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4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:34:23.52 ID:nWIQLnET0

御坂「ねぇ聞いたぁ? またスキルアウトが事件起こしたらしいわよ」

黒子「そうですのよ。おかげで非常召集されて大変でしたわ」

御坂「ほんと無能力集団って迷惑な奴らよねぇ。
   努力もせず現実から逃げてるどうしようもない連中よ」

佐天「なんか、あたしのことを言われてるみたい……」

御坂「あ、佐天さんは別よ?」

初春「そ、そうですよ! スキルアウトとは全然違いますって!」

佐天「うん……、ごめん。あたし、今日は帰るね」ガタッ

初春「あっ!」

  タッタッタッタッ

御坂「あちゃー、ちょっと不味かったかしらねぇ」

黒子「ちょっと無神経でしたわね……」

御坂「でも佐天さんも気にしすぎよね。
   この程度のことでへそ曲げられると、ちょっと扱いに困るわ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:36:37.64 ID:nWIQLnET0

  タッタッタッタッ

佐天「……はぁ、何やってんだろ。あれじゃ気にしてるのバレバレだよね……。ほんとあたしって――」

  ドンッ

食蜂「きゃっ」

佐天「あっ、ご、ごめんなさい! 余所見してて!」アタフタ

食蜂「ううん、こっちこそゴメンね。……あら、あなた、足を怪我してるわ」

佐天「え、あれ、ほんとだ。おかしいな、転んでもいないのに」

食蜂「近くに公園があるわ。そこで傷口を洗いましょう」

佐天「え、あっいや」

食蜂「いいから来なさい」

佐天「は、はぁ」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:38:53.76 ID:nWIQLnET0
  ~公園~

  ジャー

食蜂「うん、これでよしっと」

佐天「すいません、何だか親切にしてもらっちゃって」

食蜂「ううん、いいのよ。私も不注意だったから。私、食蜂操祈(しょくほうみさき)。あなたは?」

佐天「佐天です。佐天涙子」

食蜂「涙子ちゃんかぁ。よろしくね」

佐天「はい。その制服、常盤台ですよね。ってことはエリートなんだ。凄いなぁ」

食蜂「そんなことないよ。今日も宿題忘れて先生に怒られちゃった。私ね、忘れっぽいんだぁ」

佐天「あはは、あたしもしょっちゅう宿題忘れてて~」

食蜂「ふふ、ねぇ、暗い顔してたけど、何か悩みがあるのかな?」

佐天「え、いや、悩みっていうかぁ……」

食蜂「こうしてお話するのも何かの縁だと思わない? 私の専門は分析心理なんだぁ。
   きっと力になれると思うよ。よかったら聞かせてもらえない?」

佐天「はぁ、実は…………」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:41:09.94 ID:nWIQLnET0

  ・
  ・
  ・

食蜂「ふーん、それで逃げてきちゃったんだぁ」

佐天「はい……、あたし、自分がイヤになります。御坂さんに嫉妬してばかりで……」

食蜂「そうね、そんなしこりがあるんじゃ堂々と友達だなんて言えないわねぇ」

佐天「ですよね。やっぱり、あたしなんかと御坂さんじゃ釣り合いが取れないんだ……」

食蜂「ふふ、もう答えに近づいてるじゃない」

佐天「え、どういうことですか?」

食蜂「御坂さんと釣り合いが取れるようにすればいいのよ」

佐天「ええっ? でっでも、あたしはどんなに頑張っても才能のないレベル0で、
   とてもとても、御坂さんに追いつけるような器じゃ……」

食蜂「なら、発想を逆転させればいいの」

佐天「発想を逆転?」

食蜂「そう、あなたが追いつけないのなら、御坂さんをレベル0にまで落とせばいいのよ」

佐天「え、ええっ??」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:43:35.80 ID:nWIQLnET0

食蜂「これ、私が作ったクスリなんだけどねぇ」

 そう言って、食蜂は小さなビニール袋に入れられた錠剤を取り出す。

食蜂「これは水遁薬っていってね、これを飲むと演算を妨げられて能力が使えなくなるの」

佐天「そ、そんな薬があるんですかっ」

食蜂「と言っても一生効果があるわけじゃないわ。効果は5日程度よ。
   でもさ、御坂さんをお仕置きするには十分だと思わない?」

佐天「お仕置きだなんて、あたし……」

食蜂「御坂さんね、学校でもあまりいい噂を聞かないのよ。
   ちょっと傲慢っていうか、自分が絶対に正しいって押し付けてくるところがあるのよね」

佐天「…………」


  御坂『無能力者なんて、努力もせず現実から逃げてるどうしようもない連中よ』


佐天(確かに……)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:46:14.70 ID:nWIQLnET0

食蜂「だからさ、これを飲ましてちょっと頭を冷やしてあげたほうがいいのよ」

佐天「……いいんでしょうか」

食蜂「ふふ、とにかくこれはあなたにあげるわ。使うか使わないかはあなた次第っ☆
   水にすぐ溶けるから、飲み物にでも入れればOKよ」スッ

佐天「……はぁ」

食蜂「それと、これ、私のケータイ番号ね。涙子ちゃんとはお友達になりたいから」

佐天「あ、じゃあ、あたしもケータイ――」

食蜂「ううん、その番号にかけるのは私に会いたくなったらでいいわ。
   それじゃ私はもう行くね。また会いましょう!」

佐天「あっ、あの!」

  タッタッタッタッ

佐天「行っちゃった……。どうしよ、この薬……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:48:44.42 ID:nWIQLnET0
  ~佐天の部屋~

佐天「ただいまー……」

  ドサッ

佐天「食蜂操祈さんかぁ。綺麗な人だったなぁ。それに何だか気さくで話しやすかったし」

 佐天はベッドに横たわりながら、食蜂から貰った錠剤を手に取り眺める。

佐天「無能力者になる薬かぁ。こんなの使ったって、自分が惨めになるだけな気がするけど……」

佐天「……ん、あれ。足の怪我、まったく痕になってない。おっかしいなぁ、血が出てたのに……?」

 佐天は不思議そうに、食蜂がハンカチで拭いてくれた部分をさする。
 確かに血を流していたはずであるが、僅か1時間もしない内に、綺麗さっぱり傷跡がなくなっていた。

佐天「まいっか。とにかく、こんな薬に頼るのはよくないよね。
   あたしはあたし、御坂さんは御坂さんだよ。気にしないようにしよう」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:49:36.58 ID:sm5WcYlp0
みさきちキター!
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:51:15.79 ID:nWIQLnET0
  ~翌日、放課後のファミレス~


御坂「あ、初春さん、佐天さん、こっちこっち」

初春「どうもー」

佐天「いやー、昨日はすいませんでしたー」

黒子「いえ、こちらこそ無神経なことを言いましたわ。ごめんなさいですの」

佐天「そ、そんな、気にしてないから」

御坂「うん、佐天さんの気も知らず言いすぎたわ。ごめんなさい」

佐天「御坂さんまでそんな!」アタフタ

佐天(うわぁ、そんな心配かけちゃったんだ、あたし……。
   それなのに、御坂さんに対してよからぬことを考えて……、最低だ……)

御坂「でもさー、佐天さんも一々レベルの話に敏感すぎるでしょ」

佐天「へ?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:53:26.69 ID:nWIQLnET0

御坂「レベルなんて関係ないじゃない。もう少し胸を張って生きたら?」

黒子「お、お姉様?」

御坂「私は別にレベル5だからって生き方を変えたりしないわよ。
    レベル0でも堂々と自分らしくするけどね」

佐天「はぁ……」

御坂「それにさ、他人を僻む前に努力したら? 私は小学生の頃から毎日何時間も勉強してたけど、
   佐天さんにはそういう経験あるの?」

佐天「いえ……」

御坂「でしょ~? 世の中、所詮は競争社会なんだから、のほほんとしてたらやってけないわよ?
   ウジウジと卑屈になる前に、もう少し頑張りましょうね?」

佐天「…………」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:56:00.49 ID:nWIQLnET0

黒子「お姉様、少し言いすぎでは」

初春「そうですよっ。大体、学園都市の学生は6割が無能力者で――」


佐天「いやー! その通りですね!」


初春「さ、佐天さん?」

佐天「うん、御坂さんの言うとおりです。
   あたし、もっと勉強も能力開発も頑張って、レベルを上げる努力をします!」

御坂「分かってくれればいいのよ」

佐天「いやあ、何だかすいません。こんな当たり前のことを言わせちゃって」

御坂「うん、ほんとよ。さて、ドリンクバーのおかわり持ってこようっと」スタッ

佐天「あっ! あたしもドリンクバー飲むから、ついでに御坂さんの分も持ってきますよ」

御坂「そう? じゃあオレンジジュースね」

佐天「はい、ちょっと待っててください」スタッ
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:56:35.89 ID:L8K21ipxO
美琴さまこわいわー
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 19:58:27.15 ID:nWIQLnET0

黒子「……お姉様、どういうつもりですの?」

御坂「何が?」

初春「何がじゃありませんよ。あんなキツイ言い方しなくても……」

御坂「そんなキツイこと言った? 正論でしょ?」

初春「正論を言うだけじゃ、相手を傷つけるだけですよ。
   佐天さんだって、そんなこと言われるまでもなく分かってます。
   人間、誰だって弱さや矛盾を抱えてるものじゃないですか……」

