- 1: 2020/03/02(月) 02:39:12.612 ID:nV+vzQu10
- セル「ふんっ!」
ドカァァン!!
セル「場所は開けたな。あとは石を加工して…」
石「」シュパパパパパ!
セル「思いの外、質の良い石だ。後はこれを敷き詰めて……リングはこんな感じで良いだろう。では宣伝のためTV局に行くとするか」シュバッ!
- 2: 2020/03/02(月) 02:39:36.243 ID:nV+vzQu10
- 数時間後
セル「宣伝してきたぞ……む?」
凸凹になったリング「」
セル「これは……!?」 - 3: 2020/03/02(月) 02:40:03.284 ID:nV+vzQu10
- セル「おかしい……さっきは石をちゃんと綺麗に敷き詰めた筈だ」
セル「それが何故こんなに凸凹なことになっているのだ」
セル「……ふんっ!!」
ドカァァン!!
セル「作り直しだ」 - 5: 2020/03/02(月) 02:40:27.411 ID:nV+vzQu10
- 石「」シュパパパパパ!
セル「今度はもう少し丁寧に加工したぞ。これで充分だろう」
セル「セルゲームまであと10日……ククク、楽しみだ」
翌日
凸凹になったリング「」
セル「何故だ……」 - 8: 2020/03/02(月) 02:41:04.296 ID:nV+vzQu10
- セル「何が原因で石畳が凸凹になったのだ。何者かがここで暴れたというのなら私が気付かない筈がない」
セル「……くっ、また作り直しだ」
凸凹リング「」ドカァァン!!
セル「また同じようにリングを作ってしまっては同じように凸凹になってしまうかもしれない」
セル「見栄えに拘ったところでセルゲームが始まればリングなど壊れてしまうかも知れんが……TVで宣伝もしたしな」
セル「……むぅ」 - 9: 2020/03/02(月) 02:41:44.953 ID:nV+vzQu10
- 本屋
チリンチリーン
店員「いらっしゃいませー」
セル「失礼する」
店員「セ、セル!!?」
セル「建築に関する本を買いに来た」
店員「はっ、はい! こちらになります!」
セル「これか」
店員「3,600ゼニーになりま…」
セル「……」ギロッ!
店員「差し上げますぅ!!」 - 10: 2020/03/02(月) 02:42:44.897 ID:nV+vzQu10
- ペラッ、ペラッ、
セル「なるほど……リングの凸凹の原因は地盤の問題か」
セル「適当に開けただけの場所に石を敷き詰めては石の重みで地面に沈み込んでしまう……これを解決するには……」
セル「!」
セル「地盤転圧、か」 - 13: 2020/03/02(月) 02:43:26.866 ID:nV+vzQu10
- セル「転圧とは、土砂やアスファルト等に、力を加えて空気を押し出し、粒子同士の接触を密にして密度を高めることである」
セル「土は土粒子と水と空気で構成され、粒子と粒子の間には大きな隙間がある。それを締固めることによって、土の中に含まれる空気を押し出して隙間を小さくし、土粒子同士をしっかり接触させる」
セル「それにより、その塊は強さを増し、更に水を通しにくくなる。しかし、空気だけを押し出しても、水を含む割合が大きければ隙間に水が残り、土の密度は増加しないので、水分量も適当でなければならない」
セル「水を含む割合が最も適した条件で、一定体積の土の塊に含まれる土粒子の量が最大となったときに、土の塊の強さも最大になる」
セル「なるほど」 - 14: 2020/03/02(月) 02:44:30.760 ID:nV+vzQu10
- セル「方法としては突き固め、水締め等の方法があるようだが……突き固めの方が手っ取り早そうだ」
セル「まずは適当な石を浮かせて」
石「」ふわーっ
セル「ふんっ!!」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
セル「これで十分地盤は固まったことだろう」
セル「あとはいつも通りに」
石「」シュパパパパパ!
