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1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:02:50.03 ID:VE3yGEMC0
後輩「いや、おー!じゃなくて・・・」

先輩「聞きたいか我が後輩よ」ニヤニヤ

後輩「聞いてるんです」

先輩「なんと今日はお菓子を持ってきたぞ!」ジャーン!!

後輩「全く答えになっていません」

先輩「まーまーそんな固いこと言わずに座りなって」ホレホレ

後輩「・・・・・」






SS初投稿です。4コマ漫画を文章化したイメージで書きました。
拙い文章ですがよろしくお願いします。ある程度書きためています。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1348290169
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:07:02.21 ID:VE3yGEMC0
後輩「部活引退したってのによくこんな学校の隅っこの部室までやってきますね」

先輩「だって暇じゃん。はい、シュークリーム。わたしはあんまん」

後輩「受験勉強とかしなくていいんですか?あ、お茶飲みます?」

先輩「まー大丈夫なんじゃね?うん。お茶飲む」

後輩「相変わらず適当な性格してますね」

先輩「口を慎め後輩よ」

後輩「あんたは口の周りについてる生クリームを早く拭き取れ」

先輩「ん。取って」

後輩「取らん」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:09:31.31 ID:VE3yGEMC0
後輩「で、今日は邪魔しに来ただけですか?」

先輩「相変わらず冷たいよね君は」

後輩「他の人にはちゃんと愛想よくしてます」

先輩「うへへ、つまり私だけ」ニヤニヤ

後輩「そうです。っていうかなに喜んでるんですか気持ち悪い」

先輩「私だけ特別扱いってことじゃん」

後輩「侮蔑してるだけなんですけどね」

先輩「ちょっと表出ろコラ」

後輩「お茶ですどうぞ」

先輩「ん。ありがと」オチャウマー
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:14:27.21 ID:VE3yGEMC0
先輩「で、君の今日の予定は?」

後輩「誰かさんに狂わされましたが予習してグダグダして帰宅ですかね」

先輩「後輩くんは青春って言葉を知っているかい?」

後輩「先輩いるときから俺らの部活はずっとこんな感じだったじゃないですか」

先輩「確かに!!盲点だった!!」

後輩「・・・なんですかその顔」

先輩「(゜Д゜)←この顔文字の真似」

後輩「こっち見んな」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:18:55.97 ID:VE3yGEMC0
後輩「先輩はどこの大学受けるんです?」

先輩「〇〇大かな」

後輩「なかなかの難関校じゃないですか」

先輩「そうだよ。先輩は日々忙しいんだよ」

後輩「シュークリームとあんまん両手に持った人の言うセリフじゃないです」

先輩「さてここで問題です!シュークリームの『シュー』ってどういう意味でしょ!」

後輩「それ知ってます。確かキャベツですよね」

先輩「そうなの?!」

後輩「自分が答え知らない問題を出さないでください」

先輩「し、知ってるし!見た目が似てるもんね!レタスと!」

後輩「・・・キャベツです、先輩」

先輩「」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:22:04.49 ID:VE3yGEMC0
先輩「君の将来の夢はなんだい?」

後輩「そうですね、やっぱり安定してる公務員ですかね」

先輩「君はつまらない男だなー。まー私は君が何の職についても構わないけどね」

後輩「何が構わないかは知りませんけど、そういう先輩の将来の夢は何なんです?」

先輩「大学行って法律や英語や経済のことをたくさん勉強して・・・」

後輩「何にでもなれそうですね」

先輩「お嫁さんっ!!」ドヤッ

後輩「可愛いなオイ」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:24:59.50 ID:VE3yGEMC0
後輩「先輩は彼氏とかいないんですか?」

先輩「彼女ならいるよ」

後輩「oh」

先輩「いや、嘘だけどね。彼氏もいないけどね。だからそんな目で見ないで」

後輩「まあ…、愛の形は人それぞれって言いますし」

先輩「だから嘘なんだってば!!」ブハッ!!

後輩「分かってますからシュークリームを口から飛ばさないでください」

先輩「ぶぶぶぶぶぅうううっ!!」シュークリームハッシャ!!

後輩「ちょっと気品買ってきます」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:42:59.62 ID:VE3yGEMC0
後輩「先輩って人気者ですよね。みんなよく先輩を目で追ってますし」

先輩「当たり前だろ。ウハウハのガバガバのアヘアヘだぞ」カッカッカ

後輩「今のは聞かなかったことにします」

先輩「冗談はさておき、私は処女だ」

後輩「それは聞いてません」

先輩「まー私は我ながらなかなか魅力的な女性だと思うぞ」

後輩「え?よく聞こえません」

先輩「見よ!この美しい体のラインを!」

後輩「確かにスタイルはいいですよね(胸はあれだけど)」

先輩「聞こえてるぞ」

後輩「脳内で思っただけなのに!?」

先輩「眉目秀麗、才色兼備、将来お嫁さんとは私のこと」

後輩「傍若無人も追加で」

先輩「後輩くんあとで支離滅裂にしてあげる」ニコッ

後輩「なにそれこわい」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:44:40.90 ID:VE3yGEMC0
先輩「君はなんで彼女いないんだ?」