御坂「ふーん」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:00:56.07 ID:nWIQLnET0

佐天「お待たせしましたー。はい、御坂さん」

御坂「ん」

初春「佐天さん……あの……」

佐天「も~初春~、そんな顔しないの。湿っぽいのやめよっ」

初春「……そうですねっ」

黒子「あー、ゲーセンでも行きましょうか?」

御坂「そうねー」チュー

佐天「…………」チラッ

御坂「ん? なに?」

佐天「い、いえ! あーあたしもオレンジにすればよかったかな~アハハ~」

御坂「佐天さんは何も悩みがなさそうでいいわねぇ」チュー

初春(どの口がそんなこと言うんだろ……)

佐天「あはは~」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:03:21.62 ID:nWIQLnET0

  ・
  ・
  ・

御坂「くっそ、あそこのゲーセンのクレーン緩すぎるわよねぇ!」プンスカ

初春「もうこんな時間です。早く帰らないと」

黒子「そうですわね。それじゃ初春、佐天さん、また明日ですの」

佐天「はい、またー!」


初春「さ、私たちも帰りましょう」

佐天「ごめん、あたし、ちょっと寄るところがあって、悪いけど1人で帰ってて!」タッタッタッタッ

初春「ええっ? もう最終下校時刻ですよー! ……行っちゃった。
   佐天さん、本当に大丈夫かな。何だか無理して明るく振舞ってるみたい……」


  タッタッタッタッタッ

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:05:47.54 ID:nWIQLnET0

佐天「ハァ…ハァ……!」ゼェゼェ

佐天(どうしよう、あたし、その場の感情に任せてやっちゃった……)

 佐天は、ポケットに入れておいた食蜂の携帯アドレスの書かれた紙を取り出す。

佐天「一応、言っておいたほうがいいよね……」ピッピッピッ

  プルルルル プルルrピッ

佐天「あ、あの! あたしです! 昨日会った佐天涙子です!」

食蜂『あら涙子ちゃん、こんなに早く電話をかけてくれるなんて嬉しいな』

佐天「あたし、飲ませちゃいました……! あの薬、変な薬じゃないですよねっ?
   副作用とかないですよねっ?」

食蜂『安心して。あれはきっかり5日間、能力を使えなくなるだけよ。怪しいクスリなんかじゃないわぁ』

佐天「そ、そうですか。ならいいんですけど……」

食蜂『ふふ、もうあなたはこれ以上何もする必要はないわぁ。後は彼女自身が勝手に転がりだすはずよ』

佐天「転がりだすって……」

食蜂『自分が見下していたレベル0の気持ちを、身を持って知ることになるってこと』フフフ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:08:26.36 ID:nWIQLnET0
  ~翌日~

佐天「御坂さーん!」タッタッタッ

御坂「あーこっちこっち」

佐天「初春はジャッジメントの事務所によってから来るそうです」

御坂「黒子もそう言ってたわね。とりあえずファミレス入りましょうか」

佐天「あ、あのっ」

御坂「ん? なに?」

佐天「お元気……ですか?」

御坂「はい?」

佐天「い、いえ! あー今日も暑いですねー、早く入りましょう~」

御坂「……?」

佐天(おっかしいな、何ともなさそうだよ。やっぱりあんな錠剤効かなかったのかな……?
   それともまだ気付いてないだけ? う~~~~ん)


『テメェ! どこ目ェつけて歩いてやがる!!』


御坂「ん?」クルッ
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:10:51.59 ID:nWIQLnET0

不良A「おうおうおう、ぶつかっておいて謝らねェつもりかァ? オオ!?」

男「ひ、ひい! ごめんなさい!」ビクビク

不良B「いやいや、謝って許される問題じゃないでしょ~~~」


佐天「うわぁ……、学園都市ってほんとああいう人多いですよねぇ。早く中に入りま――って!」


御坂「ちょっと、やめなさいよアンタたち」

不良A「ああ? なんだてめェは?」

不良B「お、マブいじゃんww」

御坂「私、弱いものイジメする奴って大嫌いなのよね。目障りだから消えてくんない?」

不良A「んだこのクソガキ!!」


佐天「あわわ、怖いもの知らずだなぁ御坂さんは!」

佐天(待てよ、もしあの薬が効いてたら……)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:14:19.60 ID:nWIQLnET0

不良A「ブン殴るぞ?」

御坂「やってみればぁ?」


佐天(もし御坂さんが今、能力を使えなかったら……!)

佐天「…………っ」ドキドキ


御坂「ハッ、口だけのクズみたいねぇ。痛い目に遭いたくなかったら、とっとと失せ――――」


  バキンッ!!


御坂「ヴぇっっ!!」ベギンッ

 御坂は、不良の拳をもろ顔面に受け、思いっきり背後にぶっ飛ばされた。

佐天(き、きたぁ~~~~~~~~~!!)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:18:20.70 ID:nWIQLnET0

不良A「誰がクズだこら」

不良B「あーあー、こいつ空手やってんのにケンカ売るからぁ」

御坂「え゛っ? え゛っえ゛っえ゛っ!?? 電撃がでな゛い゛!?」ドクドク

 御坂は鼻血をドバドバ出しながら、何が起こったのか理解できないと言った表情で、
 自分の掌を凝視した。

御坂「な゛に゛よごれぇ゛。血ぃ!? いだい! いだいわああああああ!!」

 まったく予期していなかった状況に、御坂はパニックになってしまう。

不良B「謝ろうかお姉ちゃん、な? ひとをクズ呼ばわりしたらいかんよ」

御坂「うるっさいっ!! ぶっ殺じてやる!!」

 御坂は再び電撃を出す体勢に入る……が。

御坂「……っ! な、なんででないのおおお!??」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:22:18.60 ID:nWIQLnET0

不良A「こいつ、頭沸いてんじゃね?」

御坂「うっさい!! 誰に口利いてんのよ落ちこぼれのクズがぁ!!」

不良A「あ?」イラッ

  バギンッ!!

御坂「ぎゃんっ!!」メキッ

 今度は脇腹に蹴りを受け、思わず地面に倒れこむ御坂。

不良A「クズはてめェだろクズ女ぁ!!」ドゴッ

御坂「ぐああああああああああ!!!」

  ドゴッ! バギッ! バゴスッ!!

御坂「ひぃぃぃいぃぃいいいぃ!!」バギンッ

佐天「う、うわ……、いくらなんでもやりすぎ……」アワワ

 地面に倒れた御坂に、つま先で容赦なく蹴りを入れる不良。
 その恐ろしい光景に、佐天は足がすくんでしまう。
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:27:33.47 ID:nWIQLnET0

野次馬A「うわぁ、ケンカっていうかリンチじゃん」

野次馬B「あの子、可哀想になぁ」

野次馬C「誰かジャッジメント呼んだぁ?」

 いつの間にか、野次馬が集まってきていたが、
 興味本位で見物しているだけで、誰も助けようとしない。


  バギンッ! ドゴンッ! ベゴッ!!


御坂「がっ! ごふっ!! や、やめ……!!」バギッ

不良B「お、おいケイゴぉ、それ以上やったら殺しちまうぜ。もういいだろ」

御坂「ぁぁ……ぐぁああぁ……」ピクピク

不良A「チッ、このくらいで許してやるがな、2度と調子に乗んじゃねーぞ!」ペッ

御坂「ぅぅうう……ぐぅぅぅ……」ピチャ


不良A「何見てんだ! どけェ!!」

野次馬「…………」サッ
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:32:15.12 ID:nWIQLnET0


  シーン……


佐天「……あの、御坂さん…………?」

御坂「……ぅっく、ぅぅぅぅうううぅう」ポロポロポロ

 先ほどまで、人間を殴り蹴る音が響き渡っていたが、突然の嵐はようやく過ぎ去っていった。
 後に残ったのは、ボコボコの血まみれにされ、頭に唾を吐き捨てられた、
 見るも無残な御坂の姿だけであった。
 不良2人に絡まれていた男も、とっくに逃げ出している。

御坂「うわあああああああん!! なんでよおおおおおおおおおおおお!!」ポロポロポロ

佐天「御坂さん! ……うわ! 歯……前歯が折れてる……」

御坂「どうして能力使えないのおおおおおおおおおお!!!」

佐天「あ、あの、落ち着いて! と、とりあえず病院へ行きましょう。酷い怪我です!」

御坂「な゛ん゛でよ゛お゛おおおおおおおおおおおおおおお!!!」

佐天(ど、どうしよう! まさかこんなことになるなんて!
   ちょっぴり仕返しが出来ればそれでよかったのに……!)
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:36:46.38 ID:nWIQLnET0

御坂「……ぅ…………」ボソッ

佐天「え? なんですか?」

御坂「ぅよ。アイツのせいだわ! アイツが私の能力を消したんだ!!」

佐天「な、何を言って――――」

御坂「アイツよ!! アイツのせいなんだわ!!!」ヨロヨロッ

佐天「ちょ! どこに行く気ですか!」

御坂「……ぐっ!!」ギロッ

佐天「ひっ!」

 佐天は、御坂の鬼気迫った表情に物怖じし、
 どこかへ立ち去ろうとする彼女を引き止めることができず、
 そのままボロボロの背中を見送った。


佐天「……とんでもないことになっちゃった」

黒子「ジャッジメントですの! あ、佐天さん!
   常盤台の生徒が暴漢に襲われてると通報を受けてきたのですが」

佐天「来るのが遅いよ……」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:40:48.48 ID:nWIQLnET0
  ~上条の部屋~


上条「あー冷蔵庫の中身なんもないなぁ。スーパーまで買い物に行くかぁ」

インデックス「お肉♪ お肉が食べたいな♪」

上条「特売だったらな」

  ピンポンピンポンピンポーン ダンダンダンダンッ!!

