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妹「おにぃ、背中揉んで」 本文

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:15:10.48 ID:+Cb1/nfb0
妹「ここは腹筋スレだよ。IDの数の0倍だけ腹筋をしてね」

妹「0を掛けたら0になるって? それじゃ腹筋ができない? ふふ、そうだよ」

妹「でもね、ひとつだけルールがあるの」

妹「もし、このスレを読んで少しでも興奮しちゃったら──10倍。IDの数の10倍腹筋して?」

妹「私とあなたの約束、だよ?」

 そう言って少女は、右手の小指を差し出した。
 あなたはその指を、握っても握らなくてもいい。














妹「はい。やーくーそーく。約束したよ」

妹「じゃあ、おにぃは家に帰って漫画でも読んで待ってて? 私は部活が終わってから行くから。
  帰ったらマッサージだからね? いい? 忘れないでよっ!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:18:11.01 ID:+Cb1/nfb0
 小麦色に焼けたワッフルに、ホイップクリームが添えられている。
 そいつが俺の部屋にノックもせずに入ってくるや否や、言い放った。

妹「おにぃ、背中揉んで」

 妹である。
 ワッフルのように小麦色に焼けた肌。
 ホイップの如く白い肌理細やかな胸元が、薄桃色のキャミソールの下から覗いている。
 かじったら甘そうだなと思いながら、俺は読みかけの漫画をベッドに放った。

兄「またかよ。なんでこう毎日お前に奉仕しなきゃならんのだ」
妹「うぅ、やっぱり忘れてる! 今日はいつもと違って約束したでしょ?」

 妹は拗ねたように唇を尖らせる。
 約束? そんなものしたか? いや、したかもしれない。そんな気がする。

妹「私はおにぃみたいな帰宅部と違って部活が大変なの。運動してるだからその分癒しが必要なんだから」
兄「それはお前が好きでやってるんだろうが」

 まぁ、そうなんだけどね──と言って、妹は大きな目を細めてニッ口元を綻ばせる。

妹「ねぇ、おにぃいいでしょー?」

 とろける様な甘い声をあげて、妹が擦り寄ってくる。
 妹は良く知っている。
 その笑顔とその声に、俺がとても弱い事を。
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:20:56.82 ID:+Cb1/nfb0
兄「少しだけだからな」
妹「ふふん、おにぃってばチョロイ。このシスコン」
兄「うるさい。違う」

 はいはい、と妹は俺の抗議を軽くあしらつつ、人差し指を伸ばして指示を出す。

妹「じゃあ、そこ座って足開いて?」

 命令に従うのは癪だが、約束したのだからしょうがない。言われた通りベッドから足を放り出して足を開く。
 妹はその足の間に腰を据えた。ショートヘアの黒髪が鼻先をかすめる。
 と同時、ふわりと小さな風が鼻腔をくすぐった──甘い匂い。
 けれどそれはホイップのような甘ったるい匂いはない。シャンプーの香り。

妹「まずは肩からね?」
兄「背中じゃないのかよ?」
妹「肩も凝ってるの。ついででしょ? お願い」

 仕方ねぇな、そう言って目の前の小さな肩に手を置いた。
 肩も小麦色に焼けており、その中央辺りは下に向かって一直線に白い線が走っている。水着の跡だ。
 手に軽く力を込めると、指の形に合わせてふにゃりと形を崩した。その柔らかさは凝っているようには思えない。
 凝っている箇所──筋張った固い箇所を探してみるが、そんなものはどこにもない。

兄「お前凝ってないだろ」
妹「あれ、そう? でも、なんだか肩が重たいんだよね」
兄「じゃあ、首か」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:24:56.63 ID:+Cb1/nfb0
 右手で妹の首筋を軽く掴んで、頭を持ち上げるように指の腹でゆっくりと持ち上げた。

妹「お、おぉぉ! それいい、そこだよぉ」
兄「顎引け」

 妹は指示どおりに顎を引く。
 普段なら俺の言うことなんて絶対に聞きはしないが、ことマッサージにおいては俺の言いなりである。
 手前に反った首を丹念に揉む。丹念に、丹念に。
 揉みながら思った。言いなりなのは俺の方なのかもしれない、と。そしてそれは多分間違っていない。

妹「うぅ、やっぱおにぃは上手いね」

 ちょっとだけ苦しそうな声。少し痛いのだろう、力を緩めた。
 俺は日ごろから妹にマッサージをよくしてやってやっている。
 当然それは、妹がねだってくるから仕方なく。自主的にではなく渋々とだ。そんな言い訳を胸の内で反芻する。

兄「またちょっと焼けたな」

 首筋を見て言う。色がまるでミルクチョコレートのようである。ここが一番良く焼けている。

妹「いちお、日焼け止め塗ってるんだけどね」
兄「そんなもん泳いでたら取れるだろ」
妹「そうなの。防水のもあるんだけど肌に合わなくて──あ、そこ。もうちょっと強く」

 首根っこ辺りを、両手の親指の腹で強く押し上げる。

妹「あぁ、そこぉ! うぅ、きもひいぃ」

 妹は少しだけ高い、艶のある声をあげた。
 聞きようによっては感じているようにも聞こえないこともない──気持ちいいのだから似ているのかもしれないが。
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:28:01.31 ID:+Cb1/nfb0
兄「黙ってろ」

