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幼馴染「へぇ、私のこと好きなんだ……」

1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/12(水) 23:08:49 ID:3RAtLzIQ
男「…………」モグモグ

「ねぇねぇ、男くん!」

男「っ? ……な、なにかな」

「面白い噂を聞いちゃったんだけどさぁ……」

「君、幼馴染ちゃんのこと……好きなんだって?」

男「っ!?」ビクッ

「え、マジ? えーっ、マジなんだその反応っ! きゃははははっ!」

男「ぅ、あ……そ、そのっ……!」

「どうしたの、そんな笑って」

「あっ、聞いて聞いてっ! 実は男君がねっ」



男「…………」


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2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/12(水) 23:42:36 ID:3RAtLzIQ
「へー……あいつが」ヒソヒソ


男「…………」


「男が……馴染さん…………」ヒソヒソ

「……冴えない……してるのに……」ヒソヒソ


男「……ぅ、く……」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/12(水) 23:50:14 ID:3RAtLzIQ
キーンコーン カーンコーン

男「……帰ろ……」トボトボ

男(なんで、どうして……)

男(誰にも言ったことなんてないのに……)

男「…………はぁ」

幼馴染「男」トン

男「――っ!?」ビクン
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/12(水) 23:57:35 ID:3RAtLzIQ
男「幼馴染っ!?」

幼「なによ、そんなに驚かなくてもいいじゃない」

男「あ、あの……えっと」

幼「たまには一緒に帰りましょ」

男「でも……」

幼「だいたい隣同士なんだから、家まで同じじゃない」

幼「……聞きたいこともあることだし」ニヤニヤ

男「……っ」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 00:03:40 ID:iDaalsts
幼「今日、ちょっと耳にはさんだんだけど……」

男「…………」

幼「どうも、隣のクラスの男君がねー」

男「…………」

幼「私のことを……好きだ、って」

男「…………っぅ」

幼「ふふふ、ねぇ男」

幼「この話……本当なのかしら?」

男「…………」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 00:08:46 ID:iDaalsts
幼「ねぇ……」

男「ぁ、…………」

幼「答えてよ……」

男「…………だよ」

幼「声が小さくて聞こえないわね」ニヤニヤ

男「……本当、だよ」

幼「ふふっ、へぇ……」

幼「私のこと好きなんだ……」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 00:23:32 ID:iDaalsts
幼「……へぇ」ニヤニヤ

男「……くっ」

幼「あの男がねぇ……ふふふ」

幼「いつから?」

男「…………?」

幼「だから、いつから私のこと好きだったの?」

男「……昔、から」

男「……小学校の頃から」

幼「その間、ずぅっと好きだったんだ……」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 00:36:53 ID:iDaalsts
幼「あら、どうしたの男……顔が真っ赤よ」クスクス

男「……うぅ」

幼「…………男」

幼「今日、私の両親帰ってくるの遅いのよ」

男「っ!?」バッ

幼「なんて顔してるのよ、くくくっ」

幼「ねぇ、私の家に寄って行かない?」

男「……顔、近いよ」

幼「嫌なの?」

男「…………嫌じゃないけど」

幼「ふふふふっ、可愛いわね男は」
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 00:51:49 ID:iDaalsts
幼「それで……どうするの?」

男「……行く」

幼「そう……ふふふっ」

幼「素直な男のこと……嫌いじゃないわよ」

男「……ぅ」

幼「さっきから顔がすごいわよ? 赤くなったり、緩んだり」

男「…………」
13: >>9 胸糞は初めてだったり…… 2012/12/13(木) 00:54:27 ID:iDaalsts
幼「いらっしゃい」

男「……おじゃまします」

幼「お茶を用意するから、先に私の部屋に行ってて」

男「……分かった」

幼「…………」

幼「何も、しちゃだめよ?」クスクス

男「……っ」ビク
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 01:05:47 ID:iDaalsts
幼「はい、どうぞ」カタン

男「……う、うん」

幼「何をそんなに緊張してるのよ、何度も入ったことあるでしょう?」

男「……好きな、人の部屋は……」

幼「どきどきする、って?」ニヤニヤ

男「……そう」

幼「面白いわね、男の子って」クスクス
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 17:27:33 ID:iDaalsts
幼「私のどこが好きなの?」

男「……綺麗で」

男「しっかりしてて……何でもできるとことか」

幼「ふぅん」

男「僕に……優しくしてくれるとこ」

幼「優しく? 私が、あなたに?」ニヤニヤ

男「……うん」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 21:30:22 ID:iDaalsts
幼「ちっちゃなころから私のことを見てて」

男「…………」

幼「あなたに私が優しくしてて」

男「…………」

幼「それで私のこと好きになっちゃったんだ」

男「…………そうだよ」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 21:35:17 ID:iDaalsts
幼「そうなんだぁ……ふふっ」

幼「男……」ギシッ

男「な、なに……」

幼「何かしてみたい?」

男「っ」

幼「ふぅん……ふふっ、どこを見てるのかしら」

男「ち、ちがっ……」

幼「慌てるような所を見てたんだ」ニヤニヤ
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 21:38:35 ID:iDaalsts
幼「ふふふふっ……」

男「……いんだよ」

幼「えっ?」

男「……幼馴染は……何がしたいの」

幼「何って……」

男「……僕のことをいじって、何がしたいの?」

幼「それは……」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 21:47:18 ID:iDaalsts
男「……迷惑なんだよね」

男「僕なんかが幼馴染のこと好きだなんて、迷惑なんだ」

幼「あ、あの……」

男「分かってるんだよ! 僕は、僕はいつも……」

男「可愛くて、綺麗で! 何でもそつなくこなす幼馴染に後ろから着いてくことしかできなくて!」

男「邪魔なんだよね、こんな……こんな僕なんて」

幼「……ぁ」

男「分かったよ、もう分かった」
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 21:53:21 ID:iDaalsts
男「僕は幼馴染の事が好きだ、大好きだ」

男「でも、もういい」

男「もう君には迷惑かけないから、もう関わらないから、会わないから」

幼「ま、待っ……」

男「さようなら、今までありがとう……楽しかった」

男「もう二度と、近づかないから」

幼「違うっ、私……私、本当は

ガチャ バタン
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:11:23 ID:z6tV7yg6
面白くなってまいりました
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:19:21 ID:iDaalsts
男「ぐ、ぅぅぅ……うぁぁ……」ポロポロ

男「いいんだ……っぐ、これで……」

男「幼馴染は……幼馴染はっ…………」

男「うぅぅっ……」ギュゥ
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:24:39 ID:iDaalsts



幼「違う……」

幼「違うの……私は……」

幼「ただ…………あなたと……」

幼「…………迷惑、なんかじゃ……」
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:28:22 ID:iDaalsts
男「…………」

