上条「麻利ってもう温泉に入っても大丈夫か?」麦野「温泉?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 14:37:28 ID:dBfPLVB10
麦野「唐突に何を言い出すの?」

上条「いや、浜面からメールがきてさ、向こうでそういう話題で盛り上がってるみたいなんだよな」

麦野「温泉・・・ 大浴場ってこと?」

上条「プライベートルームみたいなのも予約できるみたいだからその・・」

麦野「この体を衆目に晒す必要もないってことね」

上条「トイレの不安もあるしなぁ さすがに大浴場はあれだけど沈利さんと麻利がよければってさ」

麦野「お風呂かぁ・・・ 温泉の質にもよるのよね、まだまだ肌が敏感だから不安は残るわね」

上条「施設と病院に問い合わせてみるしかないな」

麦野「そうね」

上条「沈利さんとしては賛成ってことでいいのか?」

麦野「ええ、たまには広いお風呂っていうのも悪くないもの」

前作:

麦野「当麻、麻利をお風呂に入れてくれる?」上条「任せろ」



上条「んじゃ、行ってくる」麦野「麻利、パパがでかけるわよ」








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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 14:40:59 ID:dBfPLVB10
打ち止め「お風呂? ってミサカはミサカはふと聞こえたキーワードに即座に反応してみる」

麦野「あら、地獄耳?」

一方通行「みっともねェことすンじゃねェ」

打ち止め「いやいや、そんな楽しそうなイベントを聞きつけてじっとしてるほうが無理ってミサカはミサカは堂々と胸をはってみる」

上条「言っておくけどまだ確定したわけじゃないぞ?」

打ち止め「えー、ミサカはぜひともまりりんとお風呂に入りたい!!」

一方通行「ったくこのガキィ・・・」

麦野「パパも大変ね」

一方通行「ケッ、だァれがパパだ」

上条「この二人の保護者としてうちに来てればそういう扱いになるのはしょうがないだろ?」

番外個体「まーりりーん」カランカラン

麻利「きゃぁっ!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 14:44:37 ID:dBfPLVB10
一方通行「ンなこと言ってっとここに黄泉川つれてくンぞ?」

上条「それだけはやめてくれ、そんなことになったら一発で俺の担任にまで話が行っちまう」

麦野「でも、そんなことはしないんでしょ?」

打ち止め「もちろん、この人はこの幸せを壊すなんてこれっぽちも考えてないから」

一方通行「てめェらがおとなしくできねェからここに来てンだろォが」

打ち止め「って言いながらまりりんに会うのをひそかに楽しみにしてたりするのをミサカは知っている」

一方通行「何か言ったかァ?」ギロッ

打ち止め「えへっ」

番外個体「笑ってるまりりんはかわいいなぁ」カランカラン

麻利「あぁっ!わぁぅっ!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 14:48:21 ID:dBfPLVB10
打ち止め「それでそれでお風呂はいつ行くの?ってミサカはミサカは瞳を輝かせてみる」

上条「来週末だってさ」

番外個体「え、来週何かやるの?」カランカラン

上条「みんなであっちの学区にできた総合温泉施設に行かないか?っていう話が持ち上がったところだ」

打ち止め「はいはいはい!!ぜひとも参加させてください!!」

番外個体「ミサカも!!まりりんとお風呂いきたい!!」

麦野「まだ確定じゃないわよ?」

打ち止め「大丈夫大丈夫、きっとうまく行くってミサカはミサカはおおはしゃぎ!」

一方通行「ちったァ遠慮ってもンを覚えられねェのかこいつらは」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 14:52:56 ID:dBfPLVB10
上条「二人が参加ってことは当然一方通行も参加するわけで」

麦野「えーっとあいつらが全部で5人だから全員で10人?」

上条「ちょっとした団体になっちまうな」

麦野「そもそもその温泉ってのはどのくらい離れてるの?」

上条「車で30分くらいだってさ」

麦野「いつもの病院より少し遠いくらいか」

上条「そのくらいなら大丈夫じゃないか?」

打ち止め「まりりんちゃん車きらいなの?」

麦野「嫌いってわけじゃないけど終始そわそわしてるわね」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 14:57:16 ID:dBfPLVB10
番外個体「だいじょうぶー、ミサカがまりりんといっしょにいるからー」カランカラン

麻利「きゃっ!きゃいぃっ!」

麦野「一緒に車に乗るつもりかしら?」

上条「そうみたいだな」

打ち止め「その時はもちろんミサカもいっしょに!」

一方通行「ざけンな、てめェら二人は俺とタクシーで現地まで移動だ これが守れねェならてめェらの小遣い抜きだ」

番外個体「うわぁ・・・ひどぉ・・・」

打ち止め「なんというひどいパワハラ」

一方通行「当たり前のことだろォが」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:02:20 ID:dBfPLVB10
某国 某所

 「くっくっく、どうやら情報どおりのようですね」ニタァ

 「何でわざわざ明かり消してロウソク一本なの?」

 「このほうが雰囲気が出るんだってさ」

 「何だそれ」

 「こほん、こうして集まってもらったのはご存知のとおりあの男のことです」

 「あー、うん、知ってる知ってる」

 「あの男、こともあろうに既に娘がいるという話ではないですか、ならば我々がやるべきことはひとつですよね?」

 「我々とかじゃなくて一人でやってほしいんだけど」

 「そうそう」

 「正直巻き込まないでほしい」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:08:27 ID:dBfPLVB10
 「ええいなんというヤる気の無さ!それでも魔術師か!?」

 「魔術師は関係無いと思う」

 「あの男をこちらの味方につける絶好の機会だというのがわからないっていうんですか!?」

 「ろくなことにならないからやめておいたほうがいいと思う」

 「情けない、あの男の妻になる人は学園都市のレベル5の一人だというのに・・」

 「それってかなり手ごわいってことでしょ?」

 「君子危うきに近寄らずというやつで」

 「君たちはわからないのかね?幻想殺しと学園都市の最高の超能力者、おまけに二人の血を引く子をわれらの仲間にすることがどれほどのことであるかを」

 「それは仲間になってくれれば大きいけどそのために何をするつもり?」

 「やつらから入手したアレを使う」

 「どう考えても人の幸せぶち壊す結果にしかならないと思うんだけど」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:13:14 ID:dBfPLVB10
 「なあに、それはほんの一瞬のこと、すぐに一夫多妻のすばらしさに目覚めるというものです」

 「私なんでこんなやつと一緒にいるんだろ」

 「同感」

 「既成事実を作った後きちんと説得をすれば必ずうまくいきます」

 「どう説得するつもり?」

 「日本にも正室と側室という伝統的なシステムがあります。日本男児ならきっと夢見ているにちがいありませんからね」

 「どうしよう、とばっちり受ける前にどこかに逃げておいたほうがいいのかな?」

 「私らが何するってわけでもないしほっといていいんじゃない?」

 「うん、どの道一人でやるつもりみたいだし」

 「そこで今日はみんなでどういう格好をすればあの男がムラムラするのかについて話し合いたいと思います」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:18:40 ID:dBfPLVB10
 「・・・・」

 「あの男が手篭めにした女性は年上のお姉さんタイプということ、一説によると女王様気質もあるのではないかとも言われています」

 「あーうん、それじゃあボンテージと鞭でいいんじゃないかなー」

 「生ぬるい!!」ドンッ

 「うわっ!」

 「こらっ!ロウソクが倒れたら火事になるだろうが!!少しは考えろ!!」

 「ライバルが年上のお姉さんということなら同じことをしても負ける可能性のほうが大きいということがわからないのかね!?」

 「正直どうでもいいです」

 「帰りたい」

 「ちっ、これだから女を捨てたやつらは・・・」

 「おい、そろそろいい加減にしようか」

 「さすがに今のは聞き捨てならないわ」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:23:19 ID:dBfPLVB10
 「ここはせくしぃ路線を捨てて逆をいくのが覇道というもの つまり白スク水にニーソ、髪型も幼い感じでいくのが一番だと思わないかね?」

 「そこまで決めてるんなら私ら集まる必要なかったんじゃないの?」

 「何事も形が大事なのですよ。うっかり見落としがあったら大魚を逃すことになりかねません」

 「顔が変形するまで説教パンチくらってこい」

 「え?いやさすがにそういうプレイっていうのはちょっとしんどいんですけどまああの男が望むならそれも少しは有りかもしれませんね」

 「いっそ学園都市に骨を埋めてくればいいのに」
 「何であんなのに協力しちゃったんだろうね?」

 「鼻の下伸ばした男をおちょくるのが楽しかったばっかりに・・・」

 「お酒入ってたとはいえあんなにちょろいとねぇ?」

 「そうだ、思い出すんだ、男を手玉にとる優越感を!」

 「でもそれとこれとは別」

 「うん」

 「と、いうわけで一人でがんばってね」

 「言われるまでもないわ! 目指せ第二夫人!目指せ第二子! 見よ!!東方は赤く燃えているぅっ!!」

 「がんばれー」

 「期待してるー」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:28:48 ID:dBfPLVB10
打ち止め「あーあ、もう帰らないとだめかぁ」

番外個体「もっとまりりんといたいのにぃ」

一方通行「今生の別れじゃねェンだからけじめをつけやがれ」

上条「遊んでもらってぐっすり寝ちまってるな」

麦野「ほんと、いい寝顔してるわ」

麻利「くー・・・・」

一方通行「毎度邪魔してわりィな」

麦野「いろんな人と接することはいい経験になるもの、私は気にしてないわ」

上条「麻利も楽しそうにしてたし二人のためにも悪いことじゃないんじゃないか?」

一方通行「人様ン家で無遠慮にはしゃぐことが何になるってンだ」

麦野「はしゃぐってこと結構大事なことなのよ?本音の感情が出せるから」

一方通行「チッ」

上条「お前も次は麻利と遊んでみたらどうだ?二人の楽しさがわかるかもしれねえぞ?」

一方通行「ざけンな、俺の柄じゃねェ」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:33:15 ID:dBfPLVB10
麻利「くー・・・・」

麦野「それにしても賑やかな子たちね」

上条「俺たちとは成長の過程がまったくちがうからな」

麦野「あの大きな子が顔ほころばせてるところなんて外見からは想像もつかないものね」

上条「すっごく楽しそうにしてるからなぁ」

麦野「今まで身内だけだったからあの二人やあいつらと接することは麻利にとっても悪いことではないわね」

上条「たま~にだけど神裂や天草式の連中もわざわざ麻利の顔見にきてくれるもんな」

麦野「本当、愛されてて親としてもうれしいわ」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:37:42 ID:dBfPLVB10
麦野「天草式といえば何かお返しとか考えておいたほうがいい?」

上条「出産祝いと婚約祝い、その他もろもろで手作りの梅干とか結構世話になっちまってるしなぁ」

麦野「あのすっぱいのには世話になったわ」

上条「でも俺たちから何かするとまた神裂のやつが気を使うだろうし・・・」

麦野「おじぎマシーンと化すのが思い浮かぶわ」

上条「やるならもう少し落ち着いてからでいいんじゃないか?」

麦野「そうね、この間のやつからもまだ一月も経ってないものね」

上条「色々あったけどあれからかなり賑やかになっちまってるからなぁ」

麻利「くー・・・・」

麦野「毎日が楽しいのはいいことよ」

上条「そうだな、これからもずっと楽しくやっていけるといいよな」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:42:17 ID:dBfPLVB10
麻利「くー・・・・」

上条「なあ」

麦野「何?」

上条「疲れたまってないか?」

麦野「まさか、あの子たちが相手してくれてるから十分休めてるわよ」

上条「ならいいけどさ、疲れたらちゃんと言ってくれよ?」

麦野「わかってるわよ」

上条「家事なら俺がいつでも代わってやるからな」

麦野「はいはい、心配性なパパですね~」

麻利「くー・・・・」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:48:20 ID:dBfPLVB10
上条「学校に行ってる間もなるべく気にしないようにしてるけどつい気になっちまうんだよな」

麦野「気持ちはわかるけど私としては授業に集中してほしいわね」

上条「そりゃもちろんノートもちゃんと取ってるしわからないところは都度質問はするけどさ 何か頭に浮かんでくるんだよな」

麦野「これも父親の宿命ってやつかもね」

上条「で、帰ってきて二人が無事だとすっげぇほっとするんだよな」

麦野「それは私も同じね、当麻が帰ってくるとうれしくなっちゃうもの」

上条「なぁ、沈利さん」

麦野「なぁに?」

上条「その・・・ 今夜いいか?」

麦野「いいわよ お風呂に入ってからね?」

上条「今夜こそは沈利さんにそこまで負担かからないようにするからさ」

麦野「期待しないでおくわ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:53:15 ID:dBfPLVB10
建宮「あれ?」

浦上「どうしました?」

建宮「いやな、上条当麻の一件の発端になったアレをどこへやったかなぁと探しているわけだが・・・」

対馬「みつからないんですか?」

建宮「あぁ、女教皇様から処分しておくようにときつく言われてただちにと答えたまではよかったが はて?」

香焼「はて?じゃなくて見つからないとかかなりやばくないすか?」

諫早「どこかで悪用されるようなことがあればまた・・・」

建宮「お、おいおい物騒なことを言うな、ここから持ち出してはいないんだ、必ずあるはずなのよな
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 15:57:35 ID:dBfPLVB10
建宮「まずい・・ まずいのよな・・・」

浦上「ちょっと本当に見つからないんですか?」

建宮「見ればわかるだろ、これは非常にまずいのよな」

諫早「あーあ」

香焼「しーらねっす」

対馬「これは厳罰も覚悟しておいたほうがいいですよ」

建宮「ああああそんな暢気に言っている場合か!お前らも探すの手伝ってほしいのよな!」

牛深「あれ?何してるんですか?」

野母崎「そんなに血相かかえてまた何か起こったんですか?」

建宮「大変だ!!アレが見当たらない!!」

牛深「アレって?」

建宮「アレだよアレ! 上条当麻の一件のアレだ!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:01:28 ID:dBfPLVB10
野母崎「え?どこにやったんですか?」

建宮「わからん、どこかにやるようなことは絶対に無いはずなんだが・・・」

牛深「・・・・ちょっと待ってください」

建宮「何だ?」

牛深「えーっと、記憶が定かじゃないのではっきりとはいえないんですが・・・・」

建宮「もったいぶらずに言ってみろ、今はどんな些細な情報でも役に立つかもしれないのよな」

牛深「はい、ぶっちゃけると俺たちって先月合コンしましたよね?」

建宮「合・・・コン・・・」

野母崎「あ!!」

牛深「その時確か・・・ 勢いで何かあげちゃった記憶がうっすらとあるんですけど・・」

建宮「ま、まさか・・・・」

野母崎「そのまさかかもしれませんね・・・・」

 (((こいつら何してんだよ・・・・・)))
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:04:38 ID:dBfPLVB10
建宮「ま、まずいまずいまずい!! これは非常にまずいことになったのよな!!」

浦上「どこの誰にあげちゃったんですか?」

野母崎「えーっと、どの子だったっけ・・・」

牛深「ロシアの子・・・じゃないな・・・ えっと・・・日本人の観光客の子・・じゃないし・・」

香焼「つまり特定できないってことすね

諫早「何といっていいやら・・・」

対馬「いやそもそもここに保管してあるものを誰かにホイホイあげちゃうとか何考えてるんですか」

建宮「あああもう!!今はそういうことじゃなくていかに女教皇様に知られずに回収する方法をだな!」

牛深「そう、それが大事です!!」

野母崎「女教皇様にだけは知られては!」

神裂「ほう、私に知られるとまずいことをしでかしたということですか?」

「「「ひぃっ!!!」」」ビクッ

(((終わったな・・・)))
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:09:04 ID:dBfPLVB10
神裂「・・・・」

建宮「・・・・」ダラダラ

野母崎「・・・・」ダラダラ

牛深「・・・・」ダラダラ

神裂「ふぅ・・・・」

浦上(あちゃー、ものすごく怒ってらっしゃる・・・)

香焼(ことがことっすからね~)

神裂「つまり、あれだけの騒動を起こしたアレをどこの誰にあげたかすら思い出せないということですよね?」

建宮「は、はいっ!!」

神裂「あ な た が た は ぁ・・・・」

建宮「た、たたたただあちに思い当たるところへ行ってみる所存です!!」

野母崎「そ、そうそうそうそう!! こうしちゃいられないんですよ!!」

牛深「マッハで!!マッハで行ってきますですはい!!」 神裂「お待ちなさい」

「「「はい・・・」」」ゴクリ
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:13:55 ID:dBfPLVB10
神裂「探すというのなら三人で行くよりも全員で行ったほうが早いし効率的ではありませんか?」ニコ

対馬(目が笑ってないなぁ・・・)

建宮「そ、そのとおりでございます!!」

神裂「あなたたちはアレを渡した可能性のある人物の名前や特徴、出会った場所、その他いかなる些細な情報でもかまいません、すみやかにまとめて全員に配布しなさい」

野母崎「はいいいいい!! ただちにいいいい!!!」

神裂「万が一、万が一アレを悪用されて御覧なさい、あなた方にはそれ相応の償いをしていただきますからね」

牛深「ち、ちなみに、償いとは・・・!!」

神裂「潔く腹を切っていただきます」

「「「えっ・・」」」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:18:49 ID:dBfPLVB10
建宮「は、はははっはらですとぉ!?」

神裂「左様」

野母崎「そんな時代錯誤なことって」

神裂「いえ、数年ほど前日本で当時のボクシング世界チャンピオンをゴキブリ呼ばわりしたチャレンジャーが世界戦に負けたら切腹すると豪語してチャンピオンに挑戦」

神裂「終始汚い反則に徹し、ボクシングではありえない投げ技まで披露し当然のごとく敗北、父親の介錯で見事に切腹を済ませています」

牛深「そ、それとこれとは」神裂「ご安心なさい」

神裂「せめてもの慈悲にこの私が苦しまぬようきちんと介錯してあげましょう」

建宮「探します!!何としても探しだしますから!!」

野母崎「この命に換えても!!」

牛深「絶対に!!絶対に取り戻してみせます!!」

神裂「期待していますよ」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:22:53 ID:dBfPLVB10
数日後

上条「持ち物これでいいか?」

麦野「そうね・・・最低限必要なものはそろったわね」

上条「俺たちの洗面用具はボディタオルくらいでいいんだよな?」

麦野「ええ、一通りはそろえてあるみたいだからいらないわね」

麻利「あー」

麦野「何、麻利も楽しみ?」

上条「そういやウチの風呂以外は初めてだよな?」

麦野「病院のやつくらいね」

上条「麻利~ この部屋よりもおっきいお風呂だからな~」

麻利「きゃぃ」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:27:57 ID:dBfPLVB10
ピンポーン

麦野「もう来たみたいね」

上条「俺出てくるよ」

麦野「お願いね」

麻利「ばぁ」

麦野「またいつもの騒がしいやつらと一緒よ がっかりした?」

麻利「・・・」

麦野「何何、もう少し静かにしてほしい? 残念だけどそれは無理よ」

麻利「・・・あぃ」

麦野「わかったわかった、後でちゃんとおもちゃで遊んであげるから我慢しなさい」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:36:07 ID:dBfPLVB10
麻利「・・・」

フレメア「にゃあ!」

絹旗「まりりん、超久しぶりです」

麦野「一昨日会ったばかりだろうが」

滝壺「私たちは毎日まりりんと会わないと切なくなる病気にかかっている」

上条「何だそれ」

フレンダ「つまりこの病気を何とかするにはまりりんをお持ち帰りするしかないってわけよ」

麦野「ざけんな、誰がそんなことさせるかってんだ」

麻利「うぅ」

絹旗「おっと、まりりんが超車に乗りたがっています。ちゃっちゃと乗っちゃいましょう」

上条「こわがらねーかな?」

麦野「やってみるしかないわ、どうしても無理そうならいつもどおりタクシーにしましょ」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:39:22 ID:dBfPLVB10
滝壺「それじゃあ誰がまりりんの隣に座るかじゃんけんで決めようと思う」

絹旗「超望むところです」

フレメア「負けない にゃあ」

フレンダ「これだけは妹といえど譲ってあげるわけにはいかないってわけよ」

 さーいしょーはぐー じゃーんけーん ぽんっ

麦野「やってるやってる」

上条「沈利さんが抱っこするのになぁ」

浜面「すまねえな大将、いっつも騒がせちまって」

上条「いや、賑やかだから俺は気にしてねぇぞ」

麦野「それより浜面、運転でヘマしたらわかってんだろうな?」

浜面「大丈夫だって、いつにも増して安全運転で行くからよ」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:42:50 ID:dBfPLVB10
麻利「う~ ぅ~」バタバタ

フレメア「にゃぁぁ・・・」

絹旗「足ばたばたさせてますよ どうしたんですか?」

麦野「車に乗るとこんなもんよ まだ慣れてないから落ち着かないんだと思うわ」

浜面「すまねぇな大将、助手席でナビさせちまって」

上条「車出してもらってるんだからこのくらいはどうってことねえよ」

滝壺「まさか負けるなんて」

フレンダ「帰りに期待ってわけよ」

フレメア「これだけ足をバタつかせているということは将来は水泳選手になる にゃあ」

絹旗「いやいや、サッカー選手かもしれませんよ?」

麦野「足バタつかせたくらいでそこまで言うか」

滝壺「だってむぎののまりりんだもの」

フレンダ「運動神経抜群にちがいないってわけよ」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:44:22 ID:dBfPLVB10
上条「スポーツ選手かぁ・・ 俺はスポーツ選手よりも女の子らしいことしてほしいんだけどなぁ」

浜面「茶道とかか?」

上条「いやいや、正座ってのはあんまりよくないらしいからそういうのじゃなくてこうバレエとかピアノとかだな」

浜面「お嬢様っぽいな・・・ 麦野もそんな感じだけどさ」

上条「そういや沈利さんはピアノとかできないのか?」

麦野「できないことはないわ」

絹旗「と、いうことはできるってことですよね?」

麦野「まぁそういうことになるけど、ピアノのレッスンって何か堅苦しいし肩こるからいやなのよね」

フレンダ「麦野らしいってわけよ」
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:46:31 ID:dBfPLVB10
打ち止め「うー、おそいー」

番外個体「まだかなまだかな」

一方通行「だからはえェって言っただろォが、一時間前に到着してぼやいてンじゃねェ」

打ち止め「だってだってだって待ち遠しくてじっとなんてしてられないってミサカはミサカは断言してみる!」

番外個体「そう!この気持ちは誰にも止められないんだから!」

一方通行「黄泉川と芳川に内緒にしちゃァいるがてめェらがそンなンだと怪しまれンだからな?」

打ち止め「大丈夫大丈夫、二人ともそんなに気にしてないみたいだよ」

番外個体「そうそう、ミサカも最終信号もヒーローさんの生活を脅かすようなヘマはしないよ」

一方通行「だといいがな」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:50:02 ID:dBfPLVB10
上条「次の信号右に曲がってくれ」

浜面「あいよ」

麻利「あいぃ!! きゃぅっ!!」

麦野「あらら、何か興奮しちゃってるわね」

フレメア「楽しいにゃあ?」

麦野「だといいんだけどね」

絹旗「少なくとも怖がってる感じはみられませんね」

フレンダ「きっと私たちの熱い視線に照れているわけよ」

滝壺「これもあいどるの宿命というもの」

麦野「いつの間にアイドルになったんだよ」

麻利「あぁぅっ!!」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:54:27 ID:dBfPLVB10
上条「あとはここから200m行けば左手に見えてくるはずだ」

浜面「よーし、あと一息か」

フレメア「お風呂ついたら私が洗ってあげる」

絹旗「フレメアにはまだ早いです、ここは私が」

フレンダ「絹旗にも早いってわけよ ここは私が」

滝壺「ふれんだだとさばのにおいが気になるからここは私が」

麦野「またか」

麻利「うぃぅ うぅぅあ」

上条「麻利もずっとそわそわしてるな 泣かないだけまだいいけど」

浜面「泣かれるとなぁ、さすがに気が散りそうになっちうまう・・・ っとあそこにいるの一方通行じゃねぇか?」

上条「お、本当だ あの白い頭はあいつ以外にありえないからな」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:55:45 ID:dBfPLVB10
ガチャッ

上条「よう、待たせたか?」

一方通行「いや、こいつらが好きで待ってただけだから気にすンな」

浜面「どのくらい待ってたんだ?」

一方通行「一時間弱ってとこだ」

上条「そりゃまぁ・・・」

浜面「お前も大変だな」

一方通行「ほっとけ」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 16:59:18 ID:dBfPLVB10
麻利「ぷぅ」

打ち止め「わーいまりりーん!」

番外個体「今日もかわいー」

麦野「こらこら、囲むな囲むな」

絹旗「いやはや、まさか第一位とこういうところにくることになるとは思いもしませんでしたよ」

滝壺「うん、目も赤いしちょっと怖い」

フレンダ「でもあの女の子二人といっしょにいるところを見ると実はいいやつとか」

麦野「今のところむやみに誰かを攻撃したりってことはないから安心しなさい」

フレメア「久しぶり」

打ち止め「あ、あなたは!」

フレメア「そろそろブラをつけられるようになった?」

打ち止め「ぐ、ぐぬぬぬ・・・・」

滝壺「よくわからない戦いが繰り広げられている」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:02:47 ID:dBfPLVB10
上条「本当にいいのか?」

麦野「ええ、女だけでプライベートルーム行ってくるわ、当麻はここの温泉堪能してきなさい」

上条「何なら俺が麻利と一緒でもいいんだぞ?」

麦野「そんなことあの子たちが許すと思う?」

上条「えーっと・・・」

 超勝負です!誰がまりりんを洗うか!

