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140: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:34:56 ID:dZYike.M
--真冬の部屋

『俺……もうクリスセンセーの家に来ない方がいいのかもな』

『結人くん! お願い、待って!』

真冬(ゆ、結人くんが。こ…これから
どうなってしまうのかしら)ドキドキ…

真冬「……」ペラッ

--ピンポーン

真冬「……カレエゴがいいところだったのに」ムスッ

真冬(この時間なら宅急便は…ないわね。唯我くんかしら?)ガチャッ

成幸「こんにちは先生。今日もよろしくお願いします」ニコッ

真冬「ええ。どうぞ上がって」
141: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:35:29 ID:dZYike.M
成幸「お邪魔します…今日もいつも通りの惨劇ですね」

真冬「さ、惨劇は辛辣。これでも日々頑張っているのよ」

成幸「す、すみません…あ、でも最近はこの状態がかえって安心できるようになったというか…」

真冬(フォローになってないわよ。唯我くん…)ズーン

成幸「前に来たのが3日前でしたっけ…やっぱりこれくらい(の日数)がベストですね。これ以上間隔が空くと掃除も大掛かりになってきちゃいますし…」ハハッ

真冬「そこまで部屋の状態を完璧に把握されていることに、何とも言えない屈辱を感じるのだけど…」

成幸「とりあえずいつものように片付けてしまいましょうか。えーっと」

真冬「あ、ゴミ袋なら--」

成幸「キッチン横の引き出しでしたね。確か買い置きが…ああ、あったあった」

真冬「……」
142: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:36:02 ID:dZYike.M
--拭き掃除中

真冬(不覚…最近はますます唯我くんに頼りきりになってしまってる気がするわ…)

真冬(とはいえ私一人ではなかなか掃除が捗らない…何とかならないかしら)フキフキ ーーピッ

『--さあ始まりましたショップテレビ! 今日もさっそく素敵な商品を紹介していきたいと思います』

成幸「先生、テレビがつきましたけど」

真冬「リモコンが触れてしまったのね。すぐに消すから--」

『さあまず最初の商品はこちら! 全自動で動く掃除機。ルソバのニューモデルです!』

「ーーっ?」ピタッ
143: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:36:48 ID:dZYike.M
『もうすっかりお馴染みのルソバ。今回も更なる進化を遂げて帰ってまいりました。見て下さいこの吸引力。余裕の音だ。馬力が違いますよ』

『取り扱いも至って簡単。充電器を床にセットし、コンセントに繋いでおくだけ! あとはルソバが全てやってくれます。この通り、段差も絨毯も何のその。そして部屋をきれいに掃除したあとは? そう、賢いワンちゃんと同じ、充電器まで戻ってくるのです。あなたはただ見ているだけ』

真冬「……こ」プルプル…

成幸「あの…先生?」

真冬「これ! これよ! 唯我くんっ!」ビシィッ
144: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:38:40 ID:dZYike.M
--数日後

ゴゴゴゴゴゴ…

成幸「こ…これがルソバですか」ゴクリ…

真冬「ええ…ルソバよ唯我くん」ゴクリ…

成幸「思ったよりこじんまりしてますね。本当にこれだけで大丈夫なんでしょうか?」

真冬「試験。さっそく作動してみましょう。このために既に部屋は散らかしてあるわ」

成幸「それ絶対意図的じゃないですよね」

真冬「発進! 行きなさいルソバ」ポチッ
145: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:39:12 ID:dZYike.M
ウイイイイン ズゴゴゴゴ

成幸「お、おお……!」

真冬「み、見なさい唯我くん! ルソバが塵芥を次々と飲みこんでいくわ!!」

ウイイイイン サッ

真冬「え?」

ウイイン サッ

真冬「不可解…何故途中で曲がるのかしら? 故障?」

成幸「大きいゴミは障害物だと判断してしまうのかもしれませんね」

真冬「そ、そうなの。ならこのゴミを撤去してみれば…」ヒョイッ
146: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:39:52 ID:dZYike.M
ウイイイイン ズゴゴゴゴ

