森夏「小鳥遊さんの中二病を更正させてやる!」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:34:25 ID:YCvKX+K50
森夏(あー体育だるー)

先生「それじゃ好きな人4、5人でグループを作ってね」

生徒「丹生谷さん、一緒に組んでもいい?」

森夏「ええもちろんよ」ニッコリ

生徒「丹生谷さんと同じグループなんてラッキー」


六花「………」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:35:53 ID:YCvKX+K50
六花「………」

森夏(ったく…中二病なんて患ってるからぼっちなのよ)

森夏(ま、私には関係ないわよね。同好会だって好きで入ったわけじゃないし)

先生「どうしたの? 早くどこかに入れてもらいなさい」

六花「え、あ、う…。その、私の邪王真眼は人を遠ざけるので…」

先生「ジャオウシンガン? 何をわけのわからないことを言ってるの」

六花「えうう…。前世からの孤独の呪いで…」

森夏(うわあああ見ちゃいられないぃぃぃぃぃ)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:35:57 ID:1pWnr/uq0
世話焼きモリサマーかわいい
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:37:27 ID:YCvKX+K50
森夏「ね、ねえ。小鳥遊さんも誘ってあげない?」

生徒「うーん、まあいいんじゃない」

生徒「丹生谷さんって優しいねー」

森夏「小鳥遊さん、うちのグループに来ていいわよ」

六花(パァァァ)

六花「えへん。汝の召喚に応えよう丹生谷森夏よ、契約の遂行を」

生徒「この人は何を言ってるの?」

森夏「あ、あははは。さあ何かしらねー(くそ、変な同情するんじゃなかった)」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:39:24 ID:YCvKX+K50
放課後、部室にて

森夏「あんたねぇ。いい加減にその中二病卒業しなさいよ」

六花「丹生谷が変なことを言い出した。機関に操られているのかもしれない」

森夏「富樫君からも何か言ってやってよ!」

勇太「今さらだろ。言って治る奴じゃないって」

森夏「そんなことないわ。苦い経験をした私たちこそ、このアホな病気を根絶するため力を尽くすべきよ」

森夏「そう、周りがちゃんと止めてくれれば、中学時代にあんな醜態をさらさなくても良かったのよ。私は悪くない!」

勇太「人のせいにするなよ…」

くみん「ZZZケンカはだめだよ~ZZZ」

六花「そう、争いは空しい! だからこの話は終わりということで」

森夏「じゃあもう体育の時に助けてやらない」

六花「えうぅ、ゆうたぁ…」

勇太「いや、さすがに女子の体育はどうにもできないぞ…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:41:34 ID:YCvKX+K50
ガラッ

凸守「コラー偽モリサマー! マスターのピンチに令呪で呼ばれてジャジャジャジャーン!」

森夏「ふん、どうせあんたも体育ではぼっちなんでしょ」

凸守「ハーン? んなわけないじゃないデスカー。体育の時間といったら」

凸守『ヘイ、ユー達! この凸守が組んでやるデスよ、感謝するデス!』

生徒『は、はあ…』

凸守「という感じで余裕のよっちゃんデスHAHAHAHA」

森夏「最悪ねこいつ…」

六花「さすがにこうはなりたくない」

凸守「ちょww マスターwww」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:47:29 ID:YCvKX+K50
森夏「よし。次の日曜日に、一緒に遊びに行くわよ」

六花「え? え?」

くみん「すごいねデートだね~むにゃむにゃ」

森夏「あんたは寝てろ! 今時の女の子らしく、メチャイケな青春を送るべきよ」

凸守「いけないデスよマスター! これは腐った俗世へ引き込もうとする悪魔の誘惑デス!」

勇太「まあまあ、いいじゃないか。もっと周りと仲良くしろよ」

六花「…勇太がそう言うなら…」

凸守「衝撃! 裏切りのダークフレイムマスター!」

森夏「じゃあ決まりね」

森夏(何とかして小鳥遊さんを更生させ、中二病をやめさせれば… このクソ中坊が泣いて悔しがるって寸法よ!)クックックッ

勇太(悪い顔してんなぁ…)

