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姉「…と言う事で、今日から二人きりの家族です。」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:06:42.37 ID:Kzw2QSHL0
弟「どういう事ですか。」

姉「聞いてなかったの?」

弟「聞くも何も説明がまだですが。」

姉「そうでした。」

弟「父と母をどうしましたんですか。」

姉「まるで私がどうにかしたように勘繰っているのね。」

弟「違うの?」

姉「父と母は商店街の福引(特賞)に当たったので、豪華客船で世界旅行です。」

弟「まじで!?」

姉「まぁ、その福引は私が裏から手を回してみたんですが。」

弟「父母逃げてー!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:10:28.26 ID:7XxhoJtx0
その豪華客船のコックはセガールですか?
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:13:53.63 ID:Kzw2QSHL0
姉「二人きりの家族どころか、世界で二人きりになってしまったようね。」

弟「さっきも無茶苦茶動転してたのに、今度はレベルが全然違う。」

姉「三言目のアレですね。」

弟「思い出さないで下さい。」

姉「まぁ、私がどうこうする前にどうにかなっちゃったんですが。」

弟「…その豪華客船の名前は。」

姉「聞きたいの?」

弟「船の名前聞かなきゃ、安否を確認しようにも。」

姉「豪華客船タイタニック。」

弟「父母逃げてー!」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:21:26.68 ID:Kzw2QSHL0
姉「…と言うのは冗談で、ユニオン号。」

弟「…。」

姉「から改名して、桜島丸。」

弟「…?」

姉「…そこから更に改名して乙丑丸。」

弟「亀山社中ですか。」

姉「そのトップは暗殺されましたが。」

弟「父母逃げてー!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:28:08.35 ID:Kzw2QSHL0
姉「弟クン、安心なさい。」

弟「ぐずっ。」

姉「豪華客船にはコックが付き物です。」

弟「…?」

姉「父と母の乗った豪華客船には最強のコックが。」

弟「セガール!?」

姉「彼が乗っていると言う事は、何かしらトラブルが有るという事でもありますが。」

弟「セガールーーー!!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:32:43.50 ID:Kzw2QSHL0
姉「でも、逝ってしまったモノは仕方がありませんよ。弟クン。」

弟「逝くとか言わないで下さい。普通に行くと。」

姉「父と母の事は最強のコックに任せて、弟クンは学校へ行って来なさい。」

弟「…行ってきます。」

姉「逝ってらっしゃい。」

弟「!!!!?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:38:30.12 ID:Kzw2QSHL0
弟「…と言う訳で、今日から姉と二人きりなんだ。」

友「マジで!?お前の姉さん、凄い美人じゃないか。羨ましい…。」

弟「羨ましがられてもね。」

友「姉弟だし、どうこうって事は無いかー。」

弟「…。」

友「…?」

友「せ、先生!弟が白目向いて泡吐いてます!!!」

先「保健室連れてけー。」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:44:09.68 ID:Kzw2QSHL0
友「先生ー弟の体調が悪いみたいなんで、保健室に連れて来ましたー。」

保「お疲れ様。そこのベッドに寝かせてあげてね。」

弟「うー…。」

友「お姉さんの話をしてたら、急にこうなって…。」

保「あらあら…如何しちゃったのかしら。未だ、豪華客船転覆の報せも届いていないというのに。」

弟「!!!!?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:50:29.29 ID:Kzw2QSHL0
姉「と言う事で、保健医は世を忍ぶ仮の姿。実体は姉でした。弟クン先程振りです。」

友「弟のお姉さんでしたか!あれでも保健医はもっと年が…。」

姉「前任の方は、先程退職されましたよ?お腹が痛いって。」

弟「た…助け…。」

姉「助けてくれて有り難う。俺に構わずとっとと授業に行ってくれ。…と。」

友「よしじゃぁお前の分まで頑張るよ!」

弟「あああああ…。」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 09:57:58.28 ID:Kzw2QSHL0
姉「弟クン、何でそんなに打ちひしがれているのですか?」

弟「実姉が恐ろし…いえ、何でも。」

姉「二人きりの家族というのに、姉はとても悲しいです。」

弟「ごめんなさい。でも何故保健医に。」

姉「白衣が着れるので。」

弟「!!!!?」

姉「…それと、弟クンとの生活費の為。」

弟「生活費二の次!!!??」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 10:10:42.92 ID:Kzw2QSHL0
姉「二の次とは何ですか?」

弟「え、でも。」

姉「…の中に、何で色々詰まっていると考えられないのでしょう。」

弟「僕は最下位ですか。」

姉「最優先事項です。」

弟「!!!!?」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 10:17:03.60 ID:Kzw2QSHL0
姉「さて弟クン、顔色も良くなって来たようですね。ちゃんと残りの授業に出なさいね。」

弟「たったアレだけで元気になれる俺って。」

姉「シスコンです。」

弟「シスコンですね。」

姉「ふふ。」

弟「わ、姉の照れたような笑顔が。」

姉「…冥土の土産?」

弟「授業行ってきます!」

姉「逝ってらっしゃい。」

弟「!!!!?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 10:28:23.34 ID:Kzw2QSHL0
弟「姉さん、授業終わりました!」