後輩「・・・いない前提なんですね」

先輩「え?じゃあいるの?」ニヤニヤ

後輩「・・・いませんけど」

先輩「私はフリーだぞ?ん?どうだ」

後輩「謹んでお断り申し上げます」

先輩「・・・・」ショボン

後輩「(ええええ、今の流れはそういう流れでしょおおお)」

先輩「・・・・」スクッ

後輩「え、あわわわ!!せ、先輩どこ行くんですか!!さっきのはただのノリで本心なわけじゃ・・・」

先輩「え?便所だけど?なんなの?寂しいの?」ニヤニヤ

後輩「」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 14:46:31.81 ID:VE3yGEMC0
先輩「ただいまーすっきりしたー」

後輩「おかえりなさい。先輩、この問題ってどうやって解くんです?」

先輩「これはね、こーやってあーやっててれれれってれー」

後輩「なるほど、とてもわかりやすいです。ありがとうございます」

先輩「なんのなんの!いつでも頼りたまえ!」エッヘン

後輩「ところで先輩」

先輩「なんだね後輩」

後輩「なんで俺の制服で手拭いてるんですか」

先輩「ハンカチ忘れたの!ふひひ!」フキフキ

後輩「いや、可愛くいってもダメだから」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 15:42:09.85 ID:VE3yGEMC0
先輩「ふー食った食ったー」

後輩「予習も終わったし、そろそろ下校時間ですね。帰りましょうか」

先輩「そうだな!帰りたこ焼き屋寄ってこ」

後輩「まだ食べるんですか?夕食もあるのに」

先輩「たこ焼きはたこ焼き。夕食は夕食でしょ」

後輩「・・・そうですか(食べた分は一体胸以外のどこに消えてるんだろう)」

先輩「え?たこ焼きおごりたいの?」ギロッ

後輩「本当にごめんなさい」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 15:49:43.01 ID:VE3yGEMC0
後輩「じゃあ俺部室の鍵職員室に返してくるんで先に下駄箱行っててください」

先輩「わかったー」





職員室前

後輩「・・・先に下駄箱行っててくださいって俺さっき言いませんでしたっけ?」

先輩「そだっけ?まーいいじゃん」

後輩「まあ、いいですけど」



ガラガラガラ


後輩「失礼します」

先輩「まーす!」

先生「お前また先輩と一緒か。相変わらず仲いいな」

後輩「不本意ながら」

先輩「おい」

後輩「先生からも先輩に受験勉強に専念するように言ってやってください」

先生「確かに自由気ままなやつだが何気にこいつ前回の模試校内2位だからな」

後輩「マジですか」

先生「お前こそもうちょい勉強頑張れ」

後輩「」

先輩「あれー?どうしたのー?顔赤いよー?風邪かなー?」ニヤニヤ



16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 16:56:52.41 ID:VE3yGEMC0
後輩「失礼しました」

先輩「したー」

ガラガラガラ

後輩「先輩校内模試2位とかすごすぎです」

先輩「もっと褒めていいよ」

後輩「一体いつ勉強やってるんですか」

先輩「んー私は授業で身につけるタイプかな。家ではあまり勉強しないし」

後輩「俗に言う天才肌ってやつですね。素直に尊敬します」

先輩「お肌ツルツルだしな。触るか?」

後輩「触りません。セクハラを誘うセクハラはやめてください」

先輩「つまり、後輩は私のことちゃんと異性として意識してるんだな」ニヤニヤ

後輩「認識の間違いでは?っていうかどんな確認の仕方ですか」

先輩「そこでも素直になれば可愛いんだけどなー」ニヤニヤ

後輩「先輩歯につぶあんの皮ついてますよ」

先輩「えっ、うそっ」セキメン

後輩「まあ嘘なんですけどね(なにこれ可愛い)」ニヤニヤ

先輩「この後輩かわいくねえ!!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 17:19:30.32 ID:VE3yGEMC0
「よっ後輩。相変わらずイチャついてるな」



後輩「なんだ後輩友か。ところで後半は何いっているか聞こえなかったよ」

後輩友「先輩こんばんわ。今日も2人仲良く下校ですか?」

先輩「その通り!今からたこ焼きデートだ!」

後輩「別にデートではないですけどね」

先輩「じゃあデッドがいい?」

後輩「俺死ぬの!?」

先輩「後輩友くんは部活の帰りかい?」

後輩友「そうです。前から言ってますけど呼び捨てでいいですよ」

先輩「んー私は人を呼び捨てにするのがあまり得意んじゃないんだよ」

後輩「つまり俺は人以下ですか」

先輩「未満かも」

後輩「なんてこった」

後輩友「ほんとお前ら端から見てたらただのバカップルだよ」

後輩「なんてこった」

先輩「おい」ビシッ
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 17:41:01.91 ID:VE3yGEMC0
後輩友「じゃ、俺はこの辺で。またな」タッタッタ

後輩「おう、また明日な」

先輩「ばいびー」

後輩「ったく、誰がバカップルだよ」

先輩「まったくだ。私はそこそこ勉強できるというのに」

後輩「否定はしませんけど否定しきれてませんよそれ」

先輩「君の言い回しはとてもめんどくさい」

後輩「俺への否定はできるんですね」

先輩「ほらほらさっさとたこ焼き食いに行くよ!」

後輩「はいはい」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 17:53:06.63 ID:VE3yGEMC0
たこ焼き屋にて

