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津田「神様お願いです・・萩村を助けてください」【前編】

1 :saga :2014/10/21(火) 23:05:52.71
天草 「ダムだ!」

津田 「どうしたんですかいきなり」

天草 「実は昨日テレビを見ていたら、クリスマスの時期に、あるダムの湖畔でライトアップするというイベントを見つけたんだ」

萩村 「なるほど、それをみんなで見に行こうということですね」

天草 「それもある」

萩村 「?」

天草 「なんと・・・ダムの放水イベントもあるらしい」

アリア「わかったわシノちゃん!我慢してせき止められた水が決壊するとこ見たいんだね!!わかるよ!!」

津田 「分かるわけねーだろ」




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3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:07:58.12
津田 「まあ放水はともかく、いいですね、クリスマスイルミネーション。俺そういう雰囲気結構好きなんですよ」

天草 「うむ、放水もな」

アリア「私も好きだよー、放水」

津田 「やっぱそっちメインなんですか、あんたらは」

天草 「よし、決定だな!冬休み入ったらみんなでいくぞ!」

アリア「おー!」

津田 「・・・萩村も行くよね?」

萩村 「そうねー特に予定ないし、でも津田はちゃんと宿題もしなさいよ」

津田 「ハハ・・頑張って年内には終わらせるよ」

萩村 「全く・・」


萩村 (・・・津田とクリスマスイルミネーションか・・)
4 :saga :2014/10/21(火) 23:08:37.78
天草 「と言うわけで、待ちに待った放にょ・・ではなく放水の日だ」

アリア「大自然の中でなんて解放感がすごいよね!」

津田 「萩村、間違いが起こりそうになったら頑張って俺たちで止めような」

萩村 「自信ないわー」


津田 「にしても寒いですねー」

天草 「そうだな、もう12月だものな」

アリア「(今年も)あっというまだったねー」

津田 「思わせぶりな省略やめて」

萩村 「けっこう歩くんですね、私てっきりバスか何かで行くんだと思ってました」

天草 「うむ、冬の山歩きも健康にいいと思ってな」

アリア「帰りは出島さんが車で迎えに来てくれるよー」

津田 「あーそれは楽ですね」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:09:32.72
天草 「お、あそこの川にカモがいるぞ」

津田 「ほんとですねーなんて鳥だろう」

萩村 「オシドリとトモエガモよ。冬の渡り鳥ね」

津田 「さすが萩村、そんなことまで知ってるのか」

萩村 「ちなみに、おしどり夫婦という言葉がありますが、実際のオシドリは毎年つがいが変わるので全然おしどり夫婦ではありません」

アリア「スワッ●ングかー」

津田 「脊髄反射的に出る言葉じゃないぜ」

萩村 「まあ、言ってる途中で何かネタにされる気がしてたわ・・」

萩村 「それはそうと、全然人いないですね。クリスマスイルミネーションだから結構混んでるのかと思いました」

天草 「みんな上流から車で行くんだろう。世間はまだ平日だから昼間から時間をかけてハイキングできるのは我々学生位のものさ」

萩村 「なるほど、確かにそうですね」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:10:24.75
アリア「もう12月だね・・・」

天草 「ん?どうしたアリア」

アリア「私たち来年の春には卒業なんだなって」

天草 「そうだな・・・」

津田・萩村「・・・」

天草 「津田、萩村。」

津田・萩村「「はい」」

天草 「来年度からの桜才は任せたぞ!」

津田・萩村「「はい!」」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:11:14.29
天草 「アリアはもう大学決めたのか?」

アリア「うん、前言った通り。変わらずだよー」

天草 「そうか。私も変わらずだ。合格したら離れ離れだな・・・」

アリア「そんなことないよ。いつだって遊べるじゃない」

天草 「そうだったな・・私としたことがちょっと感傷的になってしまった・・」

天草 「津田、萩村、覚悟しておけよ!授業が無い日は生徒会室に押し掛けるからな!」

津田 「ハハ、古谷さん状態ですね。いいですよ、いつでも待ってますから」

萩村 「いきなり来て驚かせないでくださいよ」


萩村(そうか・・来年は会長が居ないんだ・・・津田は・・・)

津田 「萩村」

萩村 「うわっ!なによ!驚かせないでよ」

津田 「え?そんな大声じゃなかったと思うけど・・・」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:12:00.59
津田 「萩村はさ、来年は留学の準備で忙しいよな」

萩村 「あ・・そ、そうかもね」

津田 「はー・・・来年受験心配だなー」

萩村(留学か・・・留学したら私、生徒会のみんなとは会えなくなるんだろうな・・・)

天草 「津田よ」

津田 「なんですか?」

天草 「もしよければだが・・来年の冬は私が勉強見てやってもいいぞ」

津田 「ほんとですか!・・でも年末忙しいんじゃないですか?」

天草 「大学生の休みだ。バイト等行かなければ結構時間あるだろう」

津田 「マジですか!あー助かります!萩村は留学でさすがに忙しいだろうかどうしようかと思ってたんですよ!」

天草 「う、うむ!任せておけ!」

アリア「そのためには、私たち、ちゃんと勉強して大学合格しないとね」

天草 「そうだな、油断大敵だな」

津田 「先輩たちが大学落ちるって想像できませんよ」

萩村(・・・)ズキズキ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:13:36.05
萩村 「津田、会長に勉強見てもらって大学落ちたらシャレにならないわよ」

津田 「う・・仰るとおりです」

萩村 「全く、ちゃんと分かってるの?」

津田 「ハハ・・精一杯頑張るよ」

萩村(まったく・・ちっとも分かってないじゃない・・アンタは・・)


天草 「ん?」

アリア「そうしたのシノちゃん?」

天草 「あれ、カモか?」

津田 「あ・・・(カモの死体だ)」

アリア「なんか嫌なもの見ちゃったね」

天草 「す・・すまん」

津田 「別に会長は悪くないですよ、もうちょっとでダムみたいですし頑張りましょう」

萩村 「・・・」
 テクテク

津田 「萩村?」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:14:30.39
萩村 「・・なんかかわいそうだから、ちょっと埋めてくるわ」

津田 「あ、俺も手伝うよ」

萩村 「いいわよ、すぐ終わるから」

 ザッザッ
萩村(外国から渡ってきて、知らない土地で一人ぼっちで死んじゃったんだね・・・)
  (留学する私にちょっと重なっちゃった・・・)
  (留学・・したくないな)


萩村 「終わったわ、行きましょう」

津田 「あ、うん」

萩村 「もうダム見えてるわね。」

津田 「うん」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:15:12.78
ジュボボボボ・・・ドザーーーーーーーーー

天草・アリア「放水ーーーー!!!!」

津田・萩村「はぁ・・・」


天草 「さて、日も落ちてきたしイルミネーション会場に向かおうか」

アリア「そうねー」

津田 「ツッコミ疲れたわ」

萩村 「・・・・」

津田 「もう、会長達どんどん先に行っちゃうんだからなー」

萩村 「・・・」

津田 「萩村、どうしたの?」

萩村 「・・何が?」

津田 「なんか、元気ない感じだからさ」

萩村 「・・別に」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:15:50.12
津田 「もしかして寒い?俺のパーカー着る?」

萩村 「バカ。そしたらあんたが風邪ひくでしょ・・別に寒いんじゃないわ」

津田 「?」

萩村 「将来のこと、考えてたの」

津田 「・・そっか」

津田 「萩村は頭いいから・・やっぱり研究職とか?」

萩村 「別にそこまで考えてないわ」

津田 「?」

萩村 「留学のこと」

津田 「ああ・・・どこに行くの?」

萩村 「イギリス・・の予定」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:16:27.54
津田 「そっか、萩村は英語ペラペラだろうから全然大丈夫だよ。俺なんて日常生活ができないと思うし」

萩村 「英語できたって・・外国行くのは不安よ」

津田 「そういうもん?」

萩村 「そうよ」

津田 「もしかして一人で行くの?」

萩村 「分からないわ。それはまだ」

津田 「そっか・・でも・・確かに一人だったら寂しいだろうな」

萩村 「ホームシックになったら電話するわ」

津田 「うん・・あでも時差とかあるんじゃないの?」

萩村 「イギリスは日本と9時間の時差があるわ。だから津田のこと夜中に起こしてやるから」

津田 「あははは・・意外とゲームして起きてるかも」

萩村 「そしたら叱ってあげる」

津田 「こわいなぁ」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:17:00.29
天草 「おーい二人とも、遅いぞー!」

津田 「やばっゆっくり歩きすぎた!」

萩村 「急ぎましょう」

津田 「うん」

萩村(外国から津田に電話して・・会長が津田のそばにいたら・・私・・)


アリア「すごい綺麗だねー」

天草 「そうだな!」

津田 「そうですね」

萩村(綺麗・・二人で・・見たいな・・)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:17:39.09
天草 「せっかくだからみんなで写真を撮ろうじゃないか」

津田 「あ、いいですねーってボケないでくださいよ」

アリア「そっそんな・・・涙」

津田 「そこまで落ち込むことか」

萩村 「あ・・じゃあ私撮ります」

天草 「何をいってるんだ萩村は!みんなで映らなきゃ意味ないだろう!」

津田 「そうだよ萩村」

アリア「でも係員さんとかいないねー」

畑  「では私が撮りましょう」

津田 「ぶっ!」

天草 「畑!いたのか!」

畑  「ええ、もちろん。」

アリア「じゃあお願いしてもいいかなー」

畑  「ええもちろんです。記事にしていいのであれば」

津田 「脚色すんじゃねーぞ」

畑  「えーありのままを伝えるわよー」

津田 「絶対ウソ」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:18:54.70
畑  「ではみなさん、もっと笑顔でー」

畑  「特に萩村さん、表情硬いわよー」

萩村 「あっはいすいません」

畑  「はーい、じゃあイクわよー」

一同 「せーの」

天草・アリア「「バター犬!」」

津田・萩村((うわー))
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:20:12.93
出島 「お嬢様。皆様がた。」

アリア「出島さん、ご苦労様ー」

出島 「おや皆さんは?」

アリア「なんかね、もう少しイルミネーション見たいって」

出島 「そうでしたか・・で、どうでしたか、放水は」

アリア「うん、ちょっと濡れちゃったかな」


*******

萩村 「はー・・・イルミネーション綺麗だなー」

萩村(私はあと何回津田と一緒に遊びに行けるんだろう・・・)

萩村 「ちょっと、寒いな・・」

萩村 「津田はお店のほう行ったみたいだったな・・私も行ってみよう」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:20:55.58
津田 「ふう・・やっぱり寒いな。コーヒーが温かい」

天草 「津田」

津田 「あ、会長」

天草 「ちょっと寒いな」

津田 「そうですねーコーヒーがしみます」

天草 「暖かそうだな・・」

津田 「あ、ちょっといります?」

天草 「い、いいのか?」

津田 「ええ、もちろんです」

天草 「じゃあ一口だけ・・(かっ間接キスだ///)」

津田 「?」


萩村 「あ・・津田と会長が居る」

萩村 「つ・・?!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:25:51.88
津田 「もういいですか?俺飲んじゃいますよ」

天草 「う・・うん///」

津田 「なんか顔赤いですよ?もしかして風邪引いたんじゃないですか?」

天草 「だっだいじょうぶだ!(顔が近い///)」

津田 「そうですか?受験前の大事な時期ですし風邪は気を付けてくださいね」

天草 「あ、うむ、そうだな」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/21(火) 23:26:20.38
天草 「あ・・あのその・・」

津田 「ん?なんですか会長?」

天草 「その・・受験が終わったら、キミに言いたいことがあるんだ!」

津田 「ん・・?ああ引き継ぎのことですね。分かりました。時間できたら呼び出してください」

天草 「そ・・それもあるが・・別のこともある・・///」

津田 「え・・なんですか?」

天草 「それは・・・その時のお楽しみだ!///」

津田 「?そうですか?・・じゃあ楽しみに待ってますね」

天草 「う・・うん///」


萩村 「・・・」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:27:26.19
アリア「みんなおかえりー帰りましょうー」

津田 「あ、出島さん、ありがとうございます」

出島 「いえいえ、みなさんが来るまでの間いろいろ楽しみましたし」

津田 「内容は聞きたくありません」

出島 「おや?」

天草 「・・・///」
萩村 「・・・」

アリア(シノちゃんまさか津田君に言っちゃったのかな?)
アリア(でも津田君は普通だし・・うーん・・)

津田 「萩村、やっぱり調子悪そうだけど大丈夫?」

萩村 「別に」

津田 「え?なんか怒ってる?」

萩村 「怒ってないわよ・・ちょっと疲れただけ」

津田 「そう?じゃあもう帰りの車の中は寝てなよ」

萩村 「・・そうするわ」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:28:18.30
津田 「・・というわけで萩村はもう限界みたいなので後ろに座るそうです」

出島 「分かりました、リクライニングを倒せば寝ることもできますし毛布もありますので」

萩村 「・・・ありがとうございます」

アリア「じゃあしゅっぱーつ」

天草 「♪」

アリア「シノちゃん、後で聞かせてね?」

天草 「?!」

津田(萩村大丈夫かな・・真っ青だったな)


萩村(そっか・・会長は受験が終わったら津田に告白するんだ・・・)
萩村(会長じゃあ・・勝てないよ・・・)
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:28:58.49
次の日の朝。

コトミ「タカ兄ーもうお昼だよー」

津田 「うーん・・」

コトミ「そんなに疲れたということは...昨日は生徒会の誰とお楽しみだったのかなー!?」

津田 「ちげーし」

 ピンポーン
コトミ「はーい!」

津田 「あー生徒会の誰かかな・・さすがに起きよう・・」


コトミ「えっ?!なに・・どういうことですか?!・・はい・・津田タカトシは私の兄です。・・はい・・います・・。」

津田 「?誰が来たんだ?」

コトミ「タカ兄!」

津田 「どうした?誰が来」

コトミ「早く起きて」

・・・見たことないコトミの真剣な顔が、異常事態が起きていることを告げていた。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:36:50.20
白い防護服の人「津田タカトシさんですか?」

津田 「は、はい。そうですけどあなたは?」

防護服「保健所の職員です」

津田 「え・・保健所の人が俺に何の用ですか?」

防護服「あなたはインフルエンザに感染している疑いがあります。今すぐ私たちとともに病院まで来てください」

津田 「え?え?インフルエンザ?俺、全然元気ですけど」

防護服「あなたが感染している疑いのあるインフルエンザは非常に危険なタイプのものです。あなたと接触のある妹さんも一緒に来てもらいます。」

津田 「そ、そんな急に」

防護服「病気が蔓延するのを防ぐためです。これは法律に基づいいます。」

津田 「・・・」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:47:05.42
 訳が分からなかったが俺は重々しいマスクをつけられ救急車にコトミと乗った。
 あのコトミが震えていた。

コトミ「タカ兄・・」

津田 「大丈夫だよ・・たぶん」

防護服「ご両親にはあとで連絡します。」
防護服「混乱されてると思いますが、いくつか質問に答えてください」

津田 「はい・・・」

防護服「昨日、ご友人たちとダムへ行った帰り、車から降りたのち、誰かと接触しましたか?」

津田 「いえ、そのまま家まで送ってもらって風呂に入って寝ました」

防護服「妹さんは、お兄さんが帰ってきたあと、今日私たちが来るまでの間に家から出ましたか?」

コトミ「で、出てないです!」

防護服「分かりました。三次感染の可能性はなさそうですね。」

防護服「ではこれから簡易検査をします。」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/21(火) 23:55:19.16
 防護服の人はそう言うと、小さなビニール袋から綿棒を取り出し、俺とコトミの鼻の中をこすった。
 そしてそれを、小さな入れ物に入った液体に付けると、その液体を体温計のようなものに垂らし、机に置いた。

防護服「15分ほど待てば検査は終わります。」

 ・・・重い空気が流れた。

津田 「あの・・なんで俺が病気に感染してる可能性があるということになったんですか?」

防護服「今朝、感染者が見つかりました。その感染者からの聞き取りであなたの名前が真っ先に上がりました。」

津田 「?」

 嫌な予感がした・・・
 よく分からないが危険な病気だと言われた。
 その病気に感染している人がいて・・その人は俺を知っている・・

津田「!・・・だ、誰が病気になったんですか?!」

防護服「プライバシーもあるので普通は公表しないんですが、友人であると聞いていますのでお伝えします。ですが、他に口外なさらないでください。」

津田 「は・・い。」

防護服「萩村スズさんです」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/22(水) 00:04:40.39
病院・・というよりも大きな研究施設のような場所だった。
建物の名称には『感染症』という文字が入っていた。
俺とコトミは『丁重』に扱われて、研究施設のような病室のようなところへ通された。
窓はなかった。

防護服「では詳しいことを説明していきます。」

津田・コトミ「・・・」

防護服「簡易検査ではあなた方二人は陰性です。」

津田・コトミ「それって・・どういうことですか?」

防護服「とりあえず感染している証拠はないということです。ただし“潜伏期間”を経て発症する可能性があるので、別々の部屋で72時間ほど隔離させていただきます。」

コトミ「いや・・タカ兄・・」
津田 「大丈夫だよコトミ。とりあえず罹ってないんだから。」
コトミ「うう・・」

コトミは別の防護服に連れられ、別の部屋に移動した。

津田 「あの、ちょっと聞いてもいいですか?」

防護服「はい、なんでしょう」

津田 「確か、インフルエンザって言いましたよね。」

防護服「はい」

津田 「俺、おととしの冬も罹ったんですが・・」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/22(水) 00:13:15.40
防護服「あなたたちが感染した可能性のあるインフルエンザは特に強毒なものである可能性が高いです。」
防護服「現在、特別な検査でウイルスの型を調べています。」

津田 「そうなんですか・・・」

防護服「・・・」

津田 「・・あの・・・」

防護服「はい」

津田 「萩村や・・・他の人は大丈夫なんですか?」

防護服「・・・」

防護服「七条アリアさん、出島サヤカさん、天草シノさん、畑ランコさん、およびそのご家族は現在のところ簡易検査で陰性です。その他ダムの施設スタッフも陰性です。」

津田 「萩村はどうなんですか!」

防護服「萩村さんは現在専門の医師が治療中です。」

津田 「大丈夫なんですか?!」

防護服「・・・分かりません」

津田 「ーーーーー!!!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/22(水) 00:18:40.57
防護服の職員の言葉で、鈍感な俺でも萩村が危険な状態であることが分かった。
 昨日元気がなかった萩村が思い出される。
 なんで・・萩村が・・・
 もうこれは夢なんじゃないのかというくらい現実感がない。

津田 「萩村に会えますか?」

防護服「それはできません。あなたもまだ疑いがありますから、3日間はここにいていただきます。」

津田 「・・・」

防護服「では何かあったらよんでください。部屋にあるものは自由に使ってください。」
 ガチャ

津田 「は・・ぎむ・ら・・」
 情けないことに俺はぼろぼろ泣いていた。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:55:06.64
 同日、時間はさかのぼり、午前3時。
萩村 「うう・・げほげほ」

萩村 (熱い・・ノド痛い・・眠れない・・)

萩村母「スズちゃん入っていい?」

萩村 「ん・・ごほごほ」

萩村母「大丈夫?」

萩村 「・・・」

萩村母「やっぱり救急車呼ぶわ」

萩村 「・・・」フルフル

萩村母「救急車はこういう時のためにあるのよ?」

萩村 「・・・」

萩村母「とりあえず熱だけ測るわね」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:55:48.45
ピピッ

