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2: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:39:44.25 ID:vUJWMa8y0

原田美世「ほっほっ」ガチャガチャ

P「おっ、どうした美世。メイク道具なんか持って珍しいじゃないか」

美世「あ、プロデューサーさん!えへへっ、これから瑞樹さんにお化粧習いに行くんだ」

P「川島さん?ああ、不定期で若い子相手に開いてるメイク講座か」

美世「それ、本人聞いたら怒るよ?」

P「それはまずいな。じゃあ、オフレコで頼む」

美世「うん、了解!」

P「しかし、美世も化粧に興味を持つようになったか」

美世「あたしも一応女の子だし、やっぱりその辺はちゃんとしないとね!」

P「自然体も美世のいい所だとおもうが……あ」

美世「どしたの?」

P「いや、ちょっと思い出したことがあって。



 ……身も蓋もない話なんだけどな?」
3: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:40:27.31 ID:vUJWMa8y0
――――第一話『カワイイの論理』




P「女同士の会話で、
 『ちゃんとオシャレすればかわいいのに』って言うことないか?」

美世「あるねー、あるある」

P「じゃあそれに対して
 『それってオシャレしないとかわいくないってこと?』って言い返してくる子っているだろ」

美世「いるいる!
   拓海とか『どうせアタシはカワイくねーよ!』ってすぐすねちゃってさー」

P「そうか。だけどその反論は実は見当はずれなものなんだよ」

美世「……どういうこと?」ハテ
4: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:41:08.89 ID:vUJWMa8y0
P「『論理学』っていう学問があるんだけどな」

美世「ううん、いきなり話が難しくなってきたなあ」ポリポリ

P「じゃあ高校の数学で『論理と集合』って習っただろ」

美世「あ、それは覚えてる!『AはBに含まれる』とかってアレでしょ?」

P「そうそうソレ。それを文章でやるのが論理学だ。そしてその文章のことを『命題』という」

美世「めいだい?」
5: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:41:53.37 ID:vUJWMa8y0
P「たとえば最初のやり取りだと
 『ちゃんとオシャレをすれば、あなたはかわいい』というのが命題になるな」

美世「何かカタいなあ」

P「まあ、学問的な文章はどうしても固いさ。
 それでこの『ちゃんとオシャレをすれば』の部分を条件、『あなたはかわいい』の部分を結論という」

美世「そこは分ける必要があるの?」

P「あるんだなコレが。そして条件の部分が成り立つときに必ず結論が成り立つ場合、
 この命題を『真』であるというんだ」

美世「つまり『ホント』ってことだね」

P「そういうこと。そうじゃない場合を『偽』という。
 で、ここで美世に問題だ」

美世「お、いきなり来たね。何なに?」
6: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:42:36.23 ID:vUJWMa8y0
P「『ちゃんとオシャレをすれば、あなたはかわいい』という命題が真であるとき、
 『ちゃんとオシャレをしなければ、あなたはかわいくない』という命題は真かな?」

美世「え?そうだなあ、『オシャレをすれば』が条件なんだから、
   しなかったらカワイくないってことで、やっぱり『真』なんじゃない?」

P「残念。不正解だ」

美世「えっ!?じゃあ『偽』ってこと?」

P「正解は『わからない』だ」

美世「何それ!」
7: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:43:15.46 ID:vUJWMa8y0

P「これが命題論理学の面白いところでなあ。
 『AならばBである』っていう命題が真だとしても、
 『AでないならばBでない』って命題が真とは限らないんだ」

美世「頭がオーバーレブ起こしそう……」

P「この『AでないならばBでない』っていう新しい命題を、元の命題の『裏』と呼ぶ。
 ちなみに『BならばAである』という命題を『逆』と言うんだ」

美世「うーん、なんだかよくわかんなくなってきたなぁ」

P「じゃあ美世にとって身近な例で説明しよう。
 『ゴールド免許を持っているならば、その人は5年間無事故無違反である』っていう命題が真だとするだろ」

美世「うん」

P「でもゴールド免許じゃないからと言って、その人が最近事故ったとはかぎらないよな?」

美世「あ、分かった!
   あたしみたいにまだ2年目、3年目ドライバーだったり、
   五年無事故でも更新前だったらブルーだもんね!」

P「そういうことだ。逆・裏の命題の真偽は元の命題とは無関係なんだ」
8: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:43:45.59 ID:vUJWMa8y0
美世「なるほど、よくわかったよ!
   ………ところでさ、プロデューサーさん」

P「どした?」

美世「あれ、なんだけど」ホラ

P「ん?」





輿水幸子「あっ、プロデューサー!フフン、どうです?
     今度の衣装もかわいいでしょう?まあボクの方が100倍カワイイですけど!」

幸子「ボクはどんな衣装を着ていてもカワイイですから、仕方ないですね!」ドヤァァァ




美世「あの命題は、真?それとも、偽?」


P「…………審議中ってところだな」


第一話『カワイイの論理』  おしまい
9: ◆r4vICyDKLo 2013/06/15(土) 22:46:26.64 ID:vUJWMa8y0
第一話の投下終了です。
読んでくださってありがとうございます。

先日バーで実際にあった会話を元ネタにしています。
論理学は学生時代に教養でかじった程度なので細部は間違ってるかもしれません。ご容赦ください。
ではまたー。

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