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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 18:52:24.82 ID:F+l2qi7k0

奉太郎「まったく、休日だというのに学校に行かなければならないだなんて省エネ主義に反するにも程がある」

える「だめですよ折木さん。今日は古典部の活動についての話しあいなんですから」

奉太郎「だからと言って家まで迎えに来ることはないだろう」

える「迎えに行かなきゃ折木さん来ないと思いましたので」

奉太郎「さいで」

??「あっれー? 折木じゃん! 久しぶり!」

える「?」

奉太郎(誰だ? 見覚えはあるが)

??「いつ以来だっけ? 中学の卒業式以来か?」

奉太郎「あ、ああ、そうだな」

奉太郎(思い出した。中学の同級生だ)


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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 18:53:54.20 ID:F+l2qi7k0
同級生「相変わらずとぼけた反応だなー。で? そっちの子は?」

奉太郎「ああ、こいつは」

える「あ、初めまして! 千反田えると申します」

同級生「ああどうも、同級生です。へー、なんだ折木、かわいい彼女じゃんか」

える「!?」

奉太郎「はあ?」

える「ち、違います! 私と折木さんはまだそういう関係ではありません! 古典部の部長と部員の関係です!」

同級生「あ、そうなの? なら今も伊原と付き合ってんのか?」

える「!!??」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 18:55:54.83 ID:9RKMKW8To
> 私と折木さんはまだそういう関係ではありません!
> まだそういう関係ではありません!
> まだ

ニヤニヤ
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 18:55:59.22 ID:F+l2qi7k0
奉太郎「今もってなんだ、今もって。過去現在未来において俺と伊原は付き合ってなどいない」

同級生「え? でもお前らって鏑矢中ベストカップルだったろ?」

奉太郎「生憎俺達の関係は腐れ縁以外の何物でもない」

同級生「ふーん。ま、いっか。どっか行くみたいだったし邪魔して悪かったな。また会おうぜ」

奉太郎「気が向いたらな」

奉太郎「さてと、さっさと行くか」

える「……」

奉太郎「千反田? どうした?」

える「……鏑矢中ベストカップルってなんですか? 福部さんの冗談ではなかったんですか?」

奉太郎「里志の冗談に決まってるだろう」

える「でも、おかしいです! 福部さんは後に残るような冗談はつかないはずです!」

える「なのに他の方まで折木さんと摩耶花さんが鏑矢中ベストカップルと認識しているなんて」

える「私、気になります!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:00:32.28 ID:F+l2qi7k0
地学講義室

える「私、気になります! 気になります! 気になります! ます!」

奉太郎「しつこい。根も葉もない噂だと言っているだろう」

える「火のないところに煙は立ちません!」

摩耶花「ちーちゃん達どうしたの? 部室に入るなりずっと続けてるけど」

える「摩耶花さん! 摩耶花さんは中学の時から福部さんに好意を抱いているんですよね!?」

摩耶花「うぇ!? ま、まあ、そうだけど、なんで急にそんなことを」

える「実は今日ここに来る途中……」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:05:58.56 ID:F+l2qi7k0
摩耶花「はあ!? 何それ!? すっごい不快!」

奉太郎「だから言っているだろうそんな事実はないと」

える「でも、ならどうして他の方まで……」

奉太郎「大方里志の冗談をどこかで聞いたんじゃないのか?」

える「そうなんでしょうか?」

摩耶花「多分そうじゃないかな? それにしてもなんでただ幼馴染ってだけでそんな噂されなきゃいけないのよ全く」

奉太郎「同感だ。クラスがずっと一緒だったのは事実だが仲が良かったわけではないし」

摩耶花「別に好きで腐れ縁になったわけでもないのにいい迷惑よ」

摩耶花「あ、そうだ折木、はいこれ。頼まれてたノート」

奉太郎「おー、すまん。そう言えば伊原、アレなんだが」

摩耶花「それならもうちょっと待って。それよりもどうするの?」

奉太郎「あー目処はたったんだが……いいか?」

摩耶花「いいわよ別に。3倍で返してくれれば」

奉太郎「勘弁してくれ」

摩耶花「冗談よ。ところで……」




える「待ってください」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:12:50.63 ID:F+l2qi7k0
摩耶花「どうしたのちーちゃん?」

える「さっきの会話はなんですか?」

奉太郎「どうって、特に変わった事は話してないぞ」

摩耶花「そうね。現国のノートの話と供恵さんから借りた漫画の話と折木のお父さんの誕生日プレゼントのお金が足りないから貸してっていう話だし大したことじゃないわよね」

える「」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:23:11.42 ID:F+l2qi7k0
える「あの、今の会話でそこまで話が通じていたんですか?」

摩耶花「? うん、そうだけど」

える「でも、まともな名詞はノートくらいで後は全部あれそれだったじゃないですか?」

摩耶花「言われてみればそうだけど、何言いたいかは分かるから不便に思ったことはないわね」

奉太郎「省エネ主義としては助かるがな」

摩耶花「なんで私があんたのこと助けなきゃいけないのかしらね。まあアンタに貸しなら山ほどあるけど」

奉太郎「別にいいだろ。それにそれを言うなら俺だって伊原に貸しくらいあるぞ」

摩耶花「何よ一体?」

奉太郎「例えば小学校の林間学校で肝試しをやった時、伊原が途中で腰を抜かして歩けなかったからおんぶしてコースを回っただろ」

摩耶花「あ、あれはその日の夕飯に出たアンタの嫌いな物私が食べてあげたんだからノーカンよ!」

奉太郎「じゃあ中学の委員会で仕事終わりそうにないから夜遅くまで手伝ったのは?」

摩耶花「帰りのコンビニでジュースおごって上げたでしょ」

摩耶花「大体そう言うのなら、あんたが神山高校に受かったのだって私が同じ志望校だから毎日一緒に勉強して教えてあげたからじゃない。この恩をアンタ返せるの?」

奉太郎「その大事な受験シーズン中に里志にチョコ上げると言って泊まりがけで練習に付き合ったのは誰だと思ってる。試作を山ほど喰わせておきながら当日もあまった義理チョコを渡された時はなんのいやがらせかと思ったぞ」

