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1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/15(月) 22:55:10.54 ID:QQgrnRF4o
橘家のリビング


純一ソワソワ

純一ジリジリ

純一(え~い、まだか。もうとっくに結果がわかってる頃じゃないか)

純一(落ち着け、僕。近くに公衆電話がないのかもしれないぞ)

純一(・・・・・・もしかしたら落ちてて、連絡しづらいのかな)

純一I(いや。今日の合格発表は僕と同じ大学だし、みゃーにとっては滑り止めだ)

純一(美也はの成績は僕をはるかに凌ぐ。まして英語は留学仕込みの出来だし、落ちているはずはない)

純一(で、でも、受験は何があるかわからないし、もしだめだったらどうやって美也を慰めよう・・・・・・いっそ抱いて忘れさせるとか?)

純一(何を言ってるんだ僕は。長い人生で一浪くら何でもないよとか言って慰めるしか)

純一(全く、だから一緒に行くと言ったのに)



ジリリリリン



純一(電話だ!)
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/15(月) 22:57:15.15 ID:QQgrnRF4o
前スレ(美也と純一の高校時代の話)

美也「にぃにお願い・・・・・・もう許して」純一「美也、僕のこと好きなんだろ?」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/15(月) 23:07:39.89 ID:QQgrnRF4o
純一「ええっ!?お、同じ大学?」

美也『にぃに、ちゃんと聞いてる?だから、にぃにと同じ大学に受かったって言ってるの!』

純一「受かったのはわかるけど、何で部屋を用意する話になってるんだよ」

純一「おまえ××女子大を受けるって言ってたじゃんか」

美也『それは第一希望!滑り止めでにぃにの大学も受けたんだって』

純一「××女子大の試験はこれからだろ?何でもう僕のアパートに同居することになってるんだよ。××女子大だって十分合格できるって予備校の先生にも言われてるんだろ?××女子大なら実家から通えるじゃん」

美也『・・・・・・にぃにのばか!』

純一「何でばかだよ」

美也『もう今日でみゃーの受験は終わり』

美也『・・・・・みゃーはにぃにと同じ大学に行きたいの!言わせないでよ恥ずかしい///』

純一「・・・・・おまえ、本当にそれでいいの?おまえの第一志望校より1ランク下の大学だよ?」

美也『にぃに・・・・・・みゃーと一緒の大学に通うと何か都合の悪いことでもあるの?』

純一「ちょっと待て!どうしてそういう話になるんだよ。僕はただおまえは優秀なのにわざわざ僕の大学なんかに入学しなくてもいいだろって言ってるだけで」

純一「就職先だって世間の評価だって、うちの大学は一段落ちるんだぞ?ちっとは自分の人生を考えろよ」

美也『にぃにと一緒にいたいけど、それだけじゃないもん』

美也『にぃにの学校、英文学で有名な翻訳者の先生もいるし』

美也『・・・・・ちゃんと考えたもん』

純一「・・・・・・本当だろうな?」

美也『・・・・・・にぃに、同じ大学の女の子と浮気してるんじゃないでしょうね』

純一「な、何を言ってるんだよ。そんなはずあるか」

美也『本当?』

純一「疑うなら薫にでも聞いてみろ」

美也『棚町先輩はにぃにの味方するから信用できない』

純一「おまえなあ。それはいくらなんでも薫に失礼だろ」

美也『わかったよ。にぃにを信じるよ。とにかくみやーの受験は今日でおしまい。にぃにの大学に入学手続きしちゃうからね』

純一「・・・・・・おまえは一体に何考えてるんだよ」

美也『今日は実家に帰るけど、明日にぃにのアパートにいくから。ちゃんとみゃーの部屋用意しといてよね』

純一「お、おい!美也」


ガチャ


純一(・・・・・・どういうつもりなんだ?)
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/16(火) 21:30:03.06 ID:g0ofrnDwo
翌日午前 キャンパス内



女「あ。橘君だ」

女友「まーた始まった。あんた,、学科の新歓コンパの時から橘君の話ばっかじゃん?」

女「あ、サークル棟に行くみたい。橘君、何かサークルに入ってるのかなあ」

女友「ESSでしょ。英会話に興味あるみたいだよ」ググッ

女友「ちょ、ちょっと、あんた苦しいって!何で首絞めるのよ」

女「何で女友がそんなこと知ってるの?あ、あんたまさか橘君と」

女友「離せって・・・・・・ふぅ。講義で一緒だしそん時に聞いただけだって」ケホケホ

女「何で英会話なんだろうね?」

女友「知らないわよ。興味もないし。就職の時に有利になるからじゃないの」

女「・・・・・・よし!」

女友「よしってあんた」

女「ESに入るわよ、女友」

女友「・・・・・・ハァ?」

女「あんただってこのまま男っ気なしでいたくないでしょ?」

女「サークル活動でチャンスをゲットするのよ」

女友(・・・・・・うちのESSってメンバーの八割方女の子なんですけど)
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/16(火) 21:33:21.60 ID:g0ofrnDwo
キャンパス内



七咲「あ、橘先輩」

純一「よう、七咲。うちの大学に合格したんだって?」

七咲「・・・・・はい。ありがとうございます。橘先輩」

純一「男君も合格したんだってね」

七咲「はい。紗江ちゃんもですよ、先輩。合格発表には美也ちゃんも一緒だったんですよ」

純一「何だか高校のときの知り合いがいっぱい合格したんだな」

純一「で、うちに来るの?」

七咲「はい。わたしはここが第1志望ですから。男も紗江ちゃんも入学しますよ、先輩」

純一「そうか。4月からよろしくね、逢」

七咲「・・・・・・」

純一「あ・・・・・ごめん。七咲だった・・・・・・」

七咲「・・・・・・いいですよ先輩。もう気にしないでください」

純一「ごめん・・・・・・」

七咲「それより美也ちゃんはまだ受験あるんですよね?」

純一「いや、それが」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/16(火) 21:39:11.98 ID:g0ofrnDwo
回想(昨日の夜 橘家のリビングルーム)


純一「本当にそれでいいんだな?」

美也「考えた結果だって言ってるじゃん。にぃにはみゃーと一緒に暮らして一緒に大学に行くのが嫌なの?」

純一「だから、そうじゃないって。僕はおまえの将来のことをだな」

美也「・・・・・・みゃーの将来は、にぃにと一緒だもん。大学だって一緒でいいじゃん」

純一「・・・・・・」

美也「何でそんなに嫌がるのよ?ま、まさか浮気してるの」

純一「・・・・・・嫌なんだよ」

美也「え?聞こえないよ、にぃに」

純一「だからあ、おまえを男が一杯いる大学に通わせるのが嫌なの!」

美也(・・・・・・にぃに?)

純一「てっきり女子大に行くと思って安心してたのに」

美也「そんなこと心配してたの?ばか」ダキ

純一「え?」

美也「そんな心配いらないよ。大学行ってもにぃにとずっと一緒にいるから」クス

美也「みゃーが心配ならずっとみゃーを見張ってて」チュ

純一「・・・・・・わかったよ、みゃー」ギュ


回想終了
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/16(火) 21:42:24.82 ID:g0ofrnDwo
純一「美也、うちの大学に来るってさ」

七咲「え?美也ちゃん頭いいのに・・・・・・でも美也ちゃん、先輩と離れたくないのかな」クス

純一「いや・・・・・・七咲たちと一緒にいたいんだろ。美也をよろしくな」

七咲「ええ。美也ちゃんが帰国して復学した時、みんなが喜んだんですよ。変な噂も消えたし」

純一「まあ、留学して正解だったのかな」

七咲「そうですね。先輩は寂しかったでしょ?」クスクス

純一「うっ・・・・・・いや、それより七咲は今日はどうしたの?入学の手続きか?」

七咲「いえ。この大学の水泳部のコーチに呼ばれたんです」

純一「入学前から入部の勧誘かあ。やっぱり七咲はすごいな」

七咲「そんなことないです。3年生の時、部長をやってたから覚えてくれてたんだと思います」

純一「体育会じゃ大変だと思うけどがんばってね」

七咲「はい」

純一「じゃ、またね七咲」

七咲「失礼します、橘先輩」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/16(火) 22:02:46.79 ID:g0ofrnDwo
大学近くの純一のアパート


純一(今日の夜、美也が来るんだったな)

純一(とりあえず、隣の物置にしてる部屋を片付けよう)

純一(美也、家具どうする気だ?)

純一(つうか、入学前からここで暮らす気かな。かあさんには話してあるんだろうか)

純一(何かいろいろ大変な気がしてきた)

純一(かあさんは僕と美也の関係をまだ知らないけど、でも学校からの連絡であのときの校内の噂は承知してるんだよな)

純一(根も葉もない噂って信じてたし、美也をロンドンの学校に転校させたのも美也へのいじめを気にしたからで、僕たちを引き離そうとしたわけじゃない)

純一(それはわかってるんだけど、僕と美也がふたりきりで同居するってなると、かあさんはどう思うかな)

純一(美也、その辺のことちゃんと考えてここで暮らすって言ってるんだろうな)


ピンポン

純一(え?誰だ)

ガチャ

棚町「やっほー、純一」

梅原「遊びにきてやったぜ大将」

純一「え、おまえら何で」

棚町「何ではないでしょう。純一の寂しい一人暮らしに潤いを与えに美女が遊びにきてやったんじゃないの」

梅原「・・・・・・美女?」

棚町「あんた、何か言った?」ギュ

梅原「悪かった薫、冗談だ冗談!首絞めるのやめてくれ」ケホケホ

純一「・・・・・・漫才しに来たのかおまえたち」

梅原「そうじゃねえよ。ほら酒とつまみ買ってきたぞ。宴会しようぜ」

棚町「とりあえずキッチン借りるね、純一」

純一「いや、ちょっと待て。今日はだめなんだ」

梅原「固いこと言うなよ大将。これ土産だ。滅多に手に入らないお宝本だぜ」

棚町「あ、そうだ。あんた車買ったんだって?見せなさいよ」

梅原「つうか乗せろよ。おれも車買うから参考にさ」

純一「ああーうるさい!うるさい!!。おまえたちちょっと人の話聞け!」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/17(水) 18:11:58.69 ID:m6fbYT04o
棚町「何だ、今日美也ちゃんが来るのか。それならそうと早く言いなさいよ純一」

純一「早く言えって、何もしゃべらせてくれなっかたじゃないか薫」

梅原「そら大将の言うとおりだ」

棚町ジロ

梅原ビク

棚町「わかった。兄妹水入らずの甘~い夜を邪魔するのはやめるわ」

純一「・・・・・・い、いや、甘いってその///」

梅原「でさ、結局美也ちゃんってどこの大学に行くの?」

純一「うち」

棚町「え?」

純一「だから、うちの大学」

棚町ニヤー

棚町「純一ぃー、美也ちゃんが大学の男に誘われないか心配なんでしょ?」ニヤニヤ

純一「な、何言ってるんだよ、薫。そんなこと心配するか」

梅原「美也ちゃん可愛いからなあ。大将の心配も無理はないな。俺もそんな贅沢な悩みを持ってみたいぜ」グキ

梅原「か、薫さん?それまじヤバイって。死んじゃうぞ俺」

棚町「・・・・・・ま、冗談はともかく」

梅原(冗談でここまでするか?)

棚町「そうかそうか。うちの大学に通うということは、ここで兄妹一緒に暮らすわけか」ニヤニヤ

梅原「どうりで一人暮らしにしては広いアパートに住んでたわけだ」ニヤニヤ

棚町「安心して純一。新居での初夜を邪魔するほど野暮な薫さんじゃないわよ」

純一「し、新居ってなんだ。そして、初夜ってなんだ初夜って!」

棚町「あーあー、はいはい。全く面倒くさい男ね」

梅原「今日は引き上げるか。大将、美也ちゃんによろしくな」

純一「・・・・・・悪いな、薫、梅原」

梅原「いいってことよ。じゃ、薫。俺たちもどっかに飲みに行くか」

薫「あんたのおごりなら行ってあげてもいいわ」

梅原「・・・・・・」

薫「お酒とおつまみ置いてくね。傷みやすい物は冷蔵庫に入れとくから」

純一「悪いな」

棚町「じゃーね、純一。バイバイ」

梅原「またな、大将」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/17(水) 18:46:36.18 ID:m6fbYT04o
美也「おーい、にぃに!」

純一「・・・・・・」

美也「どしたの?にぃに」

純一「・・・・・・これは何だ?」

美也「引越しの荷物を積んだトラックだけど?」

純一「それは見ればわかるけど・・・・・・何でそんなもんがアパートの前にとまってるんだ?つーかおまえ、今日からここで暮らす気か?」

美也「そう言ったじゃん。にぃに、電話ちゃんと聞いてた?」

純一「いや聞いてないぞ!今日は僕に会いに、つうか今後のことを話し合いに来るんじゃなかったのかよ」

美也「そんなこと言ってないよ。みゃーの部屋を用意しといてって言ったじゃん。あ、荷物は奥の部屋にお願いします」

純一「はぁ・・・・・・まあ、それならそれでいいけど。にしても、トラックで運び込んだ割には荷物少ないな」

美也「だってベッドとかいらないし、持ってきたのは机と椅子とドレッサーと」

純一「ちょっと待て」

美也「うん」

純一「おまえの部屋は和室じゃないぞ。床の上に直接寝る気か?」

美也「・・・・・・にぃにの部屋で一緒に寝るに決まってんじゃん」

純一「・・・・・・これから毎晩?」

美也「うん」

純一「実家では毎晩一緒に寝たりしてなかったけど」

美也「おかあさんが帰って来る日に、にぃにと一緒に眠れるわけないでしょ」

純一「そもそもかあさんには話してあるのか」

美也「うん。おかあさん『どうせあんたたち同じ大学に通うんだろから、純一のアパートを選ぶ時広いアパートにしておいたから』って言ってた」

純一(・・・・・・)

美也「にぃに?みゃーと一緒に住むの嫌なの?」

美也「みゃーがひとりで盛り上っちゃっただけだったの?」グスン

純一「・・・・・・はぁ」

美也「にぃに」

純一「嫌なわけないだろ。おまえとふたりで過ごせるんだから。おいで、美也」ダキ

美也「あ・・・・・・だめだよ、にぃに。引越しの人たちがまだいるのに」ギュ

純一「美也」チュ

美也「にぃに」ギュ

引越しの作業員「終わりました~。ここにサインお願いします」

純一・美也(!!)

引越しの作業員「す、すいません。お邪魔しました!」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/17(水) 19:07:20.46 ID:m6fbYT04o
その夜 純一のアパート


純一「ようやく片付いたな。おまえの部屋」

美也「うん」

純一『食事どうする?近所のファミレスにでも行くか?」

美也「・・・・・・」

純一「そういやおまえの食器とか歯ブラシだとかも買ってこないとね」

純一「食事してから買い物に行くか」

純一「美也?」

美也「にぃに・・・・・・大好き、愛してる」ダキツキ

純一「お、おい」

美也「ずっと、にぃにとふたりきりで暮らせる日を待ってたんだよ。イギリスにいる時も帰国して受験勉強している時も」

純一「帰国してからはほとんどふたりきりだったろ?」

美也「だってにぃに、受験勉強の邪魔になるからって、ほとんどみゃーをかまってくれなかったじゃん」スリスリ

美也「ようやくにぃにとふたりで過ごせると思うと、ドキドキして。ごめんねみゃー舞い上がってて」

純一(・・・・・・美也、可愛い)ウズウズ

美也「食事なんて何でもいいよ。買い物もどうでもいいの。みゃーはにぃにと、ここにいたいの」

純一「美也!」ガバッ

美也「にぃに!うれしい」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/17(水) 19:42:57.72 ID:m6fbYT04o
事後


美也「・・・・・・にぃにの腕枕気持ちいい。みゃーの頭重くない?」

純一「・・・・・・全然重くないよ。むしろ少し痩せたんじゃないか?」ナデナデ

美也「気持ちよくなかった?にぃに」

純一「すごくよかったよ。美也。久しぶりだったからすごく興奮しちゃったよ」ナデナデ

美也「それならよかった。みゃー、今日はもっと乱暴にされるかと思ってたのに」

純一「何だか久しぶりに見るおまえの体、華奢っていうか儚いっていうかさ」

純一「乱暴にすると壊れちゃいそうで怖くてさ」ナデナデ

美也「何?それ。前はいつも縛ったりとかしてたくせに」クス

純一「おまえがいなくなった後さ」

美也「うん」

純一「すごく寂しくてさ。大学生活が始まってからも誰としゃべる気がしなくて」

純一「友達もあんまりできなかったんだ」ナデナデ

美也「・・・・・・」

純一「まあ、薫と梅原がいてくれていろいろ気にかけてくれたんで、かろうじて大学を続けられたって感じかな」

純一「おまえにも言ったと思うけど、薫と梅原って付き合いだしてたからさ。あんまり邪魔もできなかったけどな」

美也「・・・・・・」

純一「まあ、おまえが帰国してからは元気も出たし、サークルに入って友達もできたんだけどな」

美也「にぃに。ごめんね、みゃーのせいで」

純一「いや、もういいんだ。まあ、それでその頃は寂しかったんで、今度美也と会えたらすごく大事にしようって決めたたんだよ」ナデナデ

美也「にぃに・・・・・」ギュ

純一「愛してるよ美也」アッチコッチナデマワシ

美也「みゃーも愛してる」

美也「ね、ねえ、にぃに。あんまり撫でられるとみゃー、また///」

純一「美也、おいで」ガバ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/17(水) 20:28:16.11 ID:m6fbYT04o
翌日 ショッピングモール

純一「これでだいたい必要なものは揃ったかな」

美也「うん」

純一「じゃ、どっかで食事でも・・・・・・ってえ?」ギュ

美也「ここだと誰もみゃーたちのこと知らないから、堂々と手をつないで歩けるね」ギュー

純一「高校の時も結構こうして手をつないで歩いてたような気もするけどな」

美也「でも、うわさになっちゃったじゃない・・・・・・それで」

純一「あ、悪い。あれはもう忘れるんだぞ(ま、まずい。嫌な記憶は思い出させちゃったか)」アタフタ

美也「うん。でも今でも時々夢に出てきて、そのたびに怖くて起きて泣いちゃうんだ。帰国してからはだいぶ回数も減ったけど」ニシシ

純一「美也」ギュ

美也「もう平気だよ。今まで言えなかったけど、にぃに、ごめんね。みゃーの体は、一生にぃににしか触らせないって決めてたのに」

純一「美也」

美也「ごめんね。こんな汚されちゃった体なのに、愛してるって言ってくれてありがと。にぃに」

純一「美也、もう言うな。おまえの体は汚れてなんてないよ」ダキ

美也(にぃに)

純一「もうあのことは考えるな。美也は汚れてなんてない。僕の大事な妹で」ダキシメ

美也「・・・・・・妹で?」

純一「・・・・・・彼女で奥さんなんだから」ツヨクダキシメ
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/17(水) 20:30:37.76 ID:m6fbYT04o
女友「あれ?橘君じゃん。おーい、橘君!」

純一・美也(ビク!)

純一「あ、ああ。女友さん、こんにちは」(美也を抱きしめてたの見られてないよな)

女友「偶然だね、橘君。お買い物?」

純一「う、うん。まあね」

美也(・・・・・・)ジト

女友「そうか。橘君が女の子連れてるのはじめて見た。紹介してよ」

女(・・・・・・)ジト

純一「え、ああ。うちの妹の美也」

美也「・・・・・・こんにちは」

女友「何だ妹さんかあ。橘君モテるから彼女かと思ったじゃない」

美也(にぃに・・・・・・モテる!?)

女(妹さんかあ)ホッ

純一「モテた記憶は全然ないけど」

女友「何言ってるの。橘君が誰も相手にしないだけでしょ。橘君狙いの子いっぱいいるじゃん」

純一「そんなことないって」

女友「それより、可愛い妹さんだね。純一君と同じ学科の女友です。よろしくね美也ちゃん」

美也(この女の人・・・・・にぃにの大学の友達なんだ)

純一「こいつ来月からうちの大学に入学するんだ」

女友「そうなの?美也ちゃん可愛いから男が寄って来て大変でしょうねえ」

純一(・・・・・・)

女友「ああ、そうだ。紹介するね。同じ大学の女さんだよ、橘君」

女「え、えと。こんにちは橘君///」ポ

純一「・・・・・・よろしく女さん」

美也(・・・・・・)

美也「にぃに早く食事に行こうよ」ヒソヒソ

純一「あ、ああ。じゃあ、僕たち用事があるんでこれで。またね」

女友「うん。また学校で会おうね」フリフリ

女(・・・・・・)
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/18(木) 19:39:49.90 ID:nCjLRC1So
女友「橘君って妹さんいたんだね。すごく可愛い子だったなあ。入学したら男どもにもてて大変だろうね」

女「・・・・・・女友ひどい」

女友「何言ってるのよ」

女「自分ばっか橘君とお話してさ」

女友「紹介してあげたでしょ?あんたも橘君と話せばよかったじゃん」

女「初対面だし・・・・・・あんたがフォローしてくれるかと思ったのに」

女友(構ってちゃん氏ね)

女「そういや・・・・・・女友って、彼氏いたよね?」

女友「あー、まあね。一応」

女「一応って?」

女友「付き合ってはいるっぽいけど・・・・・・見た目がいい男って浮気するからね。そろそろ考えようかと思ってさ」

女「・・・・・・あんた、橘君のことはどう思ってるの?」

女友「格好いいよね、彼。優しそうだし、家もお金持ちみたいだし」

女「あ、あんた!」キッ

女友「落ち着け女。あんたの邪魔はしないから」

女友「私にとって橘君は仲のいい友達以上の何者でもないから」

女「本当?」

女友「本当よ。でも、橘君。超シスコンだと思うよ?」

女「あんた、何の根拠があってそんな」

女友「だって、妹と抱き合ってたじゃん、橘君」

女「・・・・・・気が付かなかった」

女友「全く、あーたは。橘君に声かけるの迷うくらい熱烈な状況だったじゃん」

女「あたし、橘君しか見えたなかったし」

女友「しかも彼、女の子に言い寄られても興味なさそうだしさ」

女「うーむ」

女友「シスコンなのは間違いないよ・・・・・。で、そんでも本当にESS入るの?」

女「うん。橘君と知り合いになれたことだし、ここは一緒のサークルになって追撃を」

女友「あたしを巻き込まないでよね」

女「女友冷たい」

女友「あたしだって自分のことで精一杯だっちゅうの」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/18(木) 20:35:18.06 ID:nCjLRC1So
新学期 新入生オリエンテーション終了後のキャンパス


中多「大学って広いんだね、美也ちゃん」

美也「そうだね。迷子になりそう」

七咲「サークルの勧誘ってこんなに賑やかにするんだね」

美也「オリエンテーションも終わったし、もう帰る?」

中多「そうだね」

七咲「ごめん。わたし約束があるから」

美也「男君?」

七咲「うん」

美也「学部違うもんね。男君によろしくね」

中多「あ、あたしからも」

七咲「うん、伝えとくね。じゃあね、美也ちゃん、紗江ちゃん」

美也・中多「ばいばい逢ちゃん」

美也「じゃ、帰ろうか。紗江ちゃん」

中多「そうだね」




サークルの勧誘「ねえねえそこの君、ちょっといい?テニスサークルだけど、興味ない?」

サークルの勧誘2「ねえ君。サイクリング同好会だけど、自転車好き?」

サークルの勧誘3「ブツブツ・・・・・・」

美也「すいません、聞こえませんでした」

サークルの勧誘3「・・・・・・テツドケンキュウカイ」

美也「はい?」

サークルの勧誘4「ねえねえ君たち。ハイキング同好会だけどちょっと話聞いていかない?」

中多(・・・・・・こんなに新入生がいっぱいいるのに美也ちゃんだけ集中して誘われてるな)

美也「1メートルごとに声かけられてるね。サークルの勧誘も大変なんだね。早く帰ろう紗江ちゃん」

中多(それ、美也ちゃんが目立っているからじゃ?)

美也「行こ、紗江ちゃん」

中多「う、うん」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/18(木) 20:52:21.15 ID:nCjLRC1So
中多「そういえば先輩は今日はいないの?」

美也「にぃに?今日はまだ講義も始まってないし、家にいるよ。どうせまたビーバー三国志でも読んでるんじゃない?」

中多「そうか。美也ちゃん寂しいね」

美也「別に寂しくないよ。みゃーだってもう大学生なんだしね」

中多「美也ちゃん、無理してない?」

美也「してないってば!それより帰りにこの辺でいいカフェとかないか探して行こうよ」

中多「うん」

?「美也ちゃん?」

美也(?)