上条「うおっなんだ!?」

インデックス「と、とうま……」


『開けなさい!! じゃないとここぶっ飛ばすわよ!!!』


上条「こ、この声は御坂……?」スタッ

  ガチャ

御坂「私の能力返しなさいいいいいいいいい!!!」

上条「へ!? って、お前酷い怪我してるじゃないか! 前歯折れてるぞ!!」

御坂「アンタのせいでしょうがああああ!!!」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:44:22.73 ID:nWIQLnET0

上条「は、はぁ? 何を言ってるんだっ? とにかく怪我の手当てを!」

御坂「返せ……返せええええええ!!!」ガバッ

上条「よ、よせ! 何の話だ! 落ち着いてくれ!」

御坂「能力を消すなんてアンタしか考えられないのよッッッッ!!!」

上条「能力を消すっ?? とにかく落ち着いて話を――」

御坂「お願いよぉ……返してよぉ…………」


インデックス「いきなり押しかけて訳の分からないこと言わないでほしいんだよ!」

御坂「ぁあ? なんでこいつがここにいるわけぇ……?」

上条「え、いや一緒に暮らしてるんだけど……。言ってなかったっけ?」

御坂「……はぁ? アンタ、私がこんな酷い目に遭ってる最中に、他の女と乳繰り合ってたわけ……?」

インデックス「何が他の女だよ! さっさと帰ってほしいかも!」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:48:14.71 ID:nWIQLnET0

御坂「返してぇ、返してよぉ……アンタなんでしょ……? そうなんでしょお?」

上条「悪いがさっぱり事情を飲み込めない。お前、能力を失くしちまったのか?」

御坂「そうよ……出ないのよ……。電撃を出そうと思っても、頭の中がこんがらがって出せないのよぉ。
   ねぇ、アンタじゃないの……? なんで出ないの……?」フラッ

インデックス「入ってこないでほしいんだよ! このルーピー女!」

上条「お、おいインデックス」

インデックス「言いがかりも大概にするんだよ! 短髪はキチガイかも!」

  バンッ! カチャッ!

御坂「あっ、開けなさい! 開けてよぉ!」ドンドンドンッ

インデックス「これ以上騒ぐと警察呼ぶんだよ!」

上条「学園都市に警察は……。いや、そんなことより御坂、
    悪いがお前の言ってることに心当たりはない。
    とりあえず病院へ行ってくれ……」

御坂「ううぅぅ……、何でなのよぉ…………」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:52:51.89 ID:nWIQLnET0
  ~翌朝、常盤台中学校、御坂の教室~

  ガラッ

御坂「…………」スタスタ


  『うわ、御坂さん凄いケガ』 『スキルアウトにやられたらしいよ』 『やっぱあの噂、本当なんじゃない?』


同級生A「あーら御坂さん、すごい格好ねぇ。こんな包帯グルグル巻きの人、初めて見たわぁ」

同級生B「こんなケガしても学校に来るなんて、さすが常盤台のエースww」

御坂「なんか用……?」ギロッ

同級生C「ちょww 御坂さん前歯どこやっちゃったんですかwww」

御坂「ケンカ売ってるわけ……?」

同級生A「まさかぁ~、けが人相手にそんなことするわけないじゃないですかぁ~」

同級生B「そうそうww あ~っと手が滑ったぁ!」

  バキンッ!

御坂「ぐあああああああ!!!」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 20:56:38.58 ID:nWIQLnET0

同級生C「何やってんのよも~www あ~っと体全体が滑ったぁ!」

  ベギッ!!

御坂「いだいいいいいいいいいいいいい!!!」


クラス中の生徒『あっはっはっはっはっwwwwwwww』


御坂「あ、アンタらぁ……! この私に向かってこんな真似して、ただで済むと思ってんの……!?」

同級生A「どうなるの? やってみてよ」

御坂「ぐっ……!」

同級生B「噂は本当みたいですねぇ。能力使えなくなっちゃったんだ~」

同級生C「じゃあレベル5からレベル0になったってことぉ? ぶっww 悲惨すぎwwww」

御坂(こ、この私がレベル0……!? ぐううううぅぅぅ!!)
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:00:10.68 ID:nWIQLnET0

同級生A「あれじゃない? 御坂さん、散々調子に乗ってたから天罰が下ったのよ」

同級生B「気に入らないことがあるとすぐ暴力振るったしねぇ~」

同級生C「常盤台はレベル3以上が入学条件だからなぁ~。御坂さん、転校の準備しないとwww」

御坂「……うぅぅ!」ガタッ

  タッタッタッ

同級生C「どこ行くんですかぁ~御坂さぁ~んwww HR始まりますよぉ~wwww」


  タッタッタッタッ バタンッ


御坂「う、うううううぅぅぅぅ! なんで私がこんな目に……!
   何であんな馬鹿どもにやられっぱなしにならきゃいけないのよおおお!!」

 クラスメイトたちの陰湿な誹謗に耐えきれず、思わずトイレの個室にまで逃げ込んだ御坂。
 1人になった途端、涙がこぼれ出す。
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:04:22.28 ID:nWIQLnET0

同級生A「御坂さん声大きすぎですよぉ。馬鹿どもで悪かったですねぇ」


御坂「なっ!」

 なんと、同級生たちはトイレにまで御坂を追いかけに来ていた。

  ドンッ!!

同級生B「あんたホントむかつくわ。そうやって他人を見下してばかりでさぁ」

同級生C「御坂さ~ん、ウンコですかぁ~?ww あたしが流してあげますよぉ~www」

  ザパーンッ!

御坂「うっ!」ビシャァ

同級生B「トイレの上から水ぶっかけとか、古典的すぎでしょ~w」

同級生A「あっと、もう教室に先生来ちゃうよ。早く戻ろ」

同級生C「御坂さんも遅れないでねぇ~wwww」


御坂「うう、うううぅぅぅぅ~~~」ポロポロポロ
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:08:30.34 ID:nWIQLnET0
  ~再び教室~

  がらがら

教師「遅いぞ御坂――って! どうしたんだズブ濡れで! ケガをしたという報告は聞いていたが」

御坂「その……転んじゃって…………」

教師「転んだ……って」

 御坂のプライドは高い。
 イジメられたなどと、とても言えない。

同級生C「どう転んだらずぶ濡れになるんですかぁ~wwwww」

同級生B「それになんか便器臭いんですけど~wwwww」


  『あっはっはっはっはwwwwwwwwww』


御坂「…………」

教師(まさかイジメ……? いやいやない! 俺のクラスに限ってイジメなんて絶対ない!)

教師「と、とりあえず、ジャージに着替えてこい。ギブスしてるけど着替えられるよな?」

御坂「はい……」
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:12:28.78 ID:nWIQLnET0
  ~そして休み時間のトイレ~


御坂「な、なによ……、こんなところに連れ出して……」

同級生A「御坂さん、トイレ好きだと思ってぇ」

同級生B「さっきもダッシュでトイレに行ってたもんねwwww」

御坂「す、好きじゃないわよ!」

  バキッ!

御坂「ぐあっ!!」ドゴッ

同級生C「口答えしないでくださーいwww」

同級生A「とりあえず、今までのこと謝ってもらおうかしら」

御坂「は、はぁ? 何を謝れってのよ!」

同級生A「私が掃除当番を別の子に代わってもらった時、
     あなた、私がサボったと決め付けて電撃喰らわせてくれましたよね?」

御坂「そ、そんなこともあったかしら……」

同級生A「ありましたよ。しかも、誤解だと分かった後も、謝罪なしで知らん振りでしたよね」

御坂「それは……その……」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:16:20.31 ID:nWIQLnET0

同級生B「私も、その時の電撃のとばっちりでケータイ壊されたけど、謝罪も弁償もなかったよね?」

同級生C「あたしはテストで赤点とった時、物凄い馬鹿にされたなぁ~。
     生きてる価値ないとか、常盤台の恥とか言ってくれたよね?」

御坂「わ、悪かったわ。謝るわよ! はいはいごめんなさい。これでいいっ?」

同級生B「は? こいつマジでナメてんの?」

  ドガッ!!

