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1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:19:28.214 ID:ugFUTDxj0
―会場―

司会者「待たせたな、クズども!」

司会者「今日も悪さしてっかァァァァァ!?」

ウオオオオオオオオオッ!!!

司会者「それじゃ記念すべき第一回『ノーベル殺人賞』の授賞式を始めるぜェェェェェ!!!」

ウオオオオオオオオオッ!!!

司会者「殺人者としての名誉と、高額賞金をゲットできるのは一体誰なのか!?」

司会者「なお、本家のノーベル賞にゃもちろん無許可だ!」

司会者「ま、俺たちゃ全員無法者だから問題ねぇだろォ!」

イェェェェェェェェイッ!!!
4: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:23:49.042 ID:ugFUTDxj0
司会者「まずは俺が招待した、今回批評と審査をしてくれるゲストの面々を紹介するぜ!」

司会者「どいつもこいつも裏社会の大物ォ! 反吐が出るツラしてやがる!」



ボス「なかなか興味深い催しだ……楽しませてもらう」

組長「このワシを満足させられる殺人者はおるかのう?」

首領「よさそうなのがいたら、我が組織にスカウトさせてもらいますよ」



司会者「ではいよいよ、今回俺の呼びかけに応じてくれたイカれた奴らを紹介するぜ!」

司会者「ノーベル殺人賞にノミネートされた、13人の登場だァッ!」
6: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:26:35.978 ID:ugFUTDxj0
司会者「まずはこいつだッ!」

司会者「大都市で50人を包丁で殺害し、“現代の切り裂きジャック”と恐れられた――」

司会者「包丁男だァッ!!!」

ワァッ!!!

司会者「ところで、得物はなぜ包丁に拘るんだ?」

包丁男「やはり、肉を切り裂く感触を存分に味わいたいからな」

司会者「特にどんな奴を殺すのが好みだ?」

包丁男「女……それも特に美人だと最高に興奮する」

司会者「いきなりとんでもねぇ野郎が出てきやがった! こんな奴がまだ捕まってないなんて世も末だぜ!」

アハハハハハ……



ボス「ふむ、我がファミリーの特攻部隊に迎え入れるのもいいかもしれんな」
8: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:29:34.741 ID:ugFUTDxj0
司会者「続いては――」

司会者「愛用のライフルで老若男女撃ちまくり! 数キロ先の奴でさえ仕留める!」

司会者「スナイパーだァッ!!!」

ワァッ!!!

司会者「なぜ、ライフルを選んだんだ?」

スナイパー「そりゃあ遠くから一方的に敵を射殺できるからね。この快感がたまらないのさ」

司会者「どういう時が一番楽しい?」

スナイパー「両手両足撃ち抜いてから苦しんでるとこにヘッドショット決めるのが、最高にクールだね!」

司会者「わざといたぶってるってわけか! これまたとんでもねえ候補者だぜ!」



組長「こいつを雇えば、敵対してる組の組長も楽に殺せるかもしれんのう!」
10: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:32:31.732 ID:ugFUTDxj0
司会者「お次はこいつだ!」

司会者「道路、ビル、飛行機、公共施設、官邸、あらゆるところを爆破しまくった爆弾魔ッ!!!」

ワァッ!!!

司会者「いつから爆弾に魅入られたんだ?」

爆弾魔「……五歳」

司会者「早いな! ちなみに……初めて爆破したのは?」

爆弾魔「通ってた小学校……クラスメイト全滅させた……」

司会者「まさに爆弾のエリートッ! 一番爆発してるのはこいつの頭なんじゃねえか!?」

どっ!



首領「いいですねえ。無口で経験豊富で、実に好みのタイプです」
13: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:35:45.302 ID:ugFUTDxj0
司会者「さあ、ここで一見弱そうな奴が登場だ!」

司会者「しかし、こいつもすでに数百人単位で人を殺ってる! メカオタクゥ!!!」

ワァッ!!!

メカオタク「フヒヒ……ども」

司会者「あんたはどうやって人を殺してるわけ?」

メカオタク「ドローンさ」

司会者「ドローン! 今流行りのやつか!」

メカオタク「フヒヒ、ドローンを改造して武器をくっつけて、一般市民を追い回して殺しまくるのさ」

司会者「ついに殺しのやり方もここまで来たって感じだなァオイ!」



ボス「安全な場所から殺れるという点では、ドローン以上の殺害方法はないかもしれんな」
17: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:38:27.603 ID:ugFUTDxj0
司会者「続いて、うってかわってマッチョメンが出てきたぜ!」

司会者「元ヘヴィ級プロボクサーという経歴で、今も素手で人を殴り殺すことにこだわる危険人物!」

司会者「こいつ相手に三分立ってられた奴はいねえ! ボクサーッ!!!」

ワァッ!!!