女友「あたしあたし。昨日会ったじゃん?橘君の友達の女友だよ」

美也「・・・・・・こんにちは。女友さん」

女友「そっちはお友達?」

美也[同じ高校だった中多さんです」

女友「中多さん。美也ちゃんのお兄さんの友達だよ。こんにちは」

中多「あの、あの。こんにちは」

美也(?)

女友「ああ。彼は先輩。経済学部の3年生だよ」

先輩「・・・・・・どうも」

美也・中多「こんにちは」

女友「・・・・・・一応、あたしの彼氏だからね。念のため」

先輩「一応ってなんだ?」

女友「あはは。ところでふたりとも帰るとこ?」

美也「はい」

女友「じゃあ、一緒にお茶しない?いいお店教えてあげる」

中多「美也ちゃんどうする?」ヒソヒソ

美也(彼氏がいるみたいだから、にぃにとは単なるお友達だよね。にぃにの大学生活とか聞けるかもしれないし)

美也「紗江ちゃん、いい?」ヒソヒソ

中多「美也ちゃんがよければ、いいよ」ヒソヒソ
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/18(木) 21:21:02.50 ID:nCjLRC1So
カフェの店内


女友「今日は橘君はいないの?」

美也「はい。講義も始まってないからって」

女友「え?履修登録もう終わったのかな」

美也「え?」

女友「うちらの学科って今年度の履修登録は、今日までなんだけどね」

美也(ま、まさか)

美也「すいません。ちょっと、にぃ・・・・・・兄に電話してきます」

女友「あははは。美也ちゃんものんきなお兄さんを持つと大変だねえ。お店の中に公衆電話あるからね」

美也「あ、ありがとうございます!」

先輩「・・・・・・」ジイ

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

美也「ごめんなさい。にぃ・・・・・・兄はこれから大学に来るそうです」

女友「やっぱ、忘れてたか。間に合ってよかったね」ニコ

美也(女友、いい人なのかな?)

女友「で、先輩は履修登録したの?」

先輩「した」

女友「今年こそまじめに単位取らないと留年しちゃうよ?」

先輩「・・・・・・」

女友「はぁ。何で女の子には手早いのに、こういうことは面倒くさがるのよ?」

女友「いい?二人とも。これから大学生活を始めるにあたってあたしからのアドバイス」

女友「男は選びなさいよ」

中多「え・・・・・・男って」カア

女友「中多さんって下の名前は?」

中多「さ、さ、紗江です」オドオド

女友「紗江ちゃんって、好みの男のタイプってどういうの?」

中多「あの、あの。優しくて頼りがいがあって、キョウカンミタイナ///」オドオド

女友「きょうかん?最後のほう聞こえなかったけど、優しい人ってことね」

女友「美也ちゃんは?」ニコ

美也「・・・・・・別にないです。欲しくもないですし」

女友「えええええ!?もったいない。こんなに可愛いのに」

女友「・・・・・・注意しなよね。絶対、先輩とか同期の男に誘われまくるからさ。彼氏欲しくないなら新歓コンパとかサークル活動とか気をつけたほうがいいよ」

先輩「・・・・・・」ジイ

女友「そういや橘君もあんだけ女の子にもてるのに、彼女つくらないしなあ。兄妹そろって、そっちには興味ないみたいね」

美也(もてるのか、にぃに)

女友「まあ、兄妹がこれだけ仲いいと、恋人なんていらないか」

美也「え!?}

女友「昨日だって手をつないでたし、うらやましいよ(さすがに抱き合ってたしとまでは言いづらいよね)」

先輩(・・・・・・兄妹?手をつなぐ?)ジイ
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/19(金) 21:00:44.10 ID:MlLMlDJmo
夕暮れのキャンパス


純一(はぁ。危ないところだった。危うく履修登録を忘れるところだった)

純一(美也と女友にお礼言わなくちゃな)

純一(美也は?ってさすがにいないか。美也が寂しがらないように早く帰らなきゃな)

?「おーい!橘君」

純一「・・・・・・女友さん?」

女友「あはは。やっぱり登録忘れてたんだ」

純一「すまん。女友さんのおかげて助かったよ」

女友「別にいいよ。よかったね間に合って」

純一「本当にありがと」

女友「いいって。それよりさっきまで美也ちゃんたちとお茶してたんだよ」

純一「え、美也と?」

女友「うん。美也ちゃんと紗江ちゃんとばったり会ったから。先輩と4人でお茶したの」

純一「そうか。今は先輩と一緒じゃないの?」

女友「うん。彼、何か用があるって。美也ちゃんたちも帰ったよ」

純一「そか。でも、あやうく留年するところだったよ。今度何かお礼するな」

女友「お礼なんかいいけど・・・・・・。それより、今日これから橘君、何か予定入ってる?」

純一「家に帰るだけだけど」

女友「だったらちょっと付き合ってくれない?飲みに行こうよ」

純一「え?それまずいんじゃないの。先輩だって面白くないだろうし(つうか早く家に帰って美也と)」

女友「先輩について相談があるのよ。あたし、そういうこと相談できる相手いないし」

純一「・・・・・・先輩と何かあったの?」

女友「まあね。付き合ってくれない?ダメ?」ウワメヅカイ

純一「まあ、履修登録でお世話になったし・・・・・・あまり遅くなれないけど、それでよかったら」

女友「ありがと!橘君」
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/19(金) 21:30:35.09 ID:MlLMlDJmo
夜 純一と美也のアパート


美也「にぃに、遅いなあ。電話もないし」

中多「美也ちゃん心配だね」

美也「べ、別に心配なんかしてないよ、あんなやつ!」

中多「美也ちゃん?」

美也「せっかく紗江ちゃんとふたりで夕ご飯作ってあげたのにさ、ばかにぃに」

中多(・・・・・・美也ちゃんわかりやす過ぎ)

美也「先に食べちゃおう紗江ちゃん。今日はお泊りしていくでしょ?」

中多「・・・・・・いいの?美也ちゃん。お邪魔じゃないかな」

美也「ぜ~んぜん。にぃにも帰ってこないし、今日はふたりでパジャマパーティーだ!」

中多「でも、着替えとかないし」

美也「貸すよ紗江ちゃん。紗江ちゃんだって初めての一人暮らしで寂しいって言ってたじゃん」

中多「うん。じゃあ、お泊りさせてもらうね。美也ちゃんありがと」

美也「みゃーも紗江ちゃんとゆっくりお話できて嬉しいよニシシ(ばかにぃに。連絡くらいしろ)」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/19(金) 21:49:43.76 ID:MlLMlDJmo
大学近くの居酒屋


女友「ごめんね、橘君。無理に誘っちゃって」

純一「いや、女友さんは履修登録の恩人だし、別に用事もなかったから」

女友「そう?でも美也ちゃんが寂しがるんじゃない?」

純一「な!何言ってるんだよ。そんなことあるわけないじゃん」

女友「・・・・・・そうかなあ」ジト

純一「・・・・・・注文取りに来たよ。何飲む?」

女友「生ビールでいいや・・・・・・あ、今日はご馳走するからね。付き合ってもらったんだし」

純一「逆だろ。僕のほうが助けてもらったんだし、おごるよ」

女友「いいって。橘君も生ビールでいい?」

純一「うん」

女友「生ビールふたつお願いします、あと何食べる?」

純一「何でもいいや。任せるよ」

女友「じゃあ、勝手に決めちゃうね」

純一「うん」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/19(金) 21:50:14.16 ID:MlLMlDJmo
店員「お待たせしましたあ!」

女友「じゃ、乾杯しよ?」

純一「乾杯」

女友「おつかれ」

純一「・・・・・・で、相談って?(早く帰らないと美也が怒るだろうなあ)」

女友「ふふ」

純一「何?」

女友「橘君って本当に妹さんを大事にしてるんだね」

純一「何なんだ一体」

女友「さっきからわかりやす過ぎだよ。早く家に帰って美也ちゃんと一緒にいたいんでしょ?」クス

純一「・・・・・・」

女友「あ、ごめんね。うちの彼氏も橘君みったいに相手を思いやってくれる人だったらなあ」

純一「相手って。美也は妹だよ」

女友「大切な妹なんでしょ」

純一「それはそうだけど」

女友「昨日紹介した女ね」

純一「うん」

女友「橘君のことが好きなんだって」

純一「え?」

女友「驚かなくてもいいじゃない。他にも橘君のこと好きな子、何人か知ってるよ」クスクス

純一「・・・・・・」

女友「でも、興味ないでしょ?橘君」

純一「う、うん」

女友「あれだけ可愛い子がそばにいたらそうなるのも無理ないね」

純一「だから、美也は妹で」

女友「橘君、彼女いないの?」

純一「うん」

女友「何で作らないの彼女?」

純一「別に作らないとかじゃなくて、縁がなかったって言うか」

女友「・・・・・・やっぱり美也ちゃんが大切なんだ」クス

純一「だから、どうしてそうなるんだよ!(早く帰りたい・・・・・・)」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/19(金) 22:06:49.72 ID:MlLMlDJmo
2時間後


女友「だからさあ、先輩って浮気ばっかするのよ~。悪気とか自覚とかないから性質が悪いの」グデングデン

純一(女友さんって酒癖悪かったんだ)

女友「あたしも橘君みたいな優しい彼氏が欲しかったなあ」

純一「別に優しくないよ僕は」

女友「あたし、決めた!先輩と別れるわ」

純一(人の話を聞かない人だなあ)

女友「ねえ、どう思う橘君。あたし、先輩と別れた方がいいよね?」

純一「・・・・・・それは自分で決めることじゃないかな」

女友「そう!そうだよね橘君。やっぱ別れて新しい男捜したほうがいいよね」ユラユラ

純一「そうは言ってないでしょ。っていうか相談って先輩のことだったの?」

女友「それ以外に何があるのよ」

純一「よくわからないけど、悪気はともかく自覚がない浮気ってどういうこと?」

女友「先輩はあたしを裏切ってるっていう意識ないんだよね。本気じゃないからいいだろ?っていうとちょっと違うけど、まあ、そんな感じ」

純一「よくわからないなあ。でも、浮気が直らなくて女友さんが辛いなら別れるのもありかもね」

女友「橘君ありがと」

純一「ありがとって?え?」

女友「本当に美也ちゃんと付き合ってないの?」

純一「ほ、本当だよ」ドキ

女友「単なるシスコンっていうだけかあ。で、彼女もいないんだよね?」

純一「(シスコン?)う、うん」

女友「じゃ、あたしと付き合おうよ」

純一ブッー

女友「汚いなあ!」フキフキ

純一「な、何を言ってるんだ女友さんは」

女友「だって、縁遠いだけならさ、あたしたち気が合うしきっとうまく行くと思って」

純一「先輩のことはどうするんだよ」

女友「だから別れるって。橘君あたしってタイプじゃない?」

純一「そうじゃないけど、ダメだよ、こういうの」

女友「・・・・・・」

純一「・・・・・・女友さん?」

女友スースー

純一(寝てる・・・・・・)
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/08/20(土) 19:02:40.13 ID:KkMRqJbFo
居酒屋の店内


純一(本気で寝てる)ツンツン

純一(告白したと思ったら、いきなりつぶれるとか、普通ないだろ)

純一(どうしよう?とりあえず何とか起こしてタクシーに乗せて家まで送っていくか)

純一「おい、女友さん起きろ!起きろー!!」ユサユサ

女友「うーん、何ようるさいなあ」

純一「ほら、帰るぞ。送って行くから早く立って)ダキ

女友「・・・・・・橘君のエッチ」クスクス

純一(このまま置き去りにしてやろうか)



?「あれ、うちのガッコの橘と女友じゃん。肩なんか抱いちゃってあいつら付き合ってたのかあ」

??「あんたの知り合い?」

?「うん。付き合ってるとは知らなかったけど、そういやよく講義の時並んで座ってたわね」

???「さっきさ、お手洗いから帰ってくる時に、あのふたりの話聞こえちゃったんだけど」

?「うんうん」

???「女の子の方が男に告ってたよ」

?「えーーー!。じゃあ、今付き合い出したのかあ」

??「みたいだね。あ、店の前でタクシー止めて一緒に乗ったよ」

?「あのふたりがねえ」
51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/20(土) 19:09:35.34 ID:ztPCkkYIo
翌朝 新学期のキャンパス内


純一「・・・・・・もう許してくれよ、美也」

美也「紗江ちゃんとふたりで夕食を用意してずっと待ってたのに」ブツブツ

美也「紗江ちゃんだって久しぶりににぃにに会うの、楽しみにしてたのに」

美也「みゃーたちが寝ちゃった夜中に帰って来るとはどうゆうことよ!」プンプン

純一「だから友達に誘われて飲んでたんだって。そういう付き合いだって大切なんだぞ」

美也「みゃーより大切なんだ」ジト

純一「そんな訳ないだろ!みゃーより大切なものなんてこの世界に一つだってないぞ」

美也「にぃに!・・・・・・そ、そか///。じゃあ、今回は許してあげるけど、これからは遅くなる時は電話してね」ギュ

純一「ああ、わかった。ありがとう美也」ギュ

美也「えへへ」

純一「おまえも新勧コンパとかサークルの友達とかとの飲み会は、遠慮せず行くんだぞ?」

美也「うん、わかった。でも、にぃにに会いたくなったら途中で抜け出しちゃうけどね」ニシシ

純一「じゃあ、ぼくは3号館だからここで。昼に学食の前で待ち合わせな」

美也「うん。遅れないでねにぃに」

純一「じゃあな」フリフリ


3号館の教室


女友「おーい、橘君。隣空いてるよ」

純一「おはよう女友さん」ドキ

女友「おはよう。でさ、さっそくなんだけど、あたしまた何かやらかした?」

純一「え?」

女友「いやさ、あたし酔うとその場で適当なことしゃべるらしいのよ、女に聞くと」

純一「・・・・・・」

女友「そんでさ、昨日橘君と飲んでる途中までしか記憶がなくて、気づいたら自分の部屋で寝てたってわけ」

純一「お、おまえなあ。どんだけ昨日大変だったか」

女友「やっぱり送ってくれたんだ。あ、支払いもしてくれた?返すよ)ゴソゴソ

純一「大変なのはそっちじゃないよ」

女友「え?」

純一「そ、その、『あたしと付き合おうよって』」

女友「あーーーー!また、やっちゃったか・・・・・・ゴメン!それ忘れて」

純一「何だ冗談だったのか」ホ

女友「ごめんごめん。だけど相手がもてる橘君でよかったわ。もてない男に本気にされてたら困るしね」

純一「何だよ、それ」

女友「あれえ?少しは残念に思ってくれてるのかな」クス

純一「からかうなよ」

女友「悪い、って先生きたね」
52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/20(土) 19:11:06.43 ID:ztPCkkYIo
講義終了


女友「やっと午前の講義終わったか。学食行く?」

純一「妹と学食前で待ち合わせてるんだ」

女友「・・・・・・このシスコン」

純一「ち、違うって!」

女友「慌ててる慌ててる。あたしも女と待ち合わせだからそこまで一緒に行こ」

純一「うん」


?「橘君と女友さんだ」

??「昨日から付き合いだしたんだってさ」

???「女友の方から告ったらしいよ」

?「でもさ、女友の友達の女って橘君狙いだったんでしょ」

??「修羅場くるか!」

???「あんた人ごとだと思って」


学食


美也(早くにぃに来ないかな。それにしても高校と違って大きな食堂だな。あ、肉まんも売ってる!)

美也(・・・・・・なんかさっきからみんなに見られてるみたい?こんなとこで一人で立ってるから目立つのかなあ)


MOB1「おい、すげー可愛い子がいる」ヒソヒソ

MOB2「英文学科の橘さんだよ、あれ。ミス・キャンパス候補だって先輩が言ってた」ヒソヒソ

MOB3「もう噂になってるんだ、すげー!」

MOB1「誰か声かけてみろよ」

MOB2「無理無理、おまえが行け」

MOB3「あんだけ可愛きゃ男だっているだろ」

MOB1「おまえら情けないなあ。こないだまで高校生やってた子だし、意外と狙えるんじゃね」

MOB2・3(だったらおまえが声かけろよ)


純一「お待たせ美也」

美也「遅いよ。10分は待ったんだからね」ギュ


MOB2・3(ほらやっぱり男いたじゃん)

MOB1「ほら、やっぱり男がいるだろ?」

MOB2・3ムカ
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/20(土) 20:03:27.34 ID:ztPCkkYIo
純一「美也、午後の講義終わったらどうする?どっか遊びに行くか?」

美也「うーん。あ、そうだ。まだにぃにの新車に乗せてもらってないじゃん。ドライブに連れてって」

純一「じゃあ、僕今日は午前中で終わりだから車こっちに持ってきとくな」

美也「・・・・・・にぃにの助手席に座る何番目の女性ですか?みゃーは」ジト

純一「2人目だよ」

美也「え?だ、誰?」

純一「かあさん」

美也「何だ、浮気されたかと思っちゃったじゃん」ホ

純一「まあ、スポンサーだからな、かあさんは。実質おまえが初めてみたいなもんだ」

美也「よかった」

純一「じゃあ、僕車取りに一度家に帰るわ。講義終わったら校門のところで待ってるからな」

美也「うんわかった、にぃに。安全運転で来てよね」

純一「了解!」



ドライブ中


純一「なあ美也」

美也「ににぃ、片手でみゃーの肩を抱いてるけど、運転大丈夫?」

純一「そんなにスピード出してないからな」

美也「免許とって一年ちょっとじゃん。危ない運転しないでね」

純一「心配しなくても美也を危ない目に遭わせるわけないだろ」

美也「違うようにぃに。みゃーはにぃにのことが心配なの!」

純一(・・・・・・)ギュ

美也「だからあ、危ないよ」ヨリソイ

美也「で、何言いかけたの?」

純一「ずっと考えてたんだけどさ。大学ではさ、仲のいい兄妹でいような」

美也「え?」

純一「恋人同士なのは大学の外ですればいいじゃん。学内では手をつないだりキスしたりしないようにしよう」

美也「・・・・・・いつかそういう話されると覚悟してた。しょうがないよね。にぃにの言うとおりにする」

純一「また高校の時のようにならないためにも、最低限それくらいはしないとな。それでも噂されると思うけど、それはしょうがない」

美也「にぃにの言うとおりにするよ、みゃーは」

美也「車から見るオフィス街の夕焼けも結構きれいだね」

純一「きれいだな」

美也「・・・・・・にぃには運転手だから景色見ちゃだめ」

純一(信号待ちしてる間だけでも)チュ

美也「・・・・・・不意打ち卑怯だよ」ギュ

純一「美也、愛してるよ」

美也「みゃーもだよ、にぃ・・・・・・純一」
54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/20(土) 20:37:04.37 ID:ztPCkkYIo
翌日 キャンパス


美也「じゃあ、みゃーはあっちだから。にぃに、また後でね」

純一「うん。学食の前でな」

美也「今日は遅れないでよね。一人で待ってると人に見られて恥ずかしいんだから!」

純一「う、うん(やっぱ美也は可愛いから注目を引くのかな)」

美也「じゃあね」

純一「うん」


女友「やっほー橘君。ここ空いてるよ」

純一「おはよう。いつも元気だな女友さんは」

女友「無駄に元気と言いたいのか君は」

純一「言ってないって・・・・・・首絞めるなよ」

女友「悪い」

純一「・・・・・・」

女友「・・・・・・」

純一「やっぱ、今日は元気ない?」

女友「うん、まあそうかも」

純一「何かあったの」

女友「ほら、居酒屋で相談したじゃん、あたしの彼のこと」

純一「先輩さんのことか。それでどうしたの?」

女友「別れた」

純一「え!?」

女友「別れたの。もともと最近あいつ浮気がひどかったし、橘君だって別れた方がいいって言ってくれたじゃん?」

純一「え、そんなこと言ったけ??」

女友「まあ、これですっきりしたよ」

女友「あーあ。どっかにいい男いないかなあ」ジワ

純一(泣いてる・・・・・・)

女友「ご、ごめんね」ジワジワ

純一(・・・・・・)ダキ

女友「・・・・・・ありがと、橘君。ちょっとだけ、胸借りていいかな」

純一「うん」


女(あ、あれ?女友と・・・・・・橘君!何でふたりで抱き合って!?」

MOB代「えー女知らなかったの?あのふたり付き合ってるんだよ」

MOB江「女友の方から告ったらしいよ。いいなあ、橘君ならあたしもつきあいたいなあ」

女(お、女友ひどい!橘君には興味ないっていったくせに!あたしの邪魔はしないって言ったくせに!!)ブルブル
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/20(土) 20:56:24.65 ID:ztPCkkYIo
女友「ありがと、橘君」フキフキ

純一「いや、もう大丈夫?」

女友「うん。あの、もう手を離してくれて平気だよ」クス

純一「わ、悪い!」

女友「やっぱり橘君はやさしいね」

純一「そんなことないけど」

女友「あのさあ」

純一「うん」

女友「・・・・・・噂、知ってる?」

純一「噂って?」

女友「あたしと橘君が付き合ってるって」

純一{えええええ!!」

女友「そんなに嫌がらないでしょ。あたしが傷つくじゃん」

純一「何でそんなことに」

女友「一緒に飲んで帰るところ見られたらしいんだけど」

純一(やばい。美也の耳に入ったら)

女友「噂は噂だから無視してればいいと思うけど、妹さんがどう思うか心配だな」

純一「ははは。兄貴のことだからそんなに気にしないんじゃないかな(美也に聞かれたら絶対傷つくぞ。どうしよう)」

女友「また、無理してるね」

女友「まあ、毅然としていましょう。誤解なんだから。言い訳するとかえって深みにはまる」

純一「君は強いな・・・・・・」

女友「そんなことないよ、って先生が来た」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/20(土) 21:04:18.98 ID:ztPCkkYIo
学食


美也(にぃに、遅いなあ)

美也(全くあれだけ早く来てって言ったのに)

?「君、一人?」

美也「え?」

?「一人なら一緒に食事しない>学食なんかじゃなくて、美味しい店知ってるから一緒に行こうよ」

美也「あ、いえ。待ち合わせしてるんで、すいません」

?「彼氏?さっきからずっと待ってるじゃん。すっぽかされたんじゃないの。一緒に行こうよ」グイ

美也「え?ちょっと、やめてください」

?「いいじゃん、いいじゃ・・・・・・」グエ

??「何やってるんだよおめえは」ドカ

?「あ、先輩。い、いやこれは、その」

美也(あ、女友さんと一緒にいた先輩さん)

先輩「嫌がってるじゃんか美也ちゃん。これで勘弁してやるからどっか行け」

?「サーセンでしたああ」ピュ

先輩「・・・・・・大丈夫か」

美也「は、はい。ありがとうございました」

先輩「・・・・・・じゃな」

美也「あ!あの(行っちゃった)」

美也(怖かったあ。にぃにのばか。にぃにが遅いせいで)

美也(先輩さんにお礼言わなきゃ。でも、学部とか知らないし、女友さんに聞いてみるか)
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 12:32:09.54 ID:njLSnPvho
純一「美也、悪い悪い、遅くなった」

美也「にぃにのばか!何でいつも遅れるのよ。変な人に誘われて怖かったんだから」

純一「何?変なやつってどこだ」

美也「・・・・・・もういいよ、にぃに。にゃー、先輩さんに助けてもらっちゃった」

純一「すまん!美也。先輩にはお礼言わないとな」

美也「みゃーもお礼いいたいから、女友さんに連絡先聞いておいてね」

純一(あ・・・・・・もう女友さんと先輩別れたんだよな)

純一「う、うん。僕からお礼言っとくよ」

美也「みゃーも直接お礼いいたいんだけど」

純一「いやいや、僕がお礼すればそれでいいだろ」

美也「・・・・・・もしかして、にぃに。みゃーが先輩さんに会うことを嫌がってる?」

純一「ど、どうしてそうなるんだよ?僕は、べ、別に」

美也「みゃーにやきもちやいてるの?にぃに」クスクス

純一「違うだろ?それは。確かに先輩にはお世話になったんだろうけど、兄の僕がお礼すればいい話だろ」

美也「もういいよにぃに。でも、嫉妬してくれて嬉しかったよ」クス

純一「そうじゃないだろ(・・・・・・先輩と女友さんが別れたとか、学内の噂とかとても美也に話せないな)」

美也「とにかくご飯食べようよ」

純一「ああ、そうだな。今日は・・・・・どっちにしようかな」

美也「Å定食ふたつ下さい」

食堂のおばちゃん「あいよ。Å定食ふたつね!」

純一「おい美也」

美也「優柔不断なにぃにに選ばせてたら20分はかかるからね。みゃーが選んであげたよ」ニシシ

純一「全く、おまえときたら」


?「あれ、橘君、女友さんじゃない女の子連れてるよ?」

??「新入生みたいだね、可愛い」

???「二股かけてるのかな?橘君」

?「女友さんと付き合いだしたばっかなのに」

??「単なる知り合いじゃないの」

???「にしては妙に親密・・・・・・」

?・??・???「あ、手を握った!」

?「橘君と一緒の彼女、誰だろう?」

??「1年生の、えと確か美也ちゃんって子だよ。先輩たちが可愛い子が入学したって騒いでいたもん」

???「橘君、女の子に興味ないようなふりして、手が早かったのね」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 12:33:53.77 ID:njLSnPvho
昼食後


