った英雄、取り巻く人間の質も量も、圧倒的な差があるだろうな」

美琴「……」

フィ「周囲の環境を掌握し、上条当麻となる。その上で貴様を御坂美琴として手に入れる」

フィ「貴様は女として愛されるわけだ。笑えるだろう?」

美琴「……冗談だよな?」ガクブル

フィ「全て俺様の推論だ。だが現実味はあったんじゃないか?」

美琴「恐えーよ! ありえねーよ! なんなんだよ!!」

フィ「イギリスに乗り込むつもりなら、やめたほうがいいな」

フィ「戦闘能力に差がありすぎる。手篭めにされて、愛玩奴隷ルート確定とかなりそうだ」

美琴「て、手篭め!?」ビクッ
213 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:38:24.75
フィ「それも悪くないんじゃないか?」

美琴「そんなルート、青髪ピアスにしか需要がねーよ!」

美琴「アイツがおかしくなってるなら、俺がなんとかすればいいだけじゃねーか」

フィ「貴様が嫌がるなら、他の女を、みたいな流れになりそうだが…」

美琴「それは駄目だ!! ……って、あれ?」

フィ「どうしようもないな。入れ替わった時点で愛玩奴隷ルートは確定したようだ」

美琴「………バッドエンド?」

美琴「男なのに女にされる…?」プルプル

フィ「どんまい」

美琴「不幸だァァァああああああッ!!!」
214 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:40:20.03
第七学区 とある高校の学生寮 土御門宅――


美琴「……」フラフラ

絹旗「戻ってきまし…御坂? 顔色が超悪いんですけど…」

フィ「放っといてやれ。少々絶望しているだけだ」

黒子「お姉様、しっかりしてくださいまし!」

土御門「さっきと別人みたいだぜい?」

美琴「…純潔が、散らされる…」ジワ

黒子「お姉様の純潔は上条さんに捧げたのでは?」

絹旗「じゅ、じゅ純潔!?」

土御門「…カミやん、ついにこっち側に来たのか」トオイメ

フィ「こいつはまだ生娘だぞ。上条当麻の帰国と同時に散らされるだろうがな」シレ

美琴「手篭めにされるなんて…」ポロポロ

黒子絹旗「!?」
215 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:41:28.98
土御門「カミやんなら明後日に帰国する予定ぜよ」

美琴「そんなの、嫌だ…」ヒックヒック

黒子「腐れ類人猿がああああァァァッ!! お姉様を泣かせやがってええええ!!」

絹旗「殺す! 上条当麻、超殺す!!」

黒子「ここは協力してでも、あの猿を血祭りにあげるしかないですの!」

絹旗「了解です。御坂の貞操は私たちで守りましょう!」

土御門「面白いことになってきたにゃー」

フィ「この調子で戦力を増やせば、貴様の身の安全は守られるかもな」

美琴「…俺に力を貸してくれるのか」グスグス

黒子「当然ですの」キッパリ

絹旗「友達を助けるのは当たり前です。御坂が言ったことですよ?」ニコ

美琴「…そうだったな。絶望するには、まだ早いよな」

美琴「二人とも、さんきゅーな。元気でた」
216 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:45:35.98
土御門「絹旗はいいのかにゃー。イギリス行きがふいになるかもしれないぜい?」

絹旗「…構いません。麦野たちの居場所は知りましたし、御坂を見捨てたくありません」

美琴「絹旗……御坂さんは、この感動を超抑えることができません!」ギュッ

絹旗「きゃあ! み、御坂、真似しないでください///」ジタバタ

黒子「ぎゃああああ!? 黒子も、黒子も混ぜてほしいですのォォォーッ!!」ガバチョ

フィ「うおっ! 暑苦しい、離れろ!」

土御門「やはり時代は女子中学生ぜよ」ニヤニヤ





美琴「迷惑かけてごめんなさい!」ペコ

土御門「いやいや、お互いカミやんのフラグ体質の被害者ぜよ」ケラケラ

美琴「あ、あはは……」

土御門「フラグ立てまくりなのに、回収はしないから性質が悪い……ムカついてきた」イライラ

美琴「…反省します」ズーン

土御門「ん?」

絹旗「御坂、先に行きますよ」

美琴「おおお邪魔しましたぁーー!」タッタッタ

土御門「……」

217 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:47:02.39
土御門「……」pipi ヨビダシチュウ

海原『もしもし、なにか進展がありましたか?』pi

土御門「ああ、とんでもないことになったぞ海原」

海原『ッ!? なんです』

土御門「明後日、超電磁砲の処女が奪われるらしい」

海原『…………はぁああああああああ!!!???』

土御門「上条当麻が喰っちまうそうだ。超電磁砲がマジ泣きしながら言ってたぞ」

海原『か、彼は一体なにを考えてるんです!? 御坂さんは中学生ですよ!? 犯罪ですよ!?』

土御門「オレたちと比べれば可愛いもんだがな」

海原『統括理事会が御坂さんを狙ってるのに、あああああッ! 気が狂いそうだ!』
218 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:48:28.37
土御門「だがこれはチャンスだ。どうも超電磁砲と上条当麻が一戦やらかすみたいだからな」

海原『…その時起きる混乱を利用すると?』

土御門「その通り! 例の助っ人は裏切ったが超電磁砲にべったりだし、最悪の事態は回避できそうだ」

海原『自分にとっては、ある意味最悪ですけどね……』

土御門「お前もいい加減、義妹に乗り換えたらどうだ?」

海原『余計なお世話ですッ!!』pi

土御門「……うにゃ?」

土御門「カミやんが超電磁砲とにゃんにゃんする……ねーちんは…?」アレ?
220 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:50:44.12
第七学区 とある病院前――


美琴「黒子たちは、やることがあるってことだし、俺も頑張りますか」

フィ「何故病院に来たんだ?」

美琴「カエル顔の先生に入れ替わりのことを相談しようと思う」

美琴「解決法を知ってそーだしな」

フィ「冥土帰しか。貴様にしては妥当な選択だ」

美琴「…お前の推理が外れて、アイツと争うことなく解決できるのが一番だけど…」

フィ「確かにそうだが、それと予防線を張るのは別問題だ」

美琴「うん……愛玩奴隷ルートだけは回避しないとな」ガクブル

御坂妹「愛玩奴隷とはなんですか、とミサカはお姉様に問いかけます」

美琴「愛玩奴隷ってのは……御坂妹か」

御坂妹「はい、ミサカは検体番号10032です、とミサカは質問は無視かよと腹を立てつつ答えます」

美琴「お前には一生知らないでほしいから、内緒だ」

御坂妹「……」テヲトリ、ムネニアテル

美琴「?? どうしたんだ?」

御坂妹「お疲れのようなので脳波と脈拍のチェックをしました、とミサカは無表情を装い受け答えします」ドキドキ

美琴「心配してくれたのか。さんきゅーな」ニコ

御坂妹「はい///、異常はありませんでした、とミサカは答えつつ、用事があるのでこの場を去ります」スタスタスタ

美琴「おう、またなー」ヒラヒラ

フィ「……」
221 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/25(月) 23:54:17.18
第七学区 とある病院――


冥土帰し「君が来るのは珍しいね?」

美琴「実は相談したいことが……」

冥土帰し「深刻そうだが、なんだろうね?」


事情を説明中―――


冥土帰し「事情は飲み込めたけど、つくづく君は面白い目にあうね?」

美琴「あはは…」ズーン

冥土帰し「まあ、入れ替わった御坂君を連れてくれば、すぐにでも治せるね?」

美琴「ほ、本当ですか!」

冥土帰し「嘘は言わないよ?」

美琴「明後日、連れてきますからお願いします!」ペコリ

冥土帰し「それじゃ明後日に。今日はもう帰っていいよ?」

美琴「先生! ありがとうございました!」タッタッタ

冥土帰し「元気がいいね……」
222 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 00:00:11.03
御坂妹「失礼します」

冥土帰し「脳波はどうだったね?」

御坂妹「ミサカの記憶する、あの人のパターンと殆ど一致しました、とミサカは興奮気味に答えます」

冥土帰し「そうか…御坂君の言った通り上条君が相談に来たよ。計画書は目を通したあと破棄したんだが…」

御坂妹「お姉様の計画、必ず成功させてみせます、とミサカは全ミサカを代表して、ここに宣言します」

冥土帰し「作戦コード・アヴァロン……こんな壮大な計画を実行するなんて、君達のお姉さんは凄いね」

御坂妹「はい。あの人を独占できるのに、ミサカにも幸せを分けてくれました、とミサカは優しいお姉様を尊敬します」

冥土帰し「妹達の存在を受け入れるほど、この世界は優しくない。だが救いがないわけじゃない」

冥土帰し「僕は君達の保護者だ。妹達の幸せのために協力は惜しまないよ」
223 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/10/26(火) 00:01:18.53
御坂妹「ありがとうございます」

御坂妹「ミサカのミサカによるミサカのための楽園、誰にも邪魔はさせません、とミサカは……」

冥土帰し「彼はどうしてる? 彼方此方の施設を破壊して回っていたようだが」

御坂妹「お姉様と一緒に明後日帰国する予定です、とミサカはスケジュールを確認しながら答えます」

冥土帰し「彼も協力を?」

御坂妹「はい。お姉様と二人で、あの人を確保するようです、とミサカはあの人に同情を禁じえません」

冥土帰し「仕方ないとはいえ、上条君も災難だね……」
240 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:41:37.02

第十七学区 操車場――



美琴「ここなら平気かな?」キョロキョロ

フィ「昼間からこんな人気のない場所でなにをする気だ」

美琴「能力の試し撃ちをするんだよ」

フィ「いよいよ真剣になったか」

美琴「まあな。最悪の場合、アイツを無理やりにでも病院に連れていかないと、だろ?」

フィ「実行するには、貴様が能力を完璧に使いこなす事が最低条件だろう」

美琴「ハードル高いなー」

フィ「時間は有限だ。さっさと始めろ」

美琴「まずは基本の電撃から…」ビリビリ












フィ「電撃、砂鉄操作、磁力を用いた高速移動、電磁波レーダー、雷撃の槍…」

フィ「一応使えているな」
241 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:42:52.71
美琴「ああ、結構コツを掴んだぞ。……こんな風にッ!!」ビリビリッ フワッ

フィ「無数の鉄骨を磁力で操っているのか…」

美琴「よっと、元の場所に戻してーっと!」ガタガタガシャーン!

