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インデックス「お店屋さン?」 一方通行「店、じゃねェよなァ……」

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:50:11.01 ID:9Sm4fkbG0
こんばんは

以前投下した下記のSSの後日談というか番外編となっており、設定を一部引き継いでます。

一方通行「お話屋さンでェす」



なので、投下の前に簡単なあらすじを書かせてもらいますのでよろしくどうぞ。

尚、キャラ崩壊や設定歪曲(特に宗教的な)が激しいののでご注意を。


注目記事




2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:52:25.82 ID:9Sm4fkbG0
あらすじ


上条さんが一週間続けて一方通行の夢を見た。

内容は一方通行が色々なお店を開くというもので、便利屋、喫茶店、占い、整体、食事処、私塾、紙芝居など。


あの一方通行が? 有り得なくね? 夢でも有り得なくね?


などとファミレスで浜面と話していたところ、一方通行本人が登場。

話していくうちに『デジャヴが続く』と思っていた二人だったが、一方通行が実際にお店を開く気になってしまい正夢に。



店とは言えないが、とある仕事を始める一方通行のお話。
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:53:11.53 ID:9Sm4fkbG0
人物紹介


一方通行……上条さんの夢の中で色々な職種の店主だった人。何故かダラダラしており、現実でもそうなりつつある。序盤はツッコミ役に回ってるが、基本的に他者を振り回す人。

白井黒子……一方通行がお店を開くたびに絡まれていた可哀相な子。今回出番は少ないのに人物紹介されちゃう黒子可愛いよ黒子。

インデックス……今回のアシスタント役の白い人。
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:54:18.51 ID:9Sm4fkbG0
ファミレスーー


一方通行「なンか店でも開くか」ウン

上条「」

浜面「」

一方通行「そォだな……ベクトル操作でなンでもできるし、『なンでも屋さン』とか面白ェかもな」

上条「」

浜面「」

一方通行「……どォした?」

上条「え? いやだって……え?」

浜面「お前が? 店? なんで?」

一方通行「聞いてろよ……今更学校行ったって仕方ねェだろォが」

浜面「いやそりゃそうだけど……」

上条(正夢!? 上条さんの夢正夢!?)

一方通行「家じゃ番外個体や打ち止めがうるせェし……疲れンだよ」グデー

浜面「マジかよ……正夢じゃねぇか!」ヒッソォォォォ!!

上条「幻想だ! 予知夢なんて幻想ぶち壊す!!」ヒッソォォォォ!!

一方通行「ンだよさっきから」

上条「いや実はだな……」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:55:20.85 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「ふーン……俺が色んな店を開く夢ねェ」ズズー

上条「ちょうどその話をしてたからさ、正夢になるなんて思ってもなかったし」

一方通行「じゃあ『なンでも屋さン』は却下だな」ウン

浜面「え、なんでだ?」

一方通行「被ってるからつまンねェだろ。もっと違う職種にする」

上条「いや別に夢と被ったからどうだとは思わないけど……」

浜面「なんか候補でもあんのか?」

一方通行「ねェ」グデー

上条「ないのかよ」

浜面「っと、俺そろそろ行くわ」

一方通行「あン? アイテムか?」

浜面「ああ、仲間の墓参り行くのに車出さなきゃならないんだよ」

上条「大変だな……」

一方通行「相変わらずパシられてンな」

浜面「ま、それでも前よりは扱い悪くないし、構わないさ」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:56:42.48 ID:9Sm4fkbG0
上条「上条さんもタイムセール行こうかな」ガタ

浜面「乗ってくか?」

上条「ありがたい! ついでに卵買うの付き合ってくれ!」

浜面「忙しいっつってんだろ!」

上条「じゃあ一方通行、またな」

一方通行「ン」

浜面「ま、ベクトル変換なら大抵の仕事できるだろ。店決まったら教えてくれ」

一方通行「適当に考えとく」

浜面「はは、じゃあな!」





一方通行「……」ポツン

一方通行「店、ねェ……」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:57:52.34 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「浜面の言う通りなンでも出来るが……」スタスタ

一方通行「いざ何かやるってなると思いつかねェもンだな」スタスタ



バチコーンッ!



ミサカ『へーい! とミサカは一方通行の頭を後ろから叩きます』ヘイ

一方通行「いってェ……誰だコラァ!!」

ミサカ『どうも、とミサカは普通に挨拶してみます』ヘイ

一方通行「あァ? 妹達か……人の頭後ろから叩くとかどういう了見だコラ」

ミサカ『……え』キョトン

一方通行「なにキョトンとしてやがンだ? やったのオマエだろォが」

ミサカ『あ、いえ……確かにミサカですが……』

一方通行「あン?」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:58:43.63 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「つーかよォ……能力オフとは云え、仮にも暗部だった俺が気配に気づかねェとか有り得ねェよ」

ミサカ『……』

一方通行「オイ、聞いてンのか?」

ミサカ『一方通行はこのミサカの検体番号がわかりますか? とミサカは確認をとります』

一方通行「わかンねェよ。何号だ?」

ミサカ『9982号です、とミサカは自分の検体番号を述べます』

一方通行「……」

9982『……』

一方通行「……」

9982『……』

一方通行「えっ」

9982『えっ』

一方通行「なにこれ怖い」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/11(火) 23:59:36.50 ID:9Sm4fkbG0
一方通行「……ふざけてンのか?」

9982『ふざけてませんよ? ミサカは確かに9982号です』

一方通行「いや有り得ねェだろ……9982号は俺が……」

9982『はい、一方通行に殺された9982号本人です』

一方通行「……」

9982『……』イェイ

一方通行「そォかそォか……俺をからかうって事は当然命懸けてンだよな?」カチ

9982『待ってください。ミサカは本当に9982号ですから』

一方通行「ンなわけねェだろォが!」

9982『ホラホラ証拠見せますよ証拠、とミサカは電信柱に己の半身を埋めて見せます』ホラホラ

一方通行「」

9982『これで信用してもらえましたか? ミサカは本当に9982号であり、一方通行の見解に相違がな』

一方通行「なンだそりゃァァァァァァァ!?」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:00:21.97 ID:WvRwLNm/0
一方通行「で、オマエは一体全体なンなンだよ」

9982『ミサカはミサカであり、他の何者でもないと考えられますが』

一方通行「ンなモラトリアム的な事は聞いてねェよバカ」

9982『ミサカは所謂幽霊である、と自分で推測します』

一方通行「幽霊……だァ?」

9982『ええ、そうだと思います。とミサカはキッパリと答えます』

一方通行「有り得ねェ……科学の街でオカルトなンざ有り得ねェ」

9982『ですが、ミサカは本物の幽霊ですが』ホラ

一方通行「わかったから身体埋めンのやめろマジで」

9982『では信じてもらえたでしょうか?』

一方通行「……」

9982『……』

一方通行「you、霊?」

9982『イエス、とミサカは親指をグッと突き立てます』グッ
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:01:24.60 ID:WvRwLNm/0
一方通行「信じられねェが……生身の人間がコンクリートに埋まるわけねェしな」ウン

9982『そりゃそうだろ、とミサカは当然の事を言う一方通行にツッコミます』ウン

一方通行「はァ……本物の幽霊かよ」

9982『ええ、事実無根です』

一方通行「無根じゃダメだろバカかオマエ」

9982『何故そんなにも手厳しいのでしょうか?』

一方通行「幽霊がそンなフランクに接してきたら誰だって戸惑うだろォが……三角巾にうらめしやの方が有り難ェわ」

9982『成程、テンプレートどおりというわけですね』フンフン

一方通行「で、その幽霊様がなンの用だ? 俺を呪い殺しにでも来たのかよ?」

9982『いえ、貴方に声を掛けたのはたまたまです、とミサカは即答します』

一方通行「……じゃあオマエが現出してる理由は」

9982『ミサカにもわかりません。どうすれば成仏できますか?』

一方通行「」

9982『一方通行?』

一方通行「俺が知るわけねェだろォがァァァァ!!」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:02:09.53 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あー……なンか頭痛ェ」

9982『大丈夫でしょうか? なんならロキソニンでも……』

一方通行「これ以上幽霊らしくねェことすンなマジで」

9982『ところで一方通行に聞きたい事があるのですが』

一方通行「あン?」

9982『実験のその後はどうなりましたか? とミサカは質問します』

一方通行「……知らねェンだな」

9982『ええ、現出したのは最近ですので』

一方通行「長くなるけど構わねェな?」

9982「構いません、とミサカは即答します」

一方通行「……まずはあの後からか」

――――

―――

――
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:03:04.92 ID:WvRwLNm/0
9982『ほう、そのような事になってたのですね』

一方通行「残念だったな、オマエの時に中止にならなくて」

9982『いえ別に構いません。ミサカはそういう運命だったのでしょう』

一方通行「……殺してェなら殺して構わねェぞ。オマエになら文句はねェ」

9982『えっ』

一方通行「えっ」

9982『別にミサカは貴方の事を怨んだりはしてませんが』

一方通行「えっ」

9982『元々廃棄処分される予定でしたし、結果として半分近くの個体が助かったのであればそれはそれで』

一方通行「……」

9982『それに、ミサカは殺される為に製造、調整を受けてましたから』

一方通行「……」

9982『むしろ、実験に参加することで『外の世界』を見る事ができたので感謝したいくらいですよ』

一方通行「……は?」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:04:13.63 ID:WvRwLNm/0
一方通行「……生き残った奴は今でも『外の世界』を見てンだぞ?」

9982『ミサカもこうして今『外の世界』で生きてますが』

一方通行「いや死ンでるけどな」

9982『……』

一方通行「怨まれこそすれ、感謝される立場にゃねェンだが」

9982『とにかくミサカは貴方の事を怨んだりはしてません、とミサカは言い放ちます』

一方通行「……随分サバサバしてやがンなオイ」

9982『それよりも喉が渇いたのですが、とミサカは飲み物を催促します』

一方通行「なンでだよ。幽霊だろォがオマエ」

9982『ぷりーず、ぷりーずぎぶみーどりんく』ヘイ

一方通行「あーうるせェ……そこのコーヒー屋さン入るぞ」





一方通行「このまろみ……そして、このまろみ……」ズズー

9982『ぷはー、とミサカは喉が潤った事に満足します』

一方通行「つーかよォ、幽霊のくせに飲めるってどういう事だよ」

9982『いやですね、今は炎でさえも質量を持つ時代ですよ?』

一方通行「わけわかンねェこと言ってンじゃねェよ」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:05:04.06 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あー、なンか疲れた。だりィ」グデー

9982『一方通行はキャラが変わりましたね』

一方通行「『新ジャンル・ほぼ人間の幽霊』になったオマエに言われたくねェよ」

9982『ところで、これからどうしましょう?』

一方通行「あァ? 知るかよ」

9982『ミサカが成仏できるように協力してもらえませんか?』

一方通行「なンで俺がそンなめンどくせェ事し……いや、俺が手伝わなきゃならねェか」

9982『あ、罪悪感とか必要ありませんよ? とミサカは前もって申請します』

一方通行「うるせェな……義務だよ義務」

9982『……』

一方通行「めンどくせェけど、俺の責任だろォが」ダラーン

9982『一方通行……』

一方通行「……ところでよォ」

9982『はい?』

一方通行「オマエの姿って他の奴にも見えるンだろ?」

9982『え? 見えませんよ? とミサカは答えます』

一方通行「」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:06:27.67 ID:WvRwLNm/0
9982『ですから、まさか一方通行に気づかれるとは思ってもみませんでした』チュー

一方通行「」

9982『物には触れる事ができるんですけどね。姿や声が届いたのは貴方が初めてです』チュー

一方通行「」

9982『どうしました? とミサカは先程から硬直している一方通行に問いかけます』

一方通行「……ちょっと待て。じゃあさっきから俺とオマエの会話は」

9982『傍から見れば、一方通行が一人で喋ってるように見えますね』

一方通行「」

9982『飲み物を運んできた店員さんが怪訝な表情をしていたのはそのせいでしょうか』チュー

一方通行「すいまっせェェェン! お勘定ォォォォォ!!」

店員「は、はい!」

一方通行「釣りはいらねェ!!」バンッ

9982『おや、急にどうしたんですか? とミサカは飛び出して行こうとする一方通行を傍観します』チュー
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:07:10.76 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あそこの喫茶店もォ行けねェじゃねェか……」

9982『まぁまぁ、元気出してくださいよ。とミサカは一方通行を励まします』

一方通行「うるせェよ……じゃあ協力してやっから、明日もこの場所でいいな?」

9982『えっ』

一方通行「えっ」

9982『とりあえず行きましょうよ、日も暮れてきましたし』

一方通行「どこに」

9982『貴方の家ですが?』

一方通行「えっ」

9982『えっ』

一方通行「……なンで?」

9982『いやいやねーだろ、いたいけな幽霊を路上にほっぽりだすのですか? 鬼畜ですね』

一方通行「うっそォ……」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:08:13.49 ID:WvRwLNm/0
9982『ほう、ここが一方通行の家ですか。とミサカは物色にかかります』フヨフヨ

一方通行「……」

<お風呂広っ! とミサカは研究所との違いに驚きを隠せません。

一方通行(9982号って言やァ……確か超電磁砲と最初に対峙した時の奴だったな)

<トイレ広っ! とミサカは研究所との違いに驚きを隠せません。

一方通行(でもなンだ……? なンか違和感あンな……コイツ本当に9982号か?)

9982『冷蔵庫の中身はコーヒーだけですか、とミサカは当然のように一本取り出します』

一方通行「何勝手に漁ってやがる」

9982『あ、お構いなく。とミサカは礼儀正しさをアピールします』グビグビ

一方通行「……」

9982『どうしてそんなに嫌そうな顔をしているのでしょうか?』

一方通行「幽霊が家にいて喜ぶ奴なンざいねェだろ」

9982『自分にしか見えない美少女幽霊がいるのですよ? それなんてエロゲ?』

一方通行「知るかバカ」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:09:10.12 ID:WvRwLNm/0
一方通行「……で、これからどォすンだ?」

9982『そうですね……成仏する方法が見つかるまでここにいます』

一方通行「……マジでか」

9982『あ、家賃は払えないので身体で……とミサカは身体をくねらせて女をアピールします』

一方通行「幽霊なンざ抱くかボケ!」

9982『まぁ冗談はこのくらいにして……先程も言ったとおり、今のところ意思疎通できるのが一方通行だけなのですよ』

一方通行「あァ、そォらしいな」

9982『なので、一緒に生活していた方が色々と都合がいいのですが……』

一方通行「……」

9982『……』

一方通行「……はァ、わかった」

9982『ヒャッホウ! とミサカは早速ベッドにダイブします』モフッ

一方通行「幽霊なら黙って漂ってろ! 質量出すな!」

9982『フカフカベッドで寝るの初めてなんですよ、とミサカは全力でモフモフします』モフモフ

一方通行「……はァ」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:09:59.15 ID:WvRwLNm/0
9982『……』zzz

一方通行「なンなンだよ……」

9982『……』zzz

一方通行「食事も睡眠もする幽霊ってどォなンだよ……」

9982『……』zzz

一方通行「浜面よォ……俺の能力でも流石にこれは難しいぞオイ」

9982『……』zzz

一方通行「祓い屋さンでも開けってか? ったくよォ」

9982『……』zzz

一方通行「殺すのも成仏させンのも俺の役目か……はっ、何様だよ俺ァ」

9982『……』

一方通行「神にでもなったつもりか? くっだらねェ」

9982『……』
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:11:02.87 ID:WvRwLNm/0
次の日――


一方通行「ン……朝チュンか……」


<チュンチュン


一方通行「ふァ……今日はいい天気だなオイ」モゾモゾ

一方通行「……」

一方通行「つーかよォ」

9982『ふみゅ……』zzz

一方通行「なンだよこの状況」

9982『むにゃむにゃ……』zzz

一方通行「起きろコラ! なーに気持ちよく爆睡してやがりますかァ!?」

9982『むー……』zzz

一方通行「つーかなに枕抱きしめてンだよ! オマエ幽霊だろォが!!」

9982『質量? そんなの関係ねぇ……むにゃ……』zzz

一方通行「……」イラッ
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:11:47.96 ID:WvRwLNm/0
9982『ふぁ……おあようございます、とミサカは挨拶しましゅ……』コシコシ

一方通行「……あのよォ、ちったァ幽霊らしく振舞えねェのかよ」

9982『幽霊らしく、ですか……?』

一方通行「家主のベッド占領して、先に寝たのに遅く起きる幽霊がどこの世界にいンだよ」

9982『なるほど、ではミサカがゴーストヒストリーを塗り替える存在なのですね、とミサカは幽霊界の偉人になる事に期待します』

一方通行「なれねェよ……俺は飯食ってくるからオマエはここにいろ」

9982『えっ』

一方通行「えっ」

9982『ミサカもお腹が空いたのですが、とミサカは空腹であることを訴えます』

一方通行「……」

9982『……』グゥ

一方通行「もうヤダこの幽霊」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:12:43.19 ID:WvRwLNm/0
一方通行「ファミレス行く予定だったンだが」

9982『お供しますよ、とミサカは行く気満々で即答します』ハイ

一方通行「……確認だが、オマエの姿は他の奴に見えねェンだよな」

9982『そうです』ウン

一方通行「その状態で飯食ったらどォなンだ?」

9982『皿に盛られた料理がひとりでに減っていくように見えるでしょうね』

一方通行「アウト。ファミレス却下」

9982『どうしてですか? とミサカは説明を求めます』

一方通行「そンな事になったら『あのファミレス出るらしいよ』とか噂になンだろ! 営業妨害じゃねェか!」

9982『なるほど……』

一方通行「つーか俺の名誉の為にもそれは却下」

9982『ですがミサカは空腹で今にも倒れそうです』グゥ

一方通行「……適当に買ってくるから待ってろ」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:13:33.81 ID:WvRwLNm/0
一方通行(しかし……コイツ本当に幽霊か?)

9982『ふむ……やはり付け合せにはザーサイと高菜が至高でふね、とミファカは……』モグモグ

一方通行「食べながら喋るンじゃねェよ」

9982『……』モグモグ

一方通行「仇に飯恵んでもらうってどうなンだよ」

9982『でふからミサカは貴方の事を怨んでなどいふぁいふぉ……』モグモグ

一方通行「食べながら喋るンじゃねェっつってンだろォが!!」ベシッ

9982『あいたっ!』

一方通行「……昨日考えたンだけどよ、やっぱりオマエが理解できねェ」

9982『?』

一方通行「頼る対象が殺した張本人っておかしいだろ」

9982『はぁ……いいですか一方通行』

一方通行「あン?」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:14:34.59 ID:WvRwLNm/0
9982『よく聞いてください』

一方通行「……」

9982『ミサカは、一方通行の事を、怨んでいません』

一方通行「……」

9982『……』

一方通行「えっ」

9982『えっ』

一方通行「で、なンだよ」

9982『え、終わりですが? とミサカは再び食事に戻ります』モグモグ

一方通行「何を言うかと思えば……たったそれだけかよ」

9982『重要なのはそれだけですよ』

一方通行「あァ?」

9982『怨み辛みの話は終わりにしましょう。本人がこうして否定してるのですから』
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:15:30.15 ID:WvRwLNm/0
9982『貴方がなんと言おうと、貴方に敵意がない事は事実ですし』

一方通行「……」

9982『なので、この話題はミサカの力強い言葉と真剣な眼差しによって強制終了です……ごちそうさまでした』

一方通行「目濁ってるじゃねェか」

9982『こ、これはミサカのアイデンティティです!』

一方通行「レイプ目がアイデンティティってどォなンだよ……」

9982『ではミサカはちょっとお花を摘みに立ち上がります』スクッ

一方通行「9982号よォ」

9982『はい?』

一方通行「………………悪かったな」

9982『……』

一方通行「別に許してもらおうなンざ思ってねェし、許して欲しいとも思わねェ」

9982『……』

一方通行「……ただ言っておこうと思ってよ」

9982『……そうですか』
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:16:35.23 ID:WvRwLNm/0
9982『では、ミサカが成仏するのに手を貸してくれますか?』スッ

一方通行「……」

一方通行(……はっ、番外個体ン時とは立場が逆か。俺が見上げる側じゃねェか)

9982『……』

一方通行「……あァ、任せとけ」スッ

9982『サッ、とミサカは差し出していた手をすり抜けモードに移行させます』サッ

一方通行「」ゴンッ

9982『バランスを崩してテーブルに強打……大丈夫ですか?』ニヘラ

一方通行「……」

9982『一方通行?』

一方通行「……ぎゃハっ」

9982『』

一方通行「どォやらキツいお仕置きが必要みてェだな……」ユラリ

9982『ちょっ、待って下さい! 目がマジですよ!』

一方通行「茶目っ気出すとこじゃねェだろォが!!!」

9982『ジョーク! 幽霊ジョークです! とミサカは必死に弁明します!!』
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:17:29.41 ID:WvRwLNm/0
一方通行「さて、本題に入るが」

9982『はい、とミサカはお説教の後の正座のまま返事をします』

一方通行「知らねェけど、成仏ってのはよくこの世に未練があるとか言うよな」

9982『聞いたことがありますね』

一方通行「オマエはなンか未練とかあンのか?」

9982『未練ですか……あるようなないような……』

一方通行「ハッキリしねェなオイ」

9982『なんとなくあるような気がするのですが、それが何かは見当がつきません』

一方通行「記憶はあるンだな?」

9982『ええ、バッチリと。とミサカは即答します』

一方通行「記憶あンなら辿ってけば答えに着くだろォが……」

9982『生まれてからが短い分、すぐにゴールしそうですけどね』

一方通行「だからなンで他人事なンだよオマエ」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:18:19.86 ID:WvRwLNm/0
一方通行「『外の世界』に憧れてたンだよな?」

9982『え? ええ、まぁ』

一方通行「ならとりあえず外に出てみるか」スクッ

9982『了解です、とミサカはバスルームへ向かいます』フヨー

一方通行「外出るっつってンだろォが!」

9982『身だしなみは乙女に必要ですよ、とミサカは年頃の女であることをアピールします』

一方通行「てめェで身を清める幽霊なンざ聞いた事ねェよ……行くぞオラ」

9982『あ、待ってください』フヨフヨ




一方通行の成仏珍道中、一日目スタート。





33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:19:16.44 ID:WvRwLNm/0
そしてあっという間に夕方――



<カァ、カァ



9982『あっという間に夕カァですね』

一方通行「朝チュンに対抗してンのかそれは」

9982『結局手がかりはなし、ですか……』

一方通行「こンだけ歩き回っても、そう簡単には見つからねェか」

9982『足が棒のようです』

一方通行「歩いてねェだろ。ホバーリングじゃねェか」

9982『そのような厳しいツッコミは棄却します、とミサカは厳しい反応を見せます』

一方通行「オマエがはしゃぐたびに俺が奇異の目で見られただけじゃねェか」

9982『今のミサカは好奇心で精製されてますので』

一方通行「意味わかンねェよバカ」スタスタ
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:20:25.16 ID:WvRwLNm/0
9982『あ……』

一方通行「あン? ここになンかあンのか?」

9982『いえ、お腹が空きました。とミサカはファストフード店をガン見します』

一方通行「……オマエ、真面目に成仏する気あンの?」

9982『あー、お腹が空きました。とミサカはあからさまに空腹を訴えます』

一方通行「……」

9982『腹が減っては戦はできぬ、と言いますよね』

一方通行「言いますねェ」

9982『目の前にファストフードがあるのですよ!』

一方通行「だったらなンだってンだコラ!」

9982『据え膳食わぬは武士の恥と言うではないですか、とミサカは一方通行の服を引っ張ります』プンスカ

一方通行「オマエは! 幽霊だろォが!!」プンスカ


<あの人なんか独り言しゃべってるー

<ホントだー


一方通行「」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:21:19.87 ID:WvRwLNm/0
店員「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりでしたら承ります」

一方通行「あー、チーズバーガーとローストコーヒー」

店員「おチーズおバーガーとおローストおコーヒー……ご一緒におポテトはいかがでしょうか?」

一方通行「いらねェ。それと……」

9982『ミサカはこのアルティメットバーガーなるものを希望します』

一方通行「あァ? パティ5枚にチーズとベーコンが2枚……食えンのか?」

9982『ノープロブレム、とミサカはサムズアップで答えます』グッ

一方通行「大体こンなのはアメリカ人が食うもンだろォが」

9982『一方通行もお肉が好きなのでは?』

一方通行「こういうのは手軽なのがいいンだよ」

9982『ところで一方通行』

一方通行「あン?」

9982『店員さんが困ってますが』

店員「あ、あの……お、お決まりでしょうか……?」

一方通行「」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:22:21.58 ID:WvRwLNm/0
9982『またやっちまいましたね、とミサカは独り言に見られたであろうことを予測します』

一方通行「さっきのとこのアルティメットバーガー1つだァ!」

店員「て、店内でお召し上がりでしょうか!?」

9982『むしろ天にお召し上がりたいんですけどね、とミサカはおちゃらけてみます』プススー

一方通行「オマエもォ黙っててくれませンかねェェェェ!?」

店員「」

一方通行「」

9982『泥沼ですね、とミサカは冷静に実況してみせます』

一方通行「……ウト」

店員「……は、はい!?」

一方通行「テイクアウト! テイクアウトだコラァァァァァァ!!」

店員「か、かしこまりましたかしこーーーー!!」ダダッ

9982『ほう、これがハッピーセットのオモチャですか』イジイジ

一方通行「何してンだオマエはァァァ!!」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:23:27.06 ID:WvRwLNm/0
とある公園――


9982『おお、これはとても美味しいです、とミサカはアルティメットバーガーに惜しみない賞賛を送ります』モグモグ

一方通行「あそォ……」

9982『元気出してください、とミサカは落ち込んでいる一方通行の肩に手を置きます』ポン

一方通行「オマエのせいだろォが……ってケチャップついた手で触ってンじゃねェよコラ」

9982『またそんなご冗談を……』フキフキ

一方通行「ナメてンのかてめェ!!」

9982『ふぅ、ご馳走様でした。とミサカは満足気にお腹を摩ります』

一方通行「ケチャップ口についてンぞ」フキフキ

9982『しゅみましぇん』



※ 他人から見たら完全に一人芝居です。



9982『これからどうしましょうか、とミサカは案を求めます』

一方通行「あーだりィ」グデー
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:24:16.60 ID:WvRwLNm/0
9982『日も暮れてきましたね』

一方通行「そォだな……また明日にするか」ウン



<あーーーーっ!!



