魔王「もういい加減ネタ切れじゃね?」

1: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 16:53:41.70 ID:MkiX3Kdk0
魔王「もうさ、今まで勇者と殺しあったり、陵辱したりされたり、結婚したり、共同戦線張ったりひととおりやったじゃん?」

側近「はあ…」

魔王「あげくのはてに就職もしたりバイトもしたし、チャットもしたし、もう大体の事やっちまったワケよ」

側近「さようでございますなあ」

魔王「もういい加減さあ、魔王と勇者ってネタ、無理があんじゃね?と思うんだよなー」

側近「はあ……そうは申されましても……」

魔王「お前だってさ、男だったり女だったり、裏切り者だったり、もう色々やりすぎて飽きてこねーの?」

側近「まあ、飽きた、というほどではありませんが、最近はなんと申しますか、感動のようなモノはありませんなあ」

魔王「そうそう、ソレなんだよ、昔みたいにさ"これからこの世界をどう侵略してやろうか"みたいなワクワク感っていうの?」

側近「つまり、新鮮味にかける、と」

魔王「そういう事。だからさー、ちっとそろそろこーゆーの辞めにしねー?って言いたいワケよ」

側近「そうでございますなあ、では一度……」

魔王「あ、やべ、そろそろ勇者来るわ、一回切るー」

側近「はい、わかりました」

魔王「後でなー(プチッ)」


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2: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 16:57:11.67 ID:MkiX3Kdk0
勇者「魔王!ついに追い詰めたぞ!貴様の悪行、ここまでと知れ!!」

魔王「ふふふ、よくぞここまで来たな勇者、褒めてやろう、だが所詮人間。我との力の差を思い知るが良い!」

勇者「人間の力を舐めるな!貴様こそ人の"想い"の力、思い知らせてやる!」

魔王「ふん、言葉は無意味だな。良いだろう、我が最大の力で相手してやろう」

勇者「望む所!!!行くぞ!!!!」

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側近「うーん、boketeも最近つまんなくなりましたねえ…」

カチャリ

魔王「おーう、お疲れー」

側近「あ、魔王さま、お疲れ様でーす!」

魔王「あーもう血でびちゃびちゃだよー、シャワー浴びるわー(ジャバジャバ)」

側近「今回は負けシナリオでしたからねー」

魔王「んだな…あ、わりぃ、そこのメイク落とし取って」

側近「あ、はい」
4: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 16:58:59.63 ID:MkiX3Kdk0
魔王「さーて、今生も終わったなー」

側近「終わりましたね、最期は負けましけどまあまあ良い人生だったんじゃないですかねえ」

魔王「そうかなー、ま、とりあえず次回の転生までは時間あるから少しゆっくりすっかー」

側近「ですねー、今回はシナリオはストレートだけど戦闘多かったですからね」

魔王「側近は休みどっか行くの?」

側近「とりあえず家族と、天界リゾートめぐりでもしようかと。魔王さまは?」

魔王「俺は独り身だしなー、とりあえず家でゆっくりするわ」

側近「そうですか、まあ今生はハードでしたからねえ。じゃあまた来世で!」

魔王「だな(カチャリ)」

天使「あ、魔王さんお帰りですか?」

魔王「あ、お疲れした、今日はこれで上がります」

天使「お疲れ様でしたー。魔王さんあがりまーす!!」

「「「お疲れ様でしたー!」」」

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5: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:00:34.29 ID:MkiX3Kdk0
魔王「ふあ~、よく寝たな、今何時だ?(ゴソゴソ)」

魔王「うわ、もうこんな時間かよ、休みが続くとすっかり生活リズム狂うなー」

魔王「だいたい地獄に居るといつも薄暗いから何時かわかんねーんだよなー」

魔王「側近は今頃天界でリゾート満喫してんのかな……」

魔王「あー、彼女欲しい………」

魔王「あ、そうだ、アマゾンでアニメのBOX買ったんだった、届いてっかな?」

カチャカチャ

魔王「不在票入ってた。爆睡してたからなー、あとは請求書と…ん?なんだコレ?」

魔王「打ち上げのお知らせ?ああそうか、前世の打ち上げか」

魔王「たりーなぁ、つっても行かないワケにゃいかんよなぁ、仮にも主役の一人だしなあ」

魔王「ま、しょーがねぇ、側近と行くか。これも仕事のウチだ」
6: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:02:51.60 ID:MkiX3Kdk0
~魔王・勇者SS シーズン957打ち上げ会場~