くみん「モリサマちゃんの腹は真っ黒だよ~ぐうぐう」

森夏「チョップチョップチョップチョップ」

くみん「回避回避回避回避」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:53:49 ID:YCvKX+K50
日曜朝 駅前

森夏「ごめーん、待ったぁ?」

六花「10分も遅刻…」

森夏「少し遅れてくるのが普通の女の子のスタイルなのよ。勉強になったでしょ」

六花「そんなスタイルは虚無の深淵に捨ててしまえ」

森夏「ふぅ~ん、ゴスロリね」ジロジロ

六花「な、何?」

森夏「似合わなくもないけど、何とも暗いわね。これだから中二は」

六花「(むかっ) そういう丹生谷の装備もなんか野暮ったい。町人の服50ゴールドな感じ」

森夏「そそそんなはずないわよ! いろんなファッション誌を研究して、平均したのがこの服なんだから!」

六花「でもそのヘアピンは素晴らしい。牙突を食らったときの防御用として」

森夏「防具じゃないわよお洒落よお洒落!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 19:58:48 ID:YCvKX+K50
森夏「それじゃイケてる女の子らしく、ショッピングセンターへ行くわよ」

六花「ショッピングセンター…瘴気が濃い気がする。ショで始まるから」

森夏「くだらないこと言ってないでさっさと行く!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:04:43 ID:YCvKX+K50
六花「ところで丹生谷」

森夏「…ねえ。苗字で呼ぶのやめにしない?」

六花「なぜ? 真名を知られると力を奪われるから?」

森夏「そーじゃなくて! その、ほら、私の苗字って語感が…」

六花「真名がブタだから?」

森夏「誰がブタだぁぁぁぁぁっ!!」

六花「ひうっ」

森夏「えへんえへん。ほら、名前の方が響きがいいじゃない。森と湖に囲まれた北欧の夏みたいな」

六花「おお…! 確かにかっこいい…!」

森夏(くっ、中二っぽいことを言ってしまった)

六花「じ、じゃあ森夏、私のことは六花って」

森夏「着いたわよ小鳥遊さん」

六花「………」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:09:52 ID:YCvKX+K50
森夏「きゃーこの服かわいーい」

六花「………」(しらーっ)

森夏「白けてないでよ私が馬鹿みたいじゃないの! ほら試着室へ」

六花「ああっ私の暗黒聖衣(ブラッククロス)が破壊されていく…」

森夏「まあ似合うけど…その激ダサな眼帯がある限りどうしようもないわね」

六花「こればかりは外せない。膝に矢を受けてしまってな」

森夏「はい没収」

六花「助けてグレイビアード…」

森夏「カラコンまで入れてるし…。でもほら、鏡を見てみなさいよ。普通に可愛いでしょ」

六花「かわ…(かぁぁ) そんなことない、森夏みたいにスタイル良くないし…」

森夏「あら! あらあらあらあら~。ちゃんと体型とか気にするんだ~うふふふふ」

六花「~~~~~!」

森夏「大丈夫大丈夫、まだまだこれから成長するわようふふ」

六花「眼帯返して!」

森夏「はいはい」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:15:13 ID:YCvKX+K50
森夏「服見た後はどうしたらいいんだろ…」

六花「森夏…もしかしてレベル1初心者」

森夏「そっそんなことないわよ! わわ私みたいなクラスの人気者は、それはもう遊びまくりよ」

六花「確かに教室ではアイドルだけど、気軽に遊べる仲のいい友達はいるの? 前世からのソウルメイトはいるの? 白サインに応じてくれる同レベル帯の霊体はいるの?」

森夏「後半なんかおかしいわよ。まあ…とりあえずお茶にでもしましょうか」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:19:27 ID:YCvKX+K50
喫茶店