男「……もう、会えないか」

男「いや……自分で決めたんだから」

男「辛いけど、辛くて痛いけど……もう迷惑はかけられない」

男「……ぐ…………ぁ」

男「登校時間……ずらさなきゃな……」

男「幼馴染と……会わないように」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:31:46 ID:iDaalsts
ピピピ ピピピ ピピカチ

男「……朝だ」

男「ん、ぁ……この時間なら……大丈夫」

男「……眠いな」






男「行ってきます」
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:34:23 ID:iDaalsts
男「陽が出てないと……寒いな」

男「…………」トボトボ

男「……このマフラー」

男「去年、幼馴染が誕生日にくれたんだっけ……」

男「…………」ギュ

男「ダメだな、僕は」

男「もう関わらないって決めたんだから」

男「………………」

男「……寒いな」
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:40:30 ID:iDaalsts
幼「…………」

幼(男に、会えるかな)

幼(昨日のこと……謝らないと、いけないのに)

  『もう二度と、近づかないから』

幼「違うの……」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:44:35 ID:iDaalsts
ピン ポン

幼「…………」

「はぁい……あら! 幼馴染ちゃん!」

幼「……あの、男……いますか?」

「? ううん、あの子は用事があるからって早くに出ていったわよ?」

幼「っ!」


  『迷惑かけないから、関わらないから、会わないから』


「あの子が、どうかしたの?」

幼「いえ、大丈夫です……ありがとうございます、小母さん」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:52:21 ID:iDaalsts
ザワザワ ザワザワ

男(皆、登校してきたな)


「……いつもより……暗い……」ヒソヒソ

「幼馴…………どうなった……」ヒソヒソ


男(お察しの通りですよ、振られた)

男(そうだ、昼ごはんどうしよう……)

男(……教室に居たら、会っちゃうかもしれないし)
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 22:59:41 ID:iDaalsts
男「…………」

「――ことから、661年に預言者として――――」

男(授業、頭に入ってこないな)

男(たかだか、失恋くらいで……くらいで)

男(脆すぎだ、僕は)

「――732年に、隣国に侵入を――」

男「…………」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:05:15 ID:iDaalsts
キーンコーン カーンコーン

男「…………」ガタ

男(どこで食べようかな……)

男(……幼馴染に会わないところ)

男(どこか……どこか)

男「…………そうだ」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:08:16 ID:iDaalsts
ガラガラガラ

男「…………図書室」

男「……あの、すみません」

女「はい、なんでしょうか」

男「ここで、お昼ご飯食べてもいいですか?」

女「……本を汚さないようにしてくださいね」

男「……! ありがとうございます、委員さん」

女「…………いえ」
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:11:43 ID:iDaalsts

幼「…………」

幼「……ねぇ」

「ん? あ、どうしたの幼馴染ちゃん」

幼「男って……いる?」

「えー、あー……今は居ないかな」

幼「…………そう」


「幼馴染さん…………探して……」ヒソヒソ

「昨日……一緒に帰…………噂が……」ヒソヒソ


幼「……男」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:20:47 ID:iDaalsts
男「…………」モグモグ

女「……本」

男「えっ……?」

女「本、お好きなんですか?」

男「本……ですか?」

女「その、すみません……」

女「この学校の図書館……一部の本好きな人しか来なくて……」

女「だから…………」

男「本は、一応読みますよ」

男(幼馴染が勧めてきたのは、いろいろ面白かったなぁ)

男(って……ダメダメ、あんまり幼馴染のこと考えると辛くなる)

女「そ、そうですか……」パァァ
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:28:50 ID:iDaalsts
女「……あの、また来ますか?」

男(んー、ここなら幼馴染とも会わなそうだし)モグモグ

男「……はい、たぶんこれからは来ると思います」

女「……ぜひ、いらしてください」

男「御馳走様……」
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:37:29 ID:iDaalsts

幼「…………」モグ モグ

「――でさぁ!」

幼「…………」

「あははは、マジで? ――が?」

幼(…………男、私を避けてるよね)

「あれ? 幼馴染ちゃん、どしたの?」

「なんか、いつもより元気無いよ?」

幼「う、ううん……何でも無いわ」

「あ、そうだそうだ……噂のアイツとはどうなったの?」

幼「……別に……何にも無いわ」

幼「彼は……ただの幼馴染だから、ただの……」

「あははっ、幼馴染ちゃん冷たーい!」

幼(……違うのに、ただのじゃないのに)クシャッ
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/13(木) 23:58:08 ID:iDaalsts
男「…………」キョロキョロ

男(幼馴染は……いない)

男(昼休みは、何とかなる……けど)

男(一番のネックは下校だよね……)

男(図書室で時間を潰そうかな……)


「さっき……馴染ちゃんが……」ヒソヒソ


男「…………」

男「…………幼馴染」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/14(金) 00:10:17 ID:ExzUjwRE
男「…………」ガラガラ

女「あっ、お昼の……」

男「どうも……」

男(さて、図書室なんてあんまり来たこと無いけど……)

男(……へぇ、結構景色がいいんだね……校門も見えるし)

男(ん? あれ、幼馴染?)

男「…………誰かを待ってるのかな、って」

男「僕には関係ない」

男「…………」

男「……本、読もう」
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/14(金) 00:23:29 ID:ExzUjwRE
幼(ここで待ってれば、男に会えるわよね)

幼(急いでここまで来たから……たぶん入れ違うことは無いと……)

幼「……寒いわね」ブルブル

幼(男に会って、きちんと謝って)

幼(それで、それで……)

幼(私の気持ちを……伝えて……)
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/14(金) 00:29:18 ID:ExzUjwRE
幼「…………うぅ」

幼「さむ…………」

幼(遅いなぁ……男)

幼(もしかして……もう帰っちゃったのかしら)

幼「私のこと、避けてる……」

幼「…………ぁ、くしゅん」

幼「…………寒い」
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/14(金) 00:42:14 ID:ExzUjwRE
幼(……もう、帰ろうかな)

幼「はぁ…………あれ?」

男「…………」ツカツカツカ

幼「あっ! おと」

男「何やってるんだ!」

幼「っ!?」ビク

男「こんな寒い中で、風邪ひいたらどうするの!」

幼「……あ、男……」

男「ほら、これ巻いて」

幼(これ……私があげたマフラー……)

幼「ね、ねぇ……」

男「もう関わらないって言ったのに、約束破ってごめん」

幼「違っ、あのっ……」

男「今度こそ、もう会わないから」ダッ

幼「私はっ」
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/14(金) 00:44:12 ID:ExzUjwRE
幼「…………行っちゃった」

幼(もう……ダメなのかなぁ)

幼(男と話せないのかなぁ……)

