御坂妹「テレテレと、ミサかは感情を擬音で表現してみます」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 07:29:09.82 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「…………」

上条「ん? あれは……お~い」

御坂妹「……? 何でしょう、とミサカは呼びかけに応じます」

上条「そりゃこっちの台詞。こんなとこで何してんだ?」

御坂妹「実はいぬが逃げ出してしまったのです、とミサカは落胆を隠さずに溜息を零します」


注目記事




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 07:45:58.69 ID:5ybb2bIYO
上条「いぬ……ってお前が飼ってるあの猫?」

御坂妹「はい。昨日から帰ってこないのです。きっと今頃寒さにうち震えているに違いありません、とミサカは居ても立ってもいられない気持ちを吐露します」
上条「居そうなところに心当たりは?」

御坂妹「一通りは探しました、とミサカは経過を報告します」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 07:58:50.97 ID:5ybb2bIYO
上条「ふむ、じゃあもう一回探してみよう。一人だと見落としとかあるかもしれないし」

御坂妹「手伝ってくれるのですか? とミサカは淡い期待を込めながら瞳を見詰めます」

上条「放っておくわけにもいかんでしょう。早く行こうぜ。なんか雪降ってきそうな天気だし」

御坂妹「はい」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 08:11:19.79 ID:5ybb2bIYO
上条「げっ」

美琴「出会うなりご挨拶ねぇ。そんなに私の電撃を喰らいたいの?」

上条「いやいやいや滅相もございません生憎の空模様美琴センセーに於かれましてはご機嫌如何でせう? てことで、じゃあな、ビリビリ」

美琴「いきなり逃げんなー! ってなんで妹まで一緒にいるのよ?」

御坂妹「愛の逃避行中です、とミサカは愛しき人の手を取ります」

美琴「ほほう……」

上条「洒落にならない冗談はやめて! そしてお前も電気で髪逆立てないで!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 08:28:38.57 ID:5ybb2bIYO
美琴「猫探しねぇ」

上条「あぁ、それらしい黒猫見掛けなかったか?」

美琴「んー、見掛けてないわねぇ。心当たりはもう探したの?」

上条「今もう一回見回ってるとこ」

美琴「ふーん。じゃあぐずぐずしてないで、さっさと行くわよ」

上条「手伝ってくれんのか!?」

美琴「か、勘違いしないでよ。この子をあんたなんかと二人っきりにさせるのが心配なだけなんだからね!」

上条「あははー、かみじょーさん信用0ですかー……。でもまあ、ありがとな御坂」

美琴「う……」

御坂妹「お邪魔虫め……とミサカはひそかに愚痴ります」

美琴「聞こえてるわよー?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 08:44:25.17 ID:5ybb2bIYO
美琴「見つからないわねぇ……」

御坂妹「…………」

上条「そんな顔すんなって。きっと見つかるさ」

御坂妹「……ん」

美琴「なぁ~にどさくさに紛れて頭撫でてんのよ。あんたも恍惚とした表情をしない」

御坂妹「……やきもちですか? とミサカは勝ち誇ります」

美琴「なっ!? べ、別に私は、こいつのこと、なんて……」

御坂妹「素直じゃありませんねぇ、とミサカはやれやれと肩を竦めます」

上条「お~い、早くしないと日が暮れちまうぞ」

黒子「そうですわよ。冬は日が落ちるのが早いのですから」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 08:58:05.61 ID:5ybb2bIYO
美琴「って黒子!? なんであんたがここに!?」

黒子「なんでではありませんですの、お姉さま。そろそろ門限だというのにお姉さまがお帰りになられないから、こうして黒子が迎えに来たんですの」

美琴「いや~、黒子。私、ちょっと用事が……」

黒子「駄目ですの。こう頻繁に門限を破っていては、また寮監から大目玉を頂戴することになりますのよ?今日のところは大人しく一緒に帰ってもらいますの」
美琴「んん~~にににににに~~~……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 09:08:17.23 ID:5ybb2bIYO
上条「あの~御坂さ~ん? 何を悶えていらっしゃるのでせうか?」