萩村母「・・・やっぱり救急車呼びましょう」

萩村 「・・・(そんなに熱高いのかな)」

 体温計『40.1℃』

ピーポー ピーポー

・・・

医者 「インフルエンザですね」

萩村母「でもスズちゃんはAもBもワクチン打ってるんですが・・」

萩村 「・・・」

医者 「インフルエンザの人と一緒にいたかな?」

萩村 「・・・」フルフル

医者 「ちょっと熱高すぎるな・・昨日の行動を教えてもらえますか?」

萩村 「げほげほ・・えっと・・・」


萩村 「・・です」

医者 「・・死んでいた鳥はなんだか分かる?」

萩村 「・・トモエガモでした」

医者 「・・・」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:56:36.43
医者 「お母さんも、ここでしばらくお待ちください。」

萩村母「は・・はい。」

 スマホピッピッピ
医者 「もしもし○○医院ですが・・指定感染症疑いの患者を診察しています」

萩村 「・・?なんだろう・・・のどいたいなあ・・」

******************

※ 指定感染症とは「感染症法」で定められる感染症で、この疾病に感染している患者を診察した医師はただちに最寄りの保健所に届け出て適切な処置を行わなければなりません。
現在指定されている疾病は『中東呼吸器症候群(MERS)』と『鳥インフルエンザ(H7N9)』の二種類です。

******************
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:57:15.82
医者 「・・・というわけでお子さんは隔離施設での治療となります」

萩村母「スズちゃんは大丈夫なんですか!?」

医者 「分かりません。これから専門の機関ではっきりとした病原を検索し、治療して行きます」

萩村母「スズちゃん・・・」

医者 「おそらくあなたも隔離対象となるでしょう。私もそうです。」

萩村母「・・・?!スズちゃんの病気はインフルエンザなんじゃないんですか?本当はもっと危険な病気なんですか?!」

医者 「インフルエンザは危険な病気です。」
   「お子さんが感染している可能性のあるインフルエンザは、本来人間に感染しないものです」
   「先週、県内の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したニュースは見ましたか?」
   「お子さんの感染したインフルエンザは鳥インフルエンザの可能性があります」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:57:41.60
萩村母「でも・・!スズちゃんは養鶏場には行ってないはずです!」

医者 「先ほど聞いた話ではお子さんは死亡したカモに接しています。感染源はそのカモの可能性があります」

萩村母「・・・そんな・・」

ピーポー ピーポー

医者 「・・・救急車が来ました。行きましょう」

萩村母「・・どこへ行くんですか?」

医者 「新宿です」


萩村 (・・・)
萩村 (お母さん・・医者と何話してるんだろう・・)
萩村 (はぁ・・入院かなぁ・・)
萩村 (ノドと胸が痛い・・眠い・・・)
 ZZZ・・・
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:58:23.40
「ぎ・・む・・・・・さん」

萩村(・・・ん)

医療スタッフ「萩村スズさん」

萩村 「ん・・ごほっごほっ!」

スタッフ「起こして申し訳ありません、薬を飲んでください」

萩村 「・・・!!」

 声に起こされて、最初に見たのは、白い防護服を着た人間だった。
 その人間が私に薬を飲めという。
 ぼんやりとした意識をかき消すように、私は私の置かれた状況が分かってしまった。

萩村 「・・ここは・・ごほっ!・どこですか?」

スタッフ「新宿の病院です。あなたは他の人に感染しやすい病気にかかっているかもしれないので現在、隔離した状態で治療をしています。とにかくこの薬を飲んでください。」

 そう言って医療スタッフは黄色と白のカプセルを渡した。
 私がそれを飲むと、今度は大きな目薬のようなブルーと白のケースを出した。

スタッフ「これを吸引していてください。これも薬です。」

 私は言われるままにその薬を吸い込んだ。
 私は何となくわかった。
 だって、カプセルのシートに“タミフル”と書いてあったから。
 たぶん私はインフルエンザなんだ。
 それも季節流行性のものでない、新しい型の。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 21:59:03.01
スタッフ「お疲れのところ申し訳ありませんが、何点か聞き取りをさせてください。」
スタッフ「声を出すのはつらいと思うので、正しければうなずいてください。」

萩村 「・・・」コクッ

スタッフ「あなたが昨日ダムで個人的接触をしたのは、津田タカトシさん、七条アリアさん、天草シノさん、畑ランコさん、出島サヤカさんで間違いありませんね?」

萩村  コクッ

スタッフ「ダムから帰った後、接触をしたのはあなたの母親だけですね?」

萩村  コクッ

スタッフ「ダムに行く前に、倦怠感や発熱の症状はありましたか?」

萩村  フルフル

スタッフ「症状が出始めたのはダムにいるときですか?」

萩村  フルフル

スタッフ「症状が出始めたのは家に帰ってからですか?」

萩村  コクッ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/22(水) 22:00:52.79
 いくつかの質問の後、私は白い防護服の人に尋ねた。
 私以外に感染した人はいるんですか?と。
 防護服の人は、「今はいない」と言った。
 私は、津田や受験間近の先輩たちにうつっていないことを少し安心した。
 そしてそのまま飲み込まれるように眠りに落ちた。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 22:01:21.31
 天草家、七条家、畑家の家に、白い防護服のスタッフが訪れたのは、津田がコトミとともに家を出る少し前だった。
 皆、一様に驚き、皆、津田と同じ検査を受け、津田と同じ質問をし、萩村スズが危険な状態にあることを悟った。
 萩村と萩村母を除く感染疑いの者たちは、皆同じ建物の中に隔離されていたが、お互いが顔を合わせることはなかった。
 
 程なくして、海外にいたアリアの両親と津田兄妹の両親は帰国し、電話にて子供たちと面会した。
 状況が呑み込めていなかったコトミは親からの言葉を聞き、自分の置かれている状況をやっと理解し、少し落ち着きを取り戻した。
 隔離されてから48時間が経過したが、症状が出る者はいなかった。

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 22:02:09.40
津田 「・・・萩村・・」

津田 「なんで俺じゃなく萩村なんだ・・・」

津田 「萩村に会いたい・・」

津田 「怒られてもいいから萩村に会いたい・・・」

津田 「・・・」

津田 (ニュースで俺たちのことはやっていないのか・・?)

 ニュースをつけたことを津田は後悔した。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 22:02:40.62
キャスター『先週、神奈川県で発生した低病原性鳥インフルエンザは、ウイルス型がH7N9亜型であることが農林水産省より発表されました。このウイルスは2013年中国で発生したウイルスに近縁であり、中国に事例と同様に鳥から人への感染が起こるものと考えられます。国立感染症研究所の調べでは、現在分かっている感染者は65歳男性、41歳女性、17歳女性の3名であり、このうち65歳男性が死亡。二名の女性も重度の呼吸器症状を訴えているということです。これに関連して政府は先ほど緊急事態宣言を発令し、鶏に接する機会のあるものや医療関係者にタミフルの配布を決定。また鶏での初発事例が出た神奈川県では野鳥からの感染を疑う感染者が見つかっており無用な外出を避けるように指示が出ています。以上、厚生労働省前からお伝えしました。』


医師『・・しかし2013年の中国に事例では初期の死亡率は50%近く、治療がされるようになった後も25%程度と高い値で推移していましたからね。』

キャスター『政府の発表では今回のインフルエンザが人から人に感染した事例はまだないということですが、この辺りはどうなんでしょうか?』

医師『そうですね、本来鳥に感染するインフルエンザが、鳥から人に直接感染した事例はごくわずかです。普通は鳥から豚に感染し、豚の中で変異したウイルスが人に感染する。このようにインフルエンザウイルスは型によって感染する動物が違うのです。』

キャスター『しかし、今回は鳥から人に感染したと』

医師『そう見て間違いないでしょうね。感染者のうち65歳の男性と41歳の女性は低病原性鳥インフルエンザの出た鶏農家でしたからね。かなり濃厚に接触したものと思われます。ただし、先ほども申しあげたようにウイルスが感染する宿主を変える、つまり人から人に感染するようになるにはかなりの時間がかかる。』
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/22(水) 22:03:16.59
キャスター『なるほど。では人から人への感染は現時点では起こりづらいと。』

医師『そう言えるでしょうね。現に感染者と接触した48名が現在隔離されているとのことですが未だ発症するものはいないですからね。』

キャスター『そのあたりは2013年の中国の事例と同じですね。ところでこれだけの人に対して強力な病原性を持つのに、“低病原性”とはどういうことなんでしょうか?』

獣医師『“高病原性”や“低病原性”という言葉は家畜である鶏などに対してどうか、という意味なんですよ。なのでこの言葉は人に対してではありません。学術的にはHのいくつNのいくつというウイルス型で表現しますね。ただ今回のインフルエンザは人に対して強毒性を示すのは間違いないでしょう。』

キャスター『そうですか。未確定の情報ですが、感染者のうち17歳の女性は鶏と接触しておらず、疫学調査によれば死亡した野鳥に触ったとの報告がありますが。』

獣医師『それが事実であれば、今回のインフルエンザは野生のカモが冬の渡りでウイルスを持ち込んだ可能性がありますね。そうなると屋根がない鶏舎などではウイルスを持つ野鳥が侵入して鶏に移す可能性が十分に考えられます。』

キャスター『鶏農家の方は特に注意が必要ですね。』

獣医師『そうですね。鶏に触れる機会がある方で発熱などの症状が出た方は早急に診察を受けてください。また、死亡野鳥、特にカモやハクチョウといった水鳥やワシやフクロウのような猛禽類の死体を見かけた方は、絶対に触れずに自治体の環境課や林務課に連絡してください。』

キャスター『その他インフルエンザに関しての疑問点などがある方は政府が以下の番号にホットラインを設けています。』

津田 (嘘だろ・・死亡率50%・・?)
津田 (萩村・・)

津田 (・・神様お願いです・・どうか萩村を助けてください・・)
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:13:36.65
萩村 『私はこれでも16歳だ!!』
津田 『ええ?!』

津田 『萩村フランス語の勉強してるの?』
萩村 『高校卒業したら留学しようと思ってね』

萩村 『どうせ私のこと子供っぽいと思ってるんでしょ?』
津田 『まぁ正直。でもそれ以上に萩村のこと知れたのは良かったと思ってるよ』

津田 『・・中腰きついです』
萩村 『がんばれ・・!』

萩村 『ん』(チョコ)
津田 『おっサンキュー!』

・・・
津田「・・夢か」
萩村(・・夢か)

津田「萩村に」
萩村(津田に)

津田・萩村(あいたい・・。)
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:14:11.58
 コンコン
防護服「入りますよ」

津田 「・・はい。」

防護服「72時間が経過しました。もう一度簡易検査をして陰性であれば隔離措置を解除します。」

津田 「・・・はい。」

防護服「・・・陰性ですね。では荷物等をまとめておいてください。」

津田 「・・・。」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:14:45.60
 コンコン
コトミ「タカ兄・・いる?」

津田 「・・うん」

 ガチャ
コトミ「タカ兄・・・・」

津田 「コトミ」

 ぎゅっ
コトミ「タカ兄・・タカ兄・・うわーん!」

津田 「・・・もう大丈夫だぞ、コトミ。さあ、行こう。」

コトミ「うん・・うん」

津田父母「タカトシ、コトミ。」

コトミ「お母さん!お父さん!」

津田母「よかった・・ホントによかった・・!」

津田父「さあ、帰ろう。」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:15:21.59
津田 「とうさん、かあさん。コトミを連れて先帰って。」

コトミ「タカ兄も一緒に帰ろうよ!!」

津田 「俺は・・生徒会のみんなに会ってから帰るから。いいでしょ父さん。」

津田父「ああ。そうだな。じゃあお金置いておくから。」

津田 「ありがとう父さん。」

津田母「山に入ったりしちゃだめよ?まっすぐ帰ってくるのよ?」

津田 「はは・・そんなことしないよ。・・じゃあ後で。」

津田父「ああ」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:16:18.19
スタッフ「ええ、あなたのお友達もあと1時間ほどで72時間が経過します。先ほど親御さんが見えられてました。ここで待っていれば会えますよ。」

津田 「ありがとうございます。」

・・・

天草 「津田!」
アリア「津田君!」

津田 「会長、先輩。」

天草 「・・・」

津田 「?どうしました?」

天草 「づだー!!うわーん!!」
 ぎゅうう

津田 「会長・・・」
アリア「シノちゃん・・」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:16:47.10
天草 「すまなかった・・だいぶ落ち着いた」

津田 「大丈夫です。俺だって今にも泣きたいです。」

アリア「あ、出島さん」

出島 「みなさん、おそろいで。」

天草 「アリアも津田も家に帰らなくていいのか・・?」

津田 「何言ってるんですか、会長こそ」

アリア「みんな考えは同じだよね」

出島 「お嬢様、現在お父様が萩村さんに会えるよう交渉しているとのことです」

津田 「!!萩村に会えるんですか!!!」

出島 「3日間も監禁されて溜まっているんですね。ですが今はじっと我慢して待ちましょう。」

津田 「・・下ネタ聞いて現実感がやっと出てきました。」

天草 「・・・」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:17:34.99
天草 「そうだな・・今はアリアの親御さんを信じ、じっと待つ時だ」

アリア「そうだねー私だって出来ることなら今すぐ会いたいけどね」

津田 「うう・・はい。」

天草 「津田よ」

津田 「はい。」

天草 「私は今学期を持って生徒会を引退する」
アリア「私もねー」

津田 「え?」

天草 「だが最後に、桜才学園生徒会長として最後に、萩村が無事退院するまでの指揮を執る!」
アリア「津田君は、副会長としてしっかりシノちゃんの言葉を聞くんだよ」

津田 「・・はい!」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:18:11.41
天草 「まずは状況整理だ。アリア!」

アリア「うん。出島さんが集めてくれた資料から今の状況をざっくり説明するね。」

津田 「はい。」

アリア「今私たちがいるのが、国立感染症研究所。私たちの他に40人以上の感染疑いの人が隔離されてたわ」

天草 「うむ。」

アリア「そしてスズちゃんとスズちゃんのお母さんがいるのが隣の大きな病院。国立国際医療研究センター。ここには特別な病気の人を治療できるベッドが4つあるの。」

津田 (そういえば自分が今どこにいるかも考えてなかった・・・)

アリア「スズちゃんが感染した病気はインフルエンザH7N9。感染源はダムに言った日に見たカモの死体。スズちゃんは重い呼吸器症状が出ているそうよ。」

津田 「・・・(萩村)」

アリア「ちなみにスズちゃんのお母さんはスズちゃんと最も長く一緒にいたからあちらの病院に入院したみたい。」

天草 「なるほど」

出島 「お嬢様」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:19:30.38
出島 「ただ今新たな情報が入りました。萩村さんのお母様は陰性が確認されたため退院となったようです。」

アリア「そうなんだ。よかったわ」

津田 「じゃあ萩村のお母さんに会いましょう!」

出島 「そう焦らずに。萩村さんのお母さんも、萩村さんを残してそのまま帰るとは思えません。事情を説明し、あとでゆっくりと合流しましょう。」

津田 「しかし・・」

天草 「そうだぞ津田。それによく考えろ。萩村のお母さんが無事退院したということはどういうことだかわかるか?」

津田 「え?・・え?!」

アリア「津田君ホントにスズちゃんが心配なんだね。でももっと冷静にならなきゃ。」

天草 「そうだぞー!ぷんぷん」

津田 「は・・はい」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 00:20:21.78
天草 「隔離中、テレビでニュースを見た。私たちのように隔離されてる人に感染者はいないらしい。そして萩村とずっと一緒にいたと思われる萩村の母が感染していないとなると・・・」

津田 「あ・・!つまり人から人には感染しない!!」

アリア「そういうことになるよねー」

出島 「つまり言ってしまえば、私たちが無理やり萩村さんに会ったとしても感染する確率はほとんど0であるということです。」

津田 「でも無理やりって・・」

出島 「はい、もちろん無理やりはいけません。ベッドで以外は。ちゃんと筋を通して会う段取りをつけます。感染の危険が限りなく0であるということは、面会することへの強力なカードになるということです。」

津田 「なんか途中妙な感じだったけど分かった!」

 ピリリリリ
出島 「ほら。ご都合主義にもタイミングよく電話がかかってきました。」

出島 「はい・・はい・・。承知しました。」

出島 「・・・・」

津田 「?」

出島 「とりあえず病院に入る許可が下りました。向かいましょう。」

天草 「よし、行くぞ!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 19:48:17.48
医師 「・・・どうぞこちらに」

一同 「・・・はい」

医師 「この待合室でお待ちください。また後で呼びに来ます」
 ガチャ

出島 「・・・お嬢さま」

アリア「どうしたのー?」

出島 「ちょっとよろしいですか」

アリア「うん、じゃあシノちゃんと津田君は先に行っててね」

天草 「ああ。」
津田 「・・・?はい。」

天草 「とりあえず座って待とう、津田。」

津田 「はい・・」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 19:49:56.58
アリア「・・・」

津田 「七条先輩・・・どうしたんですか?なんか怖い顔になってますよ?」

アリア「う、うん、なんでもない。大丈夫よ」

津田 「?」

アリア「出島さんは、ちょっと欲情したからおトイレ行くって」

津田 「このシリアスなタイミングで?!」

天草 「・・・にしてもどれだけ待つんだろうな」

津田 「何か準備とかあるんじゃないですか」

アリア「そうだね、出島さんの情報によるとこのドアの向こうはバイオセーフティーレベル3の空間になっているんだって」

天草 「なんだそれは?」

アリア「私もよく分からないけど危険な微生物を扱うことができる密封空間なんだって」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 19:50:32.37
津田 「・・・それだけ危険なものなんですね・・」

アリア「ちなみに朝まで私たちがいたところもそうらしいよ?」

津田 「えっそうなんですか?」

天草 「そういえば出るときと入るときに着替えたり空気のシャワーを浴びたな」

津田 「あー確かに」

 ガチャ
医師 「みなさん、お待たせしました。」

一同 「!」

医師 「この先はエアシャワーを浴びて、白衣に着替えて入室していただきます。靴も履きかえてもらいます。」

津田 「はい、大丈夫です。」

医師 「・・それと、分かっているかと思いますが・・・あなた方がこの先に入ることは内密にお願いします。」

アリア「分かってるよー」

医師 「これは患者が望んだたこともあって実現していることです・・よろしくお願いします」

津田 「?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 19:51:10.82
アリア「あ、あとでもう一人、メイド服の女性が来るから通してあげてください」

医師 「はい、聞いています」

天草 「では、行こう」

 ガチャリ

・・・

天草 「病室というより実験室だな」

津田 「そうですね・・。」

アリア「・・・」

津田 (さすがの七条先輩も緊張してるのかな・・口数が少ない)

医者 「ここが病室につながる廊下の全室です。これから入室時の注意事項を説明します」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 19:51:40.07
医者 「入室の注意事項は以上です。なにか質問は?」