セル「これでリングの完成だ……ククク、開催が待ち遠しいな?」 - 16: 2020/03/02(月) 02:45:12.469 ID:nV+vzQu10
- 翌日
陥没したリング「」
セル「なん……だと……!?」 - 18: 2020/03/02(月) 02:45:56.795 ID:nV+vzQu10
- セル「これは一体どういうことだ…! 今回はちゃんと念入りに転圧作業を行ったはず」
セル「むっ、陥没した穴の中に水が!」
セル「そうか……地下水か」
セル「昨日、少し地盤を強く叩きすぎたせいで逆に地面の底に負荷を与えすぎ」
セル「その上にリングを設置してしまったがために弱った地盤が時間と共に崩落、陥没してしまったという訳か」
セル「こんな会場ではTV映りが……」
セル「作り直しだな」
陥没したリング「」ドカァァン!!! - 22: 2020/03/02(月) 02:47:32.382 ID:nV+vzQu10
- セル「まずは場所選びからだ」
セル「近くに川が流れておらず、地下水の無さそうな場所……地下水の無さそうな場所……?」
本屋
チリンチリーン
店員「いらっしゃいませー」
セル「失礼する」
店員「まっ、またセル!!?」
セル「今日は地学に関する本を買いに来た」
店員「はっ、はい! こちらになります!」
セル「これか」
店員「2,400ゼニーになりま…」
セル「……」ギロッ!
店員「ふ、ふぇぇ……」 - 25: 2020/03/02(月) 02:48:57.742 ID:nV+vzQu10
- 翌日
セル「ふむ。場所選びは完璧だな」
セル「ここならば以前のような失敗は起こらないだろう」
セル「……しかし、せっかくであれば少し拘ってみようか」
セル「昨日買った本は……」
ペラッ、ペラッ、
セル「ふむ……地盤改良、か」 - 26: 2020/03/02(月) 02:49:31.163 ID:nV+vzQu10
- セル「地盤改良(じばんかいりょう)とは、建築物、橋梁などを地盤上に構築するにあたり、安定性を保つため地盤に人工的な改良を加えることである」
セル「基礎地盤の改良工法には、置換工法、浅層混合処理、深層混合処理工法、載荷工法、脱水工法、締固め工法、杭工法(鋼管杭工法・既製コンクリート杭ほか地盤補強会社独自の工法)、流動化処理工法などがある」
セル「……なるほど」 - 28: 2020/03/02(月) 02:50:58.097 ID:nV+vzQu10
- セル「置換工法……軟弱な原地盤を掘削・除去し、支持力の期待できる良質土に置き換える工法である。 施工が広範囲におよぶ場合が多く、その全てが残土として処分する必要があるため、経費がかかりがちである」
セル「近年は発泡ウレタン・発泡スチロール等人工材料を混ぜたり、人工材料のみであたかも船のように建築物を載せる工法も存在する。(浮き基礎)」
ペラッ、ペラッ、
セル「浅層混合処理工法……表層改良などとも呼ばれる。バックホウ等を用いて改良対象地盤を平面的に掘削し、50cm~3m程度の深さまで石灰・セメント・セメント系固化材等を混合しながら埋め戻す」
セル「埋め戻しの際は厚さ30cm~50cm程度の間隔でローラーやランマ―により十分に転圧し、締め固める」
セル「改良厚が1m以下程度であれば経費を安く抑えられるが、それ以上の厚さになると後述の深層混合処理工法より経費が掛かる傾向にある。 施工後の地盤表面は非常に硬質となり、草木はほぼ生育しない」
ペラッ、ペラッ、
セル「他にも深層混合処理工法、載荷工法、杭工法、流動化処理工法(LSS工法)、様々な工法があるようだな」 - 32: 2020/03/02(月) 02:54:47.152 ID:nV+vzQu10
- セル「……どの工法が適しているかわからん」
セル「セルゲームまでは後八日」
セル「せっかくだ、出来うる限り全ての工法を試してみるとするか」
セル「人間の力では決してこの工期に間に合わせることなど出来ないだろうが、私の力を持ってすれば造作もないこと」
セル「ククク、セルゲームが楽しみだ」
セル「さて、ではまずは石灰の調達から始めるとしよう」
シュバッ
セル「……いや待てよ、まずは開催場所の変更をTV局に伝えに行かなければ」
セル「やることが多くて忙しいな」
シュバッ!! - 36: 2020/03/02(月) 02:58:41.446 ID:nV+vzQu10
- セルゲーム前日、夜
セル「ククク……ようやく、ようやくだ」
リング「」ピカァァァ…!
