ゲンドウ「シンジ、私は人気者になりたい」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 17:45:02.65 ID:HangkLjd0
シンジ「うん……えっ?」

ゲンドウ「だから、人気者になりたいのだ」

シンジ「ええと、ごめん父さん、ちょっと意味がわからないんだ」

ゲンドウ「言葉通りの意味だ。私はネルフの中でどうも浮いている気がする」

シンジ「まあ…」

ゲンドウ「もっと皆と仲良くなりたいのだ。そうすれば使徒殲滅も円滑に進む」

シンジ「急にそんなこと言われても……」


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3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 17:46:56.65 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「お前は友達がたくさんいるだろう。根暗なのに」

シンジ「せめて内向的って言ってよ…」

ゲンドウ「私と条件はいっしょのはずだ。なのになぜお前だけ友達がたくさんいるのだ」

シンジ「いろいろあったから…」

ゲンドウ「聞かせてくれ」

シンジ「簡単に言うと、殴られたあと助けたら仲良くなったんだ」

ゲンドウ「ふむ…」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 17:49:58.62 ID:HangkLjd0
シンジ「まさか父さん、参考にするつもりなの?」

ゲンドウ「いかんか」

シンジ「ダメだよそんなの!大体、狙ってやったことじゃないし」

ゲンドウ「どうしたらいいのだ」

シンジ「父さんは怖いんだよ」

ゲンドウ「怖くない」

シンジ「怖く見えるの!いつも寡黙で、口元隠しててさ。何考えてるのかわからないし。
    そもそもみんなの上司なんだから、フレンドリーにはしづらいよ」

ゲンドウ「難しいものだな」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 17:51:40.18 ID:HangkLjd0
シンジ「だからさ、親しみやすくしたらいいんじゃないのかな」

ゲンドウ「例えば?」

シンジ「髭剃ってメガネ光らせないようにしてみたら?それだけで違うと思うけど」

ゲンドウ「ああ…言われてみれば、威圧感があるかもしれんな」

シンジ「そうだよ。まず外見からイメージチェンジしてみたらどうかな」

ゲンドウ「ありがとうシンジ」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 17:55:12.99 ID:HangkLjd0
翌日

ウイーン

ミサト「おはようございます司…れ、い……?」

ゲンドウ「うむ、おはよう」

マヤ「あの、申し訳ありませんが部外者の方の立ち入りは…」

リツコ「マヤ、碇司令よ」

マヤ「!?」

ゲンドウ「そろそろ夏だからな。髭がなくなるだけでずいぶん涼しい」

ミサト「そ、そうですか…」

青葉「司令、眼鏡はどうされました?」

ゲンドウ「今日は無しだ。昨日勢いあまって割ってしまったのでな」

青葉「は、はあ」

ゲンドウ(ちょっと一工夫して、お茶目アピールも入れてみたが、なかなかいい感じだな)
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 17:57:49.70 ID:HangkLjd0
冬月「ゴホン、ゴホン」

ゲンドウ「どうした冬月、さっきから咳ばかりしているが」

冬月「いや、何…なんだか落ち着かなくてな」

ゲンドウ「気にすることはない」

冬月「なるのだよ…見ろ、皆も戸惑っている」

ミサト「エビャッ…エヴァンゲリオン発進!」

ゲンドウ「私のせいなのか」

冬月「他にどんな原因がある」

ゲンドウ(失敗したというのか…!馬鹿な!)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:01:23.83 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「シンジ!」

シンジ「な、なんだよ父さん」

ゲンドウ「シンジ、私はお前を叱らねばならん」

シンジ「ああ…その話…」

ゲンドウ「どうするんだ、変な目でしか見られなかったぞ」

シンジ「うーん、イメージが固定されすぎちゃってるのかな」

ゲンドウ「これまでより、いっそう皆との距離が開いた気がする」

シンジ「またアドバイスしてくれっていうの?」

ゲンドウ「もう私にはどうしていいかわからんのだ」

シンジ「じゃあ、もっと喋ってみたらどうかな。話しやすい人って人気でやすいんじゃない?」

ゲンドウ「何を喋れというのだ。仕事中に無駄口は叩けん」

シンジ「お昼ごはんのときにでも話せばいいじゃないか。テレビの話題とかさ」

ゲンドウ「いいかもしれん」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:05:27.89 ID:HangkLjd0
翌日正午

