ファイヤー「にらみつけるだけでポケモンリーグを制覇する!」

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:34:49 ID:9RCMlnGw
<チャンピオンロード>

サンダー『ハァ!?』

サンダー『オレたち二人を呼び出すなんて、いったいどんな用かと思ったら……』

サンダー『お前なに考えてんだ!?』

フリーザー『うむ……あまりにも非現実的すぎる』

ファイヤー『いや、止めないでくれ……二人とも!』

ファイヤー『俺はにらみつけるだけで、ポケモンリーグを制覇してみせる!』
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:38:35 ID:9RCMlnGw
サンダー『いやいやいや、落ちつけって!』

サンダー『だいたいなんでまた、そんなことすんだよ!?』

ファイヤー『決まってるだろう?』

ファイヤー『にらみつけるが、かみなりやふぶきと同格だと証明するためだ!』

サンダー『だからってさぁ……!』

フリーザー『…………』

サンダー『おいフリーザー、黙ってないでお前もなんかいってやれよ!』
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:43:03 ID:9RCMlnGw
フリーザー『いや、我々がいくらいっても無駄だろう』

フリーザー『見てみろ、あのファイヤーの目つきを』

ファイヤー『…………』メラメラ…

サンダー『も、燃えてやがる……!』

フリーザー『こうなったファイヤーを止める術など、もはや存在しない』

フリーザー『にらみつけるだけで、ポケモンリーグ制覇……』

フリーザー『かげながら応援させてもらうよ、親友として!』

ファイヤー『ありがとう……フリーザー!』
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:48:32 ID:9RCMlnGw
サンダー『ちっ、しゃあねえな……!』

サンダー『オレも親友(ダチ)として見届けさせてもらうぜ!』

サンダー『お前がにらみつけるだけでチャンピオンになるところをよ!』

ファイヤー『サンダーもありがとう……!』

ファイヤー『そうと決まれば──』

サンダー&フリーザー(にらみつけるの特訓か!)

ファイヤー『ポケモンリーグの人間と意思疎通ができるよう』

ファイヤー『人間の言葉をマスターしないとな!』

サンダー&フリーザー『そこからかよ!』
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:53:41 ID:9RCMlnGw
一ヶ月後──

<セキエイ高原>

係員「え……ポケモンリーグに挑戦したい!?」

ファイヤー「ああ、俺はチャンピオンロードに生息しているのだから」

ファイヤー「チャンピオンの座に挑戦する権利があるはずだろう?」

係員(どういう理屈だよ……)

係員「し、しかし……ポケモンがポケモンリーグに挑戦するなんて……」

ファイヤー「…………」ギロッ!

係員「ひいっ! ど、どうぞ……」

ファイヤー「うむ」



サンダー『人間の言葉をマスターしたし、にらみつけるの特訓もしたし』

サンダー『ついにファイヤーの挑戦の始まりか!』

フリーザー『我々は後ろから応援することにしよう』
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:58:33 ID:9RCMlnGw
<VSカンナ>

カンナ「ポケモンリーグへようこそ! ……って、あら?」

ファイヤー「俺はファイヤー、ポケモンリーグに挑戦させてもらう」

カンナ「ポケモンがポケモンリーグに挑戦だなんて……妙な話ね」

カンナ「後ろの二匹を含めて、三匹での挑戦ってことかしら?」

ファイヤー「いや、後ろの二人はただの見届け人……挑戦者は俺一人だ!」

カンナ「ふうん……ま、いいわ。相手してあげる」

カンナ「私は四天王のカンナ、氷ポケモンを使わせたら右に出る者はいないわ!」

カンナ「アンタも氷漬けにしてあげるから、覚悟するのね!」

ファイヤー「望むところ!」ギロッ!



サンダー『おいおい、あっちはあっちであっさりファイヤーの挑戦を受けたぞ!』

フリーザー『さすがは四天王……といったところか』
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 00:59:55 ID:ncl6gggw
カンナって水タイプ技も使えるよな
初っ端から詰んでね?
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:02:45 ID:9RCMlnGw
カンナ「いきなさい、ジュゴン!」ポイッ

ジュゴン「ジュゴォン!」

ファイヤー「…………」ギロッ!

ジュゴン「!」ビクッ

ファイヤー「…………」ギロッ!

ジュゴン『そんなに睨まなくても……』オドオド…

カンナ「なんてことなの! ジュゴンが怖気づいちゃったわ!」



サンダー『すげえ、本当ににらみつけるだけで戦ってやがる!』

フリーザー『にらみつけるは、敵を委縮させて防御力を低下させる技……』

フリーザー『極めれば、あのような戦法も可能ということか!』
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:06:17 ID:9RCMlnGw
カンナ「もういいわ! 次、パルシェン出なさい!」ポイッ

パルシェン「シェーン!」

ファイヤー「…………」ギロッ!

パルシェン「!?」ギョッ

ファイヤー「…………」ギロッ!

パルシェン『す、すみませんでした……』バタンッ!

カンナ「くっ、パルシェンまで……」



フリーザー『ふむ……奴は引きこもりだから、睨まれると弱いんだろう』

サンダー『大真面目にそんな解説しないでくれる?』
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:10:13 ID:9RCMlnGw
カンナ「だったら、ヤドランの出番よ!」ポイッ

ヤドラン「…………」ホゲ~

ファイヤー「…………」ギロッ!