魔王「え~と、あ、ココか……側近みあたらねーな…」

側近「魔王さまー!」

魔王「おおう、びっくりした、お前も今来たの?」

側近「はい、ちょっと出掛けに子供が熱を出しまして病院に寄ってたら遅くなっちゃいました」

魔王「おい、いいのかよこんなトコ来てて」

側近「大丈夫ですよ、妻が見ててくれますから」

魔王「ちっ、いいよなあ、家族持ちは」

側近「何を言ってるんですか、魔王さまぐらいになればよりどりみどりじゃないですか」

魔王「んな事ねーんだよ…まあいいや、行くか」

側近「そうですね……(ドン!)と、失礼!」

魔法使い「ごめんなさい…あ、どうも魔王さん、側近さん」

側近「あ、どうも先日はお疲れ様でしたー」

魔王「お、魔法使いちゃんお疲れでした!」

魔法使い「お疲れ様でしたー!あ、勇者たちあっちに居ますよ、呼んできましょうか?」

魔王「あ、後でちゃんと挨拶に行くんで。てゆかそろそろ始まるから飲み物取りに行って来ます」

魔法使い「そうですか、では後ほどー!」

側近「後ほどでーす」

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7: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:04:35.89 ID:MkiX3Kdk0
司会「~~というわけで、今シーズンも無事に終わりましてうんやらかんやらで~~」

ワイワイガヤガヤ

四天王「あ、魔王さまちぃーっす!お疲れっしたー!」

魔王「あ、お疲れー、今回はシナリオ長くて大変だったねー」

火「いやでも、出番があって良かったですよ、最近四天王出ないシナリオも多いですからね」

風「やっぱり魔王さまと一緒にやれるのは楽しいっスよ!」

土「そっすね、一回アレあったじゃないすか、魔王さまさっさと死んで、その後延々俺の一人芝居、みたいなの」

魔王「あー、あったなアレ。ぶっちゃけ俺出番短くて楽だったけどなー」

土「いやいやいや、アレ、ホント辛いんですって、だってあの余生何万年とかっすよ」

側近「でも最近は短いシナリオも多いですね。まあ大人の事情ってヤツなんでしょうけど」

魔王「まあなー…………」

司会「では、皆様、お手元にグラスはございますでしょうか?乾杯と参りたいと思います」
9: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:08:58.96 ID:MkiX3Kdk0
司会「では、乾杯の音頭は女神さんにお願い致します」

パチパチパチ

女神「えー皆様、どうもお疲れ様でした。今シーズンも無事に終わる事ができました」

女神「すでに957回続いているこの魔王・勇者シリーズですが、今後もこれまでの実績に甘える事なく」

女神「常に新しいモノを取り入れ、来世以降のシーズンも更に良いSSにしていきたいと思っております」

女神「つきましては、キャストの皆様、スタッフの皆様、また無理難題を申し上げるかもしれませんが」

ドッ ワハハハハ

女神「来世以降もどうぞよろしくお付き合い下さい!それでは、乾杯!!!」

四天王「かんぱーい!!」

側近「乾杯!」

魔王「乾杯!(…………新しいモノねえ……)」

勇者「魔王さん、お疲れさん!」

魔王「あ、勇者さんたち、お疲れです!」

僧侶「お疲れ様ですぅ~」

土「あ、僧侶ちゃんお疲れー!!!」

戦士「お疲れッス!」

側近「いやいや、お疲れ様でした」

魔王「なんだ、後でそっち行こうと思ってたのに来てもらっちゃって…」

勇者「いやいや、魔王が勇者のトコ来てどうすんですか、普通逆でしょう(笑)」

魔王「あ、そ、そですね、アハハハ」
10: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:13:41.68 ID:MkiX3Kdk0
創造神「あ、皆様お揃いですね、お疲れ様ですー」

魔王「あ、どうも今回も大道具お疲れ様でした」

創造神「いやいや、魔界の大穴の時は失礼しました」

魔王「あー、あれはヒヤヒヤしましたよ、あれ?一撃で穴あかねー!みたいなwww」

土の精「すみません……私のミスだったんです、岩盤の厚さ間違えてて」

土の四天王「あ、お前~~(笑)特殊効果班は全員一気だなwwww」

土の精「シュン」

雷の精「いや、すんません、アレ俺なんです。あの時ちょっと調子悪くて出力たりなかったんですよ」

側近「いやいや、仕方ないですよ、誰にでもミスはありますって」

勇者「そうそう、それに雷さんは俺の方の特殊効果つきっきりでしたし、疲れてない方がおかしいですよ」

魔法使い「それにしても、今回の世界はセット凝ってましたねー」

創造神「いやあ、何しろ今回は長丁場であっちこっちの街やダンジョン行くってんで気合入れました」
11: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:18:08.92 ID:MkiX3Kdk0
勇者「でも、やっぱりこの一座は良いですねー!来世も全員揃ってやれるといいんですけど」