ミサト「ここいいかしらー」

日向「あっ!どうぞどうぞ!さあ!」

青葉「三佐はカレーうどんですか。汁飛ばさないでくださいよww」

ミサト「まっかせなさい。私はカレーうどんのプロよ。絶対にそんなヘマはしないわ」

ゲンドウ「おいおい!カレーうどんのプロってどんなプロだよ!」

ミサト「…!?」

ゲンドウ「私もいっしょにいいかな」

ミサト「は、はい、どうぞ……」

ゲンドウ「ほう、青葉と日向はしょうが焼き定食か。やはり若者だな」

日向「はい」

青葉「ええ」

ゲンドウ「どーれどっこいしょ。いただきます」

三人「いただきます…」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:06:01.16 ID:LxDk7S9i0
何このほほえましいスレ
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:09:23.64 ID:HangkLjd0
四人「……」

ゲンドウ「ところで」

ミサト「っはい!?」

ゲンドウ「昨日の大河ドラマは見たか?」

ミサト「すいません、見てません」

ゲンドウ「そうか、君たちは」

青葉、日向「いえ」

ゲンドウ「そうか」

四人「……」

日向「あーそうそう!一昨日の「芸能人スペシャル」見たか?」

青葉「見た見た!伸介年とったよなぁ」

ミサト「それより、えなり君の老けっぷりのほうが上でしょ」

ゲンドウ「……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:13:54.89 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「おかえり、シンジ」

シンジ「うわ、父さん!?何してるの僕の部屋で電気もつけずにうなだれて」

ゲンドウ「父さんな、使徒よりジェネレーションギャップのほうが強いと思う」

シンジ「話が合わなかったんだね」

ゲンドウ「若者ばかりが活躍している職場だからな…テレビの話題はまずかったかもしれん」

シンジ「でも、他にもいろいろ話してたんでしょ」

ゲンドウ「いや…勢いを失ってしまって、もうそれからは無言だ。食事が不味かった」

シンジ「そうなの…」

ゲンドウ「もっと劇的に効果的な案がほしい」

シンジ「うーん…飲みニケーションでもしてみたら」

ゲンドウ「みんなで飲みにか…シンジ、お前も来てくれるか?」

シンジ「えっ、でも僕未成年だよ」

ゲンドウ「ジュースでも飲んでいればいいだろう。私をサポートしてくれ」

シンジ「うん…じゃあ明日、駅前の笑笑に予約取っておくから…」

ゲンドウ「うむ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:15:27.97 ID:69ofvlYi0
子供に予約させるなwwwwwwwwww
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:17:13.69 ID:HangkLjd0
翌日終業後

ゲンドウ「みんな、この後は予定があるか?」

ミサト「…残業ですか」

ゲンドウ「いや、たまにはみんなで飲みにでも行こうかと思ってな」

ミサト「私は大丈夫ですけど…」

青葉「俺たちも大丈夫です…」

ゲンドウ「そうか!じゃあ行くぞ。駅前の笑笑に予約をとっておいたからな」

ミサト(何この手回しのよさ…それにしても最近の司令は変ね)

マヤ「あ、司令…私お給料日前でちょっとお金が」

ゲンドウ「心配するな。私が出してやる!」

ミサト(たまに謎の明るさを見せるし…怖いわね)
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:22:06.77 ID:HangkLjd0
ミサト「あれ、シンちゃんも来たの?」

シンジ「ええ、父さんが誘ってくれたんです」

ミサト「へぇー、なかなかいい親子関係になってきたんじゃない?」

シンジ「そ、そんなんじゃないですよ」

ゲンドウ「さて何にするんだ?みんな好きなものを飲んでくれ」

日向「じゃあ俺はモスコミュールで」

青葉「スクリュードライバーいっときます」

マヤ「私はカルアミルクを」

リツコ「私とミサトはビールね」

ゲンドウ(モスコ…?知らん酒ばかりだ。最近飲まないからな…ビールはわかるが)

