FC2ブログ
1: 観覧注意 生えてます 2019/10/21(月) 01:39:47 ID:tAFoTEFs
――曜の部屋

曜(現在3股してるけど、どーも疑われてるんだよね…)

曜(この前なんてスマホを見せてとか言われちゃったし…)

曜(見せれるわけないじゃん…。そんなことしたらそっこーでバレるし、修羅場ってやつになっちゃうよ…)

曜(なんとしてでも疑いを消さなくちゃ…!)ピコンッ♪

曜(…? LINE?)スッ

千歌:よーちゃーん

曜「あ、千歌ちゃんからだ」スッスッ

曜:どうしたの?

千歌:なんでもないよー。曜ちゃんとお話したいからメールしちゃった!

千歌:あっ、いまって時間大丈夫だった?

曜:大丈夫だよー(*> ᴗ •*)ゞ
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 01:43:57 ID:tAFoTEFs
千歌:ありがとー(*´╰╯`๓)♬

曜:スタンプ

千歌:スタンプ

千歌:ねぇねぇ、いまなにしてるの?

千歌:ちかはねー、漫画読んでるんだー

曜「相変わらず千歌ちゃんってメール打つの速いなぁ…」スッスッ

曜:ベッドの上でごろごろしてるよ

千歌:そっかぁ

曜:ちなみになんの漫画読んでるの?私知ってるやつ?

千歌:えっとね、百合姫ってやつ!

曜「…百合姫?聞いたことないなぁ」スッスッ

曜:百合姫かぁ。そんな漫画があるんだね。
おもしろかったら私も読みたいな
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 01:50:01 ID:tAFoTEFs
千歌:すっごいおもしろいよー!読み終わったら曜ちゃんにも貸してあげるね♪

曜:ほんと?千歌ちゃんありがとー!!

曜:スタンプ

千歌:たぶん曜ちゃんもハマると思うから楽しみに待っててね♪

曜「どんな漫画だろー?楽しみー♪」ゴロッ

千歌:あ、ねーねー曜ちゃん

曜:んー?

千歌:いまから曜ちゃんとデートしたいなー♡

曜「デート?あー、そーいえばしばらく千歌ちゃんとデートしてなかったっけ」

曜「最近は部活が忙しかったんだよねぇ」

曜「いいよ、っと…」スッスッ

ルビィ「わっ!!」

曜「うわぁっ!?」バッ
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 01:54:14 ID:tAFoTEFs
ルビィ「えへへ、曜ちゃんびっくりしたぁ~?」

ルビィ「連絡もせずにごめんね?遊びに来ちゃった♪」

曜「え?え…!?」

曜(る、ルビィちゃん!?いつの間に私の部屋に…?)

曜(…やば、もしかしていまの聞かれた!?)

ルビィ「曜ちゃん?」フリフリ

曜「る、ルビィちゃん…」

ルビィ「なぁに?」

曜「……い、いつ来たの…?」

ルビィ「んー、ついさっきかな?」

曜「あ、そっか…」

ルビィ「うん♪」
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:00:54 ID:tAFoTEFs
ルビィ「曜ちゃんの部屋に来るのってひさしぶりだよね?あーっ、曜ちゃんの匂いがいっぱい♡」ボフッ

曜「…」ポカーン

曜(あ、あれ?いつもと同じだ。この前みたいにスマホ見せてとか言われない…?)

曜(さっきの一人言、聞かれなかったのかな…?)

曜(…あーよかったぁ…。この前すっごい泣かれたんだよね…。ルビィちゃんの泣いてるとこなんてもう見たくないよ…)

曜(じゃあ3股するなよって話なんだけどさぁ…)

曜(3人とも好きなんだもん。しょうがないじゃん…!)

曜(…って、1人でなに言ってんだろ)フルフル

ルビィ「曜ちゃーん」ツンツン

曜「…! な、なに?」

ルビィ「のどかわいちゃった!ジュース飲みたいなぁ~」

曜「…うんっ、わかった。オレンジでいい?」

ルビィ「もちろん♪」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:04:01 ID:tAFoTEFs
曜「それじゃもってくるね」ガチャ

ルビィ「は~い」

バタンッ…

ルビィ「…」

ルビィ「…」スッ

ルビィ「…」ポチッ

ルビィ「……パスワード…」スッ

ルビィ「だめだ、わからないや…」ポチポチ

ピコンッ♪

ルビィ「…!」

千歌:曜ちゃんどうしたの?もしかしてデー……

ルビィ「千、歌……ちか…?」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:09:04 ID:tAFoTEFs
ルビィ「ちか…。誰だろうこの子…」

ルビィ「お友達かな…?」トントントン…

ルビィ「…っ」カチッ…サッ

曜「おまたせー」ガチャ

ルビィ「…曜ちゃんおかえり♪」ニコ

曜「ただいま。はいっ、お菓子も持ってきたよー」コトッ

ルビィ「わぁ、これルビィが好きなやつだ」

曜「ルビィちゃんがいつ来てもいいように買っておいたんだ~」

ルビィ「そーなんだ…。曜ちゃんありがとっ♪」ギュッ

曜「これくらいどーってことないよ♪」ナデナデ

ルビィ「…えへへ」ギュッ

曜「さっ、食べよ?」

ルビィ「うん♪」ギュー
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:13:02 ID:tAFoTEFs
ルビィ「はい、あ~ん」スッ

曜「じ、自分で食べれるよ…」

ルビィ「むぅ…。ルビィにこうされるの、いや?」

曜「嫌ではないけどさ…」

ルビィ「じゃあいいよね?あ~ん」スッ

曜「…あーん」パクッ

曜「ん、やっぱこれおいしいね」モグモグ

ルビィ「ね。それじゃルビィにもして?」

曜「え?」

ルビィ「ルビィにもあ~んってして!」

曜「…あー、りょーかいっ。あーん」スッ

ルビィ「あ~んっ」パクッ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:17:33 ID:tAFoTEFs
ルビィ「もぐもぐ…。ん~、曜ちゃんにあ~んってしてもらうとおいしいな~♪」

曜「あはは、なにそれ」

ルビィ「それだけうれしいしおいしいってこと!」

曜「そっか~」

ルビィ「うん…♪」

曜「なにかゲームでもしてあそぶ?」

ルビィ「ん~…」

ルビィ「これ食べたらお出かけしない?ルビィね、洋服とアクセサリー見に行きたいな~」

曜「お出かけかー。それってデート?」

ルビィ「…!」

ルビィ「…うん。だめ?」

曜「ダメなわけないよ。私もルビィちゃんとデートしたかったし♪」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:24:33 ID:tAFoTEFs
ルビィ「曜ちゃん……えへへ、うれしい…♪」ギュッ

曜「私もうれしいよ~」ナデナデ

ルビィ(曜ちゃん大好き…)ギューッ

曜(ルビィちゃんかわいいなぁ…)ナデナデ

曜(…ルビィちゃんとデートかぁ。1ヶ月ぶりくらいかな?)

曜(…ん、デート?デート……あっ、千歌ちゃんにもデートしようって言われてたんだ…!)

曜(あ、あー…そういえば千歌ちゃんにLINE返信してないよね…?)

曜(やばい、すっかり忘れてた…!)

曜(本当はルビィちゃんの前で返信なんかしたくないけど…しかたないか…)スッ

曜(…?)チラ

曜(あれ?サイレントモードになってる…。間違えて押しちゃったのかな…?)

曜「…」

曜(…まあいいや。早く返信しないと…千歌ちゃんきっとカンカンだよね…)カチッ
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:28:42 ID:tAFoTEFs
千歌:いまから曜ちゃんとデートしたいなー♡ 10:46

千歌:曜ちゃんどうしたの?もしかしてデート嫌だった? 10:50

千歌:曜ちゃん? 10:52

千歌:よーちゃーん 10:53

千歌:おーい 10:53

千歌:どうしたの? 10:53

千歌:未読スルーしてる? 10:53

千歌:よーちゃーん 10:53

千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:よーちゃーん 10:54
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:31:32 ID:tAFoTEFs
千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:よーちゃーん 10:54

千歌:おーい 10:54

千歌:返事してー 10:55

千歌:よーちゃーん 10:55

千歌:届いてない? 10:55

千歌:電話 10:55

千歌:電話 10:56

千歌:電話 10:56

千歌:電話 10:57
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:35:35 ID:tAFoTEFs
千歌:電話 10:57

千歌:電話 10:58

千歌:電話 10:58

千歌:よーちゃん出てよー 10:58

千歌:電話 10:58

千歌:電話 10:59

千歌:ああああああああ 11:00

千歌:未読スルーしないで 11:00

千歌:怒るよ? 11:00

千歌:うそうそ、冗談だよ。本気にしないで? 11:00

千歌:怒ってないから返事してよー 11:00

千歌:チカをもっとかまってー 11:01
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:42:44 ID:tAFoTEFs
曜(うぅ、怒ってるやつだこれ…)スッスッ

ルビィ「曜ちゃんなんでスマホいじってるの?ルビィといっしょにいるんだからルビィをかまってよ~…」

曜「ちょ、ちょっと友達にメール送りたくて…。ごめんね?すぐ終わるから」

ルビィ「お友達?…それって、ちk」ピタ

曜「え?」

ルビィ「…え、えへへ。なんでもないっ」

曜「…? そっか」

ルビィ「うん…♪」ニコッ

ルビィ(…あぶなかったぁ。もしそのお友達の名前を言ったら、かってにスマホを見たってバレちゃうよね…)

ルビィ(かってにスマホを見たなんて知られたら曜ちゃんに怒られちゃうもん…)

ルビィ「…」チラッ

曜「…」スッスッ

ルビィ(お友達、かぁ…)
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:47:57 ID:tAFoTEFs
曜:千歌ちゃんごめん!今日は用事あるからデートできないんだー。明日でもいい?

曜(よしっ。こんなかんじでいいかな)ピコンッ♪

曜「…!(あっ、もう返事来た)」

千歌:そうなんだ。わかった、明日ね!

千歌:急に曜ちゃんからLINEこなくなったから心配だったよー(;▽;)

曜:ごめんね…( ノД`)

千歌:ううん、だいじょーぶ!明日楽しみにしてるね!

千歌:スタンプ

曜:私も楽しみだよ~明日は千歌ちゃんが行きたいとこ行こうね(*> ᴗ •*)ゞ

曜(明日もデートかー。来週は梨子ちゃんと会う日だし、今月もきびしいかもな…)スッ

ルビィ「…メール終わったぁ?」

曜「ん、うん。終わったよ」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:52:45 ID:tAFoTEFs
ルビィ「そっかぁ。えいっ」ギュッ

曜「わっ。…ルビィちゃん?」

ルビィ「曜ちゃんはルビィのこと好き?」スッ

曜「好きだよ?」

ルビィ「ルビィって曜ちゃんの恋人なんだよね…?」

曜「あたりまえじゃん。…って、急にそんなこ」チュッ

曜「…!」

ルビィ「ん…、っは」スッ

曜「る、ルビィちゃん…。いま…」

ルビィ「…えへへ。曜ちゃんを見てたらちゅーしたくなっちゃった」ニコ

曜「…っ」ドキッ

曜「…そ、そっか」スッ

曜「…」

曜(やばっ、ルビィちゃんかわいすぎでしょ…!ますます好きになっちゃうよ…!?////)
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 02:58:23 ID:tAFoTEFs
曜「…////」ガシガシ

ルビィ「あーっ、曜ちゃんの顔が真っ赤だ~♪」

曜「む…//// おかえしっ」グイッ

ルビィ「!」ドサッ

曜「私もちゅーするからね!」チュ

ルビィ「ようちゃ…、んむ、ん…」

曜「ん、ちゅ…」

ルビィ「ん、っ…んむ…」

曜「んー…ちゅっ、ちゅ…」

曜(ルビィちゃんかわいい…♡舌もいれちゃえっ)

曜「ちゅ……ん、れろ…♡」

ルビィ「んぅ…っ、……ん、ちゅる…」

曜「れる…ん、ちゅ……はぁ…」

ルビィ「ぷはぁ…あっ、はぁ…♡」トローン…
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 03:05:37 ID:tAFoTEFs
ルビィ「うゅ…////」ポケー…

曜「ルビィちゃんの顔も真っ赤だね♪」

ルビィ「だってぇ~…」

ルビィ「…うぅ、曜ちゃん!ふいうちはだめだよ…?し、しかもでぃーぷきす、なんて…////」

曜「ごめんごめん。…でも先にちゅーしたのはルビィちゃんだよ?」

ルビィ「る、ルビィはいいの!」

曜「えー…」

ルビィ「と、とにかくっ!もうふいうちでちゅーはしないでね?」

曜「ふいうちでちゅーをしてきたのはルビィちゃんのほうだと思うけど…」

ルビィ「ルビィは曜ちゃんにふいうちでちゅーをしてもいいの!曜ちゃんはしちゃだめなんです!!」

曜「どうして私はふいうちでちゅーしたらいけないの?」

ルビィ「だ、だめなものはだめなのっ」

曜「なんか納得いかないなぁ…」

ルビィ(だってはずかしいんだもん…。胸がドキドキしてとまらなくなっちゃうし…////)ギュッ
19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 08:57:27 ID:zNxCno6U
曜「んー…」チラ

曜「あっ、そろそろ出かけない?」

ルビィ「ふぇ…?」

曜「デートだよデート。えっと、洋服とアクセサリーを見に行きたいんだっけ?」

ルビィ「あ…うんっ、そうそう」

曜「まずはどっちから行く?」

ルビィ「お洋服屋さんからがいいかなぁ…。ルビィね、ワンピースとベレー帽、あとジーンズもほしいんだー」

曜「そーなんだ。よーしっ、私がルビィちゃんに似合うやつを選んであげるね!」

ルビィ「ありがとっ♪」

曜「うん♪じゃあ行こうか」

ルビィ「はーい。あ、ねぇねぇ、外に出たら手をつないでもいい?」

曜「いいよー」

ルビィ「やった♪」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:02:50 ID:zNxCno6U
――洋服屋

ルビィ「…♪」ギュッ

曜「そ、そんなくっつかないでよ…」

ルビィ「えー?いいじゃんべつにー♪ふだんは甘えられないからこういうときに甘えなきゃね~」ギュー

曜「はずかしいよー…」

ルビィ「えへへ♪」ギュー

曜「もー…」

曜(こういうときのルビィちゃんはなにを言っても聞かないんだよね…。ま、かわいいからいいけどさ…)

曜(でも、人前でやられるとなー…。誰が見てるかわからないもん…)

曜(ほんと、千歌ちゃんに見られたら終わりだよ…)

曜「あ、この服かわいい…」スッ

ルビィ「どれー?」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:08:42 ID:zNxCno6U
曜「ほら、このワンピース。値段もお手頃だしルビィちゃんに似合いそうだよ」

ルビィ「たしかにかわいいね~。でもこんな大人っぽいのルビィに似合うかなぁ…?」

曜「似合うって!ためしに試着してみたら?」

ルビィ「そーかなぁ?…曜ちゃんがそういうなら試着してみようかな」

曜「うんっ。絶対似合うと思うよ?…あとこの帽子もそのワンピースに似合いそうだよ」

ルビィ「ほんとぉ?じゃあそれも試着してみよっと」

ルビィ「曜ちゃん、試着するから待っててね~」

曜「ゆっくりでいいからね?」

ルビィ「うん♪」シャーッ…

曜「…」

曜(…さて、ルビィちゃんが着替え終わるまで私も服見てよっと)スタスタ

曜(帽子でいいやつないかな~。あと上着もほしい)スタスタ
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:14:10 ID:zNxCno6U
曜「ん~…」キョロキョロ

曜(ざっと見たけど、私がほしいやつはないかなぁ)

曜(…ルビィちゃんの服でも探すかー)

曜「…」スタスタ

曜(あ、このパーカー千歌ちゃんに似合いそう)スッ

曜「…」

曜(…って、なに千歌ちゃんの選んでんの。今日はルビィちゃんとのデートでしょ)ブンブン

曜「…」

曜(ま、まあ、いちおう買っておこうかな…?最近は千歌ちゃんにプレゼントあげれてないし…!)スッ

ルビィ「よーちゃーん?」

曜「…!(ルビィちゃんの声…。もう着替え終わったんだ)」

曜「はーい、いまいくよー」スタスタ
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:19:35 ID:zNxCno6U
ルビィ「どうかな…?」

曜「…」ジーッ

曜「…うん、いいんじゃないかな?似合ってる」ニコッ

ルビィ「ほんと?」パァァ

曜「うん。すごいかわいいよ♪」

ルビィ「えへへ、そっかぁ…。ルビィこれ買う!」

曜「え、もう決めたの?まだ1着目だよ?ほかのやつも試着してからのほうがいいんじゃ…」

ルビィ「ううん。曜ちゃんにかわいいって言ってもらえたし、これに決めた!」

曜「そ、そっか」

ルビィ「うん!…あれ?その洋服はなぁに?」

曜「これ?ち……自分用に買うんだー。わ、私ってパーカー好きなんだよねー」イジイジ

ルビィ「へー…(オレンジ色のパーカーかぁ~。曜ちゃんってこんな服も着るんだ。ちょっと意外…)」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:24:57 ID:zNxCno6U
――アクセサリーショップ

ルビィ「むむ…」ジーッ

曜「ほしいのあった?」

ルビィ「んー、迷っちゃうなぁ。ネックレスとか髪留めも捨てがたいし、指輪もほしい…」

ルビィ「ルビィじゃ決められないから、また曜ちゃんに選んでもらおうかなぁ…?」

曜「私に?」

ルビィ「だめ…?」

曜「いや、まあいいけど…」チラッ

曜「んと、それじゃあ…」

曜「お、このネックレスはどう?ハート型でかわいいよ?」スッ

ルビィ「わ」

曜「うん、いいかんじ!さっき買ったワンピースにもよく似合ってる♪」

ルビィ「ほんと?じゃあそれに……あ、それ2000円もするんだ…。ルビィのお金じゃ買えないや…」シュン…
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:29:27 ID:zNxCno6U
曜「お金足りない?」

ルビィ「うん…。バス代引いたらあと800円くらい…」

曜「なら私が買ってあげるよ」ニコッ

ルビィ「え…」

ルビィ「そ、そんなっ。だめだよ!曜ちゃんに悪いし…!」

曜「いいのいいの。プレゼントだと思って。ね?」

ルビィ「むー…」

ルビィ「あっ。じゃ、じゃあ!ルビィも曜ちゃんになにか買う!」

曜「え、そんなことしなくてもいいよ?」

ルビィ「ルビィがよくないのっ。曜ちゃんのはルビィが選ぶから!曜ちゃんもネックレスでいい!?」

曜「う、うん」

曜(気にしなくていいのに…)
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 09:56:14 ID:zNxCno6U
ルビィ「――はいっ。ルビィが一生懸命選びましたっ」スッ

曜「ありがとね。私からも……はいっ」スッ

ルビィ「わーい、ありがとー!ずっと大切にする!」

曜「私も大切にするね。ルビィちゃんがくれたネックレス♪」

ルビィ「お家に帰ったらさっそくつけてみよーっと♪」

曜「私は今度かなー」

ルビィ「そっかぁ。…あ、もう5時過ぎてる?」

曜「え?ちょっと待ってね。…ん、うん。いまは5時10分過ぎだよ」スッ

ルビィ「もうそんな時間かぁー…。時間が経つのは早いね…」

曜「あはは、ほんとだね」

ルビィ「まだいっしょにいたいけど……そろそろ帰らないとおねえちゃんに怒られちゃう…」

曜「お姉さんに…?」
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 10:05:14 ID:zNxCno6U
ルビィ「うん…。ルビィの家は門限が6時なんだけどね、ちょっとでも過ぎたらすごい怒られちゃうんだぁ…」

曜「へー、ちょっと意外だなー。前に何度かお姉さんと会ってるけど優しかったよ?」

ルビィ「それは曜ちゃんだからだよ…。ルビィにはすごいきびしいの…」

曜「そーなんだ…」

曜(あんな優しそうなお姉さんがねぇ…。まあ、ルビィちゃんが心配だから言ってるんだろーけどさ)

ルビィ「…じゃあルビィ帰るね。ばいばい」

曜「あ、うん。送って行かなくて平気?」

ルビィ「だいじょーぶ。ひとりで帰れるよ」

曜「そっか、ならよかった」

ルビィ「…」

ルビィ「よ、曜ちゃん…」

曜「ん?」

ルビィ「来週もデートできる…?」
28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 10:10:52 ID:zNxCno6U
曜「来週…?あーごめん、来週は用事があってさ…」

ルビィ「さ、再来週は…?」

曜「再来週かー…。そこまでは予定わからないや」

ルビィ「そーだよね…」シュン

曜「ま、まあ、他に用事がなければデートできると思うよ…!」

ルビィ「ほんと!?」パァァ

曜「う、うん。…たぶん」ボソ

ルビィ「そっか…。えへへ、それじゃまたね!お家に帰ったら電話するね!!」フリフリ

曜「またねー、気をつけて帰るんだよー」フリフリ

ルビィ「うん!」フリフリ

曜「…♪」フリフリ

曜「…」スッ

曜「…私も帰ろ」
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 10:19:05 ID:zNxCno6U
――曜の部屋

曜「無事ついた?…そっか、お姉さんには怒られなかったんだ。よかったね」

ルビィ『うんっ、本当によかったよー。ちょっとでも門限過ぎちゃうとおねえちゃんに1時間くらいお説教されちゃうんだー…』

ルビィ『そのあいだはずっと正座だし、足がしびれて崩そうとしたらもっと怒られちゃって…』

曜「あはは…。すごいお姉さんなんだね…」

ルビィ『うん…。まあ、いつもは優しいんだけどね。このあいだなんて、ルビィのためにアイドルのチケットを――』

ダイヤ『こらっ、ルビィ!!家に帰ったらまずは手洗いとうがいをしなさい!!いつも言ってるでしょう!?』

ルビィ『ぴぎ…!お、おねえちゃ』

ダイヤ『…手洗いとうがいをしたらわたくしの部屋に来なさい。話したいことがあります』

ルビィ『は、はい…。……ごめんね曜ちゃん、ちょっと切るね…』

曜「う、うん。わかった」

ルビィ『それじゃ…』ブチッ

曜「うん…」ツーツー…

曜「…」ツーツー…
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 10:23:15 ID:zNxCno6U
曜「ちょ、ちょっとびっくりしちゃったな…。あのお姉さんがあんな大きな声で怒鳴るなんて…」

曜「人は見かけによらないんだねぇ~…」

曜「はぁ…」ゴロッ

曜「…」

曜「なんか千歌ちゃんの声が聞きたくなってきた…」

曜「…よしっ!千歌ちゃんに電話しよっと!」バッ

曜「千歌ちゃんいまなにしてるかなー」スッスッ

曜「まだ漫画読んでたりしてね。ふふ」プルルル…

曜「…」プルルル…ピッ

曜「あ、千歌ちゃんもしもし?」

千歌『…』

曜「…千歌ちゃん?おーい」

千歌『…もしもし』
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 10:26:44 ID:zNxCno6U
曜「千歌ちゃん!急に電話してごめんね?大丈夫だった?」

千歌『うん…』

曜「…なんか暗いね。元気出さないとっ。ほら、さあごいっしょに~…よーそろー♪」

千歌『…』

曜「…あ、あれ?」

千歌『…』

曜「ね、ねぇ。本当にどうしたの?」

千歌『…曜ちゃん、私たちって恋人なんだよね?』

曜「へ?…恋人だよ?」

千歌『そっか、そーだよね…』

曜「そーだよー?」

千歌『……じゃあ…』

千歌『…あの赤い髪の女の子は誰?』
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 18:54:38 ID:xwiQiTIo
曜「…え?」

曜「赤い髪の……女の子…?」

曜「…」

曜(…ま、まさかルビィちゃんのこと!?)

曜(なっ、なんで?え?なんで千歌ちゃんが知ってるの…!?)

曜(まさかあの場所にいた…?いや、もし千歌ちゃんがいたら絶対気づいてるはず…)

千歌『…しまねぇに、聞いたの。今日、沼津の商店街で曜ちゃんを見かけたって…』

曜「しっ、しまねぇ…?」

千歌『うん…。それで、その赤い髪の女の子と手をつないでたって…。しかも、すごく仲良さそうに…』

曜(……あ、これやばい、かも…)

千歌『…っ、…ぅ』

千歌『……ねぇ、よーちゃん』

曜「えひっ」

曜(へ、変な声が出ちゃった…!動揺してるのがバレる…!!)
33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 19:00:34 ID:xwiQiTIo
千歌『ぐすっ……ち、ちがうよね?あれは…曜ちゃんじゃないんだよね…?』

千歌『曜ちゃんは浮気なんてしないもんね…?』

曜「いや、その…」

曜(やばいやばいやばい……しまねぇに見られた…!学校の友達ならともかく、千歌ちゃんのお姉さんに……)

曜(どうしよう?どうすればいいの…?適当なことを言っても千歌ちゃんにすぐ見破られちゃうし……)

千歌『曜ちゃん、答えてよ…。ちがうんだよね…?しまねぇの見間違いなんだよね…?』

曜(素直に言う…?いや、そんなことしたら浮気がバレて大変なことになる…!千歌ちゃんと別れたくないよ…!!)

千歌『……』

千歌『…そっか』

曜「え…?」

千歌『答えてくれないってことは…そういうことなんだよね…。もういいよ……切るね、ばいばい…』

曜「えっ、まっ、まって!!もしもし、もしもし!?」ツーツー…
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 19:04:36 ID:xwiQiTIo
曜「千歌ちゃん!!千歌ちゃ…」ツーツー…

曜「あ、ぁ…」

曜「きらっ、き、切られちゃった…。ど、どうしよう……」

曜「ち、千歌、ちゃん…」

曜「……」

――トントントン…

曜ママ「ん?…曜、どこ行くの?もうすぐ夕飯よ?」

曜「ちょっと…」スッ

曜ママ「ちょっとって?…あら?その袋はなに?」

曜「…いってきます」ガチャ

曜ママ「曜?待ちなさい、もうすぐ夕飯だって言って……」

バタンッ…
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 19:10:49 ID:xwiQiTIo
――千歌の部屋

千歌「う、ぐす……うううぅ…」

千歌「ひっく……うあぁぁ…」

美渡「千歌?」ガラッ

千歌「…っ」ビクッ

美渡「…さっきからなに泣いてんの?」

千歌「…」モゾ…

美渡「ちょっと千歌、聞いてるの?」

千歌「ぐすっ、な、なんでも、ない…」モゾモゾ

美渡「なんでもなくないでしょ」バサッ

千歌「あぅ…」

美渡「ほら、目が真っ赤じゃん。なにがあったの?相談くらいならのってやれるけど?」

千歌「…」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 19:18:51 ID:xwiQiTIo
美渡「――なるほどねぇ。曜が浮気をしてるんじゃないか、と…」

千歌「…」コクッ

美渡「ふーん。…てかあんたら付き合ってたんだ」

千歌「うん…」

美渡「どのくらいから?」

千歌「中学1年生のころから…」

美渡「中学ってマジ…!?うわー、全然知らなかったわ…。仲良いなとは思ってたけどさー」

美渡「それにしても、付き合ってるんだったら教えてよね?私たち姉妹じゃん?恋愛のアドバイスくらいするよ?」

千歌「みとねぇ恋人できたことじゃん…」

美渡「うぐ…!痛いとこをつくなぁこいつ…」

千歌「…でも、もしみとねぇに恋人がいたとしても言わなかったと思う」

美渡「え、どーして?」

千歌「曜ちゃんに「私たちが付き合ってるってことは誰にも言わないで」って言われてたから…」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 20:49:21 ID:xwiQiTIo
美渡「へー…なんでだろ?」

千歌「よくわからない…。ただ、他の人にバレるとはずかしいからとは言ってたけど…」

美渡「ふーん。…でさぁ、千歌はどうしたいの?」

千歌「え…?」

美渡「千歌は曜と別れたいの?」

千歌「わ、別れたくないよっ」

美渡「浮気されたんでしょ?」

千歌「浮気ってまだ決まったわけじゃないし……本人の口からはまだ聞いてないもん…」

美渡「ならどうしてさっき泣いてたの?」

千歌「う、浮気されたかもって思ったから……。それに、曜ちゃんが他の女の子と手をつないで仲良く歩いてたり、ちゅーしてるところを想像したら涙が出てきちゃって……」

美渡「…そこまで想ってるなら信じてやれば?」

千歌「え…」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 20:57:04 ID:xwiQiTIo
美渡「そんなに曜のことが好きなら信じてやりなよ」

美渡「ていうかさぁ、よく考えてみな?曜が浮気するように見える?」

千歌「み、見えないけどぉ…しまねぇが…」

美渡「しまねぇがなに?曜が女の子とデートしてたって言ってたの?」

千歌「で、デートとは言ってないけど……仲良さそうに手をつないでたって…」

美渡「友達でも手くらいつなぐでしょ?」

千歌「そーなの…?」

美渡「うんうん」

千歌「……」

千歌「……私、さっきろくに話もしないまま電話切っちゃった…」

千歌「曜ちゃんが浮気をしたって決めつけて……どうしよう、怒ってるかな…?」

美渡「怒ってないんじゃない?」

千歌「そーかなぁ…」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:01:15 ID:xwiQiTIo
美渡「曜のことだからさ、千歌と話をしにここまで来たりしてね」

千歌「ま、まさか…。曜ちゃんの家からだと自転車で1時間以上かかるんだよ…?来るわけ…」

ピンポーン

千歌「…!」バッ

美渡「ほら。噂をすれば、ってね。窓から見えるから見てみれば?」

千歌「う、うん」スクッ

千歌(曜ちゃんなわけ、ないよね…。きっと近所の人とか…)スッ

曜「…」

千歌「よ、曜ちゃん…!」ガラッ

曜「…!」バッ

曜「…千歌ちゃん」フリフリ

千歌「ぁ…」

千歌「…」

千歌「…」フリフリ
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:06:04 ID:xwiQiTIo
――浜辺

曜「あの、千歌ちゃん…」

千歌「…うん」

曜「こ、これ」スッ

千歌「…? それは…?」

曜「き、今日、洋服屋さんで見かけたんだ。千歌ちゃんに似合うと思って…。パーカー、なんだけど…」

千歌「…見てもいい?」

曜「うん…!」

千歌「…」ガサッ

千歌「オレンジ……ありがとね。私、こういうの好きなんだ…」

曜「うん、知ってる…。だから買ってきたんだよ?」ニコ…

千歌「…」

千歌「…ぅ」ウルッ
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:13:29 ID:xwiQiTIo
曜「ち、千歌ちゃん…!?」

千歌「ぐすっ、ご、ごめんね…」

千歌「浮気をしたなんてかってに決めつけて……曜ちゃんがそんなことしないってのは…私が1番よくわかってる、のに……ひっく…」

千歌「よーちゃぁぁん…」ギュゥゥッ…

曜「千歌ちゃん…。…私のほうこそごめん。千歌ちゃんを不安にさせたり、悲しませたりして…」ギュッ

千歌「ううん、それはもういいの…。曜ちゃんを信じることにしたから…」

曜「ほ、ほんと…?」

千歌「うん…。…これからも私と恋人でいてくれる?」

曜「あたりまえだよ。だって私、千歌ちゃんのこと大好きだもん…」

千歌「私も…」ギューッ

千歌「…」スッ…

千歌「…ねぇ、ちゅーして?」

曜「ちゅー…?…わかった。目つぶって…」

千歌「…うんっ」

曜「…」スッ
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:18:07 ID:xwiQiTIo
曜「ちゅ、ん…」

千歌「…ん、ぷはっ」

千歌「えへへ…。ありがと」

曜「うん…」ニコ

千歌「…」ギュ

千歌「…さっきね、みとねぇに言われたんだ。「曜が好きなら信じてやれ」って…」

曜「みとねぇが…?」

千歌「うん。みとねぇに言われたからってわけじゃないけどね、私は曜ちゃんを信じるよ…。好きだから…」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「えへへ、曜ちゃん大好き。今日は洋服ありがとね。大切にするから…」

曜「…」

曜(ざ、罪悪感で押し潰されそう…。そんなまぶしい笑顔で私を見ないで…)
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:24:48 ID:xwiQiTIo
千歌「ねぇ、よーちゃん?」

曜「…んー?」

千歌「今日さ、私の家に泊まっていかない?お泊まりなんてひさしぶりだよね?どうかな?」

曜「今日、は…遠慮しておくよ…。ほら、明日は学校だし色々と準備しないといけないから…」

千歌「…そっかぁ、ざんねんっ。曜ちゃんといっぱいおしゃべりしたかったな~…」

曜「ごめんね…」

千歌「しょーがないよ。また今度お泊まり会しようね♪」

曜「うん…」

曜「…」チラ

千歌「…♪」ニコニコ

曜「そ、そろそろ帰るねっ。ママになにも言わないで出てきちゃったから心配してるかもだし…」スクッ

千歌「そっかー…。また明日ね。よーちゃんばいばい♪」フリフリ

曜「ま、また明日…。ばいばい…」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:29:14 ID:xwiQiTIo
――渡辺家

曜「ただいま~…」

ドタドタドタ

曜ママ「曜っ、どこ行ってたの!?もう8時過ぎてるわよ!?」

曜「ごめんなさい…」

曜ママ「…!」

曜ママ「…まあ、ちゃんと帰ってきたならいいわ。ほら、夕飯温めなおすから座って待ってなさい」

曜「…今日はいいや」

曜ママ「えっ、いらないの?」

曜「うん…。じゃあ部屋に戻るから…」スタスタ

曜ママ「曜…?」

曜「…」トントントン…

曜ママ「…?」

曜ママ「なんか様子が変ね…。期限切れのものでも食べたのかしら?」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:37:05 ID:xwiQiTIo
――曜の部屋

曜「…」ボフッ

曜「…」ゴロッ

曜(千歌ちゃんの私に対する疑いはなくなった……と思う…)

曜(これで問題ないはず。浮気はバレてない…)

曜(それなのに…)ギュ

曜(この気持ちはなに…?胸がすごく痛い…。千歌ちゃんだけじゃない。ルビィちゃんや梨子ちゃんも私のことを信じてくれてるのに……私は……)

曜(もう、あの3人を悲しませたくない…。泣かせたくないよ…)

曜(でも、1人なんて選べるわけないじゃん…)

曜(だって3人とも同じくらい大好きなんだよ…?3人のうちの誰かと別れるなんて私には考えられない……)

曜(……だから、みんなに悲しい想いをさせないために……なにがなんでも隠し通さないと…)ピコンッ♪

曜「…」

曜「…」スッ
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:43:29 ID:xwiQiTIo
曜「あ、梨子ちゃん…」

梨子:曜ちゃんこんばんは(^^♪
いまから電話してもいい?(。・ω・。)

曜「…」スッスッ

曜:こんばんは。ごめん、今日はちょっと疲れてるから電話できないや。メールでいいかな?

梨子:えー、曜ちゃんの声が聞きたいよー
ちょっとだけでもだめ?

曜:じゃあちょっとなら…

梨子:ありがと♡ 電話かけるね

曜「いまは電話したい気分じゃないんだけどなぁ…」

曜「梨子ちゃんにあんなこと言われると断れないよー…」

プルルル…

曜「…」ピッ

梨子『曜ちゃーん?もしもーし?』

曜「もしもし…(あれ?なんかいつもよりテンション高い…?)」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:49:34 ID:xwiQiTIo
梨子『こんばんは~♪疲れてるのにごめんね?』

曜「いや、大丈夫だよ。…それより、なにかいいことでもあったの?」

梨子『え~?ふふっ、わかる?』

曜「うん。うれしそうなのが電話越しでも伝わってくるよ」

梨子『そっかぁ。さすが曜ちゃんだね♪そうなの。今日、というかさっきね?いいことがあったんだー♡』

曜「いいこと?なになに?」

梨子『じつはねー、引っ越ししたの♪ついさっき新しいお家についたんだ~』

曜「引っ越し?へー、引っ越しかぁ~」

曜「…」

曜「…引っ越し!?」ガバッ

梨子『わっ』

曜「えっ、ちょ、ちょっとまって!引っ越しってあの引っ越し!?」

梨子『うん。あの引っ越しだよ?』
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 21:57:24 ID:xwiQiTIo
曜「私聞いてない…」

梨子『だって言ってないもん』

曜「えー、教えてよ…」

梨子『ごめんね?…曜ちゃんにはギリギリまで秘密にしておきたかったの♪』

曜「それってどういうこと?…というかどこに引っ越したの?来週に会うって約束は…?」

梨子『ああ、それならだいじょーぶ。東京にいるときよりもずーっと会いやすくなったから♡』

曜「東京にいるときよりも会いやすく…?」

梨子『どこに引っ越したと思う?』

曜「ど、どこって言われても…。私、あまりそーゆーのは詳しくないんだよね…」

梨子『じゃあ大ヒント!「し」で始まって「か」で終わる県名でーす♪』

曜「え、えーと…「し」で始まって「か」で……」

曜「し、か……し、……静岡?」

梨子『だいせいかーい♪』
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:04:51 ID:xwiQiTIo
曜「静岡、って……えぇ!?う、嘘でしょ?私の住んでるとこだよ!?」

梨子『だからさっき言ったよね?東京にいるときよりもずーっと会いやすくなったって♪』

曜「そ、そうだけどさ…まさかそんな近くとは…」

梨子『私も最初聞いたときはびっくりしたわ。曜ちゃんと同じ県で暮らせるなんて……。これってもう運命よね?ねっ?』

曜「運命かぁ…。そうかも…」

梨子『でしょでしょ?やっぱり私と曜ちゃんは運命の赤い糸で結ばれてたのよ~♡』

曜「あはは…」

曜「…それで、どこらへんに引っ越したの?」

曜「まさか沼津じゃないよね?そこまできたらもう本当に運命だよー?」

梨子『ふふっ。言ったでしょ?私たちは運命の赤い糸で結ばれてるって…』

曜「え?も、もしかして…」

梨子『静岡県沼津市内浦に引っ越しました♪』
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:11:13 ID:xwiQiTIo
曜「…」ポカーン

曜「え、ほんと?私の家に1時間ちょいで着く距離じゃん…。バスだともっと早いかも…」

梨子『けっこー近いわね。これでいつでも曜ちゃんの家に遊びに行けるわ♪』

曜「あ、あはは…。すごすぎてもう笑いが止まらない…」

梨子『ねー♪』

曜「ち、ちなみに本当なんだよね?嘘じゃないんだよね?」

梨子『嘘じゃないわよー?あれっ、もしかして疑ってる?』

曜「疑ってるっていうか…こんなに偶然が重なるものなのかなーと思って…」

梨子『なんだったらいまから来る?住所教えるけど』

曜「い、いや。今日はいいかな…。こんな時間に外出たらママに怒られちゃうし…」

梨子『そうなの?なぁーんだ、曜ちゃんに会いたかったなー』

曜「これからはいつでも会えると思うよ…?」

梨子『ふふ、それもそうね』

曜「うんうん…♪」
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:19:42 ID:xwiQiTIo
梨子『あ、そうそう。さっきお隣さんに挨拶してきたんだけどね……なんとっ、私たちと歳が近そうな女の子が住んでたの!』

曜「へー、そーなんだ…。どんな子?」

梨子『んーとねぇ、明るくて元気そうな女の子だったよ?あと人懐っこそうだったかな~』

曜「その子の名前ってわかる?」

梨子『名前?…ごめんなさい、名前は聞いてなかったわ。いまから聞いてくるから待ってて!』

曜「そ、そこまでしなくていいよ!?内浦で私たちと歳が近い子って少ないし、もしかすると知ってるかも~って思っただけだから…!」

梨子『そっかー。じゃあ明日にでも聞いてみるわね』

曜「うん、ありがとね」

梨子『いいえー♪…ところで、曜ちゃんって明日ヒマ?』

曜「え?どうして?」

梨子『よかったらデートしない?』

曜「で、デート…?」

梨子『うんっ♪沼津のおすすめのお店とかを曜ちゃんに案内してほしいな~♡』
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:25:45 ID:xwiQiTIo
曜(明日……明日は千歌ちゃんとデートなんだよね…)

曜(あーもー…なんでこんなに重なるのかなぁ~…)

曜(こんなこといままでなかったのに…)

梨子『曜ちゃん?』

曜「…! あ、えと、…ごめん、明日はちょっと用事が…」

梨子『用事…?そっか…。急にデートしようなんて言われても無理だよね…』シュン…

曜「…っ。ご、ごめんね…」

梨子『ううん、大丈夫…。曜ちゃんは気にしないで?』

曜「梨子ちゃん…」

梨子『…ありがと、曜ちゃんと電話できて楽しかったわ。そろそろ切るね?それじゃ…』ブチッ

曜「えっ、梨子ちゃ」ツーツー…

曜「あ…」ツーツー…
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:31:23 ID:xwiQiTIo
――梨子の部屋

梨子「…」ギシ…

梨子「…」

梨子「はぁ…。そーいえばベランダがあったわね…。すこし夜風にあたってこようかしら…」スッ

梨子「…」ガラッ

梨子「…ん、ちょっと寒い」

梨子「…」ス…

梨子(あーあ、なによなによ…。彼女がデートしようって言ってるんだからしてよね…。用事なんて無視してさぁ…)

梨子(私のこと大切だって言ってくれたじゃない…)

梨子「はぁ~…」

梨子「よーちゃんとデートしたかったな~…」ボソ

ガラッ

梨子「…?」チラ
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:39:36 ID:xwiQiTIo
「あーっ、お隣さん!なにしてるの?」

梨子「…なにってべつに。ちょっと考えごとをしてただけですけど」

「なんで敬語?ふつうに喋っていいよ?」

梨子「いやでも、さっき会ったばかりだし…」

「えー、そんなの気にしなくていいって!私たちって同い年くらいじゃない?何歳なの?」

梨子「じゅ、16歳です」

「16歳?ほんと?私もだよー!」

梨子「えっ、あなたも…?(高校生ってこと?嘘でしょ…?中学生くらいにしか見えないんだけど…)」

「うん!だからさ、ふつうに喋ってよ!敬語ってなんか他人みたいだし…」

梨子「私たちは他人だと思うけど…」

「あっ、それもそっか」

梨子「…ふふ、あなたっておもしろいのね。私は桜内梨子っていいます。あなたは?」

「私?…私は高海千歌!」

千歌「よろしくね?梨子ちゃん!」
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:48:07 ID:xwiQiTIo
梨子「千歌っていうんだ。かわいい名前ね」

千歌「ほんとー?えへへっ、そんなこと言われたのは梨子ちゃんで2人目だよー」

梨子「2人目?」

千歌「うんっ。よー(…って、言ってもわからないか)…ああいや、えっとね、私の恋人に言われたんだー」

梨子「恋人…?あなたも恋人がいるの?」

千歌「あなた「も」ってことは、梨子ちゃんにも付き合ってる子が?」

梨子「…ええ、まあね」

千歌「へー!どんな子と付き合ってるのー?」

梨子「どんな子って言われも…。かわいくてかっこよくて…すごいおしゃれね。それに、冬はマフラーを編んだりしてくれるのよ?あとは――」

千歌「もっ、もういいよ!梨子ちゃんがその恋人をすごく好きだっていう思いは伝わったから…!」

梨子「そう?まだまだあるけど…」

千歌「あ、あはは…。もういいかな…」

千歌(私はノロケを聞くのはあまり好きじゃないんだよねー…。話すのは大好きだけど♪)
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 22:54:07 ID:xwiQiTIo
千歌「…あれっ、梨子ちゃんの恋人さんも編み物とかできるんだ?」

梨子「ええ。あなたの恋人もそういうことするの?」

千歌「…」

梨子「…?(なんで黙っちゃったの…?)」

千歌「…あのさー、そのあなたっていうのやめてくれないかな?」

梨子「え?」

千歌「あなたじゃなくて千歌って呼んでよ!私たちは友達でしょ?友達をあなたって呼ぶの?」

梨子「…」ポカーン

梨子(と、友達…?会ってまだ数時間なのに…)

千歌「梨子ちゃーん?」

梨子「…!」

梨子「…ご、ごめんなさい。えっと、呼び捨てはちょっとはずかしいから、千歌ちゃんって呼んでいい…?」

千歌「もちろん!私も梨子ちゃんって呼んでるしね♪」

梨子「…じゃあ、千歌ちゃんって呼ばせてもらうわね」

千歌「うん♪」ニコッ
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 23:07:07 ID:W6BLPMpA
――曜の部屋

曜「…」プルルル…

「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに…」ピッ

曜「梨子ちゃん電話に出ないなぁ…」

曜「うぅ、やっぱ断ったのが原因かなぁ…?もしかしていま怒ってたりして…」

曜「で、でもしかたないよね…?明日は千歌ちゃんとデートの約束してたんだもん…」

曜「さすがに1日2回もデートできないよ…。時間的にもきびしいし…」

曜「…」ガシガシ

曜「梨子ちゃんにLINE送ろ…」スッ

曜「えーっと、なんて送ろうかな…」

ピコンッ♪

曜「…ん、ルビィちゃん?」
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 23:20:02 ID:W6BLPMpA
ルビィ:曜ちゃんに買ってもらったネックレスをつけてみたよー

ルビィ:写真

曜「おお、かわいい…♪」スッスッ

曜:かわいいね♪ルビィちゃんにすごく似合ってる!