一方通行「あン?」

インデックス「あくせられーた! 久しぶりなんだよ!!」

一方通行「暴食シスターか。久しぶりだな」

インデックス「む、いい加減その呼び方止めてほしいかも!」ジタジタ

一方通行「その節は世話になったな」

インデックス「ううん、困った時はお互い様だからね」

一方通行「そォかい」グデー

インデックス「あくせられーたはこんな所で何してるのかな?」

一方通行「ン、まァ散歩みてェなもンだ」

インデックス「へー、じゃあ私と一緒だね」ニヘッ
39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:25:19.93 ID:WvRwLNm/0
9982『誰ですかこの白いシスターは? とミサカは一方通行に質問します』

一方通行「ちょっと世話になった奴だ」

インデックス「あれ? くーるびゅーてぃーも一緒なんだね」

一方通行「」

9982『』

インデックス「どうしたの?」

一方通行「作戦タイム」

インデックス「よくわかんないけど、認めるんだよ!」ビッ





一方通行「あいつオマエの事見えてるみてェだぞ」ヒソヒソ

9982『どうやらそのようですね、とミサカは驚きを隠せません』ヒソヒソ

一方通行「やっぱりシスターだからこういう類は見えるもンなのか?」ヒソヒソ

9982『もしかしたらそうかもしれませんね』ヒソヒソ
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:26:16.32 ID:WvRwLNm/0
一方通行「あー、シスター」

インデックス「うん?」

一方通行「コイツが見えてンだな?」

9982『……』ヘイ

インデックス「質問の意味がわからないけど、くーるびゅーてぃでしょ?」

一方通行「……」

インデックス「?」

一方通行「二度目の作戦タイム」

インデックス「認めるんだよ!」ビッ




一方通行「見えてンな!」ヒッソォォォ!!

9982『見えてますね!』ヒッソォォォ!!

一方通行「つーかオマエ面識あったのか?」

9982『いえ……恐らく他の個体ではないかと』

一方通行「成程……」

9982『どうしますか? とミサカは判断を一方通行に一任します』
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:27:24.54 ID:WvRwLNm/0
インデックス「終わった?」

一方通行「よし、コイツを紹介してやる」

インデックス「?」

一方通行「コイツは幽霊だ」ハイ

9982『どうも、幽霊の9982号です』ハイ

インデックス「えっ」

一方通行「オマエの知ってる奴とは違ェが、近しい人間だ」

9982『元人間ですけどね、とミサカはおちゃらけてみます』プススー

インデックス「……私をからかってるのかな?」

一方通行「証拠」

9982『あら不思議、ミサカの手がベンチを突き抜けました』ヘイ

インデックス「」

一方通行「わかったか?」

インデックス「……you、霊?」

9982『イエス、とミサカは親指を突き立てます』グッ

インデックス「」
42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:28:36.43 ID:WvRwLNm/0
インデックス「じ、じゃあ本当に幽霊なの?」

一方通行「じゃなきゃベンチに埋まるわけねェだろ」

9982『浮きます』フヨフヨ

インデックス「」

一方通行「シスターって幽霊とか信じるのか?」

インデックス「死者の魂は主の下に導かれる……ハズ」

9982『まぁ導かれてないんですけどね』

インデックス「え、でもこうして見ちゃったし……で、でもでも……」

一方通行「まァ落ち着けよシスター」

9982『なんだか余裕が出てきましたね、とミサカはゆとりのある行動をする一方通行を評します』

一方通行「俺一人じゃねェから安心した」

インデックス「じゃあくーるびゅーてぃの血縁者は亡くなってたの……?」

一方通行「あー……そこらへんはちょっと複雑な事情があるから、本人含めて黙っててくれ」

インデックス「本人もこの子が亡くなったって知らないってこと?」

一方通行「……とにかく、誰にも言わないでくれ」

インデックス「……わかったんだよ。事情があるんだね」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:29:25.19 ID:WvRwLNm/0
一方通行「簡単に説明すると、今俺はコイツを成仏させる方法を探してンだ」

インデックス「あくせられーたは見える人なの?」

一方通行「いや……幽霊を見たのはコイツが初めてだ」

9982『どうも、一方通行の初めての人です』ハイ

一方通行「おいコラその言い方やめろ」

インデックス「そ、そうなんだ……」

一方通行「つーわけだ。なンか方法教えろ」

インデックス「方法って言われても……」

一方通行「シスターだろォが。なンかわかンねェの?」

インデックス「うーん……そうだなぁ、例えば現出した理」グゥ

一方通行「……」

9982『……』

インデックス「こ、これは……その……」グゥ

9982『空気読めよこのシスター、とミサカは腹の虫を鳴らしたシスターを見下します』ジトー

インデックス「あぅ……」カァッ

一方通行「いやオマエ人の事言えねェだろ」
44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:30:08.03 ID:WvRwLNm/0
一方通行「オラ、これ食え」ポイ

インデックス「え、これって……」

一方通行「チーズバーガー。買ったけど食わねェからオマエ食え」

インデックス「い、いいの?」

一方通行「あァ」

インデックス「ありがとうなんだよ!」モグモグ

一方通行「……こォなったら一蓮托生だ」ボソッ

インデックス「うん?」モグモグ

一方通行「なンでもねェよ」

インデックス「そう?」

一方通行「それ食ったら話聞いてくれ」





9982『あれがマイマイ蛾……とミサカは余りの巨大さに戦慄します』ガクガクブルブル
45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:31:10.17 ID:WvRwLNm/0
インデックス「ふぅ、ごちそうさま」

一方通行「オマエにゃ足りなかったか」グデー

インデックス「そんなことないんだよ、ありがとう!」

一方通行「で、聞きたいンだが……死者が現出するのには理由があンのか?」

インデックス「うーん……私は専門じゃないからわからないけど、理由はあると思うな」

一方通行「例えば?」

インデックス「この世に未練があるとか」

一方通行「それは俺も思った。が、アイツは生前の記憶が完璧にあるにも関わらず心当たりがないンだとよ」

インデックス「そうなの?」

一方通行「なンか引っかかるらしいンだが、それが思い出せねェンだと」

インデックス「あと……無意識下の願望とかも関係してるかも」

一方通行「やっぱりそォか……」

インデックス「無意識下の願望だと探すの大変だと思うよ」

一方通行「そォなンだよなァ……」
46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:32:26.38 ID:WvRwLNm/0
一方通行「で、さっきからオマエは何をやってンだ?」

9982『ミサカネットワークに進入して慌てふためいてる様を見ています』

一方通行「悪戯してンじゃねェ!!」

9982『ロストナンバーを自称するアンノウンの登場で大混乱です、とミサカは現状を報告します』

一方通行「なンでオマエはそンな悪戯好きなンだよコラ!!」

インデックス「みさかねっとわーくって?」

一方通行「なンでもねェ、忘れろ」

インデックス「え? いやでも気になるんだよ」

一方通行「なンでもねェ、忘れろ」

インデックス「でも気にな」

一方通行「忘れろっつってンだよ! あァ!?」

インデックス「わ、忘れまんた! 完全記憶能力なのに忘れまんた!」ハイ

一方通行「それでいいンだよ」ウン
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:33:09.26 ID:WvRwLNm/0
インデックス「それで、二人はこれからどうするの?」

9982『とにかく手がかりを探し回る予定です、とミサカは答えます』

一方通行「あァ、それしか方法がねェし」

インデックス「そっか……大変だね」

一方通行「オマエも手伝うンだよ」

インデックス「えっ」

一方通行「えっ」

インデックス「わ、私も!?」

一方通行「事情聞いてはいサヨウナラじゃ済まねェだろ」

インデックス「で、でもでも私はなんの役にも……」

一方通行「それともシスターっつーのは迷える子羊の魂をほっぽり出してチーズバーガーだけ腹に導くのか? あン?」

インデックス「」

9982『なるほど、餌付けにはこんな裏があったのですね』

インデックス「き、汚いんだよ!」

一方通行「いやシスターだろオマエ」
48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:34:54.06 ID:WvRwLNm/0
インデックス「うー、わかった。協力するんだよ」

一方通行「おォ」

インデックス「やっぱりシスターとしての仕事だもんね」

一方通行「よし、ンじゃ今日は遅いから明日から頼むわ」

インデックス「うん、わかった!」

9982『では今日は解散ですね、とミサカは本日の探索の終了を宣言します』

インデックス「ところであくせられーた、とうまから聞いたけど何かお店開くの?」

一方通行「ン? あァ、仕事始めるかと思ったが……今はそれどころじゃなくなったな」

インデックス「見える人なら、霊媒師なんてどうかな?」

一方通行「霊媒師、ねェ……」

9982『科学の街で有り得ない話ですよね、とミサカは率直な感想を述べます』

インデックス「それ自分を存在ごと全否定してるんだよ」

一方通行「冥土に送る……おくり屋さン、とかか?」

インデックス「おお、某映画みたいなんだよ! でもそれって……お店屋さン?」

一方通行「店、じゃねェよなァ……」

9982『ミサカの場合、解決しても報酬受け取る前に依頼人が消えますからね』プススー
49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:35:41.00 ID:WvRwLNm/0
一方通行「まァ……いいか」ウン

インデックス「いいんだ……」

一方通行「じゃあ明日からよろしく頼むわ」

インデックス「了解なんだよ!」

一方通行「気をつけて帰れよ」

インデックス「大丈夫かも!」タタッ




9982『ミサカ達も帰りますか。一方通行の家に』

一方通行「これが俗に言う『憑かれた』状態なンだろォな」

9982『お疲れですか? なら早いとこ帰りましょう、とミサカは早急な帰宅を促します』

一方通行「あー……お憑かれだな確かに」

9982『?』

一方通行「?」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/12(水) 00:36:43.71 ID:WvRwLNm/0
インデックス「ただいまー」

上条「どこ行ってたんだ? 遅かったな」

インデックス「あくせられーたと偶然会ったんだよ」

上条「へー、そりゃ偶然だな」

インデックス「あ、私明日も出掛けてくるね!」

上条「どっか行くとこあるのか?」

インデックス「うん、ちょっとお仕事に」

上条「そっか、仕事に。そりゃ偉……」

上条「なん……だと……」

インデックス「あくせられーたがお仕事するから、それのお手伝いなんだよ」

上条「ん? ってことはアイツ本当に店開いたのか?」

インデックス「うーん……お店とは言い難いかも」

上条「まぁ、なんにせよ頑張ってな!」

インデックス「うん!」
118: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:51:52.57 ID:Bef9DP8x0
次の日――


インデックス「おっはよう!」

9982『おはようございます、とミサカは白シスターに挨拶します』

一方通行「あァだりィ、眠ィ」グデー

インデックス「あくせられーた、どうしたの?」

一方通行「めンどくせェ、なにもかも」ダラー

インデックス「……昨日の今日でキャラ変わりすぎかも」

一方通行「こンな疲れる幽霊の相手してたらこォなるっつーの」

9982『疲れてますね、憑かれてるだけに』プススー

一方通行「あーうるせェ」

インデックス「まさか、やる気ないのは生気を吸われてるからじゃ……」ハラハラ

9982『お前の生気も吸ってやろうかー、とミサカは白シスターににじり寄ります』

インデックス「ひぅっ!?」

一方通行「やめろバカ」ベチコン

9982『痛っ……うー、幽霊保護団体に訴えますよ、とミサカは叩かれた頭をさすります』サスサス

一方通行「そンなンあるなら是非保護してもらえ」
119: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:53:00.63 ID:Bef9DP8x0
一方通行「じゃ今日も手がかり探して歩くか」

インデックス「了解なんだよ」

9982『一方通行、アレはなんですか? とミサカは公園に不釣合いな車を指差します』

一方通行「ありゃクレープ屋さンだろ」

9982『クレープ……ほう、クレープですか』

一方通行「……」

9982『クレープ……なるほど……』ジュルリ

インデックス「すっごい欲しそうな顔してるね」

一方通行「ちっ……シスター、来い」

インデックス「え!? 買ってくれるのかな!?」キラキラ

一方通行「このまま山の如く動かザルされたらたまンねェしな」

インデックス「いえーいっ!」ヘイ

9982『いえーい、とミサカは白シスターとハイタッチします』ヘイ

インデックス「うぇっ!?」スカッ

9982『すり抜けモードです、とミサカはバランスを崩して転んだシスターをバカにします』プススー

インデックス「……こんなお茶目な幽霊みたことないかも!」プンスカ
120: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:53:51.88 ID:Bef9DP8x0
店員「いらっしゃいませー」

一方通行「どれにすンだ?」

インデックス「えーとね、うーんとね……あくせられーたは?」

一方通行「俺ァ甘いもンはいらねェ」

インデックス「えー、美味しいのに」

店員(白いカップル? なんか微笑ましいなー)ホクホク

インデックス「じゃあこの、昇天MAXイチゴ盛り流星拳!」

一方通行「オマエは?」ヒソヒソ

9982『ふむ、ミサカ的にイチゴよりもバナナの方が……ふぇ?』モグモグモグ

一方通行「」

インデックス「」

店員「あれ……食材がなくなって……」

一方通行「すいまっせンっしたァァァァ!!」


バンッ! ダダダダダ……


店員「さ、札束……?」
121: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:54:57.87 ID:Bef9DP8x0
一方通行「……」

9982『……あの、もう正座を解いてもよろしいでしょうか、と質量ありきの正座を強いられているミサカが懇願します』

一方通行「オイ、わかってンだろォな」

インデックス「勝手に食材食べちゃダメなんだよ!」

9982『余りにも美味しそうだったので、つい』

インデックス「流石の私でも無断で食べる事はしないかも」

9982『シスターはクレープ買わなかったのですか?』

インデックス「あなたのせいで買いそびれたんだよ!」プンスカ

一方通行「反省したな?」

9982『はい、猛省しました』

一方通行「よし、じゃ次行くぞ次」

インデックス「うー、クレープ……」トボトボ

9982『……』

一方通行「オイ、行くっつってンだろ」

9982『すいません、手を貸してもらえませんか? 足が痺れて……』

一方通行「もうヤダこの幽霊」
122: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:55:50.29 ID:Bef9DP8x0
9982『む、あそこはなんですか? とミサカはある建物を指差します』

一方通行「ゲーセンだろ。入ったことねェけど」

9982『行きましょう』キリッ

インデックス「何かありそうなの?」

9982『いえ、キラキラしてるので』

一方通行「カラスかオマエ」



――



9982『……』フヨフヨ

一方通行「楽しそうだなオイ」

インデックス「UFOキャッチャーのアーム揺らしたり、格闘ゲームの強パンチボタン押しっぱなしにしてるんだよ」

一方通行「迷惑極まりねェな」ウン

インデックス「単なる嫌がらせだね」ウン
123: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:56:46.39 ID:Bef9DP8x0
9982『これはなんですか?』

インデックス「あ、これ前にひょうかと撮った事あるかも!」

9982『写真ですか? とミサカは興味津々で質問します』

インデックス「うんとね、小さい写真が出てくるんだ」

9982『ほう……』

一方通行「金なら出さねェぞ」

9982『おや、そんな事を言っていいのですか? とミサカは強気な姿勢を見せます』

一方通行「……何する気だよ」

9982『適当な機械に飛び込んで心霊写真騒ぎを起こしてやります』ハイ

一方通行「やめろコラ! オマエそのせいで『あそこのゲーセンに御坂美琴の生霊出る』とか言われンだろ!!」

9982『400円ですって』

一方通行「はァ……崩してくっから待ってろ」スタスタ
124: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:57:29.27 ID:Bef9DP8x0
一方通行「はァ……だっりィ」ゴロン


<ところでちゃんと写るの?」

<幽霊はレンズ越しだと見えるというのが相場ですよ

<3、2、1……パシャッ!


一方通行「つーかよォ、アレ傍から見ればシスターが一人で撮ってるよォに見えるンじゃねェか?」


<ちゃんと笑わないとダメなんだよ!

<こうですか?

<そ、そんなターミネーターのシュワちゃんみたいな笑顔はダメ!


一方通行「あとでシスターに教えてやるか。騒いでたのはオマエ一人に見えたぞって」ウン
125: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:58:49.23 ID:Bef9DP8x0
インデックス「なんだか疲れたんだよ……」

9982『では、この写真の保存をお願いします』

インデックス「え、いらないの?」

9982『いずれは消えますからね、とミサカには必要ないことを説明します』

一方通行「じゃなンで撮ったンだよ」

9982『そうですね……強いて言えば思い出づくり、でしょうか』

一方通行「あン?」

9982『霊体であるが故に、他の妹達でも出来ない事を満喫してますし』

一方通行「……そォかい」

9982『……』

一方通行「……」

9982『ヘーイ! とミサカはドラムをやっている人のハイハットを連打します』バンバン

インデックス「そういうのはダメだってばーーーー!!」
126: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 21:59:54.68 ID:Bef9DP8x0
ファミレスーー


9982『……』モグモグモグ

インデックス「……」モグモグモグ

一方通行「シスターの暴食のおかげでコイツの食事は霞んでるけどよォ」

9982『あ、それミサカのですよ。とミサカはシスターの皿からチキンを奪還します』モグモグ

インデックス「む! さっき取られたお返しだもん!」モグモグ

一方通行「どンだけ食うンだよコイツら……特に残留思念体」

9982『一方通行は食べないのですか?』

一方通行「オマエら見てるだけで腹いっぱいだっつーの」グデー

9982『どうせ店員に声を掛けることをアズナブっているだけでしょう? とミサカは暗にバカにします』

一方通行「あァ? ンなことで誰がアズナブるかよ」

インデックス「……アズナブるってなに?」

9982『ヘタレの隠語ですね、とミサカは同義語で『クワトロい』があることも説明します』

インデックス「大佐はヘタレじゃなくて純粋な人なんだよ!」プンスカ

一方通行「知ってンのかよ」
127: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:00:43.81 ID:Bef9DP8x0
インデックス「ふぅ……お腹いっぱい」ケプ

一方通行「そりゃこンだけ食えばな」

9982『腹ごしらえも済みましたし……また探索に行きましょうか』

一方通行「払ってくるから先出てろ」

9982『なるほど、祓うと払うを掛けているのですね? しょうもない』

一方通行「うるせェよオマエ、うるせェよ」

インデックス「さすがあくせられーた、とうまとは甲斐性が違うね! ごちそうさま!」

一方通行「さすがシスターだなァ、どっかの霊と違ってちゃンと礼を言えるなンざ」ヨシヨシ

インデックス「あわわ……頭を乱暴に撫でないで欲しいかも」

9982『ちくしょう、こんな切り返しをされるとは予想外でした、とミサカは思わぬ逆襲に悔しがります』

一方通行「勝手にどっか行くなよ」

インデックス「了解だよ!」
128: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:01:21.52 ID:Bef9DP8x0
インデックス「日が暮れてきたね」

一方通行「今日も手がかりなしかァ……」グデー

9982『……』

インデックス「どうしたの?」

9982『少し、行きたいところがあるのですがよろしいですか?』

一方通行「あン? まだやりてェ事あンのか?」

9982『……いえ、心残りが何であるかを思い出したのです』

インデックス「え!? 本当!?」

9982『ええ、ですからそれを確認したいのですが、とミサカはお疲れの二人に了承を取ります』

インデックス「もちろん!」

一方通行「構わねェぞ。どこだ?」

9982『行けばわかります、とミサカは……』フヨフヨ

インデックス「?」
129: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:02:13.66 ID:Bef9DP8x0
操車場――


一方通行「ここは……」

9982『はい、ミサカが死んだ場所です』

インデックス「えっ……」

一方通行「……そォか、やっぱりな」

9982『おや、気がついていたのですか?』

一方通行「いや、なンか引っかかってると思ってたンだよ」

インデックス「……?」

一方通行「最初にオマエを見た時の違和感の正体、今気づいた」

9982『ええ、ミサカの心残りはここに埋もれていると思われます』

一方通行「アレだろ? 変なバッジ」

インデックス「バッジ?」

9982『はい。お姉さまからプレゼントしていただいた、大切なモノです』

一方通行「誰かに回収されたンじゃねェンだな?」

9982『恐らく処理されたのはミサカの死体だけでしょうし』

インデックス「その大切なモノが……」

一方通行「きっと成仏の手がかりだな」
130: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:03:02.29 ID:Bef9DP8x0
インデックス「こっちは見つからないよ……」

9982『こちらもダメですね、とミサカは現状報告します』

一方通行「……」ザッザッ

インデックス「こう暗くちゃ何も見えないかも」

9982『そうですね、明日に持ち越しましょうか。とミサカは提案します』

一方通行「……」ザッザッ

9982『一方通行?』

一方通行「埋もれてンなら、穿り返すまでだ」カチ


ダンッ!