シンジ(父さん困ってるよ…本当に娯楽なかったんだ…)

シンジ「すいません、注文いいですか?モスコにスクリュードライバ、
    あとカルアミルクに生中二つ…あ、父さん生でいい?」

ゲンドウ「う、うむ」

シンジ「生中三つです。あとレモンスカッシュください」

店員「かしこまりました」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:26:28.76 ID:HangkLjd0
ゲンドウ(シンジは何故手馴れているんだ…)

店員「お待たせいたしましたー」

シンジ「あ、どーも。はいみなさんどうぞ」

ミサト「サンキュ」

シンジ「じゃあ飲み物も行き渡ったし…父さん、乾杯の音頭を」

シンジ(うまくできるかな…)

ゲンドウ「あー、これまで皆の奮闘によって使徒を全て撃破できた。司令として嬉しく思う。
     ねぎらいの意味もこめて、このような場を用意させてもらった。楽しんでくれ。
     無礼講でいいからな!さーあ乾杯だ!かんぱーい!」

全員「乾杯!」

シンジ(また最後に変なハッスルを…意識しすぎだよ父さん…)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:29:59.71 ID:HangkLjd0
青葉「それでそのクリーニング屋がさ…」

マヤ「何ですかそれwwww」

日向「どんなチャーハンだよwwwww」

ミサト「殴っていいわよそれwwwww」

リツコ「嘘じゃないでしょうねwww」

青葉「本当ですってwwwww」

ゲンドウ「……」

シンジ「ほら父さん、何固まってるの。話の輪に入らないと!」

ゲンドウ「でも私の知らない話だし…」

シンジ「青葉さん以外初耳でしょ!?ほら僕が助けてあげるから!」

ゲンドウ「うむ…」

シンジ「ああチャーハンといえば、この間父さんにチャーハン作ってもらったんですけど…」

ゲンドウ(そんなの知らんぞ!?ひどい無茶振りだぞ、シンジ…)

シンジ「それがケッサクで。ねえ父さん?」

ゲンドウ「あ、ああ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:32:56.07 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「し、シンジはもっと野菜を食べなきゃいかんと思ってな…
     セロリ8に米2なチャーハンを作ってやったんだが」

ゲンドウ(私は何を言っているんだ。嘘にしてももっとマシな話があるだろうに)

ゲンドウ「シンジには不評でな」

ミサト「wwwwwwwwwwwww」

青葉「司令wwそれ、もう米入りセロリwwwwwww」

マヤ「おかしいwwwww」

日向「シンジくんかわいそうwwwww」

シンジ「まいりましたよあれにはwwwwwww」

ゲンドウ(お、おお……なんだかいい感じだ)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:34:50.70 ID:gQwumUJP0
なにこれかわいい
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:36:30.44 ID:Puajg+el0
このゲンドウはかわいいwwwww
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:36:43.17 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「それでもって、翌日には汚名挽回と思って普通のチャーハン作ったんだけど、
     これが普通すぎて特に何の感想もなくてな」

シンジ「父さん、それを言うなら名誉挽回か汚名返上だよwwww」

ゲンドウ「いっけねwwwwwww」

ミサト「wwwwwww」

シンジ(よかった…お酒入るとちょっとは無理せず明るくなれるタイプなんだ…)

ゲンドウ「ほら、軟骨揚げ来たぞ。食え食え」

日向「司令、レモンかけていいっすか」

ゲンドウ「自分の皿にとってからにしとけ」

日向「うーいっす」

シンジ(うん、距離はぐっと縮まったね。よかったね、父さん…!)