ルビィ:ほんと?うれしいな~♡

ルビィ:曜ちゃんはネックレスつけてみた?

曜:いや、私はまだつけてないかな

ルビィ:そっかぁ~…

ルビィ:あ、いま電話できる?さっきはおねえちゃんに邪魔されちゃって途中で切っちゃったし…

ルビィ:寝る前にまた曜ちゃんと電話したいな~

曜「電話…?んー、いいけど…とりあえず梨子ちゃんにLINE送ってからだよね…」スッスッ

曜:電話いいよー!でもちょっとやることあるから、私のほうで数分後に電話かけるね

ルビィ:は~い!電話待ってるね~ 21:16
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 23:29:09 ID:W6BLPMpA
曜「…」スッスッ

曜:梨子ちゃんさっきはごめんねm(_ _)m
明日は無理だけど、明後日ならデートできるよ!

曜「よし、と。…ん?千歌ちゃんからもLINEきてる…」スッ

千歌:曜ちゃんさっきはありがとね!
曜ちゃんが家に来てくれてうれしかった。大好き♡

曜「千歌ちゃん…」ギュ

千歌:それと、さっきもらったパーカーを着てみました!

千歌:写真 19:45

曜「やっぱ似合ってるなぁ~。えへへ、買ってよかった♪」スッスッ

千歌:よーちゃんよーちゃん!聞いてー!
さっきね、隣に女の子が引っ越してきたよー!! 20:05

曜「へー、誰か引っ越してきたんだ。たしかあそこってずっと空き家だったっけ?」

曜「…」

曜「…んん?」
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 23:35:58 ID:W6BLPMpA
曜「隣に女の子が引っ越してきた…?」

曜「…そういえば、梨子ちゃんも「隣に歳が近そうな女の子が住んでた」って言ってたよね…?」

曜「…「明るくて元気そうな女の子」で「人懐っこそうだった」とかも言ってた気がする…」

曜「…あれ?これってよく考えたら千歌ちゃんに当てはま」

曜「…っ」ブンブン

曜「は、はは…。まさかね。そんな偶然があるわけない…。ど、どうせちがうよ。きっとべつの…」ピコンッ♪

曜「ひっ!?」ビクッ

曜「…な、なんだLINEかぁ。びっくりした…」

曜「えーと、誰からだろ。ルビィちゃん…?」ポチッ

曜「あ、梨子ちゃんだ…。LINE読んでくれたんだ」スッスッ

梨子:LINEありがと。明後日ね?楽しみにしてるわ♪

梨子:あと、隣の女の子の名前なんだけど、高海千歌ちゃんっていうんだって!曜ちゃん知ってるかな?

曜「」
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 23:40:18 ID:W6BLPMpA
曜「」

曜「」

曜「…はっ。意識が飛んでた」

曜「…」スッ

梨子:あと、隣の女の子の名前なんだけど、高海千歌ちゃんっていうんだって!曜ちゃん知ってるかな?

曜「偶然とかそういうレベルじゃないよ…。これってもう奇跡じゃないかな…」

曜「あ、返信しないと…」スッスッ

曜:千歌ちゃんならおかかなじひだよ
すごいぐうぜんだて、!

曜「て、手が震えて文字がうてない…」

梨子:え?曜ちゃんどうしたの?

曜:ごめん、練るね

曜「あぁぁ…変換間違えちゃった…」
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/21(月) 23:45:37 ID:W6BLPMpA
梨子:練る?寝るってこと?

曜:うん

梨子:もう寝るの?

曜:うん

梨子:そっか。おやすみ曜ちゃん

曜:おやすみ

曜「ど、どうしよう…。これってかなりヤバくない…?」

曜「隣だし、電話したらバレるよね…?」

曜「それにどっちかの家に遊びに行っても絶対バレる…」

曜「なんとかしないと……なんとか…」

曜「……あー、ダメだ。もうどうしたらいいのかわからない…」

曜「こ、こういうときは寝ちゃうのが1番だよね…」

曜「ふ、ふふ…。おやすみ…」モゾモゾ

曜「…」モゾモゾ

曜「…あっ、ルビィちゃんにやっぱ電話できないってLINE送らないと」
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 00:13:26 ID:vCGovfFI
――次の日・待ち合わせ場所

曜「ふあ…」

曜(昨日は全然寝れなかった…)

曜(朝ごはんもあまり食べられなかったし…)

曜「…」

曜(これからどうしよう…)

曜(梨子ちゃんがこっちに…しかも千歌ちゃんの家の隣に引っ越してきて……かなりヤバい状況になっちゃった…)

曜(これからは千歌ちゃんの家に遊びに行くのは控えたほうがいいよね…。もちろん梨子ちゃんの家も…)スッ

曜「…」ポチポチ

「浮気 バレない方法」

曜「…」ブンブン

曜(…ダメだよ。ネットに頼ってたら意味がない。自分で考えないと…)ゴソ

千歌「曜ちゃーん!おまたせー!」

曜「…!」バッ
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 00:40:34 ID:vCGovfFI
千歌「曜ちゃんおはよー!」

曜「お、おはよ…」

千歌「…ん?どーしたの?」

曜「あ、いや…。き、今日は早いなーと思って…」

千歌「そーかな?曜ちゃんに会いたかったからかも~?あははっ♪」ニコッ

曜「あ、あはは…」ニコ…

千歌「それじゃ行こっか!」

曜「うん…」

千歌「ん!」スッ

曜「…? 千歌ちゃん?」

千歌「手!つないでいこ?」

曜「あ、あぁ…。手ね、りょーかい…」ギュッ

千歌「えへへ♪」ギュッ
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 00:47:15 ID:vCGovfFI
千歌「昨日さー、隣に女の子が引っ越してきたってLINEで話したよね?」

曜「うん…。梨子ちゃんでしょ?」

千歌「そーそー。…あれ?なんで曜ちゃんが知ってるの?」

曜「え?……あっ」ピタッ

曜(やばっ、名前を聞いたのは梨子ちゃんからのLINEだった…!)

千歌「私、曜ちゃんに教えたっけ?」

曜(な、なんとかしてごまかさなきゃ…!)

曜「や、やだなー、千歌ちゃんったら。昨日、千歌ちゃんが私に教えてくれたんだよ?忘れたの…?」スッ

千歌「そうだっけ?」

曜「そーだよ?」

千歌「おかしーなぁ…。記憶にないんだけど…」

曜「あはは、千歌ちゃんってば忘れん坊だなー!…まあ、そんなことはいいじゃん。早く学校いこ?」イジイジ

千歌「…」チラ

千歌「んー。…うんっ、そうだね!行こっか♪」

曜「…」ホッ
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 00:50:37 ID:vCGovfFI
千歌「よーちゃん?」

曜「んー?」

千歌「今日のデートどこ行くー?」

曜「千歌ちゃんにまかせるよ。どこ行きたい?」

千歌「私?私はよーちゃんとデートできたらどこでもいいかな~」

曜「どこでも…?それが1番悩むなぁ~…」

千歌「じゃあ水族館はどお?」

曜「水族館?」

千歌「うんっ♪たまにはお魚とか見たいなーって思ってたんだー。帰りに松月に寄ろうね!」

曜「あ、それいいね」

千歌「でしょー?」

曜「うんうん♪」
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 00:54:21 ID:vCGovfFI
千歌「あーっ、放課後が楽しみだなー♪曜ちゃんとひさびさのデート♪」ルンルン

曜「私も楽しみだよ~」

千歌「でも曜ちゃんは昨日もデートしたんでしょ?」

曜「うぐっ…。千歌ちゃ~ん…」

千歌「あはは、じょーだんじょーだん!曜ちゃんのことはちゃーんと信じてるから!」

曜「ほんと…?」

千歌「ほんとほんと♪」

曜「ありがとっ。千歌ちゃん大好きっ♡」ギュッ

千歌「わっ、はずかしいよー////」

曜「えへへ、ごめんね」パッ

千歌「あっ…」

曜「…千歌ちゃん?」

千歌「な、なんでもないっ」
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 08:42:52 ID:k9dke3bg
――バスの中

千歌「でさぁ、なかなかハードがクリアできなくって…」

曜「ハードあたりから難しくなるよねー。でもやっぱ慣れだと思うよ?慣れれば簡単だし♪」

千歌「慣れかー。…あ、そーいえば梨子ちゃんから聞いたんだけどね…」

曜「り、梨子ちゃん…?」

千歌「梨子ちゃんも付き合ってる子がいるんだって~」

曜「えっ!」ドキッ

千歌「え?どーしたの大声出して」

曜「…な、なんでもないよ。へ、へー、その梨子ちゃんって子も恋人がいるんだね」スッ

曜(し、心臓が止まるかと思った…。いきなり梨子ちゃんの恋人の話をするんだもん、バレたかと思ったよ……。でも、千歌ちゃんの口ぶりからすると……まだバレてないよね…?たぶん…)

曜(梨子ちゃんもわざわざ恋人いるとか言わなくていいでしょ…!もし私の名前を言ってたら終わってたよ…)

曜(梨子ちゃんにはまだ口止めしてないんだよね…。だってこっちに引っ越してくるなんて思わなかったし…)

千歌「でねー、その恋人さんも曜ちゃんといっしょで編み物や裁縫が得意なんだってさー。すごいよね!」

曜「す、すごいね~」

曜(…だって私だもん)イジイジ
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 08:49:27 ID:k9dke3bg
千歌「マフラーを編んでもらったり、洋服もつくってもらってるらしいよ?うらやましいよねー♪」

曜「わ、私も千歌ちゃんにプレゼントしてるよ?」

千歌「まあ、そーなんだけどさ。ここ最近はプレゼントしてくれないじゃん…」

曜「…そーだっけ?」

千歌「うん…」

曜(そういえば最近は梨子ちゃんばっかりだったような…)

千歌「私も曜ちゃん服が着たいな~…?」

曜「わ、分かったよ。1ヶ月くらいかかるけどいい?」

千歌「うんっ♪楽しみにしてる♡」

曜「あはは、楽しみにしてて…」

曜(帰りに布を買いに行かないとな~…)

曜(また痛い出費だよ…。でも…)チラ

千歌「~♪」ニコニコ

曜(あんなうれしそうな顔をされたらねぇ…)
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 08:54:14 ID:k9dke3bg
――プシュー…

ブロロロロロ…

千歌「ふーっ…」ノビー

千歌「曜ちゃーん、いま何時くらい?」クルッ

曜「いま?…んーと、8時だよ」

千歌「まだちょっと余裕あるね。手をつないでゆっくり行こっか♪」スッ

曜「…!」

千歌「…曜ちゃん?」

曜「て、手をつなぐのはやめよ?」

千歌「どうして?バス降りるまでつないでたじゃん」

曜「さすがに学校で手をつなぐのはちょっとはずかしいよ…」

千歌「私はべつにはずかしくないよ?」

曜「私がはずかしいの…!」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:05:37 ID:k9dke3bg
千歌「えー、曜ちゃんと手をつなぎたいよー」

曜「さっきまでつないでたよね…?」

千歌「ずっとつないでいたいの!」

曜(くっ、いつもは手をつなごうなんて言わないのに…!)

曜(手をつないでるところをルビィちゃんに見られたらシャレにならないよ…)

千歌「よーちゃーん!手ー、つなごーよー」ユサユサ

曜「だ、だからダメだって…!」

千歌「むー…」

曜「ほら、急がないと遅刻しちゃうよ…?」

千歌「うん…」

曜(よかった、わかってくれたみたい…)ホッ

千歌「…」

千歌「…もっと甘えたかったな~」ボソ
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:11:55 ID:k9dke3bg
――1年の教室

ルビィ「~♪」

花丸「ルビィちゃんなにそれ?」

ルビィ「これ?これはねー、ルビィの恋人に買ってもらったんだー♪」

花丸「へー、いいなぁ」

ルビィ「いいでしょ~?ルビィの宝物だよ♪」

花丸「この前も、編んでもらった手袋を宝物にするって言ってなかった?」

ルビィ「言ったよ?でも宝物なんだもーん♡」

花丸「あつあつずらねぇ」

ルビィ「えへへ」

花丸「マルもルビィちゃんの恋人に会ってみたいな~」

ルビィ「ルビィも会わせたいんだけどねー、たぶんダメだと思うよ?」
73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:17:36 ID:k9dke3bg
花丸「えー、どうしてずら?」

ルビィ「なんかねぇ、他の子に付き合ってるってバレるのがはずかしいんだってさ」

ルビィ「ルビィはべつにはずかしくないんだけどね?なーんか曜ちゃんはダメみたい」

花丸「曜ちゃん?」

ルビィ「ふぇ?……あっ」

ルビィ(ど、どうしよう…。ついうっかり曜ちゃんの名前を出しちゃった…!!)

花丸「ルビィちゃんの恋人は曜ちゃんって名前なの?」

ルビィ「うん…。あ、あの、このことは秘密にしてくれないかな…?曜ちゃんにバレたら怒られるかも…」

花丸「べつに誰かに言ったりはしないずらよ?」

ルビィ「ほんとっ!?」

花丸「そのかわり…」スッ

ルビィ「…!」

花丸「その曜ちゃんって恋人の写真を見せてほしいずら♪」
74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:26:14 ID:k9dke3bg
ルビィ「曜ちゃんの写真…?どーして…」

ルビィ「…はっ。も、もしかして花丸ちゃんも曜ちゃんのこと狙ってるの!?」

ルビィ「だっ、ダメだよ!?曜ちゃんはルビィの恋人なんだから…!」

花丸「そ、そんなんじゃないよ。ルビィちゃんの恋人ってどんな人なのかなーって気になっただけずら…」

ルビィ「そーなの…?」

花丸「うんうん」コクコク

ルビィ「そっか…。なぁーんだ、心配しちゃったよ~」

花丸「あはは。ルビィちゃんは曜ちゃんって人がそんなに好きなんだね」

ルビィ「うんっ。ルビィの1番大切な人だもん♪」

花丸「ラブラブでうらやましいずら~」

ルビィ「まあね…♪」

ルビィ「…花丸ちゃん。曜ちゃんの写真見たい?」

花丸「見せてくれるの?」

ルビィ「もちろん♪誰にも言わないって約束してね?」

花丸「りょーかいずら!」
75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:30:18 ID:k9dke3bg
――2年の教室

千歌「…おはよー」

曜「おはよーそろー!」

「曜ちゃんおはよー!」

「おはよー」

「おはよ!」

「曜ちゃんおはよう!」

「おはよ♪曜ちゃん今日もかわいいー♪」

千歌「…!」

曜「ありがとー!」ニコッ

千歌「…」

千歌「…」スタスタ

曜「…?(千歌ちゃん?…あっち行っちゃった)」
76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:33:51 ID:k9dke3bg
「ねぇねぇ曜ちゃん、今日部活見に行ってもいいー?」

「私も!私も見に行きたい!」

「私もー!」

曜「あー、ごめんっ。今日は部活休むんだー」

「えー…」

「どうして?なにか用事があるとか?」

曜「んー、まあそんなかんじ」

「おでかけするの?」

曜「ひみつ♪」

「「「えー!!」」」

曜「あはは。ほら、もうすぐチャイム鳴るから自分の席に戻って!」

「「「はーい…」」」
77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:39:27 ID:k9dke3bg
「曜ちゃんまたね」フリフリ

「またお話しようね!」

「休み時間にまたそっち行くから!」

「またあとで~」

曜「はいはい、またね~」フリフリ

千歌「…」ジーッ

曜「…? 千歌ちゃんどうしたの?」

千歌「べつに…。相変わらず曜ちゃんはモテモテだね」

曜「んー?…あ、もしかして嫉妬してるの?」ストッ

千歌「し、嫉妬なんかしてないもん」プイッ

曜「そっか。…でも安心してね?私が好きなのは千歌ちゃんだから♪」ボソッ

千歌「…っ////」カァァ
78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 09:47:53 ID:k9dke3bg
千歌「そ、そんなこと耳元でささやかないでよっ////」

曜「どーして?だってほんとのことだもん♪」

千歌「うぅ…////手をつなぐのははずかしいとか言ってたくせに、そういうことを言うのはいいんだ…?」

曜「そうだよー?」

千歌「ふ、ふーん////」

曜(ま、席が隣同士だからできることだけどね。近づいて話せば誰かに聞かれるなんてこともないし♪)

曜(それに、ああいうこと言わないと機嫌が悪くなっちゃうんだよねぇ…。千歌ちゃんってああ見えて嫉妬深いしさ…)チラッ

千歌「…////」ニヤニヤ

曜(あの様子だと機嫌が直ったみたいだね。あーよかった…)

キーンコーンカーンコーン…

曜「…あ、チャイム鳴ったよ?そのにやけ顔直さないと先生にどうしたのか聞かれるかもよー?」

千歌「うー…////曜ちゃんがあんなこと言うからぁ…」

曜「もっと言おうか?千歌ちゃんが好きだーって♪」

千歌「い、いいよっ////授業が受けれなくなっちゃう…」

曜「そっか♪」
79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 10:44:35 ID:k9dke3bg
――キーンコーンカーンコーン

教師「とりあえずここまで。つぎは現国だからなー」ガラッ

ルビィ(あ~…やっぱ数学は頭使うなぁ…。最近は難しい問題も多くなってきたし…)

ルビィ(そうだ!今度曜ちゃんに勉強教えてもらお♪)

ルビィ(えへへ、これでまた曜ちゃんと会える~♪さっそくLINEで聞いてみよっと!)ゴソッ

ルビィ「~♪」スッスッ

ルビィ:よーちゃーん!元気?ルビィのクラスは1時間目数学だったよ~!けっこーむずかしくてルビィにはあまりわからなかったんだぁ…

ルビィ:それでね、よかったら今度ルビィに数学を教えてくれないかな?曜ちゃんが暇なときでいいから!

ルビィ:それだけです!返事待ってるね~
(*´╰╯`๓)♬

ルビィ(よしっ、メールかんりょー。どんな返事が返ってくるか楽しみだな~♪)

ルビィ(たぶん曜ちゃんのことだからいいよって言ってくれるだろーけどね!)

ルビィ(えへへ、曜ちゃんとお家デート♪…じゃなかったお勉強会♪)

花丸「ルビィちゃーん」

ルビィ「あ、花丸ちゃん」
80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 10:51:45 ID:k9dke3bg
花丸「さっきの数学難しくなかった?」

ルビィ「あー、すごいむずかしかったよねぇ。ルビィ全然わからなかったよ~…」

花丸「だよね、オラも結構……あ、メールしてたずら?」

ルビィ「うん、曜ちゃんにメール送ってたんだー。今度数学教えてって」ピコンッ♪

ルビィ「…! 返事来たかも。ちょっとごめんね?」スッ

花丸「うんっ」ニコ

曜:いいよー(*> ᴗ •*)ゞ
日曜日なら空いてるかな。ルビィちゃんは?

ルビィ「…♪」スッスッ

ルビィ:日曜日大丈夫だよ!何時くらいにする?

曜:じゃあ10時くらいに私の家でいい?
あ、ルビィちゃんの家でもいいよー

ルビィ:りょーかい(*> ᴗ •*)ゞ
10時に曜ちゃんの家に行くね!

ルビィ:えへへ、曜ちゃん大好き♡
またあとでねぇ~(*´ ³ `)ノ

曜:私も大好きだよー♡
81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 10:58:14 ID:k9dke3bg
ルビィ「えへへ…」ニヘラ

花丸「ほ、頬が緩んでるずらよ…?」

ルビィ「そお?…えへへ、曜ちゃんがねぇ、日曜日に数学教えてくれることになったんだー♡」デレデレ

花丸「そ、そうなんだ。よかったね!」

ルビィ「うんっ♪」

花丸「…あっ。じゃあさ、今日はなにも予定とかないの?」

ルビィ「予定?今日、というか日曜日まではとくにないかなぁ。家に帰って本を読んだりゲームをするくらいだよ?」

花丸「ほんと!?」バッ

ルビィ「ぴぎっ!ど、どうしたの?花丸ちゃん…」

花丸「ご、ごめんずら…!」スッ

ルビィ「ううん、謝らないで?…花丸ちゃんがそんな大声出すなんてめずらしいね。ルビィと行きたいところでもあるの?」

花丸「あ、あのね、近くに新しいケーキバイキングができたらしくて…」

ルビィ「ケーキバイキング…?」
82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 11:04:44 ID:k9dke3bg
ルビィ「えっと、ケーキバイキングってなぁに?名前なら聞いたことあるけど…」

花丸「ケーキバイキングっていうのは、1000円から2000円くらいでスイーツが食べ放題のお店ずら!」

ルビィ「へぇ、スイーツ食べ放題かぁ。しかも1000円から2000円で食べ放題なんてけっこーお得かもね」

花丸「でしょ?…そこでおねがいなんだけど、ルビィちゃんもいっしょに行かない?」

ルビィ「えっ、ルビィも?」

花丸「1人で行くのはさすがにはずかしくて…」

ルビィ「そっかぁ~…」

ルビィ(ルビィも行ってみたいけど……2000円でしょ?もうお金ないよ~…昨日で全部使っちゃったし…)

ルビィ(でも花丸ちゃんのおねがいは断れないよぉ~…)

花丸「だ、ダメかな…?」

ルビィ(うゅ~…どうしよう…)

ルビィ「…」

ルビィ「…!」ピコーン
83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 11:08:14 ID:k9dke3bg
花丸「ルビィちゃん…?」

ルビィ「…いいよ。放課後にケーキバイキング行こっか」ニコッ

花丸「ほ、ほんと?」

ルビィ「うん。ルビィも行ってみたいしね♪」

花丸「やった!ルビィちゃんありがと!」

ルビィ「ううん♪」

花丸「断られると思ってたずら…。本当によかったぁ…」

ルビィ「あはは…。…ルビィちょっとお手洗い行ってくるね?」ガタッ

花丸「いってらずら~♪」

ルビィ「いってきまーす♪」

ルビィ「…」スッ

ルビィ(急がないと…)テクテク
84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 13:40:20 ID:k9dke3bg
――3年の教室

ルビィ「おねえちゃん…」

ダイヤ「どうしたのですか?あなたが3年の教室に来るなんてめずらしいですわね」

ルビィ「う、うん…」モジモジ

ダイヤ「…なんです?言いたいことがあるならはっきり言いなさい」

ルビィ「あ、あのね…?お金を貸してほしくて…」

ダイヤ「…お金?」

ルビィ「…」コクッ

ダイヤ「なぜです?」

ルビィ「へ?」

ダイヤ「なぜお金を貸してほしいのですか?おこづかいはこのあいだもらったばかりでしょう?」

ルビィ「花丸ちゃんとケーキバイキングに行きたくて……で、でも、お金は昨日使い切っちゃったから…」ボソボソ
85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 13:44:28 ID:k9dke3bg
ダイヤ「…いつも言っていますよね?お金はちゃんと計画的に使いなさいと」

ルビィ「うぅ…ごめんなさい…」ウルウル

ダイヤ「…」ピク

ダイヤ「はぁ…」

ルビィ「…っ」ビクッ

ダイヤ「…」クルッ

ルビィ「ぁ、おねえちゃ…」スッ

ダイヤ「…」スタスタ

ルビィ「ぅ……い、いっちゃった…」ポロ…

ルビィ「…」グシグシ

ルビィ「…」スッ

ルビィ(やっぱ無理だって花丸ちゃんに謝ろう…)トボトボ

ダイヤ「ルビィ、待ちなさい」

ルビィ「…!」ビク
86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 13:49:28 ID:k9dke3bg
ルビィ「おねえちゃん…?教室に戻ったんじゃ…」

ダイヤ「どこに行くのですか?」

ルビィ「ど、どこって…自分の教室だけど…」

ダイヤ「…お金を貸してほしかったのでは?」

ルビィ「で、でもおねえちゃんは…」

ダイヤ「…わたくしはただ財布を取りに戻っただけですけど」

ルビィ「え…」

ダイヤ「はぁ…。なにか勘違いをしていたようですね」バリバリ

ルビィ「あ、それって…」

ダイヤ「なにか?」

ルビィ「それってルビィがおねえちゃんにプレゼントした財布、だよね…?たしか小学生のころに…」

ルビィ「まだ使ってくれてたんだ…」

ダイヤ「…そうでしたっけ?そんな昔のことなど覚えていませんわ」
87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 13:56:30 ID:k9dke3bg
ダイヤ「これくらいあれば足りますか?」スッ

ルビィ「いちま……そ、そんなにもらえないよ…!?2000円貸してくれれば大丈夫だから…!」

ダイヤ「あいにく1000円札を持っていませんの。これで我慢していただけませんか?」

ルビィ「だ、だけど…こんなにもらったらおねえちゃんが…」

ダイヤ「わたくしは大丈夫ですわ。あなたと違ってたくさんもらっていますから」

ルビィ「うゅぅ…」

ダイヤ「…なにを渋っているのです?いらないのですか?」

ルビィ「ほ、ほしいけどぉ…そんな大金…」

ダイヤ「…さっきも言いましたが、わたくしはもっともらっているのです。1万円くらいたいしたことありません」

ルビィ「ほんとにいいの…?」

ダイヤ「もちろんです。…早くしないとチャイムが鳴ってしまいますよ?」

ルビィ「ぅ…」

ルビィ「じゃ、じゃあ……借りるね…?」

ダイヤ「…はい」
88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 14:19:06 ID:k9dke3bg
ルビィ「おねえちゃんありがと…。ごめんね…」

ダイヤ「…いえ。楽しんできてくださいね」

ルビィ「うんっ。それじゃ教室に戻るね…!」

ダイヤ「気をつけて戻るのですよ?」

ルビィ「はーい」テクテク

ダイヤ「…」スタスタ

果南「ダイヤ太っ腹じゃん。1万も貸すなんてさ」

ダイヤ「…! 見てたのですか」

果南「見てたというか…聞こえただけだよ?」

ダイヤ「…どっちも似たようなものですわ」

果南「そーかなぁ?」

ダイヤ「…」

ダイヤ「あの、果南さんにひとつお願いが…」

果南「ん?なになに?」

ダイヤ「その、大変申し上げにくいのですが……お金を少し貸していただければなーと…」
89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 14:26:06 ID:k9dke3bg
果南「…えっ?」

ダイヤ「で、ですから…!」

キーンコーンカーンコーン…

ダイヤ「うぐ…。なんでもありませんわ…」スタスタ

果南「ま、まあ待ってよ。先生が来るまであと数分はあるからさ」

ダイヤ「…」

果南「さっきはルビィよりもたくさんもらってるから~とか言ってなかったっけ?」

ダイヤ「…大切な妹が困ってるのに貸さないわけにはいかないでしょう?もらってるのもルビィと同じ額ですわ…」

果南「ふーん、そっかそっか。まあ、なんとなくわかるよ。ダイヤってルビィのこと大好きだもんね」

ダイヤ「べ、べつにそんなこと…」

果南「素直にならないと貸してあげないよ?」

ダイヤ「ひ、卑怯ですわ…!」

果南「卑怯?あー、そういうこと言っちゃうんだ?じゃあダイヤは校庭の草でも食べてなよ。それじゃ」スタスタ

ダイヤ「……すっ、好きですわ!!ルビィのことは大好きですぅ…!!!」

果南「…よくできました♪(うわ、ダイヤってば大きな声で叫びすぎでしょ…。みんなこっち見てるじゃん…)」
90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 14:30:07 ID:k9dke3bg
――お昼休み・図書室

千歌「卵焼き食べる?」

曜「くれるの?じゃあひとつもらおっかな」ヒョイッ

千歌「あ…」

曜「…ん、おいしい。これつくったのしまねぇ?」

千歌「なんでかってに食べちゃうの…」

曜「え…。千歌ちゃんが食べていいって…」

千歌「私があーんってさせたかったの!」

曜「べつにそんなことしなくても…」

千歌「したかったの~!!」

曜「ご、ごめんね。次は気をつけるから…」

千歌「むー…」プクー
91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 14:34:36 ID:k9dke3bg
千歌「じゃあ次に食べたいものは…?」

曜「え?…えーと、タコさんウィンナー食べていい?」

千歌「ん、はいっ」スッ

曜「あ、あーん…」パクッ

千歌「おいしい?」

曜「おいしいよ?いい焼き加減だし」モグモグ

千歌「卵焼きとどっちがおいしかった?」

曜「どっちもおいしかったけど…」

千歌「どっちもじゃなくてさー、どっちかだったら?」

曜「…えと、いきなりどうしたの?」

千歌「いいから答えて!」

曜「…」

曜「…どっちかだと卵焼きかなぁ」
92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 14:38:51 ID:k9dke3bg
千歌「卵焼き?…ほんとに?」

曜「うん。甘さ控えめでおいしかったよ」

千歌「ほんとー?」

曜「だから本当だって…」

千歌「じつはねー、卵焼きは私がつくったんだー♪」

曜「ち、千歌ちゃんがつくったの…?すごいじゃん!」

千歌「まだ卵焼きしかつくれないけどね?けっこーがんばったんだー♪」

曜「そっか…。すごいよ、えらいえらい」ナデナデ

千歌「もっとなでて~♡」ギュッ

曜「うん♪」ナデナデ

千歌「えへへ…。曜ちゃん大好き…♡」

曜「私も好きだよ~」ナデナデ
93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:07:18 ID:k9dke3bg
千歌「…♡」ギュゥ

曜「も、もういい?早く食べないとお昼休み終わっちゃうよ…?」

千歌「まだ~♡放課後まで頭なでなでして~♡」

曜(ほ、放課後までって嘘でしょ…)

千歌「よーちゃーん?はーやーくー」ギューッ

曜「だからさ…」ガラッ

曜「…っ!?」バッ

千歌「へ?…いたっ!」ガツン!

曜「あ、千歌ちゃん大丈夫!?」

千歌「うぅ~…頭打った…」

曜「ご、ごめ…」

果南「あれ?千歌と曜じゃん」

曜「果南ちゃん…?」
94: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:12:46 ID:k9dke3bg
果南「こんなとこでなにしてんの?」キョロキョロ

曜「お昼ごはんを食べてて…」

果南「図書室で?教室で食べないの?」スタスタ

曜「教室は~…」

千歌「教室は人がいっぱいいるからね。図書室だとお昼は人が来ないから2人でゆっくり食べれるんだー。ね?」サスサス

曜「う、うん。そーそー…」

果南「ふーん、そうなんだ」

千歌「そーなの!果南ちゃんは?」

果南「私?私は本を借りに来たんだよ」

曜「へー、果南ちゃんが本を…」

千歌「意外だよねー?本なんて読みそうにないのに」

果南「ちょ、なにそれ?私だってたまには読むよ!?」

曜「あはは…」
95: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:19:18 ID:k9dke3bg
果南「ところで、さっきからなんで頭さすってるの?…お、これ借りよ」スッ

千歌「曜ちゃんに膝枕してもらってたんだけどね、動いた拍子に頭ぶつけちゃって……まだちょっと痛む…」

果南「膝枕…?」

曜「だ、大丈夫…?保健室行く?」

千歌「だいじょーぶだよ。曜ちゃんがなでてくれたらすぐに治ると思うし♪」

曜「もー、わかったよ…。お昼休みが終わるまでね」ポンッ

千歌「はーい♪」ポフッ

果南「…」ジーッ

千歌「…ん、さっきからじっと見てどうしたの?もしかして果南ちゃんも膝枕やってもらいたいとか?…ダメだよ?曜ちゃんの膝枕は私だけのものなんだからねー?」

果南「あ、いや…そういうわけじゃ…」

曜「ち、千歌ちゃんやめてよ…」

千歌「えへへ、なでてー♡」ギュッ

果南「…千歌たちってそんな仲良かったっけ?」
96: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:25:25 ID:k9dke3bg
千歌「仲良いよー?だってもう15年以上いっしょにいるもんねー?」

曜「もうそんなに経つっけ…?」

千歌「うんっ。保育園のころからいっしょだもん!」

曜「そ、そっか…。よく覚えてるね」

千歌「まあね~♪」

果南「そういう仲良さじゃなくてさ。なんていうか…そう、まるで恋人みたいな?もしかして付き合ってる?」

曜「え…!」ドキッ

千歌「さすが果南ちゃ…むぐ」

曜「や、やだなー!そんなわけないじゃん!私たちは付き合ってないよー…?」スッ

果南「そうなの?…じゃあ私の考えすぎ?」

曜「あ、あはは。考えすぎだよ。…ねっ、千歌ちゃん?」パッ

千歌「…」

曜「千歌ちゃん…?」

千歌「…曜ちゃんと付き合ってるよ」

曜「…!?」
97: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:32:34 ID:k9dke3bg
果南「付き合っ……どっち?」

曜「ちょ、千歌ちゃん…?」ヒソヒソ

千歌「…もう嫌だ」ボソ

曜「…え?」

千歌「んん…。私と曜ちゃんは恋人同士だよ?付き合い始めたのはたしか中学1年の夏休みだったかな…」

果南「…マジで?全然知らなかったよ…。付き合ってるんだったら教えてほしかったな。お祝いしたのに…」

千歌「ごめんね?言うの遅くなったけど…よかったらお祝いしてくれる?」

果南「もちろん」ニコッ

千歌「えへへ、果南ちゃんありがと♡」ニコッ

曜「…」

曜(い、言っちゃった…。どうして言っちゃうの…?果南ちゃんにも…誰にも言わないでって言ったのに…)

曜(うー…もう過ぎたことはしょーがないか…。まあ、果南ちゃんは口が堅いし言いふらさないとは思うけど…)

果南「…それにしても、千歌と曜が恋人かぁ。お似合いだと思うよ。これからも仲良くねー?」

千歌「うん♡」
98: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:37:13 ID:k9dke3bg
果南「…っと、そろそろ戻ろうかな」

千歌「もう戻るの?まだ時間もあるしお話しよーよ」

果南「借りたい本も見つかったし戻るよ。…それに、2人の邪魔はしたくないからね♪」

千歌「もー、果南ちゃん?そういう気遣いはやめてよー」

果南「あはは。ま、ノロケは今度聞かせてよ」ガラッ

千歌「…うん♪今度たっぷり聞かせてあげる♪」

果南「楽しみにしてるねー」フリフリ

千歌「はーい、またねー」フリフリ

千歌「…ふー、行っちゃったね」ポフッ

曜「…」

千歌「よーちゃん?頭なでてー?」

曜「あ、うん…」ナデナデ

千歌「えへへ」
99: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:40:28 ID:k9dke3bg
曜「…」ナデナデ

千歌「~♪」

曜「…あのさ、千歌ちゃん」

千歌「なぁに?」

曜「さっき…どうして果南ちゃんに付き合ってるって話しちゃったの…?私と約束したよね…?」

千歌「…約束したよ?」スッ

曜「なら…!」グイッ

曜「…!? ん、ちぁ、んむ…」

千歌「ちゅ、れろ、…はむ」

曜「やめっ、…んっ、ちゅむ」

千歌「…♪ ちゅる、ん…♡」

曜「…んぅ、…ぷは」
100: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:46:00 ID:k9dke3bg
曜「は、は…っ、ち、千歌ちゃん…!」

千歌「ちゅーくらいべつにいいじゃん。…なんならここで授業サボってえっちする?」

曜「…っ//// し、しないよ!ごまかさないで!」

千歌「じょーだんだって♪…でも、どうして付き合ってるって話したらいけないの?もう我慢の限界だよ」

曜「限界って…」

千歌「それとも…」プニッ

曜「むぐ…」

千歌「なにか言えない理由があるとか?」

曜「う、そ、そえあ…」

曜「…」グイッ

曜「ば、バレるのがはずかしいからって言ってるよね…?同性で付き合うのはまだ偏見があるし…」

千歌「そういうことを気にするからでしょ?気にしなければいいだけじゃん」
101: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:51:00 ID:k9dke3bg
曜「だからぁ…」

千歌「なら私だって言わせてもらうけど!」

曜「…!」ビクッ

千歌「なんで「そんなわけない」とか「付き合ってない」って言ったの?」

曜「だ、だからそれは果南ちゃんの前だから…」

千歌「…そんなこと言われる私の気持ちも考えてよ」

曜「え…」

千歌「あんなこと言われて…つらかったんだよ?胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになって……本当は私のことなんて好きじゃないのかなって…」ウルウル

曜「それはちがうよっ!!」ガタッ

千歌「…っ」ビク

曜「ぁ……。…さ、さっきは言いすぎたと思う。ごめんなさい…」

千歌「…」グシグシ

曜「でも、これだけはわかってよ…。私は本当に千歌ちゃんが好きなの。大好きなの…!」

千歌「よーちゃん…」
102: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 15:56:08 ID:k9dke3bg
千歌「本当に私のことが好きなの…?」

曜「…好きだよ」

千歌「大好き…?」

曜「うん。大好き…」

千歌「…えへへ、私も大好きっ♡」ギュッ

曜「…!?」

曜「お、怒ってないの?」

千歌「怒ってた、いうより悲しかったかな。…でも、曜ちゃんが大好きって言ってくれて……そんな思いは吹っ飛んじゃった♡」ニコッ

曜「そ、そうなんだ…」

千歌「うんっ♡」

曜(さっきまで泣きそうだったのに……態度が180度変わった…)

曜(…人ってこんなにすぐ変わるものなの?)チラ

千歌「…♡」ギュッ

曜「…」

曜(…まあ、千歌ちゃんの機嫌がよくなったならそれでいいかな)
103: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 20:56:40 ID:n0m.wzII
――放課後・帰り道

曜「えっと、家に帰って支度をして…そのあと沼津駅のバス停で4時30分に待ち合わせ……で、いいんだよね?」

千歌「そーそー」

曜「本当に迎えにいかなくてもいいの?遅れない?」

千歌「だいじょーぶっ♪遅れないよ~」

曜「でも千歌ちゃんは常習犯だしな~…」

千歌「ひさしぶりに曜ちゃんとのデートなんだよ?遅刻なんてするわけないじゃん♪」

曜「だといいんだけど…」

千歌「もー、曜ちゃんってば心配性だなぁ~」

曜「心配性とかじゃなくてさ…」

千歌「もっと私を信用してよね?」

曜「…そ、そうだよね。ごめんごめん」

千歌「わかればいいのだ♪」

曜「あはは…」

曜(10回のうち8回は遅刻するから言ってるのに…)
104: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:01:30 ID:n0m.wzII
――千歌の部屋

千歌「ふんふ~ん♪」

千歌「昨日もらった洋服でいこーっと♪」クルクル

千歌「うんっ、いいかんじ♪」

~♪~♪~♪

千歌「…ん?ピアノの音?」キョロキョロ

~♪~♪~♪

千歌「隣から聞こえるよーな…」スタスタ

~♪~♪~♪

千歌「もしかして梨子ちゃんが…?」ガラッ

梨子『~♪』

千歌「おー、本当に梨子ちゃんが弾いてた…」
105: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:09:39 ID:n0m.wzII
梨子『~♪』

千歌「梨子ちゃーん!」

梨子『~♪』

千歌「あれっ、聞こえないのかな?…りーこーちゃーんっ!!」

梨子『…!』ピタッ

千歌「お、気づいた。梨子ちゃーん」フリフリ

梨子『…』ガラッ

千歌「梨子ちゃんやっほー♪」

梨子「千歌ちゃん…?」

千歌「梨子ちゃんってピアノ弾けるんだねー!すごいよ!!」

梨子「そう?…ふふ、ありがと♪」

千歌「ちなみになんていう曲なの?」

梨子「μ’sの「僕たちはひとつの光」っていう曲なんだけど、千歌ちゃん知らない?」

千歌「みゅーず…?」
106: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:20:18 ID:n0m.wzII
千歌「えっと、みゅーずってなに?石鹸のCMにそんな曲流れてないよね?」

梨子「石鹸……。いや、そっちのミューズじゃなくてね、スクールアイドルのμ’sよ?」

千歌「すくーる…?なにそれ?有名なの?」

梨子「けっこー有名だと思うけど……えっ、千歌ちゃん知らないの…?」

千歌「いやまったく…」

梨子「あー、そーなんだ…」

千歌「な、なにかまずかった?」

梨子「いや、べつにまずくはないと思うけど……あ、よかったら今度見てみる?ライブ映像のやつ持ってるから貸すよ?」

千歌「…へ、へぇ。じゃあ今度借りようかな。…今度」

梨子「おすすめを貸すわね♪…ちなみに、自慢じゃないんだけどね……私、μ’sの人と――」チラッ

梨子「…あれ?もしかしてこれからお出かけするの?」

千歌「え?」

梨子「なんかおしゃれしてるから…恋人とデートとか?」

千歌「…そーなの!よくわかったね?これから水族館でデートするんだー♪」

梨子「水族館かぁ…。いいわねぇ」
107: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:28:40 ID:n0m.wzII
千歌「でしょー?えへへ、ひさしぶりのデートだから楽しみなの♪」

梨子「ひさしぶりなんだ?…じつはね、私も明日デートするのよね~」

千歌「梨子ちゃんも?どこ行くの?」

梨子「んー、まだ決まってないかなぁ」

千歌「そっか。よかったらいいデートスポット教えよっか?」

梨子「気持ちはうれしいけど遠慮しておくわ。曜ちゃんにおすすめのお店とか案内してもらうから♡」

千歌「…ようちゃん?」

梨子「え?…あぁ、曜ちゃんっていうのは私の恋人の名前ね?」

千歌「……そうなんだ…」

千歌(よう、ちゃん?同じ名前なだけ、だよね…?)