インデックス「ぷぁっ!? 砂利が巻き上がった!?」

一方通行「……見つけた」

インデックス「え!? 本当!?」ダダッ
131: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:04:10.82 ID:Bef9DP8x0
一方通行「コレだろ、このセンスねェバッジ」

9982『……はい。確かにこのセンスのないバッジこそミサカが探していたモノです』

一方通行「しかしセンスねェな」

9982『ええ、相変わらずセンスないですね。とミサカは久しぶりに会ったセンスのないバッジを見つめます』

インデックス「あの、一応それ贈られた大切なモノなんだよね?」

9982『恐らくこれを回収するためにミサカは現出したのでしょう』

インデックス「じゃ、じゃあもう消えちゃうの?」

9982『そうだと思われます。先程から思考にノイズが走っていますし』

インデックス「そんな……」

一方通行「……」

9982『……』

一方通行「しかしセンスねェな」ウン

9982『センスないですね』ウン

インデックス「それはもうわかったんだよ!!」
132: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:05:02.78 ID:Bef9DP8x0
9982『あ……』

インデックス「わわ、身体が……!」

9982『どうやらお別れのようですね、とミサカは自分の身体が消滅しはじめた事を冷静に実況します』

一方通行「……そォか」

9982『短い間でしたけど、楽しかったですよ』

インデックス「う……うぅぅぅ……」

9982『何故泣くのですか?』

インデックス「私も楽しかったからに決まってるんだよ!」

9982『そうですか……』

インデックス「昨日出会って、今日一日しかいれなかったけど……すっごい楽しかったんだよ」

9982『ミサカもです、とミサカはシスターに同意します』

インデックス「だ、だから……う……うぇぇぇぇぇぇ」

一方通行「……」

9982『一方通行』

一方通行「なンだ」

9982『ありがとうございました、とミサカは頭を下げてお礼を言います』
133: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:06:15.94 ID:Bef9DP8x0
一方通行「だから礼を言われる筋合いはねェって……」

9982『ミサカはあなたを怨んでいない事を忘れないでください』

インデックス「……?」

一方通行「……わかった」

9982『筋違いかと思いますが、他の個体をよろしくお願いします』

一方通行「……言われるまでもねェ」

9982『では……とミサカは最期に大切なバッジを胸に抱きます』ギュッ

インデックス「ぷ、ぷりくら! 大事にするんだよ! さようなら……」

一方通行「……じゃあな」

9982『あ、それと最期にもう一つだけ……』

一方通行「あン?」

9982『……あっ』


シュワァァァァ……


一方通行「」

インデックス「」

一方通行「待てコラァァァァ!!」ババーン

インデックス「すっごい気になるとこで消えちゃったんだよ!?」ドジャーン
134: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:07:30.37 ID:Bef9DP8x0
一方通行「……」

インデックス「本当に消えちゃったね」

一方通行「なンか疲れた」ゴロン

インデックス「砂つくよ?」

一方通行「やる気起きねェ。だりィ。コーヒー飲みてェ」ゴロゴロ

インデックス(やっぱり生気吸われてたんじゃ……)

一方通行「はァ……」

インデックス「もう遅いし、帰ろう?」

一方通行「えー」エー

インデックス「なんだったらとうまの家で休憩してから帰るといいかも!」

一方通行「そォするか……だりィけど」

インデックス「飲み物買って行っていいかな?」

一方通行「あァ、構わねェよ」

インデックス「ここからならスーパーが近いかも! レッツゴー!」

一方通行(……空元気だなオイ)
135: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:08:42.00 ID:Bef9DP8x0
ピルルルル……


インデックス「電話鳴ってるよ?」

一方通行「あン? 番外個体じゃねェか」

番外個体『第一位、久しぶり』

一方通行「なンか用か?」

番外個体『いやね、最終信号が寝込んじゃっててさ』

一方通行「風邪じゃねェの? 黄泉川は何やってンだよ」

番外個体『違うの。ネットワークに問題あるみたいでさ』

一方通行「はァ?」

番外個体『ちょっとアンノウンっていうか……有り得ないんだけど、10032号以前の妹達が入って来たの』

一方通行「……」

番外個体『それで暫く騒ぎになってて、ネットワーク上で他の妹達がずっと考察してるもんだから負荷がハンパないみたいで』

一方通行「……」

番外個体『なんかいい対処法あれば教えて欲しいかにゃーなんて思っ』


ピッ、ツーツーツー……


一方通行「……」

一方通行(あンの野郎、立派な置き土産残してくれやがって……)ビキビキ
136: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:09:32.59 ID:Bef9DP8x0
インデックス「くーるびゅーてぃ2号、楽しそうだったね」

一方通行「そォだな」

インデックス「満喫してたみたいだし、きっと天国に行けたんだよ」

一方通行「……だといいな」

インデックス「ところで、おくり屋さンはどうなるのかな?」

一方通行「無事昇天させたからなァ……解散だな」

インデックス「えー、せっかくのお仕事だったのに」

一方通行「っつっても仕方ねェだろ。俺は元々霊感なンざねェンだよ」

インデックス「じゃあ2号が見えたのはたまたま?」

一方通行「俺が知るかよ」グデー

インデックス「ちょっ、電信柱に寄り掛かるのは止めてほしいかも!」グイグイ

一方通行「すげェだりィ」

インデックス(これは重傷だね……)
137: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:10:19.85 ID:Bef9DP8x0
スーパー


インデックス「また何かお店を開くなら私に声掛けてね」

一方通行「へいへい……オラ、好きなの買って来い」

インデックス「……お菓子も買っていい?」

一方通行「はァ……じゃ俺が飲み物適当に見てくる」

インデックス「さすがあくせられーた! いってきまーす!」ダダダッ

一方通行「やれやれ……保護者って大変なンだな」






一方通行「飲料のコーナーは……向こうか」

一方通行「ちっ、めンどくせェな」スタスタ


<うーん、コレは初めて見た銘柄ね。


一方通行(何この女……すげェ邪魔くせェ)
138: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:11:18.43 ID:Bef9DP8x0
一方通行「オイ、向こう行きてェンだからどけ」

フレンダ『あ、ゴメン……って、え?』

一方通行「えっ」

フレンダ『えっ』

一方通行「ンだよ、さっさとどけ」

フレンダ『……アンタ、私の姿が見えるわけ?』

一方通行「えっ」

フレンダ『えっ』

一方通行「……」

フレンダ『……』

一方通行「見えねェし聞こえねェ」スタスタ

フレンダ『ちょっと待って! アンタ見える人ってわけね!?』ガシッ

一方通行「見えねェよ! 聞こえねェよ!!」ギャースカ

フレンダ『いやそれ見えてるし聞こえてるって!』ギャースカ
139: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/12(水) 22:12:08.65 ID:Bef9DP8x0
一方通行「離せ! たった今しがた解決したばっかなンだぞこちとら!」

フレンダ『なに本業? なら手伝ってよ! 成仏すんのに手を貸して欲しいってわけよ!』

一方通行「うるっせェ! なにさり気なくカゴにサバ缶入れてやがンだ!」

フレンダ「だってコレ私が死んだ後に出た銘柄だもん!」

一方通行「知るか!」

インデックス「あくせられーた……?」

一方通行「シスター、いいとこに来た。コイツひっぺがすの手伝え」

インデックス「コイツって……この金髪の女の人?」

フレンダ「え、なにアンタも見えるの? これは一世一代のチャンスってわけよ!」

一方通行「一世一代終了してやがンだろォが!」プンスカ

インデックス「えーとね、あくせられーた」

一方通行「あン?」

インデックス「すごい注目浴びてるんだよ」


<ヤダ、あの人一人で騒いでるー

<コワーイ


一方通行「」
195: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:54:23.39 ID:R7UoN+XF0
とある公園――


インデックス「とうまに連絡したら、『一方通行が一緒なら安心だ』だって」

一方通行「あそォ……」グデー

インデックス「大丈夫?」

一方通行「もォ知らねェ。だりィ」ダラー

インデックス「そして、あなたは……」

フレンダ『私はフレンダ。脚線美に自信があったから、幽霊になっても足があって安心したってわけよ』

インデックス「そ、そう……」

一方通行「俺は一方通行。上から読ンでも下から読ンでも一方通行だ」フフン

インデックス「いやそれ間違ってるんだよ」

フレンダ(一方通行……どっかで聞いたことあるような?)
196: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:55:12.44 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『ねぇ、お願いがあるんだけど』

一方通行「却下」

フレンダ『まだ何も言ってない!』

一方通行「幽霊なンざと関わるのは金輪際お断りなンだよ」

フレンダ『お願い! 手を貸して!!』

インデックス「あくせられーた、私はシスターとして放ってはおけないかも」

一方通行「……」エー

インデックス「彷徨える魂に手を差し伸べるのがシスターとしての使命なんだよ」

フレンダ『さっすが修道女は話がわかるってわけね!』ヒャッホウ

一方通行「ちっ……せっかく解決したと思ったらまた憑かれンのかよ」

フレンダ『憑くつもりはないんだけどね。手伝って欲しいだけなのよ』

一方通行「一緒じゃねェか」
197: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:56:05.58 ID:R7UoN+XF0
インデックス「これはまだおくり屋さンは続けるべきって主の思し召しかも」

一方通行「なンで見ず知らずの外人幽霊を成仏させなきゃならねェンだよ」

フレンダ『し、辛辣……』

一方通行「祖国に帰れ」ゴロン

フレンダ『』

インデックス「あくせられーた、ちょっと厳しいかも」

一方通行「アイツとは状況が違ェだろ。俺がコイツに手を貸す道理はねェ」

インデックス「それでもおくり屋さンなの?」

一方通行「……なに?」

インデックス「あくせられーたには資質があるんだよ。ううん、おくり屋さンになるべくしてなったんだよ」

一方通行「……」

インデックス「あくせられーたの、お店を開くって熱意はその程度のモノだったのかな?」

一方通行「……」

一方通行「……そォだ」ハッ

フレンダ(おや……?)
198: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:57:00.17 ID:R7UoN+XF0
一方通行「そォだな、能力あンのにやらねェのはただのダメ人間だな」ウン

インデックス「そうなんだよ!」

一方通行「飛べねェ豚はただの豚だしな」ウン

インデックス「うん? うん、そうなんだよ!」

一方通行「力なき正義は無力、正義なき力はただの暴力だしな」ウン

インデックス「いやそれは関係ないと思うけど」

フレンダ『じゃ、じゃあ手伝ってくれるってわけ!?』

一方通行「……あァ、仕方ねェな」

フレンダ『やった! ありがたい!』

一方通行「レベル5第一位改め、おくり屋さンの一方通行です」ハイ

インデックス「シスター改め、アシスタントのインデックスです」ハイ

フレンダ『』

一方通行「あン?」

フレンダ『……え、第一位?』

一方通行「おォ」

フレンダ『……マジ?』

一方通行「マジ」ウン

フレンダ『』
199: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:57:49.88 ID:R7UoN+XF0
一方通行「オマエの話を聞く前に解決しておきてェ事がある」

フレンダ『なに?』

一方通行「なンで俺は見える体質になっちまったンだ?」

インデックス「うーん……もしかしたら、本来持っていたモノかも」

一方通行「あン?」

インデックス「今まで見てきた普通の人間の中にも幽霊が見えてたかもしれないってこと」

一方通行「成程……俺が気がつかなかったってだけか」

インデックス「でもでも、それは可能性の一部でしかないかも」

一方通行(まァ……俺が殺した人数は数知れねェしな)

インデックス「ところで、あなたの姿は誰にも見えないんだね?」

フレンダ「そう。声が届いたのもアンタらが初めてってわけ」

一方通行「因果律か……」

インデックス「私は蝕の辺りでギブアップだったんだよ」

一方通行「あァ? あンなもン鼻で笑いながら読めンだろ」フフン

フレンダ(なんの話……?)
200: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:58:52.47 ID:R7UoN+XF0
一方通行「まァ依頼を受けたからにゃオマエの成仏手伝ってやる」

フレンダ『助かるわ! ありがとね!』

インデックス「生前の記憶はあるの?」

フレンダ『バッチリよ』

一方通行「じゃあこの世の未練に心当たりは?」

フレンダ『それもバッチリ』

一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「ざけンな。ならてめェで解決しろ」スタスタ

フレンダ『え、ちょっ! 待って待って!』

一方通行「うぜェ。俺は帰って世界の車窓から見るンだよ」

インデックス「すっごい意外なんだよ!?」

一方通行「今の俺に必要なのは癒しだ。解決できンなら自分でやれ」

フレンダ『ちょっと待って! 話だけでも聞いて欲しいってわけよ!』
201: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 21:59:35.51 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『あ、このヤシの実サイダーって結構美味しい』ズズー

一方通行「オマエも質量持ちかよ」グデー

インデックス「最近の幽霊はこういうのが主流なのかな」

一方通行「知らねェ。トレンディーなンじゃねェ?」

インデックス「トレンディー!?」

フレンダ『それでね、確かに私は記憶も未練の心当たりもあるんだけど……』

インデックス「何か事情があるの?」

フレンダ「そう! それがちょっと一筋縄じゃいかないってわけ」

一方通行「何もったいぶってンだよ幽霊のくせに。さっさと話せオラ」グデー

フレンダ『……』

インデックス「あくせられーた、手厳しいってば!」
202: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:00:25.08 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『実は私、ある組織の一員だったのよ』

一方通行「裏か?」

フレンダ『第一位ならわかるかもしれないけど、暗部よ』

インデックス「あんぶ?」

一方通行「それで? 抗争に巻き込まれて死ンだか?」

フレンダ『それも間違ってないけど……私は仲間に殺されたの』

一方通行「はァ?」

フレンダ『第二位知ってる? 未元物質。アイツに襲撃されてさ……』

一方通行「あン? じゃオマエはアイテム所属か」

フレンダ『え、知ってんの?』

一方通行「因みに垣根は俺がミンチにしといた」ハイ

フレンダ『』

インデックス「ミ、ミンチ……」
203: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:01:09.82 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『ま、まぁそれは置いといて……』

一方通行「それで?」

フレンダ『奴に脅されて、仲間の居場所ゲロッちゃったってわけ』

一方通行「売ったのかよ。確かリーダー原子崩しだろ? なら殺されるな」ウン

インデックス(えーと……これは私が聞いててもいい話なのかな……立場的に)

一方通行「そォか、それで原子崩しを怨ンでるって事か」

フレンダ『違うって、逆よ』

インデックス「逆?」

フレンダ『麦野に……皆に一言謝りたくってさ』

一方通行「殺されてンだぞオマエ」

フレンダ『それでもよ。麦野の判断は暗部のリーダーとして当然だったし』

インデックス「そんな……」

フレンダ『結局、我が身可愛さに仲間売った私が悪いってわけ』
204: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:01:54.35 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『そのせいで結果的に皆を傷付けちゃったし、バラバラになっちゃったし……』

一方通行「アイツら復活したぞ」

フレンダ『それも知ってる。さり気なく様子見たりしてるしね』

インデックス「普通に謝るんじゃダメなの?」

フレンダ『結局……見えない聞こえないならどうしようもないってわけ』

一方通行「はい」ハイ

インデックス「はい、あくせられーた」

一方通行「文字で伝える」

フレンダ『それただの恐怖現象!』

一方通行「はい」ハイ

インデックス「はい、あくせられーた」

一方通行「鏡越しに写りこむ」

フレンダ『それも恐怖現象!』

一方通行「詰ンだ」グデー

フレンダ『早い! 諦め早い!!』
205: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:02:43.74 ID:R7UoN+XF0
一方通行「でもどォしようもねェだろ、見えねェ聞こえねェなら」

インデックス「そうだね……」

フレンダ『さっきの方法は私も考えたけど、やっぱりどうせなら自分の口で伝えたいってわけよ』

インデックス「うん、その方がいいね!」

一方通行「あン? そういやこないだ浜面墓参り行くとか行ってたな」

フレンダ『あー、来た来た。全力でアピールして、結局無視されたわ』

インデックス「悲しいかも……」

フレンダ『あと、いい加減供え物としてのサバ缶とシャケ缶の比率2:8を変えて欲しいわね』

一方通行「それはどォでもいい」ウン

インデックス「それは別に心底どうでもいいんだよ」ウン

フレンダ『……結局アンタたちが優しいのか厳しいのかわかんない』
206: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:03:20.63 ID:R7UoN+XF0
インデックス「じゃあなんとかして方法を考えておくね」

一方通行「とりあえず今日は解散だな」

インデックス「そうだね、もう遅いし」

フレンダ『また明日ここでいい?』

一方通行「あァ、仕方ねェな」グデー

インデックス「了解なんだよ!」

フレンダ『助かるわ。じゃまた明日』フヨー

インデックス「ばいばーい!」





一方通行「オマエは送ってってやる」

インデックス「む、一人で帰れるんだよ」

一方通行「へェ……補導されても問題ねェンだな?」

インデックス「……お願いします」
207: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:04:06.77 ID:R7UoN+XF0
インデックス「ただいまー!」

上条「遅かったな、大丈夫だったか?」

インデックス「あくせられーたが送ってくれたから大丈夫!」

上条「そうか、悪かったな一方通行……」

一方通行「……」zzz

上条「」

上条「おぉぉぉぉい! 何いきなり玄関で寝てるんだ!?」

インデックス「あくせられーたはね、大変なんだよ……」

上条「どういうことだ?」

インデックス「生力尽くしてお仕事に取り組んでるからね、本当の意味で」

上条「そっか、精力尽くして……一方通行も疲れたんだな」

インデックス「うん、憑かれたんだよ」

上条「そんなに疲れる仕事なのか?」

インデックス「うーん……相手によっては憑かれないかも」

上条「接客か……大変だな」

インデックス「?」

上条「?」
208: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:05:01.35 ID:R7UoN+XF0
次の日――


一方通行「よォ」

フレンダ『あ、待ってたんだから』モグモグ

インデックス「サバ缶……美味しそう」ジュルリ

一方通行「なンでどいつもこいつも食欲ある幽霊なンだよ」

インデックス「死んで欲はなくなるっていうのは迷信なんだね」

フレンダ『ぷはー、ご馳走さま!』

一方通行「さっそく作戦会議を始めます」ゴロン

インデックス「ベンチ占領しないで!」

一方通行「とりあえずオマエはアイテムの連中に謝りてェと」

フレンダ『うん』

一方通行「できれば直接がいいが方法が思いつかねェと」

フレンダ『そうそう』

インデックス「何かアイディアがあるの?」

一方通行「当たり前だろォが」フフン
209: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:06:00.08 ID:R7UoN+XF0
ヒャマダ電気――


インデックス「ここって……」

フレンダ『家電量販店よね? 何をするわけ?』

一方通行「いいか、幽霊ってのはキャメラ越しなら写りこむもンだ」

インデックス「そうだね。2号とのぷりくらが証拠かも」

一方通行「つまりはレンズ越しなら姿が見えるってわけだ」

フレンダ『ふむふむ』

一方通行「そこで必要な機材として……コレだ」

フレンダ『ハンディカム?』

一方通行「これでオマエを撮りながら、同時にテレビで映せば……」

フレンダ『そっか! 結局はその場にいる事を証明できるってわけね!』

一方通行「そォだ。キャメラ越しなら声も届くだろ多分」ウン

インデックス「うー、機械のことはわからないかも……」
210: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:06:49.65 ID:R7UoN+XF0
店員「いらっしゃいませ、何をお求めでしょうか?」

一方通行「一番感度いいの」ハイ

店員「それでしたらこちらの最新型はいかがでしょう?」

一方通行「テレビに繋ぐやつ」ハイ

店員「それでしたらこちらで別売りになりますが」

一方通行「とにかく一番綺麗に写るやつ」

店員「でしたらやはりこの3Dスーパーハンディカムがお勧めですね」

インデックス「な、なんかカッコいいんだよ……!」キラキラ

一方通行「ふーン……3Dってアレだろ? 立体的に見えるってやつ」

店員「ええ、その通りです」

一方通行「なら幽霊も立体的に映ンな」

店員「えっ」

一方通行「好都合だ。コレ寄越せ」

店員「わ、わかりました……」
211: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:08:22.07 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『テスト?』

一方通行「あァ、持ってって写りませンじゃ意味ねェしな」

フレンダ『おっけー、了解ってわけよ』

一方通行「はい本番入りまァす!」ヘイ

フレンダ『』

インデックス「5秒前―! 4、3、2…………っ」ハイ

フレンダ『え、えー……どうも、フレンダでーす……』

一方通行「カットォ!」プンスカ

フレンダ『』

一方通行「なにその適当な挨拶。オマエなに? テレビナメてンのかコラ?」

フレンダ『いやナメてないナメてない! っていうかそもそもテレビじゃない!』

一方通行「あン?」

フレンダ『写るかどうかのテストでしょ!? 結局今のはどうだったわけ?』

一方通行「あ、悪ィ。電源入れてなかった」

フレンダ『』
212: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:09:19.77 ID:R7UoN+XF0
インデックス「ふぅ……どうやらちゃんと写るみたいだね」

一方通行「あァ、割りと立体的にな」

フレンダ『結局たかがテストでテイク24までいかされるとは思ってなかったわけよ……』ゼイゼイ

インデックス「これなら問題なさそうかも!」

一方通行「アイツら驚くぞ」グデー

フレンダ『いや誰でも驚くって、普通』

一方通行「……」

フレンダ『……な、なに?』

一方通行「なンか生意気だなオマエ、帰る」スタスタ

フレンダ『待って待って! ゴメン! なんかゴメン! 謝るから手伝って!』

一方通行「ちっ……幽霊風情が……」

フレンダ『えー……なんかすごい厳しいんだけど』
213: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:10:04.64 ID:R7UoN+XF0
一方通行「ところでどっかの教授は幽霊の正体はプラズマとか言ってたな」

インデックス「そうなの?」

一方通行「……」

フレンダ『……?』

一方通行「圧縮圧縮ゥ」プラズマ


ゴォッ!


フレンダ『おわぁっ!? な、なにすんの!?』

一方通行「いや、本当にプラズマならオマエの仲間作れると思ってな」

フレンダ『いらないから! 別に求めてないから!!』

一方通行「あそォ」ヒュン

インデックス「び、びっくりしたんだよ……」

フレンダ『結局第一位ってなんでもありってわけね……』
214: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:10:43.09 ID:R7UoN+XF0
アイテム新アジトーー


絹旗「さっきの電話誰からだったんですか?」

浜面「ん? 一方通行から」

滝壺「あくせられーた?」

麦野「第一位がなんか用事だったの?」

浜面「いや、来るらしい」

絹旗「……は?」

麦野「……どこに?」

浜面「ここに」

滝壺「いつ?」

浜面「今」

絹旗「いや超意味わかんないですよ、説明してくださいよ浜面のくせに」

浜面「俺にもわからないって。いきなりここ来るとか言われたんだし」

滝壺「どうかしたのかな?」
215: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:11:27.70 ID:R7UoN+XF0
バターーンッ!