天草 「大丈夫です。」

医者 「では、現在患者の親族の方が面会していますのでしばらくお待ちください。」

天草 「はい」

津田 「萩村のお母さんが中にいるのかな」

天草 「たぶんそうだろう」

津田 「・・やっと萩村に会えますね」

天草 「ああ・・そうだな」

アリア「・・・」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 19:52:10.89
医者 「患者の病状はすでにご存じだと思います。ご心情はお察ししますが、あまり長い時間の会話はお遠慮ください」

天草 「はい」

医者 「容体が急変した際はすぐに退室し、私にお知らせください」

津田 「え?・・萩村はそんなに悪いんですか?!」

医者 「??聞いていないのですか?患者は・」

アリア「!!」

医者 「会話ができる状態を保てるのは今日一杯と思われます。患者本人には伝えないでほしいとのご家族の意向ですのでくれぐれも患者には伝えないでください。」

津田 「・・・・・・・え?」

医者 「本来このような容体の患者との面会は行われないのですが、患者本人の希望であなた方と会話がしたいと要望がありました。ですからこの面会は実現しています。」

津田 「・・・・・・う・・そだろ?」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 22:49:39.58
ガチャ
萩村母「うっうっ・・・スズちゃん・・」

天草 「・・萩村のお母様」

萩村母「みなさん・・来てくれてありがとうございます」

津田 「あの・・萩村は・・?」

萩村母「・・スズもタカトシ君や皆さんと話したいと言ってました。どうかあってあげてください」

医者 「では、次に面会される方、どうぞ」

津田 「はぎむら・・」

医者 「あなたですか?では先ほどの説明に従って入室してください」

津田 (え・・?嘘だよな??・・やっと萩村に会えて・・病気も治って・・3学期は一緒に学校行けるよな・・?)
 ガチャ

アリア「津田君・・シノちゃんも言わなくてごめんなさい。・・私もさっき出島さんから聞いたの。」

天草 「本当・・なのか・・?」

アリア「・・・」

天草 「アリア・・私は・・」

アリア「シノちゃん、あのね・・」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 22:56:26.98
津田 (萩村・・いや・・まだ分からないだろ・・これから治っていく可能性だって)

津田 「・・萩村」

ガラス張りの部屋の向こうに人工呼吸装置につながれて横になる萩村がいた。
 萩村はこちらに気付くと苦しそうに笑った。
 防護服を着て、さっきの説明に従って部屋に入った。

萩村 「津田・・久しぶりね」

津田 「萩村・・」

萩村 「・・アンタは大丈夫なの?」

津田 「・・え?」

萩村 「インフルエンザ」

津田 「・・俺は大丈夫」

萩村 「そう。よかった・」

津田 「・・萩村こそ」

萩村 「・・私は結構キツイかな」

 萩村の体が、いつも以上に小さく感じた。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 23:04:57.21
萩村 「そんな顔しないでよ」

津田 「だって・・すごくつらそうだから・・」

萩村 「・・・面倒だから手短に言うわね」

津田 「え?」

萩村 「私は、私の状況分かってる。津田も、他の人も悪くない。これは私の責任。だから津田が悩む必要はない。」

津田 「でも俺・・!」

萩村 「・・でも、最後に津田に会えてよかった。ありがとう。来てくれて。」

津田 「はぎっ・・うっ・・はぎむら・・俺・・俺・・」

萩村 「男が簡単に泣くんじゃないわよ。あんたは帰ってコトミちゃんの心のケアしなさい。それと会長達がちゃんと大学に合格するようにサポートすること。それと自分の勉強もサボらずやること。」

津田 「ダメだ萩村!そんなの無理だよ!俺、萩村がいなかったらなんにもできない!お願いだから・・・!!」

萩村 「いつまでも私はいないのよ。私は卒業したら・・いずれにしろいなくなるんだから。」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/23(木) 23:11:44.38
萩村 「だから・・約束して。」

津田 「・・」

萩村 「私のことは忘れること。」

津田 「・・いやだ」

萩村 「いつまでもあんたの心の中にいて、あんたの邪魔をするのは嫌なの」

津田 「・・いやだ」

萩村 「お願い・・私の一生のお願い」

津田 「・・萩村」

萩村 「タカトシ。指きり。」

津田 「・・萩村・・」

 きゅっ
萩村 「ゆびきりげんまんウソついたらはりせんぼんのーますゆびきった」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 23:20:10.35
 カチャ
 ガラス張りの窓の死角に入って、萩村の姿が見えなくなった。
 今見た萩村が、俺の人生で最後に見る萩村なんだ
 そう分かったとき俺は廊下に倒れこむようにして泣いた
津田 「うあああああ!はぎむらあああ!!」
 
萩村 (バカ・・聞こえてるわよ・・ありがとう・・タカトシの手の感触忘れないね)


アリア「津田君?!」

津田 「うっ・・うっ・・七条先輩・・」

アリア「スズちゃんの容体が悪いの?!」

津田 「ち・・違います・・すいません・・長く時間取っちゃって。次は先輩ですね・・」

アリア「・・うん」

津田 「・・俺前室に戻ってます。」

アリア「・・うん」

 ガチャ
津田 「・・・」

 待合室には出島さんが来ていた。
出島さんも萩村のお母さんも会長も、一言もしゃべらなかった。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 23:27:11.35
神様お願いします萩村を助けてください(泣)
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/23(木) 23:39:21.19
久しぶりに心にじわじわくるわ…
頼むからハッピーエンドであってくれ…
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/24(金) 00:08:09.02
 ガチャ
アリア「シノちゃん、OKよ。私の番は終わり。次はシノちゃんね。」

天草 「そうか!分かった。行ってくる。」
 ガチャ

アリア(シノちゃん・・・)


 カチャ
天草 「萩村」

・・・

萩村 「会長」

天草 「なんだ」

萩村 「・・・最後に、会長にお願いがあります。」

天草 「なんでも言ってくれ」

萩村 「私が・・いなくなった後、津田のことをよろしくお願いします」

天草 「えっ?」

萩村 「私は津田が好きです。」

天草 「・・・」

萩村 「でも、会長が津田のこと好きなのも知ってます」
 「もしよかったら・・津田のそばにいてやってください」
 「会長なら・・私、安心です」

天草 「・・・分かった。」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/24(金) 00:14:31.32
 ガチャ
天草 「終わりました」

医者 「・・はい。あなたはいいんですか?」

出島 「私は結構です。」

津田 「会ってあげてください」

出島 「私と話すことで消耗してほしくありません。私は私のやれることをします。」

津田 「・・・」

医者 「では、みなさんはご帰宅ください。くれぐれも口外しないように。あと、万が一症状が出たらすぐに戻ってください。」

 ガチャ

・・・

萩村母「みなさん、ありがとうございました。みなさんのおかげで・・・スズちゃんも元気が出たと思います。私は近くのホテルに宿泊しますので。」

天草 「・・・はい。あまり無理をなさらないでください」

萩村母「ありがとう」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 01:08:52.21
津田 「会長、七条先輩、お久しぶりです。」

天草 「ああ、今年もよろしく、津田。」

アリア「うん、今年もよろしくねー」

津田 「じゃあ行きましょうか。」

天草 「ああ、そうだな」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 01:18:38.73
津田 「やっぱりすごい人ですね。このお寺がこんなに混んでるのは年明け位ですよね」

アリア「うん、そうだねー。去年は神社だってけど混んでるのは変わらないね」

天草 「世間には二年参りと言って、年明け前から並ぶ人たちもいるようだ」

津田 「俺は大丈夫ですけど、先輩たちは受験勉強があるからそういうわけにはいきませんよね。」

天草 「ああ、そうだな。実は昨日は12時過ぎまで勉強をしていた。」

津田 「正直、会長はそこまで勉強する必要はないんじゃないですか?」

天草 「・・なあ、津田、アリア。・・聞いてくれるか?」

アリア「どうしたの?」
津田 「どうしたんですか?」

天草 「実は、私は志望校を変えた。よりハイレベルの大学だ。」

津田 「えっ?会長の志望校ってもともとかなりの難関校でしたよね?」

天草 「ああ・・でも私も将来、本当にやりたいことが見つかったんだ。そのためにはもっと高いレベルを目指さなければならない。」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 01:26:06.96
アリア「ふふ、シノちゃんもなんだね」

天草 「?」

アリア「私もね、志望大学は変わらないけど、将来やりたいこと見つけたの。」

津田 「・・・実は俺もです。って言っても俺はまだ受験は来年ですけど」

天草 「・・・そうだな。やはりみんな考えは同じか。」

アリア「そうだね」
津田 「ですね」


天草 「それにしても行列が長いな・・」

津田 「そうですね」

天草 「時に津田よ。コトミは今日は一緒じゃないのか?」

津田 「あいつは寝坊したからおいてきました・・・午後、時さんと初詣に行くそうです。」

天草 「そうか・・・」

津田 「・・・大丈夫です、会長。コトミももういつも通りですよ・・俺の部屋を勝手に漁るくらい元通りですから」

アリア「あらあら、それはコトミちゃんに詳細を聞かないとねー」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 01:33:55.71
津田 「そういえば今日は出島さんはお迎えに来るんですか?」

アリア「来ないよーなんで?」

津田 「いや・・非常に不本意なんですがコトミのやつ出島さんの下ネタを聞くと元気になるというか・・まあ別にいいんですが・・・」

アリア「ホントは津田君が聞きたいんじゃなくてー?」

津田 「断じてありえん」

天草 「ふふっ、津田もついにこちら側か!」

津田 「いえ、ずっとあちら側です」

天草 「・・まあ気持ちは分かる。コトミも一時期すっかり元気をなくしていたからな・・・」

津田 「ええ・・」


アリア「もうすぐだねー」

天草 「そうだな、津田、ちゃんとお賽銭用意したか?」

津田 「はい、大丈夫です」


ジャラジャラジャラ 
チャリーンチャリーン
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/25(土) 01:48:31.24
出島 「皆様」

津田 「出島さん!」

出島 「こんにちは津田さん。さっそく両手に花で姫はじめですか?」

津田 「雇い主に対しても失礼だろ!」

アリア「あらあら、私は快楽には逆らわないタチだよー?」

津田 「あ、雇い主もダメだったんだ」


出島 「ところでお嬢様、お急ぎの用事ですのでお迎えに参りました」

アリア「うん、私はじゃあ先に帰るねー」

天草 「ああ、お互い受験頑張ろう」
津田 「お疲れ様です」


津田 「別に運転手がいたぞ・・何で出島さんが来たんだ?」

天草 「まあ、出島さんもいろいろと大変なんだろう」

津田 「いや、意味わかんないです」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 01:52:23.64
天草 「では私もそろそろ帰るとしよう」

津田 「会長。」

天草 「どうした?」

津田 「唐突ですけど、会長に聞いてほしいことがあるんです」

天草 「・・え?!」

津田 「俺の決意です。」

天草 「?」

津田 「あの日・・萩村と病室で会った日に萩村に言われたことです」

天草 「・・・うん」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 02:38:03.39
津田 「あの日・・萩村は俺に約束しろって言ったんです。」

天草 「・・・うん」

津田 「コトミの世話をちゃんとすること、会長達の勉強のサポートをすること、俺自身の勉強をサボらずやること、そして・・萩村のことを忘れること」

天草 「・・・・」

津田 「・・俺頑張ったんですが、4つ目の約束は守れそうにないんです。」

天草 「・・・そうだな」

津田 「だから・・それ以外の3つの約束は全力で守りたいんです。」

天草 「・・・うん」

津田 「萩村と俺の・・最後の約束なんです。」

天草 「・・・うん」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 02:10:20.49
津田 「で、俺考えたんですけど、先輩たちの勉強のサポートは正直俺には荷が重すぎます。だから、先輩たちが引退した3学期からは俺、全力で生徒会の仕事をします。」

天草 「・・私は津田を信じている。だからこそ生徒会長を任せるんだ。」

津田 「ありがとうございます・・それに、実はコトミが3学期から生徒会に入りたいと言っているんです」

天草 「そうか・・コトミが・・・」

津田 「会長達にとってはコトミの力は不安だらけだと思いますが、俺、ちゃんとコトミを指導して一人前の生徒会役員にします。先輩として、兄として。」

天草 「津田・・」

津田 「それともう一つ・・これは決意俺自身のことなんですが・・」

天草 「?」

津田 「俺、今まで、定期試験で何度か補修とかになって会長や萩村に迷惑をかけたことがありました。でも・・俺これからは生徒会役員として恥じない成績を自分の力で取ります。会長達や・・萩村に心配かけないように。」

天草 「ふふ・・大丈夫か?」

津田 「大丈夫です。将来の目標も決めました。それに向かって頑張ります。・・・それに・・いつも萩村が勉強見てくれてる気がするんです。」

天草 「・・・そうか」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 02:13:22.36
津田 「すいません・・なんかカッコつけました・・・」

天草 「・・津田の気持ちは分かった。私も安心して自分の勉強ができると思う。」

津田 「はい」

天草 「私は・・本当に友人と後輩たちに恵まれた。」

津田 「・・・」


天草 「・・じゃあすまないがもう帰る。勉強しないといけないからな。」

津田 「はい。応援しています。会長ならきっと合格します。」

天草 「うん。ありがとう。津田。」


************

そして高校に入って初めての萩村のいない冬休みは終わり、やがて3年生の受験シーズンも終わりが近づいた。
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/25(土) 23:16:11.53

卒業式まであと5日に迫ったある日、俺のケータイが鳴った。

津田 「もしもし」

天草 「私だ」

津田 「天草先輩」

天草 「津田」

津田 「はい」

天草 「・・受かった」

津田 「おめでとうございます」

天草 「・・うん・・実感がない」

津田 「先輩」

天草 「うん」

津田 「おめでとうございます」

天草 「・・・ありがとう、津田」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:16:49.51
天草 「一足先に合格したアリアと一緒に、安心して卒業式に出られそうだ」

津田 「はい。俺、送辞読みます」

天草 「ああ、私は答辞を読む」

津田 「なんだか変な気持ちですね」

天草 「ああ、君を生徒会に勧誘した日が・・昨日のようだ・・」

津田 「ええ・・でも、いろいろありましたね」

天草 「ああ・・そうだったな・・」

津田 「式が終わったらみんなでパーティーするんでしたよね?」

天草 「ああ、アリアの家でだ。門の前に集合だ。」

津田 「遅れないように頑張ります」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:17:47.14
天草 「・・津田」

津田 「はい?」

天草 「式の後、ちょっとだけ生徒会室に寄ってくれないか?」

津田 「え?何でですか?」

天草 「忘れたのか?前に言っただろう?引き継ぎと・・あと津田に伝えておきたいことがある」

津田 「ああ、そうでしたね」

天草 「他の生徒会役員は帰しておいてくれ。引き継ぎは生徒会長だけで十分だ」

津田 「はい、分かりました」

天草 「・・なんて偉そうなことを言ってるが、私はもう部外者だったな」

津田 「そんなことないです、卒業しても来てください」

天草 「・・ありがとう、津田」

津田 「・・・」

天草 「っと、もうそろそろ切るよ。家族に合格を伝えねば」

津田 「ふふっ、普通逆ですよ」

天草 「そうだな・・でも君に最初に報告しなければいけない気がした・・じゃあ学校で」

津田 「はい、待ってます。天草先輩。」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:19:13.20
横島 「続きまして、在校生送辞です。在校生代表、津田タカトシ。」

津田 「はい。」

 カツ・・カツ・・
津田 (不思議だな・・緊張・・はしてるけど不安は全然ない。先輩たち・・下ネタ大好きだけど、俺にいろいろと大切なことを教えてくれた。今は感謝の気持ちしか浮かばないや・・。生徒会・・天草先輩、七条先輩、見ていてください。俺、あなたたちのおかげで今ここにいます。感謝を伝えます。)
 カツ・・カツ・・
津田 (萩村、見ててくれ。俺、お前と出会ったときは全然頼りなかったと思う。ていうか、お前から見たら今でも頼りないんだろうな・・。でも、俺ちゃんとお前と約束守るから。俺一人の力でもちゃんとやれるってこと示すから。だから・・・ちゃんと見ててくれ。)
 カツ・・カツ・・

すうっ
津田 「・・・冬の寒さ和らぎ、桜の蕾が膨らみかけたこの良き日に、わが桜才学園高等部を卒業される諸先輩方、卒業おめでとうございます。・・・・」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:20:47.14
津田 「・・・・桜才学園の共学化により、伝統ある母校に新たな風が吹き込みました。その中においても先輩方は、後輩男女分け隔てなく接し、不言実行の言葉どおり、私たちにあるべき姿を示してくれました。私たちはこれから、この気風を受け継ぎ・・・・」

天草 「・・・・(津田・・)」

アリア「・・・(シノちゃん・・私も涙我慢できそうにないや・・)」

津田 「・・・・本日卒業を迎えられる先輩方は、希望と夢を抱いて新たな世界に羽ばたこうとしていらっしゃることと思います。私たち在校生は先輩方から学んだ、仲間を信じて精一杯努力することの大切さを忘れず、本校の伝統に恥じない精神を・・・・」

天草 「・・・・(涙ふかなくては・・答辞が読めないではないか・・)」

津田 「・・・・いつでもお待ちしております。どうぞ、元気な御姿を見せて私たちを励ましてください。先輩皆様方のご健康とご活躍をお祈りして、送辞とさせていただきます。・・・第○○期生徒会長、津田タカトシ。」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:21:22.35
天草 「・・・窓から差す光は温かみを増し、木々の緑は春を告げる色へと変わり始めました。本日は私たちのために、このような盛大な卒業式を開いていただき、感謝に絶えません。・・・・・」

津田 「・・・・(しっかり見届けよう)」

天草 「・・・・桜才学園での三年間は私たちに、個性の異なる皆で力を合わせて、障害を越えていく勇気を与えてくれました。・・・・」

津田 「・・・・(俺・・結構涙もろいんだな・・)」

天草 「・・・・今日、私たちは卒業します。卒業は別れであり、皆それぞれ違う道を歩き出します。しかし、それは悲しいことではありません。諸先生方、先輩、同級生、後輩、そしてこの桜才学園がくれた絆は私たちの中にしっかりと残り・・・・」

津田 「・・・・(萩村は・・どんな気持ちで聞いてるんだろう・・)」

天草 「・・・・私たちはこれを、みなさんに託して旅立ちます。最後になりましたが、桜才学園のますますの発展を願い、答辞とかえさせていただきます。・・・・卒業生代表、天草シノ。」


津田 「・・・・(会長があんなに泣いてるの初めて見たな・・・)」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:22:09.54
横島 「お疲れー生徒会長」

津田 「お疲れ様です、横島先生」

横島 「なんかさ、つまんないのよね」

津田 「?何がですか?」

横島 「みんなまじめすぎるのよ。生徒会役員共は」

津田 「先生が不真面目すぎるんですよ」

横島 「全く・・天草もさーボケの一つもなく」

津田 「あの式のどこにボケる場面がありましたか」

横島 「ま、いいや。来年度も私が顧問だ。あと一年よろしくな。じゃあ私は式の後片付けあるから、お前はさっさと帰れよー」

津田 「はいはい・・(まったく・・先生だってしっかり泣いてたじゃないですか)」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/25(土) 23:22:42.93
津田 「さて、生徒会室で引継ぎだったな・・」