司会者「なんでプロボクシングを辞めちまったんだ?」

ボクサー「決まってんだろ? ルールが色々あるからうざってんだよ」

司会者「なぜパンチで殺すのに拘る?」

ボクサー「そりゃあ素手で殴った方が、肉や骨が砕ける感触を楽しめるじゃねえかァ!」

司会者「こいつぁ別の意味でパンチドランカーだぜ!」



組長「武器を使うのもええが、こういう奴も男気があってなかなかええのう!」
20: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:41:32.167 ID:ugFUTDxj0
司会者「お次に紹介するのは――」

騎士「ききき、騎士です」ガシャンガシャン

司会者「騎士だァ!!!」

司会者「騎士道小説を読みすぎて、騎士になっちまったマジモンのイカレポンチ! お前はドンキホーテかッ!」

ワァッ!!!

司会者「このロングソードで無差別殺人を繰り返してきたって聞いてるが、どうしてだ?」

騎士「だ、だだだ、だって……騎士はひとひと人を殺す仕事だ、だ、だから……」

司会者「こいつはやべえ! あんまり時間かけてると斬りかかってきそうだから次いくぜ!」



首領「警官隊をも全滅させた強さは評価点ですが、制御できそうにないのが困りものですね」
21: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:44:29.212 ID:ugFUTDxj0
司会者「詐欺師の登場だァ!!!」

ワァッ!!!

司会者「直接手を下したことはないが、こいつのせいで潰れた企業は数百にも登り」

司会者「自殺者ともなるとそれ以上のとんでもない数字になるといわれてる! 立派な殺人者といえるッ!」

司会者「人を騙すコツってぇのは、なんかあるのかい?」

詐欺師「話術、容姿、演技力、色々あるけどね。一番はやっぱり……」

司会者「やっぱり?」

詐欺師「労を惜しまないことだね。自分も体を張ることさ」

司会者「詐欺師も苦労してんなァ!」



ボス「部下に欲しい逸材だな。ただし常に目の届くところに置いておかねばならんが……」
24: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:47:31.840 ID:ugFUTDxj0
司会者「八人目はこいつだッ!」

司会者「一流の腕を持ちながら、貧しい連中に毒の入った食事を与えて殺してたという殺人料理人!」

司会者「コックの登場だッ!!!」

ワァッ!!!

コック「やぁ、どうもどうも」

司会者「どうして食事に毒を? 普通に食わせてやりゃいいのに」

コック「私は人が料理で喜ぶところを見るのが好きなのだが、それ以上に苦しむところを見るのが好きなのだ」

司会者「とんでもねえ野郎だ! 今後やりたいことはあるか?」

コック「発展途上国で料理を振る舞い、より多くの命を奪いたいねえ」

司会者「毒のグルメってか! いただきますどころか命を頂かれちまう!」



組長「一番嫌れぇなタイプじゃが、こういう奴こそ一番恐ろしいのかもしれんのう」
25: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:50:16.905 ID:ugFUTDxj0
司会者「さあ、スーツ姿の冴えないおっさんが登場だ! しかし、こいつが曲者ッ!」

司会者「今まで数々のパワハラで大勢の部下を死に追いやってきた、課長ゥ!!!」

ワァッ!!!

課長「はじめまして」

司会者「何十人と死なせてきたらしいが、問題になったことはないのか?」

課長「ギリギリのところを見極めてるからねえ、いつも裁判では勝ってるよ」

司会者「パワハラを始めたきっかけは?」

課長「単純に楽しいからだろうね。パワハラを始めたおかげで健康診断の結果も随分よくなったよ」

司会者「ここまでくると、人の生き血を吸う吸血鬼みたいなもんだなァ! よっ、ドラキュラ!」



首領「平凡な中年を装った悪魔ですか……こういう人こそノーベル殺人賞が相応しいのかもしれませんね」
27: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:53:21.935 ID:ugFUTDxj0
司会者「殺人賞なんかとは最も縁遠いはずの職業がノミネート! 医者だァッ!!!」

ワァッ!!!

司会者「なぜ、ノミネートに至ったのかいうと、この男なんと医療ミスの常習犯!」

司会者「下らないミスで何百もの患者を殺しながら全て揉み消しているのだッ!」

司会者「質問だ! なんでミスするんだ!? 違う薬品注射したり、メスで変なところ切ったり……」

医者「うっかり、というやつでねえ……」

司会者「ていうか、そんなんでよく医師免許取れたな!」

医者「そこはほら、コネでねえ……」

司会者「免許返納して欲しい男No.1決定だな!」



ボス「敵対組織にお抱え医師として送り込む、というのが一番いい使い方なのかもしれん」
29: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 00:56:45.972 ID:ugFUTDxj0
司会者「候補者はいよいよ残り三人! お次に登場するのは武器商人ッ!!!」

司会者「石斧から核兵器まで売買するという、まさに死の総合商社ッ!」

武器商人「よろしく」

司会者「武器商人を始めたきっかけは?」

武器商人「子供の頃、いじめられっ子にナイフ売ったことがきっかけだね。ちなみにその子は殺人犯になったよ」

司会者「今考えてる商売プランは?」

武器商人「なんとかして第三次大戦を起こしたいねえ。そうすりゃ大儲けできる」

司会者「もし大戦が起こったら、ぜひとも巻き添えで死んで欲しいもんだ!」

ワハハハハハ……



組長「こいつにゃウチの組も世話になっとる! どんな重火器もすぐ揃えてくれるんじゃ!」
31: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:01:32.397 ID:ugFUTDxj0
博士「ヒヒヒ……」

司会者「うおっと! 笑いながら現れたのは博士ッ!!!」

司会者「自作の毒やウイルスで、一つの町を壊滅させたこともあるという!」

司会者「正真正銘のマッドサイエンティストってやつだッ!」

ワァッ!!!