一方通行「毎度ありィ!」ババーン

インデックス「おくり屋さンなんだよ!」バーン

絹旗「うわぁ!? 超びっくりした!」

麦野「言ってる側から来たわね……」

浜面「急にどうしたんだよ、ここに来るなんて」




インデックス「わー、そのポッキー美味しそうだね」

滝壺「フランだよ。食べる?」

インデックス「ありがとう!」モキュモキュ

一方通行「俺コーヒーな」ゴロン

滝壺「ちょっと待ってて」テテッ




浜面「聞けよ!!」

麦野「っていうかいきなり馴染んでんじゃねぇよ!!」
216: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:12:09.56 ID:R7UoN+XF0
絹旗「それで、第一位と超謎のシスターは何をしに来たんですか?」

一方通行「見せてェもンがあってな」グデー

麦野「見せたいもの? なにそれ」

一方通行「テレビあるか?」

浜面「ああ、最近買ったやつがあるぞ」

インデックス「ふぉぉぉぉ……すごい大きいんだよ!」キラキラ

絹旗「超3Dですからね、これでB級映画もバッチリです」フフン

一方通行「3Dか、丁度いいな」

滝壺「なにするの?」

一方通行「まァ見てろ」イソイソ

インデックス「レフ板オッケーなんだよ!」

一方通行「キャメラオッケー……浜面ァ! 照明もっとこっちに寄せろ!」プンスカ

浜面「」

麦野「……何が始まるのよ」
217: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:12:58.96 ID:R7UoN+XF0
一方通行「よし、じゃあ画面を切り替えろ」

浜面「ん? ああ」ピッ

フレンダ『……』ヤッホ

麦野「」

絹旗「」

浜面「」

滝壺「……フレンダ?」

フレンダ『……』ノソリ、ノソリ



一方通行<くーるー……きっとくるー……きっとくるー……



フレンダ『……』ヒタ、ヒタ

麦野「にゃぁぁぁぁぁぁ!? フレンダァァァァァァ!?」

絹旗「ひょわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

浜面「画面から! フレンダが! ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
218: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:13:40.97 ID:R7UoN+XF0
一方通行「はいオッケー」ウン

インデックス「掴みはバッチリだね」ウン

フレンダ『いや、おかげで少し傷ついたわよこっちは』

絹旗「え……フ、フレンダ?」

フレンダ『そ、私』

滝壺「あれ? でも部屋にはいないよ?」

一方通行「あァ、だってコイツ幽霊だし」

麦野「」

浜面「」

一方通行「3Dのおかげでリアル貞子できたな」フヒュゥ

インデックス「凄いやりきった感が出てるね……」

麦野「え、ちょっ、どういう事?」

フレンダ『麦野―、久しぶりー』

麦野「にゃぁぁぁぁぁ!?」

フレンダ『……正直傷つくわコレ』
219: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:14:29.65 ID:R7UoN+XF0
滝壺「へー、じゃあフレンダは本当にそこにいるんだね」

フレンダ『まーね。皆が見えないだけで』

麦野「科学の街で幽霊……有り得ないわ……」

絹旗「超C級映画っぽいですよ……」

フレンダ『誰がC級だ誰が』

浜面「で、でもどうして一方通行が?」

一方通行「あン? 知らねェけど、コイツに成仏すンの手伝えとか頼まれたンだよ」

絹旗「なるほど……冥土におくる、ですか」

滝壺「だからおくり屋さンって言ったんだ」ウン

麦野「滝壺のその順応性を分けて欲しいわ……」

インデックス「私達にしか見えないから、こうしてカメラを通したんだよ!」

フレンダ『そうそう、どうしても自分の口から伝えたい事があってね』

絹旗「伝えたいこと……?」
220: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:15:20.60 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『えーっと……麦野、滝壺、絹旗、ついでに浜面』

浜面「俺ついでかよオイ」

フレンダ『……ゴメンなさい』

絹旗「フレンダ……」

フレンダ『結局、命欲しさに口割ったことは今でも後悔してるってわけよ。大事な仲間を売ったって事をね』

麦野「……」

フレンダ『そのせいでバラバラになっちゃったみたいだし……本当ゴメン』

浜面「……」






一方通行「なァ、そっちに『君に届け』の13巻あるか?」

インデックス「えーっとね……今私が読んでるかも」

一方通行「あァ? 寄越せ」グイ

インデックス「ちょ、ちょっと待って! あとちょっとだから!」
221: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:16:27.42 ID:R7UoN+XF0
麦野「……フレンダ」

フレンダ『麦野は暗部のリーダーとして間違ったことしてないよ』

麦野「え?」

フレンダ『知ってるんだからね。時々あの時の事後悔してクマさん抱いてること』

麦野「い、言うんじゃないわよ!!」

フレンダ『結局自業自得だからさ、怨んだりもしてないってわけ』

麦野「……」

フレンダ『今回こうして幽霊やってんのも皆に一言謝りたかったからなのよ』






一方通行「『高校デビュー』の絵柄どっかで見た事あンだが」

インデックス「『先生!』と同じ作者だったハズだよ?」

一方通行「なるほどなァ……お、『会長はメイド様』じゃねェか」ノソノソ

インデックス「うすいってカッコいいよね!」

一方通行「ティンベーとローチンの使い手だしな」ウン

インデックス「いや盲目の剣士の方じゃないんだよ」
222: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:17:11.29 ID:R7UoN+XF0
麦野「フレンダ……ゴメン」

フレンダ『やめてよ麦野。私が好きなのはガンガン引っ張っていくタイプの麦野なんだし』

麦野「……ふふ、相変わらずね」

フレンダ『ちょっと雰囲気変わったね。皆のおかげって訳ね』

麦野「さーて、どうかにゃーん」

フレンダ『浜面、不本意だけど……フレメアの事ヨロシクね』

浜面「……ああ、任せとけ!」







一方通行「『レッツバリボー!』ねェ」ペラペラ

インデックス「私はその人の絵柄好きかも!」

一方通行「同じ作者のギネスのやつの方が面白ェだろ」

インデックス「うーん……好みだね」
223: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:18:24.95 ID:R7UoN+XF0
滝壺「あ……フレンダ、足が」

フレンダ『……あー、目標達成しちゃったから、もう行かなきゃならないのか』

絹旗「え!? も、もう消えちゃうんですか!?」

フレンダ『結局私が現出してた理由を達成しちゃったからね。仕方がないって訳よ』

絹旗「そんな……」

フレンダ『あと、お墓参りは嬉しいんだけど……麦野、シャケ缶はもうちょい減らしてくれてもいいよ?』

麦野「……生意気言っちゃってんじゃないわよ」






インデックス「最近実写化してるの多いね」

一方通行「基本的に全部ダメだろ」

インデックス「そうなの?」

一方通行「キャラの魅力は偉大だからなァ」

インデックス「私の好きなのは実写化してほしくないかも」
224: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:19:38.74 ID:R7UoN+XF0
フレンダ『最期に、皆……元気でね』

浜面「……おう」

フレンダ『あの世で待ってるからねー!』

滝壺「フレンダ、ばいばい」

絹旗「フレンダ……うぅ」

麦野「……じゃあね」

フレンダ『あとあと、それからなんだけど……』

麦野「?」

フレンダ『あ、ヤバッ』



シュワァァァァァ……



麦野「」

絹旗「」

滝壺「……何が?」

浜面「フレンダ! 何がヤバいんだぁぁぁぁぁ!?」
225: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:20:24.19 ID:R7UoN+XF0
滝壺「なんにも写ってないね……」

絹旗「本当に消えちゃったんでしょうか……」

一方通行「消えたンじゃねェよ」

滝壺「あくせられーた?」

インデックス「神の下に導かれて行っただけなんだよ。心配は不要かも!」

麦野「アンタたち……」

麦野「少女マンガ読んでたくせに何偉そうにしてんだコラァァァァァ!!」

一方通行「反射」ピキーン

浜面「うぉっ!? 危ねぇ!?」

麦野「私たちのいい感じなやり取りの後ろでチマチマ漫画読みやがってよぉぉぉ!」

絹旗「そうですよ! 超台無しじゃないですか!!」

一方通行「うるっせェ! この場を用意してやっただけでも有り難く思え三下共!!」プンスカ

麦野「えー……」

絹旗「えー……」

滝壺「あくせられーた、ありがとう」ペコ

インデックス(とても素直……)
226: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:21:20.63 ID:R7UoN+XF0
麦野「ふーん……急に幽霊が見えるようになったの」

一方通行「おかげでこっちは2人も相手してンだよ、数日の間に」グデー

浜面「じゃあ店を開くって話はおくり屋になったんだな」

一方通行「いや、店……じゃねェよなァ」

絹旗「超霊媒師って感じですね」

麦野「まあ報酬もらえない時点で店として成り立たないわね」

一方通行「まァな」

麦野「まぁでも……一応感謝しとくわ」

絹旗「……そうですね。実際に話せたわけですし」

浜面「幽霊なら誰でも見えるのか?」

一方通行「いや、その区別はつかねェな」ゴロゴロ

絹旗「というか、超キャラ変わってません?」

インデックス「生気を吸われてるからだと思うの」

滝壺「だからこんなにゴロゴロしてるんだね」
227: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:22:29.81 ID:R7UoN+XF0
一方通行「ま、解決したし俺らは行くわ」

麦野「ん、ありがと」

滝壺「また来てね」

インデックス「うん! ポッキーご馳走さま!!」

浜面「頑張れよー!」

一方通行「毎度ォ」



<バタン……



浜面(まさか生気を吸われて夢どおりの性格になるとはな……)

麦野「あれ? 絹旗、ハチクロ知らない?」

絹旗「え? そっちに超積んであったはずですが……ってファイブもない!」

麦野「まさか……」

絹旗「超持ち逃げ!?」
228: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:23:18.65 ID:R7UoN+XF0
インデックス「あくせられーた、これからどうするの?」

一方通行「……なンかまだ遭遇する気がするンだが」

インデックス「なんとなくだけど、私もそう思うかも」

一方通行「一応継続だな」ウン

インデックス「これからは街を歩いて彷徨える魂を探す?」

一方通行「ン、めンどくせェがそれでもいいか」

インデックス「じゃあ明日から探索だね!」

一方通行「あァ、そうするか」

インデックス「じゃあまた明日! ばいばーい!!」





インデックス「ふんふーんふん」パタパタ

上条「あれ? インデックス、そのマンガどうしたんだ?」

インデックス「お仕事の報酬なんだよ!」

上条(げ、現物支給……!?)
229: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:24:32.47 ID:R7UoN+XF0
次の日――


インデックス「おはよう、あくせられーた」

一方通行「おォ」ダラー

インデックス(日に日にやる気を失ってる……?)

一方通行「よし、もう少し経ったら行くか」

インデックス「え? 何か用事でもあるの?」

一方通行「ンにゃ、この寝そべってる体勢が中々いい感じなンだ」ウン

インデックス「ダ、ダメだよ! これ以上ダラダラしてたら生気が枯渇しちゃうんだよ!」

一方通行「なに言ってンだオマエ、バカか」

インデックス「……」イラッ

インデックス「ほら行くよ!」グイグイ

一方通行「えー」ズルズル

インデックス「って重いぃぃぃ! 立って! せめて自分で立って!!」

一方通行「人っつー字はなァ、人と人とが支え合ってンだよ」

インデックス「支え合ってるいうより、寄り掛かってるだけかも!!」
230: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:25:18.15 ID:R7UoN+XF0
一方通行「……」スタスタ

インデックス「……」スタスタ

一方通行「どォだ?」

インデックス「うーん……やっぱりパッと見ただけじゃわからないかも」

一方通行「透けてる奴も浮いてる奴もいねェしなァ……」

インデックス「あれ……あくせられーた、コレ何?」

一方通行「あン? あァ、おくり道具」

インデックス「え!? そんなのあるの!?」

一方通行「じっくりコトコト清めた聖塩だ」ハイ

インデックス「あ、塩なんだ」

一方通行「万が一悪ィ霊だった場合は容赦なくコレを浴びせる」

インデックス「手作りでしょ? 効果はあるのかな?」

一方通行「少なくともオマエの名前負け教会よりはマシだろォな」

インデックス「こ、これはとうまのせいだもん!」
231: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:26:08.80 ID:R7UoN+XF0
インデックス「ところで、塩を浴びせるって……ただ撒けばいいのかな?」

一方通行「幽霊ってのは余程の殺気がねェ限りは気づかねェ」

インデックス「むぅ」

一方通行「この俺ですら背後を取られたくらいだからな」

インデックス「結構危険かも」

一方通行「例えば、だ」

インデックス「うん」

一方通行「こう……普通に歩いてて」スタスタ

インデックス「ふんふん」

一方通行「なンかおかしい、なーンかおかしいと思ったら……さり気なく塩を掴んで」

インデックス「掴んで?」

一方通行「振り向きざまに叩きつける!!」ベッ

青ピ「ギャァァァァァァァ!?」

インデックス「」
232: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:27:09.15 ID:R7UoN+XF0
一方通行「いいか、狙うのは目だ」ベッベッ

青ピ「痛い! なんか目が痛い!」

一方通行「例え人間だとしても、一定時間視界を奪えたらそれでいいンだ」ベッベッ

青ピ「ギャァァァァァァァ!!」

インデックス「わかった! わかったんだよ! というかその人は多分人間だからやめてあげて!!」

青ピ「」チーン

一方通行「このよォに、俺の作った聖塩には人間に対しても効果がある優れモノだ」フフン

インデックス「目に塩が入れば大概痛いかも!」

一方通行「つーわけで、オマエも一袋持て」ハイ

インデックス「……あれ? こっちのはピンク色なんだね」

一方通行「それは道に迷った時にも使える『めじるシオ』だ」フフン

インデックス「いや塩程度じゃ絶対目印として機能しないんだよ……」

一方通行「気を取り直して探索するか」スタスタ

インデックス「あ、待ってー」トテトテ



青ピ「二人の美少女による放置プレイ……本望や」ガク
233: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/13(木) 22:28:15.25 ID:R7UoN+XF0
一方通行「ン……」

インデックス「どうしたの?」

一方通行「今なンか聞こえなかったか?」

インデックス「え? 何も聞こえなかったけど……」


<ピロリーン、ピロリーン


一方通行「ほら」

インデックス「本当だ。なんだろ、電子音みたいな感じだね」

一方通行「携帯で写メ撮ってるみてェな……」

インデックス「どこだろう?」

一方通行「向こうだな」スタスタ





フレメア「噛むんとフニャンにゃん。にゃあにゃにゃあにゃにゃあ」トテトテ

駒場『……』ピロリーン、ピロリーン






インデックス「」

一方通行「……」
285: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:27:29.37 ID:cAdeSA510
フレメア「ふんふーん、今日はいい天気。にゃあ」

駒場『……』ピピピピロリーン




インデックス「どうしよう! 小さい女の子が盗撮されてるかも!」

一方通行「えー……」

インデックス「早くなんとかしないと危ないかもしれないんだよ!」

一方通行「えー……」

インデックス「あくせられーた? どうしたの?」

一方通行「いや……アイツ幽霊だわ完全に」

インデックス「えっ」

一方通行「何してンだマジでアイツバカかマジで本当」

インデックス「え、知り合い?」

一方通行「知り合いっつーか……まァ顔見知りだけどよォ」

インデックス「ならお話してみようよ!」グイグイ

一方通行「……」

一方通行「えー……」エー
286: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:28:15.87 ID:cAdeSA510
駒場『……どうやら今日も元気そうだな』

駒場『浜面に懐いているようだが。一応は安心か』

駒場『……ふっ』

一方通行「……」

駒場『……』

一方通行「……」

駒場『……違うぞ』

一方通行「いや違わねェよ何してンだてめェは」

駒場『……これには深い理由があってだな。そうだ、故あっての行動だ』

一方通行「『ふっ』じゃねェンだよ。何盗撮した挙句満足気に笑ってやがりますかァ?」

駒場『ふん……。人の話を聞かない、か。能力者』

一方通行「いや遅ェよ。今更それっぽい事言っても遅ェよ」

インデックス「盗撮は立派な犯罪なんだよ!」

駒場『……』

インデックス「……」

駒場『……違うぞ』

インデックス「違わないんだよ!!」
287: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:29:50.32 ID:cAdeSA510
一方通行「えー……マジで何してンのオマエ」

駒場『……』

一方通行「俺それなりにオマエの男気を買ったからサービス残業したンだよ。なァ」

駒場『……』フヨー

インデックス「質量はちゃんとして正座するんだよ!」プンスカ

駒場『……むぅ』ストン

一方通行「オマエそれがアレか、幽霊であることをいいことにあのチビ盗撮して満足かコラ」

駒場『……お前たちは、俺が見えるのか』

インデックス「見えるんだよ! カメラ越しにあの子を見てたあなたをバッチリ見てたんだよ!」

駒場『それならば話は早い。協力して欲しい』

一方通行「俺とコイツに盗撮の手伝いしろってェのか? あン?」カチ

駒場『……待て。そういう意味ではない』

一方通行「あァ?」

駒場『成仏するのを手伝ってくれないか?』
288: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:30:46.16 ID:cAdeSA510
一方通行「……まァ俺らはそれを仕事にしてるンだけどな」

駒場『……そうか。ならば好都合というものだ』

一方通行「つーかよォ、何してたンだよマジで」

駒場『その前に、礼を言わないとな。第一位』

一方通行「あァ?」

駒場『……無能力者狩りをしてた連中の排除だけでなく、船来を守ってくれた事だ。浜面と共にな』

一方通行「別にィ? どっちも俺の気まぐれだっつーの」グデン

駒場『……そうか』

インデックス「なんか見た目は完全にハードボイルドだね」

一方通行「中身はとンだロリペド盗撮野郎だったけどな」ハイ

駒場『』

一方通行「で、盗撮してた理由は? くだらねェ理由だと塩ぶっかけるからな」サッ

駒場『……わかった。話そう』
289: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:31:33.23 ID:cAdeSA510
駒場『……俺が現出したのはちょうど船来が狙われた辺りからだ』

一方通行「ほォ」

駒場『……最悪質量全開で挑むつもりだった』

インデックス「というか、見えない敵程怖いモノはないかも」

駒場『だが、お前と浜面に全てを任せた』

一方通行「なンでだ?」

駒場『……この世の事は生きている人間がやるべきだからだ』

一方通行「……けっ」

駒場『……その辺りからだな』

インデックス「なにが?」

駒場『写真を撮りたいと思い始めたのは』

一方通行「……」

インデックス「……」

駒場『……』

インデックス「まったく脈絡がないかも!!」プンスカ
290: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:32:24.24 ID:cAdeSA510
駒場『む。まだ話は終わってないが』

一方通行「ンだよ」

駒場『正直に言おう……私は生前、船来を可愛がっていた』

インデックス「それで?」

駒場『だが、ここまで写真を撮りたいとは思わなかった』

一方通行「……あン?」

駒場『……つまり。死んでから何故か写真を撮りたくなったんだ』

インデックス「それが未練ってことなのかな?」

駒場『……それは不明だ。いくら撮っても、こうして成仏していないのだから』

一方通行「ふーン……撮ったの少なかったンじゃねェの?」

インデックス「どのくらい撮ったの?」

駒場『SDメモリー……5枚分だ』

一方通行「……」

インデックス「」
292: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:33:21.20 ID:cAdeSA510
一方通行「あー……この際オマエが携帯持ってる事には目を瞑ってやる」

駒場『……』

一方通行「だがな、一つだけ解せねェ」

駒場『なんだ』

一方通行「SDはどこで手に入れてたンだよ?」

駒場『……ショップから借りている』

インデックス「そういうのを泥棒って言うんだよ?」

一方通行「なンだよオマエのその盗撮に対しての飽くなき探究心」

駒場『だから、俺にもわからないのだ』

インデックス「あくせられーた、どうするの?」

一方通行「はァ……このままだとあのチビに迷惑だからな。なンとかするしかねェだろ」

駒場『……助かる。能力者』

一方通行「うるせェよオマエその言い方、うるせェよ」
294: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:34:21.27 ID:cAdeSA510
インデックス「写真を撮りたいと思ったのが幽霊として現出してからって事は……」

一方通行「間違いなくそれに関係してンだろォな」

駒場『……しかし、いくら撮っても変化はなかったぞ』

インデックス「うーん……でも関係してないってことはないだろうし」

一方通行「いつも撮ってンのはさっきみてェな感じか?」

駒場『……いや。必ずしも一人の時だけではない』スッ

インデックス「あ、あの子と誰かが一緒に写ってるね」

一方通行「こっちは浜面とチビか」

インデックス「共通してるのはあの子が写ってるって事だけだし……」

一方通行「……」ウーン

インデックス「……」ウーン

駒場『……』ピロリーン

インデックス「撮った!? 今二人で一生懸命考えてるのに!」

駒場『……舶来が来た道を戻ってきたのでな』

一方通行「ダメだコイツ。ダメだ」
295: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:35:13.99 ID:cAdeSA510
一方通行「本人もわかってねェンだよな」

インデックス「うん、そうだね」

一方通行「これこそ無意識下の願望だよな」

インデックス「実はこんな事をやりたかったって思いつくことないかな?」

駒場『……』

インデックス「恥ずかしがることはないんだよ。願望は誰にでもあるんだから」

駒場『……とは言ってもな。まるで思いつかん』

一方通行「詰ンだなこりゃ」

インデックス「うー……ホラ、例えばあの子ともっと写真を撮りたかったーとか」

駒場『……』

一方通行「……」

インデックス「あれ、私何か変な事言った?」

一方通行「……それだ」ウン

駒場『確かに……それかもしれん』

インデックス「え!? 本当!?」
296: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:36:14.96 ID:cAdeSA510
一方通行「写真をっつーか、もっと二人で撮りたかった……じゃねェの?」

駒場『だが……二人で撮った写真ならば既にあるのだが』

一方通行「まァ、オマエの待ち受けツーショットだったしな」ウン

インデックス「でもでも、可能性としては高いかも!」

駒場『……そうかもしれない』

一方通行「他にも持ってたか?」

駒場『いや、二人で写ってるのは一枚だけだった』

インデックス「やっぱり! 生前、もっと二人で撮りたかったんだよきっと!」

一方通行「オマエのことだから、ンな事恥ずかしくて言い出せなかったンだろ」ダラン

駒場『……それは』

インデックス「じゃないと盗撮してた辻褄が合わないし、何より許しがたいかも」

一方通行「じゃないと盗撮してた辻褄が合わねェし、俺の立場がねェ」

駒場『……』

インデックス「違ってたらどうする?」

一方通行「犯罪霊として消す」ハイ

駒場『』
297: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:37:06.01 ID:cAdeSA510
インデックス「ならそれこそが鍵となってるかも!」

一方通行「モノは試しだ。確認してみるぞ」

駒場『……手段は?』

一方通行「さすがに『オッサンの幽霊が写真撮りたがってるから』じゃキツいな」ウン

インデックス「うん? でもでも、あの子一人を撮ることにして、さり気なく写り込めばいいんじゃないのかな」

一方通行「……」

駒場『……』

一方通行「採用」ハイ

インデックス「やった!」

一方通行「そういうこった。準備しろ」

駒場『……しかし』モジッ

一方通行「モジモジしてンなよオッサン。鬱陶しい」ダレー

駒場『』
298: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:38:07.66 ID:cAdeSA510
インデックス「ねーねー、そこのあなた!」ヒューヒュー