千歌(同じ名前なんていっぱいいるだろーし…)

梨子「ええ。そういえば昨日、曜ちゃんに千歌ちゃんのことを話したらね、なんか知ってるような口ぶりだったんだけど……友達だったりする?」

千歌「…」ピタッ

梨子「…? 千歌ちゃんどうかした?」

千歌「……いや…」
108: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:34:29 ID:n0m.wzII
千歌「あ、あのさ…そのようちゃんって子は……「渡辺曜」って名前じゃないよね…?」

梨子「そうだけど?」

千歌「…っ」フラッ

梨子「なんだ、名前を知ってるってことは友達――」

千歌「…ぃ」ズサッ

梨子「ち、千歌ちゃん…!?」

千歌「ぅ、…ぇっ」ググ…

梨子「ど、どうしたの…?顔色悪いわよ…?」

千歌「はっ、は、……ぁ」ググ…

千歌「…ごめん。ちょっと、気分が、悪くて…」ギュ

梨子「大丈夫…?」

千歌「うん…」ニコ
109: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:40:02 ID:n0m.wzII
千歌「よ、曜ちゃんと…恋人、なの?」

梨子「まあね♪付き合ってもう1年くらいかなぁ」

千歌「い、1年…」

梨子「…それにしても、本当に大丈夫なの?急に顔色が悪くなったよ…?」

千歌「…」

千歌「…」ブチッ

梨子「…?」

千歌「…もう1度聞くね?本当に曜ちゃんと恋人なの?お付き合いしてるの?」

梨子「恋人だよ?…ねぇ、デートするのは今度にしてもらったら?いまにも倒れそうなんだけど…」

千歌「……さい…」ボソ

梨子「…え?ごめんなさい、よく聞こえなかったわ」

千歌「…」

千歌「…」ニコッ

千歌「デートには行くよ?だってひさしぶりだもん。…それよりさ、梨子ちゃん?こっちに来てお話しない?」
110: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:50:09 ID:n0m.wzII
梨子「お話?私はいいけど、デートに行くんじゃ…」

千歌「ちょっとくらいなら大丈夫だって!それに、私と曜ちゃんって昔からの幼馴染なんだよねー」

梨子「幼馴染…?本当に?」

千歌「…うんっ。曜ちゃんの小さなころの写真とかいっぱいあるけど…見たくない?」

梨子「そ、そんなものがあるの!?見たいっ、ぜひ見てみたいわ!!」

千歌「…決まりだね♪じゃあこっちおいで?」

梨子「ええ!すぐ行くから待ってて!」スッ

千歌「どこ行くの?ここからおいでよ」

梨子「ここ?…もしかして飛び越えろってこと?千歌ちゃん冗談キツイわよ~?」

千歌「そーじゃなくて…。ここにはしごがあるからさ、ベランダとベランダにかけて……渡れるから」スッ

梨子「はしごって…嘘でしょ?危ないじゃない…」

千歌「あははっ、大丈夫だって!私も何度か渡ってるし!それに、ここが1番の最短距離だよ?」
111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 21:56:45 ID:n0m.wzII
梨子「最短距離…?いや、あの、怖いし……下から行くわよ…」

千歌「…じゃあ見せてあげないっ」

梨子「え…!な、なんで…」

千歌「見たいならここからおいで?…そしたら好きなだけ見せてあげるから」

梨子「でも…」

千歌「もしかして落ちるかもーとか心配してるの?」

梨子「落ちるかも、じゃなくて絶対落ちるでしょ…」

千歌「さっきも言ったよね?私は何度もここを渡ってるけど、落ちたことなんてないって。だから大丈夫だよ?」

梨子「で、でもやっぱ怖いよ…」

千歌「安心してよっ」ニコッ

梨子「千歌ちゃん…?」

千歌「絶対に落ちないから。はしごも、梨子ちゃんが渡り終わるまでつかまえておくからさ。…ね?」
112: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:00:14 ID:n0m.wzII
梨子「…」

千歌「曜ちゃんの写真見たいんでしょ?…見たくないならもうデートの待ち合わせ場所に行っちゃうよ?」

梨子「ほ、ほんと…?」

千歌「え?」

梨子「本当に…大丈夫なんだよね?危なくないんだよね…?」

千歌「…うんっ♪私を信用してよ」ニコッ

梨子「じゃ、じゃあ…渡ってみようかな…」

千歌「…そっか。それじゃあいってみよー♪」

梨子「うん…」スッ

梨子「ぅ…」ソーッ…

千歌「そうそう、ゆっくりね。ゆっくり渡って…」

梨子「…」ソーッ…
113: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:04:58 ID:n0m.wzII
梨子「は、離さないでよ…?」

千歌「わかってるよー。…よし、半分まで来たね」

梨子「あ、あとちょっと…」スッ…

千歌「あっ、止まってくれる?」

梨子「え…」ピタッ

梨子「と、止まって、って……どうして…?怖いんだけど…」

千歌「…」

梨子「ち、千歌ちゃん?どうしたの?」

千歌「…私ね、梨子ちゃんと友達になりたかった」

千歌「でも、なれそうにないや」

梨子「…え?」

梨子「そ、それってどういうこと…?昨日は友達だって言ってくれたじゃない…」

千歌「昨日は知らなかったから」ニコッ

梨子「知らなかった…?」
114: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:13:19 ID:n0m.wzII
梨子「えっと、どういう……というか、もうそっちに行ってもいいよね?このままじゃ落ちちゃう…」

千歌「だーめっ」

梨子「どうして…」

千歌「だって、梨子ちゃんは「足をすべらせて」このまま下に落ちちゃうんだから♡」

梨子「…」ポカーン

梨子「落ち……えっ?千歌、ちゃん…?」

千歌「私は言ったよね?危ないから渡っちゃダメだよって…」

千歌「それを無視して梨子ちゃんは渡ってこようとした……だから、これは梨子ちゃんの責任…」

梨子「……なに、言ってるの?千歌ちゃんがここから渡らないと写真を見せてくれないって…」

千歌「本当に、……ふふ、残念だよ」スッ

梨子「待ってよ……言ってる意味が――」

千歌「ばいばい」グイッ

梨子「――え」グラッ

梨子「まっ、ぇ、……」ヒュー…

ド ン ッ !!!
115: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:20:32 ID:n0m.wzII
千歌「梨子ちゃんもバカだよねぇ。私の言うことをそのまま信じちゃうなんて♡」

千歌「ここを渡ったら写真を見せる?…バカじゃないの?そんな簡単に見せるわけないじゃん。私と曜ちゃんしか写ってない大切な宝物の写真なんだよ?」

千歌「ねぇ、梨子ちゃん?」

梨子「ぁ……ぅ、…っ」

千歌「…うわっ、しぶといなー。2階から落ちたのに生きてるよ。あ、でも足は折れてるっぽいね。変な方向に曲がってるしっ、あはは」

千歌「おっ、目と口からも血が出てる♪」

千歌「こんな光景はなかなか見られないよねー♪」

千歌「あははっ、ざまーみろっ」

千歌「私の曜ちゃんをたぶらかした罰だよ♪このまま死んじゃえっ。苦しんで死ねっ」

千歌「ふふ…。さーてっ、最後の仕上げだね♪」スッ

千歌「よっ、ほっ、えいっ」トントントンッ

千歌「よしっ、着地♪」ストッ
116: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:27:34 ID:n0m.wzII
千歌「こんなんでビビっちゃうなんてねぇ。さすが都会っ子♪貧弱ぅ貧弱ぅ♪」スタスタ

千歌「おじゃましまーす」ガラッ

千歌「…」キョロキョロ

千歌「ここが梨子ちゃんの部屋かぁ。窓から見るよりもけっこーきれいな気がする…」ピシャッ

千歌「というかもう片付けたんだ。パッと見だったけど、昨日はダンボールの山だったのに…」

千歌「…って、いまそんなのどーでもいいや。探し物はーっと」スタスタ

千歌「おっ、あったあった♪梨子ちゃんのスマホ♪」スッ

千歌「ん、パスワード設定してないんだ。めずらし」スッスッ

千歌「…」スッスッ

千歌「…へぇ、明日本当にデートするんだぁ。……ふふ、あはっ、あははっ!!残念だねぇ、あんな姿じゃデートなんてできないよー♪」ガチャ

千歌「…ん?」チラッ

梨子ママ「梨子ー?いま変な音がしたけど……あら?」

千歌「あー…♡」ニヤァ
117: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:35:14 ID:n0m.wzII
梨子ママ「あなたは…」

千歌「千歌でーすっ♪梨子ちゃんのお母さん!こんにちはぁ♡」ニコッ

梨子ママ「こ、こんにちは…?(この子ってたしか…高海さん家の…?なんでここに…?)」

梨子ママ(というかどうやってはいったの…?)チラッ

梨子ママ「…あれ?梨子?」キョロキョロ

千歌「…あは♡」

梨子ママ「あの、梨子は?いっしょに遊んでたの?」

千歌「梨子ちゃん?…下にいるんじゃないですかー?」

梨子ママ「下…?お手洗いにでも行ってるのかしら…」

千歌「1階にいるって意味じゃないですよ?…ほら、ベランダのちょーど下のところに…」スッ

梨子ママ「ベランダ?庭にいるってこと?」スタスタ

千歌「それは見てのお楽しみぃ♡えへへ、梨子ちゃんのお母さんびっくりしちゃうかもー♡」キャッキャッ

梨子ママ「は…?(ちょっと変な子ね…)」ガラッ

梨子ママ「梨子ー?……梨、子…?」

梨子「」
118: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 22:43:29 ID:n0m.wzII
梨子ママ「え?は…?り、梨子…!?梨子どうしたの!?」

梨子ママ「梨子!梨子…!!……きゅ、救急車…!」クルッ

千歌「どーしたんですかー?」ズイッ

梨子ママ「り、梨子の足が……そ、それに血だらけで…!!すぐに救急車に電話しないと…」

千歌「へー、大変ですねー」

梨子ママ「……あなた、梨子が落ちたって知ってたの!?どうして救急車に電話してくれないのよ…!?」

千歌「救急車に電話して病院に運ばれたら…助かっちゃうかもしれないでしょ?それじゃあ意味ないじゃん」ニコ

梨子ママ「は……」

千歌「梨子ちゃんはいまここで死ぬべきなんですよー♡ふふふっ、あはははっ♡」ケラケラ

梨子ママ「……あ、あなた、頭おかしいんじゃないの…?狂ってる…!」キッ

千歌「狂ってる…?」

梨子ママ「どいてっ!!あなたにかまってる暇なんて――」グイッ

梨子ママ「きゃっ!?」ガッ!!

千歌「狂ってるのは私じゃなくてあなたの娘だよ?人の恋人をたぶらかすなんてさぁ…。そんなの死んで当然じゃん。だから突き落としてあげたの…♪」

千歌「…ねぇ、これって親であるあなたの責任でもあるよね?…いっしょに落ちよっか♡」ニコッ
119: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:01:06 ID:n0m.wzII
――バス停

曜「…」キョロキョロ

曜「…千歌ちゃん遅くない?」

曜(遅刻しないって言ったのに…。もう水族館は無理っぽいなぁ…)

曜(今日は松月だけ寄って帰ることになりそーだね…)

曜(あーあ、やっぱ迎えにいけばよかった…)

曜「はぁ…」

「だーれだっ?」ギュッ

曜「…!」ビク

曜「…」

曜「…千歌ちゃん?」

千歌「だいせいかーい♡」パッ

曜「いや、大正解じゃなくてさ…」

千歌「え?」

曜「いま何時だと思ってるの…?」
120: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:06:05 ID:n0m.wzII
千歌「何時?…わっ。もう5時30分じゃん」

曜「もう水族館に間に合わないよ…」

千歌「えー?たしか6時までだったよね?まだ30分もあるし間に合うって♪」

曜「…最終入場は5時だから間に合わないよ」

千歌「あれ、そーなの?」

曜「うん…」

千歌「そっか。じゃあしょーがないねー」

千歌「それよりさ、見てよこれ!曜ちゃんにもらったパーカー!」バッ

千歌「どう?似合ってるかなぁ?ひさしぶりのデートだからいっぱいおしゃれしちゃった♡」

曜「…」

千歌「曜ちゃん?」

曜「…遅刻しないって言ったよね?どうして1時間も遅刻しちゃったの?」

千歌「…もしかして曜ちゃん怒ってる?」
121: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:10:55 ID:n0m.wzII
曜「…べつに怒ってないよ。理由が知りたいだけ」

千歌「怒ってるじゃん…」

曜「怒ってないって。…遅れた理由を聞かせてほしいな」

千歌「…」

曜「…ねぇ、千歌ちゃん?聞いてるの?」

千歌「…梨子ちゃんと話してた」

曜「へ?」

曜「…り、梨子ちゃん?」

千歌「うん。それで遅れちゃった。ごめんね…?」

曜「あ、そ、そーなんだ!お話ししてたんだ。それならしょーがないね!気にしないで?1時間くらい誤差みたいなものだから…!」ニコ

千歌「えへへ、やっぱ曜ちゃんは優しいね♡」

曜「そ、そんなことないよ。はは、あはは…」ダラダラ

曜(やや、やばいっ!まだ口止めしてないよ…。梨子ちゃん余計なこと言ってないよね…!?)
122: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:16:00 ID:n0m.wzII
千歌「わわっ、汗かいてるよ?ふいてあげるね?」フキフキ

曜「ぁ、ありがと。千歌ちゃん…」

千歌「ううん♪」フキフキ

曜(ふー、まだバレてないっぽいな…。よかったよかった…)

曜(あー…本当にどうするか考えないと…。できれば今日中に…)

千歌「よし、っと。曜ちゃん?デートなんだけど…」

曜「あぁ、水族館はもう無理だし松月行く…?」

千歌「松月はもういいや。曜ちゃんの家に行きたいんだけどダメかな?」

曜「私の家?…いいけど、千歌ちゃんはそれでいいの?」

千歌「もちろん♡」

曜「そ、そっか。なら私の家で…」

千歌「やったぁ。ゆっくりお話できるね♡」ニコ…

曜「…っ」ゾクッ

曜(…あれ?悪寒が…)
123: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:19:23 ID:n0m.wzII
――曜の部屋

千歌「わーっ、曜ちゃんのお部屋だー♡」ボフッ

曜「千歌ちゃんはしゃぎすぎだよー?」

千歌「だってひさしぶりなんだもーん」バタバタ

曜「そういえばそうだったね。もうどのくらいかな?」

千歌「んー、1ヶ月か2ヶ月くらい?」

曜「そんな経つんだ…。まあ、今日はゆっくりしてってよ」

千歌「うん♡」ニコッ

曜「じゃあなにして遊ぶ?」

千歌「えっちがしたーい♡」

曜「えっちかー。…えっ!?」

千歌「どーかしたの?」
124: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:24:34 ID:n0m.wzII
曜「い、いや、えっちって…」

千歌「だめぇ?」

曜「ダメでしょ…。下にママいるんだよ?」

千歌「それがなに?べつに支障はないよね?」

曜「だってママにバレたら……ん」チュッ

千歌「ちゅ、んむ…♡ふふ、こうやって声を抑えれば大丈夫だって♪…脱がすね?」スルッ

曜「ち、千歌ちゃ…」

千歌「なぁんだ♪口ではああ言ってたくせに、こっちはもう大きくなってるじゃん♡」サワサワ

曜「ぅ…」ビク

千歌「やっぱり曜ちゃんもしたかったんだ?もぉ、素直じゃないなぁ♡」チュッ

千歌「はむ…んっ、れろ…じゅぷ♡」

曜「あっ、ぁ……ち、千歌ちゃ、やめてっ…!」グイッ

千歌「むぐ…!…ぷはっ」
125: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:30:27 ID:n0m.wzII
千歌「なにするのー…?せっかく舐めてたのに……あっ、もしかしていれたかった?…じゃあ私も脱ぐね?」スッ

曜「ぬ、脱がないでいいから…」

千歌「脱がないとえっちできないよ?」

曜「だからしないって…」スッ

千歌「えー、えっちしないの…?曜ちゃんは私なんかとえっちしたくないってこと…?」ウルウル

曜「そ、そういうわけじゃないよ…。さっきも言ったけど、ママに聞かれたらヤバいって言ってるだけで…」

千歌「どうして聞かれたらやばいの…」グシグシ

曜「そ、それは……えと、ママにお付き合いしてること話してないから…」

千歌「…」

曜「本当にごめんね…?今度、ママがいないときにえっちしよ…?」

千歌「…ほんと?」

曜「うん…。約束する…」

千歌「約束だからね?もし破ったら……曜ちゃんのそれ、ちょんぎっちゃうかも♡」

曜「ぃひ…」ゾクッ
126: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:36:17 ID:n0m.wzII
千歌「ふふ、本気にしないでよ。じょーだんじょーだん♪」

千歌「切っちゃったら私が困るもん♡」

曜「はは…(冗談に聞こえなかった…)」

千歌「よーちゃん?」サワサワ

曜「なに……んっ、さわらないでよ…」

千歌「本当にえっちしないでいいのー?ほらっ、こんなに大きくなってるよ?パンツからはみ出てるし♡」

曜「ち、千歌ちゃんがさわるからぁ…」

千歌「えー?ただちょっとなでただけじゃん。それだけで大きくなる曜ちゃんが悪いんだよ?」

曜「うぅ…」モジモジ

千歌「かわいいなぁ♡…ねぇ、喉乾いちゃった。ジュースもってきてほしいな~?」

曜「え…」

千歌「ん?どーしたの?ジュースもってきてよ」

曜「む、無理だよぉ…。いじわるしないで…」ウルウル
127: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:42:05 ID:n0m.wzII
千歌「いじわるなんてしてないよ?」ツンッ

曜「ぁ…、…っ」ビクッ

千歌「相変わらず敏感だねぇ♡オレンジジュースが飲みたいからもってきてよ。ねっ?」サワサワ

曜「ぁ、あっ…ぅ、やめてぇ…」

千歌「じゃあもってきてくれる?」

曜「無理だってぇ…」

千歌「どうして無理なの?ジュースもってくるだけじゃん」サスサス

曜「んぁ、やめ……ぅ」ビクビク

千歌「べつに逆立ちしながらもってきてって言ってるわけじゃないんだよ?」ギュゥ

曜「あっ、ふぁ…♡も、だめ…」ビクビクッ

千歌「へ?…きゃっ」ビチャ

千歌「…」

千歌「…」チラ

千歌「…もう出しちゃったの?というかさわっただけでイッちゃったんだ♡」ペロッ
128: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:48:32 ID:n0m.wzII
千歌「元に戻っちゃったね。…あっ、お掃除してあげる♡」スッ

曜「…っ////も、もういいよ!本当にいいから!!」グイッ

千歌「ふぇ?ズボン履いちゃうの?汚れたままだよ…?」

曜「だ、大丈夫だって…!あとでお風呂はいるし……じゅ、ジュース飲みたいんだっけ…?すぐ持ってくるね…!」スクッ

千歌「曜ちゃん?」

ガチャ…バタンッ…

千歌「…」ジーッ

千歌「あーあ、逃げられちゃったぁ」ボフッ

千歌「曜ちゃんとえっちしたかったのにな~。もう2週間くらいシてないしさぁ…」ゴロッ

千歌「よっきゅーふまんってやつだよ。…中学2年生までは毎日のようにえっちしてたのにぃ…」バタバタ

ピコンッ♪

千歌「ん、LINE…?」ゴソッ
129: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/22(火) 23:56:21 ID:n0m.wzII
千歌「んー…?」スッスッ

千歌「私のでも梨子ちゃんのでもないなぁ。ということは……曜ちゃん?」チラ

千歌「…えへへ、見ちゃお」スッ

千歌「曜ちゃんが悪いんだからねー?スマホを置きっぱなしにしてるから♡」ポチッ

千歌「パスワード…?えっと、なんだろ…?私の誕生日かな?」スッスッ

千歌「…ちぇ。ちがうじゃん。つぎは曜ちゃんの誕生日いれてみよっと。0417、っと」ポチポチ

千歌「お♪やった、当たった♡」スッスッ

ルビィ:曜ちゃーん!いまなにしてるの?
ルビィはこれから宿題です!がんばるよー!

千歌「ルビィ…?誰この子?…私知らない」ピコンッ♪

ルビィ:終わったら電話してもいい?(*´ ³ `)ノ

千歌「……ちょっと前のやつも見てみよう」スッスッ

千歌「……」スッスッ

千歌「…ふぅん」ガチャ

曜「おまたせ…。…え?千歌、ちゃん?それ私の…」コトッ

千歌「あっ、曜ちゃんおかえり~♡」スッ
130: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:03:45 ID:D5z5R07Q
千歌「オレンジジュースあった?…わぁ、みかんどら焼きもあるー♪食べていいの?」

曜「ま、まって……それ…」

千歌「え?…ああこれ?LINE来てたから見ちゃった♪べつにいいよね?私たちは恋人なんだもん♪」

曜「だ、ダメに決まってるでしょ…!かってに見ないでよ…!!」バッ

千歌「わっ」

曜「いくら千歌ちゃんでもさ……かってに見るのは」スッ

曜「…!?」

曜(や、やばい…!ルビィちゃんからのLINEだ…!!)

曜(こ、これってもしかして……バレ…)チラ

千歌「曜ちゃん?」

曜「…っ」ビクッ

千歌「日曜日はそのルビィちゃんって子にここで数学を教えるんだねー?…昨日もデートしたのに」

千歌「それで、明日は梨子ちゃんとデート?へぇ~、3日連続でデートかぁ。いい身分だねぇ」

曜「あ、ぁ……その…」

曜(な、なんで梨子ちゃんもバレてるの…!?)
131: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:11:46 ID:D5z5R07Q
千歌「私、曜ちゃんのこと信じてたんだよ?…昨日、曜ちゃんはお友達と買い物をしてただけなんだって…」

曜「ぅ…」

千歌「なのに……曜ちゃん昨日、ルビィちゃんとかいう子とデートしてたんだね…」

千歌「私がデートしたいって言ったのは断ったくせに…」

曜「い、いや…あの……る、ルビィちゃんは恋人じゃないよ…?ただの、その、お友達、で…」

千歌「曜ちゃんはただの友達に「大好き」ってLINEを送るんだ?」

曜「そ、それは言葉の彩というか…」

千歌「はっきりと「大好き」って送ってるよね?ご丁寧にハートマークまでつけてさぁ…」

千歌「ネックレスもプレゼントしたんだってね?私のこの服も、ルビィちゃんとのデートの「ついで」で買ってきたんでしょ?どーせ」

曜「ち、ちがうよ…。千歌ちゃんに似合うと思って…」

千歌「ふーん。もうどうでもいいよ。…こんな服いらないから返すね。ゴミ箱にでも捨てといてよ」ヌギヌギ

曜「え…」

千歌「はい」スッ
132: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:22:43 ID:D5z5R07Q
曜「…」

千歌「…どうしたの?受け取って?」

曜「受け取れないよ…。いらないとか捨てといてなんて言わないで…。私は千歌ちゃんのために選んだんだよ…?」

千歌「そうだね。それはすごいうれしかった。…でも、曜ちゃんは私を裏切った。1回じゃなく2回も…」

千歌「そんな人がくれた服なんて着たくない。…曜ちゃんが捨てたくないなら私が捨てるよ」ポイッ

曜「ぁ…」

千歌「…下にもう1枚着ておいてよかったぁ。下着のまま外に出たら変態になっちゃうからね♪」ニコッ

曜「…」ギュ

千歌「あーあ、ルビィちゃんと梨子ちゃんかぁ。他にも付き合ってる子がいるのかな?いたら教えて?」

曜「……いないよ。私の恋人は3人…」

千歌「そっか。…ねぇ、なにか私に言うことあるよね?」

曜「…っ」

曜「ぁ、あの、千歌ちゃん…」

千歌「なぁに?」ニコッ

曜「……ごめん、なさい…」スッ
133: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:28:55 ID:D5z5R07Q
千歌「どーして謝ってるの?土下座までして……ちゃんと言ってくれないとわからないよ?」

曜「う、浮気をして……ごめんなさい…」

千歌「…あー、わかってても本人に言われるときついなぁ。泣きそうになってきちゃった…」スッ

千歌「…」

千歌「…なんで浮気なんかしちゃったの?私ってそんな魅力ないかな?」

曜「そ、そんなことない…!説得力がないかもしれないけど、千歌ちゃんは魅力的でかわいいよ…」

千歌「えへへ、曜ちゃんにそう言われるとうれしい♡」ニコッ

千歌「…でも、本当に説得力ないよね?私のことが好きだったら浮気なんてしないと思うんだぁ」

曜「…ぅ」ズキッ

千歌「もう曜ちゃんのことは信じられないよ…。私たち、別れたほうがいいのかも…」

曜「うぅ…」ウルッ…

千歌「…♡」キュンキュン
134: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:35:03 ID:D5z5R07Q
曜「ぅ、ぅぁ、…っ」ウルウル

千歌「どうして曜ちゃんが泣くの?泣きたいのはこっちなんだよ…?♡」

曜「だってぇ……ぅっ、ひっく……うぇぇぇぇ…」ポロポロ

曜「うぐ、ぐすっ…ぁ、ご、ごめん、なさい…」ポロポロ

曜「うぅぅ…おねがい、別れないで……いやだよ、千歌ちゃんと別れたくないよぉ……」ポロポロ

千歌「よーちゃん…♡」キュンキュン♡

千歌「泣きやんで?ねっ?大丈夫、別れないよ」サスサス

曜「ぐす、ひっく……ほんとぉ…?」ウルウル

千歌「ほんとだよ?私だって曜ちゃんと別れたくないもん♡」

曜「うぅ、ぐすっ、千歌ちゃん…」ギュッ

千歌「…♪」サスサス

曜「ちかちゃぁ~…」ギュー
135: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:38:55 ID:D5z5R07Q
曜「――ごめん。見苦しいとこを見せちゃって…」

千歌「ううん。だいじょーぶ」ニコッ

曜「本当に、ごめんなさい…」

千歌「もういいって。浮気をされたのは悲しかったけど、許してあげる♪」

曜「千歌ちゃん…」ウルウル

千歌「また泣きそうになってるよー?」

曜「だってー…」グシグシ

千歌「あはは。…でさ、2人とはどのくらいえっちしたの?」

曜「へ…?い、いきなりなに…?」

千歌「いいから答えてよ。何回シたの?」

曜「ご、ごめん。わからない…」

千歌「数えられないほどシたってこと?」

曜「…まあ、うん」
136: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:45:53 ID:D5z5R07Q
千歌「数えられないほどかぁ。50回とか?…いや100回は越えてるのかな?」

曜「た、たぶんそのくらいは…」

千歌「…どっちのほうが多い?梨子ちゃんは付き合って1年って聞いたけど、ルビィちゃんとはどのくらい付き合ってるの?」

曜「も、もうこの話はやめよ…?千歌ちゃんにとってもこんな話は聞いてて気分がいいものじゃないし…」

千歌「それは曜ちゃんが話したくないからでしょ?私は知りたいの。…教えてくれないと別れるから」

曜「うぅ…。…ルビィちゃんとは3年くらいかな…。えっ、…ちの回数は…ルビィちゃんのほうが多いと思う…」

千歌「…ルビィちゃんってどんな子だっけ?もう1回写真見せてくれる?」

曜「は、はい…」スッ

千歌「ありがと♪」スッ

千歌「…なるほどねぇ、この赤い髪の女の子がルビィちゃんかぁ。かわいいじゃん。小型犬みたい♡」

曜「小型犬…」

千歌「…ん、なに?私なにか変なこと言っちゃった?」ニコッ

曜「い、いや、なにも…」
137: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 00:56:12 ID:D5z5R07Q
千歌「それにしても、2人あわせて100回近くシてるんだね…♡曜ちゃんの体持たないかも♡」

曜「どういう意味…?」

千歌「ああいや、他の子とえっちした数だけ私の中に出してもらおうと思って…♡いいよね?」

曜「…」ポカーン

曜「ほ、本気で言ってるの…?」

千歌「本気でーすっ♡そろそろよーちゃんの子供がほしいなーって思ってたんだぁ♡」

曜「う、嘘だよね?子供なんて…そんなの早すぎるよ…。私たちはまだ高校生なんだよ…?働いてすらいないのに……子供を育てられるわけが…」

千歌「どーして?そんなのやってみないとわからないでしょ?」

千歌「それに、私の実家は旅館だからお金の心配はしなくてもだいじょーぶっ♡曜ちゃんを不安にはさせないよ♡」

曜「お金の心配じゃなくてさ……他にもたくさん…」

千歌「もーっ、そんなのはあとで考えればいいじゃん。とりあえずえっちしよ?チカもあ我慢できないっ♡」スッ

曜「まっ、まって…!100回なんてできないよ…!そんなにしたら冗談抜きで死んじゃうから…!!」

千歌「あはは、死にはしないって♪私もそこまで鬼じゃないしね。1日10回くらい出してくれたらいいよ♡」

千歌「それをたったの10日連続でするだけ!どう?簡単でしょ?」

曜「む、無理だよそんなの…」
138: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 01:02:50 ID:D5z5R07Q
千歌「曜ちゃんに無理はないよー♡えへへ、さっそくしようか♡まずはちゅーから!」チュッ

曜「…!?ん、ちぁ、んむ…」

千歌「ちゅ、れろ、んちゅ…♡」

曜「やめっ、…ん、ちゅむ」

千歌「ちゅ…♡んぅ、れろ…♡」

曜「れる…ん、ちゅ……はぁ…」

千歌「ぷはぁ…♡は、はぁ…♡」トローン…

千歌「やっぱちゅーは気持ちいいねぇ…♡まあ、えっちのほうが気持ちいいけど♡」サスサス

曜「千歌、ちゃん…。ほんとにするの…?」

千歌「するよ?…曜ちゃんだってシたいでしょ?」

曜「わ、私はぁ…」ウルウル

千歌「…」ピタッ

千歌「…やっぱやーめたっ。えっちはまた今度しよ?」スッ

曜「ふぇ…?」ウルウル
139: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 01:44:34 ID:D5z5R07Q
曜「…」グシグシ

曜「どーして…?」

千歌「なにが?」

曜「えっちはまた今度、って…。千歌ちゃんはあんなにしたいって言ってたのに…」

千歌「…べつに?私だって強制はしたくないもん。それに、さっきの顔は本気で嫌そうだったしね…」

千歌「あんな顔されたらさすがにへこんじゃうよ…?」

曜「ぅ、そ、それはママに聞かれたくないからであって……千歌ちゃんとえっちしたくないってわけじゃ…!」

千歌「あははっ、わかってるよ。ちょっとからかっただけっ♡」チュッ

曜「ん…。千歌ちゃーん…」

千歌「曜ちゃんはからかいがいがあって楽しいなー♡…あっ、お手洗い借りてもいい?」スッ

曜「あ、うん…。場所はわかるよね?」

千歌「とーぜんでしょ?ここは第2の我が家みたいなものだし♪」ガチャ

曜「それもそっか…。ひさしぶりだから忘れてるかもって思ったけど、心配いらないみたいだね」

千歌「うんっ♡」バタンッ
140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 01:57:47 ID:D5z5R07Q
――トイレ

千歌「…♪」スッスッ

千歌「そーしんっ♪」

千歌「どんな返事が返ってくるか楽しみだなー♡」パタパタ

――曜の部屋

曜「ああぁ…」バタバタ

曜「バレたバレたバレたバレた……千歌ちゃんに浮気がバレたぁぁ……」バタバタ

曜「うぅ……ぐすっ、…っ。…でも、千歌ちゃんにバレて…ほんのちょっとだけど気分が軽くなった気がする…」

曜「もう嘘をつかなくていいんだって…」

曜「……やっぱりいまのままじゃダメだよね。梨子ちゃんとルビィちゃんちゃんにも本当のことを伝えよう…」

曜「千歌ちゃんは許してくれたけど、たぶん他の2人は許してくれないと思う…。だけど……私はもう嘘をつきたくない…」ギュ

曜「ま、まずはLINEで……電話だと言いづらいし…」ピコンッ♪

曜「わっ。…梨子ちゃんからLINEだ。なんてタイミング…」ポチッ

梨子:私たち別れましょう?さようなら

曜「…え?」
141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 02:03:18 ID:D5z5R07Q
曜「…」ゴシゴシ

梨子:私たち別れましょう?さようなら

曜「な、なんで…」

曜「……へ、返信しないと…」スッスッ…

曜:りこちゃんどういうこお?冗談やてよ

曜「…っ」スッスッ

曜:ごめん。梨子ちゃんどういうこと?
冗談やめてよー(;`O´)o

――トイレ

曜:りこちゃんどういうこお?冗談やてよ

千歌「んー?」

千歌「なんかいつもとちがう?動揺してるのかなぁ?」

千歌「…そりゃそうだよね。好きな人(笑)に別れようなんて言われたら混乱しちゃうかぁ」クスクス

千歌「私がもし曜ちゃんに言われたら自殺しちゃうかも♡」ピコンッ♪

曜:ごめん。梨子ちゃんどういうこと?
冗談やめてよー(;`O´)o
142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 02:11:25 ID:D5z5R07Q
千歌「…♪」スッスッ

梨子:冗談じゃないわ
あなたとはもうやっていけないわ

千歌「梨子ちゃんってこんな口調だったっけ?…まあ、こんなかんじだったでしょ。たぶん」

曜:おねがいかんがえなおしてどうしてそんなこというの

千歌「おー、焦ってる焦ってる♪…どうして?んー、なんて送ろうかな…」スッスッ

千歌「浮気したから……でいいや。私に教えてもらったってことにして♪」スッスッ

梨子:曜ちゃんが浮気したからでしょ?

曜:え

千歌「ふふ、いまごろポカーンって顔してるんだろーなぁ♪私、あの表情好きなんだよね…♡」

千歌「まっ、1番好き表情は泣いてる顔だけどね♡さっきのマジ泣きは本当にきゅんきゅんきちゃったよー♡」スッスッ

千歌「私ってSっ気があるのかも…?♡」ポチッ

梨子:気づいてないと思ったの?あなたって最低ね。さっき千歌ちゃんが教えてくれたのよ

千歌「んぅ、自分のことをちゃん呼びはちょっとはずかしいなぁ…」
143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 02:20:39 ID:D5z5R07Q
千歌「…」ジーッ

梨子:気づいてないと思ったの?あなたって最低ね。さっき千歌ちゃんが教えてくれたのよ 既読

千歌「…曜ちゃんなにしてんの?既読もすぐついたのに返事がちっとも来ないんだけど…」

千歌「寝ちゃった?…まさかねぇ?」ピコンッ♪

千歌「…なんだ、来たじゃん。悩んでたのかな」スッスッ

曜:ごめんなさい。浮気をしたのは本当に申し訳ないと思ってる。だけど別れるなんて言わないで。私は、梨子ちゃんはもちろんだけど、千歌ちゃんとルビィちゃんも同じくらい大好きなの。私と別れるなんて言わないで……もう他に浮気は絶対しないから、おねがいします。考え直してくださいおねがいします

千歌「ながっ。「別れるなんて言わないで」って2回も言わないでいいでしょ。真剣なのは文章から伝わってくるけどね♪」

千歌「…ていうかさぁ、なにこれ?3人とも大好き…?たかが浮気相手と私をいっしょにしないでよね…」スッスッ

梨子:3人が好き?ふざけないで!!
あなたとはもう終わりよ!!2度と電話もLINEもして来ないで!!

千歌「ふー、スッキリ♡梨子ちゃんとは終わったねー♪これで曜ちゃんも梨子ちゃんが嫌いになったでしょ♡」

千歌「あっ、いちお着信拒否しとこ――」プルルルル…

千歌「うわっ、電話かけてきた…。諦め悪いなぁ」
144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 02:27:34 ID:D5z5R07Q
千歌「まったく。電話かけてこないでって送ったのに…」ピッ

千歌「すぐに着信拒否しないと」スッスッ

「曜を着信拒否にしました」

千歌「あとはLINEでガツンと言ってから削除しちゃえ」スッスッ

曜:おねがい着信拒否しないで電話出て

梨子:しつこいわよ!!ばーか!!
電話かけてこないでって言ったでしょ!!
あなたなんか大嫌いよ!!もう2度とかけてこないで!!

千歌「あーあ、梨子ちゃんに大嫌いって言われちゃった…♡私はもちろん大好きだよー♡」スッスッ

「曜を友達リストから削除しました」

千歌「さぁて、そろそろ戻ろっかなー」スクッ

千歌「…これはもういらないや。役目はじゅーぶんに果たしてくれたしね♡」ポイッ

ポチャン…

千歌「スマホって流れるのかな?…流れるよねー?」グイッ

ジャーッ…

千歌「証拠隠滅かんりょー♡」
145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:02:41 ID:YaYvBMao
――曜の部屋

千歌「ただいまー♪いやぁ、20分もこもっちゃってたよー」

曜「うぅ、ぐす、ひっく…」

千歌「あっれぇ?曜ちゃんどーしたの?」

曜「千歌、ちゃん……うぇぇ…」ポロポロ

千歌「どうして泣いてるのー?変なもの食べちゃった?」

曜「梨子ちゃんがぁ……ぅぇ、うっ…」ウルウル

千歌「梨子ちゃんがどうしたの?私でよかったら相談のるよ?」

曜「千歌ちゃぁん…!!」ギュッ

千歌「わっ。…よしよし、かわいいなぁ」ナデナデ

千歌「で、なにがあったの?私に話せる…?」ニコッ

曜「うぅ…。り、梨子ちゃんがぁ…」

千歌「うんうん…♡」ナデナデ
146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:08:46 ID:YaYvBMao
千歌「――ふんふん。梨子ちゃんが曜ちゃんの浮気に怒って別れようって言われた、と…」

曜「ぅん…。ぐす……別れたくないよぉ…」

千歌「…」ピクッ

千歌「…んん?なんで別れたくないの?曜ちゃんには私がいるでしょ?…浮気されただけで怒るような人となんて付き合うべきじゃなかったんだよ」

曜「り、梨子ちゃんのことは悪く言わないで…。うぅ、着信拒否されちゃったし……私のこと大嫌いだって…」ウルウル

千歌「…ふーん。悪く言わないでかぁ」イライラ

千歌「…ねぇ曜ちゃん?私たち3人のうち、誰が1番好きなの?」

曜「え…?」

千歌「誰が1番好き?…私かな?」ニコッ

曜「あ、えと、…怒らない?」

千歌「怒らないよ?だから教えて?」

曜「え、選べないかな…。みんな同じくらい大好きだから…」

千歌「…はぁ?」

曜「…っ」ビクッ
147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:19:49 ID:YaYvBMao
千歌「あっ、怒ってない。怒ってないよ?知ってたし。……じゃあさ?曜ちゃんは3人とも選べないくらい同じように大好きってこと?」

曜「うん…」

千歌「…ということは、その3人が1人になったらその1人だけが大好きってことになるよね?」

曜「3人が1人に…?それってどういうこと…?」

千歌「たとえば……その3人のうちの2人に別れようって言われちゃったら、恋人は1人になるよね?…残った1人を曜ちゃんは1番愛してくる?」

曜「2人に……って、そんなこと言わないでよぉ…。ただでさえありそうで怖いのに…」

千歌「例え話だよー?本気にしないでって♡」

千歌「…それで、どーなの?曜ちゃんはその1人を誰よりも愛してくれる?」

曜「…」

曜「千歌ちゃんの言ってることはあまりよくわからないけど……たぶん、私はその1人を愛すと思う…。私もその人しかいないだろうし…」

千歌「そっかぁ…。えへへ、安心したっ♪これで決心がついたよー♡」

曜「決心…?」

千歌「ん、ううん。曜ちゃんは気にしないで?ひとりごとだから♪」
148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:42:20 ID:YaYvBMao
千歌「…あっ、もうこんな時間だぁ。帰らないとー」

曜「も、もう帰るの…?」

千歌「7時過ぎてるしね。しまねぇに怒られちゃう…」

曜「今日泊まっていってよ…」ギュ

千歌「…えっ?いきなりどーしたの?曜ちゃんが泊まってって言うなんてめずらしいね」

曜「さびしくて…。今日は…1人で寝たくない気分なの…」

千歌「へー…。…でも、私が泊まっちゃうと曜ちゃんを襲うよ?朝までえっちしていいの?」

曜「ぅ…」

千歌「ダメでしょ?…じゃあ私帰るね?またa」ギュッ

曜「い、いいよ!えっちしてもいい!だから帰らないで……1人になるとつらくて泣きたくなるから…」

千歌「曜ちゃん…」

千歌(困ったなぁ…。「やること」あるのに……だけど、こんな曜ちゃんはめずらしいしなぁ~…。う~ん…)
149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:48:53 ID:YaYvBMao
曜「ダメかな…?」

千歌「んー…」

千歌「……うん。そこまで言われたら断れないよ。じゃあ今日はお泊まりするね?」

曜「ほんとっ!?千歌ちゃんありがとぉ…!」ギュッ

千歌「いいえー♪…念のためにさ?曜ちゃんのお母さんにも聞いてきてくれない?私もしまねぇに電話したいし」

曜「うんっ、わかった!聞いてくるね!!」スクッ

曜「すぐ戻ってくるから!待っててね?」ガチャ

千歌「りょーかい♪」

曜「それじゃ聞いてくる!」バタンッ

千歌「曜ちゃんテンション高いなー。私が泊まるのがそんなにうれしいのかな?…泊まらないけどね」スッ

千歌「本当に残念だけど……先に済ませないといけないことがあるんだよねぇ。…お泊まりはそのあとで♪」

千歌「ふふ、曜ちゃんも学習しないなぁ。スマホを置きっぱなしにしてるとまた私に見られちゃうよー?」
150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:54:53 ID:YaYvBMao
千歌「んーと…」スッスッ

千歌「お、あった。…ふむふむ。私のほうに登録して……名前は…ルビィちゃんでいいかな…」スッスッ

千歌「元あった場所に戻して、っと」コトッ

千歌「…とりあえず電話番号がわかればいいや。電話番号さえわかればこっちのものだもんね♡」

千歌「あとは~……まあ、あとで考えればいっか」

ドタドタドタ…

千歌「…そろそろ来るかな」スッ

ガチャ!