成幸「やっぱりそうでしたね。今度はちゃんと進んでいきますよ…って、あ、また」

真冬「承知。これも回収ね。どう? 唯我くん」

成幸「だめです。今度はこっちが」

真冬「こ、これかしら?」

成幸「そっちも」

真冬「それね」

成幸「ete」

真冬「…」
147: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:40:22 ID:dZYike.M
--30分後

ウイイイイン ズゴゴゴゴ

真冬「こ、今度こそ大丈夫かしら…唯我くん」ゼェ…ハア…

成幸「は、はい…もう大丈夫みたいです。というか…」ワナワナ…

ピカッ キラキラー

真冬「こ、これは…?」

成幸「凄いです先生! はじめて…はじめて先生一人だけの力で掃除ができたじゃないですか!!」ジーン

真冬「こ、これを私が…一人で?」プルプル…

成幸「ええ! ルソバの進路を妨げないようゴミを撤去していったのが、結果的に掃除に繋がったんですよ!」パアアア

真冬「なんてこと…たったそれだけで部屋がきれいになるなんて。私…天才かもしれないわ」
148: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:41:10 ID:dZYike.M
成幸「天才かどうかはともかく、解決策を見つけられたのは大きいですよ先生! これならもう--」

成幸(…え?)

真冬「どうしたの? 唯我くん」

成幸「……あ、いえ、何でもありません。あとは今の状態をキープできるかですね。3日後くらいにまた様子を見に来ます」

真冬「了解。感覚だけど、今回は何だか上手くいきそうな気がするわ。期待して待っていなさい。唯我くん!」メラメラ

成幸「はは…わかりました」
149: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:42:00 ID:dZYike.M
--3日後

成幸「お、おお……!」

キラキラ… ピカー

成幸「か、変わってない。3日前と同じ状態ですよ! 先生!」

真冬「ええそうね。軽く本気を出してしまったもの。造作もないわ」ファサッ

成幸「(すっかり調子に乗ってるなこの人は…)そ、そうですか。良かったです。これなら、もう俺が出る幕は無さそうですね」

真冬「ええ、そうなるわね。今まで掃除してくれたこと、本当に感謝しているわ。唯我くん」

成幸「ええ。なら、もう先生の部屋に来ない方がいいですよね」

『俺……もうクリスセンセーの家に来ない方がいいのかもな』

真冬「え…?」ドクン
150: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:42:36 ID:dZYike.M
成幸「あ、いえ、もともと教師と生徒の関係ですし、先生が一人で掃除できるようになったのなら、控えた方がいいんじゃないかな、と…」

--私達はあくまで教師と生徒ッ!!

真冬「あ…」

成幸「先生…?」

真冬「……そ、そうね。はれて掃除ができるようになったのだし、これ以上君に迷惑をかけるわけにはいかないものね」

成幸「そ、そうですね……じゃあ、俺はこれで。今までお世話になりました。先生」クルリ

『結人くん! お願い、待って!』

真冬「ゆ、唯我くん! 待って!」

成幸「え?」

真冬「あ……」

成幸「…先生?」

真冬「あ…その……い、今までありがとう。しっかり勉強するようにね」

成幸「はい、ありがとうございます。それじゃあ」バタン…

真冬「……」ズキン
151: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:43:25 ID:dZYike.M
--1週間後

成幸「……」カリカリカリ

成幸「……」カリカリカリ

葉月「わーい」ダダダダ

和樹「待て待て--」ダダダダ

水希「こらー! あんたたち、お兄ちゃんが今勉強中でしょ!」

葉月「はーい」

和樹「なあなあ、お絵かきしよーぜ。これなら兄ちゃんの邪魔にならないし」

葉月「うん、そうだね」
152: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:43:56 ID:dZYike.M
成幸「……」カリカリカリ

和樹「♪~」

葉月「♪~」

水希「もう! お絵かきしていても歌いながらじゃ、お兄ちゃん集中できないじゃない!」

葉月「できた!」

和樹「何書いたん?」

葉月「ほら、怒ってるときの水希ねーちゃん」

和樹「はは、似てるー」

葉月「やったー!」

水希「あ、あんたたち…! 今日という今日は許さないわよー!」

和樹「水希ねーちゃんが怒ったー」

葉月「逃げろー」

ドッタンバッタン…

成幸(し…集中できん。こ、こうなったら…)
153: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:45:15 ID:dZYike.M
--風呂場