美琴「どうだ? あのまま射出することもできるぞ」

フィ「戦術レベルの攻撃だ。威力が有りすぎて街中では使えん」

美琴「確かに……」ウーン

フィ「一人で戦うわけじゃないんだ。攻撃範囲は絞れ」

美琴「そうは言ってもなぁ。まとめて吹き飛ばす!って能力だろ、これ」

フィ「超能力者だから仕方ない。一人で軍隊と戦える、人間戦略兵器だからな」

美琴「能力が強すぎるのが弱点ってことか」

フィ「被害を考えればな。現状で幻想殺しに最も有効なのは、電撃だろう」

美琴「電撃ぃ? そんなの一発で打ち消されてお終いじゃねーか」

フィ「幻想殺しの弱点は効果範囲の狭さだ。四方八方から電撃を放ち続ければ、そのうち捌ききれなくなる」

美琴「そこを絹旗と黒子に、ってとこか?」

フィ「それがベストだ。小学生の能力が存外強力なのは、嬉しい誤算だったな」

美琴「…いい加減、名前で呼んでやれよ」

フィ「奇襲向きの能力だから、空間移動との相性もいい」

美琴「スルーですね。分かります」

フィ「勝利条件は満たしたと言ってもいいだろう」

美琴「…なんか嫌なフラグがたった気がするんですけど」

フィ「幻想殺しが如何に脅威だとしても所詮、一兵にすぎん」

フィ「戦術を練った我々の敵ではない」
242 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:43:53.51
美琴「お前が言うならそーかもな。そんじゃ最後に試してみるか、超電磁砲!」

フィ「第三位の異名たる技か」


美琴「コインを弾いて……」ピーン

美琴「…いっけェェえええええーーッ!!」バチバチッ ドゴーーーーーーン!!


フィ「……見た目は派手だが、これは」

美琴「び、ビームだ! 超電磁砲、マジ格好いいな!」ダイコーフン

フィ「磁力で大量にものを飛ばしたほうが強力じゃないか?」

美琴「浪漫だよ、ロマン! 分っかんねーかなぁ」チッチッチ

フィ「知るか。だがまあ結果は上々だ。そろそろ引き揚げるとしよう」


美琴「……」キョロキョロ

フィ「どうした?」

美琴「能力を使うのに夢中だったから気づかなかったけど……」ガタガタ

フィ「これは酷い。あたり一面瓦礫の山じゃないか。警備員(アンチスキル)に見つかれば即逮捕だな」

美琴「…まぁ、見つからなきゃ…」

??「あっちから凄い音がしたぞ!」

美琴「……」ピューーーー ダッシュ
243 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:45:10.03

第七学区 とある公園――


佐天「あ! 御坂さん発見! …何してるんだろ?」



美琴「…喉が渇いたー」ハアハア

フィ「そこの自販機で買って飲めばいいだろう」

美琴「そーだな。ん~…ヤシの実サイダーでいいか」チャリン ピ

フィ「ホットにしておけ。体を冷やすのは良くないぞ」

美琴「もう押しちまった……あれ? 出てこない…」

フィ「投入金額がゼロになってるな」

美琴「マジ!? って、ああぁぁぁーーッ!!」

フィ「うるさい」

美琴「この自販機、前に二千円札飲み込んだやつじゃねえか!」

美琴「クソッ! 小銭は飲まないんじゃなかったのか」

フィ「別のところで買えばいい」
244 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:45:58.48
美琴「嫌だ、絶対取り返す! ……そうだ」ピコーン

美琴「確か、こんな感じで…ちぇいさーーーっ!!」ベキッ!

美琴「――ッ!?」

フィ「……」

美琴「痛いッ!! なんかベキッていった! まさか折れた!?」

美琴「あぁ…内出血してる。うう、予想以上に貧弱だ…」

美琴「こんなとこ誰かに見られたら、また馬鹿にされ……」

佐天「……」ジー

美琴「…見た?」

佐天「……ちぇいさー」ボソ

美琴「見たな見たの見やがりましたね三段活用! 忘れて下さいお願いします!」ドゲザ

佐天「むふ~、どーしよっかなぁ~?」ニヤニヤ

美琴「笑顔が恐いんですけど……」

佐天「アハハ、冗談です。何もしませんってば」

美琴「…ったく、人が悪いぜ」

佐天「いや~御坂さんを見てると、つい弄りたくなちゃって。困ったなー」

フィ「その気持ちは共感できるな。困ったものだ」

美琴「コイツら…」プルプル
245 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:47:01.72
フィ「コレは超能力者の癖に基本、馬鹿だからな。フォローが大変なんだ」

佐天「馬鹿っていうか、ノリが良くなったんじゃないかな?」

フィ「好意的な意見だな」

佐天「なんか親しみやすいのよねー。壁を感じないっていうか、ん~、なんだろ?」

フィ「良かったな、褒められてるぞ」

美琴(俺が本来、無能力者だからかな?)

美琴「ところで佐天さんは何してたんだ?」

佐天「へ? ……しまった! 初春に宿題を見せてもらうんだった!」

美琴「宿題…だと…?」

佐天「初春待たせてるんで、バイバイ、御坂さーん!」タッタッタ
246 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:47:39.27
フィ「騒がしい奴だな」

美琴「そーだよ! 宿題だ!」

フィ「宿題?」

美琴「補習の代わりに大量に課題を出されたんだ……まだ全然やってねーよ…」

フィ「今はそんなもの、どうでもいいだろう?」

美琴「良くねーよ! 俺の進級が懸かってるんだぞ!?」

フィ「……仕方ないな、さっさと終わらせるぞ」

美琴「そんな簡単に終わる量じゃねーんだよ…」

フィ「普段の貴様ならな。だが今は御坂美琴の知識が使えるだろう?」

美琴「そうか! その手があるな。早速寮に行こう」タッタッタ
247 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:48:58.49

第七学区 とある高校の学生寮 上条宅――



美琴「よっこらせっと。やっぱ便利だなー、この能力」スタッ

フィ「壁伝いにベランダから部屋に入るとは、確かに便利だな」

美琴「鍵を持ってないから助かったぜ」

フィ「時間が勿体無い、課題に取り掛かれ」

美琴「はいはい」ゲコッゲコッゲコ

美琴「御坂妹から…? もしもし」pi

御坂妹『ミサカですが今大丈夫ですか? とミサカは丁寧に確認を取ります』

美琴「いいけど、何か用事か?」

御坂『はい。相談したい事があるのですが、とミサカはお姉様に頼りたい心情を吐露しました』

美琴「それは構わねーけど…」
248 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:50:25.56
御坂妹『良かった。それでは玄関から離れて下さい、とミサカは突然警告します』pi



美琴「玄関…?」

フィ「伏せろ!!」ドカーーーーーーン! ドアフットブ

美琴「!!??」ビクッ


御坂妹「お邪魔します」スタスタスタ

美琴「み、御さッ…」

御坂妹「あまり余裕がないので、このまま連行します、とミサカはお姉様を拘束しながら言い放ちます」カチャカチャ

美琴「ちょっと待て!! どうしてお…」アタフタ

御坂妹「この拘束具は特別製なので、お姉様の能力でも外すことは叶いません、とミサカは残酷な事実を教えます」

美琴「そんな説明いらな…」

御坂妹「移動します。少しの間我慢して下さい、とミサカは誠意の篭ってないお願いをします」

美琴「聞いて!? 御坂さんの話を聞い…」グス

御坂妹「五月蝿いです」シュー

美琴「……」スヤスヤ

フィ「催眠スプレーか」

御坂妹「はい。これ以上手荒な事はしません、とミサカは今更と思いつつ安心を促します」

フィ「本当に今更だな……」
249 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:54:54.12

風紀委員 第一七七支部――



黒子「お姉様を拘束とは、どういう事ですの!?」

固法「本部からの要請なんだけど、私にも何がなんだか…」

黒子「意味が分かりませんわ! 罪状はなんですの!?」

固法「器物損壊。第十七学区にある操車場を、常盤台の制服を着た電気使いが大暴れして、滅茶苦茶にしたらしいのよ」

黒子「……」

固法「だから御坂さんが真っ先に疑われてるの」

固法「御坂さんがそんな事するわけないのに、本当に意味が分からないわ」

黒子「そ、そうですわね」アセアセ

黒子「……類人猿を葬り去る予行練習?」ボソ

固法「白井さんから御坂さんに連絡とってもらえる?」

黒子「それでは直接話を聞いてきますの!」シュン!