姉「あら、お疲れ様でした」

弟「…何してるんですか?」

姉「赤ペン先生が出たので」

弟「進研ゼミ内職ですか…!?」

姉「造花が良かったですか?姉にチマチマ花を作れと?」

弟「いえ…。姉さん、無茶苦茶不器用じゃないですか!」

姉「…そう言う訳で、ご飯作りはよろしくです」

弟「…。」

姉「何か?」

弟「…やっぱり、気を抜くと。とか付けちゃいますね」

姉「癖を直すのは、大変ですから。」

弟「今回は平和で終われそうです。」

姉「ご臨終ですか?」

弟「!!!?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 10:36:45.31 ID:Kzw2QSHL0
姉「そう言う訳でお腹が空きましたよ、弟クン」

弟「姉さん、俺だっていつまでもヤラレキャラじゃ無いんですよ」

姉「私は弟クンを信じてます」

弟「…う」

姉「信じてますから」

弟「神々スマイルに負けました。姉さん、夕飯です」

姉「あら、美味しそう。頂きます」

弟「どうぞ」

姉「…。」

弟「何で神々しい笑顔のまま、食べようとなさらないのですか姉さん」

姉「うふふ」

弟「変な物は入ってませんよ?」

姉「うふふふふ」

弟「しくしく」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 10:45:51.38 ID:Kzw2QSHL0
弟「もぐもぐ。…コレで良いですか?安心しましたか?姉さん。」

姉「私は弟クンを信じてますよ?心の底から。」

弟「…。」

姉「うふ、やっぱり美味しい。」

弟「信じていると仰っている、その口に食べ物を運ぶ」

姉「また腕を上げたのね、弟クン。」

弟「その箸は、何故に銀色に光り輝いているのですか。」

姉「………弟クン、知らないの?古来から銀の箸は毒に反応して…。」

弟「…ぐふっ」

姉「油断大敵。」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 10:55:25.55 ID:Kzw2QSHL0
弟「…はっ」

姉「気が付きましたか?弟クン。」

弟「俺は…?」

姉「弟クンは、夕食の最中に意識を失って…。」

弟「そうだ、俺は…。」

姉「今は姉の膝枕中です。」

弟「!!!!?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 11:13:56.54 ID:Kzw2QSHL0
弟「…そんな夢を見たような気がするのですが。」

姉「夢だと思うの?」

弟「思いません。」

姉「ちょっとそこら辺を刺してみましょう。」

弟「普通はつねると思いますーーーーすみません、姉さんすみませんすみませんっ!」

姉「ちょっと飴をあげると…。」

弟「鞭ばかりです…。」

姉「好きなくせに。」

弟「少しクセに。」

姉「弟クンの将来が心配です。」

弟「一体誰の所為だと。」

姉「自己責任。」

弟「ハイ。」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 11:22:22.06 ID:Kzw2QSHL0
姉「弟の看病をしていたら疲れました。」

弟「むしろ川の向こうのお花畑が。」

姉「見たかった?」

弟「滅相も!」

姉「片付けは済ませましたので、私はもう寝ます。」

弟「あ、有り難う。」

姉「ご飯は作らなかったので、片付け位は。」

弟「幕引きは格好良くですか。」

姉「弟クン。」

弟「何でしょう!?」

姉「其処で小一時間程裸踊りをしておきなさい。」

弟「ごめんなさい。」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 11:24:07.44 ID:Kzw2QSHL0
姉「あ。」

弟「何ですか?」

姉「明日父母が戻って来ると、連絡が来ました。」

弟「世界旅行は!?」

姉「国外逃亡以前ですね。」

弟「国内旅行でしたか。」


―完―
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 12:24:46.04 ID:Kzw2QSHL0
姉「ネタが切れ、テンションの維持も困難に。」

姉「このままの状態で続けると、スタントマン的な弟クンの命が。」

弟「どうなるの!?」

姉「うふ。」

弟「!!!!?」

姉「そんな訳で、カレーパンを食べて来ました。」

弟「え、さっき夕飯。…っていうか話の繋がりが。」

姉「…。」

弟「ごめんなさい。」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 12:41:29.08 ID:Kzw2QSHL0
姉「…と言う訳で、パスポートを持った父母はセガールと共に再び豪華客船へ。」

弟「なんと。」

姉「または死出の旅路とも。」

弟「父母逃げてー!」

姉「けれど。」

弟「…?」

姉「悲しいかな、ネタが。」

弟「>>3のセガールは、神でしたね。」

姉「そんな訳で、弟クン。」

弟「はい?」

姉「ちょっと其処の剣山の上で正座をして御覧なさい。」

弟「!!!!?」
62: (´∵`) ◆saga///4Q. 2009/03/30(月) 12:44:07.60 ID:MX3ceaPcO
びっくりしたぜ
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 12:59:42.18 ID:Kzw2QSHL0
姉「やはりカレーパンを食べて上げたテンションでも、ネタを探せる程ではなかったようです。」

弟「折角父母が、また旅行に出たというのに。…おいたわしや。」

姉「…。」

弟「どうしました?」

姉「やっぱり、弟クンは姉と二人きりになりたかったのですね。」

弟「!!!?」

姉「嫌よ嫌よも好きの内。」

弟「姉さんを嫌いと思った事はありませんよ!」

姉「白目むいて泡を吐いていたくせに。」

弟「若気の至りでした。」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/03/30(月) 13:02:36.56 ID:Kzw2QSHL0
姉「全く、姉の悲しみはとても深いものです。」

弟「すみません姉さま、このロープを解いてぐふっ」

姉「テンションだけでは如何しようもありませんから、それを身を以って実感してください。」

弟「ごめんなさいすみません姉さま。」


―完―

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