創造神「そうですねー、まあ女神さんの方からなんとなくスケジュールの打診はいただいてるんですが」

創造神「日数見ると、多分またそれなりのセットになるんじゃないかと思いますよ」

僧侶「次もやっぱり私は女なんですかねえー」

火の四天王「そりゃそうでしょう、アンタが男って!」

僧侶「たまにはシブい男役で出たいんですけどねー」

土の四天王「うわー、それ勘弁だわー、ムサい男となんか戦いたくないわー」

魔法使い「えー、でもたまには四天王さん達が可愛い女の子ってパターンでもいいんじゃないですか?」

側近「ああ、確かにそのパターンはあんまりありませんねえ」

勇者「でもガッツリシリアス系だと、パーティメンバーが女性ばかりってのも辛いんですよ」

風の四天王「え、なんでですか?」

勇者「ほら、結構途中でメンバー死ぬじゃないですか、やっぱり女性が死ぬトコって結構キますからねえ」

側近「あー、そういえば魔物の肉とか食べてだんだんパーティメンバーがおかしくなっていく回ありましたねえ」

僧侶「あ、あれは辛かったですー、魔物の肉マズいし……」

戦士「でも、最近は馴れ合い系が多くてちょっと食傷気味なんで、シリアス系の方が俺は楽しいっスね」

魔法使い「私は、たまには"くぅ~疲れました~"がやりたいかなあ……」

土の四天王「ちょwwwwそれは無いわ、アレ勘弁して欲しいwwww」

ワイワイガヤガヤ

魔王「……………」
12: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:21:27.66 ID:MkiX3Kdk0
女神「いや、ホントにみんなお疲れ様!」

天使1「お疲れ様です、監督!なんとか今シーズンも乗り切りましたねー」

女神「そうねえ、それがまずは何よりよね」

天使2「それにしても、久々のシリアス物でちょっと大変でしたねー」

女神「そうねえ、シリアス系だとやっぱりシーンが増えるから色々大変よねえ、魔法もバンバン使うし」

天使2「でも、やっぱり魔王・勇者SSはシリアスが一番だと思うんです!」

天使3「私もそう思います、あくまで慣れ合いやギャグ回は息抜きみたいなものですよね」

女神「まあ、元々の王道はシリアスよねえ。ただこれだけ続くと、そのバランスが難しいところよねー」

大天使「確かにそうですね、でも今回のは数字良かったみたいですよ、ちょうど今日届いた速報ですけど」

女神「やっぱり色々やりすぎて、一周回って王道が今は受けるのかもしれないわね」

大天使「そうですね、過去の物を見ても、殿堂入りしているのはやはりシリアス物が多いですからね」

女神「最近じゃループ物が人気ね、まあそれは魔王・勇者に限った話じゃないけど」

大天使「やはりあのモンスターシリーズ"まどマギ"の影響が大きいのかもしれません」

女神「さて、ちょっと飲み物を取りがてら、スタッフに挨拶に行ってくるわ」

天使たち「はい、行ってらっしゃいませー」
13: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:25:30.75 ID:MkiX3Kdk0
魔王「あ、女神さん」

女神「あら、お疲れ様、魔王。今回も良かったわよ」

魔王「ありがとうございます…」

女神「あ、そうそう、それでね、来世のシナリオなんだけど……」

魔王「はい…………」

女神「前回は完全シリアスだったけど、今回はちょっとラブコメも混ぜてのスタイルにしようと思うの」

魔王「…………」

女神「やっぱり女性キャラが多いと数字も出るしね。ただ、基本路線はあまり前回と変えないわ」

女神「あ、それで、来世は魔王くんには女型でお願いする事になると思うわ」

女神「大変だと思うけど、よろしk」

魔王「あ、あの!」

女神「????」

魔王「もう、辞めにしませんか?」

女神「あら、貴方女型そんなにイヤだった?」

魔王「いえ、そういう事じゃなくて……ですね」

女神「……言いたいことがありそうね、ココじゃ人目もあるからロビーに行きましょうか」

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14: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:28:50.98 ID:MkiX3Kdk0
女神「で、何かしら?」

