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橘「七咲もたまにはお洒落すればいいのに」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:00:18.64 ID:wolkObv/O
橘「僕で良ければ服選びに付き合うよ」

七咲「ほ、本当ですか?」

橘「ははっ、たまには先輩らしいところを見せなきゃな!」

橘「じゃあ日曜日、13時にいつもの公園で待ち合わせ。いいかな?」

七咲「はい!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:02:49.14 ID:Uxx806q+0
七咲(先輩は買い物に付き合うだけ、って言ってたけど)

七咲(これって…つまり…デート、なのかな…?)カァァ

七咲「な、何か緊張してきちゃったな…」ドキドキ
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:05:29.87 ID:Uxx806q+0
会員A「聞いたか、今の話…?」スッ

会員B「ああ…会長に報告した方が良さそうだな…」ザッ

橘(七咲と買い物か…。今から楽しみだな)テクテク
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:09:46.97 ID:Uxx806q+0
会長「場所」

会員A「い…いつもの公園、としか…」

会長「時間」

会員B「13時です!」
会長「曜日」

会員A「日曜日、と…言っておりました」

会長「ふうん…」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:15:20.36 ID:Uxx806q+0
ゴポッ…

研究員A「現在被験体Lは鎮静化しており、特に異常は見られません」

所長「そう」

研究員B「所長、これを…」カサッ

所長「絢辻会からの情報…?」カサカサ

所長「た、橘君と七咲が…?ふふっ」

研究員A「つ、塚原所長…?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:19:47.47 ID:Uxx806q+0
裡沙「許せないよ…」

裡沙「橘君と買い物だなんて…」

裡沙「私だって体験した事ないんだよ…?」

裡沙「それをあんな下級生の子が…」

裡沙「七咲…逢…」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:23:28.99 ID:Uxx806q+0
橘と七咲のデートの日である日曜日まで、あと

3日


絢辻さん「おはよう、橘君」

橘「あ、おはよう。絢辻さん」

絢辻さん「私と登校時間が被るなんて珍しいわね」

橘「えっ、そうかな?」

絢辻さん「橘君、何か良い事でもあった?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:26:27.46 ID:Uxx806q+0
橘「えっ?い、いきなりな質問だね」

絢辻さん「橘君って気持ちがすぐに顔に出るからね」フフッ

橘「そ…そうかな…?そ、それじゃ僕先に行くね!」タタッ



絢辻様「そんなにあの小娘が良いか…橘純一」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:30:37.63 ID:Uxx806q+0
七咲「おはよう、美也ちゃん」

美也「あーあいちゃん!おっはよー!」

紗江「お…おはよう…七さ」

七咲「美也ちゃんはいつも元気だね。あ、ヨダレが出てるよ美也ちゃん」フキフキ

美也「あうあうあー!」キャッキャッ

紗江「」ギリィ…
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:36:01.40 ID:Uxx806q+0
美也「あうあ、あうあ、あうあうあー!!!」シュバッ

七咲「そうなんだ、すごいね」

仲多(美也ちゃん、いつも何て言ってるんだろう…?)

美也「にししししー!!」

七咲「それはバカうけだね」

紗江「な…七咲さん…美也ちゃん…って…んぐっ!?」

七咲「仲多さん、世の中には気づかなくていい事もあるの」グググ

パッ

七咲「その事、よく覚えておいてね」

紗江「ぜぇ…ぜぇ…」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:41:42.40 ID:Uxx806q+0
――教会――

神父「はい、次の方どうぞ」

裡沙「はい…」スッ

神父「初めておいでになった方ですね。
今日はどんなお悩み事ですか?」


裡沙はここで「橘と七咲の仲を引き裂きたい」
と素直に伝えても勿論良かったのだが、
彼女は手っ取り早く事を成し遂げたかった。


裡沙「エネルギー波を撃ちたいです」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:46:27.84 ID:Uxx806q+0
がた…

がた…

研究員A「被験体は現在若干の興奮状態にあります」

塚原「そうみたいね…。実験室内の音声を聞かせてちょうだい」

研究員B「はい」カタカタ

チキ…

チキチキ…

コノッ…コノッ…

塚原所長「ありがとう、もういいわ」

塚原所長(もう少しね…)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:52:38.10 ID:Uxx806q+0
橘と七咲のデートの日の日曜日まであと