固法「え? 電話でいいのに…って、いっちゃった」
251 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:55:53.35

第七学区 とある病院 御坂妹の部屋――



御坂妹「…以上が作戦の概要です、とミサカは懇切丁寧に説明しました」

フィ「たった数日でそれだけの事が……分かった。俺様も協力しよう」

御坂妹「それでは上条さんには内緒ということで、とミサカは悪い微笑みをうかべつつ了承します」

フィ「俺様は現状維持が望ましいからな。むさ苦しい男の肩より、美少女の肩が良いに決まってる」










美琴「…ん、あれ…?」

御坂妹「お目覚めですか?」

美琴「おー、目が覚めた…って、テメエッ! 俺に何しやがった!!」

御坂妹「のっぴきならない事情により、お姉様を保護しましたが何か? とミサカはしれっと答えます」
252 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:57:11.26
美琴「保護? 拉致の間違いじゃないんですか…」

フィ「そう責めてやるな。貴様が指名手配されていたから焦っていたんだろう」

美琴「あの…今とんでもない事をサラッと言わなかった?」

フィ「指名手配されたことか」

美琴「え、嘘だろ? ……もしかして、さっき操車場で超電磁砲、ぶっ放したから?」オロオロ

御坂妹「……」フイッ カオソラス

フィ「……」

美琴「あ、や…どうしよう」オロオロ

フィ「……」

御坂妹「……自首」ボソ

美琴「!? そうだよな。じ、自首しなきゃ…」オロオロ

フィ「まあ冗談なんだが」シレ

美琴「お、お前らなあ! マジで犯罪者になったかと思ったじゃねーか!!」

御坂妹「お姉様は単純ですね、とミサカは笑いを堪えながら…ぷふッ」

美琴「笑うな!…って、無表情じゃねーか…」
253 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:58:24.68
フィ「操車場を瓦礫の山にしたのは事実だろうに」

美琴「……きっと魔術師の仕業だ。そーに違いない」

フィ「まあいい。それより夜も遅い、早く妹の相談に乗ってやれ」

美琴「夜? ゲッ、もうこんな時間かよ…黒子から不在がきてるし」ケイタイミル

美琴「それで? 相談くらい乗るのに、何だってこんな手荒な真似をしたんだ?」

御坂妹「無力化して拘束しておかないと逃げられると判断したからです、とミサカは黒いオーラを放ちながら答えます」

美琴「あの~御坂妹さん? 雰囲気が恐いんですけど…」

御坂妹「なにも恐いことはありません。お姉様に会って貰いたい人がいるんです」

美琴「誰だよ。まだ会ったことがない妹達か?」

御坂妹「いいえ、お姉様の大好きな…あの人です、とミサカは暴露します」

美琴「あの人って……まさか」ギクッ

御坂妹「感動のご対面です、とミサカは必死に笑いをこらえつつ入室を促します」

美琴「嫌な予感が…」カタカタ








上条「おーっす。元気してたか?」

美琴「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!???」
254 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/03(水) 23:59:35.39
上条「うわっ、なに品のない悲鳴あげてんだよ」

美琴「な、なななんで、ここ此処にいるんだ!? 帰ってくるの明後日のハズだろ!?」

上条「フフフ、誰かさんがね…良からぬ事を企んでるって聞いたからさ~、先手を打ったんだ♪」

美琴「あわわわ…」ガクブル

上条「ただいま、美琴」ニコッ

美琴(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ……逃げるしかねえ!!)

上条「ん~? どうした?」

美琴「きゅ、急用があるから…さよならぁぁぁぁぁ-ーーーーーーッ!!!」ダダダダダッ

上条「…やっぱり逃げたか。無駄なのに、可愛いなー」ニヤニヤ
255 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 00:00:23.75

第七学区 とある病院 廊下――




美琴「くっそ、どーなってるんだよ!」タッタッタ

フィ「相手の方が上手だったんだろう」

美琴「御坂妹もグルだったのかよ。……あれ? なんか変だ…」タッタッタ

フィ「考え事してる場合か。追いつかれるぞ」

美琴「そーだな、細かいことは後回しだ。一先ずここを離れねーと」タッタッタ

フィ「何処に向かう?」

美琴「寮に帰る。あそこまでは追ってこねーだろ」タッタッタ

フィ「妥当な判断だ」
256 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 00:01:49.18
美琴「絶対に…絶対に逃げ切ってやる!!」タッタッタ

フィ「三下臭いセリフだな」……カツ、カツ、カツ

美琴「うるせー、……ん? なにか聞こえないか?」カツ、カツ、カツ

??「……」カツ、カツ、カツ

フィ「…前に誰かいる」カツ、カツ、カツ

美琴「関係ねえ。突っ切るぞ!」

??「威勢がいいなァ」カツ、カツ、カツ



美琴「…は?」

??「けど、そいつは無理だ」

美琴「な、なんで? 何でお前が邪魔するんだ!?」オロオロ

??「悪りィが…こっから先は一方通行だ。進入は禁止ってなァ!!」

美琴「アクセラレータ!!」

一方通行「ぎゃは、上条くゥゥゥゥゥゥン!! 遊びましょォォォォォーーーッ!!」カチッ
258 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 00:11:10.01
美琴のような可愛いいきもの終了のお知らせ
259 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 00:22:34.98
この美琴はさすがに応援できないな
266 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 15:21:00.68
上条さんが上条さんとして美琴のこと好きになるフラグが折れてる気がするwwwwwwww
上条さんガンバレwwwwwwww
267 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/04(木) 19:04:56.18
なんか、いい感じに混乱してきたwwww
誰か、今の状況まとめてくれwwwwww
282 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:33:13.42
美琴「上条…?」

一方通行「呆けてっと死ンじまうぞォ」ニタア

美琴「くっ!?」クルッ タッタッタ

一方通行「はっはァ! 追いかけっこですかァ?」




美琴「クソッ! ここじゃ能力を使えねえ!」タッタッタ

フィ「落ち着け。どこに逃げるつもりだ?」

美琴「…屋上だ。屋上から能力で飛び降りる!」タッタッタ

フィ「御坂美琴に助けを求めないのか?」

美琴「一方通行は俺を上条って呼んだ…あいつ、俺たちの事情を知ってやがる…ッ」タッタッタ

美琴「だから…」

一方通行「なンだァ、結構頭回るじゃねェか」ビュン

美琴「!?」
284 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:34:16.50
一方通行「そォだ、俺とオリジナルは協力関係にある」

美琴「…どうしてだ? お前とアイツは…」

一方通行「お喋りしてる余裕なンてあンのかァ?」

美琴「ッ!?」クルッ タッタッタ

一方通行「ぎゃはあははッ、捕まったらゲームオーバーだぞォ!!」




美琴「…どこか隠れる場所は」キョロキョロ

フィ「そこの角を右に曲がれ。リネン室がある」

美琴「わかった!」
285 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:35:33.03

第七学区 とある病院 リネン室――




美琴「ベッドシーツの収納庫か…」

フィ「さっさと隠れろ」

美琴「あぁ、このクローゼットの中に…っと、入れた!」

フィ「貧乳が役に立ったな」

美琴「巨乳だったら入れなかったぜ…って、余計なお世話だ!」

フィ「静かに…来るぞ」


一方通行「今度はかくれンぼかァ? いいねェ、もォいィかァァァァァァァい!! ってかァ」

一方通行「ン? リネン室……」



一方通行「オイオイ、結構な広さじゃねェか」

美琴「……」

一方通行「クローゼットは…隠れるほどスペースがねェか…」

美琴「……」ドキドキ

一方通行「他は……いないな」

美琴「……」ドキドキ

一方通行「時間が勿体無ェ、他の部屋を探すか…」

美琴(なんとか凌げたか。もう適当な窓割ってでも外に逃げないと…)

美琴「……」ゲコッゲコッゲコ
286 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:38:21.29
一方通行「なンですかァ? カエルゥ? …このクローゼットか」

美琴(ぎゃああああ!! このタイミングで携帯!? 不幸だ…)


一方通行「上条くン、見ィィィつけたァァァァァ!!」

美琴「あは、あはは。嫌だなぁ、一方通行さん、凄く恐い顔してますよ?」ガクブル

一方通行「テメェは顔が引きつってンぞ。そンなにビビるこたァねェ」ニヤ

美琴「と、とりあえず、携帯に出ても…」ゲコッゲコッゲコ

上条「ちょろっと貸して……絹旗ね」pi

美琴「な!?」

上条「もしもし……俺? 上条だけど。…うん、一緒にいる。…第七学区の総合病院だ。さっさと来ねえと大変なことになるぞ」pi

美琴「おい! どういうつもりだ!! 絹旗に手を出すなら、おまえでも許さねえぞ!!」

上条「何もしねーよ。…でも絹旗さんはヤル気満々みたいだけど? なんか御坂に酷いことしたら、超殺すって言われたしな」

一方通行「絹旗最愛か。探す手間が省けたなァ」

上条「ああ。これなら今日中に戻れそうだ」

美琴「何言ってるんだ…?」

一方通行「なァ、オリジナル。そろそろネタばらし、してもいいンじゃねェか? もう十分だろ」

上条「う~ん…」

美琴「ネタばらし?」

上条「まずは妹の部屋に戻ろう。話はそこで、な?」
287 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:40:19.94

第七学区 とある病院 御坂妹の部屋――



上条「……」ジー

一方通行「……」ジー

冥土帰し「……」ジー

御坂妹「……」ジー

美琴「あ、あの、どーして御坂さんを見つめているのでせう? ネタばらしってのは…」アタフタ

上条「美琴…」ズイ

美琴「ちょ、か、顔ちかい///」

上条「キスしていいか?」

美琴「ききき、キスっ!? しかも人前で!?」

上条「嫌か?」

美琴「…………嫌じゃねーよ」

上条「それじゃ…」

美琴「でもこのままじゃ嫌だ!!! 俺は…俺は上条当麻として、御坂美琴にキスしたいんだ!!!」

上条「……」
288 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:42:21.45
美琴「なあ、こんなこと…もうやめよう?」

美琴「こんな事しなくても俺は、お前に心底惚れてるから…だから元に戻ろう?」

上条「……」ウズウズ

美琴「戻って告白の返事をしたいんだ。約束しただろ? 帰ったら聞いてくれるってさ」

上条「い、今、聞かせて?」ウズウズ

美琴「だから元に戻ってから…」

上条「いいから!」ウズウズ

美琴「…わかった。一度しか言わねーからな」

上条「う、うん」ドキドキ


美琴「俺は…上条当麻は、御坂美琴が…大好きです」

美琴「好きになった過程は滅茶苦茶だったけど、おまえを大切に想ってるのは本当だから…」

美琴「だから……恋人になってください///」


上条「……///」プルプル

一方通行「……///」キュンキュン

冥土帰し「……」ニヤニヤ

御坂妹「……///」プルプル


美琴「えっと…、駄目…かな?」

フィ「精神の安定を確認した。もう大丈夫だろう」
289 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:44:07.10
美琴「え…? なに…」