司会者「お前は頭はいいのに、なんで人命を奪う危険な研究を繰り返すんだ?」

博士「生命というのは神が生んだ奇跡だ。その奇跡を蹂躙することこそ科学なのだ!」

司会者「どうやらイカれてるなりに、科学者としてのポリシーを持ってるようだ!」

博士「そう、地球はワタシの実験場なのだ!」

司会者「地球としちゃたまったもんじゃねえだろうな!」



首領「飼い慣らせば強力な戦力になりそうですが、なかなか骨が折れそうですね」
34: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:04:19.108 ID:ugFUTDxj0
司会者「さあ、いよいよラストの候補者!」

司会者「なんと数十万人を粛清したといわれる、ある小国の独裁者の登場だァ!!!」

ワァッ!!!

独裁者「ふん、汚らわしい場所だ」

司会者「人数でいや間違いなく候補者の中で最多だが、なぜこんなにも粛清したんだ?」

独裁者「決まっておろう。吾輩を侮辱したからだッ!」

司会者「どんな風に?」

独裁者「知らんッ! 吾輩がなんとなく“侮辱された”と感じたからだッ!」

司会者「ハッ! 突っ込む気も失せてくるぜ!」



ボス「まさか、国家元首まで登場とは……」

組長「こりゃもう、こいつで決まりなんじゃないかのう?」

首領「しかし、あくまでノーベル賞ですからね。候補者の立場や殺した人数だけでは決められませんよ」
37: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:07:15.443 ID:ugFUTDxj0
司会者「これで候補者は全員出そろったわけだ!」

司会者「じゃあお三方、どいつに『ノーベル殺人賞』を与えるか、決めちまってくれ!」



ボス「うむ、了解した」

ボス「私のイチオシはやはり……」

組長「いや、ワシはこいつに与えてやりたいんじゃが……」

首領「私としては彼を推しますが……」

ゴニョゴニョ…
39: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:10:25.108 ID:ugFUTDxj0
司会者「んじゃあ、三人で話し合った審査結果の紙を頂こうか」

ボス「うむ」サッ

司会者「……なるほど」

司会者「では、これより『ノーベル殺人賞』受賞者は誰か、結果を発表するぜェェェェェ!!!」



ウオオオオオオオオッ!!!



司会者「第一回『ノーベル殺人賞』に輝くのは――」
45: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:14:09.272 ID:ugFUTDxj0
司会者「……」ジャキッ

司会者「てめえら全員死ねえええええええええええええええええええッ!!!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ…

「ぐえっ!」 「ぐはっ!」 「うぎゃ!」 「がはっ!」 「うぎゃあっ!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ…

司会者「……」シュゥゥゥ…



ボス「な……!?」

組長「司会が候補者13人、全員殺しやがった!」

首領「そうか、分かった! これはまさか――」
50: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:18:03.016 ID:ugFUTDxj0
首領「君は最初から自分が『ノーベル殺人賞』を取るつもりだったんですね?」

組長「なるほど、そういうことじゃったか!」

ボス「素晴らしい……! あの13名を殺害したという実績があれば、どの組織でだって歓迎される!」

ボス「上手いことを考えたものだ……」

司会者「ああ、それと――」

司会者「お前らも死ねえええええええええええええええええええええええッ!!!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ…

ボス「ぎゃぶ!」

組長「うげぇ!」

首領「あがっ!?」
54: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:20:34.046 ID:ugFUTDxj0
ザワザワ…… ドヨドヨ……



司会者「ああ、ついでに――観客であるお前らも全員死ね」カチッ



ドゴォォォォォォォォォォォンッ!!!

ウギャァァァァァァ…



司会者「客席には前もって爆薬を仕込んでおいたんだ」

司会者「詐欺師、お前の言う通りだよ。人を騙すためには労力を惜しまず、体を張らないとな」
58: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:23:23.910 ID:ugFUTDxj0
……

……

パシャッ パシャシャッ パシャッ

記者「このたびは巧みな知略で悪を一網打尽にした功績で、ノーベル平和賞を受賞されました」

記者「おめでとうございます!」

司会者「ありがとうございます」

記者「今のお気持ちはいかがですか?」

司会者「これで少しでも世界が平和になれば……の一言に尽きます」







― 完 ―
59: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/10/13(日) 01:25:47.256 ID:8ejNNK8k0
(°д°)rz

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