ゲンドウ「あっはっは!いやあ楽しいな!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:39:19.88 ID:gQwumUJP0
>ゲンドウ「いっけねwwwwwww」

全く脳内再生できないwwwwwwww
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:39:36.23 ID:HangkLjd0
青葉「そんじゃ司令、ご馳走様っした!」

マヤ「また誘ってくださいね!」

ゲンドウ「ああ。それじゃ皆、気をつけて帰れよ」

日向「お疲れ様でした!」


シンジ「よかったね父さん」

ゲンドウ「ありがとう、シンジ…まさに妄想していたとおりの盛り上がりだった」

シンジ「うん」

ゲンドウ「ではまた明日な」

シンジ「うん、おやすみ、父さん」

ゲンドウ(これで明日からはネルフの名物司令碇ゲンドウが定着するな…)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:42:52.12 ID:HangkLjd0
翌日

ゲンドウ「…おはよう」

ミサト「おはようございます」

ゲンドウ「……」

ミサト「…司令?」

ゲンドウ「問題ない」

ゲンドウ(頭いたい…しかし私の体調不良を知られるわけにはいかん。士気がさがる)

ゲンドウ「…」


青葉「なあ、司令機嫌悪くないか」

マヤ「日向くんが軟骨揚げに勝手にレモンかけようとしたからじゃないの」

日向「マジかよ…やべえ…」


ゲンドウ「……」


青葉「やっぱ下手なことはできねえな…」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:45:37.04 ID:HangkLjd0
ピロロロ ピロロロ

シンジ「もしもし」

ゲンドウ「ああああ~」

シンジ「どうしたのさ父さん」

ゲンドウ「父さんまた距離置かれちゃったんだ…」

シンジ「なんでさ!?昨日あんなにフレンドリーだったじゃないか!」

ゲンドウ「それが、頭痛くて黙ってたらみんな怖がっちゃって」

シンジ「ああ…やっぱり、長年染み付いたイメージは一晩の飲み会だけじゃ払拭できないんだね…」

ゲンドウ「どうすればいいかな?父さん、もう頼れるのお前しかいないんだ」

シンジ「…10分待って。考えてからかけなおすから」

ゲンドウ「頼む…」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:49:30.08 ID:HangkLjd0
20分後

シンジ「もしもし父さん?」

ゲンドウ「遅い。不安になってしまった」

シンジ「ごめん。考えがまとまらなくてさ。それで、提案なんだけど」

ゲンドウ「ああ」

シンジ「昨日の件で父さんは怖いだけじゃないってのはみんなわかったと思うんだ」

ゲンドウ「うむ」

シンジ「だから、もう明るくいっても不自然にはとられにくいんじゃないかと」

ゲンドウ「それで?」

シンジ「もう一度見た目のイメチェンだよ」

ゲンドウ「しかしヒゲとメガネ以外に、私がいじれるところはあるのか」

シンジ「そこなんだよね…ちょっと僕なりに考えて用意してみるからさ」

ゲンドウ「わかった。では明日、お前の部屋に行く」

シンジ「わかったよ。ミサトさんとアスカは適当な理由つけて避けさせてね」

ゲンドウ「任せろ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:54:15.75 ID:HangkLjd0
ピンポンピンポンピンポン

シンジ「はーいはーい!今開けます!…なんだ父さんか」

ゲンドウ「どうだ」

シンジ「うん、考えたんだけど、やっぱメガネしかないんじゃないかな」

ゲンドウ「せっかく裸眼で押そうとしたのにか」

シンジ「この前、割ったって言ったんでしょ?だったら新しいメガネ買ったって言ってさ、
    ちょっと面白いメガネかけてみたらどうかな」

ゲンドウ「面白い?」

シンジ「うん。これなんだけど、西暦2000年記念らしいんだ。ほら、真ん中のゼロ二つがレンズになってて」

ゲンドウ「これを仕事中にかけろというのか」

シンジ「やっぱダメ?それならこっちの赤いフレームの奴はどう?」

ゲンドウ「若者っぽいフレームだな。いいかもしれんな」

シンジ「じゃあこれ渡すからレンズ入れてもらってね」

ゲンドウ「…そっちの2000年メガネも一応もらおうか」

シンジ「…いいの?」

ゲンドウ「使えるときがあったら使おうと思ってな…」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 18:57:23.53 ID:HangkLjd0
翌日