上条「もう無理! 我慢できないッ!!」ガバチョ

美琴「!?ッ」ビクッ

御坂妹「もう、ゴールしてもいいよね?、とミサカは自己完結をああもう堪りません!!」ガバチョ

美琴「御坂妹まで!? ちょ、力入れすぎだ、痛いッ!」オロオロ

上条「クソ魔王の言う通りだったわ! 当麻、何でそんなに可愛いのよ!?」ギューッ

御坂妹「カッコいい貴方も素敵ですが、純情乙女な貴女には抗い難い魅力ががが…」プスプス

美琴「意味わかんねーよ!? あ、一方通行ッ、助けてくれ!」アタフタ

一方通行「悪くねェ…///」

美琴「なんで顔赤いの!? 正気に返れ!」

一方通行「ン? あァー、オマエら落ち着け。ヒーロー……じゃねェ、ヒロインが困ってンぞ」

美琴「ヒロインって……」
290 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:45:27.60
上条「ちょっと! 当麻は私のヒロインなんだからね!!」

美琴「違ッ!? おまえが…」

一方通行「はッ、ヒーロー気取りですかァ? テメェじゃ役不足なンですけどォ」

美琴「そんな事より、告白の返事は…」

上条「なぁんですってええええ!!」

美琴「話を…」

一方通行「テメェの中のヤロウは、俺に王道を目指せっつってたしィ、それにはヒロインが必要だろォが」

美琴「告白のへ…」

上条「はぁ? 悪党だからガラじゃねえ、とか言ってたのは誰よ!」

一方通行「はン、悪党の王道を征く…ン?」チラ

美琴「……」ギュ

上条「どうかし…た…?」フクノスソ ツカマレル


美琴「…………おまえらぁ」グス

美琴「ひとのッ、ほ、本気のこッ、告白を、うぅッ、無視ッ、無視しやがってぇぇぇッ……」ヒックヒック

美琴「ちゃッ、ちゃんと聞いてッ、聞けよぅ…」ポロポロ


上条一方通行「……」ゾクゾク

冥土帰し「あーあ、泣かせちゃった」

御坂妹「ミサカネットワークにアップロード…完了」プスプス
291 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:46:46.82




フィ「いい加減、泣き止め」

美琴「泣いてねぇ、泣いてねーよ……」

フィ「あの連中も反省してる」


上条「ゴメン。当麻を泣かせるつもりは…なかったのよ?」

一方通行「…悪りィ」

御坂妹「すみませんでした、とミサカは謝罪しつつも後悔はしてません」


美琴「反省の色が見えねぇ……はぁ、もういいよ。早く元の身体に戻してくれ」

冥土帰し「それは出来ない」

美琴「え…?」
292 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:48:31.58

冥土帰し「君には悪いが……今は無理だ」

美琴「な、なんで?」

冥土帰し「君と御坂君が入れ替わることで、救われる子がいるんだ」

冥土帰し「すまない、上条君。患者を裏切るなんて事は、医者としてあってはならない事だが…」

冥土帰し「僕には信念を曲げてでも、守りたい子達がいるんだ」

美琴「……」

冥土帰し「恨まれて当然だし、お門違いなのも承知の上で君にお願いしたい」

冥土帰し「元に戻るのは、保留にしてくれないだろうか?」

美琴「先生…」

御坂妹「先生は悪くありません! 悪いのはミサカたち、妹達の我侭なのですから…」

美琴「妹達って……!? まさか、また実験に!?」

一方通行「そんな生温いモンじゃねェ。統括理事会は妹達の処分を決定したンだ」

美琴「はあ!?」
293 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:49:38.83

一方通行「第三次製造計画っつー、糞ムカつく計画があってな。まァ、妹達の世代交代みたいなもンだ」

一方通行「交代してお払い箱になる、テメェが救った妹達は殺されンだよ。維持費も馬鹿になンねェってなァ」

美琴「なんだよ……御坂妹たちを! 人の命を何だと思ってやがるんだ!!」

美琴「そんな計画、ぶち壊して…」

一方通行「無理なンだよ」

美琴「ッ! どうして!?」

一方通行「絶対能力進化とは状況が違うンだ。誰かを倒せば解決、なンてことにはなンねェ」

一方通行「相手は学園都市の闇そのものなンだ」

美琴「だからって……はいそうですかって、諦められるかよ!」
294 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:51:02.46

一方通行「俺はよォ、第三次製造計画に関係ある施設を、片っ端からぶっ壊して回ってたンだ。けど、いたちごっこにしかならねェ」

一方通行「そンな時に妹達の処分の決定だ。世界中に散らばってる妹達を全部守るなンて不可能だった」

一方通行「正直、打つ手なしの八方塞がりだったンだが…」

冥土帰し「御坂君が封印を解いた遺跡を使えば、妹達を全員救うことができるんだ」

美琴「そ、それじゃあ、御坂妹たちは殺されずに済むんだな!?」

冥土帰し「そうだね。ただ…遺跡を稼動させるには、御坂君が上条君の身体を使うことが絶対条件に…」


美琴「いいぜ」

一方通行「…はァ?」

美琴「戻らなくていいって言ったんだ。このままでいないと、不味いんだろ?」

一方通行「そ、それは…そォだけどよ」

冥土帰し「…いいのかい?」
295 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:53:30.05

美琴「細かい事情は知らねーけど、みんなの顔を見れば、嘘や冗談じゃないことくらいわかるさ」

美琴「俺に出来ることがあるなら、言ってくれよ。絶対に力になってみせるから…」

美琴「今度こそ……今度こそ妹達を救ってみせる。そう決めたからな」

上条「当麻…」

御坂妹「…ミサカたちは貴方を騙していたのですよ? なのに、そんな簡単に…」

美琴「前に俺、勝手に死ぬんじゃねえって言ったろ? おまえは、ただその約束を守ろうとしたんだ。違うか?」

御坂妹「はい…ミサカはもう誰かの都合で、死んでなんかやらないと誓いました」

美琴「だったらいいじゃねーか。生きようとすることは間違いじゃないだろう?」

美琴「ただまあ、俺だけ除け者にされてたのはムカつくけどな……フィアンマは事情を知ってんだろ」


フィ「……どうして気づいた?」

美琴「何も知らないなら、真っ先におまえが口出ししてるよ。何だかんだで俺の事を一番に考えてくれてるもんな」

フィ「フン……頼りない貴様をサポートしてやってるだけだ」

美琴「あはは、やっぱ頼りになるな」
296 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:55:21.46

フィ「まあ、俺様のプランは成功したし、貴様はもっと俺様に感謝するべきかもな」

美琴「プラン?」

フィ「深すぎる上条当麻への思慕に、上条当麻に対する恐怖をぶつけて相殺し、貴様の自我を守る」

フィ「それが俺様のプランだ。その遂行に都合が良いから、御坂美琴たちを利用したんだが…」

フィ「結果は上々だ。御坂美琴の想いに飲まれずに告白できただろう?」

美琴「え…? どういうこと?」

フィ「女言葉で話しだしたり、嫉妬しても暴走しなくなった。理解できたか?」

美琴「マジかよ!? ……おまえ、どんだけ優秀なんだよ」

フィ「一方通行に協力してもらったしな。当然の結果だ」

一方通行「ビビッてたもンなァ、オマエ」

美琴「当たり前だろッ! テメエが美琴と手を組むなんて…悪夢なんてレベルじゃねーよ!」

御坂妹「確かに、今のお姉様と一方通行を同時に相手取るのは、無理ゲーと言わざるを得ません、とミサカは貴方の心中を察します」
297 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:57:06.33

冥土帰し「ともあれ、上条君には何と礼を言えばいいのか…」

美琴「あはは、自分で決めた事だから、先生が気に病むことじゃないですよ」

冥土帰し「しかしだね、君はこれからずっと女性として生きていくんだよ?」

美琴「大丈夫ですって! ずっと女のままで…も…?」

冥土帰し「そうかい。何か困った事があれば、遠慮なく相談してくれ。君は恩人だからね」

美琴「あ、あの…」

一方通行「はンッ、流石はヒーロー改め、ヒロイン。度量が違うってかァ」

御坂妹「当然です。上条さんは全ミサカのヒーロー…ではなくヒロインなのですから、とミサカはこれからの展開に胸を躍らせます」

美琴「…そうだ! 美琴はいいのかよ!?」

上条「え、私? 私は構わない、ていうか望むところよ!」

美琴「何でそんなに嬉しそうなんだよ……」
298 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 22:58:38.81

上条「当麻も納得してくれたし、後は絹旗さんが来るのを待つだけね」

美琴「いや、女確定なんて聞いてねえ! 保留じゃなかったの!?」

上条「待ってる間にイギリスでの事とか、幻想殺しについても話しとかないとねー」

冥土帰し「それじゃ隣の部屋を使うといい。二人とも積もる話もあるだろう?」

上条「ありがとうございます。ほら、さっさと行く!」

美琴「ま、待って! 待ってくださ…」

上条「大人しくしなさい!」ヒョイ スタスタスタ

美琴「おひめッ、お姫様抱っこ!?」

フィ「こうして上条当麻は、御坂美琴として生きていくことになった。彼女の受難は始まったばかりだ」

美琴「不吉なナレーションいれんなぁ!?」

冥土帰し「病院の外に出ちゃだめだよ。聞かれると不味い話もあるだろうからね」
299 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 23:01:20.76

第七学区 とある病院 空き部屋――




美琴「不幸だ……」

上条「当麻は贅沢ね。美琴さんボディはハイスペックでしょ? ……胸以外は」

美琴「胸は関係ねえ!!」

上条「はいはい、当麻の言いたい事はわかってるから落ち着いて」

美琴「クソッ、余裕かましやがって!」

上条「女の子が汚い言葉を使わないの」

美琴「おまえに言われたくねえよ!」

上条「ハハ、こうして見ると、まだまだ子供ねー。もっと大人だと思ってたんだけどなぁ」

美琴「俺は大人だ!」

上条「背伸びしちゃって、ほら可愛い可愛い」ナデナデ

美琴「な、……撫でんなぁ///」テレテレ
300 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 23:03:10.23