セル「これがセルゲーム・リングの完全体だ……!!」 - 38: 2020/03/02(月) 03:00:04.465 ID:nV+vzQu10
- セル「いや、完全体と言うにはまだ早いか。正確には後12時間ばかりの乾燥が必要だ。明日の開催にはギリギリ間に合うだろう」
セル「土質、地盤、全て完璧な物を用意した」
セル「石畳自体にも相当拘った」
セル「せっかくだからリングに使う石畳も、この私自らがセメントから用意し配合した。石の色そのままでは味気ないから、私の色、緑と黒と紫で着色し、外観にも拘った」
セル「塗料の選定にも時間を掛けた。これで耐水性、耐薬品性、防滑性、抗菌性、耐荷重性、耐熱性、耐摩耗性、耐衝撃性も完璧だ」
セル「作業自体は私の力ですぐに終わったが、塗料やセメントの乾燥時間が大敵だったな」
セル「気のエネルギーを当ててすぐに乾燥してやろうとすれば、急激な加熱のせいで大量のクラックが入ってしまい最初からやり直すハメになった」
セル「急がば回れというやつだ。今となっては良い思い出だ……」
セル「この完璧なリングであれば、天津飯の気功砲程度ではビクともしないだろう」
セル「ククク、早く朝にならないかな」 - 49: 2020/03/02(月) 03:07:02.380 ID:nV+vzQu10
- 翌日
悟空「ひゃー、驚いた。なんだこりゃ」
悟飯「凄い……ピカピカのリングですね」
クリリン「セルのやつ、いつのまにこんな物を……!」
セル(フフフ……)
ベジータ「くだらん」
セル「……」 - 50: 2020/03/02(月) 03:07:34.721 ID:gE+K5Zae0
- ベジータ貴様
- 53: 2020/03/02(月) 03:08:41.594 ID:nV+vzQu10
- セル「……さて、最初に私に挑戦するのは誰かな?」
セル「栄誉あるこの神聖なリングに、最初に足を踏み入れるのは……」
サタン「だーーーはっはっは!! このミスターサタン様だ!!」シュバッ!
セル「」
クリリン「おいおい、何やってんだあいつ……」 - 56: 2020/03/02(月) 03:10:43.633 ID:nV+vzQu10
- セル「……」
サタン「ククク、セルよ、よく見ておけ」
セル「?」
サタン「よいしょ」ゴトッ
セル(瓦……?)
サタン「だーーーーっ!!!」
バリィィン!!
パラパラ……
セル「!?」 - 57: 2020/03/02(月) 03:11:43.454 ID:nV+vzQu10
- サタン「フフフ、驚いて声も出ないようだな」
サタン「セル!! この粉々に砕け散った瓦を見るがいい!! これが数分後の貴様の姿……」
セル「リングを汚すな」べしっ
サタン「あうっ」
ヒューーー……ドォン… - 62: 2020/03/02(月) 03:16:18.185 ID:nV+vzQu10
- セル「では、最初に私に挑戦するのは誰かな?」
セル「栄誉あるこのリングに、最初に足を踏み入れるのは……」
悟空「オラがやる」
セル「孫悟空……?」
セル「フフフ、良いだろう。メインディッシュは後に取っておきたかったが、このリングに最初に上がるのは貴様のような強者こそ相応しい!」
クリリン「さっきのやつ、無かったことにされてるぞ」
ベジータ「くだらん」 - 63: 2020/03/02(月) 03:20:25.084 ID:nV+vzQu10
- 悟空「……」
セル「……」
悟空「はぁぁぁぁぁぁあああ……!!」
セル「はぁぁぁぁぁぁあああ……!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
クリリン「ふ、二人とも、なんて気だ…!」
ピッコロ「信じられん……」
トランクス「けど、悟空さんならセルを……」
悟飯(そんなに凄いかなぁ?)
セル(ククク、ここまで気を上げても石畳はビクともしていない…!) - 65: 2020/03/02(月) 03:25:51.033 ID:nV+vzQu10
- 悟空「だぁっ!!」ビュッ
セル「しまっ、」
バキッ!
悟空「余所見してる場合か、セル!」
セル「くっ……!」ズザァッ! - 66: 2020/03/02(月) 03:27:04.359 ID:nV+vzQu10
- ドカバキゴスドスッバギィ!!
