- 1: 2018/12/10(月)07:43:33 ID:qXG
- 男「いえ、全然気にしませんよ」
女「えっ」
男「そもそも僕も初めてじゃないですし」
女「えっ」
- 3: 2018/12/10(月)07:47:53 ID:qXG
- ~翌日~
女「……なんでなんで、どういうこと?」
女「…えっ? 初めてじゃないの?」
女「絶対童貞だと思ってたのに。私が初めての女だと思ってたのに」
女「いや、別にね? 私も処女厨みたいな気持ち悪い童貞厨とかじゃないし? 彼氏の恋愛経験とか特に突っ込む気はありませんけどね?」
女「でもデートした時とかめっちゃ反応が初々しかったじゃない? 普通『やったこれ絶対童貞だ!』っ思うじゃない?」
女「いや別に『やった!』とかガッツポーズしたりしてないけどね?」 - 4: 2018/12/10(月)07:51:33 ID:qXG
- 女「はぁー……」
女「……でもめっちゃ上手かったなぁ…ちょー気持ちよかった……///」
女「あの手慣れ具合は絶対童貞じゃないよねー……」
女「はぁ~……」
女「……いや別に気にしてないし?」
女「むしろ童貞じゃない方がね、経験ある分色々と女性に気が遣えるしね?」
女「エッチだって童貞とは比べ物にならないくらい上手いしね?」
女「童貞とか独りよがりで下手くそな痛いことしかしてこないらしいし?」
女「むしろ非童貞で良かったっていうかさ?」 - 5: 2018/12/10(月)07:58:50 ID:qXG
- 女「……彼に優しくしてもらった女が、私の前にもいるってことなんだよね…」
女「彼と下手くそな童貞エッチしながら、少しずつ女の扱いを教えた女がいるってことなんだよね……」
女「……いやいやいや、別に気にしてないし?」
女「むしろ面倒な部分をやっといてくれてありがとさん、みたいなね?」
女「そもそも私だって処女じゃないんだから、その辺おあいこだしね?」
女「………」
女「前に付き合ってた女って、『1人だけ』だよね…?」
女「………」
女「いや別に彼の前カノとか気にしないけどね?」
女「でもほら、やっぱ遊び人な男は嫌じゃない?」
女「女性関係の貞操観念ゆるいとか最悪だし?」
女「性病の問題とか、浮気とか二股とかさ、色々問題あるじゃない?」
女「だから私がそれを知ろうと思うことは当たり前の、言わば自然の摂理なわけ」
女「決して私が童貞厨だとかそんな処女厨の女バージョンみたいな気持ち悪い存在ではないの」
女「……よし」
女「明日学校でそれとなく聞いてみよう!」 - 6: 2018/12/10(月)08:03:12 ID:qXG
- ~翌日~
女「お、おはよー」
男「ああ、おはよう」
女「いやぁ、今日も寒いね! 危うくお布団から出られなくて遅刻するところだったよ」
男「本当に寒いよね。でもエアコンも部屋にないから、なかなかね」
女「そうなんだよねー。だから夏は部屋が暑いしさー、最悪だよぅ」
男「冬は着込むしか対処しようがないからね」
女「その究極がお布団だもんねー。そりゃ朝起きられなくなるよー」
男「あはは、確かに」 - 9: 2018/12/10(月)08:08:07 ID:qXG
- 女(……普通すぎじゃない?)
女(もっとさ、エッチしたんだし彼氏ヅラするもんじゃないの?)
女(なんかめっちゃ今まで通りなんだけど……)
女(もしかして滅茶苦茶女性経験あるのかなこいつ……)
男「そうそう、僕今日は朝一の講義しか取ってないんだけど、キミは?」
女(おっ!? 早速キタキタキター! これは求められちゃってかなぁ? うふふ)
女「あ、私はお昼まで講義入ってるんだよねー、だからさ、ちょっと待ってくれれb…」
男「あ、そうなんだ。僕は午後からバイトだから、ちょっと時間合わないね」
女「あー……そうね……」
男「また連絡するよ。それじゃ」 - 11: 2018/12/10(月)08:10:32 ID:qXG
- 女「………」
女「まあね、そりゃお互い自分の生活ってものがあるしね?」
女「時間合わないことも当然あるよね?」
女「別に気にしてないし? 全然残念じゃないし?」
女「……はぁー」
女「講義終わったら帰って寝ようかな……昨日悩み過ぎて寝不足だし……」
女「いや全然悩んでないけどね?」 - 12: 2018/12/10(月)08:16:04 ID:qXG
- ~夜・女自宅~
ブブブブブ
女「……んあ?」
女「ふぁ~…よく寝た……」
女「げっ、もう夜じゃん!?」
女「自堕落な生活してるなぁ」
ブブブブブ
女「む? スマホが……電話? …!? 男からだ!」
女「はいもしもし! ごめん今寝てて!」
男『あ、そうだった? ゴメンね起こしちゃって』
女「いや全然ヘーキだよ! むしろ寝過ぎちゃったくらいだし!」
男『あはは、自堕落な生活送ってるね』
女「うぐっ…!」
男『ふふ…今バイト終わったところなんだけどさ、良かったら一緒に晩御飯食べようかなと思って』
女「!! 行く! 行きます!」
男『じゃあ、駅で待ち合わせね。すぐ来れそう?』
女「うん!///」 - 14: 2018/12/10(月)08:21:15 ID:qXG
- 女「あー、美味しかったー」
男「たまには焼肉もいいよね」
女「ゴチになりました!」
男「あはは、どういたしまして。ちょうど給料日だったからさ」
女「そうだったんだ……私もバイト、しようかな…」
男「良い社会経験にもなるし、お金も入るから良いと思うけど」
女「…けど?」
男「二人ともバイトしてると、時間合わせるの難しくなるよね、って思ってさ」
女「あ、そっかぁ…バイトやめる」
男「おいおい、いいのかいそんな簡単に決めて」
女「うん、会えなくなるの嫌だし」
男「そっか…そう言ってもらえるのは嬉しいな」
女「えへへ…///」 - 16: 2018/12/10(月)08:22:04 ID:qXG
- 女「……ね、今から家に行ってもいい?」
男「いいけど……いいの?」
女「うん!///」 - 18: 2018/12/10(月)08:26:42 ID:qXG
- ~女シャワー中~
女「♪~」
女「……あっ」
女(いやいやいや、何当たり前のようにお泊りしようとしてんの私!)