 ガラガラ
天草 「・・・津田」

津田 「天草先輩、すみませんお待たせしました」

天草 「いいんだ、生徒会長は何かと大変だからな」

津田 「先輩の偉大さを身に染みて感じてます」

天草 「はは・・」

津田 「・・・引継ぎでしたよね?」

天草 「・・ああそうだった。・・・まず4月に入って最初にな・・・」

・・・

天草 「・・とまあこんな感じだ。」

津田 「・・いや、改めて大変な仕事だって実感しました」

天草 「なに、今の君なら何の心配もない。」

津田 「そうですか?」

天草 「ああ、私は安心して君にすべてを任せられる。・・・萩村との約束、守ったな。」

津田 「・・・はい。」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 00:58:26.77
天草 「・・・」

津田 「どうしたんです?窓の外見て」

天草 「・・・春だな」

津田 「ええ、春ですね」

天草 「津田、君に言わなきゃならんことがある」

津田 「なんですか?」

天草 「・・・萩村の病室に入った日のことだ」

津田 「・・・はい」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 00:59:08.67
天草 「初詣の日、君は私に萩村と約束したことを教えてくれた。」

津田 「はい」

天草 「萩村がなぜ、自分のことを忘れろと言ったか分かるか?」

津田 「それは・・いつまでも俺が萩村のこと忘れられずに前に進めなくなると思ったからですよ」

天草 「うん、そうだな・・でもそれだけじゃない」

津田 「え?」

天草 「あの日、萩村は私にこう言った。」

  『私がいなくなった後、津田のことをよろしくお願いします。私は津田が好きです。もしよかったら津田のそばにいてやってください。会長なら私、安心です』

津田 「え・・・?」

天草 「あのな、津田」

津田 「・・は、はい」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 01:00:00.47
天草 「私も君が好きだ。」

津田 「へ?」

天草 「でも萩村のあの言葉と、君から聞いた萩村の言葉を聞いて私は・・勝てないと思った。私だったら死の床に見舞いに来た思い人に、きっと気持ちを告げてしまうだろう。そして恋のライバルに彼をよろしくお願いしますなんて言えないだろう。でも萩村は・・君に『自分を忘れろ』と言った・・最後まで愛する人の幸せを願った。・・私はまだまだ未熟だ・・・。」

津田 「・・・」

天草 「・・・私から君に伝えることは以上だ。・・いつか・・・私が萩村みたいに君を思うことができるようになってら・・・その時は君にもう一度告白する・・・かもな」

津田 「天草先輩・・」

天草 「・・・やっぱり少しだけ抱きしめてほしい・・合格祝いとして・・・」

津田 「・・はい」
 ぎゅっ
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 01:00:38.78
・・・

天草 「もう、この部屋とはお別れだな」

津田 「・・また遊びに来てください」

天草 「うん・・そうだな・・」


天草 「そうだ、最後に何か私に聞きたいことはあるか?」

津田 「・・・あります」

天草 「何だ?」

津田 「本当のことを教えてください」

天草 「?」

津田 「あの日・・萩村の病室に入った日、天草先輩、七条先輩、出島さんは何を話したんですか?」

天草 「!」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:17:52.92
天草 「それは・・・言えない。君のためだ。」

津田 「先輩たちが俺のこと庇ってくれてるの分かってるんです。お願いです、教えてください。俺、覚悟してます。」

天草 「・・・分かった・・やっぱり私は君には嘘はつけないようだ・・」

天草 「あの日・・・津田が萩村の病室に向かったあと、アリアが切り出した」


//////////
アリア『スズちゃんのこと言わなくてごめんなさい。・・私もさっき出島さんから聞いたの。』

天草 『本当・・なのか・・?』

アリア『・・・』

天草 『アリア・・私は・・』

アリア『シノちゃん、あのねスズちゃんを助けることができるかもしれない方法が一つだけあるの』
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:18:25.73
天草 『それはなんだ!私はなんだってする!』

アリア『今、インフルエンザに対する新薬があるらしいの。でもそれはまだ国の認証を受けていない薬で処方することができないの』

天草 『じゃあ結局それを手に入れることはできないんじゃないのか?』

アリア『できるわ。出島さんが今大急ぎで取りにいってる。でも、もちろんこれは法律違反だし、何より臨床試験をしていないから副作用が出るかもしれない。』

天草 『副作用・・・』

アリア『動物実験では今のスズちゃんに副作用が出る可能性はほとんどないらしいの。でも人間で実験したわけじゃないから何とも言えないって』

天草 『・・・放っておけばいずれにしろ萩村は死んでしまう・・・私は萩村の命を優先したい』

アリア『うん・・そうだよね。私も同じ気持ち。でもこれは津田君には黙っていようと思うの』

天草 『なぜだ?』

アリア『これは法律違反だからいずればれたとき私たちは罰せられるかもしれない。津田君にはそんな罪を背負わせたくないでしょ?』

天草 『そうだな』
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/26(日) 02:19:37.50
天草 『だが、萩村の気持ちはどうなんだ?』

アリア『?』

天草 『未承認の副作用があるかもしれない薬を知らずに飲ませられるのは嫌かもしれないぞ』

アリア『そうね・・じゃあこうしましょう。私が津田君の次にスズちゃんに会って、副作用があるかもしれない薬を飲むかどうか確認するわ』

天草 『なるほど』

アリア『そしてスズちゃんが了承したらシノちゃんが薬を持って次に面会して飲ませるの』

天草 『了解した。しかし・・・この部屋には医者がいる・・この会話は聞かれていないようだが、萩村が了承したかどうかを私とアリアで意思疎通できない可能性もある』

アリア『じゃあ、スズちゃんが了承したら、言葉の中に“OK”って単語を入れるわ』

天草 『なるほど』
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:20:05.71
 ガチャ
出島 『お待たせしました。これが先ほどお話ししました新薬です。』

アリア『ご苦労様。それはシノちゃんに渡して。私はスズちゃんに意思確認して、飲ませるのはシノちゃんの役目だから』

出島 『かしこまりました』

アリア『飲ませた後、万が一副作用が出た場合のケアを手配しておいてもらえる?』

出島 『はい、もうすでに手配済みです。投薬後は治療チームのメンバーを七条家関係者の医師に変える準備ができております』

天草 『さすがだな・・』

出島 『しかしお嬢様、わたくししばらく車の運転はできそうにありません。ここに来るまでに信号無視17回、一時停止無視6回、速度超過60キロ、その他様々な道路交通法違反を犯しました。ほとぼりが冷めた後警察に行きますので、免停は免れないかと』

天草 『出島さん・・ありがとうございます。』

出島 『いえ、これもメイドの務めです。あと事故は起こしていないので安心してください。人の命を救うために人の命を奪うわけにはいきませんので』
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:20:35.70
アリア『あ、津田君来たみたい。私行ってくるね。』
 ガチャ

*******

アリア『・・・というわけなの。これを飲むかはスズちゃんに任せるわ』

萩村 『先輩たちの気持ち嬉しいです・・でも犯罪者にはしたくありません・・』

アリア『スズちゃん』

萩村 『・・・』

アリア『私たちはね、この2年間4人で1つの生徒会だったの。1人だって欠けることはシノちゃんが許さないわ。それに・・・津田君だって悲しむよ』

萩村 『・・・私は・・・』

*******

アリア『シノちゃん、“OK”よ。私の番は終わり。次はシノちゃんね。』

天草 『そうか!分かった。行ってくる。』
 ガチャ

アリア(シノちゃん、お願いします)
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:21:12.70
*******

 カチャ
天草 『萩村』

萩村 『会長』

天草 『いろいろ言いたいことはあるが、まずはこの薬を飲んでくれ』

萩村 『・・・はい・・ありがとうございます・・』

天草 『必ず治せ・・生徒会役員が欠けることは私が許さん』

萩村 『・・・はい』

萩村 『でももしも・・・もしもの時のために最後に、会長にお願いがあります・・・』

*******
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:21:46.49
//////////

天草 「副作用は・・・あった。」

津田 「えっ?!」

天草 「投薬後3日ほどでインフルエンザの症状は治まったが、直後から白血球が減少しだした。」

津田 「大丈夫なんですか?!」

天草 「数値が正常になり、もう退院しても問題ないという状態になるまで1か月近くかかってしまった。だから登校するのも3学期の途中からになってしまったんだ。」

津田 「そうだったんですか・・・」

天草 「投稿の日、朝萩村が津田の家に行った時の君の泣き顔はすごかったな」

津田 「もう・・忘れてくださいよ!!」

天草 「スズースズーうわあああん」

津田 「やめろー!!!」

天草 「まあでも、あれで君の気持ちは分かった」

津田 「あの後畑さんのせいでえらい目にあったんですからね」

天草 「津田よ」

津田 「なんです?」

天草 「もう帰れ・・校門のところで萩村が待っている。さっき窓から見えた。パーティーには遅れるなよ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:22:27.31
タカ 「萩村。待っててくれたんだ」

スズ 「ま、まあ同じ生徒会役員としてね」

タカ 「じゃあ帰ろうか」

スズ 「ん」

テクテク
スズ 「あのさ」

タカ 「ん?」

スズ 「スピーチ、津田にしては良かったんじゃない?」

タカ 「うん、ありがとう」

スズ 「・・・」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:22:55.57
スズ 「ねえ」

タカ 「ん?」

スズ 「天草先輩と何話してたの?」

タカ 「うん、引継ぎのこと」

スズ 「ふーん・・・それだけ?」

タカ 「うーん」

スズ 「ウソね」

タカ 「あー」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:23:30.70
タカ 「病室で萩村が天草先輩に言ったこと聞いてしまった」

スズ 「ん?・・・・・・げっ!!」

タカ 「聞いてしまった」

スズ 「二回言うなああああ!!/////」

タカ 「あのさ」

スズ 「何よ・・・///」

タカ 「もうあんなこと起きてほしくない」

スズ 「・・・うん」

タカ 「だから」



「これからはずっとそばにいてほしい」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:24:13.90


←この辺にタカトシ


            この辺にスズ
               ↓

147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/26(日) 02:25:03.79


←この辺にタカトシ


      この辺にスズ
         ↓

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:25:34.29



←この辺にスズとタカトシ



149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:26:22.90
津田タカトシが桜才学園を卒業して約30年後


津田娘「パパ、ちょっといい?」

タカ 「ん?どうした?」

津田娘「進路のことなんだけど」

タカ 「うん」

津田娘「私ね、パパとママの大学行きたい」

タカ 「・・そっか」

津田娘「うれしいよ。でも一応言っておくぞ。」

タカ 「医者っていうのはな、なるのは大変なのは言うまでもないけど、なった後も大変だ。給料がいいていっても、激務で休日出勤は当たり前だし、つらい場面に出うことも多い。」

津田娘「うん、パパとママ見てるからわかるよ。お兄ちゃんは違う道選んだけど、私はパパたちと同じ道を選びたいの」

タカ 「そうか・・・」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:26:56.31
津田娘「実はね、アリアおばちゃんからママがインフルエンザになった高校生の時のこと聞いたの」

タカ 「言わないって約束だったんじゃないんかーい!」

津田娘「誇れることだと思うよ。それにそうじゃなかったら私もお兄ちゃんも生まれなかったもん」

タカ 「まあそうだけどな」

津田娘「なんかパパに聞いてもらってすっきりしたよ。わたし頑張るね!じゃあ今日のゴハンは私が作る!」

タカ 「ほんとお前はママに似て頑張り屋だな。パパはテレビ見て待ってるよー」

 パチッ
TVキャスター『本日、14年ぶりの薬事法改正が成されました。これにより治験の制度は大幅に変わり、新薬が患者に届けられるスピードは飛躍的に向上します。この恩恵を最初に受けることになりそうなのは七条コンツェルン傘下の七条メディカル社が開発した抗レトロウイルス薬です。この薬によりHIVをはじめとする多くのレトロウイルス疾患の患者に希望の光が見えたと言えます。改正薬事法の原案作成にあたり天草厚生労働事務次官は関係各所に賛辞の言葉を述べ・・・』
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/26(日) 02:27:42.71
おわり
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:32:34.48

ハッピーエンドで良かった・・・
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 02:36:01.31
最後に

冒頭でスズが野生のカモに触れてインフルに感染していますが、実際はこれで感染する確率はほぼ0です。
また、ここで書いたように感染可能性がなくとも指定感染症患者の病室に立ち入ることはまず無理です

今、日本ではデング熱や重症熱性血小板減少症などが、海外ではエボラ出血熱などの感染が伝えられています。
こういったセンセーショナルなニュースはテレビで毎日のように伝えられますが、ニュースキャスターや
時には新聞においても、誤った内容が報じられることがあります。(ss中でキャスターが言ってることは正しいです)
こうした新興感染症からの防御として最も大切なことは「正しい知識をつけること」です。
自分や、自分の大切な人を守るために、ぜひ正しい知識をつけてください。
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 09:36:27.89
ハッピーエンドで良かったしラストの二人の矢印が重なるとこでグッときたわ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 19:29:51.47
やっぱりちょっとスズタカのイチャラブを書きたくなったので後日談?的なもの書いてもいいでしょうか?
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 19:47:44.02
むしろウェルカム
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 20:17:01.49
腹を空かせて待ってる
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/26(日) 23:09:02.14
お言葉に甘えて延長戦を開始します
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:09:51.33
 センター試験まであと3日と迫ったある日

 Trrrrr・・・
天草 「ん・・アリアか」

 Pi
天草 「どうしたアリア、こんな夜遅く」

アリア「うん、勉強中ごめんね」

天草 「大丈夫だ。ちょうど休憩していたところだ」

アリア「うん、センター試験もうすぐだね」

天草 「ああ、そうだな。アリアのほうはどうだ?捗ってるか?」

アリア「うん、順調だよ。でも私も受けるけど、第一志望私立だからそこまで重要じゃないかな」

天草 「そうだったな」

アリア「ところでシノちゃん、シノちゃんは嬉しいことがあったら勉強に集中できなくなっちゃう?」

天草 「いや、そんなことはないが・・・まさか!」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:10:36.82
アリア「うん・・スズちゃん、昨日の検査ですべて正常値になったって」

天草 「そうか・・・よかった・・・本当に」

アリア「具体的には、この後1週間ほど様子を見て問題なければ退院だって」

天草 「じゃあ登校はセンター試験の後か、ちょうどいいな」

アリア「うん、私たちも答え合わせで学校行くから久しぶりにみんなで登校できるんじゃないかな」

天草 「・・ああ・・・長かったな」

アリア「うん・・・」

天草 「全部、アリアのおかげだ」

アリア「違うよ、シノちゃんも、津田君も、もちろんスズちゃんも。私たちみんなで頑張ったんだよ」

天草 「・・・そうかもな」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:11:24.25
アリア「やっと津田君にも打ち明けられるね」

天草 「ああ・・・正直あの後の津田はものすごい無理をしている・・見ていて辛い」

アリア「そうだね。これでやっとシノちゃんも津田君に安心して告白できるね」

天草 「なっ!・・何を言ってるんだ!」

アリア「だってそうでしょ?ダムに行った帰りに約束したじゃない。どうなったのか教えてねって」

天草 「あ・・あれはそのあの・・」

アリア「あの日告白はしてないんでしょ?」

天草 「う・・アリアには敵わないな・・」

アリア「ふふふ」

天草 「・・まあそのことに関しては、いずれ相談しようと思ってた。センター試験が終わったら話すよ」

アリア「うん、まずは試験頑張らないとね」

天草 「そうだな」

アリア「じゃあ勉強の邪魔しちゃったね、おやすみ」

天草 「いや、いい気分転換になった。最高のニュースも聞けたし、勉強にも身が入りそうだ。おやすみ」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:12:13.69
そしてセンター試験2日目が終了した
 pi pi pi・・・trrrr
アリア「もしもし」

天草 「アリアか?」

アリア「うん、お疲れ様」

天草 「お疲れ様。この後会えるか?」

アリア「大丈夫だよー」

天草 「じゃあ駅前の本屋で待ち合わせしよう」

アリア「はーい」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:13:35.08
天草 「アリア」

アリア「シノちゃん、お待たせ」

天草 「ああ、喫茶店にでも行くか?」

アリア「うんそうだねー」

天草 「そういえば出島さんはまだ運転できないのか?」

アリア「うん、今もう一回試験受けてるとこ。2月中には取れるんじゃないかな?」

天草 「さすがだな」

アリア「試験どうだった?」

天草 「まあ、大丈夫だろう」

アリア「うん、よかった」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:14:07.63
天草 「・・ふぅ」

アリア「けっこう疲れてるね」

天草 「ああ、一日中座ってる状態がもう半月続いてるからな」

アリア「ずっと座位ってのもねー」

天草 「そうそう合間合間に後背位や正常位を入れていかないと腰痛がな!」

・・・

アリア「・・・津田君て貴重な人材だよねー」

天草 「・・・全くだ」

アリア「で、津田君の話じゃないの?」

天草 「・・・う、うん」

アリア(顔真っ赤ーかわいいー)
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:15:01.11
天草 「結論から言う」

アリア「うん」

天草 「卒業式の日、津田に告白する」

アリア「きゃー!」

天草 「が」

アリア「が?」

天草 「私は津田をあきらめることにした」

アリア「え?どうして?!」

天草 「・・・萩村に私は勝てない」

アリア「・・確かにスズちゃんは、ツンデレ・金髪・怖がり・ロリに加えて今回の件で奇跡の復活っていうジャンルが加わったけど、シノちゃんだって、ツンデレ・貧乳・秀才・年上・生徒会長で五分五分だよ?!」

天草 「なんかアリアにいじめられてないかコレ」

アリア「とにかく、大切なのは思う気持ちだよ。私、シノちゃんを応援するよ?」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:15:35.09
天草 「・・・私もそう思う。大切なのは気持ちだ。・・・だからこそ私は萩村に勝てない。」

アリア「?」

天草 「津田から聞いたんだ。病室で萩村は津田になんて言ったと思う?」

アリア「うーん・・・私のこと忘れないで・・とか?」

天草 「逆だ。“私のことを忘れて”と言ってそうだ」

アリア「スズちゃん・・・」

天草 「あの状況で・・私は、好きな人の事を第一に考えられたかと思うと・・萩村には勝てないと分かった。」

アリア「・・・そっか」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:16:26.69
天草 「それにな・・すごく情けない話、聞いてくれるか?」

アリア「うん」

天草 「私は、あの隔離されてるとき・・・萩村の心配もそうだったが、それ以上に自分が感染していないか怖かった・・・。萩村の病室に行く時ももしかしたら感染するんじゃないかと心のどこかで考えていた。だが津田は・・おそらく隔離されてる間も萩村の事だけを考え、病室に行く時も萩村に会いたいという気持ちだけで動いていた。」

アリア「・・・でも津田君は、仮に感染したのがシノちゃんであっても同じ行動したんじゃないかな?」

天草 「そうかもな。でもそんな風にお互い思い合えるのはたぶん萩村だけだ。私は津田にも、萩村にも、勝てない。私は人間としてあの二人より未熟だ。だから、津田の隣にいるのにふさわしいのは萩村だ。」

アリア「・・そうだね。私もシノちゃんと同じだよ。私も自分が感染してるんじゃないかって怖かった。だから・・・スズちゃんが助かる可能性があるって出島さんに聞いたとき、全力で行動しようと思ったの。・・罪滅ぼしのためって言うと大げさだけど、罪悪感があったのは確かよ。」