後輩「1パックソース多めでトッピングはマヨネーズと鰹節とネギを少々お願いします」

店員「あいよー!」

先輩「自分の好みをここまで覚えてくれているとは先輩冥利に尽きるよ」

後輩「何回も来てたら否が応でも覚えますよ」

店員「はいよ!常連さんにはたこ焼き1個おまけだよ」

後輩「いつもすみません」

先輩「わーありがとうございます!」

後輩「(あれ、なんか先輩の笑顔引きつってる?)」

先輩「今日はあそこのベンチで食べようか」

後輩「お店のテーブルじゃダメなんですか?」

先輩「いーのいーの!ほら早く行くよ」ガシッ

後輩「ちょ、先輩引っ張らないでくださいたこ焼き落としちゃいますって!」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 18:03:18.65 ID:VE3yGEMC0
先輩「はいここ座ってー私の隣に座ってー」

後輩「なんでこっち来たんですか」

先輩「まーたまにはいいじゃない」

後輩「いいですけど」

先輩「ところで後輩の前で先輩が1人食べるっていうのは絵面的にあれじゃない?」

後輩「俺は全然構いませんよ」

先輩「まあ君の謙虚な姿勢は称賛に値するよ」

後輩「いや、先輩いつも1人で俺には目もくれずガツガツ食ってるじゃないですか」

先輩「あ?」ギロッ

後輩「センパイオレナンダガタコヤキタベタイキブンデス」

先輩「でしょ?はい!たこ焼き3個あげる!」ニコッ

後輩「・・・・・」

先輩「・・・・・」

後輩「・・・先輩」

先輩「・・・な、なに?」

後輩「ほんとはお腹いっぱいなんですね?」

先輩「・・・面目ない」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/22(土) 18:18:49.97 ID:VE3yGEMC0
後輩「お腹いっぱいなら言ってくれればよかったのに。結局俺が6個中5個食ったし」

先輩「君ならだいたいのことは許してくれそうでつい調子に乗っちゃうんだよ」

後輩「なんだか複雑な気持ちになる信頼ですね」

先輩「たこ焼き代は返すよ。と言っても現金では受け取らないよね君は」

後輩「そうですね。今度先輩も俺に何か奢ってくれたらそれでチャラにしますよ」

先輩「おっけーおっけー何食べたい?」

後輩「駅前にある喫茶店のビッグバンパフェが食べたいですね」

先輩「何か生まれそうなパフェだな。ちなみにいくら?」

後輩「1500円くらいだったかと」

先輩「高いよ!高すぎるよ!公務員になって生活が安定したら食べに行こう!」

後輩「俺今まで先輩にいくら奢らされましたっけ?」

先輩「ぐぬぬ」

後輩「ま、1人じゃ多すぎるみたいなんで先輩も手伝ってくださいよ」

先輩「よしきた任せろ!」

後輩「この人1人で全部食う気に違いない」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 13:26:37.21 ID:Fdp4TtWB0
先輩「ところでそのビッグバンアタックパフェはいつ食べに行こうか」

後輩「なんですかその攻撃的なパフェは。来週の土曜なんてどうです?」

先輩「いいよ!その後買い物もしようと思うから君も付き合います」

後輩「俺が付き合うのは決定事項なんですか」

先輩「もちろん!」

後輩「もし断ったら?」

先輩「それを断る」

後輩「まあ、断らないんですけどね」

先輩「ふひひ」




26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 14:05:44.97 ID:Fdp4TtWB0
先輩「あ」

後輩「どうしたんですか」

先輩「部室に携帯忘れた」

後輩「なにやってるんですか」

先輩「取りに行ってくる」

後輩「また学校に行くんですか?」

先輩「携帯ないと困る」

後輩「先輩そんなに携帯使う方じゃないですよね」

先輩「君にメールが送れない」

後輩「寝る前にいちいち『おやすみ』って送ってもらわなくて結構なんですけど」

先輩「受信者は黙っていろ」

後輩「なんて理不尽なんだ」

先輩「君は先に帰ってていいぞ」

後輩「こんな日が暮れた時間にそうはいかんでしょ。俺も行きます」

先輩「君はたまにタメ口になるよね」

後輩「すみません、つい」

先輩「いいんだよ、それで。じゃ、護身よろしく」

後輩「はいはい」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 14:26:54.70 ID:Fdp4TtWB0
-職員室-