純一「おまえ今日は午後講義ないんだよな」

美也「うん」

純一「僕も講義ないんだけど、一緒に帰るか?」

美也「にぃに、今日は車で来たんでしょ?」

純一「ああ」

美也「じゃ、デートしよ♪」

純一「そう言うと思ったよ」


車内


美也「あ、にぃに。そこ曲がって」

純一「おい突然何言うんだよ」

美也「早くー早く」

純一(ここって)

純一(ら、ラブホ)


ラブホ内


純一「・・・・・・」

美也「ねえねえにぃに。面白いよこのベッド。ぐるぐる回るよ」

美也「あ、カラオケもある!にぃに何か歌う?」

美也「ここならふたりで何をしても平気だね」

純一「いきなりどうした?美也。愛し合うならアパートだって」

美也「一度来てみたかったんだ」

純一「今日はえらく積極的だな」

美也「にぃに、みゃーを抱いて」ウルウル

純一「おまえ・・・・・・、何で手錠持ってるんだよ」

美也「ニシシ実家からもってきちゃった。にぃに、みゃーをにぃにに縛り付けて」

美也「みゃーがどこにも逃げられないようにして」

純一「美也」ウズウズ

美也「・・・・・・にぃに、みゃーを虐めて」

純一「美也!」ガバ

美也「にぃに」ウットリ
64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 18:16:55.44 ID:njLSnPvho
帰りの車内


美也「ねえにぃに」

純一「うん」

美也「にぃにってさ、手錠とか使ってみゃーを虐めてる時の方が、普通にする時より全然激しいよね」

純一「何言ってるんだよ美也」

美也「今日もいつもより激しかったし・・・・・・やっぱ、にぃにって」

純一「ち、違うよ。変態とかじゃないぞ。たださ」

美也「うん」

純一「そういうことされてる時の美也ってすごく可愛くて、守ってあげたいというのと同時にもっと虐めたいって感じるんだよな」

純一「嗜虐欲っていうのかな」

美也「しぎゃくよく?やっぱにぃには変態だ」ニシシ

純一「でもおまえだって、あんなことされてるのに感じてるじゃん」

美也「最初は怖かったんだよ?誰のせいでこんな体になっちゃったと思ってるの?ばかにぃに」クス

純一「ははは」ダキ

美也「・・・・・・もう、また片手ハンドルして」

純一「大丈夫だよ。もっとこっちにおいで」ギュ

美也「うん。みゃーも免許取ろうかなあ」

純一「いいんじゃない?この車一緒に使えばいいしな」

美也「そしたらぬいぐるみいっぱい飾らなきゃ」

純一「それは勘弁してくれ。僕だって乗るんだから」

美也「ええーいいじゃん、別に」

純一「それより免許取ったら、たまには美也に運転してもらおうかな」

美也「デートの時の運転は彼氏の役目でしょ」

純一「運転している美也にいたずら・・・・・・スカートを少しづつめくって、おまえの白い太腿を撫でまわしながら露出させたりとかさ」ハアハア

美也「・・・・・・にぃに、また大きくなってる」サワサワ

純一「それこそ事故を起こすからやめてくれ」

美也「うふふ」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 19:25:50.32 ID:njLSnPvho
翌日のキャンパス


純一「じゃあ、後でな」

美也「じゃあね、にぃに。今日こそは遅れないでね」

純一「わかったよ美也」


女友「おはよう橘君」

純一「女友さんおはよう」

女友「隣空いてるよ?」

純一「う、うん」

女友「どした?噂、気になる?」

純一「まあね。こうやって一緒にいると噂がもっと広がるんじゃないかな」

女友「事実じゃないんだから毅然としてればいいのよ。噂のせいで橘君と会えなくなるなんておかしいじゃん」

純一「そりゃそうだけど(美也の耳に入ったら誤解を解くのが大変なんだよな)」

女友「・・・・・・また美也ちゃんの心配?」

純一「ち、違うよ」

女友「あーあ。美也ちゃんはいいなあ。橘君にこんなに大事にしてもらえて」

純一「何言ってるんだよ」

女友「冗談、冗談だって。それよかさ、あたし女に絶交されちゃった」

純一「え、何でまた?」

女友「あなたとの噂を聞かれちゃってね。裏切り者って言われた」

純一「そうか」

女友「誤解だって言ったんだけど、全然話聞いてくれなかった」

純一(・・・・・・)

女友「先輩とも別れたし、女には絶交されたし」

女友「ねえ橘君、講義の時だけでもいいから一緒にいてくれる?」

純一「ああ、もちろん」

女友「ありがと、やさしいね」

純一「いや」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 19:39:50.60 ID:njLSnPvho
女友「次のミクロ経済も一緒だったよね」

純一「うん」

女友「じゃ、一緒に行かない」

純一「いいよ。次の講義室まで結構歩くよな」

女友「もっと近くでやってくれればいいのにね」



女(昨日は女友に言い過ぎちゃったな)

女(・・・・・・考えてみれば女友は嘘つく子じゃないし、本当に仲のいい友達ってだけなのかも)

女(橘君と付き合うために先輩と別れたと思ってたけど)

女(もう一度女友と話してみようかな)

女(あ、橘君だ・・・・・・え!?)


純一「おい、そこ段差があるよ、気をつけて・・・・・・って危ない!)ダキササエ

女友「キャ!あ、ありがと橘君」

純一「転ぶところだったね。大丈夫か」

女友「うん、悪い。また助けてもらっちゃった(橘君・・・・・・)」ギュ

純一(え?)

女友「あははは。遅れちゃうから早く行こうよ)


女(女友と一緒・・・・・・何で橘君、女友の肩を抱いてるの?)

女(何で女友は橘君にしがみついてるの?)

女(ひどい・・・・・・もう遠慮しないからね)ポロ

女(あなたたちが悪いんだからね)ポロポロ
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 19:59:15.12 ID:njLSnPvho

中多「ねえ美也ちゃん。来週の新歓コンパ出るでしょ?」

美也「うーん。どうしようか迷ってる」

中多「知り合いを作るためにも出た方がいいって同じサークル先輩が言ってたよ」

美也「にぃににも出た方がいいって言われたけど」

美也「何かあんまり気が進まないんだよね」

中多「美也ちゃんが行かないならあたしも止める」

美也「何で?紗江ちゃんは行こうとしてたんでしょ」

中多「で、でも。美也ちゃんがいないと不安だし」

美也「紗江ちゃんは人見知りだもんね。いいよ、わかった。紗江ちゃんと一緒に参加するよ」

中多「・・・・・・うれしいけど、無理してない?美也ちゃん」

美也「してないしてない。平気だよ紗江ちゃん。にぃににも付き合いは大事だって言われてるし(なるべく早く帰らないとにぃにが寂しがるかな)」


?「橘さん、ちょっといいかな」

美也「はい?あ、この間お会いした女さん」

女「覚えててくれたのね、橘さん」ニコ

美也「はい。何かご用ですか」

女「うん、ちょっとお話しておきたい事があって。すぐ済むんだけど、いいかな」

中多「じゃあ美也ちゃん、あたし先に行って待ってるね」

美也「うん。ごめんね紗江ちゃん」

女「ごめんね邪魔しちゃって」

中多「いえ」オドオド
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 20:00:04.49 ID:njLSnPvho
庭のベンチ


美也「用事って何でしょうか」

女「あのね、こんなこと言いたくなかったんだけど」

美也「はい」

女「あなたは知っておいた方が良いんじゃないかと思って」

美也「・・・・・・」

女「あたなのお兄さん、橘君ね、女友と付き合ってるのよ」

美也「!?」

女「ほら、あたなたち兄妹って仲良いじゃない。秘密にされてたら美也ちゃんもショックだろうと思って(ブラコンのこの子なら必ず橘君を諌めてくれるはず)」

美也「そんなことないと思います」

女「え?」

美也「兄はそういう大切なことはわたしには隠しませんから」

美也「じゃ、講義があるのでこれで失礼します」

女「ま、待って美也ちゃん。美也ちゃんは知らないでしょうけど、女友はこのために先輩と別れたのよ」

美也(・・・・・・!)

女「先輩も可哀想だよね、次の相手ができたからってポイって捨てられて」

美也「・・・・・・」

女「美也ちゃんは知らないだろうけど、女友ってしたたかな子だよ。橘君なんて一発でひっかかっちゃうくらいの」

女「嘘だと思うならキャンパス内でふたりを探してごらん。イチャイチャしてるのが見られるから」

美也「・・・・・・」

女「じゃ、あたしもう行くね。美也ちゃん、橘君のことを考えたら女友と別れるように橘君に言った方がいいと思うよ」

美也「・・・・・・」

女「じゃあね」

美也ペコ
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 20:26:26.09 ID:njLSnPvho
講義中


純一(だ、だめだ、眠い。昨日美也とラブホの帰り道に車内で何時間も・・・・・・帰ってからも頑張ったせいで)

純一(後ろの席だし少し仮眠しよう)グー

講師「じゃあ、最初に先週の内容を復習してみよう」

純一(zzz)

講師「じゃ、そこの君。限界効用の定義を説明してみて」

純一(zzz)

女友「橘君、指されてるよ。橘君!限界効用の定義を言えって」ヒソ

純一(あ、やべ!)スタ

純一「は、はい。え、えーと。付き合う女の子が一人できた時の満足感と比べ、たくさんの女の子がいる状態で女の子がひとり増える場合の満足感は低くなり、ついには付き合う女の子が増えても少しも満足度があがらなくなる状態のことです)

学生たちドッ

講師「・・・・・・例えは悪いけど正解。おまえ、いつもそんなに女の子と付き合ってるのか」

女友(ばかだなあ、こいつ。普段からこんなこと考えてたんだ)クス

純一(しまった。先週の講義で思いついたことをつい話してしまった)

?「でも、女友だけじゃなくて新入生にも手を出してるんでしょ、彼」ヒソ

??「そうそう。最低な男は言うことが違うよね」ヒソヒソ

???「でもあんただって橘君が好きだったんでしょ」

?「こんな彼を見てるとねえ。あれは気の迷いだったんだよ」

純一(・・・・・・)

女友(・・・・・・)ギュ

純一(え?)

女友「噂なんか気にするんじゃないわよ」ヒソヒソ

純一(・・・・・・女友さん)

女友「気にしたら負けだからね」ギュー

純一「女友さん、ありがと」ヒソ
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 20:43:34.56 ID:njLSnPvho
講義終了後


純一「女友さんにはいろいろ助けられてるな、僕」

女友「あははは。んなことないって。君の方こそ優しいじゃん」

純一「いや、本当にありがとう」

女友「・・・・・・じゃあ、お礼に学食まで一緒に行ってくれる?美也ちゃんと待ち合わせしてるんでしょ」

純一「うん」

女友「あたし、今大学でボッチだからさ。せめて学食まで一緒にいてくれると助かる」

純一「女友さん、友達いっぱいいるじゃん」

女友「先輩関係の友達が、先輩と別れてからあたしをハブってるし、女と共通の友達も女に遠慮してよそよそしくなちゃった」

純一(彼女も辛いんだな)

純一「じゃあさ、僕と美也と一緒にお昼食べようよ」

女友「・・・・・・迷惑じゃない?」

純一「迷惑なわけないだろ?美也だって気にしないよ」

女友「ありがと橘君。やっぱり優しいのね」グス

純一「泣くなって。僕にも原因はあるんだし、気にするな」

女友「うん」ギュ

純一「って、おいおい」

女友「友達同士でしょ?これくらいいいじゃん」ニコ

女友「どうせ噂になってるんだし」

純一(美也にみられたらやばいぞ)


学食


純一「あれいつもは早く来て持ってるんだけどなあ」

女友「美也ちゃんいないの?」

純一「うん」

女友「じゃあ少し待ってようか」

純一「いや、女友さんを待たせるの悪いし、先に食べてよう。そのうち来るだろう」

女友「気にしなくていいのに」

純一「結構混んでるな。じゃあ並ぼうぜ」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/21(日) 20:56:36.16 ID:njLSnPvho
学食のテーブル


女友「・・・・・・」

純一「わ、悪い悪い。今日は料理に目移りしちゃってさ」

女友「はぁ。列の先頭で後ろを待たせたまま10分もメニュー選びに悩む人って初めて見たわ」

純一「すまん。優柔不断で」

女友「今まで毎日列の後ろを渋滞させて迷惑かけてたの?」

純一「いや、最近は妹が勝手に注文してた」

女友「でしょうねえ。よく列の後ろで暴動が起きなかったものね。だいたい迷うほどメニュー豊富じゃないでしょうちの大学」

純一「だから悪かったって、このとおり」

女友「それより美也ちゃん来ないねえ」

純一「講義が伸びてるのかなあ」

女友「それはないでしょ、こんな時間で」

純一「まあ、食べてれば来るだろ。先食べよう」

女友「・・・・・・うん」

純一「いただきます。このサクサクとした衣の中にジューシーなロースが桜色に揚げられて」

女友「・・・・・・もう、橘君たら。口の周りソースだらけだよ」フキフキ

純一「え、あ。いいよ自分で拭くから」

女友「これらいいいじゃない」フキフキ

純一(・・・・・・女友さん?)


物陰から


美也(にぃに、みゃーのこと探したり待ったりせず、女友さんと一緒に食事してる)

美也(単なるお友達じゃないのかな)

美也(って、え?女友さんにぃにの口の周りを拭いてる)

美也(・・・・・・にぃに。本当に女友さんと?)

美也(・・・・・・)
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/22(月) 21:05:44.34 ID:6RkOG8S5o
夜 純一のアパート


美也(さっきは少しびっくりしたけど、あれくらいでにぃにを疑うのはよくないね)

美也(今までだっていろいろあって、にぃにと結ばれたんだもん)

美也(にぃにが帰ってきたらちゃんと聞こう)

美也(みゃーはにぃにを信じてるんだし)


ガチャ


純一「ただいま美也」

美也「おかえり、にぃに」

純一「おまえ、今日どうしてお昼すっぽかしたんだ?帰りだって先に帰っちゃうしさ」

美也「う、うん。ちょっと紗江ちゃんと話し込んじゃって。ごめんねにぃに」

純一「・・・・・・まあ、それならいいけど。心配したぞ」ダキ

美也「ちょっと待って、にぃに」ドキドキ

純一「どうした?美也」

美也「え、えとね、その・・・・・・」ドキドキ

純一「うん」

美也「怒らないでね?にぃに」

純一「何なんだ一体」

美也「に、にぃには、その、女友さんと浮気してない?」ドキドキ

純一「ああ・・・・・・。噂聞いたのか。僕と女友さんが付き合ってるっていう」

美也「本当はどうなの?」ウルウル

純一「付き合ってないよ、美也。講義でよく一緒にいるから変な噂が流れてるけど、事実無根だよ」

純一「おまえに心配させちゃいけないと思って黙ってたんだけど、聞いちゃったのな」

美也「・・・・・・本当?」グス

純一「本当だよ。僕が付き合っているのは美也だけだ」

美也「にぃに、疑ってごめん」ダキツキ

純一「いいよ、わかってくれたのなら」ギュ

美也「どんな時でも、にぃにを信じようと決めたのに、みゃー少し疑っちゃったの。本当にごめんね」グス

純一「だから、もういいって」ナデナデ

美也「にぃに、みゃーに罰を与えて?」

純一「何だって?」

美也「みゃーを虐めて。痛くしてもいいから。にぃにを疑った悪いみゃーにお仕置きして」

純一「美也・・・・・・」
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/22(月) 21:15:51.19 ID:6RkOG8S5o
事後 純一のベッドの上


純一「美也、よかったよ」ナデナデ

美也「みゃーも感じちゃった///少し痛かったけど」

純一「罰になってないような気がするな。美也がこれだけ悦びを感じちゃうとさ」ナデナデ

美也「そんなこと真顔で言わないでよ、恥ずかしいから」

純一「悪い悪い。美也が感じてくれた方が僕も嬉しいよ」ナデナデ

美也「・・・・・・いつまでみゃーの胸を撫でてるの?」クス

純一「おまえの胸、好きだよ」モミモミ

美也「あ、あん」

純一「腕痛い?手錠外そうか」モミモミ

美也「・・・・・・いい」

純一「え?」

美也「そのままでいいから」

純一「だって、おまえ」

美也「もう一度して?」ギュ


事後


純一「(勢いに任せてまたしてしまった・・・・・・さすがにもう無理だ)

美也「ねえ、にぃに」

純一「うん」

美也「疑ったのは悪かったけど、女友さんって先輩さんと別れたんでしょ」

純一「よく知ってるね。だけどふたりが別れた原因は僕とは無関係だよ」

美也「そうなんだ」

純一「その相談にも少し乗ってたからな。余計親密に見えちゃったのかもな」

美也「わかった。完全に安心したよ」ニシシシ

純一「よかった。さあ、そろそろ寝ないとな。先シャワー浴びろよ」

美也「・・・・・・一緒に入ろ?」

純一「言っとくけど、もう無理だからな」

美也「な、何言ってるの!にぃにのエッチ!」
79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/22(月) 21:29:36.58 ID:6RkOG8S5o
翌朝 キャンパス



?「友達から男を寝取った女友だ」ヒソヒソ

??「女も可哀想だよね」ヒソヒソ

???「でも自分も1年生の可愛い子に橘君を取られちゃったんでしょ?」ヒソヒソ

?「因果応報っていうのかな。いい気味ね」ヒソヒソ

??「先輩の気の毒だよね。あんな振られ方しちゃってさ」ヒソヒソ

???「もう橘君も取られたことだし、友達にも嫌われたみたいだし」ヒソヒソ

?「天罰を受けたってことかな」ヒソヒソ



女友(気にするなあたし。気にしたら負け気にしたら負け)

女友(これまでだって、彼氏の浮気とかもっと辛いことがあったんだもん)

女友(一人ぼっちでも悪いことしてないんだから、胸を張らなきゃ)

女友ポロ

女友(あれ?何で涙が)ポロポロ



女友グイ

女友「え!?橘君?」

純一「行こう女友さん」グイグイ

純一「馬鹿なんか相手にするな。気にすることないよ。一緒に講義に行こう」

女友「た、橘君。大声で何言って」

純一「気にしたら負け?なんだろ」ニコ

女友「・・・・・・あ」ドキ

純一「遅刻しちゃうから早く行こう」

女友「・・・・・・橘君」ギュ


?「馬鹿だって?むかつく」ヒソ

??「橘、女友のこと振ってないんだ」ヒソ

???「二股でしょ。女友もばかだよね、浮気されてるのに」ヒソヒソ
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/22(月) 21:38:49.14 ID:6RkOG8S5o
講義前


女友「ありがとね、橘君」グスン

純一「いいよ。僕も助けてもらってるし」

女友「あたしは嬉しかったけど・・・・・・」

女友「また噂が広がっちゃうね」

純一「放っておこう。気にしたら負けって女友さんが言ったことだろ」

女友「そうね。あ、呼び捨てでいいよ」

純一「じゃあ、女友も純一でいいよ」

女友「それは少し恥ずかしいな」

純一「薫とかもそう呼んでるしね。それでいいじゃん」

女友「薫って・・・・・・ああ棚町さんか。仲いいの?」

純一「親友だよ。あいつの彼氏もそうだけど」

女友「友達多いんだね、うらやましい」

純一「・・・・・・そのうち女友の友達もちゃんとわかってくれるよ」

女友「そうね。でも、美也ちゃんに誤解されない?」

純一「大丈夫、つうか昨日問い詰められたけど、わかってくれたよ」

女友「いいなあ美也ちゃん。私も純一みたいな兄貴が欲しかったなあ」

純一「恥ずかしいといったわりには、さりげなく呼び捨てたね」クス

女友「・・・・・・気づいたら口にしてた」クス

純一「あ、先生来たね」

女友「うん」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/23(火) 20:11:05.04 ID:7Q2OE1iqo
講義後


女友「・・・・・・ねえ純一」

純一「うん」

女友「本当に付き合ってるいる人いないの?」

純一「また、その話?本当にいないよ」

女友「美也ちゃんは?」

純一「だから妹だって(・・・・・・女友はいい人だけど、美也とのことはやっぱり秘密にしておいた方がいいな)」

女友「そうなんだ。何でもてるのに彼女作らないの?」

純一「何でって・・・・・・そういう出会いがなかったからだよ。それに美也も大学に入ったばかりでいろいろ忙しかったし」

女友「可愛い妹が心配なのね」クス

純一「いちいちからかうなよ」

女友「ごめんごめん。じゃあさ、身近に純一を好きな人がいたら、どうする?」

純一「どうするって、その時になってみないとわからないよ」

女友「そうか(本当に彼女いないのか・・・・・・)」

純一「今日はこれで終わりだろ?どうするの」

女友「講義で使う原書を買いに行く。来週からだし」

純一「・・・・・・やばい。忘れてた」

女友「結構抜けてるところあるんだね、純一は」クスクス

純一「いや、普段はそんなことないぞ」

女友「・・・・・・履修登録」

純一「すいません」
83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/23(火) 20:38:43.76 ID:7Q2OE1iqo
純一の車の中


女友「・・・・・・純一の車に乗る時、また女の子たちにヒソヒソ言われてたね」

純一「そう?気にし過ぎだよ女友は」

女友「もうあまり気にならなくなってきたよ。純一のおかげかな」

純一「それならいいけど」

女友「それよか、今日は美也と一緒に帰らなくてよかったの?」

純一「今日は友達と買い物だって。僕が一緒だと邪魔だってさ」

女友「ふふ。寂しそうじゃん」

純一「んなわけあるか。それよりその本屋ってこっちでいいの?」

女友「3つ先の交差点を左折ね・・・・・・何か助手席に座ってると彼氏とデートしてるみたい」

純一「へ、変なこと言うなよ」

女友(・・・・・・)

純一「どうした?」

女友「何でもない。あ、次の信号、左だよ」

純一「うん(・・・・・・)」


書店内


純一「どこにあるのかな」

女友「洋書売場でしょ。こっちかな」

女友「あ、あった。ずいぶん高い書棚にあるなあ。取れるかな」ノビ

純一(背伸びしている女友の脚、すらっとしていて綺麗だな。スタイルもいいし)

女友「届かないや。純一取ってよ」

純一(顔も可愛い、というよりは美人って感じか。性格もさっぱりしているし)

女友「純一?」

純一(いい友だちができたな)ニヤニヤ

女友「純一!」

純一「あ、ごめん」

女友「・・・・・・何、人の後姿をみながらにやにやしてるのよ。あー!エッチなこと考えてたな」

純一「違うって」

女友「わかったから、早くあそこの本を取ってよ。2冊あるから両方だよ」

純一「うん」

女友(純一・・・・・・)
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/23(火) 21:12:29.42 ID:7Q2OE1iqo
街中


七咲「結構時間かかっちゃったね」

美也「大学っていろいろ自分で揃えなきゃいけないんだね。高校までなら学校で用意してくれるのにね」

中多「そうだね。もう洋服とか買ってる時間ないかなあ」

七咲「今日はもう無理かもね。また、今度お買い物しようよ」

美也「だって、逢ちゃん部活で忙しいじゃん」

中多「体育会だもんねー」

七咲「全然自由時間がないわけじゃないから大丈夫だよ」

美也「でも貴重な自由時間は男君と一緒にいたいでしょ?」

七咲「・・・・・・それは美也ちゃんだって一緒でしょ。橘先輩と少しでも長くいたいんじゃない?」クス

中多「ふたりともいいなあ、彼氏がいて」

七咲「紗江ちゃんは可愛いから、紗江ちゃんさえその気になったら男なんてすぐにできるよ」

美也「そうそう。でも、紗江ちゃんって男の子に妥協しなさそうだけどね」

中多「そ、そんなことは」カァ

七咲「じゃあ、今日はもう帰ろうか」

中多「うん、そうだね」

美也「じゃ、みゃーはそこからバスに乗って帰るから」

七咲「うん。美也ちゃんまた明日」

中多「またね美也ちゃん」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/23(火) 21:13:01.42 ID:7Q2OE1iqo
純一の車の中


純一「じゃ、家まで送ってくよ」

女友「純一、今日は美也ちゃん帰り遅いんでしょ。今度こそ奢るからどっかで夕ご飯食べていかない?」

純一「ああ、今日は悪い!妹に食事作っておいてやらないと」

女友「・・・・・・そか。じゃ、いいや」

純一「本当に悪い。今度また付き合うからさ(女友さんも先輩と別れて友達もいなくて寂しいんだな)」

女友「うん、わかった」

純一(女友さん何かしおらしいな。どうしたのかな)

純一「そこ曲がったところだよね」

女友「・・・・・・うん」


~角から飛び出してきた猫~


純一「あ、危なっ!」キキーッ

女友(!!)