フレメア「んにゅ? 何?」

インデックス「すごいオシャレさんだね!」

フレメア「そう? 大体、いつも適当に決めてるけど。にゃあ」

インデックス「お人形さんみたいだね! リカちゃん的な意味で!」

フレメア「?」

インデックス「写真撮っていいかな?」

フレメア「うん、別にいいにゃあ」

インデックス(えーと……一番右上のボタンを一回、あとは真ん中を一回……)カチ

フレメア「にゃあ。ここでいいの?」

インデックス「目標をセンターに入れてスイッチ……目標をセンターに入れてスイッチ……」ブツブツ

フレメア「?」

インデックス「そ、それじゃいくよー!」ドキドキ

フレメア「うん」

インデックス「3、2、1…………デストロイッ!」ピロリーン

フレメア(ですとろい?)
299: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:38:52.33 ID:cAdeSA510
インデックス「ほっ……上手く撮れたんだよ……」

フレメア「もういい?」

インデックス「あ、うん! ありがとう!」

フレメア「にゃあ。ばいばい」フリフリ





インデックス「撮れた! ちゃんと撮れたんだよ!」ホラ

一方通行「つーかデストロイってなンだよもっと他になかったのかよ」

インデックス「う、緊張して勝手に出てきちゃったんだもん……」

一方通行「オラ、ちゃンと二人で写ってンぞ」

駒場『……』

一方通行「あン?」

駒場『……礼を言う』

インデックス「……え、えへへっ」
300: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:39:53.48 ID:cAdeSA510
インデックス「あ、身体が……」

一方通行「どォやら正解だったみてェだな」

駒場『ああ、身体が消えていってるのに不思議と怖くない』

一方通行「やり残した事を消化できたからじゃねェの?」

駒場『俺は……舶来のことを、心のどこかで娘だと思っていたんだな』

インデックス「そうかも。一緒に写ってる時の顔、すっごい優しい顔だったもん!」

駒場『……一方通行』

一方通行「あン?」

駒場『浜面だけだと危なっかしいところがある。まとめて面倒を見てやってくれ』

一方通行「なンで俺が」

駒場『……お前という男だから託す事が出来るんだ』

一方通行「……ちっ、わァったよ」

駒場『……すまんな』

インデックス「あなたも、いずれあの子と同じ所で再会できるよ」

駒場『……そうだと、いいな』
301: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:40:43.12 ID:cAdeSA510
駒場『……限界だ』

一方通行「まァ……後の事は任されてやるよ」

駒場『……ふっ。それなら安心して成仏できるというものだ』

一方通行「けっ……」

駒場『……』

一方通行「……」

駒場『……それから』




シュワァァァァ……






インデックス「」

一方通行「……あの野郎、絶対消えるタイミングわかってて何か言いかけやがったな」イラッ

インデックス「せっかくおくったのに! すっごいモヤモヤするんだよ! 毎回!」プンスカ
302: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:41:35.94 ID:cAdeSA510
一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「……」

インデックス「でも、無事おくれてよかったね」

一方通行「あァ」

インデックス「きっとあの子の事をとても大切にしてたんだね」

一方通行「……そォだな」

インデックス「2号の時もそうだったけど、思い出の品は一緒に消えるんだね」

一方通行「あン? 携帯ねェのか」

インデックス「ふふっ、きっと誰にも見られたくないんじゃないのかな」

一方通行「……ちっ、恥ずかしがり屋のオッサンとか笑えねェぞ」

インデックス「じゃあ次行こう、次!!」

一方通行「その前にコーヒー」ダラン

インデックス「えっ」

一方通行「急に疲れた。やる気起きねェ。歩きたくねェ」グデン

インデックス(か、活動限界!?)
303: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:42:24.07 ID:cAdeSA510
<ピロリロリン


フレメア「あ、メールだ。にゃあ」

フレメア「ふーんふんふー」

フレメア「……」

フレメア「……うにゅ?」




差出人:不明
件名:なし
本文:

風邪、ひくな。




フレメア「むー?」

フレメア「誰? にゃあ」ニャン
304: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:43:18.30 ID:cAdeSA510
ファミレスーー


一方通行「ステーキセットとコーヒー」

インデックス「えっとね、うんとね……ハンバーグセットとエビドリア!」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」ペコ

一方通行「しかし金にならねェな」グダッ

インデックス「確かにそうかも……」

一方通行「3人もおくって報酬はマンガ借りパクだけかよ」

インデックス「あ、返さないので決定なんだ」

一方通行「しかも解決する度やる気なくなるし……どォなってやがンだマジで」

インデックス(生気……生きる気力がなくなっちゃったら、あくせられーたはどうなるのかな)

一方通行「眠ィーだりィー」ワサワサ



<えー、信じられませんわ

<本当ですって!



一方通行「しかも隣はメスガキでうるせェし……」ゴロゴロ
306: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:44:12.59 ID:cAdeSA510
佐天「本当なんですよ! 見た人何人もいるんですから」

黒子「その、白い二人組の男女でしたか?」

初春「ええ。なんでも……何もないところに向かって会話してるような感じらしいですよ」

黒子「それただ二人で話してるだけでは?」

佐天「それが、どうにもチグハグみたいなんですよ」

黒子「だからって幽霊と会話してるとは限りませんの」

初春「特に男の人の方はハンバーガーショップとか喫茶店でも大暴れだったとか」

黒子「まあ、怖いですわね」

初春「もしかしたら頭のネジが飛んでいる方なのかもしれませんね」

佐天「もー、二人とも夢がないなー」

黒子「夢のある話ではないですの」

佐天「この学園都市で幽霊がいるってだけで夢のある話なんですよ!」
307: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:44:58.82 ID:cAdeSA510
インデックス「……」

一方通行「……」

インデックス「……あくせられーた」

一方通行「違ェ。絶対に違ェって俺の心が叫ンでる」ウン

インデックス「も、もしかして私たち結構有名なのかな」

一方通行「おくり屋さンっつっても店じゃねェし……アウトサイダーな感じなンだけどな」

インデックス「なるべく人前で話さないようにしないと!」

一方通行「つってもよォ、アイツら基本的に普通に話してくるからなァ」グデッ

インデックス「こっちもついつい生身の人間のように接しちゃうんだよね……」

店員「お待たせ致しました」コトコト

一方通行「……ま、とりあえず食うか」

インデックス「いっただっきまーすっ!」
309: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:45:52.60 ID:cAdeSA510
初春「そろそろ出ますか?」

黒子「そうですわね。これからお洋服を見に行く予定ですし」

佐天「あんまり遅くなったら完全下校時刻になっちゃいますしね」

初春「でもちょっと見てみたい気もしますね、白い二人組」

黒子「およしなさいな。もしかしたらアブない方かもしれませんのよ?」

佐天「でも特徴が『白い二人組の男女』だもんね」

黒子「そんなアバウトな情報で見つかるわけが……」




一方通行「……」モグモグ

インデックス「……」モキュモキュ




佐天「……」

初春「……」

黒子「いいいい、いたーーーー!? 本当にいましたのぉぉぉぉぉ!!」
310: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:46:47.58 ID:cAdeSA510
一方通行「……」モグモグ

インデックス「……」モキュモキュ





佐天「うわ、本当に噂どおりの白さ……絶対噂の二人組ですって!」

黒子「驚きの白さ……間違いないですの!」

佐天「なんかアレですね、シーツ被ってるみたいですね」

黒子「このお二人、ゲレンデ行ったら確実に同化しますの」

佐天「トイレにいたら便座に間違えられるかもしれませんよ」

黒子「漂白剤を使ったが如く白いですわ」

佐天「カレーうどんとか絶対食べられないほど白いですね」ウン

黒子「でも、牛乳を零しても大丈夫という利点はありますの」ウン

初春「お、落ち着いてください! すっごい失礼ですから……」



一方通行「もォ遅ェよ花畑牧場」ユラリ



初春「」
311: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:47:39.37 ID:cAdeSA510
黒子「あ……わ、私ったら……」

佐天「ヤバッ……」

一方通行「なァ、オマエらすげェな」

佐天「な、何がですか……?」

一方通行「レベル5の第一位に正面きって喧嘩売るバカなンざそうそういねェよ?」

黒子「」

一方通行「尊敬するわァ……そこいらの軍より勇気あンな」ダラーン

黒子「だ、第一位様!?」

一方通行「アレだな、うン。骨だけ残してやるわ」ウン

佐天「」

一方通行「あはぎゃハッ」カチ



ドガァァァァンッ!!



黒子「ギャーーーー!?」
312: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:48:46.71 ID:cAdeSA510
一方通行「なァ、聞いてンのか」ゴロン

黒子「はい、聞いておりますの」

一方通行「店ブッ壊して追い出されて……食事の途中だったのにだ」

佐天「はい、そうですね」

一方通行「わかるか? ただ飯食ってただけなのに指さされて、やれ『白い』だの『白い』だの……なァ?」

初春「はい、申し訳ありませんでした」

インデックス「あくせられーた、ずっと正座はそろそろ可哀相かも」

一方通行「オマエら身分証明書出せ」

佐天「は、はい……」

一方通行「初春飾利……顔と名前覚えたからな。次なンかしてきたら容赦しねェぞコラ」

初春「肝に命じておきます」

一方通行「佐天涙子……柵川中学だな、オーケーだコラ」

佐天「すいませんっした」

一方通行「……」

黒子「……」

一方通行「モノクロ子……常盤台だからって調子に乗ってンじゃねェぞコ」

黒子「おぉぉぉぉいっ! 白井! 白井黒子!」ドジャーン
313: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:49:49.03 ID:cAdeSA510
一方通行「あァ?」

黒子「あぅっ……な、名前間違っておりましてよ?」

一方通行「白くて黒いんだからモノクロで十分だろ」

黒子「……」

一方通行「アレだな、赤井青子とかじゃなくてよかったな」ウン

黒子「」

一方通行「桃井緑子とか」ハイ

佐天「あ、それちょっと可愛いですね」

黒子「私をバカにしてるんですの!?」

一方通行「バカにして来たのはオマエだろォが!!」カッ

黒子「ぐっ……い、言い返せませんの……」

初春「あ、あのー……」

一方通行「はい花畑牧場」ハイ

佐天(顔と名前覚えた意味ない……)

初春「あ……やっぱり、あの時私を助けてくれた人ですよね!?」

一方通行「あン?」
314: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:50:43.39 ID:cAdeSA510
初春「あの時ですよ、アホ毛ちゃんの……」

一方通行「あー……打ち止めをメルヘン野郎から庇ってくれてた奴か」

初春「あの時は第二位の人から守ってくださってありがとうございました!」

一方通行「別にィ。ただあの野郎ミンチにするついでだっただけだ」

初春「でも、あなたは私の恩人です!」

一方通行「ほォ、ってことはコイツらはツレの恩人をバカにしたわけだ」

黒子「」

佐天「」

インデックス(ね、根に持ってるんだよ!)

一方通行「ちっ……まァいい。もォナメた口利くンじゃねェぞ」

初春「ま、待って下さい!」

一方通行「あァ? 礼なら聞いたっつー」

初春「幽霊見えるって本当ですか?」シレッ

一方通行「……」イラッ

佐天(初春……強い子!!)ゴクリ

黒子(初春……スゲーナスゴイデス!!)ゴクリ
315: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:51:30.27 ID:cAdeSA510
一方通行「花畑牧場よォ」

初春「はい?」

一方通行「いいもンもンじゃンじょン」ムシムシムシッ

初春「ああっ! や、止めてください! 花を毟らないでください!」

一方通行「この状況でよく話を戻せンな、すげェよオマエ」ムシムシッ

黒子(激しく同意ですの)

インデックス「あ、あくせられーた……本当の事なんだからそれくらいにしてあげたら?」

黒子「えっ」

佐天「えっ」

一方通行「ちっ……」

黒子「ほ、本当の事とは?」

インデックス「私たちは幽霊見えるよ? 話せるし、向こう次第で触れるの」

佐天「マ、マジ?」

インデックス「む、嘘なんて吐いてないんだよ! だって私たちはおくり屋さンだからね!」フフン

初春「お……おくり屋さン?」
316: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:52:27.29 ID:cAdeSA510
一方通行「何らかの未練があって彷徨ってる幽霊を冥土におくる……おくり屋さンだ」

黒子「そんな事って……」

インデックス「そう言えばあなたとは一度会ってるよね」

黒子「あ、地下でお会いしましたわね」

佐天「え、じゃあお二人はそういう専門のお店って事ですか?」

一方通行「店、じゃねェよなァ……」ウン

インデックス「お店……ではないかも」ウン

黒子「霊媒師的な存在なんですの?」

一方通行「モノクロ、それが一番近ェ」

黒子「誰がモノクロか!」

一方通行「モノクロ子」ハイ

黒子「モノはいりませんの! クロ子でいいんですわ! いや黒子ですけども!」プンスカ

初春(白井さんのツッコミにキレがあるなう)ポチポチ
317: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:53:27.86 ID:cAdeSA510
佐天「へー、じゃあ本当に幽霊が見えるんですね」

一方通行「おォ」グダッ

黒子(急にグダりましたの)

インデックス「今のところ3人もおくったんだからね!」フフン

佐天「すっごい! やっぱりシスターさんってそういうのが得意なんですか?」

インデックス「全員が全員そういうわけじゃないよ? ただ……」

初春「ただ?」

インデックス「私のように、選ばれた人間にしか出来ないお仕事かも」キラン

佐天「お、おぉぉぉー……」

一方通行「何威張ってやがンだ? アシスタントのくせに」グデー

インデックス「む、アシスタントだって立派なおくり屋さンだもんね!」

黒子「では、今もそこいら辺に幽霊が見えるのでしょうか?」

一方通行「あ、それはわかりませン」ウン

黒子「えっ」

インデックス「生きている人間との区別がつかないところが悩みどころなんだよ」

黒子「いやそれダメですの」
318: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:54:18.39 ID:cAdeSA510
佐天「今度御坂さんにも話してみようよ」

インデックス「え、短髪?」

初春「そうですね。御坂さんなら興味津々で食いついてくれるでしょうし」

黒子「こちらのシスターさんはお姉さまとも面識ありますしね」

一方通行「ダメだ」

佐天「どうしてですか?」

一方通行「ダメ。絶対ダメ」ウン

黒子「ですからどうしてですの?」

一方通行「ダメだっつってンだろォが!!」プンスカ

黒子「」ヒィ

一方通行(超電磁砲に9982号おくったとかバレたらめンどくせェし)

インデックス「あくせられーた?」

一方通行「いいか、超電磁砲に俺らがおくり屋さンだって話してみろ」

初春「ど、どうなるんですか……?」

一方通行「見える幽霊をとにかくおくる。オマエらンとこに」ハイ

初春「」
319: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:55:11.66 ID:cAdeSA510
黒子「そ、そんな事できるわけが……」

一方通行「いいのか? 俺はマジで見えるし会話もできるンだぜェ……?」

初春「うっ……」

一方通行「あっ」

佐天「ど、どうしたんですか?」

一方通行「やべェ。今オマエらの後ろにいる奴アレだわ」

黒子「アアアア、ア、アレとは……?」ガクガクブルブル



一方通行「俺が、おくる、対象ォ」ニタリ



初春「ひぃぃぃぃぃ!!」

黒子「うにゃぁぁぁぁぁぁ!!」ヒュンッ

佐天「白井さん空間移動ズルいですよぉぉぉぉぉ!!」



<ダダダダッ……



一方通行「ちょれェ」フフン

インデックス「あくせられーたって意外とお茶目さんかも」
320: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:56:09.89 ID:cAdeSA510
一方通行「あーめンどくせェ事になったな」ダラー

インデックス「めんどくさいこと?」

一方通行「思春期の女ってのは噂が好きなンだよ」

インデックス「つまり?」

一方通行「おくり屋さンの存在が世に広まる」

インデックス「有名になるのはいけないことなの?」

一方通行「考えてみろ。こういう仕事はアウトサイダーだからいいンだよ」

インデックス「あうとさいだー……」

一方通行「本当に存在するかどうか怪しい、不思議な店」

インデックス「な、なんかカッコいいかも!」

一方通行「だろ? それがモノクロ子のせいで顔も名前もバッチリ覚えられちまった」

インデックス「あ、それで定着したんだね」

一方通行「普通の除霊の依頼とか来ても、俺らに見える保証もねェし」
321: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:57:10.03 ID:cAdeSA510
インデックス「もしかしたら私たちの見える能力は局地的なモノなのかもしれないね」

一方通行「どういう事だ?」

インデックス「生前私たちに何か関わりがあった人物……または、私たちでおくる事ができる人物限定とか」

一方通行「あの金髪も一応知り合いの仲間だったしなァ」

インデックス「うん。ただ確証はないけど」

一方通行「こンな状態で店を名乗るわけにいかねェし……」

インデックス「やっぱり、私たちは霊媒師的な意味でのおくり屋さンだね」

一方通行「もォいいやなンでも」グデン

インデックス「オンオフの切り替えが凄まじいんだよ……」

一方通行「飯の続きでも行くか」

インデックス「わー、本当!?」

一方通行「禄に食ってねェだろ、オマエも」

インデックス「流石あくせられーた、わかってる!」
322: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/14(金) 22:58:44.85 ID:cAdeSA510
とある研究所――。



<ははっ……そうか、第一位がねぇ……。

研究員「ああ、一応耳に入れてやろうと思ってね」

<ありがとよ。俺はアイツの動向を知る必要があるからな。

研究員「じゃあ私はこれで」



ウイーン……



<日和ってるなぁ、一方通行……。

<俺がお前のとこに行くまで、精々表の仕事を楽しむんだな。

<いずれお前の全てを壊してやるよ……くはははっ!

<……。

<バンッ! バンバンッ! ギュイーンッ!

<ゴンッ! ビタンッ!

<…………。



垣根「まぁ出られないんですけどね」ウン

垣根「コレ壊しに来てくれないかな、一方通行」コポポポ
356: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:29:01.63 ID:czmnsAku0
それから暫く経ったある日――。


一方通行「じゃあ面接をはじめます」ハイ

姫神「よろしくお願いします」

一方通行「あー、まず『おくり屋さン』を志望した動機はなンですか?」

姫神「私は特殊な能力を持っているので。それを生かすことのできる仕事だと思い。志望しました」

一方通行「ほォ……具体的には」

姫神「吸血殺し。吸血鬼を消滅させる能力です」

一方通行「またのご応募をお待ちしてます」

姫神「……」

一方通行「……」

姫神「どうして。ダメだったんですか?」

一方通行「いや別に吸血鬼の相手してねェし」ウン

姫神「……」

一方通行「……」

姫神「……それは。盲点」ウン

一方通行「そォか」ウン
357: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:29:53.60 ID:czmnsAku0
一方通行「よォ」

インデックス「あれ、応募してきた人は?」

一方通行「もォ帰った」グダッ

インデックス「採用しなかったの?」

一方通行「近しいもンはあるンだがな……ジャンルが違ェかった」

インデックス「ジャンル?」

一方通行「ワサビとカラシみてェな」

インデックス「何その例え!? わかりづらいかも!」

一方通行「寿司やそうめんにカラシ使うか? シュウマイや納豆にワサビ使うか?」

インデックス「oh……そう説明されたら納得かも」

一方通行「ちなみにコーヒーに塩を入れるとまろみが出ます」ハイ

インデックス「まろみって何!?」

一方通行「って前に教えてくれた人がいてだな」ウン

インデックス「そ、そうなんだ……」
358: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:30:43.51 ID:czmnsAku0
インデックス「うー」クター

一方通行「最近平和だな」ゴロゴロ

インデックス「全然出会わないんだよー」

一方通行「いいじゃねェか、手間かかンなくて」

インデックス「でもでも、このままじゃおくり屋さンの名折れなんだよ!」

一方通行「つっても駒場の野郎からめっきりだしなァ」

インデックス「やっぱりこのままじゃダメなんだよ!」

一方通行「あァ?」

インデックス「街に出て探しに行こうよ、あくせられーた」

一方通行「やる気ゲージが100溜まるまで待ってろ」グダグダ

インデックス「……ちなみに今はどのくらい溜まってるの?」

一方通行「2」

インデックス「2!? に!? 全然溜まってないよそれ!」
359: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:31:32.54 ID:czmnsAku0
一方通行「やっぱこンだけ人多いと見つからねェな」

インデックス「うん……失敗だったかも」

一方通行「どォしたもンかねェ……」グデー

インデックス「あ、ねぇねぇあくせられーた!」

一方通行「あァ?」

インデックス「見て見てあの人!」

一方通行「指差してンじゃねェよ……で、あの白衣着た奴がどォした?」

インデックス「ぬいぐるみ屋さんの前でずーっとウサギのぬいぐるみ見つめてるんだよ」

一方通行「それがなンだってン……」




木原『……』フヨフヨ




インデックス「人は見かけによらないね」

一方通行「……」

インデックス「……あくせられーた、どうかした?」

一方通行「……」
360: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:32:21.20 ID:czmnsAku0
木原『はぁ……何してんだ俺は……』

木原『らしくねぇ……らしくねぇけど、どうしようもねぇ』



<すいまっせーン



木原『どうしたもんかねぇ……』



<オマエだよ、白衣着た刺青野郎



木原『あ? 俺の事見える奴が……』

一方通行「……」

木原『……』

一方通行「……」

木原『……』

一方通行「悪霊退散ッ!!」ベベベッ

木原『ギャァァァァァァ!!』ジュゥゥゥゥ
361: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:33:32.85 ID:czmnsAku0
一方通行「木ィィィィ原くゥゥゥゥン!?」

インデックス「あくせられーた!? いきなり人に塩をかけちゃ……ってアレ、溶けてる」

木原『一方通行! てめぇいきなり何しやがる!!』

一方通行「オマエこそこンなとこで何してやがりますかァ!?」

木原『うるっせぇ! てめぇにゃ関係ねぇだろ……ってオイ』

一方通行「ンだよ」

木原『お前、俺の事見えんのか?』

一方通行「見えるから塩かけたンだろバカかオマエ」

木原『……』イラッ

インデックス「な、なんでいきなり険悪な空気なのかな!?」

一方通行「俺はおくり屋さンだがよォ……木原くンだけは特別に消滅させてやるよ」

木原『……』

一方通行「感謝しろよ? あはぎゃハっ!」


<あれ見てー一人でなんか喋ってるー

<白い二人組……もしかして例のおくり屋じゃない?