 絶対に負けないよってミサカはミサカは

 結局、最後に勝つのは私ってわけよ

 にゃあ

上条「確実に暴動が起こりそうだな」

麦野「そういうわけだから、テストのこととかも忘れてしばらく男同士で裸のつきあいってやつをやってきなさい」

上条「なんかあんまりいい響きじゃねえな」

麦野「そういうのは意識するほうが負けなの」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:06:39 ID:dBfPLVB10
浜面「おー、いい湯だな」

上条「そうだな、熱すぎずぬるすぎずほどよいのがうれしいな」

一方通行「少しあちィ」

浜面「いやー、まさかこの三人で風呂に入る日が来るとは思わなかったぜ」

上条「一緒に風呂に入るって発想がまず無いからな」

一方通行「ったりめェだ」

浜面「日ごろうるさいあいつらからひと時でも開放されるってのはやっぱり気分がいいぜ」

上条「その中に滝壺さんも入ってるのか?」

浜面「まさか、滝壺だけは当然別格だぜ」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:10:10 ID:dBfPLVB10
上条「そうかそうかぁ、確かに女の子って人数いるとちょっとはしゃぐところあるからなぁ」

浜面「一方通行のとこはどうだ?」

一方通行「やかましくてかなわねェがお前と違って下僕扱いはされてねェから幾分マシだ」

浜面「うわぁ、ひっでえけど反論できねぇ」

上条「なんだ、幸せな日々を過ごしてるのは俺だけか」

浜面「そんなこと言ってると反抗期で泣きをみるぞ?」

上条「何・・・」

一方通行「目が合ったら舌打ちとかされっかもなァ」

上条「やめてくれ、そんなことになったら俺絶対に泣いちまう」

浜面「一人だけ幸せになった罰だ、ぞんぶんに苦しんでしまえ」

上条「くそっ、なんてひでぇやつらだ」

一方通行「苦しめとは言わねェが順風満帆に行くとは思わねェこった」
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:13:40 ID:dBfPLVB10
上条「だけどまだ麻利がそうなると決まったわけじゃねえ、お前たちの予想を覆す穏やかでやさしい子に育つ可能性だってあるんだ」

浜面「穏やかでやさしいって・・・ ちょっと無理があるぞ?」

上条「何でだよ」

浜面「だって麦野が母親だろ? 穏やかってのは違うんじゃないか?」

上条「ふっ、お前は沈利さんのやさしさに触れたことがないからそういうことが言えるんだよ」

浜面「あ、やべ ここからのろけタイムになるわ」

一方通行「馬鹿が」

上条「あれはそう、俺が勇気を出して食事を食べさせてもらおうとした時のことだ」

浜面「学園都市第一位の頭脳で何とかならねえか?」

一方通行「学園都市第一位の馬鹿のしでかしたことなンざ知るか」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:19:03 ID:dBfPLVB10
麦野「麻利~、脱ぎ脱ぎするわよ~」

麻利「きゃぅ」

滝壺「この人数だと少し狭いかもしれないって思ったけどおふろがみっつもあれば十分だね」

絹旗「ですね、これはこれで楽しめそうです」

フレメア「ふふん、どう?このブラ」

打ち止め「ぐぎぎぎぃ・・・ 今だけはお姉さまをうらませてもらうよぉ・・・」

フレンダ「さすが我が妹、同年代からは余裕でリードしているわけよ」

番外個体「でも姉がこれだと将来性は最終信号に分があるんじゃない?」

フレンダ「ぐっ」

打ち止め「おお!そういえばそうかも!今はその優越感にひたっているがいい!!」ビシッ

フレメア「にゃ、お、おねえちゃんだってそのうちおっきくなるに決まってるんだから!! だから当然私も!!」

フレンダ「そうだそうだ!私もおっきくなるに決まってるんだ!!」

絹旗「むぅ、私だって・・・」

滝壺「?」
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:26:26 ID:dBfPLVB10
麦野「はい、脱ぎ脱ぎおわり」

麻利「あー」

滝壺「なんというぷにぷにのお肌」

絹旗「超つるつるです」

フレンダ「麦野は脱がないわけ?」

麦野「えーっと、悪いんだけどみんな先に入っててもらえる?」

フレメア「にゃあ?」

打ち止め「何で何で?ってミサカはミサカは素朴な疑問をぶつけてみる」

麦野「あのね、赤ちゃん産む時っておなかがおおきくなるのはわかるわよね?」

番外個体「うんうん、まりりんも何ヶ月か前までお腹の中にいたわけだしそれはわかるよ」

麦野「大きくなったお腹っていうのはそうそうすぐに戻るわけじゃないの、だからえっと」

麦野「だらしなくたるんだお腹見られるのって当麻にも許してないからさ、あんたらにも見ないでほしいのよ」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:32:16 ID:dBfPLVB10
滝壺「これは気がつかなかった」

絹旗「でも湯船の中でバスタオルはマナー違反ですよ?」

麦野「わかってるわよ、ある程度は仕方ないけど堂々と見せるってのは嫌なのよ」

フレンダ「それじゃあ私たちは先に体洗っとくわけよ」

フレメア「にゃあ」

打ち止め「まりりんをきれいにするためにはまず自分の体から」

番外個体「まりりーん、ミサカがきれいにしてあげるからねー」

麻利「・・・・」

麦野「どうしたの?裸の人がこんなにたくさんいるのが不思議?」

麻利「・・・・」

麦野「うんうん、そんなにじろじろ見られると何か嫌って?そうかそうか」

麦野「ほらほら、麻利もこう言ってることだからさっさと入りなさい」

絹旗「ふっふっふ、あとでいやというほどみつめてあげますからねー」

滝壺「そのすべすべのおはだをきれいきれいしてあげよう」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:37:57 ID:dBfPLVB10
上条「そこで俺は掃除用のブラシを片手にこう言ったわけだ」

浜面「うわぁ、熱く語ってくれるぜ・・」

一方通行「こいつの得意分野だろォが」

上条「だが沈利さんも俺の意見を尊重しつつだな」

浜面「これどうすれば終わるんだ?」

一方通行「知るか、てめェが起こしたことだからてめェで何とかしろ」

浜面「何とかってなぁ・・・ どうしろってんだよこれ・・・」

上条「わかるか浜面、これこそがやさしさってやつなんだよ」

浜面「え? あ、うん すげーな麦野」

一方通行「付き合ってらンねェから俺は水風呂に入ってくる 二人で続けてろ」ザパッ

浜面「あ、おい待てって 大将、俺たちも水風呂に行くぞ」

上条「水風呂?」

浜面「そうだそうだ、水風呂と交互に入ると代謝にいいって話だからな」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:42:57 ID:dBfPLVB10
打ち止め「ミサカはミサカは一番のりでシャワーをばしゃー!」

絹旗「おおはしゃぎですね」

滝壺「うん、私も大きいお風呂はテンションが上がる」

フレンダ「フレメアー、こっちで頭洗ってあげるわけよ」

フレメア「じ、自分で洗えるから!」

打ち止め「おやおやー、実は自分じゃ洗えなかったりしてー」

フレメア「そ、そんなことない! 大体、いつも自分でやってるにゃあ!」

番外個体「まりりんまだかなー」ゴシゴシ

絹旗「この後だれかがざぱーんって飛び込むと思いませんか?」

滝壺「うん、確実にやるね」

フレンダ「フレメアー」

フレメア「自分でやるの!」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:48:54 ID:dBfPLVB10
シュルッ

麦野「はぁ、まだまだかかりそうね、このお腹」ムニ

麻利「あぃ」

麦野「ん?大丈夫よ、きっと前みたいに戻してみせるわ」

麻利「うぁ」

麦野「だから麻利は大きくなることだけ考えてればいいのよ」

 むぎのー まだかかりそうー?

麦野「もうすぐよ、だからせかさないの」

 まりりーーん、はやく一緒にお風呂ー

麻利「ぷぅ」

麦野「だってさ、もてる女はつらいわね」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 17:57:02 ID:dBfPLVB10
ジャプッ

一方通行「ン」

浜面「うおぉっ つめてぇ」

上条「なんだこりゃ・・・ 一気に鳥肌が・・・」

一方通行「だらしねェやつらだな」

浜面「おい、これって本当は一気にいくんじゃなくて徐々にやらなきゃだめなんじゃねえのか?」

上条「言われてみればそうだな、心臓に負担がかかってよくなかったはずだ」

一方通行「浜面はともかくてめェがこンなことでくたばるわけねェだろォが」

浜面「おぉ~~ さっむぅ~」

上条「いやマジでずっと入ってると震えてくるって」

一方通行「ンなもン慣れだ、我慢しろ」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 18:03:01 ID:dBfPLVB10
上条「お前寒くねえのか?」

一方通行「悪くねェ」

浜面「マジかよこいつどういう神経してんだよ」

上条「だけど少しずつ我慢できるようになってねえか?」

浜面「そ、そりゃ確かに最初よりは耐えられるけど俺そんなに長くもちそうにねえぞ」

一方通行「だったらさっさとここから出てあちィ湯に入ってこい」

浜面「それだと俺が一番ヘタれみたいじゃねーか」

一方通行「ンなもン知るか」

浜面「絶対にお前らには負けねえからな!!」

上条「こいつ何熱くなってんだ?」

一方通行「さァな」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 18:56:14 ID:dBfPLVB10
浜面「さ、さむ・・・さむ・・・・」

上条「おー、慣れた慣れた、案外気持ちいいもんだな」

浜面「まじで・・・どうなってんだよ・・・」

一方通行「てめェが震えンのはわかったから少しは黙れ、気が散ンだろ」

上条「この中で一番脂肪ありそうなやつがガタついてるってのも妙な光景だな」

一方通行「言われてみりゃそうだな」

浜面「お、おれはデリケートなんだよ」

一方通行「どの面下げて言いやがる」

浜面「あー、もうだめだ、こうなりゃ気を紛らわせるために大将にゃ色々と話してもらうぜ」

上条「ん?何だ?」

浜面「夜の性生」上条「あほか!」

ゴスッ

浜面「いってぇ!!」

一方通行「馬鹿やろォが」

さるくらってました 落ちたらSS速報でやりたいと思います
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:05:10 ID:dBfPLVB10
上条「お前ってやつは聞いていいことと聞かないほうがいいことの区別もつかねぇってのか!?」

浜面「いやだって俺そういうのに興味ある年頃だからさ、ぶっちゃけまだ滝壺とそういうことしてねぇし」

上条「だからって何で俺が沈利さんとのことをお前に話してやらねーといけねーんだよ!!」

浜面「うるせぇ!あの赤ん坊のおかげでなんとなく俺があいつらの会話に加われない日々がどれだけ続いてると思ってるんだよ!!」

一方通行(あいつらも黄泉川芳川の前じゃ抑えているが暇さえあればその話題ばっかだな)

上条「おい、うちの麻利に文句でもあるのか?」イラッ

浜面「い、いやそういうわけじゃなくてだな こうほら、なんというか変に女の子が赤ん坊のこと意識するってことはその・・・ 変に色めくっていうかなんていうか・・・」

一方通行(そォいやあいつらも ”赤ちゃんの仕組み” とかいう本買ってやがったな)

浜面「えーっと、俺たちはまだ10代であって大将のようなケースになるのはちと・・・」

上条「だったらお前が一人別居でもすりゃいいだけの話だろうが、そんなことでつっかかられてたまるか!」


>>141 完結までいければいいのですがこのペースだと明日の夜までかかりそうなのでさるさん的にも難しいかと思われます
未完ならSS速報ということだけ把握しておいていただければありがたいです
最初からあっちでやればよかったのかもしれませんがこちらで支援していただいてる方にもわかりやすくするためにこちらに立てた次第です
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:13:18 ID:dBfPLVB10
浜面「いや、たしかに、たしかにその通りだけどさ、ここは経験者として後輩の俺たちにアドバイスのひとつでもくれてもいいんじゃねえのか?」

上条「アドバイス?」

浜面「俺だっていつかは滝壺と結婚したいと思ってるしその・・・ 滝壺も・・・」ゴニョゴニョ

上条「何だ?」

浜面「最近 『あかちゃんほしい』 ってストレートにつぶやくんだよなぁ・・」

上条「あー・・・」

浜面「大将が悪いわけじゃねーけどさ、そういう雰囲気でこらえるってのも結構辛いんだぜ?あいつまだ体万全じゃねーし」

一方通行(あいつらも口に出しちゃいねェがそういうオーラはかもし出してンな・・・)

浜面「だからだ、ふと聞いてみたくなる気持ちってもんもわからないもんじゃねえだろ?」

上条「そりゃまあ・・・ わからないこともないけどよ・・・」
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:21:35 ID:dBfPLVB10
浜面「ぶっちゃけると今日は二人でプライベートルームでヤるのかと思っ」上条「馬鹿野郎!!」

ゴガッ

浜面「ぐはっ!!」

上条「てめえ何考えてやがる!! 俺たちはそんなに盛ってるように見えるのか!!」

浜面「だ、だってよ!! そういう気持ちになるもんじゃねえの?四六時中二十四時間暇さえあれ」上条「いい加減にしろ!!」

ドゴスッ

浜面「ぅっごぉ・・・」

上条「お前にはお前の悩みとかあるのかもしれねーけどこっちはこっちでいっぱいいっぱいなんだよ!!ふざけるのもいい加減にしやがれ!!」

一方通行(馬鹿ここに極まる か)
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:30:05 ID:dBfPLVB10
浜面「ぎ、ギブギブギブギブ・・・ すまねぇもう言わねぇ」

上条「ったく・・・」

上条(まあ週に1,2回はしてるけどさすがに毎日やれるほど俺にゆとりなんてねーしな)

一方通行「馬鹿かてめェは、学校にバレないように勉強しながら子育てもするなンざどれだけのもンか想像できねェだろォが」

浜面「ま、まあそりゃ・・・」

一方通行「おまけに二人とも働いてるわけじゃねェときたもンだ、これで気苦労なくヤるだけの生活送れると思えるなンざてめェの頭の中には何が詰まってりゃそういう発想ができンだよ」

浜面「くっ、ぐうのねもでねぇ」

上条(勉強子育て家事の手伝い、沈利さんに頼りっぱなしでふと気がつくまで自分の性欲にも気づかないくらいだからなぁ・・・)
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:38:37 ID:dBfPLVB10
上条「・・・・」

上条(それにしてもプライベートルームで沈利さんと・・・)


麦野「ちょっと、湯船の中で!?」

上条「そ、こういうのってここじゃないとできないだろ?」

麦野「だめよ お湯よごれちゃうじゃない」

上条「大丈夫大丈夫、入浴剤混ざってるからバレないって」

麦野「そういうことじゃないってのこのスケベ」

上条「スケベ上等、この状況で興奮しない男はいません」

麦野「なら、せめて麻利の見てないとこでしなさいよぉ」

上条「いやいやほら、何かあったときすぐに対応しないといけないわけであって」

麦野「この・・・ 馬鹿・・・」


上条(確かに・・・ ヤってみてぇな・・・)
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:46:20 ID:dBfPLVB10
ガラッ

麦野「麻利~、お風呂よ~」

麻利「・・・あぅ」

麦野「おや、この光景にあっけにとられてるか」

滝壺「待ってたよむぎの」

麦野「待ち構えてたでしょ?」

絹旗「そうとも言いますね」

麦野「で、誰が麻利を洗ってくれるの?」

滝壺「私は腕」

絹旗「私は足です」

フレンダ「私おなか」

フレメア「胸にゃあ」

打ち止め「ミサカ背中」

番外個体「ミサカは頭とお顔」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 19:55:19 ID:dBfPLVB10
麦野「細かすぎるんじゃないの?」

滝壺「みんな仲良くってやるとこうなるんだよ」

絹旗「そうです、独り占めは超ゆるせません」

フレンダ「で、麦野、早速あらってあげたいんだけどどうすればいいわけ?」

麦野「ボディタオルとかはまだ刺激がつよいからだめ、手に泡つけてなでるようにして洗ってあげて」

フレメア「にゃあ」

麻利「・・・あぁ~」モゾモゾ

打ち止め「嫌がってる?」

麦野「う~ん、ちょっと不安なのかもね、こういうお風呂初めてだしお風呂でこれだけの人数に囲まれるの初めてだから」

番外個体「ひとりひとり順番にやってあげたほうがいいってこと?」

麦野「そうしてくれるとありがたいわ」
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:03:25 ID:dBfPLVB10
滝壺「ではさっそくまりりんを洗いたいと思います」

打ち止め「わーい」

麦野「私横で見てるから丁寧にやってあげるのよ?」

滝壺「もちろん」

打ち止め「洗面器にお湯をじゃばーっと」

滝壺「あ、むぎの どれくらいの温度がいいの?」

麦野「それも私が見るわ」

打ち止め「うーんと、熱すぎない人肌で・・ これくらい?」

麦野「どれ」ジャブ

麦野「あと少しだけ水入れてくれる?」

打ち止め「はーい」ジョバッ
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:12:05 ID:dBfPLVB10
絹旗「みんなでお風呂って超楽しいですね」

フレンダ「うん、女同士の裸の付き合いってのも悪くないわけよ」

番外個体「おっきいお風呂ってきもちいー」

 にゃっはー!! ざっぱーん!!

絹旗「あー、やると思ってました」

フレンダ「こらフレメア!みっともないことしない!!」

 だってこれすっごく楽しい!

番外個体「いいなぁ、ミサカもやってみたいなぁ」

絹旗「いやいや、麦野に負けず劣らずの年齢でそういうことされるとですね」

フレンダ「私らもやっても許される的な空気になっちゃうわけよ」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:20:36 ID:dBfPLVB10
滝壺「まりり~ん、あわあわ~」

麻利「あぅぅ ふぁぁぅ」モゾモゾ

打ち止め「笑ってる くすぐったいのかな?」

麦野「気持ちいいのかもしれないわね、少なくとも嫌な感じじゃないみたいね」

滝壺「まりりんかわいい このまま全部洗ってあげたくなる」

麦野「こら、くだらないことで喧嘩になるような原因作るんじゃないの」

滝壺「まさにこれこそわかっちゃいるけどやめられねえというやつ」

打ち止め「でもがまんしないとだめだよ?ってミサカはミサカは念をおしてみる」

滝壺「これは自分とのたたかい」

麻利「ばあぁぁ」

滝壺「まりりんの肌きもちいい」

麦野「あんまりやりすぎないでね?少しでいいんだから」

滝壺「うん、もう流すね」

打ち止め「次はいよいよミサカの番」
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:30:02 ID:dBfPLVB10
ざっぱぁーーーーん!!!

絹旗「ぶはっ!!」

フレンダ「やばっ!これ楽しい!!」

番外個体「でも底が浅いから気をつけないと膝とかぶつけちゃいそうだね」

フレメア「大体、みんなまだまだお子様 にゃあ」

絹旗「いやー、誘惑に勝つってのは難しいってことですよ」

フレンダ「そうそう、フレメアも大きくなればわかるわけよ」

番外個体「もっと広ければ泳げるのになぁ」

絹旗「そうなったらもう温水プールに行ったほうが早いですね」

フレメア「裸で泳ぐのってちょっと違和感ある にゃあ」

打ち止め「わー、すごいことになってる」

滝壺「きぬはた、わーすと 交代だよ」

絹旗「待ってました!!」

番外個体「やっとまりりんをきれいきれいできる!」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:38:49 ID:dBfPLVB10
麦野「ゆっくり流してあげてね」

番外個体「うん」パシャパシャ

絹旗「まりりんのお肌超ぷにぷにのすべすべです」

麻利「あぃぁぅ」

麦野「ほらほら、しつこいって言われてるわよ?」

番外個体「えー、そんなー」

絹旗「だまされてはいけません、これは麦野の罠です まりりんはそんなこと一言も言ってませんから」

麦野「冗談抜きでシャンプーでそんなに時間かけてなでてあげる必要ってないのよ 本当に軽くでいいんだから」

麻利「ぴゃっ」

絹旗「ちっ、しょうがないですね、今日のところはこのくらいにしておいてあげます」

番外個体「何か一気に悪役っぽくなってる」

フレンダ「そろそろ終わった?」

麦野「もうちょっとよ」

フレメア「早く洗ってあげたい にゃあ」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:45:55 ID:dBfPLVB10
打ち止め「えーいばしゃばしゃばしゃーってミサカはミサカは思いっきり足をばたつかせてみる」

滝壺「上手だよらすとおーだー」

絹旗「おやおや、もっとすごいことになってますね」

番外個体「うん、ざっぱーんてやるのと同じくらいはしゃいでるね

滝壺「らすとおーだーが泳いだことが無いっていうからつい」

番外個体「嘘だ、前にみんなでプールに連れていってもらったじゃない」

打ち止め「あ、あれれー 何のことだったかなーってミサカはミサカは視線をそらしてとぼけてみる」

絹旗「バタ足も悪くはありませんけどちゃんと周り見ないと足ぶつけちゃいますからね?」

番外個体「もういっそプール行こうかなぁ」

絹旗「いい考えですがまりりんにはまだ早いですよ?」

番外個体「大丈夫、まりりんはボートに乗せてミサカが押してあげるから」

絹旗「ほうほう、それはいい考えですね さっそく次の企画として練ってみましょう」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 20:54:25 ID:dBfPLVB10
麻利「あぁぃ きゃぅ」

麦野「よしよし、きれいにしてもらえてよかったわね~」

フレンダ「感激ってわけよ」

フレメア「にゃあ」

麦野「さて、湯船に入れてあげたいけどうどうしようかな、私まだ体洗ってないし」

フレンダ「私やってあげるってわけよ」

フレメア「私も!」

麦野「お願いしたいところではあるけどお湯の質が会わなかったらいけないからその大き目の洗面器に麻利を入れて少しずつお湯入れてみてくれる?」

フレンダ「よしきた、まりりん、お風呂の第一段階だ」ヒョイ

麻利「ばぁぅ?」

フレンダ「おっと、ちょっと重い・・・」

フレメア「お湯汲んでくるにゃあ」
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:02:39 ID:dBfPLVB10
チョロチョロ

フレメア「そーっとそーっと」

麻利「あぃ」パチャパチャ

フレンダ「おお、水面を叩いてるわけよ」

麦野「どうやら問題なさそうね、それじゃあお願いしてみようかしら」

フレメア「私が一番!」

フレンダ「しっ 大きな声出さない」

フレメア「にゃあ?」

フレンダ「みんなにバレないようにこっそりと私たちで楽しむわけよ」

フレメア「お姉ちゃん天才 にゃあ」

麦野「何でもいいけど胸より上まではお湯に浸からないようにするのよ?」

フレンダ「つまり半身浴ってわけね」

麦野「お湯もぬるめだからこのくらいなら長めに入ってても問題なさそうだけどぐずったりしたらすぐにお湯から出してあげてね」

フレメア「了解 にゃあ」
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:10:28 ID:dBfPLVB10
チャプ

フレンダ「まりりーん お風呂よー」

麻利「ぁ・・・」ギュッ

フレメア「お姉ちゃんにしがみついてる にゃあ」

フレンダ「やっぱり怖いみたいね」

フレメア「大体、まりりんじゃこの深さだと沈んじゃう にゃあ」

フレンダ「そりゃ怖いのも当然か、気をつけないとね」

麻利「・・・ぷぅ」

フレメア「まりりん、あったかい?」

麻利「・・・・」

フレンダ「いい湯加減ってわけよ」

フレメア「にゃあ」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:18:35 ID:dBfPLVB10
麻利「あぅ・・」

フレンダ「ほっぺが赤くなってきたわけよ」

フレメア「にゃあ、かわいい」

麻利「・・・・」

フレンダ「すべすべでもちもちでちっちゃくて・・・ ほんとまりりんはかわいいわけよ」

フレメア「お姉ちゃん、私もやりたい」

フレンダ「しょうがないなあ、やさしくね?」

フレメア「わかってる にゃあ」

ジャプ

麻利「きゃぃ」

フレメア「まりりん、しずかに にゃあ」

フレンダ「下手すると奪い合いになるわけよ」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:26:29 ID:dBfPLVB10
フレメア「お湯のおかげでまりりんがすごく軽くなってるにゃあ」

麻利「あぁ~うぅ~」パチャパチャ

フレンダ「お風呂気にいってるみたいね」

フレメア「こうしてると私お母さんになったみたい」

フレンダ「まだ早いわよ。麦野ですら本当は早いんだからね?」

フレメア「うん・・・」

麻利「・・・・」 パチャパチャ

フレメア「お母さんになったら赤ちゃんにご飯あげるんだよね?」

フレンダ「そうね それがお母さんの役目ってわけよ」

フレメア「こうかな・・・」ムニッ

麻利「ぁい」

フレンダ「こら、何やってんのよ」

フレメア「えへへ、お母さんごっこ にゃあ」

麻利「ん・・・ ん」チュ

フレメア「に゛ゃ゛あ゛っ゛!!!」
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:34:18 ID:dBfPLVB10
フレンダ「わっとと」

麻利「あぁぁぁ~~ あぅぁあぁぁ~~」

フレメア「び、びっくりしちゃにゃぁ・・・」ドキドキ

滝壺「む!二人ともそこで何してるの?」

フレンダ「え?いやーあはははー」

絹旗「まりりんを抱いて入浴とか超ずるいです!」

フレメア「ばれちゃった にゃあ」

打ち止め「でも一緒に湯船に入ってたのはわかるけどさっきの声は何だったの?ってミサカはミサカは単純に疑問をぶつけてみる」

フレンダ「え、えーっと何でもないわけよ うん」

番外個体「いやいや、何かないとああいう声は出せないから」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:42:24 ID:dBfPLVB10
フレメア「え、えっとえっとえっと、そう!まりりんにお湯かけられちゃっただけ にゃあ」

打ち止め「ものすごく言い訳っぽいってミサカはミサカは納得できずにじっとみつめてみる」

フレンダ「まあまあまあ、まりりんに何かしたわけじゃないからそう詮索しないでほしいわけよ」

絹旗「そうですね、今はまりりんと一緒にお風呂に浸かることのほうが超大事です」

麻利「うぅぅ~ あいぃぃ~」

滝壺「ぐずってる?」

番外個体「熱いのかもしれないよ 出してあげなきゃ」

フレンダ「おっと、のぼせちゃ大変ってわけよ」

ザパッ

滝壺「きぬはた、いすもってきて」

絹旗「はい」

打ち止め「ミサカはもう少しぬるいお湯を用意するね」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:50:28 ID:dBfPLVB10
ちょこん

麻利「あぁぅぅ~ ぃぁぃ~」

絹旗「変化無しですね」

番外個体「ぬるいやつかけてみる?」

滝壺「うん、そっとやてみよう」

打ち止め「それじゃあミサカがやさしくぱしゃぱしゃって」パチャパチャ

フレンダ「びっくりした?」

フレメア「うん、すごく」

フレンダ「まさかいきなりあんなことになるとは思わなかったわけよ」

フレメア「もしかしたらまりりんお腹すいてるのかもしれない」

フレンダ「あ、そっか そう考えるのが自然か」
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 21:58:38 ID:dBfPLVB10
麻利「うぅぅ~ あぃぁぅぁぃ」

打ち止め「どうしよう、まりりんが何かを訴えてるけどミサカにはよくわからないってミサカはミサカは困惑しちゃう」

絹旗「仕方ありませんね、ここは麦野にお任せするのが一番です」

番外個体「ミサカたちじゃ何してあげればいいのかわからないもんね」

フレンダ「こほん、これはきっとお腹がすいているにちがいないってわけよ」

絹旗「何でそういいきれるんです?」

フレンダ「え?えーっとその」

フレメア「なんとなく、なんとなくにゃあ」

滝壺「そっか、まりりんはお腹がすいてるんだね」ヒョイ

麻利「ぴゃぅぁぅ~」

ぎゅっ

滝壺「まりりん、召し上がれ」

 「「「えっ?」」」
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:06:37 ID:dBfPLVB10
麻利「ん」チュ

滝壺「ん・・何かくすぐったい・・」

絹旗「な、何してるんですか滝壺さん」

滝壺「まりりんにおっぱいをあげている」

番外個体「って出るの?」

滝壺「出るような気がする」

麻利「ん んぅぅ~」

フレメア「でも不満そうにしてる にゃあ」

フレンダ「結局、滝壺じゃだめってわけよ」

滝壺「残念、いけると思ったのに」

番外個体「じゃあミサカがやってみる!」

打ち止め「いやいやどう考えても無理ってミサカはミサカは冷静に現実をお知らせしてみる」

麦野「何やってんのよあんたら・・・」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:14:42 ID:dBfPLVB10
滝壺「むぎの、まりりんおなかすいてるみたい」

麻利「ぁぁぁ~~ ぁぁぁ~~」モゾモゾ

麦野「あらほんと?じゃあ脱衣所で飲ませてくるわ」

打ち止め「ここでやらないの?」

絹旗「さすがにそれはけじめというかいろいろ考えるべきところでしょう」

フレンダ「言えてるわけよ」

番外個体「えー、おっぱいあげてるとこみたーい」

麦野「見世物じゃないわよ」

フレメア「見たことないの?」

打ち止め「うん」

番外個体「だからぜひ一度お目にかかりたくて」

麦野「はぁ、ま、いっか 見たけりゃついてきなさい さすがに風呂場でやるってわけにはいかないからね」

打ち止め「わーい」

番外個体「やったー」
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:18:23 ID:dBfPLVB10
浜面「う~~ふるえてきやがるぜ」

上条「だったら出ればいいだろ?