純一「わ、悪い。急ブレーキして。猫が・・・・・・大丈夫?女友」ダキ

純一(あ、思わずいつもの癖で肩を抱いてしまった)

女友「大丈夫よ・・・・・・純一」

女友(純一・・・・・・)チュ

純一(え!?)

女友「あはは。ごめん、どうかしてたわ。ここでいいよ、送ってくれてありがと」

純一「女友?」

女友「また、あしたね!純一」

純一(キ、キス?何で?)
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/23(火) 21:37:19.09 ID:7Q2OE1iqo
バスの中


?「あ、おまえ」

美也「はい?」

?「橘の妹」

美也「え?あ、先輩さん。こんにちは」

先輩「美也ちゃん・・・・・・だっけ」

美也「はい。あ、この間は助けていただいてありがとうございました」

先輩「いや・・・・・・。あいつ、チャラいけど根はいいやつなんで、勘弁してやってな」

美也「あ、はい」

先輩「二度と美也ちゃんにはちょっかいかけさせないから」

美也「あ、ありがとうございます」

先輩「・・・・・・」

美也(うう、気まずい。先輩さんって女友さんと別れたんだよね)

美也(先輩、窓の外をじっと見てるな。何かあるのかな)

先輩「ひょっとして俺に気を遣ってるか?」

美也「い、いえ。あ、はい。少し」ドキドキ

先輩「もうすぐ女友の家が見えるんだよな。情けないけど目が行っちゃってな」

美也(そうなんだ・・・・・・って、え。にぃにの車??)

美也(あ、にぃにだ!え?)

美也(女友さんの肩を抱いてる・・・・・・何で??え、にぃにと女友さんキスした!?)

先輩「・・・・・・あいつら、こういうことだったのか」

美也(にぃに!何で?女友さんは仲のいいお友だちだったんじゃなかったの!?)

美也(何でにぃにと女友さんがキスを)

先輩「・・・・・・美也ちゃん?大丈夫か」

美也(どうしてどうしてどうして)プルプル

先輩「・・・・・・」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/24(水) 21:04:18.56 ID:mD4NQgiyo
バスの車内


先輩「・・・・・・・おい」

美也(・・・・・・)

先輩「おいって!」

美也ビク

先輩「・・・・・・終点なんだけど」

美也「え?」

先輩「終点。美也ちゃん、乗り過ごしてるんじゃねえの」

美也「・・・・・・あ、はい。うっかりして」

先輩「降りよう」グイ

美也「え?あ、はい」

先輩「この路線のバス、30分待たないと来ないぞ」

美也(・・・・・・)

先輩「おいって!」

美也「・・・・・・待ってますから」

先輩「そうか。それじゃ、またな」

美也「はい」

5分後

ブルン
先輩「おい、乗れ」

美也「え?」

先輩「車で送っていくから乗れ」

美也「いえ、バスで帰れますから(・・・・・・もう放っておいてよ)」

先輩「いいから乗れって」グイ

美也キャツ


先輩の車の中


美也(・・・・・・)

先輩「・・・・・・何にもしねえから警戒すんな」

美也「別に」

先輩「仮にも女友の知り合いに手を出すわけねえだろ」

美也「あ(そうか・・・・・・先輩って女友さんに振られたんだった。さっきの場面、先輩もショックだったのかな)」

先輩「・・・・・・俺さ」

美也(・・・・・・)

先輩「おまえら兄妹の仲はよく知らないけど」

先輩「俺はさ、女友をずっと傷つけてたんだよな」

美也「・・・・・・」

先輩「だからさ、あいつが橘と付き合って幸せなら・・・・・・」

先輩「ショックは受けたけど」

先輩「・・・・・・」

美也(・・・・・・幸せなら?)
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/24(水) 21:18:31.00 ID:mD4NQgiyo
先輩の車の中


美也(にぃにの幸せ・・・・・・)

美也(忘れてた。イギリスにいた時、決めたこと)


回想

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

その瞬間のにぃにのつらそうな顔を見たとき、みゃーにはわかった。自分がにぃにといて幸せになりたいんじゃない。幸せな表情の面倒くさがり屋
でエッチでのんきな顔のにぃにを見詰めていたいんだって。

・・・・・・この先にどんなことが待っているかはわからない。
兄妹がお互いを一番大切な異性と考えること。それはすごくハードルが高く、みゃーたちは、いつまで付き合っていられるのかもわからないっていうのも
イギリスの学校でずっと考え続けたこと。

結婚できないかもしれない。
にぃにの子供だって産んであげられないかもしれない。

でも、みゃーは少し大人になった。にぃにが望むならそんな先が見えない道だって、にぃにと一緒に歩きたい。

にぃにがそんな道を不安に思うなら、にぃにがみゃー以外の人とその先を歩きたいなら、みゃーは黙って身を引く。


みゃーの全てはにぃにの幸せのために。

・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

回想終了

美也(今がその時なのかもしれない)

美也(全てはにぃにの幸せのために)

美也(・・・・・・にぃに!)

先輩(・・・・・・)


純一の車


純一(一体何だったんだ)

純一(女友には酔っ払って告られたことはあったけど、あれは酒の上の冗談って言ってたし)

純一(どう考えても僕のこと好きだとしか思えないんだが)

純一(・・・・・・まじめにそうだとしたら、美也のために早めに断ろう)

純一(女友とはいい友達になれたのに、うまく行かないな)

純一(あれ?アパートの前に車が止まってる。車庫入れできないじゃないか)


バタン
美也「・・・・・・ありがとうございました」

?「またな」

バタンブイーン


純一「み、美也!?」
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/24(水) 21:34:15.53 ID:mD4NQgiyo
純一のアパート


ガチャ
純一「ただいま。美也、誰に送ってもらってたの?」ドキドキ

美也「お、お帰りにぃに。せん」

美也「・・・・・・お友達だよ、にぃに」

純一「お友達って、いったい」

美也「今日は疲れちゃったから、ちょっと早いけどシャワー浴びて寝るね」

純一「え、あ、ああ」

美也「今日はみゃー、ソファで寝るからにぃには気にしないで起きていていいからね」

純一(・・・・・・)

美也「おやすみなさい、にぃに」

純一「・・・・・・おやすみ美也」


純一の部屋


純一(美也を送ってきたやつ、男だったな)モヤモヤ

純一(本当にただの友達なのか)

純一(美也の態度もおかしい。引っ越してきて一緒に寝ないなんて初めてじゃないか)

純一(・・・・・・いや、美也のことを疑ってどうする。いろいろ辛いことを乗り越えてきたんじゃないか)

純一(仮にだ、本当に仮に美也が他の男を好きになったとしたら)

純一(僕の気持ちはどうでもいいんだ。美也がそれを望むなら兄貴として応援してやるべきだ)

純一(わかってはいるけど、辛いな)

純一(妹を縛って抱くようなクズには、美也はふさわしくなかったのかもしれないな)

純一(今まで美也が僕についてきてくれたこと自体が奇跡なのかも)ポロ

純一(・・・・・・泣いてどうする。こういう時こそしっかりしないと、美也に心配かけるぞ)ポロポロ

純一(まだ美也に振られたと決まったわけじゃない。何もなかったように自然に振舞おう)

純一(・・・・・・美也)


リビングのソファ


美也(・・・・・・)シク

美也(・・・・・・)シクシク

美也(・・・・泣き声を出しちゃだめ)

美也(・・・・・・本気でにぃにを振ってあげなきゃだめ)

美也(にぃにをみゃーの方から自由にしてあげなきゃ)グス

美也(・・・・・・)
99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/25(木) 21:51:33.28 ID:2ntwvpI0o
翌日 キャンパス


純一(結局、起きたら美也はいなかった)

純一(先に学校に来てるんだろうな・・・・・・いよいよ本格的に振られそうだな)

純一(・・・・・・こういう時こそしっかりしないとな)

女友「・・・・・・おはよう純一」

純一「あ、女友・・・・・・!おはよ(女友のことすっかり忘れてた)」

女友「講義、一緒にいても迷惑じゃない?」

純一「(な、何言ってるんだ?)うん、最近いつも一緒に座ってるじゃん」

女友「ごめん」

純一「・・・・・・」

女友「あ、あのさ」

女友「あたし、本気になっちゃったかも」

純一「え」

女友「純一のこと気になり過ぎててさ」

純一「・・・・・・女友」

女友「あの噂、本当だったら良かったのにって思っちゃって」

女友「・・・・・・いきなりキスしてゴメン」

純一「・・・・・・あのさあ」

女友「今はまだやめて」

純一「な、何?」

女友「恋してすぐに失恋じゃつらすぎるよ」

純一「・・・・・・」

女友「・・・・・・もう少しだけでいい、夢を見させて。もう純一を困らせることはしないから」

純一「・・・・・・講義に行こうか」

女友「うん・・・・・・」
100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/25(木) 22:02:00.46 ID:2ntwvpI0o
講義中


純一(美也に振られそうで、そして女友に告られて)

純一(いったいわずか1日で何が起きてるんだろ)

純一(頭が混乱して何が何だかわからん)

純一(・・・・・・眠いな。こんなに悩んでても眠気は来るんだな)

純一(・・・・・・)

?(んいち)

?(純一!)

純一ビク

女友「講義終わったよ」

純一「ああ(本当に眠ちゃったんだな)

女友「よく寝てたね」クス

純一「昨日寝つけなくてさ」

女友「・・・・・・もしかして、あたしが原因?」

純一「いや・・・・・・。まあ、それもあるけど」

女友「ごめんね」

純一「いや」

女友「お昼、美也ちゃんと一緒?」

純一「約束してないよ(もう一緒に食べることはないのかもしれない)

女友「じゃ、じゃあ、一緒に学食行っていい?」

純一「うん。行こうか」
101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/25(木) 22:09:47.31 ID:2ntwvpI0o
キャンパス内


女友「今日はあたしがメニュー選んであげる」

純一「何でそうなる?」

女友「・・・・・・自覚なし?」

純一「ある。麺類にしてくれ」

女友「じゃ、塩ラーメンにするか」



?「にぃ・・・・・・、お兄ちゃん」

純一「美也!?」

美也「お昼一緒に食べていい?」

純一「・・・・・・美也」

女友「・・・・・・こんにちは美也ちゃん」

美也「こんにちは女友さん」ニコ

女友「じゃ、純一、あたしはこれで」フリフリ

純一「お、おい。女友も一緒に(って行っちゃった)」

美也「・・・・・・にぃに、中庭のベンチでいい?サンドイッチ買っておいたから」

純一「う、うん!(美也が誘ってくれた。振られるというのは僕の思い過ごしだったのか)」ホ

純一「よし!じゃあ、行こう」

美也(・・・・・・)
102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/25(木) 22:32:15.06 ID:2ntwvpI0o
夕暮れのキャンパス ひとりベンチに座っている純一


回想

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

美也『好きな人ができたの』ポロ

美也『ごめんね、にぃに』

美也『お願い、にぃに!みゃーと別れて』ポロポロ

美也『本当ににぃにのこと好きだったんだよ。でも、今一番好きな人はにぃにじゃないの』

美也『勝手なこと言ってごめんなさい』グス

美也『ごめんね、ごめんね。にぃに』

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

回想終了


女友「あれ、純一まだいたんだ」

純一「女友・・・・・・。お昼は悪かったね」

女友「いいよ。相手が美也ちゃんじゃかなわないもん」

純一「悪い」

女友「何度も謝らないでよ。あたしの方がみじめな気持ちになるじゃん」

純一「・・・・・・」

女友「・・・・・・何かあった?」

純一「・・・・・・」

女友「何かあったんだね」

純一「・・・・・・美也に、妹に好きな人ができたんだって(あれだけ泣きながら言われたら何も言えないよな)」

女友「へえー。美也ちゃん可愛いからね、相手がいない方が不思議だよね」

女友「って・・・・・・もしかして、美也ちゃんに好きな男ができて落ち込んでるの?」

純一「別にそうじゃないけど(美也の幸せを第一に考えよう。兄として)」

女友「シスコンブラコンの兄妹だからしょうがないか」クス

純一「そういうことじゃないよ」

女友「元気だしなよ純一。美也ちゃんが心配なのはわかるけど、変な男だったら別れさせちゃえばいいじゃん」

純一(・・・・・・これからは、それは美也が決めることなんだな)

女友「そうかそうか。寂しいね、お兄ちゃん」クス

純一「まあ、少しね・・・・・・」

女友「ねえ純一」

純一「うん」

女友「気晴らししようよ。どっかドライブに連れてって」

純一「・・・・・・うん(それもいいかもな)」

女友「ほら!さっさと行こう。慰めてあげるから」グイ

純一「お、おい」
107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/27(土) 21:32:34.44 ID:kVqh3Wmko
純一のアパート


純一(遅くなっちゃったな)

ガチャ

純一「・・・・・・ただいま」

美也「おかえり」

純一「遅くなって悪い」

美也「にぃに、夕ご飯食べる?」

純一「食べてきちゃった。もう寝るわ・・・・・・あ、僕がソファで寝るからベッド使っていいよ」

美也「あ、あのね。みゃー、今日午後家具屋さんに行ったの」

純一「・・・・・・うん」

美也「でね、すごく可愛いの見つけて、お店の人に聞いたら今日中に運んでもらえるって言うから、買っちゃったの」

純一「何言ってるのかわからないよ、美也」

美也「みゃーの部屋和室じゃないし、床の上に寝るわけにいかないでしょ」

純一「・・・・・・ああ、ベッドか」

美也「・・・・・・」

純一「・・・・・・じゃ、おやすみ」

美也「おやすみなさい、にぃに」


純一の部屋


純一(まだ、にぃにとは呼んでくれるんだな)

純一(お昼に振られたんだよな、僕)

純一(美也の態度は・・・・・・そうか、関係を持つ前の兄妹だった頃と一緒なのか)

純一(・・・・・・いや違うな。もともと美也は甘えん坊でわがままで)

純一(梅原にもよく仲良すぎとかって言われてたからな)

純一(昔の兄妹関係よりもっと疎遠な関係になっちゃったのか)

純一(覚悟してたけど、結構きついな)

純一(この先ずっとこういう関係が続くのかな)

純一(振ったその日に自分のベッドを運び込んだのか)

純一(いかん、また落ち込んできた)

純一(・・・・・・今日、女友と一緒でよかった。あいつといると少しは美也のこと忘れられる)

純一(・・・・・寝よう)
108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/27(土) 22:04:50.89 ID:kVqh3Wmko
翌朝 純一の部屋


純一「うーん」

純一「あれ、何か日が高いな・・・・・・え?」

純一「やばい、遅刻じゃないか!」

ガチャ

純一「美也、何で起こしてくれなかったんだよ!」シーン

純一「・・・・・・美也?」シーン

純一(いない?・・・・・・。先に大学に行ったのか)

純一(彼女に振られるってこういうことなんだ・・・・・・)

純一(普通の恋人なら別れたら会わなくなるけど)

純一(兄妹だからずっと一緒なのに、でも、こういう寂しい思いをしなきゃならないんだな)

純一(・・・・・・とりあえず大学に行かないと)


キャンパス


純一(結局、一限の講義に間に合わなかったか)トボトボ

純一(急ぐためにバスで通学してきたというのに。どうせ間に合わないなら車で来ればよかった)

純一(・・・・・・腹減ったな。まあ、朝飯抜きだしな。今日、美也が朝飯を用意してくれなかったということは、これからは毎日自分で作らないといけないんだな)

純一(あ、美也だ)



サークルの男1「???」

美也「やだ、男1君そんなことばっかり言って」フフ

サークルの男2「??!???」

美也「そんなことないよ。みゃーは男の人とお付き合いしたことないもん」ニシシ

サークルの男3「?」

美也「好きな男のタイプ?わからないよ、考えたことないし」

サークルの男1「!!!!!」

美也「みゃーは可愛くなんかないよ。全然もてないし」

サークルの男2「???」

美也「望みが高すぎ?・・・・・って、変なことばっかり言わないの///早く行こうよ」

純一(美也、サークルの男たちに囲まれて楽しそうだな)

純一(!こっちに来る・・・・・・へ、平然とした態度で、兄貴らしく振舞おう)ドキドキ


純一と美也のキャンパス内での遭遇


純一(よし。平然とさりげなくあいさつを)

純一「よ、よう美也・・・・・・え?」

美也(・・・・・・)ムシ

純一(目を逸らして無視した?)

純一(美也・・・・・・)
109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/27(土) 22:21:22.52 ID:kVqh3Wmko
学食


?「おーい純一」

純一「ああ女友か・・・・・・どうも」

女友「どうもじゃないでしょ。今日なんでサボったの?」

純一「・・・・・・寝坊しちゃってさ」

女友「全くもう。あなたがサボった講義の出席票書いておいてあげたわよ」

純一「え?あ、ありがと女友。じゃさ、ついでにノートも貸してもらえる?」

女友「純一さあ。その前に言うことがあるでしょ?」クス

純一「愛してる?」

女友「・・・・・・あたしの気持ち知ってて、そういうこと言うんだ」ニラミ

純一「あ、ごめん」

女友「・・・・・・純一に悪気はないのはわかってるよ。こっちこそ変なこと言ってごめんね」

純一「いや、僕が悪かったよ。ごめん」

女友「・・・・・・許してあげるから」

純一「え?」

女友「許してあげるから、今日も一日付き合ってくれる?」

純一「女友がそれでいいなら」

女友「よし!いい返事だね。じゃ、お昼にしましょ」ギュ

純一「・・・・・・」


学食の列


女友「今日も混んでるね」

純一「そうだね」

女友「純一のメニューは私が選ぶからね」

純一「・・・・・・麺類でお願いします」

女友「じゃ、塩ラーメンでいいか」

純一「それなら僕にだってすぐ選べるのに」ブツブツ

女友「・・・・・・自覚ないんだ?」ニコ

純一「・・・・・・あります。塩ラーメンでいいです」

女友「あ!美也ちゃんだ」

純一(・・・・・・)

女友「はぁー。さすが美也ちゃん。男に囲まれて食事してる。あれだけ可愛いとそうなるか」

純一「・・・・・・まあな」

女友「お兄ちゃんとしては心配が絶えないね、純一」クス

純一(・・・・・・)
110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/27(土) 22:47:15.13 ID:kVqh3Wmko
暮れ


純一「悪い。今日はバスで来たから送って行けないや」

女友「じゃ、飲みに行こうよ。今日こそご馳走するからさ」

純一「うーん(美也のことを気にする必要はもうないんだけど)」

女友「・・・・・・だめ?」

純一「いや、行こうか。たまには徹底的に飲むか!」

女友「やった。今日は付き合いいいね。純一」

純一「まあね。じゃ、行こうか」

女友「うん!」ギュ

純一「・・・・・・そこで手をつなぐ必要あるの?」クス

女友「いい笑顔ね」ギュー

?「待ちなさいよ!」

女友「女?」

純一「女さん?」

女「女友。あんた、まだ橘君に付きまとってるんだ」

女友「付きまとってるって」

女「あたしを応援するって言ってたよね?噂は誤解だって言ってたよね?」

女「なら、何で橘君と手をつないでるのよ?!」

女「誤解じゃないじゃない。何とか言いなさいよ」

女友「こ、これは」アタフタ

女「言ってみ?言い訳できるなら言ってみなよ」

女友(・・・・・・)

女「ほら、やっぱりあたしを騙してたんじゃない!」

純一「違うよ、女さん」

女友・女(橘君!?)

純一「女友が君を裏切ったんじゃないよ」

女「た、橘君何言って」

純一「僕の方が女友さんに惚れちゃって、無理に言い寄ってたんだよ」

女「・・・・・・嘘。橘君優しいから女友をかばっているのね」

純一「違うよ。僕は女友さんが好きになっちゃったんだ」

女友「純一あなた、何言って」ドキ

女「う、嘘よ!あたしだって橘君のことずっと好きだったのに」

純一「ごめんね、女さん。女友は君のことを気にしていい返事をくれないけど、僕が好きなのは君じゃなくて、女友さんなんだ」

女「いや・・・・・・!」ダッ

純一「・・・・・・行っちゃった」

純一「余計なことして悪かったか?」

女友「・・・・・・ありがと。やっぱり純一のこと大好きよ」ギュ

純一「・・・・・・(美也)」ダキヨセ
118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/28(日) 19:41:30.97 ID:x0UR52Ndo
居酒屋


女友「おつかれ」

純一「乾杯」

女友「・・・・・・」

純一「・・・・・・」

女友「・・・・・・ねえ」

純一「うん」

女友「さっきは嬉しかったけど、純一がわたしをかばってくれただけなのはわかってるから」

純一「・・・・・・」

女友「だから心配しないで。勘違いしてないから」

純一「・・・・・・何言ってるんだよ」

女友「あははは。本当に何言ってるんだろうね、わたし」

純一「・・・・・・」

女友「さて、さっきのことは忘れて飲みますか。どうせ純一に任せるとおつまみ選ぶのに時間かかるから、わたしが適当に決めちゃうよ?」

純一「うん。任せるよ」

女友「夕食兼ねるんでいいよね?それとも美也ちゃんが何か用意してるのかな」

純一「・・・・・・ここで食っていかないと夕飯なしになるね、多分(・・・・・・美也)」

女友「OK。じゃあ、がっつり行こう。すいませーん!オーダーいいですか?」

店員「はい、ただいま!」

女友「ちょっと頼みすぎたかな」

純一「これくらい大丈夫でしょ。夕食の代わりだし」

女友「・・・・・・ねえ」

純一「うん?」

女友「本当にわたし期待してないからさ」

純一「な、何?」

女友「だから。わたしのことを負担に思わないでねってこと」

純一「そんなこと、本当に思ってないんだけどな」

女友「しつこくしないから、今までどおり一緒にいてくれる?」

純一「もちろんだよ、何言ってるの。嫌ならふたりきりで飲みになんて行かないって」

女友「・・・・・・よかった」

純一「こっちこそ、これからもよろしくね」

女友「うん」
119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/28(日) 19:51:43.46 ID:x0UR52Ndo
2時間後


女友「純一ってさあ」ユラユラ

純一「うん」

女友「美也ちゃんのことかそれとも他の何かのせいか、わたしにはわからないけど」

純一「・・・・・・うん」

女友「最近、元気ないじゃない?」

純一「そうかな」

女友「そうよ。でもさ、そんな時なのにさっきみたいにわたしを救ってくれるのね」

純一「女さんが責めてた時の女友の顔、見れたれなかっただけだよ」

女友「純一?」

純一「うん」

女友「今まで彼女とかいっぱいいたでしょ?」

純一「何?急に」

女友「だって、純一の行動って、女を知り尽くしてるのか、天然のたらしかどっちかじゃん」

純一「・・・・・・女と付き合うなんて少ししか経験ないよ、僕」

女友「じゃ、やっぱり天然か」

純一「おいおい」

女友「優柔不断だけど、優しくて。世話してあげたいと思わせるけど、いさという時には頼りになる男か」

女友「もてるわけだ」フラフラ

純一「もういいって」

女友「ほめてるのよ」フラフラ

純一「・・・・・・おい、ちょっと飲みすぎじゃないか?」

女友「大丈夫・・・・・・っと。あ、純一のグラス空だね」

純一「うん、そろそろ」

女友「あ、すいませーん!生ビール二つお願いします」

純一「・・・・・・まだ飲むの?」
120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/28(日) 20:18:44.34 ID:x0UR52Ndo
店員「ありがとうございましたー!」

純一「・・・・・・やっぱりこうなったか。っておいふらふらするなって」

女友「だあってえ、純一がわたしの体を触るんだもん♪」フラ

純一「おまえ、置いていくぞ」ダキ

女友「そんなに強く肩を抱き寄せないでよ」フラフラ

純一「わかったわかった。わかったから少しじっとしててくれ」

女友「純一、もう終電も終バスもないでしょ?うちに泊まって?」

純一「女友を送ってからタクシーで帰れるよ。ほら、行こう」


タクシーの車内


女友(・・・・・・)ヨリカカリ

純一(柔らかい・・・・・・。こいつ美人ですらっとしていてしっかりしてるけど)