 少し気恥ずかしくて、ぶっきらぼうにそう言う。

妹「だって気持ちいいし。あぁ、あぅ」

 喋れないよう強く揉み、断続的に首を揺らす。

妹「んっ、んっ──」

 しかしその度、喉から搾り出すように声が紡がれた。
 くぐもった、甘美な声──違う、これはたまたまそう聞こえるだけだ。
 でもそうとしか聞こえない。
 俺は首から手を離し、手の平全体を押し当てた。
 終わりの合図である。

妹「──あれ、もうなの? もっとしてよぉ」

 妹は首を捻ると、非難の視線と不満な声を俺に向かって投げた。
 その声は甘い。マッサージされて心地良くなっていたのか、先程よりも余計に。
 その吐息には熱まである。
 仕方ないな、と、また心が折れそうになった。
 しかし、

兄「うるさい。早く寝転べ」

 と、一蹴してやる。
 俺にだって兄としての威厳があるのだ。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:32:12.38 ID:+Cb1/nfb0
 妹は頬を膨らませた。
 つんと指先で突くと、ぷすぅ、と口から音を立ててしぼむ。

妹「ケチ。いいもん、じゃあ背中はいつもよりもっとだからね? や、く、そ、くっ!」

 妹は小指を立てると上下に振って、ひとりで頷いた。
 きっと誰かと約束を交わしたのだろう。
 その誰か──妹の視線の先。つまり俺だ。ため息しか出ない。

妹「じゃあ、お願い」

 妹は膝を乗り越え、ベッドにうつ伏せになった。
 次に俺の枕を腕に抱えて顔を埋めると、膝を曲げて前後に動かし始めた。
 バタバタと足が動く。そのたびに、俺の腕に当たる。
 痛い。
 両手で妹の足首を掴んでその動きをやめさせると、
 むっ? という疑問符が聞こえ、枕からむくりと顔が持ち上がった。

妹「ねぇ、おにぃ遊んでないで早くぅ」

 それはどっちだ。

兄「分かったから、ジッとしてろよ」
妹「はぁい」

 相変わらずの甘い声をあげ、首を横向きに倒して再び枕に埋もれた。
 それを確認してから足から手を離す。
 だらんとベッドに放り出された。完全に弛緩しているようだ。もう動くまい。
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:34:42.39 ID:+Cb1/nfb0
 ふと妹の背に視線を向けてみる。
 小麦色の首、両腕、太もも、ふくらはぎ。
 薄桃色のキャミソールに、紺色のショートパンツ。その間から白い腰が窺える。

兄「疲れたか?」

 なんとなく、そう聞いてみた。
 部屋に来た直後に自分でも言っていたが、今日も部活だったはずだ。
 妹は水泳部である。

妹「うん。もうね、ヘトヘトだよ」
 
 季節は夏。
 日が陰り始めている。

妹「だから、おにぃ。お願い」

 甘えた声。
 俺は妹のお尻の上に跨った。
 両手を腰の上に置く。細い腰。
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:36:43.63 ID:+Cb1/nfb0
 手の平を背骨の傍に添って宛がい、徐々に体重を腕に預ける。
 柔らかい、しかし筋肉質な肌に俺の手がうにうにと食い込んでいく。

妹「うぅ──」

 熱を帯びた吐息が漏れた。
 徐々に上方に手の平を移動させる。

妹「もうちょっと、強くてもいいよ?」

 その言葉に従い、腰を軽く浮かせて重心を前に移す。
 くぅ──と前方から声をあがった。背後では足がバタバタと動いている。効いている証拠だ。
 手を浮かして一旦力を緩め、再び肌に指を沈める。

 沈めるたびに妹はゆっくりと息を吐く。緩めるたびに、ゆっくりと息を吸う。
 きっと俺が動くタイミングが分かっているのだろう、こちらとしても動き易い。

妹「──んっ! あぁ、おにぃって、どうしてそんなに上手なの?」
兄「知るか」

 本当に知らない。
 親の肩を揉んでやっても確かに上手いとは言われるが、どうしてかなんて事は知らない。
 まして背を揉むことなんて、妹以外にした事がないから余計に分からない。
 俺からしたら、妹の体は柔らかくて誰が揉もうと一緒だろうと思う。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:40:39.57 ID:+Cb1/nfb0
妹「んっ、んあぁ」

 蕩けた声。柔らかい肌。
 気になって仕方がない。
 もう──。
 手の平全体で、妹の背を押した。

妹「ふぇ?」

 合図に気づいたのだろう、妹は呆けた声をあげた。

兄「終わりだ」

 かれこれ20分くらいはしていだろうか。
 少し手がだるくなっていた。

妹「もう終わりなの?」

 正直まだ少しは出来ただろう。しかしもうできない。やりたくなかった。
 なんとなく後ろめたかったのだ。
 妹の、妹以外の部分──女らしさ。
 それを耳に、手にしているようで。

 終わりだ、ともう一度言うと、妹は体を起こしてこちらに向き直った。
 目が合う。
 瞳がとろんとしている。
 桜色の口が少し開いていて、今にも涎でも垂れてきそうだ。

妹「ねぇ、おにぃ? じゃあ、いつもの」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:44:46.12 ID:+Cb1/nfb0
 そう言って背を向けると、脚を横に投げ出して女の子座りをした。
 キャミソールの裾を両手で掴む。

