武内P「プロデューサー?」
- カテゴリ:アイドルマスター シンデレラガールズ
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- 732: 2018/02/02(金) 23:38:34.64 ID:HgDs+jhjo
- アーニャ「イズヴィニーチェ、間違えてしまいました」
武内P「今日の私は休日出勤。仕事中では、ありません」
アーニャ「ダー。パーパは、とっても頑張りやさん、です」
武内P「はい。娘の貴女のためならば」
アーニャ「パーパ……!」
武内P「アーニャスタシアさん……」
凛「待って。この状況は何なの?」
- 733: 2018/02/02(金) 23:41:50.13 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「! すみません、渋谷さん」
凛「良いから、説明して」
アーニャ「リン。パーパは悪くない、です」
凛「ねえ、その呼び方、何?」
武内P「アーニャスタシアさんの呼び方に、何か問題でも?」
凛「アーニャスタシアさん、って明らかに変だから!」
武内P「?」
凛「……ちょっと、詳しく聞かせて貰うから」
アーニャ「シトー?」 - 735: 2018/02/02(金) 23:44:44.80 ID:HgDs+jhjo
- ・ ・ ・
凛「ねえ、さっきのプロデューサーは何?」
アーニャ「? リンは、何もしてないのですか?」
凛「何もするわけないでしょ」
アーニャ「ニェート。そうではない、です」
凛「?」
アーニャ「シンデレラパワー・オブ・スマイルを使ってないのです、か?」
凛「……」
凛「は?」 - 736: 2018/02/02(金) 23:49:32.33 ID:HgDs+jhjo
- 凛「ねえ……誤魔化そうとしてない?」
アーニャ「そんな事は無い、です!」
凛「というか……何? それ」
アーニャ「アー、口で説明するのは、とても、難しい」
凛「……私をからかおうとしてる?」
アーニャ「……私は、リンをとても大切な仲間だと思っています」
アーニャ「そんな事は、しない、です!」
凛「……ごめん」
アーニャ「ダー。わかってくれて、私も嬉しい♪」 - 737: 2018/02/02(金) 23:55:19.07 ID:HgDs+jhjo
- 凛「その、シンデレラパワー・オブ・スマイルって……何なの?」
アーニャ「リンは、アー、当然知ってると思ってました」
凛「ねえ、教えて。それを使えば、プロデューサーを――」
蘭子「煩わしい太陽ね」
アーニャ「蘭子!」
蘭子・アーニャ「闇に飲まれよ!」
凛「仲いいね……おはよう」
アーニャ「! そうです、蘭子のを見れば、すぐわかります!」
凛・蘭子「?」 - 738: 2018/02/03(土) 00:03:11.68 ID:RYegwfqRo
- ・ ・ ・
蘭子「わ、我が力を開放した姿を見せよ、と……!?」
アーニャ「ダー。蘭子は、力の使い方がとても、アー、上手♪」
アーニャ「やっぱり、シンデレラガールの力は凄い、です!」
蘭子「……ふっふっふ! 我が友よ、汝も十分な魔力を秘めている!」
蘭子「内より漏れ出るその輝きは、冠こそ無いが我に迫るが如し!」
凛「えっと……シンデレラガールの蘭子なら、もっと凄い、って事?」
アーニャ「ダー♪ 蘭子が、私に教えてくれました♪」
蘭子「友に翼を授けるのも、堕天使の私の務め……」ビシッ! - 739: 2018/02/03(土) 00:09:33.28 ID:RYegwfqRo
- ・ ・ ・
蘭子「――しかと見るが良い! 我が魂の輝きを!」
アーニャ「リン、まずは見て、アー、感覚を掴みましょう」
凛「でも……その、蘭子の言の葉? のが、参考になるかな……?」
アーニャ「ニェート、違います」
凛「?」
ガチャッ!
蘭子「おとう(↑)さ(↑)ーん(↑)!」
凛「イントネーション、おかしくない!?」
アーニャ「熊本弁、です」
凛「!?」 - 740: 2018/02/03(土) 00:15:19.15 ID:RYegwfqRo
- 武内P「おかえりなさい、蘭子」
蘭子「ただーいまっ♪」
ぎゅっ!
武内P「っ、こらこら」
蘭子「私、お仕事頑張ったと! 偉い? ねえ、偉い?」
武内P「ええ……とても」
蘭子「えへへっ♪ おとうさーん♪」
ぎゅ~っ!