浜面「いや、少なくともお前らより早く出たら男がすたるから嫌だね」

一方通行「どンな価値観だそりゃ」

浜面「話してねえとますます冷えちまうな、大将、ちょっと聞かせてほしいんだけどよ」

上条「何だ?話題によっては殴るぞ?」

浜面「やめてくれって、今度はそういうことじゃねえからさ」

上条「どうだか」

一方通行「気配りなンぞお前にできたか?」

浜面「うわ、信用ねえな俺 まあいいやあたってくだけろずばっと聞くぜ、麦野が暗部に所属してたこと知ってるよな?」

上条「うわぁ・・・」

一方通行「まァたこいつは・・・」

浜面「なんだよ!そんな顔すんなよ!これも気になってたことなんだからな!」
213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:26:40 ID:dBfPLVB10
上条「まあお前がいいたいのはあれだろ?人殺しちまってるとかそういうことだろ?」

浜面「そうそう、そういうこと」

上条「上の命令で美鈴さん殺そうとしたお前が言うことか?」

浜面「うぐっ」

一方通行「・・・」

浜面「ま、まあえーっとそういうこともあったけどよ、今はちょいと無視してだ 大将はそういうの気にならなかったのか?」

上条「そりゃ暗部の存在やそこで何があったかってのは大体知ってたけど 実際に沈利さんから色々聞いた時は確かに衝撃的だったな」

浜面「でも、それでも平気で一緒にいられる感覚ってのがちょっとな」

一方通行「おい馬鹿」

浜面「何でこうストレートに馬鹿って言われないといけねえんだよ」

一方通行「お前俺が何人殺してきたか知らねェのか?」

浜面「あ・・・」
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:34:50 ID:dBfPLVB10
一方通行「ンなもンこの学園都市の裏じゃいくらでもあることだってのはテメェにもわかンだろォが」

浜面「そうだけどよ、でも大将は」上条「浜面」

浜面「む・・」

上条「沈利さんにせよ一方通行にせよ自分の楽しみのためだけに人を殺し続けてきたわけじゃないんだぞ?」

一方通行「・・・」

上条「俺も魔術師とかいろんな連中とドンパチやってきたけどさ、俺だって戦いの中で誰かを殺してしまうことだってあったかもしれねえんだ」

浜面「そう・・だよなぁ・・・」

上条「学園都市っていうのは平和に見えても外から武器持ってやってくる連中や危ない力を外に持ち出そうとするやつらがわんさか出てくるじゃねえか」

上条「だから人を殺すことが必要かどうかは今議論することじゃねえけどさ、沈利さんや一方通行がやってきたことって」

上条「結局学園都市の中の誰かがやらされてきたにちがいないと思うんだよな」
257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:41:35 ID:dBfPLVB10
浜面「あー・・・」

上条「たとえばだ、少し違うかもしれないけどアフリカとか中東とかで国の中や国同士でドンパチやってるところがあるだろ?」

上条「そういうところで人殺してきた人間が目の前でニコニコしてるの見たらお前はどう思うんだ?」

浜面「・・・・・」

上条「それに、俺は沈利さんにもうそういうことは絶対にさせないって決めたからな、今後沈利さんが命のやり取りをすることなんてさせねえよ」

浜面「すまん大将、俺が悪かったぜ」

一方通行「これだから馬鹿は困ンだよ」
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:49:48 ID:dBfPLVB10
一方通行「これ以上馬鹿にゃ付き合ってらンねェな」ザパッ

上条「温まっていかねえのか?」

一方通行「サウナ」

上条「冷えた体を温めるには絶好だな」

浜面「お、俺も行くぜ、この凍えるからだをポカポカにしねえとな」

一方通行「てめェはここで凍り付いてろってンだ」

浜面「いやいや、失言がひどかったのは確かに悪かったけどさ、そう邪険にしなくてもいいじゃねえか」

一方通行「だったらてめェはこれ以上口開くな、今度余計なこと言いやがったらその口ベクトルで開かなくしてやっからな」

浜面「わ、わかったよ」

上条「お前もどうせなら自分の話すればいいのな」

浜面「そうするわ、何か今日は調子狂うぜ」
289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:49:49 ID:o6FcdT4B0
かおりん「天江さんカッコいいです……!!」パチパチパチ

小蒔「いいご挨拶でした……」パチパチパチ

玄「なんかわからないけど感動した……」パチパチパチ

灼「同じ学年とは思えない貫禄……」パチパチパチ

憩「衣ちゃん、のっけからはしゃぎすぎやでー」パチパチパチ

絹恵「なんやー天江さんってイメージとちゃうなー? ごっつええ人やん。浩ちゃんどう思う?」パチパチパチ

Q「せやな。もっと唯我独尊な感じやと思っとったけど、ちゃんとうちらのことまで考えてくれてたんやな。意外や」パチパチパチ

尭深(……さすが……)パチパチパチ

衣「以上! 二年選抜代表、龍門渕高校、天江衣!」

すばら「怒涛のご挨拶ありがとうございました! 私も仲間として聞いてみたかったところではあります! ええ、精進しますとも!
 あっ、停電と発光には何もツッコみませんよ!! さて……最後になりましたが、一年選抜の代表挨拶をお願いします!」

咲「あ……ああ、えっと、一年選抜代表、清澄の宮永咲です。ええ、本日はお日柄もよく……」
290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:50:05 ID:o6FcdT4B0
優希「咲ちゃん全然ダメだじぇ! マイク貸すじょっ! あーあー。えー!! 我は清澄高校一年、片岡優希! 先輩方みたいに長々話す気はないじょ!
 言いたいことは一つ! 我ら一年最強! 上級生は全員顔を洗って待ってるといいじぇっ! はい、じゃあせっかくだからみんな言いたいこと言えばいいじょっ!」

 優希、マイクがワイヤレスなのをいいことに、壇上を飛び降りて、フロアを駆け抜ける!

 一年選抜、次にマイクを受け取ったのは――!

南浦「え……? あ、えー。私のことなど全国区の方々は誰も知らないと思う。しかし、今日私と戦う者は、きっと一生忘れられない名になるだろう。
 平滝高校、南浦数絵。……はい、どうぞ」

友香「えっ? これ全員回すパターンでー? あーあー。劔谷高校の森垣友香です。よろっ!
 えっと、私が負けて劔谷が弱いみたいに思われるのは嫌なんでー、今日は一年というか劔谷を代表して、絶対に皆さんに勝ちたいと思いますんでー。ハイ、次あなたね!」

泉「あーあー。どうも、千里山の二条泉です。千里山はレギュラーが全員この場におるんで、あんま滅多なことは言えないですけど、私も負ける気はありません。
 特に三年生の方々にはインハイで苦い思いをさせられたので、きちんと借りを返すつもりでいます。以上です。えっと、あ、じゃあどうぞ……」

憧「いや、すっごい恥ずかしいんだけどコレ……!? えっーと、阿知賀の新子憧です。えー、私は、自分が所属する阿知賀女子麻雀部の全国出場を、十年前と今年の二度で終わらせるつもりはありません。
 なので、今の上級生がいなくなっても阿知賀が全国にいけるよう、これからも頑張っていくつもりです。先輩方は私の目標であり、超えなければいけない壁です。
 今日はその壁に、体当たりでぶつかっていきたいと思います。できれば倒します。はい、シズ、パス!」

穏乃「ううおおおおおおお!!! 二年生!! 三年生!! 一年生もっ!!! 今日は強そうな人たちいっぱいで興奮してますっ!!!
 こんなところで勝てたらきっと気持ちいいだろうなああああ!! だから勝ちますっ!! 阿知賀、高鴨穏乃! えっと、次は……!」

モモ「鶴賀の東横桃子っす。とにかく勝つっす。今日はそのためだけに来たっす。見ていてください……以上っす。じゃ、どうぞ」

淡「やっほーい! 年寄りの雑魚ども! 私は白糸台の大星淡だよ!! お願いだから簡単にやられちゃわないでよねー?
 みなさんせいぜい私を倒せるように頑張ってくださーい。そんだけー。じゃ、サッキー、戻すねー!!」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:50:43 ID:o6FcdT4B0
 淡、フロアから壇上目掛けてマイクをパス。マイクは放物線を描いて、綺麗に咲の手に収まる。

咲(わー戻ってきたー……みんなの痛い視線と一緒にマイクが戻ってきたー……)

 咲、少し漏れそうになる。助けを求めるように、和に目線を送る。

咲「ごめん、和ちゃん、うまいこと収めて。お願い」

和「はあ……わかりました」

 和、少しうんざりしたような様子で、壇上へ。マイクを受け取って、いつの間にかピリピリと剣呑な雰囲気に変わってしまった会場内を見回す。

和「えー、これは、この対抗戦の話が持ち上がったときから個人的にずっと気になっていて……今も黙って話を聞いていれば、三年生が強いだとか、一年生が強いだとか、二年生こそは……などと皆さんちらほら言われていますが……」

和「そんなオカルトありえません」

和「麻雀の強さと学年が比例するなんてことはないんです。差があるとしたら、純粋に経験の差でしかありません。
 十分に経験があれば一年生でも強い人は強いですし、たとえ三年生であっても弱い人は弱いでしょう。それだけです。
 もちろん、こんな一回限りの大会で強さの序列は決められません。これで勝ったからどうだということもないでしょう。ただ、もちろんやるからには負けるつもりはありません」

和「名目が学年対抗戦であろうとなんだろうと、私はいつも通りに打って勝ちたいと思います。相手が何年生の誰であろうと関係ありません。
 全力を尽くして戦いますので、どうか、皆さんよろしくお願いします。清澄、原村和でした」

 ぺっこりんと頭を下げる、和。

 しかし、場の空気は回復するどころか、ぴきりと凍りついていた。

すばら「(和、相変わらずのエアーノーコントローラーっぷり! すばらくない!!)えっと………………じゃあもうさっさと先鋒戦を開始しましょうか!!?
 選手のみなさんは一旦控え室に戻ってくださいっ!!」
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:51:04 ID:o6FcdT4B0
@一年選抜控え室

友香「みなさーん、お茶淹れましたんでー。飲むー?」

淡「もらうもらうー」

泉「ほな、うちもいただきます。おお、ええ香りですねっ!」

憧「咲はどう思う? あの二人勝てそう?」

咲「(いきなり呼び捨て!? 和ちゃんのお友達アグレッシブ!!)え……? うん、大丈夫だと思うよ」

和「穏乃……さっきから何をやってるんですか?」

穏乃「いや……この隅っこのほうから……いい匂いがするんだけど……あっ!! これだ!! うおおおおなんだこれ!! 見えないけどなんかぷにぷにしてる……!?」

モモ「あの…………私の胸に何か用っすか?」

穏乃「あっ!? 鶴賀のモモさんじゃないですか!! インターハイではお世話になりましたっ!!」
294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:51:20 ID:o6FcdT4B0
@二年選抜控え室

玄「走っていっちゃったね。転ばないかな……?」

小蒔「先鋒戦をモニターで見るなんて、ちょっと不思議な感じです!」

玄「あ、それわかりますー!」

Q「っちゅーか、あの二人が先鋒なんは勿体無い気がするなぁ。普通に大将でええやん」

灼「まあ、先鋒に強い人っていうのはセオリーだから、間違ってないとは思うけど」

憩「そんな細かいこと考えてるんとちゃうよ、どうせ早く遊びたいだけやねんて」

かおりん「あの……インターハイを見てたときから気になってたんですけど、なんでいつもお茶飲んでるんですか?」

尭深「…………ノーコメント」

絹恵「コラそこ、ちゃんと応援しいや」
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:51:36 ID:o6FcdT4B0
@三年選抜控え室

久「みんな、このオーダーで不都合はなかったかしら?」

美穂子「私は上埜さんの言うことに従います……たとえそれがどんなことでも////」

洋榎「うちは文句ないで。先鋒もあの二人でええと思うしな」

初美「私も問題ないですよー。どこに置かれても仕事はきっちりしますからねー」

姫子「ばってん、竹井さん。むしろ竹井さん自身は大丈夫とですか? けっこう思い切ったオーダーですけど……」

哩「思うところがあるんやろ。心配はしとらんけん、好きにしたらよか」

霞「みなさんリラックスしてるわねぇ。あっ、鹿児島から持ってきたお土産があるのよ。どうぞ召し上がってー」

セーラ「おおっ!! お土産やて!? さすが霞姐さんは気ぃ利くなぁー!!」

霞「姐さん……? 同い年なんだけど……」ゴゴゴゴゴゴ
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:51:52 ID:o6FcdT4B0
@混成チーム控え室

まこ「本当にあの二人で大丈夫じゃろか。先鋒でトビ終了ってことはないと思うが」

かじゅ「まあ……いくら全国クラスとは言え、半荘二回で十万点を削り取れる者は限られている。そのうち一人はうちにいるしな」

照「…………」

末原「さっきからチャンピオン全然喋らへんけど、もしかして人見知りしてはるの?」

照「……………………」

漫「先輩っ!! これ図星ですよっ! 顔真っ赤になってますやん!」

怜「意外やなぁ。チャンピオンて外から見んのと内から見んのでこんなちゃうんや。あ、よく見たら膝が空いて……」

竜華「あんた浮気か!? 早速浮気か!?」

宥「あの……みなさん、そろそろ始まりますよ~」
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:52:08 ID:o6FcdT4B0
すばら「それでは!! お待たせいたしましたぁ!! ついに全国選抜学年対抗戦、先鋒戦が始まります! 各チームのオーダーは以下の通りです!!」

@一年選抜:片岡優希(清澄)・南浦数絵(平滝)

優希「数絵、まずは私から行くじぇ!」

南浦「わかった。トバなければ私がなんとでもする」

@二年選抜:龍門渕透華(龍門渕)・天江衣(龍門渕)

透華「ま、わたくしが様子を見てきますわ」

衣「じゃー衣は後半からだなー!」

@三年選抜:小瀬川白望(宮守女子)・姉帯豊音(宮守女子)

豊音「はいはーい! 私、天江さんと打ちたいっ!」

シロ「お好きにどうぞ……」

@混成:池田華菜(風越女子)・小走やえ(晩成)

池田「天江衣が後半か……なら、あたしも……!」

小走「いや、池田、お前は前半に出とけ」
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:52:24 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「対局者は席についてください! ペアの方は、こちら実況席の隣に特別観戦室を設けておりますので、そちらへどうぞ!!」

菫「へえ……そうなのか」

純「場合によってはここに呼べるように、ってことか」

初瀬「あ、私に言っていただければいつでも呼びにいきますね」
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:52:41 ID:o6FcdT4B0
@対局室

東家:片岡優希(一年選抜)

優希(知った顔ばっかりだじょ。残念……どうせなら初めてのやつをぶちのめしたかったじぇ!)

南家:池田華菜(混成チーム)

池田(惜しいな……天江が先鋒だっていうから借りを返せると思ったのに。ま、小走さんには小走さんの考えがあるんだろうし……とにかく目の前の敵を倒すし!)

北家:龍門渕透華(二年選抜)

透華(風越と清澄は……ま、いいですわ。宮守の三年――ひとまずはあなたが敵でしてよ!)

西家:小瀬川白望(三年選抜)

シロ(三人ともやる気満々かぁ……ダルいなぁ。清澄もまた起家……けど、あのときは神代がいたからな……それに比べると楽できるかな……?)

 それぞれの思惑を胸に、意地とプライドを懸けた戦いが今――始まるッ!!

すばら『先鋒戦、スタートですっ!!!』

優希「そっれじゃー! 今日一発目のサイコロを回すじぇー!!」

 先鋒戦前半――開始ッ!!
300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:52:58 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「さあ、配牌も終わり、一年選抜・片岡選手から第一打が放たれました!! とうとう麻雀が始まりましたね、弘世さん!!」

菫「そうですね。対抗戦の話が持ち上がってからここまで……長かったです。やっと戦いが始まったと安心しています」

純「まだ試合はほとんど動いてないけどな」

すばら「井上さんは、この四人の中では、誰が最初に動くと思いますか?」

純「いやいや、そんなのオレに聞くまでもないだろ。ここにいるやつは全員こないだのインターハイを見てんだろ? 最初に仕掛けるやつが誰かなんて、わかりきってることじゃねえか」

すばら「これはこれは、失礼いたしました!」

菫「決勝の先鋒戦前半――東一局、私は控え室から見ていましたが、いや、やられたと思いましたよ」

純「あいつもあいつで大した化け物だからな。長野県の個人戦――予選は東場だけだったが……その結果がありありと物語ってるぜ。
 こと東場に限れば、あいつは間違いなく全国トップクラスの打ち手だ」

初瀬「あっ――! 今、点棒ケースを開きました! たぶん、千点棒を出すんだと思いますっ!!」

すばら「おおおおっと!! 早くも試合が動きます!! 最初に仕掛けるのはやはりこの人ッ!! 一年選抜・清澄高校・片岡優希だああああ!!」
301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:53:14 ID:o6FcdT4B0
@対局室

東一局・親:優希

 六巡目

優希「リーチだじぇっ!!」タァンッ

シロ(んー、そろそろかなと思ってたけど、やっぱ来ちゃったか……)

透華(きー! 目立ちやがって、ですわ!! 原村といい嶺上使いといい、清澄の一年は本当に腹立たしいですの!!)

優希「対抗戦最初のリーチはいただきだじぇ!! そしてこの対抗戦――東二局は来ないッ!
 最後のリーチも私がいただいて、一年が最強であることを世に知らしめてやるじぇ!!」

 優希、トラッシュトークッ! 池田、苦笑ッ!!

池田「いや……いくらお前が強くても、さすがにそれは不可能だし」

優希「むっ……? 風越池田、いまさり気なく私のことを『強い』って言ったか?」

池田「まあな。あたしがこんなことを言うのはアレだけど、お前ら清澄は普通に強いし。そりゃみんな認めてることだ。インターハイはマグレで優勝できるような大会じゃない。
 そんなインターハイの優勝校で先鋒を務めて……チャンピオンとも立派に戦ったお前のことを、強くないなんて思ってるわけないし」

優希「今日は妙に話がわかるじゃないか、池田! その通りだじょ! 私は強いんだじょ!! もっとちやほやされていいと思うんだじょ!」

池田「ああ……ま、そうかもな」

シロ(話してないで早くツモれって。いや、それとも……ツモる必要がない…………とか……?)
302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:53:30 ID:o6FcdT4B0
池田「けど悪いな、清澄の! お前の先制リーチはお預けだし! 東二局もすぐに来るし!! だから――今すぐその目障りなリー棒を引っ込めろし!!!」

優希「は……?」

池田「ロンッ!! 平和赤一……2000!!」

優希「じょーーーーーー!!!?」

シロ(ふーん……風越・池田……知らない選手だったけど、東場の片岡の速さを上回れるのか……長野は魔物の巣窟だなぁ)

透華(池田華菜……衣相手の情けない姿ばかり見ていましたけれど、こうして戦ってみるとなかなか厄介な相手ですわねぇ……。負けちゃいられませんわ!)

池田(我ながらダサい和了だなぁ……。いつもなら先制リーチが入っても和了り拒否して高めを狙うんだけど。
 清澄の片岡……こいつにそれは通じないだろう。ここで和了っとかなきゃ……きっと先に和了られてた。それくらい東場のこいつはブレなく強い……けどっ! 華菜ちゃんはもっと強いんだし!!)

優希(池田ァ!! やってくれるじぇ!! 東場でこのまま負けるわけにはいかない……すぐ巻き返すじょ!!)

タ:98000透:100000白:100000池:102000
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:54:07 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「決まったああああ!! 学年対抗戦最初の和了りは――混成チーム先鋒・池田選手のダマ平和っ!!」

純「セコくて地味な和了りだな」

初瀬「池田選手は実は四巡目からテンパイしていましたよね。どうしてリーチをかけなかったんでしょうか?」

菫「もっと高めを狙える……そう考えたんでしょう」

初瀬「あ、いえ、それはわかるんですけど……。でも、あの形から狙える高めって要するに断ヤオですよね?」

 池田手牌:二三四[五]六七45⑦⑧⑨②②:ロン3:ドラ③

初瀬「この手で六筒を待つくらいだったら、先制リーチを掛けて裏を狙ったほうが無難だと思います。
 確かに断ヤオがつけばリーチツモで満貫に届きますが、今みたいに手替わりを待っている途中に和了り牌が出てきたら、せっかくの満貫もたったの2000点にしかなりません。
 なら、リーチを掛けて3900を確定させておき、満貫は裏ドラ期待……少なくとも、私ならそう打ちます」

純「初瀬さんの意見はもっともだな。筋は通ってるし、かなり現実的だとオレも思う。で、それに白糸台の三年生はなんと答える?」

菫「初瀬さんの思う『狙える高目』と、池田選手の思う『狙える高目』が、同じだとは限らない」

初瀬「えっ……? でも、一通や三色は面子を崩さないとダメだし……一盃口も遠過ぎますよ?」

菫「いや、もっと簡単な方法でいいんですよ。手っ取り早く飜数を上げられる方法――例えば、雀頭にドラを重ねるとか、五索を赤ドラに切り替えるとかね」

初瀬「そ、そんな都合よく引けますか?」
304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:54:23 ID:o6FcdT4B0
菫「さあ、どうでしょう。ま、仮に赤五索、六筒、三筒、三筒と都合よく引いたとしましょう。そうすれば、あの2000の手がたった四巡で断ヤオ平和ドラ二赤二――ダマッパネに化ける」

初瀬「いや、確かにそうですけど……」

菫「で、万が一一発ツモなんてことになれば、あっという間に倍満です。先制リーチで手堅く3900を狙うか、数巡待って最大16000をものにするか……池田選手は恐らく後者を狙っていたんだと思います。
 『裏はめくらないでおいてやる』とか、そんなことを言いそうな顔をしていました」

初瀬「信じられません……」

菫「信じる信じないはまた別の話ですよ。ただ、自分の手がどれくらい高い手になるか、今見えている手にどんな可能性があるか――そういうイメージをどれだけ具体的に描けるかで、実力に大きな差が生まれます。
 池田選手はたぶん、そういうイメージ力に優れた選手なのだと私は思いますね」

純「言い得て妙だな」

すばら「すばらっ!! たった一度の和了りを見ただけでかなり深いところまで切り込んでくれました!! これが白糸台高校のシャープシューター!! 目の付け所がシャープです!!」

菫「初瀬さん、麻雀はより多く点を稼いだ者が勝つ競技です。あんまり早い段階で自分の手を見限っては手牌が可哀想ですよ。狙える高めはどんどん狙ったほうがいい」

初瀬「勉強になります!!」

すばら「さあ! そうこうしている間に東二局がじわじわ進行しております!!!」
306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:54:39 ID:o6FcdT4B0
@対局室

東二局・親:池田

 七巡目

優希(タコスチャージもばっちり……配牌も三色確定ドラ二……勢いは削られてない……でもあと一歩テンパイが遠いじょ)タンッ

池田(清澄はまだ張ってないのか? それともダマで十分な手だとか……。ま、どっちだったとしても押せ押せだしっ!!)タンッ

シロ(んー……清澄はそろそろ危ないかな……風越さんはまだ……龍門さんは……果たしてどう出るか)タンッ

透華(さあさあ、いらっしゃいましっ! と……来ましたわねっ!! タンピンテンパイ……しかし、テンパイ即リーはさすがに早計もいいところ。
 状況はまだ動くかもしれませんし、三色への変化も決して無茶ではない……。がっ!! しかし、ですわ!!)

 透華のアホ毛、回転ッ!!

透華(ここでリーチをしないわけにはいきませんわ。先制リーチにはそれだけの価値がありますの。それに、3900だってわたくしにとっては十分大きいですわ。今は満貫やハネ満は必要ない。
 何より……このままダマで通して……もしなんの変化もなくロンでもしようものなら……さっきの風越とどん被りですわ!! しかも点数まで風越と同じ!
 どうせ解説の純が『セコい』だの『地味』だのこき下ろすに決まってますの!! そんなことになるくらいなら……わたくしが『対抗戦初リーチ』をいただきますわよっ!!)タンッ

 透華、力強く、捨て牌を曲げる!

透華「リーチですわっ!!」スチャ
308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:54:55 ID:o6FcdT4B0
優希(じょーー!? 初リーチ盗られたじぇ!? でもこっちだってイーシャンテンだじょ。追っかけリーチしてやるじぇ!!)

シロ「ポン」タンッ

透華(一発消されたですわ!!)

優希(ツモ飛ばされたじぇ!!)

シロ(これで流れてくれればいいけど……そうはいかないか……?)

 透華、ツモ牌を見て、歯軋り。

透華(く~~~宮守の! なんだか手の平の上で転がされたような感じがしますわ! けど……まあ、もらえるものはもらっておきますの!)

透華「ツモですわ。リータンピンツモ、裏は……なし。1300・2600ですの」パラララ

シロ(うわ、和了られたか……これは一番ダルいパターンになりそうだな)

優希(じょー……ツモさえ飛ばされなければ……!)

池田(束の間のトップだったな。ま、清澄がいる以上、東場が安く早く回るんなら、それはそれで悪くない)

タ:96700 透:105200 白:98700 池:99400
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:55:11 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「二年選抜・龍門渕選手! 手堅く5200の和了りで暫定トップに立ちました!!
 これは先ほどの池田選手とは対照的に、龍門渕選手はテンパイ即リーしてきましたね。井上さんはチームメイトとして、この和了りをどう評価しますか?」

純「ただ目立ちたかっただけだと思うぜ。間違いなく『対抗戦初リーチ』がしたかっただけだな。あと、ダマで和了ったらさっきの池田と被ると思ったとか。
 ま、あそこは先制リーチがデジタル的にも正解だったんじゃねえの? 変化はできるが、現実的には期待値が低過ぎる。5200なら上出来だ」

すばら「目立ちたい欲求とデジタルを両立した和了りということですね!」

純「透華らしいっちゃらしいな」

初瀬「あの、見てて一つ気になることがあったんですけど」

すばら「はいっ、どうぞ!」

初瀬「今の小瀬川選手のポンなんですが……あれは一発消しにしては少々雑ではなかったですか? あのポンで小瀬川選手はほぼ役がない状態になってしまいました。
 普通、一発消しをするにしても、自分が和了れる形を残すと思うんですが……」

純「役無しでも強引に鳴くことはあるぜ。相手にいい流れがいきそうだったら、オレは鳴く。ただ、これはオレだからできることであって、あんま一般的じゃない。
 小瀬川ってやつも、オレ寄りの人間なのかもな」

初瀬「流れ……オカルトですか。私は苦手分野ですね。うまくできる気がしません」

菫「私もオカルトは苦手ですが、今の小瀬川選手の鳴きなら、理解できなくもないですよ」

すばら「と、言いますと?」
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:55:29 ID:o6FcdT4B0
菫「いや、単純な経験則です。今の龍門渕選手の和了り牌――あれは元々片岡選手のツモ牌であり、同時に有効牌でした。
 仮に、小瀬川選手の鳴きがなければ、イーシャンテンだった片岡選手は龍門渕選手の和了り牌を手牌に組み込んで、追っかけリーチに走ったでしょう。
 小瀬川選手はむしろそちらを警戒していたんじゃないでしょうか」

井上「ありえる話だな。実際、片岡と小瀬川はインターハイで対戦してる。東場の片岡を直に感じたことがあるなら、オカルトに頼らなくても張ってるか張ってないかくらいは経験的にわかる……かもしれねえ」

初瀬「確かに、対戦しているうちに相手の癖や打ち筋が見えてくる、というのはわかる気がします。じゃあ、さっきの小瀬川選手は、過去の対戦経験から、片岡選手の放つ危険な気配を感じ取っていたんですね?」

菫「そんなところだと思います。で、龍門渕選手のリーチが入ったところで、小瀬川選手はそれを利用することにした。
 ツモ番を飛ばして片岡選手を焦らせ、他家のリーチというプレッシャーで以てペースを狂わせ、あわよくば流局に持ち込む。
 流局であれば、役はなくとも形式テンパイさえ作っておけばマイナスにはなりません。ま、鳴いた直後に龍門渕選手が和了ったことについては、小瀬川選手も予想外だったのかもしれませんが」

純「言われてみりゃ、和了った透華を面倒臭そうな顔で見てたっけな」

初瀬「お二人とも……よく対戦者を観察していらっしゃるんですね」

純「オレは得意だからな、そういうの。場の流れも読めるし」

菫「対戦者をよく観察するのは勝負の基本ですよ、初瀬さん。私たちが戦っているのは機械じゃない。生きた人間です」

純(機械みたいな打ち方をする最強のデジタルが一人いるけどな)

菫「かく言う私も、先のインターハイでは自分でも気付かないような癖を見抜かれて苦戦しました。
 初瀬さんも、敵の牌譜を見るときは、時間の許す限り映像で確認したほうがいい。得られる情報はただの紙よりずっと多いはずです」

純(映像を見てるほうが逆に混乱を招くステルス女もいたっけな)

初瀬「勉強になりますっ!!」

すばら「お三方!! お勉強もすばらですが!! 東三局が開始早々とんでもないことになってますよ!?」
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:55:47 ID:o6FcdT4B0
@対局室

東三局・親:シロ

 洗牌中。

シロ(清澄は当然要警戒だけど……長野の二人も気を抜ける相手じゃない……困ったな。アミダで負けたから出てみたものの……下手な全国大会よりよっぽどダルいぞ……これ)

 浮き上がる山牌。回る賽。

シロ(先鋒戦に出たのだって……さっさと終わらせてあとはのんびり観戦したかったからなのに……裏目裏目だなぁ。いや、それとも、この卓は今日のオーダーの中ではマシなほうなのか……? わからない……)

 配牌、理牌。

シロ(ただ……一つ言えることは……)

 シロ、視線を手牌から、卓を囲む面子へと向ける。

池田「龍門渕っ! 初リーチくらいで調子に乗るなし! すぐにトップ奪い返してやるから覚悟しろし!!」

透華「好きなだけ吠えてるといいですわ、風越。そのまま吠え面かかせて差し上げますわよ!!」

優希「お前たちっ! もう私に勝った気でいるとはおめでたいやつらだじょ! 東場はまだ終わってないじぇ!! ここから先は、ドンタコス優希の独壇場だじょ!!」

シロ(この卓の面子が今日トップクラスにウザいのは間違いない…………豊音じゃないけど……ちょーダルい……もう帰りたい)
312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:56:22 ID:o6FcdT4B0
 シロ、溜息とともに、第一打。

シロ(別に私が頑張らないでも豊音が適当にやってくれるから先鋒戦は大丈夫だろうし……このままゆるゆる打ってようかな……)

 透華が牌を切り、ツモ番がシロの対面に坐す優希に回る――!