天草 「・・・うん」

アリア「・・・でもさ、今回のことで生徒会役員はみんな成長できたよね」

天草 「そうだな・・私も目標を見つけることができた」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:17:28.49
アリア「あ、じゃあ今後は全力でスズちゃんを応援しない?」

天草 「う、うむそうだな!」

アリア「やっぱりちょっと心残り?」

天草 「いや・・・うんちょっとな。でも、もう決めたことだ。」

アリア「実をいうとね、私も津田君のこと、ちょっと気になってたんだよ」

天草 「・・初耳だ・・全然分からなかった」

アリア「シノちゃんがいるしね。それに、ホントにちょっとだけだから」

天草 「う・・うむ・・その・・気を使わせてすまなかった」

アリア「いいの。今はスズちゃんを応援する作戦を立てよう!」

天草 「そうだな!とりあえず萩村の登校日の計画だが・・・」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:18:07.30
センター試験終了の次の日
 
 ピンポーン
萩村母「はーい」

天草・アリア「こんにちは」

萩村母「!!みなさん!!・・・スズちゃーん!!」


萩村 「会長・・七条先輩・・」

天草・アリア「おかえり」

萩村 「・・・はい!・・はい・・ありがとうございます・・私・・」

天草 「うん・・」
アリア「スズちゃん・・・」

********

天草 「で、登校はいつからだ?」

萩村 「もう何ともないので明日からしようと思います」

アリア「そっかー本当によかった。でも無理しないでいいからね」

萩村 「ありがとうございます。でも、生徒会の仕事もしないといけないですし。津田だけでは正直不安です。」

アリア「ふふふ・・・スズちゃん津田君に帰ってきたこと言ってないでしょ?」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:18:47.48
萩村 「え・・行ってないですよ、ていうか先輩たちが言うなって言ったんじゃないですか」

天草 「うむ、新薬の話は津田は知らないからな。」

アリア「で、今津田君どんな状態だか知らないでしょ?」

萩村 「え・・津田の状態ですか?」

天草 「あいつはな、お前との約束を果たすために今、精一杯働いている。」

萩村 「え・・?」

天草 「私たちに迷惑をかけないようにと、年明け早々生徒会長を引き継ぎ、新会長として十二分の働きをしている。そして勉強も怠らず、この半月で成績はぐんぐん伸びているらしい。」

萩村 「津田が・・ていうか私が津田に言ったこと何で知ってるんですか?!」

アリア「シノちゃんが津田君から聞いたのよ」

萩村 「あのアホ」

天草 「ちなみに萩村が私に言ったことはアリアに言った」

萩村 「か・・・会長!!!!////」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:19:22.29
天草 「萩村、私はな、津田に対する気持ちではお前に敵わないと気づいたんだ」

萩村 「え・・・?」

アリア「うん、それでねシノちゃんから私も相談を受けて話し合った結果、私たちはスズちゃんと津田君をくっつけるために全力を尽くすことに決めました!」

萩村 「は・・え・・?あの・・私・・その・・////」

天草 「おうおう、ずいぶんと顔が赤いぞ萩村」

萩村 「だって・・その・・会長はいいんですか」

天草 「くどいぞ萩村。もう決めたんだ。私はお前たちがイチャイチャするのを見てニヤニヤすることにする。」

萩村 「いっ・・イチャイチャって・・そんなことしませんから・・」

萩村母「私にも見せてね!!」

萩村 「いきなり部屋に入ってくんなああああ!」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/26(日) 23:40:12.03
ウオミー成分が足りん!!
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 00:42:46.04
ウオミーはみんなのために裏で暗躍してたよ(きっと)
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/27(月) 22:20:38.15
天草 「・・・というわけで、明日の朝は津田を迎えに行ってみんなで登校だ」

アリア「なんか久しぶりだねー」

萩村 「・・・なんだか信じられないです。・・正直もうだめだと思いました。本当に先輩たちのおかげです。いくら感謝の言葉を述べても足りません・・・。」

天草 「萩村らしくない弱気な発言だな。一番頑張ったのは萩村自身だろう。でも本当によかった・・・津田もきっと喜ぶ」

アリア「そうだねー。スズちゃんがお休みしてたときの津田君の頑張りを見てあげてね」

萩村 「・・・はい(津田・・)」

アリア「でね、明日の朝はスズちゃんが一人で津田君の家のチャイムを押してね」

萩村 「えっ?!先輩たちは?」

天草 「私たちは外からこっそり様子を見ている」

萩村 「な・・なんですかそれ?!」

アリア「二人の感動の再開を邪魔するわけにはいかないからねー」

萩村 「あ、完全に私で遊ぶつもりですね」

天草 「私は津田をあきらめると言ってるんだぞ!萩村が全力を出さないでどうする!」

萩村 「うぐっ・・」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:21:12.12
アリア「とりあえずコトミちゃんには明日スズちゃんが行くことを伝えておきましょう」

天草 「そうだな、おそらくそうしなければコトミのほうが取り乱してしまい津田との感動の再会の邪魔になる」

アリア「じゃあさっそく電話して呼び出そう!」
Pi pi pi ・・・

萩村 「私を置いて話が進んでいく・・・」

アリア「もしもしコトミちゃん?」

コトミ「七条先輩?どうしたの?」

アリア「ちょっと用事があるの。今出られるかな?」

コトミ「うん大丈夫ですよー!」

アリア「じゃあ迎えに行くから駅の前まで来てね」

コトミ「はーい!今すぐ行きまーす!(電話の向こうの声:コトミちゃん出かけるの?)」
 プツッ・・ツーツー
アリア「?」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:21:50.60
コトミ「七条先輩!」

アリア「コトミちゃんこんにちは」

コトミ「わお!車でお出迎えだ・・でも運転は出島さんじゃないんだね」

アリア「うん、出島さん今日非番なの」

コトミ「ふーん・・でも七条先輩のお家分かるからわざわざ迎えに来てくれなくても私一人で行けましたよー?」

アリア「うん、実はね行先は私の家じゃないの」

コトミ「え?どこですか?」

アリア「それは着いてのお楽しみよ」

コトミ「?」

 ブロロロ・・・キッ
アリア「さ、着いたわよ」

コトミ「え・・・ここって・・スズ先輩のお家?」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:22:31.46
アリア「うん」

コトミ「・・・イヤ・・行きたくない」

アリア「どうして?」

コトミ「・・スズ先輩のいないスズ先輩のお家に行きたくない」

アリア「コトミちゃん・・大丈夫よ」

コトミ「・・・怖いよぉ・・」

アリア「コトミちゃん、聞いて?」

コトミ「・・・」

アリア「今まで黙っててごめんなさい。スズちゃんは先週までずっと病院にいて昨日退院したの。だから、もう大丈夫。」

コトミ「え・・・?うそ・・?」

アリア「だから、ね?」

コトミ「本当なの?」

アリア「本当よ」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:23:08.68
 ガチャ
萩村 「来たんですか?」

コトミ「!!」

萩村 「あ、コトミ・・ちゃん・・・久しぶり」

コトミ「・・・す」

コトミ「すずせんぱいうわああああああん!」
 ぎゅうううう
萩村 「ちょっ・・・うん・・よしよし・・」

**********

スズ 「もう離れなさい」
 ぎゅううう
コトミ「もうちょっとスズ先輩のにおいを堪能してる・・」

スズ 「はぁ・・・」

天草 「・・コトミを先に呼んでおいて正解だったな」

アリア「だねー」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:24:00.34
アリア「ところでコトミちゃん」

コトミ「はい♪」

アリア「さっきどこにいたの?」

コトミ「家ですよー?」

アリア「誰かいなかった?」

コトミ「ああ、ウオミーお姉ちゃんですよ」

天草・萩村「!!」

コトミ「お姉ちゃん、最近よく来てくれるんです。昨日も今日もセンター試験明けなのにうちに来て晩御飯作ってくれたんですよー」

アリア「・・魚見さんは最近よく来るの?」

コトミ「はい!スズ先輩が入院して・・会長達は受験で、タカ兄は生徒会で忙しくなっちゃったからすごく寂しかったんですが、去年の暮れごろからよく来てくれるようになってお母さんたちがいない時はご飯とか作ってくれるんですよー!」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:24:28.56
天草・萩村「・・・」

アリア「もしかしてよく泊まったりしてる?」

コトミ「いえ、さすがに試験があるから泊まりはって言って帰っちゃいます。今日もご飯作ってくれて一緒に食べたら帰るって言ってましたよ」

天草・萩村(ホッ)
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:25:23.74
アリア「コトミちゃん、ちょっと待っててね。・・・シノちゃん、ちょっと来て」

コトミ「?」


 コソコソ
アリア「シノちゃん」
天草 「・・ああ分かってる」
アリア「魚見さん、スパートかけてるよ」
天草 「ああ、私たちがいない隙を突いた見事な作戦だ」
アリア「しかも妹のコトミちゃんから攻めるという策士っぷり」
天草 「さっき、萩村にに諦める宣言したのがバカらしくなってきた」

コトミ「先輩たち何話してるのかなー?」
萩村 「さ・・さぁ・・」

天草 「どうしよう・・コトミにも萩村のこと打ち明けて仲間にすべきか・・」
アリア「打ち明けないと明日の朝の感動の再会作戦がおじゃんだよ」
天草 「・・そうだな」
アリア「それにコトミちゃんをうまく仲間に付ければスズちゃんのほうが有利になるかもしれないし」
天草 「確かにそうだ」

アリア「・・・コトミちゃん。」

コトミ「なんですか?」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:25:59.37
アリア「スズちゃんが、津田君のことで言いたいことがあるの!」

萩村 「ぶっ!!」

コトミ「?タカ兄のこと?」

天草 「そうだ、萩村、言わなきゃならんことがあるだろう?」

萩村 (この人絶対根に持ってる・・)

コトミ「あーまさか、ついにタカ兄に愛の告白ですかー?」

萩村 「///////」

コトミ「・・・あれ・・マジですか?」

天草 「マジだ!」
アリア「マジよ!」
萩村母「マジよ!」

萩村 「だから勝手に入ってくるなって言っただろうがああ!」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:26:52.69
天草 「・・・という訳なんだ。私は・・私も津田を・・その・・好きだったが・・萩村の津田を思う気持ちには敵わないと悟った。だから私たちは萩村を応援することにしたんだ。」

コトミ「ひゃー///スズ先輩も会長も乙女チックー!!」

萩村 「/////むがー!!//////」←アリアに押さえつけられてる

天草 「だからコトミも、萩村と津田を応援してくれないか?」

コトミ「いいですよー!私はもとからスズ先輩のこと応援してますもん!!」

萩村 「むぐぅ////(なんかもう生き恥だわ・・)」

コトミ「あ・・でも」

天草 「なんだ?」

コトミ「タカ兄鈍感だから、ツンデレのスズ先輩がいくら攻めても通用しないかもですよ」

天草・アリア「確かに」

コトミ「それに」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:27:22.93
コトミ「最近ウオミーお姉ちゃん、結構本気でタカ兄にアプローチしてる気がするんですよねー」

天草 「やはりか・・・」

萩村 「・・・」

アリア「とにかく、明日の朝、スズちゃんが津田君を迎えに行くイベントを発生させようと思うの」

萩村 (イベント・・)

アリア「だからその作戦に協力してくれない?」

コトミ「私は何をすればいいんですかー?」

天草 「うむ、萩村が行くまで津田が学校に行かないように足止めしててくれ」

コトミ「リョウカイです!!」

アリア「あと、スズちゃんのことは明日まで言っちゃだめよー?」

コトミ「ガッテンです!」


萩村 「あの!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:28:20.77
萩村 「私を置いてけぼりにして、私の話が進んでますが、一ついいですか」

天草 「どうした?」

萩村 「みなさんが・・その・・私のこと応援してくれるの嬉しいです。」

萩村 「でも、お願いだから、余計なことしないでください・・・津田の気持ちだってあるんです。」

コトミ「でもタカ兄は誰かに背中押されないと、恋人なんて作れませんよ」

天草 「それは同感だ」

コトミ「さっきも言いましたけど、ウオミーお姉ちゃん、本気ですよ」

萩村 「・・・それも含めて、選ぶのは津田よ・・。」

アリア「スズちゃんは、好きな人の気持ちが第一なんだよね」

萩村 「そっ・・そういう訳では・・///」

アリア「でも時には強く自分から出て行かなきゃ。津田君の気持ちも大事だけど、スズちゃんの気持ちも大事なんだからね?」

萩村 「う・・・はい」

天草 「・・明日の朝は行ってくれるな?」

萩村 「・・・行きます」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:29:15.36
コトミ「じゃあ私帰ります。お姉ちゃんがご飯作って待ってるので!」

天草 「・・ああ」

アリア「明日はよろしくね」

コトミ「はい!」


天草 「コトミはウオミーに食べ物で飼いならされてるな・・」

***

コトミ「ただいまー!」

魚見 「おかえり、コトミちゃん」

コトミ「いいにおいー!・・あれ?タカ兄まだ帰ってないの?」

魚見 「そうですね。全く、遅くなるなら言いなさいっていつも言ってるのに」

コトミ「先食べちゃおうよー」

魚見 「いいえ、待ちましょう。タカ君は生徒会の仕事頑張ってるんですから」

コトミ「う・・確かに今日はタカ兄に丸投げしてきたからなんにも言えないです」

魚見 「ふふ」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 22:30:07.76
津田 「ただいまー」

魚見 「おかえり、タカ君」

津田 「お姉ちゃん・・また来てたんですか」

魚見 「ぶー、邪魔でした?」

津田 「・・・いえ、そんなことないですよ。あんなことがあって、落ち込んでたコトミをあんなに元気にしてくれたのはお姉ちゃんです。ホントに感謝してます。」

魚見 「タカ君・・お姉ちゃんとして当たり前のことしてるだけだから・・いいんだよ、気にしなくて」

津田 「でも正直、お姉ちゃんも受験なんですから、そちらを最優先してください。来てくれるのは嬉しいですが、それで落ちたら俺はなんて謝っていいか分かりません・・」

魚見 「うん、大丈夫。ちゃんと勉強してるから。本当は泊まりたいけど、受験終わるまではこうして晩御飯一緒に食べるだけで我慢してるし。」

津田 「ほんと・・いつもすみません」

コトミ「タカ兄ーおなかすいたー!」

魚見 「ふふ・・コトミちゃんもああ言ってます。続きはご飯食べながら話しましょう。今日はロールキャベツですよ。」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 23:39:24.75
コトミ「ふいー!おいしかったっー!!」

津田 「こらコトミ、ちゃんとごちそう様してから休め」

コトミ「はーい、ごちそう様ー!先お風呂入るねー!!」
 どたどた

津田 「まったく、コトミは」

魚見 「ふふ・・タカ君、すっかり生徒会長らしくなったね」

津田 「い、いや・・そんなことないです。俺は天草先輩の真似をしてるだけで・・まだまだです。」

魚見 「・・・がんばってるね」

津田 「・・・天草先輩たちや・・・萩村と約束したんです。」

魚見 「・・・うん・・タカ君はすごく立派になったよ・・・アッチはもともと立派だけどね」

津田 「いやこのシーンでそれはないわ」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 23:40:09.36
魚見 「萩村さんのこと・・その後連絡ないの?」

津田 「・・・・」

魚見 「ごめん・・つらいこと聞いちゃったね忘」

津田 「たぶん!・・・天草先輩たちは何か知ってます。」

魚見 「シノっちが・・」

津田 「・・それがいい事なら、俺にも教えてくれると思うんです。」

魚見 「・・・そっか」

津田 「俺・・先輩たちみたいに強くありません・・今は生徒会の事とか、勉強の事とか精一杯やってるんで・・その時はつらいこと忘れられるんです。」

魚見 「タカ君・・・」

津田 「いつか俺がもっと強くなって・・受け入れられるようになったら・・その時は・・萩村のことちゃんと向き合います」

魚見 「タカ君、食事中立ち上がるお行儀悪いの許してね」
 ガタ
津田 「えっ?」
 ぎゅっ
魚見 「コトミちゃんがお風呂行ってる間だけこうしててあげる・・今だけは泣いていいよ?」
津田 「・・うっ・・うっ・・お姉ちゃん・・」

魚見 「・・・よしよし」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 23:40:47.58
コトミ「出たよー!」

津田 「ちゃんとズボンはけ!風邪ひくぞ!」

コトミ「もう、タカ兄の目の保養のためだよー」

津田 「妹の見ても何にもならんわ」

魚見 「では、お姉ちゃんのはどうでしょう?」

津田 「ぶっ」

コトミ「おおー!(やっぱお姉ちゃん攻めるなー)」

魚見 「冗談です。私はそろそろ帰りますね。」

津田 「あ・・はい。いつも本当にありがとうございます。」

魚見 「いいんですよ。お姉ちゃんですから。じゃあね、コトミちゃん。」

コトミ「うん、おやすみなさーい!」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 23:41:23.40
津田 「さて、俺も風呂入って寝るかな」

コトミ「あータカ兄は明日は早いの?」

津田 「んー別に。でも朝生徒会室寄るから遅くはないけど。ていうかお前もちゃんと生徒会役員の自覚をもて」

コトミ「ハハハ・・」

津田 「じゃあ風呂行くから、オヤスミ」

コトミ「あ、うんオヤスミ」

********

津田 「なんか魚見お姉ちゃんのおかげで少しすっきりしたかな・・ダメだな俺・・寝るか・・・」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/27(月) 23:42:02.85
萩村 『津田、そんな問題もできないの?』

津田 『数学苦手なんだよー』

萩村 『まったく・・生徒会役員として恥ずかしくない点数取ってよね』

津田 『ハハ・・がんばるよ』

萩村 『約束だからね。私がいなくたってシャッキっとするのよ』

津田 『え?』

萩村 『じゃあもう行くから』

津田 『え・・ちょっと待って・・萩村!』
 pi pi pi pi pi pi pi pi・・・・

津田 「・・・」

津田 「ハハハ・・夢か・・俺なに泣いてんだろ・・・情けねー・・・」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/28(火) 07:30:57.60
これはウオミールート
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/28(火) 10:39:45.43
ここまで読んできたのにウオミーと結ばれろと思う俺はなんなんだろう
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/29(水) 00:52:09.51
津田 「・・おはよーコトミ」

コトミ「あタカ兄おはよー・・・なんか目が赤いけど大丈夫?」

津田 「あー・・いやちょっと寝不足で」

コトミ「おっと昨日は遅くまでお楽しみだったのかな?」

津田 「ねーよ」

コトミ「ね・・寝不足ならもう少し寝てれば?」

津田 「いや、二度寝したら遅刻する・・もう起きるよ」

コトミ「あ・・そういえばさ今日英語あるんだけど教科書が行方不明で、探すの手伝って?」

津田 「えー学校に置いてきたんじゃないのか?」

コトミ「いや昨日確かに持ち帰ったんだよー!」

津田 「もーしょうがないなー・・」
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/29(水) 00:54:00.33
津田 「コトミーあったぞー」

コトミ「え早」

津田 「ん?」

コトミ「あ、いやいや、ど、どこにあった?」

津田 「ベッドの下」

コトミ「あちゃー入れる本間違えたかー」

津田 「何と間違えとるんだ」

コトミ「あ、タカ兄朝ご飯作ってよー」

津田 「えー昨日ウオミー姉さんが作ったロールキャベツの残りあるだろー」

コトミ「もう一品ほしい!」

津田 「まったく・・」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:54:43.50
津田 「あーもたもたしてたからちょっと遅くなっちゃっただろーそろそろ行くぞ」