曜「千歌ちゃーん!ママ泊まってもいいって!!あと千歌ちゃんのぶんの夕飯も用意してくれてて……」

千歌「…本当にダメなの?お母さん帰ってくるから…?……そっか。うん、わかった…。すぐ帰る…」スッ

曜「ち、千歌ちゃん…?」

千歌「曜ちゃんごめん…。今日はお母さんが帰ってくる日だったの忘れてた……。帰らなくちゃ…」

曜「え…」
151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 10:59:13 ID:YaYvBMao
曜「う、嘘だよね?さっきお泊まりするって…」

千歌「本当にごめん…!忘れてた私が原因です…」

曜「じゃ、じゃあ夕飯だけでも…」

千歌「今日は外食らしくて……だから…」

曜「そんなぁ…」

千歌「ごめん!ごめんね!この埋め合わせは今度必ずするから…!それで勘弁してくれない…?」

曜「うぅ…。しょーがないよね…千歌ちゃんもママと会うのひさしぶりなんでしょ…?」

千歌「うん…」

曜「…わかった。それならしかたないよ…。楽しんできてね…?」

千歌「うん。…それじゃ、帰るね」

曜「ばいばい……あ、送っていこうか?」

千歌「…!♡」
152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 11:07:33 ID:YaYvBMao
――旅館「十千万」前

千歌「送ってくれてありがとね。…本当に大丈夫だった?」

曜「うん。千歌ちゃんといっしょにいたかったし」ニコ

千歌「…もーっ。曜ちゃんってばかわいいなぁ♡」ギュッ

曜「えへへ…。ねぇ、こっちからでよかったの?またしまねぇに怒られちゃうかもよ…?」

千歌「いいのいいの。こっそり帰ればバレないって♪…あっちは隣に梨子ちゃんいるし、たまたま鉢合わせになるかもしれないでしょ?曜ちゃん会いづらいもんね」

曜「…まあ、うん。ちょっと会いづらいかも。嫌われちゃったし…。でも、やっぱり私は梨子ちゃんが…」

千歌「…そろそろ家にはいるね。また明日♪」チュッ

曜「ん。…うん、またね」チュッ

千歌「…♡ ばいばい。よーちゃん大好きっ」フリフリ

曜「私も大好き…」

千歌「…♪」ガラッ

曜「…あの、さ。あとで電話してもいいかな?…寝るまで…。声だけでも千歌ちゃんといっしょにいたくて…」

千歌「…」ポカーン

千歌「…もちろん♪お家についたら電話してね?」ニコッ
153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 11:46:19 ID:YaYvBMao
――高海家

千歌(曜ちゃんがあんなこと言うなんてねぇ…)スタスタ

千歌(かなり弱ってるのかも?…梨子ちゃんの件はちょっとやりすぎちゃったかなぁ)スタスタ

千歌(でもまあ、これはこれで悪くないよね…♡)ガラッ

千歌「ただいまー♪」

志満「あ、千歌ちゃんおかえりなさい。今日はいつもより遅かったのね」

美渡「どーせ道草食ってたんでしょ?」

千歌「ちがうよー!曜ちゃんとお家デートしてたの!」

志満「お家デート?」

千歌「うん♪」

美渡「あー、ノロケが始まる前に逃げよっと。しまねぇ、ごはんできたら呼んでね?」ガタッ

志満「はいはい」

千歌「みとねぇ?…行っちゃったぁ。べつにノロケじゃなかったのに」スタスタ
154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 11:52:03 ID:YaYvBMao
千歌「しまねぇ、今日の晩ごはんなぁに?」

志満「今日はねー、カレーよ♪」

千歌「カレー?…あ、そーいえばカレーの匂いがするね」クンクン

志満「ところで千歌ちゃん?さっきの話なんだけど…」

千歌「ん?」

志満「ほら、お家デートって言ってたじゃない。もしかして曜ちゃんとお付き合いしてるの?」

千歌「…うん♪私と曜ちゃんは恋人なんだー♡」

志満「へー、恋人ねぇ。2人とも昔から仲良かったし、とってもお似合いだと思うわ。…恋人になったのは最近?」

千歌「ううん?4年くらい前かなぁ」

志満「4年も経ってるんだ?けっこー長いのね」

志満「…4年っ!?」バッ

千歌「わっ」
155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 11:57:19 ID:YaYvBMao
志満「4年って本気で言ってるの…?お姉ちゃんいま初めて知ったんだけど…」

千歌「だって初めて言ったし…」

志満「ち、千歌ちゃんってお姉ちゃんのこと嫌いなの…?だからいじわるして教えてくれなかったの…?」

千歌「ち、ちがうよー…。色々と事情があっていままで言えなかっただけ!」

志満「ほんと…?」

千歌「ほんとほんと」

志満「…」ジーッ

千歌「そんな見つめないでよ…」

志満「…本当みたいね。あーよかったぁ。千歌ちゃんに嫌われたらお姉ちゃんもう生きていけないもん…」

千歌「それは大げさだって…。…でも安心して?私はしまねぇのこと大好きだから♪」

志満「ありがとっ♡ よーしっ。今日は千歌ちゃんのカレー大盛りにしてあげる!」

千歌「わ、わーい…(勘弁してよー…)」
156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:06:41 ID:YaYvBMao
――渡辺家

曜「ただいまー…」スタスタ

曜ママ「曜…?帰ってきたの!?…ちょっとこっち来なさい!!」

曜「えぇ…?」スタスタ

曜「ママどうしたの?私お腹すいた…」スッ

曜「うわっ!?なにこの水…!?」

曜ママ「それはこっちのセリフよ!なぜかトイレが詰まっちゃってるみたいで……あんたなんか流した!?」

曜「な、なにを流すの?…というか、私今日はトイレ行ってないよ?」

曜ママ「私も今日は行ってないわよ!さっきしようとしたらなんか水浸しになってるし…!」

曜「あはは…」

曜ママ「笑いごとじゃないんだけど…」

曜「あ、ごめん…。なんで詰まったの?」

曜ママ「知らないなら聞いてるんでしょ?…とにかく、今日はもうトイレ使っちゃダメだからね?」

曜「うん、わかった…」
157: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:13:46 ID:YaYvBMao
曜ママ「今日はもう遅いし、明日水道屋さんを呼ぶことにするわ。…私はまだやることあるから、夕飯は自分で温めて食べてね」

曜「はーい…」スタスタ

曜ママ「まったく、なんで詰まったりなんか…。どうせ曜がティッシュでも流したんでしょ…」ブツブツ

曜(聞こえてるよママ…。私じゃないってば…)トントントン

曜(…でも、どうして詰まったりなんかしたんだろ?私もママもトイレには……あ、千歌ちゃん…?)トントントン…

曜(…まさかね。千歌ちゃんが詰まるようなものを流すわけないし……もし流したとしても私かママに教えてくるはずだもん…)スタスタ

曜「故障だよ故障…。故障くらいたまにはあるでしょ…」ガチャ

曜「ふー、着いたって千歌ちゃんLINE送らないと」スッ

曜「…お、ルビィちゃんからLINEきてる♪」スッスッ

ルビィ:よーちゃーん!既読ついて1時間以上経ってるのになんで返事くれないのー?(><)

曜「え…」

曜「…あ、そうだ。そういえばLINEきてたっけ……」

曜「千歌ちゃんに浮気がバレてそれどころじゃなかったんだよねぇ…」

曜「……浮気…ぅ、梨子ちゃん…」
158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:25:59 ID:YaYvBMao
曜「…っ」グシグシ

曜「明日直接話をしに行こう…。会ってくれないかもだけど…」

曜「…やばい、自分で言ってて泣きそうになってきた……。自分で撒いた種だからしかたないんだろーけどさぁ…別れるなんてやっぱ嫌だよ…」

曜「うぅ、ぐす…。これルビィちゃんにも言わないとダメなんだよね…?……嫌だなぁ…」

曜「……って、なに言ってんの。自分で決めたじゃん。もう嘘はつきたくないって…。だから、言わなきゃ…」

曜「もう覚悟を決めるしかないよ…!当たって砕けろ!!…いや、砕けちゃダメか」

曜「とりあえず、千歌ちゃんにLINE送って…」スッスッ

曜:千歌ちゃん、いま家についたよー
夕飯食べたら電話するね!(*> ᴗ •*)ゞ

曜「つぎはルビィちゃんに…謝罪のLINEを…」スッスッ

曜:ルビィちゃんごめんね!無視してたわけじゃないんです…(´・ ・`)
ちょっと色々とあって……本当にごめんね…
( ´>ω<)人

曜「あ、あとは……浮気をしたって…」ピコンッ♪

曜「…!! も、もう来た…」

ルビィ:そうなの…?ルビィ、曜ちゃんに嫌われたんじゃないかって不安だったよー( ノД`)ちなみに色々ってなぁに?お出かけしてたの?

曜「…っ」スッスッ
159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:34:20 ID:YaYvBMao
曜:その件は電話で話したいです。
いまから電話してもいい?

ルビィ:な、なにかまじめなお話なのかな?
あ、電話はべつにいいよー(*´╰╯`๓)♬

曜「ルビィちゃん…」スッスッ

曜「ごめんね…」プルルルル…ピッ…

ルビィ『もしもーし。曜ちゃん?』

曜「うん…」

ルビィ『電話で話したいことってなぁに?どこかにお出かけしてたのー?』

曜「そうじゃなくて…。私、ルビィちゃんに謝りたいことがあるんだ…」

ルビィ『謝りたいこと…?もしかしてさっきのLINEの?あれくらいでまた謝られてもルビィ困っちゃうよ…?』

曜「いや、それとは別の件なの…」

ルビィ『別の…?…なんだろ?謝られるようなことなんてされてないけど…』

曜「ぉ、あのね…」

ルビィ『うん?』
160: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:44:31 ID:YaYvBMao
曜「あのね、わ、私…」

曜「あの、……あ、…うぅ…」

曜(怖い……。ルビィちゃんを泣かしてしまうって考えると……そ、それに、別れようって…)ウル

ルビィ『ゆ、ゆっくりでいいからね…?落ちついて?』

曜「る、ルビィちゃん…」ウルウル

曜(やめて……そんな優しくしないでよ…。あとがつらくなっちゃうじゃん…)

曜(でも言わなきゃ…。こ、これで……私たちの関係が終わっちゃうとしても…)ウルウル…

曜「ルビィちゃん…」

ルビィ『なぁに?…涙声だよ?だ、大丈夫?』

曜「だいじょーぶ…」グシグシ

ルビィ『ほんと…?なにかあったら言ってね?ルビィ、すぐ曜ちゃんのとこに行くから!』

曜「…ありがと。ルビィちゃんは優しいね」グシ

ルビィ『大好きな曜ちゃんのためだもん♡』

曜「……そっか…」ギュ

曜「…ルビィちゃん。ごめんなさい…」
161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:53:39 ID:YaYvBMao
ルビィ『ふぇ?』

曜「ごめんなさい……あの、私、浮気……しちゃって…」

ルビィ『浮気…?』

ルビィ『…えっと、なんの冗談?そういう冗談はおもしろくないよ…?』

曜「嘘じゃ、ない…」

ルビィ『え…』

ルビィ『嘘じゃな、……えっ、浮気…そん、…』

ルビィ『そんな……ぅ、ぇぅ…ぉえ……ごほごほっ…!』

曜「ルビィちゃん…!?」

ルビィ『うぅ…はあ、はぁ……ぅあ…』

ルビィ『ご、ごめん…。ちょっと、気持ち悪くて…』

曜「……私のせいだよね…。ごめん…」

ルビィ『…っ』グシグシ

ルビィ『浮気、って…誰と…?る、ルビィの知ってる子……なのかな…?』
162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 12:56:54 ID:YaYvBMao
曜「ルビィちゃんは知らないと思う…」

ルビィ『名前は…』

曜「ち、千歌ちゃんと…梨子ちゃんって名前の子で…」

ルビィ『ちか、りこ……え、2人…?』

曜「ぅ、うん…」

ルビィ『2人……曜ちゃんは…その2人とも…お付き合いしてたの…?』

曜「うん…」

ルビィ『そー、なんだぁ…。全然、知ら、…ぐす、知らな、かった……』

曜「…ごめん」

ルビィ『謝るならしないでよぉ……うぇぇぇ…』

曜「ごめん、なさい…」

ルビィ『ひっく、うぅ……もぉ、やめて……』
163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 13:04:27 ID:YaYvBMao
ルビィ『ぐすっ、うぁぁぁ…』

ルビィ『えぐ、ぅえ……ぁぅ…』

ルビィ『……っ、ひっく…』

曜「る、ルビィちゃん…」

ルビィ『なに……?ねぇ、よーちゃん……どうしてルビィにそんなこと話したの…?ルビィを、捨てるの…?』

曜「ち、ちがう…!私はルビィちゃんが大好きだもん……別れたくなんかないよ…」

ルビィ『ふぇ…』

ルビィ『じゃあどうして……浮気なんか…。ルビィが嫌になったからじゃないの…?もうルビィのことが大嫌いだから……』

曜「わ、私が浮気をしたのは…みんなが好きで選べないからなの…。こんな私の言葉なんか信じてくれないだろうけど……私はルビィちゃんが好き…。それだけはわかってほしい…」

ルビィ『よーちゃん…』

ルビィ『…ぐすっ。ルビィは信じるよ…』

曜「え…?」

ルビィ『浮気をしたのは最低だけど…曜ちゃんが大好きなんだもん…。曜ちゃんが好きって言ってくれるなら……ルビィはそれを信じる…』

曜「…っ」ウルウル
164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 13:13:06 ID:YaYvBMao
ルビィ『…さっき曜ちゃんは「浮気をしたのはみんなが好きで選べないから」って言ったよね?』

曜「言った…」グシッ

ルビィ『曜ちゃんが浮気をしたのは、ルビィに、愛想を尽かしたからだと思ってた……。だけど、ちがうんだよね…?いまでもルビィのことは好きなんだよね…?』

曜「うん、好き…。大好きだよ…」

ルビィ『…えへへ、うれしい。…ルビィはね?べつに1番じゃなくてもいいの』

曜「1番じゃなくて、いい…?」

ルビィ『うんっ。2番でも3番でも……曜ちゃんがルビィを好きでいてくれるなら…それでいいんだぁ…♪』

曜「ルビィ、ちゃん…」

ルビィ『…曜ちゃん。これからも、ルビィと恋人でいてくださいっ』

曜「そ、それは私のセリフだよ…。こんな私でも…ルビィちゃんは恋人でいてくれるの…?」

ルビィ『うん…♪』

曜「3股するような私だよ…?これからもルビィちゃんに悲しい想いをさせちゃうかも…」

ルビィ『もー、ルビィは曜ちゃんといっしょがいいの!ずーっと恋人でいたいの!!…なに?曜ちゃんはルビィと恋人なんて嫌だ?別れたい?』

曜「そ、そんなこと言ってないよ…!私もルビィと恋人でいたい……」

ルビィ『…決まりだね♪』
165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 17:29:34 ID:aPoggLtQ
――千歌の部屋

千歌「あ~お腹いっぱい…」ボフッ

千歌「しまねぇカレー大盛りにしすぎだよー…。食べ終わるのにけっこー時間かかったし…」

千歌「げふ…。こりゃ太っちゃうかもなぁ…」サスサス

千歌「まあ、体重増えても曜ちゃんといっしょに朝のランニングすれば痩せるよね…♪」スッ

千歌「…あ、LINEどうなってるかなぁ。曜ちゃんからのLINEはー、っと」スッスッ

千歌「お、1時間くらい前にきてるね」スッスッ

千歌「1時間も経てばさすがに食べ終わってるでしょ。電話かけちゃえ」スッ

千歌「…」プルルルル…

千歌「…そーいえば、ごはん食べてるときにしまねぇが隣に救急車が来てたって言ってたけど…」スタスタ

千歌「いつ来たんだろ?私が出かけたすぐあと?」ガラッ

千歌「んぅ、隣の部屋は暗いままかぁ。救急車だけってことは生きてるのかな?……ちぇ、トドメさせばよかった」プルルルル…ピッ…

千歌「あっ、もしもし?曜ちゃ」

「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに…」ピッ

千歌「…出ない。まだごはん食べてるのかな」ピシャッ
166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 17:38:35 ID:aPoggLtQ
千歌「ヒマだなー。曜ちゃんまだかなぁ」ボフッ

千歌「んー、なんかねむくなってきたかも…。もう寝ちゃおっかな~」ゴロッ

千歌「…いや、寝るのはアレが終わってからじゃないとダメだよね」

千歌「もう「作戦」は決まってるんだよねー♪さすがわたしっ♡」

千歌「あとは夜中になるまで待つだけ!…先に連絡だけしておいたほうがいいかなぁ?夜中だと寝てるかもだし…」スッ

プルルルル…

千歌「…わっ、曜ちゃんだー♡やっぱメールは電話が終わってからにしよっと♪こっちが最優先♪」ピッ

千歌「もしもーし♪」

曜『もしもし…。千歌ちゃんごめんっ。電話くれたよね?ごはん食べてた…』

千歌「ううん、気にしないで?それにしてもけっこー時間かかってたね?おかずいっぱいあったの?」

曜『…あ、えっと、さっきまでルビィちゃんと電話してて……それで遅くなっちゃった…』

千歌「ルビィちゃん?…なに話してたの?」

曜『まあ、いろいろ…。浮気の件、とか…』

千歌「浮気……はっ、話しちゃったの!?」

曜『えっ…』ビクッ
167: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 17:48:02 ID:aPoggLtQ
曜『え、え?千歌ちゃんどうしたの…?』

千歌「あっ…いや、べつに」

曜『でもいま…』

千歌「なんでもないからっ!!しつこいと切るよ!?」

曜『ぅ、そんなこと言わないでよぉ…。切らないで…』

千歌(あー…曜ちゃんよくもやってくれたね……。私の「作戦」が台無しになっちゃったじゃん…)

千歌(「曜ちゃんが浮気してる。詳しく知りたければ夜中に浜辺に来て」って呼び出そうと思ってたのにぃ…)

千歌(また1から考えないと……)

千歌(…いや、まって。浮気をしたって話したんだよね?だったらもうルビィちゃんとは別れたんじゃないの?)

千歌(だよね?浮気をされたのにまだ恋人でいたいなんて思うバカはいないはずだよ!!)
千歌「…」

千歌(…あれ?じゃあ私ってバカ?)

曜『ち、千歌ちゃん?聞こえてる?』

千歌「…聞こえてるよー」
168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 17:57:29 ID:aPoggLtQ
千歌(…私はバカじゃない。曜ちゃんが好きなだけ)フルフル

曜『よかった…。急に黙っちゃうんだもん、なにかあったのかと思ったよー…』

千歌「あはは、千歌ちゃんってば心配性だなぁ。大丈夫だよ♪」

千歌「…それでさ、曜ちゃん?ルビィちゃんに浮気をしたことを話したんだってー?」

曜『うん…』

千歌「どうなったの?別れようって言われちゃった?」

曜『…ううん。私も最初はそれを覚悟で話したんだけど、ルビィちゃんは許してくれたんだぁ…』

千歌「…許して、くれた?」

曜『千歌ちゃんもルビィちゃんも優しいんだね…。まさか本当に許してくれるなんて思わなかった……ぐす…』

曜『あと、明日は梨子ちゃんの家に謝りに行くつもり…。もう嫌われちゃってるけどね……。あはは…』

千歌「…」

曜『千歌ちゃん、本当にありがとう…。こんな最低な私だけど……これからも恋人として――』ピッ

千歌「…」

千歌「…ふふふ、あははっ♪いまわかったよ……♡これは「試練」なんだね…?私と曜ちゃんの「幸せ」を奪おうとするなら……絶対に赦さない…」

千歌「試練は克服して必ず殺す…♡」
169: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 18:27:36 ID:aPoggLtQ
千歌「さぁて、どうしよっかなー。浮気で呼び出すのはもう無理だし、なにか別の方法で…」プルルルル…

千歌「ん、曜ちゃんだ。…電話してたらなにかいい案が浮かぶかも♡」ピッ

曜『千歌ちゃんどうして電話切っちゃったの…?急に切られてびっくりしたんだけど…』

千歌「…あー、ごめんね。えっと、電波が悪くてー」

曜『電波…?そっか、ならしかたないね…』

千歌「なぁに?チカとそんなに電話したかった?」

曜『…うん。今日は寝るまでずっと電話したいなぁ。あっ、千歌ちゃんお風呂はいった…?』

千歌「私ー?私はもうはいったよ?曜ちゃんは?」

曜『私はまだはいってない…。でも、今日はあまり汗かいてないから…はいらないでいいかなって…』

千歌「えー?1日でもお風呂はいらないって不潔じゃない?」

曜『…や、やっぱあとではいる!』

千歌「そのほうがいいよ♪」
170: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 19:56:54 ID:aPoggLtQ
曜『そ、そういえば…外食どうだった?なに食べたの?』

千歌「えっ?外食?」

曜『…あれ?今日は千歌ちゃんのママが帰ってくるから外食に行くって言ってたよね…?』

千歌「あっ…(たしかそういう「設定」だったね…。いけないいけない、すっかり忘れてた)」

千歌「あー、うんっ。そーそー。食べに行ってきたよ?えっとね、回転寿司に行ってきたんだー♪」

曜『回転寿司かぁ。いいなー、私最近行ってないや』

千歌「そーなんだ。じゃあ今度一緒に行く?」

曜『いいの?千歌ちゃんありがと♪』

千歌「いいえー♪私も食べたいし♡」

曜『…? そっかぁ。…そうそう、さっきルビィちゃんから聞いたんだけどね、近くにケーキバイキングができたらしいんだー。そこもついでに行ってみない?』

千歌「…」ピタ

千歌「…なんか、浮気がバレてから他の恋人のことを話すようになったね。いつもは友達に~なのに」

曜『え?…ああ、もうバレちゃったしいいかなって…』

千歌「…ふーん」
171: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:07:06 ID:aPoggLtQ
曜『その、千歌ちゃんがよかったらなんだけど……ルビィちゃんとも仲良くしてくれないかな…?』

千歌「…それ本気で言ってるの?」

曜『うん…。ルビィちゃんも千歌ちゃんに会いたいって言ってて……ダメかな…?』

千歌「私に…」

曜『む、無理にとは言わないけどさ…考えてほしいな…』

千歌「…へぇ、そーなんだ。私に会いたいんだぁ♡」

千歌「まっ、そこまで言うなら会ってもいいよ?」

曜『ほんとっ?ありがとね…!ルビィちゃんもきっと喜ぶと思う…!』

千歌「そっかぁ…♡」ニヤ

千歌(なぁんだ、私に会いたいんだぁ。ふふ、「第2の作戦」が決まっちゃった♡)

曜『明日どう?千歌ちゃんって明日ヒマ?』

千歌「私はいつもヒマだよー?…明日と言わずにいますぐ会ってもいいけど」

曜『い、いまからは時間的にも無理じゃないかなぁ…』

千歌「…あはは、じょーだんだって♪」
172: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:12:08 ID:aPoggLtQ
曜『じゃあ明日ってことで…。ルビィちゃんにも伝えておくけどいい?』

千歌「明日が来ればね…」ボソ

曜『…え?なに?』

千歌「なんでもー?明日ね?りょーかいっ♪」

千歌「…ん?明日?明日って梨子ちゃんとデートじゃないの?すっぽかすつもり?」

曜『…明日はデート無理だよ。朝に会いにいくつもりだけど……会ってくれるかすら…』

千歌「へー♡」

千歌(家に行っても梨子ちゃんはいないよー!…なんて、言うわけにはいかないよねぇ…♡)

千歌(まあ、朝早くに曜ちゃんが迎えに来てくれるって思っとけばいっか♪)

曜『…』

曜『…ご、ごめん。一旦電話切っていい?』

千歌「…え、どうして?」

曜『えと、そろそろお風呂に…』

千歌「嘘つき…」

曜『え…』
173: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:19:31 ID:aPoggLtQ
千歌「…バレバレな嘘つかないでよ。ルビィちゃんから電話がかかってきたならそう言えばいいじゃん」

曜『ち、ちがうよ。本当にお風呂に…』

千歌「これ以上嘘つくつもりなら私たち別れよ?」

曜『そんな…!』

千歌「…さよなら。もう2度と電話してこないでね」スッ

曜『待って…!わかった……言うから…』

千歌「どうして嘘つくの?浮気をするようになって…曜ちゃん嘘つきになったよね…。私、嘘つく人嫌い…」

曜『ごめんなさい…。でも、なんで嘘ってわかったの…?』

千歌「…あのさ、何年一緒にいると思ってるの?曜ちゃんの嘘くらい電話越しでもわかるよ?」

曜『……さ、さすが千歌ちゃん…』

千歌「まあね♪近くにいればもっとわかりやすいかなぁ。曜ちゃんには嘘をついたときの癖があるし♪」

曜『癖…?えっ、なにそれ…』

千歌「ひみつ♪」

曜『えぇぇ…』
174: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:26:31 ID:aPoggLtQ
千歌「…で、本当の理由はなに?ルビィちゃん?」

曜『る、ルビィちゃんじゃないよ…』

千歌「じゃあなに?」

曜『け、軽蔑しないでね…?』

千歌「よーちゃんを軽蔑なんてしないってばー♡」

曜『……えと、千歌ちゃんの声を聞いてたら…ムラ、…ムラしちゃって……その、ひとり、えっちを…しようと思って…』

千歌「…」ポカーン

千歌「…えっ、ちょっと斜め上の答えが返ってきてなんて言えばいいかわからないんだけど…」

曜『だから言いたくなかったのにぃ…』

千歌「…私の声は媚薬でもえっちな動画でもないよ?」

曜『そ、そんなのわかってるよ…!それに、さっき千歌ちゃんにいじられてから……ずっとムラムラしてて…』

千歌「消化不良ってやつ?…だからえっちしようって言ったじゃん。それを曜ちゃんが嫌な顔してさぁ…」

曜『だってママいたんだもん…。無理だって…』

千歌「はぁ…。べつに電話切らなくてもいいんじゃない?そのままでもできるよね?」

曜『む、無理…』
175: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:33:43 ID:aPoggLtQ
千歌「無理じゃないでしょー?ほら、シてよ。聞いててあげる♡」

曜『はずかしいから勘弁して…』

千歌「…曜ちゃんのはずかしい基準ってよくわからないなぁ。学校で手をつなげないくせに私には耳元で好きって言ってくるし…」

曜『ほ、それはほら…』

千歌「…というか、もう曜ちゃんの裸も喘ぎ声も何百回って聞いてるんだよ?いまさらはずかしがらないでよ」

曜『うぅ…////』

千歌「ほらぁ、ひとりえっちシてよー♡なんだったら私もいっしょにシよっか?」

曜『と、とにかく無理っ!!終わったらかけ直すから…!!』ブチッ

千歌「曜ちゃ…」ツーツー…

千歌「あーあ、切られちゃった。ちょっといじめすぎたかも…♡」

千歌「…シてるとこ、動画に撮ってくれないかなぁ」スッスッ

千歌:ねーねー、ひとりえっちしてるところを動画に撮って送ってよ。家族みんなで鑑賞するから♡

曜:ごめんむり社会的に死んじゃう

千歌「…ちぇ、相変わらず冗談がつうじないなぁ」
176: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:41:12 ID:aPoggLtQ
千歌「何分で終わるかなぁ?5分?10分?…曜ちゃんってそーろーさんだしもうちょっと早いかも~?」

千歌「…ふふ、曜ちゃんにそんなこと言ったら怒られちゃうね♡」

千歌「ふー…」ゴロッ

千歌「もう10時かぁ~…。あ、ルビィちゃんにLINE送ってみよっと」スッ

千歌「んーと、初対面だよね…。なんて送ろう…」スッスッ

千歌:ルビィちゃんこんばんはー♪千歌っていいます!曜ちゃんから聞いたよー!すこしお話しない?

千歌「…こんなかんじでいいかな?」

千歌「でも、もしかすると寝ちゃってるかもなぁ…。あーあ、もっと早い時間に送っておけばよかった…」ピコンッ♪

千歌「…!」

ルビィ:こんばんは<(_ _)>
曜ちゃんの恋人の千歌ちゃんですか?
もうすぐ寝るので、ちょっとしか話せませんがいいですよ(。・ω・。)

千歌「…へぇ、恋人って知っててこの態度…。思ったより優しい子なのかな?…私がもし、自分の恋人の浮気相手から連絡来たら罵倒しまくるのに…」スッスッ

千歌:ありがとー♪
さっき曜ちゃんから聞いたんだけどさ、本当に私と会いたいの?
177: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:49:25 ID:aPoggLtQ
ルビィ:はい。ルビィ以外の曜ちゃんの恋人ってどんな人なのかなーって気になっちゃって…。よかったらルビィとお友達になってくれませんか?

千歌「……なにこの子?頭お花畑じゃん…。どんな頭の構造してたら友達になりたいって思うの…?」

千歌「…絶対に嫌だ。お断りだよ。浮気相手と仲良くなれるわけがないじゃん。というか……」

千歌「…いや、ここは話を合わせとかないとね」スッスッ

千歌:もちろん!私もルビィちゃんとお友達になりたかったんだー!これからよろしくね?

ルビィ:はい!おねがいします♪

千歌「…」スッスッ

千歌:ルビィちゃんって曜ちゃんと出会ってどのくらい経つの?けっこー長い?

ルビィ:えっと、3年くらいですね。ルビィ水泳が全然できなくて……そのころ中学2年生の曜ちゃんに泳ぎを教えてもらってたんです

ルビィ:曜ちゃんのことは一目惚れで好きになっちゃいました。ちなみにルビィから告白したんですよ?

千歌:へー

千歌「なんか語り始めたよ…。めんどくさいなぁ」
178: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 20:55:57 ID:aPoggLtQ
ルビィ:曜ちゃんってすごい優しくて、とっても頼りになるんです!昨日も洋服とネックレスを選んでもらって…

ルビィ:あと、冬には手編みの手袋とかもプレゼントしてもらいました♪あれはうれしかったなぁ

千歌「…」イライラ

千歌:ルビィちゃんは曜ちゃんのことがそんなに好きなんだね。もう話さなくていいよ

ルビィ:はい♪曜ちゃんのことはすごく大好きです♪♪
千歌ちゃんには申し訳ないですけど、たぶんルビィよりも曜ちゃんを好きな人はいないと思います♪

千歌「…っ!!」ブンッ!!

千歌「……文字だけでイライラしたのは生まれて初めてだよ……」イライラ

千歌「あぁ、ついスマホを投げちゃった…」スッ

千歌「私の悪い癖だね…。イライラするとすぐ物に当たっちゃう……気をつけないと…」プルルルル…

千歌「…あ、曜ちゃんだ。もう済んだのかな」ピッ

千歌「曜ちゃん?終わったぁ?」

曜『まあ、うん…』

千歌「そっか…♪」
179: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:01:42 ID:aPoggLtQ
千歌「きもちよかった?」

曜『う、うん。だけど…』

千歌「だけど?」

曜『その、千歌ちゃんにしてもらったほうがきもちいいかなー…』

千歌「…もー♡曜ちゃん?そんなお世辞どこで覚えたのー?」

曜『お世辞じゃないよ…。本当にきもちいいもん…』

千歌「ほんとぉ?えへへ、うれしいっ♡」

千歌「…あ♡」

千歌「…曜ちゃんはさ?私のルビィちゃん、どっちのえっちがきもちいい?あとふぇらも♡」

曜『へっ…』

千歌「さすがにみんな同じくらいきもちいいー♡とかはありえないよね?…ねぇ?」

曜『いや、その…選べないって…』

千歌「答えて?」

曜『……ルビィちゃんには言わないでね?』

千歌「うんっ♡」
180: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:10:21 ID:aPoggLtQ
曜『ねぇ、絶対に言わないでよ…?』

千歌「…言わないよー」

曜『えと、ごほん…。…千歌ちゃんのほうが……きもちいい、です…』

千歌「私?…本当に?お世辞じゃなくて?」

曜『お世辞じゃないって…。えっちはもちろんだけど、ふぇらも……というかルビィちゃんはしてくれなくて…』

千歌「…えっ、そーなの?なんで?」

曜『…これから話すことはルビィちゃんには』

千歌「…くどいよ?言わないって言ってるじゃん」

曜『あ、ごめん…。ルビィちゃんが中学1年のころに1度だけしてもらったんだけど……そのとき顎が外れちゃってね…。それがトラウマになったらしくて…』

千歌「…顎?えっ?顎ぉ!?顎って外れるの!?」

曜「うん…。私もびっくりした…」

千歌「嘘だぁー。もっとマシな嘘つこうよ」

曜『ち、千歌ちゃんは私の嘘が見抜けるんじゃないの…?嘘かどうかは本人に聞いたらすぐわかるよ…!』

千歌「でもルビィちゃんには言っちゃダメなんでしょ?」

曜『あ…』
181: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:16:05 ID:aPoggLtQ
千歌「じゃあ聞いてみてもいいの?」

曜『だ、ダメ…』

千歌「どうして?本当だったら笑い話じゃん」

曜『笑ったらダメだよ…。ルビィちゃんにとってもつらい思い出だろうし…』

千歌「ふーん…(まさか本当なの?…嘘をついてるようには見えないなぁ…)」

曜『とっ、とにかくっ。明日会っても聞かないでね…?』

千歌「はーい。…たぶん」

曜『たぶんじゃ困るよー…』

千歌「…ありゃ、聞こえてた?」

曜『聞こえるに決まってるじゃん…!!』

千歌「あはは、だいじょーぶだよ♪聞かないって!」

曜『おねがいだよ…?』

千歌「はいはーい♡」
182: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:20:59 ID:aPoggLtQ
曜『ならよかった…。あ、私そろそろお風呂はいるね?さっきママにもはいれって言われちゃって…』

千歌「ひとりえっちしてるときに?」

曜『…うん』

千歌「見られた!?」

曜『いや、部屋の前までは来たけどドアは開けられなかったから…』

千歌「…なぁーんだ、つまんない」

曜『えー…』

千歌「私なんかちょくちょく見られてるよ?最近なんか「ああ、またか」みたいな顔されるし…♡」

曜『そういう鋼のメンタルはうらやましいね…。私なんか見られたらたぶん死にたくなっちゃう…』

千歌「そのくらいでー?…だったら私は何回も死んじゃってるね♡」

曜『はは…。じゃあ私お風呂はいるから…。あがったら電話するね?』

千歌「りょーかーいっ。またあとでー♪」ピッ
183: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:29:09 ID:aPoggLtQ
千歌「やっぱ曜ちゃんと電話してるときが1番落ちつくなー♡私もずっと電話してたいっ♡」

千歌「…それにしても」スッ

ルビィ:はい♪曜ちゃんのことはすごく大好きです♪♪
千歌ちゃんには申し訳ないですけど、たぶんルビィよりも曜ちゃんを好きな人はいないと思います♪

千歌「これは赦せないよねぇ…?私に対する侮辱行為じゃん…。目の前でこんなこと言われたら……なにするかわからないかも♡」スッスッ

千歌:ごめんっ、ちょっと席外してた!
返信遅くなってごめんね…( ノД`)

千歌「…さすがに寝ちゃったかな?」ピコンッ♪

ルビィ:大丈夫ですよー(。・ω・。)
気にしないでください(*^-^*)

千歌「…ふふ」スッスッ

千歌:ありがと♪ルビィちゃんって優しいんだね♪ねぇねぇ、私たち会わない?

ルビィ:はい、ぜひ会いたいです♪
今週中には会えるといいですねー(*´╰╯`๓)♬

千歌:いや、そうじゃなくて。いまから会わない?

ルビィ:いま…?ごめんなさい、それは無理です
こんな時間に外出たらおねえちゃんにすごい怒られるし、もう寝なきゃいけないので……

千歌「む…」スッスッ
184: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:37:22 ID:aPoggLtQ
千歌:そんなこと言わないでよー
私もルビィにすごく会いたいんだー

ルビィ:本当にごめんなさい…
時間が時間だしおねえちゃんに怒られちゃうので…

千歌:それはさっきも聞いたよ!!何度も同じこと言うなチンパンジー!! 〈送信〉

千歌「…おっと、あぶないあぶない♪本音を送っちゃうとこだったよ♪」スッスッ

千歌:どうしてもダメ?私にもっとルビィちゃんと曜ちゃんのラブラブなお話を聞かせてほしいなー♡

千歌「…自分で入力しててイライラしてきた」ガシガシ

ルビィ:えっ、もっと聞いてくれるんですか?

千歌:うんうん!もっと聞きたい!
だからさ、いまから会おうよ!LINEや電話よりもやっぱり会って話したほうが楽しいと思わない?

ルビィ:たしかにそうですけど…

千歌「もう一押しかな…♡」スッスッ

千歌:いま会ってくれるなら曜ちゃんが子供の頃のアルバムも持っていくよー!見たくなーい?

ルビィ:本当ですか!?見たいです!!

千歌「…♡」ニヤ
185: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:42:55 ID:aPoggLtQ
ルビィ:前に曜ちゃんに見せてって言ったんですけど、見せてくれなくて…ずっと見たかったんです!

千歌:そうなんだ

千歌「だろーね。曜ちゃんの写真は100%私が写ってるしー♡」

千歌「曜ちゃんの性格を考えると見せれるわけないよねぇ…♡」

ルビィ:あの、千歌ちゃんって曜ちゃんとは昔からの知り合いなんですか?

千歌:まあね♪もう15年くらいの付き合いだよー

ルビィ:そんなに…!いいなぁ、曜ちゃんとそんな昔からの知り合いなんて……

千歌:いーでしょー♪

ルビィ:はい!本当に見せてくれるんですよね?

千歌:今日会ってくれたらね?

ルビィ:わかりました!!すぐ行きます!!

千歌「やったぁ…♡」ニヤァ
186: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 21:52:10 ID:aPoggLtQ
千歌:ほんとに?ルビィちゃんありがとー♪
でもお姉ちゃん大丈夫?怒られないかな?

千歌「…ふふ、ルビィちゃんは絶対に来るよ。見たいもんねぇ?私だってそーするし♡」

ルビィ:たぶん大丈夫です!バレないようにゆっくりお家を出るので(*´ω`*)

千歌「ほらね…♡」スッスッ

千歌:そっか。待ち合わせの場所なんだけど、十千万って旅館知ってるかな?

ルビィ:はい、知ってますよ。その旅館の前で待ち合わせですか?

千歌「バカ言わないでよ。そんなことしたらしまねぇにバレちゃうじゃん…」スッスッ

千歌:ううん。その旅館の近くに浜辺があるよね?そこで待ち合わせしない?

ルビィ:ああ、ありますね!
わかりました!準備したらすぐ浜辺に行きます!!

千歌:りょーかい♪
じゃあまたあとで!会えるのを楽しみにしてるね♪

ルビィ:はい!ルビィも楽しみにしてます!!

千歌「…♪」スッスッ

「ルビィを友達リストから削除しました」

千歌「私も準備しよーっと♡」
187: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:00:18 ID:aPoggLtQ
――ルビィの部屋

ルビィ「…」ガラッ

ルビィ「…」ソーッ…

ルビィ「…」キョロキョロ

ルビィ「よし…」テク…テク…

ルビィ「…」テク…テク…

ルビィ「ふふ、もうおねえちゃんは寝てるだろーけど…念のためにゆっくりと…」ソーッ…

ダイヤ「わたくしがなんですか?」ピカッ

ルビィ「ぴぎっ!?まぶしぃ…!?」ビクゥ!!

ダイヤ「これは失礼…。なにやら怪しい影がうごめいていたのでついライトを…。いま消しますわ」スッスッ

ルビィ「す、スマホのライト…」

ダイヤ「…ところでルビィ?こんな時間にどこへ行くのです」ジロッ

ルビィ「あっ、あわわ…」バッ

ルビィ(開始30秒で見つかっちゃったぁ…!!)
188: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:07:38 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「いつものパジャマ姿ではないようですが……いったいどこへ行くつもりだったのですか?」

ルビィ「べ、べつにぃ…?ちょっとお散歩に…」

ダイヤ「いまから?」

ルビィ「う、うん…」コクコク

ダイヤ「お散歩ですか。たまにはいいかもしれませんね…」

ルビィ「…! で、でしょー?じゃあ行ってきま――」

ダイヤ「ダメです。いますぐ引き返しなさい」

ルビィ「え…」

ダイヤ「そのまま「いってらっしゃい」と言うと思いましたか?…時間を考えなさい。いま何時だと思っているのですか?」

ルビィ「え、えと、11時20分くらい…?」

ダイヤ「23時17分です。…もう夜中なんですよ?子供は寝る時間です。早く寝なさい」

ルビィ「る、ルビィは子供じゃないもん…。もう立派な高校1年生だもん…」

ダイヤ「はぁ…。そんなに怒られたいのですね?いいでしょう、今日は徹夜で正座でもしてもらいましょうかね…」

ルビィ「う、うぅ…」タジタジ
189: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:18:42 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「…どうしますか?いま自室へと戻ると言うのなら、このことは不問にしてあげますよ」

ルビィ「る、ルビィはぁ…」

ダイヤ「さあ、いっしょに戻りましょう」スッ

ルビィ「…」

ダイヤ「…ルビィ、さあはやく」スッ

ルビィ「…いやだっ」

ダイヤ「な…!?る、ルビィ…まさかお姉ちゃんに逆らうつもりですか…?」

ルビィ「おねがい…。ルビィは今日、どうしても行かないといけないの…」

ダイヤ「今日どうしても…?なぜです?散歩にはいつでもいけますよね?」

ルビィ「そ、それは…」

ダイヤ「…ルビィ?まだなにか隠していますね?」

ルビィ「いや、そのぉ…」

ダイヤ「話しなさい」

ルビィ「…はい」
190: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:24:33 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「――なるほど。ルビィのお友達が曜さんの幼馴染で…写真を見せてくれると…」

ルビィ「話したから行ってもいいよね…?」

ダイヤ「……」

ダイヤ「…なぜそんなに曜さんの幼少期の写真が見たいのですか?そんなものべつに見なくてもいいのでは…?」

ルビィ「好きな人の写真だよ…?見たいに決まってるじゃん…!」

ダイヤ「…わたくしには理解できませんわ」

ルビィ「おねえちゃんにも好きな人ができたらきっとわかるよ…」ニコッ

ダイヤ「好きな人、ですか…」

ルビィ「うんっ。それじゃ行ってき」

ダイヤ「…待ちなさい」

ルビィ「ぅ…。やっぱりダメぇ…?」ウルウル

ダイヤ「もういいです。どうせあなたのことだから止めても行くんでしょう?」

ルビィ「え、えへへ。さすがおねえちゃん…♪」

ダイヤ「…ですから、わたくしもついていくことにしますわ」

ルビィ「ふぇ?…えーっ!?」
191: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:28:33 ID:aPoggLtQ
ダイヤ「静かに…。お母様が起きてしまいますよ?」スッ

ルビィ「うっ、うん…」スッ

ダイヤ「では、上着を取ってくるので少しの間待っていてください」

ルビィ「ほ、ほんとにおねえちゃんも…?」

ダイヤ「いけませんか?」

ルビィ「そーゆーわけじゃないけどぉ…。あ、もしかしておねえちゃんも曜ちゃんの写真が見たいとか…?」

ダイヤ「いやまったく」

ルビィ「じゃあなんで…」

ダイヤ「…あなたが心配だからですよ」ボソ

ルビィ「え…?」

ダイヤ「いえ。…ついていくと言っても、わたくしは少し離れた場所で待っていますから安心してください

ルビィ「えぇ…?(本当になんでついてくるのぉ…?)」
192: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:32:43 ID:aPoggLtQ
――曜の部屋

曜「…」プルルルル…

「ただいま電話に出ることができません。ピーッという発信音のあとに、お名前とご用件を…」ピッ

曜「千歌ちゃん出ない…。もう寝ちゃったのかなぁ…?」

曜「あ、ルビィちゃんにもLINEを……いや、寝てるだろーし明日でいいか…」

曜「ふあ…」

曜「ねむ……私も寝よっかな…」ボフッ

曜「…」モゾモゾ

曜「……明日、朝早くに梨子ちゃん家行かないとね…」

曜「んー…」ゴロッ

曜「…」ウトウト

曜「すぅ、すぅ…」ムニャムニャ
193: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:37:10 ID:aPoggLtQ
――浜辺に

千歌「…♪」シャンシャン

千歌「…!」

千歌「あ、コンボ切れちゃった…」

千歌「ちぇ、何回やっても失敗するなぁ」

千歌「まあ、慣れだって曜ちゃんも言ってたし…練習あるのみっ、だね♪」

千歌「よーしっ、もう1度チャレンジしてみよー♪」ピッ

千歌「あ、LP足りない…」

サクサクサク…

千歌「…?」チラ

ルビィ「千歌ちゃん、ですか…?」

千歌「そーゆーあなたはルビィちゃん?」ニコ
194: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:47:00 ID:aPoggLtQ
ルビィ「は、はい。黒澤ルビィっていいます。よろしくおねがいしますっ」ペコッ

千歌(へぇ、写真で見るよりもかわいいじゃん。身長も小さくて、まさに女の子ってかんじ…)

千歌(…曜ちゃんもこんな小さいことえっちしまくってるなんてねぇ…。…たしかに顎外れちゃいそー♪)クスッ

ルビィ「あ、あの…?」

千歌「…あー、高海千歌です。よろしくね?」スッ

ルビィ「はいっ」ギュッ

千歌「えと、とりあえず座ろっか。隣どうぞ?」スッ

ルビィ「し、失礼します…!」ストッ

千歌「あはは、そんなかしこまらないで?普通に話してよ、普通に♪」

ルビィ「でも、曜ちゃんと同じ歳だって…」

千歌「ルビィちゃんは曜ちゃんとも敬語で話してるの?」

ルビィ「い、いや…恋人だし、普通ですけど…」

千歌「…じゃあいいじゃん。普通に話しなよ。私さ、敬語で話す子ってちょっと苦手なんだよねー」

ルビィ「ぅ、わかりまし、…わかった」

千歌「うんうん♪」
195: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:53:45 ID:aPoggLtQ
ルビィ「と、ところで…あの…」

千歌「んー?」

ルビィ「曜ちゃんの写真、見せてくれるんです、だよね…?」

千歌「写真?ああ、写真ね。いいよ?ちょっとまってね」スッ

ルビィ「はい!…じゃなかった、うん!」

千歌「ルビィちゃんっておもしろいね♪」ゴソゴソ

ルビィ「そー、…かな?」

千歌「うん♪…あった。はいっ、見てもいいよ♪」ポロッ

ルビィ「ありがと――あれ?なにか落ちましたよ?」スッ

千歌「え?…あっ!」

ルビィ「なんだろこれ?携帯…?」

千歌「お、おもちゃだよおもちゃ。返してくれる…?」
196: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 22:57:13 ID:aPoggLtQ
ルビィ「あ、はい」スッ