優希「ふっふっふ……」

シロ(何笑ってんだ……? って、まさか……)

優希「お前たちの活躍もここまでだじぇ! 東場の神が私にもっと輝けと囁いているのが聞こえるじょ!!」タァン

 優希、その第一打を――曲げるッ!!

優希「対抗戦……最初で最後のダブルリーチだじぇ!!」

シロ(いや、最後のかどうかはわからないだろ……)

 そして、ツモ番がシロに戻ってくる。

シロ(こんなの振り込んだってただの事故だけど……清澄の場合は振り込まなくてもツモってくるだろうからなぁ。
 一発親っ被りなんて勘弁だし……うーん、せめて被害を最小限に……この辺りで、どっすか……?)タンッ

 シロ、強引に中張牌を切る。ロンの声はかからない。

 同様に、鳴きの声も入らない。

シロ(……………………あれ?)
313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:56:38 ID:dBfPLVB10
麻利「ん ん」ゴク ゴク

麦野「よしよし、そんなにおなかへってたか」

打ち止め「わぁ~~」

番外個体「あかちゃんがおっぱい飲むのみるとなんかこう・・・」

打ち止め「あったかくなるね」

麻利「ん ん」ゴク ゴク

麦野「見られててもおかまいなしか、私は恥ずかしいというのに」

番外個体「命を感じるって言っていいのかな?ちょっと恥ずかしいけど」

打ち止め「ないない、恥ずかしくなんてないよってミサカはミサカは和んでみる」

麻利「ぷは」

麦野「もう終わり?全部吸い出されるかと思ったわよ~?」

麻利「あぁぁぅ」

番外個体「笑ってるね」

打ち止め「うん、すごく愛らしい」
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:56:38 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「小瀬川選手っ!!! 片岡選手のダブリーに対していきなりド真ん中から切っていったぁ!! 全く引く気が見られませんっ!!」

初瀬「これは……でも、ただ強気というにはやっぱり少し違うような」

純「そうだな。小瀬川は今度こそ一発消しをしたかったんだと思うぜ。つーか、第二打であんだけ的確な牌が切れるとか、あいつどこまで見えてんだよ」

菫「偶然もあるのでしょうが、小瀬川選手の一打は、確かに他家が鳴けるところを出しました。
 ですが、どうやら他家がその意図を理解していないようですね。ぴくりとも反応しません」

純「ま、あいつらならそうだろうなぁ。小瀬川白望は判断を誤った。龍門渕透華と池田華菜に共闘なんて概念はない。目立ちたがり屋と、自己中バカだからな」

すばら「さあ!! 小瀬川選手のすばらプレーも不発に終わり、清澄が一発目をツモります!! 果たして本当にここで和了るのかっ!!」
315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:56:55 ID:o6FcdT4B0
@対局室

シロ(もしかして……こいつら……!)

透華(ダブリーなんてただの運。だからなんだって感じですわ。安牌が増えるのを待ちつつ、いつも通りに和了りを目指しますわよ!!)メラッ

池田(恐がってばかりじゃ東場の清澄には勝てない! ダブリーなんて華菜ちゃんが和了って蹴散らしてやるし!!)ニャー

シロ(こいつら……! 自分が和了ることしか考えてない……!?)

 シロの思い、届かず! 優希、ツモ牌を見て、高らかに笑う!

優希「来たじぇ来たじぇー!! お前たちっ! 反撃の狼煙をその目に焼き付けろ!! タブリー一発ツモドラ一……裏一!! 3000・6000だじょ!!!」

シロ(ほーらツモったー……親っ被りとか……最悪だ……ダル過ぎる)

 頭を抱えるシロ。

シロ(こうなったら……どうしよっかな……うーん……なんか変な気がするけど……今よりはマシだ……こっちも本気でいこう……)

 のらりくらりと先鋒戦を終わらせようとしていたシロ。が、あまりに空気が読めない面子に囲まれて、むしろ全力で戦ったほうがダルくないと方針を急転換!!

 あくまで自分のことしか考えていない長野勢、その変化には気付かない!

シロ(こいつら全員……ヘコませる……!!)ゴゴゴゴゴゴ

 岩手の眠りたがりの獅子が、ここに目覚める!!

タ:108700 透:102200 白:92700 池:96400
316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:57:11 ID:o6FcdT4B0
東四局・親:透華

透華(さあっ! この親で稼ぎますわよ!)タンッ

優希(東場でトップを譲るわけにはいかないじょ……この局もいただきだじぇ!)タンッ

池田(龍門渕も清澄も配牌からよさげな感じだな……けど、実は華菜ちゃんもいい感じなんだし!)タンッ

シロ(…………)タンッ
317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:57:26 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「長野勢っ! 全員が開始早々リャンシャンテンと好配牌に恵まれています! まだ和了りのない小瀬川選手には苦しい展開ですね!」

初瀬「小瀬川選手はさきほどから防戦一方ですね。どうしたんでしょうか」

菫「宮守の小瀬川選手はこの対抗戦に乗り気じゃなかったそうですよ。クジで負けたからここに来た、と姉帯選手が言っていました」

初瀬「クジって……じゃあ、小瀬川選手はこのまま何もせずに半荘を終えるつもりなんですか?」

純「ああ……だからあんなやる気のねえ打ち方だったんだなぁ。原点で姉帯に回せば十分って感じだったぜ。ま……少なくともさっきまでは」

初瀬「えっ? さっきまでは?」

菫「ハネ満の親っ被り……というよりはその直前の打牌で鳴きが入らなかったこと――あれで小瀬川選手の顔つきが変わりました」

純「長野の面子があまりに空気読めないからキレたんだろ」

初瀬「はあ……しかし、やる気を出したとしても、現状苦しいことに変わりはないですよね。どうするつもりなんでしょうか?」

菫「どうにでもしますよ。ひよっ子三人を黙らせるくらい、小瀬川選手には造作もないことでしょう」

すばら「おおおおおっと!! 早くも場が動く模様っ!! これはまさに掴み合っての殴り合いとなりそうです!!」
318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:57:42 ID:o6FcdT4B0
@対局室

 六巡目

透華「リーチ、ですわ!!」タンッ

優希「(龍門渕の親リー……望むところだじぇ! 今度こそ追っかけで粉砕してやるじょ!)こっちもリーチだじぇっ!!」タンッ

池田「(二人とも仕掛けてきたか。華菜ちゃんもテンパった……ここはダマでは済まされないしっ!)リーチだしっ!!」タンッ

 三家同時リーチッ!!

シロ(…………)タンッ

 しかし、シロに動揺は見られない!!

 ノータイムで危険牌を手出しッ!!

透華「(今度こそ一発ツモでしてよ!!)ツモ…………! ならずですわっ!!」タンッ

 透華、一発来ず!

優希「(二度目の一発いただきだじぇ!!)来るじぇ来るじぇ…………ってなんでそこなんだじょっ!?」タンッ

 優希、一発来ず!!

池田「はは……お前らじゃ所詮役不足(誤用)なんだし! この華菜ちゃんが一発の見本を見せてやるっ! にゃあ~~~~っ!! …………これじゃないし!!」タンッ

 池田、一発来ず!!!
319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:57:59 ID:o6FcdT4B0
 三人が三人とも一発を逃し、場につかの間の静寂が訪れるッ!

 それを見計らったように、シロ、盛大に溜息ッ!!

シロ「はぁぁぁぁ…………」

透華・優希・池田(溜息!?)

 三人の視線が集まる中、気だるげに山牌へ手を伸ばすシロ。

 ツモを手牌に収め、不要牌を河に置く。

 打ち出された牌は――横向き!!!

シロ「あのさぁ……熱くなるのは勝手なんだけど……」

 ロンの声は――掛からない!!

シロ「もう少し静かに打ってくれないかな……ダルいから」

 シロ、点棒ケースから千点棒を取り出して、場に置く。

シロ「リーチ……誰も和了らないなら、この場はこれで仕切り直しってことで……」

透華・優希・池田(~~~~!!)

タ:107700 透:101200 白:91700 池:95400 供託:4000
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:58:14 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「四家立直いいいいいいいい!! 三家同時リーチから、小瀬川選手の機転でまさかの流局ですっ!!」

初瀬「驚きました……好配牌だった他家の手に追い付くスピードもそうですし、いくら場を流すためとはいえ、あの状況で躊躇なく危険牌を切れる判断力もすごいと思います」

純「さっきまでの小瀬川なら、間違いなくオリて他家が潰し合うのを傍観してただろうな」

菫「普通に考えればそれが無難でしょう。打ち合いなら他家で点のやりとりがあるだけで、自分はマイナスにならないですから。
 しかし、小瀬川選手は自分以外の誰かが和了ることをも嫌った。これ以上他家に点を与えるつもりはない、という宣戦布告ですね」
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:58:31 ID:o6FcdT4B0
@三年選抜控え室

久「もう、白望ったらやる気になるのが遅いんだから。困ったもんだわ」

美穂子(上埜さん……どんどん呼び捨ての人が……私のライバルが……増えていく)

洋榎「ま、いくらマイナスになろうとうちがなんとかしたるけどなー」

姫子「私らは反対側のブロックですけん、よう知らんのですけど、宮守の小瀬川さんはどげん強かとですか?」

初美「うちの姫様相手に区間一位を取ってたですよー。まあ、あくまでただの結果ですけどー」

霞「豊音さんにも驚いたけれど、やっぱり宮守のエースと呼ぶべきは彼女じゃないかしら。安定して強いし、結果を残してるものね」

哩「なんや、やっぱ強かね。今日の味方はいっぺん打ってみとうやつばっかと」

セーラ「せやけどなぁ……強い強い言うても清澄の一年は止まらなそうやで。ホンマに大丈夫かいな?」

久「どうでしょうね。初美さんたちが評価してる通り、白望は強いわ。けれど……それで簡単にやられちゃうほど、うちの子たちはヤワな鍛え方はしてないつもりよ」

洋榎「お前はどっちの味方やねん。……って、おい? 久? どこ行くんやー?」

久「ちょっと野暮用~」
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:58:47 ID:o6FcdT4B0
@対局室

東四局一本場・親:透華

 八巡目

シロ(まあ……やる気を出したところで、私は豊音みたいな便利能力を持ってるわけじゃないからなあ……配られた牌と来る牌で戦うしかない)タンッ

透華「チー、ですわ!」タンッ

シロ(親の龍門さんがこれで二副露……鳴きを駆使したデジタル打ちか。スピード重視で連荘狙い。この人……天江衣の親類ってわりにはかなり手堅い打ち手なんだな……意外だ)

 シロ、今更ながら、倒すべき他家を観察。

シロ(天江衣と言えば……こっちのネコっぽいのも縁があるんだったか……県大会の決勝で二度も戦って……二度ともボロ負けしたとか)

池田「リーチだしっ!!」スチャ

シロ(けど……このテンパイ率とテンパイ速度……エイスリンほどじゃないけど、十分全国上位レベルじゃないのか……? 火力も高そうだし……こんなやつをトバすとか天江衣ってどんだけ……)ツモッ

 シロ、ツモ牌を手牌の上に置き、長考。

シロ手牌:三四四五五六七八九九白西西・ツモ二・ドラ一

シロ(んー……二萬か……ここが分かれ道っぽいなぁ……風越さんのリーチが入ったばかり……なんか引っかかる……ま、じゃあこっちにしてみようか……)タンッ

 シロ、打、四萬ッ!
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:59:03 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「小瀬川選手っ! なんとあの状況から四萬切りいい!! 不可解な打牌ですっ!! 一体彼女には何が見えているんでしょうかっ!!」

初瀬「池田選手の和了り牌を読んだということでしょうか?」

 池田手牌:①②③一一一三七八九123・ドラ一

純「いや……そういうのとはまた違う気がする。もし池田のリーチを警戒しているなら、まずは池田の安牌である字牌から切ればいい。そうすりゃ清一も見えてくるしな」

菫「小瀬川選手はたまにこういうセオリー外の打牌をしますね。急がば回れというか、一見して不合理な打牌を選ぶことで、結果的により高い手で和了ることが彼女の得意技のようです。
 ただ、狙ってやっているというよりは、迷っているうちになぜかそうなってしまう――という感じなのだそうですが」

純「なぜか、ねえ。確かに、小瀬川はなぜか安牌の字牌ではなく四萬から切った……それを今うちの透華がポンしたわけだが、それによって池田の一発は消えた。ツモ順もズレた。結果論だが、随分と流れが変わったような気はする」

すばら「池田選手はツモならず! そして……注目の小瀬川選手にツモ番が回ってきますが……おおお、これは――!!」
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:59:18 ID:o6FcdT4B0
@対局室

シロ(さーて……張ったなぁ)

 四萬切りから四巡後、山から五筒、六筒、一萬、赤五萬を引き入れ、シロの手はがらりとその雰囲気を変えていた。

シロ手牌:一二三四五五六七八九九⑤⑥・ツモ[五]・ドラ一

シロ(ここは……リーチしたほうがいいもんかな……どうだろ。微妙だな……)タンッ

 シロ、打、九萬ッ!

 リーチ、せずッ!!

シロ(この巡目……三副露の親に、明らかに高めの手でリーチをかけてる上家……突っ張るのはさすがに無理。この手ならダマで和了っても十分だし。それに……さっきから清澄が静かなのが……気になるな)

 シロ、対面の優希に目をやる。

 優希、ちょうど山から牌を引いたところ。シロの視線に気付き、顔を上げる。

優希「……なんだじょ?」

シロ「いや、別に、見てただけ」
325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:59:34 ID:o6FcdT4B0
優希「ははーん、わかったじょ。さては貴様……今頃になってやっとテンパったな?」

シロ「対局中にそういうこと言うのはどうかと思う」

優希「対局なら――もう終わりだじぇ!」

シロ「は……?」

 優希、ツモ牌を卓に叩きつけ、手牌を倒すッ!!

優希「ツモ!! ツモ、東、赤二っ! 2000・3900は2100・4000だじょ!!」

 シロ、晒された優希の手牌を見て、前局とは別種の、感嘆に似た溜息を漏らす。

シロ(ああ……同じ待ち、か。確かにこりゃ……一歩遅かったなぁ)

 優希手牌:五六六六七[⑤]⑥[5]67東東東・ツモ④・ドラ一

優希「ほれ見たことかだじぇ。東場の主役たる私が、お前みたいな手抜き眉毛にやられるわけがないんだじょ」

シロ「私の眉毛は手抜きじゃない」

優希「眉毛は手抜きじゃなくても麻雀は手抜きだったじぇ。そんなやつに負けるほど、私は安くないんだじょっ!!」

シロ「ま、それはごもっとも」

 シロ、手牌を伏せて、ふうっと気持ちを切り替えるように息を吐く。

シロ「けど、清澄の。ここからはこっちも本気だ。そっちの苦手な南場で稼がせてもらうよ。せいぜい、インターハイのときみたいな不用意な振り込みには気をつけるといいさ」
326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 22:59:49 ID:o6FcdT4B0
優希「ふふふ……だからお前は二流なのだ、手抜き眉毛!」

シロ「はあ……?」

優希「さっき言ったはずだじょ。お前と私の対局はこれで終わりだじぇ。なぜなら……南場の主役は――私じゃないからだじょ!!」

 優希の掛け声とともに、開く対局室の扉!

 瞬間、吹き抜ける、一陣の風ッ!!

シロ(なんだ……? 暖かい……風……?)

 シロ、風上――優希の後方に目を向ける。

 そこに立っていたのは――、

南浦「さあ……南場を始めましょう」

タ:120900 透:97200 白:89600 池:92300
327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:00:05 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「これはまさかのおおお!!? ここで南浦選手が片岡選手との交代を要求っ!!! これはルール的には問題ないのでしょうか!!?」

菫「『先鋒戦から大将戦までの各対局を、二名で半分ずつ行う』――我々は半分の切れ目を前後半で考えていましたが……例えば二度の東場と二度の南場、これもある意味半分です。
 東南戦中に交代してはいけないというルールは明言されていないので、アリといわざるを得ないでしょう」

純「このルールを作ったのってあの清澄の部長だよな……この状況……あいつの狙い通りなんじゃないか?」

初瀬「わ、私、ちょっと竹井選手を呼んできます!」

久「もう来てるわよ」

初瀬「うわっ!!? こ、こんにちは!!」

久「こんにちは」
328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:00:21 ID:o6FcdT4B0
すばら「竹井選手っ!! ずばりこれは計画通りですかっ!?」

久「まさか。こんな奇策は想定の範囲外よ。びっくりして飛んできたの」

純(嘘つけ……このタイミング、明らかにこいつ南浦が出てくる前から控え室を出てたろ)

すばら「そ、それで、どうするんですか!? この選手交代は認められるんでしょうか!?」

久「ルール上は問題ないわけだから、この先鋒戦だけ認めてあげたら?
 ただ、あんまりほいほい対局者が変わるのは気が散っちゃうだろうから、今後は普通に前後半で分けることにしましょう。いかがかしら?」

すばら「そ……それで他の方が納得できればいいですが……おおっと!! やっぱりというかなんというか、対局室が揉めておりますっ!!」

菫「ま、そうなるでしょうね」
329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:00:37 ID:o6FcdT4B0
@対局室

透華「あなたたちっ! 卑怯ですわよ!! そんな……ルールの穴をつくようなこと!!」

池田「東南戦は東南戦で一つだろ!? 切り離してやっていいわけがないし!!」

優希「別にそんなことないと思うじょー」

南浦「途中交代を禁止する、というルールはないわけですし」

シロ(この南浦って人は知らないけど……まあ清澄は南場が苦手なんだし……こういう交代も作戦的にアリな気がするけど……。
 なんか龍門さんと風越さんの反応を見る限りそれだけじゃない気がするなぁ……さっきの『風』のこともあるし……)

 シロ、騒がしく子供っぽい優希と、落ち着いて大人らしい南浦の、どこか正反対な雰囲気を見て取って、合点がいく。

シロ(ああ……そういうことか。この南浦さんって人は……本当に清澄と逆なのか……)

 東風戦限定で長野最強の打ち手――片岡優希。

 県大会の個人戦の結果から、それは誰もが認めるところである。

 しかし、そんな優希が、東南戦になった途端に土をつけられた相手。

 それが――南浦数絵。

 彼女の牌譜を見た者なら、一目でその特異性に気付くだろう。
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:00:55 ID:o6FcdT4B0
シロ(彼女は南場に強いのか。話では、長野の個人戦で五位だったってことだけど……もし南風戦なんてものがあれば……たぶん一位になるような選手なんだろうな。
 なるほど。それで龍門さんと風越さんはあんなに突っかかるのか……)

 収集のつきそうにない言い合いを続ける長野勢。

 と、傍観していたシロが、不意に口を開く。

シロ「私は長野県民じゃないからさ……正直、長野の面子なんて清澄の五人と長野一位の福路さんしかまともに知らない……。
 その、南浦さんって人も、なんかすごいのか知らないけど……全国から見ればまったく無名なわけだ。そんな選手が南場だけ出てきたところで……何かが変わるとは思えないんだけどな……」

 わかりやすいシロの挑発に、優希と南浦は微笑み、透華と池田は絶句するッ!

シロ「だからさぁ……いくらでも交代すればいいんじゃない? なーんか見ててダルいんだよね。上級生が揃いも揃ってバタバタと……別に騒ぐようなことじゃないでしょ。一年の小細工くらい認めてあげようよ。
 東南戦を二人で戦うなんて……二人で一人前の……一人じゃ半人前の一年のやることだろう? それともあれかな……龍門さんと風越さんは、南場の南浦さんがそんなに恐いわけ?」

 シロの言葉に、いとも簡単に臨界突破する透華と池田。

透華「上等ですわ!!! やってやろうじゃありませんかっ!!」

池田「暫定ラスのやつが何を偉そうなこと言ってんだし!! お前に言われなくたってそんなことわかってたんだしっ!!!」
331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:01:11 ID:o6FcdT4B0
荒々しく席に戻る透華と池田。

 シロは悠然と背もたれに身体を預けて、正面に立つ優希にだらだらと手を振る。

シロ「清澄、これで私らは一勝一敗ってことにしとく。続きはまたどっかでやろう」

優希「ふん、いつでも相手になってやるじぇ!」

 火花を散らすようにぶつかる二人の視線ッ!

 その間に割って入る――南浦数絵ッ!!

南浦「宮守の三年生……もう次の戦いのことを考えているんですか?」

シロ「んー。そんなことはないよ? 実は、今けっこう楽しんでる」

南浦「そうですか……それはよかったです。手抜きの相手に勝っても、私の目的は果たせませんから」

シロ「へえ……大した自信だなぁ」

南浦「あなたの言う通り、私はまだまだ全国から見れば無名です。だからこそ、今日は名を上げるためにここに来ました」

 南浦、睨むようにシロを見つめる。

南浦「宮守の三年生……あなたを倒せば、私の名前はどれだけ上がりますか?」

 先鋒戦前半、南入――ッ!!!
332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:01:26 ID:o6FcdT4B0
南一局・親:南浦

 五巡目

南浦「……リーチ」チャ

池田(こいつ……いくら南場に強いからって速過ぎだし……!)タンッ

シロ(速いだけで済めばいいけど……たぶんそうじゃないんだろうなぁ……。なら……試しにちょっと揺さぶってみるか……)

シロ「……リーチ」スチャ

透華(宮守もリーチですの!? 親リー含めた二家同時リーチを相手に突っ張るのはいくらわたくしでも厳しいですわ。なのに……なんですの!? この安牌のなさっ!?)タンッ

南浦「それ、ロンです。リーチ一発……裏二。12000」パララ

透華「」プスプス

シロ(あちゃあ……リー棒が無駄になったか。それにしても……本来ならただ速いだけのリーのみが一発と裏で親満かぁ。
 どんな打ち方をしても南の風が味方してくれる……だから強気の打牌ができるって感じかな。呆れるほどの好循環だ……)

池田(南浦数絵……個人戦ではうちのみはるんがお世話になった……その借りはきっちり返すし!)

南:133900 透:85200 白:88600 池:92300
333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:01:42 ID:o6FcdT4B0
南一局一本場・親:南浦

 八巡目

南浦(生牌の中……鳴きたければ鳴けばいい)タンッ

池田「それ、ポンだし!」タンッ

南浦(これくらいは想定内。こちらも形は悪くない。十分に勝負できる)

シロ(風越さん……役牌か。点差とこの人の打ち筋を考えれば、役牌のみなんてことはまずないはず。なら……ここは少し働いてもらおうかな)タンッ

透華(落ち着くのですわ、龍門渕透華! これくらいの劣勢……はねのけて見せますの……!)タンッ

シロ「ポン」タンッ

透華(宮守の鳴き……食いタン狙いですの? さすがに食いタンのみとは思えませんが……ドラは九索だから使えない……赤が固まっているとか? なんにせよ、ツモが二連続で回ってくるのは助かりますわ!)ツモッ

透華(来ましたわ……! 混一ドラ一テンパイ! ただ……捨て牌からして染め手とバレバレ……ここはヤミで通したほうが無難かもしれませんわね……)タンッ
334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:01:59 ID:o6FcdT4B0
南浦(龍門渕の手が進んだ……? 宮守の鳴き……あれで多少風が乱れましたか。ここで筒子は切れない……)タンッ

池田「それロンだし。中ドラ三、8000は8300」パラッ

南浦(む、安めかと思ったらドラを固めていましたか……)

池田「注意散漫だな、南浦数絵。名を上げたいなんてほざくなら、まずはこのあたしを倒してからにしろし!」

シロ(なんかそれっぽいこと言ってカッコつけてるけど……それってつまり自分は三下ですって言ってるようなもんじゃ……?
 あと、注意散漫って、三萬で和了ったっていう駄洒落? まぁ……ツモ順をズラした甲斐はあったかな。予想通りドラを抱えていた……そんなんツモられるのは勘弁だしね)パタッ

透華(風越・池田……地味に強いですわね。ずっと冗談で大将をやってるんだと思ってましたわ!)

南:125600 透:85200 白:88600 池:100600
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:02:15 ID:o6FcdT4B0
南二局・親:池田

 十二巡目

池田「リーチだしっ!」スチャ

南浦(風越……またですか。東場南場関係なく攻めてきますね)

透華(これは……今度こそオリですわね)

シロ(走ってるなぁ……この感じ……放っておくと手がつけられなくなるか……)

 次巡

シロ「それ、ロン」パラッ

池田「にゃーー!?」

シロ「タンピンドラ一……3900」

シロ(勢いに乗れば強いタイプ……。けど、周囲を見ずに走り過ぎだな。そのへんが付け入る隙ってことで)

南:125600 透:85200 白:93500 池:95700
336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:02:31 ID:o6FcdT4B0
南三局・親:シロ

 五巡目

シロ(オーラスも近い……今のままじゃ原点回帰も危ういかもなぁ。さすがにマイナスで豊音に回すのは忍びない。できれば連荘したいとこだけど……うーん……これ……何切ろう……)タンッ

 十巡目

南浦「リーチ……」スチャ

池田(にゃ……イーシャンテンなのに……! 仕方ない、一旦回るし)タンッ

シロ(みんな本当に打ち合いが好きだなぁ……リーチした数で競ってるんじゃないんだから……先制リーチに拘らず……慌てず騒がず手を作るのも大事だって言ってやりたい……)タンッ

透華(く~……ままなりませんわねぇ……去年の全国を思い出しますわ……!)タンッ

 十七巡目

シロ「っと……これはまた……随分と深いところに埋まってたな」パラララッ

南・池・透(なっ……宮守……!?)

シロ「ツモ……三色三暗刻……4000オール」

南:120600 透:81200 白:106500 池:91700
337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:02:49 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「決まったあああ!! 三年選抜・小瀬川選手!! これまでの分を取り戻すような二連荘! ラス親で二位浮上ですっ!! すばらっ!!」

初瀬「捨て牌がまたわけのわからないことになってます……。序盤、私なら平和三色を狙うかなと思って見てたら……五巡目でいきなり方向を変えました。
 まさか、あの平和手から……三暗刻にシフトするとは」

菫「分かれ道はいくつもありました。平和三色に行く道、鳴いて食いタンを狙う道、対々を目指す道……捨て牌を見る限り、そのどれもがよくてイーシャンテン止まりです。
 最悪、溢れた牌で南浦選手に振っていた可能性もありました。小瀬川選手は、数ある道の中から、最も安全で、最も高い手をものにした……拍手を送りたいですね」

純「あの和了りは真似できる気がしねえな。マヨヒガじゃないが……小瀬川だって狙ってやってるとは思えねえ。迷っているうちに宝の山にたどり着いた……そんな打ち方だった」

すばら「さあ、ここから小瀬川選手の連荘となるのか!! それとも南浦選手がリードを守りきるのか!! 他家の巻き返しはあるのか!! 注目ですっ!!」

純(透華がラスか。この状況……さすがに小瀬川や南浦を出し抜くのはきついか……? いや……それでも透華なら……)
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:03:03 ID:dBfPLVB10
麦野「それじゃあいつものやつね」トントン

麻利「げふっ」

打ち止め「あ、本で読んだやつだ」

番外個体「げっぷだよねミサカも読んだ」

麦野「そうよ、あんたたちのとこってそういう本があるの?」

打ち止め「まりりんと正しく接するためにお勉強してるの! ってミサカはミサカは胸を張ってみる」

麦野「そりゃ勉強熱心なことで」

番外個体「まりりんこの後はおねんね?」

麦野「う~ん、それもあるけどそろそろトイレが近いかもしれないわね」

打ち止め「ってことはまりりんお風呂タイム終了?」

麦野「そうなるわね」

番外個体「ムギノまだお風呂入ってないよね?」

麦野「そうね、でも体きれいにできたし特にこだわりはないわよ」
339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:03:05 ID:o6FcdT4B0
@特別観戦室

優希「こらー数絵! あんな手抜き眉毛に負けるんじゃないじょっ!! さっさと突き放すじぇ!!」

豊音「いやー片岡さん、うちのシロはそんな簡単じゃないよー?」

小走「同感だな。ニワカにはわからんだろうが、あの打牌……ありゃ相当打ってる。あいつを攻略するのは私でも骨が折れそうだ。池田も頑張ってるが、ま、厳しいだろう」

衣「お前たちの目は節穴か? これまでの戦いなど、あの場に龍を呼び込むための誘い水でしかなかったというのに……」ゴゴゴゴゴゴ

小走(こいつ……このプレッシャー……本当に人間か……?)ゾッ

衣「お前たちは感じないか? 大河の底に巣食う龍が……水面から顔を出そうとしているのを……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:03:21 ID:o6FcdT4B0
@対局室

南三局一本場・親:シロ

シロ(なんか……今局は場が落ち着いてるな。それに……なんだろう……この背筋が凍りつきそうな悪寒……神代が何かを降ろしたときにも似てるような……)タンッ

透華(…………)タンッ

南浦(おかしい……風が凪いでいる? それに……寒い? 身体の震えが止まらない……清澄の嶺上使いと対峙したときも……これほどではなかったはずだが……)タンッ

池田(みんな急に大人しくなったな……お腹でも壊したか?)タンッ

シロ(来た……テンパイ。さっきと矛盾するようだけど、ここは素直にリーチかな。これで……トップをまくる……)

 シロ、捨て牌を掴み、リーチと発声しようと、口を開く。 その――刹那ッ!