純一(こうして寄りかかられると、無防備で可愛いいな)ダキ

純一(スレンダーなモデル体型だと思ってたけど、胸も意外と大きい)サワ

女友(うーん)

純一(や、やべ)ビク

女友「・・・・・・やめないで、純一」シナダレ

純一「お、起きてたの?」

女友「お願いだからやめないで・・・・・・もっとわたしを純一の手で確かめて。もっとギュッってして」

純一「・・・・・・」

女友「わたし決めたの」

純一「な、何?」

女友「純一になら何をされてもいい、いえ、むしろ何でも純一の好きなことをして欲しい。でも、それで純一を束縛はしないって」グス

純一「何で泣いてるんだよ」ギュー

女友「こんなにわたしの方から好きになったのは初めてだよ」

純一(・・・・・・)

女友「わたしが欲しくない?」

純一「おい、運転手さんに聞かれちゃうって」

女友「好きよ」ダキ

純一「う、うん。僕も」

女友「・・・・・・本当?」ウワメヅカイ

純一「嘘じゃないよ(美也と完全に切れるには、ここで流された方がいいのかもな)」ダキ

女友「じゃあ、あたなの方からキスして。純一」

純一「うん(・・・・・・美也)」チュ
121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/28(日) 20:32:31.74 ID:x0UR52Ndo
翌朝 女友の部屋


?「もうそろそろ起きないと遅刻しちゃうよ」

純一(頭が痛い・・・・・・二日酔いだ)

?「ほら、さっさと起きて!純一」

純一(うーん。美也?起こしてくれてるのか)

?「こら!起きろって」ハギ

純一「うわ、って女友」

女友「大丈夫?純一。昨日飲み過ぎた?」

純一「あ。女友」

女友「おはよう純一」

純一「・・・・・・あ」

女友「///」カアッ

純一(昨日、女友を抱いちゃったんだ)

女友「・・・・・・怒ってる?純一」シュン

純一「何で僕が怒るの?」

女友「だって・・・・・・無理にお酒飲ませて、無理にうちに引き止めちゃって」

女友「そ、それから///」

純一「最初の二つは女友の責任だけど」

女友シュン

純一「最後のは僕のせいだろ?責任取らせろよ」ダキヨセ

女友「あ・・・・・・純一」チュ

純一「可愛かったよ女友」チュレロレロ

女友「あ、あん」グイ

純一「好きだよ」レロレロ

女友「や、やめて。遅刻しちゃうよ純一」

純一「・・・・・・なあ」

女友「・・・・・・う、うん」ドキドキ

純一「今日、一緒にさぼらない?」

女友「・・・・・・いいよ」ウットリ

純一「車取ってくるからさ、どっか遊びに行こう」サワサワ

女友「あ!あん、わかったよ。だから、あんまり虐めないで純一」

純一「女友!」ガバ
127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 10:22:45.93 ID:4fv9HmGqo
女友「・・・・・・で、何で水族館?」

純一「好きなんだよ。魚が泳いでるのを見るのが」

女友「ふーん」クス

純一「何だよ?」

女友「子供っぽいんだね、純一」クスクス

純一「女友は水族館は興味ないの?」

女友「まあねえ。わたしは大人の女だからさ、遊ぶならクラブとかレイブとかね」

女友「そういうのに慣れちゃってるからさ」

純一「・・・・・・」

女友「あ、でもまあ水族館とかさ、たまにはこういうファミリアなデートも悪くないけどね」

純一「・・・・・・」

女友「あ!!!!シャチとイルカが一緒にジャンプしたよ!見た?ねえ見た!?純一」ワクワク

純一「大人の女ねえ」ニヤ

女友「な、何よ」

純一「大人の女がシャチとイルカのショーを見て興奮するか?」

女友「むぅ。純一、わたしのことバカにしてるでしょ」

純一「女友さあ」ダキ

女友「な、何よ?・・・・・・あ」ギュ

純一「クラブとかレイブとか行きたいなら他の男捜しなよ」

女友「じ、純一。何を言ってるのよ、冗談だよ。わたしは純一のことしか」アタフタ
128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 10:23:59.52 ID:4fv9HmGqo
純一「ごめんな」

女友「え?な、何言って」

純一「待たせちゃったね」

女友「え」

純一「チェーンの居酒屋とか水族館しか知らない僕だけど」

女友「う、うん」

純一「女友がそういとこしか知らないダサい男でもいいなら」

純一「そんな僕でいいならさ」

純一「・・・・・・僕たち、付き合おうか?」ダキ

女友「純一・・・・・・からかってるの?」

純一「いや」

女友「・・・・・・本当?わたし、寝たからって交際を迫ったりしないよ?」

純一「わかってるよ・・・・・・(って、えい面倒だ)女友!大好きです。流行も気の聞いた言葉も知らない僕だけど」

純一「それでもいいなら、僕の彼女になってください」

女友「何で?何でよ」ポロ

純一「・・・・・・泣くなよ」

女友「・・・・・・何も望んでなかったのに。何も期待してなかったのに」グス

女友「むしろ、これから辛い生活が始まるって覚悟をしてたのに」グスグス

女友「何でわたし、今こんなに幸せなの?」ポロポロ

純一「(女友は、ここまで真剣に僕のことで悩んだんでくれてたんだ。この気持ちに応えなきゃ)おいで、女友」ダキ

女友「純一と付き合えるって・・・・・・嘘みたい。幸せだよ、純一」ポロポロポロポロ

純一「僕もだよ女友」チュ

女友「あ・・・・・・」ギュ

純一「おまえさ」クス

女友「うん」ウットリ

純一「・・・・・・水族館の蛸みたいに真っ赤だ」

女友「な?蛸ですってええ!」ツネ

純一「痛い!痛いって、女友」ジタバタ

女友「ふふふ」クスクス

純一「お、おまえなあ」

女友「ねえ・・・・・純一。本当に信じていいの?」

純一「うん、いいよ」

女友「ありがと、幸せよ」チュ

純一「うん(これで本当に終わりだね、美也)」チュ
129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 10:25:08.83 ID:4fv9HmGqo
女友のアパート前


女友「・・・・・・本当に帰っちゃうの?純一」

純一「ごめんな。ここ車止められないし」

女友「・・・・・・わかった。明日講義で会えるんだよね?」

純一「うん。お昼も一緒に食べよう。帰りも送っていくよ」

女友「じゃあ、今日は我慢するね」

純一「(可愛いな女友)じゃ、おやすみなさいのキスは?」

女友「・・・・・・な!?それは男の方からしなさいよって、あん」チュ

純一「男の方からしたよ。じゃあね、また明日(さよなら美也)」バタンブイーン

女友「また明日ね!」

女友(・・・・・・)



車中


純一(ちょっと疲れたな)

純一(昨日からいろいろあったからな)

純一(美也のためにももう迷うのはやめよう)

純一(とりあえず目標は美也との仲直りだな。キャンパスで普通に話せるようにならないと)

純一(普通に仲のいい兄妹になろう、ってあ)

純一(明日からは朝食自分で用意しないと)

純一(近くに駐車場のあるコンビにがあったな。ちょっとパンでも買っていくか)


コンビニ内


純一(うーむ)

純一(何でこんなに種類が多いんだよ・・・・・・これじゃ選ぶのに時間がかかるじゃないか)

純一(このクリームのやつにするか、いやいや卵のやつもおいしそうだし)


ピンポン


店員「いっらっしゃいませー」

純一(美也!?男と一緒だ)
130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 10:26:40.70 ID:4fv9HmGqo
?「何買うの?」

美也「明日の朝ごはんだよ。にぃ・・・・・・お兄さんのも用意しとかないといけないし」

?「いい妹なんだね、美也ちゃんは」

美也「そんなことないよ。でも今日何も作らずに学校に行っちゃったから、あの人多分朝食抜きだったんじゃないかな」

?「自分で用意して食べたんじゃないの?」

美也「うちのお兄さんは面倒くさがりやだからね」クス

?「美也ちゃんってさ」

美也「何?」

?「お兄さんの話をしてる時って、すごく幸せそうな表情するよな」

美也「な、何言ってるのよ」

?「そういう顔の美也ちゃん、すごく可愛いよ」

美也「・・・・・・変なこと言わないの」


純一(つい隠れて、店の外に出てきてしまった・・・・・・普通の兄妹になろうと決めたばかりなのに)

純一(あいつ、楽しそうだったな)

純一(美也、あいつと付き合ってるのかな)

純一(・・・・・・帰るか)バタンブイーン


美也(あれ?あの車・・・・・・にぃに?)
133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 11:59:59.60 ID:4fv9HmGqo
純一のアパート


美也(いぃにの車がある・・・・・・先に帰ってるのかな)

ガチャ

美也「ただいま・・・・・・にぃに?いないの?(電気ついてるのに)」

美也「にぃに?」ガチャ

美也(部屋にもいない)

美也(・・・・・・にぃにの部屋、何か久しぶりに感じる)ドサ

美也(ちょっとだけ、ちょっとだけ、にぃにのベッドに横になろう)

美也(何か懐かしい感じだな)

美也(高校1年の頃に戻りたいな)

美也(あの頃もいろいろ不安だったけど、最後にはにぃにと仲直りできた)

美也(もうにぃにと抱き合うことも、キスすることも一生できないんだ・・・・・・)ポロ

美也(・・・・・・自分の部屋に戻って着替えよう)

ガチャ

美也「あ」

純一「み、美也・・・・・・おまえ帰ってたの」

美也「・・・・・・うん」

純一「何で僕のベッドで寝てるんだ?」

美也「ごめん、つい習慣で」ニシシ

純一「・・・・・・」

美也「お風呂に入ってたの?にぃに」

純一「・・・・・・うん」

美也「とりあえず何か着たら?」

純一「あ、悪い!」

美也「じゃ、もう行くね」

純一「・・・・・・うん」
134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 12:04:05.64 ID:4fv9HmGqo
リビング


美也「このアニメ、あまり面白くないね」

純一「そうか?幼馴染可愛いじゃん(よかった。普通に美也と会話できてる)」

美也「この手の話って必ず幼馴染ENDになるよね。何でだろう」

純一「・・・・・・それはだな」

美也「まあ、実のお姉さんと結ばれる設定にはできないだろうけど」

純一「そういうことだな」

美也「にぃに、さっきコンビニにいたでしょ?」

純一「え?なんだ知ってたのか」

美也「何で逃げたの?」

純一「おまえ、キャンパスで僕を無視しただろ」

美也「・・・・・・」

純一「おまえが外では僕と話したくないなら、そうしてあげようと思ってさ」

美也「別に外でにぃにに会うのは嫌じゃないよ。あの時は、無理に不自然なあいさつをしたくなかっただけ」

純一「もう大丈夫だから」

美也「え?」

純一「もう割り切ったからさ、気を遣ってくれなくていいからな」

美也「そう・・・・・・もう平気なんだ」

純一「・・・・・・」

美也「・・・・・・」

純一「さっきコンビニで一緒にいたやつって、美也の彼?」

美也「!違うよ。サークルのお友達」

純一「隠さなくてもいいのに」

美也「本当だよ。なんかわからないけど、遅くなった日は男の子たちが順番に送ってくれるんだって」

純一「・・・・・・」

美也「一人でも大丈夫なのにね」

純一(彼氏じゃないのか。好きな人がいるっていってたけど、どうなったんだろ)

美也「にぃに?」

純一「いや。何でもない」
135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 12:11:02.24 ID:4fv9HmGqo
テレビの深夜アニメ

主人公「姉ちゃん、あいつと付き合ってるのか?」

主人公の姉「あの人はお友達よ。夜送ってくれただけだよ」

主人公「じゃあ、どうして僕を避けるんだよ姉ちゃん!」

主人公の姉「言わなくてもわかるでしょ?あたしたちは姉弟なんだよ」

主人公「それがどうしたんだよ」

主人公の姉「どうしたって!?姉弟なのに付き合えるわけないじゃない!」

主人公「僕が嫌いなの?」

主人公の姉「嫌いなわけないでしょ!あんたのために冷たくしてたのに!」

主人公「僕は姉ちゃんだけし


パチッ


純一「・・・・・・どうして消したの」

美也「もう寝ないとね」

純一「そうだね。おやすみ(美也)」

美也「おやすみ(にぃに)」


純一の部屋


純一(美也と普通に会話できてよかった)

純一(正直つらいけど、美也のためだからな)

純一(それにもう女友と結ばれたんだし、あいつのことを一番に考えてあげないと)

純一(もう七咲の時みたいにはしちゃいけないんだ)

純一(・・・・・・美也)


美也の部屋


美也(にぃにと普通にお話できた)

美也(にぃのために無視したみたいに言っちゃったけど、本当はみゃーが辛かっただけ)

美也(・・・・・・にぃに、やっぱり女友さんと付き合ってるのかな)

美也(学校でいつも一緒だし、きっとそうだよね)

美也(女友さんすらっとしてモデルみたいな美人だし)

美也(子供みたいなみゃーより、女友さんの方がにぃににふさわしいよね)

美也(でも、心の中でにぃにを好きでいるくらいはいいよね)

美也(・・・・・・にぃに)
138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 17:57:27.39 ID:4fv9HmGqo
翌朝 リビング


純一「おはよう・・・・・・っている訳ないか」

純一(やっぱ起こしてはくれないのか」

純一(さて、早く出てマックで朝飯でも食ってくかって、え?」

純一(パンが置いてある)

純一(メモ?『ちゃんと朝ごはん食べて行ってね 美也』)

純一(美也・・・・・・ははは、こんなことくらいで感動するほど嬉しいなんて)ジワ

純一(どんだけ寂しいんだよ、僕)モグ

純一(でもま、いい兄妹ならこれくらいありだし。女友も許してくれるだろ)モグモグ

純一(・・・・・・じゃ、行くか)


女友のアパートの前

ガチャ
女友(やばい、いつものバスに遅れちゃう)カツカツカツ

?「お出かけですか?」

女友「あ!純一」

純一「迎えに来ちゃった。乗りなよ」

女友「・・・・・・女たらしね」クス

純一「何言ってるんだよ、早く乗れって」

女友「うん!」


純一の車の中


女友「純一、本当に女性経験少ないの?」

純一「本当だけど・・・・・・何で?」

女友「いきなり迎えに来てびっくりさせるとか、コツ押さえすぎだよ」

純一「早く会いたかっただけなんだけどな」

女友「え///はぁ。本当に天然なのね」クス

純一「ちょっとクドかった?」

女友「そんなことないよ。すごく嬉しかった」チュ

純一「お、おい。危ないって」ダキ

女友「もうー。片手ハンドルの方が危ないんじゃないの?」シナダレ

純一「はは」

女友「ふふふ」
139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 18:04:20.29 ID:4fv9HmGqo
キャンパス


棚町「ちょっと、もっと早く歩きなさいよね。講義に遅れちゃうじゃない」

梅原「誰のせいで遅れたと思ってるんだよ。おまえがなかなか起きないから」

棚町「うるさいなあ、疲れてたんだって!そもそも前の晩にあたしを疲れさせたのはあんたでしょうが・・・・・・って、美也ちゃんだ」

梅原「最近、大将と一緒にいないよな、美也ちゃん」

棚町「うん。っていうかいつもサークルの男と一緒だね」

梅原「大将とうまく行ってないのかな」

棚町「それで、純一にやきもちを焼かせようと男と一緒にいたりして」

梅原「薫じゃあるまいし、美也ちゃんはそんなことする子じゃないって」イテテ

棚町「あんた、人のこと何だと思ってるのよ?でも、まあ、それはそうね」

梅原「感心する前に離してくれ、本当に痛いんだって」

棚町「でもさ、美也ちゃんあまり楽しそうじゃないね」

梅原「だからつねりながら普通に会話するなよ」イタタ

棚町「純一捕まえてとっちめるか」

梅原「何なんだよ、一体。美也ちゃん楽しそうにしてるじゃんか」

棚町「・・・・・・あんたの目は節穴か。いいから純一を探すわよ」

梅原「探すわよって、薫。講義はどうすんだよ」

棚町「それどころじゃない」

梅原「そうか。じゃあ、頑張ってな薫、って痛い痛い」

棚町「あんたも来るのよ。さあ、急いで」

梅原「・・・・・・やっぱりかそうなったか」
142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 20:35:51.48 ID:4fv9HmGqo
駐車場


女友「遅刻するかと思ったけど、純一のおかげで早く着いちゃった」

純一「それはよかった」

女友「まだ講義まで40分以上あるなあ」チラ

純一「どっかで休んでく?」

女友「や、やだ純一ったら。そこまで時間ないよ///」

純一「・・・・・・どう突っ込めばよいのやら。そこのスタバで時間つぶそう」

女友「ってスルーかい!」

純一「早く行こう」ギュ

女友「うん」クス


キャンパス


棚町「純一は何でどこにもいないのよ!」

梅原「それは俺に聞かれても。でもさあ、よく考えれば別に一刻を争うことでもないし、お昼に学食で張ってればよくね?」

棚町「あ」

梅原「全く何急いでるんだよ」

棚町「ごめん」ショボン

梅原「まあ、いいってことよ。これからは行動を起こす前にまず俺に相談」イテ

棚町「調子に乗るんじゃないの」ゲシゲシ

梅原「わかった。わかったからやめてくれ薫」
143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 20:41:04.80 ID:4fv9HmGqo
スタバの店内


女友「ねえ純一」

純一「うん?」

女友「本当にあたしでいいの?」

純一「何言ってるんだよ今更」

女友「だってさ、純一もてるのに今まで誰も相手にしてこなかったじゃん?あたしなんかで本当にいいのか不安になるよ」

純一「・・・・・・女友こそ美人だしスタイルもいいし、男たちに人気じゃん」

女友「そんなことないよ」

純一「だって入学後のオリエンテーションの時とか、男に声かけられまくってたじゃん」

女友「よく覚えてるね」

純一「まあ、もっとも入学してすぐイケメンの先輩と付き合い出しちゃったからさ」

女友「・・・・・・」

純一「みんな縁のない遠い世界の女みたいに考えて遠慮しちゃってたみたいだけどね」

女友「驚いた。純一って周りに興味ないみたいな感じだったのに、意外とよく見てたのね」

純一「まあ、1年の時は少し悩んでタからね(美也が帰国するまでは辛かったしな)」

女友「あの頃の純一、いつ会っても暗い顔してたよね。棚町さんと梅原君としかあまり喋らなかったし」

純一「でも、女友のことは見てたんだぜ?先輩がサークルで一緒だったしさ」

女友「うそようそ。あたしの方が純一を見てたんだよ」

純一「だっておまえ先輩と付き合ってたじゃん」

女友「そうだけどさ。先輩も浮気性だしいろいろ悩んでたときに」

女友「橘君みたいな人が彼氏だったらどうなんだろうって」

女友「純一のこと考えて、ちょっとどきどきしたりしてね」

純一「・・・・・・本当?」

女友「うん・・・・・・でも、女に純一のこと好きだって相談されちゃってね」

純一「ああ~」

女友「・・・・・・以上。だから今は幸せだけど不安なの」

純一「僕は先輩じゃないよ。浮気なんてしないし」ギュ

女友「純一・・・・・・」

純一「これまでなんでどうでもいいじゃん」

女友ギュー

純一「今は恋人同士なんだからさ」

女友「ま、真顔で恥ずかしいこと言わないでよ、ばか!」
144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 21:30:36.17 ID:4fv9HmGqo
学食


梅原「腹減ったよ」

棚町「うるさいな。ちょっとは黙って見張りできないの?」

梅原「何でおまえだけ昼飯食ってるんだよ。不条理じゃんか」

棚町「食事しながら見張りできないでしょ。そんなこともわからないの?」

梅原「・・・・・・ハァ」

棚町「しっかり見張りなさいよね」モグモグ

梅原「本気で腹減ってるのに・・・・・・あ」

棚町「何よ?」

梅原「大将だ。一緒にいるのは・・・・・・女友さんだぜ」

棚町「よっしゃ。よくやったわ。すぐに呼んできなさい」

梅原「え?俺が?見つけたんだから薫が行けよ」

棚町ニッコリ

梅原「わかったよ。でもあいつら親密そうだし、おれお邪魔虫じゃね?」

棚町「全く、美也ちゃんという彼女がありながらあいつ何やってるのよ」

梅原「全くだ」

棚町「そう思うなら早く純一を連れてきなさいよ!」

梅原「わかったって。腕をつねるな!」



女友「今日もあたしが純一の食べるもの選ぶからね」

純一「もう麺類は飽きたな」

女友「わかってるわよ。この女友さんに任せなさい」

純一「よろしくな」

女友「いい返事ね」クス

純一「ははは」



?「よう大将、久しぶりだな」

純一「梅原?」

女友「こんちには梅原君」

梅原「おお女友さん、相変わらず綺麗だねえ」

女友「ありがと。梅原君」

梅原「大将、ちょっと用があるんだけど、時間あるか?」

純一「いや。これから女友と食事を」

女友「行って来て純一。講義室で待ってるから」

純一「だけどさ」

梅原「女友さん、悪い!ちょっと大将借りますね」

女友「うん。ちゃんと返してね」クス

梅原「おーっと、もちろん。利子つけて返すからさ」

純一「しょうがないなあ。じゃ、女友後でな」

女友「うん。また後でね」フリフリ
145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/29(月) 21:51:21.89 ID:4fv9HmGqo
棚町「さて、純一」

純一「う、うん」

棚町「何で呼ばれたかわかるわよね」

純一「・・・・・・僕と一緒に食事したかった?」

棚町「・・・・・・」グリグリ

純一「痛い痛いやめてくれ薫」

棚町「ふざけてんじゃないわよ。あんた何で美也ちゃんを放っておいて、女友さんと一緒にいるのよ」

純一「何だ、そんなことか」

棚町「何だってあんた・・・・・・」ブルブル

純一「おまえらには関係ないだろ?放っておいてくれよ」

棚町「あんたねえ、あたしを怒らせる気?」

純一「・・・・・・」

棚町「もう一度聞くわよ。あんた、美也ちゃんのこと嫌いになったの?」

純一「・・・・・・そんなわけないだろ!」バン

梅原ビク!

棚町「じゃあ何で美也ちゃんを放っておいて、女友さんと浮気してるのよ!」バンバン

梅原ビクビク!!

純一「だってしょうがないだろ!美也に振られたんだから!!」

棚町「あ、あんた何言って」

純一「美也のこと大好きだよ!だから、だからあいつを自由にしたんじゃないか!」

純一「僕が辛くないとか思うなよ。今だって昔を思い出すと胸が張り裂けそうなんだから」ウッウッ

棚町「・・・・・・純一」

純一「もう僕にしてやれることは、美也を好きにさせてやることだけなんだ」

棚町(絶対におかしい。美也ちゃんが純一以外の男を好きになるわけないのに。さっき男どもに囲まれていた美也ちゃん、ぜんぜん嬉しそうじゃなかった)

棚町(いったい二人に何があったんだろ?)