コトミ「あ、あー(足止めするネタが思いつかない!!)」

ピンポーン

津田 「ん?誰だ朝から?」

コトミ「(来た!)会長達じゃないの?センター試験の答え合わせで学校行くって言ってなかったっけー?」

津田 「ああそうかもな、じゃあ俺先行くからな。遅れるなよ」

コトミ「ハイハーイ」

 ガチャ
津田 「はい、天草せんぱ・・」

津田 「・・・」

萩村 「お・・おはよう、津田・・久しぶり」

津田 「・・・」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:55:12.73
津田 「・・・」
 ぺたぺた
萩村 「ひゃ!(津田にほっぺ触られた・・・///)」

津田 「・・・萩村?」

萩村 「う・・・うん」

津田 「・・はぎむら・・すず・・?」

萩村 「そ・・そうよ・・なんでフルネームで・・」

津田 「・・無事・・だったの?」

萩村 「うん・・一昨日退院したの」

津田 「・・うっ・・」

萩村 「う?」

津田 「うああああああああ」
 ぎゅううううう
萩村 「?!/////」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:55:38.96
津田 「はぎむらあぁ!!よかった・・!ほんとによかった・・!!うううう!」

萩村 「こ・・こら・・そんな・・くっつかなくたって///」

津田 「夢じゃないよな?!・・今朝の夢の続きじゃないよな?!」

萩村 「大丈夫よ・・夢じゃないわ(津田の夢に私出てたのか・・・)」

津田 「ううう・・スズ・・よかった・・ううう」

萩村 「///(なんか名前で呼ばれた・・・)」


コトミ「ニヤニヤ」

天草・アリア「じーーーーっ」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/29(水) 00:56:49.11
萩村 「その・・退院したこと言わないでいてごめん」

津田 「いいよそんなこと!萩村が無事でいてくれただけで俺は十分だよ!」

萩村 「うん・・・////」

津田 「でもまたこうして生徒会役員で登校できるなんて・・・俺まだ夢見てるみたいだ」

アリア「そうだねー。私的にはスズちゃんに全力で抱き着く津田君見れたのが収穫だったかなー」

津田 「先輩たちも人が悪いですよ!陰に隠れて見てるなんて」

天草 「いや、感動の再会を邪魔しちゃ悪いと思ってな」
天草 (やっぱりちょっとイライラしてしまうな)
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:57:20.72
天草 「じゃあ私たちはセンター試験の答え合わせをしたら帰るからな」

萩村 「あ、会長達は生徒会室寄って行かないんですか?」

アリア「うん、受験勉強するし、それに私たちはもう生徒会役員じゃないから」

天草 「うむ。萩村、私はもう“会長”じゃないぞ。“会長”は津田だ」

萩村 「あ・・そうでしたね。じゃあ受験頑張ってください。七条先輩、天草・・先輩」

アリア・天草「うん」

天草 「萩村もがんばれよ」ごにょごにょ

萩村 「う・・・はい///」

津田 「?」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:57:49.40
津田 「あれ?萩村教室行かないの?」

萩村 「先に職員室寄るのよ。ずっと休んでたからね」

津田 「そっか・・じゃあ教室で」

萩村 「うん」


****

ネネ・ムツミ「スズちゃん!!」

萩村 「久しぶり」

クラスの皆「萩村?!」

わーわー

萩村 「はは・・」

津田 (ニコニコ)

*****
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:58:17.52
 帰りのHR終了

萩村 「ずっと休んでたからだいぶ授業進んでるわね・・・」

津田 「はは、でも萩村ならすぐ追いつくだろ」

萩村 「あんたこそしっかりやってたの?」

津田 「萩村に怒られないように頑張ったよ」

萩村 「そ・・そう」

津田 「じゃあ俺先生徒会室に行ってるね」

萩村 「あ、うん」

***

 ガラガラ
萩村 「お疲れ様」

津田 「あ萩村、そういえば言い忘れてたけど、3学期からコトミが生徒会入ったから」

コトミ「よろしくです!スズ先輩!あ・・スズお義姉ちゃん!」

萩村 「だまらっしゃい///」

津田 「?」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:58:50.11
萩村 「コトミの役職は?」

コトミ「書記です!」

津田 「あ、会計は萩村いない間俺が兼務してたから。」

萩村 「あ、そうなんだ。大変だったでしょ?」

津田 「うん、それなりに。でもしばらくはメインは俺が続けるよ。萩村は間違いがないかチェックしてよ」

萩村 「気を遣わなくて平気よ。もうだいぶ前から治っててただ寝てるだけだったし。それに鈍ってるからはやく元通りに働きたいわ」

津田 「そう?じゃあとりあえず年度末の部活会計収支報告書チェックしてよ」

萩村 「うん・・・・・コレ、津田がやったの?」

津田 「うん・・なんか間違ってる?」

萩村 「いや・・間違いナシよ・・ちゃんとやってたのね」

津田 「はは、信用無いなぁ」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:59:21.40
 コンコン
コトミ「はーい!」

1年女子生徒「すいません・・会長いますか?」

津田 「はい、会長の津田です。どうしました?」

1年女子生徒「あ・・あの・・部活のことで相談があって・・」

津田 「はい、じゃあこっちで話聞きますね」

・・・

萩村 「・・・」

コトミ「スズせんぱーい、タカ兄最近よく生徒の悩みとか相談受けてるんですよー何となく女の子が多い気がするけど・・心配ですか?」

萩村 「おだまり」

萩村 (・・・津田・・生徒会長っぽくなったわね・・・)
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 00:59:56.12
コトミ「じゃあ私はトッキーと一緒に帰るから、スズ先輩はタカ兄と二人っきりで帰ってくださいねー」

萩村 「ひとこと多いわ!」

津田 「はは・・」

萩村 「まあいいわ・・帰りましょう」

津田 「うん」

***

萩村 「コトミちゃんは相変わらずね」

津田 「・・いや、萩村が入院した後年明けぐらいまではずっとふさぎ込んでたんだ・・」

萩村 「そう・・だったんだ」

津田 「でも魚見さんとかが心配して来てくれるようになって、大分元通りになったかな」

萩村 「・・・」

津田 「もう萩村が帰ってきたから大丈夫。全部元通りだから。」

萩村 「・・・津田」

津田 「ん?」

萩村 「あんたに・・・だいぶ苦労かけたみたいね」

津田 「そんなことないよ」

萩村 「先輩たちから聞いたの。生徒会の事とか、自分の勉強の事とか頑張ってたんでしょ?」

津田 「ん・・まあ萩村と約束したし」

萩村 「バカね」

津田 「・・・でもさ」

萩村 「ん?」

津田 「あのとき萩村が言った、最後の約束は・・もう守らなくていいよね?」

萩村 「・・・・うん」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 01:00:27.62
萩村 「送ってくれてありがと」

津田 「朝は萩村が来てくれたじゃん」

萩村 「ふふっ・・そうね」

津田 「おあいこってことで」

萩村 「そういうことにしとくわ」

津田 「じゃあ俺は帰るね」

萩村 「あ・・・」

津田 「ん?」

萩村 「・・ちょっと寄ってかない?・・・久しぶりに」

津田 「いいの?」

萩村 「うちの親もね、津田とか先輩たちにお礼言いたいって。先輩たちはもう昨日来たから」

津田 「じゃあ迷惑じゃないならお邪魔します」

萩村 「ん」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/29(水) 01:01:23.51
 ガチャ
萩村 「ただいま」

萩村母「おかえ・・」

津田 「あ、お邪魔します」

萩村母「きゃあああ!!お赤飯炊かなきゃ!!」

萩村 「いいかげんにしろ!」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/29(水) 01:28:37.17
これはスズがうまく攻めれず、ウオミーがかっさらうかんじ
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 22:57:34.53
****

萩村母「津田君、本当にありがとうね」

津田 「いや、俺は何もしてないです。見舞いに行った時も俺、取り乱しちゃって・・」

萩村母「そんなことないわ。スズちゃんはいつも生徒会の、特に津田君のことを楽しそうに話してくれるのよ。病気の時もきっと津田君が心の支えになってくれて元気になったんだと思うわ」

萩村 「べっ別に津田だけがってわけじゃないわよ!生徒会の皆がお見舞いに来てくれたのは嬉しかったけど」

萩村母「スズちゃんは津田君がいると素直になれないんだねー♪」

萩村 「妙なこと言うなー!!」

津田 「はは・・」

萩村母「ふふ・・まぁそれはさておき、今日はうちで晩御飯食べて行ってね?スズちゃんのお礼の気持ちも込めてごちそう作るから!」

津田 「あー、嬉しいですが妹もご飯作らなきゃならないんで・・」

萩村母「コトミちゃんの了解は得てるわよ?」

津田・萩村「え」

萩村母「この前家に来たときLI●Eで繋がったの!」

津田・萩村「はぁ・・」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:10:43.57
萩村母「おいしい?」

津田 「はい、おいしいです」

萩村母「ふふ、よかった♪」

萩村 「本当にお赤飯炊くなよ・・・」

津田 「・・・萩村、萩村家は常時冷蔵庫にすっぽんが入ってるの?」

萩村 「・・・んなわけないでしょ」

萩村母「入ってるよ?」

萩村 「・・そんな事実、知りたくなかったわ」

萩村母「さてと、じゃあ私はちょっと出かけてくるわね」

萩村 「え?こんなに遅くにどこ行くの?」

萩村母「うん、ちょっとね。すぐ戻るわ。」

萩村 「?」

萩村母「じゃあ津田君、デザートは冷蔵庫に入ってるからスズちゃんと仲良く食べてね?あ、別にスズちゃんをデザートに食べても構わないわよ?」

萩村 「さっさと行って来い!」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:27:20.17
萩村 「なんか、うるさい親でごめんね」

津田 「はは・・でも萩村のお母さんも元気になってよかったよ。萩村をお見舞いに行ったとき、ものすごくやつれてたから・・」

萩村 「・・・そうね。本当にみんなに迷惑かけたわ」

津田 「いや、そういう意味じゃなくてさ。・・・みんな萩村がさ・・いなくなったら困るってことだよ。だからさ・・もう自分のこと忘れろなんて言うなよ」

萩村 「・・・うん・・ありがとう津田」

津田 「・・・」じー

萩村 「・・・」じー

津田・萩村「/////」

萩村 「な・・・何じっと見つめてんのよ!///」

津田 「あ・・ごめん・・でも萩村だって・・///」

萩村 「あーデザート食べましょう!」

津田 「あ・・う、うん!」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:27:53.97
 冷蔵庫ガチャ
萩村 「げっ」

津田 「え?」

萩村 「あ・・いや・・コレ」

津田 「ん・・?うわ」

 『二人の共同作業で切り分けてねハート by母』

津田 「でかいケーキだね・・」

萩村 「あのバカ親・・・」


~その頃、某所にて~

コトミ「へっへっへ、これが例のブツですぜ、だんな」

萩村母「うふふふふ・・確かに受け取ったわ」

コトミ「今日は家も両親いないから大丈夫ですよ!」

萩村母「ふふふ・・じゃあ進展があったらLI●Eで送るわね」

コトミ「さすが話が分かりますね!」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/10/30(木) 23:39:44.16
津田 「ふー腹いっぱいだ」

萩村 「お粗末様・・って言っても作ったのは私じゃないけど」

津田 「萩村のお母さんも料理上手だよね」

萩村 「まあね・・余計なこと言わなけりゃ最高なんだけどね」

津田 「まーそこはコトミと一緒だな。コトミももう少し料理とかしてくれればいいのに」

萩村 「なんかさ、コトミとうちの母似てるよね」

津田 「あー確かに。コトミと気が合うわけだ。」

萩村 「さてと・・食器片づけるわ」

津田 「あ、俺手伝うよ。」

萩村 「いいわよ。あんたは今日はお客様なんだから」

津田 「そう?」

萩村 「うん。お茶入れるからゆっくりしてて」

津田 「サンキュー」

萩村 (なんかこの感じ・・夫婦みたい・・/////)
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:45:20.61
津田 「さて、そろそろ帰ろうかな」

萩村 「遅くまでつき合わせちゃってごめんね」

津田 「大丈夫だよ、帰って風呂入ったら寝るだけだし」

萩村 「うん・・じゃあまた明日。寝坊しないようにね」

津田 「うん大丈夫」

 ガチャ
萩村母「ストーップ!!!」

津田・萩村「??」

萩村 「あ、おかえり」

津田 「どうしたんですか?ストップって?」

萩村母「間に合ってよかったわ-!」

津田 「え?」

萩村母「津田君、今日はもう遅いからうちに泊まりなさい!」

萩村 「な!」

津田 「い・・いや明日普通に学校ですし、着替えとかもないので・・」

萩村母「着替えとか明日の学校の支度ならここにあるわ!」

津田 「えなんで」

萩村母「コトミちゃんが持ってきてくれたの!」

津田 「あのバカ・・」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:45:50.52
津田 「いや・・あのそんな急ですし悪いですよ」

萩村母「何言ってるの!そんなこと気にしないわ!未来の息子になるかも知れないし!」

萩村 「なに言ってるんだ!」

萩村母「でももうコトミちゃんは了承済みよ!」

津田 「コトミ・・あいつ何がしたいの?!」

萩村母「はいはい、という訳でいつまでも玄関にいないでリビングに戻りましょうねー」

津田 「はぁ・・・」

萩村 (コトミ・・嬉しいけど強引すぎるわよ////)

****

萩村 「なんか本当にごめん・・」

津田 「いや・・なんかもう慣れたよ」

萩村母「じゃあ津田君はお風呂に入ってきてねー」

津田 「あ・・はい」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:46:55.77
 風呂場ガラガラー

萩村母「スズちゃん」

萩村 「・・・何よ」

萩村母「頑張ってね!」

萩村 「なにがじゃー!!」

*****

 シャー
津田 「・・・そういえば生徒会の皆がうちに来ることは多いけど、俺が行くのはあんまりないな・・でも萩村の家は何度か勉強教えてもらいに来たっけ・・」

津田 「まさか泊まることになるとは思わなかったけど・・・」

*****

津田 「ふう、さっぱりした。」

津田 「・・コトミのやつ丁寧にパジャマまで用意しやがって」
 ポロ
津田 「ん?服の隙間からなんか落ちた」
 『0.03』

津田 「・・・帰ったら説教だな」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/30(木) 23:47:31.10
津田 「お先でしたー」

萩村母「いえいえー。じゃあスズちゃん入ってくればー?」

萩村 「・・ん」

 ガラガラ


萩村母「津田君」

津田 「はい」

萩村母「スズちゃん出てきたら一緒に飲むようにココア用意したから」

津田 「あ、すいません。ありがとうございます。」

萩村母「津田君」

津田 「はい?」

萩村母「今日は私は一階で寝るから。スズちゃんと津田君が寝る二階には朝まで行かないからね!」

津田 「年頃の娘を持つ親としてその発言はどうかと思いますよ」

*****

 ガラガラ
萩村 「・・・ふう」

萩村母「じゃあ私もお風呂入って今日は寝るわね。二人の長い夜は邪魔しないから!」

萩村 「はぁ・・・」

津田 「なんつーか・・お疲れ」

萩村 「うん」
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/01(土) 03:01:37.95
津田 「なんか萩村のお母さん、ココア用意してくれたよ」

萩村 「あーうん、とりあえず飲みましょか」

***

津田 「ふぅ・・・」

萩村 「津田」

津田 「ん?」

萩村 「今日はいろいろと迷惑かけてごめんね」

津田 「いや、半分はコトミのせいだから」

萩村 「それもそうね」

・・・

津田 「萩村」

萩村 「うん」

津田 「もうどこも悪くないのか?」

萩村 「大丈夫よ。インフルエンザ自体はみんながお見舞いに来てくれた3-4日後にはもう治ったの。ただ体調が万全になるまで検査しながら入院してただけだから。」

津田 「そっか」

萩村 (新薬のことは津田には言っちゃいけないんだったわね・・・)
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:02:13.60
津田 「なんかさ、俺情けないな」

萩村 「何が?」

津田 「萩村が入院した時俺うろたえるだけで、何にもできなかった。お見舞い行った時も逆に萩村に励まされたし・・・」

萩村 「何言ってんのよ。私だって本当はかなり精神的にもダメージ受けてたんだから。正直、津田たちがお見舞いに来たときは死の覚悟したわ」

津田 「やっぱり萩村は強いな・・・実は萩村の病室に入る前、医者に萩村は助からないかもしれないって言われたんだ」

萩村 「あーやっぱりそうだったのね」

津田 「知ってたのか?」

萩村 「だってお母さんとか津田の様子が尋常じゃなかったもの」

津田 「はは・・情けない」

萩村 「でも・・私がいない間頑張ってたのは今日一日で分かったわ」

津田 「え?」

萩村 「たった半月見ない間で、ずいぶんと生徒会長らしくなったわよ」

津田 「そうかな?」

萩村 「後輩の相談を受けるあんたの姿が・・・去年の天草先輩に重なったわ」

津田 「そういわれると嬉しいな」
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:02:51.67
萩村 「そういえば先輩たちが言ってたけど、ずいぶんと勉強も頑張ったんだって?」

津田 「・・萩村や先輩たちに迷惑かけないように出来うる限り頑張ったよ」

萩村 「ふーん・・じゃあ今度の定期試験勝負する?」

津田 「いきなりそれは勘弁してください」

萩村 「・・もうあんたに勉強教えなくても大丈夫ってことかしら?」

津田 「うーん・・そうって言いたいけど、正直分からないとこあったら聞きたいです」

萩村 「♪」

津田 「?」

萩村 「しょうがないわね、見てあげるわよ」

津田 「あ、ありがとう?(なんで一瞬嬉しそうに)」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:03:38.23
萩村 「ココア無くなったし、もう寝ようかしら」

津田 「あー俺もそうしようかな」

萩村 「よく考えたら明日普通に学校だしね」

津田 「確かに」

萩村 「じゃあ歯磨きましょう」

津田 「うん」

***

萩村 「あれ?」

津田 「どうしたの?」

萩村 「お客様用布団がない」

津田 「?」

萩村 「来客用の部屋に布団が一組もないのよ・・お母さん、津田がどこで寝るかとか言ってた?」

津田 「・・・い・・いや特には・・」

萩村 「うーん、私の部屋に布団あったかな?」
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:04:19.14
 萩村ルーム
萩村 「ぶっ」

津田 「え?」

萩村 「あのバカ親・・」

『書置き:お客様用布団は全て洗濯中です。津田君はスズちゃんと一緒に寝てくださいね☆ママ☆』

津田 「えーと・・俺一階のソファで寝るから」

萩村 「いや・・私がソファで寝るわ。悪いのはこっちだから」

津田 「病み上がりの萩村にそんなことさせらんないよ」

萩村 「それであんたが風邪ひいたらこっちだって困るわよ」

津田・萩村「・・・」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:05:12.26
萩村 「・・い・・意外と広いベッドだから・・」