シロ(っ――!?)

 鉄砲水にでも飲まれたような衝撃が、シロの身体を突き抜けるッ!

 シロ、思わず、振り返るッ!!

 そのプレッシャーを放つ『主』――龍門渕透華のほうを……ッ!!

透華()ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

シロ(今のは……なんだ……? なんというか……龍に喰われるみたいな……)

 シロ、対面に目を向ける。南浦も異常に気付いた様子。目を見張って透華を見ている。
341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:03:36 ID:o6FcdT4B0
シロ(他のやつも気付いてるのか……? 豊音や清澄の宮永咲、永水の石戸も大概化け物だと思うけど……こいつは……或いはあいつら以上かもしれない)

南浦(冷たい……深い川底に引き込まれたような……芯から凍る冷たさ。静かな水面ほど……深いところは激流になっているというが……ちょうどそんな感じだ。
 この落ち着いた河の底には……龍がひそんでいたというのか……?)

池田「? おい、なにしてんだし、切るなら早く切れよ」

 池田、鈍感ッ!!

シロ(こいつ……! このレベルのプレッシャーになんも感じてないのか? 実はけっこう大物なんじゃ……。いや、まぁ冗談はさておき……)

 シロ、透華を横目で観察するも、正体見えず。

シロ(……ここは……少し様子を見たほうがよさそうだな……)

 シロ、川の温度を指先で確認するように、ゆっくりと河に牌を捨てる。

 その――直後ッ!!!

透華「ツモ……断ヤオ赤一ツモ……1000・2000は……1100・2100」

シロ(やっぱり……あのまま普通にリーチを掛けていたら振り込んでいた。にしても不気味なくらい地味な和了りだな。
 とりあえず親っ被りの被害は小さくて助かったけど……それとも……ここからチャンピオンよろしく地獄が始まるとか……?)

南浦(龍門渕透華……私の支配をまるで受け付けていない。ラス親……連荘はさせない。先に和了って断ち切る……!)

池田(ん? 二人ともなんで龍門渕のこと見てんだし)

南:119500 透:85500 白:104400 池:90600
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:03:52 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「小瀬川選手! リーチするかに思えましたが……なぜか面子を崩して放銃を回避しました!!」

初瀬「最初は普通にリーチって言おうとしてましたよね。それから、龍門渕選手のほうを見て……なにか驚いたような表情をしていました。
 なんにせよ、あそこでテンパイを崩すのは意味不明です」

純「さすがに小瀬川はいいカンしてやがる。しかし……まさかここで目覚めちまうとはな。確かに、今日は強えやつがわんさか集まってるから……ありえるかもとは思っちゃいたが……」

菫「目覚めた……というのは龍門渕選手の変化のことですか? なにか心当たりが?」

純「あぁ……オレたちは『アレ』を、便宜的に『冷たい透華』と呼んでいる」

初瀬「冷たい……?」

純「そうだ。雪解け水が流れる春の川のような……日の当たらない地下を伝わる水無し川のような……触れるものを凍てつかせる冷たさだ」

すばら「よ、よくわかりませんが!!! 何やら不穏なことになっているようです!! が、場はあくまで穏やか進行していますっ!!!」
343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:04:09 ID:o6FcdT4B0
@対局室

南四局・親:透華

南浦(なんだこれは……東場でもないのに配牌がバラバラ……? ツモも最悪……まるでテンパイに持っていけない……)タンッ

南浦(優希に聞いた話では……確か天江衣がこういった重たい場を作るという話だったが……龍門渕透華……これもまた人外の何かなのか……?)タンッ

南浦(テンパイに持っていけない上に……鳴くチャンスもない……ありえない……南場の私と……先ほどまで好調だった岩手の小瀬川白望……それに場に関係なく勢いのある風越の池田華菜……私たち三人を同時に押さえ込むなど……不可能なはず……)タンッ

南浦(よ……よし……!! なんとかテンパイまで持っていくことができた……!! 相変わらず鳴きも何もなく静かな場だが……私なら……この凪いだ場でも風を起こすことができる……!!)

南浦「リー……」

透華「ロン……」パラララ

南浦(なあっ……!? 直前で待ちを切り替えている……!? 不自然過ぎる……まさか……私への直撃を狙って……!!?)

透華「發ドラ一……3900」

南浦「……はい」

シロ(不自然な待ちの切り替え……さっきの私のときも……普通にリーチをかけていれば振り込んでいた……リーチ宣言牌で和了るとか……そういう感じの……豊音の背向と似たような能力……?
 けど……それだけではこの重たい場を説明できない……鳴くこともできないし……一体この人はなんなんだか……)

南浦(わけがわからない……しかし……このまま終わるわけにはいかない……!!)

池田(んー……? この手の重さ……なんかデジャヴだし……)

南:115600 透:89400 白:104400 池:90600
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:04:25 ID:o6FcdT4B0
南四局一本場・親:透華

シロ(リーチ宣言牌で和了る能力だとしたら……対策は豊音の先負と同じ……リーチしなければいいだけのこと……素直に手を進めていくと……たぶんさっきみたいなことになる……だから……ここは少し回り道をしてみるとしようか……)タンッ

シロ(ちょっと情報が足りな過ぎるな……できれば……鳴いたりして場を引っ掻き回したいんだけど……それを封じられてるっぽいし。
 まあ……オーラスだから……一回和了ればそれで終わる……あと二、三回くらい連荘されるのはもう仕方ないとして……突破口を見つけることに尽力しようか……必要なら他家のアシストに回ってもいい……)タンッ

シロ(けど……まさか豊音と同じ多重能力者ってことはないよね……? あれだと突破口を見つけた途端に別の能力で刈り取られる……そうすると手がつけられない。
 まあ……天江衣の能力から類推すると……場を支配する系の何か……って……それって一番突破しにくいやつだよな……。
 宮永照の連続和了とか天江衣の海底と同じ……目立った特長として見えるものはほんの氷山の一角で……本当に恐るべきはそこに持っていく圧倒的な支配力……うわ……ダル過ぎる……)タンッ

 十三巡目

シロ(さて……散々回り道して……役無しだけどテンパイ……ここは……リーチをかけたほうがいいのか……かけないほうがいいのか……わからないけど……とりあえず様子見でツモ狙いかな……)タンッ

透華「ツモ……チャンタツモ……2000は2100オール」

シロ(げ……うわ……そういうことするのか……)

南浦(直前の宮守の捨て牌を見逃してツモ和了り……? こちらは相変わらず一向聴から先に進めなかったというのに……随分と余裕じゃないか……!)

池田(んー……打点は低いけど……この一向聴から動けない感じ……間違いなく天江衣と同じ何か。
 そういえば……龍門渕透華と天江衣は従姉妹なんだっけか……偶然じゃないとしたら……そろそろなんとかしないと全部持っていかれるし……!!)

南:113500 透:95700 白:102300 池:88500
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:04:41 ID:o6FcdT4B0
南四局二本場・親:透華

シロ(そっか……少し……見方が違ったみたいだな……この人は豊音じゃない……条件付きで支配力を発揮するタイプじゃなくて……常時発動型の能力……リーチ宣言牌で和了るとか……そういう発想ではこの場の謎を紐解くことはできない……)タンッ

シロ(さっきの……私の捨て牌を見逃して……直後にツモ和了……あれで……少しだけど見えた……この人……リーチ宣言牌で和了る能力じゃない……リーチできない場を作る能力なんだ……。
 そう考えると……このやけに静かな河も頷ける……となると……たぶん……リーチだけじゃない……もし……この穏かな河を生み出すことがこの人の力なら……恐らく……)タンッ

透華()タンッ

南浦()タンッ

池田()タンッ

シロ「チ……」

透華「ロン……三暗刻……4800は……5400」パラララ

池田「にゃっ!?」

シロ(やっぱり……そういうことか……この人が何を支配しているのか……これでおおよそ把握できた……けど……もし私の考えが正解だとして……一体どうやって止めればいいのやら……)

南浦(これといった特徴のない安手で四連荘……!? わからない……宮永咲のときはカンを封じればいいという対応ができたが……私には……これが能力なのかそうでないのかも区別ができない……どうする……どうすれば……!)

池田(龍門渕……連荘で巻き返してきたな。それに比べて華菜ちゃんは……一人沈み!? そんなの絶対嫌だし!!)

南:113500 透:101100 白:102300 池:83100
346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:04:57 ID:o6FcdT4B0
@実況室

すばら「またまた和了りましたあああ!! 龍門渕選手!! オーラスで猛ラッシュです!!」

純「このまま他家が何もできなけりゃ、この対抗戦もこれで終了かもな」

初瀬「それは……この先も龍門渕選手が和了り続けるってことですか? そんな無茶苦茶な」

菫「いや、龍門渕選手はあの天江選手の親族だと聞いています。初瀬さんも、全国で三校を同時にトバすなんてことをやらかした天江選手の無茶苦茶さは知っているでしょう?
 それと似たようなことを、龍門渕選手もできるとしたら?」

初瀬「……いったい龍門渕選手は何をしているんですか?」

すばら「井上さん、できれば解説をっ!!」

純「まあ……詳しいことはオレもわからんが……透華のあれは、衣の『場の支配』ってやつと似てるとこがあるな」

初瀬(天江選手の『場の支配』ってのが私は初耳なんですが……ま、まずは話を聞きますか……)

純「『治水』とでも言えばいいのか。透華は……川を支配してるんだよ」

菫「川……『河』ですか」

純「そうだ。なんつーか、きちんと整備された川ってのは、決まってるルートを淡々と海へ向かうだけだろう? 透華はその『流れ』を支配してるんだ。『河』の有り様を決定してるっつーのか。
 たとえその流れに逆らおうとしても、その流れを乱そうとしても、河の主――『龍』の支配がそれを許さない。透華以外の何人も……『河』に『手出し』ができなくなる」

初瀬「『河』に手が出せないって……鳴けないってことですか?」

純「鳴けないで済めばまだいいんだがな。あの『龍』は……『河』から牌を掬うことすら許さない」
347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:05:14 ID:o6FcdT4B0
菫「ロン和了りができない……と?」

純「そういうことだ。『河』を支配する『龍』は頑固でな。鳴くことも、和了ることも許さない。リーチや暗槓すら、『河』を乱すこととして押さえつける。
 他家は、ただ静かに……河の流れが終着の海に行き着くのを見ていることしかできない」

初瀬「鳴けないしリーチも無理でロンできないって……。で、龍門渕選手だけは河に出た牌で自由に和了れるんですよね。あまりに一方的な状況……どうやって攻略すればいいんですか?」

純「例えばだが、うちの衣みたく『河』ではなく『海底』から牌を掬えるやつは、あの支配の中でも和了れる。
 あとは……永水の石戸なんかがそうだと思うんだが……『山』を支配できるなら、牌を『河』に流れる前に掘り出せるわけだから、普通に対抗できるはずだぜ。
 と、ま、決して無敵ではないんだよ。透華自身だって無限に和了れるってわけじゃないから、案外プラス五万くらいで『龍』が引っ込むかもしれねえし」

初瀬「五万って……。というか……今の話だと、なんのオカルトも使わないで和了るのはどうやっても無理ってことになりません?」

純「どうだろな。たとえオカルトに頼らなくても、相当の豪運と、龍の支配を逆手にとるような奇策でもあれば……なんとかなるのかもしれん。
 去年のインターハイでは、透華がロンする一瞬の隙を突いて、強引に頭ハネで他家をトバしてたやつがいたな」

すばら「聞けば聞くほど大変な状況のようです!! 果たして龍門渕選手は止められるのでしょうか!? 止めるとしたら、それは一体誰なのでしょうか!?
 先鋒戦前半オーラス!! 引き続き目が離せません!!」
348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:05:31 ID:o6FcdT4B0
@対局室

南四局三本場・親:透華

シロ(まずいな……もし仮に……龍門さんが河を支配する能力を持っていたとすると……こちらはリーチができない……さらには鳴けない……恐らくはロン和了りすらできない。
 ということは……この重たい場で龍門さんを止めるには……龍門さんより早くツモる以外に方法がない……)タンッ

シロ(けど……河を支配するということは……こちらの捨て牌を支配するということで……捨て牌を支配されてるということは……手牌を支配されているのと同じだ……そんな状況で龍門さんより早く和了れるとは思えない。
 敢えて逆らっても手が遅くなるだけ……無理に崩して誰かに差し込んだり鳴かせたりとかしようとすると……たぶんそれこそ龍門さんの思う壺……さっきの風越さんがそうだったように……その瞬間に出和了りされる。
 参ったな……これはダルいじゃ済まされない……)タンッ

 一方、南浦。

南浦(く……南場だというのに……! せめて鳴くことができれば……再び風が私に吹くはずなのに……!!)タンッ

南浦(上家が龍門渕透華だからだろうか……さっきから鳴くこともできない……かといって門前で進めても一向聴から抜け出せない……この場を意図的に作り出しているのか……化け物め……!)

 一方、池田。

池田(この感じ……もう何度も体験した……あの最悪の地獄だ……さっき……どうにか場を乱そうとして……宮守の手が進みそうなところを出してみたけど……それを狙われた。
 どういう理屈で何が起こってるのかはよくわからないけれど……わかるのは……普通に打ったら……また負ける……!!!)タンッ

 池田、辛酸ッ!

池田(負けるのか……また負けるのか……あたしは……! 去年も今年も天江に負けて……個人戦では結果を残せなくて……何が風越のナンバーツーだ……! あたしは……弱い……!!)タンッ

池田(キャプテン……あたし……どうしたらいいんですか……キャプテン……!!)
349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:05:46 ID:o6FcdT4B0
 ――回想・風越女子麻雀部・インターハイ県予選後――

久保「ああ……? 今なんつった、池田ァ!」

池田「ひっ……いや……その……次期キャプテンの話は……光栄なことなんですけど……あたしに務まるか自信がなくて……」

久保「自信がないだァ……? 何を甘えたこと言ってんだ、池田ァ!!」パァン

池田「っ……!! すいません……!!」

久保「テメェがなんと言おうと……次期キャプテンはテメェ以外にありえねえんだよ! 自信がねェ? バカかお前。福路は自信を持ってキャプテンになったとでも思ってんのか?
 テメェはこの一年あいつから何を学んできた!?」

池田「キャプテンから……学んだこと……」

久保「いいか? 福路の全国個人戦が終わったら問答無用でテメェが新キャプテンだからな。それまでに……その根性を叩き直してこい。拒否することは許されねえ」

池田「は……はい……」

 *

美穂子「あら……華菜……どうしたの?」

池田「あ……キャプテン……あの……その……」

美穂子「?」

池田「えっと……なんでもないです……!」ダッ

 ――――――
350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:06:02 ID:o6FcdT4B0
池田(結局……キャプテンには何も言えなかった……言えるわけない……あの人に……もう引退するあの人に……これ以上迷惑なんて掛けられない……これまで……あたしはずっと守ってもらってきたんだから……)タンッ

池田(そう……キャプテンは……ずっとあたしたちを守ってくれていた……弱音なんて吐いたところ……見たことなかった……だから……あたしは決めたんだ……あたしもそうなろうって……!
 コーチの言う通り……きっとキャプテンだって……自信がなくなったり……辛いときもあったんだ……けど……それを後輩のあたしたちには見せなかった……あたしも……そういう風にならなくちゃいけないんだ……!!)タンッ

池田(そのためには……まず……勝つ……!! 強くなる……!! そのために……今日あたしはここに来た……!!)タンッ

池田(けど……これが現実……! 天江と恐らく同種類の魔物……龍門渕透華……どういうわけか豹変したこいつに……今のあたしじゃ歯が立たない……!!)タンッ

池田(悔しい……悔しい……っ!! なんであたしはこんなに弱いんだ……!! なんであたしは……キャプテンみたいに強くないんだ……!!
 これからは……あたしがキャプテンになるのに……!!!)タンッ

池田(でも……ただでは終われない……決めたんだ……今年……天江に負けたとき……! 誰に見られても恥ずかしくない打ち方をする……どんな状況でも諦めない……何事も……前向きに楽しんでいくって……!!)タンッ

池田(笑ってやる……!! 最後まで……負けたって……あたしは笑ってやる……!!)タンッ

池田(だって……それくらいしか……今のあたしが自信持てることなんてないから……!!)タンッ

 池田、笑顔ッ!!!
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:06:18 ID:o6FcdT4B0
池田(さあ……海の底が近い……これで海底なんて和了られたらトラウマフラッシュバックだし……! けど……そうじゃなければ……!!)ツモッ

 池田、十七巡目、ラスツモは手牌にまったく絡まない字牌ッ!!

池田(そうじゃなければ……違う未来がある……! もちろん……これで……あたしの負けは確定なんだけど……! 本当に……やってらんないし……!!)タンッ

 池田、前進ッ!!

 一方、シロ、南浦、苦戦ッ!!

シロ(んー……この一枚だけある南…たぶん……南浦さんが鳴けるんだろうけどなぁ……間違いなく龍門さんの待ちだろうしなぁ……)タンッ

透華(…………)タンッ

南浦(ダメだ……また……手ができなかった……! これでは……ずるずると……静かな水面の下……冷たい激流に……溺れてしまう……!!)

 静かに流れゆく川の水は、やがて、海の底へと辿り着く。

 海底牌を手にする南浦、しかし、どうにもならず。安牌を龍が支配する河へ流す。

 龍、不動。

 和了りの出なかったことにひとまず安堵の溜息を漏らす、南浦とシロ。

透華「テンパイ……」

シロ「ノーテン(やっぱり……七対子南待ち……困ったな……)」

南浦「……ノーテンです(く……こんなことが……!!)」
352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:06:34 ID:o6FcdT4B0
 手牌を晒す三人。

 親のテンパイ流局で、連荘は確定。

 各人、南四局四本場の戦いへと、思考を切り替える。

シロ(龍門さんに隙がなさ過ぎる。回り道すれば先にツモられる……無茶をすればロンされる……普通に進めても手の平の上……しかも……今みたいに出したらそこで終了みたいな不要牌を掴まされたら……完全に身動きが取れなくなる。
 ぎりぎり思いつく範囲で頭ハネならロンできそうだけど……今回のルールだと……頭ハネは採用してないからなぁ……どーすんだろこれ……ダル……)

南浦(落ち着け……私。この場は龍門渕に支配されている……そう考えて打ったほうがいい。
 けれど……そういう相手は個人戦にはいなかった……団体戦に出れなかったことがこんな形で響いてくるとは……ここは……宮守が何かを掴んでいる風に見える……彼女の意図を読み取って協力するのが一番か……)

 しかし、そうではない者が――場に一人だけ残っていた……ッ!!

池田「だから……お前らは一体どこ見て麻雀やってんだし。どうして再重要危険人物である華菜ちゃんを無視して場を進めてるんだしっ!!」

透華(………………)

南浦(風越……何をぐだぐだと言っている?)

シロ(無視するとかしないとかじゃなくて……海底を誰も和了らなかったんならそれで対局は終わりでしょうに……)

 池田、『それ』に気づく様子のない三人を見かねて、立ち上がる。
353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:06:51 ID:o6FcdT4B0
池田「とにかく……先鋒戦前半はこれで終わりだし!」

シロ「いや、いつ先鋒戦の前半が終わったんだって……」

池田「ちっ、ちっ、ちっ。宮守の三年、観察力が足りないし。河をよく見てみろよっ」

 池田に促され、河を眺めるシロと南浦。

 鳴きもリーチもなく、静かに流れた河。

 最初に気づいたのは、シロ。

 続いて、南浦が息を飲む。

池田「本当は九種九牌で流そうと思ったんだけどな。さっきから誰も鳴きを入れないから、モロバレ国士よりはマシかと思ってやってみたら、まさかの大成功だし!!
 つーか、お前ら河くらいちゃんと見とけよ。終盤のほう、華菜ちゃんずっと鳴かれるんじゃないかってひやひやしてたのに」

シロ(いや……たぶん気付いたとしても鳴けなかっただろうけど……まさかそれを逆手に取るとはね……!)

南浦(そもそも鳴きがどうこうではなく……こんなの……やってみようと思ってできる役ではないはず……なんという強運……!!)

 池田の河から浮かび上がってきたのは、さながら燈篭流しの如く、龍の支配を逆手にとって紡がれた、十七の光――!!

池田「流し満貫……!! 2000・4000の三本場は、2300・4300だしっ!!」

 流し満貫――その成立条件は、以下の二つ!!

 流局時の捨て牌を全てヤオ九牌で構成することッ!!

 そして――自身の捨て牌を一度も鳴かれないことッ!!!
354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:07:08 ID:o6FcdT4B0
池田「ま、なかなか楽しい麻雀だったし。また次打つときがあったら、今度は負けないから覚悟しろしっ!!」

 点棒を受け取って、笑顔で対局室を後にする、池田。

 シロと南浦は、溜息でその背中を見送る。

 透華はといえば――予期せぬ反撃に龍が鎮まり、池田の点数申告を受けて元の透華に戻っていた。

透華(あれ……わたくしは何を……? って!? 先鋒戦前半が終わり!? なにがどうなってるんですの!!? なんか点棒が勝手に増えてますわ!?)

シロ(いやいやいや……まさか本当に原点で豊音に回すことになるとは。本音を言うと……どんな打ち方をしようとプラスで終われると思ってたんだけど……それだけ手強い面子だったってことか。
 ホント……ダルい。ま、少しは楽しめたからいいけどさ)

南浦(一応優希のリードを守った形ではあるけれど……私自身はマイナス。悔やんでも悔やみきれない。これではいい道化だ。次こそ……誰が相手だろうと勝ってみせる……!)

 全国選抜学年対抗戦・先鋒戦前半――終了ッ!!

<結果>
一位:優希・南浦+11200(111200)
 >優希(+20900)・南浦(-9700)
二位:小瀬川白望+0(100000)
三位:龍門渕透華-3200(96800)
四位:池田華菜-8000(92000)
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:07:24 ID:o6FcdT4B0
@会場某所

 流し満貫で先鋒戦前半に幕を引き、笑顔で対局室をあとにした、池田。

 しかし、対局室を出るやいなや、池田は控え室ではなく、トイレのほうに走った。

 その目には――涙。

池田(負けた……! また負けたし……!!)

 脳裏に過ぎるのは、先の県大会。

 団体戦も個人戦も、池田の成績は、決して満足できるものではなかった。

 池田は、ただ美穂子の背中を遠くから眺めているだけだった。

 自他共に認める風越のナンバー2。

 しかし、ナンバー1との差は、あまりに大きい。

池田(あたしが……! 新キャプテンのあたしがもっと強くならないと……キャプテンが安心して引退できないのに……!! どうしてあたしは……こんなに弱いんだ……!!)

 池田、トイレの鏡の前に立って、情けない自分の泣き顔を見る。

 手など抜いていない。決して恥ずかしい打ち方などではなかった。最大限の力で、真正面から敵を倒しにいった。

 例えば、美穂子なら、或いは久保でさえも、池田の成長と健闘を称えてくれるかもしれない。

 それでも――負けは負け。
356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:07:40 ID:o6FcdT4B0
池田(清澄の片岡も龍門渕も……平滝の南浦ってやつも……あたしが卒業するまで……ずっと長野で戦い続けることになる相手。
 天江衣も……清澄の大将だって……長野を制するためには絶対に倒さなきゃいけない相手だ……!)

 鏡の中、ライバルたちの顔が浮かんでは、消える。

池田(本当に……この先……あたしはあいつらに勝てるのか……? あたしは……風越の新キャプテンとして……堂々とあいつらの前に立てるのか……?
 また清澄や龍門渕や鶴賀と決勝をやったとして……本当にあたしは風越を優勝に導くことができるのか……? こんな……負けてばっかりのあたしが……?)