棚町「悪かったわよ純一。ほら涙拭いて」フキフキ

純一「・・・・・・ごめん。薫たちは心配してくれただけなのにな」

棚町「でもさ、何で女友さんと付き合ってるわけ?美也ちゃんのことそんなに好きならさ」

純一「それは・・・・・・」

棚町「辛かったときに誘惑されてほいほい乗っちゃったわけ?」

純一「女友を悪く言わないでくれよ薫。頼むから」

棚町「あ、ごめん」

純一「女友のことは好きだよ、本気で。そしてその方が美也のためでもあるんだ」

棚町「・・・・・・そうか(やっぱり何かおかしい。何とかしなきゃ)」

純一「何とかしようとか考えるなよ。おまえたちが動くと美也と女友両方が不幸になるんだから」

棚町「・・・・・・」

純一「じゃあ、僕もう行くな。心配してくれてありがとな」

梅原「大将、今度飲みに行こうぜ」

純一「おう!またな」

棚町(・・・・・・)
148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 21:08:09.15 ID:S4YyxUpao
キャンパス内


サークル男1「美也ちゃん、明日の新歓コンパ出るんでしょ」

美也「紗江ちゃんが出るなら行こうと思うんだけど」

サークル男2「中多さんなら出るっていってたよ」

美也「じゃあ、わたしも出ようかな」

サークル男3「よかったな、サークル男2。中多さんが来てくれて」

サークル男2「お、おまえ変なこと言うなよ。美也ちゃんが聞いてるじゃんか」

美也「2君、紗江ちゃんのこと好きなの?」ニシシ

サークル男2「う、うん。中多さんには言わないでくれよな」

美也「わかってるよ」

サークル男1「何か、サークル内でもカップル増えてきたよね」

美也「えー、本当?あたし全然知らないけど」

サークル男3「それ疎すぎ。4組くらいできてるじゃん」

美也「誰誰?」ワクワク

サークル男1「明日見てればすぐわかるよ。絶対隣同士に座るしさ」

美也「何か楽しみになってきた」

サークル男3「美也ちゃんはどうなの?もう付き合ってる人いるの?」ドキドキ

美也「いないよ」

サークル男1・3ホッ

サークル男2「何か意外だな。橘さんって絶対高校の頃からの彼氏いるんだと思ってた」

美也「いないよ~。何でそう思うの?」

サークル男2「だって入学した頃から彼氏いるみたいな雰囲気だったじゃん」

美也「何それ」クス

サークル男2「男に興味なさそうだったしさ。最近はあまり見ないけどお兄さんといつも一緒だったし」

美也「そんなことないんだけどな(・・・・・・にぃに)」

サークル男1「おい2、何でおまえが美也ちゃんのこと観察してるんだよ?おまえは中多さん狙いだろ」ヒソ

サークル男3「そうだぞ、おまえばっか美也ちゃんと会話してんじゃねえよ」ヒソヒソ

サークル男2「(こいつらうぜえ)あ、でもお兄さんって最近きれいな人といつも一緒だよね」

美也「・・・・・・うん」

サークル男2「お兄さん格好いいからな。彼女もそれにふさわしい人がなるんだね。人生って不公平だ」

美也「2君だって格好いいのに」

サークル男1・3(2、てめえ。後で絶対[ピーーー])

美也「紗江ちゃんに声かければいいのに」

サークル男2「うん。頑張ってみるよ」
149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 21:34:24.69 ID:S4YyxUpao
saga入れ忘れたスマン
あとローカルルール変更話し合いの告知、何とかならないものか



講義室


女友「あ、純一。こっちよ」フリフリ

純一「悪い、遅くなっちゃった」

女友「それはいいけど・・・・・・何か深刻な話だったの?」

純一「・・・・・・いや。たいした話じゃないよ」

女友「・・・・・・ねえ、純一」

純一「何?」

女友「あたしたちの・・・・・・あたしのことで何か言われたんじゃない?」

純一「な、何でそう思うんだよ」ドキ

女友「梅原君や棚町さんって本当にいい友達なんだね。あなたのこと心から心配してる」

純一「・・・・・・」

女友「あたしさ、周りから男に手が早いとかビッチとか言われてるの知ってるからさ」

純一「・・・・・・何言ってるんだよ」

女友「いいの。本当のことだもん。美也ちゃんとか紗江ちゃんとかと比べたら、あたしどうしようもない女でしょ?」

純一「・・・・・・」

女友「だからさ、棚町さんとか純一のこと心配してるんでしょ?純一があたしなんかとくっついちゃったから」

純一「そんな話じゃなかったよ。おまえいい加減にしろよ」

女友「純一?」

純一「ああ」

女友「あたし、皆が言うようにビッチなのかもしれないけど、純一のこと好きなのは本当よ」

純一「・・・・・・女友」

女友「最初は友達として側にいられるだけでもいいと思ってたの。そしたらさ、自分で思ってもいなかった夢みたいなことになっちゃって」

純一「大袈裟だよ、女友は」

女友「あなたの負担になりたくないの。純一のこと好きだから」

女友「だからさ、少しでもあたしのこと重荷に思ったり」

女友「ほかに気になる人が、純一にもっとふさわしい人ができたら、あたしのことすぐに振ってね」

純一「・・・・・・」

女友「あたしビッチだから、切り替えも早いから」

純一「・・・・・・」グイ

女友「純一?」

純一「もうくだらないこと喋るなよ。僕が好きなのは女友なんだから」ダキ

女友「ちょ、講義室で・・・・・・みんな見てるって」

純一「うるさい」チュ

女友「・・・・・・純一」ギュー
150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 21:44:41.74 ID:S4YyxUpao
純一の車の中


純一「このまま帰る?」

女友「どっちでもいいよ。純一のしたい方で」

純一「じゃあ、ホテル行きたい」

女友「・・・・・・いいよ。でも、うちに泊まったらいいじゃない。夕食作るよ」

純一「いいの?」

女友「純一が嫌じゃなかったら。あたし、ビッチかもだけど結構料理は上手なんだよ」

純一「・・・・・・もう自分ことそういう風に呼ぶのやめたら」

女友「あ、ごめん。もう言わないから機嫌直して」

純一「・・・・・・」ダキ

女友「また片手ハンドルしてる」クス

純一「女友って運転できるんだっけ」

女友「うん。車も持ってるよ軽だけど」

純一「じゃあ、今度送ってもらおうかな」

女友「そうだね。外で飲んでうちに泊まったときとか、これから車出すよ」

純一「運転中の女友にいたずらか。期待しちゃうな」

女友「別に好きに触っていいけどさ、あたし純一みたいに運転上手じゃないからね。事故るかもよ」

純一「女友の胸を撫でながら死ぬなら本望だよ」

女友「・・・・・・あたしも、それでいいかな」シナダレ

純一「愛してるよ女友」

女友「うん。多分あたしほどじゃないと思うけど」クス

女友「あ、そこ右折して。スーパーで買い物してかないと」

純一「了解」
151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 22:02:27.37 ID:S4YyxUpao
サークル男2の車内


サークル男2「美也ちゃんを送っていくの3度目だね」

美也「そうだっけ?いつも送ってくれなくてもいいのに」

サークル男2「だって、もう暗いじゃん。美也ちゃんみたいな可愛い子が一人で帰ったら危ないよ」

美也「・・・・・・暗いってまだ7時じゃない。高校生の頃だって一人で歩いていた時間だよ」

サークル男2「まあ、正直迷惑でしょ?美也ちゃんも」

美也「そんなことないけど」

サークル男2「遠慮しなくていいって。俺が見ても1とか3とかうざいもん」

美也「2君は紗江ちゃんが好きなんでしょ?美也なんか送ってる場合じゃないんじゃないの?」クス

サークル男2「まあ、そうなんだけどさ。サークルで抜け駆け禁止ルールができてるからさ。順番に美也ちゃんを送って行くっていう」

美也「・・・・・・」

サークル男2「ほら、今うざいって考えたでしょ?」

美也「ふふ。まあ、ちょっとだけね」

サークル男2「まあ、そのうち落ち着くと思うよ。特に美也ちゃんに特定の相手ができたら一発で収まるよ」

美也「・・・・・・」

サークル男2「あ、ごめん。変なこと言っちゃったな」

美也「2君、女の子にもてるでしょ」

サークル男2「え?何でいきなり」

美也「だってサークルに入って初めて美也のこと本当に気にしてくれたの2君だけだし」

サークル男2「どうかなあ?自分じゃわからないや」

美也「きっと紗江ちゃんともうまく行くよ」

サークル男2「それならいいんだけど」

美也「あ、ごめん。ここで降ろしてくれる?」

サークル男2「え?」

美也「そこのスーパーで朝食の食材買っていかないと、もう冷蔵庫に何にもないの」

サークル男2「じゃ、付き合うよ」

美也「悪いからいいよ」

サークル男2「迷惑かもしれないけど、途中で一人で帰したなんて1と3に知られたらフルボッコにされちゃうよ」

美也「・・・・・・じゃ、お願いしようかな」クス
153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 22:22:36.34 ID:S4YyxUpao
スーパーマーケット内



女友「純一、何食べたい?」

純一「女友の手料理ならなん・・・・・・」

女友「何でもいいよは、禁止ね」

純一「じゃあ、何か焼き魚とか干物とか系で」

女友「そういうのがいいの?わかった」

純一「カート、僕が押そうか」

女友「何か新婚夫婦みたいね、照れちゃうな」

純一「お、おまえ恥ずかしいこと言うなよ」テレ

女友「だって、憧れてたんだもん。今までの彼氏ってスーパーに一緒に来てくれる人なんかいなかったし」

純一「・・・・・・」

女友「あ・・・・・・ごめん。純一、気を悪くした?」

純一「いや、しないけど。今まで何人くらいと付き合ってたの?」

女友「4人かな。寝るとこまでいったのは」

純一「・・・・・・おまえ正直だな」

女友「怒らないでね。あたし、純一には嘘つきたくないから」

純一「でもさ、大学入ってからは先輩と僕だけでしょ?」

女友「そうよ」

純一「じゃあ、高校時代に2人エッチした彼氏がいたんだ」

女友「うん。でも、スーパーに一緒に来たり、水族館に連れてってくれた彼氏は純一だけだよ」

純一「そら、僕はクラブとかよくわかんないしな」

女友「水族館ではああ言ったけど、本当は嬉しかったんだよ?」

純一「そう」
154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 22:23:12.57 ID:S4YyxUpao
スーパーマーケット内


女友「純一は?」

純一「え?」

女友「・・・・・・あなただって女性経験あったじゃない?童貞のテクじゃなかったよ」

純一「おまえなあ、こんなとこでそこまで言うか」

女友「だからそこで引かないでよ。あたし純一には自分を飾るのやめてるんだから」

純一「・・・・・・寝たのは1人。付き合ったって言えるかわからないけど、それを入れると3人だよ。女友で4人目。これでいい?」

女友「最初に付き合ったのはいつ?」

純一「ずいぶん詳しく聞きたがるんだね」

女友「それは好きな人のことだもん。こんな気持ちになったのは初めて(あ・・・・・・初めてじゃないか)」

純一「どした?」

女友「何でもない。それで?」

純一「全く興味本位だなおまえは。中学の頃、付き合った子がいてさ」

女友「うんうん」

純一「イブのデートですっぽかされて終わった」

女友「えー!ひどい女。信じられない。純一可愛そう」

純一「でも、まあ。今は女友がいるからな」

女友「・・・・・・今はね。あなたがいいというまで側にいるわ」

純一「意味わからないんだけど?」

女友「わからなくていいよ。さわらの西京漬け好き?」

純一「うん。好物だよ」

女友「じゃ、今日これ焼こう」
155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/30(火) 22:28:14.72 ID:S4YyxUpao
スーパーマーケット内


美也「ごめんね2君。買い物まで付き合ってもらって」

サークル男2「いいよ。荷物もって帰るの大変でしょ。買い物終わったら送っていくよ・・・・・・あ、カート押すよ」

美也「ありがとう」

サークル男2「何買うの?」

美也「にぃ、お兄ちゃんの朝食も用意しないといけないから」

サークル男2「お兄さんの面倒もみてるんだ。大変だね」

美也「そんなことないよ(今ではそれくらいしかにぃににしてあげられないし)」

美也「ちょっと生鮮食品売り場に行くね(にぃにの好きなさわらの西京漬けないかな。朝ごはんに焼いておこう」

サークル男2「了解」



純一「美也!?」

美也「にぃに!?」
163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/31(水) 19:36:56.53 ID:l/JxCK9bo
夜 純一のアパート


美也「・・・・・・」

純一「・・・・・・」

美也「・・・・・・女友さんと買ってたのって、今日の夕食じゃなかったの」

純一「・・・・・・まあ、そうかも」

美也「何で、みゃーと一緒に帰って来ちゃったの?予定どおり女友さんの家に泊まってくればよかったのに」

純一「・・・・・・おまえこそ、さっきの彼氏、スーパーで返しちゃってよかったのか?」

美也「彼氏じゃないもん」

純一「もう、僕に遠慮しなくていいんだぞ?僕だって好きな男ができた妹に変なことしたりしないよ」

美也「そんなこと心配してないよ」

純一「ならいいけど」

美也「にぃにもみゃーに変な遠慮しなくていいんだよ?女友さんいい人だし、綺麗だしにぃにとお似合いだよ」

純一「(・・・・・・!)遠慮なんかしてないよ」

美也「ならいいけど」

純一「・・・・・・」

美也「・・・・・・」

純一「あ、ちょっと、コンビにでお弁当買ってくるよ。まだ夕食食べてないんだ」

美也「あ、にぃに、待って。みゃーもまだだからにぃにの分も作るよ」

純一「いいのか?」

美也「何、兄妹で遠慮してるのよ。さわらの西京漬け焼くけど、それでいい?」

純一「え?」

美也「何?」

純一「・・・・・・いや。好きだから嬉しいよ」

美也「うん(こんなことくらいで・・・・・・にぃにがみゃーの用意した食事を食べてくれるだけで、こんなに幸せな気分になるなんて)」

純一「悪いな美也(妹が僕の食事を用意してくれる、そんな些細なことで幸せな気分になるんだな)」

美也「いいよ。ついでだし」

純一「うん(ああ、そうか。ついでか)」

美也「・・・・・・先にお風呂入ったら?」

純一「・・・・・・うん。そうだな」
164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/31(水) 19:38:38.87 ID:l/JxCK9bo
食卓


美也「にぃに、干物とか好きだよね」

純一「まあね。ご飯に合うんだよな」モクモク

美也「・・・・・ご飯、おかわりは?」

純一「・・・・・・もらおうかな。味噌汁美味しいな。赤味噌か」

美也「にぃに、好きでしょ?」

純一「え(美也?)」

美也「明日、朝ごはん食べてく?」

純一「いいのか?(・・・・・・美也は赤味噌嫌いだったよな?)」

美也「うん。ついでだし。みゃーの方が早くから講義あるから、テーブルにラップして置いておくね」

純一「悪い」

美也「・・・・・・何で謝るの?一緒に暮らしてる兄妹なら普通じゃない」

純一「僕は何もしてないしな」

美也「・・・・・・そんなこと。彼女にしてあげればいいじゃない。ただの妹に気を遣うことないよ」

純一「・・・・・・おまえこそ、僕に気を遣わなくていいんだぞ。彼氏との時間を優先していいからな」

美也「うん・・・・・・」

純一「ごちそうさま。食器洗っておくから風呂入ったら」

美也「・・・・・・うん」

165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/31(水) 19:40:54.80 ID:l/JxCK9bo
食後のリビング


美也「このアニメ、グダグダになってきたね」

純一「まあ、もともと設定に無理があったからな」

美也「幼馴染ってそんなに気になるのかなあ」

純一「どうかな」

美也「にぃには、梨穂子ちゃんと幼馴染じゃん?」

純一「まあね」

美也「にぃにだったら、どっちを選ぶ?実の姉か幼馴染の梨穂子ちゃんか」

純一「どっちも選ばんわバカ。つうかお姉さんいないだろうが」

美也「つまんない返事。でも、女友さんってちょっとお姉さんっぽいよね。大人びてて」

純一「・・・・・・意外とそうでもないよ」

美也「にぃに?」

純一「あ、いや何でもない」


テレビの深夜アニメ


父親「おまえたち、姉弟同士で本気で付き合うとか言ってるのか!?」

主人公「本気だよ!僕は姉ちゃんじゃなきゃダメなんだ!」

母親「一時の気の迷いよ。年頃の男女が近くにいたから勘違いしてるのよ。目を覚ましなさい!」

姉「お母さん、ゴメン。でもあたしも弟じゃなきゃダメなの。愛してるの・・・・・・弟を」

父親「か、勘当だ!どうしても別れないならこの家から出て行け!」

母親「ちょ、ちょっとお父さん。話せばわかるから」

主人公「わかったよ、出て行くよ。でも姉ちゃんとは絶対別れない!」

姉「・・・・・・弟君」

主人公「・・・・・・愛してるよ姉ちゃ」


プチ


純一「また、途中で消すんだ」

美也「つまらないよね、このアニメ」

純一「そうかな?結構面白いじゃん」

美也「つまらないよ・・・・・・」

純一「そう?」

美也「みゃー、もう寝るね。朝ごはん用意しておくから食べてから大学行ってね」

純一「う、うん(・・・・・・)」


166: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/31(水) 20:32:25.15 ID:l/JxCK9bo
純一の部屋 朝


純一(うーん。そろそろ起きなきゃな)ノビ

純一(昨日は女友が美也を送ってかなきゃダメとかって言い出したせいで、女友の家に泊まれなかった・・・・・・)

純一(せめて今日は迎えに行かなきゃ)


リビング


純一(美也はもう出かけたか・・・・・・って、何これ?)

純一(ご飯にアジの干物、焼き海苔と味噌汁と漬物って・・・・・・僕の大好物ばっかだけど)

純一(まるで旅館の朝食じゃん。美也、何でこんな手の込んだもの作ったんだろ)

純一(メモもない。これ作るの時間かかったろうな)

純一(何か釈然としないけど、有り難くいただくか)


女友のアパートの前


純一「おはよう、女友」

女友「・・・・・・あ、純一」

純一「迎えに来たよ。乗りなよ」

女友「うん!ありがと」

167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/08/31(水) 20:33:59.00 ID:l/JxCK9bo
純一の車の中


純一「・・・・・・なあ」

女友「どしたの?」

純一「何で昨日、美也を送って帰れって言ったの?おまえの家に泊まる予定だったのにさ」

女友「・・・・・・美也ちゃん可哀想じゃん?兄貴と出会ったのに、一人で歩いて帰るなんてさ」

純一「あいつ、男の車で送ってもらえたんだけど」

女友「純一」

純一「う、うん」

女友「あたしはいくらでも我慢するよ、純一と付き合えるなら」

純一「何言ってるかわからないんだけど」

女友「いいのよ。今日は泊まっていってくれる?」

純一「いいの?」

女友「うん。さわらの西京漬けも冷凍してあるし、焼いてあげる」

純一(・・・・・・昨日の夜も食べたとは言えないな)

女友「よかった。純一があたしのところに戻って来てくれて」

純一「何言ってるんだよ」ダキ

女友「好きよ、純一」

純一「僕もだよ・・・・・・っていけない」

女友「なあに?」

純一「帰りにドラッグストアとか寄ってかないと」

女友「?」

純一「ゴムがないや」

女友「・・・・・・家にあるから大丈夫だよ」

純一「・・・・・・」

女友「興ざめした?」

純一「そんなことないよ・・・・・・好きだよ、女友」

女友「うん、嬉しい、純一」

172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/01(木) 21:13:03.10 ID:wnwJWCv4o
キャンパス


中多「おはよう美也ちゃん」

美也「あ、紗江ちゃん。おはよ」

中多「美也ちゃん、今日本当に新歓コンパに行ってもらっていいの?」

美也「うん。楽しみだね」ニシシ

中多「で、でも。橘先輩、一人にしちゃっていいの?」

美也「え?ああ・・・・・・うん。多分今日は彼女のとこにお泊りするんじゃないかな」

中多「彼女って・・・・・・!橘先輩の彼女は美也ちゃんでしょ?」

美也「この間まではね。でも、もうそうじゃないの」

中多「美也ちゃん、一体どうして」

美也「ごめんね、紗江ちゃん。今度話すから」

中多「美也ちゃん・・・・・・」

美也「さあ、みゃーも今日はいい男見つけるぞ!」

中多(・・・・・・美也ちゃん)


キャンパス


女友「純一さあ」

純一「何?」

女友「最近、帰りいつも送ってくれて嬉しいけどさ」

純一「うん」

女「あなた、ESSとか出なくていいの?」

純一「あ~。まあね。最近何かかったるいって言うか、英語への情熱が冷めてきたというか」

純一(もともと美也の英会話能力に追いつこうと思って入ったんだしな。もう美也と二人で海外に行くこともないんだし)

女友「そうなの?サークルまじめに出てないと友達減っちゃうんじゃない?」

純一「・・・・・・おまえが言うか?」

女友「まあ、そうなんだけどさ。あたしもサークル入ってれば今頃ぼっちになっていなかったかもね」

純一「そのうちみんなわかってくれるさ。それに女友には僕もいるしね」

女友「自分でそれ言う?」クス

純一「まあ、まじめに言うとさ。サークルで先輩と顔合わすのも気が重いんだよね」

女友「余計な気を遣わせちゃってごめんね」

純一「おまえのせいじゃないって。まあ、付き合い始めたばかりだし、しばらくはずっと二人きりだっていいじゃん」

女友「・・・・・・嬉しい。純一からそんな優しいことを言ってくれるなんて思わなかったよ」ギュ

純一「どういう男だと思ってたんだよ」ダキ

女友「それはヒミツ」クス
173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/01(木) 21:44:28.22 ID:wnwJWCv4o
夜 新入生歓迎コンパ会場


司会「じゃあ、次は新入生に自己紹介してもらいます」

司会「じゃあ、そっちのテーブルの女の子からね。はい、よろしく」

美也「紗江ちゃんからみたいだよ、ほら立って自己紹介しないと」

中多「う、うん。あの、あの。輝日東高校から来ました中多紗江です。よろしくお願いします」ボソボソ

男の先輩たち「可愛い!!」「でももっと大きな声で喋ってくださーい」「紗江ちゃん、彼氏いるの?」パチパチ

司会「おまえらうるさいよ。はい、じゃあ次。隣の彼女よろしく」

美也「紗江ちゃんと同じく輝日東高校出身の橘美也です。紗江ちゃんとは高校時代からの親友です。よろしくお願いします」

シーン

司会「何で静かになっちゃうんだよ?拍手しろ拍手」パチ

男の先輩たち(・・・・・・か、可愛い)(何という美少女)(・・・・・・彼氏いるのかな)

女の先輩たち「橘さん可愛いけど、ちょっとそれを鼻にかけすぎじゃない?」「そうそう。同期の男たちに順番で車で家まで遅らせてるんだって」「うわぁ、入学早々女王様気取りか」「見た目はおとなしそうなのにね」ヒソヒソ

司会「・・・・・・何だかわからないけど、じゃあ次は君」



?「美也ちゃん」

美也「あ、2君。昨日はありがと」ニコ

サークル男2「昨日、お兄さん怒ってなかった?」

美也「え?どうしてにぃ・・・・・・お兄さんが怒るの?」

サークル男2「だって、大事な妹が知らない男と夜一緒にいたとこ見られてるんだし」

美也「大事な妹って・・・・・・。全然怒ってなかったよ。むしろ、僕の車に乗っちゃってよかったのか?って言ってた」

サークル男2「優しいお兄さんなんだね」

美也「うん、まあね。それより2君。紗江ちゃんを紹介してあげる」ニヤ

サークル男2「な、何?いいよ別にそんなこと」ドキ

美也「だって2君、紗江ちゃんのこと好きなんでしょ?」ニコニコ

サークル男2「そ、それは昨日まではそう思ってたけど(今はむしろ美也ちゃんが)」ブツブツ

美也「うん?何?」

サークル男2「いや何でもない」

美也「紗江ちゃん紗江ちゃん」

中多「なあに?美也ちゃん」

美也「紹介するね。同じ学年の2君だよ。こちらは中多紗江ちゃん。あたしの親友なの」

サークル男2「・・・・・・よろしくね、中多さん」

中多「よろしくお願いします」オド

美也「紗江ちゃん、そこはもっとはっきり自己紹介しないと」

中多「で、でも・・・・・・」モジモジ

サークル男2「いや、ちゃんと聞こえたから。気にしないで中多さん」

美也「(結構いい人だな、2君)紗江ちゃん、2君って紗江ちゃんと仲良くなりたいんだって」

サークル男2「!!お、おい」

中多「え!」

美也「ほら、二人とももっと近寄って。じゃ、乾杯しよ」

中多「う、うん」
174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/01(木) 22:14:55.81 ID:wnwJWCv4o
1時間後


美也「あはは。そうなの?新入生でもうお付き合いしてるなんて早すぎじゃない?」

サークル男1「うそじゃないって。ほら、あっちのテーブルで並んで座ってるやつらいるじゃん?あれ二人とも新入生同士だけど付き合ってるんだぜ」

美也「うそ~!」

サークル男3「嘘じゃないって。あと、あっちの二人。女の方は新入生だけど、男の方は3年生だよ。最近付き合い始めたみたいだね」

美也「みんな、頑張ってるんだねえ」

サークル男1「み、美也ちゃんは気になる男っていないの?」

サークル男3「そうそう。たとえば先輩とか同期の男とかの中でさ」

美也「うーん、そうねえ」

サークル男1・3(ドキドキ)

美也「2君とか優しいよね」

サークル男1・3(な、何ぃー!!)

美也「でも、2君は紗江ちゃんがいいんでしょ?」クス

サークル男1・3(2、絶対殺す!!)

