クロエ・ルメール「タケシー、遊びキマシター」俺「またきた」

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:31:10.64

冬休み

学生寮
In 俺の部屋

俺「こたつあったけぇ…」
クロエ「ポカポカデース…」

クロエ(ぐだぐたー)
俺(ぐだぐたーー)

クロエ「あ。タケシ、タケシー」

俺「どしたー」

クロエ「みかん取ってくだサーイ」

俺「ちょっと待ってろー」
俺「どっこいしょ、っと…」スクッ

クロエ「………」
クロエ「タケシー」

俺「なんだ」

クロエ「ソレ、やめた方がイイデスヨ?」

俺「それってどれだよ」



関連スレ:

クロエ・ルメール「タケシー!ニッポンの夕焼けキレイですネ?」

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:31:49.37
おっまたタケシくんか
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:32:12.53
クロエ「立つ時と座る時に言ってる言葉デス」

俺「俺なにか言ってたか?」

クロエ「ドッコイショって、いつも言ってマス」
クロエ「あれ、ちょっピリださい」

俺「はぁ?そんなこと言ってないだろ」

クロエ「えっ。でもさっき…」

俺「どっこいしょっと…(ドスッ)
ほれ、ミカン持ってきたぞ」

クロエ「ホラ!また言いマシタ!」

俺「は?言ってないって」

クロエ「……???」

俺「食べないなら俺が貰うぞ」

クロエ「た、食べマース!」

俺「ほれ」

クロエ「ありがとデース!」
クロエ「…むー…ニポン語むつかしー
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:33:42.55
クロエ「フンフーン~♩フーン~♩」
ミカンの皮(剥き剥き)

スッ

クロエ「フフフーン~♩」
ミカンの皮(剥き剥き)

スッ
スッ
スッ

俺「…なんだこれ」

クロエ「?ミカンの白い筋デスヨ?」

俺「それは知ってる。

そうじゃなく、俺の手の甲の上にそれを着々と重ねている理由を聞いているの」

クロエ「ミカンの白いの、なんか気持ちワルい。

クロエそれキライ。だからタケシにあげマース」

俺「白いのだけ?」
クロエ「白いのダケ」

俺「実は?」
クロエ「実はクロエのデス。あげられナイのデス」

俺「んな理不尽な」

クロエ「………」フッ…
クロエ「ミカンの実だけはどうしてモ…
どうしてモ、あげられないのデス…」

俺「え…?」
俺(もしかして何か深い理由でもあるのか?)

クロエ「なぜならバ…」

俺「なぜならば…?」

クロエ「ミカンはクロエの…

大大大だーい好物だからデース!」パァッ!

クロエ「では、いただきマース!」

モグモグ

クロエ「んー!ミカンおいシ~デース!」ニコニコ

俺「………」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:35:05.93
クロエ「おいシ~!」
パク、モグモグ。パク、モグモグ。

俺「白い筋…一応食べてみるか…」
モグモグ…モグ…モグ…

俺(マズい…)モグモグ


クロエ「んふふ~っ。ミカンは幸せな味デスネ~。
ニポンのミカン、美味しスギスギデース~」ニコニコ

俺(何度噛み締めてみても…やはりマズイ…)モグモグ



クロエ「ふふふ~」ニコニコ

俺(幸せそうな笑顔だなぁ…)モグモグ

クロエ「コタツとミカン!
サイキョーの組み合わせデース!」ニコニコ


俺(いい笑顔…)
俺(でもどうしてだろう。あの笑顔をみてるとなんだか…)

クロエ(ニコニコ)

(あの笑顔…)
(無性に…)
(歪ませたい!)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:36:28.09
俺「………」
俺「う、うわー!なんだこれー!(棒)」