妹「よっと」

 ちいさく声をあげ、肩付近まで一気に持ち上げた。
 白い、白い体躯が俺の目を焼く。
 少しだけ目を細めた。
 一切穢れないその肌が、本当に眩しかったからだ。

兄「いくぞ?」
妹「うん」

 少しだけ緊張した声。
 俺は真っ白なカンバスの最上端に、両手の爪を添える。
 適度な力を加える。俺は少し逡巡し、目を瞑った。
 ──これで仕上げだ。もう見なくてもいい。
 そう心の中で呟いて、妹の背を上から下まで一気に掻き下ろす。

妹「あぁぁ!」

 妹は果てるように叫び、ぺたりとベッドにうつ伏せた。
 そして、

妹「もっと──痒いよぉ」

 と、猫なで声でねだってきた。
 俺は妹に覆いかぶさるようにして、再び爪を宛がう。
 妹は背を揉まれた後、血行が良くなるのかとても痒くなるらしい。
 だったら自分で掻けばいいと思うのだが、他人に掻いてもらった方が気持ちがいいという、困った癖を持っているのだ。
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:47:52.76 ID:+Cb1/nfb0
 白い背に、小指から人差し指までの計八本の赤い線が、じんわりと浮き出る。
 その轍を少し外して爪を立て、また引っ掻いた。

妹「あぅぅ──そこ、そこぉ! もっとぉ」

 そことはどこだ? 一気全体を掻いたから、どこかが分からない。
 仕方なく、猫が爪とぎするように連続的に上から下へと爪を引っ掛けていく。

妹「そこっ! あっ──もうちょっと上、右──今度はひだりっ!」

 注文が飛び交う。俺はそれに従順である。
 しかしもう真っ赤になってしまっている。俺は手を止めた。

兄「これ以上やったら血が出るぞ」
妹「大丈夫だよ。もっとぉ!」
兄「ダメだ。さすってやるから我慢しろ」

 妹は尚も不満の漏らしてきたが、無視してその背に手の平を宛がってゆっくりと撫でた。
 しかしすぐに不平の言葉が。

妹「んんっ、もどかしい。やっぱり掻いて!」
兄「ダーメ」

 俺はこれに関しては絶対に妹の言うことは聞かない。
 何故なら、妹の背を掻くのが嫌いだからだ。
 それは妹の女っぽい声を聞くのが嫌だとか、柔肌を触るのが嫌だとか、そういう理由とはまた違った意味で。
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:50:45.94 ID:+Cb1/nfb0
 妹の白い肌が好きなのだ。
 本当に綺麗で、本当に真っ白で、小麦色の肌とのコントラストが酷く眩しい。
 そんな肌を赤く汚すのが嫌いなのだ。だからその爪跡が早く消えるように、優しく撫でる。

妹「んっ──お、おにぃ?」
兄「何?」
妹「うぅん、別に」

 妹は語尾を濁した。きっとまだどこかが痒かったのかもしれない。
 それをも癒すべく、ゆっくりと撫でる。
 爪跡に沿うように、背の全体を上から下へと。ゆっくり、優しく。

 暫く撫でていると、赤みが引いたように思う。
 撫でる手を止めて、妹から一歩離れる。
 その際にキャミソールの裾を持って下に引っ張り、衣服の乱れを直した。

兄「ほら、もういいか?」
妹「う、うん」

 時計に目をやる。午後7時。
 夏の夜は日の陰りが遅いものの、もう大分暗くなってきている。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:53:49.38 ID:+Cb1/nfb0
兄「そろそろご飯だな」
妹「ん、そうだね」

 何かおかしい。妹はベッドに突っ伏したまま動かない。

兄「どうしたんだ?」
妹「い、いいから、先に行ってて!」
兄「いいけど──」

 やはり何かへンだ。何が? 分からない。
 どうにも気になって仕方がない。
 尋ねる為に、キャミソールの上から今まで撫でていたその背に、そっと触れてみた。

妹「ひぅ!?」

 妹はびくりと肩をすぼめ、身を縮めた。
 うつ伏せたまま猫のように丸くなる。

妹「触っちゃ、ダメ」

 切ない声。
 甘えるでもなく、拗ねるでもなく。
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 21:57:32.87 ID:+Cb1/nfb0
 妹のそんな声を聞のは初めだった。
 どうしてそんな声をあげるのか? 俺の中に悪戯心がむくむくともたげる。

兄「なんで?」

 そう吐いた俺の言葉は、内心と同じ口調だった。
 責めるように、焦らすように問う。
 それは態度にも表れる──舐るように、背を撫でた。
 妹はその度にもじもじと体を縮めていく。

妹「あ、あぁ──」

 切ない声に、甘さが混じる。
 それは酸っぱく、甘い。
 こんな声は、妹の声じゃない──俺は妹の腕を掴む。

妹「や、やだっ!」

 引っ張り──掴みあげる。
 掴まれていないもう片方の手で、妹は自身の小さな胸を隠した。
 胸に何かがあるのだろう、しかし、俺の目には胸よりも恥らうような妹の顔が目に留まる。
 大きな瞳の端が、うっすらと潤んでいた。
 いまだ幼いその顔立ちは、不安の色を灯している。
 不安。いや、それだけではない──そこには恥じらいの色が見て取れた。
 小麦色の頬が、ほんの少し朱に染まっている。
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:02:31.05 ID:+Cb1/nfb0
 何をそんなに恥ずかしがるのか、どうしても気になった。
 気になって気になって仕方がなくなっていく。
 妹から視線を外し、その視線を胸に移す。
 きゅう、と胸に宛がっていた腕に力が篭り、俺はその腕に手を伸ばした。