?「おい、1、3おまえらちょっと席変われ」

サークル男1・3「先輩!は、はい」チッ

サークル先輩1「美也ちゃんだっけ?君、高校時代からテニスやってたの?」

美也「いえ、このサークルに入って初めてです」

サークル先輩1「そうなんだ。サークルの活動だけだとなかなか上達しないからさ、今度俺が個人レッスンしてやろうか?」

美也「あ、はい。でも迷惑じゃ」

サークル先輩2ワリコミ「迷惑なわけないじゃん。おれもコート予約できるからさ、よかったら教えてやるよ」

サークル先輩1(てめえ、割り込んできやがって)

サークル先輩2(おまえばっかにいい思いをさせてたまるか)

美也「みんな親切なんですね」

サークル先輩1、2(絶対抜け駆けさせないからな)ニラミアイ
175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/01(木) 22:26:53.96 ID:wnwJWCv4o
サークル男2「高校時代の美也ちゃんてどういう感じだった?」

中多「あの、今と同じで・・・・・・いつも元気で優しくて」

サークル男2「あんなに人気あるのに、気を遣える人だよね」

中多「うん。美也ちゃんはそういう子だよ、前から」

サークル男2「昨日お兄さんに会ったんだけど、お兄さんも優しそうな人だよね」

中多「はい!きょうか、橘先輩も本当に優しくていい人」

サークル男2「美也ちゃんもお兄さんのこと大好きなんだろうなあ。朝ごはんとか用意してるみたいだし」

中多「美也ちゃんもわがままなとこあるんだよ」

サークル男2「え?それは想像できないな」

中多「・・・・・・美也ちゃんがわがままを言って甘えるのって、橘先輩だけだけど」

サークル男2「へえ。美也ちゃんってわがままっていう感じしないけどなあ」

中多「橘先輩の前ではわがままで甘えん坊だったよ(それも過去形になっちゃったのかな?一体、教官と美也ちゃん何があったんだろ)」

サークル男2「中多さんって、美也ちゃんのお兄さんとも知り合いなの?」

中多「・・・・・・あの、橘先輩には高校時代にいろいろ助けてもらって」

サークル男2「そうなんだ。本当にいい人なんだね」

中多「はい!本当にいい人ですよ」



美也「紗江ちゃん、隣いい?」

中多「うん。あっちのテーブルに呼ばれてたんじゃないの?」

美也「何か男の人ばっかり集まってたんで逃げてきちゃった」ニシシ

サークル男2「ごめんな。1とか3がしつこく話しかけてたんだろ?」

美也「あと、先輩たちだけど、みんな優しかったよ。コンパって楽しいね」

サークル男2(美也ちゃん、絶対あいつらの下心に気づいてないだろ)

中多「美也ちゃんは昔から男の子に人気あるもんね」

美也「え~~?そんなことないよ。紗江ちゃんこそファンがいっぱいいたじゃん」

中多「そんな、ファンなんて」

美也「ねえ、紗江ちゃん。2君のことどう思う?」ヒソ

中多「どうって、別に・・・・・・。それよりこそこそ話してたら2君に悪いよ」ヒソヒソ

美也「そうだね。2君ってさ」

サークル男2「え、何?」

美也「今までもてたでしょ?」

サークル男2「な、何言って」

美也「だって、すごくさりげなく気を遣ってくれるもん。絶対女性経験豊富だと見た」ニシシシ

サークル男2「・・・・・・そんなことないよ」

美也「紗江ちゃんもそう思うでしょ?ねえねえ」

中多「う、うん」

美也(何かちょっとにぃにに似てるかな。さりげなく優しいところとか)

美也(・・・・・・何考えてるんだろ?あたし。少し酔ったかな)
176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/01(木) 22:37:53.32 ID:wnwJWCv4o
女友のアパート


女友「どうですか?お味は」ドキドキ

純一「うん。美味しいよ。味噌汁とか本格的なのな。見直したよ」

女友「よかった。喜んでくれて・・・・・・それともお世辞?」

純一「僕のお代わりの回数を数えればお世辞かどうかわかるでしょ」

女友「もっと食べる?」

純一「じゃ、味噌汁をお代わりしようかな」

女友「これね、豆味噌っていうか赤味噌なんだけど、うちの実家から送ってもらってるんだ」

純一「女友、愛知だっけ?」

女友「うん」

純一「僕、赤味噌好きなんだけどさ、うちじゃ滅多に作ってもらえなかったなあ」

女友「純一のうちってお母さんも働いてるんでしょ?高校の頃とか食事はどうしてたの?」

純一「かあさんが用意できないことが多かったから、外食とかコンビニとか、あと妹が作ってくれてたかな」

女友「・・・・・・美也ちゃん、料理上手なんでしょ?」

純一「いやあ、あいつは不器用だったね。最近はだいぶ慣れてきたけど」

女友「何か美也ちゃんの料理に勝てる気がしないなあ」

純一「・・・・・・何で比べる必要あるの?」

女友「・・・・・・あ、ごめ」アン

純一ダキ

女友「ちょ、やめて純一。まだ、食事中じゃん」

純一「もう食べ終わったよ。ごちそうさま」サワリ

女友「・・・・・・後片付けしないと」

純一「明日朝でいいじゃん。僕も手伝うから」ナデナデ

女友「あ・・・・・・純一」ウットリ

178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/09/01(木) 22:47:06.80 ID:0oqP4FeDO
なんなんだろう…この胸の苦しさは…
180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 18:26:47.57 ID:60YTOjWWo
司会「よーし、帰るやつは気をつけて帰れよ。2次会行く人はこっちに集合!」

中多「美也ちゃん、どうするの?」

美也「紗江ちゃんに合わせるよ」フラ

中多「じゃあ、帰ろうか?」

美也「うん、途中まで一緒に帰ろ」

中多「うん」

?「なになに美也ちゃん、もう帰っちゃうの?」

??「橘さん、家近いんでしょ?もう少し付き合いなよ」

美也「1君。今日は少し酔っちゃったし、もう帰るね」

サークル男3「いいじゃん、帰りは責任もって送っていくからさ」

美也「ごめんね。やっぱり今日は帰るね」

サークル先輩「おーい、1、3。何やってる。次行くぞ」

サークル男1、3「チ じゃ、また明日、美也ちゃん」バタバタ

美也「じゃ、帰ろ?紗江ちゃん」

中多「うん」

?「じゃ、一緒に帰ってもいいかな」

美也「2君・・・・・・みんな2次会行っちゃったよ?」

サークル男2「うん。俺も結構飲んじゃったし、今日は帰ろうかと思って」

美也「じゃあさ、紗江ちゃんのこと送っていってよ」

サークル男2「・・・・・・う、うん」

中多「ごめん、あたしはそこからタクシーで帰るから」

美也「そうなの?じゃ、タクシーに乗るまで一緒にいてあげるね」

中多「美也ちゃんありがと」

美也「いいって」ニシシ

美也「2君、じゃ、おつかれさま」

サークル男2「あ、俺も美也ちゃんの家と同じ方向だから途中まで一緒に帰ってもいいかな」

美也「そうなんだ。いいよ」
181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 18:28:05.63 ID:60YTOjWWo
帰り道


美也「2君のおうちもこっちの方なの?」

(面倒なので以下「サークル男2」は「2」と表示します)

2「うん。実は美也ちゃんのうちから結構近いんだよ」

美也「そうなの?いつも送ってもらってたけど、方向一緒だったんだね、よかった」

2「うん。どうせ帰り道なんで気にしないで」

美也「2君、紗江ちゃんとお話できてよかったね」ニシシ

2「・・・・・・(やっぱり美也ちゃん可愛いな)」

美也「それともあんまりお話できなかったの?」

2「いや・・・・・・そうじゃないんだけど、俺、本当は紗江ちゃんと付き合いたいわけじゃないんだ(何言ってるんだろ?俺)

美也「え~、だってそういってたじゃん」

2「そうなんだけどさ、でも今はそうじゃないんだ」

美也「ふーん。じゃあ、もう付き合ってる子がいるとか?」

2「ま、まさか。付き合ってる子がいたら美也ちゃんを車で送っていくとかできないよ」

美也「まあ、それはそうだね。じゃあ、紗江ちゃん以外に好きな子がいるんだ」

2「う、うん」

2(何かチャンスかも・・・・・・絶対振られるだろけど、だめもとで)ドキドキ

2「・・・・・・美也ちゃん」

美也「なあに?2君」

2「実は俺」

182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 18:52:15.10 ID:60YTOjWWo
1週間後 キャンパス


梅原「本当に聞くの?美也ちゃんに」

棚町「うん。純一には何もするなって言われたけどさ」

梅原「言われてたな、確かに」

棚町「だから何もしないで様子を見てたけど、最近美也ちゃん同じ男の子といつも一緒じゃない」

梅原「確かに前はグループに取り囲まれてたけど、今は1年の男と一緒だな」

棚町「純一はいつも女友さんとべったりだし、美也ちゃんも彼氏らしいやつといつも一緒」

梅原「まあそうだけどさ」

棚町「絶対おかしいよ。何かあるのよ、純一と美也ちゃんの間に」

梅原「あのさあ薫」

棚町「何よ」

梅原「二人が納得して別れて他のやつと付き合ってるんだとしたら、俺たちが口挟むことじゃねえんじゃないの」

棚町「・・・・・・」

梅原「薫は何がしたいんだよ。あの二人の相手を引き剥がして、純一と美也ちゃんを復縁させたいのか?」

棚町「そ、そうよ。それが悪いの?」

梅原「おまえがそんなことすればさ、泣くやつが二人できあがるんだぜ」

棚町「そ、それは」

梅原「せっかく幸せになった2組のカップルを壊してどうする」

棚町「あんたは一つだけ間違えてるよ」

梅原「何だよ?」

棚町「純一も美也ちゃんも心からの笑顔じゃないもん、今は。ふたりで付き合ってた頃の笑顔じゃ絶対ない」

梅原「・・・・・・」

棚町「あんたが嫌ならあたし一人でやるから」

梅原「・・・・・・わーったよ。じゃ、美也ちゃん探そうか」

棚町「うん」

183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 19:40:21.32 ID:60YTOjWWo
キャンパス


2「おーい美也ちゃん」

美也「2君。ごめん、待たせちゃった?」

2「いや。今来たとこ」

美也「また嘘ついてる」クス

2「すいません。30分くらい待ちました。でも、俺が好きで待ってたんだし」

美也「ごめんね、2君。遅くなちゃって」ギュ

2(・・・・・・美也ちゃんと手つないじゃった)ドキ

美也「じゃ、行こうか」

2「美也ちゃん、学食はこっちだって」

美也「お弁当作ってきたから、どっか中庭のベンチで食べよ」

2「え?お、お弁当?」

美也「うん。迷惑だった?」

2「そ、そんなわけないじゃん!ちょっとびっくりしただけだよ」

美也「よかった。2君、好き嫌いある?」

2「わりと何でも食べる方かな」

美也「じゃ、行こ」

2「うん!」


中庭のベンチ


美也「はい。2君どうぞ」

2「ありがと。サンドウィッチ作ってくれたんだ」モグ

美也「味は保証しないよ?」ニシシ

2「美味しいよ。ツナサンド大好きだし」モグモグ

美也「・・・・・・よかった」

2「手作りのお弁当なんて嬉しいけど」

美也「うん?なあに」

2「またサークルの連中にいじめられるな」

美也「そうだね。付き合ってるってみんなに言った時も、2君大変だったよね」

2「そうだけど、美也ちゃんと付き合えたんだからいいや」

美也「でも、結構あたしも大変だったんだよ。2君を狙ってた女の子があんなにいたとは思わなかった」

2「それも微妙に失礼な発言なんじゃ」

美也「ごめんごめん。2君優しいし格好いいからファンが多くて当然か」クス

2「それ嫌味?」ハハ

美也「本当だよ」チュ

2(!?キ、キス、それも美也ちゃんの方から?)

美也「さ、食べようよ、次の講義始まっちゃうよ?」

2(幸せだ・・・・・・もうこれで死んでも悔いはない)モグモグ



186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 20:44:18.78 ID:60YTOjWWo
学食


女友「純一、意外と冷静なんだね」

純一「何?」

女友「美也ちゃんのこと。最近、よく同じ男の子と一緒じゃない」

純一「そのことか。前に好きな男ができたって言ってたからね。無事付き合えたんじゃないかな」

女友「シスコンの純一なのになんでうろたえないのよ?」

純一「シスコンっておまえなあ(・・・・・・本当は泣きたいくらいだけどな。女友にそんなとこ見せられないや)」

女友「そんなに平静なんじゃからかっても面白くないじゃん」

純一「だから面白がるようなことじゃないって」

女友「・・・・・・つらくなったら泣いていいよ」

純一「何それ」

女友「何でもないけどさ、泣きたくなったらちゃんと泣いてよね。いくらでも慰めてあげるから」

純一「ありがと、女友」ナデナデ

女友「こら、子ども扱いするな。あたしの方がいろいろ経験してるし、純一より10ヶ月も大人なんだからね」

純一「わかったよ」ナデナデ

女友「・・・・・・もっと、いい子いい子して。純一」

純一「何だよそれ」クス

女友「・・・・・・今日はどうする?」

純一「さすがに着替えないとな。今日は帰るよ」

女友「うん」

純一「・・・・・・寂しい?」

女友「ばか。真顔で聞かないでよ」ギュ
187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 21:13:06.27 ID:60YTOjWWo
棚町「いないわね」

梅原「今日はもうあきらめようぜ。また、明日探せばいいじゃん」

棚町「しょうがないな。そうするか。じゃ、飲みに行くわよ」

梅原「おう、そう来なくっちゃな」

棚町「じゃ、帰ろうか」

梅原「今日俺んちで寿司食わねえ?金使わなくてすむしさ」

棚町「いいの?」

梅原「おおよ。薫を連れて来いって親も兄貴もうるさいしな」

棚町「じゃ、おじゃまする」

梅原「・・・・・・ちなみに、大将も連れて来いって言われてるけどな」

棚町「・・・・・・」


188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 21:19:33.36 ID:60YTOjWWo
純一のアパート


純一(このカップ麺結構いけるな)ズルズル

純一(何かこういうの食べるの久しぶりだな)

純一(そういや、美也がイギリスに行っちゃってた時は、ほぼ毎食こうゆうのだったな)

純一(美也遅いな・・・・・・って、僕だって外泊を繰り返してるんだし、美也の夜遊びに文句は言えないけど)

純一(美也と顔を会わせるのも辛いし、今日はもう寝ちゃおうか)


ガチャ


純一「あ」

美也「あ、にぃに・・・・・・ただいま」

純一「おかえり(何か気まずいな)」

美也「にぃに、今日は帰ってたんだ・・・・・・」

純一「う、うん」

美也「何食べてるの、カップラーメン?」

純一「うん」

美也「ダメだよ、にぃに。そんなもの夕食にしたら」

純一「ああ、面倒になってついな」

美也「・・・・・・ごめんね、みゃーが早く帰って作ってあげればよかったのに」

純一「何言ってるんだよ。そこまで妹に甘えられるか。おまえだって予定があるんだろ」

美也「だって・・・・・・にぃににそんなもの食べさせるなんて」ワナワナ

純一「おい」

美也「にぃにが一人でカップ麺食べるなんて!!」

純一「お、おい。どうしたんだよ落ち着けよ」

美也「ごめんね・・・・・・みゃー自分のことしか考えてなくて。今日だってみゃーが外で食事してきたら」ポロ

純一「美也?」

美也「にぃにはカップラーメン食べてたなんて」ポロポロ

純一「それはいつ帰るか言わない僕が悪いんだし」

純一「・・・・・・おまえも僕のことより彼氏のことを考えてもいい時期になったんだよ(寂しいけどな)」

美也「でも。もうみゃーはにぃにの彼女じゃないけど、いい妹になろうと思ってたんだよ?」シク

美也「でも!にぃにの夕食とか考えないで自分だけ・・・・・・みゃー、妹失格だ」シクシク


189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 21:20:05.66 ID:60YTOjWWo
純一「・・・・・・美也」ダキ

美也「!?」

純一「美也・・・・・・」ギュ

美也「ちょ、ちょっとにぃに」

純一「僕、やっぱりおまえのことが」

美也「!?・・・・・・にぃに、やめて!」

純一「・・・・・・」ギュー

美也「だめ!にぃにだってわかってるでしょ?」

純一「・・・・・・あ、ごめん。つい」

美也「・・・・・・にぃに、もう離して」

純一「・・・・・・悪い」

美也「・・・・・・もう、お風呂入って寝るね」

純一「・・・・・・ああ」

美也「・・・・・・」

純一「・・・・・・」

192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 22:08:39.06 ID:60YTOjWWo
純一の部屋 朝

ピピピピ

純一(あ、もう起きなきゃ)

純一(今日も学校か・・・・・・いっそサボって車でどっかに行っちゃいたいな)

純一(女友に電話して、水族館にでも)

純一(・・・・・・いや、今日の2限は単位落としそうだしな)

純一(しゃーない。起きるかって、え?)

純一(何かいい匂い)


リビング


純一「・・・・・・」

美也「おはよ、にぃに」

純一「おはよ・・・・・・って、おまえ、何でいるの?」

美也「いい妹だからさ、みゃーは。にぃにの朝ごはん作ってたの」

純一「そんなのパンでも買って、置いておいてくれればいいのに」

美也「ダメだよ、そんなの。昨日カップ麺だけしか食べてないでしょ」

純一「おまえ、1限間に合わないぞ?」

美也「1日くらいサボっても平気だよ」ルンルン

純一(何だろ?このハイテンション)

純一(昨日思わず抱きしめちゃって、気まずくなったと思ってたのに)

純一(こいつ何でこんなにいそいそと朝食の準備してるんだろ)

美也「テーブルについてて、にぃに。もう出来上がるから」

純一「う、うん」

193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 22:10:10.77 ID:60YTOjWWo
美也「美味しい?にぃに」

純一「しかし、朝から手が込んでるな。ご飯と赤みその味噌汁、干物と焼き海苔」

美也「にぃに、こういうの大好きだったよね」

純一「うん。でも、こんなに手間をかけてくれなくても。おまえ主婦じゃないんだから」

美也「昨日、インスタント麺をにぃにに食べさせちゃったからね」

純一(こいつの考えてることがわからん。こんなことまでしてくれるくせに、抱きしめると嫌がるし)

美也「お代りする?にぃに」

純一「あ、じゃあ、ご飯と味噌汁を」

美也「うん♪」

純一(僕の思い違いかもしれないけど)

純一(何か、昨日美也を抱きしめてから、美也の機嫌がいいような)

純一(・・・・・・そんなことあるわけないよな。美也には彼氏だっているのに)

美也「はい。熱いから気をつけてね」

純一「ああ、ありがと」

美也「にぃに?」

純一「何?」

美也「本当に美味しい?」

純一「美味しいよ。嘘つく理由なんてないだろ」

美也「よかった。嬉しい」ニシシ

純一「・・・・・・何なんだ一体」


194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 22:11:41.77 ID:60YTOjWWo
純一「ごちそうさま」

美也「うん。しっかり食べてくれてよかった」

純一「美味しかったよ」

美也「本当?さぼった甲斐が合ったよ」

純一「後片付けしとくからさ、おまえもう大学行った方がよくね?」

美也「にぃにだって、そんなことしてたら遅刻しちゃうよ?今日はサボっちゃったし、みゃーが片付けるよ」

純一「いや、今日は気分が乗らないんで講義サボってどっか行こうかと思ってたんでさ。気にするな」

美也「・・・・・・じゃあ、一緒にサボる?」

純一「え?」

美也「みゃーも今日はお休みしようかと思ってたし」

純一「・・・・・・おまえ、彼氏と約束とかあるんじゃないの?」

美也「にぃにだって女友さん、待ってるんじゃない?」

純一「・・・・・・」

美也「・・・・・・」

純一「クス」

美也「クスクス」

純一「じゃあ、一緒にサボるか?」

美也「にぃにがいいなら、それでいいよ」

純一「・・・・・・もう、抱きしめたりしないから」

美也「わかってるよ・・・・・・兄妹だもんね」

195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/02(金) 22:22:05.56 ID:60YTOjWWo
純一の車の中


純一「今日、水族館に行こうと思ってたんだけど」

美也「いいよ、どこでも。何か大学サボるの初めてだからドキドキする」

純一「何でかなあ?魚が泳いでるの見るの好きなんだよなあ」

美也「にぃには昔から、プラネタリウムとかメダカのいる水槽とか変わったものが好きだったよね」

純一「まあね。実家の押入れプラネタリウム、まだ無事かなあ」

美也「まだ無事だけど、だいぶ蛍光塗料が剥げちゃってたよ」

純一「マジか。今度帰って直さないとな」

美也「手伝ってあげるよ」

純一「美也?」

美也「・・・・・・あ、にぃに。海が見えたよ」

純一「う、うん(美也、どういうつもりだろ)」

美也「やっぱりこの辺の海岸は綺麗だね」

純一「うん、そうだね(美也の横顔、やっぱり綺麗だな)」

美也「にぃには運転手だから景色見ちゃだめ)

純一「・・・・・・景色なんてみてないよ」

美也「え」

純一「おまえ、やっぱり綺麗だな」

美也「な、何言ってるの///」

純一「おまえの彼氏は幸せだな」

美也「・・・・・・にぃに」

純一「おまえが、イギリスに行ってた時は辛かったけど、待ってれば必ず帰って来るってわかってたんだよな」

美也」・・・・・・」

純一「もう、一生おまえには手が届かないんだな」

美也「・・・・・・にぃにには、綺麗な彼女がいるじゃない」

純一「・・・・・・」

美也「・・・・・・」

202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/03(土) 20:48:50.67 ID:X1onGLDko
水族館


美也「何か水族館来るの久しぶりだ」

純一「たまに来ると楽しいけどな」

美也「にぃに、よく来るの?」

純一「本当に、たまにだけど」

美也「にぃにって、こういうとこでデートしてるんだ。意外」

純一「意外って、どんなところに行ってると思ってたの?」

美也「・・・・・・何となくだけど、お洒落なバーとかクラブとか。ほら、女友さん大人っぽいし」

純一「僕はそういうの苦手だし。おまえも知ってるだろ?」

美也「わからないよ。にぃにとどっかに遊びに行ったことなんかないじゃん」

純一「そう言われればそうか。学校と家でずっと一緒にいただけだったな」

美也「・・・・・・それだけで楽しかったけどね」ポツリ

純一「・・・・・・美也」

美也「あ、ペンギンがいるよ。見に行こうよ」

純一「うん」

美也「ペンギンって陸にいる時はよちよち歩きなのに、海の中では早いんだねえ」

純一「鳥だけど、泳ぎに特化して進化してるからな」

美也「不器用なんだか器用なんだかわからないね。でも可愛い」ニシシ

純一(・・・・・・美也のほうが可愛いよって言いたいけど)ハァ

美也「にぃに、シャチとイルカのショーが始まるって!見に行こう)ワクワク

203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/03(土) 21:03:45.08 ID:X1onGLDko
美也「あ!!!!シャチとイルカが一緒にジャンプしたよ!にぃに、見た?ねえ見た!?」ワクワク

純一「はいはい。彼氏がいるっていうのに、まだこどもだな美也は」

美也「むぅー。だって可愛いじゃん。普通ならシャチにとってイルカは食べ物だよ。それなのに仲良くジャンプしてるよ」

純一「あんまりそばによると濡れるよ美也」


シャチとイルカの着水バチャーン!