幼「…………」ジワ

幼「…………」

幼「……マフラー……あったかいな」
60: ◆u5n33kjMKs 2012/12/14(金) 23:33:28 ID:Gey7IOLA
男「……よっと」

女「こんにちは、えっと……」

男「男、でいいですよ……今日もここで食べさせてもらいますね」

女「ゆっくりしていってください、男君」

男「いただきます」

男「…………」モグモグ

女「…………」
61: ◆u5n33kjMKs 2012/12/14(金) 23:36:19 ID:Gey7IOLA
男「…………」モグモグ

女「あの、男君」

男「んむ……なんですか?」

女「その、食べながらで構わないので……おしゃべりしませんか?」

男「……いいですよ?」

女「ありがとうございます!」パァァ
62: あれ、なんかIDが変わってる? 2012/12/14(金) 23:43:41 ID:Gey7IOLA
女「えっと、男君って……一年生ですよね」

男「ん? ううん、僕は二年だよ」

女「え、ぁ……す、すみません! 先輩でしたか、お、男さん」

男「あー、別にいいですよ『さん』じゃなくて……」

男「よく間違えられるんですよね、敬語とか、低身長とかのせいで」

女「あ、えっとじゃぁ……男君で」

男「はい……あ、そうだ委員さんの名前は?」

女「女と言います、呼び捨てで構いませんよ」

男「女、さんね……」
63: ◆u5n33kjMKs 2012/12/14(金) 23:54:17 ID:Gey7IOLA
女「そういえば、男君いきなり来始めましたけど……何かお探しの本でも?」

男「いや……えっと……」

女「……き、聞いちゃいけない話題でしたか……」シュン

男「あ、その……」

男(そういえば、幼馴染……昨日ので風邪ひいたりしちゃってないかな……)

女「お、男君?」

男「あ、いや……何となく来たから、何かお勧めの本あるかな」
65: ◆u5n33kjMKs 2012/12/15(土) 00:04:51 ID:1fEaeGCE
女「……おススメですか」キュピーン

男(ん、何かまずった?)

サッ ドサドサドサドサ

女「ふぅ……おススメでしたらこの中のどれでも」

男「う、おぉぉ……」

女「こちらの作品は、本を初めて読む方でも読みやすく――」

女「男君は何冊か読んだことがあるということなので、こちらからでも――」

女「私個人の趣味から行くと、いちばん好きなのはこれなのですが――」

女「あえてのこっちからとか、中毒性がある文体でして――」

男「あは、あははは…………」

男(本、大好きなんだなぁ……)

女「男君に合うかは分かりませんが、これもなかなか――」
67: ◆u5n33kjMKs 2012/12/15(土) 00:18:15 ID:1fEaeGCE
幼「…………」

幼(男に、会いたいなぁ)

幼(いなくなってから大切だって分かった……)

幼(昨日だって……心配、してくれて)

幼「……優しいのは、あなたの方じゃない」ジワァ

幼「なんで……」

幼「何で、私は……あんなことを……」ガリッ
68: ◆u5n33kjMKs 2012/12/15(土) 00:42:23 ID:1fEaeGCE
男「ん、そろそろ昼休み終わりだ」

男「えっと……じゃぁ、これ借りてくね」

女「はいっ、とっても面白いですよその本」

男「それじゃあね、楽しかったよ……」

女「はい、また明日も来てくださいね」
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/16(日) 00:18:09 ID:2adR0Wi2
幼「会わなきゃ……会いたい」

幼(でも)

幼(怖い……怖いよ)

幼(ここまで……拒絶されて……)

幼(……いま会っても、男は今までどおりに接してくれない)

幼(会わないほうがいいのかなぁ……)

幼「……う、ぁ…………」ポタポタ
73: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 00:23:26 ID:2adR0Wi2
幼(私も朝早く起きて男に会えばいい……)ポロポロ

幼(手紙を出して、昼休みにでも会えばいい……)

幼(夜でもお家に行って会えばいい……)

幼「……やればいいけど…………ふ、ぁ……」ポロポロ

幼「できないよ……ひっく……私に、は……できな……いよぉ」
74: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 00:32:50 ID:2adR0Wi2
カタン

幼「……?」チラ

幼「ぁ…………」

幼(男が、帰ってきた)

幼「…………」

幼(隣の家の、届きそうなほどの近さ……)

幼(すぐそこなのに、すぐそこなのに……)

幼(あまりにも遠すぎる……)

幼「…………ぅ」
75: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 00:44:37 ID:2adR0Wi2
幼(あれから男はカーテンを閉めてる)

『もう君には迷惑かけないから』

幼「迷惑じゃないわよ……無いのに……」

幼(あんなことしなければ……)

幼「ごめんなさい……ごめんなさいっ……」
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/16(日) 01:20:32 ID:BCX7X/5o
胸が痛いんですけど
80: >>79勢いで書いたからなぁ 2012/12/16(日) 20:36:56 ID:2adR0Wi2
男「こんにちはー」

女「こんにちは、男君」

男「これ、読み終わったよ」ヒョイ

女「おぉ、早いですね」

男「結構気に入ったからね、女さんが勧めてくれたのは一通り読んだけど……これが一番おもしろかったかな」

女「そのシリーズは最高ですよね!」

男「あはは、女さん本のことになると熱いね」

女「……こうやって読書トークできるのは男君だけですから」

男「それは光栄で」
81: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 20:43:17 ID:2adR0Wi2
男「にしても……一週間か」

女「何がですか?」

男「図書室に通うようになってから」

男(それと、…………ね)

女「そう言えばそうでしたね」

女「一週間でこの量を読み切るって、男君すごいですね」

男「いやいや、帰宅部の暇人にはそんなでも無いさ」

女「あー、そうか男君未所属でしたね……」

男「最近は充実して暇が潰せるから楽しいよ」
82: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 20:52:03 ID:2adR0Wi2
男(一週間)

男(慣れる、とかそんな風に薄らいでくと思ったけど)

男(キツいな……僕は弱い)

男(幼馴染の事を考えない、考えないようにしているけれど)

男(むしろ……事あるごとに幼馴染との関連が浮かんでしまう)

男(気持ちは暴れ廻って、ぐちゃぐちゃに)

男(唯一、いや二つかな……)

女「んー……」パラパラ

男(本を読んでいる時と、女さんと話している時だけが)

男(少しだけ、落ち着ける)
83: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 21:20:16 ID:2adR0Wi2
女「男くーん!」

男「へ?」

女「あ、やっと気付いてくれましたね」

男「……もしかしてなんか話しかけてた?」

女「いえ、そうではないんですが……なんだか、つらそうな顔をして考え込んでいたので……大丈夫かなと」

男「……!」ズキ

男「……ごめん、今日はもう帰るね」

女「え……ぁ……はい、さようなら」

男「また……明日ね」
84: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 21:24:02 ID:2adR0Wi2
男「……なんでだよ」