千歌「ありがと。…いやー、おもちゃがまぎれこんでたよー。あはは…」

ルビィ「へぇ、変わったおもちゃなんてすねぇ…」

千歌「ま、まあね。…また敬語になってるよー?」

ルビィ「…! ご、ごめんなさい…」シュン

千歌「…ううん。私のほうこそ無理に話させようとしてごめんね?話しやすいように話してくれればいいからさ♪」

ルビィ「はい…。…あの、見てもいいですか?」

千歌「ん、うん。いいよ?」

ルビィ「じゃあ…」ペラッ

ルビィ「わあ……。これが曜ちゃん…」

千歌「かわいいでしょ?」

ルビィ「はい!小さい頃からこんなにかわいかったなんて…。あー、ルビィももっと早くに出会いたかったなぁ…♪」

千歌「…」ニコニコ
197: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 23:02:09 ID:aPoggLtQ
ルビィ「これは千歌ちゃんですか?」

千歌「そーそー」

ルビィ「おー、千歌ちゃんもいっぱい写ってますねぇ…」ペラッ

千歌「だってそれは私と曜ちゃんのアルバムだからね♪全部の写真が私と曜ちゃんのツーショットだよ♪」

ルビィ「全部…」ペラペラ

ルビィ「わっ、本当だぁ。すごい…♪」

千歌「私の宝物だよー♪」

ルビィ「ですよね!…それにしても、2人って子供の頃からこんなに仲良かったんですね…♪」

ルビィ「ルビィにはそこまで長い付き合いの人っておねえちゃんしかいないので、ちょっとうらやましいです…」

千歌「うらやましい…?それだけ?」

ルビィ「それだけ…?」

千歌「ほら、嫉妬とか全部に写っててうざいとか…そういう感情はないの?」
198: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 23:08:30 ID:aPoggLtQ
ルビィ「嫉妬、うざい…」

ルビィ「…いや、とくにないですよ?いきなりそんなこと言うなんてどーしたんですかぁ…?」

千歌「…な、なんでもないよ。気にしないで…?」

ルビィ「…? そーですか」ペラッ

ルビィ「あ、運動会の写真だ♪幼稚園かなぁ…」

千歌「…」チラ

千歌(…いい子だなぁ。私なんかとは大違いだよ)

千歌(私だったら……もし、私がルビィちゃんに曜ちゃんと仲良さそうに写ってる写真を見せられたら……嫉妬で気が狂いそうになるのに…)

ルビィ「…ふぇ?ち、千歌ちゃん?ルビィちゃんの顔になにかついてます?」スッ

千歌「え?」

ルビィ「ルビィの顔をじーっと見てたから…。あ、なにもなければそれでいいんですけど…」

千歌「…あー、ごめんね。ちょっとボーッとしてた」

ルビィ「ボーッと…」

千歌「うん…」ニコ
199: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 23:13:23 ID:aPoggLtQ
ルビィ「…♪」ペラッ

千歌「…ねぇルビィちゃん?」

ルビィ「はい?」スッ

千歌「曜ちゃんのこと好き?」

ルビィ「もちろんです!曜ちゃんのことは大好きですよ♪」

千歌「…大好きかぁ」

ルビィ「千歌ちゃんも曜ちゃんが大好きなんですか?」

千歌「まあね。大好きじゃなかったら付き合わないよ」

ルビィ「ですよねー♪いやー、負けてられないなー!ルビィももっと曜ちゃんを好きにならないと!」

千歌「…」

千歌「…浮気をしたって知ったときはどんな気持ちだった?」

ルビィ「浮気を知ったときは……まあ、正直言って泣きましたし、吐きそうにもなりました。あぁ、ルビィはもう捨てられちゃうんだなーって…」

千歌「でも許したんだよね…?どうして?」

ルビィ「…曜ちゃんが好きだからです」
200: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/23(水) 23:21:22 ID:aPoggLtQ
ルビィ「曜ちゃんが浮気をした理由って知ってますか?」

千歌「…知らない」

ルビィ「理由は、みんなが好きで選べないから…らしいです」

千歌「ふーん…」

ルビィ「それを聞いたときはすごく安心しました。曜ちゃんはまだルビィを好きでいてくれてるんだ、って…」

ルビィ「浮気をしたのは……ルビィに愛想を尽かしたからだと思ってたのに…」ギュ

千歌「…だから許したの?」

ルビィ「はい。さっきも言いましたけど、ルビィは曜ちゃんが大好きなんです。別れるなんて考えられません…」

千歌「…」

ルビィ「それに、浮気をされたことなんてどうでもいいと思いませんか?」

千歌「どういうこと…?」

ルビィ「1番大切なことは「好きでいてくれること」だってルビィは思うんです。…曜ちゃんはルビィを好きって言ってくれた。ルビィはそれだけで充分なんです」

ルビィ「順番なんて関係ない…。曜ちゃんがルビィを好きでいてくれるだけで……ルビィは「幸せ」なんです♪」

千歌「……幸せ…」
201: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:09:06 ID:DVdWaTpg
千歌「そっか、「幸せ」かぁ…」

千歌「それがルビィちゃんの「幸せ」なんだね…」

ルビィ「はい♪」ニコッ

千歌「…ルビィちゃんはすごく優しい子だね。曜ちゃんがルビィちゃんに惹かれた理由がなんとなくわかるよ…」

ルビィ「ふぇ…////(え、えへへ…。そんなこと初めて言われちゃった…♪うれしい♪)」

千歌「だからこそ、あなたみたいなのがいると……とっても邪魔なんだよね…」

ルビィ「…へっ?邪魔…?」

千歌「…私ね、あなたみたいなタイプが1番大嫌いなの。見てて1番ムカつくの。ただの浮気相手の分際でさ、「幸せ」を語らないでよ…」

千歌「ねぇ、ルビィちゃん?曜ちゃんと別れよ?そしたら許してあげるから…」

ルビィ「…」ポカーン

ルビィ「……ち、千歌ちゃん…?なんでそんなこと言うんですか…?わ、別れるなんて無理です…。ルビィは曜ちゃんのことが――きゃっ!?」ドサッ

千歌「…あ、ごめんね?ルビィちゃんがよくわからないことを言うもんだからつい手が出ちゃった♡」
202: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:15:39 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ぅ、うぅ……痛いよぉ…」

千歌「ごめんって♪…もう1度聞くよ?別れるよね?」

ルビィ「ぅっ、ぁ……別れ、ません…」

千歌「…ふーん、そっかぁ♪」ガシッ

ルビィ「…ぃ!」グィ

千歌「えいっ!!」ガッ!!

ルビィ「ぅえ…!!」ドシャッ!!

千歌「砂だとあまり痛くないかなぁ?次はアスファルトでやってみる?」ニコッ

ルビィ「ぁ……ぅぇ、ごほっ…」

ルビィ(なに…?どういう、こと…?ルビィ、いま……髪を、つかまれて……そ、それで…。……っ)ギュ

ルビィ(どうして…?ルビィなにかしちゃったの…?千歌ちゃんを怒らせるようなことを……?)

千歌「おーい?」ペチペチ

ルビィ「…!」ビクッ
203: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:22:27 ID:DVdWaTpg
ルビィ「…っ」グシグシ

ルビィ「ちか、ちゃん…?あの、ルビィ……なにか怒らせるようなことしちゃいました…?そ、それなら謝りますから……」

千歌「じゃあ曜ちゃんと別れてよ」ニコッ

ルビィ「ぇ…」

ルビィ「で、ですからそれは……無理、だって…さっき…」

ルビィ「ち、千歌ちゃんも冗談にしてはちょっとキツすぎじゃないですかぁ…?ビンタとか…さっきの――ぁう…!?」ドシャッ

千歌「冗談じゃないよ?だって私は嘘や冗談が大嫌いだもん。これ以上ふざけたこと言ったら海に突き落としちゃうからねー?」

ルビィ「は……ぅぐ、…っ」

ルビィ(ぃ、痛い…。また……どうして…?急に…千歌ちゃんの様子がおかしくなって……やっぱルビィが千歌ちゃんを怒らせちゃったの…?)

ルビィ(で、でも…ルビィは怒らせるようなことなんて…)

ダイヤ「ルビィ…!」

ルビィ「お、おねえ、ちゃ…」

千歌「…え?お姉ちゃん?」
204: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:29:11 ID:DVdWaTpg
ダイヤ「ルビィ…。あぁ、かわいそうに…。髪と洋服が砂まみれですわ…」スッ

ルビィ「ぅ、おねえちゃん…」ギュ

千歌(お姉ちゃんって言った?…なんでこのにいるの?)

千歌(……いや、そんなことはどうでもいい…)

千歌(私たちの「幸せ」の邪魔をするなら、誰であろうと容赦しない…)ギリ

ダイヤ「そこのあなた…」キッ

千歌「…」スッ

千歌(…あっ、そーだ。いいこと思いついちゃったぁ♡)

ダイヤ「いったいどういうつもりですか?あなたはルビィのお友達なのでしょう…?なぜルビィにあんな酷いことを…」

千歌「…」ギュ

千歌「…っ」ウルッ

千歌「……ご、ごめんなさい。私、恋人とケンカしてて…ルビィちゃんが…恋人さんのことを楽しそうに話してたから……ぐす、イライラ、しちゃってぇ…」ウルウル

千歌「ごめんなさい……うぇぇぇ…」ポロポロ

ダイヤ「はあ…?」

ルビィ(……な、なに言ってるの…?)
205: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:35:57 ID:DVdWaTpg
千歌「ぅ、ぐすっ……ひっく…ごめっ、なさ…」

ダイヤ「…えと、つまり……あなたがルビィに八つ当たりをしてしまった、ということですか…?」

千歌「はい…。ぐすっ、えぐ…」

ルビィ(な、泣いてる…。もしかして、本当に曜ちゃんケンカをしてイライラしてただけだったのかなぁ…?)

ダイヤ「な、なるほど…」

千歌「うぅ……。本当にごめんなさい…もうしません…」

ダイヤ「…では、わたくしにではなくルビィに謝っていただけませんか?」

千歌「…」ピク

ルビィ「…! そ、そんなっ。いいよ、ルビィはべつに…」

ダイヤ「ダメです。いいですか?ルビィは痛い思いをしたんですよ?それは許されることではありません…。きちんとルビィに謝罪をしてもらわないと――」

千歌「やだ」バチバチッ

ダイヤ「――え」フラッ

ズシャッ…

ルビィ「…おねえちゃん?」
206: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:45:30 ID:DVdWaTpg
千歌「わぁ、すごーい♪本当に気絶したー♡」キャッキャッ

千歌「ねぇねぇ、私の演技どうだったぁ?泣き真似とか!もしかしたら女優になれちゃうかもー?♡」

ルビィ「演技、って……ぁ、ぉ、おねえちゃんになにを…!」

千歌「…んー?コレをバチッと当てただけだよ?」スッ

ルビィ「さっきのおもちゃ…?」

千歌「おもちゃじゃないよ?これはね、スタンガンって言うんだぁ。しかも外国でしか売ってない超最強のやつ!」

ルビィ「すたん、がん…」

ダイヤ「ぅ…」

ダイヤ「い、いまのは…?体がビリッとして……」

千歌(…あれ?服の上からじゃ効き目が薄かったのかなぁ?…初めて使うからよくわからないや)

ルビィ「…!おねえちゃん…!大丈夫!?」

ダイヤ「ルビィ…。このくらい大丈夫ですわ…」ニコ

ルビィ「ほんと?よかったぁ…」ウルウル

ダイヤ「ふふ、ルビィったら…。涙が出ています……よ…?」

ダイヤ「あ、あれ?おかしいですわね…」
207: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 01:50:44 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ふぇ…?おねえちゃんどうしたの…?」

ダイヤ「か、体が痺れて動かなくて…」

ルビィ「痺れて…?…!!」バッ

千歌「…ん、そーそー。私もよくわからないんだけどね、数十秒から数分は動けなくなるらしいーよ♪」スッ

千歌「こんなふうに当てるとね♪」バチバチッ

ダイヤ「…っ!!」ビクンッ

ダイヤ「」ガクッ

ルビィ「おねえちゃ――むぐ!?」

千歌「静かにして…?大声で叫ぶと近所迷惑だし下手したら警察呼ばれちゃうじゃん…」

ルビィ「むっ、むぐ、むぅぅ…!!」バタバタ

千歌「わっ。こら、暴れないで!!…暴れるとまたあなたのお姉ちゃんに当てちゃうかも…」ボソ

ルビィ「…!」ビク
208: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 02:42:25 ID:DVdWaTpg
ルビィ「…」

千歌「…もう暴れない?大声出さないでよ?」

ルビィ「…」コク

千歌「よしっ。じゃあ離してあげる♪」パッ

ルビィ「…っ」バッ

ダイヤ「」

千歌「首とかに当てるのが正解なのかなぁ?ずっと気絶しっぱなしだねぇ♡」

ルビィ「おねえ、ちゃ…」ウル

ルビィ「どーしておねえちゃんにこんな酷いことするんですかぁ…?お、おねえちゃんがなにを……」ウルウル

千歌「…どうして?わからないの?」

ルビィ「わかるわけっ、ない…っく、でしょ…」ポロポロ

千歌「なんでわからないかなぁ~。あなたのせいだよ?」

ルビィ「……ルビィ、の…?」

千歌「うん♪」ニコ
209: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 02:49:39 ID:DVdWaTpg
ルビィ「な、なんで……ルビィの……ルビィが千歌ちゃんになにかしたって言うんですか…!?」

千歌「した、というか言ったじゃん。曜ちゃんとは別れたくないって。だからだよ?あのとき素直に別れますって言えば…こんなことにはならなかったかもしれないのにねぇ…?」

ルビィ「そ、そんな…」

千歌「…というかさぁ、なんでお姉ちゃん連れてきちゃったの?てっきり1人で来ると思ってたのに」

ルビィ「…おねえちゃんが、ついてくるって…言ったから…」

千歌「ふーん。ついてくる、かぁ…」チラ

千歌「ま、こんな夜中に可愛い妹を1人で行かせるわけにはいかないもんね。…そのせいで自分は酷い目にあったけど♡」クスッ

ルビィ「…っ」ウルッ

千歌「ねぇねぇ、ルビィちゃん?お姉ちゃんのこと好き?」

ルビィ「…好き、です」

千歌「素直でいいねー♪そういうところがルビィちゃんの魅力のひとつなのかも♪」

ルビィ「…」

千歌「じゃあ…お姉ちゃんと曜ちゃん、どっちのほうが「大切な人」かなぁ?」

ルビィ「…へ?」
210: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 02:57:01 ID:DVdWaTpg
千歌「どっち?」ニコ

ルビィ「……あ、えと、…2人とも大切、です…」

千歌「…2人とも大切かぁ。なら、好きなのは?」

ルビィ「…ど、どうしてそんなこと聞くんですか?」

千歌「べつに?気になったからかなぁ?」

ルビィ(なんなの…?意味、わからないよ…)

ルビィ(で、でも、答えないと……またなにかされるかも…)

千歌「ねーねー、どっちー?おしえてよー」

ルビィ「…っ。よ、曜ちゃんです…」

千歌「ん?」

ルビィ「好きなのは、曜ちゃんです…」

千歌「…ふーん、そっかぁ。まあそうだよね。恋人を好きなわけないもんねぇ?」

ルビィ「は、はい…」
211: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 03:04:14 ID:DVdWaTpg
千歌「そっかそっか、曜ちゃんかぁ。…じゃあ、もうお姉ちゃんはいらないってことだよね?」

ルビィ「え…?」

千歌「お姉ちゃんかわいそー♪妹に見捨てられちゃうなんて…♡」スッ

ルビィ「なに、言ってるんですか…?…そ、それ以上すたんがんをおねえちゃんに近づけないでください…」

千歌「なんで?お姉ちゃんいらないんでしよ?」

ルビィ「そ、そんなこと言ってません…!!おねえちゃんがいらないなんて……おねえちゃんはルビィの大切な…」

千歌「大切な?…さっきと言ってることちがくない?」

千歌「さっきルビィちゃんは「好きなのは曜ちゃん」って言ったよね?好きな人=大切な人じゃないの?」

千歌「大切な人は1人でじゅーぶんじゃん」ニコ

ルビィ「…っ」ゾクッ

ルビィ(ど、どうしてそういう考えになるの…?話が……全然通じないよ…)

ルビィ(曜ちゃんはこんな人とお付き合いしてるの…?曜ちゃんの恋人を悪く言いたくはないけど……)

ルビィ(おかしい……この人、絶対におかしいよ…!!)
212: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 03:09:24 ID:DVdWaTpg
千歌「ね、ルビィちゃんもそう思うでしょ?」

ルビィ「…」

千歌「…聞いてる?」

ルビィ「……意味が、わかりません…」

千歌「えー、わからない?…まあ、べつにわからなくてもいっか。口で説明するよりも――」スッ

ルビィ「…!? まっ」

千歌「行動で示したほうがわかりやすいもんね♪」バチバチッ

ダイヤ「――ぅあ!!」ビクンッ!!

ルビィ「ぁっ、ぁああああっ!!!おねえちゃぁ…!!」ザッ

千歌「…あーもーうるさいなぁ。静かにって言ったじゃん」

ルビィ「おねえちゃん…!おねえちゃん…!!」

千歌「…」イライラ

ルビィ「ぁぅぅ……おねえちゃん、おねえちゃん返事し」

千歌「うるさいっ!!!」ドガァ!!

ルビィ「ぅげ…!!」ドサッ
213: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 03:15:45 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ぅ、ぅぁ、ゲホッ、げほ…」

千歌「…ルビィちゃんダメでしょ?静かにって言ったのに大声出したらさぁ…」

ルビィ「ぅぅ……な、…なんで…」

千歌「なに?」

ルビィ「なんで……ここまでするんですか…。もう、おねえちゃんに酷いことしないでください……」

千歌「えー」

ルビィ「おねがい、します…」

千歌「やだ♪…だってルビィちゃんは「曜ちゃんのほうが大切」なんでしょ?お姉ちゃんなんかいらないじゃん」

ルビィ「…っ。うぅ……ひっく、うぇぇぇ…」

千歌「…ありゃ、泣き出しちゃった」スッ

千歌「よしよし、泣き止んでー?」ナデナデ

ルビィ「ぐす……ひっ、ぅぁぁぁ…」ポロポロ

千歌「はぁ…。…わかったよ。お姉ちゃんにはもう酷いことしないから」

ルビィ「ほ、ほんとぉ…?」ウルウル

千歌「うんうん、ほんとーほんとー」
214: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 03:20:43 ID:DVdWaTpg
ルビィ「ほんっ、……ひっく、よかったぁ…」グシグシ

千歌「あはは。…その代わり1つだけ条件出していい?」

ルビィ「じょう、けん…?」グシッ

千歌「曜ちゃんと別れて?」

ルビィ「別れ……えっ、曜ちゃんと…?」

千歌「うん。曜ちゃんと別れてくれたら、お姉ちゃんにはもうなにもしないよ」

ルビィ「そんな…」

千歌「…ただの恋人と姉、どっちが大切かなぁ?」

千歌「私ならお姉ちゃんを取るけどなぁ~?」

ルビィ「曜ちゃんと別れるなんて、そんな……そんなの、嫌だ……む、無理だよ…」

千歌「じゃあお姉ちゃん殺すね♪」バチバチバチッ

ダイヤ「」ビクビクッ

ルビィ「ひっ…!!」
215: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 03:25:50 ID:DVdWaTpg
千歌「あー、お姉ちゃんかわいそー。きっとあの世でルビィちゃんのこと恨んでるよ」バチバチッ

ルビィ「ぁ、あ……おねえ、ちゃ…」

千歌「お姉ちゃんもショックだろうなぁ。自分よりも他人を選んじゃうんだもん♪」バチバチバチッ

ルビィ「やめ…もう、やめてぇ……」ウルウル

千歌「はぁ…」ピタッ

千歌「…ならどうするかわかるよね?本当に死んじゃうよ?」

ルビィ「…っ」

千歌「ルビィちゃんがいいって言うならもっとビリビリさせるけど?…ねぇ、殺していい?」

ルビィ「……っ、ぅ……あぁ、…」ウルウル

ルビィ「…………ます…」ポロッ…

千歌「んー?」

ルビィ「……曜ちゃんと、別れますっ…」ポロポロ…

千歌「よくできました♪」ニコッ
216: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 07:23:36 ID:T4VQiFXk
千歌「いやー、よく決断したね!えらいえらい♪」ナデナデ

ルビィ「ひっく、ぐす……おねえちゃん…」

ルビィ「うぅぅ……ぅあ、…っ」

ルビィ(曜ちゃんごめんなさい……。ルビィは…)

千歌「やっぱりお姉ちゃんのほうが大切なんだ?」

ルビィ「…は、い」

千歌「そっか~♪じゃあさ、いまこの場で曜ちゃんにお別れの電話しよっか♪」

ルビィ「えっ…」

千歌「…できないの?」スッ

ルビィ「し、します!しますから…」

千歌「そう?…あ、スマホもってるよね?」

ルビィ「はい…」

千歌「うんうん、スピーカーでおねがいね?」

ルビィ「わかり、ました…」
217: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 07:31:11 ID:T4VQiFXk
ルビィ「…」プルルルル…

千歌「~♪」

ルビィ「…」プルルルル…

ルビィ「…」プルルルル…

千歌「…まだぁ?」

ルビィ「…っ。ね、寝てるかも、しれないです…」

千歌「えー…。…まあしかたないかぁ。もうこんな時間だし」

ルビィ「…」プルルルル…

千歌「そうそう、別れようって言ったらすぐ切ってね?あと着信拒否とLINEのブロックも忘れずに♪」

千歌「曜ちゃんってけっこーしつこくて、いつまでも電話とかLINE送ってくるからさ♪」

ルビィ「…(…なんでそんなうれしそうに話すの…?)」プルルルル…ピッ…

曜『もしもぉし…?るびぃちゃん…?』

ルビィ「ぁ、ょ、曜ちゃん…!」

千歌「…♪(もうすこしもうすこし♪)」
218: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 07:38:21 ID:T4VQiFXk
ルビィ「も、もしもし。ごめんね…?曜ちゃん寝てた…?」

曜『ぅん…。いま何時ぃ…?』

千歌(寝ぼけてる曜ちゃんもかわいいっ♡)

千歌(私とじゃなくてルビィちゃんと電話してるってのがムカつくけど……もうすぐお別れしちゃうもんねー♡)

ルビィ「いまは……えっと、12時ちょっと…」

曜『12時…?…ふあ、るびぃちゃんまだ起きてるの~…?』

ルビィ「う、うん…」

曜『めずらしいねぇ……。かけてきたってことは…わたしになにか用事…?』

ルビィ「…えっと、その…」

曜『…ん~?』

千歌(言っちゃえ言っちゃえ!そしてはやく別れてー!!これで曜ちゃんはチカだけを愛してくれるのだー♪)

ルビィ(言いたくない…。曜ちゃんと別れたくなんかないよ……で、でも、おねえちゃんが……)ウルッ

ルビィ「…っ。ぁ、あの、ルビィ……と…」ウルウル

千歌(おそいっ)ドンッ

ルビィ「ぁう…!」ビクッ
219: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:04:38 ID:T4VQiFXk
曜『…るびぃちゃん?』

ルビィ「ぁっ、いや……なんでも、ないよ…」

千歌「なにしてんの…?さっさと言いなよ、ほらっ」ヒソヒソ

ルビィ「…っ」

曜『もしかしてそこにだれかいる~…?るびぃちゃん以外の声が聞こえたよーな…』

千歌「…!(危ない危ない、ついうっかり…。でも、さすがに私とはバレなかったみたい…。気をつけないと…)」スッ

ルビィ「……誰もいないよぉ。い、いまは……えっと、自分の部屋にいるから…」

曜『そう…?なら私の気のせいかなぁ…』

ルビィ「き、気のせいだよ。えへへ…」

曜『…』

曜『…ひとつ気になったんだけどさ』

ルビィ「な、なぁに…?」

千歌(…私がさっき言ったこと聞いてなかったのかな?いつまでべらべらと喋ってるつもり…?)イライラ

曜『ルビィちゃん、どうしてさっきから声が震えてるの…?』

ルビィ「…え?」
220: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:11:06 ID:T4VQiFXk
ルビィ「よ、曜ちゃんなに言ってるの?…ふ、震えてなんか、ないよ…?」

曜『嘘。震えてるじゃん。…どうしたの?なにかあった?』

ルビィ「……なにも…なにっ、も…ないよ…」ウルウル

曜『…なにもなくないよ。ねぇ、いまから会いに行こっか?』

ルビィ「ふぇ…」

千歌「…」イライラ

ルビィ「会いに、って……そ、そんなことしなくていいよ…。もうこんな時間だし…」

曜『時間なんて関係ない。…ルビィちゃん言ってくれたよね?「なにかあったら言ってね、すぐに会いに行くから」って…』

ルビィ「…!」

曜『私もルビィちゃんになにかあったらすぐ飛んでくよ?だってルビィちゃんのこと大好きだもん…♪』

千歌「 」ブチッ

ルビィ「よーちゃ――きゃっ!?」

曜『ルビィちゃん!?どうし』ピッ

千歌「…」ツーツーツー…
221: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:17:09 ID:T4VQiFXk
千歌「…」スッ

ルビィ(え、え…?ルビィのスマホ…取られちゃった…)

ルビィ(……もしかして、別れるって言わなくてもいいってこと…?)

千歌「…なにしてんの?」

ルビィ「あ、え…?」

千歌「なんでっ!!別れようって言わないの!?」ドガッ!!

ルビィ「…ぅっ!?」ズシャッ

千歌「曜ちゃんが……曜ちゃんが大好きって……わっ、わた、私、私以外にぃ……!!」ガッ!!

千歌「そんなの許さない……赦せないっ…!!」ゲシゲシゲシ!!

ルビィ「いだぃ…!ひぅ、やめ……」

千歌「私の…!!曜ちゃんは私の――」プルルルル…

千歌「…!」ピタ

千歌「…あっ、曜ちゃんから電話かかってきたよ?ほら、電話出て?」

ルビィ「ぁう……ぅ、…ぐ」
222: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:21:59 ID:T4VQiFXk
ルビィ「ぅぅ、ぅ……いぁぃ…」

千歌「そんなうずくまってどうしたの?早く電話出ないと切れちゃうよ?」

ルビィ「…はぁ、は……くっ…」スッ…

千歌「ねぇ、私の話聞いてるー?」

ルビィ「…っ」キッ

千歌「やっとこっち見たね♪…睨んでるのはちょっと気にいらないけど……まあいいよ。はいっ、スマホ♪」

ルビィ「…」

ルビィ「…」スッ

ルビィ「…曜ちゃんは、ルビィのことを好きって言ってくれた…」ボソ

千歌「なに?声が小さくて聞こえないよ?」

ルビィ「…」フイッ

千歌「…ちぇ、無視かぁ」

ルビィ(曜ちゃん。ルビィ、負けないからね…)ピッ
223: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:27:54 ID:T4VQiFXk
曜『ルビィちゃん!?もしもし!?聞こえる…!?』

ルビィ「…うん。聞こえるよ」

千歌(よしよし♪今度こそちゃーんと言ってくれるよね?)

曜『よ、よかった…。ねぇ、さっきはどうしたの?悲鳴みたいなのが聞こえたんだけど…』

ルビィ「…」

曜『…ルビィちゃん?』

ルビィ「…」チラ

千歌(……なにその反抗的な目。まるで「私はまだ負けてない」って言いたそうだね…)

千歌(あははっ、ばーかっ♪ルビィちゃんの負けはもうとっくに確定してるのにー♪)

曜『ほ、本当にどうしたの…?やっぱいまからルビィちゃんの家に行くよ…!!』

千歌(曜ちゃんもこんな浮気相手に優しくしすぎだよ。曜ちゃんは私だけに優しくしてくれればいいのに…)ギリ

千歌(あーもーイライラしてきた…。全部終わったら曜ちゃんに頭なでてもらお――)

ルビィ「…曜ちゃん助けてっ!!」

千歌「――…」

千歌「は?」
224: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:31:45 ID:T4VQiFXk
千歌(は?え?…なに?いま、なんて…?)

曜『え…?』

ルビィ「あ、あのね、いま……」

千歌(……)

千歌(ああ、そっか。さっきの表情はそういうことだったんだ)

千歌(もう絶対に赦さない)

ルビィ「ちk――ぁぅっ…!?」ドサッ

千歌「…」スッ

曜『る、ルビィちゃん!?助けてってどういうこと!?いまどこにいる――』ピッ

千歌「…」ギュ

千歌「…ねぇ、いまなに言おうとしたの?」ジロッ

ルビィ「ぁ、あ……」
225: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:37:09 ID:T4VQiFXk
千歌「ねぇ」スッ

ルビィ「ぁ……曜、ちゃ…」

千歌「ねぇっ!!」ドガッ!!

ルビィ「ぅっ…!!」ドシャァ…!!

千歌「ねぇねぇ、ねぇねぇねぇねぇ、私は別れるようにって言ったよね?なに助け求めてるの?」

ルビィ「ぅぅ…」

プルルルル…

ルビィ「…!! で、電話…」スッ

千歌「もう電話は出なくていいよ」グイッ

ルビィ「ぃぁ…!!」

千歌「…それにしてもルビィちゃんってバカだよね。こうなるってわからなかったの?」

千歌「助けって言ってさぁ、すぐに助けに来てくれると思った?…来るわけないでしょ。このばーかっ」

ルビィ「痛い……いた…離、して…」

千歌「あーはいはい。…髪の毛掴んだだけじゃん」パッ

ルビィ「…っ」ズキズキ
226: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 08:43:06 ID:T4VQiFXk
千歌「…まったく。冗談だってLINEいれとかなきゃダメじゃん。このままだと本当に来ちゃうよ…」スッスッ

千歌「送信、っと。これでいいかな」ポイッ

千歌「さて…」チラッ

ルビィ「うぅ……ぐす…」

ルビィ「…っ」サスサス

千歌「あはは。なんかその顔おもしろーい♪」

ルビィ「…」ピタッ

ルビィ「………ですか」

千歌「んー?」

ルビィ「…なんで、そこまでして別れさせたいんですか」

千歌「え?…そうだね。最期だし話してあげよっか」

ルビィ「最後…?」

千歌「私はね、曜ちゃんにとっての1番になりたいの。だからさ、あなたたちがとっても邪魔なんだぁ♪」

千歌「そう。たとえば……ぐちゃぐちゃに殺してやりたいくらい邪魔なの♡」ニコッ

ルビィ「殺……」ゾクッ
227: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 12:49:04 ID:T4VQiFXk
千歌「でね?曜ちゃんが浮気してるって知ったときに思ったんだぁ。私以外の恋人なんかいらないって」

千歌「そうだ、このまま殺しちゃおうって…♡」

ルビィ「ふぇ…」

千歌「そうしたらさぁ、曜ちゃんの恋人は私だけになるでしょ?」

千歌「…わかってくれた?これが理由だよ♪」

ルビィ「……じょ、冗談ですよね?殺す、なんて…」

千歌「冗談じゃないよ。…さっき言わなかった?私は冗談が大嫌いだって」バチッ

ルビィ「ひぁ…!」ビクビクッ

千歌「ふふ、これで動けないかな?…意識あるー?」

ルビィ「ぅあ……ぅ…」ググ…

ルビィ(か、体が…動かない……るびぃ、ほんとに…)

千歌「おっ、よかったぁ。スタンガンの使い方も少し慣れてきたかも♡」
228: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 12:55:53 ID:T4VQiFXk
ルビィ「はぁ、はぁ……っ。ちか、ちゃん…」

千歌「なぁに?」ニコ

ルビィ「……どうして、そこまで…1番に、なり、たいん…ですか…」

千歌「どうしてって言われてもなぁ…」

ルビィ「す、好きでいてくれる、なら……それで、いいじゃ、ないですか…」

ルビィ「るびぃは……1番じゃ、なくても…」

千歌「私はそれじゃ嫌なの♪」ガシッ

ルビィ「…ぅ」

千歌「…私はね、すごく嫉妬深いんだぁ。曜ちゃんが他の子と手を繋いでるって想像しただけでも…気が狂いそうになっちゃう…」ギュ

千歌「もんこんな思いはしたくない。…曜ちゃんの恋人は私1人だけでじゅーぶん。他にはいらないんだよ?」

ルビィ「…」

ルビィ「…おかしい。そんなの、おかしいよ…」

ルビィ「どうして…そんな、考えに……」
229: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:02:47 ID:T4VQiFXk
千歌「おかしいかな?そんなことないと思うけど」

千歌「恋人の1番になりたいって思うのは当然でしょ?私、なにか変なこと言ってる?」

ルビィ「…」

ルビィ「…そんなことしても、曜ちゃんは喜びませんよ」

千歌「そうかなぁ?案外喜んでくれるかもよ?」

ルビィ(…もうダメだ…。この人にはなにを言っても通じない……)ピク…

ルビィ(…!……体、まだちょっと痺れてるけど……動くようになってきた…)

ルビィ(す、すたんがんさえ奪えれば…)チラ

ルビィ(でも、失敗したらまたビリッてされちゃう……もう痛いのは嫌だよ…)ウルッ

ルビィ(…っ。だめっ。覚悟を決めないとダメだよ…!そうしないとルビィは……2度と曜ちゃんに会えなくなっちゃう…)

ルビィ(曜ちゃん。ルビィに力を貸してください…)ギュ

ルビィ(……がんばるびぃ!!)グッ

ルビィ「わぁぁっ!!」バッ

千歌「…!?」ビクッ
230: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:08:46 ID:T4VQiFXk
ルビィ「はーっ、はーっ……や、やった…!」

ルビィ(やったやった!これでもう怖くない!!曜ちゃんっ、ルビィがんばったよ!!)

千歌「…」ポカーン

千歌「…びっくりしたぁ。いきなり叫ばないでよ」

ルビィ「…?」

ルビィ(…あれ?なんでなんともないの?)

ルビィ(すたんがんを奪われたのに……そんな余裕そうな…)

千歌「ん?なんでそんな余裕なのって思ってるー?」

ルビィ「ぅ…(ば、バレてる…)」

千歌「べつにスタンガンは脅し用に持ってきただけだからね。あとで捨てるつもりだったしぃ♪」サクサク

ルビィ「…っ!! 近づかないでっ!!」バッ

千歌「わっ。…こっち向けないでよ。危ないでしょ?」

ルビィ「どっ、どの口が言うんですかぁ…!!」

千歌「このお・く・ち♪」ニコッ
231: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:39:50 ID:T4VQiFXk
ルビィ「むぅぅ…!!」

千歌「あはは。そんな怒った顔しないで?かわいい顔が台無しだよ?」

ルビィ「思ってもないことを言わないでください…!!」

千歌「…ありゃ、バレた?」テヘッ

ルビィ「な、なんでそんな余裕ぶった表情してるんですか…!これ以上近づいたら当てます!!嘘じゃないですよ…!!」バチバチッ

千歌「ふーん…」サクサク

ルビィ「ちっ、近づかな――」

千歌「…ねぇ、気にならない?」

ルビィ「へ…?」

千歌「ほら、あなたのお姉ちゃん…。さっきからピクリとも動かないよね?大丈夫かなぁ?」スッ

ルビィ「あ…」チラッ

ダイヤ「」
232: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:43:00 ID:T4VQiFXk
ルビィ「おねえちゃん…?」スッ…

ダイヤ「」

ルビィ「お、おねえちゃん……大丈夫…?」ユサユサ

ダイヤ「」

ルビィ「…」ユサ…

ルビィ「…」ス…

ルビィ「…」

シィーン…

ルビィ「…ぇ」

千歌「どうしたの~?」

ルビィ「……動いて、ない…」

ルビィ「し、心臓が……動いてない…」

千歌「あは…♡」
233: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:47:19 ID:T4VQiFXk
ルビィ「ぁ……」

ルビィ「ぅ、そ……うそ、だよね…」

ルビィ「起きて……おねえちゃん起きてよ……」ユサユサ

ダイヤ「」

ルビィ「おねえ、ちゃ……」ウルウル

ルビィ「ぁ、ぅあ……ぅぁぁぁ…!!」ポロポロ

ルビィ「おねえちゃ、おねえちゃぁぉぁ……」ポロポロ

千歌「…っく」プルプル

千歌「……く、ふふ。ふふ……っは、はは…」

千歌「ははっ、あははははっ…♡」ケラケラ

千歌「ざまーみろ♪ルビィちゃんが殺したんだよ?ルビィちゃんがお姉ちゃんを連れてきたからー♪」

ルビィ「ひっ、ぐす……るびぃ、が…?」
234: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:51:10 ID:T4VQiFXk
ルビィ「るびぃが……おねえちゃんを…殺し、たの…?」

千歌「うんうん、ルビィちゃんが殺したの♡」

ルビィ「るびぃが……」

ルビィ「……」

ルビィ「……ちがう」

千歌「え?ちがわないよ?」

ルビィ「ちがう!!ルビィじゃない…!!あなたがおねえちゃんを殺したんだ…!!」バチッ

ルビィ「ゆるさない……ゆるさないゆるさないゆるさないっ!!」バチバチッ

ルビィ「うぁぁぁぁっ…!!!」ザッ!!

千歌「へぇ、そうくるかぁ…」ゴソッ

千歌「ま、いいけど」チャキッ

ルビィ「うぅぅぅ…!!」バッ
235: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 13:56:17 ID:T4VQiFXk
ルビィ「…っ!!」グサッ

千歌「…♡」ニヤ

ルビィ「…?」ジワァ…

ルビィ「ふぇ…?」フラッ

ドシャァ…

ルビィ「えっ……なに…こ、れ…」

千歌「見たらわかるでしょ?ナ・イ・フ♡」ズボッ

ルビィ「ぁが…!ひっ、ひ……血……」ブシュ…

千歌「これは正当なる防衛だよ。スタンガンを当てられそうになったから、たまたま持ってたナイフで自分を守った。それだけ♪」

ルビィ「ぅそ、だ……そんなの…」ググ…

千歌「…まあね♪そんなのはもちろん建前♪本当は~…あなたを滅多刺しにするために持ってきたの…♡」グサッ

ルビィ「ぅ…!!ひぃ……ぁ、やめ…」
236: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 14:02:39 ID:T4VQiFXk
千歌「やめてほしい?」

ルビィ「…!」コクコク

千歌「もうやめないよぉ♡」スブズブ…

ルビィ「ぎぃぃ――むぅ…!!」バタバタ

千歌「そんな大声出したらダメでしょ?…誰かにバレたらどうするの。捕まっちゃうじゃん」ズボッ

ルビィ「むっ!!むぅ、んむぅぅ!!」バタバタ!!

千歌「あははははぁ…♡さいこぉ…♡」トローン

ルビィ(痛い痛い痛い痛い…!!お腹がっ……ひぃ…)

千歌「もっと、もっともっと…♡」グサグサグサッ!!

ルビィ「むぐぁ、む、……ぅぅぅ!!」バタバタ!!

千歌「死ねっ、死ね死ね死ね死ね…!!曜ちゃんをたぶらかすゴミは死んで詫びてねぇ♡♡」ズシュ!ザクッ!