ヤドラン「?」ホゲッ

ファイヤー「なにっ!?」

カンナ「あははっ、のんきなヤドランに脅しなんて通用しないわ!」



サンダー『なんだアイツ!? 睨まれてもケロッとしてやがる!』

フリーザー『まずいな……早くも天敵登場のようだ!』
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:15:32 ID:9RCMlnGw
カンナ「ヤドラン、どわすれよ! どんどん能力を高めるのよ!」

ヤドラン「…………」ボケ~

ファイヤー(くっ、このままではまずい!)

ファイヤー(ならば──矛先を変えるまでだ!)ギロッ!

シェルダー「!」ギクッ

シェルダー『か、噛みついてごめんなさい……』サッ

ヤドン「…………?」

カンナ「ヤドランがヤドンに退化したですって!?」

ファイヤー「ヤドランを出しておいて、ヤドンを戦わせるのは立派な反則!」

ファイヤー「さぁ、ヤドンを退場させてもらおう!」ギロッ!

カンナ「くっ……戻りなさい、ヤドラン! じゃなくてヤドン!」ボシュゥゥ…



フリーザー『尻尾に噛みつくシェルダーを標的にするとは……まさしく頭脳プレー!』

サンダー『頭脳プレーというよりゴリ押しじゃねえかな、これ……』
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:21:52 ID:9RCMlnGw
カンナ「だったらルージュラ! のしかかってやりなさい!」

ルージュラ「ウフ~ン」バッ

ドスンッ!

ファイヤー「ぐえっ!」

ルージュラ『ついでにキスしてあげるわぁ~ん』

ブチュッ!

ファイヤー(よ、よくも……よくも!)プルプル…

ルージュラ「?」

ファイヤー『俺のファーストキッスをォォォ!』ギンッ!

ルージュラ『あ、あわわ……』ガタガタ…

カンナ「ううっ……今までで一番すごいにらみつけるだわ!」



フリーザー『ちなみに私のファーストキスは、ふたご島に漂着した美しい女性だった』

フリーザー『ひと夏のロマンスというやつだ』

サンダー『オレは……レアコイル』
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:29:53 ID:9RCMlnGw
カンナ「まさか出すはめになるとは思わなかったわ! ──ラプラス!」ポイッ

ラプラス「…………」ズンッ

ファイヤー(む、今までの奴らとは格が違いそうだ……!)

ラプラス『最初にいっておくが、私には脅しなど通用しない』

ファイヤー「…………」ギロッ!

ラプラス『無駄だ』

ブシャァァァァァッ!

ファイヤー「ぎゃあああああっ!」

ドスンッ!

ファイヤー「ぐおおっ……!」



サンダー『ハイドロポンプにのしかかり……えげつない攻めしやがる!』

フリーザー『ラプラスの体重は200kgを超える……さぞ重かろう』
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:33:01 ID:9RCMlnGw
カンナ「一気に決めるわよ! ラプラス、ふぶき!」

ラプラス『凍ってしまえ』

ファイヤー「ちょ、ちょっと待ってくれ! 体がしびれて動かない……!」

ビュオオォォォ……!

ファイヤー「…………」カチーン

カンナ「あははっ、凍っちゃった!」

カンナ「さ、これで勝負ありね」

カンナ「そっちの二匹、とっととこの氷像を持って帰ってちょうだい!」



サンダー『くそったれ……ここまでかよ!』

フリーザー『ふぶき……なんという恐ろしい技だ! まさに最強の必殺技……!』

サンダー(え、さりげなく自画自賛?)
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:38:08 ID:9RCMlnGw
サンダー『んじゃあ、ポケモンセンターまで運ぶか……』

フリーザー『うむ、落として壊さないようにな』

フリーザー「!」ハッ

フリーザー『いや、待て! ファイヤーはまだ戦っている!』

サンダー『なんだって!?』



ファイヤー(氷)「…………」ギロッ!



フリーザー『凍りながら……なおもラプラスを睨みつけているッ!』

サンダー『す、すげえ……!』

ラプラス『なんという……漢(おとこ)!』

カンナ(私にはこの子たちの言葉は分からないけど……これだけは分かる)

カンナ「この勝負、私の負けよ……!」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 01:42:28 ID:9RCMlnGw
ファイヤー「ふう、ようやく氷が溶けた……」

カンナ「私の完敗ね……」

カンナ「にらみつけるの力をあなどっていた……それが私の敗因でしょうね」

カンナ「だけど、ポケモンリーグ真のパワーはまだまだ……こんなものじゃないわよ!」

ファイヤー「ああ、分かっている!」

ファイヤー(初戦からここまで苦戦するとは思わなかった……)

ファイヤー(やはりポケモンリーグ……一筋縄ではいかないようだ!)



ファイヤー『サンダー、フリーザー! 次の部屋に向かうぞ!』

サンダー『おう! なんか、お前ならやれる気がしてきたぜ!』

フリーザー『うむ! 氷ポケモン使いに勝ったのだから、あとはもう楽勝だ!』

ファイヤー&サンダー『…………』
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/17(木) 21:25:13 ID:aPxoDxXY
なんだかー行けそうな気がするー
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:05:59 ID:pq9JXRvQ
<VSシバ>

シバ「ほう、ポケモンがポケモンリーグ挑戦とはな……面白い!」

シバ「俺は四天王のシバ! 格闘家であり、格闘ポケモンの使い手だ!」

シバ「伝説のポケモン、ファイヤーよ!」

シバ「俺たちのスーパーパワーを受けてみるがいい! ウー! ハーッ!」

ファイヤー「ふん、俺のにらみつけるパワーで受け切ってやる!」

ファイヤー「ファイ! ヤーッ!」



サンダー『サン! ダーッ!』

フリーザー『フリー! ザーッ!』
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:10:16 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー「試合を始める前に、一つ提案がある」