凛「何あれ!? 何あれ!?」
アーニャ「あれが、シンデレラの放つ、シンデレラパワー・オブ・スマイル、です」
凛「……!?」 - 741: 2018/02/03(土) 00:23:26.10 ID:RYegwfqRo
- ・ ・ ・
蘭子「……うぅ、見られてるのに、ついいつもの感じで……///」
アーニャ「蘭子。自分に素直になるのが、一番でしょう?」
蘭子「そう……でなければ、力の影響が薄れてしまう」
アーニャ「プロデューサーは、意思が強い、です」
蘭子「我が友を、我が父とするのにどれだけの時間を要したか……!」
アーニャ「私も、かなりパーパに出来てきました♪」
凛「……」
凛「ねえ、とりあえず土下座すれば良い?」 - 742: 2018/02/03(土) 00:28:35.08 ID:RYegwfqRo
- アーニャ「リン!? どうして、アー、土下座を!?」
凛「土下座すれば、詳しく教えてくれるかな、って」
蘭子「そ、そんな事しなくても教えるから!」
凛「……ありがとう。それじゃあ、土下座するね」
アーニャ「ニェート! いけません、リン!」
凛「感謝の気持ちを表すには、これが一番かな、って」
蘭子「そ、其の想い、然と受け取った! 面を上げよ!」
凛「うん、わかった」
蘭子・アーニャ「……ホッ」 - 743: 2018/02/03(土) 00:33:19.83 ID:RYegwfqRo
- ・ ・ ・
蘭子「まず、始めに忠告しておくわ」
凛「……」
蘭子「これは秘儀……大勢の目に触れてはならない!」
凛「どうして?」
アーニャ「アー、取り分が、減ってしまいます」
凛「わかった。誰にも言わない」
蘭子「もしも! この秘儀が他に漏れてしまった時は――」
凛「うん、始末する」
アーニャ「リン? 仲間に引き入れる、ですよ?」 - 744: 2018/02/03(土) 00:38:50.94 ID:RYegwfqRo
- 凛「でも……取り分が!」
蘭子「力の効果はそう長くは保たない……」
蘭子「これも、我が友の魂の強さによるもの」
アーニャ「一回、五分程度なので、アー、もう少しだけ仲間を増やせます」
凛「だけど、増やしすぎるわけにはいかない……か」
アーニャ「ダー♪ だから、内緒ですよ?」
凛「うん、約束する」 - 745: 2018/02/03(土) 00:46:39.04 ID:RYegwfqRo
- 凛「でも……どうやったこんなのに気付いたの?」
蘭子「……あれは、正に運命であった」
蘭子「我が魂が無防備な、その一瞬!」
蘭子「その一瞬、我が友と、我が父の名を違えてしまった!」
蘭子「灼熱の業火に焼かれる思い……しかし!」
蘭子「炎の中から、大いなる翼持つ不死鳥が飛び立った!」
アーニャ「呼び間違ったら、アー、偶然見つけた、です」
凛「解説、ありがとう」 - 746: 2018/02/03(土) 00:55:41.47 ID:RYegwfqRo
- 蘭子「不死鳥となった我が友が、舞い降り、告げた……」
蘭子「な、なな、なん……なんだい、蘭子……って///」
蘭子「優しい感じで、おとうさんみたいに……///」
アーニャ「笑顔で、アー、パーパを呼ぶようにすれば良い、です」
凛「それだけで良いの?」
蘭子「いっぱい甘えても、ぜ~んぶ受け止めてくれるとよ!?///」
アーニャ「私も、早くそうなりたい、です」
アーニャ「シンデレラのリンなら、私より早いかも、です♪」
凛「……ふーん、そう……かな」 - 747: 2018/02/03(土) 01:03:49.69 ID:RYegwfqRo
- ・ ・ ・
凛「……スーッ……ハーッ」
アーニャ「リン、頑張ってください!」
蘭子「此処で見守っているわ……貴女の魂の輝きを!」
凛「二人共……うん、ありがとう」
蘭子「儀式が成功した暁には……私達は、門を閉じるわ」
アーニャ「せっかく、です。最初は二人っきりで」
蘭子「門には、結界を張ろう。そう! 我々こそが、守護結界となる!」
アーニャ「誰も入らないよう、アー、見張っておきます」
凛「何から何まで……本当に、ありがとう」 - 748: 2018/02/03(土) 01:10:22.89 ID:RYegwfqRo
- 凛「行くよ――蒼い風が、駆け抜けるように!」
ガチャッ!
凛「お――」
未央「あっ! おはよー、しぶりん!」
凛(なんで未央がここに!?)
凛「――っさん!」
未央「……」
凛「……」
未央「……おっさん?」
武内P「……」 - 749: 2018/02/03(土) 01:15:01.72 ID:RYegwfqRo
- 未央「えっと……今のって、プロデューサーの事……?」
凛「いや、今のは違――!?」
武内P「おっさん、ですか……」ショボン
未央・凛「……!?」
武内P「あ、いえ……確かに、そう呼ばれてもおかしくないな、と」ショボン
未央「そっ、そんな事無いって!」
武内P「いえ……大丈夫です」ショボン
凛「プロデューサー! い、今のは間違いだから!」
武内P「……」ショボン - 750: 2018/02/03(土) 01:22:47.39 ID:RYegwfqRo
- 未央「し、しぶりん頑張って!」
凛「頑張ってって言われても……!?」
武内P「……」ショボン
凛「い……今のは、その、未央が居たから……」
未央「私!?」
凛「は、恥ずかしくて……お、おっさんって言っちゃっただけで」
未央「私が居ると恥ずかしくて!?」
凛「未央! ちょっと静かにしてて!」
武内P「……」ショボン - 751: 2018/02/03(土) 01:31:12.91 ID:RYegwfqRo
- ・ ・ ・
武内P「……」ショボン
武内P「……」
武内P「……? 何故だろう……とても、悲しい事があったような」
武内P「まるで、娘におっさんと呼ばれ、職業名でしか呼ばれない……」
武内P「……そんな、悲しい出来事があった気が」
武内P「……」
武内P「いえ……そんな事が、ある筈は無いですね」
ガチャッ!
楓「お父さーん♪」
武内P「高垣さんは、流石に無理があります」
おわり
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