魔王「あのですね……魔王・勇者SSなんですが、そろそろもう辞めませんか?」

女神「……どういう事?」

魔王「魔王ファミリーの一人でありながら鳴かず飛ばずだった俺にこの役をくれた事は感謝してます」

魔王「最初はどうなるか不安でしたが、魔王と勇者というテンプレに新しい要素を注ぎ込むという手法で」

魔王「みるみる内にヒット作が大量に生まれました。まおゆうの時に至ってはアニメにまでなりました」

魔王「おかげで、今じゃ俺もそこそこ名の知れた魔王になれました。それは本当に感謝してます」

女神「…………」

魔王「でも……最近の数字をご存知ですよね?」

女神「………ええ」

魔王「もはやPV数もTweet数も昔年の面影はありません」

魔王「別に、作品の質が落ちてるってワケじゃないと思うんです」

魔王「ただ、もうみんなこの魔王・勇者という設定に慣れてしまったんです」

魔王「見ている人はみな、あの黄金時代を越える衝撃を望んでいるんです」

魔王「もちろん、監督が今の状況を打開しよう、と努力している事は知ってます」

魔王「でも、もう目新しい事はほとんどやりきっちゃったと思うんです。ぶっちゃけネタ切れです。」

魔王「だから、もう魔王・勇者SSは限界が来たんじゃないか……そう思うんです」
15: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:31:18.31 ID:MkiX3Kdk0
女神「…………」

魔王「監督!」

女神「貴方の言いたい事は分かるわ」

魔王「!」

女神「私だってこの魔王・勇者という設定に行き詰まりを感じていないわけじゃないわ」

女神「でもね、貴方よく考えてごらんなさい」

女神「貴方は良いでしょう、それなりに名も知れてるし、魔王という存在はそれだけでも成り立つわ」

女神「でも、側近や四天王はどうするの?このまま放り出すの?」

魔王「そ……それは……」

女神「勇者一行だってそう。勇者というのは、魔王を倒すためだけの存在よ。貴方が居なければタダの人」

魔王「………(側近「いやー、子供もできちゃいましたしね、これからもっと頑張らないと!)」

魔王「………(僧侶「RPGではただの地味な存在だった私がこんなに輝けるようになったのも魔王さんのお陰です!」)

女神「そうは言っても、このSSは貴方あっての物。貴方がどうしても続けられないというなら幕を下ろすしかない」

女神「でもね、このSSには100人を越えるスタッフが関わっているの。それを分かった上で判断をしてね」

女神「まだ次の転生までは時間があるわ。少し落ち着いて考えてみて」

魔王「………はい」

女神「そして、出来る事ならば、また来世で貴方と仕事ができる事を願っているわ」

魔王「…………」
16: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 17:35:25.99 ID:MkiX3Kdk0
魔王「(確かに、今の一座はとても良いヤツらだ…)」トボトボ

魔王「(アイツらだって生活がかかってる、それを俺一人の一存で潰すなんてできない…)」トボトボ

魔王「(でも、もう魔王・勇者SSがマンネリなのは間違いないんだ……)」トボトボ

魔王「(鳴かず飛ばずのまま俺は魔王としての人生をこれから何百回も繰り返すんだろうか……)」トボトボ

魔王「(そんなのはイヤだ………でも、アイツらの事を捨てる事も出来無い……)」トボトボ

魔王「(一体どうしたら………)」トボトボ

ゾーマ「あれ、魔王じゃねーか、どうした、しょぼくれてよ」

魔王「あ!ゾーマ兄さん!!」

ゾーマ「あ、そうか、お前SSの打ち上げかー」

魔王「そ、そうなんです、兄さんはなんでまた?」

ゾーマ「おお、上の階でDQMSLの打ち上げがあってよ、今その帰りだわ」

魔王「やべ、俺、他の兄さんたちにもアイサツしとかないと…」

ゾーマ「いいっていいって、大体もうみんな帰ってるぜ多分」
18: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 20:56:59.82 ID:MkiX3Kdk0
魔王「ちなみにDQMSLの方はどうですか、兄さん」

