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534: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:46:48 ID:1QrxQ.1A
………………5年後

文乃 「で、今現在、これだけ大きくなったわたしの胸を見て、どう思う?」 タユン

成幸 「へ……?」

成幸 「バカにしてたって……べつに、そんなことないだろ……」

成幸 「あと、胸の大きさなんて……そんな……」

文乃 「ふふん。そんなおぼこみたいな反応したって無駄だよ」 ムギュッ

文乃 「文乃お姉ちゃんは全部お見通しなんだからね」 ムギュムギュ

成幸 「お、お姉ちゃんてお前……何年前の話だよ……」

成幸 「あとお前、その……さっきから、胸が、当たってるんだけど……」

文乃 「わ・ざ・と。当ててるに決まってるでしょ」

成幸 「……お前な。そういうの、はしたないからやめろって」

ジトッ

成幸 「まさかお前、俺以外の男にも、同じようなことしてるんじゃないだろうな?」

文乃 「……!? 他の男の子に? す、するわけないじゃん! 成幸くんのえっち!」

成幸 「……お前の恥ずかしがるポイントがまるで分からないよ」
535: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:47:38 ID:1QrxQ.1A
文乃 「あっ……は、話を逸らそうったってそうはいかないよ?」

ムギュウムギュッ

文乃 「正直、成幸くん、付き合い始めた頃は、わたしのおっぱいに関しては色々あきらめてたよね?」

成幸 「胸に関して諦めるってどういうことだよ」

文乃 「わたしのおっぱいが小さいから、りっちゃんのおっぱいを揉みたいとか思ってたよね?」

文乃 「あの、最終的にIカップ寸前まで成長したハザード級のおっぱいを」

成幸 「思ってねーよ! 恋人と共通の友達のおっぱい揉みたいとかただのダメ野郎だろそれ!」

文乃 「えっ? じゃあうるかちゃんの健康的な日焼け跡おっぱい?」

成幸 「お前ほんと俺のことなんだと思ってるんだ?」

文乃 「……ふーん。じゃあ、成幸くんは、わたしのおっぱい以外はどうでも良かった、と?」

成幸 「……いや、それを肯定しても、俺、お前のおっぱい目当てで付き合ったことにならないか?」

文乃 「……当時のわたしのAカップおっぱいには何の価値もなかった、と?」 ゴゴゴゴゴ………

成幸 「そんなこと一言も言ってないよな!?」
536: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:48:29 ID:1QrxQ.1A
文乃 「じゃあ、質問を変えるけど、」

ムギュッ

文乃 「今現在、きみの恋人のおっぱいは、Fカップですが、それに関して何かコメントは?」

成幸 「コメントって……」

カァアアアア……

成幸 「……えっと、その……どんなお前も魅力的だけど……」

成幸 「……とても、その……よろしいと、思います、です……」

文乃 「よろしい」 フフン

成幸 「………………」

成幸 (得意げな顔がムカつく……。どうでもいいとか言うと拗ねるくせに……)

成幸 (まぁ、でも、そんなところもかわいいけど……)

文乃 (……なんてことを考えてる顔だね。あれは)

ニヤリ

文乃 (まったく。成幸くん、かわいいのは、照れながらも正直に答えてくれるきみの方だよ)
537: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:49:06 ID:1QrxQ.1A
成幸 「……ったく、お前が胸のコンプレックス爆発させたせいで時間食っちまったじゃないか」

成幸 「新婚旅行の行き先、今日中に決めるって約束なんだから、早く探さないとだぞ」

文乃 「わかってるよー、だ。しっかり者の旦那さんを持ててわたしは幸せ者だなー」

成幸 「……ほんっと、調子いい女になったよな、お前」

クスッ

成幸 「俺も、お前みたいな美人でおっぱいの大きい嫁さんもらえて幸せ者だよ」

文乃 「えへへ……」

成幸 「午後からは結婚式の最終打ち合わせもあるんだからな?」

文乃 「うん! えへへ……」

成幸 「? どうした?」

文乃 「……ううん。結婚式、楽しみだなぁ、って」

成幸 「……まぁ、そうだな」

文乃 「えへへ。幸せにしてね、成幸くん!」

成幸 「おう!」

………………
538: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:49:39 ID:1QrxQ.1A
………………古橋家

文乃 「えへへ……えへへへへへ……」

文乃 「ふにゅ……」

パチッ

文乃 「……ん……う?」

文乃 「あれ……成幸くん……?」

文乃 「………………」

ハッ

文乃 (……夢!? えっ、ちょっと待って……夢!?)