男(なんで、幼馴染と女さんを一瞬でも重ねたんだよ)


『大丈夫?』


男(目だ……僕のことを心配してくれる、あの目……)

男(優しくしてくれた、幼馴染と同じ目……)

男(幼馴染に……会いたいな……)

男「ぅ、ぐ……」ギュ
85: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 21:33:36 ID:2adR0Wi2
男「……う、ぁ」



      『男、大丈夫?』

           『まったく、どんくさいわね……ふふふっ』

  『少し買い物に付き合ってくれる?』     

                    『誕生日おめでとう!』


男「う、うぁ……ぁ」
86: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 21:37:57 ID:2adR0Wi2
男「思い出すな! 思い出しちゃ駄目だ!」

男「うぅ……」

男「幼馴染……、幼馴染っ……」

男「諦めるんだよ……どんなに、どんなに好きでも」

男「そう、決めたのに……」

男「………………」

男「決めたのに……」
87: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 22:12:02 ID:2adR0Wi2


「ちょ……負のオーラが……」ヒソヒソ

「落ち込み具合…………尋常じゃ無……」ヒソヒソ


男「……………………」

男(昨日は、寝られなかった)

男(あははは……ボロボロじゃないか僕)
92: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 23:23:00 ID:2adR0Wi2
男「………………」トボトボ

男(あは、壊れてても習慣的に図書室には行くんだな)

男「…………」ガラガラ

女「あっ、男君こんにち……って、だ、大丈夫ですか!」

男「…………女さん」

女「顔色、酷いですよ! 何があったんですか!」

男「ちょっと……寝られなくて」

女「だ、ダメです……保健室いかなきゃ!」

男(…………はぁ)
93: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 23:27:38 ID:2adR0Wi2
女「……よろしくおねがいします」

「はいはい、よろしくお願いされました」

男「…………」

「んで、男君だっけ?」

男「……はい」

「青い顔してるねぇ……くまもひどいし、そりゃあの子も心配するわ」

男「…………」

「悩みだか何だか知らないけど……身体の方はガタが来てるだろうからベッドで休んどきな」

「横になってるだけでもずいぶん違うよ……ほらほら」

男「…………」トサ
94: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 23:33:59 ID:2adR0Wi2
男「…………」

男「……」

男(なんだか落ち着くな……)

男(少し、寝られるかな…………)

男「…………」





男「……すぅ」
95: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 23:39:27 ID:2adR0Wi2

「――ぃ――――ろぉ」

男「…………?」

「――きろって、いいかげ――だぞ」

男「…………ぅぁ」

「おーおー、やっと起きたか……もう放課後だぞ」

男「…………」

「ん、まぁマシな顔になったな……動けるか」

男「……はい」

男「…………ありがとうございました」

「おう、お大事に」
96: ◆u5n33kjMKs 2012/12/16(日) 23:44:13 ID:2adR0Wi2
男「……こんにちは」

女「えっ!? 男君?」

女「平気なんですか? 帰って休んだ方が……」

男「大丈夫だよ……ここの方が落ち着くだろうし」

女「なら……いいですけど」

男「そう……」

女「無理しないでくださいね」
97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/16(日) 23:57:42 ID:2adR0Wi2
女「あ、あのっ……男君」

男「なに?」

女「今度の……週末に映画でも見に行きませんかっ!」

男「映画?」

女「ほ、ら……あれ、あれですよ! この間男君におススメした本、あれが映画化されまして! せっかくだから男君と一緒に見に行きましょうって思いまして!」

男「あぁ……」

女「それに……気分転換になって……気持ちも晴れるんじゃないかと…………」

女「男君、つらそうな顔してて…………ごめんなさい、迷惑でしたよね」

男(…………この目)
98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/17(月) 00:01:31 ID:67Zm6FYY
男(心配……してくれてるんだなぁ)

女「…………ダメですよね」

男「いや、行くよ」

女「ほ、ほんとですか!」パァァ

男「……週末は暇だったしね」

男「ちょうど良かった」
106: ◆u5n33kjMKs 2012/12/17(月) 22:54:58 ID:67Zm6FYY
女「…………ふぅ」ドキドキ

ピロリン

女「わっ……男君からメールだ!」

女「えっと、もうすぐ着くか……わぁぁ……」アワアワ

女「えっと、服良し、髪良し、元気良し……大丈夫大丈夫」

女(デートだよ、デートだ!)
108: ◆u5n33kjMKs 2012/12/17(月) 23:03:28 ID:67Zm6FYY
女(図書館族のこの私が!)

女(本で読んで、憧れて、夢にまで見たデートにこの私が……)

女(夢じゃないよね……つねっても、いてて)ツネッ

女「……はふぅ」

男「おっ、おはよ……」

女「うわぁっ!」ビクッ
109: ◆u5n33kjMKs 2012/12/17(月) 23:10:16 ID:67Zm6FYY
男「そんなにビックリしなくても」

女「あ、あのぉ……そのえっと」

男「あはは……映画だっけ、今日は」

女「はっ! そ、そうですよ」

女「あ、でもまだ時間はあるので先に本屋にでも寄って行きませんか?」

男「うん、本屋ってあんまり行かないからな……僕一人だと」

女「じゃぁ大きな書店があるのでそこ行きましょう」
110: ◆u5n33kjMKs 2012/12/17(月) 23:18:23 ID:67Zm6FYY


女「あっ! このシリーズ新刊出てたんだっ!」

女「むぅ、私の好きな先生が推してる作品……読んでみようかな」

女「……なっ!? あの人の新作……だと……買うべきか、いやでもお財布が……」

男(生き生きしてるなぁ)

『男、男っ! この本面白いのよ、読んでみなさい!』

男(………………あぁ)

男「自重しろよ、僕」

女「へ? 何か言いましたか、男君?」

男「いや、なんでもないよ」
111: ◆u5n33kjMKs 2012/12/17(月) 23:23:46 ID:67Zm6FYY
女「いやー、やっぱり本屋さんの匂いはいいですね」

男「確かに独特の匂いってあるよね」クンクン

女「図書室の長生きした本の匂いもいいんですが……この新書の紙の匂いも落ち着きます」

男「……で、それ全部買うと」

女「へへへ、本を見るとつい……」ドッサリ
112: ◆u5n33kjMKs 2012/12/17(月) 23:31:39 ID:67Zm6FYY
女「よい……しょ」

男「重そうだね、持とうか?」

女「いえいえ、慣れてますんで」

男「そんなこと言わずに、ほら」

女「じ、じゃぁ……お言葉に甘えて」

男「うん」

女(なんかデートっぽい! デートっぽいっ!)ワァァ
113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/17(月) 23:50:12 ID:67Zm6FYY
女「っとと、そろそろ映画館行きましょうか」