美琴「あんた!」

上条「はいぃ!?」

美琴「ちゃんと猫、見つけてあげなさいよ。……この子のためにも」

上条「……おう、任せとけ!」

御坂「お姉様……」

美琴「ふ、ふん! 行くわよ、黒子!」

黒子「あ、お待ちになって、お姉さま。それではご機嫌よう、お二方」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 09:21:46.83 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「あとはこの公園だけですね、とミサカは逸る気持ちを抑えられずに捜索を開始します」

上条「あ、あれじゃねえか? あの木の幹の上にいるやつ」

御坂妹「……確かにあれはミサカのいぬです、とミサカはほっと胸を撫で下ろします」

上条「上に登っちまったまま、下りられなくなってたのか。じゃああとは下ろすだけだな、と」

御坂妹「危険です。ここはあなたより体重の軽い私が、とミサカは救助に志願します」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 09:35:47.61 ID:5ybb2bIYO
上条「いいからいいから。そこで待っててくれ」

御坂妹「では万が一落下した時のために受け止めるべく、ミサカは下で待機しています」

上条「あっはは、任せた。でも俺が足滑らせた時は避けてくれよな、危ないから」

御坂妹「ばっちこーい、とミサカは鼻息を荒くします」

上条「よっ、と。……大人しくしててくれよ~……」
43: 保守有難うございます 2009/12/20(日) 13:40:28.36 ID:5ybb2bIYO
頼りない幹がぎしぎしと嫌な音を起ててたわむ。
振り落とされまいと必死にしがみつく黒猫に上条は救いの手を伸ばした。

上条「よし、捕まえた、って、あらぁーッ!?」

負荷に耐え切れなくなった幹は遂に中程から折れてしまった。
必然、その上に跨がっている猫を抱いた上条も落下を始める。

上条「ぐおッ!? ……さ、さすが上条クオリティ、最後にきっちりアクシデントに見舞われるとは……ふ、不幸だぁー……」

地面に打ち据えられ、朦朧とした意識で猫の無事を確認する。

上条「よしよし……お前は無事、だった、か……」

安堵の溜息を吐くと視界は暗転し、上条の意識はそこで途切れたのだった。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 13:52:22.64 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「気が付きましたか、とミサカはあなたの身体を気遣います」

上条「……ん、あれ? 御坂妹? 俺、どうして……」

御坂妹「まだ起きてはいけません、とミサカはあなたの頭をふとももに誘導します」

上条「ふともも!? この感触、この温もり……まさか今上条さん、ひざ枕とかされちゃったりしてます?」
御坂妹「いぬを救助した際にあなたは頭を強打し、意識を失っていたのです、とミサカは現状を報告します」

上条「あー……はは、格好悪いとこ、見せちまったな」

御坂妹「……ごめんなさい、とミサカはしょんぼりします……」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:04:58.63 ID:5ybb2bIYO
上条「なんでお前が謝るんだ?」

御坂妹「受け止めると豪語しておきながらこのていたらく……とミサカは自分の不甲斐なさに肩を落とします」

上条「気にすんなって。お前に怪我でもさせた日にゃ俺がビリビリに怒られちまう。それに……」

御坂妹「それに? とミサカは小首を傾げます」

上条「こうやって御坂妹にひざ枕をしてもらえたしな。災い転じて福となす、てね」

御坂妹「こ、こんなものでよければいつでも……とミサカは……」

上条「ん? 何か言った?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:18:16.73 ID:5ybb2bIYO
上条「いやー、しかしあれですな」