インデックス「学習しようよあくせられーたぁぁぁぁぁ!!」
363: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:34:27.33 ID:czmnsAku0
いつもの公園――。


木原『てめぇバカだな』

一方通行「うるせェよ。バカっつー奴がバカなンだよバカ」

木原『バーカ、今自分で言ったろこのバカ』

一方通行「あン? オマエこそ今言ったろバーカバーカ」

インデックス「ねぇ、その争いって確実に不毛かも」

木原『……』

一方通行「……」

インデックス「あなたはあくせられーたの知り合いでいいのかな?」

木原『……マジかよ』

インデックス「?」

木原『……オイオイ一方通行ちゃんよ、いくらなんでもこんなガキを女にすんのはどうかと思うぜ』

一方通行「アホかオマエ。誰がこンなちンちくりンを女にするかよ」

木原『まさかてめぇがツルペタ好きだったとは驚きだなオイ』

一方通行「あン? だからこンな幼児体型興味ねェっつってンだろォがコラ」

インデックス「ちょっと! ダメージ大きいかも! 主に私が!!」プンスカ
364: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:35:07.54 ID:czmnsAku0
インデックス「私はあくせられーたの仕事仲間なんだよ」

木原『仕事仲間だぁ?』

インデックス「あなたのような彷徨える魂を主の下へおくる、おくり屋さンなの!」

一方通行「なンか知らねェが見える体質になっちまったンだよ」

木原『だから俺の事が見えるってか? つーかコイツ見た事あんぞ俺』

インデックス「え?」

木原『俺がてめぇを華麗に撃破した時のシスターだよな確か』

一方通行「どこが華麗だっつーの。バカか」

インデックス「……あ! あの時あくせられーたに酷い事してた人!!」

木原『うるせぇな……ツルペタ貧乳娘が』ホジホジ

インデックス「……」

木原『あ? なんか文句あんのかクソガk』

インデックス「塩は目を狙うんだよ!!」ベベッ

木原『ギャァァァァァァ!!』ジュワァァァ
365: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:36:11.36 ID:czmnsAku0
インデックス「次は許さないからね!」プンプン

木原『ちくしょうこのガキ……おかげで大分透けちまったじゃねぇか』

インデックス「自業自得かも!」

一方通行「で、オマエはなンで幽霊なンざやってンだ?」

木原『あ?』

一方通行「どンな未練があンのかって聞いてンだよクソ野郎」

木原『てめぇに教える道理がねぇだろボケ』

一方通行「……はっ、確かにそうだな。なら一生彷徨ってろよ思念体」

木原『いいのか? 俺を泳がせてたらいつてめぇを殺すかわかんねぇぞ?』

一方通行「なンだと……?」

木原『生憎俺は質量持ちなんでな。その気になりゃいつでもボコボコにできるんだぜ?』

一方通行「……オーケー。やっぱ今ここで消滅させてやるよ」

木原『ははっ、いいぜクソガキ!! かかって来い一方通行ァァァァァァ!!』

一方通行「上等だァ! ヒィィィィィロシくゥゥゥゥゥン!!」

木原『いや誰だよヒロシって』

一方通行「間違えました」ウン

木原『普通間違えねぇよ。一文字も合ってねぇよ』ウン
366: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:36:58.39 ID:czmnsAku0
インデックス「ねぇ」

木原『なんだガキ! 邪魔すんならてめぇからスクラップにしちまうぞコ』





インデックス「なんであなたはウサギのぬいぐるみを見てたの?」





木原『……』

一方通行「……」

インデックス「……」

木原『……そういう邪魔の仕方するかね普通』

一方通行「ま、そォなるわな」

インデックス「だ、だって明らかに違和感あったんだもん」

一方通行「木原くゥン? 答えてくれますかァ?」

木原『……それも教える道理がねぇだろうが』

一方通行「言わなきゃさっきの様子を撮影したの猟犬部隊の生き残りに流す」ハイ

木原『』
367: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:37:48.78 ID:czmnsAku0
一方通行「あの木原隊長が死ンで尚ウサギのぬいぐるみ見てンだもンなァ?」

木原『……』

一方通行「お笑い草ってレベルじゃねェなオイ」

木原『ぐっ……』

インデックス「あくせられーた、いつの間に写真撮ったの?」ヒソヒソ

一方通行「撮ってねェ」

インデックス「」

一方通行「ひっはは」ヒャハハ

インデックス(鬼……)

木原『……クソが!』

一方通行「さァ話してもらおうじゃねェの」フフン

木原『……笑ったらブッ殺すからな』

一方通行「笑うに決まってンだろクソ野郎」
368: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:38:43.97 ID:czmnsAku0
木原『俺があそこにいた理由は……この世の未練にある』

インデックス「やっぱり関係してたんだね。それで、その未練って?」

木原『……』

インデックス「……?」

木原『……てめぇだよ、一方通行』

一方通行「はァ?」

インデックス「あ、白くて目が赤いからウサギだったんだね!」

一方通行「くく……ぎゃハはは! なンですかァ? うらめしやってかァ!?」

木原『……』

一方通行「俺に負けたのが悔しくて悔しくてェ、未練がましく現世に残ってンですかァ!?」

木原『ちげェよ』

一方通行「……あン?」

木原『飯はちゃんと食ってんのか? 杖に不具合は? ダチとかちゃんとできたか?』

一方通行「……」

インデックス「」
369: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:39:35.90 ID:czmnsAku0
木原『野菜もちゃんと食えよ。コーヒーばっかだと胃悪くすっぞ』

木原『……』ハッ

一方通行「……」

インデックス「……」

木原『……笑うんじゃなかったのか』

一方通行「いや笑えねェよ気持ち悪ィ何言ってンだオマエ」

木原『』

インデックス「え、どうして急に保護者になったの?」

木原『俺はコイツの育ての親みてぇなもんなんだよ』

インデックス「育ての親があんなに酷い事したの!?」

一方通行「えー……どォいう事だよマジで」

木原『……うるせぇな。俺だって言いたくて言ってんじゃねぇんだよ』

インデックス「どういうこと?」

木原『俺の心の中の親心が! てめぇが心配で成仏させてくれねぇんだよ!!』

インデックス「」
370: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:40:42.88 ID:czmnsAku0
一方通行「……」

木原『……なんか言えよ』

一方通行「いや、そのー……うン。悪ィ」ウン

木原『謝ってんじゃねぇよ! 笑うって約束だろうが!!』

インデックス「あの、その、ゴメンね?」

木原『うるせぇよツルペタ幼女。ブッ飛ばずぞコラ』

インデックス「いや、その悪態すら気の毒になってきたかも」

木原『……』

一方通行「……」

インデックス「……あくせられーた、あんまり心配かけちゃダメだよ?」

一方通行「あァ、そォだな」ウン

木原『やめろコラ! そんな目で俺を見るんじゃねぇ!!』
371: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:43:35.56 ID:czmnsAku0
一方通行「そォか、俺が心配かけてたのか木原くンに」

木原『おい待てカメラ止めろ』

一方通行「悪ィ、これからはちゃンとするわ」

木原『やめろっつってんだろコラァァァァァ!!』



シュワァァァァ……



木原『』

インデックス「あ、浄化されてきた」

一方通行「いやマジでちゃンとすっからよ」

インデックス「きっとあくせられーたが本心からそう思った結果だね」

木原『いやちょっと待て。違う、俺は違ぇんだよ』

一方通行「野菜もちゃンと食うからよ」

木原『待てコラ! 俺は別にてめぇの心配なんてし』


シュワァァァァ……


一方通行「……」

インデックス「……」
372: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:44:37.65 ID:czmnsAku0
一方通行「……」

インデックス「……なんだか今までで一番労力かけずにおくれたかも」

一方通行「今までで一番心労はあったけどな」グダッ

インデックス「だ、大丈夫?」

一方通行「多分俺が人生で一番哀れみの心を持った瞬間だった」

インデックス「あれがあの人の無意識下の願望だったんだね」

一方通行「……」

インデックス「本当はもっと保護者したかったんだろうね」

一方通行「オイやめろ。虫唾がフルマラソンするからやめろ」

インデックス「……」

一方通行「……」

インデックス「……帰ろっか」ウン

一方通行「……飯食ってくか」ウン
373: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:46:07.70 ID:czmnsAku0
インデックス「海鮮パスタとマルゲリータピザのLL!」

一方通行「和牛ヒレステーキとコーヒーと………………サラダバー」

店員「かしこまりました」

インデックス「……そんなに戻ってきて欲しくないの?」

一方通行「アイツに限っては怨み辛み吐かれた方が億倍マシだ」ゴロン

インデックス「ちょっ、こんなところで横になっちゃダメだよ!」

一方通行「もォ無理。もォ動きたくねェ」グダグダ

インデックス「吸われてないのに生気を失ってる……恐るべし育ての親」

一方通行「生気を吸われる?」

インデックス「うん、思ってたんだけど……あくせられーたは彷徨える魂に生気を吸われてるんじゃないかな」

一方通行「有り得ねェだろ」

インデックス「でもでも、誰かをおくる度にやる気が奪われてダラダラしてるよ?」

一方通行「そンなバナナ」グダー

インデックス「それ! バナナとか言っちゃうそれ!!」

一方通行「そンなバギクロス」クター

インデックス「ほら! わけのわからない事を言っちゃってるんだよ!!」
374: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:46:44.91 ID:czmnsAku0
一方通行「オマエの仮定が当たってるとして、これからも生気が吸われ続けンのか」

インデックス「現段階では必ずしも是とは言えないけど……可能性はあるかも」

一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「大丈夫だろ」ウン

インデックス「え!? 根拠は!?」

一方通行「所詮生気。 ンなもン吸われきったとしても問題ねェ」

インデックス「どうして?」

一方通行「最終的に呼吸すンのだるくなるくれェだろ」ゴロゴロ

インデックス「アウト! 完全にアウトなんだよそれ!!」

一方通行「最悪なンか怠惰スーツみてェなの開発すっから大丈夫だ」

インデックス「怠惰スーツ?」

一方通行「冷暖房完備、人工呼吸付で快適な安眠を約束してくれる代物だったかなァ」

インデックス「それただの生ける棺桶かも!? ダメだよそんなの前提で考えちゃ!!」
375: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:47:27.78 ID:czmnsAku0
一方通行「とにかく、そン時になったら考えればいいンだよ」

インデックス「うー……心配かも」

一方通行「今のとこはただやる気が起きねェだけだから大丈夫だ」

インデックス「それなら……いいんだけど……」

店員「お待たせしましたー」コトコト

一方通行「オラ、とりあえず飯食うぞ」

インデックス「うん、そうだね!」

一方通行「……」

インデックス「いっただっきまーす!」モグモグ

一方通行「……」

インデックス「?」モグモグ

一方通行「……」

インデックス「あくせられーた、食べないの?」モグモグ

一方通行「ナイフとフォーク持つのだりィ」ゴロン

インデックス「やっぱり早急な対策が必要かも!!」
376: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:48:17.35 ID:czmnsAku0
数日後――。


黒子「はぁ……」

美琴「はぁ……」

佐天「どうしたんですか? 二人して溜息吐いちゃって」

美琴「ん、ちょっとね……」

初春「何かあったんですか?」

黒子「最近学校の空気が不穏なんですわ」

佐天「もしかしてアレですか? 派閥争いがどうとか」

美琴「んーん、そんな甘っちょろいもんじゃないのよ」

初春「と、いうと?」

黒子「最近、常盤台ではちょっとした騒ぎが起こってるんですの」

初春「騒ぎ?」

美琴「そ、幽霊騒動」

佐天「えー!?」
377: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:49:07.28 ID:czmnsAku0
初春「ゆ、幽霊ですか!?」

佐天「心霊現象が起こるとか!?」

美琴「そうなのよ。信じられないかもしれないけど、本当に」

佐天「どんな事が起きてるんですか?」ワクワク

黒子「興味津々ですわね……」

美琴「例えば……更衣室から声が聞こえてきたり、誰もいない教室で物音がしたり」

初春「うわ……」

黒子「授業中にいきなり照明が割れたりなど……おかげで結構な騒ぎになってますの」

佐天「それ本格的にマズくないですか?」

美琴「最初は誰も幽霊なんて信じてなかったんだけどね……今や大混乱なのよ」

初春「学校で除霊頼んだりしないんですか?」

黒子「なにせ科学の街……『外部』に頼むのはプライドが邪魔するのでしょう」

美琴「Tさんでもいいから連れてきて欲しいわ……」

黒子「本当ですわ……」
378: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:49:51.63 ID:czmnsAku0
佐天「あ、でもそれだったらあの人たちに頼めばいいんじゃないですか?」

美琴「あの人たちって?」

初春「さ、佐天さん! 言いつけ忘れたんですか!?」

佐天「あっ……」

美琴「なになに、何の話?」

黒子「寮に来る……寮に送り込まれる……」ガクガクブルブル

初春「み、御坂さんにだけは内緒なんですよ!」

美琴「いやそんな母の日じゃないんだから」

佐天「で、でも御坂さんも知ってるんじゃない? 結構有名だしさ」

初春「うー、でもですね……」

美琴「もしかして、最近噂の『おくり屋さン』?」

佐天「ホラホラ、やっぱり知ってたじゃん」

初春「もう……知りませんからね」
379: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:50:52.68 ID:czmnsAku0
美琴「でもどうして私には内緒なわけ?」

黒子「……実は、こないだ会ったんですの」

美琴「え!? 本当にいるんだ、白い二人組って」

初春「その時に、何故か御坂さんにだけは言うなって口止めされてまして……」

黒子「言ったらオマエらのとこに幽霊を送り込むぞと……」

美琴「え、なんで私?」

佐天「さぁ……それはわかりませんが」

美琴「ふーん……どんな人たちだった?」

黒子「あー……それがですね」

美琴「うん?」

黒子「一人は以前地下で会った、類人猿といたシスターさんですの」

美琴「えっ」

佐天「そしてもう一人が驚き、なんとレベル5の第一位なんですよ!」

美琴「えっ」
380: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:51:55.14 ID:czmnsAku0
美琴「ちょっと待ってちょっと整理させて」

初春「?」

美琴「……えーと、シスターってのはあの小さい子よね?」

黒子「ええ、間違いありませんの」

美琴「それで第一位ってのは……」

初春「第一位ですよ、以前私を助けてくれた人でした」

美琴「……」

佐天「御坂さん?」

美琴「……ソイツって、白くて目が赤くて凶暴そうな笑い方してた?」

佐天「超」

初春「怖かった」

黒子「ですの!」ハイ

美琴「」
381: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:52:56.08 ID:czmnsAku0
佐天「でもどうして御坂さんには内緒だったんですかね」

黒子「さぁ……レベル5同士の事情というのがあるのでは?」

美琴(関わり合いたくないのは向こうも同じってわけね……)

初春「でも、あの人たちなら解決してくれるんじゃないですか?」

美琴「えっ」

佐天「そうですよ、見えるって言ってましたし」

黒子「うー……一応第一位ですし、『外部』に頼むよりはいいかも知れませんが」

美琴「いや、あのね?」

佐天「なんだったら依頼してみましょうか!」

初春「え!? だ、大丈夫なんでしょうかね」

佐天「ちゃんとした依頼だから大丈夫じゃない?」

黒子「でも、人間と幽霊の区別が微妙と仰ってましたわ」

佐天「うーん……でもホラ、何もわからない人よりは頼りになりますよ」

黒子「……それもそうですわね」
382: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:53:35.09 ID:czmnsAku0
美琴「ちょっと待った!」

初春「どうしました?」

美琴「いい? アイツには近づいちゃダメよ!!」

佐天「どうやって依頼すればいいんですかね?」

黒子「噂だと極秘の電話番号があるとか……」

美琴「ねぇ、聞いてる!? アイツは危ない奴なのよ!?」

初春「あとは……とあるファミレスによく出没するとか聞いたことありますね」

佐天「それだ! それだよ初春!」

黒子「それが一番確実かもしれませんわね」

美琴「」

初春「じゃあもうちょっと聞き込みしてみましょうか」

佐天「なんかワクワクしてきた!」

黒子「常盤台にとっては一大事なんですの!」

美琴(え、全力のスルー? なんで? 話が進まないから?)
383: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:54:28.35 ID:czmnsAku0
とあるファミレスーー


初春「情報によると、出没するとしたらこのファミレスが濃厚ですね」

佐天「いってみよう!」

初春「やってみよう!」

黒子「おサルさんはポッケですの!」

美琴(これがジェネレーションギャップ……)




一方通行「――――!」

インデックス「――――!!」




佐天「本当にいた!」

黒子「さっそくお願いにあがりましょう」

初春「あれ、でもなんか言い争いしてません?」
384: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:55:36.85 ID:czmnsAku0
一方通行「だからァ、シャアは大した事ねェンだっつの」

インデックス「そんな事ないかも! 百式でキュベレイとジ・Oを同時に相手にしてたくらいだもん!」

一方通行「未完成のνガンダムにやられたじゃねェか」

インデックス「ふん、あれは大佐が情報をリークしたおかげなんだよ!」

一方通行「そのくせパワー切れしてりゃ世話ねェな」

インデックス「むむむー!」



黒子「なんの話をしてるのでしょう……?」

美琴「……」スタスタ

初春「あっ……み、御坂さん!?」



美琴「シャアは所詮ニュータイプの成り損ねなのよ!」ババーン

インデックス「え?」

一方通行「あン?」

美琴「……」ハッ
385: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:56:14.55 ID:czmnsAku0
インデックス「あれ、短髪?」

一方通行「……超電磁砲か」

美琴「……いや」

インデックス「こんなところで何をしてるのかな?」

一方通行「つーかなンなンですかァ? いきなり人の会話に入ってくるなンざよォ」

美琴「これは……あの、その……」

美琴「な、なにしてんのよこんなとこで!!」ババーン

一方通行「……は?」

インデックス「短髪、それは流石にわけがわからないかも」

美琴「」

黒子「お姉さま!? いきなり何をしてらっしゃるんですの!?」

初春「御坂さんどうしたんですかね?」

佐天「なんからしくないね」
386: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:57:03.37 ID:czmnsAku0
インデックス「あ、こないだの」

一方通行「……」

黒子「……」

一方通行「ほォ……モノクロは人の話を聞いてなかったよォだな」ユラリ

黒子「お、お待ちくださいな! これには理由が……というかモノクロ言うな!!」プンスカ

インデックス「理由って?」

佐天「あ、あははー」

初春「こんにちはー」

一方通行「……」イラッ

黒子「依頼! あなたたちに依頼があって来たんですの!!」

佐天「そ、そうですそうです!」

一方通行「依頼だァ?」

美琴「……不本意なんだけどね」
387: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:58:05.73 ID:czmnsAku0
美琴「その前に……あんた達がおくり屋って本当?」

一方通行「だったらなンだってンだよ」

美琴「なんでアンタが……!」

一方通行「そういうのはいいです」ハイ

美琴「えっ」

一方通行「今回もそういう感じとかいりませンから」ウン

美琴「……」

一方通行「……」

美琴「あ、そう?」ウン

一方通行「そう」ウン

インデックス「?」

美琴「でね、ちょっと頼みたいことあるのよ」

インデックス(切り替え早いんだよ!!)

一方通行「俺らの正体知ってての依頼って事は……」

黒子「幽霊騒動ですの」
388: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 22:59:01.65 ID:czmnsAku0
一方通行「常盤台で心霊現象だと?」

黒子「そうなんですわ」

佐天「そこで、おくり屋さンの存在を思い出したんですよ」

インデックス「でもでも、前も言った通り私たちは……」

黒子「それでも他の人よりはマシですので」

一方通行「……」

黒子「……」

一方通行「オマエなンか生意気だな。寝る」ゴロ

黒子「ああお待ちくださいな! 黒子が悪かったですの!!」

美琴「結構コトが大きくなってきちゃったのよ、なんとかしてよ」

インデックス「どうする、あくせられーた?」

一方通行「……報酬は?」

佐天「え、やっぱりお金かかるんですか?」

一方通行「当たり前じゃねェか。こちとら本人からの依頼ばっかで金になってねェンだから」グデー

初春「ほ、本人って……」
389: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 23:00:21.68 ID:czmnsAku0
黒子「どのくらい掛かりますの?」

佐天「やっぱり第一位ともなるとかなりの金額になるんじゃ……」

一方通行「シスター、なンかねェ?」

インデックス「うーん……マーマレードボーイが読みたいかも」

一方通行「じゃそれ」ハイ

美琴「マンガ!? 報酬少女マンガ!?」

一方通行「全巻だぞ」フフン

美琴「いやアンタ達がそれでいいならいいけど……」

黒子「私は持ってませんが、確かお姉さまが持ってましたわね」

一方通行「商談成立だな」

インデックス「じゃあ早速現場に向かうんだよ!」

佐天「……結構サバッとしてるね」

初春「……そうですね」
390: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 23:01:38.01 ID:czmnsAku0
常盤台中学――


インデックス「うわー、広いね」

美琴「第一位ってことでアンタ達は入れたけど……」

黒子「流石に佐天さんと初春さんは無理でしたわね」

一方通行「ふーン……」

美琴「なんか気づいた事あったら言ってちょうだい」

一方通行「……言っていいのか?」

黒子(ま、まさか既に幽霊を発見しましたの……?)

美琴「まぁそのために呼んだんだし……どう?」

一方通行「この学校……」

黒子「……」ゴクリ

一方通行「無駄に広ェ。歩くのだりィ」ヘニョーン

黒子「霊的なことで何か言ってくださいな! というか立ってくださいな!!」

インデックス「あー、くろこがツッコんでくれるから楽チンかも」

美琴「え、いつもこうなの?」
391: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 23:03:44.81 ID:czmnsAku0
美琴「一通り回ったけど……」

インデックス「更衣室、プール、体育館……何もいないね」

一方通行「本当に心霊現象起きたのか?」

黒子「本当ですわ! さすがに呻き声やらガラスが割れたりなどおかしくってよ?」

一方通行「それただのポルターガイストじゃねェ?」

黒子「だからそうだと言ってますの!!」プンスカ

美琴「あとは……教室くらい?」

一方通行「……ン」

インデックス「どうかしたの?」

一方通行「なンか気配する。感じねェか?」

インデックス「……そう言われてみれば、あの教室に誰かいるかも」

黒子「え……あの教室は美術室で、本日は部活動もないハズですが……」

美琴「嘘……まさか本当に……?」
392: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/15(土) 23:04:40.48 ID:czmnsAku0
一方通行「……開けるぞ」

インデックス「うん!」

黒子「……」ドキドキ

美琴「……」ドキドキ

一方通行「おくり屋さンですけどォ!!」



ガララッ!