上条「真っ赤になっちゃってもー、私を誘惑してる?」

美琴「誘惑!? そそそんなつもりはッ!?」

上条「本当に…ない?」

美琴「え? あ、あの、その…少しは考えたような、まだ早い気がするような…あーもぅ///」イヤンイヤン

上条「ブフっ! じょ、冗談よ。そんなマジ反応するなんて、当麻ちゃんは純情ねー」ケラケラ

美琴「死にてぇ……」ズーン

上条「ごめんってば。ちょっと調子に乗っただけじゃない」

美琴「おまえ変わりすぎだろ……」

上条「私も色々あったのよ。…色々ね」

フィ「御坂美琴、あまりコレで遊ぶな」

美琴「フィアンマ…俺の味方は、おまえと絹旗だけだ」

フィ「コレは俺様の奴隷だ」

美琴「……」

上条「…ゴメン、かける言葉が見つからないわ」

美琴「同情するなら優しさをくれ…」
301 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 23:05:23.51


上条「しょーがないなぁ、ほら」ギュッ

美琴「……」ギュッ

上条「さっきの告白…嬉しかったわ。恋人になれるなんて夢みたいよ」

美琴「……」

上条「不幸なんて言えないくらい幸せにするから」

美琴「///」

上条「ちゃんと責任は取るから、当麻は何も心配しなくていいの」

美琴「…くっそ、不幸なのに…不幸なはずなのに///」

美琴(幸せすぎて、おかしくなりそうだ。でもコイツには……絶対教えてやらねー///)














上条「心配しなくても当麻が最高に可愛い女の子になれるように、しっかり調教してあげるからね!」

美琴「………………………………………………え?」

302 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 23:15:44.59
どう足掻いても愛玩奴隷wwww
305 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 23:18:31.25
逆に考えるんだ
この状態から美琴in上条さんを逆に落としてしまえばいいんだ
306 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/07(日) 23:19:59.66
何この上条さん(IN御坂美琴)のどう足掻いても絶望っぷり
ある意味ドラッグオンドラグーン並じゃねぇかwwwwwwwwww
良いぞ>>1、もっとやれwwwwwwwwwwこれ読んでて楽しいわwwwwwwwwww
335 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:50:43.16


――『エメラルドの書』に曰く、




―――かつて…




―――黄金の時代があり……




―――白銀の時代があり……




―――青銅の時代があった。 そして……



336 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:51:40.40


????――




??「おい、聞こえるか?」

美琴「…ん、あれ? ここは…?」

??「気がついたか」

美琴「うわっ!? アンタ誰よ!」

??「俺か? ふむ、何て名乗ればいいか……」

美琴「髪は真っ白で服は黒ずくめ……こんな薄暗い所に連れ込むなんて…アンタ、変態ね!」

??「違うわ!! ったく失礼な小娘だ。そもそも連れ込んだんじゃない。お前が勝手に来たんだ」

美琴「小娘いうな! 私には御坂美琴って立派な名前があんのよ!」

??「それはそれは失礼した」

美琴「……ムカつくオッサンね」

??「オッサンじゃない!! クソッ、埒が明かん。いいかよく聞け」

??「俺の名はアロウン。お前ら人間風にいえば…魔王さまだ」

美琴「……」ジトー
337 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:53:07.53

アロウン「…なぜそんな目で俺を見る?」

美琴「はぁ、いい年したオッサンが魔王って……」ヤレヤレ

アロウン「……これだから最近の人間は。かつては知らぬ者などいなかったというのに……なんて時代だ」

美琴「何ぶつぶつ言ってんのよ」

アロウン「まぁいい。信じられないのも無理ない事だしな…」

美琴「そんな事より、ここは何処なのよ」

アロウン「ここか……ここは上条当麻の内側、精神世界と言えばイメージし易いか…」

美琴「アイツの…精神世界?」

アロウン「そうだ。もっとも当麻は出張中だがな」

美琴「出張中?」

アロウン「お前たちは入れ替わったじゃないか。もう忘れたのか?」

美琴「!?ッ、……そうだ、アイツと入れ替わって…確か土御門さんが…」

アロウン「なんだ、覚えてるのか。因みに、お前は催眠スプレーを喰らって爆睡中だ」

美琴「さ、催眠!?」

アロウン「よくある事だ。この程度でビビッてるようではやってられん」

美琴「うわぁ…」
338 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:54:56.19

アロウン「そんな不幸も今日までだがな」

美琴「どうして?」

アロウン「当麻はお前の身体に行っちまったからな。ククッ、今頃は『不幸だー』とか言ってるんじゃないか?」

美琴「…楽しそうね」

アロウン「そりゃ楽しいさ。何せ数千年ぶりの会話だからな」

美琴「数千年て……今まではアイツと一緒だったんでしょ?」

アロウン「当麻とは常に共にあったが、一度も話したことがないんだ」

アロウン「アレは非常識に見えて、実は常識人だからな。常識が枷になって、俺を認識できなかったのさ」

美琴「それって遠まわしに、私のこと非常識だって言ってない?」

アロウン「何言ってんだ。俺と会話できてる事が、お前の非常識さの証左だと言うのに……第三位の超電磁砲よ」

美琴「!?」

アロウン「驚く必要は無い。俺は当麻と感覚共有していたからな。お前のことは、ある程度把握してる」

アロウン「お前が当麻に懸想してる、とかな」

美琴「な、ななな何を!?」

アロウン「ククク、だが残念だったな。アレにとって、お前は特別な存在たりえん」

美琴「え……?」
339 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:56:54.13

アロウン「当麻の隣にはインデックスがいる。あのシスターが上条当麻にとって一番の特別なんだ」

美琴「シスターって……まさか」

アロウン「何度か会ってるはずだ。彼女がインデックス、当麻のパートナーだ」

美琴「そんな…」

アロウン「お前のことなんて、鬱陶しい奴程度にしか認識してないさ」

アロウン「だから御坂美琴の想いは、上条当麻に届かない。さっさと諦めろ」

美琴「!?ッ、嘘よッ!!! そんなの信じない!!」

アロウン「クックック、嘘か……ならば知りたいと強く願うがいい。ここにある当麻の想いの残滓が真実を教えてくれるだろう」

アロウン「お前にとって残酷な結果だとしてもな…」
340 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:57:38.45

美琴「そんなはずない!! そんなはず…ないんだから。だって、アイツは……」

美琴(嘘だって、そんなことないって言ってよ……当麻…)



  ――俺に恨みでもあるのか、あのビリビリ中学生は。はぁ、不幸だ……――


  ――何かと縁があるよなぁ。まあ腐れ縁だろーけどな――


  ――何で御坂の部屋にこんなものが……まさか実験に協力してるのか…?――


  ――こんなに御坂は傷ついてるってのに、何で俺は御坂を疑ってたんだよ…情けねえ!――


  ――この優しい女の子を守る。誰も味方がいないってんなら、せめて俺は味方でいよう。だからまずは、御坂の絶望をぶち殺す!!――


  ――御坂美琴と、その周りの世界を守る、か。自然と言葉になったけど……御坂を守ることに迷いはねーし、まぁいいか――


  ――インデックスのせいで食費が……。これじゃ万が一、彼女ができてもデートすらできねぇ。不幸だ……――



  
美琴「///」イヤンイヤン

アロウン「なんてクサい野郎だ。聞いてるコッチが恥ずかしい」
341 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 01:59:20.16

美琴「アイツは私の味方……ま、守るって…///」テレテレ

美琴(やっぱり私はアイツじゃないと嫌…。アイツが私以外の誰かを選ぶなんて考えたくない…)

アロウン「フフン、嬉しい結果で良かったじゃないか」

美琴「うん…良かった。本当に良かった……って、アンタ!! いい加減な事いいやがったわね!!」

アロウン「ハッハッハ、まんまと騙された気分はどうだ? 俺をオッサン呼ばわりした罰だ。思い知ったか小娘!!」

美琴「が、ガキかアンタは……」

アロウン「生憎、寿命なんて無いからな。心の若さを保たないと、すぐに老け込んじまう」

美琴「それにしたって大人気ないでしょーが!! あんな嘘を吐くなんて最ッ低!!」

アロウン「そうだな、悪かった、謝ろう。だが真実になってもおかしくない嘘だったろう?」

美琴「それは…」
342 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:00:58.08

アロウン「お前が知る以上に当麻はもてるぞ。今も誰かが虎視眈々と狙ってるだろう」

美琴「い、嫌よ……そんなの駄目…」

アロウン「お前では太刀打ちできない程、魅力的な女性だってたくさんいるんだ。アレの周りにはな」

美琴「…いや…言わないで」

アロウン「事実は事実として受け止めねば、前に進めないぞ」

美琴「そうだけど…」

アロウン「何を迷ってる? 答えは得ているだろうに。それとも、お前の想いはその程度なのか?」

美琴「ッ!?」

アロウン「これじゃ、さっきの嘘が真実になるのも時間の問題か…」

美琴「……ない…」

アロウン「なんだって?」

美琴「負けない!!! アイツを……当麻を想う気持ちは、誰にも負けない!!!」

美琴「私より魅力的? 上等じゃない! アイツだけは誰にも譲れないのよ!! 御坂美琴の本気を舐めんなやコラァァァーーーッ!!!」





美琴「ハァハァ……」

アロウン「……迷いは晴れたか?」

美琴「ハァハァ……おかげさまでね…」

アロウン「いい啖呵だった。これなら期待できるな」
343 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:02:20.16