妹「おにぃ、いや」

 拒絶の声。今にも泣きそうな──はたと手を止め、掴んでいた手を離した。

兄「ご、ゴメン」

 慌てて謝る。
 その途端、妹は俺から一歩遠ざかり、叫んだ。

妹「おにぃのスケベ、変態ッ! 私のことそんな目で見てたんだ!?」
兄「は? ち、違う! 俺は──」

 頭の中が真っ白になる。決してそんなつもりじゃなかったのに。
 けれど、その瞬間そういう目で妹を見てしまっていたことも事実だ。
 俺は、なんてことを、

妹「いつから、知ってたの?」
兄「──え?」

 唐突な問い。しかも、その意味が分からない。
 知っていた? 何を? 俺は、何も知らない。

兄「何が?」

 次に口から出たものは、そんな不明瞭な言葉だった。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:05:08.17 ID:+Cb1/nfb0
妹「何って、背中だよ」

 妹は困ったように眉根を寄せ、不満そうに言った。
 唇がちょんと尖る。

兄「背中?」
妹「そうだよ、知ってるんでしょ? 私が背中で感じる事」
兄「は? 背中ァ?」
妹「──へっ?」

 妹はびくりと体を震わせて、目を見開いた。
 きっと俺が素っ頓狂な声をあげたせいだろう。

妹「もしかして、知らなかったの?」

 そんなことは初耳である。
 第一、妹が背中で感じるなんてこと知る由もない。俺は頷いた。

妹「じゃあ、なんであんな風に撫でたりしたの? 触れるか触れないかみたいな──」

 そんな撫で方だっただろうか?
 俺はただ、極力妹の肌から赤みが引くよう思っていただけで、そんなつもりは全くない。
 そう言うと、妹は顔を真っ赤にさせて俯いた。

妹「な、なにそれ!? じゃあ私、ひとりでそんな気になってたってこと!?」

 そんな声を大にして言われても困る。触れようにも触れにくいネタだ。
 それ以前に、どうして胸を隠していたのかが気になっていた。
 話を逸らすためにも、それを聞いた。
33: >>30 それいいな今度書こう 2011/07/28(木) 22:09:37.00 ID:+Cb1/nfb0
妹「そんなこと言わせるつもりなんだ? おにぃってばやっぱ変態」
兄「変態ってか、分からないから聞いてるんだろうが」
妹「ブラしてないんだから、分かるでしょ? このニブにぃ! 一緒だっての!」

 分からない。俺は首を傾げてみせた。

妹「おにぃってば、もしかしてウブなの? だからさ、その乳首が──うぅ」
兄「あ。あぁ──」

 理解した。了解した。
 自分の顔が熱くなるのが分かる。俺は俯いた。

妹「あぁ、もう! 結局言っちゃったし、おにぃ意味分かっちゃうし! もう、もぉ!」

 妹がそう叫んだその時、階下から母の声が響いた。晩御飯の知らせ。
 俺はここぞとばかりにこの恥ずかしい空気から逃げ出そうと、顔を上げて極力明るい調子で言う。

兄「──じゃ、じゃあ行こうか」
妹「ダメッ!」

 立ち上がろうとした俺の腕を妹が引く。

妹「不公平だよ。おにぃばっか私の恥ずかしいところ知ってさ。これじゃ、もう恥ずかしくてマッサージ頼めないよ」
兄「じゃあもう頼まなきゃいいだろ!」
妹「やだッ!」

 どうして──俺がそう問うと、妹は頬を染めて言った。

妹「だって、気持ちいいんだもん」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:14:53.85 ID:+Cb1/nfb0
兄「気持ちいいって、お前」
妹「この際だから言っちゃうよ。私ね、おにぃのマッサージでいっつも感じてたの」
兄「はっ!?」

 妹が微笑む。あの笑み。俺の弱い、あの。

妹「おにぃの手に触られるとね、ゾクゾクってするの」
兄「それはくすぐったいだけなんじゃ」

 自分の吐く声が声が震えている。感じている? 妹が?

妹「違うよ。だって私──」

 妹が俺の両肩に自分の両手を置いた。胸が見える。
 キャミソールの胸の先端がツンと張っているのが見える。
 妹の体が、顔が、すぅと近づいてくる。しかし途中で右に逸れた。
 俺の耳元に、唇。囁く。

妹「──ちょっと、濡れちゃってるし」
兄「っ! お前」
妹「お前? お前って、なぁに? 私だけ責めるつもりなんだ? そんなことできないよ。
  だって、おにぃも私の背中揉んでるとき、息荒くしてたじゃん。興奮してたんでしょ?」

 そんなことは。

兄「そんなことは、ない」
妹「じゃあ、証拠見せてよ」

 悪戯っぽく妹は囁いた。
 そうして妹は、俺の肩に顎を置いて腰にするりと腕を回した。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:18:13.04 ID:+Cb1/nfb0
兄「何するつもりだ?」
妹「抱っこ」