ガラガラガラ

後輩「失礼します」

先輩「まーす!」

先生「なんだお前らもう登校か」

後輩「すみません、ちょっと部室に忘れ物してしまって」

先生「変なことするなよ」

後輩「何言ってるんですか」

先輩「///」テレテレ

後輩「あんたも何顔赤らめてんの。ほら、行きますよ」


ガラガラガラ、たったった


校長「今のは先輩くんと後輩くんですかな」

先生「あ、校長」

校長「とてもいいコンビだ」ニコニコ

先生「後輩が先輩に振り回されてるって感じですけどね」ハハハ

校長「彼女は後輩くんがやってきて本当によく笑うようになった」ニコニコ

先生「確かに先輩が1年のときは笑っているどころか、しゃべっているところもほとんど見たことありませんでしたよ」

校長「彼女のこの2年ちょっとの部活動は、きっと彼女にとって大きな意味を成したと、私は思うよ」ニコニコ

先生「部員1名、顧問不詳、活動内容不明、生徒の大半がその存在を知らないとは言え、どうやって公認されたんですか」

校長「ふっふっふ」ニコニコ

先生「(この話になるといつも聞いてないフリするんだよな)」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 14:54:20.47 ID:Fdp4TtWB0
ガラガラガラ

先輩「あったあった!」

後輩「先輩って頭いいのに抜けてるとこありますよね」

先輩「ギャップ萌えってやつ?」

後輩「何言ってるんですか」

先輩「・・・・・」

後輩「どうしました?告白ですか?」

先輩「いやーなんかさ、寂しいなって思って」

後輩「何がですか?」

先輩「この部室に来れるのがあと半年もないなって思うとさ」

後輩「そんなもんですか。っていうか引退したのにまだまだ来る気満々なんですね」

先輩「この部室がなかったら私はつまらない高校生活を送っていたに違いないよ」

後輩「ただしゃべって食って飲んでグダグダしてただけなのにですか?」

先輩「そうさ。それが私にとっては大きな何かなのさ」
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 15:45:48.97 ID:Fdp4TtWB0
-2年前-

「ほらあの子がB組の先輩ちゃんだよ」ヒソヒソ

先輩「・・・・・」

「昨日も上級生からの告白断ってるらしいよ」ヒソヒソ

先輩「・・・・・」

『いい御身分だよねほんと』ヒソヒソ

先輩「・・・・・」

「なのにあの澄まし顔だよ。ほんとむかつくよね」ヒソヒソ

先輩「・・・・・」

「やっぱ人間顔だけよくても性格があれじゃね」ヒソヒソ





先輩「(私は上級生たちがみんな馴れ馴れしくて好きになれなかった)」

先輩「(だから言葉を選んでちゃんと断った)」

先輩「(それなのに暴言を吐かれて去って行かれた)」


『こんなただの遊びに何マジになってんの?バカじゃねーの?もともとお前なんかに興味ねえよ』


先輩「(誰かに相談したかった。話を聞いて欲しかった)」

先輩「(今だって顔を緩めたら泣きそうだ)」

先輩「(なのにいつの間にか私だけが悪者になっていて、根も葉もない嘘ばかり流れてる)」

先輩「(私は何か悪いことをしたのだろうか?)」

先輩「(これからはずっとこんな高校生活なんだろうか)」







先輩「なんで私だけ・・・・・」ポロポロ


「あのう、大丈夫ですか?」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 15:46:58.72 ID:Fdp4TtWB0

先輩「!?」

後輩「何だか泣いてるようですけど大丈夫ですか?」

先輩「えっと・・・君は?それどこの制服?」

後輩「えっと僕は〇〇中の3年です。今日はオープンキャンパスで来てるんです」

先輩「そっか、グスっ」

後輩「大丈夫ですか?」

先輩「私は大丈夫。ありがとう。ではこれで」



『おいそこの中学生
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 15:47:59.26 ID:Fdp4TtWB0
後輩「ん?」

上級生「お前なに女の子泣かしてんの?って、あれ、昨日のお前じゃん」

先輩「・・・・・」

上級生「だんまりかよクソが。あーイライラするわその顔」

後輩「あんたこの人助けにきたんじゃねえの?」

上級生「あ?誰に口きいてんの?こんなやつ助けるわけないじゃん。むしろ俺が被害者だから。」

先輩「ち・・・違います。私はあなたを傷づけるつもりじゃ・・・・・」

上級生「うるせえんだよこのクソビッチが」

先輩「うっ・・・・・・・」ポロポロポロ

後輩「おいあんた」

上級生「なんだてm…」バキッ!!!!

先輩「!?」

上級生「いってええなおい!!!!何しやがんだてめえ!!!」



後輩「どう見ても痛がってるのはこの女の人の方だろ!!!!」ギロッ

先輩「(えっ・・・)」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 15:49:01.91 ID:Fdp4TtWB0
上級生「中坊がいきがってんじゃねえぞ!!」パンチ

後輩「ぐへっ」ドサッ

上級生「一発かよ雑魚が。このヒーロー気どりが!!ああ?[ピーーー]よコラ!!」ゲシゲシゲシ

先輩「やめて!お願いですからやめてください!!!」ガシッ

上級生「離れろやクソが!!」ドン

先輩「きゃっ」ドサッ

後輩「(やばい・・・・・結構痛い・・・・・ああ、意識が・・・・・)」









『後輩友キーーーーック!!!!!』

上級生「!?」



ドゴーン ドンガラガッシャーン



上級生「・・・・・・・・・」チーン

後輩友「なんだよ一発かよ。久々に強そうな相手だったのに。これだからゆとりは」

後輩「・・・・・後輩友か」クラクラ

後輩友「痛そうだけど大丈夫か?」

後輩「結構痛い」

後輩友「お前喧嘩とかしたことないもんな」

後輩「あとな・・・・・」

後輩友「なんだ?」

後輩「・・・・・お前もゆとりだから」

後輩友「はいはい、保健室まで連れてってあげるから寝てろ」

後輩「すまん・・・・・」チーン

後輩友「よっこらせっと、ほら、あなたも早く」

先輩「えっ…」

後輩友「こいつがちゃんと守り切れなかったみたいですみません。足すりむいてますよ」

先輩「これくらい私平気だk」

後輩友「いいからいいから」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 16:13:32.93 ID:Fdp4TtWB0
-2週間後-