垣根『大分俺に似てきたな』ペタペタ

垣根『んー、髪はもうちょっと茶色の方がいいか』ペタペタ




一方通行「……」

インデックス「…………自画像描いてるんだよ」
398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/15(土) 23:08:40.95 ID:OEZZonmDO
おつ!
相変わらずツッコミどころが多すぎてもうねwwww
429: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:06:46.30 ID:eeWzJCAd0
垣根『ふんふーん』ペタペタ

一方通行「……おい」

垣根『ふんふふー……ん?』

一方通行「……」

垣根『……』

一方通行「悪霊退散!!」ベベベッ

垣根『ギャァァァァァ!!』ショワァァ




美琴「え、なにどうしたの!?」

黒子「何かいましたの!?」

インデックス「見えないってことはあの人も彷徨える魂なんだね」

美琴「本当にいたの!?」

インデックス「うん、今溶けかかってるんだよ」

黒子「」
431: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:07:35.16 ID:eeWzJCAd0
一方通行「こンなとこで何をしてやがンだよ」ベッベベッ

垣根『やめろ! 説明してやるから! 溶けるから!!』

インデックス「というか、やっぱりあくせられーたの知り合いなんだね」

一方通行「オマエみてェな奴は問答無用だ」ベベッ

垣根『おいバカやめ』



ショワァァァァ……



インデックス「あ」

一方通行「けっ……」

インデックス「お話聞かなくてよかったの?」

一方通行「あンなメルヘン野郎は即刻退場で十分だっつーの」

美琴「すっごいヘタクソな絵ね」

黒子「首から手が生えてますの……ある意味恐怖ですわ」
432: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:08:27.45 ID:eeWzJCAd0
一方通行「終わった」

黒子「え、もう終わったのですか?」

一方通行「溶けてなくなったから大丈夫だ」ウン

美琴「ね、幽霊って男? 女?」

一方通行「第二位」ハイ

美琴「」

黒子「え!? 第二位って亡くなってらしたので!?」

一方通行「かつて俺がミンチにした奴だ」

美琴「第二位って確か初春さんを襲ったっていう……」

一方通行「そのメルヘン野郎だ」

インデックス「でも、もう安心していいかも! おシオ先生によって完全消滅したから」

一方通行「聖塩だ」フフン

黒子「おシオ先生すげぇ、ですの」
433: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:09:14.21 ID:eeWzJCAd0
一方通行「ま、こンなもンだろ」

美琴「本当に?」

インデックス「うん、大丈夫。これで心霊現象は起きないかも」

黒子「なんて頼もしいお言葉……!」

垣根『さすがシスターだな』ウン

インデックス「ふん、皆して私をバカにするけど……私だってれっきとしたシスターなんだから」

一方通行「いやオマエなンもしてねェだろ」

インデックス「う……痛いところ突かれたんだよ」

垣根『ははっ』

一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「なーンでまた出てきやがンですかァ?」

インデックス「ででで、出たぁぁぁぁぁ!!」

美琴「え!? な、なに!?」
434: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:10:23.30 ID:eeWzJCAd0
垣根『つーか何だよその塩マジで熱かったぞ』

インデックス「え、聖なる塩が効いてない……?」

一方通行「……どォなってやがンだ?」

黒子「どうかしまして?」

インデックス「し、消滅したはずの魂が復活したんだよ……」

黒子「えっ」

一方通行「冥土におくる浄化と違って、無に帰すハズの塩だぞ」

インデックス「あ、そんな重要なアイテムだったんだね手作りなのに」

垣根『ははっ、そんな塩じゃ俺は消す事はできねぇぞ』

一方通行「……どォいうこった」

垣根『説明してやろうか?』

一方通行「やっぱいい」

垣根『えっ』

一方通行「消えるまで消してやる」ベベベッ

垣根『ギャァァァァァ!!』ジュワァァァ

一方通行「オマエが! 消えるまで! 撒くのを止めない!!」ベベベベッ

垣根『ギャァァァァァ!!』ジュワァァァ
435: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:11:16.75 ID:eeWzJCAd0
一方通行「なにコイツ全然消えねェ」

垣根『何度でも蘇るさ!』

一方通行「いやうるせェよ」

インデックス「もしかして……上位種なのかな?」

垣根『いや違う……俺は確かに消滅してるさ』

一方通行「じゃあなンで復活できンだよ」

垣根『……』

インデックス「……」

垣根『だって俺生きてるし』ウン

インデックス「」

一方通行「いや意味わかンねェよ。オマエ俺にミンチにされただろォが」

垣根『いや生きてるんだって。回収されたんだよ回収』

一方通行「回収だと?」

垣根『ああ。学園都市には『脳ミソ保存の法則』ってのがあってだな』

インデックス「そ、そんなの神をも恐れぬ行為かも……」

一方通行「そンなラボアジエな法則あンのか」
436: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:12:06.52 ID:eeWzJCAd0
一方通行「ふーン……つまりオマエは培養液の中ってわけか」

垣根『まぁそういう事になるな』ウン

一方通行「ざまァみろ」

垣根『うるせぇよブッ殺すぞ』

一方通行「やれるもンならやってみろメルヘン野郎」

インデックス「え、じゃああなたは一体なんなの?」

垣根『……』

インデックス「……」

垣根『生霊です』ハイ

インデックス「」

一方通行「生霊だと?」



美琴「しっかしヘタクソな絵ね」ウン

黒子「とりあえず第二位には絵心がないことはわかりましたの」ウン
437: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:12:55.85 ID:eeWzJCAd0
垣根『そういうわけで俺には塩は効かねぇ』

一方通行「作戦タイム」ハイ

垣根『認める』ウン



インデックス「どうするの? 生霊なんて初めての体験かも」ヒソヒソ

一方通行「消しても復活すンのはそういう事か……厄介だな」ヒソヒソ

インデックス「なんにせよ、とりあえず情報収集してみるんだよ」ヒソヒソ

一方通行「採用」ヒソヒソ



一方通行「……なンでオマエは常盤台なンかに出現してンだ?」

垣根『最初は霞ヶ丘行ってたんだけど、飽きた』

インデックス「飽きた?」

垣根『やっぱガキの方が新鮮な反応してくれて脅かし甲斐があるな』ウン

美琴「なんて言ってるの?」

インデックス「ここの生徒は脅かし甲斐があるんだって」

黒子「な、なんて歪んだ性格の方なんですの……」
438: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:13:56.69 ID:eeWzJCAd0
垣根『第一位が霊媒師とかいうのやってるって聞いてな』

一方通行「……邪魔しに来たってわけか? 上等じゃねェか」

垣根『いや違う』

一方通行「あン?」

垣根『培養器壊してくんねぇかなーって思ってたらこうなった』

一方通行「……」

インデックス「それってただの幽体離脱かも」

垣根『俺本人はここにいるの知らないぞ? 俺は俺だけど俺じゃねぇし』

一方通行「俺俺うるせェよ」

インデックス「ややこしいんだよ……」

垣根『とにかく、これで俺を消滅させることは不可能だってわかったろ?』

一方通行「ちっ……」
439: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:14:49.93 ID:eeWzJCAd0
垣根『さあ、どうする第一位? ギブアップすれば命だけは許してやるぜ』

一方通行「二度目の作戦タイム」ハイ

垣根『認める!』ウン



インデックス「どうしよう……」

一方通行「今までで一番厄介な相手だな」

インデックス「生きてるからおくる事もできないし、消滅もさせられないし……」

一方通行「詰ンだ」グタッ

インデックス「待って! もうちょっと! せめて仕事終わるまでは頑張って欲しいかも!!」



美琴「なんだか悪そうな流れね」

黒子「会話から察するに、第二位の生霊は相当厄介らしいですの」

美琴「でもなんとかして追い払ってもらわないと困るし……」

黒子「こんな絵を見せられたら小さい子泣きますわ!」
440: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:15:58.98 ID:eeWzJCAd0
一方通行「……わかった」

垣根『お? ついに諦めて俺の前に跪くってのか?』

一方通行「オマエの本体殺しに行く」ハイ

垣根『』

一方通行「じゃあな」スタスタ

垣根『待て待て、それはない! それはないぞ!』

一方通行「そォすりゃオマエも消えンだろ? それしかねェ」

垣根『待てって! せっかく復活したのに! 培養器の中で必死に頑張ってるんだよ!』

インデックス「だよって言われても」

一方通行「少なくともオマエのせいで常盤台が迷惑してンだ。おくり屋さンとしては見過ごせねェだろ」

垣根『待って! 出て行く! 常盤台から出て行くから!!』

一方通行「ほォ……」

垣根『約束だ。男と男の……な』キラン

インデックス(すごい必死なんだよ……)
441: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:16:54.41 ID:eeWzJCAd0
美琴「結局どうなったの?」

一方通行「あァ、コイツ出てくってよ」

黒子「本当ですの!?」

インデックス「とりあえずは迷惑かけないって約束したんだよ」

美琴「へぇ……やるじゃない」

一方通行「あーだりィ」ベチョ

黒子「寝そべらないでくださいな……」

インデックス「仕方がないんだよ。あくせられーたは仕事終わりは毎回こうだから」

美琴「へ? なんで?」

インデックス「生気を吸われてるんじゃないかなって思ってるけど……」

美琴「命がけじゃない……」

一方通行「それがおくり屋さンの使命だ」グデー

黒子「……この黒子、感動いたしましたの!!」

インデックス「あ、迷惑かけたお詫びにこの自画像置いていくって」

美琴「いやいらないから! 持って帰ってって伝えて!!」

黒子「本当もうマジでいりませんの!!」



インデックス「あ、落ち込んだかも」
442: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:17:58.68 ID:eeWzJCAd0
美琴「とにかく助かったわ。ありがとう」

一方通行「おォ」

黒子「恐らく学校側から改めて謝礼がいくと思いますわ」

美琴「その時になったらまた連絡するわね」



<キャー!

黒子「音楽室から……何事ですの!?」

<シューベルトとシューマッハの肖像画の間に見た事もない肖像画が!

<指6本ありましてよ! 気味が悪いです!!

黒子「持って帰れと言ったはずなのに!!」

美琴「燃やしに行くわよ!」ダダッ

黒子「ガッテン承知の介! ですの!!」ダダッ



一方通行「帰るか」ウン

インデックス「うん!」ウン
443: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:19:19.71 ID:eeWzJCAd0
一方通行「あー疲れた、生霊とか意味わかンねェ」ノシッ

インデックス「お、重い! おーもーいー! あくせられーた、重いんだよ!!」ジタジタ

一方通行「つーかよォ、なンでオマエはやる気奪われてねェンだ?」

インデックス「え? うーん……きっと主のご加護かも!」

一方通行「神なンざいねェよバカじゃねェの」グダー

インデックス「……普通シスターに向かって正面から否定する?」

一方通行「とりあえず今後の方針として、垣根の野郎をどう対処するかだな」

インデックス「でもでも、本人を手に掛けるとか暴力的なことはダメかも」

一方通行「あン?」

インデックス「過去にどんな事をした人でも、私は目の前でミンチにされるのを見ていられないんだよ!」

一方通行「じゃあオマエが見てなかったらいいンだな?」

インデックス「そういう問題じゃないかも!!」プンスカ
444: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:20:25.23 ID:eeWzJCAd0
一方通行「なンだよ、ちゃンとシスターやってンじゃねェか」

インデックス「いや殺人ミンチ事件が起きるのを見過ごせる人は普通いないんだよ」

一方通行「ミンチ好きじゃねェか、ハンバーグとか」

インデックス「ハ、ハンバーグの印象変わるから止めてほしいかも!!」

一方通行「あ、ハンバーグ食いてェ」ウン

インデックス「あくせられーたの感性はよくわからないね……」

一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「だりィコーヒー飲みてェ」グリグリグリ

インデックス「い、痛い痛い痛い! 頭を顎でグリグリしないで!!」

一方通行「オマエちょうどいい高さだな」ウン

インデックス「というか重いんだってば! 全体重かかってるぅぅぅぅぅ!!」

一方通行「俺の体重は軽いから大丈夫だ」

インデックス「例えそれが女性でも、気を失った人間を運ぶのが如何に大変か知らないの!?」
445: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:21:18.06 ID:eeWzJCAd0
垣根『危ねぇ……危うく俺を殺されるとこだったぜ。俺じゃない俺を』

垣根『せっかくだからもうちょい外の世界を堪能してぇんだけどな……』

垣根『なんか楽しいことねぇかな』

風斬「……」フヨフヨ

垣根『へいそこのお嬢さん、一人?』

風斬「わ、私ですか?」

垣根『え、聞こえんの? つーか何お前、透けてんじゃん』

風斬「あはは……ちょっと事情がありまして」

垣根『なんだよ同業者かよ』

風斬「え?」

垣根『お宅どうやって死んだクチ? 俺ミンチ』ヘイ

風斬「え? あ、あのぅ……」

垣根『あ、やっべ! 心理定規脅かすの忘れてた。じゃあな巨乳のねぇちゃん!』フヨン

風斬「」

風斬「あの人はいったい……」
447: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:22:40.39 ID:eeWzJCAd0
インデックス「今日は休日だから人も多いね」トテトテ

一方通行「人多すぎてどれが幽霊かわかンねェよ」

風斬「あ……」

インデックス「あ! ひょうか! 久しぶり!!」

風斬「うん、久しぶり! 一方通行さんも……」

一方通行「ン? おォ。あン時は世話ンなったな」

風斬「あ、いえいえ。気にしないでください」

インデックス「ひょうかは何をしてるの?」

風斬「お散歩。人間観察も兼ねてだけど」

一方通行「よォ、ちょっと聞きてェンだが」

風斬「はい、なんですか?」

一方通行「俺ら今生霊探してンだけどよ」

風斬「……」

一方通行「……」

風斬「えっ」
448: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:23:33.14 ID:eeWzJCAd0
風斬「お、おくり屋さン……」

インデックス「そうなんだよ! すごいでしょ!」

一方通行「だが、幽霊と生身の人間の区別がイマイチつかねェンだ」

風斬「……なるほど」

一方通行「オマエAIM拡散力場の集合体だろ? 生者と死者って区別はつくンだよなァ?」

風斬「うーん……どうなんですかね」

一方通行「あァ?」

風斬「私はあくまでもAIM拡散力場そのものですし……」

一方通行「そォか……」

インデックス「もしかして、ひょうかが幽霊と人間を見分けるヒントだったの?」

一方通行「いや別に」

インデックス「」

風斬「えっ」

一方通行「ただ聞いてみただけだ」ウン

インデックス「話の流れ的にそういう風に聞こえるんだよ!!」
449: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:24:39.62 ID:eeWzJCAd0
一方通行「……」ジー

風斬「な、なんですか?」

一方通行「そい!」ベッ

風斬「わっ!? し、しょっぱい……?」

一方通行「……あン?」

インデックス「おぉぉぉいっ! 何いきなりひょうかに塩かけてるのかな!?」

一方通行「いやコイツって消えンのかなって」ウン

インデックス「消えたらどうするの!? 消えたらどうするの!?」

風斬「大丈夫、また形成されるだろうし」

インデックス「なんでそんなにあっけらかんとしてるの!?」

風斬「このお塩、普通のとちょっと違いますね」ペロ

一方通行「わかンのか?」

風斬「こう……味に深みがあるというか、まろみがあるというか」

インデックス「ま、まろみ!?」

一方通行「流石にAIM拡散力場に塩は効かねェか」

風斬「ふふっ、一応天使ですからね」

インデックス(なんだかひょうか変わったかも……)
450: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:26:50.87 ID:eeWzJCAd0
一方通行「オマエ今日はやけに透けてンな」

風斬「休日で特に人が多いですからね」

一方通行「そンな状態見られても平気なのか?」

風斬「立体映像くらいに認知されてますし」

インデックス「ひょうかって……やっぱり強いかも」

風斬「え? えへへ……」

一方通行「いや照れるとこじゃねェだろ」

風斬「じゃあまだ対象を探してる途中なんですね」

インデックス「ひょうかも来る?」

風斬「ううん、私はまだウロチョロしないといけないから」

インデックス「ウロチョロするんだ……」

一方通行「引き止めて悪かったな」

風斬「あ、いえ、こちらこそ」

インデックス「また今度遊びに行こうね!」

風斬「うん、じゃあまた」フリフリ
451: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:31:31.17 ID:eeWzJCAd0
上条「ただいまー」

インデックス「おかえりー、遅かったね!」

上条「ちょっとゲーセン行っててな」

インデックス「そっか、いいなー」パタパタ

上条「……」

インデックス「とうま、どうかした?」

上条「いや……最近、開口一番『お腹すいた!』って言わなくなったと思ってな」

インデックス「お仕事終わりにあくせられーたがいつもご飯ご馳走してくれるからね」

上条(ありがとう一方通行! お前は俺を助けてくれるヒーローだ!!)

インデックス「ふふふーん」パタパタ

上条「……ところでインデックス、またマンガが増えてないか?」

インデックス「少女マンガはいいね……リリンが生み出した文化の極みなんだよ」

上条(ブックオフ行けばよくね?)
452: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:33:35.36 ID:eeWzJCAd0
一方通行「よォ」グダー

土御門「暗部解散して……お前から呼び出し喰らうなんて思ってもなかったぜい」

一方通行「うるせェ。ちょっと聞きてェことあってよ」

土御門「ちょうどいい、俺も聞きたい事あったんだ」

一方通行「あン?」

土御門「ちょっとした噂を耳にしてな……カミやんにも聞いたんだが」

一方通行「なンだよ」

土御門「……霊媒師やってるって本当か」

一方通行「おくり屋さン、な」

土御門「」

一方通行「まァ店……じゃねェがな」

土御門「……本当だったんだにゃー」
453: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:34:55.31 ID:eeWzJCAd0
土御門「どうしたんだ? お前らしくもない」

一方通行「うるせェな。わかってンだよ……俺が殺しまくった側の人間だって事は」

土御門「……」

一方通行「ちっ……セルフサービスってレベルじゃねェぞ」

土御門「? どういう意味だ?」

一方通行「アイテムの金髪は別にしてもだ。妹達、駒場、挙句の果てに木原くン……」

土御門「」

一方通行「どォなってンだこりゃ」グダー

土御門「そ、それは自業自得だにゃー」

一方通行「聞きてェことなンだが」

土御門「ああ、なんだ?」

一方通行「垣根の居場所を教えろ」

土御門「…………は?」
454: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:35:54.04 ID:eeWzJCAd0
一方通行「だから、垣根が収容されてるとこ教えろっつってンだよ」

土御門「いや、垣根はお前がミンチにしただろ」

一方通行「アイツの生霊に会った」ハイ

土御門「」

一方通行「そして常盤台で自画像描いてた」ハイ

土御門「」

一方通行「曰く脳みそ保存の法則のおかげで回収されたらしいンだが」

土御門「……マジか?」

一方通行「割りと」ウン

土御門「それは俺も知らなかったな……生きてたのか」

一方通行「話聞く限り大分再生されてるっぽい」

土御門「で、どうするんだ?」

一方通行「生霊って消滅しきれねェからな……なンとかするにしても本体だな」ダラ
455: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:36:48.60 ID:eeWzJCAd0
土御門「もしかしたら『プロデュース』が関係してるのかもしれないな」

一方通行「『プロデョーヌ』だァ?」

土御門「いやそれだと内Pだぜい。『プロデュース』だ」

一方通行「アレか、置き去り使って実験してるやつか」

土御門「そこでも脳に関して色々と研究してたらしいからな……」

一方通行「ちっ……ゴミ掃除は終わンねェな」

土御門「情報だけでもあたってみるか……特技研なんか怪しそうだな」

一方通行「普通の企業が偽装してる可能性のが有力じゃねェか?」

土御門「いずれにしても、だ……こっちでも調べてみる」

一方通行「あァ、頼むわ」クタッ

土御門「……」

一方通行「なンだよ」ゴロゴロ

土御門「いや……お前大分キャラ変わったな」

一方通行「幽霊の相手してからやる気起きなくてなァ」

土御門(つ、憑かれている……!)
456: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:37:26.62 ID:eeWzJCAd0
一方通行「ま、とにかく調べといてくれ」

土御門「ああ……結標や海原にも声を掛けておくぞ」

一方通行「なンで」

土御門「ん? 第二位が復活したら総力戦になりそうだろう?」

一方通行「なンで」

土御門「いやせっかくアレイスターがいなくなったんだ、悪い芽は全力で潰した方がいいだろ」

一方通行「あー、多分大丈夫だ」

土御門「は?」

一方通行「あのメルヘン野郎、バカになってたから」

土御門「」

一方通行「大方脳みそイジられた時ネジ外れたンだろ」

土御門「……そうなのか?」

一方通行「危険分子が常盤台で自画像描くかっつーの」ウン

土御門「それもそうだな」ウン
457: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:38:24.04 ID:eeWzJCAd0
一方通行「そンな感じで頼むわ」

土御門「了解だ。任せておけ」

一方通行「じゃあな」

土御門「おう」





土御門「さて……どうしたものか」

土御門「こういう時はネットの噂とかも重要だな」

土御門「ん? なんだこのスレ……」

土御門「……」




土御門「」
458: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/16(日) 23:39:48.22 ID:eeWzJCAd0
【生霊だけど質問ある?】


1.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:TEITOKU
ある?

2.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID.HAMADURA
嘘乙

6.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
夏すなぁ

16.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
それなら節穴すればよくね?

38.219.222.168.132 ID:TEITOKU
ほい

42.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
なん……だと……?

56..以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:HAMADURA
>>42
どうしたのか産業で

62.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:SOGEBU
PCが
存在
しない

63.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:AWAKIN
い よ い よ マ ジ に な っ て き ま し た

64.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:TEITOKU
いやだからマジなんだって





700.以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ID:MOTOHARU
特定しました
479: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 20:55:26.26 ID:Cybwc3gB0
次の日――。


インデックス「あくせられーた、今日はどうする?」

一方通行「調べてェことあンだ」

インデックス「なになに?」

一方通行「垣根の本体の所在を押さえる」

インデックス「どうやって?」

一方通行「元同僚にも頼ンであるが……今日は特別ゲストを呼ンでます」ハイ

滝壺「滝壺理后です。よろしくお願いします」ハイ

インデックス「」

一方通行「つーかよォ、体晶使って大丈夫なのか?」

滝壺「無理な使い方しなければ大丈夫だよ」

一方通行「本当か?」

滝壺「たぶん」ウン

一方通行「いけるな」ウン

インデックス(心強いようなそうでもないような……!)
480: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 20:56:09.95 ID:Cybwc3gB0
インデックス「本当に大丈夫なの? 毒素のようなものなんでしょ?」

滝壺「ちょっとだけなら……ちょっとだけなら大丈夫だから……」ハァハァ

インデックス「いやそんな中毒者みたいに言われても」

滝壺「いきます」ハイ

一方通行「どォぞ」ハイ

インデックス(なんか扱いづらい二人かも……)

滝壺「そいっ」キュイン

一方通行「……」

インデックス「……」

滝壺「んー」

一方通行「どォだ?」

滝壺「あ、見つけた」

インデックス「本当!? すごいんだよ!」
481: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 20:57:03.15 ID:Cybwc3gB0
一方通行「どこだ?」

滝壺「十九学区……廃ビルの地下、かな」

一方通行「特徴は」

滝壺「五階建てで……赤っぽい外観」

一方通行「オーケー、それだけわかりゃ十分だ」

滝壺「そう?」ヒュン

一方通行「悪ィな、手間かけさせて」

滝壺「ううん、それより気をつけてね」

一方通行「電話でも言ったが、原子崩しとかには言うなよ」

滝壺「うん、あくせられーたが行ったって聞いたら、きっと皆突入しちゃうと思うし」

一方通行「任せとけ。アイツは俺が処理する」

滝壺「本当に大丈夫?」

一方通行「だってバカだし、今のアイツ」

滝壺「なら大丈夫だね」ウン

インデックス(えー……)
482: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 20:57:44.99 ID:Cybwc3gB0
十九学区、廃ビルーー


一方通行「ここか……」

インデックス「本当にあったね……」

一方通行「オマエはここで待ってろ」

インデックス「私も行くんだよ!」

一方通行「危ねェだろォが」

インデックス「それでも、私はおくり屋さンだから」

一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「まァ相手は生身の人間なンですけどね」ハイ

インデックス「そういう事言わないで! せっかく決まったのに!!」ジタジタ

一方通行「俺から離れるンじゃねェぞ?」

インデックス「ガッテン! かも!!」
483: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 20:58:30.19 ID:Cybwc3gB0
コポコポ……


垣根「あー」

垣根「あー暇、暇すぎ」

垣根「つーかいつになったらここから出られるんだよ」

垣根「……」



<侵入者だ!

<なんだと!? どうしてここがバレたんだ!?

<知るか! 急いで防衛に回るんだ!!