成幸「……」カリカリカリ

成幸「うん。久しぶりだけどやっぱりここなら集中できるな。よし、本腰入れていくか…は……はーっくしゅんっ!」ブルルッ

成幸「湯が温くなってきてるな。ちょっと足すか…」ドバー

--5分後

成幸「う……」ブルルッ

成幸(や、やっぱりあかん。最近寒くなってきたもんだからすぐに冷めてしまう。かと言って気軽に足し湯できるほど我が家に経済的余裕はない……くっ!)
154: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:45:49 ID:dZYike.M
--次の日

成幸「おはよう」ゲッソリ…

理珠「おはようございます成幸さん。何やらすごく眠たそうですが?」

文乃「目の下、すっごいクマだよ成幸くん。どうしちゃったの?」

成幸「あー…ちょっと馴染みの勉強場所が閉鎖してしまってな。うちは何かと騒がしいから、夜中だけしか集中して勉強できなくてさ」フワァ~ア…

理珠「そうですか…な、なら今日は私の家で勉強してみてはどうでしょう?」

文乃(わっ! りっちゃん大胆)

成幸「い、いいのか?」

理珠「ええ。成幸さんにはお世話になりっぱなしですから。これくらいは」

成幸「緒方…サンキュー。じゃあ悪いけど今日さっそく--」
155: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:46:29 ID:dZYike.M
--緒方うどん

理珠父「--さっそくで悪いけどよセンセイ。何時ごろ家に帰るのか教えちゃくれねーかな? ウチのアルティメット天使(エンジェル)理珠たまに、もしものことがあっちゃならねーからよお」ゴゴゴゴゴ

成幸「ごめん…やっぱり帰らせてもらうわ」ズーン…

理珠「すみません成幸さん。あとお父さんは調理場に引っ込んでもらえますか。とりあえず10時間ほど」ゴゴゴゴ

理珠父「それもう営業終わってるよね!? 理珠たま!!」ガーン!
156: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:47:18 ID:dZYike.M
--次の日

成幸「というわけでな…」フラフラ…

文乃「あはは…大変だったね。じゃあ私の家はどうかな? うちならお父さん帰ってくるの遅いし」

成幸「そ、それは…かえってまずくないか?」

文乃「え? あっ…だ、大丈夫! だってほら、成幸くんだから…」カァア

成幸「(どーいう意味で言ってるんだ…)わ、わかった…じゃあ厄介にならせてもらえるかな」
157: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:47:50 ID:dZYike.M
--文乃の家

成幸「……」カリカリカリ

文乃「……」カリカリ…

成幸「……」カリカリカリ

文乃「……」

成幸「……」カリカリカリ

文乃「……うう」ズーン

成幸「……手が止まってるけど、どっかわからないところでもあるのか?」

文乃「あ、うん…ここの問題なんだけど…」

成幸「ああ、これはまずこの公式を頭に入れたうえでだな--」
158: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:48:32 ID:dZYike.M
--数時間後

成幸「--ってなるわけだな」

文乃「そっかあ…ようやくわかったよ。ありがとう成幸くん」ニコッ

成幸「ああ、お安いご用……で」

文乃「……」

成幸「……」

成幸「しまったあああああ! 教えるのに夢中で自分の勉強がちっともできなかったあああ!!」ズガーン

文乃「ごごごごめんね成幸くん。私が余計なこと訊いたから…」ハワワワ…

成幸「い、いや古橋が悪いわけじゃない。完全に俺のせいだから…」

成幸(だめだ…一緒にいるとついつい教えることに気がいってしまう。ほ…ほかにどこか良い場所は…)
159: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:50:39 ID:dZYike.M
--七緒図書館

成幸「……」カリカリカリ…

成幸(さすがにここなら集中できるけど…家から結構遠いんだよなあ)

成幸「っと、また間違ってた…どうにも効率が悪いよなあ」

--誤謬。そこ間違っているわよ唯我くん

成幸「えーっと、どこに載ってたっけ…」パラパラ…

--いい? 歴史は暗記の前にまず出来事の因果関係を捉えなさい

成幸「……」パラ…

成幸(そうか……)
160: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:52:57 ID:dZYike.M
--某アパート・201号室

成幸(結局、ここに戻ってきてしまった…)

--私たちはあくまで教師と生徒ッ!!