津田 「あの・・俺、ホントにかけるもの貰えれば床で寝るから」

萩村 「つ・・津田が・・その・変なことしない奴なのは分かってるから・・大丈夫」

津田 「・・・じゃ・・じゃあ俺反対側向いて寝るから」

萩村 「う・・・うん」

津田 「じゃあ電気消すよ」

萩村 「あ・・・」

津田 「?」

萩村 「いやなんでもないわ(いつも怖いから電気家消さないで寝るとか言えない)」

 パチッ

萩村 (津田の・・背中)

津田 (・・なんか背中の向こうに萩村がいるって思うと眠れない・・)

萩村 (・・・くっつきたい・・)

津田 (・・・ダメだ眠れない・・)

萩村 (津田・・もう眠っちゃったのかな・・)

津田 (・・眠れないからちょっとだけ話しかけようかな・・・)

萩村 (・・眠ってるか確認するために触ってみようかな・・)
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:05:44.90
萩村 (・・・手のひらを・・・)
 そっ

津田 (・・眠ってるか確認してからにしよう)
 くるっ

萩村・津田「うわっ!」

津田 「びっくりしたー!」

萩村 「な・・ど・・どうしたのよ!急に振り返って!」
 ドキドキドキドキドキドキ

津田 「ご・・ごめん・・でも萩村もなんで手を?」

萩村 「その・・眠ってるか確認しようとしたのよ・・」
 ドキドキドキドキドキドキ

津田 「そ・・そうなんだ・・ひょっとして萩村も眠れない?」

萩村 「つっ・・津田もなの?」
 ドキドキドキドキドキドキ

津田 「うん・・なんかあんなことあって、正直萩村が今目の前にいるのが信じられないんだ」

萩村 「・・・私だってそうよ」
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:06:29.68
萩村 「・・津田にだけ正直に言うわ」

津田 「?うん」

萩村 「・・本当言うとね、もうだめだと思った。すごく怖かった。」

津田 「・・・うん」

萩村 「あんたや・・他の友達とか先輩達とかともう会えないのかと思うと、怖くて涙が出た。」

津田 「・・・うん」

萩村 「今だって夜思い出すと・・怖くて体が震える。」

津田 「・・・うん」

萩村 「・・だから私は強くないわ。あんたと同じよ。」

津田 「・・・うん」

萩村 「・・・」

津田 「・・・」

萩村 「・・怖いから・・今だけ手繋いでいい?」

津田 「うん」
 ぎゅっ

萩村 (津田の手の感触・・あったかい//////)
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:07:02.97
萩村 「・・・」

津田 「・・・」

萩村 「・・すー・・すー・・」

津田 (寝ちゃった)

萩村 「・・すー・・すー・・」

津田 (あれ?)
 ドキドキ
津田 (なんかドキドキする・・・なんだこれ・・)
 ドキドキ
津田 (・・萩村のにおいがする・・)
 ドキドキ
津田 (・・萩村の寝顔・・かわいい・・)
 ドキドキ
津田 (・・・)
 ドキドキ
津田 (・・・)
 ドキドキ

*******
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:07:38.78
萩村 『津田、ずいぶんと頑張ったじゃない』

津田 『萩村に迷惑かけるわけにはいかないからね』

萩村 『うん。じゃあもう私は安心していいわね』

津田 『あはは、萩村に比べればまだまだだけどね』

萩村 『私が居なくなってもその調子でがんばるのよ』

津田 『え?』

萩村 『じゃあ先に行くから』

津田 『え・・ちょっと待ってくれよ』

萩村 『バイバイ、津田』


津田 「行かないでくれ!萩村!!」

萩村 「ひゃあ!!」
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:08:27.43
津田 「あれ・・?はぎむら?」

萩村 「つだ・・」

津田 「あ・・れ?」

萩村 「・・なんで泣いてるの?」

津田 「・・あ!ご・・ごめん!!」

萩村 「・・夢見てたの?」

津田 「あ・・うん、ごめん・・夜中の三時か・・起こしちゃってごめん・・」

萩村 「・・・その・・私の夢見てたの?」

津田 「・・・うん・・・その・・萩村がいなくなる夢・・あれから時々見るんだ・・」

萩村 「・・私は本当にもう大丈夫だから・・」

津田 「・・・ほんとにごめん・・情けないよな・・」

萩村 「・・・寝ましょう」

津田 「・・うん」

 ぎゅー
津田 「?!」

萩村 (私なんでこんな大胆なことしてるんだろ・・でも・・津田は私のこと大切に思ってくれてるんだ・・うれしい・・・//////)

津田 (萩村・・ありがとう・・・)
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:08:58.02
 朝チュン
萩村 「うーん・・」ぱち

津田 「すーすー」

萩村 (!!!!!!)
萩村 (なんで私津田に抱き着いてて津田に抱きしめられてるの?!//////)
萩村 (待って待って待って落ち着け落ち着け落ち着け//////)
萩村 (昨日確かに津田と一緒に寝た)
萩村 (で夜中に変な夢見て・・・)
萩村 (あ・・あれ夢じゃなかったんだ・・津田が私がいなくなる夢見て泣いてた・・)
萩村 (えへへへ・・///)
萩村 (・・じゃなくて!!とりあえず津田のホールドから抜け出さなきゃ!!)
 よいしょよいしょ
萩村 (無理)

津田 「ん・・」ぱち

萩村 「・・・」

津田 「・・・」

萩村 「・・・」

津田 「・・・」
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:09:37.87
*****

萩村母「おはよう、津田君、スズちゃん。朝ご飯できてますよ」

津田 「お・・おはようございます///」

萩村 「・・うん///」

萩村母「・・・!!どこまでイったの?!!」

津田・萩村「「第一声がそれかー!!」」

萩村母「だってだってだって!娘が大人の階段を上がったのかと思うと興奮しちゃって!!!」

萩村 「一段も登っとらんわ!!」

萩村母「不束者ですがよろしくお願いしますね、タカトシ君?」

津田 「どさくさに紛れて呼び方を変えないでください!」

萩村母「あ、ごめんね。朝はお赤飯炊く時間なかったからパンにしちゃった」

津田・萩村「「いいかげんにしろー!!」」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/01(土) 03:10:13.68
萩村 「はあ・・朝から過労死しそうだわ」

津田 「・・とにかく学校行こう。もう結構時間ヤバいかも」

萩村 「・・そうね」

津田 「・・とりあえず今日萩村の家泊まったことを言いふらさないようにコトミにメールしとく」

萩村 「・・ええ当然ね・・間違いなくあることないこと言いふらされるわ」

津田 「とにかく行こう。歩きながらメールする」

萩村 「ええ、行ってきます!」
 ガチャ

畑  「や」
 パシャリ

津田・萩村(終わった)
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/02(日) 00:49:47.83
津田 「・・なんでいるんですか」

畑  「記者のカンよ」

萩村 「・・畑さん、たぶん勘違いしてると思いますが別に私たち何もありませんからね?」

畑  「ええ、分かってますよー」

津田 「え?」

畑  「津田会長萩村書記と熱い夜・・あら、七五調。」

津田 「何にもわかってねぇ」

畑  「正直、生徒会のスクープはもう追えないかと思ってたのよねー」
   「萩村さんが入院して復帰できず、3年生は引退、津田氏は会長になってマジメ一筋」
   「まあ私も含めて何人か病院に隔離されて、萩村さんが万が一死んじゃったりしてたら、さすがの私もそんな不謹慎なことネタにできないなーと思ってたんだけど」
   「萩村さんが無事復活し、津田氏がさっそくその萩村さんに手を出すとは」

津田 「誤解ですよ!まだ何もしてませんから!!」

畑  「ほう・・『まだ』」

萩村 「ぶっ!」

畑  「ではいつヤるの?」

津田 「・・その手には乗りませんよ・・だいたい畑さんも受験中でしょう!」
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:50:26.82
畑  「ええ。私、私立が第一希望なのであと10日ほどで試験ですね」

萩村 「だったらそっちに専念してください!落ちますよ?!」

畑  「最後に心残りだったの。捏造でない大スクープをゲットして桜才学園新聞部部長の座を後進に譲る・・おかげですっきりと受験に集中できそうだわー」

畑  「じゃっ」

萩村・津田「「待てコラー!!!」」

***

津田 「・・畑さん私服だったしたぶん今日は学校来ないよ」

萩村 「・・そうね・・とりあえず学校行きましょう。生徒会役員が遅刻とかありえないわ・・」

 ピロリロリン
津田 「ん?」

メール:コトミ『卒業おめでとうございます』

津田 「どいつもこいつも!!」
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:51:14.67
放課後

コトミ「大丈夫!トッキーにしか言ってないから!」
 
津田 「あのなコトミ、何もなかったとはいえ成り行きで家泊まったのは事実なんだ。お前みたいに変な邪推されたら大変なんだよ。分かるか?萩村にもどれだけ迷惑かかるか分かるか?」

コトミ「・・はい・・分かったのでマジつねりやめてくだひゃい・・」

津田 「はぁ・・」

萩村 「・・・とりあえずそういうことだから、変な気はまわさないでちょうだい」

コトミ「はーい」

コトミ(・・・これじゃあスズ先輩またツンモードに入ってタカ兄とのアバンチュールが遠のくよ・・・・・そうだ・・・!)
 pi pi pi pi pi・・・


***
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:51:56.95
ガヤガヤガヤ

津田 「なんか外騒がしくないか?」

萩村 「そうね・・・」

津田 「コトミ、ちょっと見に行って来い」

コトミ「なんで私だけー?!」

津田 「さっきの罰」

コトミ「うー・・・」
 ガラガラ

萩村 「ふふ・・」

津田 「ん?」

萩村 「コトミもなんだかんだ言うこと聞くのね」

津田 「うん・・ちょっとは生徒会の自覚出たのかもな」

萩村 「なんか私病気になってよかったかもね。帰ってきたら津田兄妹がしっかりしてるし」

津田 「病気になったからじゃなく、病気が治って萩村が戻ってきてくれたからだよ」

萩村 「・・うん///」
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:53:07.47
 ガラガラ
コトミ「タカ兄!」

津田 「なんだよ大声で」

コトミ「これ」

津田 「ん?」

 『生徒会役員内に新たな熱愛発覚?!』

萩村 「一組しかありえないじゃない!」

津田 「畑さん・・仕事早すぎです・・」

コトミ「桜才新聞号外として配られてたよ」

萩村・津田「「発行停止だー!!!」」

***

萩村 「なんか今日すごい疲れたわ・・」

津田 「同感」

コトミ「タカ兄、私今日はちゃんと仕事終わったからもう帰るよ」

萩村 「私ももう終わったから帰るわ。津田は?」

津田 「そろそろ卒業式の送辞考え始めたいからもうちょっと居るよ。お疲れ様」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:53:49.93
津田 「うん・・今日はここまでにするかな。そろそろ帰りの放送流して帰ろう・・腹減ったー」

***

津田 「はー今日は何食おうかなー」

津田 「もう疲れてるから作るの面倒だなー」

津田 「コトミが・・・作ってる訳ないか」

津田 「コトミにもそろそろコンスタントに料理させるようにしないとな・・・」

 ガチャ
津田 「ただいまー」

魚見 「おかえり、タカ君」

津田 「え」

魚見 「ウオ・ミン・です☆」
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:54:24.43
津田 「お姉ちゃん、またご飯作りに来てくれたんですか?」

魚見 「あれ?分かっちゃった?」

津田 「すごくいい匂いがします」

魚見 「ふふ、今日はハンバーグです」

津田 「やった!」

魚見 「ふふ、タカ君子供みたい。もうできるから手を洗ってきてね」

津田 「はい」
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:55:14.05
コトミ・津田・魚見「いただきます」

津田 「あー今日はガッツリ系が食べたかったんですよ!」

魚見 「ふふ、それは良かったです」

コトミ「すごい!箸を入れると肉汁がくぱぁって!」

津田 「日本語を間違えてるぞ」

魚見 「そうですよコトミちゃん。それで溢れ出すのは別の汁よ」

津田 「天草先輩が引退したからこの感じは久しぶりだぜ」

***

津田 「あの・・来てくれるのは非常に助かるんですが、お姉ちゃんは受験勉強大丈夫なんですか?」

魚見 「センター試験も終わって、私立まではあと10日、国立はあと30日ですが、国立が第一志望なのでまだ大丈夫ですよ。センター試験もまずまずでした。」

津田 「よかった。頑張ってください。俺は応援しかできませんが」

魚見 「いえ、勉強の気分転換にちょうどいいんです。それに今日はコトミちゃんに呼ばれちゃったからお姉ちゃんとしては来ないとね」

津田 「え?・・コトミが?」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:55:54.98
コトミ「だ、だって、今日タカ兄疲れててご飯作らなきゃって思ったんだけど私じゃ作れないから」

津田 「で、受験生のウオミーお姉ちゃんを呼んだのか」

魚見 「いいんだよタカ君。本当に気分転換になるから」

津田 「・・まったくコトミは」

***

魚見 「さて、じゃあ洗い物やっちゃいますね」

津田 「あ、いいですよコトミがやります」

コトミ「え?!」

魚見 「ふふ・・じゃあみんなでやりましょうか。私が洗って、タカ君が拭いて、コトミちゃんがしまうなんてどうですか?」

コトミ「ナイスアイデア!」

津田 「はぁ・・じゃあやりますか」
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:57:02.84
魚見 「さて、洗い物も済んだことですしお風呂に入りましょう」

津田 「はい、じゃあ沸かしますね」

魚見 「あ、もう沸いてます」

津田 「なにからなにまですいません・・」

魚見 「じゃあ一緒に入ろうか、タカ君」

津田 「いや、ナチュラルに危険なこと言わないでください」

コトミ「そうだね、タカ兄の下半身が危険になっちゃうもんね!」

津田 「黙っとれーい」

魚見 「じゃあこうしましょう、私が先に入って体を洗い浴槽に入ったところで、タカ君が入って体を洗う。そしてタカ君が浴槽に入るときに私が出て、コトミちゃんが入り体を洗う。最後にコトミちゃんが浴槽に入るときにタカ君が出る。」

津田 「なんだそのほのぼのなかよし家族は」

津田 「あれ?」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 00:57:43.85
津田 「そもそもお姉ちゃんは風呂入るんですか?」

魚見 「うん、今日泊まってくし」

津田 「・・・はい?」

魚見 「あれ?言っていませんでしたっけ?」

津田 「言っていませんでしたね」

魚見 「じゃあ今言いますね。今日はタカ君のお家に泊まります」

津田 「えーと・・勉強は大丈夫ですか?」

魚見 「うん、だからお風呂出たらタカ君の部屋で勉強するからね」

津田 「あー・・なんかよく分からなくなってきた」

魚見 「それで寝るときはタカ君の布団で寝るからね」

津田 「いやそれはダメでしょ」


コトミ(ふふふ・・これで明日今日お姉ちゃんが泊まったことをスズ先輩に報告すれば、スズ先輩の嫉妬の炎が燃え上がり、タカ兄に積極的にアタックすること間違いなし!!)
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/02(日) 01:19:58.93
 ちゃぽん
津田 「ふぃー」

魚見 「タカ君、おじさんみたいですよ」

津田 「脱衣所に居座るのやめてください」

魚見 「いえ、洗濯物を」

津田 「あ・・洗濯までしてくれるなんて・・本当にすいません」

魚見 「じゃあ私がはいた下着は洗濯かごの一番上に置いておきますから」

津田 「感謝を相殺する発言、ありがとうございます」


津田 (はぁ・・相変わらずだな・・)

津田 (そういえばウオミーお姉ちゃんがうちに泊まるのこれで3回目か)

津田 (1回目は天草先輩も泊まったんだよな・・)

津田 (で、2回目はコトミもいなくてお姉ちゃんと二人だった)

津田 (今回はコトミもいるから・・一番健全だな)
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 01:24:51.03
コトミ「お姉ちゃーん」

魚見 「どうしました?コトミちゃん」

コトミ「ふああ・・私もう寝ます」

魚見 「あらそうですか?」

コトミ「・・眠いです」

魚見 「じゃあおやすみなさい」

コトミ「はーい」

とたとた  パタン

魚見 「さて、私はタカ君の部屋で勉強しますか・・」

 ガサ

魚見 「それにしても桜才学園新聞部、いい仕事しますね」

 『桜才新聞号外』
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 01:35:05.61
津田 「ふーすっきりしたー」

津田 「あれ?リビングに誰もいない・・コトミのやつももう寝たのかな?」

津田 「俺も部屋行くか」

 ぺたぺたぺた ガチャ

魚見 「おかえり、タカ君」

津田 「ああ、ほんとに俺の部屋で勉強するんですね。まあいいですけど」

魚見 「この前来た時気づいたんですが、タカ君結構難しい問題集持ってたから」

津田 「ああ、買ったはいいけどやっぱり難しくて。ゆっくりやってます」

魚見 「私の受験にも十分使えるレベルだからちょっと見たいなと思ったんです」

津田 「あ、いいですよ。遠慮せず見てください」

魚見 「・・・タカ君、ずいぶんと勉強してるよね」

津田 「いや・・生徒会の優秀なメンバーに囲まれてて、俺だけ勉強全然だったから、生徒会長になったら勉強も頑張ろうって思ったんです」

285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 01:38:11.83
魚見 「・・・やっぱり萩村さんの影響ですか?」

津田 「正直・・そうです。萩村のおかげで色々と考えることができました」

魚見 「・・そういえば萩村さん、無事退院したんですよね?シノっちから聞きました」

津田 「あ!そうなんですよ!俺・・ホントに良かったなって思って・・でもこれからも勉強も、生徒会の仕事も怠けずしっかりやっていくつもりです」

魚見 「・・・うんそれがいいね。お姉ちゃんとして鼻が高いよ」

津田 「あはは・・」

魚見 「で、萩村さんもうすっかりいいんですか?」

津田 「ええ、もうすっかりだって言ってました。学校も今日から来ましたし」

魚見 「ふふ・・ではまた近いうち“挨拶”しに行かなくては」

津田 「あ、俺の名前的に封印してたんですが次は『欧米か』ってツッコみますから」

****
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 01:51:57.56
魚見 「・・・」カリカリ

津田 「・・・」

魚見 「・・・」カリカリカリ

津田 「あの・・」

魚見 「はい?」

津田 「やっぱり俺邪魔な気がするんでリビングでDVDでも見てます。まだ9時前だっていうのにコトミももう寝ちゃったみたいですし」

魚見 「別にタカ君が邪魔ということはありませんよ」

津田 「そうですか?」

魚見 「ええ。私のこと気にせずに、寝るなりヌくなりしてください。」

津田 「俺どんな変態?!」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 01:52:33.31
津田 「あ!」

魚見 「どうしました?」

津田 「俺、いつかの煮込みうどんのお礼にお姉ちゃんに夜食つくりましょうか?」

魚見 「・・嬉しいです」

津田 「なにがいいですか?」

魚見 「タカ君お手製ぶっかけうどん」

津田 「俺素直に冷たいうどん出すよ、この真冬に」

魚見 「ぶーじゃあ普通に焼きおにぎりがいいです。ご飯ありますし」

津田 「承知です」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/02(日) 02:02:59.18
津田 「・・焼きおにぎりって結構難しいんだな・・魚焼きグリルにご飯がくっつきまくりだ」

津田 「・・ふうやっと形になったものができた・・持っていくか」

 コンコン
魚見 「はいってまーす」

津田 「俺の部屋はトイレですか」

 ガチャ
津田 「遅くなってすいません」

魚見 「大丈夫だよ。いただくね」

津田 「正直そこまで自信はありませんが」

 ぱくっ
魚見 「うん、おいしい。タカ君いいお嫁さんになるよ」

津田 「それは無理ですね」

魚見 「ふふふ」

***

魚見 「さて、もうひと頑張りします」

津田 「じゃあ俺は皿洗ってそのまま下でテレビ見てます」

魚見 「うん」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 02:03:34.39
***

津田 「・・あーその登場は反則だろー」

魚見 「タ・カ・君」ぼそ

津田 「うわっ!!」

魚見 「ふふ・・耳が性感帯なんですか?シノっちと一緒なんですね」

津田 「いや、普通に驚いたんです」

魚見 「勉強、終わりました」

津田 「お疲れ様です」

魚見 「だから、タカ君と一緒に映画を見ます」
 ドサ
津田 (え・・いきなり隣に座るの?)