ヤムチャ「何やってるか見えない」
セル「ふんっ!」ドゴォ!
悟空「くっ……かめはめ波!!」
セル(ここは下に弾いて……いや、リングが危ない! 体で受ける!)
ドゴォォン!! - 68: 2020/03/02(月) 03:28:12.122 ID:nV+vzQu10
- 悟空「はぁ、はぁ……直撃したってのにあんまり効いちゃいなさそうだな」
セル「……」
悟空「けど、何で避けなかった」
セル「……」
悟空「おめぇなら今の、簡単に捌けたはずだ」
セル「この素晴らしい戦いをリングアウトで終わらせるのは惜しい。リングの外でやるぞ孫悟空」
悟空「へ? まあいいけど」 - 74: 2020/03/02(月) 03:34:57.427 ID:nV+vzQu10
- ドカバキドカバキ…
セル「ハッ!!」バキッ!
悟空「くっ!」
ピシュンッ!
セル「何…?」
クリリン「悟空のやつ、あんなに上に行ってどうするつもりだっ?」
悟空「かぁぁ……めぇぇ……!!」
セル「!!」 - 76: 2020/03/02(月) 03:36:13.746 ID:nV+vzQu10
- セル「馬鹿な、そんな位置から下に向けてかめはめ波を撃つつもりか!」チラッ
セル「貴様のパワーでそんなことをしては地球が壊れるぞ!」チラッ
セル「そんな脅し、まったく意味がないぞ! 早くやめるんだ!」チラッ
悟空「はぁぁ……めぇぇ……!!」
セル「おい!!」チラッ
ピッコロ「セルのやつ、さっきから何チラチラリングの方見てるんだ?」
クリリン「そんなこと言ってる場合かよ! 悟空のやつ、本当にフルパワーで撃つつもりだ!」
トランクス「このままじゃ地球が……!」
悟飯「お父さん……」
ベジータ「くだらん」 - 81: 2020/03/02(月) 03:37:57.053 ID:nV+vzQu10
- 悟空「今だ!! 瞬間移動!!」
ピシュンッ!
セル「なにぃ!?」
悟空「波ぁぁぁああああああ!!!!」
ドゴォォォォォン!!!! - 86: 2020/03/02(月) 03:42:35.043 ID:nV+vzQu10
- パラパラ……
セル「……今のは本当に危なかった。焦ったぞ孫悟空」
セル「……」チラッ
悟空「ひゃー、おめぇ、今ので生きてるんか」
セル「さぁ、続きを……」
悟空「まいった、降参だ!」
セル「何……!?」 - 88: 2020/03/02(月) 03:45:25.081 ID:nV+vzQu10
- セル「孫悟空が降参して、わざわざ指名するから誰かと思えば」
悟飯「……」
セル「まあ良いだろう。神聖なるリングに上がるがいい」
ピッコロ「正気か、孫!?」
悟空「でぇじょうぶだって、心配すんなピッコロ」 - 93: 2020/03/02(月) 04:05:39.126 ID:nV+vzQu10
- ドカバキドカバキ……
セル「ふん、こんなものか」
悟飯「くっ」
悟空「怒れーーっ! 悟飯ーーっ!」
セル「貴様は怒ると強くなるらしいな孫悟飯」
セル「ならば……」
悟飯「な、何をするつもりだっ」
セルジュニア達「キキィーーっ!!」
セル「セルジュニア達よ、そいつらを傷めつけてしまえ!」
トランクス「ウワー!」
悟飯「なんてことを……!!」 - 94: 2020/03/02(月) 04:06:27.524 ID:nV+vzQu10
- ドカッ!バキッ!ドスッ!
悟飯「や、やめろ……やめてくれ……」
コロンコロン
首だけ16号「……」
悟飯「じゅ、16号……」
首だけ16号「悟飯……正しいことのために戦うことは罪ではない……怒りのまま、セルにパワーをぶつけてやれ……」
首だけ16号「俺の好きだった自然や動物達を、守ってやってくれ……」
セル「ふんっ」バキィッ!
悟飯「ッ……!!!」
セル「余計なお世話だ、出来損ないめ。私は私のやり方で孫悟飯を怒らせてやる」
悟飯「うわぁぁぁああああああ!!!!」カッ!!