クロエ「?タケシいきなり声あげてドシマシタ?」

俺「この白いの…白いの超うめぇ!めちゃくちゃうめぇえええ!」

クロエ「オロロ?」

俺「うめええええ!
白いのだけ分けて食べると超うめえええ!味の産業革命やああああ!」

クロエ「ソンナに…おいしい、デスカ?」

俺「おいしいいいい!ミカンの実の部分なんて目じゃないくらい美味しいいい!!」

クロエ「………」ジーーっ
クロエ「ワ、ワタシにもちょっピリくださいっ」

俺「やらん!絶対にやらん!」

クロエ「エー!ワタシも食べたいデース!」

俺「知ったことか!お前は一生ツルツルなミカンだけ食ってな!」

クロエ「むむむっ!!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:37:54.25
クロエ「ホシー!」

俺「やらん!」

クロエ「ホシーデース!!」

俺「や・ら・ん!!」

クロエ「むーっ!タケシのケチー!」

俺「自業自得だあほー!」

クロエ「もういいデス!」
スクッ
クロエ「もひとつミカン、取ってきマース!」

俺「おうおう。いってこい、いってこい」

クロエ「いてきマース!」

俺「あ、ついでに俺の半纏も持ってきてくれないか?台所にあるから」

クロエ「ハンテンッ!?了解デース!!」

トットットッ

俺(あれっ!?怒ってた割に素直っ)
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:42:44.89
………
……

シーン…

俺「いきなり、静かだ」

俺「………」

俺「テ、テレビでも見るか」
ポチッ←テレビをつける音

テレビ『ぎゃーぎゃー』

俺「………」
俺「…つまはん」
カチッ←テレビを消す音

俺「クロエのやつ…遅いな…」
俺「クロエー、クロエー」

クロエ「「ハイー?なんデスカー?」」

俺「ミカン見つかったかー?」

クロエ「「見つかりまセーン!!」」

俺「よし。ならば俺が直々に…」

クロエ「「でも、なんとか一人で見つけて見せマース!」」

クロエ「「タケシこなくていいデース!」」

俺「………」
俺「お、おっけー!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:43:49.08
クロエ「「タケシータケシー」」(遠く気味な声)

俺「おー?なんだーー」

クロエ「「ミカンないヨー?」」

俺「えー?戸棚の下にあるはずだぞーー」

クロエ「「あ!ありましたデース!」」

俺「はよ戻ってこーい」

クロエ「「わかりま……オォオオ!!」」

俺「今度はどうしたー」

クロエ「「どん兵衛!どん兵衛デース!!ドンベエエエエ!」」

俺(なんだそのテンション)

クロエ「「どん兵衛ソッチ持って行っていいデスカー!?」」

俺「い、いいよー」

クロエ「「オー!タケシ大好きー!
めちゃめちゃ好きデース!愛してマース!」」

俺(108円で買える愛…)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:45:32.71
クロエ「ハンテン、持てきたヨー」

俺「ご苦労さん」

クロエ「そしてーッ!」
クロエ「どん兵衛も!持てキマシタ!」

俺「よ、よかったね」

クロエ「あ。ハンテン、どぞデス」トスッ

俺「おーこれこれ。
クロエ、半纏なんてよく知ってたね」

クロエ「コタツ、ミカン、ハンテンはニポンの三種の神器。常識デース!」

俺「そうか」(そうか…?)

クロエ「あ!」
俺「今度はどうした。どん兵衛はもうないぞ」

クロエ「ミカン持ってくるの忘れてマシタデス」

俺「…いってらっしゃい」

クロエ「いってきマース!」

トットットッ

俺「………」
シーン…

俺「ま、待って。念のため俺も一緒に行く」

クロエ「?ハイ」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:47:09.08
俺「………」じーーっ

クロエ「どん兵衛~どん兵衛~♩」ナデナデ

俺「………」
俺「なぉ」

クロエ「ハイ?」

俺「どん兵衛食べないの?お湯なら出せるけど…」

クロエ「食べませんヨ?」
クロエ「どん兵衛は…机に置いて…そっと、愛でるモノ…」

ナデナデ

俺「………」

クロエ「どん兵衛は、見て楽しむものナノデス!」

俺「斬新な楽しみ方だ」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:48:05.51
クロエ「ニポンのオレンジ、食べやすくてワタシとても好き~」