御坂「があああ!! や、やめてよおっ!!」

同級生A「どこまで人をコケにしたら気が済むんですかねぇ、あなたって人は」

同級生C「誠意見せてよ、誠意」

御坂「どうすればいいのよぉ……」

同級生B「トイレで誠意見せるっていったらアレしかないでしょ」

同級生A「御坂さん、便器の水飲んでください」

御坂「は、はぁ!? 何でそんなことしなきゃいけないのよっ!」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:20:07.45 ID:nWIQLnET0

同級生A「やらなかったらもっと酷いですよ。クラス中であなたのことずっとイジメます」

同級生B「あんたのこと恨んでる奴なんていっぱいいるからねぇ」

同級生C「便器の水飲むだけでそこを許してあげるって言ってるんだから、チョー優しいじゃん」

御坂「ううぅぅ……イヤよ……」

同級生A「さっさと飲めよブス!!」ガシッ

 イジメっ子の1人が御坂の髪の毛を掴み、便器に押し付ける。

御坂「イヤぁ! 離してぇ!! ごめんなさい! 謝ります! だからやめてぇ!!」

同級生A「だから飲めば許してやるって言ってんのよ! さっさと飲め!!」

御坂「イヤあああああ! 許してええええ!!」

同級生A「飲まないとこのまま便器に顔沈めるわよ!!」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:23:42.93 ID:nWIQLnET0

御坂「うううぅぅぅ……」

  ピチャ

同級生B「うわっ! マジで飲んだwwww 猫みたいに舌だしてwwwww」

同級生C「御坂さんwwww ゴックンしないとノーカンですよwww 早くゴックンしないとwww」

御坂「んんんんん……!」ウウ

  ごっくん

同級生B「飲み込んだwwwwwwwwwwwww」

同級生C「きたねぇwwwwwwwwwwwww」

御坂「うう、うわあああああああああああああああん!!」ポロポロポロ

同級生A「御坂さん、なんでか知らないけどあなたはもう能力使えないんだから、
      これからは偉ぶらないでくださいね」

同級生C「行こ行こっ。こっちまで便所水の臭いがうつっちゃうよ」

御坂「うわああああああああああああん!!」ポロポロポロ
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:27:38.34 ID:nWIQLnET0

  ガラガラ とぼとぼ……

御坂「あれ……、私の席がない……」

 便所水を飲まされて教室に帰ってきた御坂。
 何故か机と椅子がない。

同級生D「御坂さんの席ってあれじゃないですかー?wwww」

 外を見ると、地面に机と椅子が転がっていた。
 どうやら、教室の窓から投げ捨てられたようだ。

御坂「な、なんでこんなことするのよぉ……」ウウ

同級生E「さあwww 風で飛んでいったんじゃないですか?www」

同級生F「早く取りにいきなよーwwwwww」

御坂「…………」トボトボ


御坂(飲んだらイジメないって言ったのに……! だ、駄目よ、泣いちゃ駄目……!
   元に戻ったら、絶対仕返ししてやるんだから……! だから泣くな私……!)ウウ

  ガタッ

黒子「机……、運ぶの手伝いますわ」

御坂「あ……」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:31:55.35 ID:nWIQLnET0

黒子「お姉様……、能力ならきっとすぐに戻りますの……。どうかヤケを起こさずに――」

御坂「うっ、ぐすっ、えぐっうううううえええええん!! くろこおおおおおおおおっ!!!」ビエエエエ

黒子「お、お姉様ぁ……」ジワァ


同級生B「あっはっはっは! また泣いてるよアイツwwwww」

同級生C「後輩に泣きつくとかダサすぎですよ御坂さんwwwwwwwwww」


黒子「ぐぅ……! あなたたち! よってたかって弱いものイジメして恥ずかしくないんですの!?」

御坂「弱いのぉ!? わだぢよわいのおおおお!? ねぇえええぇぇ!?」ビエエエエエ

黒子「あ、いえっ、そのっ」アタフタ

同級生たち『wwwwwwwwwwwwww』
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:35:42.97 ID:nWIQLnET0

食蜂「…………」スゥ

 物陰に隠れながら動向を見守っていた食蜂は、
 目を細めて御坂を見つめる。

食蜂(ざまあみやがれ御坂ァーッ! まだまだこんなもんじゃねぇぞ~?
    てめ~を待ってる地獄はよォーッ! ウケケケケケ!)


取り巻きA「あー、女王サマこんなところにいた~」

取り巻きB「急にいなくなるから探しちゃいましたよ~」

食蜂「あらあらぁ、ごめんなさい~」ウフフ

取り巻きC「ん? あれ御坂さんですよね。能力なくなっちゃったって本当みたいですね」

取り巻きD「いい気味だよね。物凄い調子ぶっこいてたしね」

食蜂「こ~ら、そんなこと言わないのっ☆ 可哀想でしょ?」

取り巻きE「女王サマは、お優しいですのね~」

  アハハー きゃっきゃ うふふ
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:40:46.54 ID:nWIQLnET0
  ~翌日~

同級生C「御坂さーん、野球しましょう野球!」

御坂「ぇ……野球……?」ビク

同級生D「あたしバッターやるから、御坂さんはボールね!」

御坂「え……えっ?」

  ブオンッ!! ガゴッ!!!

御坂「ぎゃああああああああああっ!!!!」ボギンッ

同級生B「ちょwwwww 金属バットで人間をフルスイングはマジやばいwwwwwwwww」

同級生E「これは死んだwwwwwww」

御坂「……ぁ……がぁ…………」ピクピク

同級生F「大丈夫wwww 生きてるwwwwwww」

同級生C「はいキーックwwwwwww」ドゴッ

御坂「がはっ!!」ベギッ

  『あっはっはっはっはっはwwwwwwwwwwwwwwwwwww』


教師(あれはイジメじゃない……! 友達同士じゃれあってるだけさ! 俺のクラスにイジメはない!)
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:44:47.67 ID:nWIQLnET0
  ~更に翌日~

同級生C「御坂さーん、バレーやりましょうバレー!」

御坂「ひぃ……!」ビクッ

同級生D「行きますよー。はいシューッ!」

  バシュンッ!  ドジュゴンッ!!

御坂「うぎゃあああああああああああっ!!!」メギメギッ

同級生B「ちょwww 『絶対等速(イコールスピード)』で人間にボールぶつけるのはマジやばいwwwww」

同級生E「超痛そうwwwwwww」

御坂「……ヒュー……ヒュー…………」ピクピク

同級生F「変な呼吸音してるwwww 肺イカれたかなwwwwwwww」

同級生C「はいキーックwwwwwww」ドゴッ

御坂「ぶひゃあっ!!」ベギッ


  『あっはっはっはっはっはwwwwwwwwwwwwwwwwwww』


教師(バレーかぁ。一般企業に勤めてた時、OLの子達と昼休みにやったなぁ。ハハ)
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:48:15.78 ID:nWIQLnET0
  ~そのまた翌日~


同級生C「御坂さーん、電子レンジごっこやりましょう! 電子レンジごっこ!」

御坂「いやあああ!! 許してえええええっ!!」ビクビク

同級生D「はいはい、さっさとロッカーの中に入ってーっ!」

  ガシャンッ!

御坂「いやあああああ!!! 出してえええええええ!!!」ドンドンドンッ

同級生B「はーい、電気流しまーすwwwww」ビリビリビリッ

  バリバリバリバリバリバリバリッ!!

御坂「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!」バチバチバチバチッ


同級生E「さて、中はどうなったかなぁ~」

  ガチャッ ドサッ

御坂「……ぁ……ぁぁ…………」プシュウ~

同級生F「黒こげwwwwww ドリフみたいwwwwwwwwwww」
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 21:52:00.86 ID:nWIQLnET0

同級生B「どうですかぁ~御坂さぁ~ん。いつも他人に浴びせてる電撃を喰らった気分はぁ~」

御坂「……た……たすけ…………」ピクピク…

同級生C「はいキーックwwwwwww」ドゴッ

御坂「ごぼっ!!」ベギッ


  『あっはっはっはっはっはwwwwwwwwwwwwwwwwwww』


 そして御坂は学校に来なくなった。

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:11:11.45 ID:nWIQLnET0
  ~一方、棚川中学校~


初春「御坂さん心配ですねぇ。白井さんの話じゃ不登校になっちゃったみたいですよ」

佐天「そうなんだ……」

初春「事件が起こってから会ってないけど……ケガ大丈夫かなぁ……」

佐天「前歯折れてたよ……」

初春「えーっ! そんな酷いことされたんですかぁ! うわぁ可哀想……、女の子なのに」

佐天「だよね……」

佐天(どうしよう、初春には本当のこと言うべきかな……。
   でももし御坂さんに本当のことがバレたら……、あたし殺されるかも……)

初春「でも、ちょっと自業自得って部分もありますよね」

佐天「え?」

初春「だって、自分からケンカを売って返り討ちに遭ったわけでしょう?
   あまり同情の余地はない気がします」

佐天「ち、違うの……あたしのせいなんだよ……」

初春「へ? どういうことですか?」

佐天「どうしよう初春……、あたし、とんでもないことしちゃった……!」
277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:15:10.11 ID:nWIQLnET0

  ・
  ・
  ・

初春「……なるほど、そんなことがあったんですか。
   能力を使えなくする薬……、聞いたことがないですね」

佐天「でも、御坂さんに飲ませたら本当に使えなくなってて……それであんなことに」

初春「その食蜂操祈って人のことも気になりますね」

佐天「気になるって? 美人で優しくていい人だったよ。悪いのはあたしだよ……」

初春「そうかな。おかしいと思いません?
   偶然出会った人が御坂さんのことを知ってて、変な薬を飲ませろと持ちかけるなんて、
   どう考えても不自然というか、怪しいですよ」