ゲンドウ「おはよう」

ミサト「あれ、司令メガネ…」

ゲンドウ「やはりメガネのほうがいいな。どうだ、似合うか」

ミサト「ええ、お似合いです」

ミサト(調子のったラッパーみたいなフレームね…)

冬月「しかしお前がそんなフレームを選ぶとはな」

ミサト「副指令…!」

ゲンドウ「変か?」

冬月「いや、変というか、意外だと思っただけだ。いいんじゃないか、うん」

ゲンドウ「そうかそうかははは」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:05:18.08 ID:HangkLjd0
ゲンドウ(このノリならいけるか)

ゲンドウ「じつはもうひとつある。迷ってしまって、結局両方買った」

冬月「ほう」

ゲンドウ「これだ」


ミサト「…」

冬月「碇」


ゲンドウ「似合うか?真ん中のゼロ二つがレンズになってて」

冬月「見ればわかる。碇、それが「司令たるもの見た目も大切」で選んだメガネか」

ゲンドウ「あーいや」

ミサト「15年前の品ですよこれ…どこにこんなの売ってたんです」

ゲンドウ「それはだな…」

冬月「とにかくだ、仕事にこんなふざけたメガネをかけて取り組むな」

ゲンドウ「あー…」

冬月「さあそのラッパーのようなメガネをかけ直せ。仕事だぞ」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:09:36.14 ID:HangkLjd0
ドンドンドンドンドン

シンジ「はいはいはいはい!どちらさまですか!」

ゲンドウ「シンジ!父さんは父として、お前を叱らねばならん!」

シンジ「聞いたよ。仕事では普通かけないでしょあれは…パーティーグッズだよ?」

ゲンドウ「お前、それはないだろう…」

シンジ「うーん…父さんがそこまで切羽詰って手段選ばないとは思わなかったから…」

ゲンドウ「私は必死だ」

シンジ「みたいだね…でも、滑ったけど冗談言えるってイメージはできたんじゃない」

ゲンドウ「そうだろうか」

シンジ「そうだよ。あとは最初のほうに戻って、たくさん会話すればいいと思うよ」

ゲンドウ「昼食か。今夜のテレビはなにがある」

シンジ「まる見え。見ていく?」

ゲンドウ「ああ」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:14:18.16 ID:HangkLjd0
翌日正午

ゲンドウ「いっしょにメシでも食わんか」

青葉「あ、はい」

日向「じゃあ席取っておきますね」

ゲンドウ(心なしか、前よりもくだけた雰囲気だな。さすがだ、シンジ)

ゲンドウ「ところで、昨日のまる見えは見たか」

日向「ええ。海外のドッキリが面白かったですね」

青葉「あれはやっぱ「許せない」ですよね。「使徒が攻めてきた!」なんてドッキリは」

ゲンドウ「うむ」

ミサト「あら、珍しい面子ね」

青葉「あ、三佐」

ミサト「昨日出たFFやった?」

日向「もちろんじゃないですか」

青葉「もう実写だよなあれは」

ゲンドウ「……」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:17:31.09 ID:HangkLjd0
シンジ「まあ無理だよね…テレビゲームの話は」

ゲンドウ「年齢という壁はどうやっても乗り越えられないのか」

シンジ「年齢ね…ねんれい…れい…そうだ!父さん、綾波がいるじゃないか!」

ゲンドウ「?」

シンジ「なんで気付かなかったんだろう。父さんは今まで、
    娘みたいな年齢の女の子と一番仲がよかったじゃない」

ゲンドウ「引っかかる言い方だが」

シンジ「綾波を間においてコミュニケーションとったらいいじゃないか。
    なんとなくうまいこといきそうな気がするよ」

ゲンドウ「ふむ、やってみるか」

シンジ「頑張ってね父さん」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:20:43.85 ID:HangkLjd0
レイ「どうしてですか!」

青葉「なんだなんだ」

日向「レイがあんな大きい声を」

レイ「どうしてわたしが、みんなにチャーハン作らないといけないんですか」

ゲンドウ「いやほら、レイはみんなともっと接点を持ったほうがいいぞ」

レイ「私には司令さえいればいいんです」

ゲンドウ「そう思ってくれるのはうれしいが…」

レイ「では、失礼します」

ゲンドウ「あ…」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:25:42.45 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「レイを怒らせてしまった」