男「時間か……うん、行こう」

女「この映画の原作、私も読み返したんです」

男「やっぱ王道ファンタジーって感じだよね」

女「そう! そうなんです! あのワクワクドキドキが堪らないですよねっ」

男「今日見るのは……字幕? 吹き替え?」

女「字幕ですね、英語はあまり分かりませんが雰囲気で伝わってくるものがありますから」

男「吹き替えもいいけど、どうしても解釈の違いが出るからね」
114: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:02:27 ID:hy.NyNeA
男「ポップコーンのL一つとアイスティーで……」

男「女さんは?」

女「私もアイスティーで」



男「ごめんね、ポップコーン一緒で」

女「いえいえ、そんなこと気にしませんよ」

男「しっかし高いなぁ、いろいろ」

女「ワクワクを買っていると思えば、納得できます」

男「そうだね……定番だしね」
115: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:05:47 ID:hy.NyNeA



      上映中です、ごゆっくりお楽しみください


116: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:31:30 ID:hy.NyNeA



女「あー、面白かったぁ」

男「弩迫力な映画館ならではの興奮だったね」

女「まぁ……あのシーンカットされてたのは、残念です……地味に好きだったんですが」

男「そこは、まぁ仕方ないからね」

女「あっ、私ちょっとお手洗い行ってきます」

男「うん、先に外出てるね」
117: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:40:10 ID:hy.NyNeA
幼(お買いものに来たけど……)

幼「…………はぁ」

幼(なんかつまんないなぁ)

幼「……男と一緒にこられたならよかったのに」

幼「……あぁ…………男、か」
118: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:45:38 ID:hy.NyNeA
幼「…………」

幼(景色が……くすんで見えちゃうなぁ)

幼(昔は……)

幼(男とお買い物して……)

幼(……お昼一緒に食べたり)

幼(映画……そうだ、ここの映画館で映画見たりしたのに)

幼「……楽しかったなぁ」
119: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:50:46 ID:hy.NyNeA
幼「最近映画なにやってたっけ……」

幼「…………」

幼「…………っ!?」ドクン





男「      」





幼「…………ぁ」

幼(男だ……あぁぁぁ……)
120: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 00:55:59 ID:hy.NyNeA
幼(何で……なんで男が……)

幼(……まだ、気付いてない…………)

幼(今なら……いま、話せば……)

幼「……っ、ぅ」

幼(でも、また避けられたら?)ビク

幼(……いやだよ)

幼(怖いよ……もう、私には……)
122: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 01:01:57 ID:hy.NyNeA
幼「…………でも」

幼(今しか……もう、機会は……)


女「男君! お待たせしました!」

男「あ、きたきた」








幼「…………え」
123: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 01:05:42 ID:hy.NyNeA
幼「…………誰」

ドサッ

男「ん? ……っ!?」

女「どうしたんですか?」

男「幼、馴染…………」ズグン

幼「…………」

幼「…………ぃや」フルフル

幼「…………っ」ダッ

男「幼馴染っ!」
124: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 01:09:51 ID:hy.NyNeA
幼「…………う、あぁぁ」ジワ

幼(だって、あの子って……)

幼(そういうことなんだよね……)

幼「男っ……おとこっ……」ポロポロ

幼(私のことは……)

幼(わたしなんてもう……)

幼「うぁぁぁ……っ、ぐぅぅ……」ポロポロ
125: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 01:14:16 ID:hy.NyNeA
男「はぁ……はぁ……」タッタッタ

男「……く、ぅっ……はぁはぁ……」

男(いない……)

男(見失った……)

男「……幼馴染」

男(今にも泣きそうで……)

男(壊れてしまいそうで、崩れてしまいそうで……)

男「……どうしたんだよ」

男「何で……あんな顔してたんだよ」

男(…………関わらないって決めた、けど)

男「…………くっ」ギュゥ
126: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 01:18:22 ID:hy.NyNeA
女「……男君」

女「さっきの人は……誰なんだろう」

女「二人とも、苦しそうな辛そうな顔で……」

女(それに…………)

女(二人の間に)

女(強くて、固い……絆? みたいなものを感じた……)

女「……私だけ、別だった」

女「男君……」
128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/18(火) 01:21:46 ID:1hW1LQ02
もどかしい三角関係っていいよね
135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/18(火) 13:54:16 ID:Vu7R1WCY
いいねぇいいねぇドキドキするねぇ
結末が楽しみだ
140: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 19:38:28 ID:hy.NyNeA
女「…………」ソワソワ

女(男君……遅いな)

女(今日は図書室……こないの、かな)

女「……昨日の」

女「あの後……男君は帰ってこなかったし……」

女(メールで、今日は中断って伝えられた……けど)

女「……あの女の子、誰なんだろう」
141: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 19:44:06 ID:hy.NyNeA
女「…………」ペラ

女「…………」ペラ

女「…………」

女「…………」ペラ

女「…………」ペラ

女「……………………」ペラ

女「…………」パタン

女「……帰ろう」
142: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 21:18:42 ID:hy.NyNeA
男「……幼馴染」

男「…………」グッ

男「女さんには申し訳ない事しちゃったな……」

男「明日は……女さんにきちんと謝らなきゃ」

『…………ぃや』

男「………………」
143: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 21:23:30 ID:hy.NyNeA




男「…………こんにち、は」

女「……男君」

男「…………」

女「…………」

男「……っ」

男「あの」

女「誰なんですか?」

男「……えっ」
144: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 21:28:56 ID:hy.NyNeA
女「昨日のことなら……謝らなくてもいいです」

女「あの人は……あの女の子は誰なんですか」

男「…………」

女「私は、怒ってません……突然いなくなっても」

女「でも知りたいんです……」

女「男君が、あんなに……あんなにも辛そうに見つめていたあの人のことを」

男「…………」

男「あの子は……僕の幼馴染なんだ」
145: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 21:34:15 ID:hy.NyNeA
女「…………」ピク

男「…………」

女「……それだけ、ですか?」

男「……っ、ごめんこれ以上は……言えないんだ」

女「………………」

女「そうですか……」

男「ごめん……」

女「いえ、こちらこそ言いにくい事を聞いてしまってすみません」
146: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 21:41:29 ID:hy.NyNeA
男「…………」

女「…………」

男「…………」




女「私は…………あなたを支えたい…………」ボソ


男「…………何か言った……?」

女「……いえ」
147: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 21:51:50 ID:hy.NyNeA
男「…………教室、戻るね」