美也「きゃあ!」ビッショリ

純一「だから言ったじゃん。大丈夫か」

美也「大丈夫じゃないよ、にぃに。何でももっと早く注意してくれないのよ」フキフキ

純一「ちょっと待ってろ」

美也「え?どこ行くの、にぃに」


純一「お待たせ。ほらタオル買ってきたからこれで体拭きなよ」

美也「あ、可愛い。イルカの絵が描いてある」

純一「そういうことはどうでもいいから」

美也「ごめんごめん」ニシシ

204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/03(土) 21:13:42.94 ID:X1onGLDko
夕暮れの海辺


純一「結局一日遊んじゃったな」

美也「うん。平日って人が少なくていいね」

純一「明日、女友に謝らないとなあ」

美也「・・・・・・それはにぃにが悪いんだから。何かプレゼントしないと収まらないんじゃない?」クス

純一「おまえだって、彼氏すっぽかしただろ?言い訳考えておかないとな」

美也「にぃにと一緒に水族館でデートしてたとは言えないよね」

純一「(デート・・・・・・)言えるわけないだろ。僕だってそんなこと女友には言えないよ」

美也「まあ、帰ってから明日までに考えればいいか・・・・・・海、綺麗だね」

純一「うん。綺麗だ」

美也「お日様が海に沈むのって久しぶりに見たよ」

純一「そうか」

美也「・・・・・・」

純一「(やっぱり美也といる時が一番楽しいな)そろそろ帰る?」

美也「何か帰りたくないなあ。いつまでもこうしていたい気分よ」

純一「え!?・・・・・・美也」ダキヨセ

美也「にぃに・・・・・・だめだよ」

純一「美也、好きだよ」ギュ

美也「・・・・・・にぃに、よそうよ」ジタバタ

純一「美也が僕のこと嫌いならすぐにでも止めるよ」

美也「卑怯だよ、そんな言い方」ジタバタ

純一「僕のこと嫌いか?こういうことされるの嫌か?」

美也「・・・・・・」

純一「美也?」

純一「嫌いなわけないでしょ!ばかにぃに。が、我慢してたのに何で今更!」ギュ

純一「・・・・・・美也。今日は泊まっていこう」ダキシメ

美也「・・・・・・」コク

205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/03(土) 21:32:00.08 ID:X1onGLDko
翌朝 純一の車の中


純一「美也」

美也「・・・・・・」

純一「悪い。もう何もしないっていったのに」

美也「・・・・・・にぃにだけのせいじゃないよ。みゃーも同罪だよ」

純一「なあ、美也。やっぱりおまえといると一番僕は自然なんだ。もう一度僕とはじめからやり直せないか」

美也「みゃーもにぃにといる時が一番自然な自分になれるよ」

純一「美也、それじゃ」

美也「みゃーね、にぃにが女友さんとキスしてるの見て、にぃにのことみゃーから自由にさせてあげようと思ったの。にぃにが大好きだから」

純一「ち、ちょっと待て美也」

美也「だから、好きな人ができたって嘘言って、にぃにのこと振ったんだよ。辛かったけど」

純一「・・・・・・キスされたんのは本当だけど、あの時も今も僕が一番求めてるのは美也だよ!」

美也「・・・・・・」

純一「確かに女友と付き合ったけど、それはおまえに振られた後で」

美也「・・・・・みゃーの勘違いだったのね」

純一「誤解は解けたんだ。もう一度一緒に」

美也「・・・・・・もうにぃににもみゃーにも恋人がいるんだよ。一度は好きで大切に思った人が・・・・・・。その人たちをみゃーたちの都合で不幸にできると思う?にぃには女友さんを泣かせても平気?」

純一「あ」

美也「今日のことはお互い忘れよう、にぃに」

純一「・・・・・・」

美也「この格好じゃ今日も学校行けないから家に帰ろう、にぃに」

純一「・・・・・・わかった」

美也「みゃー、おかあさんにお願いして、新しくアパートを借りるね」

純一「美也?」

美也「にぃにのいい妹でいようと思ったけど、一緒にいるといつかはまたこうなっちゃうよ」

純一「・・・・・・」

美也「にぃに?」

純一「そうだな。わかったよ」

美也「うん」

純一「美也、最後に一つだけ聞いていいか?」

美也「うん」

純一「僕は世界で一番美也のことを愛してるけど、美也はどうなの?」

美也「一番愛してるのは純一だよ」チュ

純一「・・・・・・じゃあ、帰ろうか」

美也「・・・・・・うん」

206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/03(土) 21:52:29.37 ID:X1onGLDko
翌日、女友を迎えに行った僕は、付き合い始めて初めて彼女から平手打ちをされる羽目になった。

その後で僕に抱きついてきた彼女は、心配したんだからねっていうセリフを何回も繰り返して抱きついてきた。
女友の頭を撫でながら、今まで守ってあげたい存在だった子供っぽい美也の言うことが、本当に正しかったのだとようやく理解できたのだ。

「一度は好きで大切に思った人が・・・・・・。その人たちをみゃーたちの都合で不幸にできると思う?にぃには女友さんを泣かせても平気?」

そのとおりだった。
こんなにも健気に心配してくれる女友を僕は傷つけるところだったんだ。

不思議なことに、今までも僕が守るべき対象だと思い込んでいた美也が実はしっかりした考えを持った女性で、大人の女性の雰囲気を醸し出していた女友のほうが頼りなく守らなければいけない存在として、僕の中で認識されはじめたのだった。

美也と最後に体を重ねた日から1週間後、美也の部屋は再び空になり、その部屋は再び物置として使われるようになった。妹が引っ越したのは、今より大学の近くだが、僕は一度も訪れたことはない。

その後も、美也とは同じ大学に通っているので、今でも美也とはよく顔を会わせる。美也も無事彼氏と仲直りできたみたいだ。
美也と出会うときは、大概、彼氏と手をつないでいるか七咲と中多さんと一緒にいるかで、僕とすれ違うときには、美也は小さく胸のまえで手をひらひらして挨拶してくれるけど、言葉は交わさない。

こうしてまた季節が過ぎ去り、僕は3回生になり当然ながら美也も2回生になった。

211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/04(日) 21:01:30.66 ID:5spfQpe2o
みゃーが2回生になったある日、2君から突然、お別れを切り出された。

彼が言うには。原因はいろいろあるそうだ。

表面上はフレンドリーだけど、いつもみゃーが上の空だと感じて不安になること。

キスはしてくれたかけどそこから先は許してくれないこと。

みゃーが、彼といる時より紗江ちゃんや逢ちゃんと過ごす時間の方が長いこと。

そして何より、彼と一緒の時、にぃにとキャンパスですれ違ったことが何度もあるけど、その時のみゃーの表情に嫉妬し、それから逆にみゃーを可哀想にって思ったそうで。

・・・・・・彼は正直で優しく、そして嘘が下手だった。サークルの女の子に告白されその子と付き合いたいって言ってたけど。でも、何となくだけど、みゃーのにぃにへの気持ちを知り身を引いてくれたんじゃないかと今でも思っている。

こうして、みゃーはにぃにに続いて2君を失ったのだけれど、もちろんそれでにぃにとどうにかなるなんて展開はなかった。

にぃには相変わらずのん気そうな顔で、女友さんにからかわれながらも、いつも女友さんと一緒にいるようだった。

あたしは、もうこのまま一人でいい。
逢ちゃんは部活がハードで、わずかな自由時間を男君と過ごしていたので、あたしは必然的に紗江ちゃんといつも一緒だった。

紗江ちゃんも相変わらずもててはいたけど、基準が厳しいのかまだ誰ともお付き合いはしていない。



・・・・・・正直に言うと、一人でベッドに横たわる眠れない夜に、身体が記憶しているにぃにの手や腕の感触を思い出して、涙で枕を濡らす夜もあったけど、そんな時にはイルカがプリントされたタオルを抱きしめる。

それは、にぃにからの最後のプレゼント。
214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/06(火) 21:17:36.74 ID:Rn6yrD9No
キャンパス内


棚町「ああ、いたいた美也ちゃん」

梅原「よう、美也ちゃん」

美也「あ・・・・・・棚町先輩、梅ちゃん。こんにちは」

棚町「ちょっと時間あるかな?」

美也「はい。次、講義ないんで大丈夫ですけど」

棚町「よし。じゃあ、ちょっとお茶しよう」


カフェ店内


棚町「美也ちゃんさあ、最近いつもの彼氏と一緒にいないけど、どうした?」

梅原「お、おい。そんな、いきなり直球かよ」イタタ

棚町「あんたは黙ってて。で、何かあったの?美也ちゃん」

美也「・・・・・・それ、棚町先輩に答えないといけませんか?」

棚町「うん、お願いだから教えて。純一にも関係あることだから」

美也「(にぃにに?)別れました」

棚町「やっぱりそうか。じゃ、今は彼氏いないんだ」

美也「あ、はい」

棚町「じゃあ、単刀直入に聞くけどさ。何で純一と別れた?」

梅原「だから、薫は直球すぎ」イテテ

美也「それも答えないといけないんですか?」

棚町「うん、お願い美也ちゃん。教えて」

美也「にぃにをみゃーから解放してあげたんです」

棚町「だから、純一をわざと振ったと?」

美也「・・・・・・」

棚町「前にさ、純一を尋問したのよ。何で美也ちゃんと別れたのか」

美也「・・・・・・」

棚町「そしたらさ、あいつ」
215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/06(火) 21:20:47.66 ID:Rn6yrD9No
回想


純一「だってしょうがないだろ!美也に振られたんだから!!」

棚町「あ、あんた何言って」

純一「美也のこと大好きだよ!だから、だからあいつを自由にしたんじゃないか!」

純一「僕が辛くないとか思うなよ。今だって昔を思い出すと胸が張り裂けそうなんだから」ウッウッ

棚町「・・・・・・純一」

純一「もう僕にしてやれることは、美也を好きにさせてやることだけなんだ」


回想終了


棚町「ね?あななたちお互いがお互いのためだと信じて傷付け合ってたのよ。こんなのおかしいじゃん」

美也「・・・・・・」

棚町「これで目が覚めたでしょ?兄妹で恋人って高校時代嫌な噂までされたけど、それでも別れないでやってこれたんじゃん?純一と美也ちゃん」

美也「・・・・・・」

棚町「純一と仲直りしといで。純一のためにも美也ちゃんのためにも」

美也「棚町先輩、女友さんのこと知ってますか」

棚町「え?」

美也「みゃーはよく知らないんですけど、にぃにと一緒に歩いている女友さん、すごく幸せそうでした」

棚町「・・・・・・美也ちゃん」

美也「心配してくれてありがとう。でも、にぃにと別れたのがお互いに誤解したからだっていうのは知ってたんです」

棚町「・・・・・・」

美也「でも、知ったときにはもう、にぃには女友さんがいて、みゃーには2君がいたんです」

棚町「美也ちゃん・・・・・・」

美也「わざわざ二人を不幸になんてできますか?にぃにとみゃーの勝手な誤解のために」

棚町「で、でも。美也ちゃんは2君と別れたんでしょ?」

美也「にぃにと女友さんは付き合ってますよ」

棚町「あ・・・・・・」

美也「そういうことです。もう行ってもいいですか」

棚町「最後に聞かせて・・・・・・美也ちゃん、純一のこと今でも好きなの?」

梅原「・・・・・・あまえ、それ今聞くところじゃないだろ。空気読めよ」

美也「いいの、梅ちゃん。棚町先輩。みゃーは、にぃにのことしか好きじゃないです、今でも」

棚町「・・・・・・」

梅原「・・・・・・」

美也「じゃ、もうみゃー行きますね・・・・・・あ、今日の話はにぃににはしないでくださいね」

棚町「・・・・・・わかった」

美也「じゃあ、失礼します、棚町先輩。またね、梅ちゃん」
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/06(火) 21:34:48.87 ID:Rn6yrD9No
キャンパス


女友「ねえ、純一」

純一「・・・・・・」

女友「純一?聞いてる?」

純一「ああ、ごめん。何?」

女友「美也ちゃん、彼氏と別れたんでしょ?」

純一「あ、ああ。そうみたいだね」

女友「美也ちゃん、何か言ってた?」

純一「・・・・・・別に何も。っていうか、アパート別になってから妹とは話してないしね」

女友「会って聞けばいいじゃん」

純一「美也だってもうこどもじゃないしね。そんなことでいちいち兄貴に呼び出されたって困るだろ」

女友「・・・・・・でも、純一は気にしてるじゃない」

純一「別に気にしてないよ」

女友「隠したってわかるよ。いつも美也ちゃんのこと目で追ってるし、歩いてるときも美也ちゃんのこと探してるじゃん」

純一「そんなことないよ。僕の恋人はおまえだし」グイ

女友「・・・・・・無理しなくていいのよ」

純一「無理してないって」

女友「前にも言ったけどさ。あたしビッチだし、男に振られることに耐性できてるし」

純一「何言ってんだよ!」

女友「本当にさ、純一のしたいようにしていいよ」

純一「・・・・・・じゃあ、したいようにする」ダキ チュ

女友「純一、こんなところで」ギュ

純一「これがしたかったんだ。女友、好きだよ」ダキシメ

女友「・・・・・・」ギュ


女友の回想


女友「最初は友達として側にいられるだけでもいいと思ってたの。そしたらさ、自分で思ってもいなかった夢みたいなことになっちゃって」

純一「大袈裟だよ、女友は」

女友「あなたの負担になりたくないの。純一のこと好きだから」

女友「だからさ、少しでもあたしのこと重荷に思ったり」

女友「ほかに気になる人が、純一にもっとふさわしい人ができたら、あたしのことすぐに振ってね」

純一「・・・・・・」

女友「あたしビッチだから、切り替えも早いから」


女友の回想終わり
217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/06(火) 21:37:49.11 ID:Rn6yrD9No
翌日のキャンパス


棚町「はぁ。もうあの二人、どうしようもないのかなあ」

梅原「それはわからんけど、ここまできたらもう外野がとやかく言うことじゃないだろ」

棚町「・・・・・・何かあんたに正論言われてるのがむかつく」

梅原「薫はよくやったよ」

棚町「え?」

梅原「純一も美也ちゃんも本心は感謝してると思うぜ。だけど、ここから先は責任の取れない俺たちが踏み込んじゃいけないんじゃねえの?」

棚町「・・・・・・」


?「棚町さん?」

棚町「あ、女友さん」

女友「ちょっといいかな?」

棚町「・・・・・・何?」ムス

梅原「おい女友さんには罪はねーだろうが」ヒソ

女友「ちょとだけ、お話できない?」

棚町「・・・・・・」
220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 21:31:25.32 ID:ozn1IiKYo
棚町「で、話って何?」

女友「そんなに嫌わないでよ。えとね」

棚町「・・・・・・」

女友「ぶっちゃけて聞くけど、純一と美也ちゃんって付き合ってたの?」

棚町「・・・・・・兄妹なの知らないわけじゃないんでしょ」

女友「知ってるよ。で、どうなの?」

棚町「そんなこと聞いてどうするのよ」

女友「それもちゃんと話すから答えてくれないかな?」

棚町「・・・・・・高校時代から付き合ってたよ。あんたと純一が付き合いだす直前に別れた」

女友「・・・・・・」

棚町「ちょっと、あんた大丈夫?」

女友「・・・・・・大丈夫。予想してたから」

棚町「大丈夫そうには見えないけどな。顔色悪いよ?あんた」

女友「もう一つ教えて。何で純一と美也ちゃんは別れたの?」

棚町「・・・・・・あんたがそれを聞く?」

女友「だって、あたしと付き合う前に別れたんでしょ?あたしのせいじゃないんじゃないの」

棚町「それはそうだけど、あんたのせいもあるのよ!」

女友「だからそれを教えてよ」

棚町「口止めされてるのよ、美也ちゃんに」

女友「お願い・・・・・・純一のためでもあるの」

棚町「・・・・・・しゃーない。美也ちゃんとの約束破っちゃうけど」

女友「ありがと」

棚町「だけどいいの?聞くと後悔するよ」

女友「辛いかもしれないけど、後悔はしないと思う。話して」

棚町「実はね・・・・・・」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 21:32:50.01 ID:ozn1IiKYo
翌日 純一の車の中


女友「もうすぐテストだって考えると、気分が鬱になってくる」

純一「あ、まあね。でも、女友成績いいじゃん」

女友「あんたが講義中寝すぎなのよ」

純一「う、反論できない」

女友「まあ、遊んでいられるのも今のうちかな」

純一「何で?」

女友「就活とかいろいろね」

純一「そうだね。あ、今日うち泊まる?」

女友「・・・・・・やめとく」

純一「?じゃあ、お前の家に行く?」

女友「そうじゃないよ、純一」

純一「今日、都合悪いの?」

女友「あ~あ。引き伸ばしてもいつかはこの時が来ちゃうんだよね」

純一「?」

女友「ありがとう、純一。短い間だったけどとっても楽しかったよ」

純一「・・・・・・おま、それって」

女友「あたしさあ、付き合う男はあたしのことだけ見ててくれないとだめなんだよね」

純一(・・・・・・)ドキ

女友「先輩の時だって、それで別れたんだから」ポロ

純一「おまえ、何か誤解して」

女友「あたなの前では、泣かないようにしようと思ってたのにな、ダメだったわ」ポロポロ

女友「純一、美也ちゃんのところに行ってあげて」

純一(!!)

女友「別に純一のこと責めないし、本気で感謝してるよ?絶対付き合えないと思ってた人と恋人になれたんだし」

純一(いい訳しなきゃ・・・・・・でも、何も言えない)

女友「何も言わなくていいのよ、純一」チュ

純一「女友・・・・・・僕」

女友「あ、この辺でいいや。あとは歩いて帰るから」

純一「女友、本気で好きになって告ったんだよ、僕」

女友「わかってるわよ、純一。好きになってくれてありがとう。そして、さよなら、純一」バタン

純一「おい・・・・・・って、行っちゃった」

純一(何やってるんだろ、僕)
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 21:47:00.39 ID:ozn1IiKYo
もちろん女友に振られたからといって美也のところに駆け込むようなことはしなかった。

思うに美也は実の妹だけど一番大事な女の子で、その事実から目を背けて他の女性と付き合った結果がこれだったんだろう。
美也は僕にとって一番大切な存在だけど、美也と付き合えないのなら、これからは僕は一生一人でいるべきだ。流されやすく優柔不断な僕だけど、これだけはこれから守っていこうと決意を固める。

じゃあ、美也とやり直せるなら?
その期待も正直心の中になかったかと言えば嘘になる。

けど、今更元気に立ち直って楽しそうにしている美也を惑わせ悩ませたくはなかった。

結局、それからは一人で大学に行き一人で家に帰る日々が続いた。

女友は相変わらず僕の隣の席に座ってくれるし、何事もなかったかのように学内で一緒に過ごしてくれる。この間僕が振られたのが嘘のように。
でも、学外で二人きりで過ごすこともなければ、車で送っていくこともなくなった。

会うたびに女友に聞かれること。

『純一、美也ちゃんと仲直りできた?』
223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 21:59:48.35 ID:ozn1IiKYo
カフェの店内


美也「ご用って何ですか?」

女友「まあ、そんなに怖い顔しないでよ。何頼む?」

美也「時間がないんで手短にお願いできますか」

女友「じゃあ、手短にするね」

美也(いったい何を言われるんだろ)

女友「美也ちゃん、純一のことを考えて身を引いたでしょ?」

美也「・・・・・・何言ってるんですか」

女友「あたしも美也ちゃんと同じ」

美也「え?」

女友「純一の辛い顔を見たくないってこと」

美也「・・・・・・兄は女友さんのことが好きだと思いますけど」

女友「美也ちゃん彼氏と別れたんでしょ」

美也「・・・・・・」

女友「ごめん。棚町さんから無理に聞き出しちゃった」

美也「そうですか・・・・・・」

女友「美也ちゃん、あたしも純一のこと振ったから」

美也「え?」

女友「・・・・・・やっぱり純一、美也ちゃんに話してないのか」ハァ

美也「ここしばらく兄とは話をしていませんから・・・・・・で、でも何で別れるなんて」

女友「純一と美也ちゃんのよりを戻させるため」

美也「な、何言って」

女友「勘違いしないでね。美也ちゃんのためを思ったわけじゃないの。あたしビッチだし、正直純一と一緒にいられるなら美也ちゃんが苦しんでてもスルーできるよ」

美也「・・・・・・」

女友「でもね、あたしじゃダメなんだ。純一に抱かれてる時でも、純一が誰のこと想っているのかわかっちゃってさ」ニコ

女友「ごめんね、変な話して」

美也「いえ」

女友「あたしね、美也ちゃんとは目標が一致してると思うんだ」

美也「・・・・・・目標って」

女友「純一の心からの笑顔でしょ?美也ちゃんの望んでるのってそういうことでしょ」

美也「は、はい」

女友「なら、行っといで、美也ちゃん。純一のところに。それで抱きついておいで」
224: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 22:00:20.22 ID:ozn1IiKYo
美也「女友さんどうして?それで本当にいいんですか?」

女友「どうしてかはもう答えてるでしょ?いいかって言えばいい訳ないじゃん。でも、あたしじゃ笑ってくれないんだわ、純一は」

美也「女友さん・・・・・・」

女友「ほら、早く行きなよ。あたしは大丈夫。飽きっぽいし、男変えるのはいつものことだしさ」

美也「・・・・・・女友さん」

女友「あたしのためにも頑張ってくるのよ。そして純一を笑顔にさせてあげて。約束してくれる?」

美也「・・・・・・」

女友「あ~あ。何であんな優柔不断な優男のことを好きになっちゃったのかあ。美也ちゃんもそう思わない?」

美也「・・・・・・正直、思います」クス

女友「やっと笑ってくれたか。じゃあ、純一のところに行っといで。約束忘れちゃだめだからね?」

美也「はい。約束しました。行ってきます・・・・・・女友さん、ありがとう!」ダッ

女友「頑張ってね・・・・・・」ポロ


?「随分お人よしだな。らしくないぞ」

女友「何だ、先輩か」

先輩「何だはねーだろ。しかし、おまえが身を引いて相手に男を譲るなんてなあ」

女友「・・・・・・うるさい」ポロ

先輩「・・・・・・しかも、人前で泣くなんてな」

女友「これをきっかけに、あたしとよりを戻せるなんて考えてないでしょうね?」

先輩「ちっとしか考えてねーよ」

女友「ちっとは考えてたのかよ!」クス

先輩「その・・・・・・何だ。今は泣いてもいいんじゃねーの」

女友「・・・・・・じゃ、ちょっとだけ肩借りる」コテ

先輩「いいよ」

女友「変な気起こすなよ?」

先輩「いいから黙って泣いてろ、おまえは」ダキ

女友「先輩?」

先輩「うん」

女友「ありがとね」

先輩「うん」
225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 22:18:10.46 ID:ozn1IiKYo
夕暮れの幹線道路は帰宅途中の車で渋滞していた。
みゃーは、込み合ったバスの中で早く着け早く着けって心の中で唱えていた。
いつのまにか雨が降り出している。雨滴で歪んだ外の景色が車のブレーキランプでぼんやりと赤く滲む

・・・・・・考えればいつだってみゃーはにぃにのことを考えていた。それこそ幼い頃から毎日毎時間。1時間だってにぃにのことを考えないときはなかったん。いろんな人たちを傷つけちゃたのかもしれないけど、最後に女友さんがみゃーに約束させたことだけは果たさないといけない。

たとえ、にぃにがみゃーのことを拒んでももう二度と身を引かない。みゃーがようやく学んだこと。それは、人に任せて身を引いたって、にぃには笑顔にならないってこと。傲慢な考えかもしれないけど、不思議と今はみゃーは迷っていない。

最寄のバス停でバスを降りる
雨に打たれながら100m先にあるにぃにのアパートまで走る(傘はないし途中転んだけど気にしない)

そして、みゃーは、ようやく窓辺から明かりが見えるにぃにのアパートの玄関の前に立つ
226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 22:18:59.54 ID:ozn1IiKYo
ピンポン


純一「はーい。って、み、美也!?」

美也「き、来ちゃった」ニシシ

純一「おまえ、どうして?つうかびしょ濡れじゃないか。とにかく中に入って」

美也「にぃに、みゃーと付き合って」

純一「お、おまえ、いきなり何言って」

美也「にぃにのこと好きだから・・・・・・忘れようとしても忘れられないから」

美也「だからみゃーの彼氏になってください、にぃに」ポロ

純一「・・・・・・おまえ、泣いてるの?」

美也「・・・・・・泣いてないよ、にぃに」ポロポロ

純一「泣いてるじゃんか」

美也「にぃに、大好きなの」ダキツキ

純一「・・・・・・おまえ、本当にいいのか?」

美也「うん」

純一「女友のことだけじゃないんだ。兄と妹だし、一緒に見た深夜アニメみたいになるんだぞ?」

美也「そんなことわかってる、にぃに。でも、にぃにがみゃーのこと求めてくれるなら」

純一「・・・・・・」

美也「みゃーはどんな道だってにぃいと一緒に歩きたい」

純一「・・・・・・愛してるよ、美也」ダキ

美也「にぃに、笑って」ポロポロ

純一「おまえが泣いてるじゃん」ナデナデ

美也「約束したの・・・・・・だから笑って」

純一「無茶言うな。どっちかと言うと嬉しくて泣きそうだよ」ニコリ

美也「笑ってくれた・・・・・・よかった。約束を果たせた」

純一「約束って?」

美也「何でもないよ、にぃに」ギュー


・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) 2011/09/07(水) 22:19:38.88 ID:ozn1IiKYo
純一「明日さ」

美也「うん」

純一「おまえの引越しだな。出戻りだけどさ」

美也「うん。ベッドは処分するからね」クス

純一「僕もそう言おうと思ってたとこ」



チュ


・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・


~fin~
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2011/09/07(水) 22:37:06.04 ID:fkAppuMso
ほっ
おつかれさま

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