モグモグ

俺「良かったな」

クロエ「はいデース」モグモグ

俺「………」

クロエ「ウマウマ~」

俺「あの、ところでさ」

クロエ「ん?」モグモグ

俺「さっきからずーーーーっと気になってることがあるんだけど」

クロエ「ん」モグモグ

俺「えーっと」

クロエ「ん」モグモグ

俺「あのー」 クロエ「ん」モグモグ
俺「そのー」 クロエ「ん」モグモグ

ゴクンっ

クロエ「早く言ってくだサイ。
3つ目のミカンいっちゃいマース」

俺「ご、ごめん」
俺「あのさ、今更こんなコト言うのも変なんだけどさ」

クロエ「ハイ」

俺「クロエ…どうして俺の部屋にいるの…?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:49:58.03
クロエ「んー…」モグモグ

モグモグ
ゴクンっ

クロエ「随分、イマサラーな質問デスネ」

俺「まぁ、そうねぇ…」

クロエ「順番に説明しマスとデスネ」
クロエ「まずワタシ、タケシに会うためにここ来マシタ」

クロエ「でも、タケシいない」

俺「はい。バイトに行ってました」

クロエ「代わりにヤマモト、部屋にいマシタ」

俺「えっ、ヤマモト?山本先輩いたの?!あちゃー…」

クロエ「ワタシ、ビックリしましタ。
『タケシが部屋に男連れ込んでるデース!』と」

俺「は」

クロエ「タケシが自分の部屋でオスを飼ってル!しかも学校の寮の部屋で!」

俺「はぁ!?」

クロエ「タケシがホモセクシャルの調教趣味の変態だったことに、ワタシ、驚愕!」

俺「いやいや!山本さんはただの寮のルームメイトだから!
同室だからこの部屋にいただけだから!なんだその飛躍の仕方!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:50:49.82
クロエ「ビックリしたワタシ見て、ヤマモト教えてくれマシタ」
クロエ「『俺はただの同居人だよー』と」

俺「誤解が解けてよかった…」

クロエ「ヤマモト、とっても気さくで優しい」

クロエ「部屋で待っててイイヨって、

ワタシ、部屋に入れてくれて、お茶まで出してくれマシタ」

俺「そうか…。あとでお礼せななぁ…」

クロエ「ヤマモト親切。とっても、いい人デース」

俺「なんでも相談に乗ってくれるし、ほんといい先輩だよ」

クロエ「………」じーーっ

俺「なんだその目は」

クロエ「ベツに…」

俺「?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:51:52.88
クロエ「タケシ帰ってくるまで、

クロエずーっとコタツにくるまって待ってマシタ」

クロエ「タケシ、帰ってきて
コタツにくるまるワタシいきなり見たら、

きっと、
『な、なんでクロエが俺の部屋にいるのォ!?』

って、すぐツッコんでくれると信じてマシタ。

クロエずーーーっと信じてマシタ」

俺「………」

クロエ「でもタケシ、お家帰って来てから、かれこれ数時間は経ってマス」

クロエ「ツッコミ遅過ぎデス」

俺「す、すみませんでした」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:53:33.03
クロエ「フー……」

トン、トン、トン←机のミカンを人差し指でトントンする音

俺「………」
俺(なんで俺怒られてるんだろう)

クロエ「どゆコトデスカっ」

ドン!