 圧し掛かる、結果という、現実。

 福路美穂子は、勝ち続けた。

 池田華菜は、負け続けた。

池田(悔しがってる暇はないのはわかってる……! コーチの言う通り……自信がなくても弱くても……キャプテンになるあたしは前に進んでいかなくちゃいけないんだ……!!
 けど……けど……!! キャプテン……あたし……どうやったらキャプテンみたいに強くなれますか……!? あたし……できる限り頑張るつもりなんです……!! 胸を張って前を見て……楽しんでいくつもりです……!!
 でも……このままじゃ……こんな弱いあたしのままじゃ……麻雀を楽しむことだって……いつか……できなくなってしまいそうです……)

 池田、前を見ていることも辛くなって、俯く。

 と、背後に人の気配――

小走「池田……? こんなところで何をしている?」

 顔を上げる池田。鏡の中には、小走やえの姿。
357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:07:56 ID:o6FcdT4B0
池田「こ……小走さん……!?」

小走「なんだ……池田。泣いてたのか?」

池田「え……う……その……」

小走「別に恥ずかしがることじゃない。負けたら誰だって悔しいものだ。それに……私と池田はこんな機会でもなければまともに会うこともないだろうからな。
 よかったら……私に話してみろよ。これでも私は三年、ニワカ二年の悩み相談などお手のものだ」

池田「小走さん……すいません……ありがとうございます」

小走「で……どうした、池田」

池田「はい……なんだか、弱い自分が情けなくて」

小走「弱い……? お前が? まあ……さっきはさすがに相手が相手だから力不足の感はあったが……決して内容は悪くなかったと思うぞ」

池田「でも……負けは負けですから。あたし……今日だけじゃなくて……今年の県大会からずっと負けっぱなしなんです。
 そんなあたしが……今度……風越の新キャプテンになるんですけど……これから……本当にこんな弱いあたしが風越を引っ張っていけるのか……不安で……」

 小走、腕を組んで、少し考える。
358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:08:56 ID:dBfPLVB10
麻利「うぅぅ うぅぅ」

麦野「どうやら早速トイレみたいね」

番外個体「ミサカも手伝う!」

打ち止め「ミサカも!」

麦野「え?汚いわよ?」

番外個体「そりゃ最終信号のは嫌だけどまりりんのなら嫌じゃないもん!」

打ち止め「ちょっとそれどういうこと? ってミサカはミサカはミサカよりも幼い妹の発言に暗いついてみる」

麻利「ぅぅぅぅ~~」

麦野「話してる暇はないか、手伝うつもりなら私のロッカーの下の段におしりふきがあるからそれ持ってトイレにおいで」

打ち止め「ラジャー!」タタタ

麦野「走ると危ないわよ?」

番外個体「わかりました ボス!」

麦野「誰がボスだ」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:15:57 ID:dBfPLVB10
滝壺「う~~ん、どうやったら出るようになるんだろう」ジー

絹旗「本当に出すつもりですか?」

滝壺「きぬはたはまりりんにおっぱいあげたくないの?」

絹旗「やってみたいかどうかでいえばやってみたい気持ちはありますけどいくらなんでもこれは・・・」

フレンダ「結局、こういうのは母親の特権ってわけよ」

滝壺「残念、きっとむぎのとは変わった味がするはずだからまりりんも味の変化を楽しめると思ったのに」

フレメア「味変わるの?」

滝壺「そんな気がする」

フレンダ「それじゃあ滝壺と麦野のお乳の味の違いは?」

滝壺「むぎののはちょっとコクが強いけど私のは少し苦味がある」

絹旗「苦いんですか?」

滝壺「うん、たぶん体晶の影響」

フレンダ「妙に生々しいわけよ」
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:24:40 ID:dBfPLVB10
フレメア「大体、赤ちゃんできないとおっぱい出ないんじゃないの?」

絹旗「ん~、ホルモンの影響で妊娠しなくても出る人もいるって聞いたことありますけど専門家じゃないので超曖昧です」

滝壺「つまり出せないことはないんだね?」

フレンダ「やめといたほうがいいわけよ、例えだせたとしても麦野がそう簡単に滝壺に譲るとは思えないわけよ」

滝壺「むぅ」

フレメア「う~ん」

絹旗「どうしましたフレメア、そんなに難しい顔して」

フレメア「大体、赤ちゃんってどうやったらできる にゃあ?」

フレンダ「 」

絹旗「 」
364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:30:58 ID:dBfPLVB10
滝壺「えっとね、男の人のおち」フレンダ「ストオオオオオオップ!!!!」ガバッ

滝壺「もがもが」

フレメア「にゃあ?」

絹旗(そういえばフレメアはまだ9歳でしたね、知ってるか知らないか超微妙なお年頃です)

フレンダ「えっとあれよ!結婚すれば赤ちゃんできるようなるから!深く考えない!」

フレメア「大体、麦野も上条も結婚してないし上条は高校に通ってるじゃない」

フレンダ「くっ、わが妹ながら鋭いわけよ」

絹旗「こほん、仕方ありませんね、ここは私がおしべとめしべのお話をしてあげましょう」

フレメア「それ学校で習った。受粉の話でしょ? はぐらかさないでほしいにゃあ」

滝壺「もがもがむぐ」

絹旗「あー、フレンダ、とりあえず滝壺さんを放してあげてください、割と苦しそうですよ?」

フレンダ「おっと」パッ

滝壺「やっとおしゃべりできる」
368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:37:12 ID:dBfPLVB10
フレメア「ねえねえ、どうやったらできるの?」

滝壺「男の人の」フレンダ「滝壺は口を開かない!!」クワッ

滝壺「きぬはた、ふれんだがこわい」

絹旗「ま、まあフレメアのことですからこれは仕方ありません」

フレメア「・・・何で教えてくれないの?」

フレンダ「ま、まだ早いわけよ!」

フレメア「でもいつかは知るんでしょ?」

フレンダ「そりゃいつかはだけど・・・」

フレメア「お姉ちゃんが教えてくれないなら麦野と上条に聞く!」

フレンダ「いやいやいやいやいやいやいや!!だめだめだめだめそれだけは絶対にだめ!」

絹旗「何と恐ろしい発想を・・・」

フレメア「じゃあ教えて?」

フレンダ「ど、どうすれば・・・ どうすればこのピンチを・・・」
371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:45:59 ID:dBfPLVB10
滝壺「ふれんだ、教えてあげよ?」

フレンダ「まだ早いわぁ!!」

絹旗「とは言いますがそろそろ知る年齢であることも事実です。知ったからと言ってすぐにどうこうってわけじゃないでしょう」

フレンダ「ぐぬぬ・・・」

フレメア「お姉ちゃん、教えて?」

絹旗「フレンダ、あきらめが超肝心です」

滝壺「正しく教えてあげることは何も悪いことじゃないよ?」

フレンダ「はぁ、しょうがないなぁ フレメア、まじめに聞くのよ?」

フレメア「やった!」
376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/19 23:53:50 ID:dBfPLVB10
ジャバー ゴボゴボ

麻利「あぃ」

麦野「たくさん出したわね、すっきりした?」

打ち止め「ミサカ人のを見たの初めて・・・」

番外個体「においもきついね・・・」

麦野「はっはっは、私も当麻も最初はそんな反応だったから気持ちはわかるわ」

打ち止め「でもこんなことでしょげるミサカじゃないのだ!」

麦野「お、ポジティブね」

番外個体「こんなことで負けてたら赤ちゃん育てられないもんね!」

麦野「その通りよ、これも育児にはつきものだもの」

打ち止め「では早速まりりんのおしりをきれいにするのだ!」

番外個体「おー!」

麻利「うー」
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:01:14 ID:X9H62juC0
浜面「うわぁ・・・あっちぃ・・・」

上条「こりゃ呼吸するのもつらいな」

一方通行「あン?言うほどか?」

浜面「お前こっそりベクトル使ってないよな?」

一方通行「使って俺に何のメリットがある」

浜面「俺つえー っていうのをアピールするため?」

一方通行「よォし浜面、お前はここで死ね」

浜面「うわっ!冗談だって!冗談!」

一方通行「こっちも冗談ですゥ」ニタァ

浜面「お前がそういう物騒なこと言うと冗談にきこえねえんだよ!」

上条「そうだぞ一方通行、仮に今浜面が死んだら俺たちどうやって帰ればいいんだ?」

一方通行「そンときゃ俺がタクシー代出してやる」

上条「そうか、じゃあ好きなときにやっていいからな」

浜面「色々と待ってくださいお二人とも」
381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:08:04 ID:X9H62juC0
ふきふき

打ち止め「これってこのまま流してもいいの?」

麦野「もちろんよ、じゃないと色々きついでしょ?」

番外個体「ゴミ箱にポイってわけにもいかないもんねー」

麻利「あー!」

麦野「よかったわね、きれいにしてもらえて」

番外個体「まりりんも喜んでる」

打ち止め「この後はお昼寝?」

麦野「多分ね」

打ち止め「あーあ、まりりんと一緒にお湯に浸かりたかったなー」

番外個体「ミサカもー」

麦野「また来ることもあるわよだからそうがっかりしないの」
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:16:46 ID:X9H62juC0
麦野「さて、いつまでも裸のままじゃ麻利も私たちも風邪ひいちゃうからさっさと着替えるわよ」

打ち止め「ミサカたちはいいけどムギノはじっくりお湯に浸かるべき ってミサカはミサカは気遣ってみる」

麦野「そうは言っても麻利がお昼寝するかもって時にのんびり入浴ってのもちょっとね」

番外個体「じゃあ二人でまりりん見とくから っていうのじゃだめ?」

麦野「そうできればいいんだけどね、私この子のことが気になってしょうがないのよね、せめて見えるところにいてくれればいいんだけど・・・」

麻利「ぁー」

打ち止め「見えるところ・・・」

番外個体「それじゃあこの入り口のドア開けっ放しにしちゃう?」

麦野「発想は悪くないわね」

打ち止め「じゃあいっそ浴場の出口に椅子出してそこでまりりんを抱っこしとくのは?」

番外個体「おお、それならムギノも見てられるから安心だね」

麦野「服が湯気で少し湿るかもしれないけどタオルでくるんであげれば心配ないか それでいきましょう」

「「わーい」」
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:25:30 ID:X9H62juC0
フレンダ「と、いうのが赤ちゃんのできるしくみなわけよ」

フレメア「 」

絹旗「何か私まで恥ずかしい気持ちになってきました」

滝壺「でも誰もが通る道」

フレンダ「わ、わかったかなぁ?大人になるまでこういうことはしちゃだめだぞぉ?」

フレメア「う、うん・・・」

フレメア(そんなことするなんて・・・ じゃあドラマとかでたまにみるあれも・・・)

絹旗「さすがにショックだったみたいですね フレンダはフレンダで口調が超おかしくなってますし」

フレメア「はぁ・・・」

フレンダ「い、以上で説明終わり!何か質問ある?」

フレメア「・・・・ 大体、麦野と上条はどんな風にしてるの?」

フレンダ「 」

絹旗「 」
391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:34:38 ID:X9H62juC0
フレンダ「そ」

フレメア「そ?」

絹旗「そ」

フレメア「そ?」

滝壺「そーは青い空だよ」

フレメア「ドレミの歌?」

 「「そんなこと聞けるかああああああ!!!!」」

フレメア「にゃあっ!!」ビクッ

フレンダ「いい!フレメア!他人のプライベート、特に男女の秘め事に首を突っ込んだらただじゃすまないわけよ!」

絹旗「しかも麦野ですからね!?私たちがそんなこと聞こうものなら殴られるじゃ済まないんですよ!?」

フレメア「え、じゃあ聞かないでおく にゃあ」

滝壺「それがいいよ きっとむぎのも恥ずかしいから言いたくないと思う」

フレンダ「そういうレベルじゃないわけよ」

絹旗「ですね」
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:43:06 ID:X9H62juC0
ガラッ

フレンダ「ん?」

フレメア「うわさをすれば麦野」

麦野「いくらプライベートルームだからってでかい声で叫ぶんじゃないわよ 何かあったの?」

絹旗「え?いやちょっとフレメアにマナーというか色々話してたところです」

麦野「ふーん」

コトッ

打ち止め「これで準備完了!」

番外個体「さあまりりん、一緒にママのお風呂を見守るよー」

麻利「ぅ~」
395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 00:51:55 ID:X9H62juC0
絹旗「あれ?三人とも既に着替えてますね」

滝壺「むぎの、まりりんはお風呂終わり?」

麦野「食事も終わってトイレも終わり、次に来るのはお昼寝タイムよ だからもう着替えさせたのよ」

フレメア「えー、がっかり」

フレンダ「また次があるわけよ で、麦野。何であの二人も着替えて椅子に腰掛けてるわけ?」

麦野「私をお風呂に入れたいんだってさ 私が麻利のこと気になるから抱っこして見えるところにいてくれてるのよ」

フレンダ「粋な計らいってわけよ」

絹旗「私たちもそろそろあがりますか?」

滝壺「うん、私少しのぼせてきた」

フレメア「お風呂上りに牛乳飲みたい」

フレンダ「自販機にあったはず、みんなで一緒に飲もっか」

フレメア「うん!」
397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:01:26 ID:X9H62juC0
浜面「っがぁぁぁ~~ 肌にヒリヒリくるぜ」

一方通行「辛抱できねェならとっとと出ろ、目障りだ」

上条「そうそう、無理してぶっ倒れられても運ぶの面倒だからな」

浜面「何でそういう発言しかできないわけ君たちは、もう少し優しさとかないのかよ」

一方通行「うるせェ、サウナってのは入りてェやつが入るところだ、横で苦しそうにうなられてうざったくねェわけがねェだろォが」

浜面「そりゃそーだけどよー」

上条「無理に俺たちに対抗意識燃やされてもなあ」

浜面「対抗意識とかじゃなくてなんていうかこう、絆?」

一方通行「ホモかてめェは、ンなもンいらねェっての」

浜面「おいおい、何でホモとかそういう話になるんだよ」

上条「裸の男が絆とか言い出したら誰でもそう思うだろうが」
400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:09:58 ID:X9H62juC0
絹旗「それじゃあ麦野、超ゆっくりしてくださいね」

麦野「ごめん、気遣わせちゃった?」

滝壺「ううん、私たちはもう充分堪能したから」

フレンダ「そうそう、これ以上入ってたら茹蛸になるわけよ」

フレメア「ぽかぽか にゃあ」

麦野「そうか、それならみんなの好意に甘えて少しのんびりさせてもらうとしましょうか」

フレンダ「麦野も牛乳飲む?飲むなら用意しとくわけよ」

麦野「いいわね、それじゃあフルーツ牛乳お願いね」

フレンダ「わかったわ そっちの二人は何がいい?」

番外個体「ミサカノーマルなやつがいい」

打ち止め「ミサカはイチゴ牛乳!」
402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:17:53 ID:X9H62juC0
フレメア「やっぱりお子様だね、私はコーヒー牛乳にするというのにイチゴ牛乳とか」プフ

打ち止め「な、何おうっ!コーヒー牛乳のほうが砂糖が多いんだぞ!ってミサカはミサカは歯噛みしながら言い返してみる」

フレメア「そ、それでもコーヒーという大人なチョイスをするだけ私のほうが大人というもの」

打ち止め「ぐぬぬぬ・・・」

絹旗「ほらほら、そんなにいがみ合ってるとまりりんが怖がりますよ」

フレメア「おっと、それはいけない」

打ち止め「この勝負預けておこう ってミサカはミサカは軽い憤りを感じつつもまりりんの様子をチェックしてみる」

麻利「・・・・」

番外個体「まりりんねむいのかな?目が細くなってきたよ」

フレンダ「ほうほうどれどれ」

滝壺「ふれんだ、体を拭いてからにしないとまりりんが濡れちゃうよ?」

フレンダ「おっと、そりゃいけないわ さっさと髪までかわかして着替えてこないと」
406: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:27:30 ID:X9H62juC0
チャプ

麦野「はぁ・・・ 気持ちいぃ・・・」

麦野「やっぱりうちのお風呂とは違うわね もちろん入浴剤なんかとも」

バチャバチャ

麦野「お湯の質も何かこう・・ なめらかというか肌に染みるというか」

麦野「うちのマンションも掘り進めればこういうの出てくるのかしら?だとしたら第一位さまにお願いするのも有りかもしれないわね」

麦野「でもさすがにお願いしたくらいで動くヤツじゃないか」

麦野「あ~~ このまま溶けて流されちゃいそうね」
408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:38:31 ID:X9H62juC0
上条「じゃあ俺そろそろ汗流してあがるわ」

一方通行「おゥ、俺はもう少しここで汗流してるからな」

上条「で、お前はどうするんだ?」

浜面「俺?うーん・・・どうするかなぁ・・・」

一方通行「どっちについていこうか考えてンのか?やっぱりてめェはホモだな」

浜面「ちげーっての、お前らが散々罵倒するから俺も一人になりたくなったっての」

上条「まあ何するかは好きにしていいけど向こうがあがったら呼びに来るからな」

浜面「え?こういうのは女のほうが長いもんじゃねーの?」

上条「麻利のことがあるからな、麻利が昼寝でも始めたら沈利さんは風呂どころじゃないだろうし」

一方通行「となるとうちのガキ共も付き合うだろォな」

浜面「じゃあひょっとしてもう俺たちを待ってるかもしれねーってことか?」

上条「それを確かめる意味でも俺はあがるんだよ。まだのんびりしてるかもしれねーからお前は気にせず好きにしててくれ」
410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:48:05 ID:X9H62juC0
浜面「はぁ~~~」

上条「何だ?」

浜面「やっぱ父親になると変わるもんなんだな」

上条「そりゃ二人のことがいつも頭に浮かぶからな」

浜面「すげえな世の中の父親が全部大将みたいな男だったら虐待とかなくなって皆幸せになれるるんだろうな」

上条「大げさすぎるだろ」

一方通行「虐待はなくなっても鉄拳と説教があることにはかわりねェンだぞ?」

浜面「おっと、そいつを忘れてたぜ」

上条「・・・色々言いたいことはあるが聞き流しておいてやる 何かあったら呼びにくるからな」

一方通行「ン」
413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 01:56:20 ID:X9H62juC0
ごくごく

絹旗「ぷはっ やっぱりお風呂あがりは牛乳ですよねー」

フレンダ「うん、全国の酪農家のみなさんに感謝ってわけよ」

滝壺「ふれめあ、おいしい?」

フレメア「少しにがい・・・」

絹旗「見栄張って砂糖抜きにするからですよ」

フレンダ「結局、無理して飲んでもおいしくないってわけよ」

フレメア「む、無理してない! 大体、これはこれでおいしい にゃあ」

フレンダ「ならもう一本買ってあげるから打ち止めの前で同じこと言ってみるといいわけよ」

フレメア「にゃ・・・」

滝壺「嫌?」

フレメア「じょ、上等!私の大人力を見せ付けてやるんだから!」

絹旗「超意地っぱりです」
414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:04:59 ID:X9H62juC0
ふきふき

上条「携帯のほうは・・・」ピッピッ

上条「音沙汰なしか、まだゆっくりしてるみてーだな」

上条「今はまだいいけどこれが大きくなったらどうなるんだろうなぁ」

上条「友達がたくさんできて土日俺や沈利さんと遊んでくれなくなったりとか・・・」

上条「いやいや、それなら友達とはできないようなことをしてやればいいわけであってだな」

上条「パパと遊ぶのつまんないとか言われないようにもっと遊び方というのを考えて・・・って」

上条「今の俺はちゃんと勉強していい大学に受かることだけ考えねーと 焦りすぎだぞ俺」
419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:12:16 ID:X9H62juC0
麻利「くー・・・・」

番外個体「予想通りまりりん寝ちゃったね」

打ち止め「うん、お風呂でぽかぽかしておなかもいっぱいになったから気持ちよさそうに寝てるね」

ガラッ

フレンダ「牛乳持ってきたわけよ」

打ち止め「しーっ まりりんお昼寝中だよってミサカはミサカは静かにお話してみる」

フレンダ「おっと、ごめんごめん」

フレンダ「はい、イチゴ牛乳とノーマルな牛乳」

打ち止め「待ってましたー」

番外個体「ミサカ今手が離せないからストローさして口のところまで持ってきてくれる?」

フレンダ「ん、いいわよ」プスッ

打ち止め「ん」チュー

打ち止め「おいしい」
424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:18:29 ID:X9H62juC0
絹旗「お、まりりんお昼寝ですか」

フレメア「大体、ぐっすり にゃあ」

滝壺「ふれんだ、何してるの?」

番外個体「ん」チュー

フレンダ「寝てるまりりんを起こさないようにがんばってるワーストのお手伝いってわけよ」

滝壺「ふれんだがお世話してるみたい」

フレンダ「こんなに大きい子は私の手に余るわけよ」

番外個体「ぷはっ うむ、苦しゅうない」

フレンダ「こらこら、誰が家来だ」

番外個体「えへへ、冗談言ってみただけ」

フレンダ「こやつめ」

麻利「くー・・・・」

打ち止め「ごちそうさま ってミサカはミサカは紙パックをきれいに折りたたんでみる」
432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:28:04 ID:X9H62juC0
麦野「あら、気がついたらすっかり取り囲まれてるわね」

麦野「あの様子じゃとうとうお昼寝はじめちゃったか」

パチャッ

麦野「ここのお風呂も楽しめたことだしもう少ししたらあがるとしますか」

パチャパチャ

麦野「結構時間経ってるから当麻たちもとっくに着替え終わってる可能性もあるわね」

麦野「ま、それならそれで何かやって暇つぶしててくれるでしょ」

パシャッ

麦野「卓球とかゲームとかそういうのやってるかもしれないか」
438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:35:47 ID:X9H62juC0
ガラッ

浜面「はーっ、いい湯だったぜ」

上条「お前すっかり真っ赤になっちまってるな」

浜面「おう、熱めの湯にたっぷりと浸かってきたからな」

上条「そりゃ結構なことで、ほらほら、さっさと体ふいちまわねえとその辺に水溜りできちまうぞ」

浜面「わかってるよ」

ガラッ

一方通行「なンだ、てめェと同じタイミングか」

浜面「奇遇だな」

一方通行「ン で、ヒーロー、あいつらから連絡はあったか?」

上条「いや、今のところ何も どうやら向こうは向こうでのんびりしてるみたいだな」

一方通行「結構じゃねェか、なら何か飲ンで連絡待つとすっか」

上条「そうだな」
448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:44:46 ID:X9H62juC0
麦野「麻利は?」

滝壺「お昼寝中だよ」

麻利「くー・・・・」

麦野「よしよし、それじゃあ私は着替えてくるとしますか」

フレンダ「じゃあ私は麦野のフルーツ牛乳を用意するわけよ」

麦野「ありがと、甘えさせていただくわ」

絹旗「それにしても寝ているまりりんを抱っこしてるのは超うらやましいですね」

フレメア「わたしも抱っこしたいけど起きちゃうかもしれないし・・・」

打ち止め「今は我慢の時ってミサカはミサカはうらやましがりながらぐっとこらえてみる」

番外個体「えへへー、ミサカがひとりじめー」
456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 02:51:19 ID:X9H62juC0
浜面「悪いな、俺までおごってもらっちまって」

一方通行「気にすンな、ただのついでだ」

上条「それにしても流石学園都市、牛乳以外は見事にわけのわからない飲み物ばかりだぜ」

フジマジャナクテトウマダニャーン♪

上条「お、沈利さんからだ」ピッ

浜面「向こうはどうだって?」

上条「麻利がお昼寝中、みんな着替え終わったところだってさ で、俺たちが何かしてるなら合流するんだと」

一方通行「時間も時間だからいっそメシにすりゃどォだ?」

浜面「そういやもうそんな時間だな」

上条「じゃ、そう伝えておくか」ピッピッ
469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 03:04:23 ID:X9H62juC0
 「ふっふっふ、ついに来ましたよ学園都市・・・」

 「まず目指すはあの男、ロシア以来ですから一年以上ぶりになるわけですね」

 「あのころにくらべて腰もくびれてますますせくしぃになった私の魅力でメロメロにしたあとにアレでとどめをさしてあげましょう」

 「もちろん第一夫人とも仲良くするにこしたことはありませんからその辺は抜かりなく」

 「『新たなる光』の一員レッサーちゃんが上条当麻を見事手篭めにしてあげましょう」

レッサー「待っていやがれ上条当麻!お前はもう逃げられないからなぁ!!はーっはっはっはっはっは!!」


前半 完
470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 03:05:15 ID:dXXXVGVK0
492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 11:11:21 ID:X9H62juC0
パカッ

上条「いただきまーす」

吹寄「今日は卵焼きとしょうが焼き、それに炒めた野菜のシンプルなお弁当ね」

青ピ「でもめっちゃうまそうやないか」

姫神「梅干がひとつのアクセント。一目見てわかる。これは確実にすっぱい」

土御門「うらやましいぜい」

上条「お前ら相変わらず俺が弁当開けると寄ってくるんだな」

吹寄「こんなおいしそうなものを目の前にパンをかじる私の気持ちが貴様にはわからないの?」

上条「知るか、自炊しろ」

青ピ「カミやんいつの間にこんなに冷たくなったん?」

姫神「きっと私たちのことを忘れてしまったにちがいない」

土御門「薄情なやつだぜい、俺たちとの思い出はいらないものだってのか?」

上条「うるせえな、弁当くらい味わってじっくり食べさせてくれってんだ」
494: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 11:22:40 ID:X9H62juC0
もぐもぐ ごくん

上条「ごちそうさまでした」

上条(沈利さん、今日もうまかったぜ)

吹寄「パンと健康飲料はおいしいわー」

青ピ「コンビニのお弁当おいしいわー」

姫神「購買で買ったパンも負けてない」

土御門「持ち帰りの牛丼は最高だにゃー」

上条「何でこっちを見ながら飯を食うんだよお前らは」

吹寄「おいしそうなお弁当を見ながら食事をとることで少しでも粗末なパンをおいしく食べようという工夫がわからないみたいね」

青ピ「そうそう、見るだけでもご相伴にあずかりたいやん。なぁ?」

姫神「うん」

土御門「だというのにそれにすら文句を言われるとは悲しいぜい」

上条「人を囲みながら飯を食うことの非常識さをさっさと自覚しろ」
496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 11:31:12 ID:X9H62juC0
上条「ふぅ、お茶がうまいぜ」

土御門「優雅だにゃー」

姫神「この余裕に何かが含まれていることは確実」

青ピ「つまりカミやんのお弁当に何か秘密が?」

土御門(おっと)

上条「秘密?そんなもんは自炊を極めればどうにでもなるんだよ」

吹寄「学校が終われば真っ先に帰宅」

青ピ「遊びに誘ってもたまーにしかつきあわへんし遊んでもそんなに長いこと遊んでへんからなぁ」

上条「そりゃ勉強してるに決まってるだろ?この間の俺のテストの結果見せてやったじゃねーか」

姫神「確かに。一年の時の上条君からは想像もできない良い成績」

吹寄「あれだけ学校をさぼっていた男に何があればここまでできるようになるのか疑問だわ」

上条「いやいや、留年するかもっていう危機にはじめてこのままじゃヤバいって思ってやりだしただけだって」

青ピ「にしては成績の上昇が半端ないもんなぁ」
497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 11:39:13 ID:X9H62juC0
上条「そりゃやる気になれば何でもできるもんだって、お前らもあれこれ悩む前に手を動かすことが大事だぜ」

吹寄「小萌先生に質問している感じもないのに独学でここまでできるかしら?」

姫神「補習の常連だったのに」

青ピ「この学校の七不思議やで」

土御門「それこそ現役で難関大学に合格しようものなら伝説になっちまうぜい」

土御門(そりゃ学園都市のレベル5がマンツーマンで教えてくれりゃあ成績アップは当然だろ)

上条「お前ら人の努力を何だと思ってるんだよ」

姫神「これは努力だけでは片付けられない。超常現象」

上条「くそっ、言いたい放題言いやがって」

吹寄「この謎を解明するためには上条の家に乗り込むことも考えないといけないわね」

上条「ぶふっ!!」

青ピ「うわっ!きたなっ!!」
498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 11:50:04 ID:X9H62juC0
姫神「む。動揺している」

青ピ「つまりカミやんの部屋には何か秘密があるってわけやなぁ」

上条「そ、そんなもんあるわけねーだろうが!」

吹寄「怪しい」

土御門(ピンチだなあカミやん、いつものろけを聞かされているお返しとして今はこの状況を静観させてもらうでえ)

上条「うちに来て何しようってんだよ!」

青ピ「カミやんの勉強を見せてもらうでえ」

上条「んなもん見てもおもしろくもなんともないだろうが」

姫神「十分おもしろい」

吹寄「決まりね、今日の放課後は上条の家で勉強会よ

土御門「いやー、楽しみだにゃー」ニヤニヤ

上条(このやろう・・・いつか殺す・・・)
500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 11:59:08 ID:X9H62juC0
上条(考えろ、とりあえずあのアパートはカムフラージュのために最低限の家具とかは残しているが教科書とかはどこにもねえ)

青ピ「そういや僕カミやんの部屋始めてやわ」

姫神「私は何回か行ったことがある」

土御門「でもここ1年くらいはご無沙汰だろ?」

姫神「そう。ん?」

姫神(そういえばあのシスターがいなくなってから上条君の部屋に行ってない。あれ?つまりあのシスターが全部悪かっただけ?)

姫神(ご飯もちゃんと食べられるようになってるし不幸って言わなくなったし成績も安定。これはどう考えても・・・)

吹寄「姫神さん、どうかした?」

姫神「・・・・いや。上条君も苦労してたんだなって改めて思っただけ」

青ピ「あれだけ小萌ちゃんと放課後に二人っきりでいられてどこに苦労があんのかと問い詰めたいわぁ」

上条「あれを幸せに思えるのはお前くらいなもんだろうが」
503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 12:07:49 ID:X9H62juC0
上条(最悪あのアパートに泊まることになるとして隙を見て何とか沈利さんに連絡しておかねーと・・・)

上条(はぁ、今日は二人の顔を見られないかもしれねーのか、憂鬱だな)

吹寄「そういえば土御門、貴様は上条の隣の部屋に住んでたわね?」

土御門「まあな」

吹寄「何か変わったことはない?」

土御門「変わったことかぁー どうだったかにゃー」チラッ チラッ

上条「ぐぬぬぬ・・・」

吹寄「つまり、何かあることは確定ね 上条、今日は貴様の年貢の納め時よ。観念して私たちを案内しなさい」

青ピ「なら寒いしカミやんの部屋で鍋やらへん?」

姫神「賛成」

上条「ちょっと待て、何でそうなる!」

姫神(上条君には悪いけどみんなでお鍋するのは楽しいからここは我慢してもらう)
505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 12:15:18 ID:X9H62juC0
土御門「鍋はいいとしてだ、味付けは何にする?」

吹寄「私は何でもいいけどみんなは何かリクエストある?」

青ピ「うーん・・・」

上条「あ、ちょっと待て、俺の部屋カセットコンロも土鍋もねーぞ?」

土御門「カミや~ん、それは俺の部屋にあるから心配するない、何なら箸やらコップやら足りないものは何でも貸してやるぜい?」

上条「そォですかァ アリガトゥ土御門くゥン・・」ギリギリ

上条(土御門おおおおおおおおおおお!!!!!)