セル「!?」 - 95: 2020/03/02(月) 04:11:07.656 ID:nV+vzQu10
- 悟飯「……」シュインシュインシュイン
セル「……ふん」
セル「いい気になるなよ小僧」
セル「まさか本気でこの私を倒せるつもりになった訳じゃないだろうな?」
悟飯「倒せるさ」
セル「……大きく出たな。ではこのセルの真のパワーを見せてやろう」
セル「はぁぁぁぁぁぁあああ!!」
悟飯「……」シュンッ
セル「なっ!?」
ドボォ!!
セル「が……はっ……!!」 - 96: 2020/03/02(月) 04:12:11.212 ID:nV+vzQu10
- 悟飯「はああああ!!」
ドカバキドカバキバキィ!!
セル「ぐああああ!?」
セル(何ということだ……この私のパワーが、完全に、負けているだと……!?)
セル「こうなったら……!!」ピシュンッ!
クリリン「せ、セルのやつ、上に……!」
悟飯「……」
セル「かぁぁ……めぇぇ……はぁぁ……めぇぇ……!!!」
ゴゴゴゴゴゴ……!!!
悟空「あ、あの野郎……!」 - 97: 2020/03/02(月) 04:13:31.595 ID:nV+vzQu10
- セル「くらぇぇ! 全力のかめはめ波だ! 避ければ地球が粉々になるぞ!! 受けざるを得ま……」
セル「……ッ!!?」ハッ
悟飯「?」
セル(地球が粉々になったところで、私は宇宙空間でも生きられるから問題ない)
セル(だが……もし、孫悟飯がこれを避ければ……いや、これで孫悟飯を倒せたとしても……)
セル(リングが……!!) - 98: 2020/03/02(月) 04:18:18.848 ID:nV+vzQu10
- 悟空「何だ……? セルのやつの気が、段々小さく……」
悟飯「……ふん」シュンッ
ピシュンッ
悟飯「……」
セル「なっ!?」
バギィッ!!
悟飯「これがお前の限界か、セル」
ドカッ!!
セル「グフッ!?」
ドボォ!!
セル「が……は……」
セル「おえええええええええ」
ビチャビチャビチャ
18号「」ドサッ
クリリン「18号だ!」 - 101: 2020/03/02(月) 04:25:33.700 ID:nV+vzQu10
- 悟飯「つまらない……お前ももう終わりだな、セル」
セル「ぐ……ぁぁ、あ」
悟空「悟飯ーーっ、早くトドメを刺せーーっ!!」
悟飯「もうトドメを? ダメだよお父さん、こいつはもっと、苦しませてやらなくちゃ」
セル「リン……グ……! 私の、リング……!!」ズリズリ…
悟飯「リング? そう言えば、やけに手の込んだリングだったな。悪趣味な色合いをして」
悟飯「そんなにこのリングが大事なのか?」シュインシュインシュインシュイン - 105: 2020/03/02(月) 04:27:45.183 ID:nV+vzQu10
- セル「なっ……馬鹿な、やめろ、孫悟飯……!!」
悟飯「か……め……」
セル「そのリングを壊すことに何の意味がある!! やめろ!!」
悟飯「は……め……」
セル「わかった、謝るから!! 私が殺した奴らもドラゴンボールを使えば生き返るだろう!! 償いもする!! だから」
悟飯「波ぁぁぁああああああ!!!!」
セル「やめろーーーーっ!!!!」
ドカァァァァァァン!!!!! - 110: 2020/03/02(月) 04:44:39.857 ID:nV+vzQu10
- ロマンティックアゲールヨー
『ふむ。場所選びは完璧だな。ここならば以前のような失敗は起こらないだろう』
『地盤改良とは……なるほど……せっかくだ、出来うる限り全ての工法を試してみるとするか』
ロマンティックアゲールヨー
『地盤改良は……こんなものか。少しやりすぎたかも知れんが、まあ念には念をだ』
『あとはリングだな。……フフフ、せっかくだ、セメントも一から私の手で配合し、カラーリングも私好みの物で仕上げてやろう』 - 111: 2020/03/02(月) 04:45:36.321 ID:nV+vzQu10
- ホントノユウキ
『塗料と一口に言っても色々あるのだな……せっかくだ、耐水性、耐薬品性、防滑性、抗菌性、耐荷重性、耐熱性、耐摩耗性、耐衝撃性、すべてを兼ね備えたリングを作ってやろう……フフフ……」
ミセテクーレータラー