佐天「い、言われてみると、ちょっと変かも……」

初春「佐天さんはその人に利用されただけかもしれませんよ。
   学校が終わったら、ジャッジメントの事務所でその人のこと調べてみましょう」
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:19:45.74 ID:nWIQLnET0
  ~ジャッジメント177支部~


初春「えーっと、食蜂操祈……あった。これです」カタカタカタ

佐天「うん、この人だよ。間違いない」

初春「常盤台中学校在籍。能力は――大分変わった能力ですね。相当珍しいですよ。
   なるほど、これで御坂さんの能力を封じたのか。
   佐天さんの話とも辻褄が合います」

佐天「成績も優秀だねぇ。やっぱ常盤台の人は凄いなぁ」

初春「その人の話じゃ、薬の効力は5日なんですよね?」

佐天「うん、飲ませたのも5日前だから、今日中に戻るはずだけど……」

初春「でも本当に5日で戻るとは限りませんね。佐天さんを騙すための方便の可能性もありますし」

佐天「そ、そんなっ」

初春「とにかく白井さんに連絡して、食蜂操祈の動きを探ってもらって――」

  プルルルル プルルルル

初春「あ、ちょうど白井さんからだ。はい、もしもし」ピッ


黒子『初春! 大至急調べてもらいたいことがあるんですの!』
290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:23:11.76 ID:nWIQLnET0

 一方、初春たちが食蜂のことを調べている1時間ほど前の第7学区ストリート――


インデックス「ねぇとうま~、まだ短髪のこと気にしてるの~?」

上条「そりゃあな。どう見てもただごとじゃなかったし……。
    クソッ、あの時もっと親身になってあげればよかった」

インデックス「なにそれ! それじゃ追い返したわたしが悪いみたいなんだよ!」

上条「そ、そうは言ってないだろ」

インデックス「そう聞こえるんだよ!」

上条「……なぁ、御坂のところに行かないか?」

インデックス「はぁ? 今の話の流れでどうしてそうなるかなぁ?」

上条「じゃあお前はうちに帰っててくれ。1人で行ってくるから」

インデックス「なっ! も~仕方ないんだよ~。わたしも行くんだよ」

上条「そうか。ありがとな、インデックス」

インデックス「も~、とうまのお人好しっぷりには呆れてモノも言えないかも」


黒子「おや、あのおふた方は」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:26:33.42 ID:nWIQLnET0
  ~御坂の部屋~


黒子「ただいまですの」ガチャ

御坂「…………」

黒子「お姉様っ、お客様を連れてきたんですのよっ」

御坂「……ぇ」

上条「よお、御坂!」

インデックス「…………」ブスー

御坂「ぁ、あんた……どうして……?」

上条「お前の顔を見たくなってな!」

黒子「ケーキを買ってきたんですのよっ! みんなで頂きましょう!」

インデックス「ケーキっ? それを先に言って欲しかったんだよっ!」ワーイ

上条「おっ、嬉しいなぁ~。なぁ御坂っ」

御坂「……ぅん」

黒子「お茶を淹れてきますのっ! 少々お待ちをっ」
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:29:08.95 ID:nWIQLnET0

上条「……あー、ケガのほうはどうだ? なんか前より酷くなってる気がするけど……」

インデックス「ベジータ戦後の悟空みたい」

 ベッドの上にいる御坂は、全身包帯だらけの上に完全に目が死んでおり、
 以前の自信に溢れていた彼女とはまるで別人のようであった。

御坂「ごめんね……」ボソッ

上条「何がだ?」

御坂「私、ウザかったでしょ……。ことあるごとにアンタに突っかかって……。本当にごめんなさい……」

上条「そ、そんなことないぞっ! なに言ってんだ御坂! お前らしくもないっ」

御坂「能力が消えてからのここ数日……、骨身に染みて分かったわ。
   自分がどれだけ周りの人から嫌われてたかって…………」

インデックス「短髪は性格悪いからねぇ」

  ポカンッ!

インデックス「いった~~~~~いっ! どうしてぶつのぉ~~~~~~!?」
305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:32:53.55 ID:nWIQLnET0

上条「と、とにかく、俺はお前を嫌ったことなんて1度もないぞっ!
   お前は少し弱気になってるだけだって。能力が元に戻れば、またいつもの御坂に戻るさ!」

御坂「気休めはやめてよ……。病院にも研究施設にも行ったわ……。
   でも原因はさっぱり分からないって……。もう戻らないのよ……。
   天罰なのよ! 散々周りに迷惑かけたからっ!」

インデックス「かもねぇ」

上条(インデックス、夕飯抜きにされたくなかったら黙ってろ)

インデックス(ええぇ? わたし、何か変なこと言ったぁ?)

黒子「皆さん、お茶とケーキが入りましたわ」

インデックス「やったー! こんなところにまで来た甲斐があったんだよ!」


黒子「お姉様はショートケーキがお好きですわよね。ベッドの横にテーブルを移動させますから」

御坂「……私はいいよ。食欲ない…………」

インデックス「ほんとっ? それじゃあ短髪の分もわたしが――」

  グイッ!

インデックス「いった~~~~~~い! とうまっ足踏んでるんだよっ!」
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:35:40.14 ID:nWIQLnET0

上条「御坂ぁ~、これすっごく美味しそうだぞ~。折角だから食べろって」

黒子「あっ、そうですのっ! 上条さんがア~ンして食べさせてあげるというのはどうですかっ」

上条「ハハ、ちょっと恥ずかしいけどやってみるかぁ? どうだみさ――――」


御坂「いらないって言ってるでしょッ!!」


  シーン……


上条「あ……ハハ、そうか。じゃあ冷蔵庫にでも入れておいて、食べたい時に食べればいいさ」

インデックス「え~~~、わたしが食べたい~~~」

上条(頼む、黙れ)

インデックス(ええぇ? どうしてぇ?)
319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:38:39.07 ID:nWIQLnET0

御坂「みんなもう出てってよ……」

黒子「で、出てけって、ここはわたくしの部屋でもあるわけで……」

御坂「お願い出てって!! 1人にしてッ!!」

黒子「はい……」

上条「邪魔してすまない……。行こう、インデックス」

インデックス「えぇ~~っ? まだケーキ食べてないんだよっ!」

黒子「外で好きなもの奢りますから」

インデックス「ほんとっ? それならもうこんな辛気臭いところにいる理由はないんだよっ!」

上条(インデックスを連れてきたのは失敗だったな……)
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:42:07.68 ID:nWIQLnET0
  ~第7学区、ストリート~


食蜂(フフ、御坂の奴め、かなりまいってるみたいねぇ。あと一押しってところだわぁ。
   どうやってトドメを刺してやろうかしら。フフフ)

取り巻きA「それでその人、トイレに入ってる最中に電気消されちゃってね」

取り巻きB「知ってる知ってる~。間違いであってほしい! でしょ~?」

取り巻きC「チョ~うける~」アハハ

食蜂「あらあらぁ」ウフフ

食蜂(……ん? あれは)



上条「すまん白井。何だか邪魔しただけだったな、俺たち」

黒子「いえ、あなたたちのお陰で少しは元気になったようですわ。
   昨日なんて一言も口を利いてくれませんでしたから……」

インデックス「そんなことよりケーキ食べたいんだよっ」

黒子「あ、そうでしたわね。ファミレスでも構いませんこと?」

インデックス「ファミレス大好きなんだよっ! 早く行こっ」
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:46:07.86 ID:nWIQLnET0

食蜂(御坂のルームメイトの白井か。他の2人は誰かしら。
   外人のシスターだなんて相当珍しいわねぇ。気になるわぁ)

取り巻きD「アハハー、それでさー」

食蜂「ごめんなさい、急用を思い出したわ! 皆さんは先に帰ってて。御機嫌ようっ」タッタッタ

取り巻きE「えー! ちょ、女王サマ~!」

取り巻きたち「行っちゃった」



  ~ファミレス~


インデックス「ねぇ、ほんとに好きなもの頼んでいいのっ?」

黒子「ええ、構いませんわ」

インデックス「やった~! 今日は最高の日なんだよっ」

上条「お、おい、少しは遠慮しろよ」

黒子「いえいえ、本当に構いませんの。お姉様の大事な友人ですし」

インデックス「短髪を友達だと思ったことは1度もないけどねっ。
       すいませ~ん、オーダーお願いしますなんだよ~」
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:49:07.19 ID:nWIQLnET0

上条「わ、悪いな白井。こんな奴で……」

黒子「いえ、その代わりといっては何ですが、これからもお姉様と仲良くして頂きたいですの」

上条「勿論だ! 御坂は俺にとっても大事な友達だからな!」



食蜂「あ、コーヒー1つ」

ウェイトレス「かしこまりましたー」

食蜂(さて、気付かれずに隣の席に座れたのはいいけど、声まではハッキリと聞こえないわねぇ。
   仕方ない。あれを使うしかないか)

 食蜂は、バッグからリモコンのようなものを取り出し、スイッチを入れた。

食蜂「まずは男の方から」カチ


上条「俺は水でいいよ」

インデックス「とうまはみみっちいんだよ! せっかく奢ってくれるんだからお腹一杯食べるんだよ!」

黒子「ええ、遠慮なさらないでくださいまし」
354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:52:05.75 ID:nWIQLnET0

食蜂(……? あれ、おかしいわね。あの男の記憶を読み取れないわ?
   バッテリーは充分残ってるわよね? まさか故障?)