シバ「提案?」

ファイヤー「なんだったら、二体同時に相手してやってもいいぞ」

シバ「なんだと!?」

ファイヤー「それともそっちに有利な提案すぎて、委縮してしまったかな?」

シバ「ぬう……よかろう!」

シバ「ならば、二体同時に出させてもらおう!」



サンダー『あのバカ……なに考えてんだ!? 自殺行為だ!』

フリーザー『いや、にらみつけるで脅すというのは、いってしまえばトリッキー技だ』

フリーザー『なるべく少ない試合数で終わらせるための、ファイヤーの策略だろう』

サンダー『……そういうことか!』

フリーザー『だがこの提案、はたして吉と出るか凶と出るか……』
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:13:18 ID:pq9JXRvQ
シバ「ゆくぞ! ダブルイワークだ!」ポポイッ

イワークA「イワァク!」

イワークB「イワァァァァク!」

ファイヤー(で、でかい……! しくじったかもしれん……!)

シバ「さぁ、スーパーパワーを見せつけてやれ! イワークたちよ!」



サンダー『なんだこりゃあ、とんでもない迫力だ……!』

フリーザー『通常イワークは体長8~9mといったところだが』

フリーザー『シバという人間と鍛錬したせいか、二体とも10m以上はある!』

サンダー『そんなのを二体同時相手って……完全に凶が出ちゃったじゃねえか!』

フリーザー『どうやら、ファイヤーの挑戦……ここまでのようだな』
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:16:42 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー(くっ……やるしかない!)ギロッ!

イワークA「イワッ!?」ビクッ

イワークB「クッ!?」ビクッ

イワークA「イワァ~ク……」ガタガタ…

イワークB「イワイワァ~ク……」ブルブル…

シバ「くそっ、なんという眼力だ! 二体とも、戻るんだ!」ボシュゥゥ…

ファイヤー「……え?」



サンダー『なんだよ! とんだ見かけ倒しじゃねえか!』

フリーザー『心技体のうち、体ばかり鍛え、心はイマイチだったようだ』

サンダー『だけど二体バラバラで来られてたら、二体目には通じなかったかもな』

フリーザー『うむ、どうやらファイヤーの策略が当たったようだ』
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:20:11 ID:pq9JXRvQ
シバ「ならば次はエビワラーとサワムラーのコンビだ! ゆけっ!」ポポイッ

エビワラー『いくぞ、サワムラー!』ザッ…

サワムラー『おうよ!』ザッ…

エビワラー『メガトンパンチ!』シュッ

ボゴォッ!

ファイヤー「うげぇっ!」

サワムラー『どりゃあっ!』ブオンッ

バキィッ!

ファイヤー「ごあっ!」



サンダー『うおっ!? こいつらの技、とんでもない威力だな!』

フリーザー『しかも拳と蹴りのみごとなコンビネーション! 全くスキがない!』
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:25:01 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー「…………」ギロッ!

エビワラー『かみなりパンチ!』バリバリッ

ピシャァンッ!

サワムラー『とびげり!』ビュオッ

ドゴォッ!

ファイヤー「く……」ヨロヨロ…

ファイヤー(にらみつける!)ギロッ!

エビワラー『無駄だ! 日頃からカイリキーさんと特訓してる俺たちには通じない!』

サワムラー『そろそろトドメを刺してやらぁ!』



サンダー『ダメだ! 格闘ポケモンなだけあって、脅しが通用しねえみたいだ!』

フリーザー『テレビで格闘技を観戦すると、試合前にやたら睨み合ってるしな……』

サンダー(こいつ、テレビとか見るんだ……)
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:29:07 ID:pq9JXRvQ
シバ「エビワラー、サワムラー、同時攻撃だ!」

エビワラー&サワムラー『トドメだあっ!!!』バッ

ファイヤー(にらみつける!)ギロッ!

メキィッ……!

シバ「な、なんだと!?」

シバ「二人の拳と足を、それぞれ右目と左目で受けた!?」

エビワラー『なんて頑丈な目だ! 拳の骨が……割れた!』メキッ…

サワムラー『ぐおおっ……! 足の骨に……ひびが入っちまった!』メキッ…

シバ「鍛え抜かれた二人の手足を、目で受け止めてしまうとは!」

ファイヤー「俺の方が、二人より目を鍛え抜いてたってだけのことだ!」

ファイヤー(多分俺の方が、ダメージでかいけどな!)ヒリヒリ…



サンダー『す、すげえ……!』

フリーザー『眼球をあそこまで鍛え抜くとは……ファイヤー恐るべし!』
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:32:33 ID:pq9JXRvQ
シバ「ならば、カイリキー! お前の怪力で、決着をつけてやれ!」ポイッ

カイリキー「リキィィィ!」ムキッ

カイリキー『ファイヤーよ! 満身創痍のようだが、オレ様は手加減はせんぞ!』

ファイヤー「来い!」ギロッ!

カイリキー『秒間500発を誇る、オレ様のパンチを受けてみよっ!』ムキキッ

ズガガガガガガガガガッ!

ズガガガガガガガガガッ!

ズガガガガガガガガガッ!

ファイヤー(ぐおおおおっ……! にらみつけるヒマもない……!)