 俺の膝の上に、妹が尻を乗せた。そしてぐいと腕を引く。体が密着する。
 柔らかな四肢が俺の体に食い込む。食い込んだ。

妹「ほら、このまま背中撫でて? 興奮しないなら、簡単でしょ?」

 そうだ簡単だ。興奮するわけが──するわけがない。
 だから妹の体に手を回す。大丈夫。そう自分に言い聞かせる。

妹「ダァメ。直に触ってよ」

 甘い声が至近距離で耳を貫く。
 大丈夫。大丈夫だ。
 俺はクラクラし始めた思考をどうにか御しながら、キャミソールの裾から手を差し入れた。

妹「んっ」

 腰に触れた。柔らかな肌。妹は高い声を喉から発する。
 手の平を添える。妹の肌は酷く暖かかった。少しだけ汗を掻いているようだったが、軽く撫でると汗は消えた。
 それらはマッサージをしたせいなのか、それとも興奮しているからなのか。
 分からない。
 分からなくてもいい。
 とにかく俺がどうなのかだ。俺が興奮しているのか──それが問題だ。
 だからゆっくりと、手の平で妹の背を撫で上げる。

妹「く、あぁ──んっ」

 妹の腕がぎゅうと俺の腰を絞った。
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:21:39.64 ID:+Cb1/nfb0
妹「ちょっと、触り方エロイってば」

 触れるように、揉む様に撫でる。
 妹は肌はすべすべとしていて、掴むと吸い付いてくる。

兄「エロいのはお前だけだ」
妹「嘘、嘘だね。本当は気持ちいいんでしょ、私の背中」
兄「そういうのとは、違う」

 確かにさわり心地はいい──けれど違う、確かに違う。
 さっきまで感じていた後ろめたさのようなものが、一切感じられない。

妹「本当に?」

 何故だか自分でも信じられない。俺はきっと、あの時実際に興奮していた筈なのだ。
 なのに今はそれがない。
 それは何故か──なんとなく、思う。
 それは妹から迫って来ているから、なのかもしれない。
 きっと妹にそういう意思があったと知れた事が、俺の意思を萎えさせる要因となったのだろう。

兄「もういいだろ」

 妹の背から手を離す。

妹「あっ、う──嘘だ。絶対、おにぃだって」

 切なげな声。妹は逃がすまいと腕に力を込めた。
 が、俺は肩を掴み、ゆっくりと引き剥がした。
 そうして俺は気付いてしまった。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:27:07.90 ID:+Cb1/nfb0
兄「下にいこう」

 階下で両親が待っているはずだ。

妹「おにぃ」

 視線が重なり、大きな瞳が俺の顔を覗いた。その瞳が細く歪む。
 ニィ、と笑った。

妹「やっぱり、嘘だ」

 嘘じゃない。
 いいや、嘘だ。
 だからここで終わるべきなんだ。もう続けるべきじゃない。
 気づいてしまったのならば、こんな関係は続けるべきではない。

妹「どうしたらいいの?」

 小さな胸の、その焼けていない胸元がちらつく。
 妹の瞳が落ちた。自分の胸へと。

妹「ここ?」

 キャミソールの肩紐が、片方、はらりと落ちる。
 妹の視線が俺を追う。

妹「ここなんだ」
兄「違う──」

 ──やめてくれ。俺は小さく、心の中で叫んだ。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:29:15.70 ID:+Cb1/nfb0
妹「じゃあ」

 妹は俺から離れて、ベッドに横になった。

妹「ここ、とか?」

 寝そべり、裾をくいと上げる。
 そう、そこだ。

妹「ひゃっ!?」

 勝手に手が伸びていた。
 妹の白い腰。キャミソールとショートパンツの間から覗く、甘い甘い肌理細やかなクリームに、
 俺は口をつけた。

妹「うわ、ちょっと!? ど、どうしたの?」

 俺の豹変に驚いたようだったが、そんなことは気にしていられない。
 口を開き、口付けた箇所に舌を這わせると、妹は口を閉ざして小さく呻き、ぷるりと体を震わせた。
 キャミソールを捲る。
 白い白い肌が、一面に広がる。拡がる。
 背筋を指でなぞった。

妹「ひうっ! あ、おにぃ、ダメ」

 なぞった場所に唇を宛がい、小さく吸う。
 ちゅ、ちゅ、ちゅ──。
 その度に妹は、
 あっ、あっ、あっ──と短く喘ぐ。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:32:59.00 ID:+Cb1/nfb0
妹「あっ、ん──おにぃ、なんでキスなんて」

 違う。これは、キスではない──
 軽く吸う。

妹「ふぅっ!」

 ちゅ、と破裂音を伴いながら唇を離した。

妹「っは、ダメ、それ」
兄「嫌じゃないんだろ?」

 意地悪く聞き返す。

妹「イヤだよ、ちゅーしないで」
兄「──違う。これは、食べてるんだよ」

 ニッと笑ってみせる。
 と、俺は笑ったつもりだったのだが、妹は怯えたように、諦めたように、視線を枕に落とした。

妹「私、食べられちゃうの?」

 そんな顔をしていたのか。
 その問いには答えず、妹に跨る。
 背中の肩甲骨の間、そっとキスをする。

 ワッフルのように小麦色に焼けた肌。
 ホイップの如く、白い肌理細やかな肌が眼下に広がっている。

兄「かじったら甘そうだな」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:35:08.90 ID:+Cb1/nfb0
 俺は思いを口にして、再びキスをし、宣言どおり少しだけ歯を立てた。
 妹はピクンと跳ねた。しかし抵抗はない。
 妹の肌は少しだけしょっぱい。けれど匂いは──甘かった。