シンジ(基本的にコミュニケーション上手じゃないんだよね…)

ゲンドウ「正直、みんなに嫌われるよりレイ一人に嫌われるほうがつらい」

シンジ(じゃあもっと慎重にやるとか、そもそも人気者になりたいとか言い出さなきゃいいのに)

ゲンドウ「さあどうする」

シンジ「ちょっとは自分で考えてよ…」

ゲンドウ「無理だ」

シンジ「そう…でももう方法なんてないんじゃないかな…
    人付き合いなんて、実際そんなにバリエーションないよ」

ゲンドウ「お前みたいに成り行き任せになるしかないのか」

シンジ「積み重ねじゃないの?人と仲良くなるのに、本当は即効性のある方法なんてないと思うよ」

ゲンドウ「そうか…」

シンジ「普通に話せばいいじゃないか」

ゲンドウ「お前があんなメガネを渡さなければ」

シンジ「何か言った、父さん?」

ゲンドウ「いいや」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:30:20.57 ID:HangkLjd0
一ヵ月後

ゲンドウ「では、日ごろの感謝の気持ちをこめまして、乾杯!」

キール「乾杯!」

冬月「乾杯!」

キール「しかしなんだな。最近の若い連中は根性がない」

冬月「まったくですな。セカンドインパクトのときなど、まさに生きるか死ぬかでしたから」

ゲンドウ「ええ」


シンジ(また飲み会を企画するからなんて言って予約取らされたけど…なんだよこの面子)

キール「シンジくんも飲みたまえ。もう中学生だ、酒くらい飲めないとな」

シンジ「でも未成年ですから…」

委員「いいんだよ。私が許可しよう。なあにゼーレの力を持ってすれば大丈夫だ」

シンジ(若者と仲良くするのはあきらめたのかな…)
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:33:27.12 ID:HangkLjd0
翌日

シンジ「父さん、何なのあれは」

ゲンドウ「もういいんだ。所詮私には、ジジイ相手がお似合いだ」

シンジ「相当無理してたしね」

ゲンドウ「思えば、ゲヒルンのときも下っ端が一番楽しかったな。これも管理職の宿命か」

シンジ(管理職で部下とうまくやってる人なんていくらでもいると思うけど)

ゲンドウ「というわけで、シンジには苦労をかけたな」

シンジ「父さん…」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:36:12.26 ID:HangkLjd0
ゲンドウ「今回のことでの最大の収穫…それがやっとわかった」

シンジ「どういうこと?」

ゲンドウ「シンジ、お前と仲良くなれたことだ。思えば今まで、私のほうからお前を避けていたな」

シンジ「うん…僕も嬉しかったよ。父さんが僕を頼ってくれて」

ゲンドウ「迷惑かけたな」

シンジ「気にしないでよ父さん。それに…」

ゲンドウ「なんだ」

シンジ「最初に僕に「人気者になりたい」って言えたこと…その時点でもう大丈夫だよ」

ゲンドウ「そうか…そうだな」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:38:58.29 ID:HangkLjd0
シンジ「人付き合いって、身内から始まるんじゃないかな」

ゲンドウ「その通りだ」

シンジ「僕と仲良くなったんだから、きっとみんなとも仲良くなれるよ」

ゲンドウ「身内からか…じゃあお前が結婚して子供を作れば、もっと身内が増えるな」

シンジ「はっ?」

ゲンドウ「今から楽しみだな。ああ、子供の名前は父さんがつけるぞ」

シンジ「「ユイ」はやめてね」

ゲンドウ「はっはっは」

シンジ「否定してよ」





99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:39:41.19 ID:HangkLjd0
ありがとうございました。
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:41:14.02 ID:6XkkDFtLO
チャーハン食ってくるわ
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/13(日) 19:52:12.46 ID:gQwumUJP0
短いのにすごくきれいにまとまったな

 

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