俺「っ!す、すみません」

クロエ「クロエ、謝ってホシーワケちがうです」

俺「はい」

クロエ「説明してホシーだけナノデス」

俺「はい」

クロエ「でも」
クロエ「遅くナタけど、ちゃんとツッコミくれたから、許しマース」

俺「あ、ありがとうございます」ホッ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:56:21.85
俺「えーっとですね」
俺「帰ってきた時に、
すぐ尋ねるべきだったんだろうけどさ」

クロエ「ハイ」

俺「なんていうかな…」俺「えーっと」

クロエ「…言い辛いコトなら、
クロエ、無理に理由聞かないヨ?」

俺「いや、そういうのじゃないから大丈夫」

クロエ「ソカ。よカタ」

俺「なんつーかさ、
クロエが俺の部屋にいる光景があまりに馴染みすぎていて、
『なんで俺の部屋にいるの?』って言い出せなかったんだよ」

クロエ「………?」
クロエ「よくワカラン、デス」

俺「クロエが俺の部屋のコタツでグータラしてる姿がすごく自然でさ」

俺「そんな光景を壊したくなくいなーって思って…えーっと」

俺「あー」
俺「ごめん、俺もよくわからん」

クロエ「?そデスカ」

クロエ「まぁ、それでヨシとしましょウ」

俺「うっす」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:58:08.19
俺「とりあえずの事情はわかったんだけどさ」

クロエ「まだナニカ聞きたいデスカ?」

俺「ヤマモトさんはどこにいったの?」

クロエ「………」

俺「迷惑かけたみたいだし山本先輩にお詫びをしないと…

って、なんだよそのジトっとした目は」

クロエ「タケシ、ヤマモトの行方、そんなに気になル?」

俺「そりゃあ、色々迷惑かけちゃったみたいだし気にもなるでしょうよ」

クロエ「………」
クロエ「そんなにヤマモト、恋しいデスカ」ボソッ

俺「は!?」

クロエ「ヤマモト恋しい…やっぱりタケシはゲイの鬼畜変態…」ボソッ

俺「違うわ!」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 21:59:21.32
クロエ「ヤマモト、ニーガタ帰る言ってマシタ」

俺「あー、そういやあの人も帰省組だったなぁ」

クロエ「キセイ?それどゆイミ?」

俺「実家に…あ、えーっと、
帰省組ってのは、自分の家族のいる家に一旦戻る人達のことだ」

クロエ「ナルほど」

俺「そういえば、クロエは冬休みいつ実家に帰るの?」

クロエ「クロエ、ジッカ帰らナイヨ?」

俺「えっ」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:01:44.90
クロエ「今年、最後までニポンいるツモリ」

俺「冬休みの間ずっと?」

クロエ「ニポンにいマス」

俺「正月は?」

クロエ「ずーっと、ニポンデース!」

俺(フランスでは年越しに家族で過ごす風習とかないのだろうか…)

俺「軽くカルチャーギャップだぜ…」

クロエ「だからー」
クロエ「今年の正月、タケシと一緒に過ごしマース!」

俺「えっ」

クロエ「お正月、タケシとフジ山登って、ご来光一緒に見たいデース!」

俺「さらっととんでもないことを言ったけど、それよりも…」

俺「と、年越し?俺と?」

クロエ「ハイデス!タケシと年越し、したいデース!」

俺「う、うーん…と、年越しかぁ…」

クロエ「……タケシ、もしかしてフジ山嫌い?
やっぱりネショーガツする?」

俺「いやそうじゃなくてね」

クロエ「ハイ」

俺「俺…正月は実家に帰省するつもりなんだけど…」

クロエ「えっ」
クロエ「……エエエエ!!」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:03:48.22
クロエ「………」

俺「まさかクロエ、
俺と過ごすためにフランス帰らなかったの?」

クロエ「………」コクン

俺「Oh……」

クロエ「そ、そ、そ、そデシタカ。
タケシ、キセーするのデスカ」

クロエ「事前に、チャント、確認すべきデシタ、ネ」
クロエ「アハハハー…」

俺「うーん…」

クロエ「アッ!き、気にしなくてイイデスヨ?」
クロエ「タケシは予定通り、ジッカ、帰テくだサイ!」

俺「…あ。」

クロエ「クロエ、一人になっちゃうけど、
一人慣れっこだカラ、問題ナシデス!」

クロエ「今年は部屋でグータラ、年越しデース!」
クロエ「アハハハ、楽しみデース!ハハハ…」

鞄をガサゴソ
財布をチェックする
俺「あー」

クロエ「だからー…って、タケシ?