2日


橘「あっ、七咲」

七咲「先輩…!今からお昼ですか?」

橘「う、うん。七咲は?」

七咲「私も今からなんです!ほらっ」

橘「へえ、今日はうどんか…ってあれ?」

七咲「どうかしましたか?」

橘「このうどん、随分伸びてるよね…?」

七咲「えっ!そっ…そうですか?気のせいですよ!気のせい…!」ドキドキ

七咲「さ、さあ、早く食べましょう!///」

橘「う、うん…」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 00:57:14.32 ID:wolkObv/O
会員A「…映像はここで終わっています」

絢辻さん「つまりこの時点で、七咲さんは20分もの間
注文したうどんを食べずに待っていた、と」

会員A「…」

絢辻さん「そういう事よね」

会員B「は…はい…」

絢辻さん「気に入らない…気に入らないわね…」ギリッ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:03:15.43 ID:Uxx806q+0
タタタタッ

研究員A「あ、所長!」

塚原「状態は?!」

研究員A「かなりの興奮状態です…!ここは一度ラボから出した方が賢明かと…!」

塚原「室内の映像を出して!」

研究員B「は、はい」カタカタ

はるか「ぅわお!ぅわお!」

塚原「はるか…もう少しの辛抱よ…!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:07:29.81 ID:Uxx806q+0
裡沙「破ぁーっ!」バッ

裡沙「破ぁーっ!」バッ

裡沙「破ぁーっ!」バッ

裡沙「神父さんの言う通りにしてるのに…エネルギー波が出ない…」グスッ
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:12:40.53 ID:Uxx806q+0
橘と七咲がデートする日の日曜日まであと


1日


七咲(明日は先輩とデート…じゃなくてお買い物か…)ドキドキ

七咲(何を着て行こうかな…?いつもの黒いセーターと
ジーンズじゃちょっと地味かな…)ドキドキ

七咲(でも先輩は服選びに付き合ってくれる訳だし、
地味な服装で行った方が先輩も選び甲斐があるよね…)ドキドキ
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:16:37.63 ID:Uxx806q+0
全会員「絢辻さんはァ!!」

全会員「裏表の無いィ!!」

全会員「素敵な人ですゥゥゥ!!!」

絢辻さん「声が小さいもう一度!復唱!!」

全会員「絢辻さんはァ!!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:22:10.76 ID:Uxx806q+0
研究員A「駄目です!鎮静剤も全く効きません!」

研究員B「被験体はラボのビーカーを割って逃走!」

塚原「すぐに隔壁を閉鎖して!」

研究員C「だ、駄目です!被験体は隔壁を破って研究所から脱走っ!!」

ズダダダダダダダ!!!

はるか「わおっwwwわおっwww」ダンッダンッダンッ!!

塚原「はるか…橘君のところへ行くつもりね…!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:25:25.11 ID:Uxx806q+0
裡沙「破ぁーっ!!」バッ

ドゥッ!!

裡沙「で、出たわ!エネルギー波が出た!」ハァハァ

裡沙「待ってなさいよ、七咲さん…!
絶対に思い通りになんてさせないんだから…!」



そして、日曜日。
デート当日。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:31:28.93 ID:Uxx806q+0
橘「じゃ、行ってきまーす」

美也「ふぇ?にぃに何処にいくのー?」

橘「ははっ、七咲とちょっとな。」

美也「えっ、もしかして逢ちゃんとデート!?」

橘「うーん、デートというには微妙な感じかな…
とにかく美也、留守番頼んだからな」ガチャッバタン
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:39:57.62 ID:Uxx806q+0
七咲「ふふっ…」テクテク

七咲(早く起きちゃったから手作りクッキー焼いちゃった…)テクテク

七咲(先輩喜んでくれるかな…?)テクテク


七咲は何も間違ってはいなかった。
いつもより早起きし、時間に充分過ぎる余裕を持って
普段以上に規則正しく行動していたと言える。

ただ、「手作りのクッキーを持って桜井家を通過する」
というただ一点を除いては、である。
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:44:20.06 ID:Uxx806q+0
瞬間、七咲の左斜め後ろの窓硝子が勢い良く割れた。

七咲「えっ…!?」バッ

七咲が振り向いた頃には、窓硝子を割って外に飛び出した当人は
七咲の両手に抱えられた手作りクッキーを奪い、
四つん這いの姿勢で一目散に走り去ってった。


我らがアイドル

桜井 梨穂子

の勇姿であった。
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:49:21.60 ID:Uxx806q+0
七咲「ま、待って!」ダッ