兄「食べていいのか?」
妹「た、食べたいんでしょ?」
兄「お前が嫌なら、いいよ」

 中指の腹でそっと背を撫でると、あぁぁ──と気持ちよさそうに声を奏でた。

妹「スケベッ!」
兄「俺は触ってるだけ。感じてるのはお前」
妹「うぅ! おにぃだって、日焼け跡に興奮してるくせに」

 それは違う。
 俺は日焼けしていない白い肌に、劣情を催しているのだ。
 ──どっちでも一緒か。
 俺は妹から退く。

妹「えっ? ちょっと、どこ行くの?」

 その場で立ち上がり、妹を手招く。

兄「お前も立て」
妹「う、うん?」

 妹は衣服の乱れを直し、腕で胸を隠しながら立ち上がった。
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:39:00.00 ID:+Cb1/nfb0
兄「背中向けて?」
妹「こう?」

 妹がその場で翻る。
 軽く押すと、妹は両手で壁に手をついた。
 俺はキャミソールの裾の両脇を持ち、上までたくし上げる。

妹「わ、わ!? ちょっと、胸が──」

 露出し、見えているのだろう。
 けれど俺は妹の背しか見えない。だから"見えない"。

兄「手、動かすなよ?」

 指示を出し、妹の背にキス。
 いや、キスではない。味見だ。口をつけたまま舌を出して舐める。

妹「へうぅ?」

 妙な声だ。
 俺は小さく笑って、自らの手をゆっくりと妹の手前側に移動させる。

妹「ダ──」

 メ。
 言わせはしない。妹の背筋を、濡れた唇と舌で舐め上げる。
 俺の思惑通り、妹の拒否の色は消え──代わりに好色の表し、背を反らせた。
 その隙に手を動かし、妹の胸に手を宛がった。小さな胸。容易に手に収まる。
 柔らかく、けれど先端が少しだけツンと尖っている。
 なによりも肌質がいい。触れるだけで興奮を覚えるような滑らかさだった。
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:41:39.07 ID:+Cb1/nfb0
妹「おにぃ? む、胸、触ってるよ?」
兄「ダメなのか?」

 妹はふるふると首を横に振った。

兄「いいだろ? だってお前は背中で感じるだけだもんな」

 背骨にキスをして、同時に乳首を軽く摘む。

妹「あ、ああぅ!」
兄「胸、感じるの?」
妹「てないよ、してないっ! あ、んっ!」

 乳首をくにくにと捏ねる。
 ぶるぶると震え、ずり、と音を立てて妹の背が少し縮んだ。

 視線を落とす──妹の足が内股になっていた。足に力が入らないのだろう。余程、イイ、らしい。
 右手を胸から離し、撫でるように妹の体の上をスライドさせる。
 胸、鳩尾、下腹部──

妹「だ、ダメ! そこ」

 妹が壁についた手を離そうとする。抵抗するつもりなのだろう、無駄だ。
 背を舐め、乳首を摘む。
 ずり、と更に落ちる。足の力が弱くなる。支えがなくなり、壁から手を離す事が出来ない。

妹「んっ、んに!? ダメ、ダメ、おにぃ」

 ダメじゃない。イイんだろう?
 ショートパンツのホックを外し、ファスナーを降ろした。
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:44:20.46 ID:+Cb1/nfb0
妹「おにぃ、そこは、待って!」
兄「大丈夫。触らないから」

 ファスナーを下ろした手を妹の前面から背後に移動させる。
 白い腰に手を当て、余裕の出来たショートパンツの隙間から、するりと滑り込ませた。

妹「はぅ!」

 指でショーツを捲り、そのまま差し込む。

妹「あ、あ、待って! ナニ、そこ!?」

 お尻だ。
 掴む。むちむちと張りよい弾力。
 撫でる。ふわふわと心地いい。
 割れ目に中指を食い込ませてみる。

妹「うぐっ、触りすぎだよ、お尻なんてやめてよぉ」

 そういう割りに、妹の声は蕩けている。

兄「背中が好きなら、ここもいいかなって思ったんだけど」
妹「ヤだよ。触らないで」

 食い込ませた中指をゆっくりと動かす。
 微妙に湿っている。汗か、それとも。

妹「う、うぅ──」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:49:03.96 ID:+Cb1/nfb0
兄「気持ちいい?」
妹「ば、バカじゃないの? そんなわけ──」

 背中に唇を当ててみる。ついでちょっと舐める。
 少しだけ塩辛い。やはり匂いは甘い。甘い。くらくらする。

妹「はうっ!」

 ビンッ、と妹が体を仰け反らせる。
 どうにも先程よりも感度が良くなっているように思う。

妹「や、やだぁ──もう、やめてよぉ」

 泣きそうなな声。
 ぞくぞくと、腹の底から何かがもたげる。それは黒い何か。
 ショーツの中まで突っ込んでいた手に力を込め、下方向に一気に降ろした。

妹「や、待って!」
兄「嫌だ」

 小さな胸を撫でるように揉む。乳首がきんきんに勃起している。
 白い背を、涎でまぶすように舐める。
 股間に手を這わせる──しかしその手は、太ももに挟まれ行く手を遮られた。
 けれどもう、指が"届くところ"まできている。中指を伸ばすと、その先端に粘質を感じた。