ワタシの話、チャント聞いてマス?」

俺「しまった」

クロエ「ドシマシタ?」

俺「飛行機乗り遅れた」

クロエ「?ヒコーキ??ナンの話??」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:06:02.43
俺「ということで、」
俺「地元行きの飛行機に乗り遅れてしまいました」

クロエ「そう…ナノデスカ?」

俺「うん」

クロエ「タケシ、ヒコーキ乗って帰省する予定ダタデスカ」

俺「うん」
俺「でもクロエとグータラしてたら飛行機の搭乗時間過ぎちゃった」

クロエ「どやって実家帰るデスカ?」

俺「お金もないし当日券なんて買えない。
どうしようもない」

クロエ「オー」

クロエ「これはアレデスネ。
こんな時使うコトバ、クロエ知ってマス」

俺「ほう」

クロエ「他人の不幸デ、飯がウマイ!」

俺「………」

クロエ「と、ゆーコトは!」
クロエ「タケシと年越し、デキマスネ!」

俺「そうなるね」

クロエ「ヤッター!」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:08:11.26
クロエ「タケシ!よくやりマシタ!」ポンポンっ

俺「全力で喜んでやがる…」

クロエ「そりゃ喜びマス!タケシといられるデスカラ!」

俺「……俺のうっかりに感謝しなさい」

クロエ「タケシがうっかりどん兵衛で助かりマシタ~」

俺「うっかり"八兵衛"な。

いや、それもそれで何か間違えてる気がするけど…」

クロエ「うっかりどん兵衛!どん兵衛!」

俺「まるで話を聞いていない…。

あー。ちょっと実家に電話して知らせてくるわ」

クロエ「ハーイ」

俺「どっこいしょっと…(スクッ
ジャンバー、ジャンバー」

クロエ「えっ。わざわざ、お外で電話するデスカ?」

俺「俺は母親と電話する時、甘えるような猫撫で声になるから
人には聞かれたくないんだよね」

クロエ「なんデスカそれ。
タケシ、マザコーン」

俺「うるさい。
外国人が和製英語使うんじゃないよ。

じゃ、ちょっと行ってくる」

クロエ「ハーイ、イテラ~」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:08:58.64
In 外
俺「……さみぃ」

ピッ、ピッ、ピッ

俺「…母さん?オレオレ、俺だけど」

俺「俺だって」

俺「はぁ?
『うちの息子ならプリキュア37人全員言えるはずだ』だって?」

俺「言えるわけないだろ!」

俺「………」

俺「き、切れた!?」プー、プーッ

俺「………」ピッ、ピッ

俺「もしもし、タケシだけど。
うん。サトウタケシ。あなたの息子。好きな食べ物は唐翌揚げ」

俺「いい加減俺の番号登録してくれよ、母さん…」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:13:35.42
俺「ごめん。今年の正月はそっち行けなくなったわ」

俺「あー…そうそう。そんな感じ。」

俺「雪のせいで都内の電車が
ほとんど止まっちゃってそっち行けないんだよね」

俺「うん…うん。…え?」

俺「電車乗れないなら自転車で来いって?