 食蜂は、不思議そうにリモコンに異常がないかチェックするも、
 壊れてるような様子は見受けられない。

食蜂(妙ねぇ。隣のシスターはどうかしら)カチ

  キュイイイイイイイイイイイン


  『私と一緒に地獄の底までついてきてくれる?』

     『魔術っていうのはね、能力者と同じ力を得るために生み出されたの』

           『私、魔術師に追われているの』

        『イギリス清教にはね、ネセサリウスっていう特別な部署があるんだよ』

   『私は1度見たものを絶対に忘れない。私の頭の中には10万3000冊の魔道書があるの』

     『それは、世界のすべてを捻じ曲げることだってできる力――――!』


食蜂(な、なに!? この記憶は……!)

 まったく予想していなかった記憶の内容に驚き、
 食蜂は思わず脈拍を早める。
359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:55:35.93 ID:nWIQLnET0

食蜂(イギリス清教っ? 魔術師?? 10万3000冊の魔道書っ??
   何なの! その世界の全てを捻じ曲げる力っていうのはっ!)

 食蜂は興奮し、インデックスの記憶を更に読み取ろうとする。
 すると……。


     『警告、これ以上の記憶を読んではならない』


食蜂(……!? 警告っ? どういうことっ? 馬鹿な、こんなこと初めてだわ。
   能力による読心に対して警告だなんて……!)ゴクリ


  『魔道書の原典は、常人なら一目で発狂するほどの猛毒。読めば心を蝕む』


食蜂(……なるほど。どうする、警告に従ってやめるべきか。
   でも、本当にそんな凄い力があるのならば、
   そんな力を手に入れることができたなら……!)

食蜂「私は……、あの人を超えられるかもしれない……!」

 高揚のあまり、思わず声に出してしまう食蜂。
 覚悟を決め、インデックスの記憶の奥深くへの侵入を試みる。
369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 22:59:55.96 ID:nWIQLnET0

 『The Time of Angels. It was now that the One creator began to speak of new creations.
 Each one he created he gave a unique name and the twin gifts of life and free will.
 Each creation was created differently but to the whole he gave the name Angels.
 There were 21 angels created and each was appointed to be the head of a divine precept.
 Each Angel was made to serve the One and to serve the creations that would come after.
 For the first time other voices were heard as they began to sing and praise the One』

食蜂「ぐぅ……ううう……!」

 『The Angel were. Lugus-Angel of Light. Sirona-Angel of Wisdom. Bhall-Angel of Fire.
 Nantosuelta-Angel of Faith. Nemed-Angel of Life. Amathaon-Angel of Fertility.
 Junil-Angel of Justice. Arawn-Angel of Death. Oghma-Angel of Knowledge.
 Danalin-Angel of the Water. Dagda-Angel of Balance. Kilmorph-Angel of the Earth.
 Sucellus-Angel of Nature. Tali-Angel of the Air.
 Camulos-Angel of Peace, who would become the Angel of War.
 Aeron-Angel of Strength, who would become the Angel of Rage.
 Ceridwen-Angel of the Stars, who would become the Angel of Magic.
 Mammon-Angel of Foresight, who would become the Angel of Greed.
 Esus-Angel of Trust, who would become the Angel of Deception.
 Mulcarn-Angel of Ice, who would become the Angel of Winter.
 Agares-Angel of Hope, who would become the Angel of Despair』

食蜂「がああああああッ!!」メキメキメキ
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:02:11.93 ID:nWIQLnET0

 頭に流れ込んでくる膨大な魔術の知識に押しつぶされ、
 食蜂の頭の皮膚が裂け、大量の血が溢れ出す。

ウェイトレス「コーヒーお待たせしま――――きゃあああ!! お、お客様っ!?」

食蜂「ぐ、うう……だ、大丈夫よ……」カラ

 食蜂は震えた手つきでバッグから小瓶を取り出し、中の錠剤を10粒ほどまとめて口に入れた。

ウェイトレス「あ、あの、救急車をお呼びしましょうかっ?」

食蜂「うぐ……ごくん。いえ、本当に大丈夫。頭をぶつけただけよ。
   それより何か拭くものをちょうだい……」

ウェイトレス「は、はい」


食蜂「ふぅ……ふぅ……」

 かなり出血が出ていたが、先ほどの錠剤のお陰なのか、
 早くも血は止まり、痛みも引いていた。


黒子「どうしたのかしら、隣の席」

上条「気分でも悪いんじゃないか? それよりインデックス、フォークで机を叩くのやめなさい」

インデックス「だって、注文が待ち遠しいんだもーん」チンチン
380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:06:25.56 ID:nWIQLnET0

食蜂(一節を覗いただけでこれとはね……。でも、これで魔道書の力とやらが本物だと分かったわ。
   この力、何としても手に入れたい……!)


インデックス「あ、その前に、ちょっとお手洗いに行ってくるんだよ」

上条「うんこか?」

インデックス「も~、とうまはデリカシーがないんだよ!」プンプン


  ~ファミレスのトイレ~

  ジャー

インデックス「はぁ~スッキリしたんだよぉ~。3日ぶりかも」

食蜂「あらあらぁ、乳酸菌とってるぅ~?」

インデックス「ん、お姉さんだぁれ?」

食蜂「ふふっ」カチ

  キュイイイイイイイインッ!

インデックス「……っ」スウウウ

インデックス(あれ……意識が…………)
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:08:54.55 ID:nWIQLnET0

黒子「シスターさん遅いですわね」

上条「注文もとっくに来てるのになぁ。あいつ便秘だって言ってたから、長引いてるのかな」

黒子「ちょっと様子を見てきますわ」

上条「ああ、頼む」



  ガチャ

黒子「シスターさん?」

黒子「おかしいですわね? 個室は全部開いてるのに。どこへ行ってしまったのかしら」

  ヒラヒラ

黒子「ん? これはあの子の着ていた修道服の切れ端? なぜ窓に引っかかっているのかしら。
   まさか窓から出て行った? 何だか事件の予感がしますの……」
392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:11:31.85 ID:nWIQLnET0
  ~人気のない公園~


インデックス「…………」グッタリ

食蜂「さぁて、さらってきたはいいけど、どうしたものかしらねぇ。
   下手に読み取れば、さっきみたいにダメージを負ってしまうし。
   改竄して口頭で教えてもらうとか、どこか研究施設で調べるとか……。
   最悪、脳だけ持って行って、ゆっくり時間をかけて解析するしかないか」ブツブツ


上条「待て! そこまでだ!」


食蜂「……え?」

上条「インデックスに何をするつもりだ!」

食蜂「ちょ、ちょっとちょっと、何でこんな早く見つかっちゃうわけぇ?」

黒子「初春、あなたのお陰ですぐに犯人を見つけることができましたわ」

 と、携帯電話越しの相手に話しかける黒子。

初春『学園都市で外人のシスターなんて物凄く目立ちますからね。
   監視衛星ですぐに見つけられましたよ』

食蜂「あらあらぁ、ちょっと焦って仕事が雑過ぎたみたいねぇ。私としたことが」
403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:15:32.03 ID:nWIQLnET0

黒子「しかも、この女が犯人とは……、常盤台の女王・食蜂操祈ッ!」

初春『白井さん、気を付けてください! その人、御坂さんの能力を封じた張本人です!』

黒子「な、なんですってぇ!?」

上条「御坂の能力を封じた奴がインデックスを襲う。ただの偶然じゃなさそうだな」

初春『相手はレベル4の能力者です! 油断しないでください!』

黒子「レベル4? 食蜂操祈はレベル5の第5位・『心理掌握(メンタルアウト)』では?」

初春『ええっ? バンクにはレベル4と書いてありますよっ。
   能力名は『超霊薬(ボナ・ドラッグ)』。詳細は分かりませんが、薬を作り出す能力だそうです。
   メンタルアウトなんて能力じゃありません!』

黒子「ど、どういうことですの? 奴は、確かに常盤台の最大派閥を築いてるレベル5の女王のはず……」


食蜂「あらら、余計なことを知ってくれちゃったわねぇ」

黒子「仮にこいつが心理掌握じゃないなら、本物の第5位はどこにいってしまったんですのっ?」

初春『わ、分かりませんよ。いま調べてみます!』
407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:20:15.60 ID:nWIQLnET0

食蜂「おしゃべりはそこまでよ。悪いけどここで知ったことは全て忘れてもらうわ」カチ

  キュイイイイイイイイイインッ!