魚見 「いけませんか?」

津田 「いや、心の声を読まないでください」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 02:04:05.10
魚見 「せっかくだからコーヒーでも飲みましょうか」

津田 「眠れなくなっちゃいますよ」

魚見 「別にかまいませんよ?」

津田 「いや、眠ってください」

魚見 「じゃあココアにしますか」

津田 「はい(最近ココア飲んだ気がするな)」

***

魚見 「映画終わりましたね」

津田 「そうですね。もう11時ですしそろそろ寝ますか」

魚見 「じゃあ私も寝ます。タカ君の部屋のどこに寝ればいい?」

津田 「いや、いつもの部屋に布団敷きますから」

魚見 「ぶー」
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 02:08:33.88
津田 「じゃあおやすみなさい」

魚見 「はい」

津田 「俺は明日学校なんで普通に7時前に起きますけど、お姉ちゃんはどうします?」

魚見 「私はもう学校行かなくてもいいんだけど、不規則な生活はいけないのでタカ君と一緒に起きます」

津田 「そうですか。じゃあ朝ご飯は俺が作りますから」

魚見 「そうですか?学校がない私が作ったほうが楽ですよ?」

津田 「うーん・・悪いですよ」

魚見 「何言ってるんですか、お姉ちゃんに遠慮はいりませんよ」

津田 「うーん・・じゃあ甘えます」

魚見 「はい・・甘えてください」


津田 「じゃあ、本当におやすみなさい」
 ガチャ
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 02:09:19.95
津田 「さて寝るか」
 電気カチッ

津田 (なんか電気消すと昨日の夜のこと思い出すな・・・)
津田 (萩村・・・)
津田 (俺、結構情けなかったな・・)
津田 (はぁ・・眠ろう・・)

 カチャ・・・・ガチャリ

津田 「?」

 ぎし・・ぎし・・ぎし・・

津田 「え?だr」

 ドサ

津田 「うわっ」

ウオミー「夜はこれからだぜ」

津田 「」
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 23:18:53.20
津田 「お姉ちゃん・・?」

ウオミー「はい?」

津田 「なんですか・・この状況?」

ウオミー「夜這いです」

津田 「・・はい?!」

ウオミー「じゃあ脱がせますね」

津田 「い・・いやいやいや!!!ストップ!ストップ!ストップ!!目がマジですよ!!!」

ウオミー「じゃあ一旦待ちますね」

津田 「・・はぁ・・はぁ・・なんなんですか・・」

ウオミー「じゃあ再開しますね」

津田 「NOOOOOOO!!!」
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 23:19:31.48
 二人とも正座しました

津田 「・・・説明してください」

ウオミー「いえ、試験勉強で疲れていて」

津田 「はい」

ウオミー「ちょっとムラムラしてしまいました」

津田 「はぁ」

ウオミー「で、丁度いいところにいたタカ君を夜這おうかと」

津田 「そんな男子中学生みたいな理由で人を襲わないでください」

ウオミー「タカ君」

津田 「はい」

ウオミー「・・・不安なんです」

津田 「え?」
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/02(日) 23:20:31.58
ウオミー「一人でいると、不安なんです」

津田 「お姉ちゃん・・」

ウオミー「受験も近くて・・家で一人でいると不安なんです・・タカ君やコトミちゃんと一緒にいると落ち着くのでつい来てしまうんです」

津田 「お姉ちゃん・・俺・・」

ウオミー「一人で布団に入ると・・寒くて・・それでちょっとタカ君とお話ししたくなっちゃって・・ごめんね・・うん・・もう戻るね」

津田 「・・お姉ちゃん、お姉ちゃんが嫌じゃなければ俺の部屋にいていいですよ」

ウオミー「・・ほんと?」

津田 「はい!・・そうですよね・・受験近くて・・不安なのにいつもコトミや俺のためにご飯作りに来てくれて・・それなのに俺、いつもの悪ふざけだと思って・・ごめんなさい、お姉ちゃん」

ウオミー「・・タカ君が謝ることじゃないよ。お姉ちゃんもちょっと悪ノリしちゃった」

津田 「あ、風邪ひいちゃいますよね・・お姉ちゃんの布団持ってきます」
 ガチャ


ウオミー「タカ君・・・・・」



ウオミー(・・・・・ちょろいですね)
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 00:36:06.07
 ドサ
津田 「じゃあ布団ここに敷きます」

ウオミー「うん、ありがとうタカ君」

津田 「電気消しますね」

ウオミー「はい」

 カチッ

ウオミー「・・・タカ君」

津田 「・・・はい」

ウオミー「生徒会のみなさんとはよくこんなふうに一緒に寝たりしたの?」

津田 「まあ、キャンプとかで」

ウオミー「4Pどうでした?」

津田 「そんな記憶は一切ない」

ウオミー「ふふ・・・」

津田 「?」
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/03(月) 00:50:31.88
ウオミー「・・うらやましいです」

津田 「え?」

ウオミー「私もそんな青春を送りたかったです」

津田 「・・・」

ウオミー「・・本当に、何で英陵に来てくれなかったんですか?」

津田 「・・でも、桜才に来たけど、お姉ちゃんとは知り合えました」

ウオミー「・・そうですね・・それに私今青春してる気がしますし」

津田 「え?」

ウオミー「タカ君」

津田 「はい?」

ウオミー「・・一緒に寝たい・・です」
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 00:55:40.44
津田 「え・・それは・・どういう・・」

ウオミー「・・タカ君のベッドに入りたいです」

津田 「ま・・まずいですよそれは」

ウオミー「桜才の生徒会の皆さんと一緒に寝たことはありますか?」

津田 「う・・・」

ウオミー「ありますね」

津田 「まあ・・イレギュラー的に・・」

ウオミー「その時何もなかったんですから、今回もきっと大丈夫です。フラグクラッシャータカトシなら」

津田 「・・・(ていうか昨日は萩村と一緒に寝たけど・・)」

ウオミー「タカ君」

津田 「・・はい」

ウオミー「・・タカ君の体温感じながら寝たら、不安な気持ちもなくなる気がするんです」

津田 「お姉ちゃん・・・」
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:05:03.61
ウオミー「・・・あったかいです」

津田 「・・・///」

ウオミー「・・・タカ君」

津田 「・・はい」

ウオミー「シノっちにばれたら怒られちゃいますね」

津田 「う・・」

ウオミー「だから誰にもナイショです」

津田 「・・はい」

ウオミー「・・タカ君、お姉ちゃんのわがままに付き合ってくれてありがとう」

津田 「・・気にしないでください」

ウオミー「・・タカ君の胸・・すごく安心します・・」

津田 (お姉ちゃん・・・)
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:15:21.84
ウオミー「・・桜才の卒業式は15日ですか?」

津田 「そうです。英陵もですか?」

ウオミー「ウチは3月1日です」

津田 「そうですか。早いんですね」

ウオミー「ええ・・合否が出る前に卒業なので・・・すこし不安です」

津田 「・・そうですね」

ウオミー「・・・卒業式終わったら、一緒に遊びませんか?」

津田 「・・いいですよ。でも俺卒業式で送辞読むので、直前は忙しいと思います」

ウオミー「そっか・・タカ君は今は生徒会長だったね」

津田 「はい」

ウオミー「会長」

津田 「はは・・なんかお姉ちゃんにそう言われるのは慣れませんね」

ウオミー「今度はそういうプレイにしてみますか?」

津田 「いつも何かしらのプレイしてるみたいな言い方やめてください」
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:21:45.94
ウオミー「・・・タカ君」

津田 「はい?」

ウオミー「・・・腕まくら、ダメですか?」

津田 「え・・///」

ウオミー「してくれたらいい事教えてあげます」

津田 「・・・あ・・頭少し浮かせてください・・」

ウオミー「うん」
 すっ

ウオミー「タカ君・・・」

津田 「・・・///」

ウオミー「じゃあウオミーお姉ちゃんの豆知識」

津田 「・・はい」

ウオミー「女性は寝るときは楽だからブラしない派と、形崩れるからブラする派がいます。」

津田 「え」

ウオミー「ちなみに私は前者です」

津田 「・・・え」

 ぎゅううう
ウオミー「あててんのよ」

津田 「俺まだ何も言ってない!」
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:26:04.41
津田 「あの・・俺・・その・・」
 するっ
津田 (あっ・・首筋に手をまわされた・・)

ウオミー「・・・」
 むぐむぐ
津田 「へ?」
 ポロッ

ウオミー「ふふ・・タカ君の胸のボタン・・口で外しちゃいました」

津田 「ちょ・・!」

 ごろん
津田 「あ」

ウオミー「私重いですか?」

津田 「あの・・おも・・くはないです・・けど・・」

ウオミー「このまま私が上体を起こしたら騎乗位ですね」

津田 「・・また・・ふざけてるんですか・・?」
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/03(月) 01:33:46.04
ウオミー「そこまでふざけてないですよ。くっついていたほうが安心するんです」

津田 「・・あの・・でも・・この状態はどういうことなんでしょうか・・・」

ウオミー「ふふ・・どういうことなんでしょうね?」

津田 「あ・・う・・(お姉ちゃんのにおいがする・・ヤバい)」

ウオミー「こういう状態になったら背中を抱いてくれるのが正解ですよ」

津田 (・・お・お姉ちゃんの不安を取り除いてあげなきゃ・・)
 そっ

ウオミー「・・・かったぽの手は頭を撫でてくれると嬉しいです」

津田 「・・・」
 なでなで

ウオミー「//////」

津田 「・・・///」
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:43:54.78
ウオミー「・・タカ君///」

津田 「・・はい///」

ウオミー「・・ありがとう、すごく安心します///」

津田 「・・はい///」

ウオミー「・・お礼に・・おっぱい触っていいですよ」

津田 「・・・・・・・しません」

ウオミー「今少し迷いましたね」

津田 「う」

ウオミー「ふふっ・・・リトルタカトシは限界ですもんね」

津田 「!!!・・い・・いや・・その・・/////」

ウオミー「・・さっきからお姉ちゃんに当たっていますから、隠さないでいいですよ」
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:45:09.33
ウオミー「やっぱりお礼しないといけないと思うので」

津田 「え」

ウオミー「服の上から、ですが」

津田 「ちょ」
 さわ

津田 「ぁ」

ウオミー「タカ君」

津田 「・・は・・い」

ウオミー「・・まだ童貞ですか?」

津田 「・・そ・・です・・」

ウオミー「・・よかった」

津田 「え?」

ウオミー「じゃあ強く触ります」

 ぎゅっ
津田 「ーーー!」
 じたばた
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 01:46:03.09
ウオミー「逃げないで」

津田 「・・ぅ」

ウオミー「上に乗ってるから逃げられないですよ」

津田 (・・マジでヤバい)

 しゅっ しゅっ
ウオミー「・・気持ちいいですか?」

津田 (・・ヤバい・・ヤバい)

 しゅっ しゅっ しゅっ
ウオミー「・・いつも頑張ってるタカ君に、お姉ちゃんからのご褒美です」

津田 (ヤバいヤバいヤバいヤバい)

 しゅっ しゅっ しゅっ しゅっ
ウオミー「・・がまんしなくていいですよ」

津田 (あああああああ)

ウオミー「タカ君!」

津田 「え」

ウオミー「お姉ちゃんのこと、見て。」
 しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ!

津田 「ーーーー!!!!!!」
 とくんとくんとくんとくんとくんとくん!
 ぎゅぅぅぅぅぅ・・・・・
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 07:21:39.05
待ってたんだ!こんな感じのソフトSなウオミーを俺はずっと待っていた!!
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:22:26.54
ウオミー「ふふふ・・・お姉ちゃんの手の中で出しちゃいましたね」

津田 「」

ウオミー「ちゃんとイく時、お姉ちゃんのこと見ててくれましたか?」

津田 「」

ウオミー「・・じゃあ脱がせますね」

津田 「!!っダメです・・・」

ウオミー「大丈夫、洗濯してくるんですよ」

津田 「う・・・」

 ぬがせっ
ウオミー「ふふ・・こういうにおいなんですね///」

津田 「う・・・///」

ウオミー「上も脱いでください」

津田 「・・上は大丈夫です」

ウオミー「朝、上下違うパジャマのタカ君を見たコトミちゃんはどう思いますか?」

津田 「う・・はい」
 ぬぎっ
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:23:04.24
ウオミー「裸のタカ君に抱き着きたいけど今日は我慢します」

津田 「・・・」

ウオミー「先寝ててください」

津田 「・・シャワー浴びてから寝ます」

ウオミー「・・はい」

***

ウオミー「では、おやすみなさい」

津田 「・・一緒に寝るのは変わらないんですね」

ウオミー「ふふ・・大丈夫。もう何もしません」

津田 「うぐ・・」

ウオミー「おやすみ、タカ君♡」


津田 (ね・・)
津田 (眠れるわけねえだろおおおおおおおお!!!)

******
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:23:38.65
コトミ「おはよータカ兄ー」

津田 「・・ああ・・おはよう。コトミ」

コトミ「なんかすごく眠そうだねタカ兄」

津田 「・・いや・・大丈夫だ・・お前は珍しくすっきりしてるな」

コトミ「うん!9時間も寝たからすっきり!!」

津田 「ああ、そうだな・・ウオミーお姉ちゃんもう朝ご飯作ってくれてるみたいだから食べてさっさと学校行こうか・・」

コトミ「・・うん・・(やばい昨日は爆睡しちゃって盗聴すらしてない)」


魚見 「おはよう、コトミちゃん、タカ君。ご飯で来たから食べよう?」

***
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:24:23.67
その日の放課後、生徒会室

コトミ(うーん・・)

コトミ(スズ先輩に昨日のお泊り報告しようかと思ったけど・・)

コトミ(このタカ兄の様子・・何かあったっぽいなー・・)

津田 ぐでー
萩村 「ちょっと、津田!今日だらしないわよ!」
津田 「はい・・ごめんなさい・・」
萩村 「まったく、昨日の生徒会長らしさはどこ行ったの?」
津田 (なんか萩村に会ったら罪悪感が半端ない・・・)

コトミ(まさか・・卒業しちゃったのかなー・・)

コトミ(だとしたら作戦自体失敗だよなー)

コトミ(でもタカ兄にそんな勇気ないか・・)

コトミ(お姉ちゃんの様子は普通だったし・・)
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:25:07.07
 コンコン
萩村 「誰か来たわよ・・・はーい!」

 ガラガラ
魚見 「こんにちは。」

津田 「ぶっ!!」
コトミ「お姉ちゃん!」

萩村 「?」

魚見 「シノっちから、萩村さんが良くなったと聞いてご挨拶をしに来ました」

萩村 「あ・・はいその節はご心配おかけしました」

魚見 「・・よかった。萩村さんもうすっかり良いみたいですね。」

萩村 「はい、おかげさまで」

魚見 「萩村さんが帰ってきたおかげで、タカ君もコトミちゃんも元気になりました。これで桜才学園生徒会は安泰ですね」

萩村 「いえ・・///」

魚見 「それはそれとして・・」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:25:44.08
 ぎゅっ  さすりさすり・・びくっ!
萩村 「・・あの・・やっぱりこの挨拶は変わらないんですか」

魚見 「ええ・・・萩村さん」

萩村 「はい?」

 ぼそっ
魚見 「・・勝負です」

萩村 「え?」

津田兄妹「?」


魚見 「さて、今日来たのはもう一つ用事があります」

津田 びくっ

魚見 「コトミちゃん」

コトミ「へ?」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:26:14.48
魚見 「国立の二次試験まであと30日。私もそろそろ遊んでいられません。なので試験が終わるまでもう津田家には行けません。」

コトミ「・・はい」

魚見 「そこでコトミちゃんに、このお姉ちゃんお手製秘伝のレシピノートをお貸しします」

コトミ「え?」

魚見 「タカ君は卒業式を控え生徒会長としてこれから忙しくなります。そこでコトミちゃんはそれを支えるため家事をしっかりやってください」

萩村 「・・・」

魚見 「よろしくお願いします、津田コトミ書記。」

コトミ「は・・はい!」

魚見 「では、帰ります。お忙しいところお邪魔してしまいました」

津田 「あ・・いえ」

魚見 「あ・そうだタカ君」

津田 「はい?」

魚見 「昨日約束した通り、終わったらデートしましょうね」

津田 「」
萩村 「なっ!」

魚見 「では」
 ガチャ
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:26:59.32
津田 「」
萩村 「」

コトミ(うわー)

萩村 「・・津田」

津田 「・・はい」

萩村 「・・昨日魚見さんと会ったの?」

津田 「・・えっと」

コトミ(ヤバい!・・もう一か八か!!)

コトミ「昨日、お姉ちゃん来たんですよ!私が晩御飯作ってほしくて呼んだんです!!」

萩村 「そうなの?」

コトミ「はい!」

萩村 「で、デートの約束をした、と。」

津田 「・・試験終わって英陵の卒業式終わったら、息抜きに遊ぼうという話になったんです」

萩村 「・・ふーん」

コトミ(最悪の修羅場は回避した・・・)
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:34:43.80
萩村 「・・・」

津田 「・・・」

コトミ「・・・」

萩村 「・・今日はもう帰るわ」

津田兄妹「え」

萩村 「津田、明日はちゃんとシャッキっとしてきなさいよ!!」

津田 「は・はいっ!!」

萩村 「コトミ」

コトミ「はひっ!」

萩村 「魚見さんの言った通り、頑張るのよ」

コトミ「・・はい」

萩村 「じゃあ、お疲れ様」
 ガラガラ
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:35:29.11
津田 「・・・」

コトミ「・・・タカ兄」

津田 「え?」

コトミ「昨日お姉ちゃんが泊まったこと、スズ先輩にはなるべく言わないほうがいいと思う」

津田 「・・・うん」

コトミ「タカ兄」

津田 「え?」

コトミ「がんばれ」

津田 「え?・・え?」

***

スズ 「・・・」

スズ 「・・魚見さん」

スズ 「・・勝負ですか・・」

スズ 「・・・」


スズ 「やってやろうじゃないのおおおおお!!!」

モブ生徒「「「「ビクッ!!」」」」
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 14:44:07.95
ウオミーと卒業しちゃうなこりゃ
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/03(月) 17:16:35.24
最強のラスボスにして最高のヒロイン
ウオミーナンバンバーワン!
この書き手のSS:

天草「津田、目に見えるものが真実とは限らないぞ。」


津田「神様お願いです・・萩村を助けてください」【前編】


津田「神様お願いです・・萩村を助けてください」【後編】


 

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