女「……また放課後に」

男「……うん」

ガラガラ ピシャ



女「幼馴染……か」

女「……私は、苦しんでるあなたを支えられないのかな」

女「……あなたの傍で」
148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/18(火) 22:00:38 ID:hy.NyNeA
男「…………」


幼「…………」タタッ


男「……幼馴染?」

男「…………」

男「…………くそ、関わっちゃ……」
150: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 22:04:06 ID:hy.NyNeA
男「……はぁ」ガタ

男「あれ…………このマフラー」

男「この間……貸した」

男(さっきのは……これを返しに)

男(…………あ)

男(ほつれてた所が治ってる……)

男(…………?)サワ

男「濡れ、てる……?」
152: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 22:09:53 ID:hy.NyNeA
男「なんで……濡れてる……」

男「…………」

男「……っはぁ」ガツッ

男「……考えるな……ダメだ」

男(痛くても、苦しくても、心配でも……もう関係無い)
153: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 22:23:27 ID:hy.NyNeA
幼「……う、ぁ」ポロポロ

幼(これで、これでもう……)

幼(マフラー返したし……もう、機会は無い)

幼「……うく、ぁ……ぐすっ……」ポロポロ

幼(男は……あの子と……)

「ちょ、幼馴染ちゃん! どうしたの!」

幼「ぁ……ぐっ、何でもない、わっ」ゴシゴシ

「何でも無くないよ! どうして泣いてるの?」

幼「大丈夫、だから……気にしないで、ちょっとゴミが目に入っただけよ」

「…………そう、なの」

「…………うん」
155: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 22:30:53 ID:hy.NyNeA
幼(…………はぁ)

幼(泣いてるところ、見られちゃった……)

幼(すごく心配されたみたいだし……言い訳にも納得してなさそう)

幼「…………」

幼「…………落ち着こう」
156: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 22:35:47 ID:hy.NyNeA
幼「…………」

幼(昨日の……)

幼(デートだよね……あれ)

幼(あの子は……)

幼「…………」

幼(いや、私には……)

幼(関係、無いんだよね)
158: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 23:39:16 ID:hy.NyNeA
女「すぅ……」

女(男君…………)

女(…………よし)

男「……どうも」

女「男君」

男「……なに?」

女「大切な……お話があります」
159: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 23:49:35 ID:hy.NyNeA
男「…………え」

女「あなたと話していると幸せな気持ちになります」

女「あなたといるだけで心が満たされるんです」

男「…………」

女「だから、あなたが辛そうにしているときに私は傍で支えていたいんです……」

女「…………」

女「男君、あなたが好きです……大好きです」

女「私とお付き合いしてください」
160: ◆u5n33kjMKs 2012/12/18(火) 23:51:29 ID:hy.NyNeA
男「…………」

男(僕は……僕は)















男「……うん、よろしくお願いします」
169: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 22:15:56 ID:vAUtpqMg
男「おはよう、女」

女「おはようっ、男君」

男「待たせちゃったかな」

女「ううん、私も今来たところだから」

男「それじゃ、いこっか」スッ

女「! はいっ」ギュ
170: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 22:32:46 ID:vAUtpqMg
女「わぁ! 男君、イルカショーがあるらしいですよ!」

男「へぇ、えっと……もう少しで始まりそうだね」

女「行きましょう!」グイグイ

男「分かった分かった、そんなに引っ張らなくても大丈夫だから」
171: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 22:40:20 ID:vAUtpqMg
女「私、水族館って初めてなんですよ!」

女「お出かけより本が読みたい子でしたからね、いっつもお友達に『えぇ、行ったこと無いの?』って驚かれて」

男「僕は結構何度か来てるな、こういう所」

男「友達……に遊園地やら水族館やら引っ張り回されてね」

女「ふふっ、じゃぁ男君にいっぱい案内してもらわないと」

男「そこは任せてよ」
172: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 23:16:17 ID:vAUtpqMg
「はい、イルカさん達次はあのわっかをくぐりぬけてもらいましょう!」

キュー クークー

女「うわ、輪っかが下りてきました」ドキドキ

女「結構高いですね」

「いきますよー、3……2……1……ジャンプッ!」

ザバァ  バッシャーン

女「うわぁ! すごい、ジャンプ高いですねっ!」

男「久々に見たけど、やっぱり凄いな」
173: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 23:27:29 ID:vAUtpqMg
女「……すごい、壁一面が水槽です…………」

男「幻想的だよね……」



女「うわっ、この魚……ニュウドウカジカ?」

男「深海魚ってすごい形してるなぁ……不細工で面白い」



男「ナマコ触れるって……ほら」フニフニ

女「ええええ、遠慮しておきますぅ……」
174: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 23:35:52 ID:vAUtpqMg





女「はぁ……楽しかったぁ」

男「……女、目一杯はしゃいでたからね」

女「……憧れてたから、恋人とこういう所で遊ぶの」



男(綺麗だな……夕日に髪がきらめいて)

『あなたと遊びに出掛けるのは楽しいわね』

男「…………」

女「……今日はありがとう」

男「えっ? ……あ、いや別にお礼を言われることじゃないよ」

女「ううん、私にとっては大切な思い出になったから」

男「…………」ズキリ
175: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 23:42:20 ID:vAUtpqMg
女「ここでいいよ……」

女「送ってくれてありがとう」

男「うん、じゃあね……また明日」

女「はい、明日図書室で」フリフリ





男「…………彼女か」
176: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 23:47:33 ID:vAUtpqMg
男(付き合い始めてから……結構立ったけど)

男(……僕は)

男(あの子を好きに『なれた』んだろうか……)

男(元々、一緒に居て落ち着けたけど……)

男「…………こんなこと考えてる時点で駄目だけどね」

男(申し訳……無いなぁ)




男(幼馴染……どうしてるかな)
177: ◆u5n33kjMKs 2012/12/19(水) 23:56:25 ID:vAUtpqMg
幼「…………」テクテク

女「…………」テクテク

幼「…………?」

女「あっ……」

幼「……ぁ!?」ゾク

女「こんにちは……この間会いましたよね」

幼「…………あなたは」
178: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 00:02:15 ID:I55U2wIU
女「えっと……確か男君の幼馴染さんでしたか?」

幼「……う、うん」

幼「…………」

幼「あなたは……男、の……」

幼「男と……どういう関係なの……?」

女「私は男君の彼女です」

幼「……っ」ズキ
179: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 00:08:10 ID:I55U2wIU
幼「…………ぐ」ジワッ

女「…………?」

幼「……え、っと……ごめんなさい、私っ急いでるんで……」

幼「……う……っく……」ポロポロ

女「…………は、はい」

幼(分かってたけど……)

幼(男……)

幼「う……ぁぁ……」
180: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 00:15:06 ID:I55U2wIU
幼「……男」