黒子「…………っ!」スウウウウ カシャ

 意識を奪われ、黒子は携帯電話を地面に落とす。

上条「お、おい、どうした白井!」

食蜂「むっ、そうだったわねぇ、あなたは幻想殺しのおかげで能力が通じないんだったわねぇ」

上条「どうして俺のことを知っている!」


食蜂「あなたってば本当に不幸ねぇ。記憶を改竄できないなら死んでもらうわ! やりなさいっ白井!!」カチ

黒子「くらああああえええ! あががががががががががッ! 脳しょうブチまけなあああががががが!」クイ

上条「なっ!?」ガシッ

 黒子が太腿に仕込ませた鉄矢を握り、上条の顔を目掛けて思いっきり振り下ろす。
 上条は何とかそれを右手で掴むが……。

上条「な、なんて力だ……! 女の力じゃねえ!!」グググ
414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:23:13.48 ID:nWIQLnET0

食蜂「人間は普段、無意識のうちに力を抑えて行動しているの。
   けど、メンタルアウトでセーブを取っ払えば、女の細腕でもかなりのパワーが出るってわけよ。
   もっとも、白井の腕も折れるかもしれないけどねぇ、あっはっは」

上条「ぐ、ぐう……!」

  ググググググ

 上条は力負けし、黒子の鉄矢が徐々に彼の額に突き刺さってゆく。

黒子「イバああああああががががが! 地面にブチまけてやるッ!
   チクショォォォォォー、ブチまけてやるーッ、ブチまけてやるッ!
   脳汁ーッ、チクジョオー! 蟻がタカレ! 蝿がタカレ、チクショォォーッ!」ゲスゲスゲス

食蜂「いいわぁ~! そのまま脳みそまで突き刺してやりなさいッ!」

上条(咄嗟の事とはいえ、右手で防いだのは失敗だった……!
    能力で操られているなら、恐らく右手で白井の頭に触れば解除できるが、
    これじゃ右手を離した瞬間、顔面をぶっ刺されちまう!)

  ググググググッ!

上条「ちくしょォーッ! も、もう限界だァァァァ!!」

食蜂「勝ったッ! とある魔術の禁書目録・完!」
431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:27:19.97 ID:nWIQLnET0


  ヒュンッ  グサッ


食蜂「……ん?」

 リモコンを握った右手に妙な感触が走り、食蜂は視線を落とす。

食蜂「な、なんじゃこりゃああああああああ!!?」ブショオオオ

 すると、彼女の掌に鉛筆が突き刺さって貫通していた。
 思わぬ事態に、食蜂はリモコンを地面に落としてしまう。


???「となると、次はどなたが主役をお務めになるのかしら」


食蜂「だ、誰だ!?」


婚后「まさか貴女ではありませんわよね、食蜂操祈ッ!」

439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:30:14.37 ID:nWIQLnET0

食蜂「ぐぅ、貴様は! 転入生の婚后光子……!」

黒子「……あら、わたくしは何を。な、なんだか腕が痛いですわー!」

上条「正気に戻ったか、白井っ」


食蜂「いかーんドジこいたーッ! 思わず能力を解除してしまったァァァ! くそ、もう1度……!」サッ

 食蜂が地面に落としたリモコンに手を伸ばす……が、

  バギャウンッ!!

食蜂「なっ!?」

婚后「目の前で拾わせるわけないでしょう」

 食蜂が拾うよりも早く、婚后が石を飛ばしリモコンを破壊した。

婚后「この数日間、ず~っと貴女のことを見張ってたのですが、ようやく尻尾を見せましたわね」

黒子「婚后光子! まさかあなたが助けにきてくれるとはっ」
451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:32:47.29 ID:nWIQLnET0

食蜂「な、何故お前が私を狙う! あ、あれかっ。派閥を作るためかっ!」

婚后「そんな瑣事ではありませんわ。貴女はわたくしの友人に手を出した! 絶対に許せません!」

食蜂「友人……? まさか御坂のこと?」

婚后「能力を失ったり、突然まわりから酷いイジメを受けるようになったり、
   十中八九、貴女の仕業だと思ってましたわっ!」

食蜂「ちょ~っと誤解してるみたいねぇ、私がやったのは御坂の能力を封じただけよ。
   それ以上のことはナーニもしてないわぁ~。
   普段のあいつが、それだけ嫌われてたってことでしょぉ」

婚后「御坂さんは転校間もない私の初めての友達になってくれた人です!」

黒子「お姉様は素晴らしいお人ですわ! 確かに言い方がキツイところもありますが、
   それは自分にも他人にも厳しく真面目だからですの!」

食蜂「そのキツイ言い方が問題なんじゃないのぉ~?
    望んでもいない相手に正論を振りかざすのは、ただの言葉の暴力よ。
    上から目線で偉そうなことを言われて、ムカつかない人間なんていないわ。
    目上でもない同級生なら尚更ね。
    御坂にはそこら辺の配慮が欠落してたみたいねぇ」

黒子「そ、それは……」
459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:36:32.55 ID:nWIQLnET0

食蜂「正論は強い。正論には反論できない。だから正論は人を傷つける。
   人はね、誰もが自分で答えを掴みたいものなのよっ☆
   まして、御坂の場合はただの独善だしねぇ~」

黒子「それがお姉様の能力を奪った理由ですか!」

食蜂「御坂が目障りだったからだけど、あえて言えばそうなるかしらねぇ。
   あいつが泣き喚いてる姿は滑稽で笑えたわぁ、アハハ」

上条「おい、さっきからなに余裕ぶってんだ。3対1だぜ?
   悪いがお前をリンチしても、まったく良心は傷つかんぞ」

婚后「見たところ、貴女が能力を行使するには、その妙な機械が必要だったようですね。
   それを壊した以上、もはや貴女に勝ち目はありません。
   降参して御坂さんの能力を元に戻しなさい!」


食蜂「……そうねぇ、分かったわ。あーあー、私の負けかぁ」

 食蜂はポケットから小瓶を取り出す。

食蜂「あー、御坂さんの能力を戻すにはこれをねぇ~」

  ジャラジャラジャラ ぱくっ ボリボリボリ

食蜂「んふふふふっ」ボリボリボリ

上条「な、何を!」
461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:40:21.07 ID:nWIQLnET0

食蜂「フンッ!!」ボゴッ

 降参するフリをして大量の錠剤を口に入れた食蜂。
 するとなんと、彼女の体が膨れ上がり、筋肉ムキムキになった!


婚后「な、なんですのこれは!」

食蜂「ムハハハハ! 私の本来の能力はこっちだからねぇ!」

婚后「どういうこと!?」

黒子「わたくしにもよく分かりませんが、彼女はメンタルアウトとは別の能力も持っているらしいですのっ」

婚后「まさか『多重能力者(デュアルスキル)』!?」


食蜂「さぁてぇ、どいつから料理してやろうかぁ」

婚后(こうなったら問答無用! 『空力使い(エアロハンド)』で仕留める!)
470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:43:05.47 ID:nWIQLnET0

食蜂「決めたッ!」

  シュンッ!

婚后「うっ! は、早い――――」

  ドゴォッ!!!

黒子「がはっ!!!」ベギンッ

 目にも止まらぬ速さで、稲妻のような拳が黒子の腹に突き刺さった。


上条「白井っ!」

黒子「ぁ……ぁぁ……おげえええええええっ!!」ベチャベチャベチャ

食蜂「あらあらぁ凄い血の量ねぇ、その様子じゃ内臓が破裂したかしらぁ~」
476: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:45:24.44 ID:nWIQLnET0

婚后「よくもっ!」

 婚后が、手の中に握ったありったけの小石を、エアロハンドでまとめて発射する。


  パシパシッ パッパッ!

婚后「えっ!?」

食蜂「お探し物はこれかしらぁ」ジャリジャリ

 婚后が放った小石は、食蜂に全弾キャッチされてしまった。

婚后「そ、そんな……」

食蜂「返すわぁ!!」

  ブオンッ!!

婚后「きゃああああっ!!」ドスドスドスッ

 食蜂が、婚后目掛けて石を思いっきり投げ飛ばし、
 散弾銃のような威力の無数の小石が、婚后の体中に突き刺さった。

婚后「うぁ……つぅ……」フラフラ

黒子「ぐぅ……ぁぁ……」ピクピク
486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:47:49.31 ID:nWIQLnET0

食蜂「で、3対1が何だってぇ?」

上条「ぐっ……!」

上条(畜生、これほどとは……!)

食蜂「くっくっくっ、今度こそ終わりよ! 内臓引き裂いて魚のエサにしてやるわァァァ!!
   このドチンポやろおおおおおおおおおおおおッ!!!」

上条(こ、ここまでかぁ……!)