サンダー『げえっ! 滅多打ちってレベルじゃねーぞ!』

フリーザー『四本の腕から繰り出されるパンチ連打……まさにパンチのふぶき!』

サンダー(またさりげなくふぶきを持ち上げてやがる……)
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:35:13 ID:pq9JXRvQ
カイリキー(すでに30分が経過した……!)

ドゴォッ!

カイリキー(オレ様に殴られ続け、心も体ももうとっくに限界のはずだ……!)

バキィッ!

カイリキー(なのに、なぜコイツは──)

ズドォッ!

カイリキー(にらみつけるをやめないのだッ!?)



ファイヤー「…………」ギロッ!



サンダー『あいつすげえよ……! もうボロボロなのに……睨んでやがる……!』ブワッ…

フリーザー『くっ……不覚にも私の目からも氷の涙が……!』ポロッ…
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:38:34 ID:pq9JXRvQ
カイリキー『シバ師範……。この試合、もう……!』クルッ

シバ「カイリキーよ! お前のいいたいこと、俺にも伝わったぞ!」

シバ「世の中にはいくらパンチを浴びせても、壊せないものがあるという!」

シバ「それは──あのファイヤーの心だったのだ!」

シバ「スーパーパワーVSにらみつけるパワー……にらみつけるパワーの勝利だ!」

シバ「……カイリキーよ、修業のやり直しだな!」

カイリキー『オスッ!』



ファイヤー『か、勝った……』ボロッ…

サンダー『よくやったよ、最高だよお前! オレ、泣いちまったよ!』グシュッ…

フリーザー『みごとな勝利だったぞ……ファイヤー!』グスッ…
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:41:26 ID:pq9JXRvQ
シバ「負けはしたが、清々しい気分だ!」

シバ「俺たちもファイヤーに負けないような、スーパーパワーを身につけてみせる!」

ファイヤー「期待しているよ」

シバ「さて、これでもう俺の出番は終わりだ! だが、武運を祈っている!」

ファイヤー「……ありがとう!」



ファイヤー『よし……引き続き、応援を頼むぞ!』

サンダー『おう!』

フリーザー『残りは二人……気を引き締めていこう!』
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:48:02 ID:pq9JXRvQ
<VSキクコ>

キクコ「ほぉう、アタシも長年ここで四天王をやってるが……」

キクコ「トレーナーでなくポケモンが挑戦してくるなんてのは初めてだよ!」

キクコ「ま、相手がなんだろうとやることは同じさ!」

キクコ「アンタに本当の戦いってもんを教えてやる!」

ファイヤー「俺もお前に本当のにらみつけるってもんを教えてやる!」



サンダー『ファイヤー並みに目つきが鋭い婆さんだな!』

フリーザー『うむ……年寄りだと甘く見たら、痛い目にあうだろうな』
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:51:24 ID:pq9JXRvQ
キクコ「いきな、ゲンガー!」ポイッ

ゲンガーA「…………」ニィィ…

ゲンガーA『さいみんじゅつ』ピロロロ…

ファイヤー「!」ピクッ

ファイヤー「ぐぅ……ぐぅ……」

キクコ「ふん、でかい口叩いたわりにこのザマかい!」

キクコ「ゲンガー、ゆめくいだ!」

ゲンガーA「…………」ニィィ…



フリーザー『さいみんじゅつ+ゆめくい! ゲンガーの黄金パターンだ!』

サンダー『おいおい! 一度もにらみつけるを使わないまま、終わっちまうのかよ!?』
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:54:25 ID:pq9JXRvQ
~ 夢の中 ~

ゲンガーA『ククク、これがヤツの夢か……たらふく食わせてもらおうか……』

ゲンガーA『む!?』

ファイヤー『…………』ギロッ!

ゲンガーA『こ、これは……!?』

ファイヤー『…………』ギロッ!

ゲンガーA『こいつ……夢の中でも睨み続けている……!』

ファイヤー『…………』ギロッ!

ゲンガーA『ダメだ……こんな夢は食べられない! 食中毒になる!』

ファイヤー『…………』ギロッ!

ゲンガーA『ぐわあああああっ……!』
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 01:57:17 ID:pq9JXRvQ
キクコ「ゲンガー、どうしたってんだい!?」

ゲンガーA「ハァ……ハァ……」ガクッ…

ファイヤー「…………!」ハッ

ファイヤー(しまった、眠ってしまっていた! ──勝負はどうなった!?)

キクコ「ほっほう、ゆめくいが通じないとはやるじゃないか!」

ファイヤー(え……? 寝てたからなにも覚えてない……)

キクコ「なら、次はゴルバットだ!」ポイッ

ゴルバット「キィィッ!」



サンダー『なんかよく分からねえけど、ゲンガーを退けたぜ!』

フリーザー『だが次のゴルバットも強敵だ。油断はできん!』
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:01:07 ID:pq9JXRvQ
キクコ「あやしいひかりで混乱させな!」

ゴルバット「キィーッ!」ピカピカッ

ファイヤー「ふん、だれが混乱などするか」

バシッ! ベシッ! バシッ!

ファイヤー「俺は至って正常だ。こうして自分を攻撃できるほどにな」ボロッ…

ファイヤー「──って混乱してるじゃん!」ギロッ!

ゴルバット『ぐおおおおっ!』

ゴルバット『ノリツッコミとにらみつけるの合体技だとォ……!?』

ゴルバット『参りました……!』ガクッ…



フリーザー『ファイヤーめ、混乱しながらも新しい境地を開拓したようだ』

サンダー『かっこよすぎるぜ、ファイヤー!』
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:04:31 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー「…………」ギロッ!