文乃 (わ、わたし……夢を見てた……?)

文乃 「………………」

スカッ

文乃 (……あ、うん。わかってたけどね。うん。胸、こうだよね。これがわたしの胸だよね)

ズーン

文乃 (っていうか……) カァアアアア…… (わたし、なんて恥ずかしい夢を見てしまったんだろう……)
539: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:50:29 ID:1QrxQ.1A
………………一ノ瀬学園

うるか 「おっはよー! 文乃っちー!」

文乃 「あ、お、おはよ、うるかちゃん」

文乃 「………………」 ジーーーーッ

うるか 「? どったの? あたし、なんか変?」

文乃 「………………」

文乃 (……うん。相変わらず、筋肉質ながらもやわらかそうなおっぱいがふたつ)

文乃 (でも、夢の中のわたしは、もっと大きかった……)

うるか 「ふ、文乃っち? そんなに見つめられると、恥ずかしいよ……///」

文乃 「……ふふっ」

文乃 (なんだかわからないけど、少し勝った気分だよ……!)

文乃 (それと同時に、とんでもない虚しさを感じるよ……)

成幸 「……? 朝っぱらから何やってるんだ、あのふたりは」

理珠 「なんだか分かりませんが、関わらない方がいいと思います」
540: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:51:04 ID:1QrxQ.1A
………………放課後

理珠 「……はぁ? 胸が大きくなる夢を見た?」

文乃 「……うん」

文乃 (恥ずかしいけど、笑い話になるかなと話してしまった……)

うるか 「へぇー。文乃っちのおっぱいが大きくなる夢ねー……」

うるか (……もし、文乃っちのおっぱいが大きくなったら、きっと完全無欠の超絶美女のできあがりだよね)

うるか (そうなったら……) ジーッ

成幸 (……そういう話は女子だけのときにしてくれないかな……)

うるか (……きっと成幸も、文乃っちのこと大好きになっちゃうよね)

うるか 「だ、ダメだよ! 文乃っちはおっぱい大きくなっちゃ!」

文乃 「ダメ!? 禁止されるようなことなの!?」

うるか 「文乃っちにもひとつくらい欠点がないとダメだよ! じゃないと……」

うるか (成幸が文乃っちのこと好きになっちゃうかもしれないし!!)

文乃 「……さりげなくわたしの胸が小さいことを欠点扱いされた」 ズーン
541: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:51:40 ID:1QrxQ.1A
成幸 「ほ、ほら! アホな話してないで、さっさと勉強に戻るぞ。受験生だろ」

理珠 「その通りですよ。胸が大きくなる夢なんて、文乃の潜在的な欲求が表れただけのことでしょう」

理珠 「取るに足らないことですよ」

文乃 「………………」

ムギュッ

成幸 「なっ……///」

理珠 「な、なぜ無言で私の胸を鷲づかみするのですか!? 文乃!」

文乃 「“取るに足らないこと” ……?」

ギラリ

文乃 「そんな悪いことを言うのはこの胸かー! この凶悪なおっぱいなのかー!?」 ムギュムギュムギュウ

理珠 「や、やめてください! 成幸さんもいるんですよ……っ」

うるか (……成幸がいないとこでなら揉んでもいいのかな? 今度やってみよ)

成幸 「お、落ち着け、古橋! 緒方の胸を揉んでもお前の胸は大きくならないぞ!?」

文乃 「何でそこで全力で煽りに来るのかな成幸くん!?」
542: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:53:03 ID:1QrxQ.1A
………………

文乃 「……ごめんなさい。取り乱しました」

理珠 「いえ、こちらこそ、取るに足らないことというのは言いすぎでした。ごめんなさい」

成幸 「……うん。俺も空気読めないことを言って悪かったよ」

うるか (胸ねー。水泳選手的にはあんまりないほうがいいんだけど……)

うるか (それを言ったらまた文乃っちが暴れ出しそうだからやめとこーっと)

うるか 「ん、そういえばさ、リズりん。さっきなんか変なこと言ってなかった?」

理珠 「はい?」

うるか 「文乃っちのセンザイテキナヨッキューがどーの、とか……」

理珠 「ああ……。潜在的な欲求の表出ですか」

理珠 「……最近、受験勉強の合間に心理学の勉強をしているのですが、読んだ本に出てきたんです」

理珠 「“即物的すぎる夢は、当人の潜在的な欲求を示している場合が多い”」

うるか 「???」

理珠 「……オホン。うるかさんに分かりやすいように、簡単な言葉に直すと、つまり……」

理珠 「夢に出てきたことが、本人が望んでいることだ、ということです」
543: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:53:34 ID:1QrxQ.1A
うるか 「夢がそのまま本人の望むもの……」