幼「私……泣き虫になってしまったよ」

幼「どうすればいいの……」

幼「……どうすればあなたと仲直りできるのかしら」

幼「……私はあなたが好き」

幼「…………あなたと一緒で昔から大好き」

幼「そう伝えたかった…………」
181: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 01:23:06 ID:I55U2wIU
女(あの人……)

女(もしかして、男君のことが)

女「……男君は」

女「何であの人を見ると辛そうにするんだろう」

女「あの人と何があったのかな」
182: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 01:27:09 ID:I55U2wIU
男「……やぁ」

女「男君」

男「ん、どうしたの? 難しそうな顔して」

女「さっき幼馴染さんに会ってきたんです」

男「幼馴染にっ?」

女「会ったっていっても廊下で少し話したくらいですけどね」
183: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 01:31:07 ID:I55U2wIU
女「男君はどうしてあの人を見て辛そうにするんですか?」

男「それは……」

女「前に聞いた時は、聞けなかった……」

女「でも私は男君の支えになりたい」

女「話してくれませんか?」

男「…………」

女「…………」

男「好き……だったんだ」

女「…………っ」
184: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 01:39:07 ID:I55U2wIU
男「幼馴染とは昔から一緒で……」

男「たくさん遊んで、たくさん話して」

男「彼女はしっかり者でね、運動も勉強もそつなくこなして」

男「僕は付いて行くので精一杯で……でも楽しくて」

男「いつの間にか好きになってた」



女(あぁ……そうか)

女(この人の心には…………)

女(…………そっか)

男「でも」

女「……?」
185: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 01:44:20 ID:I55U2wIU
男「僕は……幼馴染には迷惑だったんだ」

女「どういうことですか?」

男「僕なんかが……幼馴染を好きなのはいけなかったんだ」

男「幼馴染は僕なんてどうでもいいだろうしね」

女(それは……)

女(それは違うよ…………)

女(あの人はきっと……男君のことが)
186: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 01:49:08 ID:I55U2wIU
女(でも……)

女「私のことを見てください……」ギュゥ

男「……お、女?」

女「私を見てください」ギュ

男「…………うん」ギュ

女(私は男君が好きだから……)
195: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 23:11:27 ID:I55U2wIU
女「――なんだけどね」

男「へぇ、そうなんだ――」


女(居ない……)

男「僕もさ、あれは――」

女「だよね、あそこはね――」

女(この人に私は)

女「…………ね」

女(居ない)
196: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 23:19:16 ID:I55U2wIU
女(とても楽しそうに私と話すけど)

女(とてもとても楽しそうに笑うけれど)

女(その目に私は映らない)

女「…………」

女(……痛いよ)
197: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 23:29:23 ID:I55U2wIU
女「男君……」

男「なに?」

女「今週またデートしよう」

男「いいよ」

女「…………」
198: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 23:38:54 ID:I55U2wIU



男「おはよう」

女「おはよ……」

女(少し前なら……男君の気持ちを知る前なら)

女(こんな他愛もない挨拶くらいで喜べたのに……)

男「それじゃ、行こう」ニコ

女「うん」

女(…………うん)
199: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 23:44:58 ID:I55U2wIU
男「ジェットコースター乗れる?」

女「平気だよ」

女(私を見てよ)


女「私、コーヒーカップ乗ってみたい」

男「オッケー、あれ結構楽しいよ」

女(私を見てよ)


男「ゴンドラに乗れるってさ」

女「気持ち良さそう……乗ろうっ」

女(私だけを見てよ)
200: ◆u5n33kjMKs 2012/12/20(木) 23:47:12 ID:I55U2wIU



女「…………」

男「そろそろ閉園だな……」

女「ねぇ……」

男「ん?」

女「観覧車……最後に乗ろう」

男「観覧車か……」

女「うん……」
201: ◆u5n33kjMKs 2012/12/21(金) 00:07:51 ID:U/Us80e6
女「…………」

男「…………」

女「上がってくね……」

男「うん……」

女「…………」

男「…………」

女「…………」

女「男君」

男「……?」

女「キスして」
202: ◆u5n33kjMKs 2012/12/21(金) 00:09:45 ID:U/Us80e6
女「私のことが本当に好きならキスして」

男「…………っ」

女「…………」

男「…………」

男「…………」

男「…………」

男「…………っ」

女「……時間切れ」ジワッ
203: ◆u5n33kjMKs 2012/12/21(金) 00:15:22 ID:U/Us80e6
女「分かって……たんだ」ポタポタ

女「男君……私の事好きじゃないん、だもん……」

女「幼馴染さんのこと……まだ好きなんでしょう?」

男「……ごめん」

女「ぐすっ……男君って優しいよね……」ポロポロ

女「優しくて……優しくて……とっても酷い」
204: ◆u5n33kjMKs 2012/12/21(金) 00:22:51 ID:U/Us80e6
男「…………」

女「……ひっく、お願いを聞いて……くれる?」

女「一つ、目……幼馴染さんときちんと話して……」

男「えっ……」

女「男君は……勘違いして、る……」

女「だから……っ、きちんと話さないとだめ……」

男「…………」
205: ◆u5n33kjMKs 2012/12/21(金) 00:28:37 ID:U/Us80e6
女「二つ目……図書室には、また来て……」

女「……お話しよ? ……お友達として」

男「……分かった」

女「三つ目は…………」

女「少し……頭撫でて」

男「…………」ナデ

女「う、ぅ……」ポロポロ

男「………………」ナデナデ

女「うぁぁぁあああぁぁぁっ……っ、うぇぇ……」ポロポロ
206: ◆u5n33kjMKs 2012/12/21(金) 00:36:13 ID:U/Us80e6
女「……すん……すん」

男「…………ごめん」

女「今日は……ここまででいいよ」

男「……ごめん」

女「幼馴染さんときちんと話してね……」

男「分かった……」

女「じゃぁね……今まで楽しかった」

男「……うん、それじゃ」




女「私じゃ……代わりになれなかったかぁ」

女「男君……頑張ってね……」
207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/21(金) 00:42:46 ID:U/Us80e6
ピン ポン

「はーい」

男「こんにちは、幼馴染……居るかな」

「おねぇちゃんなら居るよ」

「どうぞ、入って」

男「おじゃまします」

「おねぇちゃーん! 男君きたよー!」

ガタッ

男「…………幼馴染」
208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/21(金) 00:49:13 ID:U/Us80e6
男「…………久しぶり」

幼「…………ぅ」ビク

男「…………」

幼「…………」

幼「何しに……来たの……」

男「どうしても……幼馴染と話さなきゃいけなくて」

幼「…………?」
209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/21(金) 00:51:09 ID:U/Us80e6
男「…………」