成幸(わかってます。だけど…俺はやっぱり--)ギュッ…

バターン! ドガシャーン!

成幸「は?」

シーン…

成幸「え? ちょっ! せ、先生!?」バターン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

成幸「せ、先生ーーー!!(ゴミ袋と本の山に押し潰されとる!)」ズガーン!
161: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:54:03 ID:dZYike.M
--数分後

真冬「感謝…助かったわ、唯我くん」

成幸「いえ…それよりも」

グチャアアア…

成幸「この部屋の惨状はいったい…(すっかり元に戻っとる)」

真冬「そ、それが…」カァア
162: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:54:41 ID:dZYike.M
--数日前

ウイイイイン ズゴゴゴゴ

真冬「今日も部屋がきれいだわ…これならもう唯我くんに頼ることもないわね」

真冬(これで良かったのよ。私たちは教師と生徒。漫画とは…違う)

ウイイイイン ズゴゴ…ゴゴ…ゴ……

真冬「? 異変。ゴミを吸わなくなったみたいだけど…」ヒョイッ

真冬「……ああ理解。ダストボックスが一杯になってしまったのね。なら、これを掃除すれば--」
163: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:55:34 ID:dZYike.M
--現在

真冬「不可解…ダストボックスを水洗いしたら、その後なぜか動かなくなってしまって…」

成幸「いえ…モーターが付いてるから水洗いしないで下さいと、思いっきりラベルが貼ってあるんですが…」タラーッ

真冬「あ、後で気付いたのよ。それで…動かないから少しばかり放置していたら、気付けばこんなことに…」ズーン

成幸「……」

真冬「……」

成幸「……ふ、ふふっ」

真冬「し、失礼! 何がおかしいの? 唯我くん」
164: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:56:11 ID:dZYike.M
成幸「す、すみません。その、可笑しくって。本当に、桐須先生らしいなあって…」ハハハッ

真冬「わ、笑わないで頂戴。今回は失敗したけど、また新しくルソバを買えば…」プイッ

成幸「……それなんですけど、先生」

真冬「?」

成幸「ルソバじゃなくて…また俺が掃除しに来るのはダメですか?」

真冬「え……?」トクン
165: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:56:59 ID:dZYike.M
成幸「あんなことを切り出しておいて虫がいいのはわかってます。でも…ようやく気付きました。俺が一番勉強できて落ち着けるのは、やっぱりここしかないんだって」

真冬「!!」

成幸「だから…お願いします。またここで…勉強させて下さい!!」バッ!

真冬「~~~~っ!!」

成幸「……やっぱり、ダメ…ですか?」シュン…

真冬「い、いえ、違っ……違うわ!」

成幸「!?」

真冬「そ…そうね。そこまで勉強熱心な生徒を、教師として放っておくわけにはいかないわ。だから、その……い、いい…わよ」カァアア

成幸「せ、先生…! ありがとうございます!」パアアア
166: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/07(月) 23:58:58 ID:dZYike.M
真冬「コホン…じゃあ勉強するためにも、至急この部屋を片付けなければいけないわね。唯我くん。悪いけど手伝ってもらえるかしら?」

成幸「はい先生。また…よろしくお願いします」ニコッ

『色々面倒かけたけど……またよろしく頼むよ、クリスセンセー』

真冬(やっぱり、リアリティに溢れてるのね。カレエゴは。なら…この後に言う言葉は--)

真冬「--ええ! こちらこそ。唯我くん」

168: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/01/08(火) 00:15:25 ID:bW0PeBLY
以上です。完全な思いつきのためネタ元はありません。カレエゴネタを使ったので84話が該当するかも

先生とル〇バが結びついた瞬間、大体の流れが思い浮かびました。カレエゴを用いれば先生を如何様にも動かせるので書いていて大変楽しかったです。
原作は子育てまでいったので離婚→復縁といった感じでしょうか

次もまた頑張ります。それではまた

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