森夏「だいたいねー。あんたはクラスメイトをどう思ってるのよ」

六花「どうと言われても…」

森夏「たまに話しかけられても、すぐ邪王真眼がうんたらとか言ってドン引きされてるじゃない」

六花「だ、だって仕方ない。この力は私に課せられた宿命」

森夏「そーゆー芝居はいいから! 結局は周りに本音で向き合おうとしてないのよ。本当の自分を見せない子に、友達なんてできるわけないでしょ」

六花「それは…そうかもしれない」

森夏「分かってくれたのね! それじゃもう中二病なんてやめて普通の女の子として」

六花「ところで私の知り合いに、本性は凶暴なくせに教室では猫被って優等生を演じている人がいるんだけど、どうしたらいい?」

森夏「ぐほあ!」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:23:38 ID:YCvKX+K50
森夏(し、しまった、ブーメランだったわっ…)

六花「………」じーっ

森夏「いやほら私のは世渡りのための処世術というかね? いわば大人の証であり中二病とは正反対的な」

六花「自分を偽っている者が何を言っても説得力がない。これだから人間は」フゥ

森夏(くそぅ! くそぅ!)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:29:46 ID:YCvKX+K50
六花「どうしてそんなに否定しようとするの。マビノギオンは力作だったのに」

森夏「やめてぇぇぇぇ」

六花「あれを読んで感動した、私や凸守の気持ちはどうなるの」

森夏「知ったことじゃないわよっ!」

六花「想いが移ろいゆくのは仕方ない…。でも、その時に夢中になっていた気持ちは本物ではなかったの。それまで否定してしまうのは、とても悲しい…」

森夏(う…ううッ! まともなことを言っているように聞こえるッ! この丹生谷森夏が精神的に押されているッ! ぼっちの中二病女にッ!)

六花「いつかは私も闇の力を捨てるときが来るのかもしれない。それでも、過去を拒絶せず笑って受け入れたい。だって、それを含めて本当の私だから…!!」

森夏「うわああああああああ」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:31:58 ID:YCvKX+K50
モリサマー「あなたが白き世界の使徒だったのですね…。私たちが出会うのは、きっと運命だったのです」

六花「ありがとう、魔術師モリサマー…。一緒に不可視境界線を見つけてくれる?」

森夏「私たちの力を合わせれば、きっとどんな奇跡だって――
   ってうわああ危ないぃぃぃl! 危うく引き戻されるところだったわっ!」

六花「くっ、あと少しだったのに」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:37:02 ID:YCvKX+K50
森夏「はぁ…。もういい、帰る…」

六花「え゛」

森夏「振り回して悪かったわね。もう話しかけないし、同好会も辞めるわ…。それじゃ…」

六花「ち、ちょっと待ってっ」

森夏「服を掴まないでよ…。あんたは自分の世界があるんだし、私のことなんてどうでもいいでしょ…」

六花「う、ううう…」

森夏「何なのよもう、私がいじめてるみたいじゃないっ。あんたといい凸といい、自分中心のくせに構ってちゃんなんだから!」

六花「…わかった…。少しだけ譲歩する」

森夏(あ、眼帯もカラコンも外した)

六花「ほんとは誘ってくれて、認識してもらえて嬉しかった…。もう少しだけ一緒にいてほしい」

森夏「き、急に素直になるなんて卑怯でしょ。…もう、ほんとに少しだけだからね」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:42:19 ID:YCvKX+K50
森夏「ぬいぐるみとか興味ある?」

六花「いくつか持ってる」

森夏「そ、そう。なんか女子として負けた気がする」


森夏「やっぱり映画を見るなら恋愛ものよね!」

六花「…森夏がそういうの好きなら」

放映中

森夏(思ったよりつまらないわね…)

六花「ぐー」


森夏「ゲームセンターって入るの初めてね」

六花「少し分かるから教えてあげる」

森夏「へー、意外…でもないか」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:46:30 ID:YCvKX+K50
森夏「ふーっ、結構遊んだわね」

六花「うん…楽しかった」

六花「ででででもそそろそろ眼帯つけていい?」

森夏「禁断症状か! 好きにしなさいよ」

六花「(すちゃ) ふぅ…危うく闇の力に浸食されるところだった。特にさっきのゲームセンターは魔窟。あの光の明滅は邪王の力を復活させるためのサイン・オブ・イルミネーション…」