ゴースト「ゴース……」ビクビク…

キクコ「ゲンガーを退けた相手に、修業中のゴーストじゃ荷が重かったかい」

キクコ「なら……アーボック!」ポイッ

アーボック「シャァーッ!」

ファイヤー「!」

アーボック『ケケケ、へびにらみとにらみつける……決着つけようや、トリ公』

ファイヤー『アーボックか……望むところだ!』



サンダー『こりゃあ……すごい対決が実現したな! ワクワクしてきやがった!』

フリーザー『にらみポケモン世界一決定戦といっても差し支えあるまい……!』
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:07:17 ID:pq9JXRvQ
アーボック「…………」ジロッ!

ファイヤー「…………」ギロッ!

アーボック「…………」ジロッ!

ファイヤー「…………」ギロッ!

アーボック「…………」ジロッ!

ファイヤー「…………」ギロッ!

アーボック「…………」ジロッ!

ファイヤー「…………」ギロッ!



サンダー『もう一時間は睨み合ってるが……どっちも譲らねえ!』

フリーザー『だが、ファイヤーのようすがどことなくおかしいぞ……?』
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:12:14 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー(むむむ、まずい!)ピクッ

ファイヤー(へびにらみの影響か、体がしびれて……)ピクピクッ

ファイヤー(うまく、にらみつけるを維持できなくなってきた!)グググッ…

アーボック(え、なんだあのツラ……)

アーボック(ファイヤーのツラがなんかすごいことになってる……!)

アーボック「ぶっ!」

アーボック「シャーシャッシャッシャッシャ!」

アーボック『しまったァ! 笑っちまった!』

ファイヤー「笑ったな……つまり、お前の負けだ!」

アーボック『うぐぐ……テメェがナンバーワンだ!』



フリーザー『にらめっこは笑った方が負け……基本中の基本だな』

サンダー『今さらいうことじゃねえけど、もうポケモンバトルでもなんでもねえな!』
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:17:09 ID:pq9JXRvQ
キクコ「なら、アタシの切り札を出すよ! ゲンガー!」ポイッ

ゲンガーB「キシシシ……」

ファイヤー「ふん、芸がないな。さっきゲンガーは俺に敗れただろうが!」

キクコ「こいつは、さっきのゲンガーとは一味ちがうよ!」

ゲンガーB「キシシシ……」

キクコ「ゲンガー、どくどくを浴びせな!」

ジュワァァ……

ファイヤー「ぐああああっ……!」ジュゥゥ…

ファイヤー「苦しい……! なんだこの毒は……どんどん体に回る!」ジュゥゥ…

ゲンガーB『猛毒であの世にいっちまいな……』キシシ…



フリーザー『いかん! あの毒は時間が経てば経つほど、強力になる!』

サンダー『マジかよ!? んじゃあ、さっさとケリをつけねえと!』
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:21:09 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー「ぐ、ぐぞぉっ……!」ギロッ!

ゲンガーB『そんな弱った状態のにらみつけるなんて怖くねえよ』キシシ…

ファイヤー「ど、毒が……ますます……! うううっ……!」ググッ…

キクコ「そろそろ終わりにするよ! ゲンガー、ナイトヘッドだ!」

ゲンガーB『へへへ……あばよ』

ズオッ!

ファイヤー「が、がはっ……」ドザァッ…

キクコ「ふん、ようやく倒れやがったかい!」



サンダー『ファイヤァァァッ! ちくしょう、次はオレが相手してやる!』バチバチ…

フリーザー『よせサンダー、我々は見届け人のはずだ!』

サンダー『だがよ、あんな無慈悲な戦い方があるかよ!?』

フリーザー『その非情さもまた、ポケモンリーグの試練の一つなのだ……!』

フリーザー『それより、ファイヤーを介抱してやるのが先決だ!』

サンダー『ううっ、ファイヤー……!』
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:25:59 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー「…………」モワァァ…

キクコ「なんだい?」

ゲンガーB『こ、これは……ファイヤーの体からなにかが出てきやがった!』

ファイヤー(霊)「…………」

サンダー『なにい!? まさか、これはファイヤーの霊なんじゃねえか!?』

フリーザー『いかん、すぐに蘇生させないと!』

ファイヤー(霊)「落ちつけ、二人とも」

ファイヤー(霊)「こうなったのはわざとだ」

ファイヤー(霊)「あの高レベルなゲンガーに、普通の状態では勝てないと」

ファイヤー(霊)「あえてこの状態になったんだ」

キクコ「霊体になったはいいが、いったいどうする気だい!?」

ファイヤー(霊)「決まっているだろう?」ニヤッ…
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:29:21 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー(霊)「にらみつける!」ギロッ!



ゲンガーB『ぐわあああっ! 同じゴーストに睨まれたら、効果は抜群だ!』

キクコ「しまった、こんな手があったのかい!」

ゲンガーB『ひいい……!』ガタガタ…

キクコ「これでアタシの手持ちポケモンは全員やられちまった……」

キクコ「アンタの勝ちだね、ファイヤー!」



サンダー『瀕死どころか臨死になってもにらみつけるなんて……やるじゃねえか!』

フリーザー『ファイヤー……お前はどこまでにらみつけるを極めるつもりだ!?』
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 02:34:04 ID:pq9JXRvQ
ファイヤー「ふうっ、あやうくあの世にいくところだった……」

キクコ「サンダーの心臓マッサージが間に合わなきゃ、おっ死んでたよ!」

キクコ「まったく無茶するやつだ!」

キクコ「若い頃のオーキドのジジイを思い出すねえ!」

ファイヤー(オーキド……いったい何者なんだ!?)