ゾーマ「うーん、まあ、あんなモンじゃねーの?所詮ソシャゲだしなあ」

ゾーマ「アレだったらぶっちゃけSSの仕事の時のが楽しかったな」

魔王「そうですか……でも、ソシャゲとか自分には雲の上の話ですよ」

ゾーマ「そうは言うけどよ、あんまりやりがいは無いぜー」

ゾーマ「最初は客も『ゾーマキタ━(゚∀゚)━!!』とか言ってくれるけどよ」

ゾーマ「そのうち数字しか見なくなんだよ。俺でもピサロでも何でもいいんだよ」

魔王「そういうモンですか……」

ゾーマ「おまけに、ガチャの確率がひでーから、俺の仕事はほとんどが待機よ」

ゾーマ「それはそうとお前どうかしたのか?なんか元気ねーけどよ」

魔王「実は………」

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19: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 20:58:57.57 ID:MkiX3Kdk0
ゾーマ「なるほどねー、まあわかんないでもねーけどよ」

魔王「………」

ゾーマ「あーそうだ、んじゃお前今から一緒に来るか?」

魔王「え?」

ゾーマ「今から俺、クッパさんのトコ行くんだわ、なんでも悪役飲み会やってるとかでよ」

魔王「え、いや、クッパさんクラスの悪役揃ってるトコに自分なんて……」

ゾーマ「大丈夫だよ、あの人後輩の面倒見はいいんだ」

ゾーマ「それに、あの人はアレだぜ、悪役としちゃそれこそマンネリの頂点みたいな人だ」

ゾーマ「毎回ピーチ姫をさらってはマリオにボコられる、その一芸だけでここまでのし上がってきた人だ」

ゾーマ「お前の悩みも相談できるんじゃないか?」

魔王「そ、そうですけど……」

ゾーマ「わかったらさっさと行くぞ」ズルズル
20: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 21:01:41.22 ID:MkiX3Kdk0
ゾーマ「あ、遅くなりました、クッパさん」

クッパ「お、来たかー、まあ座れ座れ、あれ?魔王じゃねーか、どした?」

ゾーマ「ちっとソコで会ったんで連れて来ちゃいました」

魔王「あ、ご、ご無沙汰しております、クッパさん…」

クッパ「おう、よく来たな、お前もまあ座んな座んな」

クッパ「おうみんな、ちょっと紹介させてくれ。コイツら魔王ファミリーの後輩たちだ」

クッパ「まあ、ゾーマはみんな知ってるな?日本を代表する魔王っつってもいいくらいだ」

クッパ「そんで、こっちはウチの若手の魔王だ。最近SS界隈で結構ブイブイ言わせてっから仲良くしてやってくれ」

一同「おう」「よくきたなー」「まあよろしくなー」

クッパ「こっちのメンツは、まあゾーマはある程度知ってるだろうけど、魔王は初対面多いだろうから紹介しとくわ」

クッパ「右から行くか。まず、スト2のベガと、そのツレのザンギエフ」

クッパ「まあ、ザンギは悪役じゃねーんだが、シュガー・ラッシュで一緒になってから仲良くなってなw」

クッパ「それから、ゼルダのガノンと、FFのエクスデスに、バイキンマン先輩と…………」

魔王「(やべぇ、大物ばっかで場違い感はんぱねぇ……)」

クッパ「あと、あっちの上座は大御所席だ。九尾の狐さんと、信長さんと、鬼ヶ島の皆さんな」

クッパ「今日の幹事は俺だが、元々この会の主催はあの人達なんだ、あとで頃合い見てアイサツだけしとけ(ヒソヒソ)」

魔王「(ま、マジか…レジェンドが……)」
21: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 21:10:41.20 ID:MkiX3Kdk0
クッパ「さ、まあ飲んでくれ、お前らの分の勘定は俺が持つから心配しねーでガンガン行け」

