武内P「346ボックス、ですか?」
- カテゴリ:アイドルマスター シンデレラガールズ
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- 718: 2018/02/02(金) 22:16:35.67 ID:HgDs+jhjo
- 専務「そうだ。この度、私のオフィスの前に設置することとなった」
武内P「あの……目的は、何でしょうか?」
専務「そうだな。我が社の人間との距離を縮めるため、と言った所だ」
武内P「なるほど。良い、試みだと思います」
専務「……何故か、社内の人間は私に距離を取っているからな」
武内P「はい。私が言うのも何ですが、見た目が怖いので」
専務「何か言ったかね?」
武内P「いえ、何も」
- 719: 2018/02/02(金) 22:20:53.40 ID:HgDs+jhjo
- ・ ・ ・
専務「さて、投書はあるかね?」
武内P「そう、ですね……匿名ですが、はい」
専務「匿名か。まあ、始めは仕方ないだろう」
武内P「ですが、投書はあった。これは、大きな一歩だと、そう、思います」
専務「名もなき者による大きな一歩、か」
武内P「新境地を開いて行く者は、常に名も無き者です」
専務「切り開いた後に、名が残る……良いでしょう」
武内P「……」コクリ - 720: 2018/02/02(金) 22:23:44.09 ID:HgDs+jhjo
- 専務「キミに、一つ頼みがある」
武内P「私に出来る事でしたら、はい」
専務「投書の内容は、包み隠さず読み上げなさい」
武内P「……宜しいのですか?」
専務「構いません。目を逸らしては、ボックスを設置した意味がない」
武内P「専務……はい、わかりました」
専務「私にも、覚悟くらいはある」
武内P「……」コクリ - 721: 2018/02/02(金) 22:28:14.77 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、まず一枚目から、読み上げます」
専務「……」
武内P「『死ね!!』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「……と、それだけ書いてありますね」
専務「キミに、私を抱きしめて頭を撫でる許可を出します」
武内P「気を取り直して、次に行きましょう」
専務「私は、あまり心の耐久値が高い方ではない」
武内P「ガンバ、と、そう思います」 - 722: 2018/02/02(金) 22:33:27.49 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、二枚目を読み上げます」
専務「……」
武内P「『担当アイドルが、乳首を狙って困っている』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「どうやら、プロデューサーの悩みのようですね」
専務「マリア・シャラポワが使用していたのと同じ付け乳首をP全員に配布しなさい」
武内P「! よろしいのですか!?」
専務「私は城を守る。そして、そこで働く者達もまた同様です」
武内P「専務……!」 - 723: 2018/02/02(金) 22:40:12.47 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では! 三枚目を読み上げます!」
専務「フッ、どうした? 妙に機嫌が良いようだが」
武内P「『お年玉って、何でごぜーますか?』」
武内P「……あっ」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「申し訳ありません……その、三枚目にも関わらず、闇を……」
専務「キミ、売店にダッシュで行き、スティックノリを買ってきなさい」
武内P「待ってください! まさか、ポチ袋を自作するおつもりですか!?」
専務「必要ならば、私はそうします」
武内P「専務……!」 - 724: 2018/02/02(金) 22:46:12.89 ID:HgDs+jhjo
- ・ ・ ・
武内P「では、四枚目を読み上げます」
専務「やはりキミは優秀だ。30秒でお使いを済ませるとは」
武内P「『くたばれ!!』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「……と、それだけ書いてありますね」
専務「キミに、私を膝枕し頑張ったと褒める許可を出します」
武内P「! 待ってください、まだ、続きが!」
専務「ほう?」
武内P「『二度くたばれ!!』」
専務「二度、か。難しい注文だな」ジワッ… - 725: 2018/02/02(金) 22:49:17.73 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、五枚目を読み上げます」
専務「346ボックス、中々盛況ではないか」
武内P「『周囲の人間が、よく脱糞します』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「どうやら、プロデューサーの悩みのようですね」
専務「待ちたまえ。何故、プロデューサーのものだと?」
武内P「イタズラか何かかと。脱糞など、有り得ませんから」
専務「ふむ……それもそうですね」
武内P「……セーフ、ですね」ボソッ - 726: 2018/02/02(金) 22:54:49.37 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、六枚目を読み上げます」
専務「もう、死ね系統は勘弁して貰いたいものだな」
武内P「『家族が揃っても会話が無く、とても静かです』」
武内P「『私は、居ても居なくても変わらないのかと思います』」
武内P「『いつか、誰からも見捨てられないかと、不安です』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「申し訳ありません……また、闇が……」
専務「社内の全員に、マカビンビンを1ダース支給しなさい」
武内P「待ってください! それは、あまりに強引すぎる解決方法です!」
専務「心開けば股開く。ならば、その逆もまた然りです」
武内P「専務……!」 - 727: 2018/02/02(金) 23:00:33.71 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、七枚目を読み上げます」
専務「験を担ぐ方ではないが……ラッキーセブン、期待しています」
武内P「『専務は変わった! 専務が一番格好良いよ!』」
専務「!……!?……!?」ダバダバ!
武内P「落ち着いてください! あの、小躍りはやめてください!」
専務「……!……!」ダバダバ!
武内P「あの……まだ、続きが……」
専務「!?」
武内P「『ハハハハ! ウーソーだーよー!』」
武内P「『専務なんていらないよー! いらないいらない!』」
武内P「『帰ってプレステやろ!』」
専務「……プレステ相手なら、仕方無いか」 - 728: 2018/02/02(金) 23:06:52.55 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、八枚目を読み上げます」
専務「八は再生を意味する数字でもある」
武内P「『担当アイドルからのアプローチがきつすぎる』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「殴り書き、ですね。何かに追われながら書いたようです」
専務「佐久間まゆ君には、私が直接説教をしよう」
武内P「それで……彼女が止まるとは思わないのですが」
専務「押して駄目なら引いてみろ。駆け引きが重要だ」
武内P「専務の口からでは、説得力に欠けると、そう、思います」
専務「何か?」
武内P「いえ、何も」 - 729: 2018/02/02(金) 23:17:45.69 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、九枚目を読み上げます」
専務「本当に盛況だな。皆、悩みを抱えているということか」
武内P「『物心付く前から芸能界に居ました』」
武内P「『なので、本当に自分がこの仕事をやりたいのかわかりません』」
武内P「『いつか、わかる時がきますか?』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「これは……芸能界に潜む闇、ですね」
専務「こういった問題は、大先輩に聞くのが一番だ」
武内P「待ってください! 真の闇に触れるには、まだ!」
専務「ふむ……今回は、キミの意見を尊重しよう」 - 730: 2018/02/02(金) 23:27:34.25 ID:HgDs+jhjo
- 武内P「では、十枚目を読み上げます……これで最後ですね」
専務「十枚か。始めにしては、上出来だろう」
武内P「『妖怪七光りポエムババァ』」
専務「ふむ、なるほど」
武内P「……と、それだけ書いてありますね」
専務「キミに、飲み屋で私の愚痴に付き合う許可を出します」
武内P「待ってください。続きが」
専務「……続き?」
武内P「『私を付き合わせるのはやめてください』」
武内P「申し訳ありません。今、書き足させて頂きました」
おわり
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