ルビィ「ぁぁぁ……が……ぁ…」ジタ…バタ…
237: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 14:09:53 ID:T4VQiFXk
千歌「ふー…ふー…。あー、途中から口を押さえるの忘れてたぁ…。やっちゃった♪」テヘッ

千歌「でもまあ…」チラ

ルビィ「はっ……あが、ひゅ…」

千歌「もう大丈夫だと思うけどね♡」

ルビィ「ぁっ…ひゅ、ひゅー…」

ルビィ(……るびぃ、しんじゃうんだ…)

ルビィ(もう……かんかくが、ない……よく、わから、な…)

ルビィ(もう……よーちゃんには…あえない、のかな…)

ルビィ(もう……でーと、も…おしゃ、ぺり、も……)

ルビィ「……は、はぁ……っ」

ルビィ(おねえちゃんの……いうことをきいてたら……こんなことに、ならなかった、の、かな……)

ルビィ(ごめん、なさい……おねえ、ちゃ、……るびぃ、の……せい、で……)

ルビィ(ごめ、んね……よーちゃ、ん……るびぃ……)

ルビィ(……ずっと、すき、だよ……)

ルビィ「」
238: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 14:15:23 ID:T4VQiFXk
――千歌の部屋

千歌「~♪」

千歌「いやー、やっぱ一仕事を終えると気持ちいいなー♡」

千歌「えへへ、つい張り切りすぎちゃったよ♡」

千歌「最後はもう誰だかわからなかったしぃ~♪」

千歌「えへっ、えへへ」

プルルルル…

千歌「んー…?こんな時間に電話してくるってことは~…」スッ

千歌「あっ、やっぱ曜ちゃんだぁ…♡」ピッ

千歌「もしもー」

曜『千歌ちゃぁん…!!』

千歌「わっ」キーン…
239: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 14:21:25 ID:T4VQiFXk
曜『ち、千歌ちゃぁん……ぅ、ぅぅ…』

千歌「…えっ、なんで泣いてるの?」

曜『どうしようどうしよう…。るび、ルビィちゃんに別れようって言われちゃったよぉ……』

千歌「ルビィちゃんに…?どうしてまた…」

曜『ぐすっ。…私が浮気したからってぇ……もう、2度と話したくないし目の前に現れないでってぇぇ……』

千歌「あらあら…。でもどうして?許してくれたんじゃないの?」

曜『そーなんだけどぉ……ひっく、わからないよぉ……』

千歌「よーちゃん…」

曜『千歌ちゃんは…ちがうよね…?』

千歌「え?」

曜『ち、千歌ちゃんはちがうよね…?私とずっといっしょにいてくれるんだよね…?』

千歌「…」

曜『…千歌、ちゃん?』

千歌「どーしよっかなぁ?」

曜『え…』
240: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 14:46:58 ID:T4VQiFXk
曜『そ、それってどういう…』

千歌「だって曜ちゃん浮気者だもん。また何日かしたら他の子と付き合ってえっちするんでしょ?」

曜『し、しないよっ…!!約束するからぁ……おねがいっ、私を信じて…!!』

千歌「信じられないや。私寝るから。もう2度と電話してこないでねー?」ピッ

曜『千歌ちゃ』ブチッ

千歌「…」スッ

千歌「はぁぁぁぁ…♡♡よーちゃんかわいいぃぃ♡♡」バタバタ

千歌「いまどんな顔してるんだろぉ…?泣いてるのかな?それとも……」プルルルル…

千歌「あはぁ…♡」

千歌「もぉ~、電話しないでって言ったのにぃ♡」スッ

千歌「ま、千歌ちゃんの性格は私が1番わかってるけど♪」ピッ

曜『ひっく……ぐす、ちかちゃぁぁ…』

千歌(ほぁぁぁぁ…♡とけそぉぉぉ♡♡)キュンキュン♡
241: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 14:52:30 ID:T4VQiFXk
曜『ちかっ、ちゃ……ぅぅ…』

千歌「…♡…なに?電話してこないでって言ったじゃん。私の話、ちゃんと聞いてた?」

曜『だって、だってぇ……ひっく…』

千歌「だってじゃないでしょ。…切るからね」

曜『やっ、やだぁ!!切らないでよぉ…』

千歌「はぁ~♡ 曜ちゃんはなにがしたいの?」

曜『千歌ちゃんの家に行きたい…』

千歌「私の?…はぁ?いま何時だと思ってるの?ていうか意味わからないし。なんでそーなるのかなぁ~」

曜『うぅ……千歌ちゃんに会いたいよぉ……。おねがい、いまから行ってもいい…?』

千歌「ダメだって。…さよなら、渡辺さん」ピッ

曜『え』

千歌「着信拒否、っと♪…あとLINEのほうも~♡」
242: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 15:01:45 ID:T4VQiFXk
千歌「着信拒否とかはあとで解除するとして~…とりあえずこんなものかな♪」

千歌「よーちゃんごめんねぇ~…♡渡辺さんなんて言っちゃってぇ……。私もつらかったよ~…?えへ…♡」

千歌「ふー…♡」ボフッ

千歌「…あと1時間……いや、夜中で車も通ってないし…40分か50分くらいで着くかなぁ?」

千歌「ふふっ。よーちゃん飛ばしてくるだろうなぁ。だって私と別れたら本当に終わりだもんね♪」

千歌「事故に合わなければいいけど…♡」

千歌「あー楽しみっ♡」バタバタ

千歌「…!」ピタッ

千歌「…そうだ、私いま血だらけじゃん。こんな状態で会ったら絶対ヤバいよね…」

千歌「私のこんな姿見たら曜ちゃん失神して倒れちゃうよ…」

千歌「そんな姿も見てみたいけど……ま、今日はお預けだね♪」

千歌「この服は~…洗濯カゴにいれたらアウトだし、机の引き出しの1番奥に袋で縛っていれておこう。ついでにナイフとルビィちゃんのスマホも♪」ガサゴソ

千歌「…よしっ。これで誰にもバレない♪」

千歌「さーて、シャワー浴びてこよーっと♪」ルンルン
243: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 15:14:33 ID:T4VQiFXk
――旅館「十千万」玄関

ガラッ…

曜「…」ソーッ…

千歌「こらっ」

曜「ひっ…!」ビクッ

千歌「曜ちゃんなにしてるの?不法侵入で逮捕しちゃうよー?」

千歌(…ま、私があらかじめ開けてたんだけどね♪)

曜「千歌、ちゃ…」

曜「千歌ちゃぁぁんっ」バッ

千歌「わっ」

曜「千歌ちゃんっ、千歌ちゃんごめんね…!私、もう2度と……むぎゅ」

千歌「静かに。…しまねぇたち起きちゃうでしょ?」

曜「むぐ、む…」コクコク

千歌「あはは、なに言ってるのかわからなーい♪とりあえず私の部屋に行こっか♡」
244: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 15:20:49 ID:T4VQiFXk
――千歌の部屋

千歌「ほら、座って」

曜「ぅ、うん」ストッ

千歌「…で、なにしに来たの?」ボフッ

曜「ち、千歌ちゃんに会いたくて…。それと……謝りたかったから…」

千歌「謝る?」

曜「…っ。千歌ちゃんごめんなさい…。もう2度と浮気なんてしません……。だ、だから……」

曜「だから……わっ、別れる、なんて……言わないで…」

千歌「…」スッ

千歌「…別れないよ?」ギュ

曜「ふぇ…?」

千歌「私が曜ちゃんと別れるわけないじゃん。だって私、曜ちゃんが好きだもん♪…って、これデジャヴかな?」

曜「えっ?えっ?さっ、え…?」

千歌(すごい混乱してるー♪かわいいっ♡)
245: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 15:36:47 ID:T4VQiFXk
曜「ち、千歌ちゃんさっき……私のこと信じられないって…」

曜「わ、私のこと…渡辺さんって……すごい怒ってたよね…?」

千歌「ああ、あれは嘘だよ?」

曜「嘘…?」

千歌「うーそー♪」

曜「嘘ぉ!?」

千歌「しー!」スッ

曜「あっ…」バッ

千歌「…えへへ。曜ちゃん信じた?」

曜「し、信じるに決まってるじゃん!……ほ、本当にさっきのは…嘘なの…?」

千歌「嘘でーす♪」

曜「嘘かぁ…。はは、は……ぐすっ、よかったぁ……」ウルウル

曜「ほんとぉ、に…よかったぁぁ…」ポロポロ

千歌「よしよし。かわいいなぁ」ナデナデ

曜「…っ」ギュゥゥゥ…
246: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 15:46:29 ID:T4VQiFXk
千歌「…♪」ナデナデ

曜「千歌ちゃんいい匂い…」ギュゥ…

千歌「ふふ♡」ナデナデ

千歌「ねぇよーちゃん?」

曜「なぁに…?」スッ

千歌「誰が1番好きぃ?」

曜「え…」ピタ

曜「あ、えっと…」

千歌「…あの2人とはもう終わったんでしょ?」

曜「…ぅ」ズキッ

千歌「私はあの2人とはちがうよ?ずーっと……よーちゃんを愛してあげる…♡」

曜「…!」バッ

曜「千歌ちゃん…」

千歌「…」ニコッ
247: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 15:56:23 ID:T4VQiFXk
千歌「もう1度聞くよ?1番好きなのは――誰?」

曜「…っ」ギュ

曜「…1番好きなのは、千歌、ちゃん…」

千歌「…っ♡ も、もう1回言って?」

曜「…え?」

千歌「だーかーらぁ、もう1回言ってえ♡」

曜「え、…わかった。い、1番好きなのは千歌ちゃんです…」

千歌「ひゃぁぁぁぁぁ♡♡」ゴロゴロ

曜「ち、千歌ちゃん…!?」

千歌「…あっ、ごめんごめん♪興奮しちゃったぁ♡」

曜「こーふん…?」

千歌「なんでもなーい。こっちの話♪」

曜「あ、そっか…」

千歌「うん♡」
248: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:02:15 ID:T4VQiFXk
千歌(えへへ、勝った♪私の勝ちだよ…♡)

千歌(これで曜ちゃんの1番は私になった♡)

千歌(色々とやった甲斐があったなぁ~♪2人のスマホをいじって別れを言ったり~…大変だったよぉ♡)

千歌(ルビィちゃんと梨子ちゃんあの世から見てるー?私の完全な大勝利~♡♡)トローン…

曜「どーしたの…?」ツンツン

千歌「ふぇ?」

千歌「曜ちゃん?なぁに?」

曜「あ、いや…なんかうれしそうな顔してたから…」

千歌「うれしいからね~♪曜ちゃんが家に来て♡」

曜「そ、そうなんだ…」

千歌「うん♡ ねぇねぇ、一緒に寝よぉ?」ギュ

曜「いっしょに…?」
249: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:33:14 ID:T4VQiFXk
千歌「そー♪ほら、もう2時過ぎだしー♪」

曜「2時過ぎ…!?あ、ほんとだ…。もうこんな…」

千歌「だから寝よー?明日も学校だしさ♪」

曜「と、泊まっていいの…?」

千歌「もちろん♪…こんな時間に帰れなんて言えないしね?」

曜「ぅ、ごめん…」

千歌「あぁ、ちがうちがう。そういう意味じゃないよ…。さっ、こっちおいで?」ポンポン

曜「う、うん…。じゃあ…」スッ

千歌「はーい♪」バサッ

曜「…」モゾモゾ

千歌「電気消すねー?」

曜「うん…」

千歌「…♪」カチッ
250: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:38:14 ID:T4VQiFXk
千歌「さて…」モゾモゾ

曜「ん…」

千歌「んー、やっぱ2人だとせまいねぇ」

曜「私床で寝よっか…?」

千歌「なに言ってるのっ。こうやってぎゅーぎゅーがいいんじゃん♪ぎゅー♪」ギュゥ

曜「あぅ…」

千歌「…♪」ギュッ

曜「ちょっと苦しいかも…」

千歌「えー?…じゃあこれは?」ギュ

曜「そのくらいなら…」

千歌「りょーかいっ♪」ギュゥ

曜「だ、抱きついたまま寝るの?」

千歌「むぅ…。よーちゃんはチカにぎゅーってされるの嫌だ?」

曜「嫌じゃないけどさぁ…」

千歌「じゃあいいよね?もっと抱きついちゃえっ♪」ギュゥゥ
251: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:42:08 ID:T4VQiFXk
千歌「よーちゃんもいい匂いするー♪」ギュー

曜「…千歌ちゃん寝ないの?」

千歌「寝るよー?眠くなってきたし~…」ウトウト

曜「そっか…。おやすみ、千歌ちゃん」

千歌「おやすみっ」チュッ

曜「わ…」

千歌「えへへ…♪」ムニャムニャ

千歌「むにゃ…すぅ…」

千歌「すぅ…すぅ…」

曜「寝るのはやっ…」

千歌「むにゃむにゃ……よーちゃ、すきぃ…」

曜「…!」

曜「…私も好きだよ、千歌ちゃん」チュ
252: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:45:41 ID:T4VQiFXk
――次の日・千歌の部屋

千歌「すー…すー…」ギュッ

曜「むにゃ……ん、んん…?」

曜「ふわあ…」

曜「…」ボーッ

曜「…」チラ

千歌「んん……すぅ、すぅ…」

曜「…あー、そっか。ここ、千歌ちゃんの家かぁ…」

曜「夜中に…来たんだっけ…」

曜「ふわぁ~…」

曜「ねむ…」

曜「…」ボー…

曜「…」

曜「…起きよ」スッ
253: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:50:16 ID:T4VQiFXk
曜「千歌ちゃん、千歌ちゃん起きて…」

千歌「やぁ~…むにゃむにゃ…」

曜「千歌ちゃんが起きてくれないと私が動けないんだってばぁ~…」

千歌「ん~…」

曜「…はぁ。しばらく起きそうにないや」

千歌「うへへ…」

曜「なにかいい夢でも見てるのかな…」

千歌「よーちゃぁ…」ギュゥ

曜「…ふふ、私の夢を見てるの?」

千歌「んむ…」ムニャムニャ

曜「かわいい…♪」

美渡「千歌ー!!朝だぞーっ!!」ガラッ!!

千歌「わぁっ!?」ガバッ

曜「…!?」ビクッ
254: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:54:46 ID:T4VQiFXk
美渡「千歌おはよ――って、あれ?曜じゃん」

曜「あ、みとねぇ…」

美渡「なんで千歌と一緒に寝てるの?…昨日泊まりに来てたっけ?」

曜「それは…」

千歌「私から説明するよ~…」ゴシゴシ

曜「千歌ちゃん…!」

千歌「ふわぁ…。よーちゃんおはよ♪」チュッ

曜「む…。お、おはよ…////」

美渡「…ちっ。朝から見せつけちゃって。お熱いねぇ」

千歌「まあね~♪」

曜「あはは…////」

曜(みとねぇの前でちゅーされちゃった……はずかし…////)
255: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 16:59:15 ID:T4VQiFXk
美渡「…で、なんで曜がいるの?」

千歌「む…。なんかその言い方だと曜ちゃんが私の家に来たらいけないみたいじゃん」

美渡「あー、ごめんね。言い方が悪かった…」

千歌「…まあいいよ。みとねぇだから許してあげる♪」

美渡「はは、さんきゅー…」

千歌「えっと、どうして曜ちゃんがいるか、だよね?」

美渡「うん」

千歌「それはねー♪昨日、曜ちゃんが夜中に来たから!」

美渡「夜中?何時くらいに?」

千歌「何時だっけ?」

曜「1時過ぎだったかな…」

美渡「1時過ぎ……って、まじそれ!?」

千歌「うん♪」ニコッ
256: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:04:14 ID:T4VQiFXk
美渡「1時過ぎかぁ…。曜もよく来ようと思ったね?その時間だとバス来ないし自転車でしょ?」

曜「う、うん。まあ色々とあってね…」

美渡「ふーん?」

千歌「チカに会いたくなったんだって♪」ギュッ

曜「ち、千歌ちゃん…!」

千歌「いいじゃーん♡もう隠す必要もないよ?」ボソ

曜「…!!……それもそっか…」

千歌「ね♪」

美渡「どしたの?2人ともコソコソ話しちゃって」

千歌「なんでもー?」

美渡「…ま、イチャつくのはほどほどにね。そろそろ朝ごはんできるみたいだから、さっさと制服に着替えて降りてきなよ?」スタスタ

千歌「はーい♪」
257: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:08:38 ID:T4VQiFXk
千歌「もうすぐ朝ごはんだって!着替えよっか♪」

曜「うん……あっ」

千歌「よーちゃん?」

曜「わ、私制服持ってきてない…」

千歌「あー、そういえばそうだったね…」

曜「どーしよー…?バッグもないし、持ってるのはスマホだけ…」

千歌「しょーがないなー!特別に予備を貸してあげる!」

曜「えっ、いいの!?」

千歌「もちろん♪…教科書とかはまあ、私たち隣同士だし見せてあげるよ♪」

曜「千歌ちゃんありがとぉ…!」ギュ

千歌「ふへ…♡」ニヘラ

千歌「いいのいいの♪私たちは恋人なんだから♡」ニコッ
258: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:15:09 ID:T4VQiFXk
――高海家・リビング

千歌「しまねぇおはよー」

志満「千歌ちゃんおはよ。曜ちゃんもおはよう♪」ニコッ

曜「お、おはようございます」

志満「夜中にこっち来たんだって?美渡ちゃんから聞いたわよ?」

曜「…まあ、うん」

千歌「よーちゃんがチカに会いたかったから来たんだよ!ねー?」

志満「ふふ。2人は本当にお似合いのカップルね♪」

曜「あ、あはは…(しまねぇにもバレてるじゃん…)」

千歌「えへへ♪しまねぇ、今日の朝ごはんはー?」

志満「昨日の残りのカレーよー」

千歌「えー!?またカレー?というか朝からってちょっと重くない?」

志満「千歌ちゃんたちは食べ盛りなんだから大丈夫でしょ。いらないならいいわよー?朝ごはん抜きね?」

千歌「ぐぬぬ…。ま、パンだからちょっとはマシかぁ…」

曜「…?」
259: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:20:57 ID:T4VQiFXk
志満「あら?曜ちゃんどうかした?」

曜「あ、いや…昨日の残りって…」

千歌「それがどうしたの?カレーは2日目のほうがおいしいんだよ?」

志満「そうよー?でも、曜ちゃんが嫌だったら別なものを作ろうか?」

曜「そ、そういうわけじゃなくて…」チラ

千歌「んー?」

美渡「しまねぇごはんできたー?」ガラッ

志満「ええ。もうお皿によそうだけだから座ってていいわよ」

美渡「はーい」スタスタ

美渡「ん、なんでそこに突っ立ってんの?座りなよ」スッ

曜「へ?…あ、そうだね。ごめんごめん…」ストッ

千歌(曜ちゃんどうしたんだろ…?)ストッ
260: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:27:35 ID:T4VQiFXk
志満「はーい、おまたせー」コトッ

美渡「ありがと。それじゃいただきまーす♪」スッ

千歌「あっ、みとねぇずるい!私たちまだ来てないのに!」

美渡「お姉ちゃんだからいいんだよ♪…おいしー♪」モグモグ

千歌「むぅ…」プクーッ

志満「千歌ちゃん怒らないの。美渡ちゃんも先に食べたらダメでしょ?みんなでいただきますしないと!」

美渡「…はいはーい」スッ

千歌「みとねぇ怒られてやんのー♪」クスクス

美渡「わ、笑うなバカチカっ!!」

千歌「あっはっは♪」

美渡「こいつぅ…!!」

曜(朝から賑やかだなぁ…。お姉ちゃんがいるってこんなかんじなんだ…)

曜(…ちょっとうらやましいかも)
261: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:33:03 ID:T4VQiFXk
志満「さて、いただきます♪」スッ

千歌・美渡「いただきまーす!」

曜「…?」

千歌「はむ……んー♪やっぱ2日目のカレーは最高だね♪」

志満「でしょー?」

美渡「うんうん。まあ、しまねぇが作ってるしね」

曜「あれ…?」キョロキョロ

志満「曜ちゃん?お行儀悪いわよ?」

曜「あ、ごめんなさい……って、先に食べちゃって大丈夫なの?」チラ

千歌「ふぇ?なにがぁ?」

曜「え…?」

美渡「なになに、曜どうしたの?」
262: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:38:17 ID:T4VQiFXk
曜「千歌ちゃんのママいるんじゃ…?」

志満「お母さん?お母さんはいないけど?」

曜「いない…?」

志満「帰ってくるのは当分先だったと思うけど……そうよね?美渡ちゃん」

美渡「うん。少なくともあと数ヶ月は帰ってこないんじゃないかなー?」

曜「…」ポカーン

志満「んー?もしかしてお母さんに会いたかった?」

千歌「えー!?曜ちゃんそうなの!?私よりもお母さんのほうがいいってこと…!?」

曜「ち、ちがうよ…」

千歌「じゃあなに!?まさかお母さん目当てなの!?」

志満「あらあら、これが修羅場ってやつかしら?」

美渡「しまねぇ笑顔だなぁ…」

曜「ちがうってば…!!千歌ちゃんが昨日、ママ帰ってくるって言ったじゃん!覚えてないの…?」

千歌「…?……!!…あーっ!!」
263: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:43:20 ID:T4VQiFXk
千歌(やばっ、そうだった…)アワワ

千歌(邪魔者を全員排除できたのがうれしすぎて……すっかり忘れてたぁ……)

曜「昨日は回転寿司を食べに行ったって…」

志満「行ってないわよ?」

美渡「昨日もカレーだったもんね?」

千歌(……なにも考えないで嘘ついてたよぉ…)

志満「…千歌ちゃんどういうこと?」

千歌「へ…」

曜「千歌ちゃん嘘だったの…?」

千歌「そ、それは~…」

美渡「千歌~?」

千歌「う、うぅ…」

千歌(こういうときは……)スッ

千歌「ごちそうさまでしたぁーーっ!!」ガタッ

千歌(とりあえず逃げるっ!!)タッタッタッ
264: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:48:27 ID:T4VQiFXk
志満「ちょ…」

美渡「あーあ、逃げたなこりゃ」

ガチャ!バタン!

曜「え?え?」

志満「…曜ちゃんごめんね?千歌ちゃん、なんて言ったの?」

曜「…! えっと、昨日…千歌ちゃんが私の家に泊まることになって…私のママにOKもらいに行ったら、急に「お母さん帰ってくるから泊まれない」って言われて…」

美渡「ふーん…」

志満「そうなんだ…。でもどうしてそんな嘘をついたのかしら?すぐバレるって本人もわかってるでしょうに…」

曜「さあ…」

美渡「あっ、曜の家に泊まりたくなかったんじゃない?」

曜「えっ…」

志満「なに言ってるの!」ペチッ

美渡「痛ぁ!!」
265: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 17:56:38 ID:T4VQiFXk
志満「曜ちゃん本当にごめんなさい!私の妹2人が…。あとできちんと叱っておくから!」

美渡「私もかよ…」ヒリヒリ

曜「そ、そんなっ。千歌ちゃんには怒らないであげて…!千歌ちゃんだって悪気があったわけじゃないだろうし…」

志満「そう…?わかったわ。曜ちゃんがそこまで言うなら…」

美渡「ほっ、助かっ……あれ?千歌にはってことは私は怒られるってこと!?」

曜「あっ、みとねぇも…!」

志満「はーい♪」ニコ

曜「しまねぇありがと…。…私、千歌ちゃん追いかけてくるね」ガタッ

志満「もう行くの?食べてからでいいんじゃない?」

曜「私もそうしたいけど…千歌ちゃんが心配だから…」スッ

志満「…そっか。じゃあ、千歌ちゃんにお弁当渡してくれる?忘れていっちゃったから」

曜「うんっ。わかった!」

志満「おねがいね?いってらっしゃい♪」ニコッ
266: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 18:02:19 ID:T4VQiFXk
――高海家前

ガチャ

曜「遠くまで行ってなければいいけど…」バタンッ

千歌「どこ行くの?」

曜「どこって千歌ちゃんを追いかけに……えっ?」パッ

千歌「来るの早かったね~?もう食べ終わったの?」

曜「ち、千歌ちゃんが心配だから食べないで出てきたんだよ…」

千歌「ほんとー?うれしいなぁ…♡あっ、それ私のお弁当だよね?持ってきてくれたんだ♪」スッ

千歌「曜ちゃんありがとー♪」ゴソゴソ

曜「ううん…♪」

千歌「よしっ。学校いこー?」ギュ

曜「う――…ま、待って!」

千歌(あー、やっぱ無理だったかぁ~…)
267: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 18:12:19 ID:T4VQiFXk
曜「千歌ちゃんは昨日、ママが帰ってくるから泊まれないって言ったよね…?」

曜「それなのに…帰ってきてないって…」

千歌「…え~?そんなこと言ったっけぇ?」

曜「言ったよ…!」

千歌(とぼけるのは無理があるかなぁ…。まあ、曜ちゃんだけだったらなんとかできるしね♪)

千歌(そのためにわざわざここで待ってたわけだし…♡)

曜「千歌ちゃ――んむ!?」チュ

千歌「ちゅ、ん……れろぉ…♡」

曜「ちぁ、……んちゅ、…む」

千歌「……♡ ん、ぷは…」タラァ…

曜「…っは。ちょ、なんでちゅー…!?////」

千歌「ほら見てぇ?糸が…♡」

千歌「私たちの唾液が混ざりあってできたんだよぉ?♡」

曜「ぅ…////」
268: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 18:29:03 ID:T4VQiFXk
曜「き、近所の人が見てたらどうするの…?////」

千歌「そのときはそのときでしょ♡」

曜「えぇ…」

千歌「よーちゃん?」ズイッ

曜「な、なに…?」ビク

千歌「嘘をついたのは本当に悪いと思ってる…。ごめんね…?だけど、私は用事があったから……嘘をついて断るしかなかったの…」

曜「用事って…?」

千歌「それは秘密♪…秘密の1つや2つくらいあってもいいでしょ?」

曜「……まあそうだけど…」

千歌「ならこの話は終わりっ。はい、学校行こ?」スッ

曜「…うん」ギュ

千歌(納得いかないって顔してるね♪…でも、本当のことを言えるわけないでしょ?)

千歌(ルビィちゃんを殺すために嘘をついた――なんて♡)
269: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 18:36:15 ID:T4VQiFXk
千歌「…♪」スタスタ

曜「…ね、ねぇ」

千歌「うん?」

曜「ここが梨子ちゃんの家、なんだよね?」

千歌「…そうだけど」

曜「ちょっとチャイム鳴らしてみていい…?」

千歌「…」

曜「あっ……ご、ごめん!ダメだよね…!?え、えへへ…約束破るところだっ――」

千歌「いいよ?」ニコッ

曜「え……いいの…?」

千歌「とーぜんでしょ?梨子ちゃん出てくるといいね♪」

曜「う、うん!千歌ちゃんありがと…!」タッ

千歌「…♡」ニコニコ
270: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 18:38:57 ID:T4VQiFXk
曜「…」ピンポーン…

曜「…」

曜「…あれ?なんの物音もしない」

曜「おかしいな…」ピンポーン

千歌「出てくるわけないでしょ…」ボソ

曜「…」キョロキョロ

曜「あれぇ…??」

曜「千歌ちゃん…?ここ本当に梨子ちゃんの家なんだよね…?」

千歌「そうだよ?…もしかして疑ってる?」

曜「そ、そういうわけじゃ…」

千歌「ほら、表札見てみなよ。桜内って書いてるから」スッ

曜「……ほんとだ…」
271: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 18:42:42 ID:T4VQiFXk
曜「え、じゃあなんで誰もいないの…?」

千歌「居留守じゃない?」

曜「居留守…?」

千歌「うん。こっそりとドアスコープから覗いて……曜ちゃんだから出ない、とか」

曜「でもなんの物音も…」

千歌「だから、ゆっくりと気づかれないように移動してるんだってばぁ~」チラッ

千歌「…あっ、いま梨子ちゃんが窓から見てたよ」スッ

曜「えっ!?」バッ

曜「…」ジーッ

曜「…誰もいないけど…」

千歌「きっと、曜ちゃんが見たからカーテンを閉めたんだよ」

曜「そ、そんなぁ…」
272: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:20:33 ID:T4VQiFXk
千歌「あーあ、もう完璧に嫌われちゃったね…」

曜「うぅ……梨子ちゃん…」ウルウル

千歌「泣かないで…?…大丈夫。曜ちゃんには私がついてるから♪」

曜「千歌、ちゃん…」

千歌「…学校行こっか。また放課後に来てみよう?」スッ

曜「うん…」ギュゥ

千歌「…♡」ニヤ

曜(梨子ちゃんに嫌われちゃった…)

曜(……昨日の時点で嫌われてるかぁ。はは…)

曜(もう梨子ちゃんと会うのは無理なのかな…?)

曜(…そんなの嫌だよぉ…)ウルウル

曜「…っ」グシッ

曜(ううん。まだ諦めちゃダメだよね…。放課後、放課後にまた来てみよう…!)グッ
273: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:25:52 ID:T4VQiFXk
千歌「~♪」スタスタ

曜「…」トボトボ

千歌「…まだ落ちこんでるの~?」

曜「お、落ちこんでなんかないよ…」

千歌「ふーん…(完全に落ちこんでるじゃん…)」

千歌(まったく、もう梨子ちゃんのことなんかどうでもいいでしょ。私だけを見てよね…)

千歌(…ふふ。まあ、落ちこんでるのは数日だけでしょ。ずーっと私と一緒にいればあんなやつらなんかすぐに忘れるはずだもん♡)ニヘラ

ザワザワ…

千歌「…ん?」チラッ

曜「どーしたの…?」

千歌「あそこに人だかりが…」

曜「人だかり?」スッ

千歌(……あっ!!あの場所って…)
274: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:30:12 ID:T4VQiFXk
「見た…?」

「見た見た…。ぉえ、また吐きそう…」

「私もヤバいかも…。学校休もうかなぁ…」

曜「…?」スタスタ

曜「あっ、あの子たち…」

千歌「…知り合い?」

曜「うん。水泳部の後輩なの」

千歌「へぇ~…」

曜「なにかあったのかな…?…ちょっと聞いてくるよ」タッ

千歌「あっ」

千歌「…」

千歌「…」チラ

千歌(……警察官がいる…)
275: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:35:20 ID:T4VQiFXk
曜「伊波さんと斉藤さんだよね?」スタスタ

「え…?」

「あ、先輩…。おはようございます…」

曜「おはよう。なにかあったの?…人すごいけど」チラッ

「そっ、それは……うっ、おぇぇぇ…!!」

曜「えっ…!?」

「大丈夫…?お、落ちついて…」サスサス

「おぇぇ……ぅぅ、…ぐす。見なきゃよかった…」

曜「…」ポカーン

曜「……え、えっと…」

千歌「曜ちゃんっ!!」タッタッタッ

曜「あ、千歌ちゃ――わぁ!?」ガシッ
276: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:38:34 ID:T4VQiFXk
千歌「行くよ!!」

曜「え?でも…」チラッ

「こ、この子は私がなんとかするので大丈夫ですから…」

曜「そう…?ごめんね、じゃあ行くから…」スタスタ

「はい…」

「ひっく、ひっく……もうやだぁ……うぇぇぇぇ…」

「あんちゃん落ちついて…。大丈夫、もういないから…」

曜(もういない…?)

千歌「曜ちゃんっ」グイッ

曜「わかったから…!ひっぱらないで…」スタスタ

曜「…」スタスタ

曜(いったいなにがあったの…?)
277: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:43:50 ID:T4VQiFXk
――バスの中

曜「ねぇ、千歌ちゃん?」

千歌「…んー?」

曜「さっきの人だかりってなんだったんだろうね?」

千歌「…」ピタッ

千歌「…さあ、なんだろうね。サメかなにかが砂浜に打ち上げられてたんじゃない?」

曜「サメぇ…?あはは、まさか~」

曜「…というか、人だかりよりもあの子たちのほうが心配だよ。吐いてたし……大丈夫かなぁ…」

千歌「…大丈夫でしょ」

曜「だといいんだけどね…」

千歌(…ま、あんなの見たら誰でも吐きたくなるよね♡)

千歌(でも、まさかここまで大事になるなんて思わなかったなぁ…。…ニュースにもなったりして♡)
278: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:51:48 ID:T4VQiFXk
千歌(さっきはびっくりして急いであの場所を離れたけど……よくよく考えたら私が捕まるなんてことありえないもん♪)

千歌(私がやったって証拠はないし、ナイフや血だらけの洋服は自分の部屋にしまってあるしー♪)

千歌(スタンガンは……海に放り投げちゃったけど、まあ問題ないでしょ。見つけられっこないよね♡)

千歌(あー心配して損したぁ。一瞬だけど捕まるんじゃないかってヒヤヒヤしたよ…)

千歌(…もし捕まったら、曜ちゃんに会えなくなるもんね)

千歌(そんなの嫌だよ。曜ちゃんと会えなくなるなんて、考えただけでも気分が悪くなる…)ギュ

千歌(それこそ、死んだほうがマシだってレベルだし…)

千歌(…ふふ、大丈夫大丈夫。私は捕まらない…。絶対に、絶対に捕まらない……)

曜「…?」チラ

曜「千歌ちゃんどうしたの?」

千歌「…えっ?なにが?」

曜「いや、顔色が悪いからさ…」

千歌「顔色…?」
279: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/24(木) 19:56:25 ID:T4VQiFXk
千歌「うそ、私顔色悪い…?」スッ

千歌(…不安が顔色に出ちゃったのかな…)

千歌(…不安なんてないのに。いや、ないと言ったら嘘になるのかも…)

曜「うん。…えいっ」ギュッ

千歌「…!」

曜「私がついてるから大丈夫だよ?安心して?」ニコッ

千歌「よーちゃん…」

曜「…って、私なに言ってんだろ。あはは」

千歌「…」ウルウル

千歌「よーちゃんっ…!」ギュゥ

曜「わっ」

千歌「ありがと!曜ちゃんのおかげで不安なんか吹き飛んじゃったよ♡」

曜「そ、そう?ならよかった…♪」

千歌「えへへ♡(やっぱり私と曜ちゃんは心が繋がってるんだね…♡)」
280: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 05:20:17 ID:Wp4fmPtI
――2年の教室

ザワザワ

千歌「おはよー♪」

曜「おはよーそろー!」ビシッ

「あっ、曜ちゃん!」

「2人ともおはよー!…ねぇねぇ、あれ見たの!?」

千歌「あれ?」

「ほら、あそこって千歌ちゃんの家の近くだよね?」

曜「えっと、なんの話?見たとかあれとか」

「私は見てないんだけどね……友達が浜辺ですごいやつを見ちゃったんだって…!」

千歌「…」ピク

曜「な、なにをみたの?」

「死体、らしいよ?」
281: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 05:26:04 ID:Wp4fmPtI
曜「し、死体…?死体ってまさか…」

「私も最初は信じてなかったんだけどね、他にも見たって子がいっぱいいて…」

曜「そーなんだ…。そ、それでなんの死体なの?魚、なわけないよね。動物とか…?」

「…人の死体なんだって。それも2人…」

曜「え…」

「しかも滅多刺しで……顔がわからなかったらしいよ…。友達も気持ち悪すぎて吐いたって言ってたもん…」

曜「うぇ、まじで…」スッ

「あと、これは誰にも言わないでね…?…あとでわかることだろうけど…」

曜「う、うん…」

「1人は滅多刺しで顔がわからなかったみたいだけど、もう1人はとくに外傷はなかったらしいの。で、その人が――」

千歌「…もうそんな話はやめなよ」

「え?」
282: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 05:31:53 ID:Wp4fmPtI
千歌「その殺された人が知らない人だからってさ、そうやってみんなに言いふらすのはどうかと思うよ?」

「い、言いふらしてなんか…」

千歌「言いふらしてるじゃん。…現にほら、見てみなよ」スッ

千歌「みーんなその話題で持ちきりでしょ?あなたがみんなに話して回ったんじゃないの?」

「ちがうよ…。他にも何人か見たって人がいるから…」

千歌「は?そんなの知らないよ。…私たちはそんな話聞きたくないの。さっさとどっか行って!」

曜「ちょ、千歌ちゃん…」

「…はぁ?なにその言い方…。感じ悪い」

「もういいよ。行こう…?」

「うん…」スタスタ

曜「あっ…。ごめんね…!」

「…ふん」スタスタ
283: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 05:39:35 ID:Wp4fmPtI
千歌「…ふんっ。バカみたい」スタスタ

曜「ち、千歌ちゃんどうしたの…?そんな怒って……」スタスタ

千歌「…人が殺されたのに、ああいうふうに言ってるのが許せないの。人の命をなんだと思ってるんだって話だよ」プイッ

曜「でもあそこまで言う必要はなかったんじゃ…?あの子は私たちに教えてくれただけで…」ストッ

千歌「曜ちゃんは知りたかったの?」

曜「べ、べつにそんなことはないけど…」

千歌「じゃあいいじゃん。…もうあの子たちとは関わらないほうがいいよ。最低だから」

曜「でも…」

千歌「でもじゃないっ。私の言うことが聞けないんだったら別れちゃうよ?」ジロッ

曜「うぅ…。わ、わかったよぉ…」

千歌「…わかればいいの♪睨んでごめんね?」

曜「ううん…。私のほうこそごめん…」

千歌「…ふふ♡」ニコ

千歌(…危なかったぁ。あのままだったらルビィちゃんのお姉ちゃんの名前が出てたもんね。…ダイヤだっけ?姉妹揃って宝石の名前なんだねぇ…♡)クスッ
284: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 05:57:39 ID:Wp4fmPtI
――千歌の部屋

千歌「ふーっ♪いやぁ、ラッキーだったねぇ♪授業せずにそのまま帰ってこれて!」ボフッ

曜「ら、ラッキーだなんて言っちゃダメだよ。…それにしても、まさか殺された人がうちの生徒だったなんてね…」

千歌「ねー♪びっくりだよー」

曜「誰なんだろう…。先生も誰とは教えてくれなかったし…」

千歌「ま、そんなのはどーでもいいじゃん。どうせ他人なんだから♪」ゴロゴロ

曜「な、なんかさっきと言ってること違くない…?」

千歌「へ?そお?」

曜「うん…。さっきは…」プルルルル…

曜「…! ごめん、電話だ」スッ

千歌「…誰からー?」

曜「えっと……あ、ママからみたい」ピッ

千歌「ふぅん。じゃあいいや」ゴロゴロ
285: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 06:03:27 ID:Wp4fmPtI
曜「もしもし?」

曜ママ『曜?…ちょっといまから帰ってこれる?』

曜「い、いまから?どうして?千歌ちゃんの家に行くって電話で伝えたよね?」

曜ママ『それとは話が別よ。…さっき水道屋さんを呼んだんだけどね、なんと詰まってた原因はスマホだったの。あんたなんか知らない?』

曜「スマホ…?なんでスマホがトイレに詰まってるの?」

千歌(スマホがトイレに詰まってる…?)

千歌(…えっ、もしかして梨子ちゃんのやつ?)

千歌(な、なんで…?スマホって流れないの…!?)

曜ママ『わからないからこうやって聞いてるんでしょ』

曜「あはは…。電源は…?」

曜ママ『無理。完全に水没してるわ』

曜「あ、そーなんだぁ…」

千歌(あちゃー、やっちゃったよ…)
286: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 06:09:19 ID:Wp4fmPtI
曜ママ『…で、なにか心当たりは?』

曜「いやいや、心当たりなんてあるわけないじゃん…」

曜ママ『…そうよね。ま、こっちでなんとかしておくわ。それじゃあね』

曜「あ、うん。帰らなくていいの…?」

曜ママ『ええ。…次無断で夜中に出てったら1週間食事抜きだから。覚悟しなさいよ』ピッ

曜「えっ…!?」ツーツー…

曜「あー…まじかぁ…」

千歌「な、なんだって?」

曜「なんかトイレの詰まりの原因がスマホだったらしい…。あと夜中に無断で外に出たら1週間食事抜きだって…」ボフッ

千歌「へ、へー。…なんでスマホが詰まってたんだろーね?」

曜「わかんない…。ていうか誰のだろ…」

千歌(梨子ちゃんのだよー。…なんて、言えないよね…)
287: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 06:15:46 ID:Wp4fmPtI
曜「――ほら、ここはこうやって…」シャンシャン

千歌「すごい!そうやってやるんだ~」

千歌「私いつもそこで失敗しちゃってさぁ~…なかなかフルコン狙えないんだよねぇ」

曜「ここは結構難しいからね…。ま、昨日も言ったけどこれは慣れだからさ。少しずつ頑張れば大丈夫だよ♪」

千歌「うんっ。曜ちゃんありがとね」ニコ

曜「いいえー♪」

千歌「…ところでお腹空かない?」

曜「えっ?…たしかに、ちょっと空いてきたかも」

千歌「ちょっと早いけど、しまねぇになにか作ってもらおっか♪」スクッ

曜「なんか悪くない…?」

千歌「いいのいいの。しまねぇは優しいから♪」

千歌「曜ちゃんはなにか食べたいものとかある?」

曜「私はべつになんでもいいけど…」

千歌「りょーかーい♪しまねぇに言ってくるねー♪」ガラッ
288: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:06:39 ID:Wp4fmPtI
千歌「~♪」スタスタ

千歌「しまねぇ~お昼ごはん作ってー!」トントントン…

曜「相変わらず千歌ちゃんは元気だなぁ…」

曜「まあ、それが千歌ちゃんの魅力であってかわいいところでもあるんだけどね…♪」ボフッ

曜「んー…」ゴロッ

曜「あー、千歌ちゃんの匂いがする…♪」バタバタ

曜「…♪」バタバタ

曜「…あれ?もしかしてこれって変態っぽい?」ピタッ

曜「…」

曜「…まあいっか。恋人同士だし♪」ギュー

曜「すー…はぁー…♡」

千歌「よーちゃーん!あと30分くらい待ってってー!」

曜「うひゃぁっ!?」ガバッ
289: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:10:41 ID:Wp4fmPtI
千歌「…え?どうしたの、大声出して」

曜「あ、いや、なんでも…」

千歌「ふーん?…というか、私のまくらに顔うずめてなかった?」

曜「えっ…。み、見てたの…?」

千歌「ほんの一瞬だけどね~」スタスタ

曜「うぅ…////は、はずかし…////」カァァ

千歌「なぁに?私の匂いでもかいでたの?」ボフッ

曜「ぅ、うん…////」

千歌「そっかぁ。ほら、好きなだけかいでいいよ?」ギュゥ

曜「むぐ…!」ギュム

千歌「ほれほれー♪」ギュゥゥ

曜「…♪(千歌ちゃんの匂い落ちつく…♡)」
290: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:15:25 ID:Wp4fmPtI
曜「…♡」スンスン

千歌「…はいっ。おしまい!」グイッ

曜「えぇ~…もうちょっとだけ…」

千歌「この前だってもうちょっとって言っておきながら1時間くらいずーっとかいでたでしょ!」

曜「だって千歌ちゃんの匂い好きなんだもん…」

千歌「…ふふ、そう言ってくれるのはうれしいけどね♡」

曜「じゃあもうすこし…」

千歌「だからだーめっ」

曜「むぅぅ…」

千歌「まったく、曜ちゃんは匂いフェチなんだから…」

曜「フェチじゃなくて千歌ちゃんの匂いが――」

プルルルル…

千歌「…ん?」チラ
291: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:19:34 ID:Wp4fmPtI
千歌「電話ー?誰かな、っと……あ、私じゃないや」

曜「…?」スッ

千歌「またお母さんから?」

曜「いや…」

千歌「じゃあ誰?」ジロッ

曜「に、睨まないでよぉ…。名前出てないからわからないの…」

千歌「名前が出てない…?ちょっと見せてよ」

曜「ほら…」スッ

千歌「…ふむふむ。この電話番号は公衆電話かな?」ピッ

曜「ちょ、なんで切っちゃうの!?」

千歌「えー?間違って切っちゃったー♪」

曜「まちがっ…」

千歌「というか間違い電話だと思うよー?気にしなくてもいいって♪」

曜「えぇ…」
292: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:25:25 ID:Wp4fmPtI
千歌「まあそんなことは置いておいて!ごはんできるまでゲームして遊ぼーよ♪」

曜「う、うん…(本当に間違い電話だったのかな…?)」

千歌「なにするー?」

曜「えっと…」

プルルルル…

曜「…! また電話かかってきた…」スッ

千歌「間違い電話だってぇ。ほっときなよー」

曜「間違い電話なら2回もかけてこないと思うよ…。とりあえず出てみるね」ピッ

千歌「あー…(私と曜ちゃんの大切な時間が……。もぉ、こんな時に電話してくるなんて最低だよっ!!)」イライラ

曜「もしもし?」

『…』

曜「…どちらさまですかー?」

『…曜ちゃん?』

曜「…り、梨子ちゃん!?」

千歌「えっ…」
293: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:30:40 ID:Wp4fmPtI
曜「梨子ちゃん?梨子ちゃんだよね!?」

梨子『うん…』

千歌(やばい…)

曜「も、もしかして私のこと許してくれたの…?」

梨子『許す…?許すってなにを…』

曜「えっ?…ほら、昨日の…」

梨子『昨日…?ちょっとなに言ってるかわからないわ…』

曜「え、え?でも昨日…LINEで…」

梨子『LINE…?』

千歌(やばいやばいやばい…!!)

千歌(生きてるとは思ってたけど……まさかこんなに早く目が覚めるなんて思わなかった…)

千歌(最悪だよ…!曜ちゃんに「あのこと」がバレたら全部が終わる……曜ちゃんに…嫌われちゃう…!!)

千歌(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だそんなの嫌だ…)ガタガタ
294: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 07:57:00 ID:Wp4fmPtI
梨子『えっと、それって何時くらい…?』

曜「…たしか午後7時頃だったと思うけど…」

梨子『…昨日の7時に曜ちゃんにLINEは送ってないわ』

曜「え…」

梨子『……だって私、その時間は病院で寝てたもの…』

曜「病、院…?り、梨子ちゃんどこかケガしたの…!?」

梨子『…そのことで電話させてもらったの。ねぇ、いまから会いに来てくれない…?すごく会いたい……』

曜「わ、わかった!すぐ行く…!!」

梨子『曜ちゃんごめんね…。いま学校でしょ?』

曜「ううん。今日は……色々あって休みになったから…」

梨子『そうなの…?――って病院にいるから…』

曜「そこなら近いからすぐ行けるよ…!」

梨子『そう…?…ケガのことは、こっちで話すわね』

曜「うん!支度したらすぐ行くからね!!」

梨子『それじゃ、待ってるから…。すぐ来てね…?』ガチャン…
295: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:08:28 ID:Wp4fmPtI
曜「すぐ準備しないと…!」バッ

ガツンッ

曜「あっ、千歌ちゃんごめん…!」スッ

千歌「…」ブツブツ

曜「…千歌ちゃん?」ユサユサ

千歌「…!」ハッ

千歌「やだやだ!!おねがいっ、嫌いにならないでっ!!」ギュッ

曜「へ…?千歌ちゃんどうしたの…!?」

千歌「え…?だってさっき…」

曜「…?」

千歌(…あれ?もしかして私が突き落としたって聞いてないの…?)