後輩友「結局あの上級生は退学になったらしい」

後輩「そっか。でも、元はと言えば俺が仕掛けた喧嘩だったし・・・・・」

後輩友「お前はあの…えっとあの女の先輩名前なんだっけ」

後輩「俺も実は名前も何も聞いてないんだよね」

後輩友「そか。まあいいや、とにかくお前はあの女の先輩を助けるために殴ったんだろ?」

後輩「それは・・・・・そうだけど」

後輩友「ならお前は正しいことした。それ以上は気にすんな」

後輩「・・・・・うん」

後輩友「それに元々は停学処分でそれを本人が自ら退学した、いわゆる自主退学の形らしい」

後輩「そうなのか」

後輩友「あの上級生も自分のしたことの大きさ今更に気付いたんだよ。だから責任なんて感じるな」

後輩「その言葉で救われたよ。あと助けてくれてありがとな」

後輩友「ビッグバンパフェ奢りでチャラな」

後輩「なんだそれ。まあいいや。それにしても俺の中学にはこの件は届いてないのかな」

後輩友「それについてはあの女の先輩がお前の身の潔白を先生たちに一生懸命訴えてたから問題ないと思う」

後輩「どっちが助けられたかわかんないなほんと。ははは」

後輩友「で、あそこの高校受けんの?」

後輩「多分ね」

後輩友「そか。なら俺も」

後輩「相変わらず適当だな。ははは」

後輩友「入学したら女先輩にお礼ちゃんと言っとけよ」

後輩「そうだな。ちゃんと言わなきゃな」







後輩「(先輩か・・・・・)」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 16:33:28.19 ID:Fdp4TtWB0
-高校にて-

上級生が退学する少し前



先輩「(やっぱりこの間のことかな・・・・・)」

先輩「(停学で済むかな・・・・・退学になったら困るな・・・・・)」

先輩「(えっと、校長室はここでいいのかな・・・・・)」

先輩「(でもあの中学生君は見ず知らずの私の為にあそこまで怒ってくれたんだ!私も自分のことはちゃんと自分で言わなきゃ!うん!)」


コンコン

「入っていいよ」


ガチャッ

先輩「し、失礼します」

校長「やあ、君が先輩くんかね」ニコニコ

先輩「はい」

校長「まあまあ、そこに座って」ニコニコ

先輩「はい」

校長「今日君をここに呼んだのは、君もわかっていると思うが、この間の件についてだ」

先輩「はい」

校長「担任の先生などから一通り話は聞いているが、君の口からもう一度全部話してもらえないだろうか?」

先輩「・・・・・校長先生は」

校長「ん?」

先輩「私の話しをちゃんと聞いてくれるんですか・・・・・」

校長「(ここまで追い込まれていたのか・・・・・)」

校長「もちろん」ニコニコ

先輩「ありがとうございます。では・・・・・・・・・・
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 16:41:43.50 ID:Fdp4TtWB0
先輩「以上です。全部聞いてくれてありがとうございました」




先輩「(この間の件はちゃんと全部話した)」

先輩「(今まで誰にも言えなかったことも全部話した)」

先輩「(今まで誰かに聞いて欲しかったことも全部話した)」

先輩「(もしまたみんなから嫌われたとしても、きっとどうにかできる)」

先輩「(何かしなくちゃ何も変わらない)」

先輩「(ウジウジしていても仕方がない)」

先輩「(後先考えず、そのとき出来る一生懸命を、わたしはしなくちゃいけない)」

先輩「(後悔はしていない。もう後悔はしない)」

先輩「(いつか私もあの中学生くんみたいな人になりたい)」






校長「話してくれてありがとう。君の一生懸命な気持ちがすごく伝わったきた」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 16:56:10.22 ID:Fdp4TtWB0
校長「君にまず言いたいことがある」スクッ

先輩「(覚悟はできてる)」




校長「本当にすまなかった」フカブカ


先輩「えっ・・・・・」



校長「君がクラスに留まらず、上級生からも疎外されていた事実を、私は全く把握していなかった」

校長「人との繋がりを教えるはずの学校で、そのような実態に気付いていなかった自分がどうしようもなく恥ずかしい」

校長「君は先ほど、とてつもない勇気をもって、私に全てを話してくれたと思う」

校長「私は君に頭が上がらない」

校長「本当にありがとう。こんな老いぼれの目を覚めさせてくれてありがとう」

校長「二度とこのようなことが起きないように、私は校長を務め上げたいと思っている」
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:00:53.43 ID:Fdp4TtWB0
先輩「よかったです」