摩耶花「あら? 私が渡さなかったらチョコの取得数が0だったんだからそれこそ感謝すべきでしょ?」



える「待ってください」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:41:16.36 ID:F+l2qi7k0

奉太郎「どうした千反田?」

える「いえ、今の会話でどうしてお二人が仲が良くないとかただの腐れ縁と思っているのかも気になりますがそれよりも気になった発言があったので」

摩耶花「え? なんか変な事言った?」

える「はい。あの、泊りがけってどういうことですか? 折木さんが摩耶花さんのお宅にお泊りしたんですか?」

摩耶花「あー、ちーちゃんが考えてるようなことはないわよ」

奉太郎「どっちかの家に泊まるなんて昔からよくあったしな」

える「……昔からですか」

摩耶花「そうそう。あ、そう言えば思い出した。ねぇちーちゃん、前に合宿に行った時折木がのぼせたでしょ?」

える「あ、はい。お風呂上がりの折木さんぐったりしてましたから良く覚えてます」

摩耶花「折木ってば昔から偶にあるのよねー。ウチでのぼせておぼれた時なんか大変だったんだから」

奉太郎「あれは伊原がどっちが長く我慢できるか勝負なんていうからだろうが」

摩耶花「意地に成らずにさっさと出れば良かっただけでしょ? いつもの省エネは何処へ行ったのよ」

える「……一緒にお風呂に入ってたんですか? ……私、気になります」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:47:36.15 ID:F+l2qi7k0
摩耶花「え? ああ、誤解よちーちゃん、子供のころの話だって。流石にさっきのバレンタインの時は別よ」

える「……そうですか。ちなみにいくつの時まで一緒に入ってたんですか?」

摩耶花「えーっと、じゅう…………じゅ、十歳の時にはもう一緒には入ってなかったわね! そうでしょ折木!」

奉太郎「? 何言ってるんだ? 最後に一緒に入ったのは確かじゅうs」

摩耶花「そ、そう言えば福ちゃん遅いわね! 何をやってるのかしら?」

奉太郎「む、確かに遅いな。喉が渇いたし待ってる間に何か買ってくるか」

える「!! そ、それでしたら今日とても良いお茶をもらったのでよろしかったらどうですか? 折木さんもきっと気に入ると思いますよ」

奉太郎「お茶? ……あーそうだな。それでいいか」

摩耶花「えー、ちーちゃんそれ凄く良いお茶なんでしょ? 折木にはもったいないわよ」

奉太郎「どういう意味だ」

摩耶花「だってあんたコーヒー以外なんだっていいとしか思ってないじゃない。インスタントでも十分おいしそうに飲んでたし」

奉太郎「別にそんなことはない。千反田が淹れてくれると言うなら飲むぞ?」

える「そ、そうですか。それでは淹れてきますね」タタタ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:55:11.05 ID:F+l2qi7k0
える「……折木さん、コーヒーのほうが好みだったんですか」カチャカチャ

える「……私より摩耶花さんのほうが折木さんの事、よく知ってるんですね」コポポ

える「鏑矢中ベストカップル、そう言われてる理由が分かりました」

える「……いいえ! 確かに摩耶花さんのほうが付き合いの長い分、折木さんとの思い出が多いのもよく知っているのも仕方ありません!」

える「でもそれならば私もこれから折木さんの事をよく知っていけばいいんです!」

える「私、折木さんが気になります!」

える「早速今日から折木さんのことを知っていきましょう!」タタタ




摩耶花「あ、そういや折木」

奉太郎「それならなんとか間に合わせる。それより伊原」

摩耶花「心配いらないわよ。話変わるけど折木」

奉太郎「あ、忘れてた」

摩耶花「ほらやっぱり。聞いてよかったわ」

奉太郎「すまん。代わりに」

摩耶花「まあそれならいいわ。じゃあ十時で」

奉太郎「いつもの場所か」

摩耶花「うーん、せっかくだしあそこにしましょ」

奉太郎「あそこか。遠いな」

摩耶花「文句言わない。そんとき序でに」

奉太郎「勘弁してくれ。重いのはごめんだ」



える「」

える(は、入り込める余地がありません!)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 19:56:50.20 ID:F+l2qi7k0
部室前

里志(……)

チョットオレキ、アンタソレ
イバラコソドウナンダ
ア、アノオフタリトモナニヲモメテ

里志「……ふぅ」

里志「だから摩耶花と付き合うのに抵抗があるんだよなあ」

里志「まったく、流石鏑矢中ベストカップルだ」



20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/01/24(日) 20:05:36.71 ID:F+l2qi7k0
終わりです。

奉太郎と伊原が幼馴染なのに全然そんな雰囲気じゃないので思わず書いたのでこんな量です

では

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コメント

  1. とあるSSの訪問者 2019年08月12日

    作中で眼での会話を時々やってたな。
    こういうなんとなく通じ合う関係って好き

 

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まだまだ、改良していこうと思います。

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