女(幸せ過ぎて何も考えてなかったけど、なんか急に思い出しちゃった…)
女(こうやってアイツと幸せに過ごしてた女が、私の前にも居たんだよねぇ……)
女(…いや別にね? いるのはいいんですよ?)
女(ただやっぱ何人くらい居たかな~って思うじゃない?)
女(そもそも私が初めてだって思ってたのに…それって前カノの存在を隠し通してたってことだし?)
女(なら探られたら困ることが、ある、のかも……)
女「うぅ……」 - 21: 2018/12/10(月)08:30:02 ID:qXG
- 女「お先ー」
男「あ、おかえり。じゃあ次は僕が…」
女「………ねぇ」
男「ん? なに?」
女「あのさ……えっと……」
男「どうしたの? とりあえずその格好のままだと風邪引くよ?」
女「うぅ……」
男「とりあえず体拭きなよ。そのあとゆっくり話聞くからさ」
女「………あ、あのさ!」ガバッ(男をベッドに押し倒す)
男「うわっ!?」 - 22: 2018/12/10(月)08:34:28 ID:qXG
- 男「どうしたのさ急に」
女「ねぇ……私が初めてじゃないの?」
女(ぐあああああああ!! 直球で聞いてしまったぁあああああ!!!)
男「……どうしたの、急に」
女「いや、あの……気になって…」
男「………ふーん?」
女「うぅ……」
男「なんで気になるの? そんな話聞いてもお互い楽しくないと思うけど?」
女「う……だって……」
男「それに、初めてじゃないのはお互い様でしょ? そんなこと気にしてたらキリがないじゃん」
女「そ、それはそうだけど…!」 - 27: 2018/12/10(月)09:47:10 ID:qXG
- 女「わ、私のことも話すから! 等価交換ってことで!」
男「いや、別に聞きたくないんですけど…」
女「あの、私処女じゃなかったけどさっ、付き合うのはあなたが初めてなんだよっ」
男「………えっ」
女「高校の時にね、部活のみんなで騒いだ時に、男子の先輩にお酒飲まされて寝ちゃってさ」
男「………」
女「まあ、よく覚えてないんだけど、目を覚ましたらその先輩の家で裸で寝てて」
男「………っ」
女「なんか股間がズキズキするからトイレ行ったらさ、血と、あと、その…あの、白いのがドロドロ出てきてさ、あーやられちゃったんだなぁ、みたいな?」
男「………」
女「なんかそれ以来さ、その先輩むっちゃ肩とか組んで来るようになってさ! 人まで平気で胸揉んでくるし! 『俺の女なんだぜ』とか周りに言うようになるし…」
男「………」
女「……それが、凄い気持ち悪くて……思いっきりぶん殴っちゃって……そ、そしたら…その先輩、みんなに『締まりの悪いマグロ女だって、私のこと……」涙が流れる
男「……もういいよ」
女「ちょっと良いかな?って思ってた先輩だったから、そういうとこ知って凄く傷付いて……アハハ、勝手に幻想持って、体許しといて…ぐす……今更、何、ひっく、言ってる、っ…んだろうね……」
男「もういいから」ぎゅ(女を抱き締める) - 29: 2018/12/10(月)09:51:43 ID:qXG
- 女「それから、男の人…怖かったんだけど……このままじゃいけないと思って…うぅ…そ、そしたら…あなたに、出逢えて……ひっく……」
男「………」ぎゅうっ
女「こんな私でも、受け入れて、もらえたらって、ぐす……ずっと、思ってて……っでも、当たり前だよね…私みたいなのだって、経験があるんだから、あなただって……」
男「ないよ」
女「………えっ?」
男「誰かと付き合ったこともないし、もちろんエッチしたこともないよ」
女「えっ? ……えぇっ!?」
男「……全部、キミとしたのが、僕の初めてだよ」
女「だ、だって…」 - 31: 2018/12/10(月)09:55:52 ID:qXG
- 男「ごめん…経験が無いのって女性から嫌がられるって聞いたから…」
女「え、じゃあ…童貞なの?」
男「…いや、もう違うけどね」
女「でも、童貞だったんでしょ?」
男「ぐっ……まあ、うん…」
女「私が初めてなの?」
男「……そうだよ」
女「初めての女の人って、どうだった?」
男「……いや、それ言う必要ある?」
女「答えて」ギロリ