ゾーマ「いやあ、もう辞めて下さいよー、俺だって若手じゃないんすから」

クッパ「いいんだよバカ、いくつになったって後輩は後輩なんだからよ、代わりに俺がホサれた時は頼むわwww」

クッパ「おう魔王、お前も遠慮すんなよ、何飲む?」

魔王「あ、そ、そんじゃハイボールお願いします」

ゾーマ「じゃ、俺はジャックダニエルダブルで。あ、そうそうクッパさん、コイツ今悩んでるらしいんすよ」

クッパ「どうした?女でも出来たんか?」

ゾーマ「そうじゃないんすよ、ちっとクッパさんに相談した方がいいと思って、ほら、魔王」

魔王「あ、いや、ホント大した事じゃないんで」

クッパ「はぁ!?バカ言ってんじゃねぇぞ!(ゴォォォォ)大した事無い悩みでゾーマがわざわざココまで連れてくるかっての」

バイキンマン「ば、ばか!アチアチアチ!お前興奮するとすぐ火ぃ吹くのやめろや!」

クッパ「やっべ!すんませんバイキンマンさん!ってあれ?どしたんすか?あっちに居たのに」

バイキンマン「ガノンとベガが飲み比べ始めたから逃げてきたんだわ」

クッパ「かー、またアイツらやってんのかよ、全くタチわりぃっすねー」

バイキンマン「そんでお前、後輩の悩み聞くんじゃないの?」

クッパ「あ、そうそう、そうでした、おら、話してみろって魔王」

魔王「(うわー……話しづれぇ……)」
22: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 21:11:50.26 ID:MkiX3Kdk0
魔王「~~~ってワケなんです」

クッパ「ふう~~~む、まあ、難しいトコではあるよなあ」

クッパ「マンネリって意味じゃ俺だって一緒だけど、お前の場合は環境が特殊だかんなあ」

ゾーマ「そうなんすよね、俺らはだいたいゲームかアニメ上がりで、SSって言ってもそっちは本業じゃないですから」

クッパ「そうだなー、考えてみたら、悪役でSS出身って魔王が始めてなんだよな」

魔王「そうかもしれないです…」

クッパ「アニメやゲームと比べたら、SSは本数がハンパねーからなあ、お前もよく頑張ってるよ」

魔王「まあでも、男さんとか幼馴染さんとかほどじゃないっすけどね」

クッパ「ばぁかアイツらは土俵がそもそも違うだろうが、ラブコメとファンタジーだぞ?」

魔王「ま、そうですけど…」

クッパ「逆にアレだな、本数って意味で言ったら、バイキンマンさんの方が境遇似てるかもしれないな」

ゾーマ「確かに。どうですかね、バイキンマンさん」
23: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 21:54:56.83 ID:MkiX3Kdk0
バイキンマン「まあ、俺もマンネリ芸でここまでやってきてっからなあ。言いたいことは解らないでもないよ」

バイキンマン「毎回毎回アンパンマンに挑んではぶん殴られては~ひフーへフーだろ?」

バイキンマン「いい加減バカらしくなってよ、もう辞めようかな、って思った事もあるんだわ」

バイキンマン「でもな、実はマンネリだと思ってるのは俺たちだけなんだよ」

魔王「え?」

バイキンマン「俺の客はよ、小さい子供ばっかりだろ?子供はよ、大きくなるとあっという間に離れてくんだよ」

バイキンマン「もう飽きたよあんなの、毎回同じだしさー、仮面ライダーの方が面白いぜー、つってな」

バイキンマン「だけどな、その頃には、また新しい子供たちが生まれて来て、俺たちの事を見てくれるんだ」

バイキンマン「だからよ、俺の仕事はマンネリでいいんだよ」

バイキンマン「小さな子供が言葉を覚えて、俺達を見てくれるようになって、飽きるまでの間楽しませる」

バイキンマン「それをひたすら繰り返す。それが俺の仕事ってワケよ」

魔王「………」
25: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 21:59:05.86 ID:MkiX3Kdk0
バイキンマン「お前の土俵のSSってのもそうだろ?俺もちょっと出た事あるけどよ」

クッパ「あれ、バイキンマンさんもそんな仕事してたんですねー」

バイキンマン「おうよ、アンパンマンをヒーローでいさせるために俺が悪事を繰り返す話でよ、なかなか切なかったぜ」

クッパ「へぇ~後でチェックしてみますわー」

バイキンマン「まあそりゃどうでもいい。ええとアレだ、マンネリになってくりゃ、飽きて離れてく客も居るって話だ」

バイキンマン「だけどよ、また新しくネットに入ってくるヤツってのが居るだろ?」

魔王「はい……でも……」

バイキンマン「おっと、お前の言いたい事はわかるぜ、ネットはいつまでも残るから」

バイキンマン「昔の名作SSがあったらそれで事が足りる、って言いたいんだろ?」

魔王「はい………」

バイキンマン「でもな、そうじゃねーんだよ、それだったら俺たちだって再放送で充分だ」

バイキンマン「どんな名作が過去にあっても、リアルタイムで新しい物が読みたいんだよ」

魔王「そういう…ものですかねえ」
27: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:07:31.82 ID:MkiX3Kdk0
バイキンマン「そりゃな、昔の名作を読んで満足する奴も居る。新しい物が読みたいって思ってくれるやつは少ないだろうよ」