キクコ「さ、とっとと次の部屋に進みな!」

ファイヤー「ああ、必ずチャンピオンになってみせる!」



フリーザー『いよいよ四天王最後の一人とのバトル……つまりラストバトルだ!』

サンダー『ここまできたら一気に決めちゃおうぜ、ファイヤー!』

ファイヤー『もちろんそのつもりだ!』
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 03:03:01 ID:MWjGk2mI
ことばあそびがうめえwww
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/18(金) 09:27:49 ID:68JqghM2
発想がすげえwwww
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:13:27 ID:q6xTgpq2
<VSワタル>

ワタル「やぁ、待っていたよファイヤー!」

ワタル「俺は四天王の大将、ドラゴン使いのワタルだ!」

ファイヤー「!」

ズラッ……

ギャラドス「…………」

ハクリューA「…………」

ハクリューB「…………」

プテラ「…………」

カイリュー「…………」



サンダー『なんで、すでに五体出してやがるんだ?』

フリーザー『さぁ……』
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:19:46 ID:q6xTgpq2
ワタル「伝説のポケモン、ファイヤー……」

ワタル「ポケモンがポケモンリーグに挑むなど、前代未聞だ」

ワタル「つまり……この試合に通常のルールを適用させる必要はない!」

ワタル「だから、俺の最大の戦法で戦わせてもらうよ! この五体同時でね!」

ワタル「さぁ、どうする? 今から尻尾巻いて帰るかい、ファイヤー!」

ファイヤー「だれが帰るか! 五体まとめて相手になってやる!」ギロッ!



サンダー『どういうことだよこりゃ!?』

サンダー『五体同時バトルって……いくらなんでもムチャクチャだろ!』

フリーザー『だが、四天王のいうことにも一理ある』

フリーザー『ポケモンが、直接ポケモンリーグに殴り込むこと自体がすでに──』

フリーザー『通常のルールから大きく逸脱した、イレギュラーな事態!』

フリーザー『ゆえに、通常の一対一ルールで戦う必要など全くないのだから!』

フリーザー『それに、ファイヤー自身もルールとはちがう勝ち方をしてきたしな……』

サンダー『た、たしかに……』
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:22:15 ID:q6xTgpq2
ファイヤー「…………」ギロッ!

ワタル「ギャラドスの防御力は下がってしまったが──」

ワタル「かまわず、はかいこうせんだ!」

ギャラドス「グオオオオンッ!」バシュッ

ズガァァァンッ!

ファイヤー「ぐわあああっ!」



サンダー『いきなりぶっ放してきやがった! なんつう力押し戦法だ!』

フリーザー『ファイヤーが霊体のままなら、怖くなかったのだがな……』
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:25:39 ID:q6xTgpq2
ギャラドス「…………」ササッ

ハクリューA「リューッ!」バシュッ

ドゴォォォンッ!

ファイヤー「ぐおおおっ!?」

ハクリューA「…………」ササッ

ハクリューB「リュウゥゥゥ!」バシュッ

ズガァァァンッ!

ファイヤー「ぐええええっ!」



サンダー『なんだこりゃ!?』

サンダー『光線を撃ったギャラドスが後ろに下がって、そしたらハクリューが出てきて』

サンダー『代わる代わるはかいこうせんを撃ってやがる!』

フリーザー『こ、これは……まさか!?』
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:30:15 ID:q6xTgpq2
ハクリューB「…………」ササッ

プテラ「ギャァァスッ!」バシュッ

バゴォォォンッ!

ファイヤー「ぎゃああああっ!」

プテラ「…………」ササッ

カイリュー『我がはかいこうせん、受けてみるがいい!』バシュゥゥッ

ズガガァァァンッ!

ファイヤー「ぐおあああっ……!」

ファイヤー(だ、だが……どうにか五発耐えきったぞ……!)




サンダー『よっしゃ、全員撃ち終わった! やっとファイヤーのターンだ!』

フリーザー『──いや!』
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:34:01 ID:q6xTgpq2
カイリュー「…………」ササッ

ギャラドス「ドォォォスッ!」バシュッ

ドゴォォォンッ!

ファイヤー「ひぎゃあああっ!」

ファイヤー(な……なんでだ!? なんでギャラドスが……!?)



サンダー『またギャラドスが撃ってきやがった!?』

サンダー『おかしいだろ! あの光線を撃ったら、しばらく動けなくなるはずだ!』

フリーザー『これは……古の武将ノブナガが行ったとされる、三段撃ちだ!』

サンダー『サンダー撃ち!?』

フリーザー『三段だ!』
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:40:03 ID:q6xTgpq2
フリーザー『火縄銃は一弾撃つごとに、再装填を必要とするが』

フリーザー『ノブナガは銃士を並べ、代わる代わる銃を撃たせることで』

フリーザー『火縄銃による連続攻撃を可能にしたという言い伝えが残っている!』

サンダー『伝説の戦法か……まるでオレたちみたいだな!』

フリーザー『実際に行われたか、疑問視する声もあるにはあるが──』

フリーザー『カイリューたちがやっていることも、ようはそれと同じだ!』

フリーザー『はかいこうせんは一度撃つと、反動で自身もしばらく動けなくなるが』

フリーザー『あのように順番に撃っていけば、そのタイムロスはなくなる!』

フリーザー『いわば、はかいこうせんの三段撃ち!』

フリーザー『いや、三体ではなく五体で行っているのだから』

フリーザー『これは三段撃ちを超えた、五段撃ち戦法といえよう!』

サンダー『マジかよ……。古の武将よりすげえのかよ、あのワタルってのは!』
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:45:09 ID:q6xTgpq2
ギャラドス「ドォォォス!」バシュッ

ドゴォォォンッ!