千歌(……)

千歌(……なぁんだ。まだ勝機はあるじゃん…♡)
297: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:28:14 ID:Wp4fmPtI
曜「千歌ちゃん…?」

千歌「…んー、ごめんっ。なんでもないよ」ニコッ

曜「で、でもいま…」

千歌「なんでもないって!…で、梨子ちゃんは?」

曜「…あ、そうそう!早く病院行かなくちゃ…!」

千歌「病院…?どうして曜ちゃんが行くの?」

曜「なんか梨子ちゃんがケガしたみたいで…。あと、私に会いたいって言ってるから行かなきゃ…」

千歌「へー…♡」ニヤァ

曜「というわけだからごめんね!お見舞いから帰ったら連絡……」

千歌「なに言ってるの?私も行くよ?」

曜「えっ、千歌ちゃんも…?」

千歌「私と梨子ちゃんは友達なの。…友達のお見舞いに行ったらいけないの?」

曜「友達……そ、そっか!なら千歌ちゃんも行こう!!」

千歌「えへ♡」
298: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:34:58 ID:Wp4fmPtI
――梨子の病室

梨子「…曜ちゃん」ギュッ

コンコンッ

梨子「…! どうぞ…」

ガラッ…

曜「梨子ちゃん!!」

梨子「曜ちゃ――」

千歌「どうもー♪」ヒョコッ

梨子「――ひっ!?」

曜「…? 梨子ちゃん……その足、骨折…?」

梨子「…な、なんで連れてきたの!?」

曜「え、なにが…?」

梨子「なにがって――」ハッ
299: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:43:08 ID:Wp4fmPtI
梨子「…」

曜「梨子ちゃん…?」

梨子「…ごめんなさい。やっぱなんでもない」

曜「そ、そうなの?」

梨子「ええ…。なんでも、ないわ…」チラ

千歌「…♪」ニコニコ

メモ用紙『話したら滅多刺しにして殺すからね』

曜「ん?」チラッ

千歌「…」サッ

曜「あれ?千歌ちゃんなにか隠した…?」

千歌「んー?なんのこと?」ビリッ…グシャグシャ…

千歌「…それよりほら、お見舞いの品!果物買ってきたんだし梨子ちゃんに食べてもらおう?」

曜「あ、ああ。そうだね…」
300: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:47:32 ID:Wp4fmPtI
千歌「はいっ、梨子ちゃん!ここに置いてもいい?」

梨子「…」キッ

千歌「…聞いてるの?」ジロッ

梨子「……そこでいいわ」

千歌「…」コトッ

曜「ど、どうしたの?2人とも?なんか…雰囲気が…」

千歌「…そんなことないよぉ。私たちは友達だもん♪ねぇ?」ニコッ

梨子「……そうね」フイッ

曜「そ、そっか。友達になってくれて私もうれしいよ」ニコッ

千歌「えへへ♡」

梨子「…」

曜(なーんかまだ空気が悪いような…。気のせい…?)
301: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:52:38 ID:Wp4fmPtI
千歌「梨子ちゃんなに食べるー?あ、りんごはどう?」スッ

梨子「ひっ…!!」

曜「え?」

千歌「…どーしたの?りんご嫌い?」

梨子「……い、いらない!!いらないからナイフ置いて!!」

千歌「…? 変なの。ヒス起こさないでよ」コトッ

曜「あ、あはは…。…梨子ちゃん、ケガ大丈夫?どうして骨折しちゃったの…?」

梨子「…!…えっと」チラ

千歌「…」ジッ

梨子「……か、階段から…転げ落ちちゃって…」

曜「か、階段…?気をつけてよ…?打ち所悪かったら死んじゃうんだからね…?」

梨子「……ええ。気をつけるわ…」
302: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 08:59:54 ID:Wp4fmPtI
曜「でもよかったぁ。頭とか打ってたら大変だからね…。…あっ、骨折も充分大変だよね…!ごめんごめん…」

梨子「べつに…」

曜「…?(なんか梨子ちゃんの様子が変だなぁ…。いや、骨折したのに元気なわけないか…)」

千歌「梨子ちゃんもおっちょこちょいだよね~。階段から転げ落ちるなんて~」

梨子「…っ!!あなたどの口が」

曜「ち、千歌ちゃんっ!!」バッ

千歌「…え?なに?」

曜「なんでそんなこと言うの…!?梨子ちゃんは骨折したんだよ…?そんな酷いこと言っちゃダメだよ…!!」

梨子「曜ちゃん…」

千歌「…曜ちゃんは私よりも梨子ちゃんを取るの?」

曜「そういうこと言ってるんじゃないでしょ…?」

千歌「…」
303: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:06:05 ID:Wp4fmPtI
曜「…千歌ちゃん、梨子ちゃんに謝ってよ」

千歌「あや、まる…?私が…?」

千歌「わたし、が…」

曜「千歌ちゃん…!!」

千歌「…っ」ビクッ

曜「おねがい、謝ってあげて…。梨子ちゃんはいま…つらいんだよ…?あんなバカにするような言い方…」

千歌「…」

千歌「…そっか。コイツに毒されてるんだん」ボソ

千歌「だって曜ちゃんが私にそんなこと言うわけないもんそうだよコイツに洗脳されてるんだわたしがたすけてあげないとようちゃんがだめになるだからはやく……」ブツブツ

曜「なにブツブツ言ってるの…?」

千歌「……なんでもない。梨子ちゃんに謝るね」

曜「千歌ちゃん…!」パァァ
304: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:14:36 ID:Wp4fmPtI
千歌「…梨子ちゃん、酷いこと言ってるごめんなさい」ペコッ

梨子「え…」ゾッ

曜「梨子ちゃん、許してくれる…?千歌ちゃんも悪気があって言ったわけじゃないとおもうんだ…」

梨子「…え、ええ。そうね…」

梨子(な、なんなのいったい…)

千歌「…」スッ

千歌「…ねぇ、よーちゃん。お金渡すから下の売店でジュース買ってきてくれない?…あ、梨子ちゃんのもついでにね♪」スッ

梨子「え…」

曜「りょーかい!なに飲みたい?」

千歌「んーと、オレンジジュース♪」

曜「オレンジね。梨子ちゃんは?」

梨子「私はいいかな…」
305: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:22:26 ID:Wp4fmPtI
曜「そう?…じゃあ待っててね!すぐ買ってくるから!」ガラッ

千歌「はーい♪」

梨子「…」チラ

千歌「…」ニヤ

梨子「……ひっ。よ、曜ちゃん!!」

曜「え?」ピタッ

梨子「待って……私も行く…」

曜「…梨子ちゃんは安静にしてなきゃダメでしょ?大丈夫、すぐ戻るからさ。千歌ちゃんとお話しして待っててね?」

梨子「嫌っ…!おねがい、1人にしないで…」

曜「だから千歌ちゃんいるでしょー?…もう行くね?」スッ

ピシャッ…

梨子「あ、あ…」
306: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:29:25 ID:Wp4fmPtI
千歌「…なぁに?そんな顔で私を見て♪」ニコッ

梨子「ひ…」

千歌「悲しいなぁ…。友達にそんな態度を取られるなんて…」シュン

梨子「と、友達じゃないってあなたが言ったんでしょ…!」

千歌「……あれぇ?覚えた?昨日2階から突き落としてあげたから記憶が飛んでるかと思ったよ♪」テヘッ

梨子「な、なんであんなことしたの…!?友達だと、友達だと思ってたのに…!!」

千歌「昨日言わなかったっけ?…あなたが曜ちゃんと付き合ってるからだよ?」

梨子「なによそれ……もしかして、曜ちゃんのことが好きで…恋人の私に嫉妬したの…?」

千歌「んぅ、それはちがうかな。1から説明してあげたいけど……そんな時間なんてないよね…」スッ

千歌「曜ちゃんが戻ってきちゃうしぃ…♡」チャキッ

梨子「ひぃ…!?ま、まさかそれで私を刺すつもり…!?」

千歌「刺してほしい?」スッ

梨子「そんなわけないでしょ…!!」
307: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:34:49 ID:Wp4fmPtI
千歌「だよねぇ。私だって刺されたくないよ」

千歌「…」スッ

千歌「…私ね、ずっと考えてたんだぁ」

千歌「私がやったことは最低だって。梨子ちゃんにやったことをどうすれば償えるかって……」

梨子「は…?」

千歌「でね?辿り着いた答えがこれだったの」ググッ

千歌「……っはぁ!!」グサッ!!

梨子「え、え…?」

千歌「はぁ、はぁ……ぅ、痛ぁ…」ポタポタ…

梨子「なに、してるのよ…」

千歌「1回じゃ、だめだ……もう…1回……」ズシュ

梨子「やめっ…!」

千歌「…っ!!」ドスッ!!
308: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:39:36 ID:Wp4fmPtI
千歌「ぁぁぁぁ…」ドサッ…

梨子「ちょっと、ねぇっ!?」バッ

梨子「う…!!」ドテッ

梨子「足が……ぅ、ぐぅ…」ググッ

千歌「痛い、痛いなぁ…♪あはは…♡」ドクドク…

梨子「千歌、ちゃん…」フラッ

梨子「なんでこんなことなんか…」

千歌「…梨子、ちゃん…ごめんね…?あんなこと、して……」

千歌「愚かな私を…これで……許してくれる…?」

梨子「だ、だからってなんで自分を刺すのよ…!?ナースコール押すから…!!」

千歌「まって……お腹が、痛いの……ナイフ、抜いて…」

梨子「わ、わかったわ…!」スッ

千歌「…」ニヤァ
309: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:45:24 ID:Wp4fmPtI
梨子「えいっ…!」ズボッ

千歌「ぅ…」ブシュゥ…

梨子「待っててね、いまナースコール――」ギュゥ

千歌「ナース、コールは…いいよ…」

梨子「なんでよ!?すぐに呼ばないと…」

千歌「…あははっ、ばーか。お前の人生終わりだね…♡」

梨子「え…?」ピタ

千歌「ナイフに指紋つけちゃって……これで、私を刺したのは…梨子ちゃん、になる…♡」

梨子「なに、言ってるの…?」

千歌「…私ねぇ、ずっ、ごほ……ずっと、考えてた…」

千歌「どうやったらお前を地獄に突き落とせるか…♡」

梨子「は…」

ガラッ

曜「千歌ちゃんお待たせー。オレンジジュース買ってき……えっ?」

千歌「来たぁ…♡」
310: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 09:49:36 ID:Wp4fmPtI
曜「千歌、ちゃ…」ポロッ

千歌「よー、ちゃぁ……痛いよぉ……たす、け……」ガクッ

曜「…っ!! 千歌ちゃんっ!!?」バッ

曜「誰かぁ!!誰か来てください!!!」

梨子「あ、ぁ……まって…」

曜「梨子ちゃん……どうしてこんなことを…!!」

梨子「ち、ちがうのよ……私じゃない…」

曜「じゃあその手に持ってるナイフはなに、?」

梨子「こ、これは…!!」パッ

曜「どいてっ!!」ドンッ

梨子「ぁう…!!」

曜「誰か!!誰か助けて!!千歌ちゃんが……千歌ちゃんがぁぁ…!!!」
311: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:14:22 ID:Wp4fmPtI
――ピッ…

「つぎのニュースです。…1週間前に静岡県沼津市の内浦で2人の少女が殺害された事件ですが、いまだに犯人の特徴すら掴めていないもようです」

「この残虐的な犯行は――」ガラッ

曜「千歌ちゃんおはよう。調子はどう?」

千歌「…曜ちゃんおはよ♪今日も朝早くから来てくれてありがとね♡」ピッ

千歌「調子はまずまずかなぁ。あと2週間くらいで退院できるみたい」スッ

曜「そっか…。あ、なにかテレビ見てたの?」

千歌「ちょっとニュースをね」

曜「ニュース…。…進展はあったって?」

千歌「…まだ証拠すら掴めてないみたい♡」

曜「そう、なんだ…」ギュッ

千歌「…♡」ニヘラ
312: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:19:42 ID:Wp4fmPtI
――5日前

千歌「…」

曜「千歌ちゃん…」ギュゥ

千歌「…」

千歌「…ん」

曜「千歌ちゃ……しっ、しまねぇ!!千歌ちゃんが目を覚ました!!」

志満「ほんと…!?」

美渡「千歌ぁ…!!」

千歌ママ「千歌ちゃん…」ウルウル

千歌「…」ボーッ

千歌(お母さん…?それに、みんなも…)

千歌(あれ?ここって、どこ…?)
313: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:25:16 ID:Wp4fmPtI
曜「千歌ちゃん……よかったぁ…」ウルウル

曜「ずっと目を覚まさないんじゃないかと思ったよぉ…」

千歌「よー、ちゃん…」チラッ

千歌「ここは…病院…?」

志満「千歌ちゃん覚えてないの…?」

千歌「え…?」

美渡「あんたね、うちの隣に引っ越してきた――」

千歌ママ「美渡っ、やめなさい…!」

美渡「え、なんで…?」

千歌ママ「目を覚ましてすぐにそんなこと言ったら混乱するでしょ…?だからいまはやめときなさい…」

美渡「…ご、ごめん」スッ

千歌「隣…」

千歌(……ああ、思い出した…)

千歌(私、自分で刺して……梨子ちゃんのせいにしようとしたんだった…)
314: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:29:56 ID:Wp4fmPtI
千歌ママ「千歌ちゃん、気分はどう?まだ寝てていいのよ?」

千歌「…いや、大丈夫。それに、だんだん思い出してきたから」

千歌ママ「そ、そうなの?…あんたが余計なこと言うから」ペシッ

美渡「だからごめんってぇ…」

千歌「お母さん、みとねぇが悪いんじゃないよ…。怒らないであげて…」

美渡「だ、だよね?悪いのは千歌を刺した…あのクズ女だもんね?」

志満「…そうね。悪いのは全部あの子よね」

曜「…っ」

千歌ママ「…2人ともやめなさい」

美渡「…ふん」

志満「…」

千歌(へぇ。ちゃんと梨子ちゃんが私を刺したってことになってるんだぁ…♡)
315: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:34:35 ID:Wp4fmPtI
千歌ママ「…あ、ナースコール押さないと」スッ

千歌「まって…」

千歌ママ「千歌ちゃん…?」

千歌「そのまえに……曜ちゃんと話がしたい…」

曜「…!」

千歌ママ「…そうよね。恋人、だもんね。美渡、志満。2人きりにさせてあげましょう?」

志満「…そうね」

美渡「わかったよ…」

千歌ママ「私たちは外で待ってるから、終わったら教えてね?」ガラッ

千歌「ありがと…。わがまま言ってごめんね…」

千歌ママ「ううん」ニコ

ピシャッ
316: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:40:32 ID:Wp4fmPtI
千歌「よーちゃん…手、にぎって…」

曜「手…?う、うんっ。わかった…」ギュッ

千歌「えへへ、あったかいなぁ…」ギュゥ

曜「千歌、ちゃん……う、うぅぅ…」ポロポロ

千歌「ふぇ…?」

曜「よかった、本当によかったよぉ…」

曜「ち、千歌ちゃんも私を置いて死んじゃうんじゃないかって……不安だった…。ひっく、うぅ…」

曜「もう絶対に話さないからね…。ずっと一緒にいよう…?」

千歌「曜ちゃん、それってプロポーズ?」

曜「へっ?…あっ、ち、ちがうよ!?////」

千歌「…えへへ。わかってるよ。ところでさ、「も」ってどういうこと?」

曜「も…?」

千歌「千歌ちゃん「も」って言ったでしょ?」
317: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:46:40 ID:Wp4fmPtI
曜「あ、あぁ…」

曜「…っ」ウルウル

曜「……ルビィちゃんが殺されたの…」

千歌「殺された…?」

曜「2日前……あの、浜辺で…滅多、刺しに、されて…」

曜「どうしてっ、ルビィちゃんがぁ……ぁ、あ…ううぅぅ…」ポロポロ

千歌「よーちゃん落ちついて…」ナデナデ

曜「ぐす、ひっく…ぅあ…」

千歌「抱きしめることはできないけど…頭ならなでてあげられるからね…♪」ナデナデ

曜「千歌、ちゃん…」ポロポロ

千歌「大丈夫だよ。曜ちゃんには私がついてる…。安心して?私はどこにも行かないから…」ナデナデ

曜「…ぅん」ギュー…
318: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:54:49 ID:Wp4fmPtI
千歌「…♪」ナデナデ

千歌「…で、犯人は?見つかったの?」

曜「ま、まだ見つかってないみたい…。夜中だったから近所の人も見てないって…」

千歌「へぇ…」

曜「……ルビィちゃんがあんな目にあったのは…私のせいかもしれない…」

千歌「…どういうこと?」

曜「その日ルビィちゃんから電話が来て……最初はなんか声が震えてたの。それで、そのことを聞いたら「なんでもない」って言われて…その数分後に悲鳴が聞こえたんだ…。そして電話が切れた…」

曜「私もただごとじゃないと思って、もう1度電話をかけたの。そしたら「助けて」って…」

千歌「…それで助けに行ったの?」

曜「…ううん。あのあとにLINEが送られてきたんだ。「さっきのは全部冗談だよ、びっくりした?ルビィもう寝るからおやすみ!」って…」ギュゥ

曜「私はそれを信じて……う、うぁ…」

曜「わ、私がすぐ行ったら……なんとかなったかもしれないのに…」ウルウル
319: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 14:59:24 ID:Wp4fmPtI
曜「ち、千歌ちゃんどうしよぉ…。私がルビィちゃんを殺したんだよぉ…」ボロボロ

千歌「…違うよ。曜ちゃんが殺したんじゃない」

千歌「これはもうしかたのないことだったんだよ…。だから、曜ちゃんが悔やむようなことじゃない、って私は思うな…」

千歌「曜ちゃんはなにも悪くない…。あまり自分を責めないでね…」

曜「でもぉ…」ウルウル

千歌「あーもー…。ほら、曜ちゃんおいでっ」グイッ

曜「…!」グイ

千歌「曜ちゃんが泣いてたら私も悲しいんだよ…。だから泣き止んでほしいな…」ギュゥ

曜「ちかちゃぁ…」ギュム

曜「…」ギュゥゥ

千歌「…って、胸に顔押しつけすぎだってばぁ…」

千歌(…ま、かわいいからいっか♪)
320: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 15:05:00 ID:Wp4fmPtI
曜「…」ギュゥゥ…

曜「…ありがと。少し落ちついてきた…」スッ

千歌「そう?ならよかった」ニコッ

曜「…ご、ごめんね。本当なら私が千歌ちゃんにこういうことをしてあげるべきなのに…」

千歌「いいのいいの♪私たちは恋人なんだもん。困ったときはお互いさま、ってやつかな?」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「えへへ…♡」ニコ

千歌(…曜ちゃん気づいてないんだね)

千歌(ルビィちゃんからお別れのLINEが届いたのが死んだあとだってことが…)

千歌(まあ、そっちのほうが好都合だからいいんだけどさ♪)

千歌(私が捕まるなんて絶対にありえない……。むしろ捕まったのは梨子ちゃんだろーし♡)

千歌(これで、これで本当に全てが終わった…。ここから、本当の恋人生活が始まるんだね…♡)
321: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 15:11:36 ID:Wp4fmPtI
――現在・千歌の病室

曜「…あはは、なんかごめんね。暗くて…」

千歌「…しょーがないよ」ニコ

曜「…」

曜「千歌ちゃんがいてくれてよかった…」

千歌「へ?」

曜「…たぶん、千歌ちゃんにああ言われなかったら…私は、自責の念に駆られて……壊れちゃってたかもしれない…」

曜「千歌ちゃん、本当にありがとね…。感謝してもしきれないよ…」

千歌「そんなおおげさなぁ…」

曜「おおげさじゃないよ。それくらい感謝してるの!」

千歌「そっかぁ。ま、言われて悪い気はしないね♪」

曜「そ、それで千歌ちゃん…。今日も…」モジモジ

千歌「…ふふ♡いいよ?おいで♪」スッ

曜「うん…♪」ボフッ
322: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 15:55:23 ID:Wp4fmPtI
曜「ぁぁ…」ギュゥゥ…

曜「やっぱ千歌ちゃんの匂いは落ちつくなぁ…♡」

千歌「曜ちゃんって私の匂いかぐの好きだよね。…私ってそんないい匂いするー?」

曜「うん、大好き…♡」スンスン

千歌「ふーん…。自分ではよくわからないなぁ…」クンクン

曜「はぁー…♪」

千歌(最近、曜ちゃんが積極的になってきた♡)

千歌(前ではこういうことも週に1回あるかないかだったのに、私が入院するようになってからほぼ毎日だしぃ…♪)

千歌(まあ、2人がいなくなった影響もあるだろうけど……私を求めてくれてすごいうれしい…♡)

千歌(それに――)

曜「…ね、ねぇ、えっちしない…?」チラ

千歌(――よーちゃんから身体を求めてくるようになったの♡これも前までは考えられなかった♡♡)
323: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:01:12 ID:Wp4fmPtI
千歌「またぁ?昨日もしたよね?♡」

曜「だって、したいんだもん…」

千歌「…♡」キュンキュン♡

千歌「いいよー♡…って言いたいところだけど、さすがに今日はしないからね?」

曜「え、どうして…?」

千歌「よーちゃんに質問です。ここはどこ?」

曜「えっと、病院だけど…」

千歌「私はなんのケガで入院してる?」

曜「お、お腹を……刺されて…」

千歌「そう。私はお腹を刺されたの。しかも2回だよ?すごく痛かった…」サスサス

曜「ぅ…」

千歌「まだお腹の傷が治りきってないのに、えっちしたらどうなると思う?」

曜「ど、どうなるの…?」

千歌「傷がね、開いちゃうらしいよ…♡」
324: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:04:40 ID:Wp4fmPtI
曜「傷が…?ま、まさか千歌ちゃん…!」

千歌「…いや?私はまだ大丈夫だよ?」

曜「そうなの…?…よかったぁ」ホッ

千歌「昨日、看護婦さんが教えてくれたんだー♪」

曜「へぇ…。でもどうしてまた…?」

千歌「えっちしてるときの声が聞こえてたみたい♡」

曜「え…」

曜「…こ、声を聞かれたって…本当に?」

千歌「うん♪」

曜「声を……声…」

曜「…////」ボンッ

千歌「あっ、真っ赤になったー♡」
325: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:08:38 ID:Wp4fmPtI
曜「うぅぅぅ…////はずかしー…////」

千歌「あははっ。いまさらはずかしがらないでよー♪」

曜「だってぇ…////」

千歌「そもそも曜ちゃんからえっちしようって言ってきたんだよ?」

曜「そ、そーだけどさぁ…」

千歌「べつに聞かれてたっていいじゃん♪…興奮しない?」

曜「興奮なんかしないよ~…」

千歌「あれ、そう?」

曜「うん…」

千歌「そっかぁ。えっちする?」

曜「し、しないよ!!…千歌ちゃんの体も心配だし」

千歌「よーちゃん…♡」ニヘラ
326: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:17:03 ID:Wp4fmPtI
千歌「私の体を心配してくれるの?よーちゃんやさしー♪」

曜「と、当然でしょ。恋人なんだもん…」

千歌「恋人かぁ…♡」

曜「…あと、えっちしようなんて言ってごめんね…。私、千歌ちゃんのことなにも考えてなかった…」ギュ

千歌「…ふふ、気にしないで?私だってよーちゃんとえっちしたかったし♡」ニコッ

千歌「でも…傷が開くのは嫌だし、治るまでえっちはお預けね?」

曜「……う、うん…」

千歌「あー、いま顔引きつったー!」

曜「ひ、引きつってなんか……ひゃ!?」ビクッ

千歌「えっちはできないけど~…」サワサワ

曜「ぅ、千歌ちゃ…」

千歌「お口でならいっぱいしてあげれるからね♡」スルッ
327: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:23:24 ID:Wp4fmPtI
曜「…っ。だ、ダメだよ…音、聞かれちゃう…」

千歌「…んー?じゃあなんでこんなにがちがちなのー?」ツンツン

曜「うひゃ…!つんつんしないでぇ…」ビクビク

千歌「やっぱり体は正直なんだね…♡はむっ」

曜「…っ!」ビクッ

千歌「んぐ……れろ…♡」ジュプジュプ

曜「ちか、ちゃぁ…♡」

コンコンッ…

千歌・曜「…っ!?」ビクッ

「すみませーん。警察の者ですがぁ」

曜「警察…?」

千歌「ぷは……も、もう来たの…?」
328: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:29:29 ID:Wp4fmPtI
千歌「あーもー…。いつもは昼過ぎに来るのに、なんで今日はこんな朝早くから…」

曜「ち、千歌ちゃん…?警察って…」

千歌「…ほら、あの件だよ。一応私にも話を聞かないとダメなんだってさ」

曜「あぁ…。そういえば私も初日に聞かれたっけ…」

千歌「というわけだからごめんね?またあとででいい?」

曜「えっ…。う、嘘だよね?私生殺し…!?」

千歌「しょーがないでしょ、警察来てるんだから…」

曜「でもぉ…!」

千歌「でもじゃないっ。警察がはいってきたときに下半身丸出しだったら即刻逮捕だよ?いいの?」

曜「ぅぐ、わかったよぉ…」スッ

千歌「…ごめんね?よーちゃん」

曜「ううん…」スルスル

千歌(……私と曜ちゃんのラブラブタイムを邪魔するなんて…あのとさか頭、絶対に許さない…)ギュッ
329: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:34:59 ID:Wp4fmPtI
「すみませーん!」コンコン

千歌「怒ってる怒ってる♪…はーい、どうぞー!」

ガラッ

「高海さん、おはようございます」ペコッ

千歌「おはよーございます」フイッ

「お身体の調子はどうですかぁ?」

千歌「ふつうですけど」

「そうですか。…あれ?渡辺さんも一緒なんですね」

曜「あ、おはようございます…」

「おはようございます♪」ニコッ

千歌「…で、今度はなんですか。もう話すことなんてありませんよ」

「そんなこと言わないでくださいよぉ…。私はあるんですからぁ」

千歌(…イライラする喋り方だなぁ)イライラ
330: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:39:33 ID:Wp4fmPtI
千歌「じゃあさっさと話してさっさと帰ってください」イライラ

曜「ち、千歌ちゃん…!」

「そうしたいんですけど……あの、渡辺さんにはちょっと席を外してもらってもいいですか?」

曜「え、…あ、はい。わかりました」ガタッ

千歌「…曜ちゃんがいてもいいんじゃないの」

「それはちょっと…」

曜「千歌ちゃん、そんな言い方じゃダメだよ…?…私、ロビーで待ってるので終わったら教えてください」

「はい。ご協力感謝します」

曜「それじゃ、またあとでね。千歌ちゃん」ガラッ

千歌「…うん」

ピシャッ…

千歌「…はぁ~」
331: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:47:35 ID:Wp4fmPtI
「うふふ、そんな大きなため息をついたら幸せが逃げていっちゃいますよ?」

千歌「…そんなくだらないこと言わないで、本題にはいってくださいよ」

「それもそうですね。じゃあまず――」

「――あなたを刺した、桜内さんについてです」

千歌「…」

「桜内さんがあなたを刺した、で合っていますよね?」

千歌「当然でしょ…。だからこうやって入院してるんじゃん」

「ですが桜内さんは「私は刺してない」と言っているんです」

千歌「…そんなの犯罪者の戯言じゃないの」

「…あとですね、「高海さんが自分で自分のお腹を2回刺した」とも言っています」

千歌「……これ昨日も聞きましたよね?もう1度答える必要があるんですか?」

「お願いします。捜査に必要なんです…」
332: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 16:55:11 ID:Wp4fmPtI
千歌「…」

千歌「自分で刺すわけないでしょ。そもそも、どうして私が自分のお腹を刺さないといけないんですか?」

「そこがよくわからないんですよねぇ…」

千歌「…梨子ちゃんの妄想なんですよ、全部。あんなやつの言ってることを真に受けないほうがいいと思いますけど」

「そうですかね…?私には、桜内さんが嘘をついてるように見えないんです…」

千歌「…じゃあ私が嘘をついてると?」

「…」

千歌「…私を疑ってるんですか。私が、自分のお腹を刺したって。そう言いたいんですか?」

「…すみません。そういうわけではありません」

千歌「梨子ちゃんが私をナイフで刺した。…現にナイフには梨子ちゃんの指紋がついてるはずです」

千歌「私は気を失いかける寸前でしたが、曜ちゃんが見ているはずです。…あいつがナイフを持って私のすぐそばに座っているところを」

「はい。それは渡辺さん本人からも聞きました」
333: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:18:06 ID:Wp4fmPtI
千歌「なら…」

「…しかし桜内さんは「ナイフを抜いてと言われたから抜いただけ」と言ってるんです」

千歌「だからそれは全部あいつの戯言だって言ってるでしょ!?その証拠でもあるの!?」

「……物的証拠は…ありません…。桜内さんさんの言葉だけです…」

千歌「はぁ~…。証拠もないのによくもまあそこまで言えますね?…あなた本当に警察ですか?」

「…っ」

千歌「…帰ってください。私が刺されたのに…私を悪者扱いして……最悪な気分だよ…」

「悪者扱いだなんて…」

千歌「わ、私は……ぐすっ、あんな痛い思いを…した、のにぃ…」ウルウル

千歌「もう帰って…。あなたとは……話したくない…」ポロポロ

「……申し訳、ありませんでした。失礼します…」ペコ

ガラッ…ピシャッ…

千歌「うぇぇ……ひっく…」ポロポロ

千歌「ぐすっ、ぅぅ…」グシグシ

千歌「……ばーかっ♡」ニヤ
334: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:24:04 ID:Wp4fmPtI
――病院・ロビー

曜「…」ソワソワ

曜(千歌ちゃん大丈夫かなぁ…。警察の人に失礼な態度を取ってなければいいけど…)

「あの…」

曜「え?」パッ

「…とりあえず、今日は終わりました」

曜「も、もうですか?10分くらいしか経ってませんけど…」

「本当はまだ聞きたいことがたくさんあったんですけどね、高海さんを怒らせちゃって…」

曜「千歌ちゃんを…?」

「…っ」ギュ

「…それでは、失礼します」ペコッ

曜「あ、はい!ご苦労様です…!」ビシッ
335: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:28:23 ID:Wp4fmPtI
「…」スタスタ

(…梨子ちゃんは絶対にやってない)

(あの子は…そんなことできる子じゃないもん…)

(高海さんにハメられたんだ…。でも、それを証明するモノがまだ出てきてない…)

(私が……絶対に暴いてみせる…)ギュッ

曜「…?」スッ

曜「そういえばあの人、どこかで見たような…」

「ねぇ、いまの…」

「だよね?絶対そうだよね?」

「うん。大人びててすぐにはわからなかったけど…」

「「μ’sの南ことりちゃんだよね!?」」

曜「南、ことり…?」
336: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:33:23 ID:Wp4fmPtI
――千歌の病院

ガラッ

曜「千歌ちゃんお疲れさま。ジュース買ってきたよ♪」スッ

千歌「よーちゃん…」ウルウル

曜「…! どうしたのその目…。泣いてたの…?」

千歌「ぅん…。うぅ、警察の人がチカを虐めるの…」

曜「いじめるって……そんなわけ…」

千歌「ぐすっ…だって私のことを悪者扱いするんだよ…?「お前が全部やったんだろ」って……私の言い分を全部無視して……えぐっ、よーちゃぁぁん…」ポロポロ

曜「そんな…」

千歌「もうやだぁ……よーちゃ、助けてよぉ…」ポロポロ

曜「…っ。千歌ちゃん…」ギュッ

千歌「うぁぁぁん…(えへっ♡)」ギュゥゥ
337: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:37:56 ID:Wp4fmPtI
千歌「――…」ギュゥゥ

曜「ち、千歌ちゃん?私そろそろ学校行かないと…」

千歌「チカを見捨てて行っちゃうの…?」ウルウル

曜「そ、そんなんじゃないよ!?私はただ…」オロオロ

千歌「…えへへ、じよーだんだよ♪いってらっしゃい」ニコッ

曜「千歌ちゃん…。うん、行ってきます!」スッ

曜「学校終わったらまたすぐ来るからね?」ガラッ

千歌「うん♪…でも部活はいいの?」

曜「部活も大事だけど、やっぱり私は千歌ちゃんと一緒にいるときのほうが好きだから…」

千歌「よーちゃん…♡」

曜「えへへ…////そういうわけだから!!じゃあね!!」ピシャッ

千歌「…♡」ニヘラ

千歌「うれしいこと言ってくれるなぁ♡」ボフッ
338: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:47:28 ID:Wp4fmPtI
――留置所

梨子「…」ボーッ

梨子「…私、いつまでここにいるんだろう」

梨子「刑務所に、いれられちゃうのかな…」

梨子「どうして…?私は…なにもしてないのに…」ウルウル

梨子「私はただ…千歌ちゃんを助けようとした、だけ……なのに…」

梨子「千歌ちゃんに……はめられた…」

梨子「どー、して……あんなことしたの…?私が…なにを…」

梨子「うぅ、ぐす……うぁぁぁ…」

梨子「ひっく、…ぅぁ、ぅぅぅぅ…」

梨子「よーちゃん……おかあ、さん…助けてよ…」

梨子「たすけて……ことり、さん…」

梨子「…っ。もう、嫌だよぉ…」ポロポロ
339: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:51:13 ID:Wp4fmPtI
梨子「もう……嫌だ…」

梨子「本当のことを言っても…誰も信じてくれない…」

梨子「私が刺したって……決めつけて…」

梨子「信じて、くれたのは…ことりさんだけ…」

梨子「……こんなの、耐えられない…」

梨子「……曜ちゃんにも嫌われちゃったもんね…」

梨子「……もう、限界だよ…」

梨子「わたし……疲れちゃった…」

梨子「…」スッ

梨子「…っ」ギュッ

梨子「……あかあさん、私もそっちに行くからね…」グッ…

梨子「……ごめんなさい…」ググッ…

梨子「……がぁ、ぅ……ぁ」
340: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 17:57:29 ID:Wp4fmPtI
『――あ、あの!』

『え?』

『た、高飛び込み、すごかったです!!優勝おめでとうございます…!!』

『ありがとう♪見てくれたの?』

『はい!…あの、私、桜内梨子って言います!!』

『へ?…梨子ちゃんって言うんだ。私は、渡辺曜です♪』ニコッ

『――おまたせっ。ごめんね、電車が混んでてさ…。1本ずらしちゃった…』

『曜ちゃん!…ううん、私もいま来たところだから気にしないで?』ニコッ

『そっか、ならよかったぁ。それで、どこに連れて行ってくれるの?』ギュッ

『ひゃっ!?』

『え?な、なに…?』

『手、手を….////』

『…あっ、ごめん!!…嫌だった?』

『嫌じゃないけど……はずかしい…////』カァァ
341: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 18:01:10 ID:Wp4fmPtI
『――ねぇ、曜ちゃんって好きな人いる?』

『えっ!?ど、どうしたのいきなり…』

『…』

『…? 梨子ちゃ』チュッ

『んむ…!?』

『ぷはっ…。えへへ、キスしちゃった…』

『ちょ……梨子ちゃん…?』

『…いきなりキスしてごめんね?私、曜ちゃんのことがあのときから好きだったの…』

『えっ…』

『曜ちゃん…。私と、付き合ってください…』スッ

『……』

『……ダメ、かな?…んっ』チュ

『…っは。これが、私の答えだよ…♪』

『…!! 曜ちゃ――』

梨子「――」
342: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 18:15:07 ID:Wp4fmPtI
――2年の教室

ガチャンッ!!

教師「…渡辺さん?」

曜「あっ、ごめんなさい…」サッ

教師「大丈夫?…あら?どうして泣いてるの?」

曜「え…?」ポロポロ

曜「あ、あれ?どうしたんだろ…」グシグシ

教師「保健室行く…?」

曜「大丈夫、です…」グシ

教師「そ、そう?じゃあまたなにかあったら教えてね…?」

曜「はい…。すみませんでした…」

教師「……授業を中断してごめんなさいね。では42ページを開いてください」
343: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 18:20:46 ID:Wp4fmPtI
――お昼休み・屋上

曜「…」モグモグ

曜「…やっぱ千歌ちゃんと一緒に食べないとつまらないなぁ。お弁当はおいしいけど…」

曜「あと2週間かぁ……。あぁ、本当につらい…」

曜「…」スッ

曜「…でも、さっきはどうして涙なんか出ちゃったんだろ…」

曜「目にゴミでもはいっちゃったのかなぁ…?みんなの前ではずかしい思いしちゃったよ…」スッ

曜「ん…」ゴクゴク

ガチャ

曜「…?」チラ

果南「あ、曜じゃん」

曜「果南ちゃん…!」
344: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 18:44:54 ID:Wp4fmPtI
果南「今日は1人なんだね。千歌は?」

曜「えっ?千歌ちゃんはいま入院して…」

果南「入院!?まじで?千歌どっかケガしたの!?」

曜「…果南、ちゃん?」

果南「ていうかケガしたんだったら私にも教えてよね?どこの病院?放課後お見舞いに行ってくるよ」

曜「どこって、この前一緒に行ったじゃん…」

果南「あれ?そうだっけ?」

曜「…果南ちゃん大丈夫?なんか変だよ?」

果南「私が変?そんなことないと思うけど…」

果南「…ちょ、そんなこと言わないでよー。あはは」

曜「ご、ごめん…」

果南「ん?なんで曜が謝るの?」

曜「え…?」
345: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 18:50:10 ID:Wp4fmPtI
果南「あ、私たちもそこで食べていい?」

曜「う、うん。いいよ」スッ

曜(私「たち」…?聞き間違いだよね…?)

果南「ありがとね♪」ストッ

果南「ほら、ダイヤは私の隣!」

曜「ダイ、ヤ…?」

果南「曜も知ってるでしょ?ほら、生徒会長の」

曜「い、いや、果南ちゃん…?」

果南「ああ、私と曜は幼馴染なんだよ。…いやいや、そんなんじゃないって。ただの友達!」

曜「…」ゾクッ

曜(え、え?なに?私は夢でも見てるの…?)

曜(果南ちゃんが…なにもない空間に笑顔で「誰か」と話してるんだけど…)
346: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 18:56:54 ID:Wp4fmPtI
果南「さて、そろそろ食べよっか。いただきまーす♪」スッ

果南「もぐもぐ…。んー、おいしい♪」

曜「…」チラ

果南「えー?からあげほしいの?しょーがないなぁ。はい、あーん」スッ

曜(あ、あーん?誰に!?)

ポトッ…

曜「ちょ…」

果南「そっか。よかったよ♪」ニコッ

曜「か、果南ちゃん!」

果南「わっ。…曜?どうしたの?」

曜「からあげ落ちたよ…?」

果南「うそっ、どこに!?」

曜「そこ…。果南ちゃんの真横…」スッ

果南「…」ジーッ

果南「もー、びっくりさせないでよ。どこにも落ちてないじゃん」
347: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 19:03:25 ID:Wp4fmPtI
曜「いやいや、そこに落ちてるじゃん!!」バッ

果南「よ、曜?そんな怒らないでよ…。私、なにか曜を怒らせるようなことしちゃった…?」

曜「だから…」

果南「…だよね?私なにもしてないよね?」

曜「…」ゾクゾクッ

曜(なんなのこれ……意味わからないよ…)

曜(果南ちゃんは…ダイヤさんと話してるみたいな言い方だったけど…)

曜(そっ、そんなわけないじゃん!!だってダイヤさんは死んだんだよ…?)

曜(死んだ人と会話なんてできるわけない…。そもそも幽霊なんてものはこの世に存在しなくて…)

曜(じゃあ果南ちゃんは誰と話してるの…!?ま、まさか本当に…ダイヤさんの幽霊…?)

曜(それなら…私が見えない理由もわからなくもないよね…。…って、幽霊なんていないんだってば!!)

曜(頭が混乱してきたぁ…)ガシガシ
348: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 19:08:53 ID:Wp4fmPtI
果南「あはは、ダイヤってば~」

曜(また楽しそうに誰かと話してるしぃ…)

曜(…待てよ。ダイヤさんの幽霊だったら…誰がルビィちゃんとダイヤさんを殺したか知ってるんじゃ…?)

曜(そうだよ!きっとそうに違いない!!よしっ、さっそくダイヤさんに話を――)

曜「…」ピタッ

曜(…見えないのにどうやって会話するの?)

果南「曜?」

曜「へ…?」

果南「ダイヤが話しかけてるよ?答えてあげて?」

曜「えっ…」

曜「……えっ、と…ご、ごめん。話聞いてなかった…。果南ちゃん、だ、ダイヤさん……は、なんて…?」

果南「そうなの?…さっきから手が止まってるけどどうしたのか、って言ってるよ」

曜「あ、あぁ~…」
349: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 19:12:35 ID:Wp4fmPtI
曜「えっと……か、考えごとをしてて…」

果南「だってさ、ダイヤ♪」

曜「…」

曜「……ダイヤさん教えてください!!あなたたちを殺したのは誰ですか!?名前がわからないなら特徴とか――」

果南「曜っ!!」

曜「…っ!」ビクッ

果南「い、いきなりなんてこと言うの!?殺された、とか……ダイヤはここにいるじゃん…!!」

曜「え…」

果南「大丈夫…?今日の曜、なんかおかしいよ…」

曜「…」

曜(……私の勘違いだった。果南ちゃんはダイヤさんの幽霊を見てたんじゃない…)

曜(果南ちゃんが見てたのは……)
350: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 19:18:12 ID:Wp4fmPtI
果南「曜…?」

曜「……なーんちゃって!冗談だよ冗談!!」

果南「えっ、冗談…?」

曜「ごめんね?ちょっとびっくりさせようと思っただけなんだぁ…。ダイヤさんもごめんなさい!!」

果南「なんだ、冗談かぁ…。もー、びっくりしたじゃん!」

曜「あはは、あは…」ポロポロ

果南「…って、曜?泣いて…」

曜「め、目にゴミがはいっちゃったのかも…。ごめんっ、私教室に戻るね!!」

果南「そーなの?…わかった。またね」

曜「…っ。ぐす、またね…」タッタッタッ…

曜「…」ガチャ

曜(幽霊なんかじゃ、なかったんだ…)

曜(果南ちゃんが見てたのは……幻覚…)バタン
351: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 19:26:00 ID:Wp4fmPtI
曜(果南ちゃんはきっと……ダイヤさんの死に耐えられなかった…。そして、壊れちゃったんだ…)

曜(果南ちゃんもつらかったよね…。大切な人が……殺されて……)ギュ

曜(もう私にはどうすることも…)ピタッ

曜(……私も、こうなってたかもしれないの…?)

曜(ルビィちゃんが殺されて……もし、千歌ちゃんが支えてくれなかったら……私も…あんなふうに…)チラ

果南「あーん♪…うん、おいしいよ♪」

曜(自分で食べてるだけじゃん…)ウルッ

曜「うぅぅ……果南、ちゃん…」ポロポロ…

曜「ぅ、ぐすっ……ひっく…」スタ…スタ…

曜(もう、あの頃の果南ちゃんは戻ってこない…)

曜(私には……どうすることもできないよ…)

曜(……それに…)スッ

曜(あんなに幸せそうなんだもん…。たとえそれが偽りでも……果南ちゃんの幸せを壊したくない…)

曜「…っ」グシグシ

曜「千歌ちゃんに会いたいなぁ…」
352: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 20:51:09 ID:Wp4fmPtI
――千歌の病室

千歌「~♪」シャンシャン

ガラッ

千歌「…ん?」チラッ

千歌「あっ、やば…」

「…」

「…こんなときにゲームですか」

千歌「べつにあなたには関係ないでしょ?…看護婦さんには許可取ってるしー♪」シャンシャン

千歌「というかノックもなしにはいってきたよね?ノックくらいしよーよ」シャンシャン

「…」

「…桜内さんが亡くなりました」

千歌「えっ?」パッ
353: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 20:55:52 ID:Wp4fmPtI
千歌「いまなんて…?」

「桜内さんが…亡くなりました。自殺だそうです」

千歌「自殺かぁ…。留置所でも自殺ってできるんだねぇ。ちなみにどんな死に方だったの?」

「…首吊りです」

「自分の服で輪っかを作って……そこに首を…」

千歌「あ、そこまでは聞いてないです。どうでもいいし」スッ

「どうでも…」

千歌「…あーっ!ライブ失敗してるー!!」

千歌「目を離しちゃったからなぁ~…。あーあ、LPが無駄になっちゃった…」

「……ですか…」

千歌「…なぁに?」

「……なんとも、思わないんですか…?桜内さんが亡くなって…」
354: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:00:52 ID:Wp4fmPtI
千歌「…」スッ

千歌「…悲しんでほしいんですかぁ?だったら泣いてあげるよ?」ウルウル…

千歌「えーんえーん、りこちゃんがしんでかなしーよー」ポロポロ

「…っ!!」ガシィ!!