男「…凄く、柔らかくて…あったかくて……」
女「気持ち良かった?」
男「それは…」
女「気持ち良かった?」
男「…まあ、うん…」
女「ちゃんと言って」
男「き、気持ち良かった、です…」 - 32: 2018/12/10(月)09:58:44 ID:qXG
- 女「そっか…」
男「あの、でも、別に僕はキミの昔のことなんて全然」
女「私のことはどうでも良いの」
男「えっ」
女「私は別に中古のマグロ女だから、どうでも良いの」
男「そ、そんなことないよ!」
女「いいの! それよりも、えへへ……そっかぁ…私が初めてかぁ…///」
男「……嫌じゃないの?」
女「嫌なわけないでしょ!?」ぎゅうぅ(男を強く抱き締める) - 33: 2018/12/10(月)10:03:31 ID:qXG
- 女「ね、どう? 私の裸」スリスリ(男の体に頬ずりをする)
男「どうと言われても」
女「興奮する? 立った?」
男「また直球だね…」
女「ふふ、硬いね」
男「くっ…」
女「ねぇ、初めてなのに、なんであんなに上手だったの?」
男「えっ? …そんなに上手だった?」
女「うっ……」
男「僕が非童貞に思えちゃうくらい、気持ち良かったの?」
女「そ、それは…あなたがそう言ったからで…」
男「気持ち良くなかったの? じゃあするのやめとこうか?」
女「……っ、気持ち良かった、です…」
男「どのくらい?」
女「くっ……すっごく」
男「すごくってどのくら」
女「ああもう!」ちゅ(男にキスをする) - 34: 2018/12/10(月)10:07:37 ID:qXG
- 女「もういいの! 悩んでた自分が馬鹿みたい!」
男「悩んでたんだ…そうだよね、でも、僕はキミの昔のことなんて気にしないよ?」
女「そっちじゃなくて! そっちはどうでもいいの!」
男「えぇ…」
女「あなたが受け入れてくれることくらい信じてたし!」
男「じゃあ何をそんなに深刻そうに悩んでたの…」
女「それはぁ~…その……///」もじもじ
男「教えてくれないの?」
女「うぅ……」
男「……言えないことなら、無理に言わなくていいよ」女の頭を撫でる
- 35: 2018/12/10(月)10:10:54 ID:qXG
- 女「や、違…そんな深刻な話じゃなくてね?」
男「うん」
女「……あ、あなたが、私が初めてじゃないって言うから……」
男「うんうん」
女「……そ、それに嫉妬してただけ! 前の女誰だよぶっ殺すって思ってただけ! 悪い!?」
男「いやそれは流石に」
女「悪いの!?」
男「ふふ…いや、悪くないですよお姫様」なでなで
女「………ふん」 - 36: 2018/12/10(月)10:23:47 ID:qXG
- 男「結構可愛いとこあるよね、キミ」
女「だああああああ! うるさいうるさい!///」ぎゅうう(男にキツく抱き着く)
男「あはは、ごめんごめん、苦しいよ」
女「もうっ! ちゃんと気持ち良くしてくれなきゃ許さないからね!?///」
男「はいはい…それじゃあ、体も冷えちゃってるみたいだし、一緒にお風呂に入ろうか?」
女「えっ…えっと……///」
男「だめ?」
女「…あ、明かり消したままなら…はい…///」
男「難易度高いなぁ…まあ、頑張るよ」グイッ(女をお姫様抱っこしながら立ち上がる)
女「わわっ……えへへ///」
男「ご機嫌だね」
女「うんっ、幸せにしてよねっ」ちゅ - 37: 2018/12/10(月)10:24:00 ID:qXG
- 終わります
- 38: 2018/12/10(月)10:26:14 ID:qXG
- 過去作もよろしければどうぞ
男「男友達がTSして美少女になってしまい、俺の性欲が抑えられない」
- 39: 2018/12/10(月)11:00:25 ID:J2W
- いい話しだった...
過去作まとめで読んだことあったわw - 42: 2018/12/10(月)15:35:07 ID:D8H
- 男「男友達がTSして美少女になってしまい、俺の性欲が抑えられない」
え
これってもしかしてBL?
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