いくら水泳部で日々身体を鍛え上げている七咲でも
さすがにこれは相手が悪かった。

確かに相手はどんくさくて、のんびりした性格で、
ぽっちゃり体型の梨穂子であったが、こと「食」に関する
イベントで発揮される彼女のポテンシャルは
七咲の予想を遥かに凌駕していたのである。
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:54:42.94 ID:Uxx806q+0
七咲「ハァッ…!駄目…追い付けない…!」タタタタッ

七咲が諦めかけたその時、彼女の耳は二文字の言葉を捉えていた

一文字目の「わ」。
それを聞いた時、梨穂子は何か強い衝撃を正面から受けていた。

二文字目の「お」。
この言葉を耳にする頃には、梨穂子は七咲の横を通過して
遥か後ろ側へと高速で吹き飛んでいた。
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 01:58:52.17 ID:Uxx806q+0
呆然とする七咲の手に、手作りクッキーが入った袋が手渡された。

はるか「はいっ」スッ

七咲「あ…ありがとう…ございます…」

七咲がそう言い終わらぬうちに、被験体森島はるかは
わお、と高く跳躍し、七咲の前から姿を 消した。


七咲「な…何だったんだろう…?
と、とにかく急がないと遅刻しちゃう」タッタッタッ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:02:43.03 ID:Uxx806q+0
12:45 公園前


橘「七咲はまだ来てないみたいだな…」

橘「ははっ、少し早く来すぎちゃったかな」

「橘君、おまたせ!」

橘「あ、七咲…って、あれ?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:07:03.81 ID:Uxx806q+0
それはどう見ても七咲では無かった。

確かに黒のショートボブのつり目の女の子がそこにいた。

しかし黒い髪の下からはあからさまに茶髪が伸びており、
つり目に見えた目は黒いマジックの様なものでメイクされたものだった。

裡沙「七咲逢です!今日から裡沙って呼んでくださいっ!」

橘「え…?!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:10:32.52 ID:Uxx806q+0
橘「え…っと…?君は…?」

裡沙「かみざ…じゃなかった、七咲逢です!通称裡沙です!」ドキドキ

橘「え、えっと…裡沙ちゃん…っていうのかな…?」

裡沙「はい!七崎裡沙です!」ドキドキ

橘(これは厄介なのに捕まってしまったぞ…)
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:15:01.69 ID:Uxx806q+0
橘「君は七咲じゃあ…ないよね…?」

裡沙「いえ七崎です!さあ行きましょう橘君!」ドキドキ

橘「いやちょっと待っ…」

ポピー

ドォォン!!!


瞬間、橘の背後の大木が空を掃いて倒れた。
橘は確かに見た。眼前の女性の口から
光線の様なものが発射される光景を。
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:18:41.51 ID:Uxx806q+0
裡沙「エネルギー波です」キリッ

橘「え…あ…何…」ガタガタ

裡沙「さあ橘君、行きましょう!」グイグイ

橘(だ…駄目だ…。あまりに恐ろしくて抵抗出来ないよ…!)ガタガタ


橘は震えながら裡沙(七崎さん)とのデートをする羽目になってしまった。
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:23:19.97 ID:Uxx806q+0
13:10 公園


七咲「はぁ…はぁ…!やっと着いた…。せ、先輩!」

七咲「はぁ、はぁ…」キョロキョロ

七咲(も、もしかしてまだ来てないのかな…)

七咲(仕方無い、少し待ってみよう…ってあれ、何だろうこれ…?)


地面に謎めいた暗号のようなものが書き殴られていたのである。



ナナケテ
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:27:59.21 ID:Uxx806q+0
七咲「ナナ…ケテ…?何だろう、これ…?」

…タッタッタッタッ

絢辻さん「くっ!遅かったか!!」ハァハァ

七咲「え…っと、あなたは…?」

絢辻さん「ちょっとそこどいて!」グイッ

絢辻さん「ナナケテ…。やっぱり連れ去られたのね、橘君!」

七咲「えっ、ど…どういう事ですか!?」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:33:00.40 ID:Uxx806q+0
絢辻さん「あなた見て分からないの!?これは橘君からの救助メッセージよ!」