妹「あ、ダメ、ダメ、おにぃ、そこダメ!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:52:58.59 ID:+Cb1/nfb0
 何も聞こえない。聞こえてはいる。妹の声は、俺には肯定の音にしか聞こえない。
 中指をゆっくりと前後に動かす。
 唇は背中、左手は胸。とめどなく全てを動かす。

妹「は、はぁ──ダメ、ダメ、だめだってば、うぅ──」

 ぐす、と妹が鼻をすすった。
 泣いている。
 俺は全ての動きを止めた。いや、止めたわけではない。止まったのだ。能動的ではない。

妹「ひ、酷いよおにぃ、ダメって言ってるのにぃ」

 妹は力を失ったように、その場にへたりとしゃがみこんだ。

妹「いじめないでよ──うっ、うぅ、ぐすっ」
兄「あ、いや、そうい訳じゃ」

 ただ、お前が可愛くて。けれど妹に、そんな事は言えない。
 妹はくるりと顔をこちらに向けた。
 涙が溢れている。指を伸ばしてそっと拭った。妹にでも、それは出来る。

妹「おにぃ」

 妹がその指を──俺の手ごと握った。
 そのまま頬に添える。

妹「こんなことする前に、言うことあるんじゃないの?」

 何を? 分からない。
 それよりも、俺は妹の桜色の唇が、喋る度にゆらゆらと気になって仕方がない。
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 22:56:23.26 ID:+Cb1/nfb0
 妹の目の前にしゃがみ、頼まれたわけでもないのにもう片手も頬に添えた。
 両手で妹の顔を包み込む。

兄「キスしたい」
妹「なぁ──!? ば、バカ! だからその前に言う事があるでしょ!」

 言葉に勢いがありすぎる。
 涙が吹き飛んでいる。俺は声をあげて笑った。

兄「じゃあ、なんて言えばいいんだ?」
妹「す、好き──とか?」
兄「お前は俺のこと好きなの?」
妹「嫌い、じゃない」
兄「ちゃんと言えよ」
妹「おにぃが先」
兄「好きだよ、お前の事」
妹「あ、うぅ」

 妹は顔を真っ赤にして俯いた。

妹「な、何その告白? 短い! 簡単すぎ。もっと、感情込めてよ。」
兄「返事は?」
妹「き、嫌い! てかそもそも私たち兄妹だし。そういうの無理でしょ」
兄「あれだけ感じておいて、今更そんなこと言うのかよ」
妹「それは、おにぃが勝手にしたんでしょ? おにぃが無理矢理──私は、ダメって言ってたのに」
兄「なぁ? 聞いてもいいか?」

 俺は妹に問う。
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:01:23.91 ID:+Cb1/nfb0
兄「どうして、兄妹で好き合っちゃいけないんだ?」
妹「それは──その、近親相姦とか、奇形児とかそういうのあるでしょ?」

 どこかで耳にした事がある。それは見た事、かもしれない。
 確かに、そういう子供が生まれる確率が多少は上がるそうだ。
 だがそんなことを言うのならば、高齢出産だって同様──いや、そんな事は今はどうでもいい。
 好きとか嫌いという言葉や想いの前に、そんな事はどうだっていいはずだ。
 兄妹だから好きになってはいけない──なんて理由が、あっていいはずがない。

兄「じゃあ、エッチはなしってことにしよう。したくても、本番は絶対にしない」
妹「え?」
兄「お前と一緒にいたい。何より、今、お前とキスがしたい」
妹「でも、でも」

 上に、下に、妹の語尾が振れる。

兄「いいよ、嫌だったら避けてくれ」

 妹の頬から手を離す。
 そして目を閉じ、妹の唇にそっと近付けた。

妹「ずるいよ」

 拗ねるような妹の声が聞こえた。
 頬に何かが触れる。きっと妹の手。
 拍子、何かが唇に触れる。それは酷く柔らかい。そして──離れた。
 ゆっくりと目を開く。妹の顔。桜色の唇。
 視線を絡めると、その唇がゆっくりと開いた。

妹「好き」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:05:00.41 ID:+Cb1/nfb0
兄「本当に?」
妹「二回は言わない」
兄「俺は言うよ。好きだよ」
妹「──バカ」

 照れたように、困ったように妹は眉根を寄せた。
 唇がちょんと尖る。不満なのか? なら。

兄「またキスしようか?」
妹「ヤだ」

 頬に手を添える。
 妹は瞳を閉じた。
 俺も閉じて、唇を重ねる。
 今度は深く──深く。唇の奥まで。
 甘い香りがした。
 舌を差し出す。

妹「んっ」

 小さな抵抗。しかしそれは直ぐに受け入れられた。
 妹の口内、唇を越え、歯を掻い潜り、舌を捜す。
 しかしそれは探す間も無く、向こうからやってきた。
 舌と舌が絡む。絡めとる。それは唇よりも柔らかく、そして良く動く。

 にちにちと、湿った音が頭に響いた。
 どこか遠くで声が聞こえた。聞き覚えのある声。
 唇が離れた。

妹「もう、時間だよ」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:08:36.52 ID:+Cb1/nfb0
 時間? 時間制限があったのか?