御坂妹「な、なんでしょう、とミサカは動揺を隠します」

上条「こうしているとまるで恋人同士のようですな」
御坂妹「こ……!」

上条「俺なんかでごめんなー。という訳でお前の未来の恋人さんに悪いから、そろそろ起き上がる上条さんなのです」

御坂妹「あ、あ、駄目ぇ! とミサカは覆いかぶさってみます!」

上条「ッ!? こ、この胸とふともものサンドイッチという桃源郷はいったい!? ど、どうしたんだよ、御坂妹! 取り敢えず落ち着け、なっ? じゃないと上条さんはいろんな意味で落ち着けません!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:25:45.91 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「こ、これは、え~と……計測! 脳波や心拍数に異常がないか計測しているだけであって、特に性的な意味はありません、とミサカは下手な言い訳をして、みたり……あぅ……」
上条「と、とにかく離れてくれるとありがたいんだが。なんか心拍数がどんどん大変なことになってるんで……」

御坂妹「…………」

上条「…………」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:25:46.04 ID:1T+93NFK0
妹はオリジナルに比べて押しが強そうだからなぁいいなぁ
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:40:13.10 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「あ……」

上条「雪だ。とうとう降ってきちまったな」

御坂妹「綺麗……と、ミサカは感嘆を漏らします」

上条「そういや雪見るのは初めてなんだっけ?」

御坂妹「はい。知識としては知ってはいたのですが」
上条「積もればなー、一面の銀世界が見れるんだけど」

御坂妹「白いのに銀世界……ふふ」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:50:18.24 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「っくちゅん!」

上条「ん? 寒いのか……って、そうか。自分の上着を俺に掛けてくれてたから……」

御坂妹「平気です、とミサカは身体の震えを我慢してみます」

上条「ごめん、なんで気付かねーんだ、俺は……。早く暖かい所に移動しよう。このままじゃ風邪ひいちまう」

御坂妹「もう少し……」

上条「ん?」

御坂妹「もう少しだけ、あなたと雪を見ていたいです、とミサカはわがままを言ってみます」

上条「…………」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 14:57:56.33 ID:5ybb2bIYO
上条「……仕方ねえなぁ。ほら」

御坂妹「?」

上条「こっちこいよ。二人でこの上着羽織ってれば、少しは寒さもマシになるだろ」

御坂妹「で、ではお邪魔します、とミサカは隠し切れない緊張を押し殺します……!」

上条「こうして身を寄せ合っていれば結構温かいだろ」

いぬ「にゃー」

上条「おぉ、お前もそう思うか」

御坂妹「…………」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 15:09:10.18 ID:5ybb2bIYO
御坂妹「こ、こうしていると……」

上条「うん?」

御坂妹「こうしていると、ま、まるで恋人同士、みたいですね、とミサカは小さな願いを呟きます……」

上条「そう……だな」

御坂妹「…………」

上条「…………」

御坂妹「テレテレ、とミサカは感情を擬音で表現してみます」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 15:13:42.50 ID:5ybb2bIYO
上条「今度、さ」

御坂妹「?」

上条「見に行かねーか? 一面の銀世界ってやつを。その……二人っきりで」

御坂妹「……はい」

fin
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 15:16:19.99 ID:uZgmxomXO
御坂妹は可愛いなぁ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 15:23:18.11 ID:gic1OJ2yO

甘酸っぱー!
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/20(日) 16:51:36.93 ID:06o5U1xs0
これはよかった


やっぱ御坂妹可愛い

 

注目記事!




関連記事
  タグ:

コメントの投稿



お知らせ
また、サイトを見やすいように改造しました

改造したところ:
カテゴリをあいうえお順にしました、

時折修正していきますので、今後ともよろしくお願いします

旧ブログはこちら  旧ブログ

Twitter

SSなびのTwitterアカウントです

最新記事
ピックアップカテゴリ
カテゴリ
人気記事
RSSリンクの表示
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


※メールの打ち間違いにお気をつけください。
返事無い時は、メールの打ち間違いの可能性がありますので、再度送信していただくか、コメント欄をご使用下さい。

フリーエリア