美琴「はぁ? 期待ってなによ」

アロウン「お前なら当麻を任せられるってこった」

美琴「…アンタが決める事じゃないでしょ」

アロウン「そんな事はない。俺は当麻が生まれた時から共にあったんだ。誰よりアレの幸せを願ってる」

アロウン「だから、お前に協力してやろう。クックック、アレの行動パターンは完全に把握してるからな、大船に乗ったつもりでいるがいい」

美琴「本当に協力してくれるの…?」

アロウン「もちろんだ。人を見る目は確かだからな。お前ならアレと二人で幸せになれるだろう」

美琴「ふ、ふたりで幸せに……ふにゃー///」

アロウン「こら、帰ってこい」




――しばらくお待ち下さい――




アロウン「ふむ……、雰囲気からして恋愛経験は無さそうだな」

美琴「ぶふッ!!」

アロウン「ここは経験豊富な俺が策を授けてやる」

美琴「いきなり何言い出すのよ!」

アロウン「まぁ聞け。この策が上手くいけば、当麻はお前に惚れるハズだ」

美琴「!!??」
345 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:04:03.06

アロウン「今の状況を最大限利用するんだ。さっきアレの想いを垣間見ただろう?」

美琴「あー、うん///」

アロウン「アレにも同様の現象を起こさせる。そうなればコッチのもんだ」

美琴「簡単に言うけど、上手くいくの?」

アロウン「勝算はある。お前は気づかんだろうが、精神は肉体に引きずられるんだ。そこにつけ込む」

美琴「んー、何か論文で読んだ記憶が……確か、心臓移植の術後経過で、提供者の生前の癖なんかが患者に発現することがあるって…」

アロウン「似たようなもんだな。お前の身体には、当麻への想いが詰まってる。そしてアレは恋愛経験ゼロの童貞だ」

アロウン「心をかき乱してやって、お前のことを強く意識させる。それと連動してお前の想いが流れ込み、一気にアレを恋に堕とすって寸法だ」

美琴「どどど童貞!?」

アロウン「少々強引だが、アレにはいい薬だろう」

美琴「いきなりセクハラ発言しないでよ!!」
346 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:04:45.80

アロウン「やれやれ、そんなに初心でどうする。お前は並み居るライバルを出し抜いて、当麻を手に入れるんだろう?」

美琴「別に出し抜かなくたって、正々堂々アイツを振り向かせてみせるわ」

アロウン「ハァ…、考えが甘い。それは強者の台詞だ。例えばそうだな……神裂やオルソラなら強者と言ってもいいな」

美琴「かんざき? オルソラ? ………………………………私が甘かったです。生意気言ってゴメンなさい」

アロウン「自分が如何に不利か理解したようだな。だが安心しろ。アレと入れ替わった時点で、お前の勝利は決まったようなもんだ」

美琴「どういうこと…?」

アロウン「ククッ、すぐに分かるさ。…そろそろ目覚めるようだな」

美琴「ちょっ」
347 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:06:19.73

イギリス ロンドン・ヒースロー空港 到着ロビー ――




上条「ちょっと待って!!」

神裂「気がつきましたか」

上条「あ、あれ?」キョロキョロ

神裂「久しぶりですね、上条当麻」

上条「あ、ああ」

上条(び、びっくりした! 何で目の前に神裂さんがいるの!? つーか胸でかッ!! 産地偽装の輸入モノじゃないの!?)

アロウン(馬鹿野郎! 純国産に決まってる! ったく、アホなこと考える暇があるなら、現状把握しろよ)

上条(さも当然みたいにツッコんでんじゃないわよ!! ……やっぱり夢じゃなかったか)
348 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:07:18.74

神裂「驚かせてしまったようですね。今回も突然の事ですみません」

上条「えーっと、状況が掴めないんですけど……」

神裂「……土御門とステイルは何も説明しなかったのですか?」

上条「イギリスに行ってもらう、とか言われて気絶させられちゃったからなー」

神裂「土御門…ステイル…、後で覚えていなさい……」イライラ

上条「あの……神裂さん?」

神裂「し、失礼しました。それではあの子……インデックスが起きたら、今回の件について説明します」

上条「インデックス?」

神裂「はい。あなたの後ろのソファーで寝ています。超音速旅客機とやらの後遺症らしいですけど…」

禁書「う~ん……あの飛行機は駄目…なんだよ」グッタリ

アロウン(完全にグロッキーだな)

上条「……」
349 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:08:57.21


ステイル「おや? ようやくお目覚めかい」スタスタスタ

上条(……ステイル=マグヌス。炎の魔術師で、いけ好かない不良神父だけどインデックスの事に関しては、誰より信頼できる男…か)

神裂「ステイル! 彼らを乱暴に扱ったなんて聞いていません。どういう事ですか」

ステイル「僕は知らないよ。空港まで彼らを連れて来るのは土御門の仕事だったからね」

神裂「そんな言い訳が…」

上条「そ、そんな事より、俺たちが呼ばれた事情を説明してくんねーかな? インデックスは起きそうにないからさ」

ステイル「君にしては話が早くて助かるよ。まあ今回は事件でも何でもない、ただの遺跡調査に同行してもらう」

上条「遺跡調査? 何て遺跡なんだ?」

ステイル「ケルト海に浮かぶ孤島、そこにあるっていう遺跡なんだが……」

上条「何か歯切れが悪いな」

神裂「誰もその遺跡に行ったことが無いのですよ」

上条「はぁ?」

ステイル「近寄れないないんだ。まるで孤島に人払いの結界が張られているみたいにね」

上条「?? 近づけないのに何で遺跡があるなんて分かるんだ?」

ステイル「伝説って奴によれば在るんだとさ。僕は眉唾だけど」

アロウン(……)
351 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:10:43.15

上条「結構面白そーだな。幻想殺しがあれば、その島に行けるかもしれないし。遺跡調査かー」

ステイル「不気味なくらい物分りがいいね……」

上条「細かいことは気にすんなよ。ステイルだってインデックスと一緒で嬉しいだろ?」

ステイル「なっ!? ぼ、僕はあの子をそういう対象として見ていない!!」


禁書「そーいう対象って、なぁに?」ヒョコ

ステイル「い、インデックス!?」

禁書「私のこと話してたでしょう? だったら私にも教えてほしいな」

ステイル「ええとだね、その、軽々しく言うことじゃないんだ」アタフタ

禁書「むうーーっ、私だけ仲間はずれは酷いかも!!」

ステイル「そんなつもりは…」

禁書「じゃー教えて?」

ステイル「うっ…」




上条「仲いいなー、あのふたり」

神裂「いいのですか…?」

上条「ん? 何が?」

神裂「あなたとあの子は、その……」

上条「あー、そういう事か。……別にいいと思うけどな。俺が口出しするのは筋違いだし」

アロウン(おお、当麻の建てたフラグを折るつもりか! お前、意外とエグイな)

上条(うっさい!)
352 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:11:41.52

神裂「そうですね。無粋な事を聞いてすみません」

上条「謝る必要なんてねーよ。それより仕事の内容を詳しく説明してくれないか」

神裂「遺跡調査と言っても、私たちの仕事は先遣隊として島の発見と安全の確保です」

上条「さっきステイルが言ってた伝説ってのは?」


神裂「私は詳しくありませんが、たしか……神話の時代に、神と敵対していた魔王とその軍勢が拠点にしていた巨大な城塞があったそうです」

神裂「その城塞は、神の力さえ届かないほど堅牢で難攻不落でした。しかし神の軍勢は、魔王を城塞の外へ誘い出し……」

神裂「死闘の末、見事討ち果たしました。そして神は、魔王の城塞を島ごと封印して誰も近づけないようにしました」

神裂「もう二度と、魔王が復活しないように……」



上条(まさか……アンタのことじゃないでしょーね)

アロウン(はて? 年を取ると物忘れが激しくて困るな)

上条(あからさまに怪しい振りすんな!)

アロウン(まあ行けば分かるさ。しかし……アヴァロンか…)

上条「アヴァロン…?」
353 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:12:42.57

神裂「そうです。魔王が根城にしていた古の城塞の名がアヴァロン、ご存知でしたか」

上条「き、気にしないで」

神裂「??」

上条「えっと、俺は、島にかけられた封印を解けばいいのかな?」

神裂「はい。危険は少ないと思いますが、気を引き締めて事にあたりましょう」

上条「魔王の島なのに危険じゃないの?」

神裂「伝説というより御伽噺ですからね。大天使と戦うことに比べれば、子供のお使い程度の仕事ですよ」

上条「そっか。まあ何かあっても、俺たちがインデックスを守ればいいか」

神裂「その時は頼りにさせてもらいます」

上条「え? 頼りにされてるの?」

神裂「右方のフィアンマを単独で撃破したあなたを、今更素人扱いしません」

上条「それって凄いこと?」

神裂「当たり前です。あの時のフィアンマは、垣根なしに最強と言える存在でしたから」

上条「そ、そうなんだ」

アロウン(確かに最強だったな。…俺が代わりに戦おうと思うくらいに……)

上条(アイツ……無茶ばかりして)


禁書「とうまー、お腹がすいたんだよ!」タッタッタ

ステイル「今サンドイッチを食べたばかりじゃないか!?」タッタッタ
354 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:13:34.22

禁書「晩御飯抜きだったんだよ! 全ッ然、足りなーーいッ!!」

ステイル「上条当麻!! この子の管理者は君だろう!? 何とかしてくれ!」オロオロ

禁書「とーうーまー」ギラリ

上条(怖っ!! 目が血走ってる!?)

上条「す、ステイルがあそこのレストランで奢ってくれるって!」

ステイル「え……?」

禁書「すている! 早く行くんだよ!!」ダダダダダダッ

ステイル「こ、こらっ、引っ張るんじゃない!」


上条「おー、ギネスを更新しそうな速さでレストランに入っていったなぁ」

神裂「私たちも行きましょう」

上条「先に行ってくれ。ちょっと電話しておきたい奴がいるからさ」

神裂「はい。迷子にならないよう気をつけて下さい」スタスタスタ
355 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:15:17.94

アロウン(当麻に電話するのか?)