七咲「こ…これが!?」

絢辻さん「ペス!いらっしゃい!ペス!!」

梨穂子「わんわん!」ダダッ

七咲「あっ!あなたさっきの…!」ワタワタ

絢辻さん「橘君の匂いは覚えてるわね…?」

梨穂子「わんわんお!」ハッハッ

絢辻さん「私を橘君のところへ連れて行きなさい!」

梨穂子「わんっ!」ダダッ
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:35:40.18 ID:Uxx806q+0
ナナケテの意味が分からない人は
すごいよマサルさんでも読んで復習しなさい。


七咲(先輩を助けなきゃ!私もついていこう!)ダッ
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:39:02.83 ID:Uxx806q+0
裡沙「楽しいね、橘君!」ルンルン

橘「は…はい…」

裡沙「もしかして私と一緒にいても楽しくないですか…?」キュゥィィィ…

橘「たっ、楽しいよ!!凄く充実してる!!!」ガクガク

橘(七咲…助けてくれ…!)
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:44:52.59 ID:Uxx806q+0
――現在の状況――

・橘 純一…裡沙に拉致されて無理矢理デート中。

・七咲 逢…絢辻さんと共に橘追跡中。失禁回数は0。

・上崎 裡沙…エネルギー波で橘を脅しながら、デート満喫中。

・桜井 梨穂子…絢辻さんの犬となって橘追跡中。一度失神している。

・森島 はるか…不明

・森島 はるか…不明

・森島 はるか…不明
・森島 はるか…不明
・森島 はるか…不明
・森島 はるか…不明
・森島 はるか…不明
・森島 はるか…不明
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:47:00.85 ID:Uxx806q+0
・森島 はるか…不明



・森島 はるか…上崎裡沙に接触。



はるか「橘君、見ーつけたっ!」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:49:57.07 ID:Uxx806q+0
裡沙「誰ですか…?」

はるか「私ね、橘君を探してたの。」

裡沙「誰ですか?」

はるか「橘君とお話したいんだ。橘君借りてってもいいかな?」

裡沙「…」キュゥィィィ

はるか「駄目かな?」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:54:51.46 ID:Uxx806q+0
はるかが「駄目かな?」と言い終わらぬうちに
裡沙の口からエネルギー波が放たれた。

はるかはまだ何か話そうとしていたらしく、
裡沙の攻撃を正面からまともに受けてしまった。

土が、えぐれた。

裡沙の攻撃によってえぐれたのではない。

跳躍の為にはるかが足に力を入れたが為に、
地面がその形を大きく歪めてしまったのである。
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 02:57:38.12 ID:GoPYj878O
バトル展開期待wwww
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:00:39.59 ID:Uxx806q+0
裡沙「な、何よ…?何なのよ、この人…?」ワナワナ

はるかの口の中、喉の奥から不快な音が小さく聞こえた。

時計の秒針が時を刻む様な音だが、しかしそれよりも遥かにリズムが早い。

チキチキチキチキチキチキ…

やがて、その音が止まる。

はるかの起こした地鳴りも不快な声も止み、
自ら生み出した静寂を、自らの叫びで切り裂いた。


はるか「うぅわああお!!!」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:04:16.91 ID:Uxx806q+0
ダンッ!!

と地面を鋭く蹴る音を裡沙が聞いた時には、
もはや自分の傍らに愛すべき橘純一の姿はなく、
自分の遥か後方に移動した森島はるかに担ぎ上げられていた。
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:08:57.43 ID:Uxx806q+0
裡沙「何で後ろにいるの!」バッ


衝撃は後から来た。

振り向き終わるその直前に、裡沙は全身に衝撃を感じ
どう、と横向きに倒れ込んでしまった。


絢辻さん「み…見つけた…!」ハァハァ

七咲「せ、先輩!」

はるか「わお。今日はお客さんが沢山ね!」クルリ
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:13:36.97 ID:Uxx806q+0
はるか「私は橘君とお話したいだけなのにな」

そう言いながら橘をそっと下ろすはるか。

橘「な、七咲!」タタタタ

七咲「せ、先輩…っ!無事でっ…無事で良かったですっ!
先輩が居なかったら私…私は…っ!」グスッ

橘「七咲…」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:17:04.85 ID:Uxx806q+0
絢辻さん「困ったな。ちょうど私も橘君とお話がしたくって」