やだよ。この雪の中自転車でいったら一時間はかかるじゃん」

俺「車で迎えに行くって?う、うーん…」

俺「………」

俺「…実はさ、

実家に帰れなくなった友達が一人でいて、

一人で年越しはさみしいだろうから、
今日明日は一緒にいることにしたんだよ」

俺「うん」

俺「うん…。うん?は、はぁ?」

俺「彼女じゃねーよ。ただの友達だよ」

俺「とにかく!三が日には必ず帰るから」

俺「ん。よろしくー」

プツン
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:17:32.40
In 俺の部屋
俺「ただいマンドリル」

クロエ「ハ?」

俺「ただいマンドリル」

クロエ「……」
クロエ「タケシ、ついにニポン語も喋れなくなりましたカ」

俺「『も』ってなんだ、『も』って」

クロエ「『ただいま』が正解デス。間違えてマスヨ、タケシ」

俺「……うん。ごめんなさい」
俺「改めて、ただいま」

クロエ「ハイ。おかえリン酸塩デース」

俺「なんだその体に悪そうな挨拶は」

クロエ「ジョークジョーク」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:20:38.03
俺「うーサブサブー。どっこいしょっと…(ドスン」

クロエ「フフフ~」(ニコニコ)

俺「…んん?」

クロエ「ん~?」ニコニコ

俺「あ、あの…クロエさん」

クロエ「どしマシタ?」ニコニコ

俺「なんすか、この白い山は…」

クロエ「ミカンの白い筋デース!
タケシお電話の間、たくさん剥いておきマシタ!」

俺「Oh…」

クロエ「タケシ、これ好き言ってたカラ

クロエ頑張って剥きマシタヨ?」チラッ、チラッ

俺「お、おう」

クロエ「頑張って剥きマシタ!タケシ喜ぶ思テ!
クロエ頑張りマシタ!!」チラッ、チラッ

俺「お、お~。
ク、クロエはいい子だな~。あ、ありがとな~」

クロエ「エヘヘ~っ///」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:26:55.40
俺(く)
俺(食いたくねええええ!!)

俺「な、なぁクロエ?」

クロエ「?」

俺「こんなにたくさんは貰えないよ。
二人で半分こしよう?」

クロエ「ええッ!ダメですよそんなノ!」

俺「クロエ、さっき白いの食べるの楽しみにしてたんだろ?」

クロエ「……ハイ。デ、デモ…」

俺「それならさ、仲良く半分こしようぜ?」

クロエ「で、でも!
タケシ、この白いの大好きなハズ!

ワタシ、タケシに喜んでもらいたくて頑張ってムキムキしマシタ」

クロエ「もらえナイデス!」

俺「クロエとはさ、いつだって幸せを共有したいんだ」

俺「つらいのも、幸せなのも、
二人で分け合って、二人で感じていたいんだ俺」

クロエ「タケシ…」

俺「俺一人だけが幸せな思いするなんて…俺にはできないよ」

俺「クロエとはいつも半分こでいたいんだ!」

クロエ「タケシ…!」
クロエ「わかりマシタ!ワタシも、タケシと一緒がイイ!
ワタシも、白いないただきマース!」

俺「うむうむ」

クロエ「アリガトデス!タケシー!」

俺「………」
俺「あ、余った実のほうは全部俺が処理しちゃっていいか?」

クロエ「もちろんデス!

タケシさっき、実の方食べられマセンデシタ!
クロエの幸せ、タケシと半分こデース!」

俺「うむ」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:31:57.44
クロエ「………」モグモグ

俺「………」モグモグ

クロエ「………」モグモグ
クロエ「ねー、タケシー…」

俺「なんだ」

クロエ「白いの、ほんとに美味シイ?」

俺「………」モグモグ
俺「少なくとも、実の方はめっちゃ美味しいぞ」

クロエ「………」
クロエ「タケシ」

俺「なんだ」

クロエ「ミカンの実、ワタシにもください」

俺「やだ」

クロエ「ください」

俺「やだ」

クロエ「………」
クロエ「ズルイ!タケシウソついた!
やっぱり白いのマズイ!マズイヨ!」

俺「うるせぇ!
幸せ半分こって、さっき自分でゆーたやろがァ!!

