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後輩「先輩、女の子じゃダメですか?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:41:27.30 ID:37NM/2w4i

私が寮の自室で目を覚ますと、隣で後輩が寝息を立てていた。裸で。
薄い毛布に身をくるんでいた。

私は、ベッドから転げ落ちた衝撃で覚醒したが、落下のそもそもの原因は
この後輩に違いない。

ベッドを後輩が占領していて、私は押し出される形で落下したのだ。

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:46:42.36 ID:37NM/2w4i
デジタル時計がチープに時を刻んでいた。
現在時刻は午前5時。
空はまだ、薄墨を延ばしたように暗かった。

昨日の晩は酒を飲んだ。その他の事を思い出そうとすると、宿酒の頭痛が邪魔をする。

私は後輩と何をしたのか。いや
後輩に何をしたのか。
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:52:38.52 ID:37NM/2w4i
部屋の中はまだ薄暗かったが
私がベッドからの落下で
覚醒していたことも手伝って
後輩の寝顔は鮮明に見える。

後輩の小さな唇は、殊更に艶めかしかった。
普段二人でいる時も、そんな風に感じたことはなかったのに。

何故だか、愛おしくみえた。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 00:57:59.75 ID:37NM/2w4i
私は後輩の側に近づいてみることにした。
ふわり、と甘い匂いが鼻をつく。ような気がした。

後輩の吐息が私の頬をくすぐった。
私は、何だか急に照れ臭くなって
顔を背けそうになったが

思っていたよりも長い睫毛に気を取られて
後輩の顔を見つめ続けた。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:04:38.16 ID:37NM/2w4i
私は、はっとした。
何故後輩が、こんなにも可愛らしく見えるのか。

私とこの子は、放送部の先輩と後輩。
ただそれだけの関係だ。
それ以上の感情は、抱いていない筈だった。

それが、どうにもおかしい。
昨日の晩、一体私はこの子に何をしたんだ?
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:13:16.64 ID:37NM/2w4i
「…ん、んぅ」
後輩が喉の奥から小さな声を発した。
その声に、一瞬背筋が震えた。

私はこの声を覚えている。
鼓膜に焼き付いたあの熱っぽい声だ。

脳を支配する鈍痛をかき分けて
記憶が蘇る
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:20:39.36 ID:37NM/2w4i
「や、やっちまった。私…」
思わず、独り言を呟いてしまった。
そうだ、やっちまった。のである。

たちまち、後輩の寝顔が心臓を締め付けて
私は顔を背けてしまった。
見ていられなかった。

セックスをすると
相手のことを好きになってしまう。
というのは多くのティーン誌に伝わる俗説だが
それは女の子同士といえど例外ではないらしい。
今わかった。
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:24:14.35 ID:37NM/2w4i
まさか、酒の勢いに任せて
後輩を食ってしまうとは。
節操なさすぎだろ…私。

この女学院では女の子同士の情事は
よく聞く話だけれども

酒に酔ってセックスだなんて
なんというか、花がなさすぎる!
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:29:27.18 ID:37NM/2w4i
ああ、マジでゴメン。後輩。
だんだんと思い出してきた。

昨日はOBの先輩がバイトをしている
コンビニで缶チューハイを買い込んだ。

帰り道に偶然君と会って
君が私の部屋に来たいというから
招き入れたんだ。

色んな話をした。主にマイクの話だったような気がする。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:33:33.24 ID:37NM/2w4i
テレビを見ながら缶チューハイを飲む私を
君はおっさん呼ばわりして

私はそれにちょっと腹を立てて、君に無理やり飲ませた。

そうしたら、たちまちのうちに顔が真っ赤になって

突然君が抱きついて来た。
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:40:17.08 ID:37NM/2w4i
いや、まてよ。

君から抱きついてきたということは
この責任は君にあるんだよ?
私は悪くないよ。うん。

君が薔薇の香りのシャンプー使ってるのがいけないんだよ?
君が耳元で「いいよ…先輩」ってタメ口聞くから、お仕置きしようとしただけなんだ。

だから私は悪くない!
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:44:52.34 ID:37NM/2w4i
私は心の中で、後輩に向かって語りかけた。自己正当化の為に。

だがそれも
「んんっ…先輩…駄目です…」
という後輩の寝言の前には
全くの無意味だった。

めちゃくちゃ可愛かったし。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 01:58:51.19 ID:37NM/2w4i
一度奪ってしまった唇は何故
こんなにも愛おしくみえるのか。

こういう関係も悪くない。
まあ、この学校じゃよくあることだし。

さて、二度寝をしよう。
後輩と向かい合うように、私はベッドに潜り込んだ。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:05:10.14 ID:37NM/2w4i
あの夜、私は先輩とセックスをしました。
先輩は酔っていて、少し乱暴なセックスでいた。

先輩は週末になるとお酒を飲みます。
先輩の後をつけているうちにわかったことです。

だからそれを見計らって、先輩の部屋にお邪魔したんです。
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:09:24.13 ID:37NM/2w4i
お酒のせいにしてしまえば
後腐れがないかなって
そう思ったんです。

好きな人のストーカーをしちゃう女なんて
きっと重たい女なんだろうな。
そう思ったんです。

でも、一度でいいから
先輩に優しくして欲しかったから。

だから、私なりに工夫しました。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 02:14:34.98 ID:37NM/2w4i
別に、先輩の恋人になりたいだなんて
思ってないです。私。

お酒の勢いで気づけばヤっちゃってた。
くらいの認識でいいんですよ?先輩。

だから、抱きしめながら「おはよう」
だなんて

やめてください。



おわり

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