森夏「どれだけ我慢してたのよ。でもまあ、その調子で学校でも我慢してみたら? 友達できるわよ」

六花「…森夏はたくさんのものを持ってるから、そういうことが言える。私から邪王真眼を取ったら、何もないのに…」

森夏「確かに何の個性も残らなかったけど」

六花「ううう~!」(ぽかぽか)

森夏「ごめんごめん。でも私は、素の小鳥遊さんも悪くないと思うけどな」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:52:45 ID:YCvKX+K50
六花「あ、ありがとう…。私も素の森夏は好き」

森夏「べっ別に好きになってもらわなくてもいいわよ。こんな性格なんて」

六花「被り続けるの。優等生という名のペルソナを」

森夏「仕方ないじゃないっ。あの無駄な三年間を取り戻すため、私は人気者にならなきゃいけないのっ! 私が地なんて出したら、凶暴で口が悪くてキツいって言われて、またぼっちじゃない…」

六花「私は…そのままでも人気は出ると思う。このベヘリットを賭けてもいい」

森夏「な、何を適当なこと言ってんのよもうっ。ほら、帰るわよ」

森夏(そ…そうなのかな。無理しなくてもいいのかな…)

六花「あ、でも複数の顔があるのもかっこいいかもしれない。黒サマーと白サマーとモリサマー、三つの人格が合わさり最強に見える」

森夏「やめろぉ!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:55:57 ID:YCvKX+K50
森夏「じゃ、私はここからJRだから」

六花「うん。今日はありがとう」

森夏「こちらこそ。本来の目的は達成できなかったけどね」

六花「じゃあ…またチャレンジしてほしい」

森夏「調子いいわねぇ。はいはい、長期的な治療が必要みたいだし、気が向いたらね」

六花「うん…。それじゃ」

森夏(そういえばお姉さんは忙しくて、あまり家にいないんだっけ…)

森夏「……また学校でね、六花」

六花「!」

六花「う、うんっ…!」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 20:58:57 ID:YCvKX+K50
翌日の昼休み

森夏「ねえ、この子もお昼一緒でいい?」

六花(どきどき)

生徒「え、小鳥遊さん…だっけ?」

生徒「丹生谷さんが言うならいいけど…」

六花「よ、よろしく」

森夏(あ、富樫君が父親のような目でこっちを見ている)

生徒「前から気になってたんだけど、その眼帯どうしたの?」

六花「ふっ、真眼を持たぬものにはわかるまい。この封印は」

森夏「六花?」(にっこり)

六花「あ、うう…。えと、その……ファッション」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 21:03:58 ID:YCvKX+K50
生徒「あーファッションかー」

生徒「小鳥遊さんって意外と尖った趣味なんだね」

森夏「まあ趣味は人それぞれだしね。本人が似合うと思ってるならいいじゃない」

六花「その通り。森夏のヘアピンとか」

森夏「あはははは。そんなことを言うのはこの口かしらー?」

六花「いひゃいやふぇて」

生徒「あれ…いつの間にそんなに仲良くなったの?」

森夏「え? 別にまあ、その」

六花「それは私の眼が、森夏の真の姿を見抜いたから」

生徒「し、真の姿?」

森夏(ち、ちょっと)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 21:05:13 ID:YCvKX+K50
生徒「それって?」

森夏(いったい何を言い出す気よっ!)

六花「それは…」


六花「『本当の森夏は』面倒見が良くて、優しくて、いい人」


生徒「え…うん、知ってる」

生徒「丹生谷さんはそういう性格だよねー。あれ、丹生谷さん赤くなってる?」

六花「照れてる」

森夏「う、うるさいっ。もう――覚えてなさいよ!」


<END>
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 21:06:00 ID:nlAjC3KS0
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 21:07:11 ID:DyWB3aGW0
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/21 21:15:19 ID:tD9SSAvP0


やはりモリサマはいい

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とあるSSの訪問者

これは素晴らしいSS
惚れた晴れたじゃなくても面白いものはあるよね


お知らせ
また、サイトを見やすいように改造しました

改造したところ:
カテゴリをあいうえお順にしました、

時折修正していきますので、今後ともよろしくお願いします

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