ハクリューA「リューッ!」バシュッ

ズガァァァンッ!

ハクリューB「リュウウウッ!」バシュッ

バゴォォォンッ!

プテラ「ギャァァス!」バシュッ

ドカァァァンッ!

カイリュー『反撃するスキを与えぬよう、撃ちまくるのだ!』バシュゥゥッ

ズドゴォォォンッ!



ワタル「これこそがドラゴン使いのワタル、最強の戦法だ!」

ワタル「もちろん、普通の試合ではこんな戦い方は許されないが……」

ワタル「今回は四天王の大将として、勝利を優先させてもらったよ!」
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:48:17 ID:q6xTgpq2
ドゴォォォンッ!

ズガァァァンッ!

バゴォォォンッ!

ドカァァァンッ!

ズドゴォォォンッ!



サンダー『やめてくれ……! もうやめてくれええっ……!』

サンダー『このままじゃ、ファイヤーが死んじまうよぉぉぉっ!』

フリーザー『こうもふぶきのように、はかいこうせんを浴びせられては……』

フリーザー『いくら、あのファイヤーといえど……!』グッ…
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:49:47 ID:UD8mRlDI
さすがワタルさん、どこまでも卑きょ…華麗で繊細な上にダイナミックな戦略だ。
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:52:50 ID:q6xTgpq2
一時間後──

ワタル「よし、もういいだろう!」サッ

ワタル「俺たちドラゴン軍団の圧勝だ!」

ワタル「お、煙が晴れてきた──」



モワモワモワ……

ファイヤー「はかい……こうせんは……」ボロ…

ファイヤー「もう……終わり、か……?」ボロボロッ…

モワモワモワ……



ワタル「な、なんだって!?」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 01:56:21 ID:q6xTgpq2
ファイヤー「ぬんっ!!!」ギンッ!



ワタル「うぐぅ……!」ビクッ

ワタル「しかも……あの眼光は、なんなんだ!?」

ワタル「ダメージで力を失うどころか……鋭さを増している!」



サンダー『マジかよ! あれだけはかいこうせんを喰らったのに……!』

フリーザー『はかいこうせんを目で受けることで、ダメージを軽減していたんだ!』

サンダー『そういうことか! ……もうオレにはすげえとしかいえねえよ!』

フリーザー『私もだ……。ファイヤーの成長は我々の想像を遥かに超えている!』
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:00:25 ID:q6xTgpq2
ワタル「みんな、もう一度──」

シ~ン……

ギャラドス「…………」ビクビク…

ハクリューA「…………」オドオド…

ハクリューB「…………」ガタガタ…

プテラ「…………」ブルブル…

カイリュー「…………」シュン…

ワタル(くっ……あそこまで鬼気迫るにらみつけるをされてしまっては──)

ワタル(俺のドラゴン軍団とて、怖気づくしかないか……!)

ワタル「ううっ……! これからは君がポケモンリーグチャンピオンだ!」

ファイヤー「や、やった……! やったぁぁぁぁぁっ!」



サンダー『やったぜ! これでファイヤーがチャンピオンだ!』

フリーザー『おめでとう、ファイヤー!』
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:04:10 ID:q6xTgpq2
ワタル「──といいたいところなんだが……」

ファイヤー「……え?」

ワタル「実は、君はもう一人戦わなくてはならない!」

ワタル「その名もグリーン! 今や彼こそがポケモンリーグ真のチャンピオンなのだ!」

ファイヤー「あ……? あ……?」



サンダー『おいおい、ここまできてもう一人いるって……ふざけんなよ!』

サンダー『だったら最初から五天王とか名乗っておけよ!』

フリーザー『さすがのファイヤーも茫然自失しているな……無理もないが……』



ファイヤー「…………」
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:08:28 ID:q6xTgpq2
<VSグリーン>

グリーン「!」ピクッ

グリーン(この足音、あいつもここまでたどり着いたってことか!)

グリーン(さすが俺のライバル……そう来なくっちゃな!)

グリーン「ようレッド! お前も来たか!」

グリーン「!?」ギョッ



ズル…… ズル……

ファイヤー「ハァ……ハァ……ハァ……」

ファイヤー「お前が……チャンピオン……グリーン……か……?」ギロッ…!



グリーン(血と炎で真っ赤だけど……レッドじゃない!)

グリーン(だれだよこいつ!?)
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:12:33 ID:q6xTgpq2
ファイヤー「俺は……ファイヤー……」

ファイヤー「氷でも、格闘でも、ゴーストでも、ドラゴンでも、なんでもいい……」

ファイヤー「とっととかかってこい……」ビキッ…

グリーン「なんだよお前……いっとくが脅したって無駄だぜ!」

グリーン「俺はポケモンリーグのチャンピオンなんだ!」

グリーン「つまり、この俺様が! 世界で一番──」

ファイヤー「…………」ギンッ!

グリーン「ひっ!」



ファイヤー「世界で一番……なんだってぇぇぇっ!? いってみろォ!!!」ギロッ!!!