 上条は無意識のうちに右手を突き出し、防御を試みた。
 すると……、

  ピシュンッ

上条「……え?」

食蜂「……あ?」

 上条の右手が食蜂に触れた瞬間、
 筋骨隆々だった食蜂の体は元に戻った。

上条「イ、幻想殺しが効いたっ!」

食蜂「そ、そんな! 能力が引き起こす2次作用まで打ち消すというの……?」

上条「は……ハハ! 悪いな! 俺の右手は超電磁砲だって打ち消すんだ!」
491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:50:19.02 ID:nWIQLnET0

食蜂「ぐ……!」

上条「さぁて」ゴキゴキ

食蜂「あ、何かしら、そのゴキゴキって……。
   まさか女の子の顔を殴る気……? そ、そんなことしないよね?
   正義の主人公サマがそんなことするはずないよねっ? ねっねっ?」

黒子「その女に仏心など一切無用! お姉様のためにもトドメをッ!」ヨロヨロ

食蜂「わ、私を殺したら御坂の能力は2度と元には戻らないわよっ! それでもいいの!?」

上条「アホか? 御坂の能力喪失が異能の力によるものだと分かった以上、
   幻想殺しで解除すればいいだけじゃねーか」

食蜂「あっ」
494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:52:46.69 ID:nWIQLnET0

上条「おしゃべりは終わりだ……!」

食蜂「ま、待って! 私が悪かったわ! 金ならあるわ! 1000万――いや2000万払う! だから許して――」

上条「オラオラオラオラオラオラァーッ!!」

  ズドドドドドドドドドドドドドッ!!

食蜂「ヤッダーバァアァァァァアアアアアッ!!!」

  ドグシャアアアアアアアーンッ!!

 燃えるゴミは 月・水・金



婚后「か、勝った……! あの常盤台最強の食蜂操祈に……!」

黒子「さすが……です……わ……」バタンッ

上条「白井! しっかりしろ! くそ、すぐに病院へ行かないと!」

黒子「だ、大丈夫……ですの」
499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:54:55.31 ID:nWIQLnET0

インデックス「う、うーん……。あれ、ここどこぉ……?」ショボショボ

上条「おおインデックス! 何ともないかっ?」

婚后「とりあえず、救急車を呼びますわ。……つぅ」フラッ

上条「お前も酷い怪我だ。ゆっくり休んでろ」

婚后「はい……」

婚后(このお方、一体何者なのかしら……。素敵な殿方……)ポッ


インデックス「ねぇとうま、一体何があったの?」

上条「覚えてないか? お前はそこの女にさらわれたんだぞ」

インデックス「そこの女って?」

上条「だから、そこのゴミ箱で気絶してる――あれ! いない!」

黒子「なっ! まだ動く元気が残っていたとは!」

婚后「血を引きずった痕跡がありますわ。追跡しましょう」

上条「……いや、そこまでしなくていいだろう。また何か悪さをしたら、その時にもう1度相手になってやるさ」
507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:57:05.51 ID:nWIQLnET0

黒子「仕方ありませんわね……。結局、奴が本物の第5位なのかどうか分からずじまいでしたわ。
   この壊れたリモコンが謎を解く鍵になればよいのですが」

上条「どうするんだ、それ」

黒子「ジャッジメントに持ち帰って調べてみますの。
   初春が第5位のことを調べ終えているはずですし……げほげほっ!」

上条「分かった。だが今は体を休めることだけを考えろ」

黒子「は、はい……」フラッ

511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/05(日) 23:59:11.42 ID:nWIQLnET0

食蜂「う……ぐぅぅぅ……! ちきしょおぉぉぉ、誤算だった……! 
   あんな性格の悪い御坂に、あれだけの味方がいたとは……!
   あと少しで御坂を始末できて、魔道書も私のものだったのにぃ~……!!」ズル…ズル…


???「ブザマね、食蜂」


食蜂「そ、その声はぁ~! まさかぁ~!」


心理掌握「折角この私の影武者を任せてやったというのに」


食蜂「じょ、女王サマぁ~~~!」
515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:02:55.83 ID:l9SkHnmR0

心理掌握「お前には私の能力の一部を与えてやったのに、それも上手く使いきれなかったようね」

食蜂「も、申し訳ありましぇ~ンンンッ! どうか、もう1度チャンスをくださいぃぃ!
   次こそ、必ずや御坂も上条も仕留めてみせますからぁ!」

心理掌握「何を言っているの? そもそも誰が御坂に手を出せと言った?」

食蜂「そ、それは私が勝手にやったことですケドぉ~……」

心理掌握「私以外でもメンタルアウトを使えるようにと渡したリモコンも壊してしまったようね。
     特注だから高いのよ? もっとも電波を使用するから御坂には通用しなかったようだけど」

食蜂「ごめんなさい~いぃぃ。どうかお許しをぉぉぉぉ~!」

心理掌握「だけどね、誰にでも失敗はある。私が責めているのはそんなことじゃあないのよ」

食蜂「へっ……?」

心理掌握「お前は私を出し抜こうと考えたな? 魔道書の存在を知った時、私を裏切ろうと考えたな?」

食蜂「そ、それは……!」

心理掌握「残念だわ食蜂。これからは別の者を影武者にするとしよう」

食蜂「いやああ! お願いします! もう1度チャンスをおおおおおお!!」

心理掌握「さあ、全てを忘れなさい」シュパアアアア

食蜂「あ……ああ………」
520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:05:54.82 ID:l9SkHnmR0

取り巻きA「女王サマどこに行っちゃったんだろ~」

取り巻きB「急用ってなんだったのかなぁ。ん? あ、あれ見て!」


食蜂「…………」グッタリ


取り巻きC「大変、人が倒れてるわ!」

取り巻きD「あなた大丈夫? しっかりしてっ」

食蜂「う……うう…………」

取り巻きE「酷い怪我、すぐに救急車を呼びましょう」

取り巻きF「ええ、でもこの子、常盤台の制服着てるけど、誰か知ってる?」

取り巻きA「いえ、見たことないわねぇ」

取り巻きB「私も知らないけど、それよりも早くお医者さんに見せてあげよっ」

取り巻きC「そうねっ」
523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:09:08.98 ID:l9SkHnmR0

――――――――
――――
――


初春「……あれ、私、パソコンで何を調べようとしてたんだっけ」

佐天「えーっと、ああそうそう、美味しいスイーツのお店はないかなって話してたんじゃん」

初春「ああ、そうでしたね。色々見てみましょうか」

佐天「特にケーキが美味しいお店ね!」

初春「はいはい」カタカタ



心理掌握
「やれやれ、食蜂のせいで後始末が大変だわ。
しかも、上条当麻にだけは改竄が通用しないから、このまま泳がせるしかないとは……。
とはいえ収穫もあったわね。10万3000冊の魔道書。
ふふ、面白くなってきたわ。
今度の影武者は裏切らないように、100%洗脳するとしましょう」

527: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:12:17.48 ID:l9SkHnmR0
  ~そして2ヵ月後~


黒子「お姉様、今日こそは学校へ行きましょう?
   もうとっくに怪我も能力も回復してるのですから。
   差し歯も入れたし……」

御坂「う、うん……」

 黒子に手を引かれて、部屋から出ようとする御坂。
 だが……。

御坂「ハァ……ハァ……! ううぅ! やっぱり怖いっ!」

黒子「お姉様……」

御坂「ごめん……やっぱり無理だよぉ……。外に出るの怖いよぉ……」


 御坂は今回の事件がトラウマになり、部屋から出れなくなってしまった。
 能力も回復したとはいえ、心の傷が原因なのか以前ほどの力を発揮できず、
 レベル4へと格下げされてしまった。
535: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:15:17.36 ID:l9SkHnmR0

黒子「はぁ、お姉様、いつになったら元の明るいお姉様に戻ってくれるのかしら……」


取り巻きA「女王サマ、お飲み物を買ってきました!」

取り巻きB「私はお茶菓子を!」

婚后「皆さんご苦労様。さ、みんなでお茶にいたしましょう。
   今日は天気がいいですから中庭がよろしいですわね」オーホッホ

取り巻きC「分かりました! シートをご用意しますね!」

取り巻きD「私は日傘を持ってまいります!」


黒子「チッ、心理掌握め。お姉様があんな状態だというのに、
   呑気にお茶会とは腹立たしいですわね……」
542: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:18:58.91 ID:l9SkHnmR0
  ~ジャッジメント177支部~


初春「こんにちは白井さん。どうですか、御坂さんの様子は」

黒子「相変わらずですの。外に出れないままで……、わたくしもどうしたらよいのか」

初春「そうですか、入院しないと治らないかもしれませんね」

固法「あなたたち、色々心配事があるのは分かるけど、事務所の片付けもちゃんとしてちょうだい」

初春「あ、そうですね、机の上グチャグチャで、これじゃどこに何があるやら」

黒子「はぁ、面倒ですわねぇ。……ん? なにかしらこれ」カチャ

初春「壊れたリモコンですかね? 何でこんなものがあるんですか?」

黒子「さぁ、どっかで拾ったのかしら。さっぱり思い出せませんわ」

固法「ゴミならさっさと捨ててね」

黒子「そうですわね。思い出せないってことは、大したものじゃないってことですの。捨てましょ」

  ポイッ
546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/06(月) 00:21:47.47 ID:l9SkHnmR0


 そして半年後、3年生に進級した御坂は、
 ようやく学校に通える程度にまで回復したが、


同級生「御坂さんの弁当うめえwwwww」バクバク

御坂「うわああああああん! 勝手に食べないでよおおおっ!」ウワアアアン


 パワーダウンした御坂に、常盤台の生徒たちに対抗する力はなく、
 残りの中学校生活をイジメられて過ごした。


 おわり

560: ゴミクズ 2011/06/06(月) 00:28:07.94 ID:l9SkHnmR0
つまんなかったらごめんなさい

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