姫神「何だろう。上条君の口調に違和感が」

土御門「なーに、いつも一人で、そう ひ・と・り・で さびしくお勉強してるから皆と仲良くできてうれしいんだよなぁ?上条君」ポンポン

上条「てンめェ・・・」

土御門「うれしいときは笑うもんだぜ?上条」
508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 12:24:57 ID:X9H62juC0
吹寄「鍋に入れるものとしてはつくねはかかせないわね」

青ピ「僕は牡蛎がええなあ」

姫神「私は豚肉が入ってればいい」

土御門「ならみっつとも入れてしまえばいいな。牡蛎は食中毒が怖いからよく熱を加えないといけないぜい」

吹寄「野菜は何入れる?」

青ピ「ねぎと白菜があればあとは・・・」

姫神「お豆腐入れたい」

土御門「ゆでた大根とにんじんも入れてみるか?ちゃんこみたいでうまいぞ」

上条「ああ、俺の意思を無視して次々と決まっていく・・ ここに神はいねえのか・・・」
511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 12:31:57 ID:X9H62juC0
麻利「あいぃ!」

麦野「ん?どうしたの?」

麻利「・・・」

麦野「呼んでみただけ?」

麻利「・・・」

麦野「何か言ってほしいにゃーん」ツン

ぷに

麻利「ぅぅぅ」モゾモゾ

麦野「くすぐったい?」

麻利「ぷぅ」

麦野「そうかそうか、こそばゆいのか ごめんね~」
513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 12:38:38 ID:X9H62juC0
フジマトイウゲンソウヲブチコロス♪

麦野「おや、こんな時間に当麻からメールってのも珍しいわね」ピッピッ

麻利「あ~・・・」

麦野「・・・・・」

麻利「ぱぁぅ」

麦野「はぁ 麻利~、パパが今日帰ってこないかもだってさ」

麻利「・・・」

麦野「ん?怒りで言葉も出ない?」

麻利「・・・」

麦野「でもしょうがないのよね~~ クラスメイトにここに来られるわけにもいかないもんね~」

麻利「きゃっ」

麦野「そうかそうか、パパを許せないか、でもパパはパパなりにがんばってるんだから許してあげようね~」
515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 12:46:01 ID:X9H62juC0
ピンポーン

麦野「あら、誰かしら?」

麻利「ぁぁぃ」

麦野「麻利は誰だと思う~?」

麻利「う!」

麦野「ん?どうせいつものやつらだって?私もそう思ったところよ」

麻利「・・・」

麦野「安心しなさい、今日はよってたかって体まさぐられるなんてことにはならないわよ」

麻利「ばぁ」

麦野「はいはい、今日は久しぶりに私が洗ってあげることになりそうだから期待しておきなさい」
519: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 13:02:03 ID:X9H62juC0
ガチャッ

打ち止め「こんにちはー!ってミサカはミサカは元気にご挨拶!」

麦野「はい、こんにちは」

番外個体「今日もまりりんと遊んでもいい?」

麦野「いいわよ。今起きてるからたっぷり遊んであげて」

 「「わーい」」

一方通行「毎度悪ィな」

麦野「気にしなくていいわよ。それよりそっちは大丈夫なの?」

一方通行「あン?」

麦野「赤ちゃんにすごく興味があるみたいだけどそっちの教育はちゃんとしてるのかしら?パーパ」

一方通行「うるせェ、てめェじゃなきゃ殴ってるところだぞ?」

麦野「あはは、少し冗談めいてるけど真面目なのよ?」

一方通行「・・・言われるまでもねェよ」

さる食らったので少しペース落とします
522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 13:12:16 ID:X9H62juC0
麻利「ぁあぅっ!! ゃあぃぁぅ!!」

番外個体「いつもより喜んでおりまーす」

打ち止め「そしてこっちはいつもより多くまわっておりまーす」カランカラン

麦野「はぁ、平日の昼間になんて楽しそうなことで」

一方通行「学校に行かせるわけにもいかねェからこンなもンだ」

麦野「生活費とかそういう野暮なことはおいといて、このまま何もさせないってのも考え物じゃないの?」

一方通行「わかってる こいつらにもいずれやりたいことができりゃァそンときゃ支援するつもりだ」

麦野「やっぱりパパは偉いわねー」

一方通行「うるせェ」
525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 13:21:40 ID:X9H62juC0
麦野「あ、そうだ 今日は当麻帰ってこないかもしれないから晩御飯食べていく?」

番外個体「いいの?」

打ち止め「やったー!」

一方通行「ざァけンなクソガキ共ォ!! どこまで迷惑かけりゃ気がすむンだ!!」

麦野「こら、大声出すな」

麻利「えぅっ・・」フルフル

番外個体「あ、まりりんが泣きそう」

麻利「ぁぁぁぁ~~~ うぁぁっぁぁぁ~~~」

打ち止め「あーあ、まりりんかわいそ~ ってミサカはミサカはジト目でにらみつけてみる」

一方通行「てンめェらが世話かけさせるからだろォがァ・・・」

麦野「カッとなるのはわかるけどせめて麻利の前では控えてほしいわね」

一方通行「悪ィ」

番外個体「よ~しよ~しまりり~ん ミサカがついてるよー」

打ち止め「だからもう泣いちゃだめー」
529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 13:30:55 ID:X9H62juC0
麦野「私は気にしないんだけど何か都合でも悪いの?」

打ち止め「今日はヨミカワもヨシカワも遅くなるから外で済ますつもりだったからナイスなタイミングかもってミサカはミサカはご相伴に預かれる喜びに満ち溢れている!」

麦野「ってことはパパに作ってもらうってことはないの?」

一方通行「パパはやめろォ」

番外個体「まさかまさか、この人がエプロンつけて包丁握ってるところが想像できる?」

麦野「うーん・・・怖いわね」

番外個体「でしょ?」

一方通行「言ってろ、それよりあいつは何でまた帰ってこねェ」

麦野「ちょっと面倒なことになっててね、実は・・・」
532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 13:42:03 ID:X9H62juC0
麦野「ってわけで当麻のクラスメイト達がここに押し寄せるのを回避するためにやむなく前のアパートへ行くことになりましたと」

番外個体「電気やガスは止まってないの?」

麦野「完全に止めちゃったら怪しまれるかもしれないからね、月に何回かは当麻が様子を見に行ってるわ」

打ち止め「世を忍ぶのはつらいんだね ってミサカはミサカは二人の苦労にハンカチをそっと取り出してみる」

一方通行「おい」

麦野「何?」

一方通行「その話じゃヒーローの部屋に行くっていう目的が無くなればいいンだよなァ?」

麦野「うーん、そうなるわね、でも変に怪しまれないようにするのは難しいわよ?」

一方通行「少々荒っぽい上に少し面倒なことになるが責任は俺が持つ」

麦野「何するつもり?」

一方通行「そいつァ見てのお楽しみってやつだ」ニタァ

麦野「こわっ、その顔で麻利を見つめないでよ?また泣いちゃうから」

一方通行「ケッ」
536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 13:52:05 ID:X9H62juC0
 ・・・・・

打ち止め「どこかに電話かけてるね」

麻利「ぁぅ うぅ」

番外個体「よしよし怖かったねまりりん、ミサカが涙をぬぐってあげよう」

 俺だ、今から俺の言うとおりにしろ、さもないとてめェの体を愉快なオブジェに変えてやる

麦野「二人は今日何が食べたい?」

番外個体「ミサカハンバーグがいい!」

打ち止め「ミサカはそこに目玉焼きをトッピング!」

 そォだ、すぐに手配しろ、お前に拒否権はねェ

麦野「よしよし、それなら材料があるから買い物に行かなくてもできるわね」

番外個体「デザートにプリンがほしい!」

麦野「あ、ごめんプリンはなかったわ」

打ち止め「もう、それは欲張りすぎでしょ?ってミサカはミサカはあきれてみる」

 あン?何で知ってるかって?ンなもンてめェにゃ関係ねェだろォが!!
541: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:01:49 ID:X9H62juC0
土御門「ちくしょう・・・何であいつが知ってんだよ・・・」

青ピ「つっちー、どないしたん?」

土御門「いやー、あはは何でもないですたい」

土御門(上条当麻の部屋でガス爆発が起こったかのように見せかけるから隠蔽工作に協力しろ?相変わらず無茶苦茶いいやがるぜ)

吹寄「味付けは醤油ベースでいいわね」

姫神「本当にちゃんこ鍋っぽい。でもそれがおいしい」

青ピ「どこで買い物するん?」

吹寄「駅前でいいんじゃない?そこまで高くないし」

姫神「荷物が多くなりそうだけどこれだけ人数がいればへっちゃら」

上条「ちくしょう不幸だ・・・」
544: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:10:10 ID:X9H62juC0
一方通行「ンじゃちっと出かけてくらァ」

麦野「いってらっしゃい、お帰りは何時ごろ?」

一方通行「知るか、俺は飯も外で済ませてくるから悪ィがアイツらの面倒頼む」

麦野「あら、冷たいパパね 一緒に食べればいいのに」

一方通行「旦那がいねェ間に他の男と飯なンざ食うンじゃねェ、アイツが泣くぞ」

麦野「うわ~、ここまで硬い男だったなんて驚きね」

一方通行「ほっとけ」

バタン

打ち止め「あれ?あの人はお出かけ?」

麦野「みたいね、ご飯も外で食べてくるんだってさ」

番外個体「みんなで一緒に食べれば楽しいのにねー」

麻利「ぁぅ」


547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:17:58 ID:X9H62juC0
上条宅 道路を挟んで向かいのビル 屋上

レッサー「ほうほう、あちらに見えるのが第一婦人と第一子ですか」

レッサー「かわいいお嬢さんですねえ あの子たちが遊んであげたくなる気持ちもわかりますね」

レッサー「そしてさっきまでいたのは噂の第一位に間違いありませんか」

レッサー「上条さんは今この時間は学校で授業を受けているはず。つまり狙いは下校時ということ」

レッサー「ふっふっふ、上条さんの身も心も見事にかっさらってあげましょう」ニヤリ
550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:27:13 ID:X9H62juC0
小萌「これで今日一日が終了なのです、皆さん、気をつけて帰りましょうねー」

 「「「はーい」」」

上条「はぁー、終わった 俺の平穏が」

吹寄「何をため息をついているのよ上条当麻、さっさと買い物に行くわよ」

上条「わかってるって」

姫神「どれだけ買えばいいんだろう?」

青ピ「白菜は一玉で足りるとして、ネギは5本くらいあればええかなぁ」

姫神「土御門君はどう思う?」

土御門「え?そ、そうだにゃー、鍋の材料ってのは余っても困るものでもないから少し多めがいいと思うぜい」

土御門(今頃あの部屋は一方通行に破壊されてるんだけどな)
553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:35:55 ID:X9H62juC0
麦野「最初に聞いておくけど嫌いな食べ物ってある?」

打ち止め「ぜんぜーん」

番外個体「何でも食べるよ」

麦野「そうか、えらいわね」

打ち止め「まりりんも好き嫌いしたらだめだよ~」カランカラン

麻利「あぃぃ! きゃぅぅ!」

麦野「わかりましたってさ」

番外個体「元気にお返事できてるねー えらいえらい」

麦野「さて、それじゃあちゃっちゃと下ごしらえしちゃうか」

番外個体「ミサカも手伝っていい?」

麦野「できるの?」

打ち止め「お手伝いくらいならへっちゃらだよ!ってミサカはミサカはできる子をアピールしてみる!」

番外個体「まりりんと遊ぶの交代交代でお手伝いするね」

麦野「これは頼もしいわね それじゃあお願いしちゃおうかな」
557: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:45:26 ID:X9H62juC0
麦野「まずはピーラーで人参の皮を剥いてくれる?」

打ち止め「はーい ってミサカはミサカは人参をぎゅっとにぎりしめてみる」

麦野「わかっているかもしれないけど説明させてもらうわね 持つ手はこうやって」

打ち止め「こう?」

麦野「そうよ で、この上のほうにピーラーを当てるわけだけど人参を持つ手は動かしちゃだめよ?」

打ち止め「固定するんだね」

麦野「そのままピーラーを滑らせるようにゆっくりとよ」

打ち止め「ゆっくり・・・」シュパッ

麦野「上手よ その調子でゆっくり皮をむいていってね」

打ち止め「りょうかーい」
560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 14:53:11 ID:X9H62juC0
トントン

番外個体「ま~りり~ん、ムギノママがおいしいごはんをつくってるよ~」

麻利「・・・」

番外個体「やっぱり気になる?」

麻利「ぁー」

番外個体「はやくまりりんも一緒にご飯食べられるようになるといいね~」

麻利「・・・」

番外個体「なんかぼーっとしてきたね、疲れてきたのかな?」

麻利「くぁ」

番外個体「あらら、あくびしたってことはおねむが近いみたいだね」
564: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:02:23 ID:X9H62juC0
打ち止め「皮剥き終わったよ ってミサカはミサカはきれいにむけた人参をびしっとみせつけてみる」

麦野「上手にできたわね それじゃあこのフードプロセッサーの中に入れてボタンを押してくれる?」

打ち止め「はーい」ポイッ

麦野「ちゃんと蓋閉めないと動かないから気をつけてね」

番外個体「ねえねえ、まりりんそろそろおねむだよ?」

麦野「さすがに遊ぶのに疲れてきたか、それじゃあベビーベッドに寝かせてくれる?」

番外個体「やったー まりりんおねむー」

打ち止め「むぅ、何かずるい」

麦野「なら一緒にやってあげればいいじゃない、ハンバーグはすぐに作らなきゃいけないものじゃないのよ?」

打ち止め「ではお言葉に甘えてミサカもまりりんの元へ!」

麦野「ほんと、モテモテね」
567: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:11:50 ID:X9H62juC0
上条「なあ」

吹寄「何かしら?」

上条「何で俺が荷物を全部持たないといけねーんだよ。何かおかしいだろこれ」

青ピ「じゃんけんで負けるのが悪いんやで」

上条「い、いくら何でも全部ってのはひとくねえか?白菜ひとつだけならまだしもよ」

姫神「大丈夫。上条君ならこのくらいどうということはないはず」

土御門「そろそろ折り返し地点だぜい、ファイトだカミやん」

上条「気楽に言ってくれるぜちくしょう・・・」プルプル

吹寄「ほら、さっさと歩きなさい、時間は限られてるんだからね」

上条「だったらこの罰ゲームを終わらせたほうがはやいだろうが」

土御門「わかってないなぁ、こうやってがんばるカミやんを見守るってのもひとつの余興なんだぜい?」

上条「そんな余興はいらねえってんだよ」
569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:19:42 ID:X9H62juC0
上条「この・・・手に食い込んできやがる・・・」

吹寄「うーん、さすがに重かったかしら?」

青ピ「ジュースもたくさん入ってるからなぁ」

姫神「上条君のことよりも心配しなくてはならないことがあると思う」

土御門「何だ?」

姫神「それは」

ブチッ

上条「あ」

姫神「袋の紐」

ガランガランゴロンドッシャンガラン

上条「だあああああああ!!!!!ジュースがあああああ!!!」

吹寄「これは盲点だったわね」

土御門「まったくだぜい」
573: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:28:59 ID:X9H62juC0
青ピ「うわー、これはひどいわー」

吹寄「しょうがない、こぼれちゃった分はかばんの中に分けていれるしかないわね」

上条「そんなことより早く拾わないと誰かが踏んだりしたら怪我しちまうだろ」

土御門「やれやれ、カミやんにも困ったもんだぜ」

姫神「無駄口たたかないで拾う」

上条「あー、結構離れたところまで転がっちまってる・・・」

青ピ「ん?何や女の子が拾ってくれてるで」

吹寄「あら、本当」

上条「女の子・・・・ ってあいつは・・・」

土御門(ありゃ魔術師じゃねーか、わざわざこんな所にまで何しにきやがったんだ?)

レッサー「ふぅ、こっちのほうに転がってきたのは全部拾っておきましたよ?」

上条「レッサー!!」

レッサー「あれえー かみじょうさんじゃないですかぁーきぐうですねえー」
575: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:38:18 ID:X9H62juC0
姫神「上条君、知り合い?」

上条「えーっとそのー まあ知り合いっちゃ知り合いなんだけどさ」

青ピ「はぁ、この子もカミやん病の患者ってオチは簡便やで?」

土御門「あきらめろ、カミやんの知り合いの女の子は全員患者に決まってるですたい」

レッサー「みなさん初めまして、私はレッサーって言って上条さんとは熱い一夜をともに過ごした仲です」

上条「おいこら!何をわけのわからないことをぬかしやがる!!」吹寄「ふんっ!」

ゴチン!

上条「ってええ!!」

吹寄「まったく貴様というやつは、とうとう女の子に手を出す獣に成り果てていたというのね!」

上条「誤解だ!!俺がそんなことするわけ」青ピ「見損なったでカミやん!」

ボカッ

上条「いでっ!」

青ピ「そんなうらやま いやけしからんことゆるさへんで!」
579: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:47:30 ID:X9H62juC0
レッサー「そんな!あの夜のことを忘れたとは」上条「いい加減にしろ!今の俺はお前に手加減する気なんかこれっぽっちもないんだからな!!」

レッサー「やだなあ、ちょっとした挨拶じゃないですか、そんなに怒ってたら高血圧で早死にしますよ?」

上条「誰のせいだ!!」

レッサー「やあん、上条さん怖いですぅ」

上条「こ・い・つ・・・」

青ピ「なんや、冗談だったんか、ぼかぁカミやんのことを信じてたで」

姫神「さすがにそれは無いと思う」

土御門「吹寄も何か言うことは無いのか?」

吹寄「む、確かに私が悪かったけど上条は普段がだらしないからこういうことになるのよ!」

上条「くそっ、不幸だ・・・」
582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 15:57:07 ID:X9H62juC0
上条「はぁ、とりあえず俺は今から学校の友達と食事をする予定だからお前の相手をしている暇は無いんだけどな?」

レッサー「えー、わざわざ上条さんを頼りにここまで来たっていうのにそれはあんまりですよー」

上条「・・・・おい」ボソッ

レッサー「はい」

上条「魔術絡みのことか?」ヒソヒソ

レッサー「そのとおりです。ちょっとやっかいなことが起こりましてね」

レッサー(こう言えば必ず協力してくれるはず。上条さんの性格をうまく利用させていただきますよ)

上条「ならここじゃまずい、後にしてくれるか?」ヒソヒソ

レッサー「ふふん」

上条「ん?」

レッサー「みなさん、私もご相伴に預かりたいのですがよろしいですか?」

上条「ぶふっ!!」
584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 16:07:28 ID:X9H62juC0
上条「お前いきなり何言い出すんだよ!」

レッサー「えー、だって私もお腹ペコペコなんですよー」

青ピ「僕はええと思うで、女の子が増えればそれだけ華やかやん」

吹寄「ま、何だか知らないけど人数が多いほうが鍋は楽しいものね」

土御門「カミやんがいいなら俺は何も言わないぜい」

姫神「珍しい。いつもなら大興奮のはずなのに」

土御門「俺のタイプじゃないからにゃー」

土御門(こいつが何を考えているか気になるからな)

レッサー「それでは決定ですね あ、荷物半分持ちますよ」

上条「こいつ、人のプライベートに関ろうとしがって・・・」ジロ

レッサー「にらまないにらまない、笑顔笑顔」
588: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 16:14:32 ID:X9H62juC0
番外個体「こねこね」

打ち止め「ミサカはおっきいのを作ってみる」

麦野「あまりにも大きいと熱が伝わらなくておいしく焼けないわよ?」

打ち止め「おっと、それはいけない」

麦野「表面黒こげ中は生っていう何ともいえなくなっちゃうと目もあてられないわ」

番外個体「ハンバーグが無駄死にになっちゃうんだね」

麦野「そうよ だから無駄に大きいのつくるよりは二口くらいの大きさのをいくつか作るほうが効率はいいかもしれないわ」

打ち止め「なるほど、勉強になるね」

麦野「そういえば目玉焼きだけど焼き加減はどうするの?」

番外個体「はいはい!半熟がいいでーす」

打ち止め「ミサカも!」

麦野「わかったわ。ハンバーグが焼けたら用意するわね」
591: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 16:23:50 ID:X9H62juC0
上条と土御門の学生寮

風紀委員「すみません、ここから先は立ち入りを遠慮してほしいのですが」

上条「え?何かあったのか?」

風紀委員「はい、最上階の一番奥の部屋でガス爆発らしきものがあったみたいで今消防と一緒に事故原因を調査しているところです」

土御門(一方通行のやつ、やりすぎてないだろうな)

青ピ「つまりどういうことなん?」

土御門「運悪くカミやんの部屋で爆発が起こってとてもじゃないが入れる状況じゃなくなったってことですたい」

吹寄「タイミング最悪ね」

レッサー「えー、そんなー」

姫神「これも上条君の不幸体質のせい」

上条「不幸だ・・・」

上条(いや、これで鍋とか俺の部屋での勉強とかの話が流れることになるからある意味ついているのか? いやしかし・・)
594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 16:33:31 ID:X9H62juC0
青ピ「ここまで来てどうするん?つっちーの部屋でやる?」

土御門「いやー、俺の部屋もカミやんの隣だからな、ガス爆発ってことは俺の部屋にも影響出てるかもしれないからやめといたほうがいいぜい」

吹寄「まったく、とんだ肩透かしだわ」

姫神「仕方ない。ここは小萌の部屋に行く」

レッサー「コモエ?」

上条「俺の担任の先生のことだ」

土御門「ま、事情を話せばあの先生なら協力してくれるだろうなぁ」

吹寄「先生に迷惑をかけるのは気が引けるけどこの際しょうがないわね」

上条(待てよ、これを口実にここから抜け出すこともできるんじゃねーか?)

上条「悪いけど俺今日はパスさせてもらっていいか?部屋があんなことになっちまったからいろいろとやることあるだろうし」

青ピ「そうやなぁ」

吹寄「しょうがないわね、少し気が引けるけど食材を無駄にしないためにも今日のところは私たちだけでやりましょう」

上条「そうしてくれ」

上条(やったぜ!)
598: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 16:42:22 ID:X9H62juC0
青ピ「カミやん泊まるとことかどうするん?」

上条「まだ部屋に入れる状況かどうか確認してねーけど無理そうなら何とかするさ」

レッサー「何なら私の泊まってるホテルに行きます?部屋まだ空いてたはずですよ」

上条「それもいいかもしれねえなあ」

姫神「上条君には痛い出費」

上条「まったくだぜ」

上条(ひゃっほおおお!!沈利さんと麻利が待ってる家に帰れるぜええええ!!!)

土御門「カミやん」ポン

上条「ん?」

土御門「あの魔術師の狙いは何だと思う?」ヒソヒソ

上条「さあな、それを今から確認することになるだろうな」ヒソヒソ

土御門「知り合いだろうと気を緩めるなよ?これは忠告だぜい」ヒソヒソ

上条「わかってるって」ヒソヒソ
601: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 16:55:55 ID:X9H62juC0
ジュウー

番外個体「わぁー、いいにおい」

打ち止め「これどれくらい焼けばいいの?」

麦野「このまま蓋をしてあと5分くらいってところね」

番外個体「待ち遠しいなあ」

打ち止め「ふふん、待つのも修行のうちなのだ ってミサカはミサカは悟りを開いてみる」

麦野「これが焼き終わったら目玉焼き作るから冷蔵庫から卵出してボウルに割っておいてくれる?」

番外個体「はーい」

打ち止め「でも上手にできるかなぁ」

麦野「変に力入れすぎなければ難しいことじゃないわよ 握りつぶさないようにね」

打ち止め「うん」
604: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:02:34 ID:X9H62juC0
土御門「おい、言われたとおり裏に手は回しておいたぞ」

 『ご苦労だったな』

土御門「ったく何で俺がお前の尻拭いをやらされにゃならねんだよ」

 『てめェが一番近いところにいたからだ、文句があるなら同じ高校に通ってることを恨め』

土御門「ったく、この借りは今度返してもらうからな」

 『覚えてたらなァ』

土御門「こいつ・・・ 人がコネを尽くして融通の利く連中を現場に手配するように仕向けたってのに・・・」

 『わァかった、今度てめェの仕事ひとつ手伝ってやっからそうぼやくなってンだ』

土御門「何が悲しくてお前と仕事しなきゃならねーんだ、勘弁して・・・ っと、ひとつ大事なことを伝えておかないといけないことがあったぜ」

 『何だ?』

土御門「たった今上条当麻に接近する女の魔術師が一人、知り合いみてーだが狙いはわからん」

 『・・・そいつの情報をよこせ』

土御門「そう言うと思ったぜい、今からその筋に問い合わせるから少しだけ待っててくれ」

 『チッ まァた面倒なことになりそうだぜ・・・』
607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:11:09 ID:X9H62juC0
イギリス 天草式

ダテンシエロメイドデゴホウシダニャー♪

神裂「ん? 土御門から・・・・」ピッピッ

神裂「・・・・・建宮」

建宮「は、はいっ!!」

神裂「この少女に見覚えは?」

建宮「・・・ああああっ!!」

神裂「あなたちも見なさい」

牛深「えっと・・・」

建宮「こいつだ」

野母崎「あ!!この子ですよ!!俺たちがアレをあげたの!!」

神裂「ふぅぅぅ~~~・・・・・」
611: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:19:01 ID:X9H62juC0
建宮「しかもよく見ればこいつ『新たなる光』の・・・」

野母崎「レッサーっていいましたよね、確か」

神裂「今の今までなぜ思い出せなかったのですか?」

牛深「あの時は最初の合コンがうまくいかなくて軽くヤケ酒してて・・・・」

野母崎「で、すご~くいい気分になったところで声をかけられて・・・」

建宮「そのまま朝まで飲んでたのよな」

神裂「そうですか、事情はわかりました」

野母崎「それでこの子がどうしたんですか?」

神裂「上条当麻の前に現れたそうです」

 「「「えっ」」」

建宮「そ、それつまり・・・」

神裂「今二人仲良く学園都市にいるようですね」ニコ

野母崎「あわわわわ・・・」
613: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:26:31 ID:X9H62juC0
神裂「誰か」

対馬「はい」

神裂「短刀と白装束。首桶の手配をお願いします」

建宮「お待ちください!!われら今すぐ学園都市へ向かいますので!!」

神裂「私を含め今からあなたたちにできることがあるとは思えません。あなたたちにできることは精々辞世の区を考えておくことだけです」

野母崎「女教皇様!!急いで彼に連絡をすればまだ間に合うのではないのですか!?」

神裂「それも今現地で土御門がやっています」

牛深「な、なら私たちにも何か」神裂「くどい」

神裂「覚悟を決めて辞世の句を考えておくように。私からあなたたちに言えることはこれだけです い・い・で・す・ね?」

 「「「はい・・・・」」」
616: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:35:56 ID:X9H62juC0
上条「で、何で俺はお前と二人で味気の無いハンバーガーとポテトを口に運ばないといけないんだ?」

レッサー「えー、そんな冷たいこといわないでくださいよー ロシア以来でこう懐かしさとかあるじゃないですか」

上条「そんなものはねえ、俺は今すぐ帰りたいんだよ」

レッサー「ほうほう、そんなに妻と子が大事ですか?」

上条「・・・・やっぱり知ってたんだな?」

レッサー「そりゃ上条さんはイギリスの魔術師界隈じゃ有名人ですからね。その上条さんが薬のせいとはいえデキ婚となればねえ?」

上条「そんなにか?」

レッサー「ええ、今のところイギリスから外には流れてないみたいですけどそれも時間の問題でしょうね」

上条「うわぁ・・・・」

レッサー「で、妻と子と三人でひっそりと暮らしながら高校生やるのってどんな気分ですか?」

上条「おいこら、一応隠してるんだからこんなところででかい声で話すんじゃねえ」
619: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:46:43 ID:X9H62juC0
レッサー「明らかにまずそうにハンバーガーを口に入れてるところを見るとかなり料理が上手なんですね?」

上条「そりゃもちろん、朝も夜も昼の弁当だって一度として残したことは無いからな」

レッサー「お互いにあーんって食べさせたりとかしないんですか?」

上条「食べさせてもらったことあるけどすげえこう照れるっていうか おい」

レッサー「それでそれで?」

上条「それでそれで? じゃねえよ。お前ここに何しに来たって言ったっけ?」

レッサー「そう、緊急事態なのです」

上条「だってのに何でこんなところで二人で食事しながら俺の家庭の話をしてるんだ?どう考えてもおかしいだろうが」

レッサー「いやいや、日常生活のことってのは大事なことなんですよ」

上条「それとこれと何が関係あるっていうんだよ」

レッサー「ありますあります。大有りですよ」
622: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 17:54:30 ID:X9H62juC0
上条「レッサー」