グリーン「うわぁぁぁぁぁっ!!!」

ドサッ……
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:17:12 ID:q6xTgpq2
サンダー『すげえ! チャンピオンをにらみつけるで倒しやがった!』

フリーザー『あんな異常な殺気を受けては、だれだって気絶くらいするだろうな……』




グリーン「…………」ブクブク…

ファイヤー「泡吹いて倒れたか……ざまあないな……」

ファイヤー「これで俺が……チャン、ピオン……」グラッ…

ドサッ……



ファイヤー「…………」

サンダー『ファイヤー、しっかりしろ! 死ぬんじゃねえぞ!』バチバチッ

サンダー『ダメだ! ケガが深すぎて、電気ショックが効かねえ!』

フリーザー『ここからポケモンセンターはかなり距離がある……。まずいな……!』
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:20:41 ID:q6xTgpq2
レッド「…………」ザッ…



サンダー『あ!? なんだこの小僧は!? 突然出てきやがって!』

フリーザー『彼もポケモントレーナーのようだが……?』

レッド「これを使えば……」スッ…

フリーザー『あ、あれは……げんきのかたまり! 世界的にも希少な回復薬だ!』

サンダー『自分のポケモンでもない奴に使うなんて……優しすぎるだろ、おい!』



ファイヤー「うう……俺は……!?」ムクッ

レッド「…………」

ファイヤー「そうか、お前が助けてくれたのか……!」

レッド「……うん」

ファイヤー(助けてもらったからには、恩を返さないとな……)
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:25:21 ID:q6xTgpq2
ファイヤー「よし決めた!」

ファイヤー「俺をお前のポケモンにしてくれないか! な、いいだろう!?」

レッド「いいよ」

サンダー『ならオレも! 親友(ダチ)を助けてくれたんだしな!』

フリーザー『私も! ファイヤーの恩は、私の恩でもあるからな!』

ファイヤー「この二人も仲間になりたいっていってるが、いいだろう?」

レッド「もちろん」

ファイヤー「ありがとう! これからよろしく頼む!」



ピカチュウ「ピッカァ~」トコトコ…

ファイヤー「!」

ピカチュウ『さて新入りであるぬしらには、ふんどし担ぎからやってもらおう!』ギンッ!

ファイヤー(このピカチュウ、俺以上の眼力かも……!)
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:28:08 ID:q6xTgpq2
オーキド「おお、レッド!」ザッ…

レッド「!」

オーキド「チャンピオンになったはずのグリーンがなぜか失神して」

オーキド「お前がこうして立っているということは──」

オーキド「ようするに、お前が新しいチャンピオンになったということじゃな?」

レッド「いや、ぼくは──」

ファイヤー「そう、そのとおりだ!」

レッド「!?」
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:32:37 ID:q6xTgpq2
ファイヤー「グリーンを倒したのは俺で、俺はレッドのポケモンなんだから」

ファイヤー「このレッドがチャンピオンに決まっているだろう!」ギロッ!

オーキド「!」ビクッ

オーキド「う、うむ、そのとおりじゃ。ではレッドよ、お前を殿堂入りしてやろう!」

レッド「だけど……」

ピカチュウ『レッドよ……』ピカッ

ピカチュウ『棚ボタだろうとチャンピオンはチャンピオン……胸を張るがよい!』チュウッ

レッド「……うん、そうするよ!」



オーキド「グリーン、目が覚めたか!」

グリーン「にらみつけるでチャンピオンの座を奪われるなんて……そりゃないぜ!」

グリーン「だけど、俺だってもっとすごい眼力を持ったトレーナーになってみせる!」

オーキド「それでこそワシの孫じゃ!」
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:36:17 ID:q6xTgpq2
こうして、ファイヤー、サンダー、フリーザーの三体は殿堂入りを果たした。



ファイヤー『これからもにらみつけるで戦い続けてやる!』ギロッ!



サンダー『オレ、フリーザーとしゃべってただけなんだけど……ま、いっか!』



フリーザー『次は私が、ふぶきだけでポケモンリーグ制覇に挑戦する予定だ』
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:40:16 ID:q6xTgpq2
一ヶ月後──

<ハナダの洞窟>

ミュウツー「ほう、人間がここまでやってくるとはな」

ミュウツー「さぁ……かかってくるがいい! 私を楽しませてみろ!」

レッド「…………!」

ピカチュウ『どれ、吾輩が軽くひねり潰してやるか』ピッカー

ファイヤー『先輩、ここは俺にやらせてくれないか!』

ピカチュウ『ファイヤーか……』ピカッ

ピカチュウ『ふむ……よかろう。吾輩にケツを拭かせるなよ?』チュー
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:44:23 ID:q6xTgpq2
サンダー『がんばれよ、ファイヤー! 負けんじゃねえぞ!』

フリーザー『気をつけろ、奴は手強いぞ!』

ファイヤー『任せてくれ!』




ファイヤー「いくぞ、ミュウツー!」ギロッ!

ミュウツー「ぬうっ……なんというにらみつける! 相手にとって不足なし!」







                                   ~おわり~
79: ◆iUt.uYx6vM 2014/07/19(土) 02:45:37 ID:q6xTgpq2
ファイヤーの挑戦これにて完結です
ありがとうございました
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 02:47:47 ID:aA2Y2k1k
>>75
グリーンの目指す方向性がおかしいww

乙!
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 04:36:43 ID:SrJO7eJQ

赤いけどレッドじゃないは笑うの不可避
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 08:10:06 ID:PmRJmg56
にらみつけるさん改めファイヤーさんおめでとう!
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/07/19(土) 09:18:07 ID:dAoXePQg
最後までにらみつけ切ったwww

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