上条(うん。アイツも心配してるだろうし、アンタの策を実行するためにもね)

アロウン(そうこなくてはな。アレの追い込み方を教えるから、きっちり覚えろよ)

上条(私を誰だと思ってんのよ)




超電磁砲(幻想殺し)の堕としかた 説明中―――




アロウン(――以上だ)

上条(本当に大丈夫なの? アイツは男で、上条当麻なのよ?)

アロウン(大丈夫だ、問題ない。今のアレは女で、御坂美琴でもあるからな)

アロウン(因みに今のお前は男で、上条当麻でもあるんだぞ。アレの事を考えても冷静でいられるだろう?)

上条(!?、……確かにこれならいけるかも…)pipi

上条「……」ヨビダシチュウ


美琴『もしもし御坂か!』pi

上条「当たり前じゃない、アンタの携帯からかけてんだから」

上条(賽は投げられた。絶対にアイツを……当麻を振り向かせてみせるッ!!)
356 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします :2010/11/14(日) 02:15:36.34
>アロウン(確かに最強だったな。…俺が代わりに戦おうと思うくらいに……)
アロウンさん上条さんに握りつぶされたじゃないですか
365 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/14(日) 10:21:22.30


>アロウン(おお、当麻の建てたフラグを折るつもりか! お前、意外とエグイな)

なんか知らんけど吹いたww
388 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 02:23:58.09
oh……まだ完結してないです。急がしすぎて投下できませんでした
申し訳ないっす
今日は休みなんで、なんとか朝までには投下します
392 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:36:51.99





美琴『お、俺はただ…』

上条「だからもう遠慮しない! 躊躇も! モラルなんか知ったことか!!」

美琴『ッ!?』

上条「宣言するわ。上条当麻を私のものにする」

上条「戻ったらたっぷり可愛がってやるからな」

上条「楽しみに待ってろ 美 琴 」pi





上条「……」

アロウン(やるじゃないか。素晴らしい演技力だったぞ)

上条「……」

アロウン(ククッ、当麻の奴め、随分と良いリアクションだったな。いっそ入れ替わったまま堕としてしまうか?)

上条「!?ッ」
393 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:38:04.30
アロウン(どうした? 何か気になる事でもあるのか)

上条(……演技なんかじゃない…)

アロウン(ああそうか、お前の当麻を想う心は本物だもんな。演技なんて言ってすまない)

上条(違う、そうじゃないの……。演技なんかじゃなくて…本気で…)

上条(アイツのこと、滅茶苦茶にしてやりたいって、壊してしまいたいって思っちゃった……)

上条(力ずくでアイツの全てを、奪って、穢して、私のものにしたいなんて……)

アロウン(まあなんだ、男なら割と普通だ。おかしな事じゃない。むしろその年頃なら女とセックs)

上条(言わせないわよ!!!)
394 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:39:37.78

アロウン(えー、いいじゃないかやっちまえよ。アレをお前色に染め上げてやれ)

上条(何煽ってんのよ!? ここは私を諌める場面でしょ!?)

アロウン(だが敢えて背中を押してやろう)

上条(このクソ魔王……ケンカ売ってんのか…?)

アロウン(ハッハッハ、冗談だ冗談。まあアレのフラグ体質には些かうんざりしていたし、丁度いいかとも思ったんだが)

上条(フラグ体質?)

アロウン(無節操に女を虜にする能力で、被害者は一万人以上いるな。これには俺もびっくりだ)

上条(……インデックス…姫神…妹達…風斬…オルソラ…神裂…アニェーゼ…五和…!? ママにまで……ッ!!)

アロウン(本人に自覚が無いから性質が悪い。ちゃんと責任を……おい、どうした?)

上条(アハハ、そっか…そうよね。女の子にしてしまえば、フラグなんて……建てられないわよねぇ)

上条(ありがとう、アロウン。これは一考の余地ありね)

アロウン(……藪蛇だったか)
395 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:43:50.90
イギリス ロンドン・ヒースロー空港 一般駐車場――




ステイル「あり得ない……財布が空になるなんて」

禁書「んぅ~~~~。お腹いっぱいなんだよ♪」ノビノビ

上条「良かったな、インデックス。ステイルにお礼を言うんだぞ」

禁書「すている、ありがとう」ニコ

ステイル「……満足したならいいんだ」プイッ


上条「これからどう動くんだ?」

神裂「まず車で港に向かいます。そこで船に乗り換えて遺跡の探索に出る予定です」

上条「船かぁ、……どんな船に乗るの?」ワクワク

アロウン(少年マンガ的な船を期待してやがる……ゴーイングなメリーは無いだろ)

神裂「ハァ……。学園都市製の高速艇です。あなたは何を期待しているのですか」ヤレヤレ

上条「いや~未知の島を探すなら、やっぱ帆船でしょう。雰囲気でるだろーし」

神裂「そろそろ迎えが到着するハズなのですが…」

上条「華麗にスルーすんなってば。あれ…? もしかしてあの車か?」

神裂「ええ」



麦野「上条君久しぶりー」

上条「!?」

上条(あの時のオバサン!? 何でこんなとこにいんのよ)

浜面「よう、上条。この仕事、俺たちも同行すっからよろしく頼むぜ」

上条「お、おう」

禁書「はまづらー、むぎのー、久しぶりなんだよ!」

浜面「インデックスも元気そうだな」

麦野「あんたは相変わらず幸せそうねぇ」
396 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:46:33.85


上条(『麦野沈利、超能力者の第四位。怒らせると怖いお姉さん。浜面の愛人?』……愛人って)

上条(『浜面仕上、元スキルアウトで美鈴さんを殺そうとしたクソッタレ……だった』)

上条(『けど次に会った時は恋人を守るために戦う、凄い奴になってた。愛人までいやがるし、正直妬ましい』……アンタが言うな)

アロウン(まったくだ。……それよりこの男は、お前の母親を殺そうとしたんだが、気にならないのか?)

上条(今更どうこう言うつもりは無いわよ。当麻が解決したんでしょ?)

アロウン(解決したかは微妙だが、浜面とは和解したな)

上条(だったらいいじゃない。今の私は上条当麻なんだし)

アロウン(わめき散らすかと思ったが、杞憂だったか)

上条(普段の私なら暴れてたでしょーね)

アロウン(当麻の影響か。アレは底抜けにお人好しだからな)


浜面「何してんだ上条? 他の連中はとっくに乗り込んだぞ」

上条「悪い、すぐ乗る」

禁書「とうま、どこか具合が悪いの…?」オズオズ

上条「心配すんな。どこも悪くないよ」ナデナデ

禁書「えへへ、うん!」

麦野「全員乗ったようだし、浜面、出してちょうだい」

浜面「へいへい」
397 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:48:05.10


移動中 車内――




浜面「無理やり連れてこられたのか。お互い扱いが悪くて苦労するな……」ヤレヤレ

上条「苦労ってほどじゃないさ。土御門は乱暴だったけど神裂たちは優しいし、仕事も面白そうだし」

浜面「やけにポジティブだな。何かいい事でもあったのか?」

上条「ふっふっふ、何時までも彼女もちが自分だけと思ったら大間違いだぜ?」チッチッチ

禁書「……」ピク

神裂「……」ピク

ステイル「……」ピキ

麦野「なん……だと…? 脅威の鈍感力を誇る、あの上条君が!?」

浜面「告白を受け入れた!? それ以前に告白されたことに気づいた!? 安心と信頼のスルースキルはどうしたの!?」

上条「何で告白されるのが前提なんだよ。俺が相手に好きって伝えただけですよ。絶対モノにしてみせるけど」

浜面「お前は誰だ! 付き合いは短いけど、お前が上条じゃねぇ事くらいわかるぞ!」

上条「酷い言い草だな。まあ無理ないけどさ」

禁書「……」プルプル


アロウン(おい! 何いきなり爆弾を投下してやがる!! もっと慎重にだな…)

上条(さっき言ったでしょ? 遠慮も躊躇もしないって)

アロウン(それにしたって、あぁ、インデックスが今にも泣きそうじゃないか!?)
398 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:49:14.79


禁書「と~う~ま~」ギラリ

上条(怖っ!? どこが泣きそうなのよ! 今にも噛み付きそうの間違いじゃない!)

上条「インデックス? 落ち着いて…」

禁書「問答無用ー!!」ピョーン

上条「ちぃッ!」ガシッ カオツカム

神裂「白刃取り……やりますね」

禁書「大人しく噛まれるんだよ。とうまーッ!!」ジタバタ

上条「なんて力!? こうなったら……ステイル、パス!」ポイッ

禁書「ふぇ…?」

ステイル「あ、あぶなッ!?」キャッチ

麦野「ナイスキャッチー」

禁書「とうまっ! 女の子を放り投げるのは酷すぎるかもッ!!」

上条「噛み付くのも酷いだろ!!」

麦野「ところで上条君、相手は誰?」

浜面「そうだよ! お前がイカレちまう女って、どんなのなんだ?」

上条「え? 御坂美琴だけど……」


麦野「あァ? 第三位ィ?」イラッ

浜面「常盤台の超電磁砲かよ……」

禁書「短髪ぅー?」イライラ
399 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:51:10.03


上条「な、なんだよ」

禁書「信じられない……あんな品のない女のどこがいいの?」

麦野「そーだなぁ。ありゃ小便臭いクソガキだ。やめとけ」

浜面「超電磁砲がどんな人間かは知らねぇけど、中学生だろ? ロリコンはヤバイって、マジ犯罪だから」

上条「……」ムカッ

アロウン(ハッハッハ、言いたい放題じゃないか! こりゃマジで手加減してる余裕は無いな)

浜面「悪いことは言わねえ。考え直せ、な?」

禁書「それがいいかも。とうまはビリビリされて喜ぶ変態さんじゃないもん」

麦野「女ならもっと良いのがいるだろーが。あんな乳臭いガキを選ぶ必要はねえよ」

浜面「そうだぜ。俺たちは、お前の事を思って言ってるんだ。恩人がロリコンに成り下がるなんて、忍びねぇんだよ」

麦野「浜面の言う通りだ。ロリコンは病気だからなぁ」

上条「……」ムカムカ

アロウン(むぅ……、ロリコンは病気か……手厳しいな)
400 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:52:07.36

麦野「あんたなら引く手数多だろう? 五和とか神裂にしとけ」

神裂「わ、私は、その、あなたは恩人であって……別に特別な感情があるわけでは…///」ボソボソ

禁書「なんで私の名前が出ないの!? 酷いんだよ、むぎの!」

浜面「インデックスもアウトだろ。ロリ的に考えて……そろそろ着くぞー」

ステイル「インデックスにはまだ早いかもしれないね」

禁書「そんな事ないもん!! とうまのパートナーはわたしだもん!!」

上条「……」ブチッ


アロウン(あーあ、収拾つかないぞ。どうするん…だ…?)