バイキンマン「だけどな、絶対居るんだよ、そういう層が一定数な」

バイキンマン「そして、もし面白かったら拡散してくれる。そうすりゃ、一部の固定ファン以外も目を通してくれるだろ?」

魔王「そう……かもしれないですね」

バイキンマン「それとな、SSの一番の強みは、いつ天才が現れるかわからねぇ、って事だ」

バイキンマン「今はマンネリでも、突然面白い脚本が降ってくるって可能性はいつだって有り得るだろ?」

魔王「…………」

バイキンマン「その中でも、お前の立ち位置は特別なんだ」

魔王「え?」

バイキンマン「他の大半のSSはアニメやゲーム出身だ。要するに流行り廃りがあるんだよ」

バイキンマン「今はブイブイ言わせてるアイマスの連中だってよ、いつまで保つかはわからねぇ」

バイキンマン「だがよ、お前の勇者と魔王ってスタイルはもうはるか昔に完成された様式美だ」
28: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:15:08.68 ID:MkiX3Kdk0
バイキンマン「初代のロトの勇者と竜王以来の、もう伝統芸能って言ってもいい」

バイキンマン「そこからどれだけの勇者と魔王が生まれたか、数えきれないくれぇだ」

バイキンマン「つまり、お前の設定ってのは、それだけ魅力的な素材なんだよ」

バイキンマン「だからな、今は鳴かず飛ばずかもしんねぇが、魔王・勇者SSってモンが廃れるって事はまずねぇんだ」

バイキンマン「そりゃな、一度はアニメになって派手な世界を知っちまったら、それが忘れらんねーかもしれねえ」

バイキンマン「今後、またアニメ化されるSSが生まれるかって言ったら難しいかもしれねぇ」

バイキンマン「だけどよ、無くなる事は絶対にねぇんだ。必ず誰かが読んでくれる」

バイキンマン「だから、お前はもっと自分の仕事に誇りを持っていいんだよ」

魔王「…………はい」

バイキンマン「と……なんかガラにもなく熱く語っちまったな、ははは」

クッパ「いやあ、そんなアツいバイキンマンさん始めて見ましたよー(ニヤニヤ)」

バイキンマン「ばかやろ、たまには俺だって真面目な話もすんだよ、まあいいから飲めよお前///」

ゾーマ「うっす!アツいバイキンマンさんに乾杯!!!」

クッパ「乾杯wwwww」

バイキンマン「てめぇら後で覚えとけよwww」

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29: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:17:14.44 ID:MkiX3Kdk0
側近「おはようございまーす!」

勇者「あ、おはようございますー」

僧侶「お久しぶりですねー、休暇はどうでした?」

側近「まあまあ良い骨休めになりましたよー、勇者さんたちは?」

勇者「私はちょっと初心に帰ろうと思って、アリアハンで稽古つけてもらってました」

魔法使い「もうホント真面目よねぇアンタ」

土の四天王「お、っはようございまーす!」

火の四天王「また過酷な日々が始まりますねえ」

風の四天王「あの、魔王様来てます?」

戦士「お、四天王も揃い踏みですね、魔王さんはまだ見てないですけど…」

風の四天王「あの、風の噂で耳にしたんですけど、魔王様がこの現場降りるって…」

一同「「「はぁっ!?」」」

側近「そういえば……前シーズンが終わった時に、なんかもうこのSSネタ切れじゃね?みたいな事を…」

僧侶「ええええーーー!?」

勇者「ちょ!だって、魔王・勇者SSなのに魔王が居なかったらどうするんですか!」

魔王「ん?俺がどうしたって?」
30: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:18:38.73 ID:MkiX3Kdk0
一同「「「魔王さん!!」」」

魔王「おはようー!今シーズンも頑張ろうなー」

側近「あ、あの、魔王さま…」

魔王「ん?」

側近「い、いや、なんでもないです」

魔王「そっか…って、おいもうこんな時間かよ、ミーティング始まるぞみんな」

勇者「お、そ、そうだな、行こうか!」

土の四天王「今回俺ら出番ありますかねー」

僧侶「さあ?名前だけとかかもしれませんよ?www」

土の四天王「えー」

魔法使い「たまにはアタシが主役の回がいいなぁ~」

勇者「いいけど”くう疲”は勘弁しろよ~?」

魔法使い「ええー、あれ楽しいじゃないですか~~」

魔王「ま、何でも来いだ!よーし、今回の転生も頑張るぞー!!」

火の四天王「おい、何が降りるだ、やる気マンマンじゃねーか(ヒソヒソ)」

風の四天王「噂って言ったじゃないの、まあガセでよかったけど(ヒソヒソ)」
31: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:20:14.84 ID:MkiX3Kdk0
魔王「(やっぱり……コイツらは最高のチームだ)」