先輩「私は校長先生に全てを話してよかったと、心の底から思っています」

先輩「私もこれからもっと自分を出していけるように努力します」

校長「それを聞けて本当に安心したよ」

先輩「私みたいに惨めな思いをする人間がもう現れないように、いい学校にしたいですね」

校長「君がうちの生徒で本当によかった」

先輩「ふひひ」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:16:25.84 ID:Fdp4TtWB0
先輩「ですが、その…校長先生」

校長「なんだい」

先輩「上級生はどうなるんでしょうか」

校長「暴力を奮った以上、数日停学したの後、また心機一転頑張って欲しかったんだが・・・・・」

校長「先ほど親御さんがいらっしゃって、『こんな学校にいたらうちの息子がダメになる』と言って退学届を置いていかれたよ」

先輩「受理するんですか?」

校長「今から直接その生徒の家に担任の先生と伺って、復帰するように話し合ってみるよ」

先輩「そうですか」

校長「君には嫌な思いをさせた人間でしかないが、ここで簡単に切り捨てるのはダメだと私は思うんだ」

校長「お利口な生徒だけ集めても仕方がない」

校長「いいところは伸ばし、ダメなところは修正できるように手伝う、それが教師だと君にさっき改めて教えてもらったからね」

先輩「そうですか。頑張ってください」ニコッ






後日、校長先生たちの呼びかけにより、上級生は自主停学を撤回し
停学処分を経て改めて先輩へと謝罪をした

先輩の快い返事で、この件は無事解決した

のちにこの上級生は悪戦苦闘しながらも教師を目指すことになるが、それはまた別の話
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:24:14.28 ID:Fdp4TtWB0
-数日後-

校長「おはよう先輩くん」

先輩「校長先生おはようございます」

校長「あれからクラスではどうだい?」

先輩「…1人が好きな性格もあって、打ち解けるのにはもう少し時間が必要かと・・・・・」

校長「そうかい。焦らなくていいよ。ゆっくりでいい。君のペースで」

先輩「はい。あとみんな私に『ごめんね』と言葉をくれました。だから私はみんなと仲良くなりたいです」

校長「その言葉が聞けてなによりだよ。ところで先輩くん」

先輩「?」

校長「君は何か部活をやっているかい?」

先輩「いえ、特には」

校長「では作ってみらんかね?」

先輩「えっ?」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:37:51.00 ID:Fdp4TtWB0
校長「学校の隅に誰も使っていない教室というか倉庫があまっていてね」

校長「君の1人の時間としても使える場所だし、部活を発足させれば仲間と充実した時間を過ごせるのではと思ってね」

先輩「大変嬉しい提案なのですが。さすがにそこまで甘えるわけにはいきません」

先輩「それに部活動発足には部員3名顧問1名が必要だったはずです」

校長「顧問は私がなろう。部員はそのうち揃えなさい。はいこれでおっけー」

先輩「顧問以外解決していないのですけれど・・・・・」

校長「君が変わるいいチャンスだと私は思うんだ」

校長「君は中学時代はすごく明るかったと聞いた」

先輩「・・・・・」

校長「無理に明るくなれとは言わない。しかしそれが本来の姿なら、君はそうなるべきだ」

先輩「・・・・・」

校長「まあ気が向いt…



先輩「その倉庫、どこですか?」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:43:35.24 ID:Fdp4TtWB0
その約半年後



-入学式-

後輩「ほんとに入学しちゃったな」

後輩友「お前ギリギリだったけどな」

後輩「うっせ」

後輩友「っていうかこの学校って生徒の相談窓口みたいなのえらく充実してるよな」

後輩「確かに。オープンキャンパスのときのパンフレットにはこんなの全然載ってなかったのにな」

後輩友「こういうことに力を向けれるやつってすごいと思う」

後輩「だな」






校長『えー皆さん、ご入学おめでとうございます』
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:48:24.22 ID:Fdp4TtWB0
-入学式後-

後輩友「7クラスあって同じクラスってすげえな俺ら」

後輩「ま、そこそこよろしく」

後輩友「お前なんか部活入んの?」

後輩「スポーツは好きだけど上下関係厳しいの苦手だし俺1人が好きだしどうしよっかな」

後輩友「じゃあ文化系の部活?」

後輩「俺に芸術的センスなどない」

後輩友「生けるピカソだもんな」

後輩「お前を描いてやろうか」

後輩友「どんな脅し文句だよ」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:51:59.32 ID:Fdp4TtWB0
後輩「人数少なくて何もしなくてよくてダラダラできる部活ないかな」

後輩友「ねえよそんなもん」

校長「あるよ」

後輩・後輩友「うおっ!!!」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 17:57:36.09 ID:Fdp4TtWB0
後輩「あなたは確か」

後輩友「担任の先生!」

校長「いやいや、校長先生だから。おや、君たちはオープンキャンパスのときの」

後輩「え、あ…あのときは」

校長「そういう意味じゃないよ。入学おめでとう。うちの学校に来てくれて嬉しいよ」

後輩「はぁ…」

校長「ところで君たちは部活をお探しかな?」

後輩友「いえ、俺は空手部に入ろうかなと」

校長「そうかい。つまりは掛け持ちということだね」

後輩友「え?」

校長「で、君は?」

後輩「はい、探してますけど」

校長「では今から言う場所に言ってみてくれたまえ。それは・・・・・」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 18:09:02.43 ID:Fdp4TtWB0
-部室らしき倉庫前-