レッサー「何ですか?」

上条「緊急事態ってのは嘘だな?」

レッサー「いいえ、嘘じゃありません」

上条「だったらお前にとっての緊急事態ってのをさっさと俺に教えてくれよ もうすっかり暗くなっちまってんだぞ?」

レッサー「わかりました。それではお話しましょう」

上条「よし、手短に頼む」

レッサー「手短に?女の子のお願いを聞く時男というものはもっとこうどっしりとベッドの上で聞かせてもらおうくらいの度量があってしかるべきじゃないのかね!?」

上条「いきなり何をわけのわからないことを言い出すんだお前は!!俺はお前の問題ってやつを解決してさっさと沈利さんと麻利が待ってる家に帰りてーんだよ!!」

レッサー「ええい貴様それでも男か!!男なら妻と一緒に面倒見てやるから俺について来いくらい言うところだろうが!!」

上条「なんで俺がお前の面倒を見ないといけねえんだよ!ふざけんのもいい加減にしろ!!」
625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 18:04:19 ID:X9H62juC0
レッサー「ふざけているのはどっちだ!貴様ここをどこだと思っていやがる!学園都市一番のラブホ街だぞ!?」

上条「ぶっふうううううう!!!!」

レッサー「その入り口でこうやって男女が食事をとる!!そしてあたりはすっかり暗くなっている!!この状況でヤることヤらないとかお前はそれでも人間か!!」

上条「な、何だって・・・」キョロキョロ

レッサー「窓の外をようやく見る余裕が出てきたようだなぁ」ニヤニヤ

上条「てめえ・・・」

レッサー「ほらほら、去年よりも少し胸がおおきくなったんだぞー?」ムニュッ

上条「・・・・」イライラ

レッサー「ほらほら、さわってみ」上条「ざけんな!!」

ゴスッ

レッサー「がはっ・・・・」
629: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 18:12:14 ID:X9H62juC0
「「ごちそうさまでしたー」」

麦野「おいしかった?」

番外個体「すっごく。うちで食べるのよりもおいしかったよ」

打ち止め「うんうん、肉汁が熱くてやけどしそうになったのは少し驚きだったぜ」

麦野「ゆっくり食べないからよ」

番外個体「それにしてもヒーローさん帰ってこなかったね」

麦野「しょうがないわ、この生活を守るためだもの」

打ち止め「あの人が何とかするような雰囲気だったけど結局だめだったんだね」

ピンポーン

番外個体「お?もしやヒーローさん?」

麦野「まさか、当麻だったら自分で鍵開けて入ってくるわよ」

打ち止め「ってことはあの人かも! ミサカはミサカは突入する特殊部隊のように静かにかつ速やかに駆け出してみる」
631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 18:24:24 ID:X9H62juC0
ガチャッ

一方通行「悪ィ、遅くなっちまった」

打ち止め「おかえりー」

番外個体「こんな時間まで何してたの?」

麦野「ご飯まだならあんたの分もあるんだけど」一方通行「それどころじゃねェ、今すぐ出るぞ」

麦野「はい?」

一方通行「話はタクシーの中でやる。とにかく急いで外に出ろ」

麦野「何があったのかわからないけど」一方通行「ヒーローが危ねェ!!」

麦野「・・・信用してもいいのね?」

打ち止め「だいじょうぶ、この人は嘘をついてないよってミサカはミサカは真剣にお伝えしてみる」

麦野「はぁ・・・ 一難去ってまた一難か、悪いけど麻利のことお願いしてもいい?」

番外個体「うん、ミサカが責任持ってまりりんをお世話する」

麦野「何かあったらすぐに連絡お願いね」

番外個体「もちろん!」
636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 18:36:15 ID:X9H62juC0
レッサー「いったぁ・・・・本気で拳骨たたきこみやがって・・・」

上条「おいレッサー、お前まさかこんなくだらないことのためにわざわざ学園都市まで来たってのか?」

レッサー「くだらないだと!?何を言っているんですか!こっちはロシアでも今も大真面目だ!」

上条「つまり俺を怒らせることしか頭にないってことだよな?」

レッサー「怒らせるだなんてとんでもない!私は上条さんの本能に訴えているのだよ!!見ろ!このヒップのラインを!」

上条「見てどうしろってんだよてめぇは・・・」

レッサー「発情しろよ!!押し倒せよ!!それが男と女ってもんだろうが!!お前の股間についているものが飾りじゃないことはお前もわかっているだろうが!!」

上条「オーケーレッサー、お前とはもう言葉を交わす必要が無いみたいだな、ここから先はお互い拳で語ろうぜ」

レッサー「拳だと!?お前はまだ男の本能に火がつかないのか!ここはベッドの上で語り合うところだろうが!!」

上条「お前ってやつは俺ばかりか沈利さんまで馬鹿にしてるんだな?」

レッサー「妻がいる!子がいる!だからどうした!目指せハーレム!目指せ愛人!男の夢が今ここに!」

上条「表へ出ろ、久しぶりに血液が沸騰しそうだぜ」
639: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 18:47:06 ID:X9H62juC0
レッサー「ふっふっふ、そんなに熱くなって私を倒せると思っているのかね?」

上条「うるせえ、お前なんて拳一発で十分だ」

レッサー「まあまあ、落ち着きたまえ、これは上条さんの覚悟を試すためにわざとやったことなのだよ」

上条「あん?」

レッサー「大事な妻や子を狙う魔術師が現れた時、その時どう立ち向かうか、それが見たかったんですよ」

上条「ってーことはお前の今までの発言は俺を煽るためのものだったと?」

レッサー「その通りでございます」

上条「このっ!」レッサー「ストップストップストップストップ!!!暴力反対マジやめて!おねがい(はあと」

上条「くそっ!思いっきりイライラさせやがって!」

レッサー「ほらほら、イライラしたときは冷たいジュースをいっきにぐいっと」

上条「ん」ゴクゴク

ドクン

上条「ん!? お、おい・・・これ・・・」

レッサー「ふっふっふ、甘いよ狼君」
644: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 18:57:11 ID:X9H62juC0
麦野「はぁ?当麻が女と?」

一方通行「あァ」

麦野「何よそれ、どういうこと?」

一方通行「女のほうの狙いはわからねェがちょいと気になることを耳にしたンでな」

麦野「気になること?」

一方通行「この間のあのカンザキってェのが言ってた秘薬ってやつをその女が持っている」

麦野「・・・あれを?」

一方通行「あァ」

麦野「えーっと、女と当麻が顔見知りでその女があの薬を持ってて当麻と一緒にいて・・・で、どこにいるんだっけ?」

一方通行「ラブホ街だ。ヒーローに教えてやりてェが携帯はおそらく電池切れ。食いもンにでも混ぜられたら一発でアウトだ」

麦野「じゃ、じゃあ・・・・・」

一方通行「そうならねェように片っ端から当たる。手遅れにならねェうちになァ」
649: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 19:08:56 ID:X9H62juC0
上条「ぐっ・・・・ぐぁぁ・・・体が・・・・」

レッサー「すごおく熱いでしょ?そして女の体がほしくなってくるでしょ?」

上条「天草・・・式の・・・・」

レッサー「そう、懐かしいでしょ?あれを使わせてもらいました」

上条「くそっ・・・・なんで・・・」

レッサー「簡単なことですよ 幻想殺しはもちろんのことうまくいけば学園都市のレベル5の一人、さらに二人の血を継ぐ女の子まで仲間にすることができるかもしれないんですよ?」

上条「そんなことの・・・ために・・・・お前は・・・ぐぅぅぅ」

レッサー「まあ上条さんは悪い人ではありませんしどちらかといえば好きなほうですから私としても嫌々ってよりは結構ノリノリなんですよねー」

上条「あ、あついぃぃ・・・・」

レッサー「私は第二夫人のポジションでかまいませんしぃ、これでもしもデキちゃったらそれはそれで楽しみが増えるというかですね」

上条「ちく・・・しょう・・・」

レッサー「と、いうわけでえ、二人で激しく愛し合おうではないか!!レッツ!!メイクラブ!!すなわち子作り!!」
653: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 19:18:24 ID:X9H62juC0
ガチャッ

一方通行「ここで待ってろ」

運転手「かしこまりました」

麦野「この中から当麻を探し出すって言うの?」

一方通行「該当のところに設置してある監視カメラにハッキングして大体の位置は特定する、その後はまさしく草の根わけてってやつだ」

麦野「あああもうどうしてこんなことになってんのよ!!なんで当麻ばっかりこんな目に!!」

一方通行「気持ちはわかるが少しは冷静になれ、オマエにもそれはわかンだろォが」

麦野「・・・・」

麦野「わかってるわ」

一方通行「それでいい」
658: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 19:26:18 ID:X9H62juC0
ホテル

上条「あつい・・・体が焼けそうだ・・・・」

レッサー「ふっふーん、どうやらもう抵抗する気力もなくなったみたいですね」

上条「やめろ・・はなせ・・・・」

レッサー「えー、いやですぅー それにここは嫌だって言ってませんよ?」ナデナデ

上条「うおおおおお!!!」

レッサー「もう本当これでもないくらいかっちかちじゃないですか、ズボンの上からでも微動だにしませんし」

上条「だ、だれが・・・だれがおまえなんかとぉ・・・・」

レッサー「はいはい口だけ口だけ、まずは邪魔な衣服を取っ払ってしまおうか!!そりゃ!!」

シュルッ ガッチャガチャ ジー シュパッ

上条「やめろ・・・やめろお・・・・」

レッサー「ぐえっへっへっへ、いいモノ持ってるじゃないですかぁ・・・」ジュルッ
660: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 19:34:09 ID:X9H62juC0
上条「やめろ・・・たのむ・・・・」

レッサー「やめろ?何を言ってるんですか?私はこれ以上何もしませんよ?」

上条「な・・・に・・・」

レッサー「そりゃここで上条さんから子種を採取すれば赤ちゃんはできますよ?でもそれじゃあ上条さんは私のものにならないじゃないですか」

上条「なら・・・」

レッサー「そう、もう我慢できないでしょ?か弱い子羊が目の前で食べてくださいって誘ってるんですよ?」

上条「ぐ・・・」

レッサー「襲っちまえよ上条当麻、お前が悪いんじゃなくて秘薬なんてものがあるからいけないんだよ」

上条「ひ・・・やく・・・」

レッサー「そう、だから私を押し倒してそのいきり立ったモノで私を犯したとしてもただの事故じゃないですか」

上条「はぁっ・・・はぁっ・・・・」

レッサー「欲しいだろ?雌の肉が むさぼりたいだろ?私の誰にも見せたことのないここを」パンッ

上条「れっ・・・・さぁ・・・・・」
662: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 19:43:36 ID:X9H62juC0
レッサー「と、いうわけでぇ、狼に食べられるウサギちゃんということでウサ耳はもちろん白スク水とニーソまでつけちゃいましたぁ」

上条「はぁ・・・はぁ・・・・」

レッサー「いい目になってきたじゃないか狼さん、女がいいって言ってるのに何を遠慮してるんだ?据え膳食わぬはなんとやらとは日本のことわざだぞ?」

上条「ぐ・・・くぉ・・・・」

レッサー「それじゃあ襲いやすいように縫いであげよっか、男は半脱ぎのほうが興奮するっていうしぃ 入れやすいようにこう」シュル

ポロン

レッサー「どうだ、嫁に比べればボリュームは劣るがいい形してるだろ?」

上条「あ・・・あ・・・」

レッサー「ほら、触ってみろ。嫁とは違った女の味をその手で舌で味わってみろ」

上条「お、おおお・・・・・・おおぉぉ・・・・がああっ!!」

ガバッ

レッサー「わっ!」ドサッ

上条「はぁ・・・はぁ・・」

レッサー「ようやくその気になったか、てこずらせやがって」
664: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 19:54:46 ID:X9H62juC0
上条「う・・・・ふぐぅ・・・・・」

レッサー「おいこら、押し倒して硬くなったのを私に押し付けながら何動きを止めている」

上条「ぐ・・・ぎぃ・・・・・・」

レッサー「こぉんなに鼻息を荒くしておいて寸止めできると思っているのか?」

上条「が・・・あぁぁ・・・・くぅ・・・・」

レッサー「やれやれ、まあ最後の一押しっていうのをやってあげればいいだけのことか ほい」

むぎゅっ

上条「っはぁ・・・はぁ・・はぁはぁ・・・」

レッサー「ほら、私と肌を触れ合わせることでお互いの鼓動を感じるだろ?」

上条「っはああああぁぁっ!! ぁあぁぁぁぁっ!」

レッサー「んちゅっ ほら、ほっぺなんかにキスされてもぜんぜん物足りないだろ?」

上条「ああっ!! ぐあああっ!!」

レッサー「だ・か・らぁ・・・ 我慢してないでぇ」

上条「ふっふうっ くぅあっ!! あぁぁっ!!」

レッサー「犯せ」
667: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:01:38 ID:X9H62juC0
一方通行「絞り込めた、この通りの中のどこかにあいつらはいる!」

麦野「私は左手を当たるわ」

一方通行「俺は右だ」

麦野「特定したら問答無用で殴りこむわよ!」

一方通行「当然だ」

麦野「なんとしてでも当麻を救い出して見せる!!」

一方通行「らしくなってきたじゃねェか、第四位」

一方通行(女は強い・・・か・・・)

麦野「無駄口叩かない!」

一方通行「ン」
672: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:15:39 ID:X9H62juC0
上条「お・・・い・・・」

レッサー「はい?」

上条「俺を・・・・なめるな・・・」

レッサー「と、いいますと?」

上条「これしきの・・・・ことで・・・・」

上条「これしきのことで沈利さんと麻利と三人で歩き出した道を阻めると思ったら大間違いだ」

レッサー「やれやれ、手間がかかりますねこの狼さんは」

上条「何が狼だ、何が仲間だ、人の弱みに付け込んで俺や沈利さんや麻利でさえイギリスのための駒にしようとするやつに一服盛られたくらいで・・・」

上条「沈利さんの夫であり麻利の父親でもある俺がそう簡単にお前の思惑通りにお前とヤるとでも思っているんなら」

上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!」
669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:06:44 ID:X9H62juC0
ごしゅっ!!

レッサー「へ?」

上条「ぐ、ぐぅぅ・・・・」ボタッボタッ

レッサー「自分の顔面に拳を・・・・」

上条「っがああああああ!!!!ああああああ!!!!」ガバッ

レッサー「な、何何、何を始めるつもりですか?」

上条「ああああああ!!!!」

ゴツンッ!!

レッサー「じ、自分の頭を壁に・・・」

上条「お・・・・おお・・・ あああああああ!!!!」

ゴシュッ!! ベシャッ!!

レッサー「あ、あああありえない、何やってるんですか上条さん・・・・・」

上条「ああああ!!! ああああ!! らあああ!! っがああああ!!!」
676: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:21:14 ID:X9H62juC0
レッサー「やめて・・くださいよ・・・」

上条「おあああ!!! っだああああ!! ああああ!!!」

ゴツッ!! ビチャッ!! ドガッ!!

レッサー「やめてください!!お願いですから!!これ以上は死んじゃいますよお!!」

上条「うるせえ!! 俺の覚悟を甘く見るんじゃねえ!! おおおお!!!」

レッサー「やめてくださいってば!!こんなことして何になるっていうんですか!!」

上条「離せ!!俺に触れるな!!俺に触れていいのは沈利さんだけだ!!そして俺が守るのは沈利さんと麻利だ!!」

上条「だからこんなくだらねえ秘薬なんてものには負けるわけにはいかねえんだよおおおおお!!!」

レッサー「誰かああああ!!!誰かとめてえええええええ!!!!」

ドガァァンッ!!!

上条「はぁ・・・・はぁ・・・」

レッサー「あ・・・」
679: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:30:03 ID:X9H62juC0
麦野「当麻」

上条「しず・・・り・・・さん・・・・・」

麦野「ひどい顔ね、そんな顔してると麻利に泣かれるわよ?」

上条「ぉ・・・ぅ・・・・」

麦野「あーあー、素っ裸で血まみれなんてこれ魔術の儀式ってやつなの?」

上条「あぁ・・・たぶん・・・・」

麦野「あっははははっ、そんなのあるわけないでしょうが、頭の血が抜けすぎてありえないってことがわからなくなってるわね」

上条「かも・・・・な・・・・・」

麦野「さ、帰りましょ? 今日は打ち止めと番外個体が手伝ってくれたハンバーグに目玉焼きのトッピングつきよ?」

上条「うま・・・そう・・・だ・・・・」

麦野「だからほら、そんなところに立ってないで・・・おいで」

上条「ぅ・・ん・・・・」ヨロッ
682: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:35:32 ID:X9H62juC0
上条「ぁっ」クラッ

麦野「おっと」

ぎゅっ

上条「し・・ず・・り・・」

麦野「こら、もたれかかるな 重いっての」

上条「さ・・・ん・・・」

麦野「ったく聞いちゃいないか、この体勢ってのもバランス悪くて・・・・」ヨロッ

どさっ

麦野「ったくやるんなら麻利くらい軽くなってからやれっての」

上条「 」

麦野「でもま・・・これはこれでかわいいか・・・」

ぎゅっ
684: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:42:17 ID:X9H62juC0
麦野「あったかいなぁ当麻は」



麦野「ほんと・・あったかい・・・」ポロッ



麦野「でも・・・馬鹿ね・・・」ポロポロ



麦野「心配かけてこんな怪我までして・・」ポロポロ



麦野「人がいいにもほどがあるわよ・・・この馬鹿・・・」ポロポロ



麦野「ありがとう・・・ 大好き・・・」チュッ
687: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:48:51 ID:X9H62juC0
レッサー「あ・・・・あ・・・・・・」

レッサー「何・・・これ・・・・・・」

一方通行「何だァ?みりゃわかンだろ、仲良し夫婦に決まってンじゃねェか」

レッサー「ぃひぇっ!!」ビクッ 一方通行「おっと」ガシッ

レッサー「むぐっ!!」

一方通行「愉快なオブジェになりたくなかったらそれ以上声を出すな、一度しか言わねェからよく聞きやがれ」

レッサー「む・・・ぐむ・・・」

一方通行「金輪際あの二人とあいつらの娘に近づくな、視界に入るな。それを破れば俺がオマエを殺す」

レッサー「ん!ん!」コクコク

一方通行「わかったら今すぐてめェのもン持ってこっから消えろ ただし薬は置いていけ」

レッサー「んん!!んん!!」

一方通行「行け」

レッサー「はっ、ははっ はぁあぁっ」

一方通行「・・・・」

一方通行「ったく、見せつけやがって・・・・ 吐き気がすンぜ」
690: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 20:59:35 ID:X9H62juC0
翌日 イギリス

神裂「はい・・・そうですか・・・ またご迷惑を・・・」

建宮「いやー、何かあっという間だったなー 俺の人生」

牛深「そうですねー」

野母崎「なんか現実味が無くて家族に別れとか済ませてないんですけどねー」

建宮「俺もだ、辞世の句はもうできあがってるんだけどなぁ」

牛深「俺もです。普通に朝食とって普通にここまで着ましたからねえ」

神裂「いやしかしそれではあまりにも・・・・ はい・・・」

建宮「ま、われらの女教皇様の手にかかって死ねるんだからある意味幸せなのかもな」

牛深「ですね、どこの誰とも知らない魔術師と戦って命を落とすよりはよっぽどマシですね」

野母崎「汚点といえば汚点ですけどもう何か気持ちが和らいできましたよ・・・」

神裂「わかりました・・・ではそのようにいたしますので・・・はい、また後日・・・」ピッ

(((いよいよか・・・)))
694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:09:40 ID:X9H62juC0
神裂「三人共着替えは済んでいますね? これよりあなたたちに罰を与えます」

建宮「はい」

牛深「いつでも」

野母崎「よろしくお願いいたします」

神裂「良い顔つきです。見苦しく泣き喚いたりしないところはさすがといったところでしょう」

神裂「短刀を一本ここへ」

対馬「はい」

神裂「首桶に湯を入れて石鹸を用意しなさい」

浦上「かしこまりました」

神裂「まずは建宮からです。あごを下へ引いて首元がよく見えるようになさい」

建宮「はっ」

浦上「女教皇様、用意できました」

神裂「では・・参ります・・・・」

建宮(動くな動くな動くなせめて地理際は潔くなのよな)
695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:13:37 ID:X9H62juC0
ショリッ トサッ

建宮「く・・・・」

建宮(そうか、髪があると邪魔だからそこを取り除いているわけか・・・)

神裂「動いてはいけませんよ?」

建宮「は・・・・」

ショリッ ショリッ ショリッ

建宮(首元にひんやりとしたのが当たるのは覚悟を決めていても恐怖心を煽られるのよな・・・)

トサッ トサッ トサッ

建宮(あああ~~~せめて行き着けの飲み屋のジェニファーちゃんと最後に・・・・)

ぺたぺた

建宮「ん?」

神裂「うん、いい仕上がりですね」

建宮「はい?」

「「あれっ?」」
698: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:22:14 ID:X9H62juC0
 ぷ・・・くくく・・・・ くすくす・・・

建宮「うわぁ~~ ひんやりするのよなぁ~~」

神裂「見事な光沢です。よく似合っていますよ建宮」

建宮「あの、女教皇様、つかぬことをお伺いしますが切腹の前には頭を丸めるのが作法なのですか?」

神裂「いいえ、そのような作法はありません」

建宮「ではなぜ、切腹だけでは済まされず最期に笑いものにしようと」神裂「そうではありません」

建宮「は?」

神裂「こほん、此度またも我々の不始末で上条当麻と彼の家族を不幸にしてしまうところでした。私は責任の所在を明らかにするとともに厳正に罰することをお伝えしたのですが」

神裂「彼と、特に彼の妻の意向により切腹を改め一年間頭を丸めるという条件で許しを得ることができました。よってあなたたち三人は今後一年間毎日頭を剃り上げ頭を隠すことを許しません」

建宮「は、はぁぁぁ~~~~~」ヘタッ

牛深「たすかったぁ~~~~~」

野母崎「あああああ生きてるってすばらしいいい!!」

神裂「ほら、あなたたちもやってしまいますからそこを動かないでください これは罰なのですからね?」

牛深「はい!!髪の毛程度なら喜んで!!」

野母崎「いくらでも剃り落としてください!」
701: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:30:16 ID:X9H62juC0
諫早「いや~ハラハラしたなぁ~」

香焼「ほんと、グロいもん見なくてよかったす」

浦上「でも女教皇様本当に切腹させるつもりだったのかな?」

対馬「わからないわ。でも事と場合によってはひょっとしたら・・・」

神裂「あなたたち、そこでおしゃべりをしてないで手伝っていただけませんか?」

諫早「はい、ただちに」

香焼「俺散らばった髪を片付けるす」

浦上「私はお湯を新しいのに」

対馬「私は・・・記念撮影の用意でもしましょうか?」

神裂「いいですね、お願いしましょうか」

建宮「お~さむっ 何か髪の毛が無いだけで寒さがぜんぜん違うのよな」

野母崎「頭出しっぱなしってことはしもやけとかになったりするんですかね?」

建宮「かもなぁ」

神裂「では次はあなたです。動かないでくださいね?」

牛深「はい!」
703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:38:07 ID:X9H62juC0
学園都市 病院

上条「ま、まりぃ~~ パパだぞぉ~~」ニコ

麻利「あぁ!」クルッ

麦野「即行で顔そらされてやんの」

上条「ああ、何かすっげぇ傷つく・・・・・」

麦野「そりゃ顔中包帯グルグルだったら顔そらしたくもなるわよ。泣かれないだけマシね」

上条「ちくしょう。早く包帯取りてえなあ」

麦野「3日我慢してそこから先はフェイスマスクだってさ」

上条「サッカー選手とかがしてるやつだよな?それで学校通うとか恥ずかしくてしょうがねえんだけどな」

麦野「恥ずかしいだけじゃ済まないわよ多分風紀委員や警備員に不審者扱いされるわね」

上条「げえ、マジかよ」

麦野「だから暗くなる前にさっさと下校すること。いいわね?」

上条「いつもそうしてるんだけどなぁ」
706: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:46:36 ID:X9H62juC0
麦野「またクラスメイトがついてくるようなことになったらどうするの?」

上条「病院と偽ります」

麦野「よろしい」

上条「そういえばここに来るのもかなり久しぶりだな、一年くらいず~~っと平和だったからなんだか懐かしいぜ」

麦野「こら、パパになった男がここを懐かしんでちゃだめでしょ?もうここには来ないつもりでいてくれないと」

上条「わかってますよ~」

麻利「・・・・」

麦野「ほら、麻利も期待の眼差しで見つめてるわよ?」

上条「麻利、パパもう怪我しないからな~」

麻利「ゃぃ!」クルッ

麦野「あはは、嫌われてる」

上条「ぐすん」
709: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:53:17 ID:X9H62juC0
麦野「さて、あんまり長居することはできないからもう行くわね」

上条「今日ってあいつらが来てるんだよな?」

麦野「ええ、8人で私のためにご飯作ってくれてるわ。どういう風のふきまわしなんだか」

上条「はぁ、今日ほど入院することを不幸だと思ったことはなかったぜ」

麦野「検査のためなんだから我慢しなさい。何もなければ明日には退院できるんだから」

上条「ま~り~ 帰ったらパパがお風呂に入れてあげるからな~」

麻利「ぴゃう!」モゾモゾ

麦野「おとといきやがれだってさ~ あはははは」

上条「ちくしょう、笑わないでくれよぉ」

麦野「はいはい、退院したら何かおいしいもの作ってあげるから我慢しなさい」

上条「おいしいものか~~」

麦野「そう、何かリクエストある?」

上条「そうだな~~」
711: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 21:58:46 ID:X9H62juC0
上条「う~~ん」

麦野「何よ。ずいぶん悩むわね」

上条「あのさ、怒らないで聞いてくれるか?」

麦野「なぁに?」

上条「沈利さんがほしい」

麦野「こら、まだ薬が残ってんのか」

上条「いやいや、薬はもう残ってないけどさ。久しぶりにあの体のそこから燃え上がるような思いをするとこう・・・」

麦野「はぁ、こんなに盛ってると来年にはお腹の仲に麻利の兄弟がいるかもしれないわね~」

麻利「ぶぅ」

上条「そこはもちろん自重しますんで、はい」

麦野「このエロ当麻、盛ってんじゃないわよ~~だ」

上条「エロでかまいません、どうかこの盛った愚夫をお慰めください」ペコリ

麦野「うわぁ~、ここまでか、こりゃ覚悟しとかないといけないわね」
714: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:09:26 ID:X9H62juC0
上条「あ~~もう今すぐ退院したいくらいだぜ」

麦野「・・・我慢できるわよね?」

上条「え?そりゃまあ」

麦野「ムラムラしたのでナースに手を出しましたってことになったら・・・」上条「ならないならない!!それだけは絶対にならない!!」

麦野「うん、じゃあ安心ね」

上条「だって俺沈利さんじゃねえとだめだからさ・・・その・・・」

麦野「私もよ・・・私も当麻じゃなきゃだめ・・・」

上条「沈利さん・・・・」

麦野「当麻・・・」

ちゅっ
717: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:13:47 ID:X9H62juC0
麻利「あいぃぃ!!」

上条「おっと、二人だけで盛り上がるなってさ」

麦野「ふふふ、麻利もこう言ってることだし続きは退院してから。だからちゃんと安静にしとくのよ?」

上条「おう、帰ったらこれでもかってくらい俺の愛をぶつけてやるから覚悟しといてくれよな!」

麦野「ま~た懲りずにそういうこと言う しょうがない、ちゃんと受け止めてあげるからいい子にしてなさい」

上条「あ~~もう沈利さんマジで愛してるぜ!!」

麦野「私もよ。当麻」

上条「じゃ、また」

麦野「ええ、明日」

麻利「ちゅぅ」


おわり
720: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:15:30 ID:D6wDXEArT
おつおつ
723: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/20 22:20:21 ID:BRZx3sjp0
良かったよ!超乙



シリーズ一覧:

麦野「当麻、麻利をお風呂に入れてくれる?」上条「任せろ」



上条「んじゃ、行ってくる」麦野「麻利、パパがでかけるわよ」



上条「麻利ってもう温泉に入っても大丈夫か?」麦野「温泉?」




 

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とあるSSの訪問者

いきなり咲のSSが始まったんですけどこれは

とあるSSの訪問者

咲を知らんもんでなんだこれってなってそこだけ飛ばしたけど、
やっぱ禁書関係なかったか


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時折修正していきますので、今後ともよろしくお願いします

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