さっきの俺と同じわびしい思いをして、
ようやく初めて対等じゃァアア!」

クロエ「ウゥゥ…白いの美味しくない…
美味しくないデース…」

俺「黙って食べな!」

クロエ「ウゥゥ…」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:35:34.64

俺「さて、小腹も膨らませたところで…」

クロエ「ウゥゥ…もうミカンは見たくありまセーン…」

俺「年越しの準備、始めるか」

クロエ「!!」
クロエ「年越し!デス!」

俺「うむ」

クロエ「フジ山!フジ山ご来光!」

俺「それは今からじゃ無理」

クロエ「ソカー。じゃーフジ山は来年デスネー…」

俺(来年……?き、聞き流さしておこう)
俺「と、とりあえずスーパー行って食い物買おうか」

クロエ「ハイ!」

クロエ「ドッコイショ、っと…(スクッ
コート、コートーっと」スクッ

俺「………」
俺「クロエ」

クロエ「?どしマシタ?」

俺「たしかにその台詞は日本っぽいが…
それはやめた方がいいと思うぞ?」

クロエ「ソレ?ソレってなんのコト?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:37:31.22
In 外
~スーパーへの通り道~

俺「くそさみぃ…」

クロエ「タケシ、防寒具足りてナイ?」

俺「足りてない…」

クロエ「ハンテン持てクル?」

俺「半纏は部屋用だからダメ…」

クロエ「……あ!そうだ!」

俺「どうした。
もしかして、その首に巻いてるマフラーを凍える俺に貸してk…」

クロエ「クロエ、タケシと同じハンテンほしーデス!
お店でハンテン買いマショウ!」

俺「……そうね」

クロエ「ついでにタケシの防寒具買いマショウ!」

俺「ついでか…」

クロエ「アト、クロエのマフラー貸してあげマース!」

俺「おぉ…ありがとう…」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 22:40:26.13
俺「ハックション!」

クロエ「まだ、寒いデスカ」

俺「少しだけな」
俺「でもマフラーのおかげで大分あったかい」

俺「ありがとな、クロエ」

クロエ「あっ」

クロエ「……///」
クロエ「さ、さ、さ…」
クロエ「さ、寒いナラ、クロエと手を繋げば…」ボソボソ

俺「あ、そうだ」

クロエ「ハ、ハイ!?」

俺「コンビニで肉まん買おうぜ」

クロエ「………」

俺「そうずれば多少は体もあったまる…
って、どしたクロエ。すごい顔してるぞ」

クロエ「……なんでもナイデス!
モー!タケシのアホ!」

俺「俺が何したって言うんだ」

クロエ「モー、イイから早くファミ○行きマショ!」

トットットッ

俺「ちょ、走るなって。おーい」

クロエ「どん兵衛買ってもらいマスカラネー!」

俺「なぜ俺が奢らなきゃいかんのだ」

クロエ「好きだからデース!どん兵衛大好きだからデース!」

俺「なんだそりゃ…理由の説明になってない…」

クロ「もー、いいじゃナイデスカー。
ほら早くイキマスヨ!」

俺「ほいほい」


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/16(木) 23:01:11.22
俺もこんな風に誰かと年越したい……
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/17(金) 00:04:37.64

また期待してる
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/10/18(土) 15:35:59.18
やるじゃねぇかたけし乙

クロエ・ルメール・たかしシリーズ:

クロエ・ルメール「タケシー!ニッポンの夕焼けキレイですネ?」


クロエ・ルメール「タケシー、遊びキマシター」俺「またきた」


俺「クロエってレズなの?」クロエ・ルメール「ナニ言ってるデスかタケシ」


クロエ「タケシー、煎餅おかわりー」俺「まだ食うの?太るぞ


クロエ・ルメール「タケシと会えるのも今日で最後デスネ…」俺「え、マジ?」


クロエ・ルメール「健康ランドとディズニーランドって違うんデスカ?」


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サイトを見やすいように改造しました

改造したところ:
ページ転移に数字送りを実装
多少の軽量化

時折修正していきますので、今後ともよろしくお願いします

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