垣根「おお! なんか騒ぎが起こってるじゃねぇか!」

垣根「これはいい暇つぶしになるぜ!」

垣根「どれ、特等席で見物でもす……」

垣根「……」

垣根「出られません」ポツン
484: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 20:59:27.37 ID:Cybwc3gB0
一方通行「おらァ!」セイ

研究員A「ギャァァァァァ!」

一方通行「弾幕薄いぞ! 何やってンの!」

インデックス「わかってるんだよ! おシオ先生で狙うは目!!」ソイ

研究員B「目が! 目がぁぁぁぁぁ!!」

インデックス「こんな実験は神に対する冒涜かも!」ベベベッ

研究員C「ひぃぃぃぃ!!」





――





一方通行「一番警備を固めてた部屋だな」

インデックス「ここまで来るのに結構複雑な道だったんだよ

一方通行「問題ねェ」

インデックス「そうだね、私は完全記憶能」

一方通行「盛りめじるシオして来たしな」フフン

インデックス「え、そっち!? 私の能力より塩重視!?」
485: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:00:32.03 ID:Cybwc3gB0
インデックス「あれ、ロックされてるかも」

一方通行「そりゃそォだ。最重要機密の一つだからな」

インデックス「どうするの? このままじゃ入れないかも」

一方通行「そこで役立つのがおくり道具だ」

インデックス「新しいおくり道具? 見せて見せて!!」

一方通行「まず針金を出します」ハイ

インデックス「ふんふん」

一方通行「これを鍵穴にねじ込みます」ハイ

インデックス「えらい旧式だね!? ドロボーさんでももっといいピッキング道具使ってるよ!?」

一方通行「……」

インデックス「どうしたの?」

一方通行「電子ロックだった。詰ンだ」

インデックス「」

一方通行「ちっ……」カチ



ドガァァァァンッ!



一方通行「行くぞ」ウン

インデックス「針金のくだりいらなかったんだよ!!」
486: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:01:27.12 ID:Cybwc3gB0
<ウィーン


垣根「……あ?」


コポポポ……


一方通行「……」

インデックス「……」

垣根「てめぇは……会いたかったぜ、第一位」

一方通行「……」

垣根「ははっ、まさか本当に来てくれるとはな」

インデックス「ふ、ふ……」

垣根「どうだ? 俺は見事に復活を遂げた。これであの時の借りを返せるっても」

インデックス「ふふふ、服を着てぇぇぇぇぇぇぇ!!」

垣根「いや無理だろ、培養液の中だし」ネー

一方通行「そりゃそうだ」ネー
487: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:02:24.78 ID:Cybwc3gB0
一方通行「よォクソメルヘン。培養液の中のご機嫌いかがだァ?」

垣根「ああ、悪くねぇな。次はお前を入れてやるよ」

一方通行「丁重にお断りってなァ。その冷蔵庫が似合うのはオマエだけだ」

垣根「……やんのか?」

一方通行「……上等だコ」

インデックス「だから服を着てって言ってるんだよ! 全裸でカッコつけられても微妙かも!!」

垣根「……」

一方通行「……」

インデックス「あくせられーた! なんとかして!」

一方通行「えー……」

インデックス「えーじゃないんだよ! このままじゃ目に毒だから早く出してあげて!」

垣根「まぁもう出てるんですけどね、ポロリ的に」

インデックス「やかましいんだよ!!」プンスカ

垣根「……」
488: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:03:26.90 ID:Cybwc3gB0
ピッ、プシュー


垣根「出れまんた」

インデックス「前を隠して服を着る!」

垣根「はい」

インデックス「モタモタしない!!」

垣根「はい」



ノソノソ……



垣根「着れまんた」

インデックス「もう! まったく!!」

垣根「……」

一方通行「……」

インデックス「……」

垣根「くっくっく……第一位、ここで会ったが百年目」

一方通行「いやもォいいわオマエ。やる気なくなったわ」グデー
490: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:04:23.61 ID:Cybwc3gB0
垣根「研究者が言ってたけどよ、なんか霊媒師的な事やってるって本当か?」

一方通行「まァな」ゴロン

垣根「で、なんでここに来た?」

一方通行「わざわざオマエの願望通り来てやったンだろォが」

垣根「俺の願望?」

一方通行「培養器壊して欲しいって」

垣根「え、なんで知ってんの?」

インデックス「あなたの生霊のせいかも!!」

垣根「……は?」

一方通行「オマエの願望が強すぎて生霊出てたぞ」

垣根「えっ」

インデックス「あちこちで悪戯してたっぽいかも」

垣根「」

一方通行「常盤台でヘッタクソな自画像描いてたぞ」

垣根「」
491: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:05:16.14 ID:Cybwc3gB0
垣根「……マジで言ってんのか?」

一方通行「じゃなきゃ来ねェよわざわざ」

垣根「なんで?」

一方通行「アッチラコッチラ生霊としてフラフラされたらたまンねェンだよ!」プンスカ

垣根「なんかすいません」

インデックス「感謝してほしいかも!」

垣根「……でもなんで俺を殺さない?」

一方通行「あァ?」

垣根「生霊だってんなら本体の俺殺せばいいだろ」

一方通行「俺もそォだっつったンだがな」

インデックス「私が却下したんだよ!」

垣根「……は?」
492: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:06:33.77 ID:Cybwc3gB0
インデックス「救える命は救われるべきだと思うの」

垣根「……」

インデックス「生霊が現出するくらい外に出たいと思ってたんでしょ?」

垣根「……ああ」

インデックス「あなたの事情はわからないけど、せめて悔いなく人生を全うして欲しいかも」

垣根「……」

インデックス「どんな人間だろうと、この世に未練の残るような、そんな人生は送るべきじゃないんだよ」

垣根「……」

インデックス「それが、おくり屋さンとして……シスターとしての私の言葉」

垣根「……」

インデックス「わかってくれたかな?」

垣根「……第一位」

一方通行「……なンだ」




垣根「俺が死んでた間にシスターごっこでも流行ってたのか?」

一方通行「シスターなンだよ、そンなンでも」ゴロン

インデックス「あなたたちは! どうしてそうなのかな!? せっかく今いい事言ったのに!!」プンスカ
493: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:07:33.18 ID:Cybwc3gB0
一方通行「つーわけだ。後は勝手にしろ」

垣根「……」

一方通行「あー、アイテムも復活してるから近づかねェ方が身のためだな」

垣根「……実際俺はどうすればいい」

一方通行「なにが」

垣根「もう俺の居場所は無い。どうやって過ごせばいい?」

一方通行「……」

垣根「……シスター、俺はこれからどうすればいいと思」

インデックス「知らない!」プンプン

垣根「」

垣根「お前シスターだろうが! なら迷える子羊を導けよ!!」

インデックス「人をバカにするような子羊なんてジンギスカンにして食べちゃうんだから!」

一方通行「食べてェだけだろオマエ」

インデックス「ふん! 自分で考えればいいんじゃないかな!」プンスカ

垣根「……」

一方通行「ご機嫌損ねちまったな、オマエ」
494: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:08:24.69 ID:Cybwc3gB0
一方通行「まァ……」

垣根「あ?」

一方通行「なンか仕事でもやってみたらどォだ?」

垣根「はぁ? 今更俺が全うな仕事に就けるわけねぇだろ」

一方通行「だから起業すればいいじゃねェか、自分で」

インデックス「私たちみたいにね!」

垣根「……」

一方通行「知らねェけどよ」

垣根「……」

インデックス「もう生霊飛ばしちゃダメだよ?」

垣根「いやそれ俺のせい?」

一方通行「くだらねェヘマすンなってことだ」

垣根「くだらねぇ、か……確かにくだらねぇな」

一方通行「今はシスターに免じて見逃してやるが……また変なコトしてみろ。今度は肉の欠片も残さねェ」

垣根「……」
495: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:09:05.25 ID:Cybwc3gB0
一方通行「じゃあな」

垣根「あ、待てよ」

一方通行「まだなンかあンのか?」

垣根「あー……」

インデックス「?」

垣根「そのだな、なんていうか……」

インデックス「どうしたの?」

垣根「…………助かった」

一方通行「……」

垣根「……」

一方通行「……」

垣根「……」

一方通行「……」スタスタ

垣根「」

インデックス「え!? 完全無視!? 悪態つくことすらナシ!?」
496: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:10:10.20 ID:Cybwc3gB0
一方通行「あー疲れた。メルヘンの相手疲れた」ダルッ

インデックス「重いってばぁぁぁぁぁ!」

一方通行「なンか全エネルギー使い果たした」

インデックス「いや生身の人間相手だったんだよ」ズルズル

一方通行「とにかく無理。しばらく無理」

インデックス「せめてちょっとは歩いてほしいかも!」ズルズル

一方通行「へいタクシー」ヘイ

インデックス「口だけじゃなくて、手を挙げなきゃ止まらないんだよ!?」

一方通行「ちっ……タクシー呼ぶか」

インデックス「それがいいかも」

一方通行「着信履歴から……と」ピッ

一方通行「俺だ。おォ、ちょっと迎えに来い」

一方通行「あァ? オマエの都合なンて知るかよ。十九学区で待ってるからな」

一方通行「早くしろよ、このモノクロが」ピッ

インデックス(つ、ついにタクシー代わり!?)
497: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:11:07.22 ID:Cybwc3gB0
黒子「……」

一方通行「遅ェ。顧客満足度最低ランクかオマエ」

黒子「なにごとかと思えばただのお迎え!? 私はアッシーじゃありませんわ!」

一方通行「誰もオマエをアッシーだなンて思ってねェよ」

黒子「えっ……」

一方通行「タクシーだと思ってる」ウン

黒子「一緒ですの! 意味合い一緒ですの!!」プンスカ

一方通行「俺とシスター運べ」ヘイ

黒子「……」

一方通行「初乗り1万」

黒子「お客さん、どちらまで?」キリッ

一方通行「ファミレスまで」

インデックス(普通のタクシー使った方が明らかに安いんだよ……)
498: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:12:01.04 ID:Cybwc3gB0
ファミレスーー


黒子「着きましたの」

一方通行「おォ」

インデックス「とーちゃくっ!」



黒子「ご入用の際はまた『黒子タクシー』をご利用くださいませ。では」キリッ



インデックス「えー……喜んでタクシーに成り下がったんだよ」

一方通行「なンにせよいいアシできたな」ウン

インデックス「まぁあの子がいいならいいけど……」

一方通行「腹減った。飯食って今日は解散」

インデックス「ごっはん! ごっはん!!」
499: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:12:58.73 ID:Cybwc3gB0
一方通行「疲れたァ」グダー

インデックス「大丈夫?」

一方通行「問題ねェが……やる気はねェ」

インデックス「それが一番問題かも」

一方通行「生気ってのは暫くすれば元に戻るンだよな?」

インデックス「うーん、生きる力を蓄えていけばいいと思うけど」

一方通行「そォか」

インデックス「……しばらくは休業しようよ」

一方通行「なンで」

インデックス「このまま続けて、万が一あくせられーたに何かあったらヤだもん」

一方通行「……」

インデックス「だから……ね?」

一方通行「……」

インデックス「あくせられーた?」

一方通行「……」

インデックス「あ、あくせられーた!?」

一方通行「……」zzz

インデックス「紛らわしいマネしないで欲しいかも!!」
500: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:13:48.33 ID:Cybwc3gB0
一方通行「休業、ねェ」

インデックス「お店じゃないし、休める時に休んでた方がいいかも」

一方通行「ンー」

インデックス「いざ魂に遭遇しても、力がなかったらおくれないんだよ」

一方通行「それもそォか」ウン

インデックス「というわけで、ある程度回復するまでお休みね!」

一方通行「しょうがねェな」グダー

店員「お待たせしました、コーヒーと昇天MAXグリル盛り流星拳でございます」

インデックス「来た! いっただっきまーす!!」

一方通行「このまろみ……そして、このまろみ……」ズズー

インデックス「……なんかコーヒー飲んでいれば回復しそうだね」モグモグ

一方通行「俺の身体には常にカフェインが巡回してるからな」フフン

インデックス「え!?」

一方通行「嘘ですの」ズズー

インデックス「……」ムカッ
501: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:14:32.85 ID:Cybwc3gB0








黒子「間、ですの」








502: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:15:13.82 ID:Cybwc3gB0
それから暫くしてーー。


一方通行「おォ」

上条「よう、大分元気になったみたいだな」

一方通行「あン?」

浜面「ほら、おくる度に生気を吸われてたんだろ?」

一方通行「おかげで休業しちまったからな」

上条「インデックスも暇そうだったよ」

一方通行「安心しろ、もォすぐ再開する予定だからな」ウン

浜面「まだおくり屋続けるのか?」

一方通行「とりあえず……見えるうちは続けるつもりだ」

上条「目指せTさんだな」

一方通行「破ァ!」ベッ

上条「ギャァァァァ! 目に塩がぁぁぁぁぁ!!」

浜面「Aさんってすごい」
503: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:16:04.10 ID:Cybwc3gB0
浜面「そういや第二位の事なんだけど」

一方通行「あン? なンだよ、知ってたのか」

浜面「仕事柄色んな情報入ってくるしな……それでなんだが」

上条「どうかしたのか?」

浜面「アイツも起業したらしくてな」

一方通行「はァ? メルヘン野郎が?」

浜面「ああ、『カキーネ法律事務所』ってのを」

上条「そんな『アディーレ法律事務所』みたいな……」

一方通行「それがどォかしたのか」

浜面「全然法律の知識ないのにそれっぽい事を言ってたのがアンチスキルにバレらしい」

上条「」

一方通行「アイツ本格的なバカだな」

浜面「で、倒産。その後は知らん」
504: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:16:49.88 ID:Cybwc3gB0
上条「いやー……やっぱ夢の中みたいにはいかないな」

一方通行「そりゃそォだろ」

浜面「第二位も起業するってとこまでは同じなんだけどな」

一方通行「アイツにゃ無理だったって話だ」

上条「それこそ『メルヘン急便』でもやればよかったのに……」

浜面「そうだな」ウン

垣根『そうだな』ウン

上条「だろ? それならアンチスキルに捕まることも……」

垣根『うまくいかないもんだな、表の仕事って』ズズー

一方通行「……オイ」

上条「え?」

一方通行「なにしてンだメルヘン野郎コラ」

浜面「えっ」

垣根『うーん、マンダム』ズズー
505: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:17:47.71 ID:Cybwc3gB0
垣根『よう』

上条「メルヘン野郎って……ん?」

一方通行「いや垣根いるぞ、オマエらの間に」

上条「」

浜面「」

上条「は? え? だってアンチスキルに捕まったはずじゃ……」

垣根『捕まってるぞ? 現在進行形で』

一方通行「どういう意味だ?」

垣根『久しぶりです、生霊です』ハイ

一方通行「……」

垣根『いやー、釈放してほしいしてほしいって考えてたら自然と現出してな』

一方通行「……」

垣根『というわけで、また手を貸してくれたら嬉し』

一方通行「悪霊退散!!」ベベベッ

垣根『ギャァァァァ!!』ジュワァァァ
506: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:18:32.42 ID:Cybwc3gB0
一方通行「遅ェぞ」

インデックス「急に呼び出す方が悪いかも!」

一方通行「緊急事態が起きたンだよ」

インデックス「緊急事態?」

一方通行「垣根の生霊が現出した」ハイ

インデックス「」

インデックス「え、また!?」

一方通行「さっきファミレスで消したンだが……また出てくる可能性がある」

インデックス「あの人の思いの強さハンパないかも!」

一方通行「つーわけだ、手伝え」

インデックス「身体はもう大丈夫なのかな?」

一方通行「あァ、この通りだ」グデー

インデックス「どの通り!? それのどこら辺が大丈夫なの!?」
507: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:19:30.10 ID:Cybwc3gB0
一方通行「うるせェな……オラ、塩持ったか?」

インデックス「バッチリかも!」

一方通行「今日は新装備を渡す」

インデックス「新装備?」

一方通行「吸引力の変わらない、ただひとつの幽霊掃除機」ハイ

インデックス「」

一方通行「悪しき魂を封じ込めることのできる炊飯ジャー」ハイ

インデックス「」

一方通行「あと、俺が昔鬼と戦った時に身についたこの左手の」

インデックス「ア、アウトーーーー!!」ババーン

一方通行「あン?」

インデックス「全部パクリなんだよ! というか鬼と戦った過去なんて初めて聞いたかも!!」
508: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:20:51.45 ID:Cybwc3gB0
一方通行「ちっ……どこ行きやがった」

インデックス「闇雲に探しても見つからないかも」

一方通行「なンか手掛かりでもありゃあいいンだけどな」



<キャー!

<携帯の待ち受けがなんか気味の悪い絵になってるー!



一方通行「……」

インデックス「……」

一方通行「あっちだな」ウン

インデックス「間違いないんだよ」ウン

一方通行「はァ……なンかやる気失せた」

インデックス「でもでも、折角のお仕事再開なんだから派手にいくんだよ」

一方通行「……それもそォだな」




一方通行「ゴー! ゴーストバスターズ!」ダダッ

インデックス「それ間違ってるかも! おくり屋さンでしょ!?」テテッ





おわり
509: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:21:59.02 ID:Cybwc3gB0
本文終了です。

おまけとして、白コンビの日常を6レスほどお送りします。
510: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/17(月) 21:22:53.06 ID:gaFztmcDO
乙!
終わりとは名残惜しい…
次作も楽しみにしてる
512: KJ日記その1 2011/10/17(月) 21:23:33.95 ID:Cybwc3gB0
上条(○月○日、晴れ)カキカキ

上条(おくり屋さンなるモノを始めてからというもの、インデックスと一方通行はとても仲がいいです)カキカキ

上条(仲がいいと言っても、決して不純なものではありません)

上条(にゃんにゃんアクセラレーションしてるというわけではなく、見ていて微笑ましいような、そんな感じです)



一方通行「オラ、口にソースついてンぞ」グイ

インデックス「んー、ありがとう!」ニヘッ

上条(時には親子のように)カキカキ



インデックス「あ、そのお肉は私のなんだよ!」

一方通行「所詮この世は弱肉強食……」モグモグ

上条(時には兄妹のように)カキカキ



一方通行「三下ァ、食後のコーヒー」ダルン

インデックス「私は紅茶がいいかも」タレン

上条(そして上条さんに手の掛かる子供が増えたような、そんな感じです)
513: KJ日記その2 2011/10/17(月) 21:24:23.22 ID:Cybwc3gB0
上条(○月○日、雨)カキカキ

上条(最近、仕事が終わったら二人は何故か上条さんの家でミーティングします)カキカキ

上条(ミーティングとは、今後の業務に関わる大切なモノであると認識していたのですが……)



インデックス「あー!!」

一方通行「自分の爆弾で挟まってちゃ世話ねェなオイ」

インデックス「むむ……あくせられーたも嵌まればいいかも!」エイ

一方通行「俺にはキックもパンチもあるンです」ハイ

インデックス「むむむー!!」



上条(どこから持ち出したのか、二人はもっぱらボンバーマンです)カキカキ

上条(打ち止めよりもボンバーマンしてる方が多いんじゃないかと思う今日この頃……)カキカキ

上条(今日も二人は平和です)カキカキ
514: KJ日記その3 2011/10/17(月) 21:25:23.47 ID:Cybwc3gB0
上条(○月○日、晴れ)カキカキ

上条(いつものように、仕事終わりでやって来る一方通行なのですが)カキカキ

上条(最近はいつも以上にダラダラしてます)



一方通行「動く気しねェ」ノシッ

インデックス「お、重いぃぃぃぃ! どうして私に体重預けるのかな!?」

一方通行「ちょうどいいっつっただろォが」

インデックス「それはアレかな? 私の母性に惹かれてという解釈でいいのかな?」

一方通行「高さがちょうどいいっつってンだろこのチビ」

インデックス「チビ!?」

一方通行「オマエにあンのは母性本能じゃなくて捕食本能だろ」ウン

インデックス「」



上条(以前の一方通行からは考えられないダラけっぷりですが、慣れました)

上条(むしろギャップ萌……ゲフンゲフン、貴重な姿を見れるのは悪くないと思いました)カキカキ
515: KJ日記その4 2011/10/17(月) 21:26:39.95 ID:Cybwc3gB0
上条(○月○日、曇り)カキカキ

上条(あの二人は学園都市で有名になってきました)カキカキ

上条(今日も学校で土御門と話していたところ、色々な噂が舞い込んできました)

上条(『中空に話しかける奇妙な二人組』、『危険な宗教信仰者』、『学園都市の白い悪魔』……)

上条(そのような言われようは、上条さんにとってはまことに遺憾であります)



インデックス「今日はお天気がいいねー」タレーン

一方通行「だなァ」ヘニョーン

インデックス「よしずみも、今日は一日晴れって言ってたもんね」

一方通行「いやダメだろそれ」



上条(仕事どころか、ボンバーマンすらしてなくてもこんなに癒されるのに、噂は無情です)

上条(……)

上条(今日も一枚)ピロリーン
516: KJ日記その5 2011/10/17(月) 21:27:56.99 ID:Cybwc3gB0
上条(○月○日、晴れ)カキカキ

上条(仕事終わりの二人は決まって食事をしてから帰ってきます)カキカキ



インデックス「ほふぅ……お腹いっぱい!」ホフン

一方通行「食いすぎなンだよ、いっつもいっつも」

インデックス「む……あくせられーたが食べなさ過ぎるだけだもん」

一方通行「食っても肉つかねェしな」ウン

インデックス「むっかちーん☆ それは乙女にとって羨まし過ぎる言葉かも!」

一方通行「オマエもそォじゃねェの?」

インデックス「うー、それはそうだけど……」

一方通行「まァ、だから寸胴体型なンですけどね」プススー

インデックス「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



上条(もうこの二人くっついちゃえばよくね? と思う時があります)カキカキ

上条(そうすれば上条さんちの家計も大助か……ゲフンゲフン、そんな事は思ってませんのことよ?)

上条(フィーリング的に合うと思うんですよ。第一位の財力……ゲフンゲフン)
517: KJ日記その6 2011/10/17(月) 21:29:18.40 ID:Cybwc3gB0
上条(○月○日、曇り)カキカキ

上条(インデックスは変わりました)カキカキ

上条(あのHTB……もとい、働かない・食べすぎ・暴力シスターだったのが、今ではエライ違いです)



インデックス「とうまー、今日もお仕事行ってくるね!」



上条(何より毎日が楽しそうだし、見ていてこっちも楽しくなってきます)

上条(一方通行も大いに変わったと思います)

上条(変わることは決して悪い事ではなく、むしろ良い事だと思います)



インデックス「とうま?」



上条(上条さんはそんな二人を、これからも影から応援します)

上条(……)

上条(できれば体型も変わってくれたら言う事ないのですが)カキカキ

インデックス「……とーま?」

上条「」

インデックス「なんてこと書いてくれてるのかな!?」

上条「ギャァァァァァァァ!!」



上条さんの観察日記、おわり
519: ◆qEBmxzrjcA 2011/10/17(月) 21:30:28.45 ID:Cybwc3gB0
終わりです。

本音を言うと、初期案ではバリバリ地の文でシリアス満点な内容だったんですが……

気がつけば台本に、そしてアシスタントを据え置いていつものgdgdな感じに……どうしてこうなった。

シリアスを書く才能が欲しいと本気で思った今日この頃。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
520: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/17(月) 21:31:59.47 ID:SMKAUc/DO
乙ですの!
524: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/17(月) 21:36:58.23 ID:INZ7LCQDO
こんだけ楽しいの書けるなら十分だよ

またいつか平和な学園都市を書いてくれ
531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2011/10/17(月) 21:45:50.48 ID:ala/0gDAO
あなたのSSはどれもこれも癒されるかも!
537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/10/17(月) 21:51:45.17 ID:DKaenX+G0
乙ですの!
相変わらずのまろみで最後まで楽しめたよありがとう

関連スレ:

この書き手のSS(このシリーズ続編も)


 

注目記事!




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