幼「…………」

幼「……ごめんなさい」

男「え……」

幼「ごめんなさいっ……ごめんなさい」

幼「……う、く……」
210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/21(金) 00:56:21 ID:U/Us80e6
幼「あなたが……私のこと好きだって噂になったときっ……」

幼「酷い事言って……酷い事してごめんなさいっ……」

男「いや……あの」

幼「恥ずかしくて……あんなに、ひどいことっ……」

幼「私も好きだったのっ……男のことが……」

幼「迷惑なんかじゃ……う、く……ないっ……うぅぅ……」

男「そう……だったの」
211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/21(金) 01:00:09 ID:U/Us80e6
幼「……うぁぁ……っ」

男「僕も幼馴染のことが好きだ……」

幼「……でも、あの子はっ……」

男「女とは……別れた……」

幼「…………っ!?」

男「僕も、彼女を傷つけてしまって……」

男「別れたんだ……」
227: ◆u5n33kjMKs 2012/12/27(木) 23:31:43 ID:QFpioWeI
男「…………」スッ

男「…………っ」

男「……ごめん」

男「…………」ギュッ

幼「っ!?」

男「不誠実だったし、悲しませて泣かせてしまったけど……」

男「謝っても、いくら謝ってもこんなことを言う資格なんて……もしかしたら無いのかもしれないけれど」

幼「…………?」

男「好きです」

男「僕と、付き合ってください」
228: ◆u5n33kjMKs 2012/12/27(木) 23:38:58 ID:QFpioWeI
幼「許して……くれるの……?」

男「許すも許さないも……幼馴染は悪くないよ」

幼「……うぅ」ポタポタ

幼「私も……あなたのことが大好きです」

幼「喜んで……」ギュ

男「うん」ギュ
230: ◆u5n33kjMKs 2012/12/27(木) 23:44:17 ID:QFpioWeI



幼「……っ……すんっ」

男「…………ん」ニギニギ

幼「どうしたの?」

男「幼馴染だ……」ニギニギ

幼「なにそれ……」

男「あ、そうだ…………」

男「来てほしい場所があるんだ、一緒に」

幼「……来てほしい場所」
231: ◆u5n33kjMKs 2012/12/27(木) 23:51:03 ID:QFpioWeI
ガラガラ

女「あ……男君」

男「やぁ……女、さん」

幼「…………」

女「それに幼馴染さんも、こんにちは」

幼「……こ、こんにちは」

男「…………」

女「二人とも、何をそんなに突っ立ってるんですか」

女「ほら男君、好きなシリーズの新刊はいりましたよ」
232: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:09:44 ID:69.mTPWg
男「…………」

女『恋という奴は一度失敗してみるのもいいかも知れぬ、そこで初めて味がつくような気がするね』

女「でしたっけ……」

女「まったく……男君、私はお友達として図書室に来てくださいっていったんですよ」

男「……うん」
233: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:14:30 ID:69.mTPWg
女「じゃぁ、そんな顔をしていないで……おしゃべりしましょ」

幼「…………」

女「もちろん、幼馴染さんも」

幼「…………ぁ」

女「お友達になってくれますか?」

幼「……はい」
234: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:23:22 ID:69.mTPWg
女「あっ……」

女「そう言えば……言い忘れてたことが一つありました」



女「お幸せに……男君、幼馴染さん」



男「…………」

女「よぉし! なんかいろいろ吹っ切れました!」

女「そうだ、今度皆で遊びに行きません?」

男「うん……あぁ、そうだね、どこに行こうかな」

女「あ、そだ……この間の――」

男「いいかもね、それじゃあ――」
235: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:26:55 ID:69.mTPWg



男「…………」テクテク

幼「……ねぇ、男」テクテク

男「……なに?」

幼「週末、楽しみだね……」

男「うん…………三人か」
236: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:33:30 ID:69.mTPWg
幼「手、繋いでもいい?」

男「うん」

幼「…………」ギュ

男「……ん」ギュ

幼「あったかい」

男「幼馴染の手、冷たいな」

幼「あっためてくれる?」

男「もちろん」
237: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:36:38 ID:69.mTPWg
幼「…………」

幼「あのね、男」

男「なに?」

幼「男は私のこと、好き?」

男「好きだよ……すごく、すごく」

幼「……私のこと、好きなんだ」


幼「私も、大好きだよっ」
238: ◆u5n33kjMKs 2012/12/28(金) 00:38:24 ID:69.mTPWg
終わり


ごめんなさいごめんなさい
相変わらず私は〆方が下手すぎる……次は上手くできるように頑張ります

ここまで御閲覧ありがとうございました
239: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/28(金) 00:51:49 ID:xp64InJA
おつかれー!
241: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/28(金) 00:58:01 ID:tuhM0ksk
乙!!
243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/28(金) 03:46:07 ID:AuO6EaLs
〆方よりも初め方でしょ
二人の喧嘩(すれ違い?)を最もしっかり書いてよ
245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/28(金) 04:06:47 ID:xta/klro
始め方は、自身と対比した幼馴染に対するコンプレックスを持つ男なら十分あり得た展開だし、問題ないかと
問題があるとすれば、>>1の言うとおり締めの弱さかな
でも、短くて読みやすくて、まとまってて良いSSだったと思う
246: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/28(金) 06:25:19 ID:b/uD95kk
希に見る良SSだった


この書き手のSS:

ツンデレ「やだ、別れたくないよぉ……二番目でもいいからぁ」


友「世界で君と二人きり」


幼馴染妹「男は私といるの!」幼馴染姉「いいえ、私とよ!」


男「幼馴染に拉致監禁された」


女「放課後の教室で一人ぼーっちー」男「僕もいるんだけど」


幼馴染「へぇ、私のこと好きなんだ……」


友「……お幸せにねっ」


男「えっと……知り合いなんですか?」幼馴染「えっ……」


 

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コメントの投稿

とあるSSの訪問者

最高でした!

とあるSSの愛好家

このヘタレな男が、、なんとも、、
少しイライラ、、でもヒロインが可愛いかったのでよしとしておこう

とあるSSのvisiter

健気な 女ちゃん
可愛かった

とあるSSの訪問者

心が締め付けられるようなSSでした!
すごく良かったです!

とあるSSの訪問者

上から目線で作者には大変申し訳無いが締め方がやはりイマイチ

とあるSSの訪問者

結局この手の話は男と幼馴染がクズだったで終わるのん

とあるSSの訪問者

こういうの俺はすきだな

とあるSSの先任軍曹

こういう幼なじみがいれば.

とあるSSの訪問者

この2人絶対将来付き合っていけないぞ、絶対浮気する、それになよなよしすぎて腹立つわ

とあるSSの訪問者

SSで泣いてしまった・・・

とあるSSの訪問者

女ENDはないのだろうか...


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