はるか「じゃあ三人でお話しましょ。きっと楽しいわ」

絢辻さん「それも困ったな。私は橘君と二人きりでお話したいんだけどな」

はるか「そうな」

はるか「ん」

はるか「だ」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:22:04.82 ID:Uxx806q+0
声が、音が近付いて来るのが絢辻さんにはよく聞いて取れた。

バカ正直に正面から突進するはるかの横をふっと通り、
そのうなじに鋭い手刀を音もなく入れた

ように見えた。

絢辻さんの手刀は虚しく空をきっていた。
しかしその右手は即座に背後にあるはるかの頭に反応していた。

大きく口を開けた森島はるかの顔がそこにはあった。
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:23:02.99 ID:xrWYIFb70
どうなってるんだ
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:24:04.22 ID:R1mwJcdq0
もはやホラー
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:24:13.23 ID:fwJ50SKe0
アマガミってバトル物だったのか
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:27:28.58 ID:Uxx806q+0
絢辻さん「こん…のお!」グィッ

噛みつこうとしていたはるかの顔を後ろに押し退ける。

二人の間に隙間が出来る。

その一瞬の隙間に、すかさず上崎裡沙が割って入った。

絢辻さん(え…!)

はるか「わお…」

驚いたのが先か、裡沙が動いたのが先か、
次の瞬間には三人を巻き込む大爆発が起こった。

上崎裡沙の女としての最期の意地の自爆攻撃であった。
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:31:10.67 ID:Uxx806q+0
橘「な…絢辻…さん…?」

橘「森島…先輩…?」

七咲「先輩…救急車、呼んだ方が…」

橘「う、うん、そうだよな…公衆電話を探してくるよ…!」ダッ

塚原「その必要はないわ」

七咲「塚原先輩!?」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:35:13.01 ID:Uxx806q+0
塚原「三人の処置は私がするから、あなた達はもう行っていいわ」

橘「で、でも…」

塚原「今日は待ちに待ったデートの日、なんでしょ?」

橘「…」コクッ

七咲「…」コクッ

塚原「じゃあこんな所で油売ってないで、早く行きなさい」トンッ

七咲&橘「は、はい…!」

タタタッ
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:41:38.44 ID:Uxx806q+0
塚原「…軍配は七咲に上がった、か…」

はるか「何で行かせちゃうのよ、ひびきー!」ムクッ

塚原「どつき合いの喧嘩に夢中になってる誰かさん達より、
純粋に橘君だけを見ていた子の方が彼に相応しいと思ったからよ」ニコッ

絢辻さん「う…ん」

裡沙「橘…君…」

塚原「はるか、あなたはまだピンピンしてるんだから、
この二人を運ぶのを手伝って頂戴。」

はるか「はぁーい…」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:46:06.42 ID:Uxx806q+0
橘(な…なんかデートって感じじゃ無くなっちゃったな…)テクテク

橘(七咲もきっと疲れただろうから、今日は早く帰らせてあげよう…)テクテク

七咲「先輩」テクテク

橘「あ、何?」テクテク

七咲「先輩って案外モテてるんですね、意外です」テクテク

橘「そ…そう…なのかな…?」テクテク

七咲「そうですよ。皆必死で先輩の事を追いかけてましたから」テクテク
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 03:53:33.20 ID:Uxx806q+0
七咲「だから…ですね…」ピタッ

橘「ん?七咲?」ピタッ

七咲「わ…私もっ…先輩を…独り占め出来るくらい…
強くなりたいです!///」ドキドキ

橘「い、いや…あそこまで異常に強くならなくともいいと思うよ…?」

七咲「そんな事分かってますっ」

橘「そ、そうか…」

七咲「だからせめて」

七咲「だからせめて、先輩に一人の女性として見て貰える様に努力する
強さを手に入れたいです…!///」

橘「七咲…」

七咲「気分は少し滅入ってしまいましたけど
デートはデートですから。」

七咲「今日は可愛い服、選んで下さいね!」ニコッ



おしまい
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 04:01:33.16 ID:HQ+kHbgY0


楽しませていただいた!
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/30(金) 04:17:46.08 ID:JdOrwPly0
なん・・・だと・・・
七咲が可愛いまま終わったというのか!?

ていうか、みゃーの続きをお願いします

この書き手のSS:

七咲「美也ちゃんとお風呂に入りたいな…」


これは別枠

橘「な…何で裸の美也が僕の隣で寝てるんだ!?」


橘「七咲もたまにはお洒落すればいいのに」


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