千歌「わっ…」

「それ以上梨子ちゃんを侮辱するな…!!誰のせいで死んだと思ってるの!?」

千歌「自分で死んだから自殺なんでしょ?」

「このッ…」バッ

千歌「…あれー?いま梨子ちゃんって言ったぁ?」

「…」ピタッ

千歌「いきなり親しい呼び方になったよね?…まさか、あなたと梨子ちゃんは知り合いなの?」

「それ、は…」

千歌「その手を離してよ。…元音ノ木坂学院の生徒で梨子ちゃんの先輩でもある南ことりさん?」

「…!」パッ
355: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:08:39 ID:Wp4fmPtI
千歌「服が伸びたらどうするんですかー?まあ、私のじゃないからべつにいいけど♪」

千歌「あとさ、いま殴ろうとしたよね?…これって結構問題になるんじゃないですかぁ?」

「…なんで」

千歌「は?」

「なんで…私が梨子ちゃんの先輩だって…」

千歌「…なんでって、この前梨子ちゃんに聞いたからだけど?引っ越してくる前は音ノ木坂学院ってところにいた、ってね」

千歌「…最近ね?看護婦さんや他の患者さんが騒いでたから調べてみたんだぁ。南ことりってどんな人だろうって」

「…」

千歌「そしたらびっくり!なんとすごい有名人じゃん!!」

千歌「学校を廃校から救ってさ…。すごいよね。そんなの、なかなかできないと思いますよ」ニコッ

「…なにが、言いたいの」

千歌「べつにぃ?だから梨子ちゃんのためにここまで必死に頑張ったんだなーって♪」
356: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:17:55 ID:Wp4fmPtI
千歌「かわいい後輩のためにがんばったんでしょ?見つかるわけのない証拠を探したりさぁ…♡」

千歌「でも、それだけじゃないよね?ただの後輩ってだけでそこまでするかなぁ?」

「私は警察だから…」

千歌「ううん。そんな理由じゃない。…知ってるんだよ?警察は証拠さえあればそれで充分だって」

千歌「…現に、あなた以外は初日以降来なくなった。だってもう証拠も目撃情報もあるんだよ?わざわざさらに調べる必要なんてないんだもん」

「それは…」

千歌「それは?」ニコッ

「…っ。梨子ちゃんは、私の友達なの」

千歌「へぇ…」

「…あの子は本当に優しい子だった。絵を描くのが大好きで。梨子ちゃんの奏でるピアノの音色は素敵で…。そんな子に……人を刺したりできるはずがない…」

「あんな優しい子に…人を刺すなんてことは…」

千歌「でも実際に刺されたよ?…お腹見せよっか?」

「…あなたが自分で刺したんでしょ。梨子ちゃんを陥れるために」
357: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:31:09 ID:Wp4fmPtI
千歌「私がぁ?…断言してるけど、証拠はあるんですか?」

「証拠はないよ。でも、私は梨子ちゃんを信じる」

千歌「ふーん…。警察が被害者よりも加害者の味方をするなんてね…」

「…被害者は梨子ちゃんのほうでしょ。あなたは梨子ちゃんに罪をかぶせて、自殺に追いこんだ」

「それだけじゃない。あなたには桜内親子をベランダから突き落とした容疑もかかっています」

千歌「…」ピクッ

「もちろんこれは殺人罪に殺人未遂…。…そして虚偽告訴罪。あなたの場合、少なくとも5年以上は確実でしょうね」

千歌「…それって脅しかな?警察が証拠もないのにそこまで言うなんて終わりだね。…この件はあとで警察署に報告させてもらいます。殴られそうになったことも含めて」

「そうですか。かってに報告でもなんでもしてください」

千歌「…クビになるかもね♪それでもいいの?」

「……もしクビになったとしても、それまでに絶対証拠を見つけるから。あなただけは赦さない…」

「さようなら。あなたと次に会うときは必ず逮捕状を持ってきますから」ガラッ

千歌「…楽しみに待ってるね?梨子ちゃんのお葬式とどっちが早いかなぁ?」ニコッ

ピシャンッ!!
358: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:35:34 ID:Wp4fmPtI
千歌「…」ボフッ

千歌「…バカみたい。あんなに必死になっちゃって」

千歌「証拠なんて見つかるわけないじゃん。…ま、梨子ちゃんがかってに死んでくれてよかったよ♪」

千歌「…あっ、そうだ。証拠といえば……あの洋服たちも処分しないとなぁ。…んー、退院してからでいっか♪」

千歌「というか退院しないと外に出れないから無理だしー♪」

コンコンッ…

千歌「…ん?こんな時間に看護婦さんは来ないよね?…はーい!どーぞー!!」

ガラッ

曜「千歌ちゃん…」ヒョコッ

千歌「…よ、曜ちゃん!?学校はどうしたの!?」

曜「えへへ、早退しちゃった…」

千歌「早退って…どうして?」

曜「千歌ちゃんに会いたくて…」ギュ
359: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:40:08 ID:Wp4fmPtI
千歌「私に…?…うれしいよ?うれしいんだけどさ、さすがに早退してまで来るのはどうかと思うよ…?」

千歌「曜ちゃんの成績にも関わるだろうし…」

曜「うぅ、ごめん…。だけど、どうしても会いたくて…」ウルウル

千歌「もぉ…♡そんな泣きそうな顔しないでよぉ。ほら、こっちおいで?」ポンポン

曜「うん…」スタスタ

曜「…」ストッ

千歌「んー?いつもみたいにこっちに座らないの?」

曜「とりあえずイスでいいや…」

千歌「…」ジーッ

曜「…な、なに?私の顔になにかついてる?」

千歌「…曜ちゃんなにかあった?」

曜「え…」
360: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:44:27 ID:Wp4fmPtI
千歌「だって、学校に行く前は元気だったのにいまは暗い顔してるもん。…なにがあったのか私に教えてくれる?」

曜「…」

曜「…やっぱ千歌ちゃんはすごいね。私になにかあるとすぐ気づいちゃうんだ…」

千歌「恋人ですから♪」ニコッ

千歌「…それで、どうしたの?…悪口を言われたとかじゃないよね?」

曜「そ、そんなんじゃないよ…。えっとね…」

千歌「うん?」

曜「今日、果南ちゃんに会ったの…」

千歌「果南ちゃんに?元気だった?」

曜「元気……まあ、元気だったと思う…」

千歌「そっかぁ。…果南ちゃんとケンカしちゃった?」

曜「…」フルフル

千歌「あれ、ちがう?じゃあなんだろ…」
361: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:53:03 ID:Wp4fmPtI
曜「果南ちゃん……壊れちゃってた…」

千歌「壊れ…?」

曜「1人なのに…ダイヤさんと楽しそうに話してたの…」

千歌「…」ポカーン

千歌「…よ、曜ちゃんどういうこと?詳しく説明してよ…」

曜「そのままの意味だよ…。果南ちゃんはなにも無い空間にむかってダイヤさんと話してた…」

千歌「…えっと、ダイヤさん?は死んだんだよ?というかなにも無い空間にむかってって…」

曜「最初は私だって信じられなかった。もしかしたら私が見えてないだけで、果南ちゃんにはダイヤさんの幽霊が見えてるんじゃないかって思ったりもした…」

曜「…でも、違ったんだよ。果南ちゃんはダイヤさんが死んだことすら覚えてなかった…」ギュ

曜「いや、ダイヤさんが死んでから数日間の記憶がごっそり抜けてるって言ったほうが正しいのかな…?千歌ちゃんが入院してることすら覚えてなかったし……」

曜「きっと、果南ちゃんはダイヤさんが死んだのが信じられなかったんだよ…。そして自分だけのダイヤさんを頭の中に作り上げた…」

千歌「果南ちゃんが…」
362: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 21:58:21 ID:Wp4fmPtI
曜「まるですぐそこにいるかのように振る舞ってて……果南ちゃんには本当にダイヤさんが見えてるのかもね…」

千歌「そっかぁ…」

曜「…っ。うぅ……あの果南ちゃんは私の知ってる果南ちゃんじゃない…」ウルウル

曜「か、果南ちゃんはぁ…」

千歌「…っ」ギュッ

曜「…!」ビク

千歌「果南ちゃんは果南ちゃんだよ。…それ以上でもそれ以下でもない」

千歌「ちょっとおかしくなって、変な妄想をしちゃってるだけだと思う。…大丈夫、果南ちゃんならすぐに自分を取り戻すはずだよ。それを信じてあげよう?」

千歌「私たちが信じてあげないで誰が信じるの…?」

曜「千歌、ちゃん…」ウルウル

千歌「きっと果南ちゃんは大丈夫だから…」

曜「千歌ちゃぁぁん…!!」ギュゥゥ

千歌「…」ギュゥゥゥ…
363: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 22:06:51 ID:Wp4fmPtI
曜「――すぅ、すぅ…」ギュゥ

千歌「泣き疲れちゃったのかな?…ふふ、かわいいなぁ」ナデナデ

千歌「…♪」ナデナデ

千歌(…それにしても、まさかあの果南ちゃんがそんなふうになっちゃうなんてね…)

千歌(かわいそうに…。このままだと…近いうちに檻のついた病院にいれられちゃうよ…)

千歌(本当に残念だけど……私にはどうすることも…)ウルウル

千歌(…って、その原因をつくったのは私なんだけどね♡)クスッ

千歌(はぁ…。ダイヤさんを殺さなければよかったのかな…?)

千歌(…いやいや、そんなのダメに決まってるじゃん。顔がバレてたし、もし殺さなかったら私が捕まってたもん)

千歌(そもそも私は悪くないよね?…悪いのはダイヤさんを連れてきたルビィちゃんでしょ)

千歌(ダイヤさんがついてくるって言っても振りきってそのまま行っちゃえばよかったんだよ…)

千歌(そしたら死体もひとつしか出なかったのに!!)

千歌(あーもーイライラしてきたぁ…。死んでからも人をイライラさせる天才なんだね、あの子は…)
364: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 22:14:11 ID:Wp4fmPtI
千歌(まったく…)ハァ

千歌(果南ちゃんのことはもう諦めよう…。元に戻してあげたいとは思うけど、めんどくさいもん)

千歌(子供の頃からの幼馴染だけどさぁ、言うほど仲良くなかったもんね。家も遠くてなかなか遊びに行けなかったし)

千歌「ふわぁ…」

千歌「ん~…私も眠くなってきた…」モゾッ

千歌「ちょっとだけ寝よっと…」スッ

千歌「よーちゃんおやすみぃ…♪」ナデナデ

曜「ん……ちか、ちゃぁ…」ムニャムニャ

千歌「かわいい…♡」

千歌「…」ナデナデ

千歌「…」ウトウト

千歌「すぅ…すぅ…」
365: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:00:45 ID:Wp4fmPtI
――渡辺家・リビング

曜「ただいまー」

曜ママ「おかえりなさい。…まったく、こんな遅くまで…。もう9時過ぎよ?」

曜「面会時間ギリギリまでいたからね~」

曜ママ「明日はちゃんと早く帰ってきなさいよね?」

曜「善処しまーす♪」

曜ママ「はぁ…。千歌ちゃんが入院したからって、いくらなんでも長居しすぎよ。あっちだって迷惑してるんじゃない?」

曜「全然?今日なんてね、泊まってって言われちゃったし♪」

曜ママ「それなら泊まっていけばよかったじゃない」

曜「…そうしたいのはやまやまだけど、看護婦さんにすごい怒られちゃった。「ただでさえ面会時間を早くしてるのに、これ以上好き勝手はさせない」って…」

曜ママ「ふーん。あそこってたしか11時からだっけ?」

曜「たぶんそのくらいだと思う…」

曜ママ「それを朝の6時にまで早めてくれたんでしょ?それなのに泊まりたいなんて言ったら誰でもキレわよ」

曜「そーだよねぇ…」シュン
366: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:05:12 ID:Wp4fmPtI
曜ママ「ほら、そんな顔しないの。明日も会えるんだから!」ビシッ

曜「わわっ、背中叩かないでぇ…!」

曜ママ「ふふ。夕飯温めておくから着替えてきなさい?」

曜「はーい…」スタスタ

曜ママ「…!」

曜ママ「…あっ、ちょっとまって」

曜「え?」ピタッ

曜ママ「すっかり忘れてた…。夕方に警察の人が来てね、これを置いていったわよ?」スッ

曜「紙…?」スッ

曜「…これって電話番号?」

曜ママ「みたいね。帰っきたらすぐ電話をかけてって言ってたわ」

曜「なんで警察が…?なんて名前の人?」

曜ママ「南さん、って名前だったと思うけど」

曜「南…」
367: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:09:17 ID:Wp4fmPtI
――曜の部屋

曜「…」プルルルル…

曜「なんで南さんが私に…?」プルルルル…

曜「……もしかして私を逮捕するとかじゃ…」ピッ

曜「…! あっ、もしもし…」

『…どちらさまですか?』

曜「えっ?渡辺ですけど…」

『…あ、あぁ。ごめんなさい。渡辺さんでしたか』

曜「はい…。あの、こんな時間にすみません。いまさっき帰ってきたばかりで…」

『…高海さんのところにいたんですか?』

曜「そ、そうです…」

『…』

曜(…なんで黙っちゃうの!?)
368: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:14:57 ID:Wp4fmPtI
曜「えっ、と…」

『…いまから会えませんか?』

曜「へ…?いまから…?」

『渡辺さんの家の近くのファミレスはどうでしょう?もちろん私が奢りますから』

曜「で、でも、マ……母が夕飯を作ってくれてるので…」

『なら私が渡辺さんの家にむかいます。それならかまいませんか?』

曜「わ、私の家…?」

『渡辺さんに伝えたいことがあるんです。…それとも、高海さんからすでに聞いていますか?』

曜「千歌ちゃんからはなにも聞いてないですけど…。伝えたいことって…?」

『その件はお会いしてから話します』

曜「で、電話じゃダメなんですか…?」

『ダメです。これはさすがに、電話じゃ伝えられません』

曜「…」

曜「…わかりました。母に、聞いてみます」

『ありがとうございます。…では、またあとで電話をください』
369: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:20:28 ID:Wp4fmPtI
――渡辺家・リビング

曜「…」ソワソワ

曜ママ「何時頃来るって?」ジャーッ

曜「たぶん、あと5分か10分だと思うけど…」

曜ママ「ふーん。ま、警察の人が来る前に食べ終わってよかったわね。待たせるわけにはいかないし」ゴシゴシ

曜「うん…」

曜ママ「…曜とも今日でお別れかぁ」ゴシゴシ

曜「…えっ?どういうこと?」

曜ママ「だって逮捕しに来るんでしょ?」カチャ

曜「えぇ!?た、逮捕ぉ!?なんで…?私なにもしてないよ…!?」ガタッ

曜ママ「なに本気になってるのよ。冗談に決まってるでしょ」

曜「ママぁ~…!!」
370: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:24:13 ID:Wp4fmPtI
曜「ママひどい…。娘にそんな冗談言うなんて…」

曜ママ「そんな冗談くらい、ちょっと考えればわかるでしょ?」

曜「だって本気のトーンで言うんだもん…。一瞬信じちゃったよ…」

曜ママ「そう?ならよかった♪」

曜「よかったって…」

ピンポーン…

曜「…!」ビクッ

曜ママ「あらあら、曜を逮捕しに来たわよー?」

曜「ママやめてよぉ…」

曜ママ「ふふ♪…はーい!いま出まーす!」スタスタ

曜「ママったら冗談がキツすぎるよ…」

曜「…あ、私も出たほうがいいよね」スタスタ
371: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:29:34 ID:Wp4fmPtI
――曜の部屋

曜「適当に座ってください…」

「…いえ。このままで大丈夫です」

曜「は、はあ…」

曜「…あ、それで、私に伝えたいことって…」

「…」

「…渡辺さんは桜内さんと恋人だったんですよね?」

曜「…? そうですけど…」

「そして、高海さんとも」

曜「…っ。はい…」

「今回の事件は――高海さんと桜内さんが渡辺さんのことで口論になり、そばに置いてあった果物ナイフで桜内さんが高海さんのお腹を2回刺した。…これで合っていますか?」

曜「そう、だと思います…」

「…本当に桜内さんが刺したと思いますか?」

曜「え…」
372: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:35:32 ID:Wp4fmPtI
曜「そ、それってどういうことですか?梨子ちゃんじゃないなら……誰が…」

「高海さん本人です」

曜「千歌ちゃんが…?」

「はい。私はそう推測しています」

曜「…なんの冗談ですか。そんなわけないでしょ…」

「しかし、桜内さんはこう言っているんです。「自分で自分のお腹を2回刺した」と」

曜「…私は、梨子ちゃんがナイフを持って千歌ちゃんのそばに座っているところを目撃しているんですよ…?」

「あなたは刺すところを見ましたか?」

曜「見てません、けど…」

「桜内さんがナイフを持っていた理由は、高海さんのお腹を刺したのではなく、ナイフを抜いてた言われたからです。桜内さん本人もそう言っていました」

曜「……そんなわけ…」

「ないとは言いきれませんよね?…刺した瞬間を目撃したわけではないんですから」

曜「…」
373: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:44:01 ID:Wp4fmPtI
「これはあくまで私の推測ですが……高海さんは桜内さんさんが邪魔だったんですよ。あなたの恋人である桜内梨子が…」

曜「…!」

「なぜ相手を刺さずに自分を刺したのかと言うと、桜内さんに罪を被せるためだと思います」

「未成年でも殺人未遂の罪は重たいですからね。しかも2回刺してるから殺意がなかったでは通用しない…。高海さんは恐らくそれを狙ったんでしょう」

「桜内さんも「お前を地獄に突き落としてやる」って言われてたみたいですよ?」

「そして、高海さんの思い描いたシナリオの通り…桜内さんは逮捕されました」

曜「嘘だ…」

「嘘では…」

曜「嘘だよ!!千歌ちゃんが、千歌ちゃんがそんなことするはずない…!!」バッ

「…」

曜「千歌ちゃんは優しい子なんですよ…?…梨子ちゃんのことだって、刺されたのは自分のせいだって言って……」

曜「梨子ちゃんのことをちっとも恨んでなかった…。梨子ちゃんと早く仲直りしたいって言ってたんですよ…?梨子ちゃんは大切な友達だからって…」

曜「そんな誰よりも優しい千歌ちゃんが……」

「それが全部嘘だとしたら?」

曜「は…?」
374: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:51:02 ID:Wp4fmPtI
「それが全部、渡辺さんを喜ばせるためについた嘘だとしたらどうしますか?」

曜「嘘じゃない…!!千歌ちゃんは本当に優しい子なんですよ!?それを知らないくせに…!!」

「…では、桜内さんが亡くなったということは高海さんから聞きましたか?」

曜「…」ピタッ

曜「梨子、ちゃ……亡くなっ……え…?」

曜「……いま、なんて…言ったの…?」

「…桜内さんは今朝、留置所で亡くなっていました。自殺だそうです」

曜「梨子、ちゃん……が…」フラッ

「渡辺さん…!」

曜「…っ」

「…高海さんから聞きましたか?」

曜「…聞いて、ない」

「…高海さんはどうでした?泣いていましたか?悲しんでいましたか?…笑顔じゃありませんでしたか?」

曜「…!」バッ

「やっぱり…」
375: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/25(金) 23:56:35 ID:Wp4fmPtI
曜「…笑顔、だったかは…覚えていません…。ただ、いつもよりすこし機嫌がよかったような…」

「…亡くなったって聞かされて、笑顔でいられますか?大切なお友達なんでしょう…?」

曜「そん、な……まさか……」

「渡辺さん…!!」ガシッ

曜「…っ」ビクッ

「協力してください。桜内さん……ううん、梨子ちゃんの無念を晴らしたいんです…!!」

曜「…」ボーッ

「渡辺さん…!おねがいします…!!」

曜「……すこし、考えさせてくれませんか…」

曜「いま…すごい頭の中がぐちゃぐちゃで……なにを言っていいのか…わからない…」

曜「頭が…おかしくなりそうで…」

「…わかりました。では、後日連絡をください」

曜「……」
376: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 00:03:33 ID:LN1TA97E
「渡辺さんもつらいと思います。でも、桜内さんの無念を晴らすには……このことを話すしかなかったんです」

「…はっきり言って、高海さんは人の形をした悪魔です。人を陥れることも……そして、そのために自分を刺すこともなんとも思わないんですよ」

「きっと、人を殺したとしてもへらへらしてるんでしょうね…」

曜「……」

「渡辺さんは……高海さんと桜内さん、どちらを信じますか…?」

「今日はありがとうございました。…お電話、待っていますね」ガチャ

バタン…

曜「……」

曜「……そだ…」

曜「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ…」

曜「千歌ちゃんがそんなことするわけない……」

曜「千歌ちゃんが……そんな、こと……」

曜「千歌、ちゃん……」

曜「あ、ぁ……ぁ……」

曜「……わたしは、だれをしんじたらいいの…?」
377: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 04:43:04 ID:ONnTuJMs
――次の日・千歌の病室

千歌「んー?」

千歌「おかしいなぁ。いつもはもうとっくに来てる時間なのに…」

千歌「寝坊しちゃったのかなぁ…?」

ガラッ…

千歌「…?」チラッ

曜「…」

千歌「あっ、よーちゃん♡おはよぉ、今日は遅かったね?チカさびしかったよ~…」

曜「…」

千歌「…あれ?曜ちゃん?」

曜「…千歌ちゃん、答えて。千歌ちゃんは……梨子ちゃんに罪を被せようとして…自分を刺したの…?」

千歌「…え?」
378: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 04:48:38 ID:ONnTuJMs
千歌(な、なんで曜ちゃんが知ってるの…?……まさかあのとさか頭……)

千歌「……な、なにそれ?どーゆーことぉ…?」

曜「答えてよっ!!千歌ちゃんなの…!?」

千歌「…違うよ。誰から聞いたの…?」

曜「…南さん」

千歌(あのとさか頭………曜ちゃんに余計なことを吹き込んだみたいだね……)ギリッ

曜「南さんが昨日……家に来て…」

曜「色々と教えてくれた…。り、梨子ちゃんが亡くなったことも…」

千歌「……そう、なんだ…」

曜「千歌ちゃんどうして…?どうして教えてくれなかったの…?梨子ちゃんが……死んだって…」

千歌「……」

千歌「…だって、教えたら曜ちゃん悲しむでしょ…?言わなかったのはごめんなさい…。でも、曜ちゃんの泣いてる顔を見たくなかったからなの……」
379: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 04:55:56 ID:ONnTuJMs
曜「…」

千歌「…ねぇ、曜ちゃん。こっちに来てよ。またぎゅーってしてあげるから…」スッ

曜「いらない…」

千歌「え…?」

曜「……私、信じたかった…。千歌ちゃんを…信じた、かった……」

千歌「……信じてよ…。私たちは恋人じゃん…。恋人を信じないでどうするの…?」

曜「……じゃあこれはなに…?」ガサッ

千歌「…?(バッグの中から……なにかを…)」

曜「…今日の朝、千歌ちゃんの家に寄ったの。なにか手掛かりがあるかも、って……。なにもなければそれでいいって……でも…」スッ

千歌「…あ、それ……」

曜「この血……誰の…?…それに、このスマホ……ルビィちゃんのだよね…?」

千歌「……」

千歌(……ああ、終わった……全部、バレちゃった…)
380: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:02:33 ID:ONnTuJMs
曜「千歌ちゃん……これはなんなの…?ナイフも……血がすごいついてる…」

千歌「…」

曜「ねぇ、千歌ちゃ――」

千歌「…」スッ

曜「…っ!」ビクッ

千歌「…あー、いまのはショックだなぁ。ちょっとベッドから降りようとしただけじゃん」スタスタ

千歌「なんでそんなに震えてるの?私が怖い…?」

曜「……こ、怖くないって言ったら嘘になる…。この血って、まさか……」

千歌「…」

千歌「…ねぇ、屋上行かない?」

曜「え…?」

千歌「…屋上で全部話すからさ。ダメかな?」
381: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:13:32 ID:ONnTuJMs
――病院・屋上

ヒュゥゥゥ…

千歌「ん~、やっぱ朝は寒いねぇ♪」スタスタ

曜「…」スタスタ

曜「…話して」

千歌「なにを?」

曜「…っ! 屋上に行ったら話すって言ったじゃん!!」

千歌「…冗談だよ。そんな怒らないで?」

千歌「そーだなぁ。まずはなにから知りたい?」

曜「…」スッ

千歌「その服、ってことはルビィちゃんかな?」

曜「…ルビィちゃんってことは…」

千歌「うん♪千歌が滅多刺しにした犯人なのだー♡」
382: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:17:59 ID:ONnTuJMs
曜「るび、…っ」フラッ

千歌「あっ、危ないっ!!」ギュッ

曜「…!」

千歌「曜ちゃん大丈」

曜「さわらないでっ!!」バッ

千歌「…」ピタッ

千歌「…なにそれ」

千歌「曜ちゃんひどいよ…。……私はただ…支えようとしただけじゃん…」ウルッ

千歌「どうしてそんなこと言うの…?私が曜ちゃんになにかした…?」ウルウル

曜「る、ルビィちゃんたちを殺したからでしょ…!!」

千歌「それもそっか♪」テヘッ

曜「…っ」ゾクッ

曜(…なんなの、これ…。いつもみたいに…笑顔で…)
383: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:25:15 ID:ONnTuJMs
千歌「あ、話を戻すね?」

曜「…(いつもと変わらない笑顔…。私とお話ししてるときのような……かわいい、あの…)」

千歌「顔以外にね、お腹……ううん、正確には子宮かな?子宮も滅多刺しにしたんだよー?ニュースには流れてなかったけどね♪」

曜「しきゅ……どうしてそんな…」

千歌「よーちゃんとえっちしたから」

曜「え…」

千歌「顔は数えてないけど、子宮には100回刺してあげたよ♪だってそのくらいえっちしたんでしょ?」ニコッ

千歌「えっちして気持ちよくなった回数だけ、そのぶん痛みを与えてあげたの。…まあ、その頃はもうとっくに死んじゃってたけどね♡」クスッ

曜「ルビィ、ちゃ……っう!!ぅぉええっ!!」

千歌「ありゃ、吐いちゃった…」スタスタ

千歌「大丈夫~?よしよし♪」サスサス

曜「…っ!!」パシッ

千歌「…あー」
384: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:32:16 ID:ONnTuJMs
曜「おぇ……ぅっ、…」ゴシゴシ

曜「ダイヤ、さんも…殺したの…?」

千歌「もちろん♪ルビィちゃんについてきちゃったからねぇ…。ついてこなければ死ななかったのに…」

曜「……そんな、簡単に…人を…」

千歌「…そうだね。殺すのはすごい簡単だったよ。ダイヤさんはスタンガンを当てたら死んだし、ルビィちゃんはナイフで刺してたら死んじゃった…」

千歌「人って、思ったよりもろいんだね?」ニコッ

曜「…っ。ぅぅ…」ギュッ

千歌「…次は梨子ちゃんかな?梨子ちゃんはね、2階のベランダとベランダにはしごかけて
、渡ろうとしてるところを突き落としてあげた♪」

曜「突き落として……じゃあ、あの骨折は…」

千歌「ぴんぽーん♪私が突き落としたときのだよ♪」

千歌「ちなみにお母さんのほうも落としてあげたんだけどね?打ちどころが悪くて死んじゃったみたい♪」

曜「……そん、な…」
385: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:40:22 ID:LN1TA97E
曜「どうして……梨子ちゃんのママまで…」

千歌「だって梨子ちゃんを産んだ人じゃん。…私の恋人をたぶらかすように育てたあの人の責任。だから落ちてもらったの」

曜「た、たぶらかされてなんか…」

千歌「じゃあなんで浮気したの?」

曜「だからそれは……みんな、好きだから…」

千歌「…そんなくだらない理由で浮気していいと思ってるんだ?」

曜「…っ。……許してくれたわけじゃ、なかったんだね…」

千歌「んー?曜ちゃんの浮気は許したじゃん。…私、浮気相手は許すって言った覚えはないけど?」

曜「ぅ……」

千歌「これはね。曜ちゃんの責任でもあるんだよ?」

曜「わたし、の…?」

千歌「うん。曜ちゃんが浮気をしなければ、こんな事件は起こらなかった…」

千歌「ルビィちゃんたちはね、曜ちゃんが殺したようなものなんだよ?」

曜「ゎ……」
386: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:51:18 ID:ONnTuJMs
曜「私が……私、が…」フラフラ

曜「…っ」ドテッ

千歌「私はね?曜ちゃんの1番になりたいの」

千歌「だからわざわざ2人のスマホを使って別れさせたんだよー?」

千歌「…本当は、ルビィちゃんには電話で別れさせる予定だったんだけど…言うこと聞かないから先に殺しちゃったの♪これは誤算だった♪」テヘッ

曜「……」

千歌「私は…赦せなかったんだぁ…」

千歌「あいつらが曜ちゃんと楽しそうにお話ししたり、デートしたり手をつないだりちゅーしたりえっちをしたり……」ギリギリ

千歌「そんなことを私以外にしてるって考えると……気が狂いそうな思いだった…」ギュッ

千歌「だから殺した。殺したら全部元通りになると思ってたから…」

千歌「…でも、結局元通りにならなかったね」クスッ

千歌「私のこと、狂ってるって思う?…私は狂ってるんじゃないよ。曜ちゃんのことが誰よりも大好きなだけ♡」

千歌「曜ちゃんのためだったら誰だろうと殺せる…。なんだったら…お母さんやしまねぇたちも殺してみせるよ?」

曜「千歌、ちゃ…」

千歌「…♡」ニコッ
387: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 05:57:50 ID:ONnTuJMs
千歌「…って、話が脱線しすぎちゃったね。病院のやつも説明したほうがいいよね?」

曜「…もう、いい」

千歌「えー?どーして?」

曜「もぉ、やめて…。き、聞きたくない…」

千歌「…わかったよ。話してあげるね♪」

曜「え…」

千歌「私ってSなのかな?曜ちゃんのその泣いてる顔を見るとね……すごいきゅんきゅんしちゃうの♡」

曜「…っ。やめて、やめてやめてやめて…。もう嫌だ聞きたくない聞きたくな…」ガシッ

千歌「ちゃんと聞いてよ、私の話を♡」ニコッ

曜「ぁ、うぅぅ…」ウルウル

千歌「…♡…病院の件は、曜ちゃんも南さんさんから聞いて大体は理解してるんじゃないかな?」

千歌「最初は殺そうと思ったけど、さすがに病院だと逃げれないし、すぐに捕まっちゃうと思って…あの作戦を実行したの♪」
388: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:04:58 ID:ONnTuJMs
曜「……ぐすっ。梨子ちゃんに…罪を被ってもらうように…」

千歌「そう!そうすれば梨子ちゃんは捕まるし、曜ちゃんは私に依存してくれる。そう思ってね♪」

千歌「最初は上手くいったと思ったよ?ちょっど曜ちゃんは現場を目撃してくれたし、刺し傷もいい具合に致命傷になってなかったし♪」

千歌「…でも、思わぬ落とし穴があったの…。南ことり…」

千歌「あいつさえいなければ、私は曜ちゃんとずっと一緒にいられたのに……ラブラブだったのに…!!」

千歌「それをあいつが邪魔して…曜ちゃんによからぬことを吹きこんで…。そして全部バレちゃった…」

曜「…っ」ギュッ

千歌「最悪だよっ!!あいつのせいで全部台無し!!あいつが全部ぶち壊した!!私と曜ちゃんの「幸せ」を――」パチンッ!!

千歌「…」

千歌「…え?」ヒリヒリ…

曜「はぁ、はぁ…!!」

曜「いい加減目を覚ましてよっ!!」

千歌「よー、ちゃん…?」
389: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:12:15 ID:ONnTuJMs
曜「最低だよ!!千歌ちゃんは……最、……ぐすっ…」

曜「どーしてこんなこと……しちゃったの…」

曜「悪気はなかったじゃすまされないんだよ…?」

曜「いくら謝っても許してくれないんだよ…!?」ウルウル

曜「どうして、どうしてぇぇ……」ポロポロ

千歌「よーちゃん…」

曜「やだよ、千歌ちゃんと離れたくないよぉぉ…」ギュゥゥ

千歌「なんなの……さっきは…私のこと怖いとかさわらないでって言ってたくせに……うぅ、ぐす…」

曜「怖いよ…ルビィちゃんたちを殺したその手にさわってほしくないよ……。でも、私は千歌ちゃんが大好きなの…。それ以上に大好きなのぉ…!!」

千歌「そっかぁ…。うれしいなぁ…」ポロポロ

曜「ちかちゃぁぁ…」ギュゥゥ

千歌「…っ」ギュゥ…
390: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:17:25 ID:ONnTuJMs
曜「うぅ、ぅ……ぐすっ…」

曜「嫌だ……千歌ちゃんがいなくなるなんて嫌だよ…」

曜「どこにも行かないで…。ずっと私のそばにいて…」

千歌「…ふふ、それってプロポーズ?」

曜「…うん」

千歌「へっ?」

曜「…私と結婚してほしい。そして、死ぬまでずって一緒にいて…?」

千歌「え?え?それって本気?」

曜「…こんな状況で嘘なんかついてどうするの?」

千歌「だよねぇ…。そっか、結婚かぁ…♪」

千歌「式はどこがいいかなぁ。外国?…って、言ってる場合じゃないよね」

千歌「……」

千歌「私、自首しようと思ってるの…」
391: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:23:19 ID:ONnTuJMs
曜「…」ポカーン

曜「自首…?」

千歌「…」コクッ

曜「じ、自首って…どうして…」

曜「わ、私と2人で逃げようよ!!外国でもどこでも…」

千歌「ダメだよ…。曜ちゃんを巻き添えにできないし、逃げたとしてもきっとすぐに捕まる…」

千歌「曜ちゃんにもバレちゃったんだもん。きっと…南さんもすぐに気づく…。捕まるのがちょっと早かっただけなんだよ…」

千歌「それに、私は3人も殺しちゃったんだよ…?罪を償わないと…」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「私、警察署に行ってくるね…」スッ

曜「……嫌だよ。嫌だ、自首しないで…!私を1人にしないでよぉ…!!」ガシッ

千歌「…曜ちゃんにはみんながいるじゃん」
392: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:27:19 ID:ONnTuJMs
曜「みんななんかいらない…!千歌ちゃんじゃないと嫌だぁ…!!」

千歌「…わがまま言わないの。大丈夫、いつか会えるから」

曜「いつかっていつ!?」

千歌「さあ…。10年後とか?」

曜「そんなの耐えれるわけないじゃん!!」

千歌「…もうどうしようもないんだよ。私が人を殺しちゃった時点で…」

曜「そんなぁ…」

千歌「……」

千歌「…やっぱ警察署に行くのはやーめたっ」

曜「え…?じゃあ…!」パァァ

千歌「南さんに逮捕してもらうことにしたよ…」

曜「南さんに…?」

千歌「うん…」
393: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:32:51 ID:ONnTuJMs
曜「ど、どうして…」

千歌「あの人は梨子ちゃんのために頑張ったからね。その報酬だよ。…本当に、頑張ってくれたからね」

曜「…」

千歌「スマホ、貸してくれる?…あの人の電話番号はいってるんでしょ?」

曜「…よくわかったね」ゴソッ

千歌「まあね。昨日会ったって言ってたし、今度連絡を取る可能性もあるから連絡先を交換したと思って」

曜「そっか。…はい」スッ

千歌「ありがとね。えーっと…」スッスッ

千歌「おっ。この「南さん」だよね?」

曜「…うん」

千歌「電話をかけて~♪」プルルルル…

曜「ねぇ、本当に自首…」

千歌「するよ。だってつらいもん…」

曜「…」
394: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:38:04 ID:ONnTuJMs
千歌「…」プルルルル…ピッ…

『渡辺さん?こんな朝からどうしました?』

『あっ、もしかしてあの件を――』

千歌「私だよー♪ことりちゃん♪」

『なっ…!?あなたがなんでこの電話に……』

『ま、まさか…あなた渡辺さんを…!!』

千歌「違うよ。歳を取ると被害妄想も激しくなるのかなぁ?」

『歳…?ま、まだ22だよっ!!』

千歌「あっそ。まあどうでもいいけど」

『…ごほん。それで、ご用件はなんですか?あなたを逮捕するためにこっちは忙しいんですよ…』

千歌「私、自首しまーす♪」

曜「…」ピクッ

『…えっ?』
395: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:44:06 ID:ONnTuJMs
『自首?嘘でしょ…?あなたが…』

千歌「嘘じゃないよぉ。いますぐ病院に来て、私の手に手錠をかけてほしいの」

『…すごい気の変わりようだね。昨日はあんなに啖呵切ってたのに』

千歌「曜ちゃんに全部バレちゃってさ。もういいかなって」

『渡辺さんに…?』

千歌「うん。全部バレちゃった♪」

『…ふーん。わかりました。あなたの気が変わらないうちに、いますぐそちらへ向かいます』

千歌「はーい♪あっ、あとさ?私、黒澤姉妹を殺した犯人だから♪その件もおねがいね?」

『は、はぁ!?いまなんて――』バッ

千歌「あれ?どーしたの、曜ちゃん?まだ電話してるとちゅ…」

曜「…っ!!」ブンッ!!

千歌「…あちゃー、スマホを屋上から投げちゃったよ」
396: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:50:24 ID:ONnTuJMs
千歌「曜ちゃんなにしてるの…?スマホを投げるなんて…。しかも屋上から…」スタスタ

千歌「あーあ、ここからじゃ見えないけど…もうダメだろうね。ぐしゃぐしゃだよ」

千歌「ねぇ、曜ちゃ――」ギュッ

曜「…っ」ギュゥゥ

千歌「…曜ちゃん?」

曜「自首しないで…」

千歌「…もう遅いよ。あと10分もしないうちに来るって」

曜「外国に逃げよう…」

千歌「それもダメだよ…」フルフル

曜「どうしても…?」

千歌「どうしても。私は罪を償うの…」

曜「…」

曜「…じゃあ私と死んで?」

千歌「…♡♡」ニヤァ
397: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 06:55:27 ID:ONnTuJMs
千歌「え…?」

曜「私と一緒に死のう?」

千歌「し、死ぬって…そんなのダメだよ!!」

千歌「私だけならともかく、曜ちゃんもなんて…」

曜「自首を止める気も逃げる気もないんでしょ…?」

曜「千歌ちゃんが捕まったら……ずっと会えないじゃん…」

曜「そ、そんなの…私には耐えられない…」

曜「だから……千歌ちゃんおねがい、私と死んで…?」

千歌「…♡」

千歌「曜ちゃんにそこまで言われたら断れないよ…」

曜「それじゃあ…」

千歌「私と一緒に死のっか…♡」キュンキュン♡

曜「うん…♡」
398: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 07:01:53 ID:ONnTuJMs
千歌「――よいしょ。…ふぅ」ストン

曜「1人でかってに落ちないでよ…?」

千歌「わかってるって♪…それにしても、このフェンス高すぎでしょ。登るの苦労したぁ~…」

曜「あはは。千歌ちゃん運動音痴だから♪」

千歌「むー…。私は平均だよ!よーちゃんの運動神経が良すぎるの!」

曜「それもあるかもね♪…じゃあ飛ぶ?」

千歌「ううん。その前に結婚式しない?」

曜「結婚式…?どうやって…」

千歌「指輪もウェディングドレスもないけどさ、誓いの言葉とキスならできるでしょ?」

曜「あぁ。汝は健やかなるときも~…ってやつ?」

千歌「そうそう!」

曜「いいねそれ。やろうやろう♪」

千歌「やった♪」
399: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 07:05:39 ID:ONnTuJMs
曜「――準備はいい?」

千歌「んー…」

ガチャ!!

千歌・曜「…?」チラッ

「あなたたち…!!な、なにしてるの!?」

千歌「やっと来たの~?南さん♪」

「なんでそんなところに……こっちに戻ってきて…!!」

曜「どうする?」

千歌「戻るわけないじゃん♪」

曜「だよねー♪」

千歌「…ちょうどいいや。南さんに証人になってもらおうよ♪」

曜「ああ、それいいかもね。千歌ちゃんナイスだよ!」

千歌「えへへ♪」
400: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 07:11:31 ID:ONnTuJMs
「証人って……なんの…」

千歌「私たちね?これから結婚するの♪」

曜「だから、南さんにはその証人になってもらおうと思って。いいですよね?」ニコッ

「結婚…?な、なにを……早くこっちに戻って来なさい!!」ガシャン

千歌「さ、始めよっか」

曜「うん♪ せーのっ」

千歌・曜「私たち2人は、あなたの前で結婚の誓いをいたします!!これから先、いかなることがあっても心をひとつにし、互いを助け合い、死してなお愛することを誓います!!」

「ちょっと、ねぇ…」

千歌「じゃあ最後にちゅーだね♪」スッ

曜「うん♪」チュッ

千歌「ん、ちゅ…ぷはっ♡」

曜「ん…♡」
401: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 07:17:29 ID:ONnTuJMs
曜「これで私たちは夫婦なのかな…?」

千歌「たぶんそうだと思うよ?」

曜「夫婦かぁ。えへへ、なんか夢みたいだなぁ…」

千歌「私も夢みたいだよ。よーちゃんと結婚できるなんて…♡」

曜「じゃあそろそろ…」

千歌「待って。最後にひとついい?」

曜「なぁに?」

千歌「曜ちゃんが1番好きなのは――誰?」

曜「…誰って、そんなの決まってるでしょ。千歌ちゃんだよ?」

千歌「…そーだよねぇ♡梨子ちゃんとかルビィちゃんの名前が出てきたらどうしようかと思ったよ♪」

曜「なんでその2人の名前が出てくるの?」

「え…」

千歌「…だよねー♪なんで出てきたんだろ?」
402: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 07:23:09 ID:ONnTuJMs
千歌「よしっ。これでもうなんの心配もない。いこう?」ギュッ

曜「うんっ」ギュッ

千歌「じゃあ、せーので飛ぼうね」

「待って!!ねぇ!!渡辺さん、いいの…!?梨子ちゃんが泣くよ…!?」

曜「…梨子ちゃんのことなんかどうでもいい。私には、千歌ちゃんがいてくれたらそれだけで…」

曜「南さん。私は…千歌ちゃんじゃないとダメなんです」

「は…?」

千歌「…」チラッ

「…」

千歌「…証人になってくれてありがとね?おかげで曜ちゃんと結婚することができました♡」

千歌「本当に……本当にありがとう♡」ニヤッ

「…!! あ、あなたまさか…最初から…」

千歌「せーのっ!!」ギュッ

ぴょんっ

「まっ…!!」ガシャン!!
403: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 07:27:20 ID:ONnTuJMs
ヒュー…

千歌「…よーちゃん。私いま幸せだよ」ギュッ

曜「私も…」ギュッ

千歌「ずっと一緒だからね?」

曜「うん。死んでからもずっと一緒♪」

千歌「そして――」

曜「――生まれ変わったとしても一緒だよ♪」

ヒュー…

千歌(最初は恨んだけど…あの人には感謝しないとね…)

千歌(あの人のおかげで、こんな素晴らしい結末を迎えることができたんだから♪)

千歌(私の「幸せ」は――)

グチャァ…

――曜ちゃんとずっといっしょにいること♡

~Happy End~

関連記事
タグ:

コメント

  1. とあるSSの訪問者 2019年11月04日

    いやこっわ

  2. とあるSSの訪問者 2019年11月10日

    千歌ちゃん怖すぎ…
    最後のやつも全部作戦だったのかな?

 

お知らせ

サイトのデザインを大幅に変更しました。
まだまだ、改良していこうと思います。

カテゴリ

今週の人気記事

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:


※メールの打ち間違いにお気をつけください。
返事無い時は、メールの打ち間違いの可能性がありますので、再度送信していただくか、コメント欄をご使用下さい。

ブログパーツ ブログパーツ ブログパーツ アクセスランキング