魔王「(色々悩んだけど、これからも俺はずっとココで魔王をやり続けよう)」

魔王「(たかがSSだけど、一人でも期待して見てくれる人がいるならば……)」

魔王「(少なくとも魔王を演じ続ける意味がある)」

魔王「(どんなシナリオだって、渾身の力で演じるだけだ)」

ガチャ

魔王「おはようございまーす!!今生もよろしくお願いしまーす!」

女神「みんな、おはよう。またよろしくね。それじゃ、今回の脚本を配りまーす」

女神「さて、脚本読みをする前にちょっとお知らせ。先日送ったプロットから脚本には大幅に改変があります」

女神「実はね、魔王くんから、最近の魔王・勇者SSはマンネリなんじゃないか、って指摘をもらったの」

魔王「ちょ、め、女神さん!」

女神「いいのよ、それは私も思ってた事だし、みんなも思ってたんじゃないかしら?」

一同「「「「…………」」」」

女神「確かに、最近の作品は、過去の二番煎じや、ただ魔王と勇者という枠を借りただけの中二シナリオが多かったわ」

女神「私も慢心していたのかもしれないわね。だから、今回はテコ入れのために脚本を大幅改変しました」

魔王「か、監督……(ジワッ)」

勇者「おいおい、あれから脚本変えたって、ほとんど日が無かっただろうに……(ヒソヒソ)」

土の四天王「よく見ると、目の下クマすごいですぜ、どんだけ寝てないんでしょ……(ヒソヒソ)」

女神「今回は、まだSSでは未開拓の部分が多い女子層をターゲットにして行きます」

女神「そういうワケで、今回は魔王、あなたは女型って言っていたけど、やはり男で行ってもらうわ」

魔王「わかりました、そ、それでどういう脚本に?」

女神「まあ、一言で言うなら、BLです」
32: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:21:55.87 ID:MkiX3Kdk0
勇者「…………」

側近「…………」

魔王「…………え?」

女神「あら、みんな知らない?ボーイズラブの略よ。男同士の恋愛の話」

女神「具体的には、まず魔王のお尻に刺さった伝説の剣を勇者が抜くところから始まります」

ガタン!

魔王「帰ります……」

側近「ちょ、ま、魔王さま、まあ待って待って!」

国王「まあ落ち着け魔王、ホモスレだって始めてじゃないじゃろう」

魔王「いやだー!帰るー!!離せー戻せー!!!!」

勇者「ま……まあいいじゃないか魔王、たまにはこんなシナリオがあったって………///」

側近「ちょ、ちょっと勇者さん何を顔赤らめてるんですか!」

側近「魔王様!大丈夫です!魔王さまは誰にも渡しません!何なら魔王さまの貞操は私が先に…」

勇者「いやいや、聞き捨てならんな、側近こそ妻子ある身でありながらどういうつもりだ?」

側近「それは天界での話でしょう、作中世界では関係ありません!貴方こそ勇者でありながら云々かんぬん」

勇者・側近「喧々囂々」

魔王「(ダッシュ)」ズダダダダダダ

側近・勇者「ちょ、魔王逃げた!!!待てぇぇぇぇぇ」ドドドドドドド………



魔王に幸あらん事を

-fin-
33: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:30:19.58 ID:Xrd//DL00
>>1乙!
面白かった!
34: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 22:39:24.87 ID:MkiX3Kdk0
・おまけ・



魔法使い「(キョロキョロ)よし…誰もいない…今のうちに……」

魔法使い「ゴホン!あー、あー」

魔法使い「くぅ~~!!疲おぶりゅ!!!」スパコーン!!

土の四天王「だからやるなって言ってんだろ」ズルズル




本当に本当n(ry
35: 名も無き被検体774号+ 2014/02/27(木) 23:44:10.09 ID:n1Ez7QDy0
今まで見たSSで一番面白かった
>>1おつ~
36: 名も無き被検体774号+ 2014/02/28(金) 00:08:49.03 ID:okvxs1WX0
これは凄いものを見たwwwww
俺の好きなSSもちょいちょい放り込まれてるなw
乙乙

この書き手のSS:

勇者「魔王倒したらその娘に言い寄られてヤバい」


 

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