後輩「なあ」

後輩友「言いたいことはわかる」

後輩「絶対部室じゃないよなこれ」

後輩友「なんか危ない臭いしかしねえ」

後輩「強いからお前開けろよ」

後輩友「嫌だ。第一お前の部活探しの旅だろ?つまりはお前が開けろ」

後輩「ちっ」


カラカラカ

後輩「失礼しま…

後輩友「じゃ!あでぃおす!」ピューン

後輩「え、ちょ、ここで裏切r…





「うおぉぉぉぉおお!本当にきたぁああああ!!!!」





後輩「ええええええ!!??」ビクッ
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 18:18:22.20 ID:Fdp4TtWB0
後輩「えっと…校長先生の勧めできたんですけど…ってあなたは!!!」

先輩「おおおおお!君は!えっと…その…名前わかんね!」

後輩「そう言えばお互い名前も何も知りませんでしたね。俺は後輩っていいます」

先輩「後輩か!あのときは助けてくれて本当にありがとう!」

後輩「いえいえ、俺の方こそ先輩の弁明がなければ大変になるとこでした」

先輩「君には本当に感謝しているよ」

後輩「ありがとうございます。それにしてもテンション高いですね!」

先輩「部室に遊びに来たのは君が初めてだからな!」

後輩「いえ、そういう意味ではなく、もっとおとなしい性格だった気が・・・・・」

先輩「あー半年前まではそんな感じだったかな。でも君のせいでこんなになった」

後輩「俺のせいなんですか」


50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 18:23:40.71 ID:Fdp4TtWB0
先輩「ところで後輩」

後輩「なんですか先輩」

先輩「君の名前の漢字これであっているかな?」

後輩「あってますけどちょっと待ってくださいそれなんですか」

先輩「入部届けだけど」

後輩「何聞いてんの?みたいな顔してますけど何でそれに俺の名前書いてるんですか?しかも先輩が」

先輩「あーごめんごめん。ちょっと調子乗っちゃった」

後輩「ほんとびっくりしましたよ」

先輩「っていうことで、はいっ」

後輩「なんですかこのペン」

先輩「え?自分で書きたいんでしょ?」

後輩「そういう意味じゃねえよ」





51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 18:30:56.75 ID:Fdp4TtWB0
後輩「入部するとか一言も言ってないんですけど」

先輩「校長先生が今日来る1年=入部希望者って言ってたから」

後輩「なんて校長先生なんだ」

先輩「でもこの部は君が作ったも同然なんだよ?」

後輩「全く意味がわかりません」

先輩「心に決めた部活が?」

後輩「あるわけではないですけど・・・・・」

先輩「しゃべって食べて飲んでダラダラしてのんびりする部活だけど?」

後輩「う・・・・・」

先輩「ほらほら」ニヤニヤ

後輩「っていうかここ何部なんですか」

先輩「私も知らない。でも部室はあるから部活」

後輩「部があるから部室があるでしょ普通」

先輩「君は頭が固いね」

後輩「あなたはゆるゆるすぎるんでは」

先輩「なにこの後輩可愛くない!」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 18:51:44.49 ID:Fdp4TtWB0
先輩「でもさ」

後輩「?」

先輩「これも何かの縁だと思うんだ」

後輩「縁、ですか?」

先輩「うん。君があのとき私を助けてくれなかったら、今の私は間違いなくここにはいない」

後輩「・・・・・」

先輩「君が助けてくれたおかげで、私は昔のように明るくなれた」

後輩「・・・・・」

先輩「本当に本当に、君には感謝している」

後輩「・・・・・」

先輩「そんな君と楽しく過ごせたら嬉しいなって思ってたけど、まさか本当にそんなチャンスに恵まれるとは思いもしなかった」

後輩「俺はあのとき上級生がむかついたから殴っただけで、正直先輩のことはあまり考えていませんでした」

先輩「でも君は言った『どう見ても痛がってるのはこの女の人の方だろ』って」

後輩「言ったような言ってないような」

先輩「君は私の痛みに一瞬で気付いた。誰にも打ち明けられなかった痛みを一瞬ですくい上げてくれた」

後輩「・・・・・」

先輩「君は私にとって、どうしようもなく大切な人なんだよ」

後輩「・・・・・」

先輩「…ごめん。つい。でもこれだけは言っておきたくて」

後輩「いえ・・・・・」

先輩「無理に誘ってすまない。もし他の部活も回ってどれもしっくりこなかったらまた遊びにきてくれ」

後輩「・・・・はぁ・・・・・・・・しょ」ボソッ

先輩「?」

後輩「ずるいって言ってるんですよ」

先輩「どうした後輩」

後輩「どうしようもなく大切なんて言われたらもう入るしかないでしょ!男として!ってか俺何言ってるんだ!」

先輩「後輩・・・・・」

後輩「付き合いますよ!この部員1人、顧問不詳、活動内容不明、非公式の公認部活動に!」

先輩「その言葉を待っていた!!」

後輩「あれっ、さっきまでのお淑やかな雰囲気はいずこへ」

先輩「ふひひ」




その後、空手部との掛け持ちという形で後輩友の名前を借用し
部員3名は確保され、部活動結成の規定を満たした。
無論、後輩友がこの事実を知る由もない



そして話は現在へと戻り・・・

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 18:57:43.42 ID:Fdp4TtWB0
>>28の続きです