うるか 「……つまり、文乃っちはおっぱい大きくなりたいってこと?」

理珠 「……身も蓋もない言い方をするとそうなりますが、」

文乃 「………………」 ズーン

理珠 「今度こそ文乃の目が死んでしまったので、それ以上はやめてあげてください」

うるか 「えー、でもそれって面白いね!」

文乃 「……面白い? わたしが胸が小さいことで悩んでるのがそんなに面白いかー!!」

うるか 「ど、どうどう、文乃っち。そうじゃなくてさ……」

うるか 「夢に出てきたことをその人が望んでるってコトなんでしょ?」

うるか 「文乃っち、夢の中で、おっぱいが大きくなること以外に、何かなかったの?」

文乃 「えっ……」

文乃 「……あ」


―――― 『午後からは結婚式の最終打ち合わせもあるんだからな?』


文乃 「……っ」
544: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:54:33 ID:1QrxQ.1A
うるか 「お、なんかあったのー? 教えてよー」

文乃 「だ、ダメ! ダメだよ! 絶対言えないよ!」

理珠 「? どうしたのですか、文乃。そんなに顔を真っ赤にして」

理珠 「胸が大きくなったこと以上に恥ずかしいことなのですか?」

文乃 「わたしがとんでもなく恥ずかしいやつみたいな目でみるのはやめてくれないかな!?」

うるか 「えーっ、じゃあいいじゃん。教えてよ~」

文乃 「………………」 (い……言えるかー!!)


―――― 文乃 『いやー、実はふたりの好きな人と結婚する夢を見たよ』

―――― 文乃 『それがわたしの望みなんだとすると、今日からわたしたちライバルだね!』


文乃 (そんなこと言えるかーーーーーーー!!)
545: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:55:17 ID:1QrxQ.1A
成幸 「……ったく。ほら、そろそろいい加減にしろよ」 スッ 「古橋も話したくないみたいだし」

文乃 「あっ……成幸くん……」

うるか 「えーっ! 文乃っちのガンボーが知りたいのにー」

成幸 「ダメだ。今から十五分後に英単語の確認テストをするぞ」

うるか 「へ!? 十五分後!? じ、時間ないじゃん! 早く勉強しなきゃ!」

成幸 「緒方も。十五分後に古文の活用の穴埋めテストするからな」

理珠 「は、はい! 今日こそ完ぺきにしてみせます!」

成幸 「古橋は、今日はひたすら計算だな。そろそろインテグラルとは友達になれそうか?」

文乃 「えっ、あ、う、うん。まだ殴り合いをしてる真っ最中かな……」

成幸 「存外熱血な友達の作り方だな。ま、いいや。不定積分の練習問題を繰り返しやっておいてくれ」

文乃 「うん!」

成幸 「気を抜くなよ。そろそろ積分と三角関数が同居を始めるからな」

文乃 「……あんまり考えたくない、けど……」 グッ 「がんばるよ。成幸くん!」

成幸 「ああ、その意気だ」
546: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:55:59 ID:1QrxQ.1A
………………

文乃 「………………」

カリカリカリカリ……


―――― 『わかってるよー、だ。しっかり者の旦那さんを持ててわたしは幸せ者だなー」』


文乃 (……わたしの胸が大きくなくても)

文乃 (わたしたちが結婚式を間近に控えた恋人同士じゃなくても)

文乃 (きみがしっかり者であることは、変わらない)

文乃 (……ねえ、りっちゃん、うるかちゃん。そして、成幸くん)


―――― 『夢に出てきたことが、本人が望んでいることだ、ということです』


文乃 (……わたしは、それを望んでもいいのかな)

文乃 (わたしは……)

文乃 (きみを、好きになっても、いいのかな……)

おわり
547: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/10(木) 22:57:39 ID:1QrxQ.1A
>>1です。読んでくださった方、ありがとうございました。
個別レスしませんが、乙や励ましの言葉、嬉しいです。ありがとうございます。
感想をくれる方、とても嬉しいです。ありがとうございます。


また投下します。
551: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/12(土) 02:20:13 ID:uWc/XS6A
これは正妻ですわね?
554: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/14(月) 09:54:02 ID:qxtQW6K.
母親も貧乳なので残念ながらね

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