妹「あはは、おにぃぼぅっとしすぎ。お母さんが呼んでる」
兄「え?」

 母の怒声が聞こえる。早く降りて来いと。
 分かったよ──と妹が少しだけ寂しげな声で、そう返した。

妹「行こう?」
兄「あぁ」

 妹が俺の手を引く。
 俺はまどろみかけていた思考を現実に引き戻して部屋を後にした。

 階段を下る。
 妹の背が見える。
 キャミソールのから白い背が覗いている。
 触れてみたくなる衝動に駆られたが、堪えた。
 ──いや、堪えきれない。
 階下まで降り立ったところで、俺は妹に声を掛けた。

妹「なに──んっ!」

 振り向いたところで、唇を塞ぐ。
 ドアの前、その向こうから、両親の声が聞こえる。
 ゆっくりと離す。
 涙ぐんだ瞳。濡れた唇。白い胸元。
 何するの──と妹は小さな反抗の言葉を紡いだ。

妹「私だって我慢してるんだから。続きはまた、ね? 今は一緒に腹筋しよう?」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:21:04.92 ID:+Cb1/nfb0
 ◆

妹「お風呂入ってきたよ」

 午後11時20分
 妹は俺の部屋にやってきた。
 白いキャミソールに、淡い黄色のショーツ。

兄「お前キャミ好きだな」
妹「だって楽だし、可愛いでしょ?」
兄「うん」

 妹は顔を赤くする。

妹「うんって言うな。妹が可愛いって認めるな」
兄「へそが可愛いんだ」

 真っ白なお腹に、小さなくぼみ。そこを指差す。
 妹は手で隠した。

妹「エッチ」
兄「へそはエッチじゃないだろ」
妹「おにぃ、実は日焼けが好きなだけなんでしょ?」
兄「そうだな。だからキスしてる時はちょっと不満なんだよな」
妹「うぅ」

 眉根が寄る。
 ほら来いよ、と俺が座るベッドの隣をポンポンと叩く。
 しかし妹は首を横に振った。
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:24:02.16 ID:+Cb1/nfb0
妹「ヤだ。おにぃ意地悪だもん」
兄「拗ねるなよ」
妹「拗ねてるよ。ずっと拗ねてる。おにぃばっかズルイって言ったのに、結局、アレだったし」
兄「アレってなんだよ?」

 ふん、と妹は顔を逸らして、結局俺の隣に座った。

妹「今度は私がする」
兄「どうするんだ?」
妹「襲っちゃう──がおー!」

 妹は眉尻をくいと上げ、両手を頭の横に掲げて指をくにくにと曲げてみせた。

兄「なんだそれ?」
妹「猫」
兄「猫はそんな鳴き声じゃないだろ」
妹「いいの。ほら、グルーミングしたげる」

 掲げた両手を俺の首に巻きつけて、顔を寄せた。
 首に、唇が触れる。

妹「ちゅ」

 次いで、唇が押し当てられ、その中から生暖かいものが出てきた。
 恐らく舌だろう。柔らかく、少しだけザラついている。
 寒気がぞくぞくと全身を襲う。

妹「んふ、おにぃってば、鳥肌すごい」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:27:50.35 ID:+Cb1/nfb0
兄「くすぐったいだけだ」
妹「最初はそうだよ。私もそうだったし」

 何がそうだったのか、疑問に首を傾げると、妹は背中だよ──と笑った。

妹「おにぃも敏感にしたげる」
兄「首をか」

 かぶりを振られる。

妹「ぜ、ん、ぶ」

 言い終え、俺の頬に妹の手が添えられ、唇を塞がれた。
 反論する暇もない。唇が離れる。

妹「──ちゅ。ね、おにぃ、興奮した?」
兄「した、かな」
妹「ふぅん」

 少し満足げにな表情を作って、妹が太ももに触れた。
 直に。
 俺は今妹と似た格好となっている。Tシャツに、トランクス。

妹「おにぃって、本当色白いよね」

 視線を落とす。小麦色の妹の手が、白い太ももを撫でている。
 指で。手の平で。どことなく艶かしい動き。
 その指は徐々に下に移り、最後に足首を掴んだ。

妹「はい。じゃあ、どんどん腹筋しよう!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:38:23.66 ID:+Cb1/nfb0
妹「これでおわりです」

妹「皆様ご拝読ありがとうございました」

妹「興奮したあなた──うぅん、おにぃ? ちゃんと約束は守ってる?」

妹「え? また忘れちゃったの?」

妹「約束破ったら、もうエッチなことしてあげないんだからね?」

妹「えっ? ちょっと! じゃあマッサージしないってどういうこと!? それは卑怯だよ!
  約束の順番が違う! してくれなかったら、エッチなこともなし!」

妹「俺はいいって──うわ、ちょっと待ってよ! おにぃ、分かったから!」

妹「何が分かったって? え? えっと、それは──アレだよ。ほら、一緒に、シたげる」

妹「何を? 決まってるじゃん。腹筋だよ。隣で一緒にしてあげるから、がんばろ?」

妹「今日は特別にホラ、学校で使ってるスクール水着も持ってきたよ! これを私が着たら頑張れるじゃない?」

妹「頑張れそうって? うん、だよね! ほら、ベッドに行こうよ」

妹「って、おにぃ、なんか鼻息荒いんだけど? そんなに腹筋したいの?」

妹「むぅ。おにぃって意外に頑張り屋さんだね? じゃあ、行こう?」

 そう言って妹は、右の手の平をあなたに差し出した。
 あなたはその手を、握っても握らなくてもいい。
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/28(木) 23:39:23.79 ID:Beiw7utw0
腹筋すんぞゴルァ!

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