『しくじった……乾燥を急ぎすぎると一気に入ったクラックが大きく広がる……クッ、この本め、気のエネルギーを使った乾燥法の注意点くらい書いておけ』 - 112: 2020/03/02(月) 04:46:25.971 ID:nV+vzQu10
- トキメクユメーニー
『ククク……ようやく、ようやくだ……』
『これがセルゲーム・リングの完全体だ……!!』
キラキラヒカッタユメーヲアゲルヨーーーーーーーー
『ククク、早く朝にならないかな────』 - 113: 2020/03/02(月) 04:47:47.021 ID:nV+vzQu10
- パラパラパラパラ……
跡形もなくなったリング「」
セル「あ……あああ、あぁ……」 - 119: 2020/03/02(月) 04:55:02.202 ID:nV+vzQu10
- セル「」
悟飯「思ったよりも効いてるようだな、セル」
セル「」
悟飯「もう戦う気力も残ってないのか……お前、もう本当におしまいみたいだな」
セル「」
悟飯「じゃあ、もう死んでしまえ」 - 120: 2020/03/02(月) 04:56:02.228 ID:nV+vzQu10
- 悟飯「か……め……」
セル「」
悟飯「は……め……」
セル「」
悟飯「波ぁぁぁああああああ!!!!」
悟空「やめろ!!! 悟飯!!!」ピシュンッ!
バチッ!!!
悟飯「なっ!?」 - 121: 2020/03/02(月) 04:57:37.273 ID:nV+vzQu10
- セル「」
悟飯「腕を弾いてかめはめ波を上に……」
悟飯「お父さん、いったいどういうつもり……」ギロッ
悟空「見ろ悟飯、もうセルに戦う気力は残ってねえ」
セル「」
悟空「もうこんなんなっちまったなら、わざわざトドメを刺してやる必要もねぇだろう」
セル「……孫、悟空…………」 - 126: 2020/03/02(月) 05:09:58.189 ID:nV+vzQu10
- ピッコロ「孫、正気か貴様ッ!!」
悟空「セル、おめぇ、さっき謝るって言ってたよな。罪も償うってよ」
セル「……」
悟空「もしさっきのが本当だって言うんなら、さっきのリング、直してやるぞ」
セル「……孫悟空……」 - 127: 2020/03/02(月) 05:10:31.158 ID:nV+vzQu10
- セル「しかし、リングはもう跡形もなく消し去ってしまった……今から作るとなれば、一から作ることになるだろう」
セル「それはもう、既にあのリングではないのだ……あのリングで無ければ、意味はないのだ、孫悟空……」
悟空「でぇじょうぶだ、ドラゴンボールで元に戻るさ」
セル「!!」 - 129: 2020/03/02(月) 05:11:05.143 ID:nV+vzQu10
- 悟空「もちろん、まずはおめえが殺した人達を生き返らせてからの話だけどな」
悟飯「お父さん、でもこいつは……!!」
悟空「悟飯、おめぇはもうセルを超えちまってるからいいけどよ、オラだって本当はセルと戦って勝ちてぇんだ」
悟空「今はまだ敵わねえけど、もっともっと修行して、セルのやつを超えてやるんだ」
悟空「な? いいだろ?」
悟飯「…………」 - 130: 2020/03/02(月) 05:13:51.854 ID:nV+vzQu10
- こうして、第一回セルゲームは孫悟飯の優勝で幕を閉じた
セルが殺してエネルギーになってしまった人たちはドラゴンボールで生き返った
セルの作ったリングもドラゴンボールで元に戻してもらった
その後、天下一武道会と並ぶもう一つの武道大会が、第二回、三回とその場所で開かれるようになった
ミスターサタン曰く、トリックばかりを使うインチキ武道会のため、参加者は小数であったが、その分迫力のある試合に観客の盛り上がりも大きかったそうな - 131: 2020/03/02(月) 05:14:06.133 ID:nV+vzQu10
- ベジータ「くだらん」
完 - 132: 2020/03/02(月) 05:14:35.357 ID:nV+vzQu10
- もうそろ出勤時間だから雑に締めてごめん
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