上条「アンタらねえ……散々好き勝手言ってくれちゃってさぁ……喧嘩売ってるわけ…?」

麦野「あァン? 何言ってるんだ?」

禁書「とうま…?」

上条「誰が何と言おうと、当麻への気持ちは曲げないし、負けるつもりも無いわ」

アロウン(冷静になれ! この程度でキレるんじゃない!)

上条「いいわよ…。私が当麻に相応しくないって、本気で思っているのならッ!」

上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!」



禁書神裂ステイル麦野「…………………はぁ???」

浜面「港に着いたぞー……って、どうしたんだ?」

401 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:53:27.29

イギリス とある港――



打ち止め「おそーい、ってミサカはミサカは不満を露にしてみる!」

露ミサカ「そろそろ到着するハズですが、とミサカは喧しい上位個体にうんざりしながらも律儀に対応します」ソワソワ

打ち止め「なんか10777号の言葉の端々から悪意を感じるよ、ってミサカはミサカは下克上の危険を感じてみたり」

露ミサカ「被害妄想では? とミサカは再び律儀に対応します。早くあの人に会いたいなぁ」ソワソワ

打ち止め「なになに、やっぱりあなたも上条さんにご執心なの? ってミサカはミサカは好奇心を隠さず聞いてみる♪」

露ミサカ「もちろんです。だから今回の仕事で、ミサカは上条さんへ積極的にアプローチを…ぐふふ……」

打ち止め「……帰っておいでー、ってミサカはミサカは10777号の不気味さに戦慄してみたり」

露ミサカ「ハッ!? 嬉しさのあまり意識が飛んでました。いけねっ、涎が…」ジュルリ
402 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:55:38.73


一方通行「何やってンだ、オマエら」フラフラ

打ち止め「あーっ! 起きちゃったの? まだ寝ててよかったのに、ってミサカはミサカはアナタを気遣ってみたり」

一方通行「十分寝た。上条はまだ来ねェのか?」フラフラ

打ち止め「上条さんが到着したら起こすから寝ていよう? フラフラだよ、ってミサカはミサカは心配してみる」

一方通行「船が揺れてよく寝れないンだよ。ここにいる方が楽だ」

打ち止め「だったら寒くないようにマフラー巻いてあげるね、ってミサカはミサカはクルクル巻いてみたりー」

一方通行「おィ、変な巻き方すンな」

打ち止め「あったかい? ってミサカはミサカは抱きつきながら聞いてみたり」ギュッ

一方通行「……まァな」ナデナデ

打ち止め「えへー///」


露ミサカ「……」ニヤニヤ

一方通行「何ニヤニヤしてンだ。気持ちわりィ」

打ち止め「どうしたの、ってミサカはミサカは聞いてみる」

露ミサカ「仲がよろしいのですね。まるで恋人みたい、とミサカは一方通行を皮肉ります。……このロリコン」ボソッ

打ち止め「ホントに恋人同士に見える!? ってミサカはミサカ…」テレテレ

一方通行「はァ? ンなわけねェだろ」

打ち止め「……」シュン…

露ミサカ「なんという鈍感。それとも照れ隠し? どっちですか、とミサカは素直に思った事を口にしました」

一方通行「どっちでもねェ」
403 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:56:58.59




露ミサカ「……」ソワソワ


一方通行「落ち着きがねェなァ。どうしたンだ?」

打ち止め「10777号は上条さんに会うのが楽しみで待ちきれないの、ってミサカはミサカは報告してみたり」

一方通行「あァ、なるほどな」

打ち止め「妹達は基本的に上条さんに好意を持ってるからね、ってミサカはミサカは他人事みたいに言ってみる」

一方通行「……」

打ち止め「どうしたの?」

一方通行「……別になンでもねェ」

打ち止め「ふーん……上条さんに会って何を話すの? ってミサカはミサカは昨日からの疑問をぶつけてみる」

一方通行「……」

打ち止め「何か悩みがあるんだよね? アナタが上条さんに会いたがるなんて異常だもん、ってミサカはミサカは不安になったり……」

一方通行「……」

打ち止め「またミサカのこと置いていったりしないよね……?」

一方通行「心配すンな。考え事してただけだ」

打ち止め「うん……」
404 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 09:59:09.73


一方通行「ンなことより、オマエの話を聞かせてくれ。浜面たちと上手くやれてるか?」

打ち止め「うん。みんな仲良しだから毎日が楽しいの、ってミサカはミサカは答えてみる」

打ち止め「お仕事を手伝ってるんだよ。迷子の猫を探したりー、教会のお掃除したりー、お料理をてつだったり」

打ち止め「友達もいっぱいできたよ。アンジェレネにアニェーゼ、教会のみんなとミサカは、とっても仲良しなの」

打ち止め「だからミサカは幸せなんだと思う。……思うんだけど…」

打ち止め「やっぱりミサカは、アナタと一緒にいたい、ってミサカはミサカは我侭を言ってみたり…」

一方通行「ちゃンと帰ってきてるだろ? あンまり一緒に居てやれねェけどよ」

打ち止め「うん…。アナタは疲れてるのに、困らせてゴメンなさい、ってミサカはミサカは申し訳なく謝ってみる」

一方通行「はン、ガキが気ィ使ってンじゃねェ。ガキは我侭言って当然なンだ」ナデナデ

打ち止め「……」ギュッ





露ミサカ「あ! 来ました! とミサカは我慢が出来ずにあの人へ猛ダッシュします」ダダダダダッ


一方通行「お預け喰らってた犬みてェだ……」

打ち止め「デリカシーの無い事を言わないの、ってミサカはミサカは乙女心の分からないアナタを叱ってみたり!」
405 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 10:00:55.95


禁書「……」ジトー

神裂「……」ジトー

ステイル「……」ジー

麦野「……」ジー

浜面「なんだこの雰囲気?」オロオロ

上条「き、気にしないで」アセアセ

アロウン(あーあ、どうするんだ? 怪しまれてるぞ)

上条(大丈夫、まだ誤魔化せる)

浜面「うおっ!? ミサカが凄え速さで走ってきてるんですけど…」

上条「え…?」チラ



露ミサカ「……」ダダダダダッ

上条「速っ!?」
406 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 10:03:23.70





露ミサカ「……」ギュッ

アロウン(おお! いきなり抱きつくとは積極的じゃないか)

上条「えーっと、妹達……だよな?」アタフタ

露ミサカ「はい……。ミサカの検体番号は10777号です、とミサカは呼吸を整えつつ自己紹介しました」

上条(10777号!? ロシアで一緒だった子じゃん!)

浜面「その子うちで預かってるんだけどさ、よく上条に会いたいって言ってたんだよ」

上条「そ、そうなんだ」

露ミサカ「あなたに助けてもらってから、ずっと会いたかった……」


アロウン(一途な良い子じゃないか。お前が当麻じゃないと知れば落胆するだろうなぁ。可哀相に)

上条(分かってるわよ! バレない様に気をつけ…)


露ミサカ「……お姉様?」

上条(早速バレてるぅーーーーっ!!!)
407 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 10:07:32.03

露ミサカ「この脳波のパターンは間違いなくお姉様です、とミサカは確信を持って断言します」

上条「な、何言ってるんだ? どっからどう見ても上条さんじゃないですか」アセアセ

露ミサカ「いいえ、お姉様です。見た目に騙されません、とミサカはお姉様を睨みつけます」

麦野「まさかテメエ、第三位なのか?」

ステイル「俄かには信じられないが…」

禁書「クールビューティーが嘘をついてるとは思えないんだよ」

神裂「説明……して頂けますか?」

上条「……」カタカタ


上条(どどどうしよう!? もう誤魔化せる雰囲気じゃないんですけどッ!!??)

アロウン(ふむ、こんな時は慌てず騒がず…)

上条(どうするの!?)

アロウン(神裂の胸を揉め。欲望のまま揉みしだけ! 確実に誤魔化せるぞ。……命の保障はできんが)

上条(ええーっ!? 無理無理! 無理よ無理!! どう考えても私のキャラじゃないでしょ!?)

アロウン(何を今更。当麻に発揮したドSっぷりは何処にいった?)

上条(当麻だから発揮したの!! 大体ね、神裂さんの胸を揉むなんて………ナニコレ?)ムクムク

アロウン(うわっ、コイツ発情しやがった!?)

上条(ぎゃあああああああ!!!??? 何か大きくなってるんですけどォォおおお!!!???)

アロウン(ハッハッハ、若いから当然だな)
410 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 11:37:10.62
ネタバレ近そうだな
美琴のフラグ爆破作業もう少し見たかったぜ
414 :以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします :2010/11/22(月) 15:32:30.32
美琴ちゃん美琴ちゃん
あなたも美琴ちゃんの中学生ないけない身体を形から触り心地まで余すことなく詳細に妄想しておっきできるんですよ。

このシリーズSS:

上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」【前編】


上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」【後編】


 

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