後輩「何か・・・ですか」

先輩「なんなんだろうね。1人のときも楽しかったけど君が来てからはもっと楽しかったよ」

後輩「恐縮です。と言っても俺は先輩の言葉に相槌うってただけですけどね」

先輩「自分の言葉を熱心に反応してくれるというのは際限なく嬉しいことなんだよ」

後輩「さいですか。なんだか褒められたみたいで俺も嬉しいです」

先輩「君はこんな自由奔放な先輩に引っ張り回されてどうだった?」

後輩「自由奔放ってのは自覚あったんですね」

先輩「まあね、ふひひ」



後輩「俺も楽しかったですよ。でもそのなんていうか楽しいの種類が違うというか」

後輩「ゲームや本で得られる楽しさではなくて」

後輩「んー、なんていうか言葉にすると難しいですし恥ずかしいですね」

後輩「強いて言うなら、楽しみたいと思える楽しさ、ですかね」

後輩「受け取る楽しさじゃなくて、自分もその楽しみの一員になりたいみたいな。そんな楽しさ」

後輩「だからこのドアを開けて先輩がいるのを見たときは、結構嬉しかったですよ」

後輩「ま、俺も1人でいる方が好きな人間だったので正直最初はめんどくさかったんですけどね。ははは」




後輩「今ちょっとだけ寂しい気持ちになりましたよ」

先輩「そっか」ニコッ
56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 19:47:04.28 ID:Fdp4TtWB0
後輩「先輩」

先輩「なんだい改まって。告白か?」ニヤニヤ

後輩「そういうつっこみにくい振りはやめてください」

先輩「仕返しだよ。で、どうしたの?」

後輩「先輩いつもどうやって部室入ってるんですか?」

先輩「ん?」

後輩「今日だって俺が来る前に部室にいましたよね?」

先輩「いたね」

後輩「俺は職員室で部室の鍵を取ってから部室に来たのにどうして入れたんですか。鍵はちゃんと閉めてたはずですが」

先輩「これもってるから」チャラチャラ

後輩「もしかして合鍵ですか」

先輩「そそ」

後輩「いつの間に作ったんですか」

先輩「これは君が入ってくる前からもっていたよ」

後輩「俺が入ってくる前って・・・先輩確かこの部活は俺が入ってくる前は部員先輩1人でしたよね」

先輩「おっしゃる通りで」

後輩「部員の数より鍵の方が多いって変な話ですね。っていうか合鍵って必要ですか?」

先輩「君が入ってくる前は誰にも知られずに部室にこもってのんびりするのが好きだったんだよ」

後輩「へえ。でもなんか今のだと俺が自ら進んで入ってきたみたいな感じですね」

先輩「でも最終的に君は自分の意志で入った。イヤなら来ないことだってできた。違うかい?」ヘラヘラ

後輩「それはそうなんですけどね。よく考えたら俺が入りますってちゃんと言いましたしね」

先輩「私は君に感謝してるよ。やはり部活は1人より2人の方がいいと実感した」

後輩「それはどうも。で、もう1つ疑問だったのは顧問の先生が誰かってことです」

先輩「あー顧問の先生は校長先生だよ」

後輩「まさかとは思ってたんですけどやっぱりそうだったんですか」

先輩「校長先生には本当にお世話になったよ」

後輩「あの人が入学式の時にここを勧めて来た理由が今なんとなくわかりました」

先輩「あの人は私が尊敬する偉大な人物さ」

後輩「そうですか」ニコ
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) 2012/09/23(日) 19:59:23.94 ID:Fdp4TtWB0
先輩「なあ後輩」

後輩「なんですか?告白ですか?」

先輩「そうだ」

後輩「そうですか・・・・・って、えっ?」




先輩「私は将来、君のように人から必要とされる人になりたいと思う。」

後輩「安心してください、もうなってます。俺は先輩を必要としています」

先輩「そうか。こんなに嬉しいことはないよ」

後輩「それはどうも」

先輩「ではもっともっと多くの人に必要とされる人間を目指すよ」

後輩「応援してます。そしてきっとなれます」

先輩「心強いよ」

後輩「いえいえ」

先輩「できたらもう1つの将来の夢は君と一緒に叶えたいな」

後輩「それはいつか俺が言おうと思ってたんですけどね」

先輩「ふひひ」















先輩「なあ後輩」


後輩「なんですか先輩」


先輩「君のお嫁さんにしてくれないかな」


後輩「喜んで」


-fin-
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2012/09/23(日) 20:05:06.51 ID:+dVZ3HCAO
>>1乙!
いいラストだった

次スレ:

後輩「…今日はなにやってるんですか」先輩「おー後輩!」 【その後】


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